JPH10129868A - プリンタ - Google Patents
プリンタInfo
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- JPH10129868A JPH10129868A JP30581396A JP30581396A JPH10129868A JP H10129868 A JPH10129868 A JP H10129868A JP 30581396 A JP30581396 A JP 30581396A JP 30581396 A JP30581396 A JP 30581396A JP H10129868 A JPH10129868 A JP H10129868A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sheet
- paper
- roller
- separation pad
- paper feed
- Prior art date
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Abstract
方式を用いて駆動力およびバックテンションを増大させ
ることなく確実に一枚づつ給送する。 【解決手段】 給紙ローラ121で給送された用紙P1
を、搬送ローラ2,3でホッパ130の用紙先端支持面
152から分離パッド150とアイドルローラ160と
の当接部までの長さL以上の長さL1だけ搬送した後、
少なくとも長さL分用紙P1を逆送することで、次位の
用紙をホッパ130上に押し戻す。
Description
(普通紙、コート紙、OHP(オーバーヘッドプロジェ
クタ)用シート、光沢紙、光沢フィルム等のカットシー
ト)を、その最上位のものから1枚づつ給送して印字す
るプリンタに関する。特に、用紙の給送および搬送技術
に関するものである。
ては、爪分離方式によるものとパッド分離方式によるも
のとが知られている。
用紙の先端角部を爪に係止させておき、この爪部よりも
後方(給紙方向下流側)に給紙ローラを配置し、給紙ロ
ーラを回転させることによってこの給紙ローラと前記爪
部との間で最上位の用紙を撓ませ、この撓みが限界に達
して弾かれることを利用して最上位の用紙を次位の用紙
から分離させて最上位の用紙のみを給送する方式であ
る。
るように、給紙ローラと用紙との間の摩擦係数をμ1、
分離パッドと用紙との間の摩擦係数をμ2、用紙相互間
の摩擦係数をμ3とした場合に、μ1>μ2>μ3なる
関係が成立するように給紙ローラと分離パッドとを構成
し、回転する給紙ローラとこれに圧接される分離パッド
とで用紙を挟圧することによって最上位の用紙と次位の
用紙とを分離し、最上位の用紙のみを給送する方式であ
る。
紙ローラに最上位の用紙の表面が接触して最上位の用紙
が移動する際、その接触部の他面側において最上位の用
紙の裏面と次位の用紙の表面とが摺接することとなるた
め、次位の用紙の表面に、摺接による薄い傷が付き、用
紙が例えば光沢紙や光沢フィルムであると、この薄傷が
多少目立つ。
(すなわち薄傷部分)が、爪部後方すなわち最上位の用
紙に撓み付けを行なうことができるほどの後方となるた
め、用紙の印字領域に位置してしまい、好ましくない。
る薄傷は付くものの、この薄傷部は、次位の用紙の表面
先端部に付くだけであるから、通常、印字領域には位置
しない。
パッド分離方式の方が優れている。
ような難点がある。
方式を用いた給紙装置1をプリンタに用いた場合、給送
された用紙P1は、搬送ローラ2,3によって挟圧され
ながら搬送され、印字手段4によって印字されることと
なるが、搬送ローラ2,3による用紙P1の搬送が開始
された時点では、通常、用紙P1は給紙装置から完全に
脱した状態とはならない。
>μ2>μ3なる関係、すなわち、給紙ローラと用紙と
の間の摩擦力をf1、用紙と分離パッドとの間の摩擦力
をf2、用紙と用紙との間の摩擦力をf3とすると、f
1>f2>f3なる関係が成立するように給紙ローラと
分離パッドとを圧接させなければならないから、搬送ロ
ーラ2,3による用紙P1の搬送が開始された時点で給
紙ローラと分離パッドとが圧接されていると、用紙P1
は、その後部が給紙ローラと分離パッドとで挟圧された
状態となる。
ローラと分離パッドとの挟圧部を通過するまでは、この
挟圧部による負荷を受けた状態(後方に引っ張られた状
態)で、搬送ローラ2,3によって搬送されることとな
る。
ン)が大きいと、搬送ローラ2,3による用紙の送り精
度が低下し、印字品質も低下することとなるため、この
負荷すなわち給紙ローラと分離パッドとの圧接力は、で
きるだけ小さくすることが望ましい。しかしながら、圧
接力が小さいと、給紙動作を繰り返す度に次位の用紙が
給紙ローラと分離パッドとの圧接部に徐々に進入してき
て、用紙の分離ができなくなってしまうという難点があ
る。
開平7−53062号公報記載のシート媒体整列機構が
ある。
および作動を示した図である。
分離パッド、22はレバーである。
Aで回動可能に支持されており、その腕22cを押圧す
る片持ち梁バネ26によって時計方向に付勢されてい
る。
すように給紙ローラ18が時計方向に回転すると、給紙
ローラ18と分離パッド24との圧接部で最上位のシー
トS1が次位のシートS2と分離され、図(d)に示す
ように最上位のシートS1のみが給送される。この際、
レバー22は図(c)(d)に示すようにシートS1に
押されて逃げる。そして、次位のシートS2(およびさ
らに次のシートS3)が、給紙ローラ18と分離パッド
24との圧接部に進入しあるいは進入しようとしていて
も、先のシートS1の後端がレバー22の上端を通過す
ると、レバー22が片持ち梁バネ26の付勢力によって
時計方向に回動し、次位のシートS2(およびさらに次
のシートS3)が、図(e)に示すように押し戻される
こととなる。
わち次位の用紙が給紙ローラと分離パッドとの圧接部に
徐々に進入してきて、用紙の分離ができなくなってしま
うという難点は一応解消される。
8、すなわち円形の給紙ローラであると、これが常に分
離パッドに圧接されている状態となるため、摩耗し易い
という難点がある。
ラを側面視D形にした給紙装置が知られている。
396号公報記載の給紙装置を示す。
ローラであり、円弧部40aと直線部40bとを有して
いる。
ブロック41に給紙ローラ40の軸40cが支持されて
いる。
aが設けられている。この積載板42aの上に複数枚の
用紙Pが積層状態でセットされる。42cはスプリング
であり、このスプリング42cによって用紙Pは給紙ロ
ーラ40に向けて付勢されている。
a上に取り付けられている。分離パッド43は、給紙ロ
ーラ40の円弧部40aの回転軌道中に位置しており、
スプリング44により、ガイド45に沿って給紙ローラ
軸40cの方向に付勢されている。
り付けられたアイドルローラ、47はガイドブロック4
1の長溝41aに軸47aが移動可能に取り付けられた
可動アイドルローラである。可動アイドルローラ47
は、スプリング48により分離パッド43に向けて付勢
され、分離パッド43に当接している。
パッド43のスプリング44の付勢力F1よりも小さく
設定されている(すなわちF1>F2である)。
する。
ーラ40の直線部40bが用紙Pと対向した状態となっ
ており、給紙ローラ40は用紙Pとは接触していない。
また、可動アイドルローラ47のスプリング48の付勢
力F2は、分離パッド43のスプリング44の付勢力F
1よりも小さく設定されているので、可動アイドルロー
ラ47は分離パッド43によって押し上げられ、その軸
47aが長溝41aの上端に当接した状態となってい
る。
向に回転し、その円弧部40aが用紙Pのうちの最上位
の用紙P1と接触することによって、この用紙P1が分
離パッド43に向けて送られる。この際、用紙P1に対
して次位の用紙P2が静電気の作用で吸着していること
により、あるいは用紙P1と用紙P2との間に摩擦力が
作用することによって、用紙P2が用紙P1とともに送
られることがある。
て分離パッド43によって用紙P1から分離され、最上
位の用紙P1のみが給送されることとなる。
ッド43に突き当たることによって、その移動が阻害さ
れ、一次的に用紙P1から分離され得る。
紙P1との間の摩擦力をf1、用紙P2と分離パッド4
3との間の摩擦力をf2、用紙P1と用紙P2との間の
摩擦力をf3とすると、f1>f2>f3なる関係が成
立するように給紙ローラ40および分離パッド43が構
成されているため、給紙ローラ40の回転につれて用紙
P1と用紙P2とがともに給紙ローラの円弧部40aと
分離パッド43とで挟圧された状態になると、用紙P2
は分離パッド43との間の摩擦力によってその移動が阻
害され、二次的に用紙P1から分離されて、用紙P1の
みが給送されることとなる。なお、分離パッド43は、
給紙ローラ40の円弧部40aの回転軌道中に位置して
いるため、円弧部40aが回転することにより円弧部4
0aによって押し下げられることとなるが、可動アイド
