JPH10146589A - 写真排出液中の鉄の回収方法 - Google Patents
写真排出液中の鉄の回収方法Info
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- JPH10146589A JPH10146589A JP9258525A JP25852597A JPH10146589A JP H10146589 A JPH10146589 A JP H10146589A JP 9258525 A JP9258525 A JP 9258525A JP 25852597 A JP25852597 A JP 25852597A JP H10146589 A JPH10146589 A JP H10146589A
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- C02—TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
- C02F—TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
- C02F1/00—Treatment of water, waste water, or sewage
- C02F1/52—Treatment of water, waste water, or sewage by flocculation or precipitation of suspended impurities
- C02F1/5236—Treatment of water, waste water, or sewage by flocculation or precipitation of suspended impurities using inorganic agents
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- C02F1/5245—Treatment of water, waste water, or sewage by flocculation or precipitation of suspended impurities using inorganic agents using basic salts, e.g. of aluminium and iron
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- G03C—PHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
- G03C5/00—Photographic processes or agents therefor; Regeneration of such processing agents
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 水性排出液の処理に関し、鉄、特に錯体の形
態の鉄を含む水性排出液から鉄を除去する。 【解決手段】 写真処理によって生じる水性排出液を珪
酸塩、ならびにマグネシウム及びアルミニウムのヒドロ
キシ炭酸塩で逐次的に処理し、デカントし、そして濾過
することによって処理する。
態の鉄を含む水性排出液から鉄を除去する。 【解決手段】 写真処理によって生じる水性排出液を珪
酸塩、ならびにマグネシウム及びアルミニウムのヒドロ
キシ炭酸塩で逐次的に処理し、デカントし、そして濾過
することによって処理する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄を含む水性排出
液から鉄を除去する水性排出液の処理に関する。
液から鉄を除去する水性排出液の処理に関する。
【０００２】
【従来の技術】環境をよりよく保護するために定められ
た廃液基準を満たすために、排出液を下水設備に廃棄す
る前に排出液中の重金属を除去することが必要になって
きている。鉄は、これらの基準が適用される金属の１つ
である。これまで、種々の方法が鉄の除去のために文献
に記載されてきた。ソーダ（炭酸ナトリウム）または石
灰（酸化カルシウム）による水酸化物の形態での沈澱化
が依然として最も一般的な方法である。この方法は、ア
