JPH10123900A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH10123900A
JPH10123900A JP29807996A JP29807996A JPH10123900A JP H10123900 A JPH10123900 A JP H10123900A JP 29807996 A JP29807996 A JP 29807996A JP 29807996 A JP29807996 A JP 29807996A JP H10123900 A JPH10123900 A JP H10123900A
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JP
Japan
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lubricant
charging roller
toner
roller
photoreceptor
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JP29807996A
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English (en)
Inventor
Yukiko Iwasaki
有貴子 岩▲崎▼
Noboru Sawayama
昇 沢山
Ryuta Takechi
隆太 武市
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クリーニングレスシステムの画像形成装置に
おいて、転写不良のない品質の良い画像を得、さらに
は、転写率を向上させることにより、残留トナーの悪影
響を低減させる。 【解決手段】 転写部5で転写されずに感光体1上に残
った残留トナーはそのまま感光体1の回転に伴って、帯
電部2、露光部3を経て、現像装置4のところで回収さ
れる。潤滑剤供給機構は、潤滑剤21と、表面を荒らし
た回転ローラ22と、潤滑剤21を回転ローラ22に弾
性的に押し当てて回転ローラ22の表面に一定量の潤滑
剤を担持させるスプリング24と、回転ローラ22およ
び帯電ローラ2にそれぞれ接触して回転し、前記回転ロ
ーラ22上の潤滑剤を帯電ローラ4上に転移させる回転
ブラシローラ23とから構成されている。帯電ローラ2
は感光体1に対して連れまわりで回転しながら、感光体
1を均一に帯電するとともに回転ブラシ23によって供
給された潤滑剤を感光体1上に転移させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成装置、よ
り詳細には、複写機、FAX、レーザプリンタなどの電
子写真装置において、感光体表面に潤滑剤を供給する感
光体への潤滑剤供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】感光体の表面に潤滑剤を塗布する形式の
画像形成装置として、感光体と、この感光体に当接して
回転する帯電ローラと、この帯電ローラに塗布される潤
滑剤とを具備し、帯電ローラに潤滑剤を塗布することに
よりクリーニング性を向上させ、また、感光体に潤滑剤
を塗布することによりクリーニング不良やフィルミング
等の発生するのを防止するようになっているものがあ
る。
【0003】上述のごとき感光体への潤滑剤の供給は、
従来、クリーニング部から行われているが、最近、省ス
ペース化傾向により、感光体の径が細くなってきてい
る。そのため、従来、感光体周りに配置されていたクリ
ーニング装置を無くし、感光体上に転写されずに残った
残留トナーをそのまま感光体の回転とともに現像部まで
移動させ、現像部においてトナーを回収するというクリ
ーニングレスシステムが注目されてきている。このよう
なシステムにおいては、他のクリーニングユニットを設
けたシステム以上に、残留トナー量を減少させる必要が
ある(クリーニングユニットのあるシステムでは多少の
残留トナーはクリーニング部で回収されるので、帯電、
光書き込みにトナーの影響が出ないが、クリーニングレ
スシステムでは残留トナーが多いと、トナー直下がきち
んと帯電されず潜像形成ができなくなって画像不良が生
