JPH10148376A - 床吹出空調方式の運転制御方法及びその空調システム - Google Patents
床吹出空調方式の運転制御方法及びその空調システムInfo
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- JPH10148376A JPH10148376A JP8307760A JP30776096A JPH10148376A JP H10148376 A JPH10148376 A JP H10148376A JP 8307760 A JP8307760 A JP 8307760A JP 30776096 A JP30776096 A JP 30776096A JP H10148376 A JPH10148376 A JP H10148376A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 床吹出口から吹き出す冷風による不快感をな
くすことのできる床吹出空調方式の運転制御方法及びそ
の空調システムを得、快適性の向上を図る。 【解決手段】 冷房時における室温を制御装置により検
出し、この室温が床吹出空調機の設定温度に対して一定
範囲内にある時にはペリメータ空調機の冷房出力を現状
維持させる一方、室温が床吹出空調機の設定温度に対し
て一定の値以上高い時には制御装置からペリメータ空調
機に運転制御信号を送出し、ペリメータ空調機の冷房出
力を所定の値に増大させ、結果的に床吹出空調機の冷房
出力を減少させる。
くすことのできる床吹出空調方式の運転制御方法及びそ
の空調システムを得、快適性の向上を図る。 【解決手段】 冷房時における室温を制御装置により検
出し、この室温が床吹出空調機の設定温度に対して一定
範囲内にある時にはペリメータ空調機の冷房出力を現状
維持させる一方、室温が床吹出空調機の設定温度に対し
て一定の値以上高い時には制御装置からペリメータ空調
機に運転制御信号を送出し、ペリメータ空調機の冷房出
力を所定の値に増大させ、結果的に床吹出空調機の冷房
出力を減少させる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、床から空調空気を
吹き出す床吹出空調方式の運転制御方法及びその空調シ
ステムに関し、更に詳しくは、インテリア系統を受け持
つ床吹出空調機とペリメータ系統を受け持つペリメータ
空調機（例えば、ファンコイルユニット等）とを連携制
御する方法及びそのシステムに関するものである。
吹き出す床吹出空調方式の運転制御方法及びその空調シ
ステムに関し、更に詳しくは、インテリア系統を受け持
つ床吹出空調機とペリメータ系統を受け持つペリメータ
空調機（例えば、ファンコイルユニット等）とを連携制
御する方法及びそのシステムに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】近年、空調方式では、快適性の追求、浮
遊粉塵の抑止などを背景に空調空気を床から吹き出す所
謂、床吹出空調方式が増加する傾向にある。床吹出空調
方式は、図３（Ａ）に示すように、居室１の床下に密閉
空間３を形成するとともに、床５に複数の床吹出口７を
設け、空調機９により密閉空間３に供給した空調空気を
床吹出口７を介して居室１へ吹き出し、それを天井１１
に設けたリターン開口１３から天井内チャンバー１５或
いは天井内ダクト（図示せず）を介して再び空調機９に
回収することにより居室１を空気調和する。
遊粉塵の抑止などを背景に空調空気を床から吹き出す所
謂、床吹出空調方式が増加する傾向にある。床吹出空調
方式は、図３（Ａ）に示すように、居室１の床下に密閉
空間３を形成するとともに、床５に複数の床吹出口７を
設け、空調機９により密閉空間３に供給した空調空気を
床吹出口７を介して居室１へ吹き出し、それを天井１１
に設けたリターン開口１３から天井内チャンバー１５或
いは天井内ダクト（図示せず）を介して再び空調機９に
回収することにより居室１を空気調和する。
【０００３】一方、従来一般的に行われている天井吹出
空調方式は、図３（Ｂ）に示すように、天井１１の所定
位置に複数の天井吹出口１７及びリターン開口１３を設
け、空調機９により天井吹出口１７に供給した空調空気
を居室１へ吹き出し、それを天井１１に設けたリターン
開口１３から天井内チャンバー１５或いは天井内ダクト
を介して再び空調機９に回収することにより居室１を空
気調和していた。
空調方式は、図３（Ｂ）に示すように、天井１１の所定
位置に複数の天井吹出口１７及びリターン開口１３を設
け、空調機９により天井吹出口１７に供給した空調空気
を居室１へ吹き出し、それを天井１１に設けたリターン
開口１３から天井内チャンバー１５或いは天井内ダクト
を介して再び空調機９に回収することにより居室１を空
気調和していた。
【０００４】従って、特に暖房時においては、天井吹出