ルカリの他に珪酸塩のような増粘剤及び／または凝集剤
を使用する。これは、鉄濃度が高い（６０〜７０ｇ／
ｌ）排出液に適している。多量のアルカリの使用には欠
点があり得るのは確かである。沈澱法は、例えば、R N
Kust, "Residues Effluents Process Environ. Consi
d." , Proc. Int. Symp., ７９３〜８００頁、１９９２
年に記載されている。
た廃液基準を満たすために、排出液を下水設備に廃棄す
る前に排出液中の重金属を除去することが必要になって
きている。鉄は、これらの基準が適用される金属の１つ
である。これまで、種々の方法が鉄の除去のために文献
に記載されてきた。ソーダ（炭酸ナトリウム）または石
灰（酸化カルシウム）による水酸化物の形態での沈澱化
が依然として最も一般的な方法である。この方法は、ア
ルカリの他に珪酸塩のような増粘剤及び／または凝集剤
を使用する。これは、鉄濃度が高い（６０〜７０ｇ／
ｌ）排出液に適している。多量のアルカリの使用には欠
点があり得るのは確かである。沈澱法は、例えば、R N
Kust, "Residues Effluents Process Environ. Consi
d." , Proc. Int. Symp., ７９３〜８００頁、１９９２
年に記載されている。
【０００３】別の方法によれば、鉄濃度が比較的低い
（５〜５０ｇ／ｌ）場合は特に、排出液の生物学的処理
が行われる。細菌、または細菌供給源が用いられる。こ
のような方法は、D Couillard 及びG Mercier, "Water
Research" , 27, (7) １２２７〜１２３５頁（１９９３
年）に記載されている。鉄を除去するために、イオン交
換樹脂またはゼオライトの使用も記載されているが、こ
の方法はごく少量の鉄を含む排出液にしか適用できない
ようである。さらに、樹脂またはゼオライトの飽和が急
速に起こる。最後に、ゼオライトは、鉄以外に有機物質
を吸着するため効力が減少する。ゼオライトによる処理
は、J E Garcia Hermandezらによって、"Environ. Poll
ut.", 76 (3), ２１９〜２２３頁（１９９２年）に記載
されており、樹脂による処理は、M Diazらによって、
"J. Metall" 39 (7)，４２〜４４頁（１９８７年）に記
載されている。
（５〜５０ｇ／ｌ）場合は特に、排出液の生物学的処理
が行われる。細菌、または細菌供給源が用いられる。こ
のような方法は、D Couillard 及びG Mercier, "Water
Research" , 27, (7) １２２７〜１２３５頁（１９９３
年）に記載されている。鉄を除去するために、イオン交
換樹脂またはゼオライトの使用も記載されているが、こ
の方法はごく少量の鉄を含む排出液にしか適用できない
ようである。さらに、樹脂またはゼオライトの飽和が急
速に起こる。最後に、ゼオライトは、鉄以外に有機物質
を吸着するため効力が減少する。ゼオライトによる処理
は、J E Garcia Hermandezらによって、"Environ. Poll
ut.", 76 (3), ２１９〜２２３頁（１９９２年）に記載
されており、樹脂による処理は、M Diazらによって、
"J. Metall" 39 (7)，４２〜４４頁（１９８７年）に記
載されている。
【０００４】ハイドロタルサイトと呼ばれるアルミニウ
ム及びマグネシウムのヒドロキシ炭酸塩は、天然に存在
するが、合成によっても製造され、吸着剤として、金属
錯体を含む水溶液から金属錯体を抽出するのに用いられ
ている。
ム及びマグネシウムのヒドロキシ炭酸塩は、天然に存在
するが、合成によっても製造され、吸着剤として、金属
錯体を含む水溶液から金属錯体を抽出するのに用いられ
ている。
【０００５】Ｓｏｏｄの米国特許第４，７５２，３９７
号は、焼成ハイドロタルサイトに水性排出液を通すこと
によって水性排出液を精製する方法を記載している。ハ
イドロタルサイトに吸着された物質（金属錯体）は次に
脱着される。O' Neillらの米国特許第４，８６７，８８
２号は、水性排出液をハイドロタルサイト上に通すこと
によって水性排出液から陰イオン錯体、例えばジチオ硫
酸銀またはＥＤＴＡ銅の錯体を除去する方法を記載して
いる。