じる)。
【0004】残留トナーを減少させる方法として、感光
体上に潤滑剤を供給し、トナーと感光体への付着力を弱
め、転写率を向上させて、残留トナー量を減少させる方
法が知られている。この方法の場合、潤滑剤の感光体へ
の供給はクリーニング部から行われることが多い(過剰
な潤滑剤をクリーニング部で回収することができるた
め)。しかし、クリーニングレスシステムではクリーニ
ング部そのものがないためこのような方法を採ることが
できない。そこで、帯電部から潤滑剤供給をおこなうよ
うにする。帯電部での潤滑剤の供給は現像部でのそれと
違い、トナーに悪影響を及ぼすことが少なく、しかも帯
電部材にも潤滑剤がつくことで帯電部材にもトナーがつ
きにくくなる。また、クリーニングレスシステムで必要
な転写率の向上(残留トナーの減少)を達成することが
できる。また、帯電ローラからの供給の場合、帯電ロー
ラから感光体上への移行の効率が問題となるが、トナー
が帯電ローラ上で粉体状になっている場合は、移行も効
率よく行える。
【0005】特開平6−342236号公報(画像形成
装置)には、帯電ローラから潤滑剤を供給する例が記載
されている。而して、通常の帯電ローラは感光体に対し
て連れまわりしているが、連れまわりでは帯電ローラか
ら感光体への潤滑剤の供給がうまく行かないので、帯電
ローラの感光体に対する線速度を変更可能にして、作像
時には連れまわり、非作像時には帯電ローラの線速度を
変えて潤滑剤を供給するようにしている。
【0006】上記特開平6−342236号公報に記載
の発明では、作像時と非作像時の線速を変えることで潤
滑剤の移行を円滑に行おうとしているが、感光体と帯電
ローラが連れまわりでなく、速度差を持っている場合、
感光体または帯電ローラの表面が削れて摩耗してしま
い、部品寿命にたいして不利となる。そのため、感光体
への移行を円滑に行う方法としては別な方法を取るよう
にして、感光体と帯電ローラの当接時はできるだけ連れ
まわりで回転していることが望ましい。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】特開平5−21030
0号公報(画像形成装置及び画像形成方法)には、クリ
ーニングレス方式の例が記載されている。而して、クリ
ーニングレス方式ではクリーニング部がないことによ
り、部品点数の減少によるコストダウンを図ること、及
び、特別な経路を設けることなく残留トユーを処理する
ことができ、しかも、現像部でトナーを回収することに
より簡単にトナーリサイクルを行うことができるという
利点がある。
【0008】前記特開平5−210300号公報に記載
のクリーニングレスのプロセスにおいては、転写部で転
写されなかったいわゆる残留トナーを極力減らすことが
必要条件となる。残留トナーは、帯電部、露光部を通っ
て、現像部で回収されるが、残留トナー量があまりに多
いと、例えば、帯電部で残留トナーの真下の感光体表面
がきちんと帯電されなかったり、露光部でトナーの影に
なっているところに光が十分に当たらなくなる。この結
果、残留トナーのついていた部分だけ、トナーがついた
り、逆に白くぬけたりするいわゆる残像が発生する。そ
のため、クリーニングレスのプロセスでは球形トナーを
使ったりすることで転写効率を向上させて、残留トナー
を極力少なくしている。しかし、球形トナーは、トナー
の球形化によりコストアップとなり、しかも、トナーの
ような消耗品のコストアップは、直接ランニングコスト
のアップにつながるという欠点がある。
【0009】一方、転写効率を向上させる方法として、
感光体に潤滑剤を供給したり、感光体の表面を改質させ
るなどの方法により、感光体とトナーの間に働く力を弱
めて、感光体から紙にトナーを移動させやすくすること
で転写効率を向上させる方法がある。このうち潤滑装を
供給する方法については、通常はクリーニング部からク
リーニングブラシを経て供給される。これは潤滑剤の供
給により、クリーニング部でのクリーニングの効率を上
げることができること、過剰に供給された潤滑剤をクリ
ーニングブレードで取り除くことができること、さらに
ブラシを介することにより潤滑剤を感光体表面に効率よ
く供給することが出来ること等が理由となっている。し