方式の場合、天井が高くなればなるほど温風が下方へ到
達しにくくなり、図４（Ｂ）に示すように、垂直温度分
布が不均一となり、特に下階が駐車場等の外部条件とな
る場合ではスラブが冷え、足元の寒い不快な空調環境と
なることがあった。これに対し、床吹出空調方式の場
合、床吹出口７から吹き出した空調空気（温風）を浮力
によって上方へ自然対流させることができ、図４（Ａ）
に示すように、居住域の垂直温度分布がほぼ均一とな
り、足元の寒くなることのない快適な空調環境を形成す
ることができた。
方式の場合、天井が高くなればなるほど温風が下方へ到
達しにくくなり、図４（Ｂ）に示すように、垂直温度分
布が不均一となり、特に下階が駐車場等の外部条件とな
る場合ではスラブが冷え、足元の寒い不快な空調環境と
なることがあった。これに対し、床吹出空調方式の場
合、床吹出口７から吹き出した空調空気（温風）を浮力
によって上方へ自然対流させることができ、図４（Ａ）
に示すように、居住域の垂直温度分布がほぼ均一とな
り、足元の寒くなることのない快適な空調環境を形成す
ることができた。
【０００５】また、天井吹出方式の場合では、空調空気
を居室に吹き出して、居室内空気を不特定方向に攪拌す
るため、煙、埃の滞留時間が長くなり、効率的な除去が
行えないのに対し、床吹出空調方式の場合では、空調空
気が床から天井へ一方向で流れるため、効率的にフィル
タ１９で煙、埃を除去することができた。
を居室に吹き出して、居室内空気を不特定方向に攪拌す
るため、煙、埃の滞留時間が長くなり、効率的な除去が
行えないのに対し、床吹出空調方式の場合では、空調空
気が床から天井へ一方向で流れるため、効率的にフィル
タ１９で煙、埃を除去することができた。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た床吹出空調方式は、天井吹出方式に比べて種々の優れ
た点が多いものの、冷房時の居住性については足元から
吹き出す冷風に対して不快感の訴えられることがあっ
た。即ち、天井吹出方式では、居室空気より重い冷気を
自然対流により天井側から下降させることができるた
め、上方からの気流感（ドラフト；吹出空気の当たるこ
とによる不快感）はあるものの、図５（Ｂ）に示すよう
に、床面近傍に低温領域の形成されることがなかった。
これに対して床吹出空調方式では、図５（Ａ）に示すよ
うに、居室の設定温度が例えば２６°Ｃであった場合、
それより低い温度の空調空気（冷風）を床吹出口７から
吹き出すため、この温度差が大きいと、床吹出口７の近
傍で冷風による不快感の生じることがあった。本発明は
上記状況に鑑みてなされたもので、冷房負荷に対する冷
房能力を低下させることなく、床吹出口から吹き出す冷
風による不快感をなくすことのできる床吹出空調方式の
運転制御方法及びその空調システムを提供し、床吹出空
調方式の快適性の向上を図ることを目的とする。
た床吹出空調方式は、天井吹出方式に比べて種々の優れ
た点が多いものの、冷房時の居住性については足元から
吹き出す冷風に対して不快感の訴えられることがあっ
た。即ち、天井吹出方式では、居室空気より重い冷気を
自然対流により天井側から下降させることができるた
め、上方からの気流感（ドラフト；吹出空気の当たるこ
とによる不快感）はあるものの、図５（Ｂ）に示すよう
に、床面近傍に低温領域の形成されることがなかった。
これに対して床吹出空調方式では、図５（Ａ）に示すよ
うに、居室の設定温度が例えば２６°Ｃであった場合、
それより低い温度の空調空気（冷風）を床吹出口７から
吹き出すため、この温度差が大きいと、床吹出口７の近
傍で冷風による不快感の生じることがあった。本発明は
上記状況に鑑みてなされたもので、冷房負荷に対する冷
房能力を低下させることなく、床吹出口から吹き出す冷
風による不快感をなくすことのできる床吹出空調方式の
運転制御方法及びその空調システムを提供し、床吹出空
調方式の快適性の向上を図ることを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係る床吹出空調方式の運転制御方法は、床吹
出口から上方へ空調空気を吹き出す床吹出空調機と、側
壁に設けた垂直な窓に沿って上方へ空調空気を吹き出す
ペリメータ空調機とを制御装置によって連携制御する床
吹出空調方式の運転制御方法であって、冷房時における
室温を前記制御装置により検出し、該室温が前記床吹出
空調機の設定温度に対して一定範囲内にある時には前記
ペリメータ空調機の冷房出力を現状維持させる一方、前
記室温が前記床吹出空調機の設定温度に対して一定の値
以上高い時には前記制御装置から前記ペリメータ空調機
に運転制御信号を送出して前記ペリメータ空調機の冷房
出力を所定の値に増大させることを特徴とするものであ
る。そして、前記ペリメータ空調機の冷房出力の増大
