JPH10133617A - 記憶制御装置及び方法及び液晶表示装置 - Google Patents

記憶制御装置及び方法及び液晶表示装置

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JPH10133617A
JPH10133617A JP28999196A JP28999196A JPH10133617A JP H10133617 A JPH10133617 A JP H10133617A JP 28999196 A JP28999196 A JP 28999196A JP 28999196 A JP28999196 A JP 28999196A JP H10133617 A JPH10133617 A JP H10133617A
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JP28999196A
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Takashi Yamamoto
高司 山本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】表示装置の設定状態等を示すデータを書換可能
な記憶媒体に格納する場合に、同一記憶位置に対する書
き込み回数を減少させ、記憶媒体の耐久性を向上する。 【解決手段】表示制御装置において、パリティービット
により「1」の状態のビットが少なくとも1つ含まれる
語が調整レベルデータとしてEEPROMに格納される
とともに、他の語には全てゼロが書込まれる。当該装置
の立ち上げ時においては、EEPROMの先頭アドレス
よりデータを順次読出し、「1」の状態のビットを含む
データを検出し(S91〜S96)、調整レベルデータ
として当該装置の制御に使用する(S97)。そして、
検索されたアドレス位置にゼロを書込むとともに(S9
8)、検出されたアドレスに1を加えた値を当該装置の
電源遮断時における調整レベルデータの書込みアドレス
として保持する(S100)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CPUと、書き換
え可能でありかつ電源遮断時にデータを保持することの
できる記憶媒体を用いた記憶制御装置及び方法、及び該
記憶制御装置を用いた表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】CRTであっても液晶を用いた表示装置
であっても、多くの使用者がさまざまな使用環境で快適
に使用できるよう、表示装置には調整操作が必要であ
る。
【0003】図22は一般的な液晶表示装置の例を示す
ブロック図である。図22に示された液晶表示装置は、
グラフィックボード1800を含む画像データ発生部1
801と、図示しない駆動回路を含む液晶表示パネル1
811、液晶表示パネル1811を背面から照明するバ
ックライト1810、バックライトに含まれる蛍光ラン
プを明るさを調整しつつ駆動する点灯回路1809、液
晶表示パネル1811を制御するパネルコントローラ1
804、液晶表示パネル1811に駆動電力を供給する
電源コントローラ1806、DAコンバータ1805、
液晶パネルの近傍温度を検知するサーミスタ1812、
バックライト1810の明るさなどの液晶表示装置への
使用者の調整操作を入力するスイッチボード1813、
パネルコントローラ1804及び電源コントローラ18
06を制御して液晶表示装置全体の動作を司るMPU1
807、液晶表示装置全体に電源を供給する電源180
8から構成される。
【0004】また、1802はグラフィックボード18
00からパネルコントローラ1804へ画像データを転
送する画像バス、1803はMPU1807からグラフ
ィックボード1800へのデータ要求信号と、MPU1
807とグラフィックボード1800で相互に通信する
シリアル通信を含む制御線である。
【0005】MPU1807は内蔵するCPUで実行す
るプログラムを格納するROMと、プログラムの実行時
に使用するRAM、ADコンバータ、デジタルI/Oポ
ート、その他のタイマ/カウンタなどを内蔵する。MP
U1807に内蔵される記憶手段のうち、ROMは予め
決められた内容の読み出しのみが可能であり、RAMは
MPU1807の電源が遮断されるとその記憶内容が失
われる。
【0006】MPU1807は内蔵するROMに格納さ
れたプログラムに従って動作するが、液晶表示パネル1
811に表示を行う場合、先ず液晶表示パネル1811
の駆動条件を調整する。このために、サーミスタ181
2からの信号を内蔵するADコンバータを通じて入力
し、液晶表示パネル1811近傍の温度情報を得、液晶
表示パネル1811の駆動に最適な駆動条件を選ぶ。こ
こで、駆動条件とは、例えば1ラインの駆動時間(水平
周波数)及び液晶駆動電圧である。選択された駆動条件
に基づいて、パネルコントローラ1804に1ラインの
駆動時間(1H)を、DAコンバータ1805を通して
電源コントローラ1806に液晶駆動電圧(Vop)を
それぞれセットする。次に電源コントローラ1806に
液晶駆動電源のONを指示し、点灯回路1809にバッ
クライト1810の点灯を指示する。
【0007】MPU1807からグラフィックカード1
800に対し画像データを要求すると、画像バス180
2を通して1ライン分の画像データがパネルコントロー
ラ1804に転送される。MPU1807はタイミング
を測ってパネルコントローラヘ1ライン分の駆動開始を
指示すると、パネルコントローラ1804は受け取った
画像データを液晶表示パネル1811が受け取ることの
できる形に加工して転送する。これにより液晶表示パネ
ル1811に1ラインの画像が表示される。
【0008】図23はMPU1807とスイッチボード
1813の接続を示す図である。可変抵抗1815,1
817や、デジタルスイッチ1816は、使用者がこの
液晶表示装置を使用する際に最適な使用状態になるよう
調整を行うための調整入力手段である。例えば、可変抵
抗1817は点灯回路1809に接続され、バックライ
ト1810の輝度調整を可能にする。即ち、使用者がス
イッチボード1813上の可変抵抗1817を操作する
ことにより点灯回路1809に輝度調整信号が与えら
れ、バックライトの輝度が変化する。他の調整に関し個
々の機能と動作について詳しくは述べないが、これらの
入力手段はいずれも液晶表示装置全体の電源が遮断され
ても調整の程度を保存することが可能である。即ち、輝
度調整の可変抵抗1817は、電源が投入された時、可
変抵抗1817の調整位置によって自動的に電源遮断前
の輝度調整の程度を再現することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年の
表示装置にあっては、ボタンスイッチによる調整操作が
採用される傾向にある。上述したような液晶表示装置の
入力手段において、一般に調整操作のために使用されて
きた機械式の可変抵抗器やデジタルスイッチなどの部品
は、小型のタクトスイッチやメンブレンスイッチなどの
大きさに較べはるかに多くのスペースを要し、デザイン
や操作性の観点からのみならず、装置の小型化、省スペ
ース化に対しても不利な状況にある。
【0010】一方、タクトスイッチやメンブレンスイッ
チは、ある瞬間に使用者が操作しているか否かが判別で
きるのみで、電源遮断時にその調整程度を記憶する機能
はない。このためボタンスイッチを用いた表示装置にお
いては、電源遮断時に使用者の操作状態(装置の設定状
態)を記憶し、電源再投入時にこれを再現するためのメ
モリ手段を持つ必要が生じた。
【0011】メモリ手段は、例えば、電池バックアップ
によるSRAMを使用する方法、EEPROMを使用す
る方法などがある。このうち、EEPROMは電池が不
要でコスト、設計の容易さでメリットがあるが、書き込
み耐久回数が比較的少ないという問題を有する。
【0012】EEPROMの故障モードは、フローティ
ングゲートを構成するトンネル酸化膜の劣化による書き
込み不良(1を書き込んでも0となる)と、チャージポ
ンプの不良であり、前者が支配的である。このため、1
セル当たりの書き込み回数を減らし、デバイスの見かけ
上の耐久回数を増大させなければならないという問題点
があった。
【0013】本発明は上記の問題に鑑みてなされたもの
であり、表示装置の設定状態等を示すデータを書換可能
な記憶媒体に格納する場合に、同一記憶位置に対する書
き込み回数を減少させ、記憶媒体の耐久性を向上する記
憶制御装置及び方法及び該記憶制御装置を用いた表示装
置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の記憶制御装置は以下の構成を備えている。
すなわち、所定ビット数からなる語を書き換え可能な単
位とする記憶媒体を有した記憶制御装置であって、少な
