JPH10109319A - 中空成形品の射出成形金型およびその成形方法 - Google Patents
中空成形品の射出成形金型およびその成形方法Info
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- JPH10109319A JPH10109319A JP26442196A JP26442196A JPH10109319A JP H10109319 A JPH10109319 A JP H10109319A JP 26442196 A JP26442196 A JP 26442196A JP 26442196 A JP26442196 A JP 26442196A JP H10109319 A JPH10109319 A JP H10109319A
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-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/17—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C45/1703—Introducing an auxiliary fluid into the mould
- B29C45/1704—Introducing an auxiliary fluid into the mould the fluid being introduced into the interior of the injected material which is still in a molten state, e.g. for producing hollow articles
- B29C45/1705—Introducing an auxiliary fluid into the mould the fluid being introduced into the interior of the injected material which is still in a molten state, e.g. for producing hollow articles using movable mould parts
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】シリンダ２４で可動型１０を２段階押出すこと
で、前もってエジェクタピンコア部２０の離型を行い、
剥離がない外観性の良い成形品を得る。 【構成】中空成形品５を成形する射出成形金型１は、固
定型８と、可動型１０と、キャビティ容積拡大可能な可
動コア９と、固定型８と可動型１０を連結する連結用シ
リンダ２４と、可動コア９を貫通して摺動可能に配設し
てなるエジェクタピン１７と、可動コア９を貫通し、キ
ャビティ４内に突設したガス注入用ノズル３とにより構
成され、連結用シリンダ２４にて可動型１０を挿圧しな
がらキャビティ４を拡大する工程、型開き後、連結用シ
リンダ２４を前進させ、成形品５よりエジェクタピンコ
ア部２０をあらかじめ離型させる工程、連結用シリンダ
２４を後退させ、成形品５をキャビティ４より離型させ
取り出す工程よりなる。
で、前もってエジェクタピンコア部２０の離型を行い、
剥離がない外観性の良い成形品を得る。 【構成】中空成形品５を成形する射出成形金型１は、固
定型８と、可動型１０と、キャビティ容積拡大可能な可
動コア９と、固定型８と可動型１０を連結する連結用シ
リンダ２４と、可動コア９を貫通して摺動可能に配設し
てなるエジェクタピン１７と、可動コア９を貫通し、キ
ャビティ４内に突設したガス注入用ノズル３とにより構
成され、連結用シリンダ２４にて可動型１０を挿圧しな
がらキャビティ４を拡大する工程、型開き後、連結用シ
リンダ２４を前進させ、成形品５よりエジェクタピンコ
ア部２０をあらかじめ離型させる工程、連結用シリンダ
２４を後退させ、成形品５をキャビティ４より離型させ
取り出す工程よりなる。
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、中空成形品を成形
する射出成形金型およびその成形方法に関する。
する射出成形金型およびその成形方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】一般的に、中空成形品を射出成形により
成形する方法は、射出成形金型に溶融樹脂を射出した
