JPH10107683A - スペクトル拡散通信装置 - Google Patents

スペクトル拡散通信装置

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JPH10107683A
JPH10107683A JP8254703A JP25470396A JPH10107683A JP H10107683 A JPH10107683 A JP H10107683A JP 8254703 A JP8254703 A JP 8254703A JP 25470396 A JP25470396 A JP 25470396A JP H10107683 A JPH10107683 A JP H10107683A
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signal
spread
level
spread signal
interference wave
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JP8254703A
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Inventor
Tetsuya Kawachi
哲也 河内
Hiroaki Tanaka
裕明 田中
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 受信した拡散信号のレベルを容易に求めるこ
とができ、これによって拡散信号に含まれる拡散信号よ
りレベル高い狭帯域妨害波を除去することができるスペ
クトル拡散通信装置を提供する。 【解決手段】 リミッタ6で一定のレベルに制限された
拡散信号と、同じくリミッタ8で拡散信号のレベルより
一定比率高いレベルに制限されたパイロット信号を、信
号合成器9で合成して発信する。 【効果】 受信時に、パイロット信号により、簡単な回
路で受信信号から拡散信号のレベルを求めることがで
き、これによって拡散信号に印加された拡散信号よりレ
ベルの高い狭帯域妨害波を除去することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スペクトル拡散通
信装置、特に受信時の狭帯域妨害波の除去に適したスペ
クトル拡散通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図19に、従来のスペクトル拡散通信装
置における狭帯域妨害波除去手段の一部である拡散信号
のレベル検出回路の例を示す。図19においてレベル検
出回路200は3つの帯域通過フィルタ201、20
2、203とレベル比較回路204、切り換えスイッチ
205、検波器206、入力端子207、出力端子20
8で構成されている。切り換えスイッチ205は制御端
子205aを有する。3つの帯域通過フィルタ201、
202、203の入力側は1つにまとめられて入力端子
207に接続され、出力側はそれぞれ2つに分けられ、
それぞれレベル比較回路204と切り換えスイッチ20
5に接続される。レベル比較回路204の出力は切り換
えスイッチ205の制御端子205aに接続され、切り
換えスイッチ205の出力は検波器206を介して出力
端子208に接続されている。
【0003】図20に、拡散信号のスペクトルと3つの
帯域通過フィルタ201、202、203の関係を示
す。図20において、200sは拡散信号を、201
w、202w、203wはそれぞれ3つの帯域通過フィ
ルタ201、202、203の通過帯域を示す。図20
に示すように、3つの帯域通過フィルタ201、20
2、203の通過帯域201w,202w,203w
は、拡散信号の周波数帯域の中央部付近に互いに重なら
ないようにして設定されている。
【0004】図19において、信号受信手段(図示せ
ず)で受信された拡散信号は、入力端子207から入力
されて3つに分けられ、3つの帯域通過フィルタ20
1、202、203に入力される。拡散信号は、その周
波数帯域においてほぼ均一に分布するため、図20に示
すように、各帯域通過フィルタ201、202、203
を通過した拡散信号はほぼ同じレベルになる。ところが
拡散信号に狭帯域妨害波が加わっていると、その狭帯域
妨害波の周波数を通過帯域内に含む帯域通過フィルタの
出力は、他の帯域通過フィルタの出力よりレベルが高く
なる。そこで、3つの帯域通過フィルタ201、20
2、203の出力をレベル比較回路204で比較し、最
もレベルの低い信号が検出された通過帯域の信号を通過
させるように切り換えスイッチ205を制御する。切り
換えスイッチ205はレベル比較回路204の制御にし
たがって3つの帯域通過フィルタ201、202、20
3を通過した信号の中からレベルが最も低い信号を拡散
信号のレベルとして通過させ検波器206に入力する。
検波器206は入力された信号のレベルを検出し出力端
子208に出力する。このようにして拡散信号のレベル
を検出し、これを元に、狭帯域妨害波除去回路(図示せ
ず)により拡散信号に含まれる、拡散信号よりレベルの
高い狭帯域妨害波の除去を行う。
【0005】なお、図19の例では帯域通過フィルタを
3個としているが、帯域通過フィルタの数を多くし、そ
の通過帯域を狭くするほど拡散信号のレベルの検出精度
は高くなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
レベル検出回路では、拡散信号のレベルを検出するため
に多数の帯域通過フィルタが必要となり、またそのレベ
ル比較のための回路が必要で、装置が複雑となってい
た。
【0007】本発明は上記問題点を解決することを目的
とするもので、拡散信号の送信時に拡散信号のレベルを
求めるための情報を同時に送信し、また拡散信号の受信
時に簡単な装置で拡散信号のレベルを検出し、拡散信号
よりレベルの高い狭帯域妨害波を除去することのできる
スペクトル拡散通信装置を提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のスペクトル拡散通信装置は、拡散信号と同
