JPH10124878A - 光ディスク、及び、光ディスク装置 - Google Patents

光ディスク、及び、光ディスク装置

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JPH10124878A
JPH10124878A JP8270710A JP27071096A JPH10124878A JP H10124878 A JPH10124878 A JP H10124878A JP 8270710 A JP8270710 A JP 8270710A JP 27071096 A JP27071096 A JP 27071096A JP H10124878 A JPH10124878 A JP H10124878A
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JP
Japan
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sector
wobble
optical disk
disk
groove
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Application number
JP8270710A
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English (en)
Inventor
Kazuhiko Nakane
和彦 中根
Hiroyuki Ohata
博行 大畑
Kenji Goshima
賢治 五嶋
Sadanobu Ishida
禎宣 石田
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)
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  • Moving Of The Head For Recording And Reproducing By Optical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 セクタ毎にプリフォーマットIDを有するラ
ンド/グルーブ記録方式の光ディスクにおいて、ディス
ク回転制御やクロック信号生成のためにグルーブをウォ
ブルさせたときに、ランドトラックに対する両側グルー
ブからのウォブル信号の混信を防ぐ。 【解決手段】 ウォブルを変調するセクタID情報とし
て、トラック番号を含めず、ゾーン番号とセクタ番号の
みとし、隣接グルーブのウォブルを同位相に揃える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光ディスクに係
わるものであり、より詳しくは光ディスクのトラックフ
ォーマットとセクタフォーマットの構成に係わる。
【0002】
【従来の技術】セクタ単位でデータの記録再生を管理す
る光ディスクでは、各セクタの先頭部分にそのセクタの
トラック番号、セクタ番号などの識別情報、つまりセク
タIDをプリピットなどの形でプリフォーマットするプ
リフォーマットID方式が、光磁気ディスクや相変化デ
ィスクなどの書換型光ディスクに一般に使用されてい
る。プリフォーマットID方式の利点は、セクタ単位で
データを管理することが容易な点である。データを51
2バイトとか、2048バイトとか、記録再生する単位
の長さ毎に区切り、それを、セクタ先頭に置いたセクタ
IDを示すプリフォーマット領域の後のデータ領域に書
込む。単位長さのデータがセクタIDに続いているの
で、容易にアクセス制御ができる。また、光ディスクの
大容量化技術として、ディスク上に刻まれたスパイラル
状の案内溝(グルーブとも言う)と、この案内溝の間の
平坦な部分(ランドとも言う)の両方にデータを記録す
る、いわゆるランド/グルーブ記録方式がよく知られて
いる。
【0003】大容量光ディスクのフォーマットとして、
この両者を組み合わせたプリフォーマットID付きのラ
ンド/グルーブ記録の光ディスクが検討されている。具
体例として、図15は特開平6−176404号公報に
記載されている従来の光ディスクであり、ランド/グル
ーブ共用アドレス方式とも呼ばれる。ランド、グルーブ
がそれぞれデータの記録領域として使用されており、各
セクタはセクタIDをプリフォーマットしたID領域と
その後に続くデータ領域から成る。なおここで、グルー
ブトラックとは、ディスク上の基点となる所定の半径線
から始るディスク1回転分に相当するグルーブをいい、
これは連続した整数個数のセクタの連なりで構成され
る。ランドトラックも同様に、ディスク上の基点となる
所定の半径線から始るディスク1回転分に相当するラン
ドをいい、連続した整数個数のセクタの連なりで構成さ
れる。以下本文中でいうトラックも同様に、ディスク上
の基点となる所定の半径線から始る、ディスク1回転分
に相当する整数個数のセクタの連なりのことである。
【0004】さて図15において、データはストレート
なグルーブとランドの上に記録マークとして記録され
る。また、セクタIDを示すプリピットIDは、隣り合
う1組のグルーブトラックとランドトラックの境界中心
付近に配置され、両トラックで同一のプリピットIDを
共用している。すなわち共用プリピットID方式であ
る。このフォーマットでは、ランド/グルーブ記録の特
長を生かし記録容量を大容量化できる利点が大きいが、
プリフォーマットID方式のフォーマットの利点欠点を
共に引き継いでいる。その欠点を克服して、より使いや
すい光ディスクのフォーマットを提供することが求めら
れている。
【0005】もう一つの代表的なセクタIDの付加方式
であるウォブルグルーブID方式では、グルーブをトラ
ック方向と垂直なディスク半径方向にトラック中心から
微小量だけ所定周期で蛇行させる、いわゆるウォブルを
付加している。さらにその蛇行の周期を、セクタIDな
どを表現するように周波数変調などの方法で変化させる
方法もある。この技術はすでに追記型のコンパクトディ
スク(CD)であるCD−Rや書換型光ディスクである
ミニディスク(MD)等で実用化されている。ただし、
このウォブルグルーブの蛇行の周期はデータのビット長
に比較して非常に長く設定されているために、ウォブル
グルーブから読み出したセクタIDを持つセクタの位置
を確定したいときにその精度が粗く、セクタ単位でデー
タを管理しようとするとセクタ間に長大なバッファ領域
を設ける必要が生じて、大容量化に不利であった。
【0006】図16に従来のウォブルグルーブID付き
のグルーブ記録の光ディスクのトラックフォーマットを
示す。これはグルーブのみに記録するグルーブ記録の例
であり、図においてデータは記録マークとしてグルーブ
トラック上に書込まれる。グルーブはウォブルを有し、
セクタのトラック番号やセクタ番号などを表すためにウ
ォブルの周期を周波数変調している。そのため、図16
に示すようにウォブルは場所により、Tw1、Tw
2、...、Tw6等と様々な周期を持つ。
【0007】ここで、ランド/グルーブ記録においてウ
ォブルグルーブID方式を適用することを考えたとき、
グルーブに対して固有のセクタIDを付加することは可
能であるが、ランド上のセクタにおいては、両側のグル
ーブが無相関に変調を受けて蛇行しているため、どちら
のグルーブの情報のエッジが上側のグルーブのウォブル
と下側のグルーブのウォブルの両方によって変調を受け
て蛇行しているので、両方のウォブルグルーブID信号
が混ざって再生されてしまうことから理解できる。ウォ
