JPH101413A - 化粧料 - Google Patents
化粧料Info
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- JPH101413A JPH101413A JP17308196A JP17308196A JPH101413A JP H101413 A JPH101413 A JP H101413A JP 17308196 A JP17308196 A JP 17308196A JP 17308196 A JP17308196 A JP 17308196A JP H101413 A JPH101413 A JP H101413A
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- branched
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Abstract
肌荒れの改善,防止に有効で、且つ低刺激性で安全性が
高く、さらに使用感及び化粧持ちの良好な化粧料を得
る。 【解決手段】 分岐鎖脂肪酸フィトステリルエステルの
1種又は2種以上と、ジグリセリル分岐鎖脂肪酸エステ
ルジカルボン酸縮合物の1種又は2種以上、或いはポリ
グリセリル分岐鎖脂肪酸エステルの1種又は2種以上を
併用して含有させる。または、前記分岐鎖脂肪酸フィト
ステリルエステル,ジグリセリル分岐鎖脂肪酸エステル
ジカルボン酸縮合物及びポリグリセリル分岐鎖脂肪酸エ
ステルの1種又は2種以上をすべて含有させる。これら
の配合量は総量で0.01〜50.0重量%とするのが
好ましい。
Description
爪に適用してそれらを保護し、肌荒れを改善,防止する
ことができ、且つ低刺激性で安全性が高く、さらに使用
感及び化粧持ちが良好な化粧料に関する。
リルエステルの1種又は2種以上、ジグリセリル分岐鎖
脂肪酸エステルジカルボン酸縮合物の1種又は2種以
上、或いはポリグリセリル分岐鎖脂肪酸エステルの1種
又は2種以上を、それぞれ組み合わせて含有させて成る
化粧料に関する。
膚を保護し、その状態を整えたり、爪を保護し美しく見
せたりするため、種々の化粧料が用いられてきた。特に
皮膚の状態には、皮膚角質層の水分含量が深く関与して
おり、これが10%以下となると、皮膚はいわゆるドラ
イスキンといわれる状態となり、皮溝,皮丘が不明確と
なってついには消失し、角質の剥離が認められる等、肌
荒れ症状を呈する。それゆえ、皮膚保護用化粧料には、
皮膚の乾燥を防ぐため、種々の保湿剤やエモリエント剤
が配合されてきた。
グリコール,ソルビトール等の多価アルコール類や、ヒ
アルロン酸,コンドロイチン硫酸,デルマタン硫酸等の
ムコ多糖類など、吸湿性の水溶性物質がよく用いられ、
エモリエント剤としては、ミツロウ,セレシン,鯨ロ
ウ,ワセリン,流動パラフィン,ラノリン等の油脂,ロ
ウ類、パルミチン酸イソプロピル,ミリスチン酸オクチ
ルドデシル等の脂肪酸エステル類が使用されている。し
かしながら、吸湿性の水溶性物質は環境条件の影響を受
けやすく、特に低湿度下では逆に皮膚の水分を吸い上げ
てしまい、かえって皮膚の状態を悪化させてしまうこと
があった。一方、エモリエント剤は皮膚に塗布した際に
べたついたり、さらに皮膚閉塞性が強すぎて不全角化を
引き起こしたりすることがあった。
剤として、多価アルコール,ポリカルボン酸及びモノカ
ルボン酸の重縮合物を用いることが提案され(特開昭5
2−66637)、さらに安定で相溶性の良い油性基剤
として、グリセリン,トリメチロールプロパン,ペンタ
エリスリトール,グリセリン縮合物,ソルビトール,ト
リメチロールエタンの1種又は2種以上と、炭素数8〜
22の脂肪酸及び前記多価アルコールの1/2〜4/5
倍モルの炭素数12〜22の二塩基酸とのエステル化生
成物や、ジグリセリンと炭素数8〜22の脂肪酸及び炭
素数12〜20の長鎖二塩基酸とのエステル化生成物を
配合した化粧料が開示されている(特公昭61−740
3,同61−7168)。しかし、これらの油剤は長鎖
の二塩基酸とのエステル化生成物であるため、粘度の低
い液状油の形態として得ることは困難であり、化粧料の