時に、前記拡散信号と一定のレベル比を有するパイロッ
ト信号を送信する信号送信手段と、前記拡散信号を受信
する信号受信手段と、受信した前記拡散信号に含まれる
狭帯域妨害波を除去する狭帯域妨害波除去手段を少なく
とも有することを特徴とする。
【0009】また、本発明のスペクトル拡散通信装置
は、拡散信号と同時に、前記拡散信号の周波数帯域に、
前記拡散信号より一定比率レベルの高い非拡散信号を多
重させて送信する信号送信手段と、前記拡散信号を受信
する信号受信手段と、受信した前記拡散信号に含まれる
狭帯域妨害波を除去する狭帯域妨害波除去手段を少なく
とも有することを特徴とする。
【0010】また、本発明のスペクトル拡散通信装置
は、拡散信号と同時に、前記拡散信号と一定のレベル比
を有する制御用信号を送信する信号送信手段と、前記拡
散信号を受信する信号受信手段と、受信した前記拡散信
号に含まれる狭帯域妨害波を除去する狭帯域妨害波除去
手段を少なくとも有することを特徴とする。
【0011】また、本発明のスペクトル拡散通信装置
は、前記拡散信号を、互いに異なる拡散符号で拡散した
複数の拡散信号を同じ周波数帯域に重ねた多重信号とす
ることを特徴とする。
【0012】また、本発明のスペクトル拡散通信装置
は、拡散信号を送信する信号送信手段と、前記拡散信号
と同時に、前記拡散信号と共に送信された前記拡散信号
と一定のレベル比を有するパイロット信号を受信する信
号受信手段と、前記パイロット信号のレベルから前記拡
散信号のレベルを求め、前記拡散信号よりレベルの高い
狭帯域妨害波を除去する狭帯域妨害波除去手段を少なく
とも有することを特徴とする。
【0013】また、本発明のスペクトル拡散通信装置
は、拡散信号を送信する信号送信手段と、前記拡散信号
と同時に、前記拡散信号と共に送信された前記拡散信号
に多重され前記拡散信号より一定比率レベルの高い非拡
散信号を受信する信号受信手段と、前記非拡散信号のレ
ベルに応じて前記拡散信号のレベルを求め、前記拡散信
号よりレベルの高い狭帯域妨害波を除去する狭帯域妨害
波除去手段を少なくとも有することを特徴とする。
【0014】また、本発明のスペクトル拡散通信装置
は、拡散信号を送信する信号送信手段と、前記拡散信号
と同時に、前記拡散信号と共に送信された前記拡散信号
と一定のレベル比を有する制御用信号を受信する信号受
信手段と、前記制御用信号のレベルから前記拡散信号の
レベルを求め、前記拡散信号よりレベルの高い狭帯域妨
害波を除去する狭帯域妨害波除去手段を少なくとも有す
ることを特徴とする。
【0015】また、本発明のスペクトル拡散通信装置に
おいて、前記狭帯域妨害波除去手段は、周波数軸上でレ
ベルを制限するリミッタとして動作する静磁波フィルタ
であることを特徴とする。
【0016】また、本発明のスペクトル拡散通信装置に
おいて、前記狭帯域妨害波除去手段は、前記拡散信号の
スペクトルを時間信号に変換する周波数・時間変換回路
と、周波数・時間変換された前記拡散信号の振幅を時間
軸上で制限する振幅制限回路と、時間信号にされ振幅制
限された前記拡散信号をスペクトルに戻す時間・周波数
変換回路で構成されることを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】図1に本発明のスペクトル拡散通
信装置の一実施例を示す。図1において、スペクトル拡
散通信装置1は、狭帯域妨害波除去手段13、ミキサ1
4、逆拡散器15、信号出力端子16、および信号送信
手段17で構成される。信号送信手段17は、信号入力
端子2、信号拡散器3、ローカル信号源4、ミキサ5、
リミッタ6、パイロット信号発生器7、リミッタ8、信
号合成器9、アンプ10、アンテナ共用器11、アンテ
ナ12で構成される。このうち、アンテナ共用器11と
アンテナ12は信号受信手段18を兼ねる。
【0018】ここで、信号入力端子2は信号拡散器3を
介してミキサ5に接続され、ローカル信号源4もミキサ
5に接続される。ミキサ5の出力はリミッタ6を介して
信号合成器9に接続される。パイロット信号発生器7は
リミッタ8を介して信号合成器9に接続される。信号合
成器9の出力はアンプ10とアンテナ共用器11を介し
てアンテナ12に接続される。また、アンテナ共用器1
1は狭帯域妨害波除去手段13を介してミキサ14に接
続され、ローカル信号源4もミキサ14に接続される。
ミキサ14の出力は逆拡散器15を介して信号出力端子
16に接続される。
【0019】このように構成されたスペクトル拡散通信
装置1において、信号入力端子2から入力された信号
は、信号拡散器3でスペクトル拡散され、ミキサ5で周
波数変換され、リミッタ6で一定のレベルに制限されて
信号合成器9に入力される。一方、パイロット信号発生
器7から出力されたパイロット信号は、リミッタ8で一
定のレベルに制限されて信号合成器9に入力される。こ
の時、リミッタ8で制限されるパイロット信号は、リミ
ッタ6で制限される拡散信号と一定のレベル比を有する
ように設定してある。信号合成器9に入力された拡散信
号およびパイロット信号は、信号合成器9で合成され、
アンプ10で増幅され、アンテナ共用器11を経由して
アンテナ12より放射される。また、アンテナ12で受
信した信号は、アンテナ共用器11を経由して狭帯域妨
害波除去手段13に入力されて狭帯域妨害波を除去さ
れ、ミキサ14で周波数変換され、逆拡散器15で逆拡
散されて信号出力端子16に出力される。
【0020】図2に信号合成器9で合成された信号のス
ペクトルの例を示す。図2において、横軸は周波数を、
縦軸は信号のレベルを表す。また、aは拡散信号を、b
はパイロット信号を表す。パイロット信号bは拡散信号
aの周波数帯域より少し低い周波数で、そのレベルは、
一定のレベル比として拡散信号aのレベルより5dB高
く設定されている。
【0021】このように、パイロット信号と拡散信号が
一定のレベル比を有するように設定しておくことによ
り、信号受信時にパイロット信号のレベルから雑音に埋
