JPH10142646A - カメラ用手ブレ防止装置 - Google Patents

カメラ用手ブレ防止装置

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Publication number
JPH10142646A
JPH10142646A JP30322296A JP30322296A JPH10142646A JP H10142646 A JPH10142646 A JP H10142646A JP 30322296 A JP30322296 A JP 30322296A JP 30322296 A JP30322296 A JP 30322296A JP H10142646 A JPH10142646 A JP H10142646A
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JP
Japan
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camera
shake
camera shake
grip
signal
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP30322296A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiaki Matsuzawa
良紀 松澤
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
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Priority to US08/967,132 priority patent/US5850576A/en
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  • Adjustment Of Camera Lenses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、カメラによって撮影を行なう際に
発生する手ブレを防止し、機動性に富み小型化を実現し
たカメラ用手ブレ防止装置を提供する。 【解決手段】 カメラ101本体内に設けられ、このカ
メラ本体に加えられたブレ量を検出するブレ検出手段で
ある第1、第2角速度検出手段110,110bと、ブ
レ検出手段の出力に基づいて撮影光学系の光軸補正を伴
わずに簡易的に手ブレの影響を軽減する第1の防振手段
と、カメラ本体とは別体に構成されブレ検出手段からの
ブレ信号を受けカメラ本体に加えられたブレを打ち消す
ようにカメラ本体を駆動する第2の防振手段である手ブ
レ防止グリップ200とを具備したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、カメラ用手ブレ
防止装置、詳しくはカメラによって撮影を行なう際に発
生する手ブレ等による振動を防止するカメラ用手ブレ防
止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、撮影装置(以下、カメラ等と
いう。)により静止画、動画等の撮影を行なう際に発生
する手ブレ等を防止することによって、撮影結果をより
良好なものとするための提案が種々なされている。
【0003】例えば、カメラ等の撮影光学系を有するレ
ンズ鏡筒部に発生する振動を、検出センサ等によって検
出し、この検出値がゼロになるようにレンズ鏡筒部を駆
動することで、レンズ鏡筒部に発生する振動を積極的に
打ち消すようにしたものが、特開昭61−150580
号公報、特開昭61−248681号公報等によって、
種々提案されている。
【0004】上記特開昭61−150580号公報によ
り開示されている撮影装置では、レンズ鏡筒部の上面側
から見て左右方向(ヨーイング方向)の回転に対して防
振を行なう防振装置をレンズ鏡筒部の下部側に配置する
と共に、レンズ鏡筒部の側方には、上記防振装置を縦方
向(ピッチング方向)の回転に対して駆動するように制
御する駆動制御機構、およびカメラの保持部、観察光学
系等を配置し、これによってレンズ鏡筒部の縦方向の回
転をも防止するようにしたものである。そして、撮影者
は、上記保持部を保持して撮影を行なうようになってい
る。
【0005】また、上記特開昭61−248681号公
報により開示されているカメラは、カメラ本体の内部
に、二軸に自在に動くようにしたジンバル機構を設け、
このジンバル機構によってレンズ鏡筒部を支持するよう
にしたものである。
【0006】一方、手ブレ量に応じてシャッタレリーズ
のタイミングを決定する等、撮影光学系の光軸補正を伴
わずに防振する、いわゆる簡易型防振装置についても、
種々の提案がなされている。
【0007】さらに、防振効果を高めるために、上述の
ような簡易型防振装置に対し、オプション部材として、
アダプタ方式による本格的な防振機構を装着することも
考えられる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記特開昭
61−150580号公報に開示されている手段によれ
ば、撮影装置の重心位置から大きく外れた位置に保持部
が配置されているので、この保持部によってレンズ鏡筒
部等の重量のある構成部材を支持することとなり、撮影
を行なうに当たっては、撮影装置を確実に安定して保持
することが困難となってしまうという問題がある。
【0009】また、この撮影装置を保持する際に、レン
ズ鏡筒部と保持部とをそれぞれ左右の手により保持した
場合には、観察光学系と撮影光学系のそれぞれの光軸方
向が、防振動作のために変動することとなり、扱い難い
ものとなってしまうという問題もある。
【0010】さらに、レンズ鏡筒等の被駆動部を、片持
ち式の駆動軸によって支持することとなるので、これら
を駆動するについても大きな力量および大きなエネルギ
ーが必要となってしまうという問題がある。
【0011】また、上記特開昭61−248681号公
報に開示されている手段によれば、光学装置の下方側で
支持するようにした場合、この光学装置の重量を重心位
置近傍で支持することができるため保持しやすくはなる
が、ジンバル機構がレンズ鏡筒部を囲むように配置され
ているので、光学装置全体が大型化してしまうと共に、
携帯性、機動性に欠けてしまうという問題がある。
【0012】一方、上述の簡易型防振装置を有するカメ
ラ等において、アダプタ方式によって本格的な防振機構
を取り付けた場合に、アダプタ装置内に手ブレ検出セン
サを設けるようにした場合には、カメラ側のブレ検出セ
ンサの他に、アダプタ装置内にブレ検出センサを配置す
ることとなり、高価な装置になってしまうという問題が
ある。
【0013】本発明は、上述した点に鑑みてなされたも
のであって、その目的とするところは、カメラによって
撮影を行なう際に発生する手ブレ等に対して、充分な防
振効果を奏すると共に、機動性に富み、かつ小型化を実
現したカメラ用手ブレ防止装置を提供することにある。
【0014】また、簡易型防振装置を有するカメラ等に
おいて、撮影光学系の光軸補正を行なうようにした本格
的な防振を行なうアダプタ装置を装着可能とした場合に
も、カメラ本体内に設けられたブレ検出センサを兼用す
るようにして、より安価なカメラ用手ブレ防止装置を提
供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明によるカメラ用手ブレ防止装置は、カメ
ラ本体内に設けられ、このカメラ本体に加えられたブレ
量を検出するブレ検出手段と、このブレ検出手段の出力
に基づいて撮影光学系の光軸補正を伴わずに簡易的に手
ブレの影響を軽減する第1の防振手段と、上記カメラ本
体とは別体に構成され、上記ブレ検出手段からのブレ信
号を受け、上記カメラ本体に加えられたブレを打ち消す
ようにカメラ本体を駆動する第2の防振手段とを具備し
たことを特徴とする。
【0016】また、第2の発明によるカメラ用手ブレ防
止装置は、上記第1の発明によるカメラ用手ブレ防止装
置において、上記第2の防振手段は、上記カメラ本体を
保持するグリップ部を有するものである。
【0017】そして、第3の発明によるカメラ用手ブレ
防止装置は、ブレ量を検出するブレ検出センサの出力に
基づいて、簡易的に手ブレの影響を軽減するカメラと、
このカメラに装着可能であり、上記カメラ内の上記ブレ
検出センサのブレ信号を受け、このブレ信号に基づい
て、上記カメラに加えられたブレを打ち消すように上記
カメラを駆動するカメラ用グリップとからなることを特
徴とする。
【0018】したがって、第1の発明によるカメラ用手
ブレ防止装置におけるブレ検出手段は、カメラ本体に加
えられたブレ量を検出し、カメラ本体内に設けられた第
1の防振手段は、ブレ検出手段の出力に基づいて撮影光
学系の光軸補正を伴わずに簡易的に手ブレの影響を軽減
し、カメラ本体とは別体に構成された第2の防振手段
は、ブレ検出手段からのブレ信号を受けて、カメラ本体
に加えられたブレを打ち消すようにカメラ本体を駆動す
る。
【0019】また、第2の発明によるカメラ用手ブレ防
止装置は、上記第1の発明によるカメラ用手ブレ防止装
置において、第2の防振手段は、カメラ本体を保持する
グリップ部を有している。
【0020】また、第3の発明によるカメラ用手ブレ防
止装置は、カメラは、ブレ量を検出するブレ検出センサ
の出力に基づいて簡易的に手ブレの影響を軽減し、この
カメラに装着可能なカメラ用グリップは、カメラ内のブ
