JPH10138014A - 複合加工機 - Google Patents

複合加工機

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JPH10138014A
JPH10138014A JP29904496A JP29904496A JPH10138014A JP H10138014 A JPH10138014 A JP H10138014A JP 29904496 A JP29904496 A JP 29904496A JP 29904496 A JP29904496 A JP 29904496A JP H10138014 A JPH10138014 A JP H10138014A
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Toshio Ueda
俊雄 上田
Yukihide Nishishita
幸秀 西下
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  • Cutting Tools, Boring Holders, And Turrets (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 剛性確保が容易であり、かつ固定工具が割り
出された場合に上記回転工具駆動機構が心押台等に干渉
し難く加工可能領域を拡大でき、またツールホルダ内に
傘歯車機構等を設ける必要がなくツールホルダを小型
化,軽量化でき、段取り作業性を向上できる複合加工機
を提供する。 【解決手段】 回転工具9aを有するツールホルダ10
aが装着されたタレット台5を備え、主軸3aに装着さ
れたワークWを上記回転工具により又は上記タレット台
5に装着された固定工具11により加工するようにした
複合加工機1において、割り出し位置に位置する上記回
転工具9aを回転駆動する回転工具駆動機構13を上記
ツールホルダ10aの後方に配置するとともに、該回転
工具駆動機構13の回転伝達機構17を上記主軸の回転
軸線Aに近接する加工時位置と該回転軸線Aから遠ざか
る待機時位置との間で進退可能に構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転工具を有する
ツールホルダを備えたタレット旋盤等の複合加工機に関
し、特に上記回転工具を回転駆動するための回転工具駆
動機構の改善に関する。
【0002】
【従来の技術】複合加工機として、従来、例えばタレッ
ト台のタレット本体にバイト等の固定工具を装着し、さ
らにドリルやエンドミル等の回転工具を有するツールホ
ルダを装着し、該ツールホルダの回転工具を回転駆動機
構により駆動するようにした複合加工タイプのタレット
旋盤がある。
【0003】このようなタレット旋盤における回転工具
駆動機構として、従来例えば実開平3−88612号公
報に記載されたものがあり、これは以下の構造を有す
る。各ツールホルダに設けられた個別回転伝達機構の工
具回転軸をタレットの後方に突出するとともに、該突出
部の後端に従動側クラッチ部材を設け、また駆動源によ
り回転駆動される駆動軸のタレット後方に位置する前端
部分に駆動側クラッチ部材を設ける。この従来装置で
は、上記タレット本体を所定のツールホルダが加工時位
置に位置するように割り出すと、該割り出されたツール
ホルダの従動側クラッチ部材が上記駆動側クラッチ部材
に自動的に係合する。
【0004】また従来のタレット旋盤において、タレッ
ト本体に、主軸軸線と平行のZ軸回転工具を有するZ軸
ツールホルダと主軸軸線と直角のX軸回転工具を有する
X軸ツールホルダの両方を装着し、主軸に装着されたワ
ークを上記何れかの回転工具により加工するようにした
場合、駆動モータの回転の伝達方向をツールホルダ内に
配設された傘歯車機構により変更して上記各回転工具に
伝達するのが一般的である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで最近では、特