後、または射出しつつ、この溶融樹脂中に加圧ガスを圧
入して溶融樹脂をキャビティ内周に押し付けて成形する
方法がある。この加圧ガスを溶融樹脂中に圧入する際
に、可動型に嵌め込まれた可動コアを、可動型を固定型
に押し付けた状態で後退させ、キャビティ容量を拡大し
なければならない。このキャビティ容積を拡大する技術
として、例えば、特開平７ー０１６８６４号公報に記載
されたものがある。特開平７−０１６８６４号公報に記
載された技術は、可動型と可動コアとの間に、スプリン
グを嵌挿し、スプリングの付勢力により、可動型を固定
型に押し付けながら可動型を後退させて、キャビティ容
量を拡大させるものである。
成形する方法は、射出成形金型に溶融樹脂を射出した
後、または射出しつつ、この溶融樹脂中に加圧ガスを圧
入して溶融樹脂をキャビティ内周に押し付けて成形する
方法がある。この加圧ガスを溶融樹脂中に圧入する際
に、可動型に嵌め込まれた可動コアを、可動型を固定型
に押し付けた状態で後退させ、キャビティ容量を拡大し
なければならない。このキャビティ容積を拡大する技術
として、例えば、特開平７ー０１６８６４号公報に記載
されたものがある。特開平７−０１６８６４号公報に記
載された技術は、可動型と可動コアとの間に、スプリン
グを嵌挿し、スプリングの付勢力により、可動型を固定
型に押し付けながら可動型を後退させて、キャビティ容
量を拡大させるものである。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】特開平７ー０１６８６
４号公報に記載された技術にあっては、キャビティ容積
拡大時に、スプリングにより可動型を固定型に押付けて
いるため、扉などのように比較的表面積の大きい中空成
形品の場合では、広範囲に一定の型締力が必要なため、
スプリングの長さ、線形、本数などにより、付勢力を調
整し、押圧を調整している。しかしスプリングでは、可
動コアの後退に相反する押圧でもって、可動型を一定に
挿圧することは非常に難しい。そのために可動型を固定
型に、一定圧で確実に押し付けられなければ、キャビテ
ィの気密性を保持することができないため、バリなどが
発生し、成形品の外観が悪くなるばかりか、寸法精度が
悪い成形品が成形される。
４号公報に記載された技術にあっては、キャビティ容積
拡大時に、スプリングにより可動型を固定型に押付けて
いるため、扉などのように比較的表面積の大きい中空成
形品の場合では、広範囲に一定の型締力が必要なため、
スプリングの長さ、線形、本数などにより、付勢力を調
整し、押圧を調整している。しかしスプリングでは、可
動コアの後退に相反する押圧でもって、可動型を一定に
挿圧することは非常に難しい。そのために可動型を固定
型に、一定圧で確実に押し付けられなければ、キャビテ
ィの気密性を保持することができないため、バリなどが
発生し、成形品の外観が悪くなるばかりか、寸法精度が
悪い成形品が成形される。
【０００４】またスプリングでは、型開き後、可動型だ
けを可動コアに対し前進させ、成形品に付着しやすいエ
ジェクタピンや、ガス注入用ノズルなどを前もって成形
品より離型させる工程や、可動型のみを可動コアに対し
後退させることにより成形品を離型させ、取り出すよう
な細やかに配慮された成形工程はできない。そして、扉
などのような表面積の大きい成形品の場合には、エジェ
クタピンやガス注入用ノズルの本数も多くなり、夫々の
コアピン部に成形品が付着して、最終的に成形品が離型
しないとか、無理に離型すると、コアピン部に付着した
樹脂が剥離するなどの問題が発生して、外観の良くない
粗悪な成形品ができてしまう。
けを可動コアに対し前進させ、成形品に付着しやすいエ
ジェクタピンや、ガス注入用ノズルなどを前もって成形
品より離型させる工程や、可動型のみを可動コアに対し
後退させることにより成形品を離型させ、取り出すよう
な細やかに配慮された成形工程はできない。そして、扉
などのような表面積の大きい成形品の場合には、エジェ
クタピンやガス注入用ノズルの本数も多くなり、夫々の
コアピン部に成形品が付着して、最終的に成形品が離型
しないとか、無理に離型すると、コアピン部に付着した
樹脂が剥離するなどの問題が発生して、外観の良くない
粗悪な成形品ができてしまう。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記の問題を解決するた
めに、中空成形品を成形する射出成形金型において、キ
ャビティを有する固定型と、この固定型とパーティング
