JPH10150432A - 光伝送システムおよびそれに用いられる光送信装置 - Google Patents

光伝送システムおよびそれに用いられる光送信装置

Info

Publication number
JPH10150432A
JPH10150432A JP9144351A JP14435197A JPH10150432A JP H10150432 A JPH10150432 A JP H10150432A JP 9144351 A JP9144351 A JP 9144351A JP 14435197 A JP14435197 A JP 14435197A JP H10150432 A JPH10150432 A JP H10150432A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
optical
signals
optical transmission
frequency
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9144351A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3759287B2 (ja
Inventor
Hiroaki Yamamoto
浩明 山本
Hiroyuki Sasai
裕之 笹井
Susumu Morikura
晋 森倉
Katsuyuki Fujito
克行 藤戸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP14435197A priority Critical patent/JP3759287B2/ja
Publication of JPH10150432A publication Critical patent/JPH10150432A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3759287B2 publication Critical patent/JP3759287B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Communication System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 クリッピングを起こさずに副搬送波信号の信
号数を増やす、あるいは各副搬送波信号の光変調度を上
げることが可能な光送信装置およびそれを用いた光伝送
システムを提供することである。 【解決手段】 RF信号(e1 〜eN )に直流信号(V
1 〜VN )を加算した要素信号(g1 〜gN )を、乗算
器112〜11Nによって複数個掛け合わせて累積信号
N を生成する。この累積信号hN を半導体レーザ12
0に入力して光強度変調信号に変換する。N個のRF信
号(e1 〜eN )のそれぞれの占有周波数は、互いに重
ならず、かつRF信号同士の掛け合わせで生じる高調波
の周波数に重ならない配置であるとする。これにより、
光変調度を変えずかつクリッピングを起こさずに、RF
信号の信号数を増やすことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光伝送システムに
関し、より特定的には、複数の光送信装置から出力され
た複数の光変調信号を多重して共通の光伝送路を介して
伝送する光伝送システムに関する。
【0002】
【従来の技術】複数の電気信号を一括して光伝送する方
式として、副搬送波周波数分割多重(SCM:Sub−
Carrier Multiplexing)伝送方式
が知られている。このSCM伝送方式は、同時に複数の
電気信号を伝送することができるので、CATV、映像
監視システム、移動体通信用無線基地局間伝送等、様々
な分野で用いられている。
【0003】(第1のSCM伝送方式)従来から提案さ
れている第1のSCM伝送方式は、伝送すべき電気信号
で、周波数がそれぞれ異なる副搬送波信号を振幅変調
(AM),周波数変調(FM)または位相変調(PM)
し、これらの変調された電気信号を多重し、多重した電
気信号を光強度変調信号に変換して光ファイバ等の光伝
送路へ送出する方式である。
【0004】図9は、上記第1のSCM伝送方式を用い
た光伝送システムの構成を示すブロック図である。図9
において、この光伝送システムは、それぞれが異なる周
波数f1 〜fN の副搬送波信号を入力信号で振幅変調す
る変調器101 〜10N と、合成器20と、半導体レー
ザ30と、光ファイバ40とを備えている。
【0005】図9に示す光伝送システムの動作を以下に
簡単に説明する。変調器101 〜10N には、映像信
号,音声信号あるいはデータ信号等の電気信号が入力さ
れる。各変調器101 〜10N は、入力された電気信号
で副搬送波信号を振幅変調する。なお、この例では、変
調方式として振幅変調を採用しているが、周波数変調や
位相変調を採用しても良い。
【0006】ここで、変調器101 〜10N の出力信号
の電流波形i1 〜iN は、それぞれ、次式(11 )〜
(1N )で与えられる。 i1 (t)=I01(t)・cos(2πf1 t+φ1 ) …(11 ) i2 (t)=I02(t)・cos(2πf2 t+φ2 ) …(12 ) : iN (t)=I0N(t)・cos(2πfN t+φN ) …(1N
【0007】なお、上式(11 ),(12 ),…,(1
N )において、I01(t),I02(t),…,I
0N(t)は電流振幅を示し、φ1 ,φ2 ,…,φN は位
相を示す。変調器101 〜10N の出力信号は、合成器
20で多重される。多重された信号電流iS は、次式
(2)で与えられる。 is (t)=i1 (t)+i2 (t)+…+iN (t) …(2)
【0008】上記信号電流iS は、半導体レーザ30に
入力される。これによって、半導体レーザ30から出力
される光信号が直接光強度変調される。半導体レーザ3
0のしきい値電流およびバイアス電流をそれぞれIth
よびIb とし、単位電流当たりの光パワーの変換効率を
ξ[W/A]とすると、半導体レーザ30から出力され
る光信号PS (t)は、次式(3)で与えられる。 PS (t)=ξ(Ib −Ith)+ξIS(t) =P0 ・{1+m01(t)・cos(2πf1 t+φ1 ) +m02(t)・cos(2πf2 t+φ2 ) +… +m0N(t)・cos(2πfN t+φN )} …(3)
【0009】ただし、上式(3)において、m
01(t),m02(t),…,m0N(t)は、それぞれ、
