JPH10121745A - 耐震補強方法 - Google Patents
耐震補強方法Info
- Publication number
- JPH10121745A JPH10121745A JP8295653A JP29565396A JPH10121745A JP H10121745 A JPH10121745 A JP H10121745A JP 8295653 A JP8295653 A JP 8295653A JP 29565396 A JP29565396 A JP 29565396A JP H10121745 A JPH10121745 A JP H10121745A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- reinforcing
- carbon fiber
- fiber sheet
- concrete
- concrete body
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Classifications
-
- E—FIXED CONSTRUCTIONS
- E04—BUILDING
- E04G—SCAFFOLDING; FORMS; SHUTTERING; BUILDING IMPLEMENTS OR AIDS, OR THEIR USE; HANDLING BUILDING MATERIALS ON THE SITE; REPAIRING, BREAKING-UP OR OTHER WORK ON EXISTING BUILDINGS
- E04G23/00—Working measures on existing buildings
- E04G23/02—Repairing, e.g. filling cracks; Restoring; Altering; Enlarging
- E04G23/0218—Increasing or restoring the load-bearing capacity of building construction elements
- E04G2023/0251—Increasing or restoring the load-bearing capacity of building construction elements by using fiber reinforced plastic elements
- E04G2023/0262—Devices specifically adapted for anchoring the fiber reinforced plastic elements, e.g. to avoid peeling off
Landscapes
- Panels For Use In Building Construction (AREA)
- Working Measures On Existing Buildindgs (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】極めて簡単な作業で、しかも、補強箇所を問わ
ずに劣化したコンクリート躯体を迅速に補強する耐震補
強方法を提供する。 【解決手段】炭素繊維を一方向に配設してエポキシ樹脂
を含浸させた炭素繊維シート１を設ける。この炭素繊維
シート１を鋼板２の板面にエポキシ樹脂剤で接着して補
強体３を形成する。この補強体３を劣化したコンクリー
ト躯体Ｐ表面にアンカーボルトで固着して補強する。コ
ンクリート躯体Ｐ表面と補強体３との間隙にポリマーセ
メントを介して密着させる。
ずに劣化したコンクリート躯体を迅速に補強する耐震補
強方法を提供する。 【解決手段】炭素繊維を一方向に配設してエポキシ樹脂
を含浸させた炭素繊維シート１を設ける。この炭素繊維
シート１を鋼板２の板面にエポキシ樹脂剤で接着して補
強体３を形成する。この補強体３を劣化したコンクリー
ト躯体Ｐ表面にアンカーボルトで固着して補強する。コ
ンクリート躯体Ｐ表面と補強体３との間隙にポリマーセ
メントを介して密着させる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、劣化したコンク
リート躯体建築物の強度を補強するのに好適な耐震補強
方法に関する。
リート躯体建築物の強度を補強するのに好適な耐震補強
方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、コンクリート躯体の柱を補強する
方法として、特公平 6-56061号公報に記載の既存柱の耐
震補強方法がある。この補強方法は、既存柱の隅角部を
被覆材で被覆し、この被覆材の上から炭素繊維を巻き付
けるようにしたものである。
方法として、特公平 6-56061号公報に記載の既存柱の耐
震補強方法がある。この補強方法は、既存柱の隅角部を
被覆材で被覆し、この被覆材の上から炭素繊維を巻き付
けるようにしたものである。
【０００３】一方、特開昭 61-151371号公報には、既存
構造物の柱部材に高強度炭素長繊維ストランドをスパイ
ラル状に捲回した後、この長繊維ストランドを埋め込む
ように仕上げ材を施工する方法が記載されている。
構造物の柱部材に高強度炭素長繊維ストランドをスパイ