号は、焼成ハイドロタルサイトに水性排出液を通すこと
によって水性排出液を精製する方法を記載している。ハ
イドロタルサイトに吸着された物質（金属錯体）は次に
脱着される。O' Neillらの米国特許第４，８６７，８８
２号は、水性排出液をハイドロタルサイト上に通すこと
によって水性排出液から陰イオン錯体、例えばジチオ硫
酸銀またはＥＤＴＡ銅の錯体を除去する方法を記載して
いる。
【０００６】普通、ハイドロタルサイトは微粉の形態で
使用されるので、デカント及び濾過によるその除去は困
難である。
使用されるので、デカント及び濾過によるその除去は困
難である。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】発明が解決しようとす
る課題は、場合によっては多量に、多種の排出液中に、
特に、写真処理における漂白剤がほとんど常に、数ｇ／
ｌの量で使用される第二鉄錯体であると想定すれば、写
真排出液中に存在する鉄である。鉄は環境保護上懸念す
べき重金属の１つであるので、これらの排出液から鉄を
除去する有効な方法を提供することが望まれる。
る課題は、場合によっては多量に、多種の排出液中に、
特に、写真処理における漂白剤がほとんど常に、数ｇ／
ｌの量で使用される第二鉄錯体であると想定すれば、写
真排出液中に存在する鉄である。鉄は環境保護上懸念す
べき重金属の１つであるので、これらの排出液から鉄を
除去する有効な方法を提供することが望まれる。
【０００８】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、排出液に含まれる鉄、特に錯体の形態の
鉄を排出液から除去するためにハイドロタルサイトを用
いて排出液を処理する、デカント及び濾過の工程が改良
された方法を提供する。この方法は、鉄の濃度を５ppm
未満の値まで低下させる。
に、本発明は、排出液に含まれる鉄、特に錯体の形態の
鉄を排出液から除去するためにハイドロタルサイトを用
いて排出液を処理する、デカント及び濾過の工程が改良
された方法を提供する。この方法は、鉄の濃度を５ppm
未満の値まで低下させる。
【０００９】写真処理によって生じる排出液中の鉄を回
収するための本発明の方法は、 （ａ）この排出液を （ｉ）珪酸塩 （ii）ハイドロタルサイト によって逐次的に処理し、 （ｂ）デカントし、そして （ｃ）濾過する 工程を含んでなる。
収するための本発明の方法は、 （ａ）この排出液を （ｉ）珪酸塩 （ii）ハイドロタルサイト によって逐次的に処理し、 （ｂ）デカントし、そして （ｃ）濾過する 工程を含んでなる。
【００１０】前記方法はまた、特定の実施態様では、凝
集剤またはＣａ（ＯＨ）2 ／塩基／凝集剤の組み合わせ
を使用することができる。この方法は、 （ａ）排出液を （ｉ）珪酸塩 （ii）Ｃａ（ＯＨ）2 (iii) ハイドロタルサイト （iv）塩基 （ｖ）凝集剤 で逐次的に処理し、 （ｂ）デカントし、そして （ｃ）濾過する 工程を含んでなる。
集剤またはＣａ（ＯＨ）2 ／塩基／凝集剤の組み合わせ
を使用することができる。この方法は、 （ａ）排出液を （ｉ）珪酸塩 （ii）Ｃａ（ＯＨ）2 (iii) ハイドロタルサイト （iv）塩基 （ｖ）凝集剤 で逐次的に処理し、 （ｂ）デカントし、そして （ｃ）濾過する 工程を含んでなる。
【００１１】
【発明の実施の形態】前記方法によって使用する珪酸塩
は、アルカリ金属の珪酸塩、例えば珪酸ナトリウムであ
る。前記方法によって使用する凝集剤は、有機または無
機であり、あるいは天然産物の誘導体である。
は、アルカリ金属の珪酸塩、例えば珪酸ナトリウムであ
る。前記方法によって使用する凝集剤は、有機または無
機であり、あるいは天然産物の誘導体である。
【００１２】本明細書中において、用語「写真処理」と
は、露光された写真材料を処理するための通常の一連の
工程、すなわち、現像、定着、漂白及び漂白定着を指す
ものとする。
は、露光された写真材料を処理するための通常の一連の
工程、すなわち、現像、定着、漂白及び漂白定着を指す
ものとする。
【００１３】本発明によれば、有用な有機凝集剤として
は、例えば、ポリ（エチレンアミン）、ポリ［Ｎ−（ジ
メチルアミノエチル）アクリルアミド］、ポリ（２−ビ
ニルイミダゾリウムポリビスルフェート）、ポリ（ジア