くとも1つの反転ビットを有する所定語を含むN個の語
からなるデータ構成の第1データの前記記憶媒体におけ
る記憶位置を、該所定語に基づいて検出する検出手段
と、前記認識手段で認識された前記第1データの記憶位
置より少なくとも1語分をずらした位置を新たな記憶位
置とし、前記記憶媒体における該新たな記憶位置に、前
記データ構成を有する第2データを書き込む第1書込み
手段と、前記第1データの記憶された語のうち、前記第
1書込み手段による前記第2データの書込みによって更
新されない語の全てのビットを非反転状態にする第2書
込み手段とを備える。
【0015】また、好ましくは、前記所定語は前記デー
タ構成におけるN語の先頭の語であり、前記検出手段
は、前記記憶媒体の所定領域における先頭アドレスより
順次データを読み出し、少なくとも1つの反転ビットを
含む語を検出した場合に、該語を先頭とするN語のアド
レスを前記第1データの記憶位置として検出する。
【0016】また、好ましくは、前記所定語は、反転状
態のビットの数を奇数個とするための1ビットの奇数パ
リティビットを含む。
【0017】また、好ましくは、前記所定語は、常に反
転状態に固定された少なくとも1つのビットを含む。
【0018】また、好ましくは、前記検索手段によって
検出された記憶位置より前記第1データを読み出す読出
手段を更に備え、前記第2データ書込み手段は、前記読
出手段の実行後の前記第1データ書込み手段の実行前に
行う。
【0019】また、好ましくは、前記第1データと第2
データとを比較し、前記第1及び第2データが異なる場
合に前記第1及び第2書込み手段を実行する制御手段を
更に備える。
【0020】また、上記の目的を達成する本発明の他の
構成の記憶制御装置は以下の構成を備える。すなわち、
所定ビット数からなる語を書き換え可能な単位とする記
憶媒体の、所定語数の制御範囲の記憶制御を行う記憶制
御装置であって、N個の語を有し、少なくとも1つの反
転ビットを有する所定語を含むデータ構成のデータを前
記記憶媒体の所定の記憶位置に書込む書込み手段と、前
記第1書込み手段による書込みの回数を計数する計数手
段と、前記書込み手段によるデータの書込みに際して、
前記計数手段によるって計数された書込み回数が所定値
を越えた場合、該書込み手段による書込み対象の記憶位
置を少なくとも1語分ずらした位置に更新する更新手段
とを備える。
【0021】また、好ましくは、前記書込み手段による
書込み対象の記憶位置を示すポインタを前記制御範囲の
所定のアドレスに保持する保持手段と、前記更新手段に
よって前記書込み手段による書込み対象の記憶位置が更
新された場合に、前記保持手段で保持されている記憶位
置を更新する第2更新手段とを更に備える。
【0022】また、好ましくは、前記データの読み出し
位置、及び前記書込み手段によるデータの記憶位置を前
記保持手段で保持されているポインタによって決定す
る。
【0023】また、好ましくは、前記計数手段は、前記
書込み手段による書込み対象の記憶位置と所定の関係を
有した記憶位置に前記書込み回数を示す計数情報を保持
する。
【0024】また、好ましくは、前記計数手段における
計数情報の記憶位置は、前記書込み手段による書込み対
象の記憶位置に続く位置である。
【0025】また、好ましくは、前記書込み手段によっ
て書き込むべき新たなデータと前回までに記憶されてい
るデータとが異なる場合に、該書込み手段による書込み
を実行する制御手段を更に備える。
【0026】また、上記の目的を達成する本発明の表示
装置は、上述した記憶制御装置を、表示器の設定状態を
示すデータを保持するのに用いる。
【0027】また、上記の目的を達成する本発明の記憶
制御方法は、所定ビット数からなる語を書き換え可能な
単位とする記憶媒体を有した記憶制御装置の制御方法で
あって、少なくとも1つの反転ビットを有する所定語を
含むN個の語からなるデータ構成の第1データの前記記
憶媒体における記憶位置を、該所定語に基づいて検出す
る検出工程と、前記認識工程で認識された前記第1デー
タの記憶位置より少なくとも1語分をずらした位置を新
たな記憶位置とし、前記記憶媒体における該新たな記憶
位置に、前記データ構成を有する第2データを書き込む
第1書込み工程と、前記第1データの記憶された語のう
ち、前記第1書込み工程による前記第2データの書込み
によって更新されない語の全てのビットを非反転状態に
する第2書込み工程とを備える。
【0028】また、上記の目的を達成する本発明の他の
構成の記憶制御方法は、所定ビット数からなる語を書き
換え可能な単位とする記憶媒体の、所定語数の制御範囲
の記憶制御を行う記憶制御方法であって、N個の語を有
し、少なくとも1つの反転ビットを有する所定語を含む
データ構成のデータを前記記憶媒体の所定の記憶位置に
書込む書込み工程と、前記第1書込み工程による書込み
の回数を計数する計数工程と、前記書込み工程によるデ
ータの書込みに際して、前記計数工程によって計数され
た書込み回数が所定値を越えた場合、該書込み工程によ
る書込み対象の記憶位置を少なくとも1語分ずらした位
置に更新する更新工程とを備える。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して本発
明の好適な実施形態を説明する。
【0030】[第1の実施形態]図1は本発明の一実施
形態における液晶表示装置の構成を示すブロック図であ
る。本実施形態における液晶表示装置は、グラフィック
ボード100を含む画像データ発生部101と、図示し
ない駆動回路を含む液晶表示パネル111、液晶表示パ
ネルを背面から照明するバックライト110、バックラ
イト110に含まれる蛍光ランプを明るさを調整しつつ
駆動する点灯回路109、液晶表示パネル111を制御
するパネルコントローラ104、液晶表示パネル111
に駆動電力を供給する電源コントローラ106、DAコ
ンバータ105、液晶パネルの近傍温度を検知するサー
ミスタ112、バックライトの明るさなどの液晶表示装
置への使用者による調整操作を入力するスイッチボード
113、パネルコントローラ104及び電源コントロー
ラ105を制御して液晶表示装置全体の動作を司るMP
U107、電源遮断時に使用者の調整状態を記憶するE
EPROM114、液晶表示装置全体に電源を供給する
電源108から構成される。
【0031】また、102はグラフィックボード100
からパネルコントローラ104へ画像データを転送する
画像バスである。103はMPU107からグラフィッ
クボード100へのデータ要求信号と、MPU107と
グラフィックボード100で相互に通信するシリアル通
信を含む制御線である。
【0032】上記液晶表示パネル111は、液晶に強誘
電性液晶(以下FLCと記す)を用いた表示パネルで、
例えばRGBWを一画素とし1280×1024画素の
表示を行うものである。ここに用いた液晶材料は、ビフ
ェニル系とフェニルピリミジン系を主成分とする混合物
である。その液晶材料の相転移温度は下記の通りであ
る。即ち、 Cryst→(-10℃)→Sm→(63℃)→SmA→(72℃)→Ch(90℃)
→Iso となる。
【0033】また、FLCを用いた液晶表示パネル11
1は温度により最適な駆動条件が変化する。図2は液晶
表示パネル111の駆動条件を説明する図である。本実
施形態における駆動条件は液晶に印加される駆動波形の
電圧である駆動電圧(Vop)と、一駆動ラインを駆動
する時間である一水平走査時間(1H)からなる。図2
に示すように最適な駆動条件は、Vopと1Hの積が高
温になるほど小さくなるように変化する。MPU107
は、液晶表示パネル111の近傍の温度(サーミスタ1
12によって検出される)に従って最適な駆動条件を選
択し、パネルコントローラ104へ1Hを、電源コント
ローラへはDAコンバータ105を通してVopをセッ
トする。この動作を温度補償動作と呼ぶ。
【0034】実際の温度補償動作においては、液晶表示
パネル111毎の微妙な特性の違いや、電気回路のばら
つきを調整する必要がある。このため液晶表示パネル1
11の近傍温度によって決定される駆動条件に対して調
整を加えるため、温度信号をAD変換して得られた温度
情報に対してオフセットを与える。このオフセット調整
を画質調整と呼ぶ。
【0035】また上記FLCを用いた液晶パネル111
は、1画素がRGBWのサブピクセルから構成され16
色の表示を行うが、誤差拡散法などの手法により擬似的
に32000色相当のカラー表示を行うことができる。
このための画像データ処理はグラフィックボード100
で行われるが、フルカラーの写真のような自然色に近い
表示を行う場合、1つの色の表示を周辺のいくつかの画
素の表示の合成により得るため、解像度が多少犠牲とな
る。このため、自然色に近い表示を行うか、あるいは細
かい文字などの表示に適した高解像度の16色表示を行
うか、あるいはこの2者の中間のいくつかの状態の表示
か、表示する内容に応じていずれかを選んで使用するこ
