JPH10120523A - フェ−スマスク用繊維集合体 - Google Patents
フェ−スマスク用繊維集合体Info
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- JPH10120523A JPH10120523A JP8299647A JP29964796A JPH10120523A JP H10120523 A JPH10120523 A JP H10120523A JP 8299647 A JP8299647 A JP 8299647A JP 29964796 A JP29964796 A JP 29964796A JP H10120523 A JPH10120523 A JP H10120523A
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- fiber aggregate
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Abstract
(57)【要約】
【課題】本発明は医療用、化粧用のフェ−スマスクに用
いられる繊維集合体に関するものである。 【解決手段】医療用液体及び/又は化粧用液体を含有し
たフェ−スマスク用繊維集合体であって、繊維集合体を
構成する繊維の一部としてトルマリンの微粉末を練り込
んだ繊維を用いたことを特徴とするフェ−スマスク用繊
維集合体。 1‥フェ−スマスク、2‥バイオセルロ−ス膜、3‥繊
維集合体。
いられる繊維集合体に関するものである。 【解決手段】医療用液体及び/又は化粧用液体を含有し
たフェ−スマスク用繊維集合体であって、繊維集合体を
構成する繊維の一部としてトルマリンの微粉末を練り込
んだ繊維を用いたことを特徴とするフェ−スマスク用繊
維集合体。 1‥フェ−スマスク、2‥バイオセルロ−ス膜、3‥繊
維集合体。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は医療用、化粧用のフ
ェ−スマスクに用いられる繊維集合体に関するものであ
る。
ェ−スマスクに用いられる繊維集合体に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】微生物が生産するいわゆるバイオセルロ
−スに酢酸菌等を培養することによってバイオセルロ−
ス膜を形成することができ、近年はこのバイオセルロ−
ス膜に乳化又は可溶化組成物を含浸した化粧用パッドが
提案されており、更にこれを広めるために医療用液体又
は化粧用液体を含浸したバイオセルロ−ス膜と繊維集合
体とを複合したフェ−スマスクが提案されている。
−スに酢酸菌等を培養することによってバイオセルロ−
ス膜を形成することができ、近年はこのバイオセルロ−
ス膜に乳化又は可溶化組成物を含浸した化粧用パッドが
提案されており、更にこれを広めるために医療用液体又
は化粧用液体を含浸したバイオセルロ−ス膜と繊維集合
体とを複合したフェ−スマスクが提案されている。
【0003】かかるフェ−スマスクにおけるバイオセル
ロ−ス膜は保水性、除放性の高いと言われ、このバイオ
セルロ−ス膜が繊維集合体にて補強されているため、適
度な強度と取扱性、加工性に優れており、更に優れたド
レ−プ性を有しており、顔の凹凸に極めてよくフィット
する。そして、バイオセルロ−ス膜を構成するフィブリ
ルと繊維集合体の構成繊維とが繊維同士の絡み合いによ
って結合しているため、層剥離も生じないという優れた
面を有している構造となっている。
ロ−ス膜は保水性、除放性の高いと言われ、このバイオ
セルロ−ス膜が繊維集合体にて補強されているため、適
度な強度と取扱性、加工性に優れており、更に優れたド
レ−プ性を有しており、顔の凹凸に極めてよくフィット
する。そして、バイオセルロ−ス膜を構成するフィブリ
ルと繊維集合体の構成繊維とが繊維同士の絡み合いによ
って結合しているため、層剥離も生じないという優れた
面を有している構造となっている。