次式(41 ),(42 ),…,(4N )で、P0 は次式
(5)で表されるものとする。 m01(t)=I01(t)/(Ib −Ith) …(41 ) m02(t)=I02(t)/(Ib −Ith) …(42 ) : m0N(t)=I0N(t)/(Ib −Ith) …(4N ) P0 =ξ(Ib −Ith) …(5)
【0010】上式(41 )〜(4N )のm01〜m0Nは、
それぞれ光変調度と呼ばれる。式(3)で与えられる光
信号PS (t)は、光ファイバ40に送出される。図示
しない光受信装置は、光ファイバ40によって伝送され
てきた光信号を電気信号に変換し、周波数がf1 〜fN
のうちの一つの周波数の信号を、バンドパスフィルタで
抽出し復調する。このようにSCM方式は、一本の光フ
ァイバで同時に複数の電気信号を伝送することができ
る。
【0011】(第2のSCM伝送方式)従来から提案さ
れている第2のSCM伝送方式として、特開平1−27
3444号公報に開示された“多チャンネル信号光伝送
装置”がある。この第2のSCM伝送方式では、複数の
光送信装置が、それぞれ伝送すべき情報を含む電気信号
で副搬送波を変調し、変調された副搬送波信号を光信号
に変換する。そして、各光送信装置からの光信号を光結
合器を用いて1本の光ファイバに集めて、光受信装置に
同時に伝送する。この第2のSCM伝送方式は、道路監
視や移動体通信用無線基地局間伝送等に適している。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
(第1のSCM伝送方式における課題)前述した第1の
SCM伝送方式では、半導体レーザ30に入力される多
重信号iS の信号数Nを増やそうとした場合に、次のよ
うな問題が生じる。すなわち、前述の式(2)に示すよ
うに、信号数Nを増やしていくと、信号電流iS の振幅
値は、次第に増加する。この振幅値が(Ib −Ith)以上
になると、半導体レーザ30では、iS の時間波形のう
ち、Ith以下の部分が非発光状態になる。この現象は、
一般にクリッピングと呼ばれる。クリッピングが起こる
と、相互変調歪が急激に増加することが知られている
(参考文献1:田辺他、“80チャネルAM−FDM
TV信号光伝送装置”、National Techn
ical Report、Vol.36、No.6、D
ec.1990参照)。
【0013】クリッピングの現象を簡単なモデルを用い
てもう少し詳しく説明する。図9において、副搬送波信
号のみを光伝送する場合について考える。変調回路10
1 〜10N において、入力信号がない無変調状態で副搬
送波信号のみが出力された場合の光変調度を、それぞれ
1 ,m2 ,…,mN とする。このとき、半導体レーザ
30から出力される光信号PS (t)は、次式(6)で
与えられる。 PS (t)=P0 ・{1+m1(t)・cos(2πf1 t+φ1 ) +m2(t)・cos(2πf2 t+φ2 ) +… +mN(t)・cos(2πfN t+φN )} …(6)
【0014】図10に半導体レーザ30の入力電流対光
パワーの関係を示す。バイアス電流Ib 、信号電流iS
を半導体レーザ30に入力すると、半導体レーザ30か
らは、光信号PS が出力される。式(6)における交流
成分 {m1(t)・cos(2πf1 t+φ1 ) +m2(t)・cos(2πf2 t+φ2 ) +… +mN(t)・cos(2πfN t+φN )} の最大振幅値が1を越え、 {1+m1(t)・cos(2πf1 t+φ1 ) +m2(t)・cos(2πf2 t+φ2 ) +… +mN(t)・cos(2πfN t+φN )} の値が負になると、半導体レーザ30は非発光状態にな
る。すなわち、クリッピングが起こり、PS の波形はカ
ットされる。φ1 =φ2 =φ3 =…=φN =0の場合、
クリッピングを起こさないようにするためには、m1
2 +…+mN が1以下でなければならない。多重後の
信号電流iS では、副搬送波信号間に時間的相関が無い
ことから、総合的な光変調度ma は、交流成分の実効値
によって定義される。すなわち、次式(7)で表され
る。 ma =√(m1 2+m2 2+…+mN 2) …(7)
【0015】上式(7)で示されるma は、総合実効変
調度とも呼ばれる。前述の参考文献1によれば、総合実
効変調度ma が0.45以上になると、クリッピングの
影響で、相互変調歪は急激に増加する。
【0016】クリッピングを起こさないで信号数Nを増
やすためには、バイアス電流Ib を大きくする、光変調
度を小さくする、などの方策がある。しかし、半導体レ
ーザ30における出力光の相対強度雑音(RIN)特性
や相互変調歪特性は、バイアス電流Ib に依存し、RI
Nや相互変調歪が最小となるバイアス電流Ib が存在す
る。そのため、バイアス電流Ib は、ある固定値に設定
される。また、光変調度を小さくすると、受信後の信号
のSN比が悪くなるので、あまり小さくすることはでき
ない。以上のことから、クリッピングを発生させない範
囲で伝送できる信号数Nには限りがあった。
【0017】(第2のSCM伝送方式における問題点)
第2のSCM伝送方式では、各光送信装置に、発光素子
として半導体レーザが用いられる。これらの半導体レー
ザの発光波長が同一波長帯の場合、各光送信装置から出
力された光信号を光結合器で多重する際に、複数の光信
号が相互に干渉し、いわゆるビート雑音が発生する。
【0018】また、発光素子は、入力される電気信号で
光強度変調信号を生成する。しかしながら、光強度変調
信号では、電気信号の電流値の変化で光の周波数変調が
同時にかかる。この現象は、一般的にチャーピングと呼
ばれている。例えば、発光素子に周波数fの副搬送波の
みを入力すると、その光強度変調信号の光波長のスペク
トルは、搬送波である光信号の光周波数からfの整数倍
の位置に分布する。これらのスペクトルが相互に干渉し
合うことによってもビート雑音は生じる。
【0019】上記のようなビート雑音の周波数が副搬送
波の周波数の近傍に分布すると、受信信号のSN比が悪
くなり、高品質な情報の伝送を妨げるという問題点があ
った。この問題点に関しては、特開平6−177840
号公報、特開平6−252850号公報などで解決策が
提案されている。
【0020】特開平6−177840号公報に開示され
ている“光通信方式”では、送信端の光源素子から出力
される光信号のキャリヤ波長を、周期的にかつ各送信端
において独立的に変動させることによって、ビート雑音
がサブキャリヤの周波数近傍に分布することを低減させ
ている。なお、光信号の中心光周波数を変動させる方法
としては、発光素子である半導体レーザの温度あるいは