に大型機においてはミーリングの加工能力を高めること
が要請されているが、上記従来の回転工具駆動機構の場
合、各ツールホルダ毎に個別回転伝達機構を設ける必要
があることから、該ツールホルダの剛性を確保する上で
不利であるという問題がある。また各ツールホルダ毎に
回転伝達機構が必要である点はコスト高の要因にもな
る。
【0006】上記ツールホルダの剛性向上,コスト低減
等の観点から、上記回転工具駆動機構をタレット本体の
外側後方(正面から見て右方)のタレットベース上に、
該回転工具駆動機構と回転工具側の回転軸とが同軸とな
るように固定し、両者の間にクラッチ機構を介在させる
ことが考えられる。
【0007】しかしこのように回転工具駆動機構をタレ
ット本体の後方のタレットベース上に配置固定した場
合、特に上記バイト等の固定工具を割り出し、該固定工
具により旋削加工等を行う場合に、上記回転工具駆動機
構が、主軸のチャックに把持されたワークあるいは該ワ
ークの端面を支持する心押台に干渉し易くなり、それだ
け加工可能領域が狭くなるという問題が懸念される。
【0008】また上記X軸,Z軸回転工具の両方を1つ
の共通の駆動モータにより回転駆動するようにした場合
に、回転力の伝達方向をツールホルダ内の傘歯車機構に
より変えるようにした場合は、ツールホルダの剛性確保
上不利であり、該ツールホルダが大型,大重量となって
段取り作業性が低下する問題が懸念される。
【0009】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
ので、剛性確保が容易であり、かつ固定工具が割り出さ
れた場合に上記回転工具駆動機構が心押台等に干渉し難
く加工可能領域を拡大でき、またツールホルダ内に傘歯
車機構等を設ける必要がなくツールホルダを小型化,軽
量化でき、段取り作業性を向上できる複合加工機を提供
することを課題としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、回転
工具を有するツールホルダが装着されたタレット台を備
え、主軸に装着されたワークを上記回転工具により又は
上記タレット台に装着された固定工具により加工するよ
うにした複合加工機において、割り出し位置に位置する
上記回転工具を回転駆動する回転工具駆動機構を上記ツ
ールホルダの後方に配置するとともに、該回転工具駆動
機構の少なくとも一部を上記主軸の回転軸線に近接する
加工時位置と該回転軸線から遠ざかる待機時位置との間
で進退可能に構成したことを特徴としている。
【0011】請求項2の発明は、請求項1において、上
記回転工具駆動機構は、上記待機時位置側寄りに配設さ
れた駆動源と、該駆動源からの回転を上記ツールホルダ
の回転軸に伝達する回転伝達機構とを備え、該回転伝達
機構は、上記加工時位置と待機時位置との間で進退可能
に構成されており、上記加工時位置に移動したとき上記
駆動源と上記回転軸とを連結し、上記待機時位置に移動
したとき上記駆動源と回転軸とを分離することを特徴と
している。
【0012】請求項3の発明は、主軸軸線と平行のZ軸
回転工具を有するZ軸ツールホルダと主軸軸線と直角の
X軸回転工具を有するX軸ツールホルダとが装着された
タレット台を備え、主軸に装着されたワークを上記何れ
かの回転工具により加工するようにした複合加工機にお
いて、上記両回転工具を回転駆動するための1つの駆動
源を設け、該駆動源の回転を割り出し位置に位置する上
記Z軸回転工具のZ軸方向に突出する回転軸に伝達する
Z軸回転伝達機構と、上記駆動源の回転を割り出し位置
に位置する上記X軸回転工具のX軸方向に突出する回転
軸に伝達するX軸回転伝達機構とを備えたことを特徴と
している。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面に基づいて説明する。図1〜図6は請求項1,2の発
明に係る第1実施形態によるタレット旋盤(複合加工
機)を説明するための図であり、図1はタレット旋盤の
斜視図、図2はタレット台の斜視図、図3〜図6は動作
