JPH10133223A - 積層型液晶セル及びその製造方法 - Google Patents

積層型液晶セル及びその製造方法

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JPH10133223A
JPH10133223A JP29034696A JP29034696A JPH10133223A JP H10133223 A JPH10133223 A JP H10133223A JP 29034696 A JP29034696 A JP 29034696A JP 29034696 A JP29034696 A JP 29034696A JP H10133223 A JPH10133223 A JP H10133223A
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liquid crystal
electrode
insulating film
crystal layer
transparent
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JP29034696A
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English (en)
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Takuya Sasaya
卓也 笹谷
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 互いに異なる二色性色素を含む両液晶層間の
絶縁層を容易に視差を生じない程度に薄膜化するように
した液晶セル及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 互いに対向する両電極基板10、20の
間に、絶縁膜40と、この絶縁膜の各表面に形成された
各電極41、42とを有する積層体と、絶縁膜60と、
この絶縁膜の各表面に形成された各電極61、62とを
有する他の積層体が設けられている。また、これら積層
体の間及びこれら各積層体と両電極基板の各々との間に
は、互いに異なる二色性色素を含む各液晶層30、5
0、70がそれぞれ設けられている。ここで、各絶縁膜
40、60が、視差を生じさせない程度に薄く形成され
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯情報端末機
器、液晶テレビジョン、液晶表示装置等のフルカラー型
或いはマルチカラー型等のカラー型液晶装置に採用され
る液晶セル及びその製造方法に係り、特に、複数の液晶
層を積層してなる積層型液晶セル及びその製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】この種の液晶セルのうち、例えば、反射
型液晶セルはバックライトを必要としないから、液晶セ
ルの薄型化や消費電力の低減化が可能である。このた
め、反射型液晶セルは携帯情報端末機器のディスプレイ
として期待されている。また、反射型液晶セルでは、光
源として外光を用いる。このため、この液晶セルの光利
用効率を高めることが、視認性の良好な表示を得る上で
重要である。
【0003】その一例としては、互いに異なる二色性色
素を含む三層のゲストホスト液晶層を両電極基板の間に
積層し、減法混色法によりフルカラー表示するようにし
た液晶セルがある。この液晶セルは偏光板やカラーフィ
ルタを必要としないため、光利率が非常に高い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記液晶セ
ルにおいては、各ゲストホスト液晶層を独立的に制御す
るため、これら各ゲストホスト液晶層の間に絶縁層をそ
れぞれ設けるとともに、これら各絶縁層の両表面にそれ
ぞれ電極を形成する。ここで、液晶セルに視差が生ずる
のを防止するには、絶縁層が薄い程よいが、液晶セルの
製造時に絶縁層が破損し易いため、取扱いが困難である
という不具合がある。従って、絶縁層にはある程度の厚
みが必要とされる。
【0005】しかし、この絶縁層としては、通常、厚さ
数百μmのガラス板が使用されるため、互いに隣り合う
両ゲストホスト液晶層は、少なくとも絶縁層の厚さ分だ
け離れて位置することとなる。その結果、液晶セルを見
たとき、見る位置によって視差が発生し、各色の画素領
域がずれて見えるという不具合を生ずる。また、この視
差の影響は、画素領域が精細になる程ひどくなる。
【0006】これに対しては、特開平3−198028