レ検出センサのブレ信号を受けて、このブレ信号に基づ
いてカメラに加えられたブレを打ち消すようにカメラを
駆動する。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図示の実施の形態によって
本発明を説明する。まず、本発明の各実施の形態につい
て説明する前に、本発明のカメラ用手ブレ防止装置の基
本的な構成について、図1、図2、図3の概念図によっ
て、以下に説明する。
【0022】図1は、本発明のカメラ用手ブレ防止装置
の第1の基本構成を示す概念図である。
【0023】図1に示すように、カメラ10には、この
カメラ10に加えられるブレ量を検出するブレ検出手段
であるブレ検出センサ11と、このブレ検出センサ11
により検出されたブレ信号を外部に対して出力するブレ
信号出力端子12とが内蔵されており、このカメラ10
は、ブレ検出センサ11の出力に基づいて撮影光学系の
光軸補正を伴わずに簡易的に手ブレの影響を軽減する第
1の防振手段を構成している。
【0024】また、手ブレ防止装置4は、上記カメラ1
0とは別体に構成され、ブレ検出センサ11からの信号
を受け、カメラ10に加えられたブレを打ち消すように
カメラ10を駆動する第2の防振手段であって、手ブレ
防止装置4をカメラ10に装着する取付部1と、カメラ
10のブレ信号出力端子12に接続され、このブレ信号
出力端子12より出力されたブレ信号が入力されるブレ
信号入力端子2と、このブレ信号入力端子2から入力さ
れるブレ信号に基づいて、カメラ10のブレを軽減する
揺動補正手段3とによって構成されている。
【0025】そして、手ブレ防止装置4は、カメラ10
の保持を補助するグリップ部である保持手段5を兼用し
ている。また、揺動補正手段3は、カメラ10に内蔵さ
れるブレ検出センサ11の出力がゼロに近づくようにカ
メラ本体10を駆動および変位させることで揺動を補正
する手段である。
【0026】図2は、本発明のカメラ用手ブレ防止装置
の第2の基本構成を示す概念図である。
【0027】図2に示すように、カメラ20には、この
カメラ20に加えられるブレを検出するブレ検出センサ
21と、このブレ検出センサ21により検出されたブレ
信号を外部に出力するブレ信号出力端子22と、カメラ
20単体で揺動軽減以外の手ブレ防止処置を行なう第1
の防振手段であるブレ低減手段23とが内蔵されてい
る。
【0028】そして、このカメラ20には、ブレ信号出
力端子22からのブレ信号に基づいてカメラ20のブレ
を軽減する揺動補正手段を含む第2の防振手段である手
ブレ防止装置24が着脱自在に取り付けられるようにな
っている。
【0029】これにより、カメラ20に手ブレ防止装置
24が装着されている場合には、この手ブレ防止装置2
4によって、ブレ検出センサ21の出力がゼロに近づく
ようにカメラ本体20を駆動および変位させて揺動を補
正するようになっている。
【0030】また、カメラ20に手ブレ防止装置24が
装着されていない場合には、カメラ20内のブレ低減手
段23により、カメラ20単体で揺動軽減以外の手ブレ
防止処置が行なわれるようになっている。
【0031】そして、上述の第1、第2の基本構成を組
み合わせることにより、本発明のカメラ用手ブレ防止装
置の第3の基本構成を形成することができる。
【0032】すなわち、図3は、本発明のカメラ用手ブ
レ防止装置の第3の基本構成を示す概念図であって、こ
の図3に示すように、カメラ20(上述の図2に示すカ
メラ20に同じ。)と、手ブレ防止装置4(上述の図1
に示す手ブレ防止装置4に同じ。)とによって形成さ
れ、このカメラ用手ブレ防止装置は、カメラ20に手ブ
レ防止装置4を装着することで構成されるものである。
【0033】次に、本発明の第1の実施の形態のカメラ
用手ブレ防止装置について、以下に説明する。
【0034】図4、図5、図6、図7は、第1の実施の
形態に適用するカメラを示す図であって、図4は、この
カメラの外観を示す概略斜視図、図5は、このカメラの
縦断面図、図6は、このカメラの正面図、図7は、この
カメラの底面図をそれぞれ示している。なお、このカメ
ラ(101)は、上述の図1〜図3におけるカメラ1
0,20に相当するものである。
【0035】図4〜図7に示すように、カメラ101の
前面側の中央部には、被写体像をフイルム102(図5
参照)上に結像するための撮影光学系である撮影レンズ
103aおよび露光量の調整を行なうシャッタ装置10
3b等によって形成される撮影レンズ鏡筒103が配設
されている。
【0036】また、カメラ101の前面側の上部には、
写真撮影を行なう被写体像を確認するための観察光学系
であるファインダ105と、被写体輝度が不足する場合
に適正露出を得るために用いる補助光光源であるストロ
ボ108等が設けられている。
【0037】そして、カメラ101の上面側の一側方に
は、撮影を行なうに当たり測距、測光動作を行なう1s
t.レリーズと撮影指示を行なう2nd.レリーズの二
段スイッチからなるレリーズボタン106と、手ブレを
軽減するための露光モードを設定する手ブレ軽減露光モ
ード設定ボタン112が配設されている。
【0038】一方、カメラ101内における底部側に
は、このカメラ101全体の動作を制御する制御手段で
ありマイクロ・コンピュータ(以下、マイコンとい
う。)からなるCPU117が設けられており、カメラ
101は、CPU117によって決定されたプログラム
に従って動作するよう制御されるようになっている。
【0039】ここで、図4に示すように、カメラ101
の撮影レンズ103a(撮影光学系)の光軸に沿う線を
z軸とし、このz軸に直交する線であってカメラ101
の上下方向(高さ方向)に延びる線をx軸とし、このx
軸およびz軸にそれぞれ直交する線であってカメラ10
1の左右方向(幅方向)に延びる線をy軸とする座標軸
を想定する。
【0040】また、カメラ101内には、カメラ101
の上下方向の首振り振動、すなわち図4、図6に示すx
軸を回転中心とする回転方向(x軸に対して垂直方向の
首振り)への振動角速度を検出するブレ検出手段である
第1角速度検出手段110と、カメラ101の横方向の
首振り振動、すなわち図4、図5、図6に示すy軸を回
転中心とする回転方向(x軸に対して水平方向の首振
り;y軸に対して垂直方向の首振り)への振動角速度を
検出するブレ検出手段である第2角速度検出手段110
bとが配設されている。
【0041】第1、第2角速度検出手段110,110
bは、超音波領域で共振する一対の圧電素子の圧電効果
によって発生する電荷の差分を検波することにより角速
度を検出する、いわゆるジャイロ型角速度センサで形成
されている。なお、この第1、第2角速度検出手段11
0,110bは、上述の図1〜図3におけるブレ検出セ
ンサ11に相当するものである。
【0042】そして、第1、第2角速度検出手段11
0,110bにより検出された角速度信号(アナログ信
号)は、CPU117に入力され、このCPU117の
ICチップに内蔵されるA/Dコンバータ(図示せず)
によってデジタル化されるようになっている。これによ
り、マイコンにおける信号処理が可能となっている。
【0043】また、写真撮影を行なうためにカメラ10
1を保持する際に、左手側の下側により保持される位置
であって、カメラ101の底面部には、第1、第2角速
度検出手段110,110bにより検出されたブレを示
す二方向の角速度信号をそれぞれ出力するブレ信号出力
接点111,111b(上述の図1〜図3におけるブレ
信号出力端子12に相当する。)が配設されている。
【0044】また、上記ブレ信号出力接点111.11
1bの近傍には、このカメラ101と第2の防振手段で
ある手ブレ防止グリップ(図4〜図7においては図示せ
ず。詳細は後述する。)とを連結し固定するための取付
ネジ穴113(上述の図1〜図3における取付部1に相
当する。)が設けられており、さらに、カメラ101の
底面側には、このカメラ101を三脚に固定する三脚ネ
ジ穴109が設けられている。
【0045】このように構成されたカメラ101の動作
について、図12のフローチャートによって、以下に説
明する。
【0046】図12に示すように、まず、ステップS1
において、カメラ101の電源がオン状態とされると、
カメラ101内の各電気回路ブロックに電源が供給さ
れ、次のステップS2の処理に進む。
【0047】ステップS2において、撮影者がレリーズ
ボタン106の半押し操作を行なったかどうか、つま
り、レリーズボタン106の1st.レリーズがオン状
態となったかどうかの確認が行なわれる。ここで、撮影
者がレリーズボタン106を半押し操作した、つまりレ
リーズボタン106の1st.レリーズがオン状態にな
ったと判断された場合には、次のステップS3の処理に
進み、このステップS3において、測距動作が行なわ
れ、続けてステップS4において、測光動作が行なわれ
て、次のステップS5の処理に進む。
【0048】ステップS5において、上述のステップS
3における測距結果に基づいて、撮影レンズ鏡筒103
内の撮影レンズ103aを適切な位置に移動させること
で合焦動作を行ない、次のステップS6の処理に進む。
【0049】ステップS6において、カメラ101の操
作者(撮影者)がレリーズボタン106の全押し操作を
行なったかどうか、つまり、レリーズボタン106の2
nd.レリーズがオン状態となったかどうかの確認が行
なわれる。ここで、撮影者がレリーズボタン106を全
押し操作した、つまりレリーズボタン106の2nd.
