JPH10118187A - 血管拡張器具 - Google Patents

血管拡張器具

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JPH10118187A
JPH10118187A JP8337744A JP33774496A JPH10118187A JP H10118187 A JPH10118187 A JP H10118187A JP 8337744 A JP8337744 A JP 8337744A JP 33774496 A JP33774496 A JP 33774496A JP H10118187 A JPH10118187 A JP H10118187A
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tube
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 拡張体への液体の流入障害が少なく、拡張体
の収縮時間応答性が良好であり、かつ、外管が内管に固
定されることにより、血管内での押し込み性も良好な血
管拡張器具を提供する。 【解決手段】 血管拡張器具1は、第1のルーメン5を
有する内管2と、内管と同軸的に設けられ、内管の先端
より所定長後退した位置に先端を有し、内管の外面との
間に第2のルーメン6を形成する外管3と、基端部が外
管に、先端部が内管に取り付けられ、内部が第2のルー
メンと連通した拡張体4とを備える。外管は、拡張体内
に突出する突出部30を有し、突出部は、先端より基端
側に所定距離延びる切欠部31を有する。切欠部が形成
された部分において、外管と内管とは固定されており、
外管の切欠部の後端部分(連通部33)において、拡張
体の内部4aと第2のルーメンとが連通している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、血管内狭窄部を治
療するために、狭窄部を拡張し、狭窄部末梢側における
血流の改善を図るための血管拡張器具、言い換えれば、
血管拡張用カテーテルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】マイクロカテーテルの台頭により、従来
のカテーテルでは不可能とされてきた微小血管あるいは
脈管内の治療および診断が行えるようになってきてい
る。マイクロカテーテルとしては、例えば、心筋梗塞あ
るいは狭心症に用いられる経皮的経管式冠状動脈血管形
成術用カテーテル(以下、PTCA拡張カテーテル)が
ある。このPTCA拡張カテーテルの一般的な構造は、
拡張ルーメンを有する外管、ガイドワイヤールーメンを
有する内管、内管と外管の先端近傍に取り付けられた拡
張体、および内管と外管の基端部に取り付けられたハブ
よりなる。PTCA拡張カテーテルを構成するカテーテ
ルチューブは、上記のように最低2つ以上のルーメンを
必要とするため、ダブルルーメン等異軸の断面多孔状の
プラスチックチューブを用いるか、あるいは同軸のカテ
ーテルチューブによるコアキシャル構造のプラスチック
チューブを用いるのが一般的である。前記異軸のカテー
テルチューブで構成されたPTCA拡張カテーテルの特
徴として、血管内押し込み性が良好である。しかし、ガ
イドワイヤーの操作性が悪く、またカテーテルチューブ
の細径化に適していない。そこで、近年のPTCA拡張
カテーテルの主流は、同軸のカテーテルチューブによる
コアキシャル構造のものとなっている。そして、血管内
走行性、押し込み性を改善したものとして、例えば、E
P0405831B1、特開平5−137793号公報
および特開平3−51059号公報に示すものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】EP0405831B
1あるいは特開平5−137793号公報のものでは、
バルーンよりも基端側にかなり離間した位置からバルー
ン基端までのかなりの長さにわたって内管と外管が接着
されてバルーン拡張用流路が狭められており、バルーン
拡張用液体は、バルーンよりもかなり手前から狭められ
た流路を通らねばならない。このため、拡張体を拡張さ
せるのに必要な拡張液体の流路を妨げ、拡張体の拡張収
縮時間を遅くするという問題がある。また、特開平3−
51059号のものでは、バルーンの内部で内管と外管
とが、リング状のスペーサーにより、接合され、かつ外
管壁にシャフトの長軸に対して垂直方向に開口を形成し
た構造となっている。このため、バルーン拡張用液体は
この狭い開口を通って注入および排出されることとな
り、液体がスムーズに流れ難く、バルーンの拡張および
収縮時間が長いという問題がある。
【0004】そこで、本発明の目的は、拡張液体の流路
の遮断若しくは拡張体内への液体の流入障害が極めて少
なく、拡張体の拡張および収縮時間が短く(拡張収縮時
間応答性が良好)、かつ、内管と外管を固定することに
より、血管内での押し込み性(血管内走行性)が良好な