リルジメチルアンモニウムクロリド）、ポリ（Ｎ，Ｎ−
ジメチルアミノエチルメタクリレート）、ポリ［Ｎ−
（ジメチルアミノプロピル）メタクリルアミド］、ポリ
アクリル酸ナトリウム、ポリアクリル酸アンモニウム、
ナトリウムポリスチレンスルホネート、ポリアクリルア
ミド、エチレンポリオキシド、ポリビニルピロリドンが
ある。
は、例えば、ポリ（エチレンアミン）、ポリ［Ｎ−（ジ
メチルアミノエチル）アクリルアミド］、ポリ（２−ビ
ニルイミダゾリウムポリビスルフェート）、ポリ（ジア
リルジメチルアンモニウムクロリド）、ポリ（Ｎ，Ｎ−
ジメチルアミノエチルメタクリレート）、ポリ［Ｎ−
（ジメチルアミノプロピル）メタクリルアミド］、ポリ
アクリル酸ナトリウム、ポリアクリル酸アンモニウム、
ナトリウムポリスチレンスルホネート、ポリアクリルア
ミド、エチレンポリオキシド、ポリビニルピロリドンが
ある。
【００１４】本発明によれば、有用な無機凝集剤とし
て、例えば、みょうばん［Ａｌ2 （ＳＯ5 ）3 ・ｘＨ2
Ｏ；ｘは約１４］、多塩化アルミニウム、アルミン酸ナ
トリウム、三塩化鉄、酸化カルシウム、ジフェロトリス
（スルフェート）七水和物、硫酸鉄七水和物、ＣａＯ及
びＭｇＯを基剤とする混合物、水酸化カルシウム、Ｃａ
（ＯＨ）2 ／ＭｇＯ混合物、Ｃａ（ＯＨ）2 ／Ｍｇ（Ｏ
Ｈ）2 混合物、ベントナイト及び炭酸水素マグネシウム
がある。
て、例えば、みょうばん［Ａｌ2 （ＳＯ5 ）3 ・ｘＨ2
Ｏ；ｘは約１４］、多塩化アルミニウム、アルミン酸ナ
トリウム、三塩化鉄、酸化カルシウム、ジフェロトリス
（スルフェート）七水和物、硫酸鉄七水和物、ＣａＯ及
びＭｇＯを基剤とする混合物、水酸化カルシウム、Ｃａ
（ＯＨ）2 ／ＭｇＯ混合物、Ｃａ（ＯＨ）2 ／Ｍｇ（Ｏ
Ｈ）2 混合物、ベントナイト及び炭酸水素マグネシウム
がある。
【００１５】本発明によれば、天然産物に由来する有用
な凝集剤は、例えば、澱粉、グアー・ガム、キトサン、
ゼラチン、アルギン酸、アルギン酸ナトリウム、ナトリ
ウムカルボキシメチルセルロース、キサンタン、タンニ
ン及びデキストランである。
な凝集剤は、例えば、澱粉、グアー・ガム、キトサン、
ゼラチン、アルギン酸、アルギン酸ナトリウム、ナトリ
ウムカルボキシメチルセルロース、キサンタン、タンニ
ン及びデキストランである。
【００１６】本発明によれば、塩基は有機であっても無
機であってもよいが、処理される排出液のpHを９〜１
２、好ましくは９〜１０の値に調整できるものでなけれ
ばならない。
機であってもよいが、処理される排出液のpHを９〜１
２、好ましくは９〜１０の値に調整できるものでなけれ
ばならない。
【００１７】前記方法に使用するハイドロタルサイトは
天然起源のものであってもよいし、化学合成によって製
造されたものでもよい。ハイドロタルサイトは下記一般
式で表される： ［Ｍ(II)1-x Ｍ(III) x （OH)2］x ＋［Ａn- x/n ) mH2O 式中、 Ｍ(II) ＝二価金属陽イオン Ｍ(III) ＝三価金属陽イオン Ａ＝陰イオン（一価、二価、三価または四価）、ならび
に ０．１＜ｘ＜０．５ 及び ｍ＜１ であり、例えば、 Ｍ(II)＝Mg2+ , Ni2+ , Fe2+ , Co2+ , Cu2+ , Li2+ ,
Zn2+ , Mn2+ ; Ｍ(III) ＝Al3+ , Fe3+ , Cr3+ , Mn3+ , Ni3+ ; Ａ＝Ｆ- , Cl- , Br- , Ｉ- , (ClO4)- , (NO3) - , (I
O3) - , OH- , (CO3)2 - , (SO4)2- , (S2O3)2- , (WO4)
2- , (CrO4)2- , [Fe(CN)6]3- , [Fe(CN)6]4-, [SiO(O
H)3]- , (PMo12O40)3- , (PW12O40)3- , アリルスルホ
ン酸型の誘導体、［Ru（４，７−ジフェニル−１，１０
−フェナントロリンジスルホネート）3］4-、（Mg2Al(O
H)6) + ［Mg3(OH)2／Si3AlO10］- ならびに有機酸、例
えば、アジピン酸、蓚酸、コハク酸、マロン酸、セバシ
ン酸、１，１２−ドデカンジカルボン酸、アシルスルホ
ン酸及びクロロ珪酸の陰イオンである。
天然起源のものであってもよいし、化学合成によって製
造されたものでもよい。ハイドロタルサイトは下記一般