レリーズがオン状態になったと判断された場合には、次
のステップS7の処理に進む。
【0050】ステップS7において、撮影者によって手
ブレ軽減露光モード設定ボタン112が押されているか
どうか、つまり手ブレ軽減モードであるかどうかの確認
が行なわれ、カメラ101が手ブレ軽減モードにない場
合には、ステップS9の処理に進み、カメラ101が手
ブレ軽減モードである場合には、ステップS8の処理に
進む。
【0051】上述のステップS7において、手ブレ軽減
モードにないと判断されて、ステップS9の処理に進む
と、このステップS9において、上述のステップS6に
おけるレリーズボタン106の全押し操作に連動して、
シャッタ装置103bが駆動され露光動作が行なわれ
る。
【0052】そして、次のステップS10の処理に進
み、このステップS10において、フイルム給送手段
(図示せず)が駆動され、フイルム102の一コマ分の
巻き上げ(フイルム給送)動作が行なわれ、次の撮影コ
マがカメラ101内の所定の位置に設定され、上述のス
テップS2の処理に戻り、以降の処理を繰り返す。
【0053】なお、今回露光動作を行なった撮影コマが
フイルム102の最終コマであった場合には、カメラの
フイルム給送手段は、フイルム巻き戻し動作を行なった
後、一連の動作を終了する。
【0054】一方、上述のステップS7において、手ブ
レ軽減露光モード設定ボタン112が一回押されること
により手ブレ軽減モードになったと判断されて、ステッ
プS8の処理に進むと、このステップS8において、第
1、第2角速度検出手段110,110bにより検出さ
れる手ブレ角速度信号(ブレ信号)が所定値以下となっ
ているかどうかの確認が行なわれ、ブレ信号が所定値以
下となった場合に、上述のステップS9の処理に進み、
このステップS9において、露光動作が行なわれ、次の
ステップS10において、フイルム給送動作が行なわれ
た後、上述のステップS2の処理に戻り、以降の処理を
繰り返す。
【0055】また、ステップS8において、ブレ信号が
所定値以下となっていないと判断された場合には、上述
のステップS7の処理に進み、以降の処理を繰り返す。
【0056】なお、上記手ブレ軽減露光モード設定ボタ
ン112は、一回押す毎に、モード設定状態とモード解
除状態とを繰り返し、状態変更するようになっており、
例えば手ブレ軽減露光モード設定ボタン112を一回押
せば、手ブレ軽減モードに設定され、さらに一回押すこ
とにより、手ブレ軽減モードは解除されるようになって
いる。
【0057】したがって、上述のステップS8におい
て、ブレ信号が所定値以下とならず、先に進めない場合
には、手ブレ軽減露光モード設定ボタン112を一回押
すことにより、手ブレ軽減モードを解除して、次の露光
動作に進むことができることとなる。
【0058】以上説明したように上記第1の実施の形態
に適用されるカメラ101は、単体でも手ブレ軽減モー
ドに設定し、この手ブレ軽減モードに設定されている場
合には、第1、第2角速度検出手段110,110bに
より検出される手ブレ角速度信号(ブレ信号)が所定値
以下となった場合にのみ、シャッタ装置103bの動作
を許可して露光動作を行なうようにして、簡易的にブレ
を軽減した写真撮影を行なうことができる、いわゆる簡
易型防振装置を有するものである。
【0059】次に、本発明の第1の実施の形態に適用さ
れる手ブレ防止グリップについて、以下に説明する。
【0060】図8、図9、図10、図11は、この第1
の実施の形態に適用する手ブレ防止グリップを示す図で
あって、図8は、この手ブレ防止グリップの外観を示す
概略斜視図、図9は、この手ブレ防止グリップを上述の
カメラ101に装着した状態を示す正面図、図10は、
この手ブレ防止グリップの内部構成の概略を示す正面
図、図11は、この手ブレ防止グリップの内部構成の概
略を示す側面図をそれぞれ示している。
【0061】図8〜図11に示すように、第2の防振手
段である手ブレ防止グリップ200は、二枚のL型部材
により形成される取付用ステージ212およびベース部
材213と、この取付用ステージ212およびベース部
材213との間を覆うようにして設けられた蛇腹状部材
221等によって形成されている。
【0062】そして、この手ブレ防止グリップ200
は、図9に示すように、カメラ101に装着されるよう
になっている。つまり、カメラ101の底面部と手ブレ
防止グリップ200の取付用ステージ212の長辺部と
を当接させた状態で、取付用ステージ212上に設けら
れたネジ穴224にネジ223を螺合させ、さらにこの
ネジ223をカメラ101の底面部に設けられた取付ネ
ジ穴113に螺合させることで、カメラ101と手ブレ
防止グリップ200とが連結されるようになっている。
【0063】なお、手ブレ防止グリップ200の取付用
ステージ212の長辺部上面側には、ブレ信号入力接点
225a,225b(上述の図1〜図3におけるブレ信
号入力端子2に相当する。)が設けられており、このブ
レ信号入力接点225a,225bは、カメラ101と
手ブレ防止グリップ200とが連結した状態において、
カメラ101側のブレ信号出力接点111,111b
(図6参照)とそれぞれ接触するようになっている。こ
れにより、カメラ101側の第1、第2角速度検出手段
110,110bにより検出される二方向の手ブレ角速
度(ブレ信号)が手ブレ防止グリップ200側に伝達さ
れるようになっている。
【0064】さらに、手ブレ防止グリップ200の外装
面上には、手ブレ防止駆動を起動または停止させるため
の指示を行なう防振ボタン218が配設されている。こ
の防振ボタン218の取り付け位置は、手ブレ防止グリ
ップ200が装着されたカメラ101を保持した際に、
容易に操作を行なうことができる位置であればよく、例
えば図9においては、手ブレ防止グリップ200が装着
されたカメラ101を保持する左手側の人差し指等で容
易に操作を行なうことのできる位置に配設した場合を例
示している。
【0065】一方、上記手ブレ防止グリップ200の内
部には、図10、図11に示すように、ベース部材21
3の長辺部側に、内側に向けて動力源であるモータ21
5aが設けられ、このモータ215aの回転軸にはピニ
オンギアーが固設されており、このピニオンギアーには
モータ215aの駆動力を増力する二段ギアーからなる
減速ギアー214aの大径ギアー部が噛合している。そ
して、この減速ギアー214aの小径ギアー部が、ロー
ラ222aに一体的に固着されたギアー部と噛合してお
り、これにより、モータ215aの駆動力がローラ22
2aに伝達されるようになっている。
【0066】そして、ローラ222aは、取付用ステー
ジ212の長辺部下面に当接するように配設されてい
る。したがって、モータ215aが回転駆動すること
で、ローラ222aは、取付用ステージ212を、ロー
ラ222bと接する点を通り、図9に示すx軸と平行な
軸を中心とする回転方向に駆動させるようになってい
る。
【0067】また、ベース部材213の直立辺部、すな
わち上述したベース部材213の長辺部と直交する辺に
は、内側に向けて動力源であるモータ215bが設けら
れ、このモータ215bの回転軸にはピニオンギアーが
固設されており、このピニオンギアーにはモータ215
bの駆動力を増力する二段ギアーからなる減速ギアー2
14bの大径ギアー部が噛合している。そして、この減
速ギアー214bの小径ギアー部が、ローラ222bに
一体的に固着されたギアー部と噛合しており、これによ
り、モータ215bの駆動力がローラ222bに伝達さ