は、設定温度又は送風量のいずれか一方、或いは設定温
度及び送風量を同時に変更することで行うことが好まし
い。また、 本発明に係る空調システムは、床下に形成
した密閉空間に空調空気を供給することで床吹出口から
上方へ前記空調空気を吹き出す床吹出空調機と、上面に
吹出口を有し側壁に設けた垂直な窓に沿って上方へ空調
空気を吹き出すペリメータ空調機と、室温を検出し該室
温と記憶してある所定の条件値とに基づき演算して得た
前記ペリメータ空調機の設定温度値及び送風量値を該ペ
リメータ空調機の制御回路に送出して該ペリメータ空調
機を制御する制御装置とを具備したことを特徴とするも
のである。
の本発明に係る床吹出空調方式の運転制御方法は、床吹
出口から上方へ空調空気を吹き出す床吹出空調機と、側
壁に設けた垂直な窓に沿って上方へ空調空気を吹き出す
ペリメータ空調機とを制御装置によって連携制御する床
吹出空調方式の運転制御方法であって、冷房時における
室温を前記制御装置により検出し、該室温が前記床吹出
空調機の設定温度に対して一定範囲内にある時には前記
ペリメータ空調機の冷房出力を現状維持させる一方、前
記室温が前記床吹出空調機の設定温度に対して一定の値
以上高い時には前記制御装置から前記ペリメータ空調機
に運転制御信号を送出して前記ペリメータ空調機の冷房
出力を所定の値に増大させることを特徴とするものであ
る。そして、前記ペリメータ空調機の冷房出力の増大
は、設定温度又は送風量のいずれか一方、或いは設定温
度及び送風量を同時に変更することで行うことが好まし
い。また、 本発明に係る空調システムは、床下に形成
した密閉空間に空調空気を供給することで床吹出口から
上方へ前記空調空気を吹き出す床吹出空調機と、上面に
吹出口を有し側壁に設けた垂直な窓に沿って上方へ空調
空気を吹き出すペリメータ空調機と、室温を検出し該室
温と記憶してある所定の条件値とに基づき演算して得た
前記ペリメータ空調機の設定温度値及び送風量値を該ペ
リメータ空調機の制御回路に送出して該ペリメータ空調
機を制御する制御装置とを具備したことを特徴とするも
のである。
【０００８】この床吹出空調方式の運転制御方法では、
冷房運転時、ペリメータ空調機を制御装置によって制御
し、室温と設定温度との差が大きいときには、できるだ
けペリメータ空調機でインテリア系統の負荷を処理させ
る。これにより、結果として、床吹出空調機の送風温度
を上げたり、送風量を減らしたりすることが可能とな
り、冷房時における冷気による影響が軽減されることに
なる。そして、ペリメータ空調機の冷房出力の増大は、
設定温度又は送風量のいずれか一方、或いは設定温度及
び送風量を同時に変更することで、簡単な設備で、容易
に可能となる。また、本発明に係る空調システムでは、
床吹出空調機と、ペリメータ空調機とを具備し、ペリメ
ータ空調機を制御装置によって制御することで、床吹出
空調機とペリメータ空調機との冷房出力の負担率が容易
に可変可能となる。
冷房運転時、ペリメータ空調機を制御装置によって制御
し、室温と設定温度との差が大きいときには、できるだ
けペリメータ空調機でインテリア系統の負荷を処理させ
る。これにより、結果として、床吹出空調機の送風温度
を上げたり、送風量を減らしたりすることが可能とな
り、冷房時における冷気による影響が軽減されることに
なる。そして、ペリメータ空調機の冷房出力の増大は、
設定温度又は送風量のいずれか一方、或いは設定温度及
び送風量を同時に変更することで、簡単な設備で、容易
に可能となる。また、本発明に係る空調システムでは、
床吹出空調機と、ペリメータ空調機とを具備し、ペリメ
ータ空調機を制御装置によって制御することで、床吹出
空調機とペリメータ空調機との冷房出力の負担率が容易
に可変可能となる。
【０００９】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る運転制御方法
及びその空調システムの好適な実施の形態を図面を参照
して詳細に説明する。図１は本発明に係る運転制御方法
を説明するフローチャート、図２は本発明に係る運転制
御方法を実施する空調システムの概略構成図である。図
２に示すように、居室２１の床２３と下階側のスラブ２
５との間には密閉空間２７を形成してあり、密閉空間２
７は床２３に設けた複数の床吹出口２９を介して居室２
１に連通している。
及びその空調システムの好適な実施の形態を図面を参照
して詳細に説明する。図１は本発明に係る運転制御方法
を説明するフローチャート、図２は本発明に係る運転制
御方法を実施する空調システムの概略構成図である。図
２に示すように、居室２１の床２３と下階側のスラブ２
５との間には密閉空間２７を形成してあり、密閉空間２
７は床２３に設けた複数の床吹出口２９を介して居室２
１に連通している。
【００１０】居室２１の天井３１と上階側のスラブ３３
との間には天井内チャンバー３５或いは天井内ダクト