ブルグルーブID方式の光ディスクの大容量化におい
て、ランド/グルーブ記録の適用が困難というこの欠点
は大きな障害になっている。
【0008】一方、ウォブルグルーブ方式の持つ利点
は、グルーブがほぼ一定周期で蛇行しているので、その
ウォブル周期をトラッキング誤差信号などから検出する
ことによって、ディスクの回転速度を検出することがで
き、その信号を利用してディスクを所望の回転速度に制
御することが容易な点である。この回転速度はデータを
記録再生するディスク面自体から得るため、例えばディ
スク回転モータなどから得るより正確である。また、こ
うして得たウォブル信号の周波数を逓倍することによ
り、データの記録再生に使用する同期信号やクロック信
号をディスク面自体の情報から生成することもできる。
これにより、光ディスク装置側の持つクロックと、現在
回転中のディスク速度との誤差を吸収するためのバッフ
ァ領域をセクタ内に用意しておく必要がなくなり、セク
タフォーマットの冗長度を下げることができる。そのバ
ッファ領域分だけ記録容量を増加することが可能にな
る。 これはウォブルグルーブ方式が、グルーブの蛇行
周期、すなわちウォブル信号の周波数を変調するかしな
いかによらずに持つ利点である。
【0009】さらに、ウォブルグルーブID方式では、
セクタIDがセクタ全長に渡る長い領域に、データと重
畳する形で配置されることになるので、ディスク面に汚
れや傷などがあった場合でもセクタID情報全体がつぶ
れる確率が低く、悪条件下でのディスクの信頼性が高い
利点がある。
【0010】プリフォーマットID方式では、セクタI
Dがデータと分離する形で集中配置されている。このセ
クタIDは、セクタフォーマットの冗長度を下げるため
に可能な限り短くされるので、プリフォーマットIDの
付近にディスク面の汚れや傷などがあった場合、たとえ
小さくともセクタID情報全体がつぶれる確率が高い。
このとき、データ記録領域が使用可能にも関わらず、そ
のセクタはアクセス不能となる。CDのようにディスク
を裸で使用する状況下においては、使用不能のセクタが
ディスク中に多数発生する可能性が高くなる。こうした
不良セクタを交替処理してデータの信頼性を確保するた
めに、製造時にディスク全面の検査、すなわちサーティ
ファイを行うことが多い。ところがディスクのコストを
考えた場合、この長時間かかるサーティファイのための
検査時間のコストがディスク価格を高くする要因になっ
ている。あるいは、サーティファイ無しで出荷される低
価格ディスクでデータ信頼性を確保しようとすると、ユ
ーザが使用開始前にサーティファイを行うことが必要に
なる。記録容量によるが、これには普通、数十分から1
時間以上かかり非常な不便を強いられる。
【0011】また、プリフォーマットID方式の光ディ
スクを駆動する書換型光ディスク装置において、ディス
クの回転制御に関して、モータにロータリーエンコーダ
等を付けてディスク回転数を検出することが一般的であ
るが、ロータリーエンコーダはコストアップ要因であ
り、また、モータの薄型化を阻害する元にもなってい
る。ここで、周期的に現れるプリフォーマットIDを用
いてディスクの回転制御を行おうとしても、普通、ディ
スク1回転当り数個から数十個程度しかないプリフォー
マットIDだけでは十分に精度の高い回転数制御が困難
である。また、プリフォーマットIDがいくつか上記の
汚れや傷によって検出できない状態になるとディスク回
転が非常に不安定になる。
【0012】このように、プリフォーマットID方式と
ウォブルグルーブID方式は、互いに裏腹の利点と欠点
を有している。ここで双方のそれぞれが持つ他方にない
特長を補完的に利用できれば、セクタ記録を高効率に行
うことが可能で、かつ、ディスク面に汚れや傷などがあ
ってもセクタにアクセスできる信頼性が高く、回転制御
の容易な光ディスクを実現することができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】従来のプリフォーマッ
トID方式の光ディスクは、以上のように構成されてい
たので、次のような問題点があった。プリフォーマット
ID付近に汚れや傷などがあった場合セクタID情報全
体がつぶれ、データ記録領域が使用可能にも関わらずア
クセス不能となるセクタの発生確率が高くなる。また、
ディスクを裸で使用する状況下において、使用不能のセ
クタがディスク中に多数発生する可能性が高くなる。
【0014】ディスク製造時にプリフォーマットIDの
信頼性確保のための全面検査を行うことが必要で、検査
コストがディスク価格を高くする要因になっている。全
面検査無しのディスクでデータ信頼性を確保するには、
使用開始前にユーザ側で長時間のサーティファイが必要
となり、非常な不便を強いられる。
【0015】プリフォーマットIDのみを用いてディス
クの回転制御を行うと、十分高精度な回転数制御が困難
である。また、プリフォーマットIDがいくつか汚れや
傷によって検出できないとき、ディスク回転が不安定に
なる。
【0016】さらに、プリフォーマットID方式の光デ
ィスクを駆動する書換型光ディスク装置において、ディ
スクの回転制御にロータリーエンコーダを用いるとコス
トアップを招く。これはまた、装置の薄型化を阻害する
元にもなっている。
【0017】セクタ内に、光ディスク装置の持つクロッ
クと回転中のディスク速度との誤差を吸収するためのバ
ッファ領域を設けておく必要がある。このためにセクタ
フォーマット冗長度が大きくなり、バッファ領域分だけ
記録容量が減少する。
【0018】この発明は以上のような問題点を解決する
ためになされたもので、プリフォーマットID方式のフ
ォーマットを有する光ディスクに対して、ウォブルグル
ーブID方式の有する特長を補完的に導入し、セクタ単
位のデータ管理が容易、セクタ記録を効率良く行うこと
が可能で、かつ、ディスク面に汚れや傷などがあっても
セクタにアクセスできる信頼性が高く、ディスク回転数
制御の容易な大容量光ディスクを実現することを目的と
する。
【0019】同時に、光ディスクと、この光ディスクを
駆動する光ディスク装置の低価格化を実現することを目
的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】請求項1においては、デ
ィスク面が半径位置によって複数のゾーンに分割され
た、ゾーンフォーマットの光ディスクであって、ディス
ク1回転を成すトラックが整数個数のセクタで構成さ
れ、各セクタにはプリフォーマットIDを有し、このプ
リフォーマットIDが各ゾーン内では半径方向に整列し
て配置されたランド/グルーブ記録フォーマットの光デ
ィスクにおいて、各セクタ内のグルーブに所定整数サイ
クル数のウォブルを付加すると共に、各ゾーン内では隣
接グルーブ間で各サイクルのウォブルが同位相となるよ
うに揃えるようにする。ただし、ウォブルは必ずしも同
一周波数でなくてもよい。
【0021】請求項2においては、請求項1においてさ
らに、各セクタ内のグルーブに付加された所定整数サイ
クル数のウォブルを、所定単位サイクル数ごとに複数の
単位ウォブル列に分割し、各単位ウォブル列内のウォブ
ルの周期を変調することによりセクタアドレス情報を含
む2値情報を表現するようにする。さらに、そのセクタ
アドレス情報として、そのセクタの属するトラック番号
を含めず、かつ、そのセクタの属するゾーン番号と、そ
のセクタの属するトラック内でのセクタの並び順を示す
セクタ番号の少なくとも一方を含むようにする。
【0022】請求項3においては、請求項2においてさ
らに、各セクタの属するトラック内でのセクタの並び順
