JPH10132361A - 空調システム - Google Patents

空調システム

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JPH10132361A
JPH10132361A JP8287833A JP28783396A JPH10132361A JP H10132361 A JPH10132361 A JP H10132361A JP 8287833 A JP8287833 A JP 8287833A JP 28783396 A JP28783396 A JP 28783396A JP H10132361 A JPH10132361 A JP H10132361A
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JP
Japan
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heat
heating
conditioning system
floor
floor cooling
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Application number
JP8287833A
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English (en)
Inventor
Masao Imanari
正雄 今成
Michio Yanatori
美智雄 梁取
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヒートポンプと蓄熱槽、床冷暖房用の熱交換
器とを組み合わせた空調システムにおいて、床暖房のみ
ならず床冷房を可能とする空調システムを提供するこ
と。 【解決手段】 部屋17の温度と湿度をセンサ11,3
5によって感知し、床面1を露点以下にさげないよう熱
交換量を制御して温度を制御したり、ヒートポンプ32
の運転等による室内ファンコイルユニット33の運転と
併用して除湿を伴った空調をすることにより床冷房も可
能とする。また万一床面に結露が生じた時の対策とし
て、この結露水を処理する機構を設けておくことによっ
て、結露水による害がないようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はヒートポンプを熱源
とする床冷暖房空調システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の温水循環式床暖房システムにおい
ては、ガス炊き給湯器や深夜電力を利用した蓄熱式温水
器による温水を、床暖房用の熱交換器内に送って循環さ
せることによって、床暖房を行っている。たとえば本発
明に近い公知例として特開平2−225924なるもの
には、蓄熱槽と室内放熱器及び蓄熱床暖房マットを2次
側熱媒体を介して直列に接続し、蓄熱式床暖房と蓄熱式
空調システムの一体化を図ったものが開示されている。
しかしながらこのシステムでは、床暖房のみで床冷房に
は適用できず、したがって床面への結露の問題を解決す
る方法についても提供されていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ヒートポンプを熱源と
する床冷暖房空調システムにおいて、部屋の温度と湿度
を制御することによって、床暖房のみならず床冷房まで
行えるようにした快適な空調システムを提供するもので
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】床冷房時には床面への水
分の凝結が問題となってくる。これを防止する手段とし
て、温湿度センサによって部屋の温湿度を感知し、床面
を露点以下に下げないよう熱交換量を制御して温度を調
節したり、またヒートポンプを結合したファンコイルユ
ニットと併用運転して除湿することにより、床温度を最
大限に下げることを可能とし、床冷房としての効果を増
大させる。また万一結露が生じた時の対策として、この
結露水を処理する機構を床面に具備することにより、結
露水による害をなくする。
【0005】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施例を示す構
成図である。本実施例は圧縮機6、四方弁7、逆止弁8
a,8b、膨張弁9a,9b、受液器10、及び室外熱
交換器5、蓄熱槽側熱交換器18a及びこれらを密閉循
環経路として結ぶパイプ34a,34b,34c,34
dと、その内部に封入された冷媒16(たとえばHFC
ー134a)から成るヒートポンプ32と、蓄熱槽側熱
交換器18aから発生する熱を蓄熱する蓄熱槽4及び床
冷暖房用の熱交換器2とから構成されている。
【0006】即ちこのヒートポンプ32は、通常のヒー
トポンプの室内熱交換器にあたる部分が蓄熱側熱交換器
18aに置き換えられた形になっている。このヒートポ
ンプ32でつくった熱を蓄熱槽4に蓄熱して、この蓄熱
槽4内の蓄熱材14(たとえば水や潜熱蓄熱粒子を混ぜ
た水/粒子スラリーなど)を床冷暖房用の熱交換器2に
送り込むことにより、床を冷暖房する構成となってい
る。
【0007】以下に本実施例の動作を示す。まずヒート
ポンプ32の動作について、室外側熱交換器19を凝縮
器、蓄熱槽側熱交換器18aを蒸発器として利用し、蓄
熱材14に冷熱を蓄える場合について説明する。冷媒1
6は圧縮機6により高温高圧に圧縮され、ガス状となっ
て凝縮器(室外側熱交換器19)に送られる。ここで凝
縮、液化された冷媒16は逆止弁8b、受液器10を通
過した後に膨張弁9aによって減圧され、蒸発器(蓄熱
槽側熱交換器18a)に入る。ここで冷媒16は蓄熱材
14から熱を奪って蒸発し、蓄熱材14には冷熱が蓄え
られる。
【0008】この冷媒16は再び圧縮機6に送り込ま
れ、以後同様のサイクルを繰り返す。また膨張弁9aの
手前に位置している受液器10は凝縮器(室外側熱交換
器19)で液化された冷媒16を一時蓄えておく役割を
する。つぎに蓄熱槽側熱交換器18aを凝縮器、室外側
熱交換器19を蒸発器として利用し、蓄熱材14に温熱
を蓄える場合には、四方弁7を図1の状態から90度回
転させて切り換える。このため圧縮機6を出た冷媒16
は、まず蓄熱槽側熱交換器18aに入り、蓄熱材14に
熱を放出して凝縮し液化する。この動作により蓄熱材1
4に温熱を蓄熱することができる。その後の冷媒16は
逆止弁8a、受液器10を通って、膨張弁9bで膨張し
た後に室外側熱交換器19で蒸発し、再び圧縮機6へ戻
る。すなわち前述のサイクルとは逆のサイクルを繰り返
すことになる。
【0009】このようにしてヒートポンプ32によって
つくられた冷熱もしくは温熱は、蓄熱槽4内の蓄熱材1
4に蓄熱されることになる。この蓄熱された蓄熱材14
を循環ポンプ3を用いて床冷暖房用の熱交換器2内に送
り込むことによって、床1を暖めるか、もしくは冷やし
て部屋17を暖房あるいは冷房する。とくに床冷房の場
合は、冷房前の部屋17の空気の湿度に応じて、部屋1
7の温度をその露点以下に下げないよう制御する必要が
ある。そのためには、床面温度しいてはこの床冷暖房用
の熱交換器2の表面温度を、部屋17の空気の露点以下
とならないように制御する必要がある。
【0010】制御方法としては、蓄熱槽4内の蓄熱材1
4の温度を調節する方法や、床冷暖房用の熱交換機2内
で循環させる蓄熱材14の流量を変えて、熱供給量を調
節する方法、さらには循環させる蓄熱材14の流量は変
えず、床冷暖房用の熱交換機2の手前で、流入する蓄熱
材14の温度を変える方法等が考えられる。
【0011】本実施例では3番目の制御方法の一例を示
しており、床冷暖房用の熱交換器2内を循環させる蓄熱
材14の温度は、熱交換器2から戻されてくる蓄熱材1
4の一部を、流露切換弁13の開度を調節して、戻り管
31を通して循環ポンプ3の入り口側に戻し、蓄熱槽4
からの蓄熱材14と混合することによって調節するもの
である。このようにして、床冷暖房用の熱交換器2に混
入する蓄熱材14の温度を随時調節することによって、
熱交換器2の表面温度が、部屋17の空気の露点以下と
ならないようにすることができる。
【0012】図2は、図1の実施例の床冷房運転時の制
御フローチャートを示している。以下に床冷房運転の駆
動制御の概略を図2のフローチャートに基づき説明す
る。まずシステムのスイッチを入れると、蓄熱槽4内の
蓄熱材14の温度Ttを検出するとともに、室内温度T
r及び湿度xを温湿度センサ11によって、また床面温
度Tfを温度センサ35によって感知する(s1〜s
3)。これら室内温度Tfと湿度xから、その部屋17
の露点温度Tdを算出する(s4)。また必要に応じて
コントローラ12に表示する。なお蓄熱槽4内の蓄熱材
14には、予め深夜電力などを利用して蓄熱されている
ことが好ましいが、運転前には蓄熱状態を確認すべきで
ある。
【0013】そこで、つぎに露点温度Tdと蓄熱槽温度
Ttとを比較し、もし蓄熱槽温度Ttが露点温度Tdよ
り高い場合は、ヒートポンプ32を運転して、冷熱を蓄
熱槽4内に蓄熱する(s5〜s7)。またこの蓄熱制御
運転は、システムが運転中は随時行われる。この間に設
定温度Tmをコントローラに入力する(s8)。蓄熱運
転が完了していることを確認した後(s9)、ポンプ3
を駆動させる(s10)。
【0014】設定温度入力後には床冷房運転時の限界温
度Tpとして、設定温度Tmと露点温度Tdを比較し、
もし設定温度Tmの方が高い場合には、限界温度Tpに
設定温度Tmが、反対に露点温度Tdの方が高い場合に
は、露点温度Tdが限界温度Tpに選ばれる(s11〜
s13)。床冷房運転中は、選定された限界温度Tpと
床面温度Tfとを随時比較する(s14)。
【0015】もし限界温度Tpの方が低く、床面をさら
に下げることができる状態なら、流路切換弁13の戻り
管31側の開度を絞る(蓄熱槽4に戻す側を開く)(s
15)。これによって床冷暖房用の熱交換器2から戻っ
てきた蓄熱材14のポンプ3の入り口側に戻す量を減ら
して、蓄熱槽4から低温の蓄熱材14をより多く熱交換
器2に送り込んで床面を下げる。万が一、床面温度Tf
が限界温度Tpより下がってしまった場合は、反対に流
路切換弁13の戻り管13側の開度を開けることによっ
て、ポンプ3の入口側の蓄熱材14の温度を上げて回避
する(s16)。
【0016】また本実施例で使用する温湿度センサ11
は、例えば温度素子には白金測温抵抗体、湿度測定素子
には高分子静電容量式薄膜センサや高分子抵抗変化型セ
ンサなどが、信頼性や安定性の面から好適である。
【0017】床冷暖房用の熱交換器2及び蓄熱槽4の間
で循環される蓄熱材14は、防腐剤や不凍液が添加され
たものでもよい。また本実施例ではヒートポンプ32を
夜間電力を用いて運転し、夜間に熱を蓄熱槽14に蓄熱
しておく場合には、蓄熱槽14は潜熱蓄熱材を封入した
カプセルを蓄熱槽4の中に充填した潜熱蓄熱槽であって
もよい。しかしながら、この図における蓄熱槽4は蓄熱
材14にとって、ヒートポンプ32の冷媒16との単な
る熱交換器であっても差し支えない。
【0018】図3は乾球温度が約24〜45℃、絶対湿
度が約0.019〜0.034の範囲における湿り空気
線図である。この図から図1に示す実施例の床冷房によ
って下げることができる床面温度を説明する。例えば冷
房前の部屋の温度及び湿度が図中a点で示すように34
℃、70%(相対湿度)の場合は、床冷房時に絶対湿度
が変化しないと仮定すると、床面温度の冷房限界値は図
中b点で示す約27.8℃が限界値となる。
【0019】図4は本発明の他の実施例を示す構成図で
ある。本実施例は図1で示した実施例のうちの蓄熱槽4
と床冷暖房用の熱交換器2とを結ぶ蓄熱材14の循環の
ための配管経路途中に、追い炊き用の熱交換部15を付
加した構成となっている。即ちこの追い炊き用熱交換部
15は、蓄熱槽4内の蓄熱材14の温度では部屋17を
十分に暖房あるいは冷房できない場合に、ヒートポンプ
32を運転して、ヒートポンプ32内の冷媒16と蓄熱
材14とを、追い炊き用熱交換部15内の追い炊き用熱
交換器18bにおいて直接熱交換させることによって、
不足した熱量を補わせる働きをする。またこの運転時に
は、蓄熱槽4内の室内側熱交換器18aから追い炊き用
熱交換器18bに、ヒートポンプ32の冷媒16の配管
途中にある流路切換弁13b,13cを切り換えてから
運転する必要がある。
【0020】図5は本発明の他の実施例を示す構成図で
ある。本実施例は、蓄熱槽4から熱交換器2に送られる
蓄熱材14の一部を、ヒートポンプ32の室外側熱交換
器19中において熱交換させた後、熱交換器2の手前で
再び循環パイプ36a内に混合できる構成となってい
る。このため循環パイプ36a中に設けた流路切換弁1
3aは、熱交換器2に流入していく流量と、熱交換器を
回避してショートカットパイプ31を流れて蓄熱槽4に
戻る流量と、さらにヒートポンプ32の室外側熱交換器
19に流れていく流量を制御できる構成となっている。
【0021】このような構成とすることにより、例えば
蓄熱材14を、床冷暖房用の熱交換器2と戻り管31で
形成される循環経路内でポンプ3によって循環させて床
冷房している時に、部屋17がその他の要因で冷えすぎ
てしまった場合、この循環途中の蓄熱材14の一部から
除熱することによって、床面の冷えすぎを解消すること
ができる。また反対に床暖房時においては、同様な動作
により、床面の過熱状態を解消することができる。
【0022】図6は本発明の他の実施例を示した構成図
である。本実施例は、ヒートポンプ32、蓄熱槽4及び
床冷暖房用の熱交換器2の構成については、図1に示し
た実施例と基本的には同じであるが、床冷暖房用の熱交
換器2と部屋17内の空気とが、空気の循環によって強
制的に熱交換できる構成となっている。即ち部屋17内
の空気を風入口29から通風用ファン28によって床下
に導き、床冷暖房用の熱交換器2と熱交換させた後に、
微細多孔質マット23を通して部屋17に戻すことによ
って部屋17の温度と湿度を調節する。とくに床冷房時
は床冷暖房用の熱交換器2に水分が凝結するため、その
熱交換器2の下部に受皿26を設けておき、ドレン27
によって屋外へ排水できる構成も付備してある。また微
細多孔質マット23は、加重時においても、容易には多
孔質性が失われないセラミック性のプレートなどが好ま
れる。
【0023】図7は本発明の他の実施例を示した構成図
である。本実施例ではヒートポンプ32、蓄熱槽4及び
床冷暖房用の熱交換器2の構成については、図1に示し
た実施例と基本的には同じであるが、床面にあたる微細
多孔質マット23と床冷暖房用の熱交換器2との間及
び、その熱交換器2のパイプどうしの隙間に通風性の吸
着材容器25に納めた吸着材24を設けた構成となって
いる。こうすることによって床冷房時に部屋17の空気
が微細多孔質マット23で冷やされて、もし水分が凝結
したとしても、この微細多孔質マット23を通過した水
分を、吸着材24によって吸着することができる。しか
しながら吸着材24の吸着量には限りがあるので、必要
に応じて吸着材24を再生する必要がある。
【0024】そこで本実施例では、図5に示した実施例
と同様に、蓄熱材14を室外器5内に設けた補助熱交換
器20に通すことによって高温とした後、床冷暖房用の
熱交換器2に通しながら、さらに通風用ファン28によ
って風入口29から風出口30に向けて床下に強制対流
を起こさせて、吸着材24を高温再生できる構成となっ
ている。また本実施例でも図6に示した実施例と同様
に、凝結した水分を受ける受皿26とその水分を屋外に
排出するためのドレン27を設けてある。
【0025】図8は本発明の他の実施例を示す構成図で
ある。本実施例は、ヒートポンプ32が、室内ファンコ
イルユニット33によって直接部屋17の温度を制御す
るサイクルと、蓄熱槽4内の蓄熱材14へ蓄熱するサイ
クルの2系統を備えた構成となっている。この実施例で
は、まずヒートポンプ32のパイプ34a,34d中に
設けた流路切換弁13b,13cを蓄熱槽側熱交換器1
8a方向に切り換えて、夜間電力を用いてヒートポンプ
32を運転して、蓄熱槽4に蓄熱する。
【0026】そして昼間はこの熱を図1の実施例と同様
に、床冷暖房用の熱交換器2内で循環させることによっ
て、床暖房あるいは床冷房に用いる。またこの冷暖房運
転と同時に流路切換弁13b,13cを室内側熱交換器
18cに切り換えることによって、ヒートポンプ32も
床冷暖房運転とは独立に運転させることができる。とく
に夏期は床冷房のみだと結露の問題があり、床面温度を
あまり低温まで冷やせなかったが、ヒートポンプ32に
よって運転される室内ファンコイルユニット33と組み
合わせることにより、この室内側熱交換器18cが除湿
の働きもするため、床面温度も床冷房のみのときに比較
してさらに下げることができる。
【0027】図9は図8の実施例の変形例を示した構成
図である。図8の実施例において、室内ファンコイルユ
ニット33は、ヒートポンプ32を運転して、その冷媒
16を室内側熱交換器18cに送り込むことによって、
部屋17の温度制御をおこなっていくが、本実施例で
は、床冷暖房用の熱交換器2と同様に、蓄熱槽4内の蓄
熱材14を室内側熱交換器18cに送り込んで熱交換さ
せる構成となっている。
【0028】また本実施例では、蓄熱槽4と室内側熱交
換器18c及び床冷暖房用の熱交換器2を結ぶ蓄熱材1
4の循環経路がそれぞれ完全に独立した構成となってい
る。もし蓄熱槽4が十分な大きさを確保できれば、この
実施例では室内側熱交換器18cと床冷暖房用の熱交換
器2に用いる熱を、深夜電力を用いて蓄熱槽4に蓄えた
熱のみでまかなうこともできる。
【0029】図10は図9の実施例の変形例を示した構
成図である。図9の実施例では、床冷暖房用の熱交換器
2と室内側熱交換器18cとが、それぞれ蓄熱槽4との
間で完全に独立した蓄熱材14の循環経路をもっていた
のに対して、本実施例ではこれらが並列に接続された構
成となっている。このような構成とすることにより、ポ
ンプ3は一つのみの構成となり、また流路切換弁13に
おける室内側熱交換器18cと床冷暖房用の熱交換器へ
の開度を調節することによって、冬期は床暖房主体と
し、夏期は室内側熱交換器18cによる室内ファンコイ
ルユニット33を主体とすることができる。
【0030】図11は図10の実施例の変形例を示した
構成図である。図10の実施例では、床冷暖房用の熱交
換器2と室内側熱交換器18cとが、蓄熱材14の循環
経路において並列に接続されているのに対し、本実施例
では直列に接続された構成となっている。即ち本実施例
では、蓄熱槽4から循環ポンプ3により送り出された蓄
熱材14は、基本経路として室内側熱交換器18cを流
れた後に床冷暖房用の熱交換器2を通って蓄熱槽4に戻
る構成となっている。
【0031】従ってこの実施例では、室内側熱交換器1
8cを通った蓄熱材14が床冷暖房用の熱交換器2に流
れるため、床暖房もしくは床冷房は室内側熱交換器18
cに対して補足的な利用となっている。とくに夏期は、
室内側熱交換器18cを通過した蓄熱材14の余冷熱で
床冷房をするため、室内側熱交換器18cからの熱交換
量は多く、床冷暖房用の熱交換器2からの熱交換量は少
なくなるため、部屋17の室温を低くできるとともに、
床1が冷えすぎる心配も解消できる。
【0032】図12は本発明の他の実施例を示す構成図
である。図1の実施例に示した床冷暖房用の熱交換器2
と蓄熱槽4及びこれらを結ぶ循環パイプの組み合わせ
を、一つの部屋に対して、2系統備えた構成となってい
る。またこれら熱的に独立した蓄熱槽4a,4b内の蓄
熱材14a,14bへの蓄熱は、通常のヒートポンプの
室内器及び室外機にあたる部分を、蓄熱槽側熱交換器1
8a,18dに置き換えたヒートポンプ32によって蓄
熱する構成となっている。
【0033】このように、熱的に独立した2系統の床冷
暖房用の熱交換器を設けた構成とすることにより、それ
ぞれの床冷暖房用の熱交換器2a,2b内の蓄熱材14
a,14bの温度を個別に調整することができるため、
図1に示した実施例と比較して、床1の表面温度を細か
く調節することができる。
【0034】図13は本発明の他の実施例を示す構成図
である。本実施例は、部屋17aの冷暖房に用いるヒー
トポンプ32によって、他の部屋17bの床冷暖房を行
う構成となっている。本実施例において、ヒートポンプ
32で発生した熱を蓄熱槽4の蓄熱材14に蓄熱して、
この蓄熱材14を床冷暖房用の熱交換器2に流して床冷
暖房する動作については、図1に示した実施例と同じで
ある。
【0035】また部屋17bを冷房し、部屋17aをヒ
ートポンプ32によって冷房する場合、室内側熱交換器
18cは、冷熱を発生するヒートポンプ32の蒸発器と
なるが、蓄熱槽側熱交換器は、温熱を発生する凝縮器と
して利用できないため、ヒートポンプ32サイクル中の
パイプ34a,34b,34c,34dに流路切換弁1
3c,13dを介して、室外側熱交換器19を設けてお
く必要がある。
【0036】以下に実際の動作について説明する。例え
ば部屋17aを冷房(暖房)し、部屋17bを暖房(冷
房)する場合は、室内側熱交換器18cと蓄熱槽側熱交
換器18aとの間でヒートポンプ32のサイクルを形成
する。これで、部屋17aは冷房(暖房)し、部屋17
bは図1で説明した動作と同様にして床暖房(冷房)を
行うことができる。
【0037】また部屋17aは冷房(暖房)し、部屋1
7bは床冷房(床暖房)する場合は、例えば室外側熱交
換器19と蓄熱槽側熱交換器18aとの間でヒートポン
プ32のサイクルを形成させて、夜間電力を用いて蓄熱
槽4内の蓄熱材14に、冷熱を蓄熱しておく。そして昼
間この蓄熱槽4に蓄熱した冷熱を用いて、図1の実施例
で説明した動作と同様に、部屋17bを床冷房する。一
方、部屋17aについては、室内側熱交換器18cと室
外側熱交換器19との間でヒートポンプ32のサイクル
を運転させて通常の冷房を行う。
【0038】図14は本発明の他の実施例を示す構成図
である。この実施例では、部屋17aの床冷暖房に用い
るヒートポンプ32によって、他の部屋17bの床冷暖
房も行う構成となっている。即ち部屋17aの床冷暖房
用の熱交換器2aに流す蓄熱材14aと、部屋17bの
床冷暖房用の熱交換器2bに流す蓄熱材14bへの蓄熱
は、同一のヒートポンプ32を用いる。また部屋17
a,17bの熱負荷の違いから、各々の蓄熱材14a,
14bを適度な温度で蓄熱できるように、ヒートポンプ
32には、図13に示した実施例と同じく、ヒートポン
プサイクル中のパイプ34a,34b,34c,34d
に流路切換弁13c,13dを介して、室外熱交換器1
9を設けておく必要がある。
【0039】以下に実際の動作について説明する。例え
ば部屋17aを床暖房(床冷房)し、他の部屋17bを
床冷房(床暖房)する場合は、蓄熱槽側熱交換器18
a,18dの間でヒートポンプ32のサイクルを形成さ
せて蓄熱槽4aに温熱(冷熱)を蓄熱し、蓄熱槽4bに
は冷熱(温熱)を蓄熱する。またこの場合は温熱と冷熱
を蓄熱させるため、安価な深夜電力を利用して、ヒート
ポンプサイクルを運転させることが好ましい。このそれ
ぞれの蓄熱槽4a,4bの蓄熱材14a,14bに蓄熱
した熱を、図1の実施例で示したときと同様に、それぞ
れを動作させることで、床冷暖房を行う。
【0040】また部屋17a,17bの両方を床冷房
(床暖房)する場合は、蓄熱槽側熱交換器18a(ある
いは18b)と室外側熱交換器19との間でヒートポン
プ32のサイクルを形成させ、それぞれ必要に応じた温
度まで蓄熱槽4a(あるいは4b)に蓄熱し、図1の実
施例で示したときと同様に動作させることによって、そ
れぞれの床冷房(床暖房)を行う。このような構成とす
ることにより、各部屋に適した温度に予め蓄熱すること
ができるため、各々の床面1a,1bの温度の制御が容
易となる。
【0041】図15は本発明の他の実施例を示す構成図
である。本実施例では、ヒートポンプ32によって蓄熱
をする2つの蓄熱槽4a,4bと各々の蓄熱材14a,
14b及びその蓄熱材14a,14bをそれぞれ負荷に
関係なく循環させている循環ループ22a,22bを有
する。これらの循環ループ22a,22bに、二つの部
屋の室内側熱交換器21a,21b及び21c,21d
と床冷暖房用の熱交換器2a,2b及び2c,2dがつ
ながれた構成となっている。
【0042】即ち蓄熱材14aの循環ループ22aに
は、部屋17aの室内側熱交換器21aと床冷暖房用の
熱交換器2aと部屋17bの室内側熱交換器21bと床
冷暖房用の熱交換器2bが、それぞれ循環ループ22a
に対して並列につながれている。また蓄熱材14bの循
環ループ22bには、部屋17aの室内側熱交換器21
cと床冷暖房用の熱交換器2cと、部屋17bの室内側
熱交換器21dと床冷暖房用の熱交換器2dが、それぞ
れ循環ループ22bに対して並列につながれている。
【0043】よって各部屋17a,17bの室内機33
a、33bと床1a、1bには.2系統の循環ループ2
2a,22bからの熱交換器が設けられた構成となって
いる。またこれらの蓄熱槽14a,14bは、図12の
実施例で示したように、蓄熱槽側熱交換器18a,18
dと室外側熱交換器19との組み合わせにより、ヒート
ポンプ32を形成させて運転することによって、適度な
温度に蓄熱できる構成となっている。例えば部屋17a
の空調は床冷暖房用の熱交換器2a,2cからの熱と室
内側熱交換器21a,21cとによって調節できる。
【0044】また本実施例では、各部屋17a,17b
の床冷暖房用の熱交換器(2a,2cと2b,2d)及
び室内側熱交換器(21a,21cと21b,21d)
は、それぞれ2つの循環ループ22a,22bから構成
されているため、図12の実施例で説明したように、各
部屋ごとに細かい温度制御ができる。これら床冷暖房用
の熱交換器及び室内側熱交換器の一つ一つは、図1の実
施例において床冷暖房の動作を説明したときと同様動作
により、個々の熱交換器内を循環している蓄熱材の温度
を調節する。またこの図では2つの蓄熱槽14a,14
bとその循環ループ22a,22b、二つの部屋17
a,17bの温度制御の例を示しているが、同様な蓄熱
槽とその循環ループや対象とする部屋の数、さらには使
用するヒートポンプの台数の制限は受けない。
【0045】図16は図15に示した実施例の変形例を
示した構成図である。本実施例では、ヒートポンプ32
とこれを使用して蓄熱をする蓄熱槽4a,4b及び各々
の蓄熱材14a,14bが循環する循環ループ22a,
22bの構成については、図15に示した実施例と同じ
であるが、床冷暖房用の熱交換器と室内側熱交換器部の
構造が異なっている。即ち床冷暖房用の熱交換器2a,
2bと室内側熱交換器21a,21bにおいて、循環ル
ープ22a,22bからの蓄熱材14a,14bを、流
路切換弁13aの開度を制御して混合し、温度を調節し
た後に、それぞれの熱交換器2a,2b及び21a,2
1bに流す構造となっている。
【0046】また各々の熱交換器から循環ループ22
a,22bへの蓄熱材の戻りでは、流路切換弁13bの
開度を制御して、混合した時と同じ流量割合で循環ルー
プ22a,22bに戻すことにより、各蓄熱槽4a,4
bの蓄熱材14a,14bの量をほぼ一定に保つことが
できる。このような構造とすることにより、図15の実
施例で示したような各熱交換器内のみで蓄熱材を循環さ
せる方式とは異なるため、各々の熱交換器ごとに循環用
のポンプを設ける必要もなくなる。
【0047】図17は本発明の他の実施例を示す構成図
である。本実施例はヒートポンプ32の室内器で熱交換
された後の冷媒の余熱を蓄熱槽に随時蓄熱しておき、こ
の熱を床冷暖房に用いるものである。具体的には通常の
ヒートポンプ32のサイクルの室内側熱交換器18cの
直後に、蓄熱槽側熱交換器18aを直列に設けて、ヒー
トポンプ32使用時に室内側熱交換器18cを通った冷
媒16の余熱を、蓄熱槽側熱交換器18aを介して、蓄
熱槽4内の蓄熱材14に蓄熱しておく。この蓄熱槽4内
の蓄熱材14を必要に応じて床冷暖房用の熱交換器2内
に循環させることによって、床冷暖房をおこなう。また
床冷暖房時の床表面の温湿度制御は、図1に示した実施
例と同様である。
【0048】図18は本発明の他の実施例を示す構成図
である。本実施例は、図11に示した実施例と同様に蓄
熱槽4内の蓄熱材14に蓄熱した熱によって、床冷暖房
及び室内器からの冷暖房をおこなうが、室内器のみヒー
トポンプ32による補足運転ができるようにした構成と
なっている。具体的には図18に示したように、まず蓄
熱槽側熱交換器18aと室内側熱交換器18bとはヒー
トポンプ32の冷媒16の経路において切換弁13c,
13dを介して並列に設けられている。一方床冷暖房用
の熱交換器2と室内側熱交換器18cとは、蓄熱槽4か
らの蓄熱材14の循環経路において直列に接続されてい
る。これによって、蓄熱槽4に蓄熱した熱量で十分に暖
房あるいは冷房できる場合は、図11に示した実施例と
同様な運転を行う。
【0049】しかしながら、蓄熱槽4に蓄熱した熱量で
は冷暖房能力が不足してしまう場合は、ヒートポンプ3
2サイクル内にある流路切換弁13c,13dを蓄熱槽
側熱交換器18a側から室内側熱交換器18b側に切り
換えたのちに、このヒートポンプ32を運転することに
よって、室内側熱交換器18bから熱量を補うことが可
能である。このように室内器33については、室内側熱
交換器18bによる補足ができるため、室内器33での
熱交換量と床冷暖房用の熱交換器2からの熱交換量を容
易に変えることができる。とくに冷房時の室内側熱交換
器18bによる除湿量が、床面温度とは無関係に制御で
きるため、床面温度及び湿度の調節が容易となる。
【0050】図19は図1に示した実施例の変形例を示
した構成図である。本実施例において、ヒートポンプ3
2を運転して発生した熱を、蓄熱槽4内の蓄熱材14に
蓄熱しておき、この蓄熱材14を床冷暖房用の熱交換器
2内で循環させることによって、床暖房あるいは床冷房
する基本構成については、図1に示した実施例と同じで
ある。
【0051】しかしながら図1に示した実施例では、部
屋17の温度を制御するときに、床冷暖房用の熱交換器
2に流す蓄熱材14の温度を調節する構成であるが、本
実施例では流量を主に調節する構成となっている。即ち
循環用のポンプ3の出口側に流路切換弁13を設けて、
床冷暖房用の熱交換器2に流入する蓄熱材14の流量
と、戻り管31を通って蓄熱槽4内に戻す蓄熱材14の
流量を制御することによって、床冷暖房用の熱交換器2
へ送る熱量を調節する。
【0052】とくに床冷房の場合には、熱交換器2の入
り口温度は蓄熱槽4内の蓄熱材14の温度となるため、
蓄熱する室温の露点以上にしておくか、あるいは図のよ
うに熱交換器2の入り口において、補助熱源(例えば電
気ヒータ)37を設けておき、流入する蓄熱材14の温
度を露点以上に保つ必要がある。このために本図におい
てこの補助熱源37は、床冷暖房用の熱交換器2の入り
口に設けてあるが、そもそも床冷暖房用の熱交換器2の
表面が露点以下になるのをふせぐために設けているた
め、床1の下に平面的に補助熱源37を設けておき、こ
の熱交換器2を外部から暖めて露点以上に保つ方式のも
のでも何ら差し支えない。
【0053】またこのような構成としておけば、もし他
室の床冷暖房用の熱交換器を増設する場合、循環パイプ
36a,36bと戻り管31によって形成されている循
環経路途中に、新たに流路切換弁を付加して熱交換器を
増設することによって、循環ポンプ3などをふやすこと
なく比較的容易にシステムの拡張もできる。なお本発明
において、ヒートポンプ32としては、電動式のもの以
外に吸収式冷凍機や吸着式冷凍機であっても、本発明の
主旨は失われない。
【0054】
【発明の効果】本発明によれば、ヒートポンプ(吸収式
冷凍機、吸着式冷凍機を含む)と蓄熱槽、床冷暖房用の
熱交換器とを組み合わせた空調システムにおいて、部屋
の温度と湿度をセンサによって感知し、床面温度が結露
点以下にならないよう制御し、またヒートポンプ運転等
によるファンコイルユニットと併用して除湿をすること
によって、床暖房のみならず床冷房も行えるようにした
空調システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す構成図。
【図2】図1に示した実施例の床冷房運転時の制御フロ
ーチャート。
【図3】乾球温度が約24〜45℃、絶対湿度が約0.
019〜0.034の範囲における湿り空気線図。
【図4】本発明の他の実施例を示す構成図。
【図5】本発明の他の実施例を示す構成図。
【図6】本発明の他の実施例を示す構成図。
【図7】本発明の他の実施例を示す構成図。
【図8】本発明の他の実施例を示す構成図。
【図9】図8の実施例の変形例を示す構成図。
【図10】図9の実施例の変形例を示す構成図。
【図11】図10の実施例の変形例を示す構成図。
【図12】本発明の他の実施例を示す構成図。
【図13】本発明の他の実施例を示す構成図。
【図14】本発明の他の実施例を示す構成図。
【図15】本発明の他の実施例を示す構成図。
【図16】図15の実施例の変形例を示す構成図。
【図17】本発明の他の実施例を示す構成図。
【図18】本発明の他の実施例を示す構成図。
【図19】図1の実施例の変形例を示す構成図。
【符号の説明】
1(1a,1b) 床 2(2a,2b) 床冷暖房用の熱交換器 3(3a,3b) 循環ポンプ 4(4a,4b) 蓄熱槽 5 室外器 6 圧縮機 7 四方弁 8a,8b 逆止弁 9a,9b 膨張弁 10 受液器 11(11a,11b) 温湿度センサー 12(12a,12b) コントローラ 13(13a〜13i) 流路切換弁 14(14a,14b) 蓄熱材 15 追い炊き用熱交換部 16 冷媒 17(17a,17b) 部屋 18a 蓄熱槽側熱交換器 18b 追い炊き用熱交換器 18c 室内側熱交換器 19 室外側熱交換器 20 補助熱交換器 21a〜21d 室内側熱交換器 22a,22b 循環ループ 23 微細多孔質マット 24 吸着材 25 吸着材容器 26 受皿 27 ドレン 28 通風ファン 29 風入口 30 風出口 31(31a,31b) ショートカットパイプ 32 ヒートポンプ 33(33a,33b) 室内ファンコイルユニット 34a〜34d パイプ 35(35a,35b) 温度センサー 36a,36b 循環パイプ 37 補助熱源

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒートポンプを熱源とする床冷暖房空調
    システムにおいて、冷房運転時に部屋の温度と湿度をセ
    ンサによって感知し、床冷暖房用の熱交換器からの熱交
    換量を調整して床面温度を露点以下に下げないように制
    御することを特徴とする空調システム。
  2. 【請求項2】 ヒートポンプを熱源とする床冷暖房空調
    システムにおいて、床冷暖房用の熱交換器からの熱交換
    量を調整し、床面温度を露点以上に保ち、且つ強制対流
    熱交換をおこなう室内側熱交換器による除湿冷房とを併
    用したことを特徴とする請求項1記載の空調システム。
  3. 【請求項3】 ヒートポンプを熱源とする床冷暖房空調
    システムにおいて、ヒートポンプからの熱を蓄熱槽の蓄
    熱材に蓄熱し、この蓄熱槽と床冷暖房用の熱交換器との
    間で蓄熱材を循環させることによって、床冷暖房をおこ
    なう請求項1記載の空調システム。
  4. 【請求項4】 ヒートポンプを熱源とする床冷暖房空調
    システムにおいて、床冷暖房用の熱交換器に流入する蓄
    熱材を、追い炊きする手段を付加した請求項1記載の空
    調システム。
  5. 【請求項5】 ヒートポンプを熱源とする床冷暖房空調
    システムにおいて、床冷暖房用の熱交換器に流入する蓄
    熱材の一部から除熱した後、床冷暖房用の熱交換器に流
    入する手段を有することを特徴とする請求項1記載の空
    調システム。
  6. 【請求項6】ヒートポンプを熱源とする床冷暖房空調シ
    ステムにおいて、床冷暖房用の熱交換器と室内の空気と
    が、強制対流によって熱交換する請求項1記載の空調シ
    ステム。
  7. 【請求項7】 ヒートポンプを熱源とする床冷暖房空調
    システムにおいて、床冷暖房用の熱交換器と室内空気と
    が熱交換したときに床及びその熱交換器についた水滴
    を、吸着剤の吸着作用を利用して除湿させる機能を付加
    した請求項1記載の空調システム。
  8. 【請求項8】 ヒートポンプを熱源とする床冷暖房空調
    システムにおいて、冷暖房用の室内ファンコイルユニッ
    トを備え、蓄熱材への蓄熱に用いたヒートポンプが、室
    内ファンコイルユニットを用いて通常の冷暖房運転する
    ことを可能とすることを特徴とする請求項1記載の空調
    システム。
  9. 【請求項9】 ヒートポンプを熱源とする床冷暖房空調
    システムにおいて、床冷暖房用の熱交換器に流す蓄熱材
    と室内ファンコイルユニットに用いる熱媒体を、同一の
    熱媒体とした請求項1記載の空調システム。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の空調システムにおい
    て、床冷暖房用の熱交換器と室内ファンコイルユニット
    を熱媒体の循環経路に対して並列に配置した空調システ
    ム。
  11. 【請求項11】 請求項9記載の空調システムにおい
    て、床冷暖房用の熱交換器と室内ファンコイルユニット
    を、熱媒体の循環経路に対して直列に配置した空調シス
    テム。
  12. 【請求項12】 ヒートポンプを熱源とする床冷暖房空
    調システムにおいて、一つの床に対して、床冷暖房用の
    熱交換器と蓄熱槽及びこれらの間を循環する蓄熱材の組
    み合わせを、少なくとも2系統有する請求項1記載の空
    調システム。
  13. 【請求項13】請求項12記載の空調システムにおい
    て、独立した2系統の蓄熱材の循環経路から成る床冷暖
    房用の熱交換器と、これら蓄熱材に蓄熱するための蓄熱
    槽を有し、さらにこれらの蓄熱槽が1つのヒートポンプ
    と熱交換して蓄熱することを特徴とする空調システム。
  14. 【請求項14】 ヒートポンプを熱源とする床冷暖房空
    調システムにおいて、床冷暖房用の蓄熱材に蓄熱するの
    に使用するヒートポンプと、室内ファンコイルユニット
    を運転するのに要するヒートポンプとが同一のヒートポ
    ンプであって、それぞれ対象とする部屋が異なる請求項
    1記載の空調システム。
  15. 【請求項15】 ヒートポンプを熱源とする床冷暖房空
    調システムにおいて、1つのヒートポンプに対し、少な
    くとも2系統の床冷暖房用の熱交換器とそれぞれの熱媒
    体に蓄熱するための蓄熱槽との組み合わせを備え、2つ
    の室を対象とする請求項1記載の空調システム。
  16. 【請求項16】 ヒートポンプを熱源とする床冷暖房空
    調システムにおいて、蓄熱槽とその蓄熱材の循環ループ
    が少なくとも2系統あり、それら循環ループに複数の部
    屋の床冷暖房用の熱交換器と室内ファンコイルユニット
    用の熱交換器が循環ループに対して個別に接続されてい
    て、これらの循環ループから各部屋の床冷暖房用熱交換
    器及び室内ファンコイルユニットへの熱量を個別に制御
    できるようにした請求項1記載の空調システム。
  17. 【請求項17】 ヒートポンプを熱源とする床冷暖房空
    調システムにおいて、蓄熱槽とその蓄熱材の循環ループ
    が少なくとも2系統あり、各部屋の床冷暖房用の熱交換
    器と室内ファンコイルユニットに、各部屋の温度に応じ
    てこれら蓄熱材を混合して温度調整した蓄熱材を流し
    て、各部屋の温度を制御することを特徴とした請求項1
    6記載の空調システム。
  18. 【請求項18】 ヒートポンプを熱源とする床冷暖房空
    調システムにおいて、ヒートポンプ運転時による室内フ
    ァンコイルユニット通過後の余熱を蓄熱槽に蓄熱してお
    き、この熱を必要に応じて床冷暖房の熱源として利用す
    る請求項1記載の空調システム。
  19. 【請求項19】 ヒートポンプを熱源とする床冷暖房空
    調システムにおいて、蓄熱槽に蓄熱した熱を利用する床
    冷暖房及び室内ファンコイルユニット部と、必要に応じ
    て通常のヒートポンプ運転ができる室内ファンコイルユ
    ニット部とを併用した請求項1記載の空調システム。
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