面を形成する可動型と、この可動型の略中央穴部を貫通
して摺動可能に配設されてなり、固定型に対して前進後
退可能な可動コアと、可動型と可動コアを連結し、可動
コアを可動型に対し、相対移動可能とする連結用シリン
ダと、可動コアの移動軸と平行に、可動コア穴部を貫通
して摺動可能に配設してなり、一方は、前記キャビティ
面に突出し、他方は、前記可動型に連動した連結板に固
定されたエジェクタピンまたは該エジェクタピン先端に
て金型を形成するコアピン部と、可動コアを貫通し、キ
ャビティ内に突設したガス注入用ノズルとを設ける。
めに、中空成形品を成形する射出成形金型において、キ
ャビティを有する固定型と、この固定型とパーティング
面を形成する可動型と、この可動型の略中央穴部を貫通
して摺動可能に配設されてなり、固定型に対して前進後
退可能な可動コアと、可動型と可動コアを連結し、可動
コアを可動型に対し、相対移動可能とする連結用シリン
ダと、可動コアの移動軸と平行に、可動コア穴部を貫通
して摺動可能に配設してなり、一方は、前記キャビティ
面に突出し、他方は、前記可動型に連動した連結板に固
定されたエジェクタピンまたは該エジェクタピン先端に
て金型を形成するコアピン部と、可動コアを貫通し、キ
ャビティ内に突設したガス注入用ノズルとを設ける。
【０００６】また前記連結板は、可動コアの移動軸に対
して直角に形成された溝部に挿通され、溝部により、可
動コアの移動軸方向に所定の移動量を許容され、可動コ
アより突出した両端に可動型に対してＬ状部を有し、Ｌ
状部先端が前記可動型に当接し、可動型の後退に伴い、
エジェクタピンが後退するものである。
して直角に形成された溝部に挿通され、溝部により、可
動コアの移動軸方向に所定の移動量を許容され、可動コ
アより突出した両端に可動型に対してＬ状部を有し、Ｌ
状部先端が前記可動型に当接し、可動型の後退に伴い、
エジェクタピンが後退するものである。
【０００７】そしてこの射出成形金型により、可動コア
の前進位置にて中空成形品のキャビティを成形させ、こ
のキャビティ内に溶融樹脂を射出し、この溶融樹脂中に
加圧ガスを圧入しつつ、または圧入した後、連結用シリ
ンダの押圧によって可動型を固定型に押圧した状態を維
持しつつ、可動コアを、成形機の型締用シリンダにて後
退させることにより、キャビティの容積を拡大させる。
成形品を冷却後、型締用シリンダによって、可動型およ
び可動コアを後退させて固定型から離した後、前記連結
用シリンダをさらに前進させ、成形品を、可動コア、エ
ジェクタピンおよびガス注入用ノズルよりあらかじめ離
型させた後、前記連結用シリンダを後退させ、成形品を
キャビティから離型し取り出す。
の前進位置にて中空成形品のキャビティを成形させ、こ
のキャビティ内に溶融樹脂を射出し、この溶融樹脂中に
加圧ガスを圧入しつつ、または圧入した後、連結用シリ
ンダの押圧によって可動型を固定型に押圧した状態を維
持しつつ、可動コアを、成形機の型締用シリンダにて後
退させることにより、キャビティの容積を拡大させる。
成形品を冷却後、型締用シリンダによって、可動型およ
び可動コアを後退させて固定型から離した後、前記連結
用シリンダをさらに前進させ、成形品を、可動コア、エ
ジェクタピンおよびガス注入用ノズルよりあらかじめ離
型させた後、前記連結用シリンダを後退させ、成形品を
キャビティから離型し取り出す。
【０００８】
【発明の実施の形態】本発明の一実施例を図面に基づき
説明する。
説明する。
【０００９】第１図に示すように、射出成形機１００
（以降は成形機と云う。）の型盤１０１と型締盤１０２
とは前後に平行に対向配設され、型締盤１０２は、４本
のタイバー１０３で案内されると共に、型締用シリンダ
ー１０４で前後方向に移動可能である。型盤１０１の後
方には射出装置１０５が配設されている。
（以降は成形機と云う。）の型盤１０１と型締盤１０２
とは前後に平行に対向配設され、型締盤１０２は、４本
のタイバー１０３で案内されると共に、型締用シリンダ
ー１０４で前後方向に移動可能である。型盤１０１の後
方には射出装置１０５が配設されている。
【００１０】金型は、ガスインジェクション成形を目的
とした射出成形金型で、射出成形金型１には、溶融樹脂
を注入するランナー２と、このランナー２と同じ場所ま
たは異なる場所に、加圧ガス体を圧入するガス注入用ニ
ードル３が配設され、ランナー２からキャビティ４に注
入された溶融樹脂に、これが流動状態にある間に、ガス