もれる可能性のある拡散信号のレベルを求め、拡散信号
よりレベルの高い狭帯域妨害波を除去することができ
る。
【0022】なお、図2の例ではパイロット信号の周波
数は拡散信号の周波数帯域より低く設定しているが、こ
れは拡散信号の周波数帯域よりも高く設定しても、ある
いは拡散信号の周波数帯域の中に設定しても良い。ま
た、パイロット信号は1本であるが、パイロット信号の
周波数と狭帯域妨害波の周波数が一致する場合があるこ
とを考慮して、複数のパイロット信号を使用しても良
い。また、一定のレベル比として、パイロット信号のレ
ベルを拡散信号のレベルより5dB高く設定したが、パ
イロット信号のレベルから拡散信号のレベルを求められ
るものであれば、レベル比は5dBに限るものではな
く、10dBや20dBでも良く、またパイロット信号
の周波数が拡散信号の周波数帯域外であれば、パイロッ
ト信号のレベルが拡散信号のレベルと同じ、あるいは低
い0dBや−5dB、−10dBなどでも良い。
【0023】図3に本発明のスペクトル拡散通信装置の
別の実施例を示す。図3において、スペクトル拡散通信
装置20は、狭帯域妨害波除去手段33、ミキサ34、
逆拡散器35、信号出力端子36、信号送信手段37で
構成される。信号送信手段37は、信号入力端子21、
信号拡散器22、ローカル信号源23、ミキサ24、リ
ミッタ25、非拡散信号入力端子26、ミキサ27、リ
ミッタ28、信号合成器29、アンプ30、アンテナ共
用器31、アンテナ32で構成される。このうち、アン
テナ共用器31とアンテナ32は信号受信手段38を兼
ねる。
【0024】ここで、信号入力端子21は信号拡散器2
2を介してミキサ24に接続され、ミキサ24の出力は
リミッタ25を介して信号合成器29に接続される。一
方、非拡散信号入力端子26はミキサ27に接続され、
ミキサ27の出力はリミッタ28を介して信号合成器2
9に接続される。また、ローカル信号源23の出力はミ
キサ24およびミキサ27に接続される。信号合成器2
9の出力はアンプ30とアンテナ共用器31を介してア
ンテナ32に接続される。また、アンテナ共用器31は
狭帯域妨害波除去手段33を介してミキサ34に接続さ
れ、ローカル信号源23もミキサ34に接続される。ミ
キサ34の出力は逆拡散器35を介して信号出力端子3
6に接続される。
【0025】このように構成されたスペクトル拡散通信
装置20において、信号入力端子21から入力された信
号は、信号拡散器22でスペクトル拡散され、ミキサ2
4で周波数変換され、リミッタ25で一定のレベルに制
限されて信号合成器29に入力される。一方、非拡散信
号入力端子26から入力された信号は、ミキサ27で周
波数変換され、リミッタ28で一定のレベルに制限され
て信号合成器29に入力される。この時、リミッタ28
で制限される非拡散信号のレベルは、リミッタ25で制
限される拡散信号のレベルより一定比率高くなるように
設定してある。信号合成器29に入力された拡散信号と
非拡散信号は、信号合成器29で合成され、アンプ30
で増幅され、アンテナ共用器31を経由してアンテナ3
2より放射される。また、アンテナ32で受信した信号
は、アンテナ共用器31を経由して狭帯域妨害波除去手
段33に入力されて狭帯域妨害波を除去され、ミキサ3
4で周波数変換され、逆拡散器35で逆拡散されて信号
出力端子36に出力される。
【0026】図4に信号合成器29で合成された信号の
スペクトルの例を示す。図4において、横軸は周波数
を、縦軸は信号のレベルを表す。また、cは拡散信号
を、dは非拡散信号を表す。非拡散信号dの周波数帯域
は拡散信号cの周波数帯域と重なり、そのレベルは、一
定のレベル比として拡散信号cのレベルより5dB高く
設定されている。
【0027】このように、非拡散信号のレベルを拡散信
号のレベルより一定比率高くしておくことにより、信号
受信時に非拡散信号のレベルから雑音に埋もれる可能性
のある拡散信号のレベルを求め、拡散信号よりレベルの
高い狭帯域妨害波を除去することができる。
【0028】なお、図4の例では非拡散信号は4本であ
るが、拡散信号の品質に影響のない範囲で非拡散信号の
本数は自由に設定できる。また、非拡散信号のレベルを
拡散信号のレベルより5dB高く設定したが、拡散信号
よりレベルが高く、非拡散信号のレベルから拡散信号の
レベルを求められるものであれば、レベル比は5dBに
限るものではなく、10dBや20dBでも良い。
【0029】図5に本発明のスペクトル拡散通信装置の
さらに別の実施例を示す。図5において、スペクトル拡
散通信装置40は、狭帯域妨害波除去手段52、ミキサ
53、逆拡散器54、信号出力端子55、信号送信手段
56で構成される。信号送信手段56は、信号入力端子
41、信号拡散器42、ローカル信号源43、ミキサ4
4、リミッタ45、通信の制御を行うための制御用信号
発生器46、リミッタ47、信号合成器48、アンプ4
9、アンテナ共用器50、アンテナ51で構成される。
このうち、アンテナ共用器50とアンテナ51は信号受
信手段57を兼ねる。
【0030】ここで、信号入力端子41は信号拡散器4
2を介してミキサ44に接続され、ローカル信号源43
もミキサ44に接続される。ミキサ44の出力はリミッ
タ45を介して信号合成器48に接続される。制御用信
号発生器46はリミッタ47を介して信号合成器48に
接続される。信号合成器48の出力はアンプ49とアン
テナ共用器50を介してアンテナ51に接続される。ま
た、アンテナ共用器50は狭帯域妨害波除去手段52を
介してミキサ53に接続され、ローカル信号源43もミ
キサ53に接続される。ミキサ53の出力は逆拡散器5
4を介して信号出力端子55に接続される。
【0031】このように構成されたスペクトル拡散通信
装置40において、信号入力端子41から入力された信
号は、信号拡散器42でスペクトル拡散され、ミキサ4
4で周波数変換され、リミッタ45で一定のレベルに制
限されて信号合成器48に入力される。一方、制御用信
号発生器46から出力された制御用信号は、リミッタ4