【0004】しかるに、得られたフェ−スマスクはバイ
オセルロ−ス膜に医療用液体や化粧用液体を含浸させて
使用され、医療用液体としては、アクリノ−ル溶液、コ
ウジ酸水溶液、インドメタシン溶液等を、又、化粧用液
体としては、市販のカ−マインロ−ション、柔軟化粧
水、ト−ニングロ−ション、アフタ−シェ−ブロ−ショ
ン、水等を使用することができるが、ここで含浸された
薬剤の効果以上のものは期待できない。
オセルロ−ス膜に医療用液体や化粧用液体を含浸させて
使用され、医療用液体としては、アクリノ−ル溶液、コ
ウジ酸水溶液、インドメタシン溶液等を、又、化粧用液
体としては、市販のカ−マインロ−ション、柔軟化粧
水、ト−ニングロ−ション、アフタ−シェ−ブロ−ショ
ン、水等を使用することができるが、ここで含浸された
薬剤の効果以上のものは期待できない。
【0005】
【発明は解決しようとする課題】本発明はフェ−スマス
クに用いられる繊維集合体にあって、抗菌性、人体から
の有機物の分解性、保湿性、脱臭性、更には人体の血液
の循環の改善性能を付与する繊維集合体を提供すること
を課題としたものである。
クに用いられる繊維集合体にあって、抗菌性、人体から
の有機物の分解性、保湿性、脱臭性、更には人体の血液
の循環の改善性能を付与する繊維集合体を提供すること
を課題としたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の課題を解
決するためになされたものであって、その要旨は医療用
液体及び/又は化粧用液体を含有したフェ−スマスク用
繊維集合体であって、繊維集合体を構成する繊維の一部
としてトルマリンの微粉末を練り込んだ繊維を用いたこ
とを特徴とするフェ−スマスク用繊維集合体にかかるも
のである。
決するためになされたものであって、その要旨は医療用
液体及び/又は化粧用液体を含有したフェ−スマスク用
繊維集合体であって、繊維集合体を構成する繊維の一部
としてトルマリンの微粉末を練り込んだ繊維を用いたこ
とを特徴とするフェ−スマスク用繊維集合体にかかるも
のである。
【0007】そして、好ましくは繊維集合体を構成する
繊維の一部として、更に、蛇紋(変性)石、角閃石、シ
リカの微粉末の1種又は複数種を練り込んだ繊維を少な
くとも1種用いたもので、これらが練り込まれた繊維は
通常はレ−ヨン繊維であり、更に言えば、繊維集合体を
構成する繊維の一部として動物蛋白繊維及び/又はシル
ク繊維を用いるものがよい。
繊維の一部として、更に、蛇紋(変性)石、角閃石、シ
リカの微粉末の1種又は複数種を練り込んだ繊維を少な
くとも1種用いたもので、これらが練り込まれた繊維は
通常はレ−ヨン繊維であり、更に言えば、繊維集合体を
構成する繊維の一部として動物蛋白繊維及び/又はシル
ク繊維を用いるものがよい。
【0008】
【発明の実施の態様】本発明を好ましい実施形態をもっ
て更に説明すると、繊維に練り込む天然石としては、ト
ルマリンとこの放射特性を補うシリカ、抗菌特性を確実
にする蛇紋石及び角閃石の微粉末であり、これらを基体
内に練り込んだ繊維を用い、更に好ましくは保温・保湿
性を確保するために牛乳から得られるシノンにて代表さ
れる動物蛋白繊維、或いはシルク繊維を共に集合させた
ものである。
て更に説明すると、繊維に練り込む天然石としては、ト
ルマリンとこの放射特性を補うシリカ、抗菌特性を確実
にする蛇紋石及び角閃石の微粉末であり、これらを基体
内に練り込んだ繊維を用い、更に好ましくは保温・保湿
性を確保するために牛乳から得られるシノンにて代表さ
れる動物蛋白繊維、或いはシルク繊維を共に集合させた
ものである。
【0009】トルマリン微粉体を練り込んだ繊維を用い
た繊維集合体は人体の皮膚を活性化し、かつ抗菌作用が
あり、界面帯電圧が著しく低くなることにより、アトピ
−、皮膚の炎症等が発生することがなくなるという効果
がある。そして、蛇紋石、角閃石、シリカの微粉末を練
り込んだ繊維を共用すれば、光触媒効果によって殺菌効
果が大きくなると共に、界面イオンの発生によって殺菌
