JPH10116797A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH10116797A
JPH10116797A JP26964196A JP26964196A JPH10116797A JP H10116797 A JPH10116797 A JP H10116797A JP 26964196 A JP26964196 A JP 26964196A JP 26964196 A JP26964196 A JP 26964196A JP H10116797 A JPH10116797 A JP H10116797A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体装置の製造方法に関し、接合リーク電
流の小さな低抵抗のコバルトシリサイド電極をばらつき
なく形成する。 【解決手段】 pn接合2を有するシリコン基板1上に
コバルト膜3を堆積させたのち、加熱処理して所定の領
域に第1のシリサイド層6,7を形成する際に、コバル
ト膜3にコバルト/シリコン反応を抑制する不純物5を
含有させて加熱処理を行い、次いで、この第1のシリサ
イド層6,7を加熱して第2のシリサイド層8,9を形
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置の製造方
法に関するものであり、特に、サリサイド法(Self
−alined silicide process:
自己整合シリサイド法)によって形成するコバルトシリ
サイド電極に起因する接合リーク電流の低減を目的とし
た半導体装置の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、高融点金属シリサイドは、半導体
装置のコンタクト材料、ゲート電極、或いは、配線等に
用いられており、この高融点金属シリサイドの中でも、
CoSi2 は室温における抵抗率が15〜30μΩ・c
mと低く、且つ、熱的,化学的に安定であることから半
導体装置に多用されている。
【0003】このコバルトシリサイド(CoSix )に
は、Co2 Si,CoSi,及び、CoSi2 の3種類
の相が存在し、(100)面或いは(111)面のシリ
コン基板表面、或いは、多結晶シリコンまたはアモルフ
ァスシリコン上にコバルト膜を堆積させて熱処理するC
o/Si系の反応においては、Co2 Si→CoSi→
CoSi2 の順に相変態していき、この内ではCoSi
2 が最も抵抗率が低いことが知られている。
【0004】ここで、図5及び図6を参照して、この様
なコバルトシリサイド電極をサリサイド法によって形成
する従来のMOSFETの製造工程を説明する。 図5(a)参照 まず、p型シリコン基板31の表面に熱酸化によりパッ
ド酸化膜(図示せず)を形成したのち、CVD法によっ
てSiN膜(図示せず)を全面に堆積させ、素子形成領
域に堆積された部分が残るようにパターニングし、次い
で、このSiN膜を耐酸化マスクとして熱酸化すること
によって厚いフィールド酸化膜32を形成する。
【0005】次いで、SiN膜パターン及びパッド酸化
膜を除去したのち、熱酸化によりゲート酸化膜33を形
成し、次いで、CVD法によって全面にアモルファスシ
リコン膜(図示せず)を堆積させたのち、P(リン)を
このアモルファスシリコン膜にイオン注入する。
【0006】次いで、アモルファスシリコン膜をパター
ニングすることによってゲート電極34を形成したの
ち、このゲート電極34及びフィールド酸化膜32をマ
スクとしてAsイオン35をイオン注入することによっ
てLDD(Lightly Doped Drain)
領域36を形成する。
【0007】図5(b)参照 次いで、原料ガスとしてSiH2 Cl2 とN2 Oを用い
たCVD法によって、サイドウォールを形成するための
厚さ150nm程度のSiO2 膜37を全面に堆積させ
る。
【0008】図5(c)参照 次いで、RIE(反応性イオンエッチング)法によって
SiO2 膜37を異方性エッチングすることによって、
ゲート電極34の側面にサイドウォール38を形成する
と共に、ゲート酸化膜33の露出している部分を除去し
たのち、ゲート電極34、サイドウォール38、及び、
フィールド酸化膜32をマスクとしてAsイオン39を
加速エネルギー25keV、2×1015cm-2のドーズ
量でイオン注入し、次いで、850℃の窒素雰囲気中で