剤型によっては、所望の性状を与えることが困難であっ
た。
エント剤の開発も検討され、ヒマシ油系誘導体,有機酸
系エステル,コレステロールエステルなど抱水性を有す
るエステルが開発され、さらにグリセリンの脂肪酸エス
テルアジピン酸縮合物が開示され(フレグランス・ジャ
ーナル (1) 90-98 (1995))、フィトステロール,水素
添加フィトステロール或いはこれらの脂肪酸エステルを
配合した化粧料が、低刺激性であることも知られている
(特開昭52−79030)。
い保水性とエモリエント効果を併せ持ち、皮膚や爪の保
護に有効で、且つ皮膚や爪に対する刺激がほとんどな
く、安全性の高い化粧料を得ることを目的とした。
種々検討した結果、ある程度抱水性を有する分岐鎖脂肪
酸フィトステリルエステル,ジグリセリル分岐鎖脂肪酸
エステルジカルボン酸縮合物及びポリグリセリル分岐鎖
脂肪酸エステルより2種以上を選んで、併用し含有させ
ることにより、良好な結果が得られることを見い出し、
本発明を完成するに至った。
フィトステリルエステルの1種又は2種以上とジグリセ
リル分岐鎖脂肪酸エステルジカルボン酸縮合物の1種又
は2種以上、分岐鎖脂肪酸フィトステリルエステルの1
種又は2種以上とポリグリセリル分岐鎖脂肪酸エステル
の1種又は2種以上、又はジグリセリル分岐鎖脂肪酸エ
ステルジカルボン酸縮合物の1種又は2種以上とポリグ
リセリル分岐鎖脂肪酸エステルの1種又は2種以上を含
有し、或いは分岐鎖脂肪酸フィトステリルエステルの1
種又は2種以上,ジグリセリル分岐鎖脂肪酸エステルジ
カルボン酸縮合物の1種又は2種以上及びポリグリセリ
ル分岐鎖脂肪酸エステルの1種又は2種以上を含有して
成る。
ては、分岐鎖を有する炭素数6〜22のモノ脂肪酸とフ
ィトステロールとのエステルが好ましい。フィトステロ
ールは、植物ステロールともいわれ、シトステロール,
スチグマステロール,スピナステロール,カンペステロ
ール等が含まれるが、これらの混合物を用いてもよい。
2-エチルヘキサン酸フィトステロールエステル,イソパ
ルミチン酸フィトステロールエステル,イソステアリン
酸フィトステロールエステル等が例示され、1種又は2
種以上を選択して用いる。
ボン酸縮合物としては、ジグリセリンと分岐鎖を有する
炭素数16〜18のモノカルボン酸とのエステルと炭素
数6〜10のジカルボン酸との縮合生成物が好ましく、
ジグリセリルイソパルミチン酸エステル又はジグリセリ
ルイソステアリン酸エステルのアジピン酸縮合物,ピメ
リン酸縮合物,スベリン酸縮合物,アゼライン酸縮合物
或いはセバシン酸縮合物が例示される。なお、このジグ
リセリル分岐鎖脂肪酸エステルジカルボン酸縮合物につ
いては、以前に***保護効果を有することを見い出し、
これを含有する***用化粧料についてはすでに開示して
いる(特開平7−223925)。
ては、ジグリセリンからデカグリセリン程度のポリグリ
セリンと、分岐鎖を有する炭素数6〜22のモノ脂肪酸
とのエステルが好ましい。たとえば、ジグリセリルテト
ライソパルミチン酸エステル,ジグリセリルテトライソ
ステアリン酸エステル,ポリグリセリル(平均重合度=
2〜10)モノイソパルミチン酸エステル,ポリグリセ
リル(平均重合度=2〜10)モノイソステアリン酸エ
ステル,ポリグリセリル(平均重合度=2〜10)ジイ
ソパルミチン酸エステル,ポリグリセリル(平均重合度
=2〜10)ジイソステアリン酸エステル等が例示され
る。
グリセリル分岐鎖脂肪酸エステルジカルボン酸縮合物及
びポリグリセリル分岐鎖脂肪酸エステルの配合量は、こ
れらの総量にして0.01〜50.0重量%程度が適当
である。
ルエステル、ジグリセリル分岐鎖脂肪酸エステルジカル
ボン酸縮合物、ポリグリセリル分岐鎖脂肪酸エステルよ
り2種以上を組み合わせて用いることにより、化粧料の
皮膚,爪上での保水性及び閉塞性が相乗的に向上し、前
記エステル類を単独で使用した場合に比べて、はるかに
優れた皮膚保護作用を発揮し、肌荒れの防止及び改善効
果、或いは爪の状態改善効果に優れる。
激性で安全性が高く、敏感肌の消費者にも安心して使用
させることができる。特に角質層の薄い***において、
***炎を起こすことがなく、かさつき,ひび割れ,皮む
けといった荒れ症状を防止,改善する効果に優れる。