式で表される： ［Ｍ(II)1-x Ｍ(III) x （OH)2］x ＋［Ａn- x/n ) mH2O 式中、 Ｍ(II) ＝二価金属陽イオン Ｍ(III) ＝三価金属陽イオン Ａ＝陰イオン（一価、二価、三価または四価）、ならび
に ０．１＜ｘ＜０．５ 及び ｍ＜１ であり、例えば、 Ｍ(II)＝Mg2+ , Ni2+ , Fe2+ , Co2+ , Cu2+ , Li2+ ,
Zn2+ , Mn2+ ; Ｍ(III) ＝Al3+ , Fe3+ , Cr3+ , Mn3+ , Ni3+ ; Ａ＝Ｆ- , Cl- , Br- , Ｉ- , (ClO4)- , (NO3) - , (I
O3) - , OH- , (CO3)2 - , (SO4)2- , (S2O3)2- , (WO4)
2- , (CrO4)2- , [Fe(CN)6]3- , [Fe(CN)6]4-, [SiO(O
H)3]- , (PMo12O40)3- , (PW12O40)3- , アリルスルホ
ン酸型の誘導体、［Ru（４，７−ジフェニル−１，１０
−フェナントロリンジスルホネート）3］4-、（Mg2Al(O
H)6) + ［Mg3(OH)2／Si3AlO10］- ならびに有機酸、例
えば、アジピン酸、蓚酸、コハク酸、マロン酸、セバシ
ン酸、１，１２−ドデカンジカルボン酸、アシルスルホ
ン酸及びクロロ珪酸の陰イオンである。
【００１８】
【実施例】本発明は以下の例によって具体的に説明でき
る。
る。
【００１９】１−ハイドロタルサイトの製造 Ａ）浸透水（osmosed water)６９０mlにＭｇ（ＮＯ3 ）
2 ・６Ｈ2 Ｏ ３０６ｇ及びＡｌ（ＮＯ3 ）3 ・９Ｈ2
Ｏ １１２．５ｇを溶解させることによって溶液Ａを調
製した。浸透水９００mlにＮａ2 ＣＯ3 ９９ｇ及び５０
％のソーダ２７９ｇを添加することによって、溶液Ｂを
調製した。 Ｂ）浸透水６００mlを含むビーカーに溶液Ａ及びＢを、
約１時間にわたって各々１５ml／分及び１４．１ml／分
の添加速度で同時に添加した。溶液ＢはpHを約１０の値
に保つのに役立つ。 Ｃ）浸透水３００mlで４回洗浄した後、固体残渣を７０
℃において４日間乾燥させた（乾燥残渣の重量＝１１１
ｇ）。次いで、残渣を所望の粒度が得られるまで粉砕し
た。
2 ・６Ｈ2 Ｏ ３０６ｇ及びＡｌ（ＮＯ3 ）3 ・９Ｈ2
Ｏ １１２．５ｇを溶解させることによって溶液Ａを調
製した。浸透水９００mlにＮａ2 ＣＯ3 ９９ｇ及び５０
％のソーダ２７９ｇを添加することによって、溶液Ｂを
調製した。 Ｂ）浸透水６００mlを含むビーカーに溶液Ａ及びＢを、
約１時間にわたって各々１５ml／分及び１４．１ml／分
の添加速度で同時に添加した。溶液ＢはpHを約１０の値
に保つのに役立つ。 Ｃ）浸透水３００mlで４回洗浄した後、固体残渣を７０
℃において４日間乾燥させた（乾燥残渣の重量＝１１１
ｇ）。次いで、残渣を所望の粒度が得られるまで粉砕し
た。
【００２０】２−写真排出液の処理 処理する排出液は、電気分解／オゾン化を行った及びオ
ゾン化によって予め処理された現像処理を行った、使用
済み定着液及び漂白液の混合によって得られた標準排出
液とした。この排出液に以下の処理（１００ml当たり）
を行った：
ゾン化によって予め処理された現像処理を行った、使用
済み定着液及び漂白液の混合によって得られた標準排出
液とした。この排出液に以下の処理（１００ml当たり）
を行った：
【００２１】
【表１】
【００２２】使用する凝集剤はSedipur CF404 （５００
mg／ｌ溶液）とした。珪酸ナトリウムは、Aldrich から
供給し、各処理は、デカント及び濾過の工程で終えた。
mg／ｌ溶液）とした。珪酸ナトリウムは、Aldrich から
供給し、各処理は、デカント及び濾過の工程で終えた。
【００２３】処理の有効性を比較するために、排出液１
００mlについて以下の測定値を取った； − デカンテーション時間の測定：各処理後に、濁った
溶液の容量を経時的に測定する（図１参照）。 − 鉄除去速度の測定：鉄濃度の測定値は各処理に関し
て、上層液（固体のデカント後に得られる液相）及び濾
液（濾過工程後に得られる液相）についてカプリング誘
発プラズマ法（ＩＣＰ、モデルＪＹ７０Ｐｌｕｓ）によ