10分間熱処理することによって低抵抗のソース・ドレ
イン領域40を形成する。
【0009】図6(d)参照 次いで、全面に厚さ10nmのコバルト膜41及び厚さ
30nmのTiN膜42を全面に堆積させる。なお、T
iN膜42は後の熱処理工程において、アルゴン等の不
活性ガス中に微量含まれている酸素或いは水との反応に
よって、コバルト膜41が酸化されるのを防ぐバリヤ層
として設ける。
【0010】図6(e)参照 次いで、アルゴン雰囲気中で550℃で30秒間第1回
目の熱処理(1stRTA:Rapid Therma
l Annealing)を行って、コバルト膜41
と、ソース・ドレイン領域40の表面及びゲート電極3
4の表面とを反応させて、Co2 SiまたはCoSi、
或いは、これらが混在したCoSix 層43,44を形
成する。
【0011】図6(f)参照 次いで、TiN膜42及び未反応のコバルト膜41を除
去したのち、アルゴン雰囲気中で830℃で30秒間第
2回目の熱処理(2nd RTA)を行って、CoSi
x 層43,44をCoSi2 層45,46に相転移させ
てコバルトシリサイド電極を低抵抗化する。
【0012】この様にして、低抵抗で、熱的・化学的に
安定なコバルトシリサイド電極が、ゲート電極34及び
ソース・ドレイン領域40に対して自己整合的に形成す
ることができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来のコ
バルトシリサイド電極の形成方法においては、第1回目
の熱処理後及び第2回目の熱処理後における、n+ /p
接合からなるソース・ドレイン領域(n型基板を用いた
場合には、p+ /n接合)においてリーク電流が増加し
て、トランジスタ特性が悪くなるという問題がある。
【0014】そこで、第1回目の熱処理後及び第2回目
の熱処理後における、コバルトシリサイド電極を透過型
顕微鏡(TEM)によって観察したところ、第1回目の
熱処理後で選択エッチング後の試料では所々に長さ50
〜100nm、太さ10nm程度のつらら状スパイクが
観測され、第2回目の熱処理後においては、このつらら
状スパイクはほとんど観測されなかった。
【0015】このCoSi相と強い相関を有するつらら
状スパイクがリーク電流の原因となるものであり、一
旦、つらら状スパイクが形成されると、第2回目の熱処
理によってつらら状スパイクがほとんど消失しても、リ
ーク電流のばらつきが比較的大きいという問題がある。
【0016】図4参照 図4は、上記の従来の工程と同様の工程によって形成し
た320×320μm 2 の面積のコバルトシリサイド電
極を複数個設けた試料におけるリーク電流のばらつきを
ワイブルプロットしたものであり、図において、●は選
択エッチング直後の試料(6−WO)のリーク電流を表
し、■は第2回目の熱処理後の試料(6−2nd)のリ
ーク電流を表している。
【0017】図から明らかなように、選択エッチング直
後の試料の場合には、リーク電流が10-9A以下の電極
が30%程度あるのに対して、10-6A以上の電極が7
0%程度あり、非常にばらつきが大きくなっている。
【0018】一方、第2回目の熱処理後の試料の場合に
は、10-7A以下の電極が70%を占め、10-6A以下
の電極が95%以上を占め、選択エッチング直後の試料
よりもばらつきは改善されているが、依然として多少の
ばらつきがあり、IV特性が悪いことが分かる。
【0019】即ち、トランジスタとして動作させるため
には、ウェハ内の各場所におけるリーク電流値が略一定
で、IV特性が良好なことが要求されるが、従来におけ
るリーク電流のばらつきは必ずしも十分小さなものでは
なかった。
【0020】したがって、本発明は、接合リーク電流が
小さく、低抵抗のコバルトシリサイド電極をばらつきな
く形成することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理的構
成の説明図であり、この図1を参照して本発明における
課題を解決するための手段を説明する。 図1(a)乃至(c)参照 (1)本発明は、pn接合2を有するシリコン基板1上
にコバルト膜3を堆積させたのち、加熱処理して所定の
領域に第1のシリサイド層6,7を形成する工程、この
第1のシリサイド層6,7を加熱して第2のシリサイド
層8,9を形成する工程を有する半導体装置の製造方法
において、コバルト膜3に、コバルト/シリコン反応を
抑制する不純物5を含有させることを特徴とする。
【0022】リーク電流の原因となるつらら状スパイク
は、CoSi相と強い相関を有しているので、コバルト
層中にAs等の不純物5を含有させてコバルト/シリコ
ン反応を抑制することによって、第1のシリサイド層
6,7を形成する工程において、Co2 Si相を主とし
て形成することによりつらら状スパイクの発生を防止
し、それによってリーク電流を低減することができる。
【0023】なお、As等の不純物5は、コバルト/シ
リコン反応において、結晶粒界や界面に偏析するために
コバルト/シリコン反応の反応速度を遅くすることがで
き、それによって、CoSi相ではなくCo2 Si相を
主として形成することができる。
【0024】(2)また、本発明は、上記(1)におい
て、コバルト膜3上にTiN膜4を堆積させることを特
徴とする。
【0025】第1のシリサイド層6,7を形成するため
の加熱処理において用いるアルゴン等の不活性ガス中に
は微量の酸素や水が含まれており、コバルト層がこの酸
素や水と反応して酸化された場合に、シリサイド層の形
成が阻害されることがあるので、TiN膜4を設けて酸
素や水からコバルト層を守る必要がある。
【0026】(3)また、本発明は、上記(1)または
(2)において、コバルト/シリコン反応を抑制する不
純物5をイオン注入によってコバルト膜3に含有させる
ことを特徴とする。
【0027】この様に、コバルト/シリコン反応を抑制
する不純物5をコバルト層に含有させる手段としては、
イオン注入法を用いても良いものである。
【0028】(4)また、本発明は、上記(1)または
(2)において、コバルト/シリコン反応を抑制する不
純物5を、コバルト膜3の堆積工程において、コバルト
/シリコン反応を抑制する不純物5を含むガス中でコバ
ルト膜3をスパッタリング蒸着させることを特徴とす
る。
【0029】また、コバルト/シリコン反応を抑制する
不純物5をコバルト層に含有させる他の手段としては、
コバルト/シリコン反応を抑制する不純物5を含むガス
中でコバルト膜3をスパッタリング蒸着させても良いも
のである。
【0030】(5)また、本発明は、上記(1)乃至
(4)のいずれかにおいて、コバルト/シリコン反応を
抑制する不純物5が、As、P、Sb、N、或いは、F
のいずれかであることを特徴とする。
【0031】不純物5の作用は結晶粒界や界面への偏析
がもとになっているが、As、P、Sb、N、或いは、
Fの元素はいずれも偏析する性質を有しているので、コ
バルト/シリコン反応の抑制が可能になる。
【0032】(6)また、本発明は、上記(1)乃至
(5)のいずれかにおいて、第1のシリサイド層6,7
を形成する工程において、400〜600℃の温度で急
速加熱処理を行うことを特徴とする。
【0033】この様に、第1のシリサイド層6,7を形
成する工程における加熱処理は、400〜600℃の温
度における急速加熱処理が適当である。
【0034】(7)また、本発明は、上記(1)乃至
(6)のいずれかにおいて、第1のシリサイド層6,7
を形成する工程において、一定の温度における加熱処理
の保持時間を0〜300秒にしたことを特徴とする。
【0035】この様に、第1のシリサイド層6,7を形
成する工程における加熱処理の保持時間は、0〜300
秒、特に、30〜180秒が適当である。なお、0秒の
場合には、加熱処理温度まで昇温後、すぐに冷却するも
のであり、加熱処理は昇温時に行われることになる。
【0036】(8)また、本発明は、上記(1)乃至
(7)のいずれかにおいて、第2のシリサイド層8,9
を形成する工程において、800〜900℃の温度で急
速加熱処理を行うことを特徴とする。
【0037】この様に、第2のシリサイド層8,9を形
成する工程における加熱処理は、800〜900℃の温
度における急速加熱処理が適当である。
【0038】(9)また、本発明は、上記(1)乃至
(8)のいずれかにおいて、第2のシリサイド層8,9
を形成する工程において、一定の温度における加熱処理
の保持時間を0〜60秒にしたことを特徴とする。
【0039】この様に、第2のシリサイド層8,9を形
成する工程における加熱処理の保持時間は、0〜60
秒、特に、15〜60秒が適当である。なお、0秒の場
合には、加熱処理温度まで昇温後、すぐに冷却するもの
であり、加熱処理は昇温時に行われることになる。
【0040】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態の製造工程を
図2及び図3を参照して説明する。なお、図2(c)ま
での工程は従来の工程と実質的に同様である。 図2(a)参照 まず、p型シリコン基板11の表面に熱酸化によりパッ
ド酸化膜(図示せず)を形成したのち、CVD法によっ
てSiN膜(図示せず)を全面に堆積させ、素子形成領
域に堆積された部分が残るようにパターニングし、次い
で、このSiN膜を耐酸化マスクとして熱酸化すること
によって素子分離用の厚いフィールド酸化膜12を形成
する。
【0041】次いで、SiN膜パターン及びパッド酸化
膜を除去したのち、熱酸化により厚さ5nmのゲート酸
化膜13を形成し、次いで、CVD法によって全面に厚
さ200nmのアモルファスシリコン膜(図示せず)を
堆積させたのち、加速エネルギー20keV、ドーズ量
4×1015cm-2の条件でPをこのアモルファスシリコ
ン膜にイオン注入する。
【0042】次いで、アモルファスシリコン膜をパター
ニングすることによってゲート電極14を形成したの
ち、このゲート電極14及びフィールド酸化膜12をマ
スクとして、加速エネルギー10keV、ドーズ量3×
1013cm-2の条件でAsイオン15をイオン注入する
ことによってLDD領域16を形成する。
【0043】図2(b)参照 次いで、原料ガスとしてSiH2 Cl2 とN2 Oを用い
たCVD法によって、基板温度を800℃とした状態
で、サイドウォールを形成するための厚さ150nm程
度のSiO2 膜17を全面に堆積させる。
【0044】図2(c)参照 次いで、RIE(反応性イオンエッチング)法によって
SiO2 膜17を異方性エッチングすることによって、
ゲート電極14の側面にサイドウォール18を形成する
と共に、ゲート酸化膜13の露出している部分を除去し
たのち、ゲート電極14、サイドウォール18、及び、
フィールド酸化膜12をマスクとしてAsイオン19を
加速エネルギー25keV、2×1015cm-2のドーズ
量でイオン注入し、次いで、850℃の窒素雰囲気中で
10分間熱処理することによって低抵抗のソース・ドレ
イン領域20を形成する。
【0045】図3(d)参照 次いで、全面に厚さ5〜20nm、例えば、10nmの
コバルト膜21、及び、厚さ5〜50nm、例えば、3
0nmのTiN膜22を全面に堆積させたのち、加速エ
ネルギー40keV、ドーズ量2×1014cm-2の条件
でAsイオン23をコバルト膜22にイオン注入する。
【0046】なお、この場合のイオン注入は、Asが主
としてコバルト膜22内に留まる条件でイオン注入する
ものであるので、Asイオンがp型シリコン基板11側
に注入されてもpn接合の深さを変えない程度の条件が
必要となる。
【0047】図3(e)参照 次いで、アルゴン雰囲気中で、30〜100℃/秒、例
えば、50℃/秒の昇温レートにおいて、400℃〜6
00℃、例えば、550℃で、0〜300秒、より好適
には30〜180秒、例えば、30秒間第1回目の急速
加熱処理(1st RTA)を行って、コバルト膜21
と、ソース・ドレイン領域20の表面及びゲート電極1
4の表面とを反応させてCoSix 層24,25を形成
する。
【0048】なお、加熱処理時間が0秒ということは、
加熱処理温度まで昇温後、すぐに冷却するものであり、
加熱処理は昇温時に行われることになる。また、この場
合の熱処理温度は400〜550℃の場合において、効
果が最も顕著である。
【0049】この第1回目の急速加熱処理工程におい
て、Asは結晶粒界や界面に偏析してコバルト/シリコ
ン反応の反応速度を減少させるので、形成されるCoS
x 層24,25は均一なCoSi相となって、つらら
状スパイクの発生は見られない。
【0050】図3(f)参照 次いで、H2 SO4 とH2 2 を3:1に混合したエッ
チング液を用いて、温度70℃で20分間エッチングす
ることによりTiN膜22及び未反応のコバルト膜21
を除去したのち、アルゴン雰囲気中で、60〜100℃
/秒、例えば、90℃/秒の昇温レートにおいて、80
0〜900℃、例えば、830℃で、0〜60秒、より
好適には15〜60秒、例えば、30秒間第2回目の急
速加熱処理(2nd RTA)を行って、CoSix
24,25をCoSi2 層26,27に相転移させてコ
バルトシリサイド電極を低抵抗化する。
【0051】なお、この第2回目の急速加熱処理工程に
おいては、CoSix は酸化しにくいのでTiN膜を設
けていないが、場合によってはTiN膜を設けてアニー
ルしても良いものである。
【0052】図4参照 図4は、本発明の実施の形態と同様な工程によって形成
した320×320μm2 の面積のコバルトシリサイド
電極を複数個設けた試料におけるリーク電流のばらつき
をワイブルプロットしたものであり、図において、○は
選択エッチング直後の試料(4C−WO)のリーク電流
を表し、□は第2回目の熱処理後の試料(4C−2n
d)のリーク電流を表している。
【0053】図から明らかなように、選択エッチング直
後の試料の場合には、リーク電流が10-8A以下の電極
が50%程度であり、また、5×10-8A以下の電極が
85%程度あり、●で示す従来の場合に比べてばらつき
が小さくなっている。
【0054】一方、第2回目の熱処理後の試料の場合に
は、10-7A以下の電極が85%を占め、■で示す従来
の場合に比べてばらつきが多少改善されており、IV特
性が良好になることが分かる。
【0055】なお、上記の実施の形態においては、不純
物としてAsを用いているが、P、Sb、N、及び、F
もAsと同様に偏析する性質があるので、コバルト層に
含有させる不純物としてAsの代わりに、P、Sb、
N、或いは、Fのいずれかを用いても良い。
【0056】また、不純物のドーピング手段としてイオ
ン注入法を用いているが、AsH3やPH3 等のAsや
Pを含むガス雰囲気中で、金属コバルトをターゲットと
してコバルト層をスパッタ蒸着することによって、As
やP等の不純物をコバルト膜内に含有させても良い。
【0057】また、第1回目の熱処理工程において、工
程を短時間で行うために高温急速加熱処理しているが、
昇温レートが200℃/分(約3.3℃/秒)以下で、
300〜350℃、30〜300分間の低温長時間加熱
処理を行っても良いものであり、高温急速加熱処理の場
合と同様な効果が得られる。
【0058】この低温長時間加熱処理の場合には、昇温
レートが高いと界面の凹凸が大きくなる等の問題がある
ので、昇温レートは200℃/分以下にする必要があ
る。
【0059】また、上記の実施の形態においては、MO
SFETのソース.ドレイン電極及びゲート電極のシリ
サイド化の工程として説明しているが、MOSFETに
限られるものではなく、バイポーラ型半導体装置等のp
n接合を有する半導体装置に対するシリサイド電極の形
成方法として用いることができるものである。
【0060】
【発明の効果】本発明によれば、コバルト層にコバルト
/シリコン反応を抑制するAs等の不純物を含有させた
状態でシリサイド化しているので、接合リーク電流が小
さく、且つ、低抵抗のシリサイド電極を設けることがで
き、半導体装置の高速化、或いは、信頼性の向上に寄与
するところが大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理的構成の説明図である。
【図2】本発明の実施の形態の途中までの製造工程の説
明図である。
【図3】本発明の実施の形態の図2以降の製造工程の説
明図である。
【図4】本発明の実施の形態による効果の説明図であ
る。
【図5】従来のMOSFETの途中までの製造工程の説
明図である。
【図6】従来のMOSFETの図5以降の製造工程の説
明図である。
【符号の説明】
1 シリコン基板 2 pn接合 3 コバルト膜 4 TiN膜 5 不純物 6 第1のシリサイド層 7 第1のシリサイド層 8 第2のシリサイド層 9 第2のシリサイド層 11 p型シリコン基板 12 フィールド酸化膜 13 ゲート酸化膜 14 ゲート電極 15 Asイオン 16 LDD領域 17 SiO2 膜 18 サイドウォール 19 Asイオン 20 ソース・ドレイン領域 21 コバルト膜 22 TiN膜 23 Asイオン 24 CoSix 層 25 CoSix 層 26 CoSi2 層 27 CoSi2 層 31 p型シリコン基板 32 フィールド酸化膜 33 ゲート酸化膜 34 ゲート電極 35 Asイオン 36 LDD領域 37 SiO2 膜 38 サイドウォール 39 Asイオン 40 ソース・ドレイン領域 41 コバルト膜 42 TiN膜 43 CoSix 層 44 CoSix 層 45 CoSi2 層 46 CoSi2

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 pn接合を有するシリコン基板上にコバ
    ルト膜を堆積させたのち、加熱処理して所定の領域に第
    1のシリサイド層を形成する工程、前記第1のシリサイ
    ド層を加熱して第2のシリサイド層を形成する工程を有
    する半導体装置の製造方法において、前記コバルト膜
    に、コバルト/シリコン反応を抑制する不純物を含有さ
    せることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 上記コバルト膜上に、TiN膜を堆積さ
    せることを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造
    方法。
  3. 【請求項3】 上記コバルト/シリコン反応を抑制する
    不純物を、イオン注入によって上記コバルト膜に含有さ
    せることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体
    装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 上記コバルト/シリコン反応を抑制する
    不純物を、上記コバルト膜の堆積工程において、前記コ
    バルト/シリコン反応を抑制する不純物を含むガス中で
    前記コバルト膜をスパッタリング蒸着させることを特徴
    とする請求項1または2に記載の半導体装置の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 上記コバルト/シリコン反応を抑制する
    不純物が、As、P、Sb、N、或いは、Fのいずれか
    であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項
    に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 上記第1のシリサイド層を形成する工程
    において、400〜600℃の温度で急速加熱処理を行
    うことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記
    載の半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 上記第1のシリサイド層を形成する工程
    において、一定の温度における加熱処理の保持時間を0
    〜300秒にしたことを特徴とする請求項1乃至6のい
    ずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 上記第2のシリサイド層を形成する工程
    において、800〜900℃の温度で急速加熱処理を行
    うことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記
    載の半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 上記第2のシリサイド層を形成する工程
    において、一定の温度における加熱処理の保持時間を0
    〜60秒にしたことを特徴とする請求項1乃至4のいず
    れか1項に記載の半導体装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20010066622A (ko) * 1999-12-31 2001-07-11 황인길 코발트 스퍼터링에 의한 살리사이드 형성 방법
JP2004186698A (ja) * 2002-12-05 2004-07-02 Samsung Electronics Co Ltd 選択的な膜除去のための洗浄溶液及びその洗浄溶液を使用してシリサイド工程で膜を選択的に除去する方法
JP2006332608A (ja) * 2005-04-25 2006-12-07 Nec Electronics Corp 半導体装置の製造方法
JP2007518274A (ja) * 2004-01-12 2007-07-05 アドバンスト・マイクロ・ディバイシズ・インコーポレイテッド 集積回路技術における低応力の側壁スペーサ

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