とが好適である。この調整を色彩調整と呼ぶ。
【0036】上記点灯回路110は電源108から電力
の供給を受けバックライト110を点灯させるが、その
点灯/消灯の制御をMPU107から受け、調光信号を
DAコンバータ105を通じてMPU107から受け
る。
【0037】図3はMPU107とスイッチボード11
3の接続を示す図である。タクトスイッチ115〜12
0は使用者が調整のために押すスイッチであり、スイッ
チを操作した(押した)状態ではLレベルが、操作しな
い(離した)状態ではHレベルがMPU107のデジタ
ルI/Oポート121に入力される。タクトスイッチ1
15は輝度ダウンのための調整スイッチ、タクトスイッ
チ116は輝度アップのための調整スイッチ、タクトス
イッチ117は色彩ダウンのための調整スイッチ、タク
トスイッチ118は色彩アップのための調整スイッチ、
タクトスイッチ119は画質ダウンのための調整スイッ
チ、タクトスイッチ120は画質アップのための調整ス
イッチである。
【0038】次に本実施形態の液晶表示装置の動作につ
いて、MPU107が実行するプログラムに従って説明
する。
【0039】図4はMPU107が実行する主プログラ
ムのフローチャートである。なお、本フローチャートを
実現するための制御プログラムはMPU107内のRO
Mに格納され、CPUがこれを実行する。
【0040】液晶表示装置の電源が投入され、MPU1
07に電源が供給されると図4の「スタート」からプロ
グラムの実行が始まる。まず、ステップS11(初期設
定)では、MPU107に内蔵される周辺回路の初期設
定、パネルコントローラ104の初期設定、プログラム
実行上必要な変数の初期設定が行われる。次に、ステッ
プS12でEEPROM114の内容が読み出され、電
源が遮断される直前における液晶表示装置の状態(使用
者による調整)が再現される。使用者による調整とはバ
ックライトの明るさ(輝度調整)、グラフィックボード
100の画像データ処理のためのパラメータ調整(色彩
調整)、液晶駆動条件の微調整(画質調整)であり、そ
の調整度合を輝度レベル、色彩レベル、画質レベルと称
する。なお、ステップS12の「メモリ読み出し」の動
作については更に後述する。
【0041】次にステップS13へ進み、「ONシーケ
ンス」による液晶駆動のための準備を行う。
【0042】「ONシーケンス」について図5を用いて
説明する。図5はONシーケンスの手順を示すフローチ
ャートである。「ONシーケンス」においては、まずス
テップS41において、「サーミスタ監視」を行い、サ
ーミスタ112からの電圧信号をMPU107に内蔵さ
れるADコンバータ121を通して入力する。次に、ス
テップS42へ進み、得られた温度情報と、上述のステ
ップS12で得られた画質レベルとにより最適な液晶駆
動条件である「1H(水平走査期間)」と「Vop」が
選択される。そして、選択された「1H」はパネルコン
トローラ104へ、「Vop」はDAコンバータ105
を通してアナログ電圧信号として電源コントローラ10
6ヘセットされる。
【0043】次にステップS43へ進み、カウンタ1と
カウンタ2の初期化を行う。ここで、カウンタ1とは液
晶の駆動ライン数をカウントするカウンタである。後で
述べるように本プログラムでは液晶の駆動ライン数をカ
ウントし、この本数により一定時間の経過を測り、使用
者がスイッチを操作しているかどうかを監視する。例え
ば、1ラインの駆動時間1Hが80μsecである場
合、カウンタ1を1250で初期化し、1ライン駆動を
行う毎に0までカウントダウンすれば、100msごと
にスイッチの監視を行うことになる。
【0044】また、カウンタ2とはスイッチ監視の回数
をカウントするカウンタである。スイッチ監視を行い、
何らかの調整操作が行われていた場合は温度補償を行う
が、使用者による調整操作が全く行われていない場合で
も、一定時間間隔でサーミスタの監視を行い温度補償を
行う。例えば、カウンタ2を300で初期化すれば、3
00回のスイッチ監視毎に、上記例においては少なくと
も30秒毎に、サーミスタの監視が行われる。
【0045】続いてステップS44へ進み、MPU10
7は電源コントローラ106へ液晶駆動電源の出力を開
始する信号を与える。この信号がONとなって初めて液
晶表示パネル111に駆動電源が供給される。
【0046】次にステップS45の「調光信号出力」に
おいて、MPU107は輝度レベルをDAコンバータを
通して点灯回路109へ与える。更に、ステップS46
の「BL点灯信号出力」において、MPU107は点灯
回路109への点灯信号をONし、バックライト110
を点灯状態とする。「ONシーケンス」は以上の通りで
ある。
【0047】再び図4に戻り、主プログラムの続きを説
明する。ステップS14では、カウンタ1の値をチェッ
クし、カウンタ1が0でない場合ステップS15へ進
み、カウンタ1が0の場合はステップS20へ進む。
【0048】ステップS15では、液晶表示パネル11
1の1ライン駆動を行う。ここで、MPU107はグラ
フィックボード100へ1ライン分の画像データを要求
する。グラフィックカード100は液晶表示パネル11
1の画面上のアドレスが付加された1ライン分の画像デ
ータをパネルコントローラ104へ転送する。MPU1
07はタイミングを測ってパネルコントローラ104へ
1ライン分の表示駆動開始を指示する。パネルコントロ
ーラ104はMPU107の指示により、受け取った画
像データを液晶表示パネル111が受け取れる形態に加
工して転送する。これにより液晶表示パネル111に1
ラインの画像データが表示される。
【0049】1ラインの駆動を行うと、即ち、1ライン
の駆動開始を指示すると、ステップS16へ進み、カウ
ンタ1の内容を1減じる。次にステップS17におい
て、シリアル通信の受信バッファに受信したコマンドが
あるかを判断する。受信したコマンドがある場合にはス
テップS18へ進み、当該コマンドに対応する処理を実
行し、ステップS19においてその結果をグラフィック
カードへ通知するべくステータス送信を実行する。その
後、プログラムは再びステップS14へ戻り、カウンタ
1が0となるまで1ライン毎の駆動を継続する。
【0050】さて、ステップS14においてカウンタ1
が0となった場合、即ち、コマンド処理を交えつつ1ラ
イン毎の駆動が継続されておよそ100msが経過した
場合、プログラムはステップS20へ分岐し、「スイッ
チ監視」を行う。
【0051】「スイッチ監視」とはスイッチボード11
3に設けられたタクトスイッチ115〜120が使用者
によって押し下げられているかを検査する処理である。
タクトスイッチ115〜120からの信号が接続されて
いるデジタルI/OポートのH/Lレベルを調べ、一つ
でもLレベルの信号があれば入力操作が行われているも
のと判断する(ステップS21)。入力操作が行われて
いると判断された場合、ステップS22へ進み、使用者
の操作を解析し、輝度/色彩/画質レベルを変更し、レ
ベルに応じた調整(調整動作)を行う。
【0052】また、ステップS21において入力操作が
行われていないと判断された場合は、ステップS26へ
進み、カウンタ2の内容を1減じる。このときカウンタ
2の内容が0となった場合は、ステップS27からステ
ップS22へ進み、スイッチが操作された場合と同様に
「調整動作」及び温度補償動作を実行する。
【0053】ステップS27においてカウンタ2の値が
0でない場合は、ステップS28へ進み、カウンタ1を
初期化した後、ステップS14へ戻る。そして、上述の
処理をくり返す。
【0054】次に、「調整動作」について図6及び図7
により説明する。図6は調整動作の手順を示すフローチ
ャートである。また、図7は各調整項目の調整手順を示
すフローチャートである。本実施形態における調整項目
は、輝度、色彩、画質であり、各項目について使用者が
upの操作をしたか、downの操作をしたかを判断
し、当該項目のレベル(輝度レベル、色彩レベル、画質
レベルのいずれか)を更新するサブルーチンである。
【0055】まず、図7のフローチャートを説明する
と、ステップS61においてupの操作が検出される
と、ステップS66へ進む。ここで、downの操作が
検出されると、本処理をそのまま終了する。即ち、up
またはdownいずれか一方のスイッチが操作された場
合にのみ操作が有効となり、同時に操作された場合は無
効である。up操作のみが行われた場合は、ステップS
67へ進み、該当項目のレベルを一つ上げる。ステップ
S68では当該項目のレベルが上限を越えたか否かを判
定し、上限を越えた場合は当該項目のレベルを上限値に
設定する(ステップS69)。
【0056】down操作のみが行われると、ステップ
S63へ進み、当該項目のレベルを一つ下げる。そし
て、ステップS64において、当該項目のレベルが下限
値を下回ったか否かを判定し、下回っていればステップ
S64へ進み、当該項目のレベルを下限値に設定する。