説明図である。なお、本実施形態における前後左右と
は、図1において旋盤の正面に立った状態での前後左右
であり、手前側を前,向こう側を後とする。
【0014】図において、1はタレット旋盤であり、該
旋盤1は手前側が低くなるよう約45°に傾斜するスラ
ント型のベッド2の左側に主軸台3を配設し、右側に心
押台4を主軸回転軸線A(図5参照)と同軸をなしかつ
該軸線方向に移動可能に配設し、両者の間にタレット台
5を主軸回転軸線方向(Z軸方向)及び該軸線と直交し
約45°に傾斜するする方向(X軸方向)に移動可能に
配設した概略構造を有する。
【0015】上記主軸台3は内蔵する主軸モータで回転
駆動される主軸3aの先端にワークW(図5参照)を把
持するチャック3bを装着したものである。また上記心
押台4はスライドボディ4aを上記ベッド2上にZ軸方
向にスライド可能に配置し、該スライドボディ4aにセ
ンタ4bを上記チャック3bの軸線に対向するように挿
入配置したものである。
【0016】上記タレット台5は、上記ベッド2上にス
ライドベース6をZ軸方向に移動可能に配設し、該スラ
イドベース6上にタレットベース7をX軸方向に移動可
能に配設し、該タレットベース7によりタレット軸(図
示せず)をZ軸回りに回転可能に支持し、該タレット軸
によりタレット本体8を支持した概略構造のものであ
る。
【0017】上記ベッド2の左端部に上記スライドベー
ス6を左右に移動させるZ軸送りモータ6aが配設さ
れ、また上記スライドベース6に上記タレットベース7
を前後に移動させるX軸送りモータ7aが配設されてい
る。さらにまた上記タレットベース7に上記タレット本
体8を所定角度位置に割り出す割り出しモータ12が配
設されている。
【0018】上記タレット本体8は、タレット軸方向に
見て多角形をなすドラム状のもので、外周面に多数形成
された取り付け座8aにはタレット軸と平行の軸(Z
軸)回りに回転するZ軸回転工具9aを有するツールホ
ルダ10a、あるいは内径バイト,端面方向バイト等が
着脱可能に取り付けられる。またタレット本体8の左側
面の取り付け座8bにはタレット軸と直角の軸(X軸)
回りに回転するX軸回転工具9bを有するツールホルダ
10bあるいは固定工具11が着脱可能に取り付けられ
る。このタレット本体8は、上記割り出しモータ12に
より、所定の回転工具9a,9b又は固定工具11が加
工時位置にくるように回転割り出しされる。
【0019】上記X軸回転工具9bは、後述の第2実施
形態において詳述するように、回転工具駆動モータ14
の回転がX軸回転伝達機構により伝達され、タレット軸
と直角のX軸回りに回転駆動される。なお、上記X軸回
転伝達機構はタレット台5の内部に収容配設されてい
る。
【0020】上記Z軸回転工具9aは、タレット本体8
の外側右方(タレット軸方向に見て後方、つまり反工具
側)に配置された回転工具駆動機構13によりタレット
軸と平行のZ軸回りに回転駆動される。この回転工具駆
動機構13は、上記タレットベース7上にX軸方向に向
けて配置された回転工具駆動モータ14と、該駆動モー
タ14の回転軸方向をZ軸方向に転換する傘歯車機構1
5と、該傘歯車機構15の回転を上記ツールホルダ10
aに伝達する回転伝達機構17とを備えている。
【0021】上記傘歯車機構15は上記タレットベース
7に対して固定配置されたギヤケース15a内に一対の
傘歯車15b,15cを収容配置したものであり、該傘
歯車機構15及び回転工具駆動モータ14は、上記主軸
軸線Aから直角方向に遠ざかる位置(待機時位置)側寄
りに配置されている。
【0022】また上記回転伝達機構17は、上記タレッ
トベース7上に上記主軸軸線Aと直角方向に向けて固定
配置されたガイドレール16と、該ガイドレール16上
にスライド可能に配置されたギヤケース18と、該ギヤ
ケース18を進退駆動する切換シリンダ23とを備えて
いる。上記ギヤケース18内には外周面に歯が形成され
た一対のプーリ19,20が内周面に歯が形成された伝
達ベルト21で連結して配置されており、該両プーリ間