（図示せず）を形成してあり、天井内チャンバー３５或
いは天井内ダクトは天井３１に設けたリターン開口３７
を介して居室２１に連通している。
との間には天井内チャンバー３５或いは天井内ダクト
（図示せず）を形成してあり、天井内チャンバー３５或
いは天井内ダクトは天井３１に設けたリターン開口３７
を介して居室２１に連通している。
【００１１】居室２１と同一階（他の階でもよい）に設
けた空調機室４１には、居室２１のインテリア系統を受
け持つ床吹出空調機４３を設置してある。床吹出空調機
４３は、サプライ側（給気側）を床下の密閉空間２７に
接続するとともに、リターン側（還気側）を天井内チャ
ンバー３５或いは天井内ダクトに接続してある。従っ
て、床吹出空調機４３から送風された空調空気（サプラ
イ）は、密閉空間２７に供給され、床吹出口２９を介し
て居室２１に吹き出された後、天井３１のリターン開口
３７を介して天井内チャンバー３５或いは天井内ダクト
に吸い込まれ、再び床吹出空調機４３に回収されること
で循環されるようになっている。なお、図２において、
新鮮外気（ＯＡ）の取り入れについては省略してある。
けた空調機室４１には、居室２１のインテリア系統を受
け持つ床吹出空調機４３を設置してある。床吹出空調機
４３は、サプライ側（給気側）を床下の密閉空間２７に
接続するとともに、リターン側（還気側）を天井内チャ
ンバー３５或いは天井内ダクトに接続してある。従っ
て、床吹出空調機４３から送風された空調空気（サプラ
イ）は、密閉空間２７に供給され、床吹出口２９を介し
て居室２１に吹き出された後、天井３１のリターン開口
３７を介して天井内チャンバー３５或いは天井内ダクト
に吸い込まれ、再び床吹出空調機４３に回収されること
で循環されるようになっている。なお、図２において、
新鮮外気（ＯＡ）の取り入れについては省略してある。
【００１２】床吹出空調方式には、密閉空間２７を加圧
するプレッシャー方式と、床吹出口２９に吹出ファンを
設けることで密閉空間２７を加圧しないファン方式とが
ある。プレッシャー方式は複数の吹出ファンの設置が不
要なため安価である一方、ファン方式は各吹出口ごとに
風量をリモコン制御できるためキメ細かな空調環境を容
易に実現することができる。本発明の運転制御方法は、
プレッシャー方式又はファン方式のいずれにも適用でき
るものである。
するプレッシャー方式と、床吹出口２９に吹出ファンを
設けることで密閉空間２７を加圧しないファン方式とが
ある。プレッシャー方式は複数の吹出ファンの設置が不
要なため安価である一方、ファン方式は各吹出口ごとに
風量をリモコン制御できるためキメ細かな空調環境を容
易に実現することができる。本発明の運転制御方法は、
プレッシャー方式又はファン方式のいずれにも適用でき
るものである。
【００１３】垂直な窓４５を設けた居室２１の側壁４７
には、居室２１のペリメータ系統を受け持つペリメータ
空調機（例えば、ファンコイルユニット等）４９を設置
してある。ペリメータ空調機４９は、冷温水循環方式の
もの、又はヒートポンプ内蔵方式のいずれの方式で熱交
換するものであってもよい。ペリメータ空調機４９は、
床２３の近傍に開口した下部吸気口５１から吸い込んだ
空気を、内蔵の熱交換器により熱交換した後、上面の吹
出口５３から窓に沿って上方へ垂直に吹き出すようにな
っている。
には、居室２１のペリメータ系統を受け持つペリメータ
空調機（例えば、ファンコイルユニット等）４９を設置
してある。ペリメータ空調機４９は、冷温水循環方式の
もの、又はヒートポンプ内蔵方式のいずれの方式で熱交
換するものであってもよい。ペリメータ空調機４９は、
床２３の近傍に開口した下部吸気口５１から吸い込んだ
空気を、内蔵の熱交換器により熱交換した後、上面の吹
出口５３から窓に沿って上方へ垂直に吹き出すようにな
っている。
【００１４】従って、ペリメータ空調機４９は、特に冬
期等において、外部への熱の伝達が多くなる窓周辺領域
で、窓に沿って温風を吹き出すことで窓周辺領域の温度
低下を低減することができる。また、夏期等において
も、外部からの熱の伝達が多くなる窓周辺領域で、窓に
沿って冷風を吹き出すことで窓周辺領域の温度上昇を低
減することができ、外部環境からの影響を軽減して、窓
周辺領域の快適性を向上させることができる。
期等において、外部への熱の伝達が多くなる窓周辺領域
で、窓に沿って温風を吹き出すことで窓周辺領域の温度
低下を低減することができる。また、夏期等において
も、外部からの熱の伝達が多くなる窓周辺領域で、窓に
沿って冷風を吹き出すことで窓周辺領域の温度上昇を低
減することができ、外部環境からの影響を軽減して、窓
周辺領域の快適性を向上させることができる。
【００１５】本発明による運転制御方法を実施する空調
システム５４では、上述したペリメータ空調機４９の運
転制御回路を制御装置５５に接続してある。制御装置５