なお、以上の図7の処理によって設定された、輝度レベ
ル、色彩レベル、画質レベルの各レベル値は、MPU1
07内のRAMに保持される。
【0057】図6に示される「調整動作」においては、
スイッチボード113よりの入力信号に基づいて操作さ
れた調整項目を判別し、操作された調整項目について図
7の手順を実行するものである。
【0058】まず、ステップS51において、輝度レベ
ルの直前の値を直前レベルとして保存する。次に、ステ
ップS52において、輝度レベルに関して上述の図7の
処理を実行する。そして、ステップS53において、現
在の輝度レベルとステップS51で保存した直前レベル
とを比較する。比較の結果、輝度レベルが更新されたと
判定された場合、ステップS54において、新しい輝度
レベルをDAコンバータ105を通して点灯回路109
へ設定する。
【0059】次に、ステップS55〜S57では、色彩
レベルに関して上述の輝度レベルと同様の処理を行う。
そして、色彩レベルが変更されていた場合には、シリア
ル通信を経由し新しい色彩レベルがグラフィックボード
100へ通知される(ステップS58)。
【0060】次に画質レベルの更新を行うが、実際にレ
ベルが変更されているか否かに関わらず、「サーミスタ
監視」によって得られる温度情報と画質レベルを用いて
「温度補償動作」を必ず実行する。即ち、ステップS5
9において、図7で示した手順で画質レベルの設定を行
い、図4のステップS23、S24の温度補償処理を実
行する。
【0061】図8は、温度補償処理の手順を表すフロー
チャートである。まず、ステップS31において、ステ
ップS23で獲得したサーミスタの値と現在の画質レベ
ルを足し合わせてオフセットの値を決定する。次に、ス
テップS32において、1Hテーブルのオフセット位置
に格納された値を1Hとして設定し、ステップS33に
おいてVopテーブルのオフセット位置に格納された値を
液晶駆動電圧として設定する。
【0062】以上の「温度補償動作」を実行した後は、
図4のステップS25へ進み、カウンタ1の初期化、カ
ウンタ2の初期化を実行し、再び1ライン毎の駆動動作
へ戻る。
【0063】次に電源が遮断されたときの本液晶表示装
置の動作について説明する。
【0064】図9は、外部から液晶表示装置にAC電源
が供給された際及びAC電源が遮断された際の動作を示
すタイムチャートである。電源108は、AC電源入力
が遮断された場合、または電源108の電源スイッチが
オフされた場合、信号ACFをLレベルに下げMPU1
07に対して電源が遮断されたことを示すと同時に、こ
こから20msの間電源出力を保持する。図9の(b)
に示すようにこの20msの間にバックライト110を
消灯し、液晶表示パネル11の全面に黒を書き込み(全
黒消去)、液晶駆動電源を遮断する。
【0065】MPU107のプログラムではACF信号
がLレベルとなるエッジによって割り込みプログラム
(OFFシーケンス)へ制御を移す。図10は、電源O
FF時の割り込みプログラムで実行されるOFFシーケ
ンスの制御手順を示すフローチャートである。
【0066】まず、割り込みプログラムに制御が移った
とき1ライン駆動が行われていた場合には、当該1ライ
ン駆動の終了を待つ(ステップS71)。次に、バック
ライト110の消灯信号を点灯回路109へ出力し(ス
テップS72)、続いて、この時点での使用者の調整度
合い、即ち輝度レベル、色彩レベル、画質レベルをメモ
リ(EEPROM114)へ書き込む(ステップS7
3)。そして、ステップS75の「液晶全黒消去」にお
いて液晶表示パネル111の全面に黒を書き込み、ステ
ップS75の「液晶駆動電源OFF」において液晶駆動
電源を遮断する。
【0067】図11は本実施形態における調整レベルを
保持するためのEEPROMのデータ構成を示す図であ
る。図11の(b)に示されるように、調整レベルのデ
ータは16ビットの1語で形成される。画質レベルは最
大±31レベルの符号付き整数、輝度レベルは32レベ
ルの符号なし整数、色彩レベルは8レベルの符号なし整
数であり、各々7,5,3ビットを割り当てる。パリテ
ィビットはこの1語に含まれる1のビット数が奇数にな
るようにセットされる。このため、この1語には必ず1
ビット以上の1が存在する。図11の(a)は、EEP
ROM114全体の割付けを示す。EEPROM114
は1024ビットの容量を持ち、16ビット/語×64
語の構成である。本実施形態ではこのうち1語に調整レ
ベルのデータを格納し、他の語には全て0が格納されて
いる。
【0068】図12は、本実施形態におけるメモリ書込
みの手順を示すフローチャートである。図12のフロー
チャートは、図10のステップS73の詳細を示すもの
である。ステップS81において、MPU107内のR
AMより、輝度レベル値、色彩レベル値、画質レベル値
を読み出し、図11(b)に示す割り付けで1語の調整
レベルデータを構成する。次に、ステップS82におい
て、後で説明する「メモリ読み出し」終了時に決定され
るEEPROM114のアドレスに、この調整レベルデ
ータを書き込む。MPU107からEEPROM114
へのデータ転送は約20μsecで終了するが、実際の
メモリセルへの書き込みには最大10msを要する。こ
のため「OFFシーケンス」においては、「メモリ書き
込み」として先ずEEPROM114へのデータ転送を
行い、書き込み指示を行ったあと、「液晶全黒書消去」
及び「液晶駆動電源OFF」を行った後EEPROM1
14の書き込み動作の終了を待つ(ステップS76)。
【0069】次に、当該表示装置の立ち上げ時に行われ
る「メモリ読み出し」動作(図4のステップS12)に
ついて、図13に示すフローチャートに従って説明す
る。この「メモリ読み出し」は、EEPROM114よ
り調整レベルデータを読み取るものであり、図4に示さ
れるように、液晶表示装置に電源が投入された直後に実
行される。このため調整レベルデータが格納されたアド
レスは不明であるが、後述のメモリ読み出し処理(図1
3)により、EEPROM114には、データである1
語に少なくとも1ビットの1が含まれ、調整レベルデー
タ以外の部分には全て0が格納された状態となってい
る。即ち、アドレス0から順に1語ずつ1を含む語が見
つかるまで読み出せば良い。
【0070】まず、ステップS91において、読み出す
アドレス値に0をセットする。次にステップS92にお
いて、アドレス値がEEPROM114のアドレスの上
限を超えたか否かを判定する。ここで、アドレス値がE
EPROM114が持つアドレスの範囲にある場合、当
該アドレスに格納された1語が読み出される(ステップ
S93)。そして、このデータに1が含まれない場合
は、アドレス値をカウントアップし、アドレス値が上限
値を越えるまで、或いは1を含む語が検出されるまで1
語ずつ読み出される(ステップS92、S94、S9
5)。
【0071】ステップS92において、アドレス値がE
EPROM114の上限を越えた場合は、求めるデータ
が見つからなかった場合であり、処理はステップS10
5へ進む。ステップS105において、上述のメモリ書
き込み(図12)において使用するアドレスとして0を
セットし、更にステップS104で輝度レベル、色彩レ
ベル、画質レベルにデフォルト値をセットし、リターン
する。
【0072】また、読み出された語に1が含まれる場
合、ステップS94からステップS96へ進み、その語
に格納されたデータについてパリティチェックを行う。
パリティチェックが正常に行われると、ステップS97
へ進み、この語から輝度レベル、色彩レベル、画質レベ
ルがデコードされる。更に、当該データを読み出した語
に0を書き込み(ステップS98)、ステップS98に
よるメモリへの書込みが終了したらアドレスを1進める
(ステップS99、S100)。この更新されたアドレ
ス値は、後の「メモリ書き込み(図12)」において使
用するアドレスとなる。
【0073】一方、ステップS96において、パリティ
が正しくない場合はEEPROM114への書き込み時
または読み出し時に何らかのエラーが発生し、電源が遮
断される前のデータが失われたものとする。よって、ま
ず、処理をステップS101へ進めて、当該アドレスの
語の全ビットに0を書込み、この書込みが終了したらア
ドレスを1増加する(ステップS102、S103)。
この更新されたアドレス値は、上記ステップS100の
場合と同様に、後のメモリか着込み処理において使用さ
れる。そして、ステップS104にて、輝度レベル、色
彩レベル、画質レベルにデフォルト値を設定する。
【0074】以上の手順により、データが格納されるア
ドレスは書き込み毎に1ずつ進み、かつデータが格納さ
れる1語以外は全て0に保たれる。また、本実施形態に
おけるEEPROM114は64語構成であり、一回の
電源OFF/ONの度に1語に2回ずつの書き込みが行
われることになる。従って、1語当りの書き込み回数