能が増大し、人体表面からの有機物の分解能、更には血
液循環の改善にも優れたものとなる。尚、脱臭能も付与
されると共に、動物蛋白繊維及び/又はシルク繊維を共
用して繊維集合体とすれば、保湿性の高い肌ざわりの優
れたものとなる。
た繊維集合体は人体の皮膚を活性化し、かつ抗菌作用が
あり、界面帯電圧が著しく低くなることにより、アトピ
−、皮膚の炎症等が発生することがなくなるという効果
がある。そして、蛇紋石、角閃石、シリカの微粉末を練
り込んだ繊維を共用すれば、光触媒効果によって殺菌効
果が大きくなると共に、界面イオンの発生によって殺菌
能が増大し、人体表面からの有機物の分解能、更には血
液循環の改善にも優れたものとなる。尚、脱臭能も付与
されると共に、動物蛋白繊維及び/又はシルク繊維を共
用して繊維集合体とすれば、保湿性の高い肌ざわりの優
れたものとなる。
【0010】更に言えば、トルマリンは気成鉱物であり
焦電作用を有し正負の電流が生じ、この微弱電流が身体
に働きかけ新陳代謝を促進することになる。そしてトル
マリンはマイナスイオン効果と遠赤外線効果の2つをも
ち、このマイナスイオンは細胞を活性化させ、又、遠赤
外線は身体を温めて血行をよくし新陳代謝を活性化する
役目をなす。このことは疲労感を取り除き、エネルギ−
を放射し弱った細胞を元気にする力があるもので、本発
明はこの点に着目したものである。
焦電作用を有し正負の電流が生じ、この微弱電流が身体
に働きかけ新陳代謝を促進することになる。そしてトル
マリンはマイナスイオン効果と遠赤外線効果の2つをも
ち、このマイナスイオンは細胞を活性化させ、又、遠赤
外線は身体を温めて血行をよくし新陳代謝を活性化する
役目をなす。このことは疲労感を取り除き、エネルギ−
を放射し弱った細胞を元気にする力があるもので、本発
明はこの点に着目したものである。
【0011】人の身体は熱及び遠赤外線エネルギ−を放
出しているが、トルマリンはこれを一旦吸収し、マイナ
スイオンと遠赤外線に変換して人体に戻す。このため細
胞が活性化され、人体エネルギ−が増大するものであ
る。即ち、人間の血液は弱アルカリ性であり、マイナス
イオンが身体にやさしく作用し、身体を弱アルカリ性質
に変えてゆく。このマイナスイオンは呼吸器や皮膚表面
から吸収され体内に入り、血液の浄化等がうながされる
といわれており、トルマリンはこの点でも大きな特徴が
ある。
出しているが、トルマリンはこれを一旦吸収し、マイナ
スイオンと遠赤外線に変換して人体に戻す。このため細
胞が活性化され、人体エネルギ−が増大するものであ
る。即ち、人間の血液は弱アルカリ性であり、マイナス
イオンが身体にやさしく作用し、身体を弱アルカリ性質
に変えてゆく。このマイナスイオンは呼吸器や皮膚表面
から吸収され体内に入り、血液の浄化等がうながされる
といわれており、トルマリンはこの点でも大きな特徴が
ある。
【0012】このトルマリンと組み合わせて用いるもの
がシリカであるが、これは遠赤外線を多く発生し、エネ
ルギ−放射率が高い物質であり、更に硅石等の分解作用
により脱臭効果も非常に優れており、肌に触れた際に触
れた部分だけでなく広範囲に血行を促進する。
がシリカであるが、これは遠赤外線を多く発生し、エネ
ルギ−放射率が高い物質であり、更に硅石等の分解作用
により脱臭効果も非常に優れており、肌に触れた際に触
れた部分だけでなく広範囲に血行を促進する。
【0013】そして繊維集合体に抗菌性を更に付与する
ものとして蛇紋石及び角閃石を混入すれば好ましいもの
となる。蛇紋石がもつ化学成分マグネシウムは優れた抗
菌性があり、又、遠赤外線の放射率が高い。このため、
蛇紋石に触れることで微生物の細胞が変化して抗菌作用
をもたらすこととなる。又、蛇紋石に含まれる硅石等は
前記したように臭気に対して分解作用があり、このため
脱臭作用をもたらすことになる。又、角閃石は遠赤外放
射性に優れており、更に臭いのもとになる微生物の細胞
を変質させる作用があるため、これ又脱臭効果にも優れ
ているものである。
ものとして蛇紋石及び角閃石を混入すれば好ましいもの