ルローラ47はスプリング48により分離パッド43に
向けて付勢されているので、分離パッド43が押し下げ
られてもこれに当接し、この当接によっても用紙の分離
動作がなされることとなる。
(図29に示した状態)に戻る。
が給送されることとなる。
40が常に分離パッド43に圧接されているわけではな
いので、摩耗が低減される。
グ48により分離パッド43に圧接されているので、次
位の用紙が最上位の用紙につれて圧接部に進入すること
も、ある程度は防止される。
式の給紙装置は、一般に、その用紙が略水平状態に保持
されるようになっていた。例えば、図28、図29に示
した装置においても、その用紙は略水平状態に保持され
ている。
いた従来のプリンタは、その設置面積が大きいという問
題があった。
する構造とすることによって解決することができる。例
えば、用紙を45゜傾斜させた状態で保持する構造とす
れば、用紙によって占められる設置面積は半減される。
のにおいて、用紙を傾斜させた状態で保持する構造とす
ることは従来困難であった。
(例えば45゜程度傾斜させた)状態を考えてみれば明
らかなように、用紙を傾斜させた状態で保持する構造と
すると、用紙はその自重によって滑降し得る状態となる
ため、次位の用紙(S2)あるいはさらにその次の用紙
(S3)等がいわば雪崩現象を起こして、給紙ローラ1
8と分離パッド24との圧接部に極めて進入しやすくな
る。
2を設けたとしても、最上位の用紙(S1)の後端がレ
バー22の先端を通過した際には、すでに次位の用紙
(S2)の先端がレバー22の先端を通過してしまって
いるという状態が生じるおそれがあり、結果として、確
実な分離動作が得られなくなるおそれがある。
合にも、同様に次位の用紙あるいはさらにその次の用紙
等が雪崩現象を起こして、給紙ローラ40と分離パッド
43との圧接部に極めて進入しやすくなるため、給紙動
作を繰り返す度に次位の用紙が給紙ローラと分離パッド
との圧接部に徐々に(累積的に)進入して、用紙の分離
ができなくなってしまう。
の用紙が雪崩現象を起こして、給紙ローラと分離パッド
との間あるいはアイドルローラと分離パッドとの間に同
時に進入しようとした場合には、これら複数枚の用紙が
一体となって楔状となり、最上位の用紙が給送される過
程でロックされてしまうおそれもある。
ドとの圧接力(図29のものにあっては給紙ローラと分
離パッドとの圧接力および可撓アイドルローラ47と分
離パッドとの圧接力)を極めて大きくすることによって
解決することが可能であるとも考えられる。
と、給紙ローラの駆動力を大きくする必要があると同時
に、前述した用紙搬送時の負荷(バックテンション)が
極めて大きくなるため、この負荷に十分に打ち勝つだけ
の搬送力を得るべく、搬送ローラ(図27の2,3)等
による用紙の挟圧力を大きくする必要がある。したがっ
て、搬送ローラ等を駆動するための大きな駆動力も必要
となり、装置が大型化したり消費電力が増大してしまう
という問題が生じる。また、給紙ローラ、搬送ローラ等
が摩耗し易くなるという問題も生じる。
ックテンション(負荷)を増大させることなく、用紙を
傾斜状態で積層保持し、これを一枚づつ給送して搬送す
ることは、図28に示した従来技術によっても、図29
に示した従来技術によっても不可能であった。
し、傾斜状態で積層保持された用紙を、分離パッド方式
を用いて上記駆動力および負荷を増大させることなく確
実に一枚づつ給送して搬送することのできるプリンタを
提供することにある。
に請求項1記載のプリンタは、円弧部と直線部とを有
し、給紙動作時に1回転正転する側面視略D形の給紙ロ
ーラと、この給紙ローラの前記円弧部と接触して給送さ
れるべき用紙が傾斜状態で複数枚積層され、給紙ローラ
の正転時に給紙ローラに向けて用紙を圧接させるホッパ
と、このホッパ上に積層されている用紙の先端を支持す
る支持面と、前記給紙ローラの円弧部の回転軌道中に位
置し、パッド付勢手段により給紙ローラに向けて付勢さ
れていて前記円弧部との間で用紙を挟圧することによ
り、給紙ローラにより送られるべき前記用紙を次位の用
紙から分離する分離パッドと、この分離パッドが給紙ロ
ーラの円弧部との間で用紙を挟圧しないときに、分離パ
ッドと当接するアイドルローラと、前記給紙ローラによ
り給送された用紙を搬送する搬送ローラとを備え、この
搬送ローラは、用紙の先端を、この用紙の前記給送経路
における前記支持面から前記分離パッドとアイドルロー
ラとの当接部までの長さ以上搬送した後、一旦逆転し
て、少なくとも前記分離パッドとアイドルローラとの当
接部から前記支持面までの長さ分用紙を逆送することを
特徴とする。
のプリンタにおいて、前記給紙ローラにより給送された
用紙の後端が通過した後、後方に回動して次位の用紙の
先端が前記アイドルローラと前記分離パッドとの当接部
よりも後方に位置するように次位の用紙を後方に向けて
押し戻す用紙戻しレバーを備えていることを特徴とす
る。
のプリンタにおいて、前記用紙戻しレバーが後方に回動
して次位の用紙を後方に向けて押し戻す際、前記分離パ
ッドを前記アイドルローラから離間させる離間機構を備
えていることを特徴とする。
は3記載のプリンタにおいて、前記用紙戻しレバーは、
次位の用紙の先端が前記支持面後方に達するように次位
の用紙を押し戻すことを特徴とする。
2,3,または4記載のプリンタにおいて、前記ホッパ
に積層されている用紙を、ホッパの用紙支持面に向けて
付勢している付勢部材を備えていることを特徴とする。
3,4,または5記載のプリンタにおいて、前記給紙ロ
ーラは、前記1回転の前に一旦逆転し、この逆転によっ
て前記用紙戻しレバーが後方に回動することを特徴とす
る。
2,3,4,5,または6記載のプリンタにおいて、前
記給送されるべき用紙の先端が分離パッドとアイドルロ
ーラとの間を通過する際にアイドルローラを分離パッド
から離間させ、前記用紙の先端が分離パッドとアイドル
ローラとの間を通過した後、前記給紙ローラの円弧部と
分離パッドとの用紙を介した当接が解除される前にアイ
ドルローラを分離パッドに当接させるアイドルローラ退
避機構を備えたことを特徴とする。
のプリンタにおいて、前記アイドルローラ退避機構は、
前記給紙ローラの軸に設けられ、この軸とともに回転す
るカムによって作動することを特徴とする。
と直線部とを有し、給紙動作時に1回転正転する側面視
略D形の給紙ローラと、この給紙ローラの前記円弧部と
接触して給送されるべき用紙が傾斜状態で複数枚積層さ
れ、給紙ローラの正転時に給紙ローラに向けて用紙を圧
接させるホッパと、前記給紙ローラの円弧部の回転軌道
中に位置し、パッド付勢手段により給紙ローラに向けて
付勢されていて前記円弧部との間で用紙を挟圧すること
により、給紙ローラにより送られるべき前記用紙を次位
の用紙から分離する分離パッドと、前記給紙ローラによ
り給送された用紙を搬送する搬送ローラとを備えている
ので、給紙動作時には、最上位の用紙のみが給送され、
給送された用紙は搬送ローラで搬送される。
れるので、このプリンタによれば、設置面積が低減され
る。
いるため、最上位の用紙が給送される際、次位の用紙も
給紙ローラに向けて下降することとなるが、給紙ローラ
の円弧部と分離パッドとが圧接されているときには、こ
の圧接部によって次位の用紙の下降は阻害される。
側面視略D形であるから、給紙ローラが1回転する過程
で円弧部と分離パッドとの圧接が解除され、直線部が分
離パッドと対向する状態になる、すなわち上記圧接部が
なくなると、次位の用紙が下降しようとするが、このと
きにはアイドルローラが分離パッドと当接しているの
で、この当接部によって次位の用紙の下降が阻害され
る。
積層されている用紙の先端を支持する支持面を備えてい
るとともに、前記搬送ローラは、用紙(最上位の用紙)
の先端を、この用紙の前記給送経路における前記支持面
から前記分離パッドとアイドルローラとの当接部までの
長さ以上搬送した後、一旦逆転して、少なくとも前記分
離パッドとアイドルローラとの当接部から前記支持面ま
での長さ分用紙を逆送するので、前記給送動作が終了し
た時点で、複数枚の用紙がアイドルローラと分離パッド
との当接部に楔状に進入しようとしていても、上記最上
位の用紙の逆送によって、前記複数枚の用紙が押し戻さ
れることとなる。すなわち、上記楔状部分における逆送
される用紙と次位の用紙との間の摩擦力、さらにホッパ
が傾斜しており、かつ用紙が逆送されることによって生
じる用紙の湾曲形状のその湾曲形状部分における押し戻
し力および摩擦力によって次位の用紙(複数枚の用紙)
が押し戻されることとなる。
用紙の逆送量は、少なくとも分離パッドとアイドルロー
ラとの当接部から前記支持面までの長さ分であるから、
当接部に進入しようとしていた複数枚の用紙のうち、少
なくともその一部は、その先端が上記支持面に落ち込む
まで押し戻されることとなる。
転して最上位の用紙が搬送されても、上述したと同じ枚
数の用紙が同時に分離パッドとアイドルローラとの当接
部に楔状に進入するということがなくなる。
ば、必要以上に分離パッドと給紙ローラあるいはアイド