バイアス電流を変動させる構成を採っている。バイアス
電流を変動させる方法としては、具体的には、伝送すべ
き信号に変調信号を重畳して、半導体レーザに入力して
いる。
【0021】ビート雑音の大きさは、互いに干渉する2
つの光信号の電界強度と、2つの光信号が有するそれぞ
れの偏波面がなす角度とに依存する。特開平6−252
850号公報に開示されている“多局型光伝送方法”で
は、発光端局から発せられる光信号の偏波面を時間的に
変動させることによって、ビート雑音の影響を分散させ
ている。
【0022】上記のように、特開平6−177840号
公報または特開平6−104843号公報の方式による
と、伝送すべき信号に変調信号またはチャープ信号を重
畳するようにしているため、半導体レーザに入力される
電気信号の振幅値が大きくなり、そのままでは半導体レ
ーザでの総合実効変調度が大きくなる。当該総合実効変
調度を一定に保ちクリッピングを起こさないようにする
ためには、伝送すべき信号の光変調度を下げなければな
らない。しかし、光変調度を小さくすると、受信後の信
号のSN比が悪くなるという別の問題が生じる。
【0023】それ故に、本発明の目的は、クリッピング
を起こさずに副搬送波信号の信号数を増やす、あるいは
各副搬送波信号の光変調度を上げることが可能な光送信
装置およびそれを用いた光伝送システムを提供すること
である。
【0024】
【課題を解決するための手段および発明の効果】第1の
発明は、電気信号を光信号に変換して送信する装置であ
って、それぞれがRF信号に直流信号を加算した要素信
号を発生する複数の要素信号発生部と、各要素信号同士
を掛け合わせて、累積信号を出力する乗算部と、累積信
号を光強度変調信号に変換する光変調部とを備え、RF
信号のそれぞれの占有周波数は、互いに重ならずかつ各
RF信号同士の掛け合わせで生じる高調波の周波数に重
ならないように配置されており、各要素信号に含まれる
RF信号の最大振幅値は、直流信号の大きさ以下に設定
されていることを特徴とする。
【0025】上記第1の発明によれば、RF信号に直流
信号を加算した要素信号を複数個掛け合わせて累積信号
を生成し、この累積信号を光強度変調信号に変換してい
るので、光変調度を変えずかつクリッピングを起こさず
に、RF信号の信号数を増やすことができる。
【0026】上記第1の発明において、好ましい実施形
態では、各要素信号に含まれるRF信号は、搬送波周波
数が互いに異なる変調信号で構成され、各変調信号の振
幅値の2乗和に対する平方根の値が、直流信号の大きさ
以下に設定されている。このように、複数の変調信号に
対して一つの要素信号を生成すれば、個々の変調信号に
対して要素信号を生成する場合に比べて、累積信号の帯
域を狭くすることができる。
【0027】第2の発明は、複数の光送信装置から出力
された複数の光変調信号を多重して共通の光伝送路を介
して伝送する光伝送システムであって、各光送信装置
は、それぞれがRF信号に直流信号を加算した要素信号
を発生する複数の要素信号発生部と、各要素信号同士を
掛け合わせて、累積信号を出力する乗算部と、累積信号
を光強度変調信号に変換する光変調部とを備え、RF信
号のそれぞれの占有周波数は、互いに重ならずかつ各R
F信号同士の掛け合わせで生じる高調波の周波数に重な
らないように配置されており、各要素信号に含まれるR
F信号の最大振幅値は、直流信号の大きさ以下に設定さ
れていることを特徴とする。
【0028】上記第2の発明によれば、RF信号に直流
信号を加算した要素信号を複数個掛け合わせて累積信号
を生成し、この累積信号を光強度変調信号に変換してい
るので、光変調度を変えずかつクリッピングを起こさず
にRF信号の信号数を増やすことができる。また、光強
度変調信号のスペクトルが拡散するので、ビート雑音の
影響を低減することができる。
【0029】上記第2の発明において、好ましい実施形
態では、各光送信装置における要素信号発生部は、低周
波側に配置された第1のRF信号に直流信号を加算した
第1の要素信号を発生する第1の要素信号発生部と、高
周波側に配置された第2のRF信号に直流信号を加算し
た第2の要素信号を発生する第2の要素信号発生部とを
含み、各光送信装置における第1のRF信号の周波数
は、全ての光送信装置間で等しく、かつ全ての光送信装
置で扱う第2のRF信号の周波数帯域幅の最大値よりも
大きく設定されており、各光送信装置における第2のR
F信号の中心周波数の間隔は、第1のRF信号の周波数
の2倍以上の間隔に設定されている。
【0030】上記第2の発明において、他の好ましい実
施形態では、各光送信装置における要素信号発生部は、
低周波側に配置された第1のRF信号に直流信号を加算
した第1の要素信号を発生する第1の要素信号発生部
と、高周波側に配置された第2のRF信号に直流信号を
加算した第2の要素信号を発生する第2の要素信号発生
部とを含み、各光送信装置における第1のRF信号の周
波数は、全ての光送信装置間で等しく、かつ全ての光送
信装置で扱う第2のRF信号の最大周波数と最小周波数
との差よりも大きい値に設定されている。
【0031】上記第2の発明において、さらに他の好ま
しい実施形態では、各光送信装置における要素信号発生
部は、低周波側に配置された第1のRF信号に直流信号
を加算した第1の要素信号を発生する第1の要素信号発
生部と、高周波側に配置された第2のRF信号に直流信
号を加算した第2の要素信号を発生する第2の要素信号
発生部とを含み、各光送信装置における第2のRF信号
の周波数は、各光送信装置間で等しくなるように設定さ
れており、各光送信装置における第1のRF信号の占有
周波数は、各光送信装置間で互いに異なるように設定さ
れており、各光送信装置における第2のRF信号の中心
周波数は、全ての光送信装置で扱う第1のRF信号の最
大周波数の2倍以上に設定されている。
【0032】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)図1は、本発明の第1の実施形態に
係る光送信装置の構成を示すブロック図である。図1に
おいて、この光送信装置は、乗算器112〜11Nと、
半導体レーザ120とを備えている。なお、図1におい
て、e1 〜eN はRF信号を示し、V1 〜VN は直流信
号を示す。また、g1 〜gN は、それぞれ、RF信号e
1 〜eN と直流信号V1 〜VN とを加算した信号を示
し、ここでは要素信号と呼ぶことにする。また、h2
N は、それぞれ、乗算器112〜11Nの出力信号を
示し、ここでは累積信号と呼ぶことにする。
【0033】この例では、RF信号e1 〜eN は、周波