を示すセクタ番号として、そのトラックの末尾から順に
付番したときのセクタ順を示す値を使用する。
【0023】請求項4においては、請求項1から3のい
ずれかに記載の光ディスクを駆動する光ディスク装置に
おいて、各セクタ内に含まれるウォブルが所定整数サイ
クル数であることを利用して、ディスクの回転数制御を
行うようにする。
【0024】請求項5においては、請求項1から3のい
ずれかに記載の光ディスクを駆動する光ディスク装置に
おいて、各セクタ内に含まれるウォブルが所定整数サイ
クル数であることを利用して、データ記録用クロック信
号、あるいは、データ再生用クロック信号を生成するよ
うにする。
【0025】請求項6においては、請求項2、または、
3記載の光ディスクを駆動する光ディスク装置におい
て、セクタのプリフォーマットIDの読み取りができな
い場合に、先行するセクタのウォブルから読み取ったセ
クタアドレス情報に基づいて、当該セクタへのアクセス
を行うようにする。
【0026】請求項7においては、請求項2、または、
3記載の光ディスクを駆動する光ディスク装置におい
て、各セクタ内のウォブルから読み取ったセクタアドレ
ス情報に基づいて、トラッキングサーボの極性を設定す
るようにする。
【0027】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態である光デ
ィスクでは、ゾーンフォーマットであって、ゾーン内で
半径方向にセクタが整列するようにしてプリフォーマッ
トIDを付加し、ランド/グルーブ記録フォーマットと
した光ディスクにおいて、各セクタ内のグルーブに所定
整数サイクル数のウォブルを付加すると共に、各ゾーン
内では隣接グルーブ間で各サイクルのウォブルが同位相
となるように揃えたので、グルーブをトラッキング中で
も、ランドをトラッキング中でもウォブル信号を正確に
検出することができる。
【0028】上記光ディスクの各セクタ内のグルーブに
所定整数サイクル数のウォブルを変調して付加すること
によりセクタアドレス情報を含む2値情報を表現すると
き、そのセクタアドレス情報として、そのセクタの属す
るトラック番号を含めず、かつ、そのセクタの属するゾ
ーン番号とそのセクタの属するトラック内でのセクタの
並び順を示すセクタ番号を含むようにする。このときト
ラック番号は隣接グルーブで異なる値になるが、そのセ
クタの属するゾーン番号と、そのセクタの属するトラッ
ク内でのセクタの並び順を示すセクタ番号は隣接グルー
ブで同じ値になるので、隣接グルーブは同じウォブル変
調を受け、また、ウォブルしたグルーブに挟まれたラン
ドでも両側のウォブルグルーブから同じウォブル信号を
読出し、同じ情報を再生することができる。このように
して、ランド/グルーブ記録フォーマットの光ディスク
にウォブルグルーブIDを付加する。
【0029】また、ウォブルグルーブIDに記録された
セクタアドレス情報に、各セクタの属するトラック内で
のセクタの並び順を示すセクタ番号としてそのトラック
の末尾から順に付番したときのセクタ順を示す値を表示
しているので、シングルスパイラルフォーマットのラン
ド/グルーブ記録光ディスクではそのセクタ順を示す値
を利用して、トラッキング極性の切り替えに必須とな
る、ランドトラックとグルーブトラックの接続点のタイ
ミング検出を行うようにする。
【0030】検出したウォブル信号は、各セクタ内に含
まれるウォブルが所定整数サイクル数であるので、これ
を利用してディスク回転数の誤差を検知し、ディスクの
回転数制御を行う。
【0031】各セクタ内に含まれるウォブルが所定整数
サイクル数であるので、ウォブル信号の周波数を逓倍し
てデータ記録用クロック信号、あるいは、データ再生用
クロック信号を生成する。
【0032】セクタのプリフォーマットIDの読み取り
ができない場合に、先行するセクタのウォブルから読み
取ったセクタアドレス情報に基づいて、現所在ゾーンの
判定や当該セクタへのアクセスを行うようにする。
【0033】セクタのプリフォーマットIDの読み取り
ができない場合に、各セクタ内のウォブルから読み取っ
たセクタアドレス情報に基づいて、トラッキングサーボ
の極性を設定するようにする。
【0034】以下、この発明の実施の形態を図をもとに
具体的に説明する。 実施の形態1.図1に本発明により、従来例に述べたプ
リフォーマットID付きのランド/グルーブ記録の光デ
ィスクを改良したものを示す。このランド/グルーブ共
用アドレス方式を具体例として説明する。ランド、グル
ーブがそれぞれデータの記録領域として使用され、各セ
クタがセクタIDをプリフォーマットしたID領域とそ
の後に続くデータ領域から成る点は同じである。
【0035】さて図1において、データはウォブルした
グルーブとそのグルーブの間のランドの上に記録マーク
として記録される。セクタIDを示すプリピットID
は、隣り合う1組のグルーブトラックとランドトラック
の境界中心付近に配置され、両トラックで同一のプリピ
ットIDを共用している。プリピットIDの付加方法は
これに限らないが、本発明はグルーブのウォブルの付加
方法に関する点が要旨であるので、以下はこの従来例に
基づいて説明する。
【0036】グルーブのウォブルはディスク半径方向に
隣合うセクタの間では常に同方向に同量だけ蛇行するよ
うにしている。したがって、グルーブのウォブル周期は
セクタ上で変化しても良いし一定であっても良いが、隣
接グルーブとは同じ周期で、かつ、同位相となるように
設定するようにする。図1中には、あるサイクルのウォ
ブルの周期を例示している。
【0037】図2には、本発明になるプリフォーマット
ID付きのランド/グルーブ記録の光ディスクの別の例
を示す。図1と同様、グルーブのウォブルはディスク半
径方向に隣合うセクタの間では常に同方向に同量だけ蛇
行するようにしている。ただし、グルーブのウォブル周
期をセクタ上で変化させた例である。隣接グルーブとは
同じ周期で、かつ、同位相となるように設定した点は変
らない。各サイクルのウォブルの周期が異なって、セク
タアドレス情報等を表現可能としつつも、グルーブ間の
ランドセクタでもこのウォブル信号を読取り可能であ
る。
【0038】図3に、図1の光ディスクを駆動したとき
のウォブル信号検出の様子を示す。図3ではウォブル信
号はセクタ中で一定の周波数とし、グルーブトラックの
セクタを再生中の信号を示した。このときトラック中心
とはグルーブ中心であり、トラック中心とディスクを再
生する光スポットとのディスク半径方向の位置ずれを示
す信号がラジアル方向差信号である。ID領域ではプリ
フォーマットしたピットが図1に示したように下側にず
れている。このときラジアル方向差信号の極性がマイナ
スになるとする。すると、グルーブのウォブルも同じよ
うに半径方向の蛇行が図中で上側の時にプラス、下側の
時にマイナスの極性で、ラジアル方向差信号に現れる。
【0039】図3の例では、ID領域に2サイクルのウ
ォブル、データ領域に16サイクルのウォブル、合わせ
てセクタ全体に18サイクルのウォブルが付加されるよ
うに設定した。通常、グルーブの蛇行の幅であるウォブ
ル振幅は、データの記録再生特性に影響を与えないよう
トラックピッチに対して非常に微小量に設定される。た
とえば前述のCD−Rでは、トラックピッチ1.6μm
に対して、ウォブル振幅は0.03μm程度である。本
発明におけるウォブルの振幅もほぼ同程度の微小量を設
定する。これに対してID領域のプリフォーマットID
ピットの中心は、トラック中心からトラックピッチの半
分だけ半径方向に変位している。したがってID領域に