にはベルト張力を確保するためのテンショナプーリ22
がベルト面と直角方向に移動可能に配設されている。
【0023】そして上記ギヤケース18の前端部(下端
部)には上記切換シリンダ23のピストンロッド23a
が連結されており、該切換シリンダ23のシリンダボデ
ィ23bの後端部(上端部)は上記ガイドレール16の
上端部にブラケット16aを介して連結されている。こ
の切換シリンダ23の伸長,収縮により上記回転伝達機
構17は、上記主軸軸線Aに近接した位置でかつモータ
回転力を加工時位置に割り出されたツールホルダ10a
に伝達する加工時位置と、上記主軸回転軸線Aから遠ざ
かる位置でかつ上記モータ回転力を伝達しない待機時位
置との間で進退する。なお、図1は上記ギヤケース18
がカバー内に配置された状態を示している。
【0024】上記上側のプーリ19のプーリ軸19aの
右端部は上記傘歯車機構15側に、該傘歯車機構15の
出力軸15dの左端部は上記ギヤケース18側にそれぞ
れ突出しており、それぞれの突出端部にはキー溝24a
が凹設されたクラッチ部材24、キー25aが凸設され
たクラッチ部材25が設けられている。回転伝達機構1
7が加工時位置,又は待機時位置に移動すると上記キー
溝24aと上記キー25aとが嵌合し、又は分離する。
また、クラッチ部材25の上方にはクラッチ部材24の
キー溝24aを上記分離時の角度状態に保持しつつ上方
に案内するガイドプレート24bが配置されている。
【0025】また上記下側のプーリ20のプーリ軸20
aの左端部は上記タレット本体8側に、上記ツールホル
ダ10aの回転軸32の右端部は上記ギヤケース18側
にそれぞれ突出しており、それぞれの突出端部にはキー
溝26aが凹設されたクラッチ部材26、キー27aが
凸設されたクラッチ部材27が設けられている。回転力
伝達機構17が加工時位置,又は待機時位置に移動する
と上記キー溝26aと上記キー27aとが嵌合し、又は
分離する。
【0026】次に本実施形態における動作及び作用効果
を説明する。Z軸回転工具による加工を行う場合には、
所定のZ軸回転工具9aを備えたツールホルダ10aが
加工時位置にくるようにタレット本体8が所定角度位置
に割り出される。そして回転工具駆動機構13におい
て、切換シリンダ23が伸長して回転伝達機構17を加
工時位置に前進させる。すると該回転伝達機構17の上
側のクラッチ部材24のキー溝24aが傘歯車機構15
のクラッチ部材25のキー25aに嵌合し、該回転伝達
機構17の下側のクラッチ部材26のキー溝26aがツ
ールホルダ10aのクラッチ部材27のキー27aに嵌
合する。
【0027】これにより回転工具駆動モータ14の回転
が傘歯車機構15,回転伝達機構17を介してツールホ
ルダ10aの回転軸32に伝達され、該回転軸32がZ
軸回転工具9aを回転させる。この状態でタレット台5
をZ軸方向,及びX軸方向に移動させることにより所望
の加工が行われる。
【0028】次に例えば固定工具11による加工を行う
場合には、回転工具駆動機構13において、切換シリン
ダ23が収縮して回転伝達機構17を待機時位置に後退
させる。この後退により回転伝達機構17の上側のクラ
ッチ部材24のキー溝24aが傘歯車機構15のクラッ
チ部材25のキー25aから分離し、同時に下側のクラ
ッチ部材26のキー溝26aがツールホルダ10aのク
ラッチ部材27のキー27aから分離する。また、上記
キー溝24aをガイドプレート24bが案内することか
らクラッチ部材24及び26は上記分離時の角度状態に
保持される。
【0029】ここで、上記回転伝達機構17の加工時位
置と待機位置との間で前進又は後退する場合には、傘歯
車機構15,回転伝達機構17,ツールホルダ10a
は、上記各クラッチ部材24〜27のそれぞれのキー
溝,キーが上記進退方向と平行の状態に保持されてお
り、その結果、回転伝達機構17を加工時位置に移動す
ると上記各クラッチ部材同士が嵌合でき、また待機時位
置に移動すると上記クラッチ部材同士の嵌合を分離でき
る。
【0030】上記回転伝達機構17が後退した後に、所