数がそれぞれf1 〜fN の正弦波とし、次式(81 )〜
(8N )で与えられるものとする。 e1 (t)=E01・cos(2πf1 t+φ1 ) …(81 ) e2 (t)=E02・cos(2πf2 t+φ2 ) …(82 ) : eN (t)=E0N・cos(2πfN t+φN ) …(8N
【0034】ここで、上式(81 )〜(8N )におい
て、φ1 〜φN は、各RF信号の位相を示す。要素信号
1 〜gN は、次式(91 )〜(9N )で与えられる。 g1 (t)=V1 {1+mX1・cos(2πf1 t+φ1 )} …(91 ) g2 (t)=V2 {1+mX2・cos(2πf2 t+φ2 )} …(92 ) : gN (t)=VN {1+mXN・cos(2πfN t+φN )} …(9N
【0035】ただし、上式(91 )〜(9N )におい
て、mX1〜mXNは、次式(101 )〜(10N )で与え
られる。 mX1=E01/V1 …(101 ) mX2=E02/V2 …(102 ) : mXN=E0N/VN …(10N
【0036】乗算器112には、要素信号g1 とg2
入力される。乗算器112の出力である累積信号h2
は、次式(11)で与えられる。 h2 =g1 ・g2 =V1 ・V2 ・{1+mX1・cos(2πf1 t+φ1 )} ・{1+mX2・cos(2πf2 t+φ2 )} …(11)
【0037】乗算器112は、具体的にはミキサなどに
よって実現することができる。要素信号g1 およびg2
の時間波形の一例を、それぞれ、図2(a)および図2
(b)にそれぞれ示す。なお、 V1 =V2 =1 mX1=mX2=1 f1 =100[MHz] f2 =280[MHz] φ1 =φ2 =0 とした。図2(c)は、累積信号h2 の時間波形であ
る。累積信号h2 の最小値、最大値および平均値は、そ
れぞれ、0、4および1である。
【0038】乗算器113には、累積信号h2 および要
素信号g3 が入力される。乗算器113の出力である累
積信号h3 は、次式(12)で与えられる。 h3 =h2 ・g3 =g1 ・g2 ・g3 =V1 ・V2 ・V3 ・{1+mX1・cos(2πf1t+φ1)} ・{1+mX2・cos(2πf2t+φ2)} ・{1+mX3・cos(2πf3t+φ3)} …(12)
【0039】要素信号g3の時間波形の一例を図2
(d)に示す。なお、 V3 =1 mX3=1 f3 =760[MHz] φ3 =0 とした。累積信号h3 の時間波形は、図2(e)に示す
ようになる。累積信号h 3 の最小値、最大値および平均
値は、それぞれ、0、8および1である。
【0040】要素信号を順次掛け合わせていく操作を行
うことにより、最終的に乗算器11Nの出力である累積
信号hN は、次式(13)のようになる。 hN =g1 ・g2 ・g3 …・gN =V1 ・V2 ・V3 …・VN ・{1+mX1・cos(2πf1 t+φ1 )} ・{1+mX2・cos(2πf2 t+φ2 )} ・{1+mX3・cos(2πf3 t+φ3 )} : ・{1+mXN・cos(2πfN t+φN )} …(13)
【0041】なお、上式(13)において、 mX1=mX2=mX3=…=mXN=1 φ1=φ2=φ3=…=φN=0 V1=V2=V3=…=VN=1 のとき、累積信号hN の最小値、最大値および平均値
は、それぞれ、0、2N および1となる。
【0042】このように、要素信号の数Nが増えても、
累積信号hN の最小値および平均値は、それぞれ0およ
び1で変わらない。すなわち、hN の最大値だけが増加
していく。
【0043】累積信号hN は、電流信号に変換され、バ
イアス電流が加算された後、半導体レーザ120に入力
される。半導体レーザ120は、入力された電流信号に
応じて強度変調された光信号を出力する。半導体レーザ
120のバイアス電流およびしきい値電流を、それぞれ
b およびIthとし、式(13)におけるV1 ・V2
3 …・VN が(Ib −Ith)になるように設定する。
このとき、半導体レーザ120から出力される光信号P
S (t)は、次式(14)で与えられる。 PS (t)=P0 ・{1+mX1・cos(2πf1 t+φ1 )} ・{1+mX2・cos(2πf2 t+φ2 )} ・{1+mX3・cos(2πf3 t+φ3 )} : ・{1+mXN・cos(2πfN t+φN )} …(14)
【0044】上式(14)において、P0 は、光信号の
時間平均光パワーであり、前述の式(5)で与えられ
る。式(14)のmX1〜mXNを、以下、RF信号e1
N における光変調度と呼ぶことにする。
【0045】φ1 =φ2 =φ3 =…=φN =0のとき、
S (t)の最小値Pmin および最大値Pmax は、それ
ぞれ、次式(15)および(16)で与えられる。 Pmin =1−mX1・mX2・mX3…・mXN …(15) Pmax =(1+mX1)・(1+mX2)・(1+mX3)…・(1+mXN) …(16)
【0046】光変調度mX1〜mXNがすべて1以下であれ
ば、半導体レーザ120では、クリッピングを起こさな
い。光信号の平均パワーが従来技術の場合と本実施形態
の場合で等しいとすると、従来技術ではクリッピングを
起こさないようにするために光変調度m1 〜mN の加算
値が1以下でなければならないが、本実施形態では各光
変調度が1以下であればよい。すなわち、 m1 =m2 =…=mNX1=mX2=…=mXN とすると、mk (k=1,2,…,N)およびmXk(k
=1,2,…,N)の値は、それぞれ、次式(17)お
よび(18)で与えられる。 mk ≦1/N …(17) mXk≦1 …(18)
【0047】以上のように、本実施形態では、クリッピ
ングを起こさずに、副搬送波信号の信号数を増やす、あ
るいは各副搬送波信号の光変調度を上げることが可能で
ある。
【0048】次に、RF信号e1 〜eN の周波数配置に
ついて説明する。RF信号e1 〜eN の占有周波数は、
互いに重ならない配置に設定する。また、RF信号同士
の掛け合わせであるe1 ・e2 、…、e1 ・e2 …eN
等の周波数に重ならない配置に設定する。そのように設
定するには、RF信号e1 〜eNの周波数帯域をいずれ
もB[Hz]とすると、それぞれの中心周波数f1 〜f
Nは、次式(19)〜(21)の条件を満たせばよい。
ただし、 f1 <f2 <…<fN k=3,4,…,N とする。 f1 >(3/2)・B …(19) f2 >2・f1 +(3/2)・B …(20) fk ≧3・fk-1 −fk-2 +B/2 …(21)
【0049】図3は、B=40[MHz]、f1 =10