号公報にて示すように、各液晶層の間の絶縁層を廃止し
た構成の液晶セルとすることも考えられる。そして、こ
の液晶セルは、積層した動作電圧の異なる各液晶層を挟
む一対の電極により駆動されるようになっている。この
ような液晶セルでは、各液晶層が積層状に互いに接触し
ているため、液晶セルを見ても視差の発生はない。
【0007】しかし、動作電圧の異なる各液晶層の積層
体では、その電気光学特性に急峻性がないため、液晶セ
ルとしては、単純マトリクス駆動によるものは不適当で
あって、コストの高いアクティブマトリクス駆動による
ものが必要となる。さらに、各液晶層の積層体を駆動す
るため、駆動電圧が高くなる。従って、駆動回路の高耐
圧化が必要となる。
【0008】また、通常のIC製造工程のように、電
極、液晶層及び絶縁層を順次下から堆積させながらエッ
チング処理を駆使し、絶縁層を薄くしながら液晶セルを
製造することも考えられるが、製造工程が非常に複雑に
なるという不具合が生ずる。そこで、本発明は、以上の
ようなことに対処するため、互いに異なる二色性色素を
含む両液晶層間の絶縁膜を容易にかつ視差を生じない程
度に薄膜化するようにした液晶セル及びその製造方法を
提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明によれば、絶縁膜及びこの絶
縁膜の各表面に形成した各電極からなる積層体が両電極
基板の間に設けられ、当該積層体と両電極基板の各々と
の間に、互いに異なる二色性色素を含む各液晶層がそれ
ぞれ設けられている。そして、絶縁膜が、視差を生じさ
せない程度に薄く形成されている。
【0010】このように絶縁膜を薄く形成したので、液
晶セルを見たとき、視差を生ずることがない。また、積
層体の形成にあたり、離型用基板に電極、絶縁膜及び電
極を順次積層して積層体とし、離型用基板により積層体
を電極基板に貼り合わせるようにすれば、絶縁膜の薄膜
化を容易に実現することができ、しかも、この絶縁膜に
損傷が加わることもない。
【0011】このような作用効果は請求項2に記載の発
明によっても同様に達成できる。また、請求項3、4に
記載の発明によれば、請求項1及び2のいずれか一つに
記載の作用効果を達成し得るような液晶セルを容易に製
造できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づき説明する。図1は、本発明が反射型の積層型液
晶セルに適用された例を示している。なお、図1では、
液晶セルの要部の断面が示されている。この液晶セル
は、互いに対向して位置する下側電極基板10と、上側
電極基板20を備えている。
【0013】電極基板10は、透明基板11と、この透
明基板11の内表面に形成した複数条の反射電極12と
を備えている。各反射電極12は、後述する第1番目の
高分子分散型液晶層30の複数条の走査電極としての役
割を果たす。また、複数の電極端子13が、図2にて示
すごとく、透明基板11の内表面に形成されており、こ
れら各電極端子13は、後述する第2番目及び第3番目
の高分子分散型液晶層50、70の間の各透明導電膜6
1、62に電圧を供給する役割を果たす。この場合、各
電極端子13を設けた透明基板11は、機械的強度が高
いので、各電極端子13の外部回路との接続が容易とな
る。
【0014】一方、電極基板20は、ガラス基板からな
る透明基板21と、この透明基板21の内表面に形成し
た複数条の透明電極22とにより構成されている。ここ
で、各透明電極22は、各反射電極12に対し直角とな
るように位置している。また、液晶セルは、両電極基板
10、20の間に積層状に介装した高分子分散型液晶層
30、透明絶縁膜40、高分子分散型液晶層50、透明
絶縁膜60及び高分子分散型液晶層70を備えている。
【0015】各高分子分散型液晶層30、50、70
は、フルカラー表示し得るように互いに異なる着色層と
なっている。透明絶縁膜40の電極基板10側表面に
は、複数条の透明電極41が、高分子分散型液晶層30
を介し各反射電極12に対向してこれらと共にマトリク
ス状画素を構成するように形成されている。一方、透明
絶縁膜40の透明絶縁膜60側表面には、複数条の透明
電極42が、透明絶縁膜40を介し各透明電極41に直
角となるように形成されている。
【0016】透明絶縁膜60の透明絶縁膜40側表面に
は、複数条の透明電極61が、高分子分散型液晶層50
を介し各透明電極42に対向してこれらと共にマトリク
ス状画素を構成するように形成されている。一方、透明
絶縁膜60の電極基板20側表面には、複数条の透明電