おけるラジアル方向差信号の振幅に比較するとウォブル
振幅は微小な量である。図3ではID領域中のウォブル
のサイクル数を明示するためにウォブル波形を細線で示
しているが、実際にはこの部分はIDピットによるマイ
ナス極性の信号である。ディスクの製作時には、グルー
ブと同様にこの部分のIDピットを半径方向に蛇行して
プリフォーマット記録しても良いし、この部分のIDピ
ットに限ってストレートに配置しても良い。いずれにし
てもID領域ではラジアル方向差信号からウォブル信号
を検出することはできない。
【0040】さて、データ領域で検出したウォブル信号
は、ウォブル信号帯域だけを増幅する帯域フィルタと増
幅器を通して再生し、さらに2値化回路によって2値化
して、2値化ウォブル信号を得る。2値化ウォブル信号
の立上がりエッジを抽出すると、ディスクの回転を示す
信号が得られる。さらに正確に言うと、ディスクを記録
再生する光スポットがディスク面上を走査している相対
的な移動速度、すなわち、ディスク線速度を示してい
る。図3中のウォブルエッジ信号にこの様子を示す。デ
ィスク上にウォブルが一定周波数で刻まれているとき、
このウォブルエッジ信号は一定周期で現れるので、この
周期が所望のディスク線速度になるようにディスクの回
転モータを制御する。なお、2値化ウォブル信号から立
下がりエッジを抽出しても良く、同様のエッジ信号を得
ることができる。
【0041】グルーブにウォブルのない従来のプリフォ
ーマットID方式のディスクでは、ディスク線速度を検
出できるのは、IDピットの出現周期が最小間隔であっ
た。グルーブにウォブルを付加すれば、この例ではID
ピットの出現周期の1/18の周期で検出が可能にな
る。これをそのままディスクの回転数制御における誤差
縮小に反映することができるので、ディスク回転数をよ
り正確に制御することが可能になる。また、ID領域は
ディスク上ではデータ領域に比べて非常に短く設定され
ている。これはID領域が本来データ記録容量に寄与し
ない冗長部分であるため、ディスクフォーマット設計に
おいて可能な限り短くされるからである。このため、デ
ィスクの汚れや傷に対してID領域は比較的弱くなって
いる。汚れや傷によってIDピットが検出できなくなっ
たとき、IDピットのみによってディスク回転数制御を
行っていては、ディスク回転が不安定になる可能性が高
い。グルーブのウォブルはID領域以外のディスク全面
で検出できる上にその数も多いので、ディスクの汚れや
傷に対する対策としてグルーブのウォブルをディスク回
転数制御に利用すると非常に耐力が強化され、信頼性が
向上する。通常の書換型光ディスク装置では、こうした
回転数制御精度と信頼性を考慮し、ディスクの回転数検
出用にディスクモータにロータリーエンコーダを付加す
ることが一般的であるが、グルーブにウォブルを付加す
ることによりこのロータリーエンコーダを必要としなく
なる。
【0042】ここで、ウォブル周波数に対する制限条件
を定性的に説明しておく。低周波数側の限界は、トラッ
キング制御帯域により規定される。ウォブル周期が長す
ぎると、トラッキングサーボ系によって光スポットがウ
ォブルに追従するので、ウォブル信号が検出しにくくな
るほか、トラッキング制御系に対する余計な外乱要素と
なるので好ましくない。ウォブル周波数はトラッキング
制御系の帯域の10倍程度以上の周波数に設定すること
が望ましい。一般的には、トラッキング制御系の帯域は
10〜20kHz程度なので、ウォブル周波数の設定は
150kHz程度以上が目処になる。また、高周波側の
限界は、データ信号の帯域により規定される。ウォブル
信号は微小であり増幅検出する必要がある。データ信号
が大きなノイズとしてウォブル信号に混入しないように
するため、ウォブル信号のみ帯域フィルタで抜出して増
幅できることが望ましい。したがって、データ信号の低
域側のスペクトルと周波数分離されるように設定できる
ことが望ましい。一般的には、データ信号の帯域は1〜
数MHz程度にピークを持つので、ウォブル周波数の設
定をその1/10程度と考えると100kHz以下が目
処になる。
【0043】さらに、ウォブル信号を利用した記録再生
用クロック信号の生成について説明する。サンプルサー
ボ方式の光ディスクにおいて実用化されたように、ディ
スク面上に埋込まれた周期的な同期情報を用いてデータ
の記録再生用のクロック信号を生成することが実現され
ている。たとえば、ISO/IEC−9171において
4/15記録符号を用いたセクタフォーマットでは、同
期情報の検出周期はデータのチャネルクロック周波数の
周期の300倍であった。ディスク面から検出したウォ
ブル信号を位相同期回路によって300倍に逓倍して記
録再生用クロック信号を生成している。ウォブルの周波
数をこのようにチャネルクロック周波数の数100分の
1程度以上に設定することができれば、ディスク面から
同期情報を得て、正確なクロック生成や同期管理を実現
することができる。実際には、ウォブルの周波数が上記
のトラッキング制御系の帯域とデータ信号の帯域により
規定される範囲に入れば、ディスク面の同期情報からチ
ャネルクロック信号が生成可能な条件は満たされてい
る。
【0044】なお、従来の光磁気方式などの書換型光デ
ィスク装置では、チャネルクロック用に精密な周波数の
水晶発振器を用意してクロック信号を生成しておき、一
方ディスクの回転制御は上述のように正確さが要求され
るときには精密で高価なロータリーエンコーダを用いる
ことによって、ディスク回転とデータチャネル周波数の
同期を確保することが行われていた。ディスク回転がデ
ータチャネルクロックに対して相対的に速すぎると、記
録したときセクタ末尾が伸びて次のセクタに食い込んで
しまう。これを防ぐためディスクのセクタ上にバッファ
なるマージン領域を規定しておいて、各々の誤差管理に
よってマージン領域の許容範囲に収める方法を採ってい
た。
【0045】さて以上のように、ウォブルの周波数をす
べてのセクタで同一とすれば、ディスク回転の制御や記
録再生用のクロック信号の生成においてこれまでにない
特長を発揮できることがわかった。しかしこのままで
は、ウォブルグルーブID方式の有するもう一つの特長
であるセクタアドレス情報を表現することを実現するこ
とができない。ウォブルグルーブID方式では、ウォブ
ルの周期すなわちウォブルの周波数をセクタのアドレス
情報を表現するために変調する。本発明においては、上
記のようにウォブルを隣接グルーブと同位相にするとい
う制約条件があるので、ウォブル周波数の変調方法を求
めるにあたり次のように考えた。
【0046】まず、ウォブル周波数を同一のディスク半
径方向に隣合うセクタの間では同一の一定周波数とし、
周方向のセクタの間で異なるようにする方法が考えられ
るが、こうした場合、1トラック内の各セクタにおいて
1セクタ中のウォブルのサイクル数が異なってしまう。
1セクタを同一の長さにする前提では、この方法は、ウ
ォブル周期をディスク回転数制御に利用することができ
なくなる欠陥があり許容できない。そのため、本発明に
おいては、ゾーンフォーマットの光ディスクにおいて、
各ゾーン内に含まれるセクタのうちディスク半径方向に
整列するセクタの間で同一となるセクタアドレス情報だ
けを用いてウォブルの変調を行うこととした。それは、
それらのセクタの属するゾーン番号とそれらのセクタの
属するトラック内でのセクタの並び順である。トラック
番号は隣接グルーブで必ず異なるので、含めることはで
きない。トラックを、ディスク上の基点となる所定の半
径線から始るディスク1回転分に相当する整数個数のセ