7で一定のレベルに制限されて信号合成器48に入力さ
れる。この時、リミッタ47で制限される制御用信号
は、リミッタ45で制限される拡散信号と一定のレベル
比を有するように設定してある。信号合成器48に入力
された拡散信号と制御用信号の2つの信号は、信号合成
器48で合成され、アンプ49で増幅され、アンテナ共
用器50を経由してアンテナ51より放射される。ま
た、アンテナ51で受信した信号は、アンテナ共用器5
0を経由して狭帯域妨害波除去手段52に入力されて狭
帯域妨害波を除去され、ミキサ53で周波数変換され、
逆拡散器54で逆拡散されて信号出力端子55に出力さ
れる。
【0032】図6に信号合成器48で合成された信号の
スペクトルの例を示す。図6において、横軸は周波数
を、縦軸は信号のレベルを表す。またeは拡散信号を、
fは制御用信号を表す。制御用信号fは拡散信号eの周
波数帯域より少し高い周波数で、そのレベルは、一定の
レベル比として拡散信号eのレベルより5dB高く設定
されている。
【0033】このように、制御用信号と拡散信号が一定
のレベル比を有するように設定しておくことにより、信
号受信時に制御用信号のレベルから雑音に埋もれる可能
性のある拡散信号のレベルを求め、拡散信号よりレベル
の高い狭帯域妨害波を除去することができる。
【0034】なお、図6の例では制御用信号の周波数は
拡散信号の周波数帯域より高く設定しているが、これは
拡散信号の周波数帯域よりも低く設定しても、あるいは
拡散信号の周波数帯域の中に設定しても良い。また、制
御用信号のレベルを拡散信号のレベルより5dB高く設
定したが、制御用信号のレベルから拡散信号のレベルを
求められるものであれば、レベル比は5dBに限るもの
ではなく、10dBや20dBでも良く、また制御用信
号の周波数が拡散信号の周波数帯域外であれば、制御用
信号のレベルが拡散信号のレベルと同じ、あるいは低い
0dBや−5dB、−10dBなどでも良い。
【0035】図7に本発明のスペクトル拡散通信装置の
さらに別の実施例を示す。図7において、スペクトル拡
散通信装置60は、狭帯域妨害波除去手段73、ミキサ
74、逆拡散器75、信号出力端子76、信号送信手段
77で構成される。信号送信手段77は、信号入力端子
61a、61b、・・・61n、信号拡散器62a、6
2b、・・・62n、ローカル信号源63、ミキサ64
a、64b、・・・64n、リミッタ65a、65b、
・・・65n、信号合成器66、パイロット信号発生器
67、リミッタ68、信号合成器69、アンプ70、ア
ンテナ共用器71、アンテナ72で構成される。このう
ち、アンテナ共用器71とアンテナ72は信号受信手段
78を兼ねる。
【0036】ここで、信号入力端子61a、61b、・
・・61nは信号拡散器62a、62b、・・・62n
を介してミキサ64a、64b、・・・64nにそれぞ
れ接続され、ローカル信号源63はミキサ64a、64
b、・・・64nのそれぞれに接続される。ミキサ64
a、64b、・・・64nの出力はそれぞれリミッタ6
5a、65b、・・・65nを介して信号合成器66に
接続される。信号合成器66の出力は信号合成器69に
接続される。一方、パイロット信号発生器67はリミッ
タ68を介して信号合成器69に接続される。信号合成
器69の出力はアンプ70とアンテナ共用器71を介し
てアンテナ72に接続される。また、アンテナ共用器7
1は狭帯域妨害波除去手段73を介してミキサ74に接
続され、ローカル信号源63もミキサ74に接続され
る。ミキサ74の出力は逆拡散器75を介して信号出力
端子76に接続される。
【0037】このように構成されたスペクトル拡散通信
装置60において、信号入力端子61a、61b、・・
・61nから入力された信号は、それぞれ拡散器62
a、62b、・・・62nでスペクトル拡散され、ミキ
サ64a、64b、・・・64nで周波数変換され、リ
ミッタ65a、65b、・・・65nで一定のレベルに
制限されて信号合成器66で合成され、信号合成器69
に入力される。一方、パイロット信号発生器67から出
力された信号は、リミッタ68で一定のレベルに制限さ
れて信号合成器69に入力される。この時、リミッタ6
8で制限されるパイロット信号は、信号合成器66から
出力される合成された拡散信号と一定のレベル比を有す
るように設定してある。信号合成器69に入力された拡
散信号とパイロット信号は、信号合成器69で合成さ
れ、アンプ70で増幅され、アンテナ共用器71を経由
してアンテナ72より放射される。また、アンテナ72
で受信した信号は、アンテナ共用器71を経由して狭帯
域妨害波除去手段73に入力されて狭帯域妨害波を除去
され、ミキサ74で周波数変換され、逆拡散器75で逆
拡散されて信号出力端子76に出力される。
【0038】図8に信号合成器69で合成された信号の
スペクトルの例を示す。図8において、横軸は周波数
を、縦軸は信号のレベルを表す。また、gは複数の拡散
信号が合成された信号を、hはパイロット信号を表す。
パイロット信号hは合成された拡散信号gの周波数帯域
より少し低い周波数で、そのレベルは、一定のレベル比
として合成された拡散信号gのレベルより5dB高く設
定されている。
【0039】このように、パイロット信号と拡散信号が
一定のレベル比を有するように設定しておくことによ
り、信号受信時にパイロット信号のレベルから雑音に埋
もれる可能性のある拡散信号のレベルを求め、拡散信号
よりレベルの高い狭帯域妨害波を除去することができ
る。
【0040】なお、図8の例ではパイロット信号の周波
数は拡散信号の周波数帯域より低く設定しているが、こ
れは拡散信号の周波数帯域よりも高く設定しても、ある
いは拡散信号の周波数帯域の中に設定しても良い。ま
た、パイロット信号は1本であるが、パイロット信号の
周波数と狭帯域妨害波の周波数が一致する場合があるこ
とを考慮して、複数のパイロット信号を使用しても良
い。また、パイロット信号のレベルを拡散信号のレベル
より5dB高く設定したが、パイロット信号のレベルか