血管拡張器具を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するもの
は、第1のルーメンを有する内管と、該内管に同軸的に
設けられ、該内管の先端より所定長後退した位置に先端
を有し、該内管の外面との間に第2のルーメンを形成す
る外管と、先端部および基端部を有し、該基端部が前記
外管に取り付けられ、該先端部が前記内管に取り付けら
れ、前記第2のルーメンと内部とが連通した折り畳み可
能な拡張体と、前記第1のルーメンと連通する前記内管
の基端部に設けられた第1の開口部と、前記第2のルー
メンと連通する前記外管の基端部に設けられた第2の開
口部とを有し、前記外管は、前記拡張体内に突出する突
出部を有し、該突出部は、先端より基端側に所定距離延
びる切欠部と、該切欠部が形成された部分に設けられた
前記外管と前記内管との固定部を有し、該突出部の該切
欠部の後端部分において、前記拡張体の内部と前記第2
のルーメンとが連通している血管拡張器具である。
【0006】そして、前記外管と前記内管との固定部
は、例えば、前記外管の突出部の切欠部の一部を該切欠
部内に位置する内管部分とともに、被包する熱収縮性チ
ューブにより形成されている。また、前記外管と前記内
管との固定部は、例えば、前記外管の突出部の切欠部と
該切欠部内に位置する内管部分とを溶着もしくは接着す
ることにより形成されている。そして、前記第2のルー
メン内に設けられた軸方向に延びる線状の剛性付与体を
有することが好ましい。さらに、前記外管は、本体側外
管と先端側外管とを備え、前記本体側外管は、前記先端
側外管の基端部内に侵入した侵入部を備え、該侵入部に
は、スリットもしくは多数の細孔が設けられていること
が好ましい。そして、前記切欠部は、前記突出部の先端
より所定長後端側までの部分を円弧の1/5から4/5
を切除することにより形成したものであることが好まし
い。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の血管拡張器具を図
面を参照して説明する。図1は、本発明の血管拡張器具
の一実施例の外観図であり、図2は、図1に示した血管
拡張器具の先端部拡大部分破断断面図であり、図3は、
図1に示した血管拡張器具の先端側外管と基端側外管の
接合部付近の拡大部分破断断面図であり、図4は、図1
に示した血管拡張器具における内管と外管との固定部の
斜視図であり、図5は、図1に示した血管拡張器具の本
体部の拡大部分破断断面図であり、図6は、図2のA−
A線断面図である。
【0008】本発明の血管拡張器具(血管拡張カテーテ
ル)1は、第1のルーメン5を有する内管2と、内管2
と同軸的に設けられ、内管2の先端より所定長後退した
位置に先端を有し、内管2の外面との間に第2のルーメ
ン6を形成する外管3と、先端部41および基端部42
を有し、基端部42が外管3に取り付けられ、先端部4
1が内管2に取り付けられ、第2のルーメン6と内部4
aとが連通した折り畳み可能な拡張体4と、第1のルー
メン5と連通する内管2の基端部に設けられた第1の開
口部9と、第2のルーメン6と連通する外管3の基端部
に設けられた第2の開口部11とを有する。さらに、外
管3は、拡張体4内に突出する突出部30を有し、突出
部30は、先端より基端側に所定距離延びる切欠部31
と、切欠部31が形成された部分に設けられた外管3と
内管2との固定部を有し、突出部30の切欠部31の後
端部分(連通部33)において、拡張体4の内部4aと
第2のルーメン6とが連通している。
【0009】以下、図面を用いて説明する。本発明の血
管拡張器具1は、図1に示すように、内管2と外管3と
拡張体4とを有する血管拡張器具本体10と、分岐ハブ
12とにより形成されている。また、血管拡張器具本体
10は、細径となった先端部10aと本体部10bとを
備える。そして、血管拡張器具1は、外管3の先端部
に、内管2と外管3とを固定する固定部32を備える。
【0010】内管2は、内部にガイドワイヤーを挿通す
るための第1のルーメン5を備えるチューブ体である。
内管2としては、長さは、300〜2000mm、より
好ましくは、300〜1500mm、外径が、0.1〜
1.0mm、より好ましくは、0.3〜0.7mm、肉
厚10〜150μm、より好ましくは、20〜100μ
mのものである。内管2を構成する材料としては、ある
程度可撓性を有するものが用いられる。例えばポリオレ
フィン(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
ブテン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢
酸ビニル共重合体、アイオノマー、あるいはこれら二種
以上の混合物など)、あるいはこの架橋したもの、ポリ
塩化ビニル、ポリアミド、ポリアミドエラストマー、ポ
リエステル、ポリエステルエラストマー、ポリウレタ
ン、ポリウレタンエラストマー、ポリイミド、フッ素樹
脂などの高分子材料あるいはこれらの混合物などが使用
できる。
【0011】そして、内管2は、外管3の内部に挿通さ
れ、その先端部が外管3より突出している。図2に示す
ように、この内管2の外面と外管3の内面により第2の
ルーメン6が形成されており、十分な容積を有してい
る。そして、この実施例では、図5に示すように、内管
2は、先端部側が細径であり、本体部側が先端部側より
径が大きくなっている。具体的には、後述する本体部外
管と先端部外管との接合部より、若干基端側の位置に
て、図5に示すように、拡径するテーパー部を備えてい
る。内管2としては、内管先端側の外径が0.30〜
2.00mm、好ましくは0.40〜1.80mmであ
り、内管本体側の外径が0.40〜2.50mm、好ま
しくは0.55〜2.40mmである。このような異径
内管としては、内管先端側と内管基端側とを個々に作成
し接合したもの、引き落とし等の二次加工を行ったも
の、押し出し成形により、先端側の径を本体側径より小
さくすることにより形成したもののいずれでもよい。
【0012】外管3は、内部に内管2を挿通し、先端が
内管2の先端よりやや後退した部分に位置するチューブ
体である。なお、図2、図3、図5および図13に示す
ように、外管3の内面と内管2の外面により第2のルー
メン6が形成されている。また、外管3の先端部は、内
管2との固定部32および拡張体4と第2ルーメンとの
連通部33を形成するために、後述するように、拡張体
4内に突出する突出部30となっている。外管3として
は、長さは、300〜2000mm、より好ましくは、
300〜1500mm、外径が、0.5〜1.5mm、
より好ましくは、0.7〜1.1mm、肉厚25〜20
0μm、より好ましくは、50〜100μmのものであ
る。
【0013】外管3を構成する材料としては、ある程度
可撓性を有するものが用いられる。例えばポリオレフィ
ン(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテ
ン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体、アイオノマー、あるいはこれら二種以上
の混合物など)、あるいはこの架橋したもの、ポリ塩化
ビニル、ポリアミド、ポリアミドエラストマー、ポリエ
ステル、ポリエステルエラストマー、ポリウレタン、ポ
リウレタンエラストマー、フッ素樹脂、ポリイミドなど
の高分子材料あるいはこれらの混合物などが使用でき
る。
【0014】この実施例の血管拡張器具1では、外管3
は、図3に示すように、先端側外管3aと本体側外管3
bにより形成され、両者が接合されている。そして、先
端側外管3aは、本体側外管3bとの接合部より先端側
の部分において、テーパー状に縮径し、このテーパー部
より先端側が細径となっている。
【0015】なお、このように、外管3として、本体側
外管3bと先端側外管3aとの接合物を用いる場合に
は、形成材料が異なるものとしてもよい。例えば、本体
側外管3bとして、剛性の高い材料(例えば、ポリイミ
ド系樹脂)を用い、先端側外管3aとしては、本体側外
管3bの形成材料より柔軟な材料(例えば、ポリアミド
系樹脂)を用いることが好ましい。先端側外管3aの細
径部での外径は、0.50〜1.5mm、好ましくは
0.60〜1.1mmである。また、先端側外管3aの
基端部および本体側外管3bの外径は、0.75〜1.
5mm、好ましくは0.9〜1.1mmである。そし
て、図3に示すように、本体側外管3bの先端部は、先
端側外管3aの内径とほぼ等しい外径を有し、先端側外
管3aの基端部内に侵入した侵入部34(言い換えれ
ば、挿入部)を備える。そして、この侵入部34には、
スリット35が設けられている。なお、スリット35の
代わりに多数の細孔を形成してもよい。
【0016】この実施例では、スリット35は、螺旋状
となっている。また、スリット35は、侵入部34の先
端もしくは先端より若干基端側の位置に始端を有し、侵
入部34の基端より、若干先端側の位置に終端を有す
る。言い換えれば、侵入部34の基端部には、スリット
35および細孔が形成されない部分36を有しており、
このスリット若しくは細孔非形成部36において、先端
側外管3aと本体側外管3bとが固定されている。逆
に、スリット若しくは細孔形成部では、先端側外管3a
と本体側外管3bとは、固定されていない。
【0017】侵入部34の長さとしては、10〜250
mm程度が好ましく、特に、10〜50mm程度が好ま
しい。そして、スリット35もしくは細孔形成部の長さ
としては、5〜245mm程度が好ましく、特に、5〜
45mm程度が好ましい。また、スリット35もしくは
細孔非形成部36の長さとしては、3〜20mm程度が
好ましく、特に、3〜10mm程度が好ましい。
【0018】スリット35の幅は、外管3の径などを考
慮して決定されるので、一律なものではない。スリット
35の幅としては、先端部が、1.0mm〜2.0mm
程度が好ましく、基端部では、0.1mm〜0.5mm
が好ましい。また、スリット35の幅は、外管3の外径
の1/2〜2倍程度が好ましい。上記範囲であれば、十
分に柔軟であるとともに使用時に外管3が折れることも
ない。
【0019】また、スリット35のピッチは、全体が同
一のもでも、部分的もしくは段階的にピッチが変化する
ものでもよい。ピッチを変化させる場合には、先端部よ
り基端部のピッチが長いことが好ましい。そして、先端
部と基端部の中間部では、スリット35の幅は、両者の
中間のものであるか徐々に幅が狭くなっていることが好
ましい。また、スリット35の形状は、スリット35の
幅が、先端部では広く、基端部では狭くしたものでもよ
い。これらのようにすることにより、先端部に向かって
徐々に柔軟になるので、本体側外管3bの先端部の湾曲
がより自然なものとなり、血管拡張器具の操作性がより
向上する。
【0020】また、スリット35の代わりに設けられる
細孔の大きさは、細孔数、外管3の外径などを考慮して
決定されるので、一律なものではない。孔径としては、
0.1mm〜0.4mm程度が好ましく、より好ましく
は、0.2mm〜0.3mmである。また、孔径は、外
管3の外径の1/10〜1/3程度が好ましい。上記範
囲であれば、十分に柔軟であるとともに使用時に外管3
が折れることもない。また、細孔間の距離としては、
0.1mm〜0.5mm程度が好ましい。上記範囲内で
あれば、十分に柔軟でありかつ使用時に外管3が折れる
こともない。
【0021】そして、細孔は侵入部34の先端側方が基
端部側より数が多いことが好ましい。このようにするこ
とにより、先端部に向かって柔軟になるので、急激な物
性の変化がなく、本体部外管の侵入部34の湾曲が自然
なものとなり、血管拡張器具の操作性がより向上する。
さらに、侵入部34の基端側より先端側に向かって、細
孔の数が徐々に多くなることが好ましい。このようにす
ることにより、先端部に向かって徐々に柔軟になるの
で、侵入部34の湾曲がより自然なものとなり、血管拡
張器具の操作性がさらに向上する。このように、細孔分
布が変化する場合には、侵入部34の先端部での細孔間
の距離は、0.1〜0.2mm程度、基端部では、0.
3mm〜0.5mm程度が好適であり、特に、先端部と
基端部の中間部では、細孔間の距離が両者の中間程度か
徐々に変化していることが好ましい。また、細孔分布を
変化させることに代えて、細孔の自体の孔径が内管2の
先端側の方が、基端側の細孔より孔径が大きくなるよう
に形成してもよい。
【0022】また、細孔の形状は、真円である必要はな
く楕円、例えば、内管2の周方向または軸方向に細長い
長円さらに多角形(例えば、四角形、五角形)などでも
よい。1つの細孔の面積としては、0.007mm2
0.13mm2程度が好ましく、また、細孔間の距離
は、0.1〜0.5mm程度が好ましい。
【0023】そして、外管3は、図2および図4に示し
ように、拡張体4内に突出する突出部30を有し、突出
部30には、先端より所定距離基端側に延びる切欠部3
1を有し、切欠部31が形成された部分に、外管3と内
管2との固定部32を備え、外管3の切欠部31の後端
部分において、拡張体4の内部4aと第2のルーメン6
とが連通している。このように、外管3の先端が内管2
に固定されていることにより、血管拡張器具は、血管内
での押し込み性(血管内走行性)が良好であり、かつ、
外管3の切欠部31の後端部分において、拡張体4の内
部4aと第2のルーメン6とが連通しているため、拡張
体4と第2のルーメン6との連通部33の開口面積は、
第2のルーメン6の断面積と大きな相違はなく、このた
め、拡張体4への液体の流入および排出も良好である。
【0024】切欠部31は、図4および図6に示すよう
に、突出部30の先端より後端側に所定長さ、断面が半
分のリング状となるように切り欠いたものである。この
ように、外管3が拡張体4内に突出していても、先端部
が切り欠かれているため、狭窄部への挿入時に障害とな
ることが少ない。具体的には、切欠部31は、突出部3
0の先端より所定の長さ軸方向に、かつ円弧の5/10
0から95/100を切除することにより、形成されて
いる。好ましくは、円弧の1/5から4/5を切除する
ことであり、特に、好ましくは、約半分から約2/3を
切除することである。このような切欠部31が形成され
たことにより、切欠部形成部分は、上方が開口した樋状
となっている。
【0025】外管3と内管2との固定の程度(領域)
は、外管3の切欠部31が形成された部分において、内
管2の周方向の5%以上が外管3と固定されていること
が好ましい。このような固定を達成するためには、外管
3の切欠部形成部の内側の円弧の長さは、内管2の外周
の5%以上であることが必要となる。また、外管3の切
欠部形成部の内側の円弧の長さが内管2の外周の5%以
上であっても、その一部を固定することにより、5%程
度の固定を行うことができる。より好ましくは、外管3
と内管2との固定の程度は、外管の切欠部31が形成さ
れた部分において、内管2の周方向の20%〜80%が
外管3に固定されていることである。このためには、外
管3の切欠部形成部の内側の円弧の長さは、内管2の外
周の20%〜80%であることが必要である。なお、特
に好ましくは、内管2の周方向の40%〜68%が外管
3に固定されていることである。外管3の拡張体4内へ
の突出部30の長さとしては、1〜20mm程度が好適
である。
【0026】図2および図4に示す実施例では、外管3
と内管2との固定は、外管3の突出部30の切欠部31
の一部(具体的には、先端部)を切欠部31内に位置す
る部分の内管2とともに、熱収縮性チューブ37により
被包し、チューブ37を熱収縮させることにより固定し
ている。特に、この実施例では、外管3の先端に固定部
32が形成され、固定部32は、切欠部31の後端に至
っていない。つまり、固定部32の後端と切欠部31の
後端との間に、非固定部38が形成されている。このよ
うな、非固定部38を形成することにより、切欠部31
の後端が形成する拡張体4と第2ルーメンとの連通部3
3が広くなり、拡張用液体の流入および排出がより良好
となる。この実施例では、図2および図4に示すよう
に、熱収縮チューブ37は、先端が内管2のみを被包
し、後端が切欠部31の中央付近(切欠部31の後端ま
で至らない位置)となっている。内管2と外管3との固
定部32は、内管2と外管3とチューブ37が重なる部
分のみであり、チューブ37の後端と切欠部31の後端
との間に、非固定部38が形成されている。
【0027】熱収縮チューブ37は、延伸可能な材料に
より内径が内管2の外径より若干小さいものを作成し、
これを径方向に拡げることにより作成できる。形成材料
としては、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオ
レフィン、EAA(エチレン−アクリル酸共重合体)、
EVA(エチレン−酢酸ビニル共重合体)などが使用で
きる。そして、この熱収縮チューブ37を外管3の先端
がその軸方向の中央付近となるように、被覆し、熱風を
与えて加熱することにより、収縮し、外管3の先端部お
よびその付近の内管2の外面と密着し、外管3の先端
は、内管2に固定される。外管3を固定した状態の熱収
縮チューブ37の長さとしては、1〜20mm程度が好
適である。また、切欠部31は、図7に示すように、外
管3の先端に向かって断面積が減少するように、斜めに
切り欠くものであってもよい。
【0028】また、外管3の内管2への固定は、上記の
ような熱収縮性チューブ37を用いるものに限られるも
のではなく、接着性部材39を外管3の先端部と内管2
の間に介在させ、この接着性材料を溶着(融着)する、
いわゆる接着により行うこともできる。接着性部材39
として、例えば、内径が内管2の外径とほぼ等しいチュ
ーブ状のものを用い、このチューブを外管3の先端と内
管2との間に挿入し、加熱して溶着する方法があり、こ
の場合の斜視図を図8に示す。また、図9は、この場合
における固定部32の断面図である。
【0029】また、接着性部材39として、例えば、樋
状のものを用いてもよい。この樋状の部材を外管3の先
端と内管2との間に挿入し、加熱して溶着した場合の固
定部32の断面は、図10に示すようなものとなる。接
着性部材の形成材料としては、例えば、変性ポリオレフ
ィン(例えば、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレ
ン−メチルメタクリレート共重合体、エチレン−エチル
アクリレート共重合体、エチレン−メチルアクリレート
共重合体、エチレン−エチルアクリレート−無水マレイ
ン酸共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレ
ン−メタクリル酸共重合体、アイオノマー、MAH−g
−ポリオレフィンなどが使用できる。
【0030】また、外管3の内管2への固定は、上記の
ような方法に限られるものではなく、接着剤、融着等の
方法により行ってもよい。このような固着方法として
は、外管3と内管2が相溶性を示す材料で形成されてい
る場合、溶剤接着あるいは融着により固定することがで
きる。この場合もしくは接着剤により固定した場合の固
定部32の断面形状は、図11に示すようなものとな
る。接着剤としては、シアノアクリレート系、アクリル
系、エポキシ系、ウレタン系、ホットメルト系、エラス
トマー系、熱可塑性樹脂系などが使用できる。
【0031】拡張体4は、折り畳み可能なものであり、
拡張させない状態では、内管2の外周に折りたたまれた
状態となることができるものである。そして、拡張体4
は、血管の狭窄部を容易に拡張できるように、拡張した
状態において、少なくとも一部が略円筒状となるほぼ同
径の略円筒部分を有する。上記の略円筒部分は、完全な
円筒でなくてもよく、多角柱状のものであってもよい。
拡張体4は、先端部41が内管2の先端に固定され、さ
らに拡張体4の基端部42は、外管3の先端より若干基
端側の位置(具体的には、突出部30の切欠部31の後
端もしくはその付近からから所定の長さ部分)に固定さ
れている。また、拡張体4の内部4aは、切欠部31の
後端が形成する連通部33により、外管3と内管2との
間に形成された第2のルーメン6と連通している。拡張
体4の大きさとしては、拡張されたときの円筒部分の外
径が、1.0〜10mm、好ましくは1.0〜5.0m
mであり、長さが5〜50mm、好ましくは10〜40
mmであり、拡張体4全体の長さが10〜70mm、好
ましくは15〜60mmである。
【0032】拡張体4の材質としては、血管の狭窄部を
拡張でき、かつある程度の可塑性を有するものが好まし
く、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテ
ン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体、アイオノマーなどのポリオレフィン、さ
らにはこれらの架橋もしくは部分架橋物、ポリエチレン
テレフタレートなどのポリエステル、ポリエステルエラ
ストマー、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、ポリウレタ
ンエラストマー、ポリフェニレンサルファイド、ポリア
ミド、ポリアミドエラストマー、フッ素樹脂などの高分
子材料、シリコーンゴム、ラテックスゴムなどが使用で
きる。また、これら高分子材料を適宜積層した積層フィ
ルムも使用できる。
【0033】そして、図2に示すように、拡張体4の円
筒部分の中央部に位置する部分の内管2の外面に、マー
カー15を設けることが好ましい。さらに、円筒部分の
基端に位置する部分の内管2の外面に第2のマーカー1
6を設けてもよい。さらに、中央部に設けることなく、
拡張体4の円筒部分の両端に位置する部分の内管2の外
面に2つ設けてもよい。マーカーは、コイルスプリング
あるいはリングにより形成することが好ましい。マーカ
ーの形成材料としては、X線造影性の高い材料、例え
ば、Pt、Pt合金、W、W合金、Au、Au合金、I
r、Ir合金、Ag、Ag合金などを用いることが好ま
しい。
【0034】また、内管2と外管3との間(第2のルー
メン6内)には、図2、図3、図5および図13に示す
ように、線状の剛性付与体13が挿入されている。剛性
付与体13は、血管拡張器具の可撓性をあまり低下させ
ることなく、屈曲部位での血管拡張器具本体10の極度
の折れ曲がりを防止するとともに、血管拡張器具の先端
部の押し込みを容易にする。線状体としては、金属線で
あることが好ましく、線径0.05〜1.50mm、好
ましくは0.10〜1.00mmのステンレス鋼等の弾
性金属、超弾性合金などであり、特に好ましくは、ばね
用高張力ステンレス鋼、超弾性を備えるNi/Ti合金
線である。
【0035】剛性付与体13の先端部は、図2,図3お
よび図12に示すように、他の部分より研磨などの方法
により細径となっている。この実施例では、細径部分の
先端が、本体部外管3の先端部3b付近まで延びてい
る。なお、細径部分の先端は、外管3の先端付近まで延
びるものとしてもよい。なお、剛性付与体13の先端
は、外管3および内管2のいずれにも固定されていな
い。剛性付与体13の細径部分の外径は、基端側の外径
の1/5〜1/10程度が好ましい。さらに、剛性付与
体13は、先端側より基部側の剛性が高いものであるこ
とが好ましい。これは例えば、剛性付与体13として先
端側より基部側の横断面積が大きいものを用いることに
より可能となる。また、剛性付与体13は、先端部がよ
り柔軟であり、本体部が剛性の高いものとするために、
剛性付与体13に使用される金属線を冷間加工した後、
先端側は高く本体側は低い温度勾配を付けて焼鈍したも
のを用いてもよい。また、剛性付与体13としては、細
径の金属線を数本撚り合わせた撚線により形成してもよ
い。
【0036】剛性付与体13の基端は、図13に示すよ
うに、内管2の基端に固定されている。なお、外管3の
基端に固定してもよい。そして、剛性付与体13は、基
端以外は、固定されていないため、ルーメン内で剛性付
与体13は動くことができる。このような剛性付与体1
3を設けることにより、血管拡張器具本体10が、血管
内にて蛇行することを防止する。このため、蛇行部に
て、血管拡張器具本体10の基端部にて与えた押込力が
緩衝されることがなくなり、血管拡張器具本体10の基
端部にて与えた押込力を、血管拡張器具の先端まで確実
に伝達することができる。よって、血管拡張器具の操作
性、特に、血管拡張器具の先端部(拡張体4が取り付け
られている部分)を血管内狭窄部に押し込む作業が容易
となるとともに、高度の血管内狭窄部(亜完全閉塞部)
にも、血管拡張器具の先端部を挿入することが可能とな
る。
【0037】次に、本発明の血管拡張器具1の基端部に
ついて、図13を用いて説明する。この実施例の血管拡
張器具1では、基端に分岐ハブ12が固定されている。
分岐ハブ12は、第1のルーメン5と連通しガイドワイ
ヤーポートを形成する第1の開口部9を有し、内管2に
固着された内管ハブ22と、第2のルーメン6と連通し
インジェクションポートを形成する第2の開口部11を
有し、外管3に固着された外管ハブ23とからなってい
る。そして、外管ハブ23と内管ハブ22とは、固着さ
れている。この分岐ハブ12の形成材料としては、ポリ
カーボネート、ポリアミド、ポリサルホン、ポリアリレ
ート、メタクリレート−ブチレン−スチレン共重合体等
の熱可塑性樹脂が好適に使用できる。
【0038】この実施例では、外管3の末端部には、折
曲がり防止用チューブ50を有している。折曲がり防止
用チューブ50は、熱収縮性を有するものにて、熱収縮
後の内径が外管3の外径より若干小さくなるように形成
し、このように形成されたチューブ50を外管3の末端
部に被嵌し、加熱(例えば、熱風をあてる)させて収縮
させることにより取り付けられている。そして、折曲が
り防止用チューブ50は、外管ハブ23に止めピン52
により固定されている。この固定方法は、外管3の後端
に後端部分以外の部分の外径が外管3の内径とほぼ等し
く、拡径した後端部分を有する止めピン52を差し込
み、外管3をその先端から外管ハブ23に挿入し、外管
ハブ23の内面に設けられた突起54を止めピン52の
後端部分が越えるまで押し込むことにより行われてい
る。さらに、外管ハブ23と折曲がり防止用チューブ5
0との接触面に接着剤を塗布して固着してもよい。外管
ハブの形成材料としては、ポリカーボネート、ポリアミ
ド、ポリサルホン、ポリアリレート、メタクリレート−
ブチレン−スチレン共重合体等の熱可塑性樹脂が好適に
使用できる。
【0039】また、内管2の末端部には、折曲がり防止
用チューブ60を有している。このチューブ60は、熱
収縮性を有するものにて、熱収縮後の内径が内管2の外
径より若干小さくなるように形成され、この熱収縮性を
有するチューブ60を内管2の末端部に被嵌し、加熱
(例えば、熱風をあてる)させて収縮させることにより
容易に取り付けることができる。そして、剛性付与体1
3の基端部は、この収縮チューブ60により内管2の外
面に固定されている。そして、折曲がり防止用チューブ
60を取り付けた内管2は、内管ハブ22に固定されて
いる。この固定方法は、内管2の後端に後端部分以外の
部分の外径が内管2の内径とほぼ等しく、拡径した後端
部分を有する止めピン62を差し込み、内管2をその先
端から内管ハブ22に挿入し、内管ハブ22の内面に設
けられた突起64を止めピン62の後端部分が越えるま
で押し込むことにより行われている。さらに、内管ハブ
22と折曲がり防止用チューブ60との接触面に接着剤
を塗布して固着してもよい。内管ハブの形成材料として
は、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリサルホン、ポ
リアリレート、メタクリレート−ブチレン−スチレン共
重合体等の熱可塑性樹脂が好適に使用できる。そして、
第6図に示すように、内管ハブ22と外管ハブ23とは
固定されている。この固定は、外管3の基端部に取り付
けられた外管ハブ23の後端から内管2をその先端から
挿入し接合することにより行われてる。またこの時、内
管ハブ22と外管ハブ23との接合部に接着剤を塗布し
て行うことにより確実に両者を固着することができる。
【0040】なお、本発明の血管拡張器具1の基端の構
造は、上記のようなものに限定されるものではなく、分
岐ハブ12を設けず、第1のルーメン5、第2のルーメ
ン6それぞれに、例えば後端に開口部を形成するポート
部材を有するチューブを液密に取り付けるようにしても
よい。
【0041】また、本発明の血管拡張器具は、上述した
オーバザワイヤータイプのものに限定されるものではな
く、第1の開口部が血管拡張器具の途中(ハブよりも先
端側)に設けられたいわゆるラピィドエクスチェンジタ
イプのものであってもよい。さらに、血管拡張器具1を
血管内あるいはガイドカテーテル内への挿入を容易にす
るために、外管3の外面、拡張体4の外面に潤滑性を呈
するようにするための処理を施すことが望ましい。この
ような処理としては、例えばポリ2−ヒドロキシエチル
メタクリレート、ポリヒドロキシエチルアクリレート、
ヒドロキシプロピルセルロース、メチルビニルエーテル
無水マレイン酸共重合体、ポリエチレングリコール、ポ
リアクリルアミド、ポリビニルピロリドン等の親水性ポ
リマーコーティングあるいはポリジメチルシロキサンを
主鎖に持つ反応性シリコーン樹脂などの潤滑性を呈する
物質をコーティングもしくは固定することにより行うこ
とができる。
【0042】
【発明の効果】本発明の血管拡張器具は、第1のルーメ
ンを有する内管と、該内管に同軸的に設けられ、該内管
の先端より所定長後退した位置に先端を有し、該内管の
外面との間に第2のルーメンを形成する外管と、先端部
および基端部を有し、該基端部が前記外管に取り付けら
れ、該先端部が前記内管に取り付けられ、前記第2のル
ーメンと内部とが連通した折り畳み可能な拡張体と、前
記第1のルーメンと連通する前記内管の基端部に設けら
れた第1の開口部と、前記第2のルーメンと連通する前
記外管の基端部に設けられた第2の開口部とを有し、前
記外管は、前記拡張体内に突出する突出部を有し、該突
出部は、先端より基端側に所定距離延びる切欠部と、該
切欠部が形成された部分に設けられた前記外管と前記内
管との固定部を有し、該突出部の該切欠部の後端部分に
おいて、前記拡張体の内部と前記第2のルーメンとが連
通している。このように、外管の先端が内管に固定され
ていることにより、血管拡張器具は、血管内での押し込
み性(血管内走行性)が良好であり、かつ、外管の切欠
部の後端部分において、拡張体の内部と第2のルーメン
とが連通しているため、拡張体と第2のルーメンとの連
通部の開口面積は、第2のルーメンの断面積と大きな相
違はなく、拡張体への液体の流入および排出も良好であ
り、拡張体の拡張および収縮時間が短く、拡張収縮時間
応答性が良好である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の血管拡張器具の一実施例の外
観図である。
【図2】図2は、図1に示した血管拡張器具の先端部拡
大部分破断断面図である。
【図3】図3は、図1に示した血管拡張器具の先端側外
管と基端側外管の接合部付近の拡大部分破断断面図であ
る。
【図4】図4は、図1に示した血管拡張器具における内
管と外管との固定部の斜視図である。
【図5】図5は、図1に示した血管拡張器具の本体部の
拡大部分破断断面図である。
【図6】図6は、図2のA−A線断面図である。
【図7】図7は、本発明の他の実施例の血管拡張器具に
おける内管と外管との固定部の斜視図である。
【図8】図8は、本発明の他の実施例の血管拡張器具に
おける内管と外管との固定部の斜視図である。
【図9】図9は、図8に示した内管と外管との固定形態
を備える血管拡張器具の内管と外管との固定部における
断面図である。
【図10】図10は、本発明の他の実施例の血管拡張器
具における内管と外管との固定部での断面図である。
【図11】図11は、本発明の他の実施例の血管拡張器
具における内管と外管との固定部での断面図である。
【図12】図12は、本発明の血管拡張器具に使用され
る線状の剛性付与体の一例を示す外観図である。
【図13】図13は、図1に示した血管拡張器具の基端
部の拡大断面図である。
【符号の説明】
1 血管拡張器具 5 第1のルーメン 2 内管 6 第2のルーメン 3 外管 4 拡張体 30 突出部 31 切欠部 32 固定部 33 連通部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のルーメンを有する内管と、該内管
    に同軸的に設けられ、該内管の先端より所定長後退した
    位置に先端を有し、該内管の外面との間に第2のルーメ
    ンを形成する外管と、先端部および基端部を有し、該基
    端部が前記外管に取り付けられ、該先端部が前記内管に
    取り付けられ、前記第2のルーメンと内部とが連通した
    折り畳み可能な拡張体と、前記第1のルーメンと連通す
    る前記内管の基端部に設けられた第1の開口部と、前記
    第2のルーメンと連通する前記外管の基端部に設けられ
    た第2の開口部とを有し、前記外管は、前記拡張体内に
    突出する突出部を有し、該突出部は、先端より基端側に
    所定距離延びる切欠部と、該切欠部が形成された部分に
    設けられた前記外管と前記内管との固定部を有し、該突
    出部の該切欠部の後端部分において、前記拡張体の内部
    と前記第2のルーメンとが連通していることを特徴とす
    る血管拡張器具。
  2. 【請求項2】 前記外管と前記内管との固定部は、前記
    外管の突出部の切欠部の一部を該切欠部内に位置する内
    管部分とともに、被包する熱収縮性チューブにより形成
    されている請求項1に記載の血管拡張器具。
  3. 【請求項3】 前記外管と前記内管との固定部は、前記
    外管の突出部の切欠部と該切欠部内に位置する内管部分
    とを溶着もしくは接着することにより形成されている請
    求項1または2に記載の血管拡張器具。
  4. 【請求項4】 前記第2のルーメン内に設けられた軸方
    向に延びる線状の剛性付与体を有する請求項1ないし3
    のいずれかに記載の血管拡張器具。
  5. 【請求項5】 前記外管は、本体側外管と先端側外管と
    を備え、前記本体側外管は、前記先端側外管の基端部内
    に侵入した侵入部を備え、該侵入部には、スリットもし
    くは多数の細孔が設けられている請求項1ないし4のい
    ずれかに記載の血管拡張器具。
  6. 【請求項6】 前記切欠部は、前記突出部の先端より所
    定長後端側までの部分を円弧の1/5から4/5を切除
    することにより形成したものである請求項1ないし5の
    いずれかに記載の血管拡張器具。
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