クタの連なりのこととしたので、同一ゾーン内の隣接セ
クタならトラック内でのセクタの並び順は同じである。
このセクタの並び順のことをセクタ番号と呼ぶことにす
る。誤解の無いよう付け加えると、セクタ番号は、ゾー
ン番号やトラック番号と共にセクタアドレス情報に含ま
れる部分的な情報、ということになる。
【0047】1トラック内の各セクタにすべて異なるセ
クタ番号を付与すれば、ウォブルIDによって、トラッ
ク番号の識別はできないがセクタ番号の識別は可能にな
る。連続してトラッキングしている状態では、トラック
番号は1回転の間変化せずに、各セクタから同一トラッ
ク番号が読み出される。たとえプリフォーマットIDの
読みとりに失敗しても高い確率で推定が可能である。こ
うしてウォブルIDによってセクタ番号がわかれば、1
トラック連続してプリフォーマットIDの読みとりに失
敗した時でない限り、セクタへのアクセスは問題なく実
行することが可能になる。本来、完全なセクタIDはプ
リフォーマットIDから読み出すことを前提に、その補
完手段としてウォブルIDを利用しようとしているの
で、これだけの機能があれば十分に役割を果たしている
ことになるといってよい。このとき、ランド/グルーブ
記録フォーマットの光ディスク上のランドトラックのセ
クタにおいても、両側の変調されたグルーブが完全に同
位相で蛇行することになるので、ウォブルの波形を正確
に読み出し、セクタアドレス情報を再生することが可能
になった。こうして、ランド/グルーブ記録フォーマッ
トの光ディスクにウォブルグルーブIDを付加すること
が実現できた。
【0048】実施の形態2.次に、ウォブル信号波形に
ついて説明する。図4に、セクタアドレス情報を表現す
る2値情報とウォブル信号波形の対応の具体例を示す。
上のように変調したウォブルによって表した2値化情報
をウォブル情報ビットと呼ぶことにする。ここでは、1
ビットのウォブル情報ビットを8サイクルのウォブル信
号波形で表すこととする。たとえば「0」を低周波数
(周波数:fL)のLF波形4サイクルの後に、高周波
数(周波数:fH)のHF波形を4サイクル続けた波形
で表し、「1」を高周波数(周波数:fH)のHF波形
4サイクルの後に、低周波数(周波数:fL)のLF波
形を4サイクル続けた波形で表す。こうすると、1ビッ
トのウォブル情報ビットの長さは情報によらず一定にな
る。また、ディスク面上に刻まれるウォブル波形は、ほ
ぼ正弦波状とする。これはディスクのマスタリング装置
において、カッティングビームを偏向させる偏向系の応
答帯域があまり高くなくても製作可能とするように考慮
したためである。
【0049】別な例として、ディスク面上に刻まれるウ
ォブル波形をほぼ矩形波状としたものを図10に示す。
これにはディスクのマスタリング装置において、カッテ
ィングビームを偏向させる偏向系にやや高い応答帯域が
要求されるが、共用アドレス方式のIDピットをカッテ
ィングできる装置であれば、この程度のウォブルは十分
に製作可能である。
【0050】この周波数変調方式を図3に示した例に適
用したとき、実際に変調されたウォブル信号波形は図5
のようになる。図5の例では、図3と同じく、ID領域
に2サイクルのウォブル、データ領域に16サイクルの
ウォブル、合わせてセクタ全体に18サイクルのウォブ
ルが付加される。なお、ID領域のウォブルは無変調と
した。この例では、ウォブルエッジ信号の間隔が4サイ
クル毎に変化し、また各エッジ信号の間隔は所定の間隔
である無変調時のウォブル周期と大きく異なるが、これ
はあくまで概念説明用の例であり、実際の光ディスクフ
ォーマットに適用するときには、各エッジ信号の間隔が
ディスクの回転制御の精度にも、生成するクロック信号
の精度にもほとんど影響しないような形に設定すること
ができる。その数値例は後述する。
【0051】さて、ウォブル情報ビットによって表すセ
クタアドレス情報のフォーマットの例を図6(a)に示
す。各フィールドの意味は次のとおりである。SYNC
はセクタアドレス情報の読取り開始点を捕捉するための
同期信号、ZoneNo.はゾーン番号、Sector
No.はセクタ番号、EDCはこのセクタアドレス情報
の再生結果に誤りがないかチェックするための誤り検出
符号である。図6(b)は各フィールドに割り当てるウ
ォブル情報ビットの長さの一例である。SYNC、Zo
neNo.、SectorNo.にそれぞれ8ビット、
EDCに16ビットとし、1セクタあたり全体で40ビ
ット使用するときを考えた。このとき、ゾーンは127
ゾーンまで、1トラックのセクタ数は127セクタまで
表現することができ、誤検出を見逃す確率は65000
分の1以下にできる。なお、実際に設定できるウォブル
情報ビット数は、データセクタのフォーマットとウォブ
ル周期から制限され、決定される。
【0052】図7と図8には、セクタ番号の設定方法の
例を示す。例として、9ゾーンから成り、内周側のゾー
ンから順に、0、1、・・・、8とゾーン番号が付けら
れているゾーンフォーマットのディスクを示した。最内
周のゾーン0では1トラックが8セクタ、以下1つ外側
のゾーンで1つづつセクタ数が増え、最外周のゾーン8
では1トラックが16セクタになる。図7では、セクタ
アドレス情報に含めるセクタのならび順としてのセクタ
番号を、トラック先頭から順に、0、1、2、・・・と
付けている。各トラックは必ずセクタ番号0から開始す
ることが特長である。図8では逆に、セクタアドレス情
報に含めるセクタのならび順としてのセクタ番号を、ト
ラック末尾から順に、0、1、2、・・・と付けてい
る。各トラックは必ずセクタ番号0で終了することが特
長である。こうすることにより、ゾーンによらず各トラ
ックの終了タイミングを簡単に検出することができるの
で、トラック境界においてサーボ処理の必要なトラック
フォーマットにおいてセクタ番号を利用することが非常
に容易になる。次にその例を説明する。なお、図示して
いないが、セクタ番号の付番方法として、1から開始し
て、2、3、・・・とする方法もある。これにより、
「0」を同期信号などの特殊用途に利用したり、誤り検
出の精度を向上することにも利用することができる。こ
れは、図7、図8に示した両方の例に適用可能である。
【0053】図9にランド/グルーブ記録方式の光ディ
スクのトラックフォーマットを示す。(a)は一般的な
ランド/グルーブ記録方式として知られているもので、
ディスクの上にスパイラル状にグルーブトラックが設け
られている。したがってディスク上には、グルーブトラ
ックからなるスパイラルとランドトラックからなるスパ
イラルの2つのスパイラルが存在しているので、ダブル
スパイラル−ランド/グルーブ(DS−L/G)記録と
呼ぶ。この場合、トラッキングをかけるときにトラッキ
ングの極性をグルーブ側にしておけば光スポットはトラ
ッキングはずれを起すことなく、グルーブトラックをた
どり続ける。また逆に、トラッキングの極性をランド側
にしておけば同じく、ランドトラックをたどり続ける。
したがって従来の単なるグルーブ記録や単なるランド記
録の光ディスクと同様に、トラッキング極性の切替に特
別な配慮は必要なかった。ランドとグルーブ間のトラッ
クジャンプが必要なときに切替えれば十分であった。
【0054】図9(b)はグルーブトラックとランドト
ラックをディスク1回転毎に交互に接続して、ディスク
上にグルーブトラックとランドトラックの連結からなる
ただ1本のスパイラルを構成するフォーマットであり、
シングルスパイラル−ランド/グルーブ(SS−L/
G)記録と呼ぶフォーマットである。SS−L/Gで