５は、所定の条件値を記憶する記憶手段と、居室２１に
設けたサーモスタット５７からの検出値及び上述の記憶
手段に記憶した条件値に基づきペリメータ空調機４９の
温度設定値、風量を決定する演算手段（マイコン等）
と、この演算手段が決定した設定値をそれぞれの空調機
の運転制御回路へ送出する信号送出手段とを具備してい
る。なお、床吹出空調方式がファン方式である場合に
は、制御装置５５はそれぞれの吹出ファンに対しても個
別に制御信号を送出できるようにする。
システム５４では、上述したペリメータ空調機４９の運
転制御回路を制御装置５５に接続してある。制御装置５
５は、所定の条件値を記憶する記憶手段と、居室２１に
設けたサーモスタット５７からの検出値及び上述の記憶
手段に記憶した条件値に基づきペリメータ空調機４９の
温度設定値、風量を決定する演算手段（マイコン等）
と、この演算手段が決定した設定値をそれぞれの空調機
の運転制御回路へ送出する信号送出手段とを具備してい
る。なお、床吹出空調方式がファン方式である場合に
は、制御装置５５はそれぞれの吹出ファンに対しても個
別に制御信号を送出できるようにする。
【００１６】上述のように構成した空調システム５４を
用いての床吹出空調方式の運転制御方法を説明する。な
お、本発明による運転制御方法は、冷房時における空調
機の運転制御方法に係るものである。従って、暖房時に
おいては、床吹出空調機４３及びペリメータ空調機４９
は、従来同様の運転方法で制御装置５５によって制御さ
れるので、ここではその手順の説明を省略するものとす
る。
用いての床吹出空調方式の運転制御方法を説明する。な
お、本発明による運転制御方法は、冷房時における空調
機の運転制御方法に係るものである。従って、暖房時に
おいては、床吹出空調機４３及びペリメータ空調機４９
は、従来同様の運転方法で制御装置５５によって制御さ
れるので、ここではその手順の説明を省略するものとす
る。
【００１７】図１に示すように、床吹出空調機４３及び
ペリメータ空調機４９が冷房運転になると（ｓｔ１、ｓ
ｔ３）、制御装置５５は、サーモスタット５７により居
室２１の室温ＴR を検出する。次いで、制御装置５５
は、インテリア系統の設定温度、即ち、床吹出空調機設
定温度ＴFSが、室温ＴR −１°ｃより低いことを判定す
ると（ｓｔ５）、ペリメータ空調機設定温度ＴPSを下げ
（例えば、ＴPS−１°ｃ）、ペリメータ空調機４９の冷
房出力を増大させる（ｓｔ７）。これにより、結果的
に、冷房負荷の軽減される床吹出空調機４３は、送風温
度が上がり、また、変風量制御を行っている場合では、
送風量が減少する（ｓｔ９）。即ち、ペリメータ空調機
４９の負担を増大させることで、その分、床吹出空調機
４３の負担が軽減されることになる。
ペリメータ空調機４９が冷房運転になると（ｓｔ１、ｓ
ｔ３）、制御装置５５は、サーモスタット５７により居
室２１の室温ＴR を検出する。次いで、制御装置５５
は、インテリア系統の設定温度、即ち、床吹出空調機設
定温度ＴFSが、室温ＴR −１°ｃより低いことを判定す
ると（ｓｔ５）、ペリメータ空調機設定温度ＴPSを下げ
（例えば、ＴPS−１°ｃ）、ペリメータ空調機４９の冷
房出力を増大させる（ｓｔ７）。これにより、結果的
に、冷房負荷の軽減される床吹出空調機４３は、送風温
度が上がり、また、変風量制御を行っている場合では、
送風量が減少する（ｓｔ９）。即ち、ペリメータ空調機
４９の負担を増大させることで、その分、床吹出空調機
４３の負担が軽減されることになる。
【００１８】この際、ペリメータ空調機４９の冷房出力
増大分と、床吹出空調機４３の冷房出力減少分との絶対
値を等しくすることで、居室２１の冷房負荷に対する所
要冷房能力は確保される。つまり、不快となる足元から
の冷気の吹き出しを抑えた分、気流感の生じ難いペリメ
ータ空調機４９の冷房出力を高めて、居室全体が快適な
温度分布となるようにする。
増大分と、床吹出空調機４３の冷房出力減少分との絶対
値を等しくすることで、居室２１の冷房負荷に対する所
要冷房能力は確保される。つまり、不快となる足元から
の冷気の吹き出しを抑えた分、気流感の生じ難いペリメ
ータ空調機４９の冷房出力を高めて、居室全体が快適な
温度分布となるようにする。
【００１９】また、制御装置５５は、床吹出空調機設定
温度ＴFSが、室温ＴR −１°ｃより低く、且つ室温ＴR
＋１°ｃより高いことを判定した時（ｓｔ１１）、即
ち、床吹出空調機設定温度ＴFSと室温ＴR とに大きな温
度差がない時、ペリメータ空調機４９の設定温度を現状
維持させる（ｓｔ１３）。これにより、床吹出空調機４
３の送風温度、送風量も現状維持される（ｓｔ１５）。
即ち、床吹出空調機設定温度ＴFSと室温ＴR とに大差が
ない時には、冷気による不快感は生じ難いことから、床
吹出口２９からの送風温度、送風量をそのままとする。
温度ＴFSが、室温ＴR −１°ｃより低く、且つ室温ＴR