れるようになっている。
【0068】そして、ローラ222bは、取付用ステー
ジ212の直立辺部内壁に当接するように配設されてい
る。したがって、モータ215bが回転駆動すること
で、ローラ222bは、取付用ステージ212を、ロー
ラ222aと接する点を通り、図9に示すy軸と平行な
軸を中心とする回転方向に駆動させるようになってい
る。
【0069】また、ベース部材213の直立辺部には、
モータ215a,215bに対して電力を供給し、各モ
ータ215a,215bの起動、停止、回転方向の制御
等を行なう、いわゆるモータブリッジ回路からなるモー
タ駆動回路216と、このモータ駆動回路216を制御
するマイコン等によって形成される防振用制御回路21
7等が配設されている。
【0070】そして、防振用制御回路217には、ブレ
信号入力接点225a,225bが接続されており、カ
メラ101側の第1、第2角速度検出手段110,11
0bにより検出される二方向のブレ信号がカメラ101
側のブレ信号出力接点111,111b、および手ブレ
防止グリップ200側のブレ信号入力接点225a,2
25bを介して防振用制御回路217に入力されるよう
になっている。
【0071】さらに、上述の防振ボタン218も防振用
制御回路217に電気的に接続されている。したがっ
て、防振用制御回路217には、防振ボタン218によ
る手ブレ防止駆動を起動または停止させるための指示信
号が入力されるようになっている。
【0072】また、取付用ステージ212とベース部材
213には、二本の緊縮性の付勢バネ220の各両端部
がそれぞれ取り付けられており、これにより、取付用ス
テージ212とベース部材213とは、互いに引き合う
方向に付勢されている。したがって、取付用ステージ2
12は、上記二つのローラ222a,222bに対して
適度な力量で押圧されることとなり、これにより、取付
用ステージ212とベース部材213とが位置規制され
ると共に、ローラ222a,222bは、回転によって
滑ることなく取付用ステージ212を変位させることが
できるようになっている。
【0073】なお、ローラ222a,222b側の周面
(当接面)、または取付用ステージ212側の内面(当
接面)の少なくとも一方の表面を、例えばゴム等の摩擦
係数の大きな部材によって被覆することにより、ローラ
222a,222bの回転滑りをより効果的に防止する
ことができる。
【0074】そして、上述したように取付用ステージ2
12とベース部材213との間には、その内部にゴミ等
が侵入することを防止し、取付用ステージ212の変位
が自在に確保されるように蛇腹状部材221が設けら
れ、これにより、取付用ステージ212とベース部材2
13とが連結されている。
【0075】このように構成された手ブレ防止グリップ
200の動作について、図13のフローチャートによっ
て、以下に説明する。
【0076】まず、ステップS21において、防振ボタ
ン218の操作の確認が行なわれる。ここで、防振ボタ
ン218がオン状態にある場合には、次のステップS2
2の処理に進む。
【0077】ステップS22において、防振用制御回路
217は、内部に設けられたICチップに内蔵されたA
/Dコンバータ(図示せず)によって、ブレ信号入力接
点225a,225bから入力されるブレを示す二方向
の角速度信号(アナログ信号)に対して、マイコンによ
る信号処理を可能とするためのデジタル化を行ない、次
のステップS23の処理に進む。
【0078】ステップS23において、上述のステップ
S22においてデジタル化された信号に基づいて、モー
タ駆動回路216を介してモータ215a,215bへ
の給電を行なって、取付用ステージ212、すなわちこ
の手ブレ防止グリップ200に装着されたカメラ101
の防振を行なうための回転駆動を開始する。そして、上
述のステップS21の処理に戻り、防振ボタン218が
オン状態にある間は、以降の処理を繰り返す。
【0079】このようにして、防振ボタン218の操作
が行なわれている間、すなわち防振ボタン218がオン
状態にある間は、カメラ101に対する防振動作が実行
され続けることとなる。
【0080】ここで、上述の手ブレ防振装置における防
振動作について、さらに詳しく説明する。
【0081】図14、図15は、上記第1の実施の形態
のカメラ用手ブレ防止装置における手ブレ防止グリップ
200の要部を示す図であって、図14は、取付用ステ
ージ212と、この取付用ステージ212を図14に示
すx軸方向に回転させるための構成部材のみを取り出し
て示す要部外観斜視図であり、図15は、図14の側面
から見た際の図である。
【0082】なお、ここでは、図9に示すx軸を中心と
する回転方向に対する防振動作についての考察するもの
とする。したがって、図14、図15においては、この
説明に関係する構成部材のみを図示し、その他の構成部
材については省略している。
【0083】例えば、図14、図15において、取付用
ステージ212上に装着されたカメラ(図14、図15
においては図示せず。)が、図14に示すx軸を中心と
して矢印D方向に回転した場合を想定している。
【0084】この場合においては、まず、カメラ101
内の第1角速度検出手段110によって、図14に示す
x軸を中心とする方向(図14、図15に示す矢印D方
向。)へのブレ信号が検出されると、このブレ信号が手
ブレ防止グリップ200内の防振用制御回路217に出
力され、これを受けて防振用制御回路217は、ブレ方
向(矢印D方向)とは逆の方向にカメラ101を回転駆
動するようにモータ215aの回転方向等を制御する。
すなわち、この場合では、ローラ222aを、図15に
示す矢印F方向に回転させるように、モータ215aの
回転制御を行なう。
【0085】ここで、ローラ222aは、取付用ステー
ジ212の下面の接点Cにおいて当接した状態にあるの
で、この状態でローラ222aがF方向に回転すると、
取付用ステージ212上の接点Cは、図15に示す矢印
H方向に移動することとなる。
【0086】一方、ローラ222aと直交する面上に設
けられているローラ222bと取付用ステージ212と
の当接点を接点Bとした場合、取付用ステージ212
は、接点Bにおいて、その動きが規制されている。した
がって、上述のように取付用ステージ212上の接点C
が矢印H方向に移動すると、取付用ステージ212は、
接点Bを中心にして、図15に示す矢印I方向に回転す
ることとなる。この矢印I方向への回転は、カメラ10
1に発生したブレによる矢印D方向の回転とは逆方向と
なっている。
【0087】したがって、取付用ステージ212の矢印
I方向への回転が、ステージ212に固定されたカメラ
101に伝達されることにより、カメラ101に発生し
たブレによる矢印D方向への回転を相殺することとな
る。
【0088】このような動作を連続的に繰り返し行なう
ことによって、大きさ、方向共に任意に発生する手ブレ
等による振動を、随時打ち消すことができることとな
る。
【0089】ここで、フィードバックの速度、すなわ
ち、発生したブレを防止する防振動作の応答速度が充分
な速さで動作せず、かつブレを打ち消すための手ブレ防
止グリップ200からの戻し量、すなわち手ブレ防止グ
リップ200により発生される振動量が、発生したブレ
よりも大き過ぎる場合には、手ブレ防止装置は発信状
態、すなわち防振動作を効果的に行なうことができない
状態となり、不要な振動を発生させることになってしま
うという可能性がある。したがって、手ブレ防止グリッ
プ200により発生させる防振のための振動量は、カメ