となる。蛇紋石がもつ化学成分マグネシウムは優れた抗
菌性があり、又、遠赤外線の放射率が高い。このため、
蛇紋石に触れることで微生物の細胞が変化して抗菌作用
をもたらすこととなる。又、蛇紋石に含まれる硅石等は
前記したように臭気に対して分解作用があり、このため
脱臭作用をもたらすことになる。又、角閃石は遠赤外放
射性に優れており、更に臭いのもとになる微生物の細胞
を変質させる作用があるため、これ又脱臭効果にも優れ
ているものである。
【0014】これらの微粉末にあって、トルマリンが1
0〜40重量%、シリカが30〜60重量%、蛇紋石と
角閃石との合計が20〜50重量%を例えばレ−ヨン繊
維に練り込んで繊維とし、これを繊維集合体として或い
はその一部として用いればよい。
0〜40重量%、シリカが30〜60重量%、蛇紋石と
角閃石との合計が20〜50重量%を例えばレ−ヨン繊
維に練り込んで繊維とし、これを繊維集合体として或い
はその一部として用いればよい。
【0015】一方、シノンは牛乳蛋白質を主成分とした
動物性蛋白質繊維であり、人間の皮膚の細胞と同じ核質
をもち、保温性、保湿性、吸収性に優れ、カビに対する
抗菌性も優れている。そして、このシノン繊維は遠赤外
線とマイナスイオンを放射し、抗菌力と脱臭効果があ
る。他方、シルクはこれ又保温性、保湿性、吸収性に優
れ、遠赤外線の放射性が優れる繊維集合体となる。
動物性蛋白質繊維であり、人間の皮膚の細胞と同じ核質
をもち、保温性、保湿性、吸収性に優れ、カビに対する
抗菌性も優れている。そして、このシノン繊維は遠赤外
線とマイナスイオンを放射し、抗菌力と脱臭効果があ
る。他方、シルクはこれ又保温性、保湿性、吸収性に優
れ、遠赤外線の放射性が優れる繊維集合体となる。
【0016】かかる繊維集合体及びこれと複合する繊維
集合体としては、レ−ヨン繊維、ナイロン繊維、ポリエ
ステル繊維、アクリル繊維、アラミド繊維、木綿、麻、
炭素繊維等が用いられ、これらの集合体として不織布、
織物、編物等が挙げられる。この中でも、不織布は眼、
口、鼻穴等の開孔部を形成した場合に切断面からの繊維
のほつれがないため特に好ましい。
集合体としては、レ−ヨン繊維、ナイロン繊維、ポリエ
ステル繊維、アクリル繊維、アラミド繊維、木綿、麻、
炭素繊維等が用いられ、これらの集合体として不織布、
織物、編物等が挙げられる。この中でも、不織布は眼、
口、鼻穴等の開孔部を形成した場合に切断面からの繊維
のほつれがないため特に好ましい。
【0017】不織布としては、ニ−ドルパンチ不織布、
水流絡合不織布、バインダ−接着不織布、スパンボンド
不織布、メルトブロ−不織布等が利用できるが、中でも
水流絡合不織布は接着剤等が含まれていないため衛生的
であり、又、顔の凹凸にフィットするためのドレ−プ性
と強度とを具備したものが得られることからも好まし
い。尚、繊維集合体の目付は約100〜300g/m2
程度のものである。
水流絡合不織布、バインダ−接着不織布、スパンボンド
不織布、メルトブロ−不織布等が利用できるが、中でも
水流絡合不織布は接着剤等が含まれていないため衛生的
であり、又、顔の凹凸にフィットするためのドレ−プ性
と強度とを具備したものが得られることからも好まし
い。尚、繊維集合体の目付は約100〜300g/m2
程度のものである。
【0018】本発明における繊維集合体は例えばバイオ
セルロ−ス膜と複合されるが、バイオセルロ−スのフィ
ブリルと繊維集合体の構成繊維との絡み合いによって得
られるため、繊維集合体を構成する繊維も特に限定され
ないが、アルカリ処理に対する耐性、滅菌処理に対する
耐熱性を有するものから選択することが好ましい。
セルロ−ス膜と複合されるが、バイオセルロ−スのフィ
ブリルと繊維集合体の構成繊維との絡み合いによって得
られるため、繊維集合体を構成する繊維も特に限定され
ないが、アルカリ処理に対する耐性、滅菌処理に対する
耐熱性を有するものから選択することが好ましい。
【0019】バイオセルロ−スとは、セルロ−ス合成能