塗布時の伸びが重くなったり、べたついたりすることが
なく、良好な使用感を有し、化粧持続性にも優れる。
レンジングクリーム,栄養クリーム,リップクリーム,
ハンドクリーム等の皮膚化粧料、メイクアップベースク
リーム,ファンデーション,アイカラー,チークカラ
ー,口紅等のメイクアップ化粧料、ヘアークリーム,ヘ
アートリートメント等の毛髪用化粧料、ボディローショ
ン,ボディクリーム,レッグクリーム等の身体用化粧
料、ネイルクリーム,ネイルエナメル等の爪用化粧料と
して提供することができる。
詳細に説明する。以下に実施例の処方を示す。
方、(3)〜(8)を混合し、均一に溶解させ、これを前記水
相に添加してマイクロエマルションとする。
し、溶解させる。(1)〜(8)を混合し、70℃に加熱して
前記水相に加えて予備乳化する。次いで(11)を加えて攪
拌後、(12)を加えて増粘させ、冷却後40℃にて(14)を
(15)に溶解させて加える。
とする。(1)〜(9)を混合,溶解し、70℃に加熱する。
この油相に、先に調製した水相を攪拌しながら徐々に加
えて予備乳化し、ホモミキサーにより均一とした後冷却
し、40℃にて(12)を添加する。
せる。(1)〜(10)の油相成分を混合,溶解して75℃に
加熱し、前記水相に加えて予備乳化する。次いでホモミ
キサーにて乳化粒子を均一とした後冷却し、40℃にて
(14)を添加する。
熱する。一方、(9)〜(13)を(15)に添加し、75℃に加
熱して溶解する。これに前記油相成分を攪拌しながら徐
々に添加して乳化し、冷却後40℃にて(14)を添加す
る。
解する。一方、(9)〜(11)及び(13)の水相成分を混合
し、75℃に加熱,溶解し、これに前記油相成分を徐々
に添加して乳化した後冷却し、40℃にて(12)を加え
る。
加,分散させて油性ゲルを得る。一方、(7),(8),(10)
を混合して70℃に加熱し、これを前記油性ゲルに徐々
に添加してホモミキサーで均一とした後、冷却する。
解させた(11)を添加して70℃とする。一方、(1)〜(6)
の油相成分を混合,加熱融解して70℃とする。この油
相を前記水相に加えて乳化し、次いで冷却して40℃に
て(10)を添加,混合する。
均一とする。一方(9)〜(12)の水相成分を混合し、75
℃に加熱,溶解して均一とし、これに(13)〜(17)を混合
して加え、ホモミキサーにて均一に分散させる。この水
相成分に前記油相成分を添加し、ホモミキサーにて乳化
した後冷却し、40℃にて(18)を添加,混合する。
高速ブレンダーに移し、(8)〜(12)を混合して加え、均
一に混合した後粉砕機にて処理し、ふるいを通して粒度
をそろえた後金皿に充填し、圧縮成形する。
高速ブレンダーに移し、(9)〜(14)を混合して加え、均
一に混合した後粉砕機にて処理し、ふるいを通して粒度
をそろえた後金皿に充填し、圧縮成形する。
混合する。これを高速ブレンダーに移し、(8)〜(13)を
混合して加え、均一に混合した後粉砕機にて処理し、ふ
るいを通して粒度をそろえた後金皿に充填し、圧縮成形
する。
を混合し、加熱融解して均一にした後、前記顔料成分を
加えてロールミルで練る。ついで再度加熱して融解し、
調色,脱泡した後(14)を加え、容器に流し込んで冷却す
る。
れに(8)〜(15)の色材を加え、ロールミルで練り均一に
分散させた後、再融解して(16)を加え、脱泡してから型
に流し込み、冷却固化する。
いで(8)を加え、脱泡してから型に流し込み、冷却固化
する。
これにロールミルで混練した(5),(6)を加える。一方、
(7)〜(10)を混合,加熱し、これに前記油相成分を添加
して乳化する。次いで冷却し、50℃にて(11)を添加
し、さらに室温まで冷却する。
3)を加えてよく練り合わせる。他の成分を混合,溶解
し、これに前記顔料成分を加えて混合し、均一に分散さ
せる。
0℃とする。(1)〜(11)を混合,加熱溶解して70℃と
する。前記水相に油相を加えて予備乳化を行い、ホモミ
キサーにて均一に乳化する。次いで冷却し、40℃にて
(16)を添加する。
〜(10)を(5)に溶解させて(2),(4)とともに(11)の残部
に溶解,分散したものを攪拌しながら添加する。
