JPH10148250A - ディファレンシャル装置 - Google Patents

ディファレンシャル装置

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JPH10148250A
JPH10148250A JP30958696A JP30958696A JPH10148250A JP H10148250 A JPH10148250 A JP H10148250A JP 30958696 A JP30958696 A JP 30958696A JP 30958696 A JP30958696 A JP 30958696A JP H10148250 A JPH10148250 A JP H10148250A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
differential
differential case
clutch
gear
lock mechanism
Prior art date
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Pending
Application number
JP30958696A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeharu Saeki
丈晴 佐伯
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GKN Driveline Japan Ltd
Original Assignee
Tochigi Fuji Sangyo KK
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Publication date
Application filed by Tochigi Fuji Sangyo KK filed Critical Tochigi Fuji Sangyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加工の容易な構造のデフロック機構を備える
ディファレンシャル装置の提供を課題とする。 【解決手段】 デフケース1と、デフケース1内周の凹
溝3と、凹溝3に係止されるピニオンシャフト5と、ピ
ニオンシャフト5上のピニオンギヤ7と、ピニオンギヤ
7と噛み合う一対の出力側サイドギヤ11,13と、デ
フロック機構31とを備えるベベルギヤ式デフ装置であ
って、デフロック機構31が、デフケース1の端壁を貫
通すると共に各凹溝3に連通する窓部25と、デフケー
ス1の凹溝3と窓部25内をそれぞれ軸方向に移動可能
な凸部35aと延出部35bとを有すると共にサイドギ
ヤ13との間にドグクラッチ33を備えるクラッチリン
グ35と、クラッチリング35を移動させドグクラッチ
33を断続するアクチュエータ43および戻しばね41
とを備えることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両に用いられる
ディファレンシャル装置に関し、特にそのデフロック機
構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のデフロック機構としては、例えば
特開平3−129151号公報に図5に示すようなもの
が開示されている。
【0003】このデフロック機構101はつぎのように
構成されている。すなわち、デフロック機構101の一
方の構成部材である押圧部材103は、内周の凹凸部1
03aが出力側サイドギヤの軸部上に回転方向に係止さ
れている。そして、他方の構成部材であるクラッチリン
グ105は、押圧部材103との間にリテーナ107と
ウェーブリング109とを挟んで対向配置されると共に
反対向面側に設けられた扇型の突起111がデフケース
113に形成された扇型の孔115に係合してデフケー
ス113に回転方向に係止されている。
【0004】そして、押圧部材103とクラッチリング
105との対向面にはドグクラッチのドグ117がそれ
ぞれ設けられ、クラッチリング105の突起111の先
端部がドグクラッチ断続機構により押圧されるとドグ1
17が噛み合うことにより、ディファレンシャル装置が
差動不能となる。また、押圧力がなくなるとクラッチリ
ング105はウェーブリング109により押し戻されて
ドグクラッチが開放され、ディファレンシャル装置の差
動機能が復活する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このデフロ
ック機構101では、デフケース113に形成される扇
型の孔115およびクラッチリング105の突起111
の形状を精度良く加工する必要があるのでコスト高にな
るという問題がある。
【0006】そこで、本発明は、加工の容易な構造のデ
フロック機構を備えるディファレンシャル装置の提供を
課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載の発明は、エンジンの駆動力により
回転駆動されるデフケースと、デフケースの円筒部内周
に軸方向に延びると共に少なくとも一方側の端壁に開口
する複数の凹溝に回転方向に係止されるピニオンシャフ
トと、ピニオンシャフト上に回転自在に支持されるピニ
オンギヤと、デフケース内に同軸に対向配置され前記ピ
ニオンギヤと噛み合う一対の出力側サイドギヤと、一対
のサイドギヤ間の差動をロックするデフロック機構とを
備えるベベルギヤ式ディファレンシャル装置であって、
デフロック機構が、デフケースの端壁を貫通すると共に
前記各凹溝の開口に連通する窓部と、窓部内に軸方向移
動可能に収容されると共にデフケースの前記凹溝に係合
する凸部を外周に有し、かつ隣接するサイドギヤと共に
互いにクラッチ部を備えるリング状のクラッチ部材と、
クラッチ部材を軸方向に移動させクラッチ部を断続する
アクチュエータおよび戻しばねとを備えることを特徴と
する。
【0008】したがって、デフケースの扇型の孔とクラ
ッチリングの扇型の突起とが係合する構造を含む前記従
来例のデフロック機構と異なり、差動機構のピニオンシ
ャフトを係止するデフケースの凹溝とクラッチ部材の外
周の凸部とが係合する構造であるので、デフケースおよ
びクラッチ部材の加工が大幅に容易化され、コスト低減
が可能となる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を図1〜図4
により説明する。図1は本実施形態の断面図である。図
2〜図4は主要部の矢視図または断面図である。
【0010】図1に示すように、デフケース1は、ケー
ス本体1aとカバー1bとがボルトにより固定されてな
り、図示しないキャリアケース内に回転可能に支持され
ている。そして、デフケース1に固定されたリングギヤ
(図示省略)を介してエンジンの駆動力が入力され、回
転駆動される。
【0011】デフケース1の円筒部内周には軸方向に延
びる凹溝3が周方向等分に4個設けられ、十文字状のピ
ニオンシャフト5の先端部がそれぞれ凹溝3に係止され