＋１°ｃより高いことを判定した時（ｓｔ１１）、即
ち、床吹出空調機設定温度ＴFSと室温ＴR とに大きな温
度差がない時、ペリメータ空調機４９の設定温度を現状
維持させる（ｓｔ１３）。これにより、床吹出空調機４
３の送風温度、送風量も現状維持される（ｓｔ１５）。
即ち、床吹出空調機設定温度ＴFSと室温ＴR とに大差が
ない時には、冷気による不快感は生じ難いことから、床
吹出口２９からの送風温度、送風量をそのままとする。
【００２０】また、制御装置５５は、床吹出空調機設定
温度ＴFSが、室温ＴR ＋１°ｃより高いことを判定した
時（ｓｔ１７）、即ち、室温が下がり過ぎた場合、ペリ
メータ空調機４９の設定温度を例えばＴPS＋１°ｃに上
げる（ｓｔ１９）。この時、室温は下がりすぎの状態な
ので、結果として、床吹出空調機４３の送風温度も上が
り、また、変風量制御を行っている場合では、送風量も
減少する（ｓｔ２１）ことになる。
温度ＴFSが、室温ＴR ＋１°ｃより高いことを判定した
時（ｓｔ１７）、即ち、室温が下がり過ぎた場合、ペリ
メータ空調機４９の設定温度を例えばＴPS＋１°ｃに上
げる（ｓｔ１９）。この時、室温は下がりすぎの状態な
ので、結果として、床吹出空調機４３の送風温度も上が
り、また、変風量制御を行っている場合では、送風量も
減少する（ｓｔ２１）ことになる。
【００２１】このように、上述した床吹出空調方式の運
転制御方法によれば、ペリメータ空調機４９を制御装置
５５によって制御し、室温ＴR と床吹出空調機４３の設
定温度との差の大きい時には、できるだけペリメータ空
調機４９でインテリア系統の負荷を処理させることによ
り、床吹出空調機４３の送風温度を上げたり、送風量を
減らしたりすることができる。この結果、床吹出口２９
からの送風量を減らし吹出温度を上げることで、冷房時
における足元の冷えをなくし、床吹出空調方式の快適性
を更に向上させることができる。そして、この方法は、
特に冷房負荷のあまり大きくない時期（床吹出空調機４
３及びペリメータ空調機４９が一定以下の稼働率で運転
する時期）に、好都合に行うことができる。
転制御方法によれば、ペリメータ空調機４９を制御装置
５５によって制御し、室温ＴR と床吹出空調機４３の設
定温度との差の大きい時には、できるだけペリメータ空
調機４９でインテリア系統の負荷を処理させることによ
り、床吹出空調機４３の送風温度を上げたり、送風量を
減らしたりすることができる。この結果、床吹出口２９
からの送風量を減らし吹出温度を上げることで、冷房時
における足元の冷えをなくし、床吹出空調方式の快適性
を更に向上させることができる。そして、この方法は、
特に冷房負荷のあまり大きくない時期（床吹出空調機４
３及びペリメータ空調機４９が一定以下の稼働率で運転
する時期）に、好都合に行うことができる。
【００２２】更に、上述した運転制御方法によれば、床
吹出口２９からの送風量を減らすことにより、省エネル
ギー効果も期待することができる。
吹出口２９からの送風量を減らすことにより、省エネル
ギー効果も期待することができる。
【００２３】また、上述の空調システム５４によれば、
床吹出空調機４３と、ペリメータ空調機４９とを具備
し、ペリメータ空調機４９を制御装置５５によって制御
するようにしたので、室温と、床吹出空調機４３の設定
温度とに基づき、床吹出空調機４３とペリメータ空調機
４９との冷房出力の負担率を容易に可変制御することが
できる。この結果、居室２１の冷房負荷に対する所要冷
房能力を確保しつつ、床吹出口２９からの冷気の吹き出
しを抑制することができる。
床吹出空調機４３と、ペリメータ空調機４９とを具備
し、ペリメータ空調機４９を制御装置５５によって制御
するようにしたので、室温と、床吹出空調機４３の設定
温度とに基づき、床吹出空調機４３とペリメータ空調機
４９との冷房出力の負担率を容易に可変制御することが
できる。この結果、居室２１の冷房負荷に対する所要冷
房能力を確保しつつ、床吹出口２９からの冷気の吹き出
しを抑制することができる。
【００２４】なお、上述した制御装置５５の判定に用い
た条件値、或いは設定値（ＴR −１°ｃ、ＴR ＋１°
ｃ、ＴPS−１°ｃ、ＴPS＋１°ｃ）は、一例でありこの
値に限定されるものではない。また、ペリメータ空調機
４９からの吹出条件の変更は、上述のように送風温度と
送風量とを共に可変させる他、送風温度又は送風量のい
ずれか一方を可変するものであってもよい。
た条件値、或いは設定値（ＴR −１°ｃ、ＴR ＋１°
ｃ、ＴPS−１°ｃ、ＴPS＋１°ｃ）は、一例でありこの
値に限定されるものではない。また、ペリメータ空調機
４９からの吹出条件の変更は、上述のように送風温度と
送風量とを共に可変させる他、送風温度又は送風量のい
ずれか一方を可変するものであってもよい。