ルローラとの圧接力を増大させる必要がなくなる。
ーラがD形のローラであり、かつ用紙が傾斜状態で積層
されているにも拘らず、次位の用紙が給紙ローラと分離
パッドとの圧接部に楔状に進入して、用紙の分離ができ
なくなるという事態が生じなくなる。
プリンタによれば、傾斜状態で積層保持された用紙を、
分離パッド方式を用いて駆動力および負荷(バックテン
ション)を増大させることなく確実に一枚づつ給送し搬
送することが可能となる。
1記載のプリンタにおいて、前記給紙ローラにより給送
された用紙の後端が通過した後、後方に回動して次位の
用紙の先端が前記アイドルローラと前記分離パッドとの
当接部よりも後方に位置するように次位の用紙を後方に
向けて押し戻す用紙戻しレバーを備えているので、上記
押し戻し動作によって完全には押し戻されなかった用紙
が仮にあるとしても、給紙ローラにより給送された最上
位の用紙の後端が通過した後に、この用紙戻しレバーが
後方に回動することにより、次位の用紙の先端が前記ア
イドルローラと前記分離パッドとの当接部よりも後方に
位置するように次位の用紙が後方に向けて押し戻される
こととなる。
離パッドとの圧接部に進入して、用紙の分離ができなく
なるという事態が一層確実に防止される。
2記載のプリンタにおいて、前記用紙戻しレバーが後方
に回動して次位の用紙を後方に向けて押し戻す際、前記
分離パッドを前記アイドルローラから離間させる離間機
構を備えているので、次位の用紙を円滑に押し戻すこと
ができる。
2または3記載のプリンタにおいて、前記用紙戻しレバ
ーは、次位の用紙の先端が前記支持面後方に達するよう
に次位の用紙を押し戻す構成となっているので、押し戻
された次位の用紙の先端は、支持面で支持されることと
なる。
より一層確実に防止される。
1,2,3,または4記載のプリンタにおいて、前記ホ
ッパに積層されている用紙を、ホッパの用紙支持面に向
けて付勢している付勢部材を備えているので、前述し
た、用紙が逆送されることによって生じる用紙の湾曲形
状のその湾曲形状部分における摩擦力が増大し、次位の
用紙(複数枚の用紙)が押し戻され易くなる。
部材によってホッパ上に落とし込まれることとなるの
で、押し戻された次位の用紙の先端は、確実に支持面で
支持されることとなる。
より一層確実に防止される。
2,3,4,または5記載のプリンタにおいて、前記給
紙ローラは、前記1回転の前に一旦逆転し、この逆転に
よって前記用紙戻しレバーが後方に回動する構成となっ
ているので、給紙動作が開始される前に何らかの理由で
用紙が給紙ローラと分離パッドとの間に入り込んでいた
としても、これを確実に一旦戻すことができる。
ーラと分離パッドとの間に入り込んでいる状態でそのま
ま給紙動作がなされたならば生じるであろう不具合(例
えば用紙の頭出し不良)を未然に防止することができ
る。
1,2,3,4,5,または6記載のプリンタにおい
て、前記給送されるべき用紙の先端が分離パッドとアイ
ドルローラとの間を通過する際にアイドルローラを分離
パッドから離間させ、前記用紙の先端が分離パッドとア
イドルローラとの間を通過した後、前記給紙ローラの円
弧部と分離パッドとの用紙を介した当接が解除される前
にアイドルローラを分離パッドに当接させるアイドルロ
ーラ退避機構を備えているので、次のような作用効果が
得られる。
して最上位の用紙が送られ、この用紙の先端が給紙ロー
ラの円弧部と分離パッドとの当接部を通過しようとする
際、アイドルローラが分離パッドに向けて付勢されて分
離パッドに当接していると、このアイドルローラが通過
しようとする用紙に対して抵抗となる。
れば、給送されるべき用紙の先端が分離パッドとアイド
ルローラとの間を通過する際にアイドルローラを分離パ
ッドから離間させる退避機構が設けられているので、通
過しようとする用紙に対してアイドルローラが抵抗にな
るということがない。
パッドとアイドルローラとの間を通過した後、前記給紙
ローラの円弧部と分離パッドとの用紙を介した当接が解
除される前にアイドルローラを分離パッドに当接させる
から、給紙ローラの円弧部と分離パッドとの用紙を介し
た当接が解除された後に、最上位の用紙とともに次位の
用紙が送られてしまうということもない。
7記載のプリンタにおいて、前記アイドルローラ退避機
構は、前記給紙ローラの軸に設けられ、この軸とともに
回転するカムによって作動する構成となっているので、
構造の簡素化を図ることができる。例えば、ソレノイド
等によって作動させるような構成にした場合に比べて簡
単な構造とすることができる。
て図面を参照して説明する。
態における給紙装置を示す斜視図、図2は本発明に係る
プリンタの一実施の形態の要部を示す概略図で、一部を
透視した部分省略側面図である。
給紙装置SFは、フレーム100と、このフレームに回
転可能に支持された給紙ローラ軸110と、この給紙ロ
ーラ軸110に取り付けられた一対の給紙ローラユニッ
ト120,120’と、フレーム100に対して回動可
能に取り付けられたホッパ130とを有している。
可能なエッジガイド131が取り付けられている。一対
の給紙ローラユニット120,120’のうち、一方の
給紙ローラユニット120’は、エッジガイド131と
連結されており、エッジガイド131と共に、給紙ロー
ラ軸110に沿ってスライド可能になっている。
うにプリンタに組み込まれる。
送ローラ対、4は用紙に印字する印字ヘッド、5,6は
印字済の用紙を排出する排紙ローラ対、8a,8bは用
紙ガイドである。搬送ローラ対2,3のうち、ローラ2
が駆動ローラ、ローラ3が従動ローラである。従動ロー
ラ3は、図20に示すように上の用紙ガイド8aの先端
に回動可能に取り付けられている。また、排紙ローラ対
5,6のうちローラ5が駆動ローラ、ローラ6が従動ロ
ーラである。従動ローラ6はスターホイルで構成されて
いる。
り、この上に複数枚の用紙P(図2)が積層状態でセッ
トされる。
ザによりセットされる用紙の幅に合わせてスライド操作
され、給送される用紙の一側縁を案内する。他側縁は、
フレーム100の側壁101によって案内される。従っ
て、他方の給紙ローラユニット120は給紙ローラ軸1
10上をスライドしない。
0’は、左右対称に構成されており、スライドするかし
ないかだけが異なっているに過ぎないので、以下、給紙
ローラユニットに関しては、一方の給紙ローラユニット
120についてのみ説明する。
紙ローラユニットを示す一部切断側面図、図4は図3に
おけるIV−IV断面図、図5は主として給紙ローラお
よびホッパ等を示す断面図、図6は図5の部分省略平面
図である。
であり、円弧部121aと直線部121bとを有する側
面視略D形に構成されており、少なくとも円弧部121
aの表面および直線部121bの表面が高摩擦材料(例
えばゴム)で形成されている。この給紙ローラ121
は、主として図4に示すようにブッシュ122を介して
給紙ローラ軸110に固定されている。すなわち、給紙
ローラ121およびブッシュ122は給紙ローラ軸11
0に対して回転不能である。給紙ローラ軸110は、そ
の軸端に固定された歯車111(図1参照)を介し、図
示しない駆動手段によって、給紙動作時に丁度1回転だ
け回転駆動されるようになっている。
2によってフレーム100に対して回動可能に取り付け
られている。なお、137は給紙トレイであり、プリン
タに取り付けられている。これらホッパ130および給
紙トレイ137上に、複数枚の用紙Pが積層状態でセッ
トされる。セットされた用紙Pは、その先端Paが、後
述する分離パッドホルダ151の背面(支持面)152
に当接することによって支持され揃えられる。
ーム(以下、サブフレームという)であり、このサブフ
レーム140とホッパ130の先端部との間にはホッパ
バネ(圧縮バネ)133が設けられている。したがっ
て、ホッパ130は、ホッパバネ133により、図5に
おいて時計方向すなわち用紙Pを給紙ローラ121に当
接させる方向に向けて常時付勢されているが、図3およ
び図6に示すように、ホッパ130の両端にはカムフォ
ロア134が形成されており、このカムフォロア134
が、給紙ローラ軸110に固定されたホッパカム135
(図1参照)と当接することによって、その回動が規制
されている。なお、図5、図6に示すように、ホッパ1
30の先端部上面には、後述する分離パッドと同様のパ
ッド136が設けられている。
ルダ151に固定されている。分離パッド150は、用
紙Pに対する摩擦係数が、給紙ローラ121の摩擦係数
よりも小さな材料(例えばコルク等の材料)で構成され
ている。また、いずれの摩擦係数も用紙相互間の摩擦係
数よりも大きな摩擦係数の材料で構成されている。すな
わち、給紙ローラ121と用紙との間の摩擦係数をμ
1、分離パッド150と用紙との間の摩擦係数をμ2、
用紙相互間の摩擦係数をμ3とすると、μ1>μ2>μ
3となっている。
示すように、分離パッド150が固定されるパッド支持
部153と、これと一体の前述した用紙先端の支持面
(背面)152部分と、これと一体に形成されたアーム