ている。こうして、ピニオンシャフト5はデフケース1
と一体に回転する。ピニオンシャフト5上にはピニオン
ギヤ7(4個)が回転自在に支持され、デフケース1と
同軸に対向配置された一対の出力側サイドギヤ11,1
3と噛み合っている。サイドギヤ11,13の内周には
左右の出力軸(図示省略)がスプライン連結される。
【0012】デフケース1とピニオンギヤ7およびサイ
ドギヤ11,13のそれぞれの背面との間にはワッシャ
15,17,17が配置され、スラストを受ける。さら
に、デフケース1とサイドギヤ11,13との間には潤
滑用のオイル流路19、21が設けられている。これら
のオイル流路19、21およびデフケース1の開口部2
3、窓部25(後述)を経てデフケース1内外の各噛み
合い部や摺動部が潤滑される。
【0013】デフロック機構31はつぎのように構成さ
れている。すなわち、右のサイドギヤ13の外周部背面
側にドグクラッチ(クラッチ部)33の一方のドグ33
aが形成されている。そして、サイドギヤ13の右方に
隣接してクラッチリング(クラッチ部材)35が配置さ
れ、クラッチリング35の対向面側には上記ドグ33a
に噛み合う他方のドグ33bが図2(図1のA−A矢視
図)に示すように形成されている。図2の斜線部がドグ
33bの凸部を示す。
【0014】また、図2に示すように、クラッチリング
35には径方向外方に突出した凸部35a(4個)が設
けられ、図3(図1のC−C断面図)に示すように、こ
の凸部35aがそれぞれデフケース1の凹溝3に係合
し、クラッチリング35はデフケース1と一体に回転す
る。
【0015】さらに、クラッチリング35の凸部35a
は軸方向に右方へ延出する(図1参照)と共に、図4
(図1のB−B矢視図)に示ように、この延出部35b
は径方向内方に向ってほぼコの字状に形成されている。
延出部35bはデフケース1の右端壁の窓部25(4
個)に嵌入されている。こうして、クラッチリング35
に一体に形成された凸部35aと延出部35bとは、凸
部35aがデフケース1の凹溝3と係合しつつデフケー
ス1の右端壁(一方側の端壁)の開口から右方へ延出
し、一方、延出部35bがデフケース1の凹溝3の開口
に連通する窓部25に嵌入しつつデフケース1の右端壁
から右方へ延出している。
【0016】そして、凸部35aと延出部35bとの共
通の延出端面にリング状のリテーナ37が当接されてい
る。延出部35bの内径側の凹部35cには、図4(図
1のB−B矢視図)に示すようにリテーナ37の折り曲
げたラグ部37a(4個)がカシメられてクラッチリン
グ35と一体化されている。こうして、リテーナ37は
クラッチリング35(デフケース1)と一体的に回転す
る。
【0017】そして、このリテーナ37とデフケース1
の右端壁部のプレート39との間にリターンスプリング
(戻しばね)41が配置されている。ドグクラッチ33
の噛み合いが開放されたとき(後述)、クラッチリング
35はこのリターンスプリング41の付勢力により右方
へ移動し、デフケース1の段部25aに突き当たり位置
決めされている。リターンスプリング41とリテーナ3
7とデフケース1とは一体的に回転する。
【0018】また、クラッチリング35の右方に隣接し
てドグクラッチ33の噛み合いを断続操作するリング状
のアクチュエータ43が配置され、ブラケット部45に
てキャリアケースにボルト締めされている。流路47を
介して圧力源から圧力室51に圧力が供給されるとダイ
アフラム53が左方へ撓み、摺動板55を介してクラッ
チリング35(リテーナ37)を左方へ押圧しドグクラ
ッチ33が噛み合う。図1の下半部はドグクラッチ33
が噛み合った状態を示す。そして、圧力供給が停止され
るとリターンスプリング41の付勢力によりクラッチリ
ング35は右方へ押し戻され、ドグクラッチ33の噛み
合いが開放される。図1の上半部はドグクラッチ33が
開放された状態を示す。
【0019】アクチュエータ43作動時のアクチュエー
タ43とクラッチリング35間の摺動は摺動板55とリ
テーナ37との間に生じる。また、アクチュエータ43
の作動は車両の走行状態に応じて自動的に行われるか、
または手動操作により行われる。
【0020】つぎに、このディファレンシャル装置の作
用を説明する。
【0021】エンジンの駆動力がリングギヤを介してデ
フケース1に入力されると、アクチュエータ43への圧
力供給が停止されているときは、ドグクラッチ33の噛
み合いが開放されているので、駆動トルクはピニオンシ
ャフト5、ピニオンギヤ7を経て左右のサイドギヤ1
1,13に等配分され、サイドギヤ11,13間に抵抗
差が生じると差動回転が許容される。
【0022】この状態では、一方の駆動車輪がぬかるみ
等にはまり、空転するような場合に等トルク配分のため
に脱出が不能となるため、アクチュエータ43が作動
し、ドグクラッチ33の噛み合いにより左右輪間に差動
回転が不能となって脱出が可能となる。
【0023】このようなデフロック機構33を構成する
のに、デフケース1側では、ピニオンシャフト5を係止
する凹溝3をクラッチリング35の回転方向の係止に共
用すると共に、クラッチリング35を押圧しドグクラッ
チ33を断続させるためにクラッチリング35の延出部
35bを嵌入させる窓部25を設けたので、特に窓部2
5は精度を必要としないので、デフロック機構33の加
工は大幅に容易化され、コスト低減が可能となる。
【0024】こうして、本実施形態によれば、前記従来
例(図5)のデフケース113の扇型の孔115とクラ
ッチリング105の扇型の突起111とが係合する構造
を含むデフロック機構101と異なり、差動機構のピニ
オンシャフト5を係止するデフケース1の凹溝3とクラ
ッチリング35外周の凸部35aとが係合する構造であ
るので、デフケース1およびクラッチリング35の加工
が大幅に容易化され、コスト低減が可能となる。
【0025】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1に記載の発明によれば、デフケースに扇型形状の孔を
加工し、その孔に係合する扇型形状の突起をクラッチリ
ングに形成する従来例のデフロック機構と異なり、差動
機構のピニオンシャフトを係止するデフケースの凹溝と
クラッチ部材の外周の凸部とが係合する構造であるの
で、デフケースおよびクラッチ部材の加工が大幅に容易
化され、コスト低減が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態の断面図である。
【図2】図1のA−A矢視図である。
【図3】図1のC−C断面図である。
【図4】図1のB−B矢視図である。
【図5】従来例の分解図である。
【符号の説明】 1 デフケース 3 凹溝 5 ピニオンシャフト 7 ピニオンギヤ 11,13 サイドギヤ 25 デフケースの窓部 31 デフロック機構 33 ドグクラッチ(クラッチ部) 33a,33b ドグ 35 クラッチリング(クラッチ部材) 35a クラッチリングの凸部 35b クラッチリングの延出部 37 リテーナ 41 リターンスプリング(戻しばね) 43 アクチュエータ 51 圧力室 53 ダイアフラム 55 摺動板