ラル状に捲回した後、この長繊維ストランドを埋め込む
ように仕上げ材を施工する方法が記載されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところが、これら従来
の補強方法は、いずれも、炭素繊維を巻き付けて補強す
るものなので、補強対象は、炭素繊維を巻き付けが可能
な柱に限定され、コンクリート基礎や梁等のように、炭
素繊維の巻き付けが困難な箇所を補強するには不都合な
補強方法であった。
の補強方法は、いずれも、炭素繊維を巻き付けて補強す
るものなので、補強対象は、炭素繊維を巻き付けが可能
な柱に限定され、コンクリート基礎や梁等のように、炭
素繊維の巻き付けが困難な箇所を補強するには不都合な
補強方法であった。
【０００５】また、阪神大震災以来、劣化したコンクリ
ート躯体を迅速に補強する補強方法の確立が望まれてい
るが、前述の如く、炭素繊維の巻き付けが困難なコンク
リート躯体を補強するには、図５に示すような補強方法
が施工されているのが現状である。すなわち、図５は、
無筋のコンクリート基礎を補強する方法であり、この場
合、既存の基礎のはつりを取り、新たな鉄筋を入れた
後、コンクリートを打設して補強する方法である。この
ような従来の工法によると、建築構造物の下で様々な作
業が必要になり、極めて多くの時間と労力を伴うもの
で、残念ながら多数のコンクリート躯体を迅速に補強す
る工法ではないのが現状である。
ート躯体を迅速に補強する補強方法の確立が望まれてい
るが、前述の如く、炭素繊維の巻き付けが困難なコンク
リート躯体を補強するには、図５に示すような補強方法
が施工されているのが現状である。すなわち、図５は、
無筋のコンクリート基礎を補強する方法であり、この場
合、既存の基礎のはつりを取り、新たな鉄筋を入れた
後、コンクリートを打設して補強する方法である。この
ような従来の工法によると、建築構造物の下で様々な作
業が必要になり、極めて多くの時間と労力を伴うもの
で、残念ながら多数のコンクリート躯体を迅速に補強す
る工法ではないのが現状である。
【０００６】そこで、本発明は上述の課題を解消すべく
創出されたもので、極めて簡単な作業で、しかも、補強
箇所を問わずに劣化したコンクリート躯体を迅速に補強
することが可能な耐震補強方法の提供を目的とする。
創出されたもので、極めて簡単な作業で、しかも、補強
箇所を問わずに劣化したコンクリート躯体を迅速に補強
することが可能な耐震補強方法の提供を目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成すべく
この発明の第１の手段は、炭素繊維を一方向に配設して
接着した炭素繊維シート１を設け、この炭素繊維シート
１を鋼板２の板面に貼着して補強体３を形成し、この補
強体３を劣化したコンクリート躯体Ｐ表面に固着して補
強することにある。
この発明の第１の手段は、炭素繊維を一方向に配設して
接着した炭素繊維シート１を設け、この炭素繊維シート
１を鋼板２の板面に貼着して補強体３を形成し、この補
強体３を劣化したコンクリート躯体Ｐ表面に固着して補
強することにある。
【０００８】また、第２の手段の炭素繊維シート１は、
鋼板にエポキシ樹脂剤で接着し、接着した炭素繊維シー
ト１の表面に耐熱性塗料を塗布するものである。
鋼板にエポキシ樹脂剤で接着し、接着した炭素繊維シー
ト１の表面に耐熱性塗料を塗布するものである。
【０００９】更に、第３の手段は、コンクリート躯体Ｐ
に生じたクラックを補強体３にて被覆し、アンカーボル
ト４で補強体３をコンクリート躯体Ｐに固定することに
ある。
に生じたクラックを補強体３にて被覆し、アンカーボル
ト４で補強体３をコンクリート躯体Ｐに固定することに
ある。
【００１０】そして、第４の手段は、コンクリート躯体
Ｐ表面と補強体３との間隙にポリマーセメント５を介し
て密着させることを課題解消のための手段とする。
Ｐ表面と補強体３との間隙にポリマーセメント５を介し
て密着させることを課題解消のための手段とする。
【００１１】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を詳細に説
明する。
明する。
【００１２】本発明は、鋼板２に炭素繊維シート１を貼
着した補強体３を使用してコンクリート躯体Ｐを補強す
る耐震補強方法である。
着した補強体３を使用してコンクリート躯体Ｐを補強す
る耐震補強方法である。
【００１３】炭素繊維シート１は、炭素繊維を一方向に
配設して接着したシート状の補強材である。この炭素繊
維は、鉄の10倍の引張強度を有する。炭素繊維相互の接
着はエポキシ樹脂剤を使用しているが、エポキシ樹脂剤
と同等あるいはそれ以上の接着力を有する他の接着剤を
使用することも可能である。そして、この炭素繊維シー
ト１と鋼板２とをエポキシ樹脂剤で接着する。このと
き、接着した炭素繊維シート１の表面に耐熱性塗料を塗
布することで、補強体３の耐熱性と耐候性を高めること
ができる。
配設して接着したシート状の補強材である。この炭素繊
維は、鉄の10倍の引張強度を有する。炭素繊維相互の接
着はエポキシ樹脂剤を使用しているが、エポキシ樹脂剤
と同等あるいはそれ以上の接着力を有する他の接着剤を