注入用ノズル３から加圧ガスを圧入し、溶融樹脂をキャ
ビティ４の表面に沿って膨らませ、中空成形品５を成形
するものである。
とした射出成形金型で、射出成形金型１には、溶融樹脂
を注入するランナー２と、このランナー２と同じ場所ま
たは異なる場所に、加圧ガス体を圧入するガス注入用ニ
ードル３が配設され、ランナー２からキャビティ４に注
入された溶融樹脂に、これが流動状態にある間に、ガス
注入用ノズル３から加圧ガスを圧入し、溶融樹脂をキャ
ビティ４の表面に沿って膨らませ、中空成形品５を成形
するものである。
【００１１】射出成形金型１は、図２に示すように、固
定側型板（固定型）８、固定側取付板１２、可動側型板
（可動型）１０、可動コア９、可動コア取付板１４、及
びエジェクタ機構１１より構成されている。固定側型板
８は、キャビティ４を形成し、固定側取付板１２に固定
されている。固定側取付板１２は、型盤１０１に固定さ
れている。
定側型板（固定型）８、固定側取付板１２、可動側型板
（可動型）１０、可動コア９、可動コア取付板１４、及
びエジェクタ機構１１より構成されている。固定側型板
８は、キャビティ４を形成し、固定側取付板１２に固定
されている。固定側取付板１２は、型盤１０１に固定さ
れている。
【００１２】可動側型板１０は、内部に可動コア９を有
し、可動コア９は、可動側型板１０の略中央に穿設され
た貫通穴１３に挿通され、貫通穴１３に沿って前後方向
（Ａ方向）に摺動する。また可動コア９は、ガス注入用
ニードル３を有し、ガス注入用ニードル３から、キャビ
ティ４に加圧ガス（窒素ガス）が圧入される。また可動
コア９は、可動コア取付板１４に固定されている。可動
コア取付型板１４の内部には溝１５が形成され、溝１５
には、エジェクタプレート１６が挿通され、エジェクタ
プレート１６は、溝１５に沿って前後方向に摺動する。
また可動側型板１０の下端２１には、Ｃ溝２２が形成さ
れている。
し、可動コア９は、可動側型板１０の略中央に穿設され
た貫通穴１３に挿通され、貫通穴１３に沿って前後方向
（Ａ方向）に摺動する。また可動コア９は、ガス注入用
ニードル３を有し、ガス注入用ニードル３から、キャビ
ティ４に加圧ガス（窒素ガス）が圧入される。また可動
コア９は、可動コア取付板１４に固定されている。可動
コア取付型板１４の内部には溝１５が形成され、溝１５
には、エジェクタプレート１６が挿通され、エジェクタ
プレート１６は、溝１５に沿って前後方向に摺動する。
また可動側型板１０の下端２１には、Ｃ溝２２が形成さ
れている。
【００１３】エジェクタ機構１１は、エジェクタプレー
ト（連結板）１６、エジェクタピン１７、ストッパ（Ｌ
状部）１８より構成され、エジェクタプレート１６は、
キャビティ４に向かって伸びるエジェクタピン１７の下
端を狭持し、エジェクタピン１７は、可動コア９内に穿
設された貫通穴１９に挿通され、貫通穴１９に沿って前
後方向に摺動する。またエジェクタピン１７は、ピン上
部に成形品５に穴部を成形する突起部（コアピン部）２
０を有している。エジェクタプレート１６の両端には、
ストッパ１８が固定されている。ストッパ１８は、可動
側型板１０とエジェクタプレート１６間を一定距離に保
つと共に、可動側型板１０の後退動作をエジェクタプレ
ート１６に伝達している。
ト（連結板）１６、エジェクタピン１７、ストッパ（Ｌ
状部）１８より構成され、エジェクタプレート１６は、
キャビティ４に向かって伸びるエジェクタピン１７の下
端を狭持し、エジェクタピン１７は、可動コア９内に穿
設された貫通穴１９に挿通され、貫通穴１９に沿って前
後方向に摺動する。またエジェクタピン１７は、ピン上
部に成形品５に穴部を成形する突起部（コアピン部）２
０を有している。エジェクタプレート１６の両端には、
ストッパ１８が固定されている。ストッパ１８は、可動
側型板１０とエジェクタプレート１６間を一定距離に保
つと共に、可動側型板１０の後退動作をエジェクタプレ
ート１６に伝達している。
【００１４】可動コア取付板１４は、駆動部取付板２５
に固定されている。駆動部取付板２５の４角には、夫々
シリンダ２４が１個づつ計４個配設されている。駆動部
取付板２５は、成形機１００の型締盤１０２に固定さ
れ、油圧シリンダ２４は、型開き方向に固定され、油圧
シリンダ２４のピストン頭部２６は、Ｔ状のフランジ部
２７を形成している。
に固定されている。駆動部取付板２５の４角には、夫々
シリンダ２４が１個づつ計４個配設されている。駆動部
取付板２５は、成形機１００の型締盤１０２に固定さ