【００２５】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
る床吹出空調方式の運転制御方法によれば、冷房運転
時、ペリメータ空調機を制御装置によって制御し、室温
と設定温度との差が大きいときには、できるだけペリメ
ータ空調機でインテリア系統の負荷を処理させることに
より、床吹出空調機の送風温度を上げたり、送風量を減
らしたりすることができる。この結果、冷房時における
足元の冷えをなくし、床吹出空調方式の快適性を更に向
上させることができる。そして、ペリメータ空調機の冷
房出力の増大は、設定温度又は送風量のいずれか一方、
或いは設定温度及び送風量を同時に変更することで、簡
単な設備で、容易に行うことができる。また、本発明に
係る空調システムによれば、床吹出空調機と、ペリメー
タ空調機とを具備し、ペリメータ空調機を制御装置によ
って連携制御するようにしたので、床吹出空調機とペリ
メータ空調機との冷房出力の負担率を容易に可変制御す
ることがで、冷房負荷に対する所要冷房能力を確保しつ
つ、床吹出口からの冷気の吹き出しを抑制することがで
きる。
る床吹出空調方式の運転制御方法によれば、冷房運転
時、ペリメータ空調機を制御装置によって制御し、室温
と設定温度との差が大きいときには、できるだけペリメ
ータ空調機でインテリア系統の負荷を処理させることに
より、床吹出空調機の送風温度を上げたり、送風量を減
らしたりすることができる。この結果、冷房時における
足元の冷えをなくし、床吹出空調方式の快適性を更に向
上させることができる。そして、ペリメータ空調機の冷
房出力の増大は、設定温度又は送風量のいずれか一方、
或いは設定温度及び送風量を同時に変更することで、簡
単な設備で、容易に行うことができる。また、本発明に
係る空調システムによれば、床吹出空調機と、ペリメー
タ空調機とを具備し、ペリメータ空調機を制御装置によ
って連携制御するようにしたので、床吹出空調機とペリ
メータ空調機との冷房出力の負担率を容易に可変制御す
ることがで、冷房負荷に対する所要冷房能力を確保しつ
つ、床吹出口からの冷気の吹き出しを抑制することがで
きる。
【図１】本発明に係る運転制御方法を説明するフローチ
ャートである。
ャートである。
【図２】本発明に係る運転制御方法を実施する空調シス
テムの概略構成図である。
テムの概略構成図である。
【図３】従来の床吹出空調方式及び天井吹出空調方式の
概略構成を（Ａ）（Ｂ）で示した説明図である。
概略構成を（Ａ）（Ｂ）で示した説明図である。
【図４】従来の床吹出空調方式及び天井吹出空調方式の
暖房時における垂直温度分布を（Ａ）（Ｂ）で示したグ
ラフである。
暖房時における垂直温度分布を（Ａ）（Ｂ）で示したグ
ラフである。
【図５】従来の床吹出空調方式及び天井吹出空調方式の
冷房時における垂直温度分布を（Ａ）（Ｂ）で示したグ
ラフである。
冷房時における垂直温度分布を（Ａ）（Ｂ）で示したグ
ラフである。
２７ 密閉空間 ２９ 床吹出口 ４３ 床吹出空調機 ４５ 窓 ４７ 側壁 ４９ ペリメータ空調機 ５３ 吹出口 ５４ 空調システム ５５ 制御装置
Claims (3)
- 【請求項１】 床吹出口から上方へ空調空気を吹き出す
床吹出空調機と、側壁に設けた垂直な窓に沿って上方へ
空調空気を吹き出すペリメータ空調機とを制御装置によ
って連携制御する床吹出空調方式の運転制御方法であっ
て、 冷房時における室温を前記制御装置により検出し、 該室温が前記床吹出空調機の設定温度に対して一定範囲
内にある時には前記ペリメータ空調機の冷房出力を現状
維持させる一方、 前記室温が前記床吹出空調機の設定温度に対して一定の
値以上高い時には前記制御装置から前記ペリメータ空調
機に運転制御信号を送出して前記ペリメータ空調機の冷
房出力を所定の値に増大させることを特徴とする床吹出
空調方式の運転制御方法。 - 【請求項２】 前記ペリメータ空調機の冷房出力の増大
は、設定温度又は送風量のいずれか一方、或いは設定温
度及び送風量を同時に変更することで行うことを特徴と
する請求項１記載の床吹出空調方式の運転制御方法。 - 【請求項３】 床下に形成した密閉空間に空調空気を供
給することで床吹出口から上方へ前記空調空気を吹き出
す床吹出空調機と、 上面に吹出口を有し側壁に設けた垂直な窓に沿って上方
へ空調空気を吹き出すペリメータ空調機と、 室温を検出し該室温と記憶してある所定の条件値とに基
づき演算して得た前記ペリメータ空調機の設定温度値及
び送風量値を該ペリメータ空調機の制御回路に送出して
該ペリメータ空調機を制御する制御装置とを具備したこ