は、連続的にトラッキングを続けるためにはランドトラ
ックとグルーブトラックの接続点を正しく検出し、トラ
ッキング極性をディスク1回転毎に切替えることが必須
となる。たとえプリフォーマットIDを検出できなくて
も、この切り替えタイミングの検出を行わなければなら
ない。ここで図8に示すようなセクタ番号の付番方法に
しておくと、ウォブルグルーブIDに記録されたセクタ
番号からランドトラックとグルーブトラックの接続点を
読出すことができるだけでなく、セクタ番号を読出すだ
けで、接続点か否か、あるいは、接続点までどの程度接
近しているかまでを、現所在ゾーンに関わらず、演算処
理無しに直ちに知ることができるようになる。
【0055】実施の形態3.以下に、実際の光ディスク
のフォーマットに本発明を適用することを想定した具体
例を説明する。図14に本発明になるウォブルグルーブ
を適用するデータセクタのフォーマットを示す。(a)
には情報バイト数の割付け、(b)にはチャネルビット
の割付け、(c)にはウォブルの割付け、(d)にはウ
ォブル情報ビットの割付けを示す。セクタ長を2697
バイトとし、ID領域に128バイト、データ領域に2
569バイトが割り当てられ、2048バイトのユーザ
データを収容することができるものとする。以上の情報
バイトを、1バイトを16チャネルビットに変換する記
録符号を使用して記録符号化する。たとえば、8/16
変調符号や(2,7)変調符号を使用することが考えら
れる。このとき、ID領域は2048チャネルビット
(ch.bit)、データ領域は41104チャネルビ
ット、セクタ全体で43152チャネルビットとなる。
次に、186チャネルビットに1サイクル(Cyc)の
ウォブルを入れるウォブル変調を適用し、ウォブルのサ
イクル数が8の倍数になるように量子化して分けると、
ID領域に16サイクル、データ領域に216サイク
ル、セクタ全体に232サイクルのウォブルを付加する
ことができる。
【0056】ウォブルの周期を186チャネルビットと
したのは、図4に示したウォブル変調方式を適用するた
めにセクタ全体を8の倍数のウォブルのサイクル数にす
る必要があったため、および、実施の形態1.において
先に説明したように、ウォブルの周波数がトラッキング
サーボ系の制御帯域とデータ信号の周波数帯域で制約を
受けており、その条件を満たす必要があったためであ
る。チャネルクロック周波数をおよそ30MHzとし、
記録符号化による最長反転間隔をチャネルクロックの1
0倍とし、NRZI記録するものとすれば、データ系の
最低信号周波数は1.5MHzとなる。ウォブル周波数
をこの最低信号周波数1.5MHzの1/10以下にし
ようとすると、ウォブル周波数は150kHz以下が条
件になる。一方、トラッキングサーボ系からの制約条件
として、150kHz以上が要請されているので、ウォ
ブル周波数としては150kHz近辺以外にない。ま
た、セクタのチャネルビット長43152は、3×31
×29×16と素因数分解できるので、セクタ全体を8
の倍数のウォブルのサイクル数にすると、残りは、(ウ
ォブルの周期)×(ウォブル情報ビット数)=2×3×
31×29、となる。ここで、186=2×3×31チ
ャネルビットをウォブルの周期とし、ウォブル情報ビッ
ト数を29ビットとした。以下この例を説明するが、今
の計算からわかるように、174=2×3×29チャネ
ルビットをウォブルの周期とし、ウォブル情報ビット数
を31ビットとすることもできる。
【0057】ウォブル周期が186チャネルビットの
時、チャネルクロック周波数が30MHzならウォブル
周波数は約161kHzとなり、150kHz近辺との
上記周波数の制約条件に丁度当てはまっている。ウォブ
ル周期が174チャネルビットの時、ウォブル周波数は
約172kHzとなる。このようにして、232サイク
ルのウォブルにより29ビットのウォブル情報を表すこ
とができるが、ID領域は実際上使用できないので省
き、セクタ末尾のビットもバッファとしてリザーブする
こととすると、有効ビット数はウォブル情報ビット番号
3から28までの26ビットとなる。
【0058】図11に、この範囲に収るように考慮した
ウォブル情報ビットの割当て例を示す。情報ビットフィ
ールドの役割は図6に示したものと同じである。各具体
例とも共通にSYNCを8ビット、EDCを6ビットと
した。具体例−Aには、表現することが必要な情報とし
て、ゾーン番号が0から23まで有り、セクタ番号が最
大40まで必要な場合を示している。このとき、Zon
eNo.には5ビット、SectorNo.には6ビッ
ト必要で、合計25ビットとなる。また、具体例−B、
具体例−Cには、残り1ビットをZoneNo.に付け
た場合と、SectorNo.に付けた場合を示す。今
後の大容量化への拡張性を考慮して余裕ある方を選ぶの
がよい。線記録密度向上を重視すれば、具体例−Cにな
る。
【0059】こうして選択したウォブル情報ビットをセ
クタ内に配置する例を図12に示す。(a)は前記の具
体例−Bを示す。(b)ではゾーンを表す分解能を粗く
して、その分をセクタ番号の拡張性と、誤り検出能力の
向上に当てた。(c)ではゾーン番号を省き、さらに誤
り検出能力を向上した。(d)はSYNCの手前にCl
ockと称するウォブルを設けているが、これはウォブ
ル周期を1サイクルあたり186チャネルビットのまま
にして、周波数変調をかけない部分として残したもので
ある。ウォブルエッジ信号の間隔が一定になるので、デ
ィスク回転数制御やクロック信号生成の過程における回
路設計の容易化、安定化を促すことができる。表現する
情報内容の量よりもシステムの安定を狙うものである。
【0060】ここで、将来記録容量が拡張されたり、デ
ィスク回転数が速くなった場合のウォブル信号の処理に
ついて述べておく。線記録密度の向上によって記録容量
が増加すると、ディスク回転数が同じままでデータ系の
チャネルクロック周波数が上昇する。ただし、セクタの
論理的なフォーマット、すなわち、データビットやウォ
ブルビットの割付けに変化がなければ、線記録密度の向
上分だけ距離で測ったウォブル周期の長さも短縮される
ので、ウォブル周波数も上昇しチャネルクロック周波数
との比率の関係は変らない。また、線記録密度の向上に
比例してディスク回転数が速くなった場合はトラッキン
グサーボ系の制御帯域が上昇するので、ウォブル周波数
との比率の関係は変らない。線記録密度が同じままディ
スク回転数が速くなる場合は、ウォブル周波数に対して
トラッキングサーボ系の制御帯域が迫ってくるのでマー
ジンが減る傾向となる。ただし、上記条件では10倍程
度の余裕を持たせているので、ディスク回転数が格段に
速くならない限り問題にならない範囲である。
【0061】図13は、ウォブル信号を周波数変調する
ときの変調度に対する制約を説明する図である。周波数
変調前のウォブル波形をCF波形(周波数:fC)とし
た。このCF波形4サイクルがウォブル情報ビットの丁
度半分に相当する長さとなる。LF波形(周波数:f
L)に示した状態が、ウォブル信号に許容される最も長
い周期の波形である。許容最長周期Tc.maxの4サ
イクル分の長さが、CF波形の4.5サイクル未満でな
ければならない。これは、検出したウォブルエッジ信号
がディスク回転数制御回路やクロック信号生成回路の周
波数同期回路で位相誤差信号として処理される際に、位
相誤差の検出窓幅に正しく収まる、つまり位相ロック範
囲に入っているための必要条件である。また、HF波形
(周波数:fH)に示した状態が、ウォブル信号に許容
される最も短い周期の波形である。許容最短周期Tc.