定のX軸回転工具9b又は固定工具(バイト)11が加
工時位置にくるようにタレット本体8が所定角度位置に
割り出される。例えば固定工具11により主軸3aのチ
ャック3bに把持されて旋回駆動されるワークWに旋削
加工が施される。長尺のワークを加工する場合にはその
先端部(右端部)が心押台4のセンタ4bで支持され、
従って心押台4がタレット本体8の近傍に位置すること
となるが、上述のように回転工具駆動機構13の回転伝
達機構17は待機時位置に後退しているので、心押台4
に回転伝達機構17が干渉することはない。
【0031】このように本実施形態装置では、Z軸回転
工具9aを、タレット本体8の外側後方(右方)に配置
した回転工具駆動機構13により回転駆動するようにし
たので、該工具9aを保持するツールホルダ10aに回
転伝達方向を転換する傘歯車機構等を収容する必要がな
く、該ツールホルダ10aの剛性確保上有利であり、ま
たツールホルダ10aを小型化,軽量化でき、ツールホ
ルダの交換等の段取り作業が容易である。
【0032】また回転工具駆動機構13をタレット本体
8の外方に配置するに当たり、駆動用モータ14,傘歯
車機構15を主軸軸線Aから離れた待機時位置側寄りに
配置し、該傘歯車機構15の回転を回転伝達機構17に
よりツールホルダ10aに伝達する構成とするととも
に、該回転伝達機構17を上記待機時位置側に後退可能
の構成としたので、固定工具11により加工する場合
に、タレット本体8の後方に配置された回転工具駆動機
構13が心押台4に干渉するのを回避でき、加工可能領
域を拡大できる。
【0033】さらにまた、回転伝達機構17を進退可能
に構成するに当たり、該回転伝達機構17と傘歯車機構
15,及びツールホルダ10aとの結合分離を行うクラ
ッチ機構として、キー溝とキーとを係脱させる構造を採
用したので、クラッチ機構部分の構造を簡素化できる。
【0034】なお、上記実施形態では、回転工具駆動機
構13の一部としての回転伝達機構17のみを進退可能
とした場合を説明したが、回転工具駆動機構全体を進退
可能に構成することも可能である。この場合には、例え
ば、回転伝達機構17を省略し、傘歯車機構15の出力
軸15dをツールホルダ10の回転軸10cと同軸配置
し、両軸15d,10cを1組のクラッチ機構を介して
結合分離可能に構成するとともに、該傘歯車機構15及
び駆動モータ14を進退可能とすることが考えられる。
さらにまた、傘歯車機構を省略し、駆動モータ14を回
転軸10cと同軸配置するとともに両者をクラッチ機構
により結合分離可能とし、駆動モータを上記主軸軸線A
と直角方向に進退可能に構成することも可能である。
【0035】また上記実施形態では、Z軸回転工具9a
を回転駆動する機構を進退可能とする場合を説明した
が、本発明の進退構造は、X軸回転工具9bを回転駆動
する機構をタレット本体の外部に配設する場合にも採用
可能である。なおこの場合回転軸方向を転換する傘歯車
機構等をツールホルダ内に配設することとなる。
【0036】次に請求項3の発明に係る第2実施形態を
図1,図7,図8に基づいて説明する。図7はタレット
台部分の正面図、図8は平面展開図であり、図中、図1
〜図6と同一符号は同一又は相当部分を示す。
【0037】本実施形態は、Z軸回転工具9a,X軸回
転工具9bに1つの共通の駆動源40からの回転を別個
独立のZ軸回転伝達機構17,X軸回転伝達機構42を
介してそれぞれ伝達するように構成した例である。な
お、図8は回転伝達系を説明するための模式図であり、
Z軸回転工具9aとX軸回転工具9bとが同時に加工時
位置に割り出される場合があることを示すものではな
い。
【0038】上記駆動源40は、X軸方向に配置された
モータ14と、該モータ14の出力軸に固定された第1
ギヤ40aに中間ギヤ40b,出力ギヤ40cを順次噛
合させ、該出力ギヤ40cに接続された傘歯車15bに
傘歯車15cを噛合させた構造となっている。
【0039】上記Z軸回転伝達機構17は上記第1実施
形態における回転伝達機構17と同一構成になってお