とを特徴とする空調システム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30776096A JP3263324B2 (ja) | 1996-11-19 | 1996-11-19 | 床吹出空調方式の運転制御方法及びその空調システム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30776096A JP3263324B2 (ja) | 1996-11-19 | 1996-11-19 | 床吹出空調方式の運転制御方法及びその空調システム |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10148376A true JPH10148376A (ja) | 1998-06-02 |
| JP3263324B2 JP3263324B2 (ja) | 2002-03-04 |
Family
ID=17972955
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP30776096A Expired - Fee Related JP3263324B2 (ja) | 1996-11-19 | 1996-11-19 | 床吹出空調方式の運転制御方法及びその空調システム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3263324B2 (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2010067539A1 (ja) * | 2008-12-11 | 2010-06-17 | ダイキン工業株式会社 | 空調システム |
| JP2011220638A (ja) * | 2010-04-13 | 2011-11-04 | Takasago Thermal Eng Co Ltd | 空調の制御システム |
| JP2012063117A (ja) * | 2010-09-17 | 2012-03-29 | Kajima Corp | 空調システム |
| CN102865655A (zh) * | 2011-07-06 | 2013-01-09 | 乐金电子(天津)电器有限公司 | 窗式空调风量调节装置 |
| CN103438508A (zh) * | 2013-08-27 | 2013-12-11 | 上海理工大学 | 变风量地板送风末端***及其风量控制方法 |
| JP2021076348A (ja) * | 2019-11-13 | 2021-05-20 | 三機工業株式会社 | ペリメータ空調システム |
| JP2023025275A (ja) * | 2018-05-17 | 2023-02-21 | 株式会社大林組 | 空調システム |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2022215252A1 (ja) | 2021-04-09 | 2022-10-13 | 東芝キヤリア株式会社 | 空気調和システム、床吹出し式空気調和装置、制御方法、及びプログラム |
-
1996
- 1996-11-19 JP JP30776096A patent/JP3263324B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2010067539A1 (ja) * | 2008-12-11 | 2010-06-17 | ダイキン工業株式会社 | 空調システム |
| JP2010139162A (ja) * | 2008-12-11 | 2010-06-24 | Daikin Ind Ltd | 空調システム |
| JP2011220638A (ja) * | 2010-04-13 | 2011-11-04 | Takasago Thermal Eng Co Ltd | 空調の制御システム |
| JP2012063117A (ja) * | 2010-09-17 | 2012-03-29 | Kajima Corp | 空調システム |
| CN102865655A (zh) * | 2011-07-06 | 2013-01-09 | 乐金电子(天津)电器有限公司 | 窗式空调风量调节装置 |
| CN103438508A (zh) * | 2013-08-27 | 2013-12-11 | 上海理工大学 | 变风量地板送风末端***及其风量控制方法 |
| JP2023025275A (ja) * | 2018-05-17 | 2023-02-21 | 株式会社大林組 | 空調システム |
| JP2021076348A (ja) * | 2019-11-13 | 2021-05-20 | 三機工業株式会社 | ペリメータ空調システム |
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3263324B2 (ja) | 2002-03-04 |
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