加え、型に流し込んで急冷却し、固化させる。
(8)〜(12)を(15)に加えて溶解させ、80℃とする。こ
れに前記油相成分を攪拌しながら加えて乳化し、冷却後
30℃にて(13),(14)を添加する。
た。
のデシケーター中に10日間静置して十分吸湿させ、つ
いで25℃,湿度20%のデシケーター中で10日間静
置した後水分含量を測定し、試料の水分含量の増加量を
求め保水量として、試料重量に対する重量%で表した。
なお、試料としては実施例5〜実施例7を用い、この
際、各実施例において分岐鎖脂肪酸フィトステリルエス
テル,ジグリセリル分岐鎖脂肪酸エステルジカルボン酸
縮合物,及びポリグリセリル分岐鎖脂肪酸エステルの保
水性エモリエント成分を、表1に示すように代替したも
のを比較例5a〜比較例7bとして同時に測定した。
水10gを入れて豚皮(三井製薬工業株式会社製メタス
キン)で蓋をし、この豚皮上に上記実施例及び比較例を
それぞれ0.2g均一に塗布して35℃のデシケーター
中に静置し、15時間後の残存水量(g)を測定し、次式
(1)により閉塞率を算出した。以上の結果は表2にま
とめて示した。
は、いずれもそれぞれ対応する比較例に比べて有意に増
加していることが認められる。また、各実施例は良好な
閉塞性を示していた。
例3,及び実施例5〜実施例7について、使用試験を行
った。この際比較のために、各実施例において、分岐鎖
脂肪酸フィトステリルエステル等の保水性エモリエント
成分を、表3に示すように代替した比較例2a〜比較例
3cと、前記表1に示すように代替した比較例5a〜比
較例7bをも試料に加えた。使用試験は、皮膚に肌荒れ
症状を認める20才〜50才の女性パネラー20名を1
群とし、1カ月間各試料をブラインドにて使用させ、し
っとり感,エモリエント効果及びべたつき感について官
能評価させ、肌荒れの改善状況を観察,評価した。官能
評価は、しっとり感及びエモリエント効果については
「ある;5点」,「ややある;4点」,「どちらともい
えない;3点」,「ややない;2点」,「ない;1
点」、べたつき感については「ない;5点」,「ややな
い;4点」,「どちらともいえない;3点」,「ややあ
る;2点」,「ある;1点」として点数化した。また肌
荒れの改善状況は、「改善が明確に認められる;5
点」,「やや改善が認められる;4点」,「変化なし;
3点」,「やや悪化した;2点」,「悪化した;1点」
として点数化した。以上の結果は、20名の平均値にて
表4に示した。
価項目においても高い評価を得ていることが示されてい
る。特に、肌荒れの改善状況については、実施例使用群
では実に55%以上のパネラーにおいて明確な改善が認
められていた。これに対して比較例使用群では、いずれ
においても肌荒れの改善度が不十分で、W/O型の剤型
を採る比較例3a〜比較例3c、及び比較例7aと比較
例7bでは若干のべたつきが認められていた。
る実施例10,実施例11,実施例13及び実施例14
について、20才〜50才の女性パネラー20名を1群
としてブラインドにて使用させ、伸び,密着感,しっと
り感,べたつき感及び化粧持続性について官能評価させ
た。評価結果は、伸び及び化粧持続性については「良
い;5点」,「やや良い;4点」,「普通;3点」,
「やや悪い;2点」,「悪い;1点」、密着感及びしっ
とり感については「ある;5点」,「ややある;4
点」,「どちらともいえない;3点」,「ややない;2
点」,「ない;1点」、べたつき感については「ない;
5点」,「ややない;4点」,「どちらともいえない;
3点」,「ややある;2点」,「ある;1点」として点
数化した。この際、各実施例において、分岐鎖脂肪酸フ
ィトステリルエステル等の保水性エモリエント成分を、
表5に示すように代替した比較例10a〜14bについ
ても同様に評価させた。結果は表6に20名の平均値に
て示した。
において平均4.60点以上の良好な評価を得ていた。
これに対し、各比較例使用群ではいずれの評価項目にお
いても実施例使用群より評価点は低く、特に保水性エモ
リエント成分としてイソパルミチン酸スピナステリルエ
ステルを用いたパウダーファンデーションである比較例
11b,ポリグリセリルモノイソステアリン酸エステル