り、加工時位置と待機時位置との間で進退可能になって
いる。
【0040】上記X軸回転伝達機構42は、上記駆動源
40の中間ギヤ40bの回転軸に、外周面に歯が形成さ
れた駆動プーリ42aを固着し、上記タレット本体8の
内部の加工時位置に割り出されたX軸回転工具9bの回
転軸32と対向するように駆動軸42bを配置し、該駆
動軸42bに外周面に歯が形成された従動プーリ42c
を固着し、該従動プーリ42c,駆動プーリ42aを内
周面に歯が形成された駆動ベルト42dを巻回して連結
した構成のものである。なお、42eは駆動ベルト42
dの張力を確保するためのテンショナプーリである。
【0041】そして上記駆動軸42bの端部には、X軸
回転工具9bののクラッチ部材27のキー27aに係合
可能のキー溝26aを有するクラッチ部材26が設けら
れている。このクラッチ部材26は図示しない油圧シリ
ンダ機構により進退可能になっており、これにより両ク
ラッチ部材26,27を結合し、又は該結合を解除する
ようになっている。
【0042】本実施形態におけるZ軸回転工具9aによ
る加工は上記第1実施形態と同じ要領で行われる。即
ち、所定のZ軸回転工具9aが加工時位置に割り出され
るとともに、Z軸回転伝達機構17が加工時位置に前進
することにより、該回転伝達機構17が駆動源40の傘
歯車15cとZ軸回転工具9aの回転軸32とを連結
し、駆動源40の回転がZ軸回転工具9aに伝達され
る。またX軸回転工具9b又は固定工具11による加工
時にはZ軸回転伝達機構17は待機時位置に後退する。
【0043】一方、X軸回転工具9bによる加工に当た
っては、所定のX軸回転工具9bが加工時位置に割り出
されるとともに、駆動軸42b側のシリンダ機構により
クラッチ部材26が前進してクラッチ部材27に結合す
る。これにより駆動源40からの回転がX軸回転工具9
bに伝達される。またZ軸回転工具9a又は固定工具1
1による加工時には上記シリンダ機構がクラッチ部材2
6を後退させる。
【0044】このように本第2実施形態では、駆動源4
0の回転を別個のZ軸回転伝達機構17,X軸回転伝達
機構42を介してZ軸回転工具9a,X軸回転工具9b
に伝達するようにしたので、駆動源の共用化を図ること
ができる。
【0045】そして上記回転の伝達に当たり、各回転工
具9a,9bに結合された回転軸32,32をツールホ
ルダ10a,10bの後方に突出させ、該回転工具9
a,9bを回転駆動するようにしたので、ツールホルダ
10a,10b内に回転伝達方向を変えるための傘歯車
機構を不要にでき、ツールホルダの剛性確保が容易であ
り、またツールホルダを小型化,軽量化でき、ツールホ
ルダを交換する等の段取り作業性を向上できる。
【0046】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明に係る複合
加工機によれば、加工時位置に割り出された回転工具を
回転駆動する回転工具駆動機構の少なくとも一部を主軸
の回転軸線に近接する加工時位置と該回転軸線から遠ざ
かる待機時位置との間で進退可能に構成したので、固定
工具による加工時には回転工具駆動機構の少なくとも一
部を待機時位置に後退させることにより、該回転工具駆
動機構がワーク,心押台等に干渉するのを回避でき、加
工可能領域を拡大できる効果がある。
【0047】請求項2の発明によれば、駆動源を待機時
位置側寄りに配置し、該駆動源からの回転を回転伝達機
構によりツールホルダの回転軸に伝達するように構成す
るとともに該回転伝達機構を加工時位置と待機時位置と
の間で進退可能に構成したので、固定工具による加工時
には回転伝達機構を待機時位置に後退させることにより
心押台等との干渉を回避して加工可能領域を拡大できる
効果があり、駆動源自体は固定配置できるので、駆動源
をも進退させる場合に比較して構造が簡単である。
【0048】請求項3の発明によれば、駆動源の回転を
別個のZ軸回転伝達機構,X軸回転伝達機構を介してZ
軸回転工具,X軸回転工具に伝達するとともに、Z軸,