ラ101側に発生した手ブレ等による振動量相当以下に
することが望ましい。
【0090】なお、ここでは、図9に示すx軸を中心と
する回転方向に対する防振動作についてのみ説明した
が、図9に示すy軸を中心とする回転方向に対する防振
動作についても、略同様の動作が行なわれることとな
る。
【0091】以上説明したように上記第1の実施の形態
によれば、カメラ単体でも簡易的な手ブレ防止を可能と
すると共に、本格的な手ブレ補正を、携帯性、機動性を
損なわない範囲で実現することができる。
【0092】また、カメラ側の第1、第2角速度検出手
段110,110bによって検出されるブレ信号を手ブ
レ防止グリップ200側に伝達するようにして、ブレ検
出センサの共用化を行なったので、構成部材数を減らし
て、装置の小型化を実現すると共に、低コスト化に寄与
することができる。
【0093】そして、写真撮影時にカメラ101に発生
する手ブレ等によるブレを効果的に防止すると共に、写
真撮影を行なう際のファインダ105による被写体観察
および確認や、撮影レンズ103aを駆動して行なわれ
る合焦動作の実行中においても、手ブレ等によるブレの
発生を防止することが容易にできる。
【0094】なお、上記第1の実施の形態では、カメラ
101と手ブレ防止グリップ200の間の手ブレ信号の
伝達は、アナログ信号によって行なうものとしている
が、これに代えて、予めカメラ101内でブレ信号をデ
ジタル信号化することで、デジタル信号による通信を行
なうようにしてもよい。
【0095】また、電源供給のための接続端子を加えて
配設することにより、主電源をカメラ101または手ブ
レ防止グリップ200のいずれか一方のみに設け、電源
を共通化することも容易に可能となる。
【0096】さらに、手ブレ防止グリップ200をカメ
ラ101に装着した状態では、手ブレ防止グリップ20
0の防振動作が作動している状態でも、カメラ101側
の手ブレ軽減モードを作動させて、カメラ101側にお
いても防振動作を行なうようにしてもよい。
【0097】一方、手ブレ防止グリップ200をカメラ
101に装着し、手ブレ防止グリップ200の防振動作
が作動している状態では、カメラ101側の簡易的な手
ブレ軽減処置、すなわちカメラ101の手ブレ軽減モー
ドによる防振動作を禁止するようにしてもよい。この場
合においては、無駄な電力の消耗を防止し、省力化設計
とすることができる。
【0098】ここで、本発明の第2の実施の形態のカメ
ラ用手ブレ防止装置について、以下に説明する。この第
2の実施の形態のカメラ用手ブレ防止装置は、上述の手
ブレ防止グリップ200をカメラ101に装着した状態
で、手ブレ防止グリップ200の防振動作の作動中に
は、カメラ101側の手ブレ軽減処置を禁止するように
した場合の例示である。
【0099】なお、この第2の実施の形態のカメラ用手
ブレ防止装置は、基本的には上述の第1の実施の形態の
ものと同様のものであるので、部材構成の概略について
は、その図示を省略して上述の図4〜図15を参照し、
以下の説明では同じ符号を用いて説明するものとする。
【0100】この第2の実施の形態のカメラ用手ブレ防
止装置は、カメラ101と手ブレ防止グリップ200と
の間のブレ信号の伝達を、いわゆるシリアル通信によっ
て行なうようにしており、これによって、より多種類の
情報伝達を可能としているものである。
【0101】このシリアル通信によって行なわれる情報
としては、例えばカメラ101に手ブレ防止グリップ2
00が装着されているかどうかの情報や、カメラ101
の動作モード等に関する情報等の種々の情報があり、こ
れら各種の情報について収集、判断が行なわれ、対応す
る様々な動作の制御がなされるようになっている。
【0102】そして、このシリアル通信を行なう際の入
出力端子としては、上述の第1の実施の形態におけるカ
メラ101(図4〜図7参照。)から手ブレ防止グリッ
プ200(図8〜図11参照。)に対して角速度信号を
出力するブレ信号出力接点111,111b、および、
このブレ信号出力接点111,111bに対向する位置
に設けられた手ブレ防止グリップ200側のブレ信号入
力接点225a,225bを利用するものとしている。
【0103】したがって、この第2の実施の形態では、
便宜上、カメラ101側のブレ信号出力接点111と手
ブレ防止グリップ200側のブレ信号入力接点225a
をそれぞれデータ接点ということとし、また、カメラ1
01側のブレ信号出力接点111bと手ブレ防止グリッ
プ200側のブレ信号入力接点225bをそれぞれクロ
ック接点ということとする。
【0104】また、この第2の実施の形態においても、
上述の第1の実施の形態と同様に、第1、第2角速度検
出手段110,110bにより検出されたブレを示す二
方向の角速度信号は、カメラ101内のCPU117の
ICチップに内蔵されるA/Dコンバータによってデジ
タル化されるようになっている。
【0105】そして、このデジタル化された二方向の角
速度信号は、クロック接点(ブレ信号出力接点111
b)から送出されるシリアル通信用クロック信号に同期
させて、データ接点(ブレ信号出力接点111)よりデ
ジタル信号として送出されることで、通信が行なわれる
ようになっている。
【0106】また、データ接点(111)をシリアルデ
ータの入力端子として設定することにより、手ブレ防止
グリップ200から入力される情報をカメラ101が受
信するようにすることも可能である。
【0107】これに合わせて、手ブレ防止グリップ20
0側では、防振用制御回路217が、クロック接点(2
25b)からのシリアル通信用の同期クロック信号に合
わせて、データ接点(225a)より情報を入力し、あ
るいはデータ接点(225a)へ情報を出力することと
なる。
【0108】上述のように通信の形態を構成することに
よって、カメラ101と手ブレ防止グリップ200間
で、各種情報の双方向通信が可能となっている。
【0109】次に、この第2の実施の形態におけるカメ
ラ101と手ブレ防止グリップ200間で行なわれる通
信情報のデータ形式について、以下に説明する。
【0110】まず、データの単位としては、1バイト単
位、すなわち8ビット単位によって通信が行なわれるよ
うになっており、カメラ101側から見た場合に、第1
出力データ、第1入力データ、および、この第1入力デ
ータに応じて、2バイトずつ2組の第2、第3出力デー
タおよび第4、第5出力データを出力する場合と、何の
出力も行なわれない場合とがある。
【0111】なお、第2、第3出力データは、第1角速
度検出手段110によって検出された角速度信号を示す
ものであり、第4、第5出力データは、第2角速度検出
手段110bによって検出された角速度信号を示すもの
である。
【0112】第1出力データは、手ブレ防止グリップ2
00との通信を開始するための合図を送信する信号であ
って、ここでは、コード=Sとしている。なお、このコ
ード=Sは、16進数によると、53Hである。
【0113】手ブレ防止グリップ200は、このコード
=Sを受信した場合において、手ブレ防止グリップ20
0の防振動作が作動中の場合には、第1入力データとし
てデータ=1をカメラ101に対して送信し、また、手
ブレ防止グリップ200の防振動作が行われていない場
合には、手ブレ防止グリップ200は、第1入力データ
としてデータ=2をカメラ101に対して送信するよう
になっている。
【0114】また、カメラ101では、上述の手ブレ防
止グリップ200から送信された第1入力データを確認
し、この第1入力データがデータ=1である場合にの