ら拡散信号のレベルを求められるものであれば、レベル
比は5dBに限るものではなく、10dBや20dBで
も良く、またパイロット信号の周波数が拡散信号の周波
数帯域外であれば、パイロット信号のレベルが拡散信号
のレベルと同じ、あるいは低い0dBや−5dB、−1
0dBなどでも良い。
【0041】なお、上記の図1、図3、図5、図7の実
施例においては、拡散信号やパイロット信号、非拡散信
号、制御用信号のレベルの設定にリミッタを利用してい
るが、これはレベルを目的の値に設定できるものであれ
ば、自動利得制御アンプなどの別の装置を用いても良
い。
【0042】図9に本発明のスペクトル拡散通信装置の
さらに別の実施例を示す。図9において、スペクトル拡
散通信装置80はアンテナ81、アンテナ共用器82、
狭帯域妨害波除去手段83、ローカル信号源84、ミキ
サ85、逆拡散器86、信号出力端子87、信号送信回
路88、信号入力端子89で構成される。狭帯域妨害波
除去手段83は、分配器90、パイロット信号検出回路
91、レベル検出回路92、狭帯域妨害波除去回路93
で構成される。このうち、アンテナ81とアンテナ共用
器82は信号受信手段94を構成している。また、アン
テナ81とアンテナ共用器82は、信号送信回路88と
信号入力端子89を加えて信号送信手段95を構成して
いる。
【0043】ここで、アンテナ81はアンテナ共用器8
2と分配器90を介してパイロット信号検出回路91と
狭帯域妨害波除去回路93の両方に接続される。パイロ
ット信号検出回路91はレベル検出回路92を介して狭
帯域妨害波除去回路93に接続される。狭帯域妨害波除
去回路93はミキサ85に接続される。一方、ローカル
信号源84もミキサ85に接続される。ミキサ85は逆
拡散器86を介して信号出力端子87に接続される。そ
して、アンテナ共用器82は信号送信回路88を介して
信号入力端子89に接続される。
【0044】このように構成されたスペクトル拡散通信
装置80において、信号入力端子89から入力された信
号は信号送信回路88とアンテナ共用器82を介してア
ンテナ81より放射される。また、アンテナ81で受信
した信号はアンテナ共用器82を経由して分配器90で
2つに分けられ、一方はパイロット信号検出回路91
に、他方は狭帯域妨害波除去回路93に入力される。パ
イロット信号検出回路91では、受信した信号の中から
パイロット信号を検出する。パイロット信号はレベル検
出回路92に入力され、ここで、あらかじめ決められて
いる拡散信号とパイロット信号のレベル比から拡散信号
のレベルが求められ、その情報が狭帯域妨害波除去回路
93に入力される。狭帯域妨害波除去回路93では、レ
ベル検出回路92からの情報にしたがって、拡散信号に
含まれる、拡散信号よりレベルの高い狭帯域妨害波を除
去する。狭帯域妨害波を除去された信号はミキサ85で
周波数変換され、逆拡散器86で逆拡散され、信号出力
端子87から出力される。
【0045】図10に図9のスペクトル拡散通信装置に
おける、狭帯域妨害波の除去の状態を示す。図10にお
いて、(a)はアンテナ81で受信した信号のスペクト
ルを、(b)は狭帯域妨害波除去回路93から出力され
る信号のスペクトルを、(c)は逆拡散器86から出力
される信号のスペクトルを示す。ここで、横軸は周波数
を、縦軸は信号のレベルを表す。
【0046】図10(a)において、i1は拡散信号
を、j1はパイロット信号を、k1は狭帯域妨害波を示
す。パイロット信号j1のレベルは拡散信号i1のレベ
ルより5dB高くなっているが、これは一定のレベル比
としてあらかじめ決められており、送信時に設定され
る。パイロット信号検出回路91は、パイロット信号j
1のレベルと、あらかじめ決められているパイロット信
号j1と拡散信号i1のレベル比を元に拡散信号i1の
レベルを求め、このレベルを基準に狭帯域妨害波除去回
路93は狭帯域妨害波k1の周波数軸上のレベルを制限
する。図10(b)は狭帯域妨害波の振幅を制限した状
態を示している。狭帯域妨害波k2のレベルは拡散信号
i2と同じレベルで制限されている。そして、この信号
を逆拡散すると、図10(c)に示すように、狭帯域妨
害波k3のレベルは低下し、逆拡散信号i3は狭帯域妨
害波k3に対して十分に大きいレベル差が確保できる。
【0047】このように、拡散信号と同時に拡散信号と
一定のレベル比を有するパイロット信号を受信すること
により、拡散信号のレベルを求め、拡散信号よりレベル
の高い狭帯域妨害波を除去することができる。
【0048】なお、図10の例ではパイロット信号のレ
ベルは拡散信号より5dB高く設定されているが、パイ
ロット信号のレベルから拡散信号のレベルを検出できる
ものであれば、レベル比は5dBに限るものではなく、
10dBや20dBでも良く、またパイロット信号の周
波数が拡散信号の周波数帯域外であれば、パイロット信
号のレベルが拡散信号のレベルと同じ、あるいは低い0
dBや−5dB、−10dBなどでも良い。
【0049】図11に本発明のスペクトル拡散通信装置
のさらに別の実施例を示す。図11において、スペクト
ル拡散通信装置100はアンテナ101、アンテナ共用
器102、狭帯域妨害波除去手段103、ローカル信号
源104、ミキサ105、逆拡散器106、信号出力端
子107、信号送信回路108、信号入力端子109で
構成される。狭帯域妨害波除去手段103は、分配器1
10、非拡散信号検出回路111、レベル検出回路11
2、狭帯域妨害波除去回路113で構成される。このう
ち、アンテナ101とアンテナ共用器102は信号受信
手段114を構成している。また、アンテナ101とア
ンテナ共用器102は、信号送信回路108と信号入力
端子109を加えて信号送信手段115を構成してい
る。
【0050】ここで、アンテナ101はアンテナ共用器
102と分配器110を介して非拡散信号検出回路11
1と狭帯域妨害波除去回路113の両方に接続される。
非拡散信号検出回路111はレベル検出回路112を介
して狭帯域妨害波除去回路113に接続される。狭帯域