を有する微生物、例えば、アセトバクタ−キシリナム、
アセトバクタ−バストウリアン等の酢酸菌、シュ−ドモ
ナス属細菌、アクロバクテリウム属細菌等の微生物の代
謝の過程で細胞外に排出されるセルロ−スのことであ
り、バイオセルロ−ス膜とは上記の微生物を静置培養す
ることによって、空気−液体培地界面に形成されるバイ
オセルロ−スからなるゲル状の膜のことである。
を有する微生物、例えば、アセトバクタ−キシリナム、
アセトバクタ−バストウリアン等の酢酸菌、シュ−ドモ
ナス属細菌、アクロバクテリウム属細菌等の微生物の代
謝の過程で細胞外に排出されるセルロ−スのことであ
り、バイオセルロ−ス膜とは上記の微生物を静置培養す
ることによって、空気−液体培地界面に形成されるバイ
オセルロ−スからなるゲル状の膜のことである。
【0020】そして、バイオセルロ−ス膜に医療用液体
又は化粧用液体を含浸するには、液体が水溶液の場合と
非水系溶液の場合とで異なる。即ち、液体が水溶液の場
合はバイオセルロ−ス膜の含水量を計測しておき、その
量を加えて所望濃度となるように濃度を調整し、その液
体にバイオセルロ−ス膜を浸漬する。又、液体が非水系
溶液の場合、例えばアルコ−ル溶液の場合であれば、バ
イオセルロ−ス膜の含水率の10倍量程度のアルコ−ル
溶液に浸漬し、所望濃度の液体にバイオセルロ−ス膜を
浸漬する。このようにして、フェ−スマスクの特にバイ
オセルロ−ス膜にフェ−スマスクとしての効能を付与す
るものである。
又は化粧用液体を含浸するには、液体が水溶液の場合と
非水系溶液の場合とで異なる。即ち、液体が水溶液の場
合はバイオセルロ−ス膜の含水量を計測しておき、その
量を加えて所望濃度となるように濃度を調整し、その液
体にバイオセルロ−ス膜を浸漬する。又、液体が非水系
溶液の場合、例えばアルコ−ル溶液の場合であれば、バ
イオセルロ−ス膜の含水率の10倍量程度のアルコ−ル
溶液に浸漬し、所望濃度の液体にバイオセルロ−ス膜を
浸漬する。このようにして、フェ−スマスクの特にバイ
オセルロ−ス膜にフェ−スマスクとしての効能を付与す
るものである。
【0021】
【実施例】以下、実施例に基づいて本発明を更に説明す
る。図1はフェ−スマスク1の平面図であり、図2はそ
の拡大断面図である。図中、符号2はバイオセルロ−ス
膜であり、3はこれと複合された繊維集合体、4はフェ
−スマスクに形成された開孔部である。
る。図1はフェ−スマスク1の平面図であり、図2はそ
の拡大断面図である。図中、符号2はバイオセルロ−ス
膜であり、3はこれと複合された繊維集合体、4はフェ
−スマスクに形成された開孔部である。
【0022】ここでバイオセルロ−ス膜2を用いこれと
繊維集合体3とを複合したフェ−スマスク1の製法につ
いて略記すると、液体培地を用いて前記微生物を静置培
養すると微生物は空気−液体培地界面において一本のフ
ィブリルからなるバイオセルロ−スを連続的に生産し、
空気−液体培地界面にゲル状のバイオセルロ−ス膜を形
成する。そして空気−液体培地界面より下方へ新しいバ
イオセルロ−ス膜2が形成されるが、この膜2が形成さ
れて行く方向に本発明の繊維集合体3を配置し、バイオ
セルロ−スのフィブリルを形成させながら繊維集合体3
の構成繊維と絡合させて繊維集合体3とバイオセルロ−
ス膜2とを複合化させる。そして、得られたバイオセル
ロ−ス膜複合体を洗浄し、次いでアルカリ処理を行ない
微生物及び不純物を除去することによってバイオセルロ
−ス膜に水を含んだ状態のフェ−スマスク1が得られ、
プレスカッタ−にて周囲及び開孔部4を切断するもので
ある。
繊維集合体3とを複合したフェ−スマスク1の製法につ
いて略記すると、液体培地を用いて前記微生物を静置培
養すると微生物は空気−液体培地界面において一本のフ
ィブリルからなるバイオセルロ−スを連続的に生産し、
空気−液体培地界面にゲル状のバイオセルロ−ス膜を形
成する。そして空気−液体培地界面より下方へ新しいバ
イオセルロ−ス膜2が形成されるが、この膜2が形成さ
れて行く方向に本発明の繊維集合体3を配置し、バイオ