使用することも可能である。そして、この炭素繊維シー
ト１と鋼板２とをエポキシ樹脂剤で接着する。このと
き、接着した炭素繊維シート１の表面に耐熱性塗料を塗
布することで、補強体３の耐熱性と耐候性を高めること
ができる。
【００１４】本発明補強方法は、補強体３を劣化したコ
ンクリート躯体Ｐ表面に固着することにある（図１参
照）。図面は、無筋の基礎Ｐ１を補強する方法を示して
いる。すなわち、図２に示すように、基礎Ｐ１に生じた
クラックを補強体３にて被覆し、アンカーボルト４で固
定している。このアンカーボルト４は、ハイテンション
ボルトを使用してもよい。このとき図１では、基礎Ｐ１
の垂直面から水平面までを被覆する断面略Ｌ字状の補強
体３を使用することで、無筋の基礎Ｐ１の強度を更に高
めている。また、梁やスラブなど、コンクリート躯体Ｐ
の補強位置によっては、補強体３を平らな板状のまま使
用することもできる。更に、補強体３の形状を構成する
鋼板２の形状も断面略Ｌ字状、板状などその形状に限定
されない。また、同図に示す補強体３は、鋼板２の両面
に炭素繊維シート１を貼着した補強体３を使用している
が、この炭素繊維シート１の貼着面は、補強時に、鋼板
２の引っ張り強度を高める片面のみに塗布した補強体３
を使用してもよい。
ンクリート躯体Ｐ表面に固着することにある（図１参
照）。図面は、無筋の基礎Ｐ１を補強する方法を示して
いる。すなわち、図２に示すように、基礎Ｐ１に生じた
クラックを補強体３にて被覆し、アンカーボルト４で固
定している。このアンカーボルト４は、ハイテンション
ボルトを使用してもよい。このとき図１では、基礎Ｐ１
の垂直面から水平面までを被覆する断面略Ｌ字状の補強
体３を使用することで、無筋の基礎Ｐ１の強度を更に高
めている。また、梁やスラブなど、コンクリート躯体Ｐ
の補強位置によっては、補強体３を平らな板状のまま使
用することもできる。更に、補強体３の形状を構成する
鋼板２の形状も断面略Ｌ字状、板状などその形状に限定
されない。また、同図に示す補強体３は、鋼板２の両面
に炭素繊維シート１を貼着した補強体３を使用している
が、この炭素繊維シート１の貼着面は、補強時に、鋼板
２の引っ張り強度を高める片面のみに塗布した補強体３
を使用してもよい。
【００１５】図３は、補強体３をアンカーボルト４にて
固定した状態を示している。すなわち、補強体３の固定
方法は、コンクリート躯体Ｐの表面に固定穴４Ａを設
け、この固定穴４Ａにアンカーボルト４を挿入し、固定
するものである。このとき、コンクリート躯体Ｐと補強
体３との間隙に、ポリマーセメント５を介して、コンク
リート躯体Ｐと補強体３とを密着させることで、極めて
強固な固定力が得られ、確実な補強が可能になる（図４
参照）。
固定した状態を示している。すなわち、補強体３の固定
方法は、コンクリート躯体Ｐの表面に固定穴４Ａを設
け、この固定穴４Ａにアンカーボルト４を挿入し、固定
するものである。このとき、コンクリート躯体Ｐと補強
体３との間隙に、ポリマーセメント５を介して、コンク
リート躯体Ｐと補強体３とを密着させることで、極めて
強固な固定力が得られ、確実な補強が可能になる（図４
参照）。
【００１６】
【発明の効果】この発明は、上述の如き構成により、当
初の目的を達成する。
初の目的を達成する。
【００１７】すなわち、請求項１、請求項３により、極
めて簡単な作業で、しかも、補強箇所を問わずに劣化し
たコンクリート躯体を迅速に補強することが可能になっ
た。
めて簡単な作業で、しかも、補強箇所を問わずに劣化し
たコンクリート躯体を迅速に補強することが可能になっ
た。
【００１８】また、請求項２によって、補強体３の耐熱
性能力を高めることができる。
性能力を高めることができる。
【００１９】請求項４によると、コンクリート躯体Ｐと
補強体３との固着力を高め、確実な補強力を得ることが
できる。
補強体３との固着力を高め、確実な補強力を得ることが
できる。
【００２０】このように、この発明によると、極めて簡
単な作業で、しかも、補強箇所を問わずに劣化したコン
クリート躯体を迅速に補強することができるなどといっ
た産業上有益な主々の効果を奏する。
単な作業で、しかも、補強箇所を問わずに劣化したコン
クリート躯体を迅速に補強することができるなどといっ
た産業上有益な主々の効果を奏する。
【図１】この発明の施工状態を示す要部断面図。
【図２】この発明の施工状態を示す要部正面図。
【図３】アンカーボルトの装着状態を示す拡大断面図。
【図４】コンクリート躯体表面と補強体との間隙に介し
たポリマーセメントを示す要部断面図。
たポリマーセメントを示す要部断面図。
【図５】従来の施工方法を示す要部断面図。
Ｐ コンクリート躯体 Ｐ１ 基礎 １ 炭素繊維シート ２ 鋼板 ３ 補強体 ４ アンカーボルト ４Ａ 固定穴 ５ ポリマーセメント
Claims (4)
- 【請求項１】 炭素繊維を一方向に配設して接着した炭
素繊維シートを設け、この炭素繊維シートを鋼板の板面
に貼着して補強体を形成し、この補強体を劣化したコン
クリート躯体表面に固着して補強することを特徴とする
耐震補強方法。 - 【請求項２】 炭素繊維シートは、鋼板にエポキシ樹脂
剤で接着し、接着した炭素繊維シートの表面に耐熱性塗