妨害波除去回路113はミキサ105に接続される。一
方、ローカル信号源104もミキサ105に接続され
る。ミキサ105は逆拡散器106を介して信号出力端
子107に接続される。そして、アンテナ共用器102
は信号送信回路108を介して信号入力端子109に接
続される。
【0051】このように構成されたスペクトル拡散通信
装置100において、信号入力端子109から入力され
た信号は信号送信回路108とアンテナ共用器102を
介してアンテナ101より放射される。また、アンテナ
101で受信した信号は、アンテナ共用器102を経由
して分配器110で2つに分けられ、一方は非拡散信号
検出回路111に、他方は狭帯域妨害波除去回路113
に入力される。非拡散信号検出回路111では、受信し
た信号の中から非拡散信号を検出する。非拡散信号はレ
ベル検出回路112に入力され、ここで、あらかじめ決
められている拡散信号と非拡散信号のレベル比から拡散
信号のレベルが求められ、その情報が狭帯域妨害波除去
回路113に入力される。狭帯域妨害波除去回路113
では、レベル検出回路112からの情報にしたがって、
拡散信号に含まれる、拡散信号よりレベルの高い狭帯域
妨害波を除去する。狭帯域妨害波を除去された信号はミ
キサ105で周波数変換され、逆拡散器106で逆拡散
され、信号出力端子107から出力される。
【0052】図12に図11のスペクトル拡散通信装置
における、狭帯域妨害波の除去の状態を示す。図12に
おいて、(a)はアンテナ101で受信した信号のスペ
クトルを、(b)は狭帯域妨害波除去回路113から出
力される信号のスペクトルを、(c)は逆拡散器106
から出力される信号のスペクトルを示す。ここで、横軸
は周波数を、縦軸は信号のレベルを表す。
【0053】図12(a)において、m1は拡散信号
を、n1は非拡散信号を、o1は狭帯域妨害波を示す。
非拡散信号n1のレベルは拡散信号m1のレベルより5
dB高くなっているが、これは一定のレベル比としてあ
らかじめ決められており、送信時に設定されている。非
拡散信号検出回路111は、非拡散信号n1のレベル
と、あらかじめ決められている非拡散信号n1と拡散信
号m1のレベル比を元に拡散信号m1のレベルを求め、
このレベルを基準に狭帯域妨害波除去回路113は狭帯
域妨害波o1の振幅を制限する。図12(b)は狭帯域
妨害波の振幅を制限した状態を示している。狭帯域妨害
波o2と非拡散信号n2のレベルは拡散信号m2と同じ
レベルで制限されている。そして、この信号を逆拡散す
ると、図12(c)に示すように、狭帯域妨害波n3お
よび非拡散信号o3のレベルは低下し、逆拡散信号m3
は狭帯域妨害波n3および非拡散信号o3に対して十分
に大きいレベル差が確保できる。
【0054】このように、拡散信号と同時に拡散信号と
一定のレベル比を有する非拡散信号を受信することによ
り、拡散信号のレベルを求め、拡散信号よりレベルの高
い狭帯域妨害波を除去することができる。
【0055】なお、図12の例では非拡散信号のレベル
は拡散信号より5dB高く設定されているが、拡散信号
よりレベルが高く、非拡散信号のレベルから拡散信号の
レベルを検出できるものであれば、レベル比は5dBに
限るものではなく、10dBや20dBでも良い。
【0056】図13に本発明のスペクトル拡散通信装置
のさらに別の実施例を示す。図13において、スペクト
ル拡散通信装置120はアンテナ121、アンテナ共用
器122、狭帯域妨害波除去手段123、ローカル信号
源124、ミキサ125、逆拡散器126、信号出力端
子127、信号送信回路128、信号入力端子129で
構成される。狭帯域妨害波除去手段123は、分配器1
30、制御用信号検出回路131、レベル検出回路13
2、狭帯域妨害波除去回路133で構成される。このう
ち、アンテナ121とアンテナ共用器122は信号受信
手段134を構成している。また、アンテナ121とア
ンテナ共用器122は、信号送信回路128と信号入力
端子129を加えて信号送信手段135を構成してい
る。
【0057】ここで、アンテナ121はアンテナ共用器
122と分配器130を介して制御用信号検出回路13
1と狭帯域妨害波除去回路133の両方に接続される。
制御用信号検出回路131はレベル検出回路132を介
して狭帯域妨害波除去回路133に接続される。狭帯域
妨害波除去回路133はミキサ125に接続される。一
方、ローカル信号源124もミキサ125に接続され
る。ミキサ125は逆拡散器126を介して信号出力端
子127に接続される。そして、アンテナ共用器122
は信号送信回路128を介して信号入力端子129に接
続される。
【0058】このように構成されたスペクトル拡散通信
装置120において、信号入力端子129から入力され
た信号は信号送信回路128とアンテナ共用器122を
介してアンテナ121より放射される。また、アンテナ
121で受信した信号はアンテナ共用器122を経由し
て分配器130で2つに分けられ、一方は制御用信号検
出回路131に、他方は狭帯域妨害波除去回路133に
入力される。制御用信号検出回路131では、受信した
信号の中から制御用信号を検出する。制御用信号はレベ
ル検出回路132に入力され、ここで、あらかじめ決め
られている拡散信号と制御用信号のレベル比から拡散信
号のレベルが求められ、その情報が狭帯域妨害波除去回
路133に入力される。狭帯域妨害波除去回路133で
は、レベル検出回路132からの情報にしたがって、拡
散信号に含まれる、拡散信号よりレベルの高い狭帯域妨
害波を除去する。狭帯域妨害波を除去された信号はミキ
サ125で周波数変換され、逆拡散器126で逆拡散さ
れ、信号出力端子127から出力される。
【0059】図14に図13のスペクトル拡散通信装置
における、狭帯域妨害波の除去の状態を示す。図14に
おいて、(a)はアンテナ121で受信した信号のスペ
クトルを、(b)は狭帯域妨害波除去回路133から出
力される信号のスペクトルを、(c)は逆拡散器126
から出力される信号のスペクトルを示す。ここで、横軸
は周波数を、縦軸は信号のレベルを表す。