minの4サイクル分の長さが、CF波形の3.5サイ
クル以上でなければならない。これはTc.maxと同
様、検出したウォブルエッジ信号が位相ロック範囲に入
っているための必要条件である。
【0062】数値例として、ウォブル周期を186チャ
ネルビットとした上記の場合、Tc.maxは208チ
ャネルビット以下、Tc.minは164チャネルビッ
ト以上、とする必要がある。たとえば、Tc.maxを
200チャネルビット、Tc.minを172チャネル
ビットとすると、CF波形に対するLF波形とHF波形
の周波数変調度は、共に、7.5%となる。このときL
F波形とHF波形の間の周波数差は15%程度あるの
で、周波数変調波形の検出は十分に可能となる。
【0063】
【発明の効果】請求項1の光ディスクにおいては、プリ
フォーマットIDよりも格段に出現頻度の高いグルーブ
のウォブルを用いてディスクの回転制御をできるので、
十分高精度な回転数制御を行うことが可能になった。
【0064】また、プリフォーマットIDがいくつか汚
れや傷によって検出できないときでもディスク回転を安
定にすることが可能になった。
【0065】さらに、プリフォーマットID方式の光デ
ィスクを駆動する書換型光ディスク装置において通常デ
ィスクの回転制御に用いられるロータリーエンコーダを
除去できるようになり、コストダウンが可能になった。
【0066】同時に、ロータリーエンコーダを除去して
ディスクモータを薄型化できるようになり、装置の薄型
化が可能になった。
【0067】また光ディスクにおいて、回転するディス
クの速度と駆動する光ディスク装置の持つクロックとの
誤差を吸収するためにセクタ内に設けておくバッファ領
域を削減できるようになり、省いたバッファ領域の分だ
けデータの記録容量を増加することが可能になった。
【0068】請求項2の光ディスクにおいては、各セク
タにプリフォーマットIDを有するゾーンフォーマット
のランド/グルーブ記録光ディスクにおいて、各セクタ
のグルーブに隣接グルーブ間で各サイクルとも同位相と
なるようにウォブルを変調することができるようにな
り、ウォブルグルーブによってセクタID情報を付加す
ることが可能になった。これを利用してプリフォーマッ
トIDとウォブルグルーブIDにセクタIDを2重化し
て記録することにより、ディスクの信頼性を大幅に向上
することが可能になった。
【0069】プリフォーマットID付近に汚れや傷など
があってセクタID情報全体がつぶれた場合でも、変調
したウォブルからセクタアドレス情報を再生することが
可能になり、アクセス不能となるセクタの発生確率を大
幅に低下させることができた。この結果、データ記録領
域が使用可能であれば、そのセクタへの記録再生が可能
となり、ディスクの信頼性を大幅に向上できるようにな
った。
【0070】また特に、ディスクを裸で使用する様な悪
条件下において、ディスク中に使用不能のセクタが発生
する可能性を大幅に低下させることができるようになっ
た。
【0071】さらに、ディスク製造時にプリフォーマッ
トIDの信頼性確保のために行っている全面検査を省略
することができるようになり、ディスク価格の主要因で
ある検査コストの削減が可能になり、ディスクの大幅な
低価格化を実現することができるようになった。
【0072】全面検査無しのディスクでデータ信頼性を
確保することも可能になり、使用開始前にユーザ側で長
時間のサーティファイをする必要がなくなり、光ディス
クを非常に便利に使用することができるようになった。
【0073】請求項3の光ディスクにおいては、各セク
タにプリフォーマットIDを有するシングルスパイラル
フォーマットのランド/グルーブ記録光ディスクにおい
て必須となる、ランドトラックとグルーブトラックとの
接続点でのトラッキング極性の切り替えタイミングの検
出を、プリフォーマットIDとウォブルグルーブIDに
記録されたセクタID情報から2重化して読出すことが
できるようになり、トラッキングサーボの信頼性を大幅
に向上することができるようになった。
【0074】これにより、プリフォーマットID付近に
汚れや傷などがあってセクタID情報全体がつぶれた場
合でも、変調したウォブルからランドトラックとグルー
ブトラックとの接続点を検出することが可能になり、ト
ラッキングはずれの発生確率を大幅に低下させることが
できた。この結果、連続記録中にトラッキングはずれを
起してデータ記録失敗や記録済データの破壊を引き起す
ような障害発生の確率を低減し、データや装置の信頼性
を大幅に向上できるようになった。
【0075】請求項4の光ディスク装置においては、プ
リフォーマットIDよりも格段に出現頻度の高いグルー
ブのウォブルを用いてディスクの回転制御をできるの
で、十分高精度な回転数制御を行うことが可能になっ
た。
【0076】また、プリフォーマットIDがいくつか汚
れや傷によって検出できないときでもディスク回転を安
定にすることが可能になった。
【0077】さらに、プリフォーマットID方式の光デ
ィスクを駆動する書換型光ディスク装置において通常デ
ィスクの回転制御に用いられるロータリーエンコーダを
除去できるようになり、コストダウンが可能になった。
【0078】同時に、ロータリーエンコーダを除去して
ディスクモータを薄型化できるようになり、装置の薄型
化が可能になった。
【0079】請求項5の光ディスク装置においては、記
録用や再生用のクロック信号を、回転する光ディスク面
から直接得た同期情報に合わせて生成することが可能に
なったので、光ディスクにおいて、ディスクの回転状態
と駆動する光ディスク装置の持つクロックとの誤差を吸
収するためにセクタ内に設けておくバッファ領域を削減
できるようになり、省いたバッファ領域の分だけデータ
の記録容量を増加することが可能になった。
【0080】また、ディスクの回転状態と駆動する光デ
ィスク装置の持つクロックとの誤差によって記録中にセ
クタをオーバーランして記録し、データ破壊を引き起す
ことが避けられるようになった。このようにして、光デ
ィスク装置の信頼性を大幅に向上できるようになった。
【0081】請求項6の光ディスク装置においては、2
重化して記録されたプリフォーマットIDとウォブルグ
ルーブIDの両方からセクタIDを読出すことが可能に
なった。これを利用して、プリフォーマットID付近に
汚れや傷などがあってセクタID情報全体がつぶれた場
合でも、変調したウォブルからセクタアドレス情報を再
生することが可能になり、アクセス不能となるセクタの
発生確率を大幅に低下させることができた。この結果、
データ記録領域が使用可能であれば、そのセクタへの記
録再生が可能となり、ディスクの信頼性を大幅に向上で
きるようになった。
【0082】また特に、ディスクを裸で使用する様な悪
条件下において、ディスク中に使用不能のセクタが発生
する可能性を大幅に低下させることができるようになっ
た。
【0083】さらに、ディスク製造時にプリフォーマッ
トIDの信頼性確保のために行っている全面検査を省略
することができるようになり、ディスク価格の主要因で
ある検査コストの削減が可能になり、ディスクの大幅な
低価格化を実現することができるようになった。
【0084】全面検査無しのディスクでデータ信頼性を
確保することも可能になり、使用開始前にユーザ側で長
時間のサーティファイをする必要がなくなり、光ディス