は、 2回÷(64語÷1語/回)=1/32 と低減される。これは、EEPROM114を使用する
上で、見かけ上の書き込み耐久回数が32倍に拡大する
ことに相当する。
【0075】一方、メモリ読み出しに際して、本実施形
態では、平均32語を読み出さねばならないが、1語の
読み出しは20μsec程度であり、装置の立ち上がり
時間と比較すれば問題とならないと判断できる。
【0076】なお、上記実施形態では、奇数パリティビ
ットを用いてデータとなる1語に少なくとも1が1ビッ
ト含まれるよう構成したが、データに要求される信頼性
上問題が生じないならば、本実施形態でパリティビット
としたビットを必ず1とした構成とすることも可能であ
る。
【0077】更に、本実施形態では電源遮断時に動作で
きる時間(電源108の保持時間)が20msであり、
この間に1回しかメモり書き込み時間が取れないため、
データは1語のみとしたが、保持時間が長くかつ格納す
るデータが多い場合には2語以上のデータを書き込むこ
とも可能である。この場合、データを読み出した後、読
み出したデータが格納されていた部分のうち次にデータ
を書き込む部分と重ならない語に0を書き込む必要があ
る。
【0078】例えば、図14に示すように、W語構成の
EEPROMにN語(0<N<W)で構成される調整レ
ベルデータを格納するものとし、書き込み毎にS語(0
<S≦N)ずつアドレスをシフトする場合を想定する。
ここで、平均書込み回数は、 (平均書き込み回数)=(1回のOFF/ONでの書き
込み回数)÷(書き込み場合数) となる。ここで、1回のOFF/ONでの書き込み回数
は、読み出し時においてシフトされた分の語に0を書き
込むS回と、書き込み時に書くN語の調整レベルデータ
のN回の和だから、 (1回のOFF/ONでの書き込み回数)=N[語]+S
[語] となる。また、書き込みの場合の数は、W語をS語ずつ
シフトして使用するから、 (書き込み場合数)=W[語]÷S[語]となる。
【0079】よって、平均書き込み回数は、 (平均書き込み回数)=(N[語]+S[語])÷(W[語]
÷S[語]) となる。これは、EEPROM114を使用する上で、
見かけ上の書き込み耐久回数が((W[語]÷S[語])÷
(N[語]+S[語])倍に拡大することに相当する。
【0080】なお、上記のようにN語で調整レベルデー
タが構成される場合のメモリ読み出しは、例えば以下の
ように行う。まず、パリティビットを含む語を当該N語
の先頭語とする。そして、図13のステップS94にお
いて1が含まれる語を検出したならば、これに続くN語
のデータを読み出し、調整レベルデータを得るようにす
ればよい。
【0081】なお、上記実施形態では、液晶表示装置の
立ち上げ時におけるメモリ読出処理において、EEPR
OM114から調整レベルデータを読出し、その読出し
た後に0を書込む(図13、ステップS98)がこれに
限らない。電源遮断時の電源保持時間が十分にとれるの
であれば、電源遮断時のメモり書込み処理時に、図13
のステップS100で保持されたアドレスに新たな調整
レベルデータを書込むと共に、一つ手前のアドレスに0
を書きこむようにしてもよい。
【0082】また、上記のごとき処理手順を採用した場
合、EEPROM114にはメモリか着込み時まで調整
レベルデータが記憶されていることになる。従って、新
たに書き込もうとする調整レベルデータと、既にEEP
ROM114に記憶されている調整レベルデータとを比
較し、両者が異なる場合にのみデータ書込みを実行する
ようにも構成できる。
【0083】図15は、電源遮断時のメモり書込み時に
おいて、調整レベルデータが変化した場合にのみEEP
ROMへの書込みを実行する手順を説明するフローチャ
ートである。なお、本フローチャートを適用する場合、
図13に示されたメモり読出手順におけるステップS9
8、S99は実行しない。
【0084】まず、ステップS81においては。図12
と同様に、MPU107のRAMに記憶されている輝度
レベル、色彩レベル、画質レベルから、図11の(b)
のフォーマットに従った調整レベルデータを生成する。
次に、ステップS83において、図13のステップS1
00で得られたアドレス値より1つ手前のアドレスに格
納されている調整レベルデータをEEPROMより取得
する。そして、ステップS84において、ステップS8
1で生成した調整レベルデータと、ステップS83で取
得した調整レベルデータとを比較し、両者が一致した場
合はそのまま処理を終了する。
【0085】また、ステップS84において、両者が一
致しなければ、調整レベルが更新されていると判断し、
ステップS85へ進む。ステップS85では、図13の
ステップS100で得られたアドレスにステップS81
で生成した調整レベルを書込み、続くステップS86で
は、その1つ手前のアドレスに0を書込む。
【0086】以上のような手順によれば、調整レベルが
変化した場合にEEPROMの書込みが実行されるの
で、更に耐久性が向上する。
【0087】なお、上述したメモリ書込み時における処
理は、調整レベルデータが1語で構成される場合を説明
したが、図14で説明したような、調整レベルデータが
複数の語(N語)で構成され、1回のシフト量がS語で
あるような場合にも、図15で説明した如き手順を適用
できることは明らかである。
【0088】また、上記第1の実施形態ではEEPRO
M114の全領域(アドレス00H〜3FH)を使用し
たが、任意の領域を用いるようにしてもよい。また、上
記実施形態において、使用アドレスがEEPROM11
4のアドレス3FHまで到達した場合は、次のメモリ書
込みアドレスは先頭のアドレス(本例では00H)に戻
るものとする。すなわち、図13のステップS100、
S103における処理の後に、更新されたアドレスがア
ドレスの最大値(3FH)を越えたか否かを判断し、越
えていればアドレス値を00Hに戻す処理を行う。
【0089】[第2の実施形態]次に、本発明の第2の
実施形態について説明する。第2の実施形態は第1の実
施形態のうちEEPROM上のデータ構造と使用手順に
異なる構成を有し、EEPROMの見かけ上の耐久回数
を改善する別の方法を提供するものである。
【0090】第2の実施形態における液晶表示装置の構
成は、第1の実施形態(図1)と同様である。ただし、
第2の実施形態では、EEPROM114におけるデー
タの格納形態、MPU107によるメモリ制御手順が異
なる。以下、この点について説明する。
【0091】第2の実施形態におけるMPU107の制
御動作は、第1の実施形態において説明した図4、図
5、図6、図7、図8、図10に示すフローチャートに
従った動作を行う。ただし、メモリの書き込み及び読み
込みについては、第1の実施形態(図12、図13)と
は異なった動作を行う。
【0092】まず、第2の実施形態におけるEEPRO
M114上のメモリ割り付けと格納されるデータ構造を
図16に従って説明する。図16は、第2の実施形態に
おける調整レベルを保持するためのEEPROMのデー
タ構成を示す図である。
【0093】図16の(a)において、EEPROM1
14は1024ビットの容量を持ち、16ビット/語×
64語の構成である。アドレス00hにはデータが格納
されるアドレスを指すポインタが格納されている。図で
はアドレスkが格納されている。また、アドレスkには
1語のデータが、アドレス(k+1)にはアドレスkの
データが同一アドレスに何回書き込まれたかを示すカウ
ンタ値が格納されている。
【0094】図16の(b)はデータのビット割り付け
を示す図である。第1の実施形態と同様に、格納される
データは電源遮断される直前に使用者が設定した液晶表
示装置の調整状態、即ち、輝度レベル、色彩レベル、画
質レベルである。画質レベルは最大±31レベルの符号
付き整数、輝度レベルは32レベルの符号無し整数、色
彩レベルは8レベルの符号無し整数であり、各々7,
5,3ビットを割り当てる。パリティビットはこの1語
に含まれる1のビット数が予め決められた偶数または奇
数のいずれかになるようにセットされる。
【0095】次に、電源投入時に行われるメモリ読み出
し動作について、図17に示すフローチャートに従って
説明する。図17は第2の実施形態における、メモリ読
み出し手順を表すフローチャートである。まず、ステッ
プS111において、予め決められたアドレス(本実施
形態では00h)に格納されたポインタを読み出し、ス
テップS112において、パリティをチェックする。ポ
インタの格納されるアドレスは固定されており、従って
本例では常に00hとなる。
【0096】ステップS112においてパリティが正し
ければステップS113へ進み、ステップS111で読
み出したポインタの示すアドレス(図16においてはア
ドレスk)から調整レベルデータ(1語)を読み出す。
そしてステップS114においてパリティをチェックす
る。ステップS114におけるパリティが正しければス
テップS115へ進み、当該調整レベルデータをデコー