セルロ−スのフィブリルを形成させながら繊維集合体3
の構成繊維と絡合させて繊維集合体3とバイオセルロ−
ス膜2とを複合化させる。そして、得られたバイオセル
ロ−ス膜複合体を洗浄し、次いでアルカリ処理を行ない
微生物及び不純物を除去することによってバイオセルロ
−ス膜に水を含んだ状態のフェ−スマスク1が得られ、
プレスカッタ−にて周囲及び開孔部4を切断するもので
ある。
【0023】さて、フェ−スマスク用繊維集合体3の例
として、基体のレ−ヨン繊維(繊度1.5デニ−ル、繊
維長70mm)に対し、同様のレ−ヨン繊維を用い、こ
れにトルマリン20重量%、シリカ50重量%、蛇紋石
及び角閃石の合計30重量%を混合してレ−ヨン繊維に
練り込んだ。繊維に練り込まれた量は5重量%である。
更に、保温性・保湿性を確保するため牛乳成分より抽出
したシノンよりなる繊維を混ぜ合わせてウエブを形成
し、これにニ−ドルパンチ処理して目付200g/m
2 、厚さ3mmの繊維集合体3Aを得、これを用いてフ
ェ−スマスク1を得た。
として、基体のレ−ヨン繊維(繊度1.5デニ−ル、繊
維長70mm)に対し、同様のレ−ヨン繊維を用い、こ
れにトルマリン20重量%、シリカ50重量%、蛇紋石
及び角閃石の合計30重量%を混合してレ−ヨン繊維に
練り込んだ。繊維に練り込まれた量は5重量%である。
更に、保温性・保湿性を確保するため牛乳成分より抽出
したシノンよりなる繊維を混ぜ合わせてウエブを形成
し、これにニ−ドルパンチ処理して目付200g/m
2 、厚さ3mmの繊維集合体3Aを得、これを用いてフ
ェ−スマスク1を得た。
【0024】フェ−スマスク用繊維集合体3の他の例と
して、基体のポリアミド繊維(繊度3デニ−ル、繊維長
50mm)に対し、同様のレ−ヨン繊維を用い、これに
トルマリン20重量%、シリカ50重量%、蛇紋石及び
角閃石の合計30重量%を混合してレ−ヨン繊維に練り
込んだ。繊維に練り込まれた量は5重量%である。更
に、保温性・保湿性を確保するため牛乳成分より抽出し
たシノンよりなる繊維を混ぜ合わせてウエブを形成し、
目付160g/m2 、厚さ2mmの水流絡合処理した繊
維集合体3Bを得、これを用いてフェ−スマスク1を得
た。
して、基体のポリアミド繊維(繊度3デニ−ル、繊維長
50mm)に対し、同様のレ−ヨン繊維を用い、これに
トルマリン20重量%、シリカ50重量%、蛇紋石及び
角閃石の合計30重量%を混合してレ−ヨン繊維に練り
込んだ。繊維に練り込まれた量は5重量%である。更
に、保温性・保湿性を確保するため牛乳成分より抽出し
たシノンよりなる繊維を混ぜ合わせてウエブを形成し、
目付160g/m2 、厚さ2mmの水流絡合処理した繊
維集合体3Bを得、これを用いてフェ−スマスク1を得
た。
【0025】さて、ここでフェ−スマスク用繊維集合体
3として上記したトルマリン等を練り込んだ繊維を用い
た際のいくつかの特徴について挙証する。繊維集合体3
Aをレ−ス状織物として摩擦耐電圧を測定した。試験方
法はJIS L 1094−1988 B法にて試験し
たものであり、耐電圧は240〜260(V)であっ
た。一方、本発明の天然石を練り込まない繊維集合体
(レ−ス状)にあっては、1300〜1800(V)で
あり、両者には著しい差があった。このことはアトピ
−、皮膚炎の発生が少なくなるという特徴がある。
3として上記したトルマリン等を練り込んだ繊維を用い
た際のいくつかの特徴について挙証する。繊維集合体3
Aをレ−ス状織物として摩擦耐電圧を測定した。試験方
法はJIS L 1094−1988 B法にて試験し
たものであり、耐電圧は240〜260(V)であっ
た。一方、本発明の天然石を練り込まない繊維集合体
(レ−ス状)にあっては、1300〜1800(V)で
あり、両者には著しい差があった。このことはアトピ
−、皮膚炎の発生が少なくなるという特徴がある。
【0026】繊維集合体3Aの抗菌作用は試験方法はシ
ェ−ク・フラスコ法で行い、24時間、30℃で振盪培
養(120往復/分)で行った。被検菌は枯草菌(B.