を用いた比較例13b、及びリンゴ酸ジイソステアリル
を用いた比較例14b使用群でしっとり感についての評
価が低く、イソステアリン酸フィトステリルエステルを
用いた比較例14a及び前記比較例14b使用群でべた
つきがかなり認められていた。また、パウダータイプ及
びケーキタイプである比較例11a,比較例11b、比
較例13a及び比較例13b使用群を除いて、化粧持続
性についての評価がかなり悪くなっていた。
ある実施例15及び実施例16について、3日間の使用
試験を行った。この際、比較例として、各実施例におけ
る保水性エモリエント成分を表7に示すように代替した
比較例15a〜比較例16cについても同様に試験を行
った。使用試験は20名のパネラーを1群とし、各群に
各試料をブラインドにて使用させ、試料塗布時の***の
刺激感及び***異常について評価させた。試料塗布時の
***の刺激感については、「感じない;0点」,「微妙
に感じる;1点」,「少し感じる;2点」,「はっきり
と感じる;3点」,「非常に感じる;4点」として点数
化した。一方***異常については、***の乾燥,ひび割
れ,皮むけ及び腫れの各症状について、それぞれ「発生
を認めない;0点」,「わずかに発生を認める;1
点」,「軽症度の発生を認める;2点」,「中症度の発
生を認める;3点」,「重傷度の発生を認める;4点」
として点数化した。評価結果は20名の平均値にて表8
に示した。
使用群では、刺激感についての評価点も低く抑えられて
おり、わずかな乾燥,皮むけの発生が認められたもの
の、***のひび割れや腫れはほとんど認められていなか
った。これに対し、比較例15a〜比較例16c使用群
では、各評価項目において対応する実施例使用群に比べ
て高い評価点を示しており、特に保水性エモリエント成
分としてリンゴ酸ジイソステアリルを用いた比較例15
cと比較例16c使用群では、かなり明確に刺激感が認
められており、イソステアリン酸フィトステリルエステ
ルを用いた比較例15a、及びポリグリセリルジイソス
テアリン酸エステルを用いた比較例16bでも若干の刺
激感を認めていた。また、***の乾燥,ひびわれ及び皮
むけが比較例使用群全般にわたって認められ、特に比較
例15c使用群では軽症度の乾燥及び皮むけが認められ
た。さらに各比較例使用群において、程度の差はあれ、
***の腫れを認めた。
実施例18及び実施例19について使用試験を行った。
その際、以下に示す比較例18及び比較例19について
も同様に試験を行った。
えてよく練り合わせる。他の成分を混合,溶解し、これ
に前記顔料成分を加えて混合し、均一に分散させる。
0℃とする。(1)〜(6)を混合,加熱溶解して70℃とす
る。前記水相に油相を加えて予備乳化を行い、ホモミキ
サーにて均一に乳化する。次いで冷却し、40℃にて(1
1)を添加する。
20名を1群として、1週間ブラインドにて各群に実施
例及び比較例のそれぞれを使用させ、1週間後の爪の状
態を観察して行った。爪の状態の評価としては、爪表面
における縦縞及びひび割れの発生については、「発生を
認めない;0点」,「わずかに発生を認める;1点」,
「軽症度の発生を認める;2点」,「中症度の発生を認
める;3点」,「重傷度の発生を認める;4点」、爪の
光沢については「良好である;5点」,「やや良好であ
る;4点」,「普通である;3点」,「やや不良であ
る;2点」,「不良である;1点」として点数化した。
結果は表9にまとめて示した。
使用群では、ネイルエナメル中に含まれる溶剤の影響を
受けて爪の損傷が顕著に認められていた。一方、実施例
18においてはかかる爪の損傷が良好に抑制されてお
り、爪表面の光沢も良好であった。一方、本発明の実施
例19使用群においても、従来のネイルトリートメント
である比較例19使用群に比べて、はるかに良好な光沢
が得られていた。
実施例20〜実施例22について使用試験を行った。こ
の際、以下に示す比較例20〜比較例22についても同
様に試験を行った。
(7)を(5)に溶解させて(2),(4)とともに(11)の残部に溶
解,分散したものを攪拌しながら添加する。
加え、型に流し込んで急冷却し、固化させる。
(5)〜(9)を(12)に加えて溶解させ、80℃とする。これ