X軸回転工具の回転軸をツールホルダから突出させ、該
回転軸を回転駆動するようにしたので、ツールホルダ内
に回転伝達方向を変えるための傘歯車機構を不要にで
き、ツールホルダの剛性確保が容易であり、またツール
ホルダを小型化,軽量化でき、ツールホルダを交換する
等の段取り作業性を向上できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1,2の発明に係る第1実施形態による
タレット旋盤の斜視図である。
【図2】上記第1実施形態のタレット台の斜視図であ
る。
【図3】上記第1実施形態の動作を説明するための模式
断面平面図である。
【図4】上記第1実施形態の動作を説明するための模式
斜視図である。
【図5】上記第1実施形態の動作を説明するための模式
断面平面図である。
【図6】上記第1実施形態の動作を説明するための模式
斜視図である。
【図7】請求項3の発明に係る第2実施形態のタレット
台の正面図である。
【図8】上記第2実施形態の回転伝達系を説明するため
の平面展開図である。
【符号の説明】
1 タレット旋盤(複合加工機) 3a 主軸 5 タレット台 8 タレット本体 9a Z軸回転工具 9b X軸回転工具 10a Z軸ツールホルダ 10b X軸ツールホルダ 11 固定工具 13 回転工具駆動機構 17 Z軸回転伝達機構 32 ツールホルダの回転軸 40 駆動源 42 X軸回転伝達機構 A 主軸の回転軸線 W ワーク

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転工具を有するツールホルダが装着さ
    れたタレット台を備え、主軸に装着されたワークを上記
    回転工具により又は上記タレット台に装着された固定工
    具により加工するようにした複合加工機において、割り
    出し位置に位置する上記回転工具を回転駆動する回転工
    具駆動機構を上記ツールホルダの後方に配置するととも
    に、該回転工具駆動機構の少なくとも一部を上記主軸の
    回転軸線に近接する加工時位置と該回転軸線から遠ざか
    る待機時位置との間で進退可能に構成したことを特徴と
    する複合加工機。
  2. 【請求項2】 請求項1において、上記回転工具駆動機
    構は、上記待機時位置側寄りに配設された駆動源と、該
    駆動源からの回転を上記ツールホルダの回転軸に伝達す
    る回転伝達機構とを備え、該回転伝達機構は、上記加工
    時位置と待機時位置との間で進退可能に構成されてお
    り、上記加工時位置に移動したとき上記駆動源と上記回
    転軸とを連結し、上記待機時位置に移動したとき上記駆
    動源と回転軸とを分離することを特徴とする複合加工
    機。
  3. 【請求項3】 主軸軸線と平行のZ軸回転工具を有する
    Z軸ツールホルダと主軸軸線と直角のX軸回転工具を有
    するX軸ツールホルダとが装着されたタレット台を備
    え、主軸に装着されたワークを上記何れかの回転工具に
    より加工するようにした複合加工機において、上記両回
    転工具を回転駆動するための1つの駆動源を設け、該駆
    動源の回転を割り出し位置に位置する上記Z軸回転工具
    のZ軸方向に突出する回転軸に伝達するZ軸回転伝達機
    構と、上記駆動源の回転を割り出し位置に位置する上記
    X軸回転工具のX軸方向に突出する回転軸に伝達するX
    軸回転伝達機構とを備えたことを特徴とする複合加工
    機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101405526B1 (ko) * 2013-02-25 2014-06-16 김방연 다용도 가공 장치
CN117102896A (zh) * 2023-10-23 2023-11-24 广东凯贝斯数控设备有限公司 一种数控刀塔机

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