ドして輝度レベル、色彩レベル、画質レベルを獲得し、
当該液晶表示制御装置にセットする。
【0097】次に、ステップS116へ進み、ポインタ
の指すアドレスの次のアドレス(図16においてはアド
レスk+1)からカウンタ値を読み出し、ステップS1
17でそのパリティをチェックする。パリティが正しい
場合は、ステップS118へ進み、カウンタ値を1減ず
る。この結果、カウンタ値が0とならなければ、ステッ
プS126へ進み、その値をもとのアドレス(k+1)
に書き込む。
【0098】一方、ステップS119においてカウンタ
値が0であれば、ステップS122へ進み、ポインタの
値を2進める(図16においてはk+2となる)。そし
て、これを新たなポインタとしてアドレス00hに書き
込み(ステップS123)、ポインタの書込みが終了し
たらアドレスk+2にはカウンタの初期値としてCを書
き込む(ステップS124、S125)。また、読み出
したカウンタ値のパリティが正しくない場合は、ステッ
プS117からステップS122へ進む。読み出したカ
ウンタのパリティが正しくない場合は、書込み回数が不
明となり、当該アドレスにおいて正常な書込みができな
い可能性があるので、調整レベルデータ及びカウンタ値
を書き込む場所を更新すべく、ステップS122へ進
み、上述の処理を行う。
【0099】また、読み出した調整レベルデータのパリ
ティが正しくなかった場合は、EEPROM114への
書き込み時または読み出し時に何らかのエラーが発生
し、電源が遮断される前のデータが失われたものとし
て、輝度レベル、色彩レベル、画質レベルにデフォルト
値を設定する(ステップS114、S121)。そし
て、ステップS122〜S127の処理、すなわち調整
レベルデータとカウンタの記憶位置を更新し、カウンタ
値として初期値Cを書き込む処理を行う。
【0100】更に、読み出したポインタのパリティが正
しくない場合にも、ステップS112からステップS1
20へ進む。ステップS120では、ポインタを0に戻
し、調整レベルデータ及びカウンタ値の記憶位置を初期
状態に戻す。そして、上述したステップS121からS
127の処理を行う。なお、本実施形態では、偶数アド
レスにデータを格納し、これに続く奇数アドレスにカウ
ンタを格納するので、ポインタの最小値は2となる(後
述のステップS122でポインタ値に2が加算され
る)。もちろん、奇数アドレスにデータを格納し、これ
に続く偶数アドレスにカウンタを格納するのであれば、
ステップS120におけるポインタの初期値を−1に設
定すればよい。
【0101】電源遮断時に行われるメモリ書き込み動作
について、図18に示すフローチャートに従って説明す
る。図18は第2の実施形態におけるメモリ書込み手順
を示すフローチャートである。なお、図18に示すメモ
リ書込み処理は、第1の実施形態と同じように、電源遮
断時のACF信号による割り込み処理である。
【0102】図18のステップS131では、MPU1
07のRAMに格納された輝度レベル、色彩レベル、画
質レベルから、図16の(b)に示す割り付けで調整レ
ベルデータ(1語)を構成する。続いて、ステップS1
32において、上述のメモリ読出し処理後のポインタの
値を獲得する。そして、ステップS133において、該
ポインタによって示されるアドレスにアクセスし、ステ
ップS131で生成した調整レベルデータを書き込む。
【0103】以上の手順により、データが格納されるア
ドレスは書き込みC回毎に2ずつ進む。EEPROM2
14は64語構成であり、データとカウンタの格納領域
は、ポインタの格納場所以外の領域に2語×31個とれ
るので、1語当たりの書き込み回数は C回÷(C回×31箇所)=1/31 と低減される。これは、EEPROM114を使用する
上で、見かけ上の書き込み耐久回数が31倍に拡大する
ことに相当する。従って、上記第2の実施形態によれ
ば、EEPROMのみかけ上の耐久性が向上する。
【0104】なお、上記第2の実施形態では、第1の実
施形態と同様、電源遮断時に動作できる時間(電源10
8の保持時間)が20msであり、この間に1回しかメ
モリ書き込み時間が取れないため、データは1語のみと
した。しかし、電源の保持時間が長くかつ格納するデー
タが多い場合には2語以上のデータを書き込むことも可
能である。例えば、W語構成のEEPROMにN語(0
<N<W)ずつのデータを格納し、書き込みC回毎にポ
インタをシフトする場合には、平均書込み回数はつぎの
ように求めることができる。
【0105】一般に、平均書込み回数は、 (平均書き込み回数)=(一つアドレスに書き込む回
数)÷(書き込み場合数) と表される。ここで、メモリ全体が一通り使われるまで
の1つのアドレスにおける書き込み回数はC回、メモリ
全体が一通り使われるまでに行われる書き込みの場合数
は、W語の内の1語がポインタに使用されるので、 (書き込み場合数)=(W[語]−1[語])÷N[語]×C
[回] となる。
【0106】即ち、平均書き込み回数は、 (平均書き込み回数)=C[回]÷((W[語]−1[語])
÷N[語]×C[回]) =N[語]÷(W[語]−1[語]) となり、Cとは無関係となる。一方、ポインタはデータ
の格納アドレスが変更される毎、即ちデータの書き込み
C回毎に書き込みが行われる。よって、ポインタの格納
される語の平均書き込み回数は、 (平均書き込み回数)=1÷C[回] である。ここで、カウンタの初期値であるCを C≒(W[語]−1[語])÷N[語] とすれば、メモリ全体に渡ってほぼ同じ書き込み頻度と
することができる。これは、EEPROM214を使用
する上で、見かけ上の書き込み耐久回数が((W[語]−
1[語])÷N[語])倍に拡大することに相当する。
【0107】なお、第1の実施形態と同様に、電源遮断
語の電源保持時間を十分に長くとれるのであれば、カウ
ンタやポインタの更新をメモリ書込み時において実行す
るように構成することも可能である。この場合、EEP
ROMに保持された調整レベルデータから変化していな
いような場合には、書込み処理を行わないようにするこ
とができ、EEPROMの耐久性を更に向上する。
【0108】図19は、第2の実施形態によるメモリ書
込み処理の他の手順を示すフローチャートである。な
お、本フローチャートの実行に際しては、調整レベルデ
ータの読出しが正常に行われた場合の読出し処理(図1
7)におけるカウンタ値、ポインタの更新を行わない。
すなわち、ステップS117においてパリティが正しけ
れば、そのままメモリ読出し処理を終了する。
【0109】図19において、まずステップS131
で、輝度レベル、色彩レベル、画質レベルをMPU10
7内のRAMから読みだし、調整レベルデータを生成す
る。そして、ステップS134において、ポインタ値を
取得し、該ポインタ値によって示されるEEPROM1
14のアドレスから調整データを取得する。ステップS
135では、ステップS131で得られた調整レベルデ
ータとステップS134で得られた調整レベルデータと
を比較し、両者が一致すれば、メモリ書込みを行わず、
本処理を終了する。
【0110】一方、ステップS135で両者が一致しな
ければ、ステップS136へ進み、ポインタ値+1のア
ドレスに格納されたカウンタ値を減算する。この結果、
当該カウンタ値が0となった場合は(ステップS13
7)、ステップS138で記憶位置を更新する。なお、
記憶位置の更新は、上述の図17のステップS122〜
ステップS126の処理と同様である。そして、ステッ
プS133において、ポインタ値の示すアドレスにステ
ップS131で生成した調整レベルデータを書き込む。
【0111】以上のような処理により、EEPROMへ
の書き込み回数が節約され、みかけ上の耐久性が向上す
る。
【0112】また、図17のステップS122におい
て、ポインタを増加した結果、EEPROM114の最
大アドレス値(本例では3FH)を越えた場合は、ポイ
ンタ値を02Hとする。この結果、調整レベルデータと
カウンタ値の記憶位置を、EEPROMの記憶領域内で
循環させることができる。
【0113】以上説明したように、上記各実施形態によ
れば、プログラム上の追加を行うだけで、費用の増加な
しに、記憶デバイスの1語当たりの書き込み回数が低減
され、記憶デバイス全体の書き込み耐久回数を増大する
ことが可能となる。そして、EEPROMなどに書き込
み耐久回数の比較的少ない素子を記憶デバイスとした場
合にも、長期にわたり安定した動作をする液晶表示装置
を提供することが可能となる。
【0114】[他の実施形態]なお、本発明は、複数の
機器(例えばホストコンピュータ,インタフェイス機
器,リーダ,プリンタなど)から構成されるシステムに
適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写
機,ファクシミリ装置など)に適用してもよい。