部154とを有しており、アーム部154の後端両側に
設けられた軸155がサブフレーム140のトラック穴
140aと嵌合することによって、サブフレーム140
に回動可能に取り付けられている。
140との間には、パッド付勢手段としてのパッドバネ
(圧縮バネ)156が設けられている。したがって、分
離パッドホルダ151は、パッドバネ156により、図
5において時計方向すなわち分離パッド150を給紙ロ
ーラ121に当接させる方向に向けて常時付勢されてい
るが、分離パッドホルダ151の一側には突部157
(図7,図8参照)が形成されており、この突部157
が、図4に示すようにサブフレーム140に設けられ
た、パッド規制手段をなすピン141(図8参照)と当
接することによって、その回動が規制されている。突部
157がピン141と当接している状態で、分離パッド
150は、給紙ローラ121の円弧部121aの回転軌
道中に位置している。
はアイドルローラ、161はアイドルローラホルダであ
る。なお、170は給紙ローラ121のカバーであり、
サブフレーム140に取り付けられている。
に穴161aを有する略リング状をなしている。アイド
ルローラホルダ161の一側面下方には、軸163が設
けられており、この軸163にアイドルローラ160が
回転可能に支持されている。なお、図9において163
aは、抜け止めのフックである。
示すように一対の爪161b,161bが形成されてお
り、これら爪161b,161bが、サブフレーム14
0に設けられた長穴142,142と軽く嵌まり合うこ
とによって、アイドルローラホルダ161はサブフレー
ム140に取り付けられている。また、アイドルローラ
ホルダ161の他側面上下には図4,図5に示すように
一対のピン161c,161cが設けられており、この
ピン161c,161cが、図4、図9に示すようにサ
ブフレーム140に形成されたトラック穴143,14
3に対してスライド可能に嵌まり込んでいる。さらに、
アイドルローラホルダ161の穴161aには、図4に
示すように給紙ローラ軸110およびブッシュ122が
挿通されているが、穴161aの径はブッシュ122の
対応する部分122aの外径よりも大きく形成されてい
る。
は、そのピン161c,161cがトラック穴143,
143に案内されることにより、図5において矢印a
1,a2方向にスライド可能であり、したがってまた、
アイドルローラ160も矢印a1,a2方向にスライド
可能である。
イドルローラホルダ161の上部にはバネ受け部164
が設けられており、このバネ受け部164を跨ぐように
してローラ付勢手段としてのローラバネ(引っ張りコイ
ルバネ)165が設けられている。このローラバネ16
5は、その両端が、サブフレーム140の内面に形成さ
れた掛け止め部144,144(図9参照)に係止され
ることによって、サブフレーム140に取り付けられて
いる。したがって、アイドルローラホルダ161は、ロ
ーラバネ165により、図5矢印a1方向に向けて常時
付勢されているが、アイドルローラ160が分離パッド
150と当接することによって(または、後述するカム
フォロア166がブッシュ122に形成されたカム12
3と当接することによって)その移動が規制されてい
る。ローラバネ165の付勢力は、パッドバネ156の
付勢力よりも小さく設定されている。したがって、アイ
ドルローラ160が分離パッド150を押し下げてしま
うということはない。
面上方にはカムフォロア166が形成されており、この
カムフォロア166が、前述したブッシュ122に形成
されたカム123(図3から図5参照)と接離すること
によって、アイドルローラホルダ161が矢印a1また
はa2方向に移動し、したがってまた、アイドルローラ
160も矢印a1またはa2方向に移動するようになっ
ている。すなわち、この実施の形態において、アイドル
ローラ退避機構は、アイドルローラホルダ161および
カム123で構成されており、カム123の作動によっ
て、後述するように、給送されるべき用紙の先端が分離
パッド150とアイドルローラ160との間を通過する
際にアイドルローラ160を分離パッド150から離間
させ、用紙の先端が分離パッド150とアイドルローラ
160との間を通過した後、給紙ローラ121の円弧部
121aと分離パッド150との用紙を介した当接が解
除される前に、アイドルローラ160を分離パッド15
0に当接させるように、前記カム123の形状が構成さ
れている。
て、180は用紙戻しレバーである。
81が断面C字形の筒状に形成されており、その弾性を
利用してこの筒状基部181を、サブフレーム140に
形成された軸145a,145bに嵌め合わせることに
よって、サブフレーム140に回動可能に取り付けられ
ている。筒状基部181には、小径部181aが形成さ
れており、この小径部181aに対してねじりバネ18
2が装着されている(小径部181aがねじりバネ18
2のコイル部182aに挿入されている)。ねじりバネ
182の一方の腕182bは用紙戻しレバー180に形
成された穴183に挿入されてレバー180に係止さ
れ、他方の腕182cは、サブフレーム140に形成さ
れた受け溝146,146に両端が支持されると共に中
央部がフック147に掛け止めされることによってサブ
フレーム140に係止される。したがって、レバー18
0は、これに外力が作用しないときには、図3および図
9に示す中立位置にあるが、外力(ブッシュ122の後
述する円板124または給送される用紙による外力)が
作用するとバネ182の付勢力に抗して図3において時
計方向または反時計方向に回動し、外力が作用しなくな
ると、バネ182の付勢力によって前記中立位置に復帰
するようになっている。
上記用紙戻しレバー180に対応する位置に円板124
が一体的に形成されている。この円板124には、図3
および図11に示すように、凹所124aが設けられて
おり、この凹所124a内に、前述した中立位置にある
用紙戻しレバー180が入り込むようになっている。し
たがって、ブッシュ122が回転すると(給紙ローラ軸
110が回転すると)、円板124の角部124bまた
は124cがレバー180に当接し、これによってレバ
ー180が図3において時計方向または反時計方向に回
動する。時計方向に回動したとき、後述するように用紙
が押し戻されるようになっており、この際、次に説明す
る離間機構によって、前述した分離パッド150がアイ
ドルローラ160から離間させられるようになってい
る。
180と、分離パッドホルダ151におけるパッド支持
部153の下面に組み込まれた離間レバー190(図1
2参照)とによって構成されている。
の分離パッドホルダ151への組み込み状態を示す斜視
図である。なお、この図では、組み込み状態を分かりや
すくするために、天地を逆にして描いてある。
け部192と、突片193とを有している。
け穴151aおよび軸受け溝151bと、窓151c
と、バネ受け穴151d,151dとが形成されてい
る。
151cに挿通するようにして、軸191を軸受け穴1
51aおよび軸受け溝151bに嵌め合わせることによ
って、分離パッドホルダ151に対し、軸191回りに
回動可能に取り付けられている。
あり、部分的に巻径を大きくすることによって段部19
4aが形成されている。
穴151d,151dに係合させることによって分離パ
ッドホルダ151に取り付けられ、離間レバー190の
バネ受け部192を図(b)において下方に押圧するよ
うになっている。したがって、離間レバー190はコイ
ルバネ194で付勢され、通常は、その突片193が分
離パッドホルダ151の窓151cの下縁151f(図
8参照)に当接している(図3、図4参照)が、突片1
93が窓151c内を移動し得る範囲で回動可能であ
る。なお、151eは、段部194aと係合してコイル
バネ194の抜けを防止する突起である。
は、図10に示すように、突起カム184が形成されて
おり、図3、図4、および図9に示すように分離パッド
ホルダ151がサブフレーム140に組み込まれたとき
に、離間レバー190の突片193が前記突起カム18
4の回動軌道中に位置するようになっている。したがっ
て、後述するように用紙戻しレバー180が図3におい
て時計方向に回動すると、突起カム184が突片193
を押し下げ、これによって分離パッドホルダ151すな
わち分離パッド150が押し下げられてアイドルローラ
160から離間することとなる。
材としての合成樹脂製のシートである。このシート20
0は、その上端201が、給紙ローラのカバー170に
固着されたガイド171に固定されている。このシート
200は、自由状態では、図3に二点鎖線で示すように
直線状態をなすものであるが、その下端201がホッパ
130上の用紙Pの上面Pcと当接することによって実
線で示すように撓むようになっている。逆にいえば、こ
のシート200は、ホッパ130に積層されている用紙
Pを、ホッパ130の用紙支持面130aに向けて付勢
している。
ッパカム135(図1参照)の他にも、ホッパ130の