かし、クリーニング部を持たないクリーニングレスプロ
セスにおいては、当然、クリーニング部から潤滑剤を供
給することはできない。そのため、潤滑剤供給により転
写効率が向上することは知られていながら、転写効率の
向上が必要なクリーニングレスプロセスにおいて潤滑剤
の供給という手段はとられていなかった。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、少な
くとも感光体と、該感光体に当接して回転し印加された
バイアスに応じて均一に感光体表面を帯電する帯電ロー
ラと、前記感光体上に静電潜像を書き込む露光装置と、
前記感光体上に書き込まれた静電潜像上にトナーをつけ
て現像するとともに感光体上の静電潜像以外の部分に付
着しているトナーを回収する現像装置と、前記感光体上
のトナー像を被転写体に転写する転写装置とからなり、
前記転写装置によって被転写体に転写されずに感光体上
に残ったトナーを感光体の回転に伴い現像部に搬送し現
像部で回収する画像形成装置において、前記帯電ローラ
に当接した潤滑剤供給装置によって供給された潤滑剤を
帯電ローラを介して感光体上に転移させることを特徴と
し、潤滑剤供給装置から帯電ローラ上に供給された潤滑
剤が粉体状であることを特徴とし、もって、クリーニン
グレスシステムの画像形成装置において、転写不良のな
い品質の良い画像を得、さらには、転写率を向上させる
ことにより、残留トナーの悪影響を低減させるようにし
たものである。
【0011】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記潤滑剤供給装置が、潤滑剤と、潤滑剤を押当さ
れ回転とともに周面に一定量の潤滑剤を担持する回転ロ
ーラと、回転ローラおよび帯電ローラとそれぞれ接触
し、前記回転ローラ上の潤滑剤を帯電ローラに転移する
回転ブラシとからなることを特徴とし、もって、感光体
上へ粉体状の潤滑剤を効率よく供給することができ、し
かも、固形の潤滑剤バーを使うことができるようにし、
粉体状の潤滑剤に比べ、取り扱いが簡便で、組み付けや
すくしたものである。
【0012】請求項3の発明は、請求項1又は2の発明
において、前記帯電ローラが、前記感光体に当接したと
き前記潤滑剤供給装置から離間しており、該帯電ローラ
が感光体から離間すると潤滑剤供給装置に当接すること
を特徴とし、もって、トナーが感光体と帯電ローラの当
接部に溜まる当接時に潤滑剤を供給するようにし、トナ
ーと潤滑剤の混合物ができるのを防ぐようにしたもので
ある。
【0013】請求項4の発明は、請求項1又は2の発明
において、前記潤滑剤供給装置の帯電ローラ回転方向上
流側に帯電ローラクリーニング部材を有することを特徴
とし、もって、帯電ローラへのトナー固着による帯電電
位のばらつきや潤滑剤の供給不良を起こさないようにし
たものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
〔実施例1〕(請求項1,2に対応した発明) 図1は、本発明を利用した画像形成装置の要部断面図
で、この画像形成装置において、画像形成は次のように
して行われる。まず、感光体1が帯電ローラ2により均
一に帯電され、次に、露光部でレーザ光3により、作成
する画像に対応した潜像が形成される。次に、現像装置
4により潜像を現像してトナー像が形成される。一方、
転写紙8は供紙コロ9によりトレイから送り出され、一
対のレジストローラ10で一旦停止し、タイミングを合
わせて転写装置5に搬送される。感光体1上のトナー像
は、転写装置5に印加されたバイアス電圧と感光体1の
電位との電位差から形成される電界により、感光体と転
写紙との当接位置(転写部)で転写紙上に転写される。
トナー像の転写された転写紙は定着装置6に搬送され、
トナーが定着されて、排紙される。転写部で転写されず
に感光体上に残った残留トナーはそのまま感光体1の回
転に伴って、帯電、露光部を経て、現像装置4のところ
で回収されるようになっている。
【0015】次に、本発明の主要部である潤滑剤供給装
置と帯電ローラについてさらに詳しく説明する。潤滑剤
供給装置は、潤滑剤21と、その潤滑剤をスプリング2
4により弾性的に押し当てられ回転とともに周面に一定