み、第2、第3出力データ、および、第4、第5出力デ
ータをそれぞれ出力することとなる。
【0115】したがって、カメラ101側に送信された
第1入力データがデータ=1であって、第2、第3出力
データ、および、第4、第5出力データが出力されたと
きには、手ブレ防止動作が作動中であることを示すフラ
グがセットされるようになっている。
【0116】つまり、第1入力データが、データ=1、
あるいはデータ=2であれば、手ブレ防止グリップ20
0がカメラ101に装着されていることを示しており、
手ブレ防止グリップ200が装着されていないと判断さ
れた場合には、データ接点111は、初期状態のままで
あるので信号の変化はなく、ffH(16進数)のコー
ドが得られるようになっている。
【0117】カメラ101側に送信された第1入力デー
タがデータ=1あるいはデータ=2でない場合には、手
ブレ防止グリップ200がカメラ101に装着されてい
ないと判断されるので、手ブレ防止動作が作動中である
ことを示すフラグは、クリア状態とされるようになって
いる。
【0118】そして、第1入力データが、データ=2で
ある場合には、カメラ101上の表示手段(図示せず)
に、手ブレ防止グリップ200が待機中である旨の表示
が出されるようになっている。
【0119】なお、これら一連のシリアル通信は、例え
ば数msec.毎に定期的に繰り返し行われるようにな
っている。したがって、タイマーによる割り込み許可の
設定が電源投入後に行われるようになっていると共に、
手ブレ防止グリップ200の防振用制御回路217は、
クロック接点225bとデータ接点225aを常に監視
しており、防振ボタン218の操作がなされ、かつシリ
アル通信によるブレ信号の通信が行なわれる場合にのみ
手ブレ防止用のモータ215a,215bに給電される
ようになっている。
【0120】このように構成された上記第2の実施の形
態のカメラ用手ブレ防止装置におけるカメラの動作を、
以下に説明する。
【0121】図16は、この第2の実施の形態のカメラ
用手ブレ防止装置に適用されるカメラの動作を示すフロ
ーチャートであり、図17は、図16のカメラの動作中
における手ブレ信号処理ルーチンを示すフローチャート
である。
【0122】図16に示すように、まず、ステップS3
1において、カメラ101の主電源がオン状態とされる
と、カメラ101内の各電気回路ブロックに対して給電
が行なわれる。このとき、手ブレ検出を行なうブレ検出
センサである第1、第2角速度検出手段110,110
bにも給電される。そして、次のステップS32の処理
に進む。
【0123】ステップS32において、撮影レンズ鏡筒
103が、カメラ101内に沈胴した状態、すなわち沈
胴位置から写真撮影を行なうことのできる状態、すなわ
ち撮影初期位置まで移動して、カメラ101は撮影準備
状態となり、ステップS33の処理に進む。
【0124】ステップS33において、カメラ101
は、定期的に(例えば数msec.毎)角速度信号のデ
ジタル化、および手ブレ防止グリップ200との間のシ
リアル通信を行なうために手ブレ信号処理ルーチンへの
割り込み処理を許可する。これ以降、角速度信号のデジ
タル化の動作が定期的に行なわれることとなる。そし
て、次のステップS34の処理に進む。
【0125】ここで、図17によって、手ブレ信号処理
ルーチンへの割り込み処理について、以下に説明する。
【0126】図17に示すように、まず、ステップS5
1、S52において、カメラ101内のCPU117の
ICチップに内蔵されるA/Dコンバータは、第1、第
2角速度検出手段110,110bから、カメラ101
の手ブレ等によって発生するブレを示す角速度信号(ア
ナログ信号)のデジタル化が行なわれる。ここで、デジ
タル化された角速度信号は、例えば2バイトの信号によ
って表わされる。したがって、第1、第2角速度検出手
段110,110bからのブレ信号としては、合計4バ
イトのデジタル信号が得られることとなる。そして、次
のステップS53の処理に進む。
【0127】ステップS53において、出力データをシ
リアル送信し、続けてステップS54において、入力デ
ータをシリアル受信し、次のステップS55の処理に進
み、このステップS55において、入力データの確認が
行なわれる。ここで、入力データ=1であると判断され
た場合には、ステップS56の処理に進み、このステッ
プS56において、第1角速度信号(2バイト分)を、
続けてステップS57において、第2角速度信号(2バ
イト分)を、それぞれシリアル送信し、次のステップS
58の処理に進み、このステップS58において、手ブ
レ防止動作が作動中であることを示すフラグのセットを
行なった後、この手ブレ信号処理ルーチンを終了し、上
述の図16におけるステップS34の処理に進む(リタ
ーン)。
【0128】また、上述のステップS55において、入
力データ≠1であると判断された場合(入力データ=1
ではない場合)には、ステップS59の処理に進み、こ
のステップS59において、手ブレ防止動作が作動中で
あることを示すフラグをクリア状態にし、次のステップ
S60の処理に進む。
【0129】ステップS60において、再度、入力デー
タの確認が行なわれる。ここで、入力データ=2である
と判断された場合には、次のステップS61に進み、こ
のステップS61において、カメラ101の表示手段に
対して手ブレ防止グリップが待機中である旨の表示を行
なった後、この手ブレ信号処理ルーチンを終了し、上述
の図16におけるステップS34の処理に進む(リター
ン)。
【0130】また、上述のステップS60において、入
力データ≠2であると判断された場合(入力データ=2
でない場合)には、そのまま、この手ブレ信号処理ルー
チンを終了し、上述の図16におけるステップS34の
処理に進む(リターン)。
【0131】そして、図16に戻って、ステップS34
において、カメラの操作者(撮影者)がレリーズボタン
の半押し操作を行なったかどうかの確認が行なわれる。
ここで、撮影者がレリーズボタン106を半押し操作し
たと判断された場合には、次のステップS35の処理に
進み、このステップS35において、測距動作が行なわ
れ、続けてステップS36において、測光動作が行なわ
れて、次のステップS37の処理に進む。
【0132】ステップS37において、撮影者がレリー
ズボタン106の全押し操作を行なったかどうかの確認
が行なわれる。ここで、撮影者がレリーズボタン106
を全押し操作したと判断された場合には、次のステップ
S38の処理に進む。
【0133】ステップS38において、上述のステップ
S35における測距結果に基づいて、撮影レンズ鏡筒内
の撮影レンズを適切な位置に移動させることで合焦動作
を行ない、次のステップS39の処理に進む。
【0134】ステップS39において、手ブレ防止グリ
ップによる手ブレ防止動作が作動中であるかどうかの確
認が行なわれる。ここで、手ブレ防止グリップによる手
ブレ防止動作が作動中であると判断された場合、すなわ
ち手ブレ防止動作中を示すフラグがセットされている場
合には、カメラによる簡易的な手ブレ軽減処置を行なわ
ずに、ステップS42の処理に進む。
【0135】また、ステップS39において、手ブレ防
止グリップ200による手ブレ防止動作が作動していな
い状態、すなわち手ブレ防止動作を示すフラグがクリア
状態であれば、次のステップS40の処理に進み、この
ステップS40において、カメラ101が簡易的な手ブ
レ軽減処置を行なう手ブレ軽減モードに設定されている