れ、油圧シリンダ２４は、型開き方向に固定され、油圧
シリンダ２４のピストン頭部２６は、Ｔ状のフランジ部
２７を形成している。
【００１５】駆動部取付板２５に配設された油圧シリン
ダ２４は、油圧シリンダ２４のＴ状フランジ部２７と可
動側型板１０に形成されたＣ溝２２とが所定位置で対向
し、Ｃ状金具２３をＣ溝２２に挿入すれば（図７におい
てＢ方向）、Ｃ状金具２３の内側と、Ｔ状フランジ部２
７が係合し、駆動部取付板２５と可動側型板１０が結合
する。
ダ２４は、油圧シリンダ２４のＴ状フランジ部２７と可
動側型板１０に形成されたＣ溝２２とが所定位置で対向
し、Ｃ状金具２３をＣ溝２２に挿入すれば（図７におい
てＢ方向）、Ｃ状金具２３の内側と、Ｔ状フランジ部２
７が係合し、駆動部取付板２５と可動側型板１０が結合
する。
【００１６】次に、油圧シリンダ２４の動作を説明する
と、図３に示すように、キャビティ４に射出された溶融
樹脂中に高圧ガスをガス注入用ニードル３より圧入する
とき、型締用シリンダ１０４により可動コア９を後退さ
せ、キャビティ４の容積を拡大させると同時に、それと
相反して、パーティング面が開かないように、ピストン
２６を前進させることにより、可動側型板１０を固定側
型板８に押圧している。
と、図３に示すように、キャビティ４に射出された溶融
樹脂中に高圧ガスをガス注入用ニードル３より圧入する
とき、型締用シリンダ１０４により可動コア９を後退さ
せ、キャビティ４の容積を拡大させると同時に、それと
相反して、パーティング面が開かないように、ピストン
２６を前進させることにより、可動側型板１０を固定側
型板８に押圧している。
【００１７】次に、図４において、射出が完了し、型開
きが終了後、図５において、ピストン２６を、図４の状
態よりさらに前進させ、可動側型板１０を可動コア９に
対してさらに前進させると、エジェクタプレート１６
が、可動コア取付板１４の溝１５の天面に当接し、引き
留められる。エジェクタプレート１６が引き留められる
ことにより、中空成形品５よりエジェクタピン１７の突
起部２０が抜け、また可動コア９が可動コア取付板１４
より後退することにより、ガス注入用ノズル３の先端部
が中空成形品５より抜ける。
きが終了後、図５において、ピストン２６を、図４の状
態よりさらに前進させ、可動側型板１０を可動コア９に
対してさらに前進させると、エジェクタプレート１６
が、可動コア取付板１４の溝１５の天面に当接し、引き
留められる。エジェクタプレート１６が引き留められる
ことにより、中空成形品５よりエジェクタピン１７の突
起部２０が抜け、また可動コア９が可動コア取付板１４
より後退することにより、ガス注入用ノズル３の先端部
が中空成形品５より抜ける。
【００１８】このことは、次に、中空成形品５が離型す
る際に、可動コア９からの剥離を容易にしている。すな
わち、中空成形品５が、扉などのように広い表面積を持
つものであれば、エジェクタピン１７や、ガス注入用ノ
ズルの数も多くなり、それぞれが中空成形品５の穴部に
付着すれば、離型の際に大きな反力となり、中空成形品
５を取り出すことが難しくなる。したがって、あらかじ
めピン先端のみを中空成形品５より抜いておくと最終的
に製品の離型が容易になる。
る際に、可動コア９からの剥離を容易にしている。すな
わち、中空成形品５が、扉などのように広い表面積を持
つものであれば、エジェクタピン１７や、ガス注入用ノ
ズルの数も多くなり、それぞれが中空成形品５の穴部に
付着すれば、離型の際に大きな反力となり、中空成形品
５を取り出すことが難しくなる。したがって、あらかじ
めピン先端のみを中空成形品５より抜いておくと最終的
に製品の離型が容易になる。
【００１９】次に、図６に示すように、図５とは逆にピ
ストン２６を後退させ、可動コア９に対し可動側型板１
０を後退させることにより、中空成形品５がパーティン
グ面より突出すると共に、可動側型板１０の下端部２１
に当接するストッパ１８が、可動側型板１０に付勢さ
れ、後退することにより、エジェクタプレート１６に挟
持されたエジェクタピン１７の先端が可動コア９のパー
ト面より後退し、成形品５からエジェクタピン１７が抜
け、中空成形品５が離型し、中空成形品５の成形が完了
する。２８は、本願とは直接に関係しないため内部の詳
細な詳細な構造は図示していないが、ホットランナ用ブ
ロックである。
ストン２６を後退させ、可動コア９に対し可動側型板１
０を後退させることにより、中空成形品５がパーティン
グ面より突出すると共に、可動側型板１０の下端部２１