0[MHz]、f2 =280[MHz]、f3 =760
[MHz]としたときのh3 (t)の計算結果である。
1〜f3 の値は、式(19)〜(21)を用いて算出
している。なお、RF信号e 1 、e2 、e3 の各帯域内
には、10[MHz]間隔で5chの正弦波が存在して
いるものとした。図3に示すようにe1 、e2 、e3
各信号帯域内には、e 1 ・e2 、e2 ・e3 、e3 ・e
1 、e1 ・e2 ・e3 の成分は重なっていないことがわ
かる。
【0050】半導体レーザ120から出力された光信号
S (t)は、光ファイバ等の光伝送路を介して、光受
信装置(図示せず)に伝送される。光受信装置では、光
信号を電流信号に変換する。光伝送路中の光の損失をα
[dB]、光受信装置における光電変換効率をη[A/
W]、PS (t)が式(14)で与えられるとすると、
変換後の電流信号iR (t)は次式(22)で与えられ
る。 iR (t)=η・10^ (α/10)・PS(t) =η・10^ (α/10)・P0 ・{1+mX1・cos(2πf1 t+φ1 )} ・{1+mX2・cos(2πf2 t+φ2 )} ・{1+mX3・cos(2πf3 t+φ3 )} : ・{1+mXN・cos(2πfN t+φN )} =η・10^ (α/10)・P0 ・{1+mX1・cos(2πf1 t+φ1 ) +mX2・cos(2πf2 t+φ2 ) +mX3・cos(2πf3 t+φ3 ) +… +mXN・cos(2πfN t+φN ) +mX1・cos(2πf1 t+φ1 ) ・mX2・cos(2πf2 t+φ2 ) +mX2・cos(2πf2 t+φ2 ) ・mX3・cos(2πf3 t+φ3 ) +…} …(22)
【0051】上式(22)に示すように、周波数がf1
〜fN のうちのいずれかの周波数の近傍の信号をバンド
パスフィルタで抽出することにより、所望の信号を得る
ことができる。すなわち、従来技術で述べた光伝送シス
テムに用いる光受信装置を本実施形態にそのまま適用す
ることができる。
【0052】なお、図1ではRF信号e1 〜eN は、周
波数がそれぞれf1 〜fN の正弦波としたが、それぞれ
のRF信号は、搬送波周波数が互いに異なる複数の変調
信号から構成されていてもよい。ただし、各変調信号の
振幅値の2乗和に対する平方根の値が直流信号の大きさ
以下であるとする。この構成の利点は、複数の変調信号
に対して一つの要素信号を生成しているので、個々の変
調信号に対して要素信号を生成する場合に比べて、累積
信号の帯域を狭くすることができることである。
【0053】(第2の実施形態)図4は、本発明の第2
の実施形態に係る光伝送システムの構成を示すブロック
図である。図4において、本実施形態の光伝送システム
は、光送信装置411〜413と、光伝送路420と、
光受信装置430とを備えている。各光送信装置411
〜413は、それぞれ伝送すべき光信号を出力する。こ
れら光信号は、光結合器等(図示せず)によって多重化
された後、光伝送路420を介して光受信装置430へ
と伝送される。光受信装置430は、伝送されてきた多
重化信号を受信して復調する。
【0054】光送信装置411〜413の回路構成は、
それぞれ前述した第1の実施形態の光送信装置(図1参
照)と同様である。ただし、本実施形態において、光送
信装置411〜413内で用いるRF信号の数は、それ
ぞれ2つであるとする。なお、光送信装置411におけ
る2つのRF信号e1 ,e2 のそれぞれの中心周波数を
11,f12(ただし、f11<f12)とし、光送信装置4
12における2つのRF信号e1 ,e2 のそれぞれの中
心周波数をf21,f22(ただし、f21<f22)とし、光
送信装置413における2つのRF信号e1 ,e2 のそ
れぞれの中心周波数をf31,f32(ただし、f31
32)とする。また、光送信装置411、412、41
3は、送りたい情報をそれぞれのRF信号e2 に含めて
いるものとする。
【0055】図5は、光送信装置411、412、41
3から出力される光信号のそれぞれの強度変調成分の周
波数配置を示している。図5を参照して、光送信装置4
11から出力される光信号における強度変調成分の周波
数は、f11、f12、f12−f 11、f12+f11である。ま
た、光送信装置412から出力される光信号における強
度変調成分の周波数は、f21、f22、f22−f21、f22
+f21である。また、光送信装置413から出力される
光信号における強度変調成分の周波数は、f31、f32
32−f31、f32+f31である。
【0056】これらの周波数のうち、f11、f21および
31は、互いに異なるものとする。また、f11、f21
よびf31は、f12、f12−f11、f12+f11、f22、f
22−f21、f22+f21、f32、f32−f31、f32+f31
に重ならないものとする。また、f12、f22、f32は、
同じ周波数であってもよい。また、f12−f11およびf
12+f11は、f11、f21、f31およびf12以外の周波数
に重なってもよい。また、f22−f21およびf22+f21
は、f11、f21、f31およびf22以外の周波数に重なっ
てもよい。また、f32−f31とf32+f31は、f11、f
21、f31およびf32以外の周波数に重なってもよい。
【0057】光送信装置411、412、413から出
力された各光信号は、光伝送路420を通り光受信装置
430へ入る。光受信装置430では、光信号を電流信
号に変換する。そして、周波数がf11、f21、f31のう
ちのいずれかの周波数のRF信号e2 をバンドパスフィ
ルタで抽出して所望の信号を得る。
【0058】光送信装置411では、周波数がf11のR
F信号以外に周波数がf12、f12−f11、f12+f11
の信号を半導体レーザに入力している。これによって、
半導体レーザから出力される光信号のスペクトル分布は
拡散する。光送信装置412や413についても同様で
ある。本実施形態によれば、伝送すべき信号の光変調度
を下げる必要がなく、従って、受信後の信号のSN比が
悪くなることはない。
【0059】なお、本実施形態では、光送信装置の数を
3としたが、それ以上であってもよい。また、各光送信
装置におけるRF信号の数をそれぞれ2つとしたが、そ
れ以上であってもよい。
【0060】(第3の実施形態)本発明の第3の実施形
態に係る光伝送システムの構成は、上述した第2の実施
形態(図4参照)と同様である。また、光送信装置41
1〜413の回路構成は、前述した第1の実施形態の光
送信装置(図1参照)と同様である。ただし、本実施形