かどうかの確認が行なわれ、カメラ101が手ブレ軽減
モードに設定されている状態であれば、ステップS41
の処理に進み、カメラ101が手ブレ軽減モードに設定
されていない状態であれば、ステップS42の処理に進
む。
【0136】上述のステップS39において、手ブレ防
止グリップ200により手ブレ防止動作が作動中である
と判断された場合、または、上述のステップS40にお
いて、カメラ101が手ブレ軽減モードに設定されてい
ないと判断された場合に、ステップS42の処理に進む
と、このステップS42において、上述のステップS3
8におけるレリーズボタン106の全押し操作に連動し
て、上述のステップS36における測光結果に基づいて
シャッタ装置103bが駆動され、露光動作が行なわれ
る。そして、次のステップS43の処理に進む。
【0137】また、上述のステップS39において、手
ブレ防止グリップ200により手ブレ防止動作が動作し
ていない状態であると判断されて、ステップS40の処
理に進み、このステップS40において、カメラ101
が手ブレ軽減モードに設定されていると判断されてステ
ップS41の処理に進むと、このステップS41におい
て、第1、第2角速度検出手段110,110bにより
検出される手ブレ角速度信号(ブレ信号)が所定値以下
となっているかどうかの確認が行なわれ、ブレ信号が所
定値以下となった場合に、上述のステップS42の処理
に進み、このステップS42において、露光動作が行な
われ、次のステップS43の処理に進む。
【0138】また、上述のステップS41において、ブ
レ信号が所定値以下ではないと判断された場合には、上
述のステップS40の処理に戻り、以降の処理を繰り返
す。
【0139】そして、ステップS43において、フイル
ム給送手段(図示せず)が駆動される。このとき、今回
露光動作を行なった撮影コマが最終コマであるかどうか
の確認が行なわれる。ここで、今回露光動作を行なった
撮影コマが最終コマではないと判断された場合には、ス
テップS44の処理に進み、このステップS44におい
て、フイルムの一コマ分の巻き上げ(フイルム給送)動
作、すなわち巻き上げルーチンが実行され、次の撮影コ
マがカメラ101内の所定の位置に設定される。そし
て、上述のステップS34の処理に戻り、以降の処理を
繰り返す。
【0140】また、上述のステップS43において、今
回露光動作を行なった撮影コマが最終コマであると判断
された場合には、ステップS45の処理に進み、このス
テップS45において、カメラ101のフイルム給送手
段は、フイルム巻き戻し(フイルム給送)動作、すなわ
ち巻き戻しルーチンが実行された後、例えば装填されて
いるフイルムが撮影済みであることを気付かずに、撮影
者がカメラ101を使用して撮影を行なうことのないよ
うに、カメラ101全体の動作をロック(禁止)して、
一連のシーケンスを終了する(エンド)。
【0141】次に、上記第2の実施の形態のカメラ用手
ブレ防止装置における手ブレ防止グリップの動作を、以
下に説明する。
【0142】図18は、この第2の実施の形態のカメラ
用手ブレ防止装置に適用される手ブレ防止グリップの動
作を示すフローチャートである。
【0143】図18に示すように、まず、ステップS7
1において、防振ボタン218の操作状態の確認が行な
われた後、次のステップS72の処理に進み、このステ
ップS72において、クロック信号の有無が確認される
ことで、この手ブレ防止グリップ200とカメラ101
間のシリアル通信が開始される。ここで、クロック信号
が検出された場合には、次のステップS73の処理に進
み、クロック信号が検出されなかった場合には、上述の
ステップS71の処理に戻る。
【0144】ステップS73において、まず、1バイト
分の受信が行なわれ、次のステップS74において、上
述のステップS73の処理で受信されたコードが、カメ
ラ101と手ブレ防止グリップ200間での通信を指示
するためのコード=Sであるかどうかの確認がなされ
る。ここで、コード≠Sであると判断された場合(コー
ド=Sでない場合)には、上述のステップS71の処理
に戻る。
【0145】また、上述のステップS74において、上
述のステップS73の処理で受信されたコードが、コー
ド=Sであると判断された場合には、次のステップS7
5の処理に進む。
【0146】ステップS75において、防振ボタン21
8の操作状態が確認される。ここで、防振ボタン218
が押されることで、オン状態であると判断された場合に
は、次のステップS77の処理に進み、このステップS
77において、カメラ101に対して第1入力データと
してデータ=1を送信し、次のステップS78に進む。
【0147】ステップS78において、第1角速度信号
の2バイト分を受信し、続けてステップS79におい
て、第2角速度信号の2バイト分を受信した後、次のス
テップS80に進み、このステップS80において、上
述のステップS78、S79において受信した第1、第
2角速度信号に基づいて、モータ駆動回路216によっ
て手ブレ防止用のモータ215a,215bに給電し、
手ブレ防止動作を開始する。そして、上述のステップS
71の処理に戻り、以降の処理を繰り返す。
【0148】また、上述のステップS75において、防
振ボタン218の操作がなされずに、オフ状態のままで
あると判断された場合には、ステップS76の処理に進
み、このステップS76において、カメラ101に対し
て第1入力データとしてデータ=2を送信した後、上述
のステップS71の処理に戻り、以降の処理を繰り返
す。
【0149】この図18により説明した動作を繰り返す
ことによって、防振ボタン218が操作されることによ
ってオン状態にある間は、カメラ101に対する防振動
作が実行され続けることとなる。
【0150】以上説明したように上記第2の実施の形態
によれば、ブレ防止グリップ200が作動している場合
には、カメラ101の簡易的な手ブレ軽減処置が行なわ
れないようにしたので、無駄な電力の消耗を防止して、
省力化設計を施したカメラ用手ブレ防止装置を実現する
ことができる。
【0151】また、上述の第1の実施の形態におけるカ
メラ用手ブレ防止装置では、各種の情報伝達を行なうた
めには、各情報毎に対応する入出力端子、例えば手ブレ
防止グリップ200の装着状態を検出するスイッチに接
続される入出力端子、手ブレ防止グリップ200の作動
中にブレ信号をカメラ101側に送信するための出力端
子等を増設(追加)する必要があるが、この第2の実施
の形態のカメラ用手ブレ防止装置では、シリアル通信に
よって各種の情報伝達を行なうようにしたので、新たに
入出力端子を追加する必要がない。したがって、カメラ
101と手ブレ防止グリップ200とを接続する入出力
端子を簡素化することができ、メンテナンス性の向上に
寄与することができると共に、製造コストの低減化にも
寄与することができる。
【0152】[付記]上記発明の実施の形態により以下
のような構成の発明を得ることができる。
【0153】(1) カメラ本体内に設けられ、このカ
メラ本体に加えられたブレ量を検出するブレ検出手段
と、このブレ検出手段の出力に基づいて簡易的に手ブレ
の影響を軽減する第1の防振手段と、上記カメラ本体と
は別体に構成され、上記ブレ検出手段からのブレ信号を
受け、上記カメラ本体に加えられたブレを打ち消すよう
にカメラ本体を駆動する第2の防振手段と、を具備した
カメラ用手ブレ防止装置。付記1に記載のカメラ用手ブ
レ防止装置によれば、カメラ本体とは別体の第2の防振
手段を、カメラ本体に装着しない場合でも簡易な防振効