って求めた。この測定値は表IIに詳述する。 − 濾過時間の測定（表III 参照） 20mmHgの真空中で１．２μｍの多孔度を有するフィルタ
ーを使用。
００mlについて以下の測定値を取った； − デカンテーション時間の測定：各処理後に、濁った
溶液の容量を経時的に測定する（図１参照）。 − 鉄除去速度の測定：鉄濃度の測定値は各処理に関し
て、上層液（固体のデカント後に得られる液相）及び濾
液（濾過工程後に得られる液相）についてカプリング誘
発プラズマ法（ＩＣＰ、モデルＪＹ７０Ｐｌｕｓ）によ
って求めた。この測定値は表IIに詳述する。 − 濾過時間の測定（表III 参照） 20mmHgの真空中で１．２μｍの多孔度を有するフィルタ
ーを使用。
【００２４】
【表２】
【００２５】
【表３】
【００２６】
【発明の効果】図１によれば、ハイドロタルサイトを単
独で（処理Ｂ、比較）または凝集剤と組み合わせて（処
理Ｃ、比較）使用した場合、濁った溶液が３０分後でも
また１００ml残っているのでうまくデカンテーションが
できないことがわかる。これは、比較処理Ｂ及びＣの上
層液中の鉄濃度が高いことによって実証される（表I
I）。本発明に係る処理Ａ、Ｄ及びＥ中に珪酸ナトリウ
ムが存在すると、１０分後には濁った溶液の容量は約２
０mlであるのでデカンテーションの速度が改良される。
処理Ａ、Ｄ及びＥの方が、得られるデカンテーションの
質は高い（表II、本発明）。このことは、上層液中のＦ
ｅ濃度がより低いことによって示される。さらに、濾液
中の最終鉄濃度（表II）は処理Ａ、Ｄ及びＥ（本発明）
の場合の方が低いことがわかるであろう。表III によれ
ば、処理Ａ、Ｄ及びＥ（本発明）の濾過時間は処理Ｂ及
びＣ（比較）の濾過時間より著しく短い。これは工業的
に応用する場合には多少の利点となる。
独で（処理Ｂ、比較）または凝集剤と組み合わせて（処
理Ｃ、比較）使用した場合、濁った溶液が３０分後でも
また１００ml残っているのでうまくデカンテーションが
できないことがわかる。これは、比較処理Ｂ及びＣの上
層液中の鉄濃度が高いことによって実証される（表I
I）。本発明に係る処理Ａ、Ｄ及びＥ中に珪酸ナトリウ
ムが存在すると、１０分後には濁った溶液の容量は約２
０mlであるのでデカンテーションの速度が改良される。
処理Ａ、Ｄ及びＥの方が、得られるデカンテーションの
質は高い（表II、本発明）。このことは、上層液中のＦ
ｅ濃度がより低いことによって示される。さらに、濾液
中の最終鉄濃度（表II）は処理Ａ、Ｄ及びＥ（本発明）
の場合の方が低いことがわかるであろう。表III によれ
ば、処理Ａ、Ｄ及びＥ（本発明）の濾過時間は処理Ｂ及
びＣ（比較）の濾過時間より著しく短い。これは工業的
に応用する場合には多少の利点となる。
【００２７】本発明を、特にそのいくつかの好ましい実
施態様に関して詳述したが、本発明の精神及び範囲内で
変更及び修正が可能なことを理解されたい。
施態様に関して詳述したが、本発明の精神及び範囲内で
変更及び修正が可能なことを理解されたい。
【００２８】
２．前記工程（ａ）がさらに凝集剤による処理を含んで
なる請求項１に記載の方法。 ３．前記工程（ａ）が、珪酸塩、Ｃａ（ＯＨ）2 、塩
基、ハイドロタルサイト及び凝集剤による排出液の逐次
的処理を含んでなる請求項１に記載の方法。 ４．排出液がアルキレンアミンポリカルボン酸を含む請
求項１に記載の方法。
なる請求項１に記載の方法。 ３．前記工程（ａ）が、珪酸塩、Ｃａ（ＯＨ）2 、塩
基、ハイドロタルサイト及び凝集剤による排出液の逐次
的処理を含んでなる請求項１に記載の方法。 ４．排出液がアルキレンアミンポリカルボン酸を含む請
求項１に記載の方法。
【図１】写真排出液の処理後の濁った溶液の容量の経時
的変化である。
的変化である。
Claims (1)
- 【請求項１】 写真処理によって生じる排出液中の鉄を
回収する方法であって、（ａ）排出液を珪酸塩ならびに
マグネシウム及びアルミニウムのヒドロキシ炭酸塩（ハ
イドロタルサイト）で逐次的に処理し、（ｂ）工程
（ａ）で得られた混合物をデカントし、そして（ｃ）濾
過する工程を含んでなる写真排出液中の鉄の回収方法。
Applications Claiming Priority (2)
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