クを非常に便利に使用することができるようになった。
【0085】請求項7の光ディスク装置においては、各
セクタにプリフォーマットIDを有するシングルスパイ
ラルフォーマットのランド/グルーブ記録光ディスクに
おいて必須となる、ランドトラックとグルーブトラック
との接続点でのトラッキング極性の切り替えタイミング
の検出を、プリフォーマットIDとウォブルグルーブI
Dに記録されたセクタID情報から2重化して読出すこ
とができるようになり、トラッキングサーボの信頼性を
大幅に向上することができるようになった。
【0086】これにより、プリフォーマットID付近に
汚れや傷などがあってセクタID情報全体がつぶれた場
合でも、変調したウォブルからランドトラックとグルー
ブトラックとの接続点を検出することが可能になり、ト
ラッキングはずれの発生確率を大幅に低下させることが
できた。この結果、連続記録中にトラッキングはずれを
起してデータ記録失敗や記録済データの破壊を引き起す
ような障害発生の確率を低減し、データや装置の信頼性
を大幅に向上できるようになった。
【0087】以上のような発明により、プリフォーマッ
トID方式のフォーマットを有する光ディスクに対し
て、ウォブルグルーブID方式の有する特長を補完的に
導入してプリフォーマットID方式フォーマットの問題
点を解決し、ディスク面に汚れや傷などがあってもセク
タにアクセスできる信頼性が高く、ディスク回転数制御
が容易で、かつ、プリフォーマットID方式の特長であ
るセクタ単位のデータ管理の容易さやセクタ記録の効率
良さを生かすことのできる大容量光ディスクとその駆動
装置を、なおかつ低価格化して実現することができた。
【0088】なお、以上の説明は、いわゆる共用プリピ
ットID方式に基づいて行ってきたが、本発明の要旨
は、プリフォーマットID方式のランド/グルーブ記録
光ディスク一般におけるグルーブへのウォブルの付加に
関するものである。したがって、本発明が適用可能な範
囲は実施の形態に述べた例に限るものではなく、プリフ
ォーマットIDの形態が上記と異なるものであっても一
般に適用できることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1である光ディスクの
トラックレイアウトを示す図である。
【図2】 この発明の実施の形態1である光ディスクの
トラックレイアウトを示す図である。
【図3】 この発明の実施の形態1である光ディスクの
ウォブル信号を示す図である。
【図4】 この発明の実施の形態2である光ディスクの
ウォブル信号の変調方式を説明する図である。
【図5】 この発明の実施の形態2である光ディスクの
変調したウォブル信号を示す図である。
【図6】 この発明の実施の形態2である光ディスクの
ウォブル情報のフォーマットを示す図である。
【図7】 この発明の実施の形態2である光ディスクの
セクタ番号を示す図である。
【図8】 この発明の実施の形態2である光ディスクの
セクタ番号を示す図である。
【図9】 この発明の実施の形態2である光ディスクの
トラックレイアウトを示す図である。
【図10】 この発明の実施の形態2である光ディスク
のウォブル信号の変調方式を説明する図である。
【図11】 この発明の実施の形態3である光ディスク
のウォブル情報のフォーマットを示す図である。
【図12】 この発明の実施の形態3である光ディスク
のセクタフォーマットを示す図である。
【図13】 この発明の実施の形態3である光ディスク
のウォブル信号の変調方式を説明する図である。
【図14】 この発明の実施の形態3である光ディスク
のセクタフォーマットを示す図である。
【図15】 従来のランド/グルーブ記録方式における
トラックレイアウトを示す図である。
【図16】 従来のウォブルグルーブ記録方式における
ウォブルIDの付加方法を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石田 禎宣 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスク面が半径位置によって複数のゾ
    ーンに分割された、ゾーンフォーマットの光ディスクで
    あって、該ディスク1回転を成すトラックが整数個数の
    セクタで構成され、該各セクタにはプリフォーマットI
    Dを有し、該プリフォーマットIDが前記各ゾーン内で
    は半径方向に整列して配置されたランド/グルーブ記録
    フォーマットの光ディスクにおいて、前記各セクタ内の
    グルーブに所定整数サイクル数のウォブルを付加すると
    共に、前記各ゾーン内では隣接グルーブ間で前記各サイ
    クルのウォブルが同位相となるように揃えたことを特長
    とする光ディスク。
  2. 【請求項2】 前記各セクタ内のグルーブに付加された
    前記所定整数サイクル数のウォブルを、所定単位サイク
    ル数ごとに複数の単位ウォブル列に分割し、該単位ウォ
    ブル列内のウォブルの周期を変調することによりセクタ
    アドレス情報を含む2値情報を表現するとともに、該セ
    クタアドレス情報として、該各セクタの属するトラック
    番号を含めず、かつ、該各セクタの属するゾーン番号と
    該各セクタの属するトラック内でのセクタの並び順を示
    すセクタ番号の少なくとも一方を含むようにしたことを
    特長とする請求項1記載の光ディスク。
  3. 【請求項3】 前記各セクタの属するトラック内でのセ
    クタの並び順を示すセクタ番号を、該トラック末尾から
    順に付番したときのセクタ順を示す値にしたことを特長
    とする請求項2記載の光ディスク。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれかに記載の光デ
    ィスクを駆動する光ディスク装置において、前記各セク
    タ内に含まれるウォブルが所定整数サイクル数であるこ
    とを利用して、ディスクの回転数制御を行うようにした
    ことを特長とする光ディスク装置。
  5. 【請求項5】 請求項1から3のいずれかに記載の光デ
    ィスクを駆動する光ディスク装置において、前記各セク
    タ内に含まれるウォブルが所定整数サイクル数であるこ
    とを利用して、データ記録用クロック信号、あるいは、
    データ再生用クロック信号を生成するようにしたことを
    特長とする光ディスク装置。
  6. 【請求項6】 請求項2、または、3記載の光ディスク
    を駆動する光ディスク装置において、前記セクタのプリ
    フォーマットIDの読み取りができない場合に、先行す
    るセクタのウォブルから読み取った前記セクタアドレス
    情報に基づいて、当該セクタへのアクセスを行うように
    したことを特長とする光ディスク装置。
  7. 【請求項7】 請求項2、または、3記載の光ディスク
    を駆動する光ディスク装置において、前記各セクタ内の
    ウォブルから読み取った前記セクタアドレス情報に基づ
    いて、トラッキングサーボの極性を設定するようにした
    ことを特長とする光ディスク装置。
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