極62が、高分子分散型液晶層70を介し各透明電極2
2に対向しこれらと共にマトリクス状画素を構成するよ
うに形成されている。
【0017】次に、上記液晶セルの製造方法につき図2
乃至図12に基づいて説明する。まず、ガラス基板から
なる透明基板11の内表面にアルミニウムを電子ビーム
法或いはスパッタ法により膜状に蒸着する。そして、複
数条の反射電極12及び複数の電極端子13を、パター
ンエッチングにより、図2にて示すごとく形成する。
【0018】ここで、視野角を向上するために、各反射
電極12の反射面は散乱面とするのが望ましい。このた
め、透明基板11の内表面に、所要の視野角に対応した
散乱特性が得られるように、予め、適正な凹凸加工を施
しておき、その上に各反射電極12を形成するようにす
る。なお、予め透明基板11の内表面に凹凸加工を施す
代わりに、各反射電極12の反射面を熱処理により荒ら
すことで散乱面を得るようにしてもよい。
【0019】ついで、板厚1.1mmのガラス基板から
なる剥離基板80の表面に、図3にて示すごとく、フル
コート44−ZC等により離型層81を形成する。この
離型層81は、480℃までの高い耐熱性を有するか
ら、この離型層81上に透明電極や透明絶縁膜を形成す
るときの処理温度を限定する必要はない。上述のように
離型層81を形成した後、後述のように形成する高分子
分散型液晶層50の走査電極である透明電極42を形成
するために、ITOを、スパッタ法により、約50nm
堆積させて透明導電膜Mとして形成する。
【0020】ついで、この透明導電膜M上に、酸化シリ
コンを、プラズマCVD法により、約2μm堆積させ
て、透明絶縁膜40として形成する(図3参照)。そし
て、ITOを、スパッタ法により、透明絶縁膜40上
に、約50nmの厚さにて透明導電膜として堆積させた
後、この透明導電膜にパターンエッチングを施して複数
条の透明電極41(高分子分散型液晶層30の信号電
極)を形成する(図3参照)。
【0021】以上の工程では、離型層81が480℃の
耐熱性があるため、ITOによる成膜時の基板温度を4
00℃以上にし得る。従って、導電率の高い良好な透明
導電膜が得られる。なお、透明絶縁膜40を形成する材
料としては、酸化シリコンに限ることなく、可視光に対
する透過率が高く絶縁性の高い材料であれば、ポリイミ
ド等の樹脂材料を採用してもよい。
【0022】次に、透明基板11上に、異方性導電膜9
0を、図4にて示すごとく、各透明電極12の端部及び
各電極端子13を介し設ける。しかして、高分子分散型
液晶層30の原料、即ち、二色性色素を添加した液晶と
光硬化性樹脂の前駆体(プレポリマー)に、高分子分散
型液晶層30の厚さを調整するための多数のスペーサ3
1を混入してなる混合液体32を、図5(b)にて示す
ごとく、電極基板10の内表面に、各透明電極12、電
極端子13及び異方性導電膜90を介し塗布する。この
とき、二色性色素がプレポリマ中に溶け込まないように
することが重要である。
【0023】ついで、剥離基板80を、図5にて示すご
とく、電極基板10の上方に支持する。このとき、両透
明電極12、41が混合液体32を介し互いに直角に対
向して位置するようにする。このような状態にて、剥離
基板80にその上方から加圧する。これにより、混合液
体32及び異方性導電膜90が図6にて示すように加圧
された状態となる。このとき、混合液体32の厚さは、
各スペーサ31の粒径により定まる。
【0024】ついで、図7にて矢印により示すごとく、
剥離基板80にその上方から紫外線UVを照射する。こ
れにより、紫外線UVが剥離基板80、離型層81、透
明導電膜M及び透明導電膜40を通し混合液体32を照
射する。このため、混合液体32が硬化して液晶が相分
離し、スペーサ31により厚さを設定された厚さにて、
高分子分散型液晶層30が形成される。
【0025】但し、上記紫外線UVの照射に際しては、
図7(b)にて示すごとく、表示領域以外の混合液体3
2の部分、例えば、各電極端子13のうち異方性導電膜
90からの延出部分上の混合液体32に対する紫外線U
Vの照射を、遮光板Pにより遮断する。これにより、遮
光板Pにより紫外線UVの照射を遮断された混合液体3
2の部分は硬化しない。このため、この混合液体32の
部分を、高分子分散型液晶層30の形成後においても、
エタノール洗浄により容易に除去できる。
【0026】このようにして高分子分散型液晶層30を
形成した後は、剥離基板80を離型層81と共に、図8
及び図9にて示すごとく、透明絶縁膜Mから剥離する。
このとき、既に、各透明電極41、透明絶縁膜40及び
透明導電膜Mが積層体として高分子分散型液晶層30、