に前記油相成分を攪拌しながら加えて乳化し、冷却後3
0℃にて(10),(11)を添加する。
し、各群に実施例及び比較例のそれぞれをブラインドに
て使用させ、毛髪のしっとり感,ぱさつき感及びべたつ
き感について官能評価させて行った。評価結果は、しっ
とり感については「ある;5点」,「ややある;4
点」,「どちらともいえない;3点」,「ややない;2
点」,「ない;1点」、ぱさつき感及びべたつき感につ
いては「ない;5点」,「ややない;4点」,「どちら
ともいえない;3点」,「ややある;2点」,「ある;
1点」として点数化し、20名の平均値にて表10に示
した。
例22の各使用群においては、いずれの評価項目におい
ても概ね良好な評価を得ていた。特に、実施例20及び
実施例22においては毛髪のぱさつき感の改善が明らか
に認められ、実施例21においても、べたつき感の改善
が認められていた。これに対し、比較例20及び比較例
22使用群では、毛髪のぱさつき感の改善が実施例使用
群ほどには認められておらず、また比較例21使用群で
はべたつき感が顕著に認められていた。
いては、25℃で3カ月間保存した後においても、状態
の変化を認めたものはなく、製剤安定性にも優れてい
た。
膚,頭皮或いは爪の保護効果に優れ、肌荒れの防止,改
善に有効で、且つ低刺激性で安全性が高く、さらに使用
感及び化粧持続性の良好な化粧料を得ることができた。
Claims (5)
- 【請求項1】 分岐鎖脂肪酸フィトステリルエステルの
1種又は2種以上と、ジグリセリル分岐鎖脂肪酸エステ
ルジカルボン酸縮合物の1種又は2種以上を含有して成
る化粧料。 - 【請求項2】 分岐鎖脂肪酸フィトステリルエステルの
1種又は2種以上と、ポリグリセリル分岐鎖脂肪酸エス
テルの1種又は2種以上を含有して成る化粧料。 - 【請求項3】 ジグリセリル分岐鎖脂肪酸エステルジカ
ルボン酸縮合物の1種又は2種以上と、ポリグリセリル
分岐鎖脂肪酸エステルの1種又は2種以上を含有して成
る化粧料。 - 【請求項4】 分岐鎖脂肪酸フィトステリルエステルの
1種又は2種以上、ジグリセリル分岐鎖脂肪酸エステル
ジカルボン酸縮合物の1種又は2種以上、及びポリグリ
セリル分岐鎖脂肪酸エステルの1種又は2種以上を含有
して成る化粧料。 - 【請求項5】 分岐鎖脂肪酸フィトステリルエステルの
1種又は2種以上、ジグリセリル分岐鎖脂肪酸エステル
ジカルボン酸縮合物の1種又は2種以上、或いはポリグ
リセリル分岐鎖脂肪酸エステルの1種又は2種以上の配
合量の総量が、0.01〜50.0重量%であることを
特徴とする、請求項1から請求項4に記載の化粧料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17308196A JP3635155B2 (ja) | 1996-06-11 | 1996-06-11 | 化粧料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17308196A JP3635155B2 (ja) | 1996-06-11 | 1996-06-11 | 化粧料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH101413A true JPH101413A (ja) | 1998-01-06 |
JP3635155B2 JP3635155B2 (ja) | 2005-04-06 |
Family
ID=15953862
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17308196A Expired - Fee Related JP3635155B2 (ja) | 1996-06-11 | 1996-06-11 | 化粧料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3635155B2 (ja) |
Cited By (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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