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの駆動力により回転駆動される
    デフケースと、 前記デフケースの円筒部内周に軸方向に延びると共に少
    なくとも一方側の端壁に開口する複数の凹溝に回転方向
    に係止されるピニオンシャフトと、 前記ピニオンシャフト上に回転自在に支持されるピニオ
    ンギヤと、 前記デフケース内に同軸に対向配置され前記ピニオンギ
    ヤと噛み合う一対の出力側サイドギヤと、 前記一対のサイドギヤ間の差動をロックするデフロック
    機構とを備えるベベルギヤ式ディファレンシャル装置で
    あって、 前記デフロック機構が、前記デフケースの端壁を貫通す
    ると共に前記各凹溝の開口に連通する窓部と、 前記窓部内に軸方向移動可能に収容されると共にデフケ
    ースの前記凹溝に係合する凸部を外周に有し、かつ隣接
    するサイドギヤと共に互いにクラッチ部を備えるリング
    状のクラッチ部材と、 前記クラッチ部材を軸方向に移動させクラッチ部を断続
    するアクチュエータおよび戻しばねとを備えることを特
    徴とするディファレンシャル装置。
JP30958696A 1996-11-20 1996-11-20 ディファレンシャル装置 Pending JPH10148250A (ja)

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JP30958696A JPH10148250A (ja) 1996-11-20 1996-11-20 ディファレンシャル装置

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104791448A (zh) * 2015-03-20 2015-07-22 周献生 带差速锁的差速器
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KR20160074369A (ko) * 2013-10-23 2016-06-28 이턴 코포레이션 토크 제한 차동장치
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