各透明電極12及び各電極端子13を介し透明基板11
の内表面に強固に固定されている。しかも、離型層81
が剥離基板80と上記積層体との間にある。このため、
上記剥離が容易に行える。
【0027】然る後、透明導電膜Mにパターンエッチン
グを施して複数条の透明電極42(高分子分散型液晶層
50の走査電極)を形成する。以上の工程により、透明
基板11の内表面に反射電極12、高分子分散型液晶層
30、透明電極41、透明絶縁膜40及び透明電極42
がこれらの順で形成された。
【0028】この場合、透明電極41、透明絶縁膜4
0、透明絶縁膜M(又は透明電極42)の積層体は、作
製工程中において、常に、強固な透明基板11或いは剥
離基板80に保持されているため、透明絶縁膜40を、
視差を招かない数μm乃至十数μm程度の厚さまで薄く
しても作製途中でこの透明絶縁膜40に損傷を招くこと
がない。
【0029】次に、上述のように剥離した剥離基板80
の離型層81上に、後述のように形成する高分子分散型
液晶層70の走査電極である透明電極62を形成するた
めに、ITOを、スパッタ法により、離型層81上に、
約50nmの厚さにて透明導電膜として堆積させた後、
この透明導電膜上に、透明絶縁膜60を、透明絶縁膜4
0と同様に形成する。
【0030】そして、ITOを、スパッタ法により透明
絶縁膜60上に約50nmの厚さにて透明導電膜として
堆積させた後、この透明導電膜にパターンエッチングを
施して複数条の透明電極61(高分子分散型液晶層50
の信号電極)を形成する。一方、透明基板21の内表面
にITOをスパッタ法により膜状に蒸着する。そして、
複数条の透明電極22をパターンエッチングにより形成
する。
【0031】ついで、高分子分散型液晶層70の原料、
即ち、高分子分散型液晶層30の二色性色素性色素とは
異なる二色性色素を添加した液晶と光硬化性樹脂の前駆
体に、多数のスペーサを混入してなる混合液体を、透明
基板21の内表面に各透明電極22を介し塗布する。つ
いで、剥離基板80を、上述のように高分子分散型液晶
層70の原料にスペーサを混入した混合液体を介し位置
させ、この混合液体を、剥離基板80を介して加圧す
る。そして、この加圧後の混合液体を、紫外線UVによ
り上述と同様に照射する。
【0032】これにより、高分子分散型液晶層70が高
分子分散型液晶層30と同様に形成される。このように
して高分子分散型液晶層70を形成した後は、上述と同
様に、剥離基板80を離型層81と共に、上述した透明
絶縁膜Mに相当する透明絶縁膜から剥離する。このと
き、既に、各透明電極62、透明絶縁膜60及び透明導
電膜Mに相当する透明絶縁膜が積層体として高分子分散
型液晶層70及び各透明電極22を介し透明基板21の
内表面に強固に固定されている。しかも、離型層81が
剥離基板80と上記積層体との間にある。このため、上
記剥離が容易に行える。
【0033】然る後、透明導電膜Mに相当する透明導電
膜にパターンエッチングを施して複数条の透明電極61
(高分子分散型液晶層50の走査電極)を形成する。以
上の工程により、透明基板21の内表面に透明電極2
2、高分子分散型液晶層70、透明電極62、透明絶縁
膜60及び透明電極61がこれらの順で形成された。
【0034】この場合、透明電極61、透明絶縁膜6
0、透明導電膜Mに相当する透明導電膜(又は透明電極
62)の積層体は、作製工程中において、常に、強固な
透明基板21或いは剥離基板80に保持されているた
め、透明絶縁膜60を、透明導電膜40と同様に、視差
を招かない数μm乃至十数μm程度の厚さまで薄くして
も作製途中でこの透明絶縁膜60に損傷を招くことがな
い。
【0035】然る後は、高分子分散型液晶層50の原
料、即ち、高分子分散型液晶層30、70の各の二色性
色素性色素とは異なる二色性色素を添加した液晶と光硬
化性樹脂の前駆体に、多数のスペーサを混入してなる混
合液体を、透明絶縁膜40に各透明電極42を介し塗布
する。ついで、透明基板21を、上述のように高分子分
散型液晶層50の原料にスペーサを混入した混合液体を
介し透明基板11の上方に図11及び図12にて示すご
とく位置させ、この混合液体を、透明基板21を介して
加圧する。そして、この加圧後の混合液体を、紫外線U
Vにより上述と同様に照射する。
【0036】これにより、高分子分散型液晶層50が高
分子分散型液晶層30、50と同様に形成される。以上
説明したように、液晶セルの製造にあたり、両透明絶縁
膜40、60の各厚さを上述のごとく非常に薄くするの
で、液晶セルを透明基板21から見た場合に、各画素の
間で相互に視差を生ずることがない。
【0037】この場合、透明絶縁膜は薄い程よいが、例
えば、画素ピッチを150μm×150μmの正方形の
液晶セルを有する約5×24、5mmのVGAパネルと
した場合、このパネルに対し45度斜めから観察しても
画素のずれは3μm程度であり、観察者は、視差による
色ずれを感じない。また、上述のごとく、剥離基板80
及び両電極基板10、20を利用して、上記各積層体の
貼り合わせにより液晶セルを製造するので、各透明絶縁
膜が非常に薄くても、これら透明絶縁膜を容易に形成す
ることができ、かつ、これら透明絶縁膜に損傷を招くこ
とはない。
【0038】また、上述のように製造した液晶セルにお
いては、三層からなる高分子分散型液晶層となってい
る。このため、高分子分散型液晶を挟む画素電極と共通
電極との間に電圧を印加しなければ、当該高分子分散型
液晶の色素による吸収に基づき着色状態となる。一方、
高分子分散型液晶層を挟む画素電極と共通電極との間に
電圧を印加すると、当該高分子分散型液晶層は透明状態
となる。これにより、液晶セルのカラー表示が可能とな
る。
【0039】なお、本発明の実施にあたり、高分子分散
型液晶に限ることなく、光分散型液晶や、二色性色素を
含む液晶であればよい。例えば、アモルファス構造を有
するネマッチック液晶であって2色性色素を有するもの
であってもよい。また、本発明の実施にあたっては、上
記実施形態にて述べた反射型液晶セルに限ることなく、
透過型液晶セルに本発明を適用して実施してもよい。こ
の場合、反射電極はITOにより透明電極として形成す
る。
【0040】また、本発明の実施のあたり、上記各高分
子分散型液晶層は、液晶材料が液晶滴を形成するポリマ
ーネット型である必要はなく、液晶材料が連続体ネット
ワークを形成するポリマーボル型であってもよい。ま
た、本発明の実施のあたり、上記各高分子分散型液晶層
は、シアン、マゼンダ、イエローの三色とする必要はな
く、表示したい色に合わせて他の二色性色素としてもよ
い。また、液晶セルを三層に限ることなく、二層或いは
4層としてもよい。
【0041】例えば、上記実施形態において、図1で示
す液晶セルにて透明絶縁膜60、透明電極61、高分子
分散型液晶層50、透明電極42を排除した構成として
もよい。また、本発明の実施にあたり、液晶セルの各電
極はマトリクス状に構成したものに限ることなく、パタ
ーン電極と共通電極との組み合わせをもつ液晶セルに本
発明と適用して実施してもよい。
【0042】また、本発明の実施にあたっては、離型層
81上に、直接、透明導電膜を形成するのではなく、こ
の離型層81に樹脂層を形成し、この樹脂層に透明導電
膜を形成するようにすれば、離型層81の離型性をより
一層向上できる。また、本発明の実施にあたっては、離
型層81上に形成した透明導電膜のパターンエッチング
を、剥離基板80の剥離後ではなく、離型層81に透明
導電膜を形成した直後にこの透明導電膜にパターンエッ
チングを施して透明電極としてもよい。
【0043】また、上記実施形態では、剥離基板を剥離
により除去するようにしたが、これに代えて、剥離基板
を研磨やエッチングにより除去するようにしてもよい。
この場合、離型層の代わりにエッチングストッパを設け
ておき、このエッチングストッパが現れるまで、研磨や
エッチングを剥離基板に施すようにする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る液晶セルの一実施形態を示す要部
断面図である。
【図2】図1の液晶セルの下側電極基板の形成状態を示
す斜視図である。
【図3】剥離基板の表面に離型層及び積層体を形成する
状態を示す斜視図である。
【図4】下側電極基板に異方性導電膜を形成する状態を
示す斜視図である。
【図5】(a)は、下側透明基板上に剥離基板を対向さ
せた状態を示す斜視図、及び(b)は、図5(a)にて
5b−5b線に沿う断面図である。
【図6】図5の状態で剥離基板を加圧した状態を示す断
面図である。
【図7】(a)は、図6の加圧後における紫外線照射状
態を示す斜視図、(b)は、当該紫外線照射状態におけ
る断面図である。
【図8】上記紫外線照射後に剥離基板を下側電極基板か
ら剥離する状態を示す断面図である。
【図9】図8の剥離後の状態を示す斜視図である。
【図10】図9の下側電極基板の最上面に位置する透明
導電膜にパターンエッチングを施した状態を示す斜視図
である。
【図11】下側電極基板上に第2番目の高分子分散型液
晶層を介し上側電極基板を支持した状態を示す斜視図で
ある。
【図12】下側電極基板上に第2番目の高分子分散型液
晶層を介し上側電極基板を重ね合わせた状態を示す斜視
図である。
【符号の説明】
10、20…電極基板、11、21…透明基板、12、
22、41、42、61、62…透明電極、30、5
0、70…高分子分散型液晶層、40、60…絶縁膜、
80…剥離基板。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに対向する両電極基板(10、2
    0)と、 これら両電極基板の間に設けられて、絶縁膜(40、6
    0)と、この絶縁膜の各表面に形成された各電極(4
    1、42、61、62)とからなる積層体と、 この積層体と前記両電極基板の各々との間にそれぞれ設
    けられて互いに異なる二色性色素を含む各液晶層(3
    0、50、70)とを備え、 前記絶縁膜が、視差を生じさせない程度に薄く形成され
    ている積層型液晶セル。
  2. 【請求項2】 互いに対向する両電極基板(10、2
    0)と、 これら両電極基板の間に並行に設けられて、絶縁膜(4
    0、60)と、この絶縁膜の各表面に形成された各電極
    (41、42、61、62)とをそれぞれ有する複数の
    積層体と、 当該複数の積層体の間及びこれら各積層体と前記両電極
    基板の各々との間にそれぞれ設けられて互いに異なる二
    色性色素を含む各液晶層(30、50、70)とを備
    え、 前記各積層体の絶縁膜が、視差を生じさせない程度に薄
    く形成されている積層型液晶セル。
  3. 【請求項3】 両電極基板(10、20)の各内表面
    に、それぞれ、互いに異なる二色性色素を含む液晶層
    (30、70)を設ける工程と、 離型用基板(80)の表面に電極(42)を形成し、こ
    の電極を介し前記離型用基板の表面に絶縁膜(40)を
    視差を生じさせない程度に薄く積層し、この絶縁膜に他
    の電極(41)を積層して積層体として形成する工程
    と、 前記離型用基板をその積層体を介し前記両電極基板の一
    方(10)の液晶層(30)上に重ね合わせて前記積層
    体を前記液晶層に固着する工程と、 前記離型用基板を前記積層体から剥離する工程と、 前記両電極基板の他方(20)をその液晶層(70)を
    介し前記積層体上に重ね合わせる工程とを有する積層型
    液晶セルの製造方法。
  4. 【請求項4】 両電極基板(10、20)の各内表面
    に、それぞれ、互いに異なる二色性色素を含む液晶層
    (30、70)を設ける工程と、 離型用基板(80)の表面に電極(42)を形成し、こ
    の電極を介し前記離型用基板の表面に絶縁膜(40)を
    視差を生じさせない程度に薄く積層し、この絶縁膜に他
    の電極(41)を積層して第1積層体として形成する工
    程と、 前記離型用基板を前記第1積層体を介し前記両電極基板
    の一方(10)の液晶層(30)上に重ね合わせて前記
    第1積層体を前記液晶層に固着する工程と、 前記離型用基板を前記第1積層体から剥離する工程と、 前記離型用基板の表面に前記第1積層体と同様に第2積
    層体(62、60、61)を形成する工程と、 前記離型用基板を前記第2積層体を介し前記両電極基板
    の他方(20)の液晶層(70)上に重ね合わせてこの
    液晶層に前記第2積層体を固着する工程と、 前記離型用基板を前記第2積層体から剥離する工程と、 前記第1及び第2の積層体の一方に前記各二色性色素と
    は異なる二色性色素を含む液晶層(50)を設ける工程
    と、 この工程で設けた液晶層に前記第1及び第2の積層体の
    他方を固着するように前記両電極基板を重ね合わせる工
    程とを有する積層型液晶セルの製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2788349A1 (fr) * 1999-01-08 2000-07-13 Thomson Csf Procede de realisation d'une cellule a cristal liquide, cellule a cristal liquide et carte a puce integrant une telle cellule
JP2004160647A (ja) * 2002-10-24 2004-06-10 Hewlett-Packard Development Co Lp 微細成形炭化ケイ素ナノインプリントスタンプ

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