JPH10122271A - ディスクブレーキ - Google Patents

ディスクブレーキ

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JPH10122271A
JPH10122271A JP28106296A JP28106296A JPH10122271A JP H10122271 A JPH10122271 A JP H10122271A JP 28106296 A JP28106296 A JP 28106296A JP 28106296 A JP28106296 A JP 28106296A JP H10122271 A JPH10122271 A JP H10122271A
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JP
Japan
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pad
piston
brake
disc brake
disk
Prior art date
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Pending
Application number
JP28106296A
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English (en)
Inventor
Yoshimune Yokoyama
山 佳 宗 横
Hiroshi Kuromitsu
満 廣 黒
Toshitaka Suga
賀 登志隆 須
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブレーキ鳴きが発生し難いディスクブレーキ
を提供する。 【解決手段】 ピストン17とパッド12との間の力の
伝達を、ピストン円周方向に点在させた三つの伝達面2
3,24,25により行わせる。伝達面23,24,2
5の各々のピストン周方向の長さは、ピストン円周の1
/6〜1/36とし、ピストン17がパッド12に押圧
力を加える位置を固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この出願の発明は、車両の車
輪ブレーキとして使用されるディスクブレーキにに関
し、特にピストンとパッドとの間の力の伝達部を改良し
たディスクブレーキに関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両の車輪ブレーキとして使用されるデ
ィスクブレーキにおいて、ピストンとパッドとの間の力
の伝達面を円弧状にしてパッドの摩擦面の面圧を均一化
することが知られている(例えば実開平1−13282
3号公報参照)。この場合、円弧状伝達面はピストン円
周の1/4〜1/2程度の長さであり、ピストンがパッ
ドに押圧力を加える位置が固定されない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】今日、ディスクブレー
キの技術分野では、ブレーキ作用時のブレーキ鳴きの抑
制に力が注がれており、パッドとピストンとの間に振動
減衰能力を有した介在物を介在させること、ブレーキト
ルクを利用してパッドにディスクロータ回転面内で回転
モーメントを加えパッドとこれを摺動可能に支持するマ
ウンティングとの摺動部に摩擦力を発生させること、マ
ウンティングの剛性を高めること等が提案されている
が、未だに満足できる状態に至ってはいない。
【0004】この出願の発明者等は、各種ディスクブレ
ーキの試作と評価を通じて、ピストンがパッドに押圧力
を加える位置を固定することがブレーキ鳴きの抑制に効
果があることを見出した。
【0005】この出願の発明は、ブレーキ鳴きが発生し
難いディスクブレーキを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この出願の発明のディス
クブレーキは、請求項1に記載したように、ディスクロ
ータと、このディスクロータの側面と対向するパッド
と、このパッドの背面と対向する開口を有したシリンダ
ボアが形成されたシリンダ部材と、前記シリンダボア内
に摺動可能に嵌合されて同シリンダボア内にブレーキ圧
室を区画し、同ブレーキ圧室のブレーキ圧を受けてパッ
ドをその背後から前記ディスクロータに向けて押圧する
円筒状ピストンとを備えたディスクブレーキであって、
前記ピストンと前記パッドとの間の力の伝達を、前記ピ
ストンの円周上に点在させた三つの伝達面により行わせ
るようにしたものである。
【0007】このような構成のディスクブレーキにおい
ては、1つの伝達面の長さが短いことにより、ピストン
がパッドに押圧力を加える位置が固定される。従って、
特定の製品の開発段階において、三つの伝達面の配置
を、試作とその評価を通してブレーキ鳴きが最も発生し
難い配置とすることにより、ブレーキ鳴きが発生し難い
ディスクブレーキとすることができる。
【0008】尚、前記三つの伝達面が等角度間隔で配置
されており、各伝達面のピストン円周方向の長さがピス
トン円周の1/6〜1/36であることが好ましい。
【0009】また、三つの伝達面を形成する具体的構成
としては、前記ピストンの前記パッドの平坦な背面と対
向する端面には三つのパッド押圧用凸部が形成されてい
る構成、前記パッドの背面には前記ピストンの平坦な環
状端面と対向する三つの円弧状凹部が形成されている構
成、前記パッドの平坦な背面には前記ピストンの平坦な
環状端面と対向する三つの腕を放射状に設けた板部材が
取付けられている構成、前記パッドの背面には前記ピス
トンの平坦な端面と対向する三つの受圧用凸部が形成さ
れている構成がある。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この出願の発明に係るディ
スクブレーキの実施の形態について図を参照して説明す
る。
【0011】図1は第1実施形態のディスクブレーキの
正面図であり、図2は図1中の2−2線に沿う断面図で
ある。図1及び図2において、ディスクブレーキ10
は、車輪(図示省略)と一体回転するディスクロータ1
1と、このディスクロータ11の内側(図2で右側)お
よび外側(図2で左側)にそれぞれに配置されている内
側パッド12および外側パッド13と、ディスクロータ
11の内側において車両の非回転部分(図示省略)にボ
ルトで固定されており両パッド12,13をディスクロ
ータ軸線に沿って移動可能に案内し両パッド12,13
に加わるブレーキトルクを直接に受けるマウンティング
14と、マウンティング14にディスクロータ軸方向へ
摺動可能に支持されていて外側パッド13をその背後か
らディスクロータ11の外側面に押圧する摺動シリンダ
15と、摺動シリンダ15のシリンダボア16内に摺動
可能に嵌合されていてブレーキ圧室18のブレーキ圧に
より内側パッド12をその背後からディスクロータ11
の内側面に押圧する円筒状ピストン17を備えている。
摺動シリンダ15もブレーキ圧室18のブレーキ圧によ
り外側パッド13をその背後からディスクロータ11の
外側面に押圧するものである。
【0012】各パッド12,13は、ディスクロータ1
1と摩擦する摩擦材を裏金に固着して成る周知のもので
あり、その平坦な背面にはブレーキ鳴きを抑制用の平坦
なシム板19が取付けられている。
【0013】ピストン17は、図3及び図4に示すよう
に、シム板付内側パッド12の平坦な背面と対向する端
面には三つのパッド押圧用凸部20,21,22が等間
隔で形成されている。パッド押圧用凸部20,21,2
2の先端面23、24、25はピストン17と内側パッ
ド12との間の力の伝達面を形成する。パッド押圧用凸
部20,21,22の各々のピストン周方向の長さは、
ピストン円周の1/24程度の短いものである。そし
て、図5に示すように、伝達面23、24、25は内側
パッド12に対して左右対称に配置されている。
【0014】以上に説明した構成のディスクブレーキ1
0において、摺動シリンダ15とピストン17とで形成
されたブレーキ圧室18にブレーキ圧が付与されること
でピストン17が内側パッド12をディスクロータ11
に押圧するとともに摺動シリンダ15が外側パッド13
をディスクロータ11に押圧し、ディスクロータ11に
ブレーキトルクが加わる。その際、ピストン17と内側
パッド12との間の力の伝達面23、24、25が小さ
いことにより、ピストン17が内側パッド12に押圧力
を加える位置が固定される。従って、特定の製品の開発
段階において、三つの伝達面の配置を、試作とその評価
を通してブレーキ鳴きが最も発生し難い配置とすること
により、ブレーキ鳴きが発生し難いディスクブレーキと
することができる。
【0015】図6および図7に示すようにパッド背面と
対向する端面を平坦な環状面としたピストン26を使用
する場合には、図8及び図9に示すように内側パッド1
2の背面に三つの受圧用凸部27,28,29を形成
し、これら受圧用凸部27,28,29の先端面で三つ
の伝達面を形成するか、図10及び図11に示すように
内側パッド12の背面にピストン26の平坦な環状端面
と対向する三つの円弧状凹部30,31,32を形成し
て円弧状凹部30,31,32の端の間に三つの伝達面
を形成するか、図12および図13に示すようにピスト
ン26の平坦な環状端面と対向する三つの腕33,3
4,35を放射状に設けた板部材36またはピストン2
6の平坦な環状端面と対向する三つの腕37,38,3
9を放射状に設けた板部材40をパッド12の平坦な背
面に取付け、三つの腕により三つの伝達面を形成するも
のである。
【0016】三つの伝達面23、24、25を内側パッ
ド12に対して図14に示すようにディスクロータの回
出側を強く押圧するように配置することによってパッド
12の偏摩耗を抑制できる。
【0017】図15は、ブレーキ鳴き発生率(ブレーキ
鳴きが発生したブレーキ作用回数/ブレーキ作用回数)
を示すもので、Aはパッド背面を平坦とするとともにピ
ストンのパッド背面と対向する端面を平坦な環状端面と
した場合を示し、Bは三つの伝達面を図5に示すように
配置した場合を示し、Cは三つの伝達面を図13に示す
ように配置した場合を示す。
【0018】
【発明の効果】この出願の発明に係るディスクブレーキ
は、ピストンと前記パッドとの間の力の伝達を、前記ピ
ストンの円周上に点在させた三つの短い伝達面により行
わせるようにしたことにより、ピストン17が内側パッ
ド12に押圧力を加える位置が固定され、ブレーキ鳴き
が発生し難いものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この出願の発明の第1実施形態の正面図であ
る。
【図2】図1中の2−2線に沿う断面図である。
【図3】図2中のピストンの側面図である。
【図4】図3のピストンを図3の右方から見た図であ
る。
【図5】内側パッドに対する三つの伝達面の配置を示す
図。
【図6】図2のピストンとは異なるピストンの側面図で
ある。
【図7】図6のピストンを図6の右方から見た図であ
る。
【図8】図6のピストンと組み合わすパッドの平面図で
ある。
【図9】図8のパッドの背面図である。
【図10】図6のピストンと組み合わす別のパッドの平
面図である。
【図11】図10のパッドの背面図である。
【図12】図6のピストンと組み合わす板部材付パッド
の背面図である。
【図13】図6のピストンと組み合わす別の板部材付パ
ッドの背面図である。
【図14】内側パッドに対する三つの伝達面の図5とは
別の配置を示す図。
【図15】ブレーキ鳴き発生率を示す図である
【符号の説明】
10・・・ディスクブレーキ 11・・・ディスクロータ 12・・・内側パッド 13・・・外側パッド 14・・・マウンティング 15・・・摺動シリンダ 16・・・シリンダボア 17・・・ピストン 20,21,22・・・パッド押圧用凸部 23,24,25・・・伝達面 26・・・ピストン 27,28,29・・・受圧用凸部 30,31,32・・・円弧状凹部 33,34,35・・・腕 36・・・板部材 37,38,39・・・腕 40・・・板部材

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスクロータと、このディスクロータ
    の側面と対向するパッドと、このパッドの背面と対向す
    る開口を有したシリンダボアが形成されたシリンダ部材
    と、前記シリンダボア内に摺動可能に嵌合されて同シリ
    ンダボア内にブレーキ圧室を区画し、同ブレーキ圧室の
    ブレーキ圧を受けてパッドをその背後から前記ディスク
    ロータに向けて押圧する円筒状ピストンとを備えたディ
    スクブレーキにおいて、前記ピストンと前記パッドとの
    間の力の伝達を、前記ピストンの円周上に点在させた三
    つの伝達面により行わせるようにしたことを特徴とする
    ディスクブレーキ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のディスクブレーキであ
    って、前記三つの伝達面が等角度間隔で配置されてお
    り、各伝達面のピストン円周方向の長さがピストン円周
    の1/6〜1/36であることを特徴とするディスクブ
    レーキ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載のディスク
    ブレーキであって、前記ピストンの前記パッドの平坦な
    背面と対向する端面には三つのパッド押圧用凸部が形成
    されていることを特徴とするディスクブレーキ。
  4. 【請求項4】 請求項1又は請求項2に記載のディスク
    ブレーキであって、前記パッドの背面には前記ピストン
    の平坦な環状端面と対向する三つの円弧状凹部が形成さ
    れていることを特徴とするディスクブレーキ。
  5. 【請求項5】 請求項1又は請求項2に記載のディスク
    ブレーキであって、前記パッドの平坦な背面には前記ピ
    ストンの平坦な環状端面と対向する三つの腕を放射状に
    設けた板部材が取付けられていることを特徴とするディ
    スクブレーキ。
  6. 【請求項6】 請求項1又は請求項2に記載のディスク
    ブレーキであって、前記パッドの平坦な背面には前記ピ
    ストンの平坦な環状端面と対向する三つの受圧用凸部が
    形成されていることを特徴とするディスクブレーキ。
JP28106296A 1996-10-23 1996-10-23 ディスクブレーキ Pending JPH10122271A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030014767A (ko) * 2001-08-13 2003-02-20 주식회사 만도 디스크 브레이크
CN102900790A (zh) * 2011-07-28 2013-01-30 日立汽车***株式会社 盘式制动器

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030014767A (ko) * 2001-08-13 2003-02-20 주식회사 만도 디스크 브레이크
CN102900790A (zh) * 2011-07-28 2013-01-30 日立汽车***株式会社 盘式制动器
JP2013029157A (ja) * 2011-07-28 2013-02-07 Hitachi Automotive Systems Ltd ディスクブレーキ

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