量の潤滑剤を担持する表面を荒らした回転ローラ22
と、その回転ローラ22および帯電ローラ2にそれぞれ
接触して回転し、前記回転ローラ22上の潤滑剤を帯電
ローラ2上に転移させる回転ブラシローラ23とから構
成されている。帯電ローラ2は感光体1に対して連れま
わりで回転しながら、感光体1上を均一に帯電するとと
もに回転ブラシ23によって供給された潤滑剤を感光体
上に転移させる。
【0016】潤滑剤21としては乾燥した固体潤滑剤が
用いられ、その代表例としては次のようなものをあげる
ことができる。ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸バリウ
ム、ステアリン酸鉛、ステアリン酸鉄、ステアリン酸ニ
ッケル、ステアリン酸コバルト、ステアリン酸銅、ステ
アリン酸ストロンチウム、ステアリン酸カルシウム、ス
テアリン酸カドミウム、ステアリン酸マグネシウム、オ
レイン酸亜鉛、オレイン酸マンガン、オレイン酸鉄、オ
レイン酸コバルト、オレイン酸鉛、オレイン酸マグネシ
ウム、オレイン酸銅、パルチミン酸亜鉛、パルチミン酸
コバルト、パルチミン酸銅、パルチミン酸マグネシウ
ム、パルチミン酸アルミニウム、パルチミン酸カルシウ
ム、カプリル酸亜鉛、リノレン酸亜鉛、リノレン酸コバ
ルト、リノレン酸カルシウム、リコリノネン酸亜鉛およ
びリコリノネン酸カドミウムのような脂肪酸の金属塩を
用いることができる。また、コロイド状高温シリカ粉末
を用いることもできる。この実施例では、ステアリン酸
亜鉛を加熱溶融し型に流し込んで固め、バーのような形
状にしたものを潤滑剤21として用いた。
【0017】図2は、従来の潤滑油供給装置の一例を説
明するための図で、図2に示したような従来の機構の場
合、帯電ローラ2を潤滑剤21に押し当てて潤滑剤21
を削り取っていくが、潤滑剤21の表面は滑りやすく、
帯電ローラ2の表面も滑らかなので、強い圧で両者を押
し当てる必要がある。すると、潤滑剤は強い当接圧によ
り、薄い膜状になって帯電ローラ2の表面に付着する。
ところが、図1の機構では潤滑剤21を表面の荒い回転
ローラ22でやする(やすりでやする)ような形で削り
取り、それをブラシ23でそっとすくい上げて帯電ロー
ラ表面に供給するので、潤滑剤は粉体状で帯電ローラ表
面に供給される。粉体状の潤滑剤は、膜状のものに比
べ、帯電ローラとの当接面が小さいため、帯電ローラに
弱い力で付着しているので、帯電ローラから感光体への
移行がスムーズに行える(請求項1の発明)。
【0018】粉体上の潤滑剤も帯電ローラの表面も凹凸
を持っているので、膜になっていない場合、極端に接触
面積は小さくなる(付着力が弱い)。逆に、いったん膜
になると、帯電ローラ表面の凹凸をうめるような形でつ
くので接触面積は極端に大きくなる(付着力が強い)。
そこで、潤滑剤と帯電ローラの接触面積をS、潤滑剤の
体積をVとした時に、
【0019】
【数1】
【0020】の関係が成り立てば、帯電ローラと潤滑剤
の接触面積が大きく、付着力が強いため、簡単に帯電ロ
ーラ表面から移送できなくなるので膜とみなし、
【0021】
【数2】
【0022】の関係が成り立てば、粉体とみなしてよ
い。
【0023】潤滑剤の供給機構としては、帯電ローラ上
に供給された時に潤滑剤が粉体状になっているような供
給機構であれば何でもよく、特にこれに限るものではな
い。しかし、粉の状態を保とうとすると凝集させないよ
うな工夫が必要となる。それに比べるとあらかじめ固め
ておいたものを少しずつ砕いて粉の状態にして供給する
ような方法は比較的簡便で装置も小型にできる。また、
粉体状のものに比べて固形状のものはこぼれたりするこ
とがないため、扱いやすく、装置に組み付ける時も非常
に作業しやすいという利点もある(請求項2の発明)。
【0024】上述のごとき構成を採ることで、クリーニ
ングレスのシステムでも帯電ローラを介して感光体表面
に潤滑剤を供給することができ、しかも帯電ローラと感
光体が当接時は常に連れまわりで回転するため、帯電ロ
ーラや感光体の表面を荒らすことがない。なお、上記実
施例1および後述の実施例2,3では作像部を一つだけ
持つような単色の画像形成装置で説明をおこなったが、
作像部を転写ベルトに沿って四つならべ、各作像部で異
なる色の画像を作成し、転写紙上で重ねるようなカラー