【0115】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そ
のシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPU
やMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを
読出し実行することによっても、達成されることは言う
までもない。
【0116】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は
本発明を構成することになる。
【0117】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピディスク,ハードディス
ク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD
−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMな
どを用いることができる。
【0118】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレ
ーティングシステム)などが実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が
実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0119】さらに、記憶媒体から読出されたプログラ
ムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボード
やコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる
メモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に
基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わ
るCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施形態の機能が実現される場
合も含まれることは言うまでもない。
【0120】本発明を上記記憶媒体に適用する場合、そ
の記憶媒体には、先に説明したフローチャートに対応す
るプログラムコードを格納することになるが、簡単に説
明すると、図20、図21の各メモリマップ例に示すよ
うに、プログラムモジュールを記憶媒体に格納すること
になる。
【0121】すなわち、図20に示すように、少なくと
も「検出処理モジュール」「第1書込み処理モジュー
ル」および「第2書込み処理モジュール」の各モジュー
ルのプログラムコードを記憶媒体に格納すればよい。
【0122】ここで、上記各モジュールは、所定ビット
数からなる語を書き換え可能な単位とする記憶媒体(た
とえば、EEPROM)の記憶制御を行うためのプログ
ラムコードを構成するものである。そして、検出処理モ
ジュールは、少なくとも1つの反転ビットを有する所定
語を含むN個の語からなるデータ構成の第1データの上
記記憶媒体における記憶位置を、該所定語に基づいて検
出する検出処理を行う。また、第1書込み処理モジュー
ルは、前記認識処理で認識された前記第1データの記憶
位置より少なくとも1語分をずらした位置を新たな記憶
位置とし、前記記憶媒体における該新たな記憶位置に、
前記データ構成を有する第2データを書き込む第1書込
み処理を実現する。更に、第2書込み処理モジュール
は、前記第1データの記憶された語のうち、前記第1書
込み処理による前記第2データの書込みによって更新さ
れない語の全てのビットを非反転状態にする第2書込み
処理を実現するものである。
【0123】また、図21に示すように、「書込み処理
モジュール」、「計数処理モジュール」及び「更新処理
モジュール」の各プログラムモジュールを格納するよう
にしてもよい。
【0124】ここで、各プログラムモジュールは、所定
ビット数からなる語を書き換え可能な単位とする記憶媒
体(たとえば、EEPROM)の、所定語数の制御範囲
の記憶制御を行うものである。そして、書込みモジュー
ルは、N個の語を有し、少なくとも1つの反転ビットを
有する所定語を含むデータ構成のデータを前記記憶媒体
の所定の記憶位置に書込む書込み処理を実現する。ま
た、計数処理モジュールは、前記第1書込み処理による
書込みの回数を計数する計数処理を実現する。また、更
新処理モジュールは、前記書込み処理によるデータの書
込みに際して、前記計数処理によって計数された書込み
回数が所定値を越えた場合、該書込み処理による書込み
対象の記憶位置を少なくとも1語分ずらした位置に更新
する更新処理を行う。
【0125】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
表示装置の設定状態等を示すデータを書換可能な記憶媒
体に格納する場合に、同一記憶位置に対する書き込み回
数を減少させることが可能になるので、記憶媒体の耐久
性が向上する。
【0126】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における液晶表示装置の構
成を示すブロック図である。
【図2】液晶表示パネル111の駆動条件を説明する図
である。
【図3】MPU107とスイッチボード113の接続を
示す図である。
【図4】MPU107が実行する主プログラムのフロー
チャートである。
【図5】ONシーケンスの手順を示すフローチャートで
ある。
【図6】調整動作の手順を示すフローチャートである。
【図7】各調整項目の調整手順を示すフローチャートで
ある。
【図8】温度補償処理の手順を表すフローチャートであ
る。
【図9】外部から液晶表示装置にAC電源が供給された
際及びAC電源が遮断された際の動作を示すタイムチャ
ートである。
【図10】電源OFF時の割り込みプログラムで実行さ
れるOFFシーケンスの制御手順を示すフローチャート
である。
【図11】本実施形態における調整レベルを保持するた
めのEEPROMのデータ構成を示す図である。
【図12】本実施形態におけるメモリ書込みの手順を示
すフローチャートである。
【図13】当該表示装置の立ち上げ時に行われる「メモ
リ読み出し」動作を示すフローチャートである。
【図14】調整レベルを保持するためのEEPROMの
データ構成の他の例を示す図である。
【図15】電源遮断時のメモり書込み時において、調整
レベルデータが変化した場合にのみEEPROMへの書
込みを実行する手順を説明するフローチャートである。
【図16】第2の実施形態における調整レベルを保持す
るためのEEPROMのデータ構成を示す図である。
【図17】第2の実施形態における、メモリ読みだし手
順を表すフローチャートである。
【図18】第2の実施形態におけるメモリ書込み手順を
示すフローチャートである。
【図19】第2の実施形態によるメモリ書込み処理の他
の手順を示すフローチャートである。
【図20】本発明に係る制御プログラムを格納する記憶
媒体のメモリマップ例を示す図である。
【図21】本発明に係る制御プログラムを格納する記憶
媒体のメモリマップ例を示す図である。
【図22】一般的な液晶表示装置の例を示すブロック図
である。
【図23】MPU1807とスイッチボード1813の
接続を示す図である。

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定ビット数からなる語を書き換え可能
    な単位とする記憶媒体を有した記憶制御装置であって、 少なくとも1つの反転ビットを有する所定語を含むN個
    の語からなるデータ構成の第1データの前記記憶媒体に
    おける記憶位置を、該所定語に基づいて検出する検出手
    段と、 前記認識手段で認識された前記第1データの記憶位置よ
    り少なくとも1語分をずらした位置を新たな記憶位置と
    し、前記記憶媒体における該新たな記憶位置に、前記デ
    ータ構成を有する第2データを書き込む第1書込み手段
    と、 前記第1データの記憶された語のうち、前記第1書込み
    手段による前記第2データの書込みによって更新されな
    い語の全てのビットを非反転状態にする第2書込み手段
    とを備えることを特徴とする記憶制御装置。
  2. 【請求項2】 前記所定語は前記データ構成におけるN
    語の先頭の語であり、 前記検出手段は、前記記憶媒体の所定領域における先頭
    アドレスより順次データを読み出し、少なくとも1つの
    反転ビットを含む語を検出した場合に、該語を先頭とす
    るN語のアドレスを前記第1データの記憶位置として検
    出することを特徴とする請求項1に記載の記憶制御装
    置。
  3. 【請求項3】 前記所定語は、反転状態のビットの数を
    奇数個とするための1ビットの奇数パリティビットを含