サブチリス・初発菌数2.10×106 個/ml)であ
り、片面シ−ルの際(24時間後菌数)には8.40×
106 個/mlであったが、片面を繊維集合体3Aにて
シ−ルした場合(24時間後菌数)には0.70×10
6 個/mlに減菌し、減菌率は91.7%であった。
又、大腸菌(E.コ−リ・初発菌数2.33×106 個
/ml)は減菌率は64.9%であった。
ェ−ク・フラスコ法で行い、24時間、30℃で振盪培
養(120往復/分)で行った。被検菌は枯草菌(B.
サブチリス・初発菌数2.10×106 個/ml)であ
り、片面シ−ルの際(24時間後菌数)には8.40×
106 個/mlであったが、片面を繊維集合体3Aにて
シ−ルした場合(24時間後菌数)には0.70×10
6 個/mlに減菌し、減菌率は91.7%であった。
又、大腸菌(E.コ−リ・初発菌数2.33×106 個
/ml)は減菌率は64.9%であった。
【0027】尚、アンモニア及び硫化水素に対する消臭
効果にも優れていることが判明している。
効果にも優れていることが判明している。
【0028】
【発明の効果】本発明のフェ−スマスク用繊維集合体に
あっては、通常のフェ−スマスクの特徴に加えて、トル
マリン、シリカ、蛇紋石等を用いて抗菌性能を高め、か
つ人体への影響も有利に働くものであり、又、動物蛋白
質繊維やシルク繊維を用いて保温効果を向上させたもの
であって、その適用効果は大きい。
あっては、通常のフェ−スマスクの特徴に加えて、トル
マリン、シリカ、蛇紋石等を用いて抗菌性能を高め、か
つ人体への影響も有利に働くものであり、又、動物蛋白
質繊維やシルク繊維を用いて保温効果を向上させたもの
であって、その適用効果は大きい。
【図1】図1は本発明のフェ−スマスクの平面図であ
る。
る。
【図2】図2は図1の拡大断面図である。
1‥‥フェ−スマスク、 2‥‥バイオセルロ−ス膜、 3‥‥繊維集合体、 4‥‥フェ−スマスクに形成された開孔部。
Claims (4)
- 【請求項1】 医療用液体及び/又は化粧用液体を含有
したフェ−スマスク用繊維集合体であって、繊維集合体
を構成する繊維の一部としてトルマリンの微粉末を練り
込んだ繊維を用いたことを特徴とするフェ−スマスク用
繊維集合体。 - 【請求項2】 繊維集合体を構成する繊維の一部とし
て、蛇紋石、角閃石、シリカの微粉末の1種又は複数種
を練り込んだ繊維を少なくとも1種用いた請求項第1項
記載のフェ−スマスク用繊維集合体。 - 【請求項3】 トルマリン、蛇紋石、角閃石、シリカを
練り込んだ繊維が、レ−ヨン繊維である請求項第1項又
は請求項第2項記載のフェ−スマスク用繊維集合体。 - 【請求項4】 繊維集合体を構成する繊維の一部とし
て、動物蛋白繊維及び/又はシルク繊維を用いた請求項
第1項乃至請求項第3項いずれか記載のフェ−スマスク
用繊維集合体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8299647A JPH10120523A (ja) | 1996-10-23 | 1996-10-23 | フェ−スマスク用繊維集合体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8299647A JPH10120523A (ja) | 1996-10-23 | 1996-10-23 | フェ−スマスク用繊維集合体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10120523A true JPH10120523A (ja) | 1998-05-12 |
Family
ID=17875293
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8299647A Pending JPH10120523A (ja) | 1996-10-23 | 1996-10-23 | フェ−スマスク用繊維集合体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10120523A (ja) |
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- 1996-10-23 JP JP8299647A patent/JPH10120523A/ja active Pending
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