の画像形成装に応用できることは言うまでもなく、さら
に転写部で直接転写紙に転写するのではなく、感光体上
に形成した画像を順次中間転写体上に転写し、中間転写
体上で多色画像を形成し、そのカラー画像を一度に転写
紙上に転写するようなカラーの画像形成装置にも適用す
ることができる。
【0025】〔実施例2〕(請求項1,2,3に対応し
た発明) 図3は、本発明の他の実施例を説明するための図で、同
図は、帯電ローラ周辺の主要部断面図で、この実施例で
は、帯電ローラ2が感光体1に対して接離可能となって
いて、感光体1に当接する時は、潤滑剤供給装置から離
間し(感光体に当接する時は回転ブラシから離間し)、
感光体1から帯電ローラ2が離間すると、潤滑剤供給装
置に当接するように潤滑剤塗布機構23が配置されてい
る。
【0026】帯電ローラ2による感光体1の帯電は、主
に帯電ローラ2と感光体1の当接部の入り口側での放電
によって行われることが知られている。そのため、図3
のAの部分にトナーが溜まると、感光体の帯電は著しく
阻害される。そこで、ここにトナーが溜まらないように
するために、非作像時に図示しない接離機構により帯電
ローラ2を感光体1から離間させ、Aの部分に溜まった
トナーを下流側の現像装置4の方に流してやすることに
より、感光体1の帯電を常に均一に保つことができるよ
うにしている。ただし、非作像時に毎回接離動作をおこ
なってもよいが、毎回接離動作をおこなっていると、連
続作像時の作像スピードが遅くなるため、接離回数は最
低限にする方が望ましい。潤滑剤の供給量、感光体・帯
電ローラの表面性、感光体線速度、帯電ローラの感光体
に対する当接圧等によって、最低何回の画像形成毎に一
回接離をおこなわなければいけないかが決まるので、連
続作像時は最低限の接離を繰り返し、画像形成終了時に
もう一度接離動作をおこなうように設定すればよい。
【0027】また、帯電ローラ2が感光体1に当接して
いるときは当接入り口付近にトナーが溜まっていくが、
このトナー溜りに潤滑剤が供給されていくと、トナーと
潤滑剤がくっついたような凝集トナーができる。この凝
集トナーが現像部に回収され、現像部内でさらに大きな
凝集トナーを作るようになる。これらの凝集トナーによ
って感光体上に傷がついたり、これが現像部に入ること
で白抜け等の異常画像の原因となったりする。この潤滑
剤とトナーの混合物の発生を少しでも抑制するために、
トナーが感光体と帯電ローラの当接部に溜まる当接時
は、潤滑剤供給装置を帯電ローラに当接しないようにす
る。このようにすることで凝集トナーの発生を抑制する
ことができ、感光体に傷をつけたり、異常画像を生じさ
せることがなくなる(請求項3の発明)。
【0028】図4に接離機構の一例として偏心カムを利
用した例を示すが、本発明は、これに限るものではな
く、帯電ローラが感光体と潤滑剤塗布機構に対して接離
を行うような機構であればどのような接離機構であって
も構わない。図4において、帯電ローラ2の軸受け31
がカム32に当接しており、カム32は1/2回転クラ
ッチ33につながっている。クラッチ33に信号が入る
とカム32が1/2回転し、軸受け31ごと帯電ローラ
2が感光体1から離間する。また、クラッチ33にもう
一度信号が送られると、カム32がまた1/2回転し、
帯電ローラ2が感光体1に当接するようになっている。
【0029】〔実施例3〕(請求項1,2,4に対応し
た発明) 図5は、本発明の更に他の実施例での帯電ローラ周辺の
主要部断面図で、帯電ローラ2の表面にクリーニング部
材を設けない場合、帯電ローラ2上にもトナーが付着す
るため、帯電ローラと潤滑剤供給部材23との当接部入
り口にも、トナーが溜まる様になる(N/Pのプロセス
の場合、通常、トナーの帯電極性と帯電ローラへの印加
バイアスの極性はともに−なので、トナーが正規帯電し
ている場合は帯電ローラへの付着は起こりにくい。しか
し、正規の極性である−に帯電したトナーはほとんど転
写部で転写されるため、実際には転写されなかった残留
トナーには正規の極性とは逆の+に帯電した逆帯電トナ
ーが多く含まれており、これが帯電ローラに静電的に付
着する)。
【0030】この帯電ローラ2と潤滑剤供給部材23と
の当接部においてもトナーと潤滑剤の混合物が形成さ