    むことを特徴とする請求項1または2に記載の記憶制御
    装置。
  4. 【請求項4】 前記所定語は、常に反転状態に固定され
    た少なくとも1つのビットを含むことを特徴とする請求
    項1または2に記載の記憶制御装置。
  5. 【請求項5】 前記検索手段によって検出された記憶位
    置より前記第1データを読み出す読出手段を更に備え、 前記第2データ書込み手段は、前記読出手段の実行後の
    前記第1データ書込み手段の実行前に行うことを特徴と
    する請求項1に記載の記憶制御装置。
  6. 【請求項6】 前記第1データと第2データとを比較
    し、前記第1及び第2データが異なる場合に前記第1及
    び第2書込み手段を実行する制御手段を更に備えること
    を特徴とする請求項1に記載の記憶制御装置。
  7. 【請求項7】 所定ビット数からなる語を書き換え可能
    な単位とする記憶媒体の、所定語数の制御範囲の記憶制
    御を行う記憶制御装置であって、 N個の語を有し、少なくとも1つの反転ビットを有する
    所定語を含むデータ構成のデータを前記記憶媒体の所定
    の記憶位置に書込む書込み手段と、 前記第1書込み手段による書込みの回数を計数する計数
    手段と、 前記書込み手段によるデータの書込みに際して、前記計
    数手段によって計数された書込み回数が所定値を越えた
    場合、該書込み手段による書込み対象の記憶位置を少な
    くとも1語分ずらした位置に更新する更新手段とを備え
    ることを特徴とする記憶制御装置。
  8. 【請求項8】 前記書込み手段による書込み対象の記憶
    位置を示すポインタを前記制御範囲の所定のアドレスに
    保持する保持手段と、 前記更新手段によって前記書込み手段による書込み対象
    の記憶位置が更新された場合に、前記保持手段で保持さ
    れている記憶位置を更新する第2更新手段とを更に備え
    ることを特徴とする請求項7に記載の記憶制御装置。
  9. 【請求項9】 前記データの読み出し位置、及び前記書
    込み手段によるデータの記憶位置を前記保持手段で保持
    されているポインタによって決定することを特徴とする
    請求項8に記載の記憶制御装置。
  10. 【請求項10】 前記計数手段は、前記書込み手段によ
    る書込み対象の記憶位置と所定の関係を有した記憶位置
    に前記書込み回数を示す計数情報を保持することを特徴
    とする請求項7に記載の記憶制御装置。
  11. 【請求項11】 前記計数手段における計数情報の記憶
    位置は、前記書込み手段による書込み対象の記憶位置に
    続く位置であることを特徴とする請求項10に記載の記
    憶制御装置。
  12. 【請求項12】 前記書込み手段によって書き込むべき
    新たなデータと前回までに記憶されているデータとが異
    なる場合に、該書込み手段による書込みを実行する制御
    手段を更に備えることを特徴とする請求項7に記載の記
    憶制御装置。
  13. 【請求項13】 請求項1乃至6のいずれかに記載の記
    憶制御装置と、 映像信号に基づく表示を行う表示器と、 前記検出手段で検出された記憶位置より読み取った前記
    第1データの内容に基づいて前記表示器を設定する設定
    手段と、 前記表示器の設定状態を変更する変更手段と、 前記表示器における現状の設定状態を前記第2データと
    して生成する生成手段とを備えることを特徴とする表示
    装置。
  14. 【請求項14】 請求項7乃至12のいずれかに記載の
    記憶制御装置と、 映像信号に基づく表示を行う表示器と、 前記書込み手段による書込み対象位置である所定の記憶
    位置よりデータを読み出し、該データに基づいて前記表
    示器を設定する設定手段と、 前記表示器の設定状態を変更する変更手段と、 前記表示器における現状の設定状態を前記書込み手段に
    よって書込むためのデータとして生成する生成手段とを
    備えることを特徴とする表示装置。
  15. 【請求項15】 所定ビット数からなる語を書き換え可
    能な単位とする記憶媒体を有した記憶制御装置の制御方
    法であって、 少なくとも1つの反転ビットを有する所定語を含むN個
    の語からなるデータ構成の第1データの前記記憶媒体に
    おける記憶位置を、該所定語に基づいて検出する検出工
    程と、 前記認識工程で認識された前記第1データの記憶位置よ
    り少なくとも1語分をずらした位置を新たな記憶位置と
    し、前記記憶媒体における該新たな記憶位置に、前記デ
    ータ構成を有する第2データを書き込む第1書込み工程
    と、 前記第1データの記憶された語のうち、前記第1書込み
    工程による前記第2データの書込みによって更新されな
    い語の全てのビットを非反転状態にする第2書込み工程
    とを備えることを特徴とする記憶制御方法。
  16. 【請求項16】 所定ビット数からなる語を書き換え可
    能な単位とする記憶媒体の、所定語数の制御範囲の記憶
    制御を行う記憶制御方法であって、 N個の語を有し、少なくとも1つの反転ビットを有する
    所定語を含むデータ構成のデータを前記記憶媒体の所定
    の記憶位置に書込む書込み工程と、 前記第1書込み工程による書込みの回数を計数する計数
    工程と、 前記書込み工程によるデータの書込みに際して、前記計
    数工程によって計数された書込み回数が所定値を越えた
    場合、該書込み工程による書込み対象の記憶位置を少な
    くとも1語分ずらした位置に更新する更新工程とを備え
    ることを特徴とする記憶制御方法。
  17. 【請求項17】 所定ビット数からなる語を書き換え可
    能な単位とする記憶媒体の記憶制御を行うためのプログ
    ラムコードを格納するコンピュータ可読メモリであっ
    て、 少なくとも1つの反転ビットを有する所定語を含むN個
    の語からなるデータ構成の第1データの前記記憶媒体に
    おける記憶位置を、該所定語に基づいて検出する検出工
    程のコードと、 前記認識工程で認識された前記第1データの記憶位置よ
    り少なくとも1語分をずらした位置を新たな記憶位置と
    し、前記記憶媒体における該新たな記憶位置に、前記デ
    ータ構成を有する第2データを書き込む第1書込み工程
    のコードと、 前記第1データの記憶された語のうち、前記第1書込み
    工程による前記第2データの書込みによって更新されな
    い語の全てのビットを非反転状態にする第2書込み工程
    のコードとを備えることを特徴とするコンピュータ可読
    メモリ。
  18. 【請求項18】 所定ビット数からなる語を書き換え可
    能な単位とする記憶媒体の、所定語数の制御範囲の記憶
    制御を行うためのプログラムコードを格納するコンピュ
    ータ可読メモリであって、 N個の語を有し、少なくとも1つの反転ビットを有する
    所定語を含むデータ構成のデータを前記記憶媒体の所定
    の記憶位置に書込む書込み工程のコードと、 前記第1書込み工程による書込みの回数を計数する計数
    工程のコードと、 前記書込み工程によるデータの書込みに際して、前記計
    数工程によって計数された書込み回数が所定値を越えた
    場合、該書込み工程による書込み対象の記憶位置を少な
    くとも1語分ずらした位置に更新する更新工程のコード
    とを備えることを特徴とするコンピュータ可読メモリ。
JP28999196A 1996-10-31 1996-10-31 記憶制御装置及び方法及び液晶表示装置 Withdrawn JPH10133617A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000318271A (ja) * 1999-05-13 2000-11-21 Fuji Photo Film Co Ltd プリンタ
JP2005266573A (ja) * 2004-03-19 2005-09-29 Seiko Epson Corp 電気光学装置、電気光学装置の制御装置、電気光学装置の制御方法および電子機器

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JP2000318271A (ja) * 1999-05-13 2000-11-21 Fuji Photo Film Co Ltd プリンタ
JP2005266573A (ja) * 2004-03-19 2005-09-29 Seiko Epson Corp 電気光学装置、電気光学装置の制御装置、電気光学装置の制御方法および電子機器

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