態において、光送信装置411〜413内で用いるRF
信号の数は、それぞれ2つであるとする。なお、光送信
装置411における2つのRF信号e1 ,e2 のそれぞ
れの中心周波数をf0 ,f12(ただし、f0 <f12)と
し、光送信装置412における2つのRF信号e1 ,e
2 のそれぞれの中心周波数をf0 ,f22(ただし、f0
<f22)とし、光送信装置413における2つのRF信
号e 1 ,e2 のそれぞれの中心周波数をf0 ,f32(た
だし、f0 <f32)とする。また、各RF信号e2 は、
光送信装置411、412、413がそれぞれ送りたい
情報を含んでいるものとする。また、各RF信号e2
帯域を、それぞれB1、B2 、B3 とし、占有周波数は
互いに重ならないものとする。
【0061】図6は、光送信装置411、412、41
3から出力される光信号のそれぞれの周波数配置を示し
ている。周波数f0 、f12、f22、f32は、次の条件式
(23)、(24)、(25)を満たすものとする。た
だし、f12<f22<f32とする。また、k=1,2,3
とする。 f0 >Bk …(23) |f22−f12|≧2・f0 …(24) |f32−f22|≧2・f0 …(25)
【0062】光送信装置411、412、413から出
力された各光信号は、光伝送路420を通り光受信装置
430へ入る。光受信装置430では、光信号を電流信
号に変換する。そして、周波数がf12、f22、f32のう
ちのいずれかの周波数のRF信号e2 をバンドパスフィ
ルタで抽出して所望の信号を得る。なお、本実施形態で
得られる効果は、前述した第2の実施形態と同様であ
る。
【0063】(第4の実施形態)本発明の第4の実施形
態に係る光伝送システムの構成は、前述した第2の実施
形態(図4参照)と同様である。また、光送信装置41
1〜413の回路構成は、前述した第1の実施形態の光
送信装置(図1参照)と同様である。ただし、本実施形
態において、光送信装置411〜413内で用いるRF
信号の数は、それぞれ2つであるとする。なお、光送信
装置411における2つのRF信号e1 ,e2 のそれぞ
れの中心周波数をf0 ,f12(ただし、f0 <f12)と
し、光送信装置412における2つのRF信号e1 ,e
2 のそれぞれの中心周波数をf0 ,f22(ただし、f0
<f22)とし、光送信装置413における2つのRF信
号e 1 ,e2 のそれぞれの中心周波数をf0 ,f32(た
だし、f0 <f32)とする。また、各RF信号e2
は、光送信装置411、412、413がそれぞれ送り
たい情報を含んでいるものとする。また、光送信装置4
11のRF信号e2 の最小周波数および最大周波数をそ
れぞれf1aおよびf1bとし、光送信装置412のRF信
号e2 の最小周波数および最大周波数をそれぞれf2a
よびf2bとし、光送信装置413のRF信号e2 の最小
周波数および最大周波数をそれぞれf3aおよびf3bとす
る。
【0064】図7は、光送信装置411、412、41
3から出力される光信号のそれぞれの周波数配置を示し
ている。周波数f0 は、次の条件式(26)を満たすも
のとする。ただし、f1a<f1b<f2a<f2b<f3a<f
3bとする。 f0 >|f3b−f1a| …(26)
【0065】光送信装置411、412、413から出
力された各光信号は、光伝送路420を通り光受信装置
430へ入る。光受信装置430では、光信号を電流信
号に変換する。そして、周波数がf12、f22、f32のう
ちのいずれかの周波数のRF信号e2 をバンドパスフィ
ルタで抽出して所望の信号を得る。なお、本実施形態に
おいて得られる効果は、前述した第2の実施形態と同様
である。
【0066】(第5の実施形態)本発明の第5の実施形
態に係る光伝送システムの構成は、前述した第2の実施
形態(図4参照)と同様である。また、光送信装置41
1〜413の回路構成は、前述した第1の実施形態の光
送信装置(図1参照)と同様である。ただし、本実施形
態において、光送信装置411〜413内で用いるRF
信号の数は、それぞれ2つであるとする。なお、光送信
装置411における2つのRF信号e1 ,e2 のそれぞ
れの中心周波数をf11 ,f0(ただし、f11 <f0)と
し、光送信装置412における2つのRF信号e1 ,e
2 のそれぞれの中心周波数をf21,f0(ただし、f21
<f0)とし、光送信装置413における2つのRF信
号e1 ,e2 のそれぞれの中心周波数をf31 ,f0(た
だし、f31<f0 )とする。また、各RF信号e1
は、光送信装置411、412、413がそれぞれ送り
たい情報を含んでいるものとする。また、光送信装置4
11のRF信号e1 の最小周波数および最大周波数をそ
れぞれf1aおよびf1bとし、光送信装置412のRF信
号e1 の最小周波数および最大周波数をそれぞれf2a
よびf2bとし、光送信装置413のRF信号e1 の最小
周波数および最大周波数をそれぞれf3aおよびf3bとす
る。
【0067】図8は、光送信装置411、412、41
3から出力される光信号のそれぞれの周波数配置を示し
ている。周波数f0 は、次の条件式(27)を満たすも
のとする。ただし、f1a<f1b<f2a<f2b<f3a<f
3bとする。 f0 >2・f3b …(27)
【0068】光送信装置411、412、413から出
力された各光信号は、光伝送路420を通り光受信装置
430へ入る。光受信装置430では、光信号を電流信
号に変換する。そして、周波数がf11、f21、f31のう
ちのいずれかの周波数のRF信号e1 をバンドパスフィ
ルタで抽出して所望の信号を得る。なお、本実施形態で
得られる効果は、前述した第10の実施形態と同様であ
る。
【0069】なお、図1の実施形態(図1参照)では、
累積信号h2〜hNを発生するために乗算器112〜11
Nを用いたが、このような乗算器に代えて図6に示す信
号処理回路113と同様の回路を用いてもよい。また、
第2〜第5の実施形態においても同様に、各光送信装置
411〜413内の乗算器に代えて図6に示す信号処理
回路113と同様の回路を用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る光伝送システム
で用いられる光送信装置の構成を示すブロック図であ
る。
【図2】図1に示す光送信装置の各部の信号波形を示す
図である。
【図3】図1に示す光送信装置の要部における出力信号
のスペクトル分布を示す図である。
【図4】本発明の第2の実施形態に係る光伝送システム