れ、これが帯電ローラ2と感光体1との当接部まで搬送
されて圧力を受けると、凝集トナーが生じ、これによっ
て感光体1上に傷がついたり、これが現像部に入ること
で白抜け等の異常画像の原因となったりする。それを避
けるために、潤滑剤供給部材の帯電ローラ回転方向上流
側に帯電ローラクリーニング部材25を設け、潤滑剤供
給部材にトナーがつかないようにする。このようにする
ことで凝集トナーの発生とそれに伴うさまざまな不具合
を抑制することができる(請求項4の発明)。ここで
は、スポンジブレードを帯電ローラに対して当接させて
いるが、ゴムブレードやブラシローラ等のクリーニング
方法を用いてもよい。
【0031】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によると、クリーニングレスのシステムにおいて、感光
体や帯電ローラの表面を摩耗させることなく潤滑剤の供
給を行い、転写効率を向上させることができる。さら
に、帯電ローラ表面や帯電ローラと感光体の当接部近傍
にトナーを残さないようにすることで、帯電ムラのない
安定した帯電を保持することができる。また、凝集トナ
ーの発生を押さえることがきるので白抜け等の異常画像
の発生を抑制することができる。
【0032】(請求項1の発明に対する効果)残留トナ
ーを減少させる方法として、感光体上に潤滑剤を供給
し、トナーと感光体への付着力を弱め、転写率を向上さ
せて、残留トナー量を減少させる方法が知られている。
この方法の場合、潤成剤の感光体への供給はクリーニン
グ部から行われることが多い(過剰な潤滑剤をクリーニ
ング部で回収することができるため)。しかし、クリー
ニングレスシステムではクリーニング部そのものがない
ためこのような方法を採ることができない。そこで、本
発明では、帯電部から潤滑剤供給をおこないようにし
た。このようにすると、帯電部での潤滑剤の供給は現像
部での供給と違い、トナーに悪影響を及ぼすことが少な
く、しかも、帯電部材にも潤滑剤がつくことで帯電部材
にもトナーがつきにくくなる。また、クリーニングレス
システムで必要な転写率の向上(残留トナーの減少)を
達成することができる。また、帯電ローラからの供給の
場合、帯電ローラから感光体上への移行の効率が問題と
なるが、帯電ローラ上で粉体状になっている場合は、移
行も効率よく行える。
【0033】(請求項2の発明に対する効果)請求項2
の発明は、請求項1の発明において、前記潤滑剤供給装
置が、潤滑剤と、該潤滑剤を押当され回転とともに周面
に一定量の潤滑剤を担持する回転ローラと、回転ローラ
および帯電ローラとそれぞれ接触し、前記回転ローラ上
の潤滑剤を帯電ローラに転移する回転ブラシとからなる
ことを特徴としており、これによって、感光体上へ粉体
状の潤滑剤を効率よく供給することができ、しかも、固
形の潤滑剤バーを使うことができるようにしたので、粉
体状の潤滑剤に比べ、取り扱いが簡便で、組み付けやす
くしている。
【0034】(請求項3の発明に対応する効果)請求項
3の発明は、請求項1又は2の発明において、前記帯電
ローラは、前記感光体に当接したとき前記潤滑剤供給装
置から離間しており、該帯電ローラが感光体から離間す
ると潤滑剤供給装置に当接することを特徴としており、
これによって、トナーが感光体と帯電ローラの当接部に
溜まる当接時に潤滑剤を供給するようにし、トナーと潤
滑剤の混合物ができるのを防ぐようにしている。
【0035】すなわち、帯電ローラが感光体に当接して
いるときは当接入り口付近にトナーが溜まっていくが、
このトナーが溜まるときに同時に潤滑剤が供給されてい
くと、トナーと潤滑剤がくっついたような凝集トナーが
できる。この凝集トナーが現像部に回収され、現像部内
で悪影響を及ぼす。さらに、この凝集トナーによって感
光体上に傷がついたり、これが現像部に入ることで白抜
け等の異常画像の原因となったりする。この潤滑剤とト
ナーの混合物の発生を少しでも抑制するために、トナー
が感光体と帯電ローラの当接部に溜まる当接時は、潤滑
剤供給装置を帯電ローラに当接しないようにする。こう
することで凝集トナーの発生を抑制することができ、感
光体に傷をつけたり、異常画像を生じさせることがな
い。
【0036】(請求項4の発明に対応する効果)請求項
4の発明は、請求項1又は2の発明において、前記潤滑
剤供給装置の帯電ローラ回転方向上流側に帯電ローラク
リーニング部材を有することを特徴としており、これに
よって、帯電ローラへのトナー固着による帯電電位のば
らつきや潤滑剤の供給不良を起こさないようにしてい
る。
【0037】而して、帯電ローラ表面にクリーニング部
材を設けない場合、帯電ローラと潤滑剤供給部材との当
接部入り口にも、トナーが溜まる様になる。この帯電ロ
ーラと潤滑剤供給部材との当接部においてもトナーと潤
滑剤の混合物が形成され、これが帯電ローラと感光体と
の当接部まで搬送されて圧力を受けると、凝集トナーが
生じ、これによって同光体上に傷がついたり、これが現
像部に入ることで白抜け等の異常画像の原因となったり
するが、潤滑剤供給部材の帯電ローラ回転方向上流側に
帯電ローラクリーニング部材を設け、潤滑剤供給部材に
トナーがつかないようにしたことで凝集トナーの発生と
それに伴うさまざまな不具合を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を利用した画像形成装置の主要部断面
図である。
【図2】 従来の画像形成装置の要部機構を示す図であ
る。
【図3】 本発明の他の実施例を説明するための要部構
成図である。
【図4】 本発明の接離機構の一例として偏心カムを利
用した接離機構を示した図である。
【図5】 本発明の更に他の実施例での帯電ローラ周辺
の主要部断面図である。
【符号の説明】
1…感光体、2…帯電ローラ、3…レーザ光、4…現像
装置、5…転写装置、6…定着装置、8…転写紙、9…
給紙コロ、10…レジストローラ、21…潤滑剤、22
…回転ローラ、23…回転ブラシローラ、24…スプリ
ング、25…帯電ローラクリーニング部材、31…帯電
ローラの軸受け、32…カム、33…回転クラッチ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも感光体と、該感光体に当接し
    て回転し印加されたバイアス電圧に応じて均一に前記感
    光体の表面を帯電する帯電ローラと、該感光体上に静電
    潜像を書き込む露光装置と、該感光体上に書き込まれた
    静電潜像上にトナーをつけて現像するとともに該感光体
    上の静電潜像以外の部分に付着しているトナーを回収す
    る現像装置と、前記感光体上のトナー像を被転写体に転
    写する転写装置とからなり、前記転写装置によって被転
    写体に転写されず前記感光体上に残ったトナーを該感光
    体の回転に伴って現像部に搬送し該現像部で回収する画
    像形成装置において、前記帯電ローラに当接した潤滑剤
    供給装置によって供給された潤滑剤を帯電ローラを介し
    て感光体上に転移させることを特徴とし、前記潤滑剤供
    給装置から前記帯電ローラ上に供給された潤滑剤が粉体
    状であることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記潤滑剤供給装置が、潤滑剤と、該潤
    滑剤を押当され回転とともに周面に一定量の潤滑剤を担
    持する回転ローラと、該回転ローラおよび前記帯電ロー
    ラとそれぞれ接触し、前記回転ローラ上の潤滑剤を前記
    帯電ローラに転移する回転ブラシとからなることを特徴
    とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記帯電ローラは、前記感光体に当接し
    たとき前記潤滑剤供給装置から離間しており、該帯電ロ
    ーラが前記感光体から離間すると潤滑剤供給装置に当接
    することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形
    成装置。
  4. 【請求項4】 前記潤滑剤供給装置の帯電ローラ回転方
    向上流側に帯電ローラクリーニング部材を有することを
    特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
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