料を塗布する請求項１記載の耐震補強方法。 - 【請求項３】 コンクリート躯体表面に生じたクラック
を補強体にて被覆し、アンカーボルトで補強体をコンク
リート躯体に固定する請求項１又は２記載の耐震補強方
法。 - 【請求項４】 コンクリート躯体表面と補強体との間隙
にポリマーセメントを介して密着させる請求項１乃至３
いずれか記載の耐震補強方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8295653A JPH10121745A (ja) | 1996-10-17 | 1996-10-17 | 耐震補強方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8295653A JPH10121745A (ja) | 1996-10-17 | 1996-10-17 | 耐震補強方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10121745A true JPH10121745A (ja) | 1998-05-12 |
Family
ID=17823437
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8295653A Pending JPH10121745A (ja) | 1996-10-17 | 1996-10-17 | 耐震補強方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10121745A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001220899A (ja) * | 2000-02-04 | 2001-08-17 | Sho Bond Constr Co Ltd | コンクリート構造物の補修方法及び表面被覆型枠 |
| JP2004316335A (ja) * | 2003-04-18 | 2004-11-11 | Saiki Kensetsu Co Ltd | コンクリート構造物の補強方法 |
| JP2007146546A (ja) * | 2005-11-29 | 2007-06-14 | Vantec Co Ltd | コンクリート構造物補強構造及びコンクリート構造物補強方法 |
| JP2007291696A (ja) * | 2006-04-24 | 2007-11-08 | Kinoshita Sakae | 鉄筋コンクリート柱の補強工法 |
| JP2009127231A (ja) * | 2007-11-21 | 2009-06-11 | Mitsui Home Co Ltd | 布基礎補強構造及び布基礎補強構造の施工方法並びに補強金物 |
| JP2010053607A (ja) * | 2008-08-29 | 2010-03-11 | Asante Inc | 無筋コンクリートからなる布基礎又はベタ基礎の補強構造 |
| KR100985255B1 (ko) | 2007-10-31 | 2010-10-04 | 이창규 | 강섬유를 혼입한 보측면 전단 보강용 에폭시 모르타르 패널 및 그 제작방법 |
| US20220120104A1 (en) * | 2020-10-16 | 2022-04-21 | JXR Constructors, Inc. | Continuous composite structural reinforcing device & system |
-
1996
- 1996-10-17 JP JP8295653A patent/JPH10121745A/ja active Pending
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001220899A (ja) * | 2000-02-04 | 2001-08-17 | Sho Bond Constr Co Ltd | コンクリート構造物の補修方法及び表面被覆型枠 |
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| KR100985255B1 (ko) | 2007-10-31 | 2010-10-04 | 이창규 | 강섬유를 혼입한 보측면 전단 보강용 에폭시 모르타르 패널 및 그 제작방법 |
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| US20220120104A1 (en) * | 2020-10-16 | 2022-04-21 | JXR Constructors, Inc. | Continuous composite structural reinforcing device & system |
| US11802415B2 (en) * | 2020-10-16 | 2023-10-31 | JXR Constructors, Inc. | Continuous composite structural reinforcing device and system |
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