の構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係る光伝送システム
の要部における出力信号のスペクトル分布を示す図であ
る。
【図6】本発明の第3の実施形態に係る光伝送システム
の要部における出力信号のスペクトル分布を示す図であ
る。
【図7】本発明の第4の実施形態に係る光伝送システム
の要部における出力信号のスペクトル分布を示す図であ
る。
【図8】本発明の第5の実施形態に係る光伝送システム
の要部における出力信号のスペクトル分布を示す図であ
る。
【図9】SCM伝送方式を用いた従来の光伝送システム
の構成の一例を示すブロック図である。
【図10】図9に示す光伝送システムの動作原理を示す
図である。
【符号の説明】
112〜11N…乗算器 120…半導体レーザ 411〜413…光送信装置 420…光伝送路 430…光受信装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04B 10/06 10/02 10/18 (72)発明者 藤戸 克行 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気信号を光信号に変換して送信する装
    置であって、 それぞれがRF信号に直流信号を加算した要素信号を発
    生する複数の要素信号発生手段と、 各前記要素信号同士を掛け合わせて、累積信号を出力す
    る乗算手段と、 前記累積信号を光強度変調信号に変換する光変調手段と
    を備え、 前記RF信号のそれぞれの占有周波数は、互いに重なら
    ずかつ各RF信号同士の掛け合わせで生じる高調波の周
    波数に重ならないように配置されており、 各前記要素信号に含まれるRF信号の最大振幅値は、前
    記直流信号の大きさ以下に設定されていることを特徴と
    する、光送信装置。
  2. 【請求項2】 各前記要素信号に含まれるRF信号は、
    搬送波周波数が互いに異なる変調信号で構成され、 各前記変調信号の振幅値の2乗和に対する平方根の値
    が、前記直流信号の大きさ以下に設定されていることを
    特徴とする、請求項1に記載の光送信装置。
  3. 【請求項3】 複数の光送信装置から出力された複数の
    光変調信号を多重して共通の光伝送路を介して伝送する
    光伝送システムであって、 各前記光送信装置は、 それぞれがRF信号に直流信号を加算した要素信号を発
    生する複数の要素信号発生手段と、 各前記要素信号同士を掛け合わせて、累積信号を出力す
    る乗算手段と、 前記累積信号を光強度変調信号に変換する光変調手段と
    を備え、 前記RF信号のそれぞれの占有周波数は、互いに重なら
    ずかつ各RF信号同士の掛け合わせで生じる高調波の周
    波数に重ならないように配置されており、 各前記要素信号に含まれるRF信号の最大振幅値は、前
    記直流信号の大きさ以下に設定されていることを特徴と
    する、光伝送システム。
  4. 【請求項4】 各前記光送信装置における要素信号発生
    手段は、 低周波側に配置された第1のRF信号に直流信号を加算
    した第1の要素信号を発生する第1の要素信号発生手段
    と、 高周波側に配置された第2のRF信号に直流信号を加算
    した第2の要素信号を発生する第2の要素信号発生手段
    とを含み、 各前記光送信装置における前記第1のRF信号の周波数
    は、全ての光送信装置間で等しく、かつ全ての光送信装
    置で扱う前記第2のRF信号の周波数帯域幅の最大値よ
    りも大きく設定されており、 各前記光送信装置における前記第2のRF信号の中心周
    波数の間隔は、前記第1のRF信号の周波数の2倍以上
    の間隔に設定されていることを特徴とする、請求項3に
    記載の光伝送システム。
  5. 【請求項5】 各前記光送信装置における要素信号発生
    手段は、 低周波側に配置された第1のRF信号に直流信号を加算
    した第1の要素信号を発生する第1の要素信号発生手段
    と、 高周波側に配置された第2のRF信号に直流信号を加算
    した第2の要素信号を発生する第2の要素信号発生手段
    とを含み、 各前記光送信装置における前記第1のRF信号の周波数
    は、全ての光送信装置間で等しく、かつ全ての光送信装
    置で扱う前記第2のRF信号の最大周波数と最小周波数
    との差よりも大きい値に設定されていることを特徴とす
    る、請求項3に記載の光伝送システム。
  6. 【請求項6】 各前記光送信装置における要素信号発生
    手段は、 低周波側に配置された第1のRF信号に直流信号を加算
    した第1の要素信号を発生する第1の要素信号発生手段
    と、 高周波側に配置された第2のRF信号に直流信号を加算
    した第2の要素信号を発生する第2の要素信号発生手段
    とを含み、 各前記光送信装置における前記第2のRF信号の周波数
    は、各光送信装置間で等しくなるように設定されてお
    り、 各前記光送信装置における前記第1のRF信号の占有周
    波数は、各光送信装置間で互いに異なるように設定され
    ており、 各前記光送信装置における前記第2のRF信号の中心周
    波数は、全ての光送信装置で扱う前記第1のRF信号の
    最大周波数の2倍以上に設定されていることを特徴とす
    る、請求項3に記載の光伝送システム。
JP14435197A 1996-09-17 1997-06-02 光伝送システムおよびそれに用いられる光送信装置 Expired - Fee Related JP3759287B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14435197A JP3759287B2 (ja) 1996-09-17 1997-06-02 光伝送システムおよびそれに用いられる光送信装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8-244388 1996-09-17
JP24438896 1996-09-17
JP14435197A JP3759287B2 (ja) 1996-09-17 1997-06-02 光伝送システムおよびそれに用いられる光送信装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10150432A true JPH10150432A (ja) 1998-06-02
JP3759287B2 JP3759287B2 (ja) 2006-03-22