に当接するストッパ１８が、可動側型板１０に付勢さ
れ、後退することにより、エジェクタプレート１６に挟
持されたエジェクタピン１７の先端が可動コア９のパー
ト面より後退し、成形品５からエジェクタピン１７が抜
け、中空成形品５が離型し、中空成形品５の成形が完了
する。２８は、本願とは直接に関係しないため内部の詳
細な詳細な構造は図示していないが、ホットランナ用ブ
ロックである。
【００２０】次に本願の一連の動作を第２図〜第６図に
より説明すると、第４図および第５図に示すように、成
形機１００を型締状態とし、キャビティ４を形成する。
次に、このキャビティ４に溶融樹脂を射出し、溶融樹脂
が流動状態にあるうちに、加圧ガスを溶融樹脂中に圧入
する。キャビティ４内に加圧ガスを圧入しつつ、キャビ
ティ４の容積を拡大する。キャビティ４の容積拡大は、
キャビティ４に射出された溶融樹脂に残る樹脂射出圧、
加圧ガスの圧力、および成形機１００の型締用シリンダ
１０４の作動により可動コア９を後退させ、それと相反
して、パーティング面が開かないように、可動側型板１
０を油圧シリンダ２４により固定側型板８に押圧した状
態で維持する必要がある。そのために油圧シリンダ２４
は、可動コア９が後退するのと相反するタイミングで前
進し、可動側型板１０を固定側型板８に押圧した状態で
前進する。型締用シリンダ１０４の後退と、油圧シリン
ダ２４の同調タイミングは成形品の試験成形時において
決定される。そして成形品５は、キャビティ４の容積を
拡大したままで冷却される。
より説明すると、第４図および第５図に示すように、成
形機１００を型締状態とし、キャビティ４を形成する。
次に、このキャビティ４に溶融樹脂を射出し、溶融樹脂
が流動状態にあるうちに、加圧ガスを溶融樹脂中に圧入
する。キャビティ４内に加圧ガスを圧入しつつ、キャビ
ティ４の容積を拡大する。キャビティ４の容積拡大は、
キャビティ４に射出された溶融樹脂に残る樹脂射出圧、
加圧ガスの圧力、および成形機１００の型締用シリンダ
１０４の作動により可動コア９を後退させ、それと相反
して、パーティング面が開かないように、可動側型板１
０を油圧シリンダ２４により固定側型板８に押圧した状
態で維持する必要がある。そのために油圧シリンダ２４
は、可動コア９が後退するのと相反するタイミングで前
進し、可動側型板１０を固定側型板８に押圧した状態で
前進する。型締用シリンダ１０４の後退と、油圧シリン
ダ２４の同調タイミングは成形品の試験成形時において
決定される。そして成形品５は、キャビティ４の容積を
拡大したままで冷却される。
【００２１】次に、成形品５が完全に冷却されると、第
４図に示すように、型締用シリンダ１０４により型締盤
１０２が後退し、固定側型板８と可動側型板１０が型開
きする。
４図に示すように、型締用シリンダ１０４により型締盤
１０２が後退し、固定側型板８と可動側型板１０が型開
きする。
【００２２】次に、図５に示すように、油圧シリンダ２
４をさらに前進させると、可動側型板１０が前進し、可
動コア９が可動側型板１０に対し後退し、成形品５と可
動コア９が離型すると共に、エジェクタピン１７の突起
部２０とガス注入用ニードル３の先端が成形品５より離
型する。
４をさらに前進させると、可動側型板１０が前進し、可
動コア９が可動側型板１０に対し後退し、成形品５と可
動コア９が離型すると共に、エジェクタピン１７の突起
部２０とガス注入用ニードル３の先端が成形品５より離
型する。
【００２３】次に、図６に示すように、油圧シリンダ２
４を後退させると、可動側型板１０が可動コア９に対し
後退し、可動コア９が、成形品５を突き出すと共に、ス
トッパ１８が可動側型板１０に付勢され、可動コア９に
対してエジェクタピン１７が後退し、成形品５の離型が
完了する。
４を後退させると、可動側型板１０が可動コア９に対し
後退し、可動コア９が、成形品５を突き出すと共に、ス
トッパ１８が可動側型板１０に付勢され、可動コア９に
対してエジェクタピン１７が後退し、成形品５の離型が
完了する。
【００２４】
【発明の効果】このように、シリンダにより可動型を固
定型に押し付けているため、扉などのような比較的表面
積の大きい中空成形品の場合に、一定の型締力が得ら
れ、パーティング面にバリなどの発生がない外観性の良
い、精度の高い成形品が得られる。
定型に押し付けているため、扉などのような比較的表面
積の大きい中空成形品の場合に、一定の型締力が得ら
れ、パーティング面にバリなどの発生がない外観性の良
い、精度の高い成形品が得られる。
【００２５】また、成形機の型締用シリンダとの同調が
容易で、キャビティ容積拡大タイミング、容積拡大速度
が合わせ易く、調整が容易にできる。
容易で、キャビティ容積拡大タイミング、容積拡大速度
が合わせ易く、調整が容易にできる。
【００２６】また、前もって、エジェクタピンやガス注
入用ノズルを離型させるため、これらのコアピン部に剥
離などがない外観性の良い成形品が得られる。
入用ノズルを離型させるため、これらのコアピン部に剥
離などがない外観性の良い成形品が得られる。
【図１】本発明における一実施例で、射出成形金型を成
形機へ装着した状態を示す正面図である。
形機へ装着した状態を示す正面図である。
【図２】同じく、射出成形金型の断面図（型締めし、溶
融樹脂が射出された状態）である。
融樹脂が射出された状態）である。
【図３】同じく、射出成形金型の断面図（型締めし、溶
融樹脂中に加圧ガスが圧入され、キャビティが拡大した
状態）である。
融樹脂中に加圧ガスが圧入され、キャビティが拡大した
状態）である。
【図４】同じく、射出成形金型の断面図（型開きし、成
形品がキャビティより離型した状態）である。
形品がキャビティより離型した状態）である。
【図５】同じく、射出成形金型の断面図（油圧シリンダ
が前進し、エジェクタピンが離型した状態）である。
が前進し、エジェクタピンが離型した状態）である。
【図６】同じく、射出成形金型の断面図（油圧シリンダ
が後退し、成形品を取り出す状態）である。
が後退し、成形品を取り出す状態）である。
【図７】同じく、射出成形金型の結合手段を示す説明図
である。
である。
５ 中空成形品 １ 射出成形金型 ４ キャビティ ８ 固定型（固定側型板） １０ 可動型（可動側型板） １３ 中央穴部（貫通穴） ９ 可動コア ２４ 連結用シリンダ １９ 可動コア穴部（貫通穴） １６ 連結板（エジェクタプレート） １７ エジェクタピン ２０ コアピン部（突起部） ３ ガス注入用ニードル １５ 溝部 １８ Ｌ状部（ストッパ） １００ 成形機 １０４ 型締用シリンダ
Claims (3)
- 【請求項１】中空成形品を成形する射出成形金型におい
て、キャビティを有する固定型と、この固定型とパーテ
ィング面を形成する可動型と、この可動型の略中央穴部
を貫通して摺動可能に配設されてなリ、前記固定型に対
して前進後退可能な可動コアと、前記可動型と可動コア
を連結し、可動コアを前記可動型に対し、相対移動可能
とする連結用シリンダと、前記可動コアの移動軸と平行
に、可動コア穴部を貫通して摺動可能に配設してなり、
一方は、キャビティ面に突出し、他方は、前記可動型に
当接した連結板に挟持されたエジェクタピンおよび該エ
ジェクタピン先端にて金型を形成するコアピン部と、前
記可動コアを貫通し、キャビテイ内に突設したガス注入
用ノズルとを備えたことを特徴とする射出成形金型。 - 【請求項２】前記連結板は、前記可動コアの移動軸に対
して直角に形成された溝部に挿通され、この溝部によ
り、前記可動コアの移動軸方向に所定の移動量を許容さ
れ、可動コアより突出した両端に前記可動型に対してＬ
状部を形成し、このＬ状部先端が可動型に当接し、該可
動型の後退に伴って、エジェクタクピンが後退すること
を特徴とする請求項２記載の射出成形金型。 - 【請求項３】中空成形品を成形する射出成形金型におい
て、キャビティを有する固定型と、この固定型とパーテ
ィング面を形成する可動型と、この可動型の略中央穴部
を貫通して摺動可能に配設されてなり、前記固定型に対
して前進後退可能な可動コアと、前記可動型と前記可動
コアを連結し、可動コアを可動型に対し、相対移動可能
とする連結用シリンダと、可動コアの移動軸と平行に、
可動コア穴部を貫通して摺動可能に配設してなり、一方
は、前記キャビティ面に突出し、他方は、前記可動型に
連動した連結板に固定されたエジェクタピンおよび該エ
ジェクタピン先端にて金型を形成するコアピン部と、前
記可動コアを貫通し、前記キャビテイ内に突設したガス
注入用ニードルとにより、前記可動コアの前進位置にて
前期成形品のキャビティを成形させる工程と、このキャ
ビティ内に溶融樹脂を射出し、この溶融樹脂中に加圧ガ
スを圧入しつつ、または圧入した後、連結用シリンダの
押圧によって可動型を固定型に押圧した状態を維持しつ
つ、前記可動コアを、成形機の型締用シリンダの作動に
より、後退させることによってキャビティの容積を拡大
させる工程と、中空成形品を冷却後、成形機の型締用シ
リンダによって、前記可動型及び可動コアを後退させて
固定型から離した後、前記型締用シリンダはそのまま
で、前記連結用シリンダをさらに前進させ、中空成形品
を可動コア、エジェクタピンおよびガス注入用ノズルか
らあらかじめ離型させる工程と、前記型締用シリンダは
そのままで、前記連結用シリンダを後退させ、中空成形
品をキャビティから離型し取り出す工程よりなることを
特徴とする中空成形品の成形方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26442196A JPH10109319A (ja) | 1996-10-04 | 1996-10-04 | 中空成形品の射出成形金型およびその成形方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26442196A JPH10109319A (ja) | 1996-10-04 | 1996-10-04 | 中空成形品の射出成形金型およびその成形方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10109319A true JPH10109319A (ja) | 1998-04-28 |
Family
ID=17402951
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP26442196A Pending JPH10109319A (ja) | 1996-10-04 | 1996-10-04 | 中空成形品の射出成形金型およびその成形方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10109319A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR19990038618A (ko) * | 1997-11-06 | 1999-06-05 | 신현준 | 중공의 복잡한 형상으로 된 성형체의 분말사출성형방법 |
| CN105172042A (zh) * | 2015-08-11 | 2015-12-23 | 苏州市博奥塑胶电子有限公司 | 一种笔记本电脑电池外壳模具 |
| CN107521050A (zh) * | 2017-10-17 | 2017-12-29 | 青岛海信模具有限公司 | 无拔模斜度的注塑模具及脱模方法 |
| CN107672123A (zh) * | 2017-11-14 | 2018-02-09 | 东莞德威铸造制品有限公司 | 模内成型模具及其顶出机构 |
| KR101974380B1 (ko) * | 2018-11-20 | 2019-05-02 | 고려기술주식회사 | 저 압력 사출성형 제어방법 |
-
1996
- 1996-10-04 JP JP26442196A patent/JPH10109319A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR19990038618A (ko) * | 1997-11-06 | 1999-06-05 | 신현준 | 중공의 복잡한 형상으로 된 성형체의 분말사출성형방법 |
| CN105172042A (zh) * | 2015-08-11 | 2015-12-23 | 苏州市博奥塑胶电子有限公司 | 一种笔记本电脑电池外壳模具 |
| CN107521050A (zh) * | 2017-10-17 | 2017-12-29 | 青岛海信模具有限公司 | 无拔模斜度的注塑模具及脱模方法 |
| CN107521050B (zh) * | 2017-10-17 | 2024-03-12 | 青岛海信模具有限公司 | 无拔模斜度的注塑模具及脱模方法 |
| CN107672123A (zh) * | 2017-11-14 | 2018-02-09 | 东莞德威铸造制品有限公司 | 模内成型模具及其顶出机构 |
| CN107672123B (zh) * | 2017-11-14 | 2023-11-10 | 东莞德威铸造制品有限公司 | 模内成型模具及其顶出机构 |
| KR101974380B1 (ko) * | 2018-11-20 | 2019-05-02 | 고려기술주식회사 | 저 압력 사출성형 제어방법 |
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