回動を規制するホッパ保持機構を備えている。
10(図3、図13参照)によって構成されている。
側壁101(図1参照)に突設されたピンであり、保持
レバー210は、このピン102によって側壁101に
回動可能に取り付けられている。保持レバー210の後
端211と側壁101との間に図示しない引っ張りバネ
が設けられており、この引っ張りバネによって保持レバ
ー210は図3において時計方向に常時付勢されている
が、その先端212がホッパカム135の回転軌道中に
位置しているので、図3に示すように先端212がホッ
パカム135に当接したときには反時計方向に回動した
状態となる。保持レバー210の中間には突起213が
形成されており、この突起213が、ホッパ130の側
部先端に形成された凹部138と係脱可能である。すな
わち、保持レバー210が時計方向に回動すると、突起
213が凹部138に係合して(入り込んで)ホッパ1
30の上動(図3において時計方向への回動)が規制さ
れ、保持レバー210が反時計方向に回動すると、突起
213が凹部138から脱してホッパ130の上動が可
能となる。なお、このホッパ保持機構はホッパ130の
両側に設けられている。
て説明する。
ム135に、ホッパ130のカムフォロア134が当接
していることにより、ホッパ130が押し下げられた状
態となっている(図5参照)。
が用紙Pと対向した状態となっており、給紙ローラ12
1は用紙Pとは接触していない。
130上に容易に用紙Pをセットすることができる。
ッド150)は、パッドバネ156(図5参照)によ
り、図3において時計方向に付勢されているが、図4に
示すように突部157がピン141と当接することによ
って、その回動が規制され、図3、図5に示す位置に停
止している。したがって、パッドバネ156の付勢力は
アイドルローラ160には作用していない。また、この
とき、分離パッド150は、給紙ローラの円弧部121
aの回転軌道中に位置している。
ーラホルダ161のカムフォロア166とは接触してお
らず、したがって、アイドルローラ160はローラバネ
165の付勢力によって分離パッド150に当接してい
る。
て、ブッシュ122の凹所124a内に入り込んでい
る。
と、離間レバー190の突片193とは、接触していな
いかあるいは微かに接触している。
ドホルダ151の窓151cの下縁151fに当接して
いる。
の先端212がホッパカム135に当接しており、した
がって、保持レバー210の突起213はホッパ130
の凹部138から脱した状態となっている。
紙搬送動作(用紙押し戻し動作を含む)について説明す
る。
紙戻し動作を行なう。
し動作については、次の(ii)以降で説明する給紙動
作および用紙搬送動作がなされた後に説明した方が分か
りやすいので、後で説明する。
0が時計方向への回転を開始する。したがって、給紙ロ
ーラ121、ブッシュ122、およびホッパカム135
も回転を開始する。なお、このとき、搬送ローラ対2,
3も用紙搬送方向(正転方向)に回転を開始するが、以
降、説明の煩雑を避けるため、特に必要がない限り搬送
ローラ対2,3については言及しない。
ラ軸110とともに給紙ローラ121、ブッシュ12
2、およびホッパカム135が所定角度回転してホッパ
カム135とホッパ130のカムフォロア134との当
接が解除されると、ホッパバネ133(図5参照)によ
ってホッパ130が瞬間的に押し上げられ、用紙Pも押
し上げられてその最上位の用紙P1が給紙ローラ121
の円弧部121aに押し付けられる。ホッパ130およ
び用紙Pは瞬間的に押し上げられるので、上部の用紙が
支持面152から外れてもほとんど下降せず、図示のよ
うにホッパ130と給紙ローラ121とで挟まれた状態
となる。
分離パッド150)は、上述した待機状態と同じ状態に
ある。ブッシュ122のカム123とアイドルローラホ
ルダ161のカムフォロア166とは未だ接触しておら
ず、アイドルローラ160はローラバネ165の付勢力
によって分離パッド150に当接している。用紙戻しレ
バー180は、ブッシュ122の回転により、円板12
4の角部124c(図3参照)に押されて反時計方向に
回動し凹所124aから脱してその先端が円板124の
周面124dに沿う状態となる。したがって用紙戻しレ
バー180の突起カム184は、離間レバー190の突
片193と完全に離間する。離間レバー190および保
持レバー210は待機状態と同じ状態のままである。
し続けることにより、図15に示すように、給紙ローラ
121の円弧部121aと最上位の用紙P1とが接触し
ていることによって、この用紙P1が分離パッド150
に向けて送られる。この際、用紙P1に対して次位の用
紙P2が静電気の作用で吸着していることにより、ある
いは用紙P1と用紙P2との間に摩擦力が作用すること
によって、用紙P2が用紙P1とともに送られることも
あるが、用紙P2は、その先端P2aが分離パッド15
0に突き当たることによって、その移動が阻害され、一
次的に用紙P1から分離され得る。同様に、さらに下位
の用紙P3等が送られようとしても同様にして分離され
得る。なお、これからも分かるように、「次位の用紙」
には、さらに下位の用紙P3等も含まれるが、説明が煩
雑化するのを避けるために、特に必要がない限り「さら
に下位の用紙P3等」も含めて単に「次位の用紙」とい
うことにする。
ュ122のカム23の斜面123aがアイドルローラホ
ルダ161のカムフォロア166に当接するが、最上位
の用紙P1の先端P1aは未だアイドルローラ160と
分離パッド150との当接部Tには達していない。な
お、この当接部Tは、給紙ローラ121の円弧部121
aと分離パッド150との当接部と一致している(図1
8参照)。
i)の状態と同じ状態のままである。
続けることにより、図16に示すように、給紙ローラ1
21の円弧部121aが最上位の用紙P1を介して分離
パッド150を押圧する。これによって、分離パッド1
50はパッドバネ156の付勢力に抗して矢印b1方向
に押し下げられると同時に、パッドバネ156の付勢力
によって給紙ローラ121の円弧部121aとの間で最
上位の用紙P1を挟圧する。すなわち、用紙P1は給紙
ローラ121と分離パッド150との間で挟圧された状
態で送られることとなる。この際、上述したように、次
位の用紙P2が用紙P1とともに送られそうになること
もあるが、前述したように給紙ローラ121と用紙との
間の摩擦係数をμ1、分離パッド150と用紙との間の
摩擦係数をμ2、用紙相互間の摩擦係数をμ3とする
と、μ1>μ2>μ3となっているので、給紙ローラ1
21の回転につれて用紙P1と用紙P2とがともに給紙
ローラの円弧部121aと分離パッド150とで挟圧さ
れた状態になると、用紙P2は分離パッド150との間
の摩擦力によってその移動が阻害され、二次的に用紙P
1から分離されて、用紙P1のみが給送されることとな
る。
アイドルローラホルダ161のカムフォロア166は、
カム123の斜面123aによって押し上げられてカム
123の円弧面123bに乗り上げた状態となる。これ
によって、アイドルローラ160は矢印a2方向に移動
し、分離パッド150から離間した状態となるが、最上
位の用紙P1の先端P1aは未だアイドルローラ160
と分離パッド150との当接部T(図15参照)には達
していない。
P1aが分離パッド150とアイドルローラ160との
間を通過する際には、すでにアイドルローラ160は分
離パッド150から離間した状態となっていることとな
る。
i)の状態と同じ状態のままである。
し続けることにより、図17に示すように、用紙P1が
給紙ローラ121と分離パッド150とで挟圧された状
態でさらに送られる。なお、用紙P1は用紙戻しレバー
180を反時計方向に回動させて送られ、用紙戻しレバ
ー180は用紙P1の後端が通過するまで用紙P1にし
たがって反時計方向に回動した状態となる。
ルローラホルダ161のカムフォロア166は、カム1
23の円弧面123bの終端部近くに位置する。
が1回転近く回転しており、ホッパカム135が、図1
7に示す位置まできているので、ホッパ保持機構の保持
レバー210は、その先端212がホッパカム135か
ら外れ、したがって、図3において時計方向に回動しよ
うとするが、その突起213がホッパ130の前面13
9に当接することによって、時計方向への回動が規制さ
れた状態となっている(図17仮想線参照)。
i)の状態と同じ状態のままである。
転し続けることにより、図18に示すように、用紙P1
が給紙ローラ121と分離パッド150とで挟圧された
状態でさらに送られる。
ルローラホルダ161のカムフォロア166は、カム1
23のもう一方の傾斜面123cを滑り落ち、したがっ
てローラバネ165の付勢力によってアイドルローラ1
60が分離パッド150に当接する。しかし、この時点
では未だ、給紙ローラ121の円弧部121aが用紙P
1を介して分離パッド150を押圧した状態となってい
る。
1aと分離パッド150との用紙P1を介した当接が解
除される前にアイドルローラ160が分離パッド150
に当接することとなる。
送ローラ対2,3の挟圧部N(図2参照)に達し、この
挟圧部Nを僅かに通過した状態となる。
一旦給紙ローラ121を停止させるとともに、上記(i
i)の時点から正転し続けていた搬送ローラ対2,3を
一旦逆転させることによって用紙P1の先端を挟圧部N
の手前(給紙ローラ121側)まで逆送し、給紙ローラ
121が停止していることによって生じる用紙の弛みの
復元力で用紙の先端P1を搬送ローラ対2,3の挟圧部
Nに沿わせ、用紙P1が斜めに給送されている場合には
これを矯正する。
の状態と同じ状態のままであるが、ホッパ130はホッ
パカム135で押し下げられた状態となる。
るとともに、給紙ローラ121も正転する。
軸110が丁度一回転すると、これが停止し、給紙装置
SFは待機状態(図3に示した状態)に戻る。なお、ホ
ッパ130は押し下げられた状態となる。
る。
完全に脱した状態とはなっていないから、用紙P1は、
その後端が分離パッド150とアイドルローラ160と
の当接部Tを通過するまでは、この当接部Tにおける負
荷を受けた状態(後方に引っ張られた状態)で、図2に
示した搬送ローラ2,3によって搬送されることとな
る。
ッド150に向けてローラバネ165で付勢され、分離
パッド150との間で用紙P1を挟圧しているので、す
でに一旦用紙P1から分離された次位の用紙P2が、そ
の自重で下降しようとしたり、または用紙P1に対して
静電気の作用で吸着しあるいは用紙P1との間の摩擦力
によって用紙P1とともに送られようとしても、これが
防止される。
トであるような場合、複数枚の用紙が積層状態でホッパ
130上に傾斜状態で保持されているが故に、給紙ロー
ラ121が回転する過程(図14に示す状態から図19
に示す状態に至る過程)で、例えば、図20に示すよう
に、次位の用紙P2〜P5がいわば雪崩現象を起こし
て、アイドルローラ160と分離パッド150との間に
進入し、あるいは進入しようとする状態になることがあ
る。
送が続けられると、次位の用紙P2〜P5があたかも一
体となるようにして楔状Wとなり、最上位の用紙P1が
搬送される過程でロックされてしまうおそれがある。ま
た、ロックされずに最上位の用紙P1が搬送されても、
このような状態のまま、その後再び用紙を給送しようと
すると(この場合用紙P2を給送しようとすると)、次
位の用紙(この場合P3以降の用紙)も共に送られてし
まい易くなる(すなわち重層され易くなる)。
すように、搬送ローラ2,3で、用紙P1の先端P1a
を、この用紙の前記給送経路における前記支持面152
から分離パッド150とアイドルローラ160との当接
部Tまでの長さL以上の長さL1だけ搬送した後、図2
2に示すように、搬送ローラ2,3を一旦逆転させて、
長さL2だけ用紙P1を逆送する。なお、この実施の形
態では、逆送する長さL2を前記長さLよりも大きくし
たが、等しくしてもかまわない。すなわち、上記各長さ
の関係は、L1≧L2≧Lであればよい。
2および図23(図23は図22の部分拡大図である)
に示すように、最上位の用紙P1によって、次位の用紙
P2〜P5が押し戻されることとなる。
ける逆送される用紙P1と次位の用紙P2との間(ある
いはP2とP3の間等)の摩擦力Fw、さらにホッパ1
30が傾斜しており、かつ用紙P1が逆送されることに
よって生じる用紙P1の湾曲形状のその湾曲形状部分に
おける押し戻し力および摩擦力(これら押し戻し力およ
び摩擦力をFpで示す)によって次位の用紙P2〜P5
が押し戻されることとなる。この際、シート200が、
ホッパ130に積層されている用紙Pを、ホッパ130
の用紙支持面130aに向けて付勢しているので、上記
湾曲形状部分における押し戻し力および摩擦力Fpが増
大し、次位の用紙P2〜P5が押し戻され易くなる。
用紙P1の逆送量L2は、前記当接部Tから前記支持面
152までの長さ分Lに等しいかそれ以上であるから、
当接部Tに進入しようとしていた複数枚の用紙P2〜P
5のうち、少なくともその一部(図27ではP3〜P
5)は、その先端が上記支持面152に落ち込むまで押
し戻されることとなる。
3が正転して最上位の用紙P1が搬送されても、上述し
たと同じ枚数の用紙が同時に分離パッド150とアイド
ルローラ160との当接部Tに楔状に進入するというこ
とがなくなる。
った後、正転して用紙P1を搬送する。
ッド4で印字がなされ、印字済の用紙は排出ローラ対
5,6で機外に排出される。
される用紙P1の後端が給紙装置SFから脱した後、必
要に応じて再び給紙動作が行なわれることとなるが、こ
の給紙装置はホッパ130が傾斜しており、この上に複
数枚の用紙Pが積層状態でセットされているので、一旦
給紙動作がなされると、上記(x)で説明した配送ロー
ラ2,3による用紙押し戻し動作がなされたとしても、
図23に示すように、完全には押し戻されなかった次位
の用紙P2の先端P2aが分離パッド150とアイドル
ローラ160との当接部Tの近くに位置するまで下降し
た状態となっていることがある。また、用紙が滑り易い
フィルム等であると、その先端P2aが前記当接部Tを
通過するということもないとはいえない。従って、この
状態のまま給紙動作を繰り返すと、さらに次の用紙P3
等が給紙ローラ121と分離パッド150との間に進入
し、さらにまた次の用紙P4が進入しというようにし
て、用紙の進入が累積し、結果として、アイドルローラ
160を設け、かつ上述した搬送ローラ2,3による用
紙押し戻し動作を行なったとしても、本来送られるべき
ではない次位の用紙がアイドルローラ160と分離パッ
ド150との当接部Tを通過してしまい、これが最上位
の用紙と共に送られてしまう(重送されてしまう)とい
う事態も生じ得る。
紙動作を行なう前に、前述したように(i)で、先ず用
紙戻し動作を行なう。すなわち、この用紙戻し動作は、
前述した上記(ii)の動作に先立って次のようにして
行なわれる。
び図19参照)から、給紙ローラ軸110が反時計方向
への回転(逆転)を開始する。したがって、給紙ローラ
121、ブッシュ122、およびホッパカム135も逆
転を開始する。
とともに給紙ローラ121、ブッシュ122、およびホ
ッパカム135が所定角度逆転すると、用紙戻しレバー
180が、その後縁185で用紙の先端P2aを押し戻
すべく、ブッシュ122の円板124の角部124bに
押されて時計方向に回動し、その突起カム184が離間
レバー190の突片193と当接してこれを押し下げ
る。突片193は、分離パッドホルダ151の窓151
cの下縁151fに当接しているから、結果として分離
パッド150も押し下げられ、図示のように分離パッド
150が給紙ローラ121およびアイドルローラ160
から離間することとなる。このように、分離パッド15
0を給紙ローラ121およびアイドルローラ160から
離間させるのは、前述したように用紙が滑り易いフィル
ム等である場合には、その先端P2aが前記当接部Tを
通過してしまっているということも有り得、このような
場合に、分離パッド150と給紙ローラ121およびア
イドルローラ160とを離間させることなく、用紙P2
を用紙戻しレバー180で押し戻そうとしても、円滑に
押し戻すことはできないからである。
イドルローラホルダ161のカムフォロア166が、カ
ム123に当接していることによって規制される。
130は、そのカムフォロア134がホッパカム135
と当接していることにより、押し下げられた状態となっ
ているが、ホッパ保持機構の保持レバー210は、その
先端212がホッパカム135から外れて時計方向に回
動し、その突起213がホッパ130の凹部138に入
り込んだ状態となる。
転し続けることにより、図25に示すように、用紙戻し
レバー180がさらに時計方向に回動し、その後縁18
5で用紙P2を押し戻す。用紙戻しレバー180の突起
カム184は離間レバー190の突片193と当接して
これを押し下げたままであり、したがって、分離パッド
150は給紙ローラ121およびアイドルローラ160
から離間したままである。
134がホッパカム135と当接していることにより、
押し下げられた状態のままであり、保持レバー210の
突起213もホッパ130の凹部138に入り込んだ状
態のままである。
転し続けることにより、図26に示すように、用紙戻し
レバー180がさらに時計方向に回動し、その後縁18
5で用紙P2を完全に押し戻す。すなわち、用紙戻しレ
バー180は、用紙P2の先端P2aが支持面152の
後方に達するように用紙P2を押し戻す。これによっ
て、用紙P2は、その自重により、また、シート200
が用紙P(すなわち用紙P2)をホッパ130の用紙支
持面130aに向けて付勢していることによって、ホッ
パ130上に完全に戻される(落とし込まれる)ことと
なる。
はホッパ130のカムフォロア134から外れ、ホッパ
130は上動しようとするが、保持レバー210の突起
213がホッパ130の凹部138に入り込んでいるた
め、ホッパ130は上動せず、下動した状態(図26に
示す状態)のままである。したがって、上記用紙の落と
し込みは確実になされる。なお、このようなホッパ13
0の保持動作は、ホッパカム135の形状を変える、す
なわち、給紙ローラ軸110が図26に示すように逆転
しても、依然としてカムフォロア134と当接するよう
な形状(仮想線135’で示す形状)とすることによっ
ても可能ではある。しかしながら、このような形状とす
ると、前述した給紙動作時に、ホッパ130が早く押し
下げられてしまい(図17に示した状態に達する前に下
動してしまい)、ホッパ130の押し上げ力による用紙
と給紙ローラ121との当接期間が不十分になって給紙
動作自体が確実には行なわれなくなってしまうおそれが
あるので、あまり望ましくはない。
回動することにより、その突起カム184は離間レバー
190の突片193から外れた状態となる。したがっ
て、分離パッド150は上動し得る状態となるが、この
時点では給紙ローラ121と当接することによってその
上動は規制されている。
に、用紙P2をホッパ130上に完全に戻すようにした
が、少なくとも次位の用紙P2の先端P2aがアイドル
ローラ160と分離パッド150との当接部Tよりも後
方に位置するように押し戻せば、前述した累積的な進入
は防止される。
給紙ローラ軸110が正転し、前述した待機状態を経て
(ii)以降の給紙動作がなされる。なお、用紙戻し動
作がなされた後、給紙ローラ軸110が正転すると、用
紙戻しレバー180は、ねじりバネ182の付勢力によ
り、また、ブッシュ122の円板124の角部124c
で押されることにより反時計方向に回動することとなる
が、この際、用紙戻しレバー180の突起カム184
は、離間レバー190の突片193の下面と当接してこ
れを押し上げて(離間レバー190を反時計方向に回動
させて)通過するだけである。
な作用効果が得られる。
を有し、給紙動作時に1回転正転する側面視略D形の給
紙ローラ121と、この給紙ローラ121の円弧部12
1aと接触して給送されるべき用紙Pが傾斜状態で複数
枚積層され、給紙ローラ121の正転時に給紙ローラ1
21に向けて用紙を圧接させるホッパ130と、給紙ロ
ーラ121の円弧部121aの回転軌道中に位置し、パ
ッド付勢手段156により給紙ローラ121に向けて付
勢されていて円弧部121aとの間で用紙を挟圧するこ
とにより、給紙ローラ121により送られるべき用紙P
1を次位の用紙P2から分離する分離パッド150と、
給紙ローラ121により給送された用紙P1を搬送する
搬送ローラ2,3とを備えているので、給紙動作時に
は、最上位の用紙P1のみが給送され、給送された用紙
P1は搬送ローラ2,3で搬送される。
態で積層されるので、このプリンタによれば、設置面積
が低減される。
層されているため、最上位の用紙P1が給送される際、
次位の用紙P2も給紙ローラ121に向けて下降するこ
ととなるが、給紙ローラ121の円弧部121aと分離
パッド150とが圧接されているときには、この圧接部
によって次位の用紙P2の下降は阻害される(図15等
参照)。
線部121bとを有する側面視略D形であるから、給紙
ローラ121が1回転する過程で円弧部121aと分離
パッド150との圧接が解除され、直線部121bが分
離パッド150と対向する状態になる、すなわち上記圧
接部がなくなると、次位の用紙P2が下降しようとする
が、このときはアイドルローラ160が分離パッド15
0と当接して、次位の用紙P2の下降を阻止するので、
次位の用紙P2の下降が防止される(図19参照)。
に積層されている用紙Pの先端Paを支持する支持面1
52を備えているとともに、搬送ローラ2,3は、用紙
P1の先端P1aを、この用紙の給送経路における支持
面152から分離パッド150とアイドルローラ160
との当接部Tまでの長さL以上搬送した後、一旦逆転し
て、少なくとも分離パッド150とアイドルローラ16
0との当接部Tから支持面152までの長さL分用紙を
逆送するので、給送動作が終了した時点で、複数枚の用
紙(P2〜P5)がアイドルローラ160と分離パッド
150との当接部Tに楔状に進入しようとしていても、
上記最上位の用紙P1の逆送によって、前記複数枚の用
紙(P2〜P5)が押し戻されることとなる。すなわ
ち、上記楔状部分における逆送される用紙P1と次位の
用紙P2等との間の摩擦力Fw、さらにホッパ130が
傾斜しており、かつ用紙P1が逆送されることによって
生じる用紙の湾曲形状のその湾曲形状部分における押し
戻し力および摩擦力Fpによって次位の用紙(複数枚の
用紙)が押し戻されることとなる。
用紙の逆送量は、少なくとも分離パッド150とアイド
ルローラ160との当接部Tから前記支持面152まで
の長さ分であるから(L2≧Lであるから)、当接部T
に進入しようとしていた複数枚の用紙のうち、少なくと
もその一部は、その先端が上記支持面152に落ち込む
まで押し戻されることとなる。
3が正転して最上位の用紙P1が搬送されても、上述し
たと同じ枚数の用紙が同時に分離パッド150とアイド
ルローラ160との当接部Tに楔状に進入するというこ
とがなくなる。
ば、必要以上に分離パッド150と給紙ローラ121あ
るいはアイドルローラ160との圧接力を増大させる必
要がなくなる。
ーラ121がD形のローラであり、かつ用紙Pが傾斜状
態で積層されているにも拘らず、次位の用紙P2が給紙
ローラ121と分離パッド150との圧接部Tに楔状に
進入して、用紙の分離ができなくなるという事態が生じ
なくなる。
リンタによれば、傾斜状態で積層保持された用紙Pを、
分離パッド方式を用いて駆動力および負荷(バックテン
ション)を増大させることなく確実に一枚づつ給送し搬
送することが可能となる。
離パッド150が給紙ローラ121の円弧部121aと
の間で用紙を挟圧しないときに、給紙ローラ121に向
かう分離パッド150の移動を規制する、前記アイドル
ローラ160とは別のパッド規制手段としてのピン14
1を備えているので、パッド付勢手段156による付勢
力は、このパッド規制手段141によって受けられるこ
ととなる。
パッド150との当接力はローラ付勢手段165によっ
て得られることとなり、このローラ付勢手段165によ
る付勢力はパッド付勢手段156による付勢力よりも小
さいから、用紙の挟圧力は従来の装置に比べてより一層
小さくすることが可能である。
給紙装置では、前述したように、給紙動作時に給紙ロー
ラ40が1回転して図29に示した状態(円弧部40a
が分離パッド43を押圧しない状態)となると、可動ア
イドルローラ47のスプリング48の付勢力F2より
も、分離パッド43のスプリング44の付勢力F1の方
が大きく設定されているので、分離パッド43は、可動
アイドルローラ47をその軸47aが長溝41aの上端
に当接するまで押し上げた状態で停止した状態となる。
は、その後部が分離パッド43のスプリング44の付勢
力F1によって分離パッド43と可動アイドルローラ4
7との間に挟圧された状態で、例えば図27に示した搬
送ローラ2,3により搬送されるようになっていた。
ーラ40の円弧部40aとの間で用紙を挟圧することに
より、用紙が2枚以上送られようとした場合にこれを防
止するためのものであるから、その付勢力F1は比較的
大きく(少なくとも上述したように可動アイドルローラ
47の付勢力F2より大きく)設定する必要がある。
勢力F1によって用紙P1の後部が挟圧される構造とな
っていたため、この挟圧部における負荷が大きかった。
しかも、可撓アイドルローラ47によって次位の用紙の
前述した累積的な進入を阻止しようとすれば、可動アイ
ドルローラ47の付勢力F2も大きくせざるを得なかっ
た。
Fによれば、分離パッド150が給紙ローラ121の円
弧部121aとの間で用紙P1を挟圧しないときに、給
紙ローラ121に向かう分離パッド150の移動を規制
する、アイドルローラ160とは別のパッド規制手段1
41を備えているので、パッド付勢手段156による付
勢力は、このパッド規制手段141によって受けられる
こととなる。
パッド150との当接力はローラ付勢手段165によっ
て得られることとなり、このローラ付勢手段165によ
る付勢力はパッド付勢手段156による付勢力よりも小
さい、すなわち、次位の用紙P2が用紙戻しレバー18
0の回動によって押し戻すことができなくなる位置にま
で達しないように次位の用紙P2の移動を阻止し得る程
度の比較的小さな付勢力とすることができるから、この
アイドルローラ160と分離パッド150とによる用紙
の挟圧力は従来の装置に比べて小さくすることが可能で
あり、結果として、最上位の用紙P1を給送した後にこ
の用紙P1に作用する負荷をより一層小さくすることが
できる。
た用紙P1の後端が通過した後、後方に回動して次位の
用紙P2の先端P2aがアイドルローラ160と分離パ
ッド150との当接部Tよりも後方に位置するように次
位の用紙P2を後方に向けて押し戻す用紙戻しレバー1
80を備えているので、上記搬送ローラ2,3による押
し戻し動作によって完全には押し戻されなかった用紙が
仮にあるとしても、給紙ローラ121により給送された
最上位の用紙P1の後端が通過した後に、この用紙戻し
レバー180が後方に回動することにより、次位の用紙
P2の先端P2aがアイドルローラ160と分離パッド
150との当接部Tよりも後方に位置するように次位の
用紙P2が後方に向けて押し戻されることとなる。
121と分離パッド150との圧接部に進入して、用紙
の分離ができなくなるという事態が一層確実に防止され
る。
レバー180が後方に回動して次位の用紙P2を後方に
向けて押し戻す際、分離パッド150をアイドルローラ
160から離間させる離間機構を備えているので、次位
の用紙P2を円滑に押し戻すことができる。
用紙P2の先端P2aが支持面152後方に達するよう
に次位の用紙P2を押し戻す構成となっているので、押
し戻された次位の用紙P2の先端P2aは、支持面15
2で支持されることとなる。
入がより一層確実に防止される。
紙を、ホッパ130の用紙支持面130aに向けて付勢
している付勢部材200を備えているので、前述した、
用紙P1が逆送されることによって生じる用紙の湾曲形
状のその湾曲形状部分における摩擦力Fpが増大し、次
位の用紙(複数枚の用紙)が押し戻され易くなる。
れた場合、押し戻された次位の用紙は、付勢部材200
によってホッパ130上に落とし込まれることとなるの
で、押し戻された次位の用紙の先端P2aは、確実に支
持面152で支持されることとなる。
入がより一層確実に防止される。
前に一旦逆転し、この逆転によって用紙戻しレバー18
0が後方に回動する構成となっているので、給紙動作が
開始される前に何らかの理由で用紙が給紙ローラ121
と分離パッド150との間に入り込んでいたとしても、
これを確実に一旦戻すことができる。
ーラ121と分離パッド150との間に入り込んでいる
状態でそのまま給紙動作がなされたならば生じるであろ
う不具合(例えば用紙の頭出し不良)を未然に防止する
ことができる。
分離パッド150とアイドルローラ160との間を通過
する際にアイドルローラ160を分離パッド150から
離間させ(図16参照)、用紙P1の先端が分離パッド
150とアイドルローラ160との間を通過した後、給
紙ローラ121の円弧部121aと分離パッド150と
の用紙を介した当接が解除される前にアイドルローラ1
60を分離パッド150に当接させる(図18参照)ア
イドルローラ退避機構を備えているので、次のような作
用効果が得られる。
が回転して最上位の用紙P1が送られ、この用紙P1の
先端が給紙ローラ121の円弧部121aと分離パッド
150との当接部を通過しようとする際、アイドルロー
ラ160が分離パッド150に向けて付勢されて分離パ
ッド150に当接していると、このアイドルローラ16
0が通過しようとする用紙P1に対して抵抗となる。
よれば、給送されるべき用紙P1の先端P1aが分離パ
ッド150とアイドルローラ160との間を通過する際
にアイドルローラ160を分離パッド150から離間さ
せる退避機構が設けられているので、通過しようとする
用紙に対してアイドルローラ160が抵抗になるという
ことがない。
パッド150とアイドルローラ160との間を通過した
後、給紙ローラ121の円弧部121aと分離パッド1
50との用紙を介した当接が解除される前にアイドルロ
ーラ160を分離パッド150に当接させるから、給紙
ローラ121の円弧部121aと分離パッド150との
用紙を介した当接が解除された後に、最上位の用紙P1
とともに次位の用紙P2が送られてしまうということも
ない。
ローラの軸110に設けられ、この軸110とともに回
転するカム123によって作動する構成となっているの
で、構造の簡素化を図ることができる。例えば、ソレノ
イド等によって作動させるような構成にした場合に比べ
て簡単な構造とすることができる。
したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるもので
はなく、本発明の要旨の範囲内において適宜変形実施可
能である。
よっても、傾斜状態で積層保持された用紙を、分離パッ
ド方式を用いて駆動力および負荷(バックテンション)
を増大させることなく確実に一枚づつ給送することがで
きる。
ば、次位の用紙が給紙ローラと分離パッドとの圧接部に
進入して、用紙の分離ができなくなるという事態が一層
確実に防止される。
用紙を円滑に押し戻すことができる。
用紙の前述した進入がより一層確実に防止される。
用紙の前述した進入がさらにより一層確実に防止され
る。
の理由で用紙が給紙ローラと分離パッドとの間に入り込
んでいる状態でそのまま給紙動作がなされたならば生じ
るであろう不具合(例えば用紙の頭出し不良)を未然に
防止することができる。
ようとする用紙に対してアイドルローラが抵抗になると
いうことがなくなる。
簡素化を図ることができる。
給紙装置を示す斜視図。
示す概略図で、一部を透視した部分省略側面図。
ニットを示す一部切断側面図。
図。
1の斜視図。
40の斜視図。
ブフレーム140を示す斜視図。
レーム140を示す斜視図。
を示す斜視図。
Claims (8)
- 【請求項1】 円弧部と直線部とを有し、給紙動作時に
1回転正転する側面視略D形の給紙ローラと、 この給紙ローラの前記円弧部と接触して給送されるべき
用紙が傾斜状態で複数枚積層され、給紙ローラの正転時
に給紙ローラに向けて用紙を圧接させるホッパと、 このホッパ上に積層されている用紙の先端を支持する支
持面と、 前記給紙ローラの円弧部の回転軌道中に位置し、パッド
付勢手段により給紙ローラに向けて付勢されていて前記
円弧部との間で用紙を挟圧することにより、給紙ローラ
により送られるべき前記用紙を次位の用紙から分離する
分離パッドと、 この分離パッドが給紙ローラの円弧部との間で用紙を挟
圧しないときに、分離パッドと当接するアイドルローラ
と、 前記給紙ローラにより給送された用紙を搬送する搬送ロ
ーラとを備え、 この搬送ローラは、用紙の先端を、この用紙の前記給送
経路における前記支持面から前記分離パッドとアイドル
ローラとの当接部までの長さ以上搬送した後、一旦逆転
して、少なくとも前記分離パッドとアイドルローラとの
当接部から前記支持面までの長さ分用紙を逆送すること
を特徴とするプリンタ。 - 【請求項2】 前記給紙ローラにより給送された用紙の
後端が通過した後、後方に回動して次位の用紙の先端が
前記アイドルローラと前記分離パッドとの当接部よりも
後方に位置するように次位の用紙を後方に向けて押し戻
す用紙戻しレバーを備えていることを特徴とする請求項
1記載のプリンタ。 - 【請求項3】 前記用紙戻しレバーが後方に回動して次
位の用紙を後方に向けて押し戻す際、前記分離パッドを
前記アイドルローラから離間させる離間機構を備えてい
ることを特徴とする請求項2記載のプリンタ。 - 【請求項4】 前記用紙戻しレバーは、次位の用紙の先
端が前記支持面後方に達するように次位の用紙を押し戻
すことを特徴とする請求項2または3記載のプリンタ。 - 【請求項5】 前記ホッパに積層されている用紙を、ホ
ッパの用紙支持面に向けて付勢している付勢部材を備え
ていることを特徴とする請求項1,2,3,または4記
載のプリンタ。 - 【請求項6】 前記給紙ローラは、前記1回転の前に一
旦逆転し、この逆転によって前記用紙戻しレバーが後方
に回動することを特徴とする請求項2,3,4,または
5記載のプリンタ。 - 【請求項7】 前記給送されるべき用紙の先端が分離パ
ッドとアイドルローラとの間を通過する際にアイドルロ
ーラを分離パッドから離間させ、前記用紙の先端が分離
パッドとアイドルローラとの間を通過した後、前記給紙
ローラの円弧部と分離パッドとの用紙を介した当接が解
除される前にアイドルローラを分離パッドに当接させる
アイドルローラ退避機構を備えたことを特徴とする請求
項1,2,3,4,5,または6記載のプリンタ。 - 【請求項8】 前記アイドルローラ退避機構は、前記給
紙ローラの軸に設けられ、この軸とともに回転するカム
によって作動することを特徴とする請求項7記載のプリ
ンタ。
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Cited By (4)
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JP2008063098A (ja) * | 2006-09-08 | 2008-03-21 | Seiko Epson Corp | 被記録材給送装置、記録装置、液体噴射装置 |
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- 1996-10-31 JP JP30581396A patent/JP3648884B2/ja not_active Expired - Lifetime
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