Family

ID=26475787

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14435197A Expired - Fee Related JP3759287B2 (ja) 1996-09-17 1997-06-02 光伝送システムおよびそれに用いられる光送信装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3759287B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100633629B1 (ko) * 1999-08-06 2006-10-11 루센트 테크놀러지스 인크 베이스밴드와 패스밴드 신호를 광학적으로 결합하는광통신 시스템

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100633629B1 (ko) * 1999-08-06 2006-10-11 루센트 테크놀러지스 인크 베이스밴드와 패스밴드 신호를 광학적으로 결합하는광통신 시스템

Also Published As

Publication number Publication date
JP3759287B2 (ja) 2006-03-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5850303A (en) Optical transmission system and optical transmission device used therefor
KR100745749B1 (ko) 광섬유-라디오 혼합 양방향 통신 장치 및 방법
US6922431B1 (en) Communication using spread spectrum methods over optical fibers
CN101090300B (zh) 在光载无线通信***中产生和传输多波段信号的方法
JP3003575B2 (ja) サブキャリア多重信号の光伝送方法と光伝送装置
JPH11331089A (ja) 光伝送システムならびにそれに用いられる光送信装置および光受信装置
US6728277B1 (en) Envelope biasing for laser transmitters
JPH10150432A (ja) 光伝送システムおよびそれに用いられる光送信装置
JP3770599B2 (ja) 光無線システム及び無線基地局
JP3339031B2 (ja) 光伝送装置
KR100621217B1 (ko) 광 간섭 잡음 저감을 위한 광 수신기 및 이를 갖는 광통신망
US6626588B1 (en) Optical transmission apparatus
JP3791638B2 (ja) 光送信装置
JP3402544B2 (ja) 光送信装置
JP3332186B2 (ja) 光通信システム
JP2004072407A (ja) 光ファイバ伝送装置
JPH1168670A (ja) Fm変調装置
JPH06104867A (ja) 光送信装置
JP4230888B2 (ja) 周波数変換器、周波数変換方法及びそれを用いた光無線装置
JP3451890B2 (ja) 周波数変調方式
JPH0969814A (ja) 光通信システム
KR100535313B1 (ko) 광가입자망에서 광간섭 잡음 감소를 위한 광전송 장치 및그 방법
JPH09238123A (ja) 光通信装置
JPH1013354A (ja) 多チャンネル信号変復調装置
Ghassemlooy et al. A low cost sub-carrier multiplexed PPM for optical fibre transmission systems

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040420

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040420

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051220

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20051228

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20051228

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090113

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100113

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110113

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110113

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120113

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130113

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees