JP2640383B2 - 車両用多板ディスクブレーキ - Google Patents

車両用多板ディスクブレーキ

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JP2640383B2
JP2640383B2 JP2140480A JP14048090A JP2640383B2 JP 2640383 B2 JP2640383 B2 JP 2640383B2 JP 2140480 A JP2140480 A JP 2140480A JP 14048090 A JP14048090 A JP 14048090A JP 2640383 B2 JP2640383 B2 JP 2640383B2
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fixed disk
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秀行 寺島
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、固定ディスクと可動ディスクを備えた車両
用多板ディスクブレーキに関する。
〔従来の技術〕
車両用多板ディスクブレーキは、例えば実公昭50−42
308号公報や特開昭57−12133号公報に示されるように、
固定ディスクを一体に有する環状筒をハブ又は車軸に螺
着し、固定ディスクと車輪のスポークとに挟まれた環状
筒の外周面と可動ディスクの内周面とに、スプライン
(又はセレーション)同士の噛合からなるスライド機構
を設け、該スライド機構にて可動ディスクを車軸の軸線
方向にスライド可能とし、固定ディスク及び可動ディス
クのそれぞれの両側面に配設した摩擦パッドをキャリパ
のピストンで押圧し、可動ディスクを固定ディスク側へ
スライドさせて制動作用を行っている。
〔発明が解決しようとする課題〕
このような構成にあっては、可動ディスクが環状筒の
外周側でスライドするため、スライド機構を回転した際
の周速が大きく、可動ディスクのスライド抵抗が大きく
なるという欠点がある。
また、この種の多板ディスクブレーキでは、制動トル
クを車輪の幅方向中心線上に極力集中させることが望ま
しいが、上述の構造では、制動時の可動ディスクが、車
輪スポーク寄りの環状筒上をスライドし、かつ、制動の
繰返しによる摩擦パッドの摩耗によって可動ディスクの
スライド位置も異なるので、可動ディスクの制動トルク
作用点が変動し、両者の制動トルクを車輪の幅方向中心
線上に集中させることが難しい。
そこで本発明は、可動ディスクのスライド機構の周速
を小さくしてスライド抵抗を低減するとともに、制動ト
ルクを車輪の幅方向中心線上に集中させた車両用多板デ
ィスクブレーキを提供することを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するため、車軸外周に回転可能に支
持されたハブに固設される固定ディスクと、ハブの軸方
向にスライド可能に設けられる可動ディスクとを備えた
車両用多板ディスクブレーキにおいて、第1発明では、
前記ハブに、該ハブを同心状に囲繞する固定ディスク取
付筒を突設し、該固定ディスク取付筒の外周部に前記固
定ディスクを固設して、該固定ディスクを車輪の幅方向
中心線上に配置するとともに、固定ディスク取付筒の内
周面長手方向にスプラインを形成し、前記可動ディスク
を固設した可動ディスク支持筒の外周面長手方向にスプ
ラインを形成し、該可動ディスク支持筒と前記固定ディ
スク取付筒のスプライン同士を噛合させて可動ディスク
のスライド機構を構成するとともに、該スライド機構の
スプラインを常時前記車輪の幅方向中心線と交差して噛
合するよう配置したことを特徴とし、第2発明では、前
記ハブに、該ハブを同心状に囲繞する固定ディスク取付
筒を突設し、該固定ディスク取付筒に前記固定ディスク
を固設して、該固定ディスクを車輪の幅方向中心線上に
配置するとともに、前記ハブの外周面長手方向にスプラ
インを形成し、前記可動ディスクを固設した可動ディス
ク支持筒の内周面長手方向にスプラインを形成し、該可
動ディスク支持筒と前記ハブのスプライン同士を噛合さ
せて可動ディスクのスライド機構を構成するとともに、
該スライド機構のスプラインを常時前記車輪の幅方向中
心線と交差して噛合するよう配置したことを特徴として
いる。
〔作 用〕
上述の第1及び第2発明によれば、可動ディスクのス
ライド機構が、固定ディスクの取付部よりも内側の固定
ディスク取付筒の内周側やハブ外周に設けられるので、
スライド機構の周速が従来よりも小さくなり、スライド
抵抗が低減する。また、固定ディスクの制動トルクと可
動ディスクの制動トルクが車輪の幅方向中心線上に集中
して作用するので、可動ディスクに作用する曲げモーメ
ントが低減して、可動ディスクの振れが抑制され、制動
時の鳴きやジャダが減少する。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は本発明の第1実施例を示すもので、自動二輪
車のスイングアーム1に片持支持される車輪2は、車輪
3の外周に回転可能に支持されるハブ4の反スイングア
ーム側から延出するスポーク5にタイヤ6のリム7を連
結して構成されている。
スポーク5とスイングアーム1との間には、固定ディ
スク8とハブ4の軸線方向にスライド可能な可動ディス
ク9とが配設され、固定ディスク8及び可動ディスク9
と、両ディスク8,9を挾圧するピストン対向型のキャリ
パ10とで多板ディスクブレーキ11を構成している。
ハブ4のフランジには、外周段部を有する固定ディス
ク取付筒12が、ボルト13によりハブ4を同心状に囲繞し
て突設されており、固定ディスク取付筒12の外周段部に
は、前記固定ディスク8が、車輪2の幅方向中心線CL上
にボルト14にて固設されている。固定ディスク取付筒12
の内周面長手方向には、スプライン(又はセレーショ
ン)15が車輪2の幅方向中心線CLを交差して形成されて
いる。該スプライン15には、可動ディスク支持筒16の外
周面長手方向に形成されたスプライン(又はセレーショ
ン)17が噛合されており、両スプライン15,17にて構成
されるスライド機構30によって、可動ディスク支持筒16
にボルト18にて固設された前記可動ディスク9を、ハブ
4の軸線方向へスライド可能に支持している。
前記スライド機構30のスプライン15,17は、可動ディ
スク9のスライドにかかわらず常時車輪2の幅方向中心
線CLと交差して噛合するように配置されており、固定デ
ィスク取付筒12に支持される固定ディスク8と、可動デ
ィスク支持筒16に支持される可動ディスク9の制御トル
クが中心線CLに集中するようにしている。
ハブ4のスイングアーム1側の外周面には、可動ディ
スク支持筒16の内周面に当接するシール19が設けられ、
また、固定ディスク取付筒12のスイングアーム1側の外
周面にも、可動ディスク9に設けられたシールプレート
20に当接するシール21が設けられており、両シール19,2
1により前記スライド機構30に埃や土砂、水等が侵入す
るのを防止している。
前記固定ディスク8と可動ディスク9とを挟圧するキ
ャパリ10は、固定ディスク8のスポーク5側にピストン
22を備えたキャリパ半体23を、可動ディスク9のスイン
グアーム1側にピストン24を備えたキャリパ半体25をそ
れぞれ有し、固定ディスク8のスポーク5側に配置され
る摩擦パッド26と、固定ディスク8と可動ディスク9と
の間に配置される摩擦パッド27と、可動ディスク9のス
イングアーム1側に配置される摩擦パッド28とを、両キ
ャリパ半体23,25に挿通されるハンガーピン29で吊持し
ている。
このように構成された多板ディスクブレーキ11は、キ
ャリパ10のピストン22,24にて摩擦パッド26,28を押す
と、摩擦パッド26が固定ディスク8のスポーク5側面に
圧接し、また、摩擦パッド28が可動ディスク9のスイン
グアーム1側面に圧接して、可動ディスク9を固定ディ
スク8側へスライドさせる。このスライドにより、可動
ディスク9は、スポーク側面を摩擦パッド27に摺接して
摩擦パッド27を固定ディスク8側へスライドさせ、摩擦
パッド27を固定ディスク8のスイングアーム側面に摺接
し、摩擦パッド26,27,28にて固定ディスク8と可動ディ
スク9とを挟圧して制動作用を行う。
前記スライド機構30は、固定ディスク8よりも小径な
固定ディスク取付筒12の内側でスプライン15,17が噛合
しているので、スライド機構30の周速が従来のスライド
機構に比べて小さく抑えられ、可動ディスク9のスライ
ド抵抗が軽減される。
また、固定ディスク8の制動トルクは、車輪2の幅方
向中心線CL上に作用するとともに、スライド機構30のス
プライン15,17が、可動ディスク9のスライドにかかわ
らず常時車輪2の幅方向中心線CLと交差して噛合するよ
う配置されているので、可動ディスク9の制動トルク
も、車輪2の幅方向中心線CL上に作用する。
したがって、固定ディスク8と可動ディスク9の制動
トルクを車輪2の幅方向中心線CL上に集中でき、可動デ
ィスク9に作用する曲げモーメントを低減して、可動デ
ィスク9の振れを抑えることができ、制動時の鳴きやジ
ャダを減少することができる。
また、固定ディスク8をスポーク5側に、可動ディス
ク9を反スポーク側であるスイングアーム1側に配置し
たので、固定ディスク8とスポーク5との間隔が従来よ
りも狭くなって、多板ディスクブレーキ11全体の幅を減
少でき、操縦安定性が向上する。
第2図は、本発明の第2実施例を示すもので、車軸3
の外周に回転可能に支持されるハブ40のスポーク5側に
は、該ハブ40を同心状に囲繞する固定ディスク取付筒40
aが一体に突設されており、該固定ディスク取付筒40aの
反スポーク側の側面には、固定ディスク45が、ボルトに
て車輪2の幅方向中心線CL上に固設されている。
ハブ40の外周面長手方向には、スプライン(又はセレ
ーション)41が車輪2の幅方向中心線CLを交差して形成
されている。また、可動ディスク42を固設した可動ディ
スク支持筒43の内周面長手方向には、スプライン(又は
セレーション)44が形成され、両スプライン41,44を噛
合させてスライド機構48を構成し、両スプライン41,44
を可動ディスク42のスライドにかかわらず常時車輪2の
幅方向中心線CLと交差して噛合するように配置してい
る。
固定ディスク取付筒40aの内周側とハブ40の外周側に
はシール46,47が設けられ、スライド機構48をシール46,
47にてシールしている。
このように構成される本実施例においても、前記第1
実施例と同様の作用、効果を有している。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本願の第1発明と第2発明によ
れば、可動ディスクのスライド機構が、固定ディスクよ
りも内側の固定ディスク取付筒の内周側やハブ外周に設
けられるので、固定ディスクの環状筒の外周側で可動デ
ィスクをスライドさせていた従来のスライド機構に比べ
て、スライド機構の周速が小さくなり、可動ディスクの
スライド抵抗を軽減できる。
また、固定ディスクの制御トルクと可動ディスクの制
動トルクが車輪の幅方向中心線上に集中して作用するの
で、可動ディスクに作用する曲げモーメントが低減し
て、可動ディスクの振れを抑制することができ、制動時
の鳴きやジャダが減少する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の多板ディスクブレーキの第1実施例を
示す断面図、第2図は同じく第2実施例を示す断面図で
ある。 2……車輪、3……車軸、4,40……ハブ、8,45……固定
ディスク、9,42……可動ディスク、10……キャリパ、11
……多板ディスクブレーキ、12……固定ディスク取付
筒、15……固定ディスク取付筒のスプライン、16……可
動ディスク支持筒、17,44……可動ディスク支持筒のス
プライン、26,27,28……摩擦パッド、30,48……スライ
ド機構、41……ハブのスプライン

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車軸外周に回転可能に支持されたハブに固
    設される固定ディスクと、ハブの軸方向にスライド可能
    に設けられる可動ディスクとを備えた車両用多板ディス
    クブレーキにおいて、前記ハブに、該ハブを同心状に囲
    繞する固定ディスク取付筒を突設し、該固定ディスク取
    付筒の外周部に前記固定ディスクを固設して、該固定デ
    ィスクを車輪の幅方向中心線上に配置するとともに、固
    定ディスク取付筒の内周面長手方向にスプラインを形成
    し、前記可動ディスクを固設した可動ディスク支持筒の
    外周面長手方向にスプラインを形成し、該可動ディスク
    支持筒と前記固定ディスク取付筒のスプライン同士を噛
    合させて可動ディスクのスライド機構を構成するととも
    に、該スライド機構のスプラインを常時前記車輪の幅方
    向中心線と交差して噛合するよう配置したことを特徴と
    する車両用多板ディスクブレーキ。
  2. 【請求項2】車軸外周に回転可能に支持されたハブに固
    設される固定ディスクと、ハブの軸方向にスライド可能
    に設けられる可動ディスクとを備えた車両用多板ディス
    クブレーキにおいて、前記ハブに、該ハブを同心状に囲
    繞する固定ディスク取付筒を突設し、該固定ディスク取
    付筒に前記固定ディスクを固設して、該固定ディスクを
    車輪の幅方向中心線上に配置するとともに、前記ハブの
    外周面長手方向にスプラインを形成し、前記可動ディス
    クを固設した可動ディスク支持筒の内周面長手方向にス
    プラインを形成し、該可動ディスク支持筒と前記ハブの
    スプライン同士を噛合させて可動ディスクのスライド機
    構を構成するとともに、該スライド機構のスプラインを
    常時前記車輪の幅方向中心線と交差して噛合するよう配
    置したことを特徴とする車両用多板ディスクブレーキ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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FR2541742B1 (fr) * 1983-02-25 1985-07-05 Dba Systeme de freinage comprenant au moins un disque de frein coulissant et disque de frein pour un tel systeme de freinage
FR2548304B1 (fr) * 1983-06-30 1985-10-25 Dba Perfectionnements aux freins multidisques
FR2548303B1 (fr) * 1983-06-30 1985-10-25 Dba Perfectionnements apportes aux freins multidisques
FR2548302B1 (fr) * 1983-06-30 1985-10-25 Dba Frein multidisque perfectionne
FR2549179B1 (fr) * 1983-07-13 1989-02-24 Dba Frein a disque a bras de renfort d'etrier amovible
FR2565309B2 (fr) * 1983-11-30 1986-09-19 Dba Systeme de freinage comprenant au moins un disque de frein coulissant

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