果を得ることができ、第2の防振手段をカメラ本体に装
着すると本格的な防振効果を得ることができる。
【0154】(2) 上記第1の防振手段は、ブレ量が
所定値以下となった場合にレリーズを許可するようにし
た付記1に記載のカメラ用手ブレ防止装置。
【0155】(3) 上記第2の防振手段を上記カメラ
本体に装着した場合でも、上記第1の防振手段により防
振効果を奏する付記1に記載のカメラ用手ブレ防止装
置。
【0156】(4) 上記第2の防振手段を上記カメラ
本体に装着したことを検出した場合には、上記第1の防
振手段の動作を禁止する付記1に記載のカメラ用手ブレ
防止装置。
【0157】(5) 上記第2の防振手段は、上記カメ
ラ本体を保持するグリップ部を有する付記1に記載のカ
メラ用手ブレ防止装置。
【0158】(6) 上記第2の防振手段は、第1の軸
回りのブレを打ち消すための第1防振駆動手段と、上記
第1の軸回りとは異なる第2の軸回りのブレを打ち消す
ための第2防振駆動手段とを有する付記1に記載のカメ
ラ用手ブレ防止装置。
【0159】(7) 上記第2防振手段は、カメラ本体
と圧接するロータを有し、上記ブレ検出手段からの出力
に基づいて、上記ロータを回動させる付記1に記載のカ
メラ用手ブレ防止装置。
【0160】(8) 上記カメラ本体と上記第2防振手
段とは、通信ラインによって接続され、上記カメラ本体
内の上記ブレ検出手段からのブレ信号は上記通信ライン
によって、上記第2防振手段に通信される付記1に記載
のカメラ用手ブレ防止装置。
【0161】(9) 内蔵するブレ検出センサの信号を
外部に出力するブレ信号出力端子を有するカメラに取り
付け可能であって、上記ブレ信号出力端子に接続される
ブレ信号入力端子を有し、このブレ信号入力端子から入
力されるブレ信号に基づいて上記カメラのブレを軽減す
るための揺動補正手段を具備するカメラ用手ブレ防止装
置。
【0162】(10) 付記9に記載のカメラ用手ブレ
防止装置において、カメラの保持を補助するための保持
手段と兼用されるカメラ用手ブレ防止装置。
【0163】(11) 付記9に記載のカメラ用手ブレ
防止装置において、上記揺動補正手段は、カメラに内蔵
されるブレ検出センサの出力がゼロに近づくようにカメ
ラ本体を駆動し変位させるものである。
【0164】(12) 内蔵するブレ検出センサの信号
を外部に出力するためのブレ信号出力端子を有するカメ
ラにおいて、上記ブレ信号出力端子からのブレ信号に基
づいて、カメラのブレを軽減する揺動補正手段が取り付
け可能であって、この揺動補正手段が取り付けられてい
ない場合に、カメラ単体で揺動軽減以外の手ブレ防止処
置を取るためのブレ軽減手段を具備するカメラ。
【0165】(13) ブレ検出センサを内蔵し、この
ブレ検出センサの信号に基づいて手ブレ防止処置を取る
ためのブレ軽減手段を有し、さらに、内蔵するブレ検出
センサの信号を外部に出力するためのブレ信号出力端子
を有するカメラに取り付け可能であって、上記ブレ信号
出力端子に接続されるブレ信号入力端子を有し、このブ
レ信号入力端子から入力されるブレ信号に基づいて、カ
メラのブレを軽減するための揺動補正手段を具備するカ
メラ用手ブレ防止装置。
【0166】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、カメ
ラによって撮影を行なう際に発生する手ブレ等に対して
充分な防振効果を奏すると共に、機動性に富み、かつ小
型化を実現したカメラ用手ブレ防止装置を提供すること
ができる。
【0167】また、簡易型防振装置を有するカメラにお
いて、撮影光学系の光軸補正を行なうようにした本格的
な防振を行なうアダプタ装置を装着可能とした場合に
も、カメラ本体内に設けられたブレ検出センサを兼用す
ることで、より安価なカメラ用手ブレ防止装置を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカメラ用手ブレ防止装置の第1の基本
構成を示す概念図。
【図2】本発明のカメラ用手ブレ防止装置の第2の基本
構成を示す概念図。
【図3】本発明のカメラ用手ブレ防止装置の第3の基本
構成を示す概念図。
【図4】本発明の第1の実施の形態に適用するカメラの
外観を示す概略斜視図。
【図5】図4のカメラの縦断面図。
【図6】図4のカメラの正面図。
【図7】図4のカメラの底面図。
【図8】本発明の第1の実施の形態に適用する手ブレ防
止グリップの外観を示す概略斜視図。
【図9】図8の手ブレ防止グリップをカメラに装着した
状態を示す正面図。
【図10】図8の手ブレ防止グリップの内部構成の概略
を示す正面図。
【図11】図8の手ブレ防止グリップの内部構成の概略
を示す側面図。
【図12】図4のカメラの動作を示すフローチャート。
【図13】図8の手ブレ防止グリップの動作を示すフロ
ーチャート。
【図14】図8の手ブレ防止グリップの要部を取り出し
て示す要部外観斜視図。
【図15】図14の側面図。
【図16】本発明の第2の実施の形態のカメラ用手ブレ
防止装置に適用されるカメラの動作を示すフローチャー
ト。
【図17】図16のカメラの動作中における手ブレ信号
処理ルーチンを示すフローチャート。
【図18】本発明の第2の実施の形態のカメラ用手ブレ
防止装置に適用される手ブレ防止グリップの動作を示す
フローチャート。
【符号の説明】
1……取付部 2……ブレ信号入力端子 3……揺動補正手段 4……手ブレ防止装置(第2の防振手段) 5……保持手段(グリップ部) 10,20,101……カメラ(第1の防振手段) 11,21……ブレ検出センサ(ブレ検出手段) 12,22,111,111b……ブレ信号出力端子 23……ブレ軽減手段(第1の防振手段) 24……手ブレ防止装置(第2の防振手段) 110……第1角速度検出手段(ブレ検出手段) 110b……第2角速度検出手段(ブレ検出手段) 112……手ブレ軽減露光モード設定ボタン 113……取付ネジ穴(取付部) 218……防振ボタン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カメラ本体内に設けられ、このカメラ
    本体に加えられたブレ量を検出するブレ検出手段と、 このブレ検出手段の出力に基づいて撮影光学系の光軸補
    正を伴わずに簡易的に手ブレの影響を軽減する第1の防
    振手段と、 上記カメラ本体とは別体に構成され、上記ブレ検出手段
    からのブレ信号を受け、上記カメラ本体に加えられたブ
    レを打ち消すようにカメラ本体を駆動する第2の防振手
    段と、 を具備したことを特徴とするカメラ用手ブレ防止装置。
  2. 【請求項2】 上記第2の防振手段は、上記カメラ本
    体を保持するグリップ部を有することを特徴とする請求
    項1に記載のカメラ用手ブレ防止装置。
  3. 【請求項3】 ブレ量を検出するブレ検出センサの出
    力に基づいて、簡易的に手ブレの影響を軽減するカメラ
    と、 このカメラに装着可能であり、上記カメラ内の上記ブレ
    検出センサのブレ信号を受け、このブレ信号に基づい
    て、上記カメラに加えられたブレを打ち消すように上記
    カメラを駆動するカメラ用グリップと、 によって構成されることを特徴とするカメラ用手ブレ防
    止装置。
JP30322296A 1996-11-14 1996-11-14 カメラ用手ブレ防止装置 Withdrawn JPH10142646A (ja)

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