【0060】図14(a)において、p1は拡散信号
を、q1は制御用信号を、r1は狭帯域妨害波を示す。
制御用信号q1のレベルは拡散信号p1のレベルより5
dB高くなっているが、このレベル比はあらかじめ決め
られており、送信時に設定される。制御用信号検出回路
131は、制御用信号q1のレベルと、あらかじめ決め
られている制御用信号q1と拡散信号p1のレベル比を
元に拡散信号q1のレベルを求め、このレベルを基準に
狭帯域妨害波除去回路133は狭帯域妨害波r1の振幅
を制限する。図14(b)は狭帯域妨害波r2の振幅を
制限した状態を示している。狭帯域妨害波r2のレベル
は拡散信号p2と同じレベルで制限されている。そし
て、この信号を逆拡散すると、図14(c)に示すよう
に、狭帯域妨害波r3のレベルは低下し、逆拡散信号p
3は狭帯域妨害波r3に対して十分に大きいレベル差が
確保できる。
【0061】このように、拡散信号と同時に拡散信号と
一定のレベル比を有する制御用信号を受信することによ
り、拡散信号のレベルを求め、拡散信号よりレベルの高
い狭帯域妨害波を除去することができる。
【0062】なお、図14の例では制御用信号のレベル
は拡散信号より5dB高く設定されているが、制御用信
号のレベルから拡散信号のレベルを検出できるものであ
れば、レベル比は5dBに限るものではなく、10dB
や20dBでも良く、また制御用信号の周波数が拡散信
号の周波数帯域外であれば、制御用信号のレベルが拡散
信号のレベルと同じ、あるいは低い0dBや−5dB、
−10dBなどでも良い。
【0063】図15に本発明のスペクトル拡散通信装置
のさらに別の実施例を示す。図15は狭帯域妨害波除去
手段の中の狭帯域妨害波除去回路の構成の例である。ま
た、図16に図15に示す狭帯域妨害波除去回路におけ
る狭帯域妨害波の除去の状態を示す。
【0064】図15において、狭帯域妨害波除去回路1
40は信号入力端子141、増幅率可変アンプ142、
静磁波フィルタ143、レベル設定回路144、レベル
信号入力端子145、信号出力端子146で構成され
る。増幅率可変アンプ142は制御端子142aを有す
る。信号入力端子141は増幅率可変アンプ142を介
して静磁波フィルタ143に接続され、その出力は信号
出力端子146に接続される。一方、レベル信号入力端
子145は、レベル設定回路144を介して増幅率可変
アンプの制御端子142aに接続される。
【0065】信号入力端子141から入力された拡散信
号は増幅率可変アンプ142に入力される。増幅率可変
アンプ142に入力される信号は図16(a)に示すよ
うに、拡散信号s1に狭帯域妨害波t1が含まれた状態
となる。そして、拡散信号s1のレベルと静磁波フィル
タ142の飽和レベルuは一致していない。一方、レベ
ル信号入力端子145から入力された信号にしたがっ
て、拡散信号s1のレベルが静磁波フィルタ143の飽
和レベルuに近づくように、レベル設定回路144は増
幅率可変アンプ142の制御端子142aに制御信号を
送る。増幅率可変アンプ142は、拡散信号s1のレベ
ルを静磁波フィルタ143の飽和レベルuまで増幅し、
静磁波フィルタ143に入力する。静磁波フィルタ14
3に入力される信号は、図16(b)に示すように拡散
信号s2のレベルが静磁波フィルタ143の飽和レベル
uに近づくように増幅されている。そして静磁波フィル
タ143は、その周波数軸上でのリミッタ特性により、
飽和レベルより高いレベルの信号を制限し、信号出力端
子146に出力する。静磁波フィルタ143の出力は、
図16(c)に示すように狭帯域妨害波t3の拡散信号
s3のレベルより高い部分は制限されている。このよう
に、狭帯域妨害波の除去に静磁波フィルタを用いること
によって、帯域阻止フィルタを用いる方法に比べて広帯
域で確実に狭帯域妨害波を除去することができる。
【0066】図17に本発明のスペクトル拡散通信装置
のさらに別の実施例を示す。この場合も、狭帯域妨害波
除去手段の中の狭帯域妨害波除去回路の構成の例であ
る。また、図18に、図17に示す狭帯域妨害波除去回
路における狭帯域妨害波の除去の状態を示す。
【0067】図17において、狭帯域妨害波除去回路1
50は、信号入力端子151、周波数・時間変換回路1
52、レベル信号入力端子153、レベル設定回路15
4、振幅制限回路155、時間・周波数変換回路15
6、信号出力端子157で構成される。振幅制限回路1
55は制御端子155aを有する。信号入力端子151
は周波数・時間変換回路152を介して振幅制限回路1
53に接続される。また、レベル信号入力端子153は
レベル設定回路154を介して振幅制限回路155の制
御端子155aに接続される。振幅制限回路155の出
力は時間・周波数変換回路156を介して信号出力端子
157に接続される。
【0068】図18(a)に信号入力端子151から入
力される信号のスペクトルを示す。拡散信号v1には狭
帯域妨害波w1が含まれている。この信号は、周波数・
時間変換回路152で周波数・時間変換され、時間軸で
振幅が変化する信号になり、振幅制限回路155に入力
される。この信号の波形を図18(b)に示す。図18
(b)において、v2は拡散信号、w2は狭帯域妨害波
である。また、xは振幅制限回路155の振幅制限レベ
ルである。一方、レベル信号入力端子153から入力さ
れた信号にしたがって、狭帯域妨害波w2の振幅を制限
するように、振幅制限回路155の制御端子155aに
制御信号を送る。振幅制限回路155は拡散信号v2に
含まれる狭帯域妨害波w2の振幅を拡散信号v2の振幅
と同じに設定された制限レベルxまで制限して出力す
る。この信号の状態を図18(c)に示す。狭帯域妨害
波w3の振幅は、拡散信号v3と同じレベルまで制限さ
れている。振幅制限回路155の出力は、時間・周波数
変換回路156で時間・周波数変換され、信号出力端子
157に出力される。時間・周波数変換された信号のス
ペクトルを図18(d)に示す。狭帯域妨害波w4は拡
散信号v4のレベルと同じレベルまで低下している。こ
のように、信号を周波数・時間変換することによって、
簡単な振幅制限回路によって広帯域で確実に狭帯域妨害
波を除去することができる。
【0069】
【発明の効果】本発明のスペクトル拡散通信装置によれ
ば、拡散信号と同時に、その近傍あるいは同じ帯域の周
波数において、拡散信号と一定のレベル比を有するパイ
ロット信号または非拡散信号または制御信号を送信でき
る。これによって、拡散信号の受信時にパイロット信号
または非拡散信号または制御用信号のレベルから拡散信
号のレベルを推定することが可能となる。
【0070】また、拡散信号と同時にパイロット信号ま
たは非拡散信号または制御用信号を受信し、比較的簡単
な回路で、このパイロット信号または非拡散信号または
制御信号のレベルを検知し、このレベルから、あらかじ
め知られているレベル比より拡散信号のレベルを推定す
ることができ、これによって拡散信号よりレベルの高い
狭帯域妨害波の除去が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のスペクトル拡散通信装置の
構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示すスペクトル拡散通信装置において、
信号合成器で合成された信号のスペクトルを示す図であ
る。
【図3】本発明の別の実施例のスペクトル拡散通信装置
の構成を示すブロック図である。
【図4】図3に示すスペクトル拡散通信装置において、
信号合成器で合成された信号のスペクトルを示す図であ
る。
【図5】本発明のさらに別の実施例のスペクトル拡散通
信装置の構成を示すブロック図である。
【図6】図5に示すスペクトル拡散通信装置において、
信号合成器で合成された信号のスペクトルを示す図であ
る。
【図7】本発明のさらに別の実施例のスペクトル拡散通
信装置の構成を示すブロック図である。
【図8】図7に示すスペクトル拡散通信装置において、
信号合成器で合成された信号のスペクトルを示す図であ
る。
【図9】本発明のさらに別の実施例のスペクトル拡散通
信装置の構成を示すブロック図である。
【図10】図9に示すスペクトル拡散通信装置における
受信信号の狭帯域妨害波の除去の状態を示す図で、
(a)はアンテナで受信した信号のスペクトルを、
(b)は狭帯域妨害波除去回路から出力される信号のス
ペクトルを、(c)は逆拡散器から出力される信号のス
ペクトルを示す。
【図11】本発明のさらに別の実施例のスペクトル拡散
通信装置の構成を示すブロック図である。
【図12】図11に示すスペクトル拡散通信装置におけ
る受信信号の狭帯域妨害波の除去の状態を示す図で、
(a)はアンテナで受信した信号のスペクトルを、
(b)は狭帯域妨害波除去回路から出力される信号のス
ペクトルを、(c)は逆拡散器から出力される信号のス
ペクトルを示す。
【図13】本発明のさらに別の実施例のスペクトル拡散
通信装置の構成を示すブロック図である。
【図14】図13に示すスペクトル拡散通信装置におけ
る受信信号の狭帯域妨害波の除去の状態を示す図で、
(a)はアンテナで受信した信号のスペクトルを、
(b)は狭帯域妨害波除去回路から出力される信号のス
ペクトルを、(c)は逆拡散器から出力される信号のス
ペクトルを示す。
【図15】本発明のさらに別の実施例のスペクトル拡散
通信装置の構成を示すブロック図である。
【図16】図15に示すスペクトル拡散通信装置におけ
る狭帯域妨害波の除去の状態を示す図で、(a)は増幅
率可変アンプに入力される信号のスペクトルを、(b)
は静磁波フィルタに入力される信号のスペクトルを、
(c)は静磁波フィルタから出力される信号のスペクト
ルを示す。
【図17】本発明のさらに別の実施例のスペクトル拡散
通信装置の構成を示すブロック図である。
【図18】図17に示すスペクトル拡散通信装置におけ
る狭帯域妨害波の除去の状態を示す図で、(a)は信号
入力端子から入力される信号のスペクトルを、(b)は
周波数・時間変換回路から出力される信号の波形を、
(c)は振幅制限回路から出力される信号の波形を、
(d)は時間・周波数変換回路から出力される信号のス
ペクトルを示す。
【図19】従来のスペクトル拡散通信装置の、拡散信号
のレベルを検出する回路の構成を示すブロック図であ
る。
【図20】図19に示すスペクトル拡散通信装置におけ
る、拡散信号と帯域通過フィルタの関係を示す図であ
る。
【符号の説明】
1…スペクトル拡散通信装置 2…信号入力端子 3…信号拡散器 4…ローカル信号源 5、14…ミキサ 6…リミッタ 7…パイロット信号発生器 8…リミッタ 9…信号合成器 10…アンプ 11…アンテナ共用器 12…アンテナ 13…狭帯域妨害波除去手段 15…逆拡散器 16…信号出力端子 17…信号送信手段 18…信号受信手段

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 拡散信号と同時に、前記拡散信号と一定
    のレベル比を有するパイロット信号を送信する信号送信
    手段と、 前記拡散信号を受信する信号受信手段と、 受信した前記拡散信号に含まれる狭帯域妨害波を除去す
    る狭帯域妨害波除去手段を少なくとも有することを特徴
    とするスペクトル拡散通信装置。
  2. 【請求項2】 拡散信号と同時に、前記拡散信号の周波
    数帯域に、前記拡散信号より一定比率レベルの高い非拡
    散信号を多重させて送信する信号送信手段と、 前記拡散信号を受信する信号受信手段と、 受信した前記拡散信号に含まれる狭帯域妨害波を除去す
    る狭帯域妨害波除去手段を少なくとも有することを特徴
    とするスペクトル拡散通信装置。
  3. 【請求項3】 拡散信号と同時に、前記拡散信号と一定
    のレベル比を有する制御用信号を送信する信号送信手段
    と、 前記拡散信号を受信する信号受信手段と、 受信した前記拡散信号に含まれる狭帯域妨害波を除去す
    る狭帯域妨害波除去手段を少なくとも有することを特徴
    とするスペクトル拡散通信装置。
  4. 【請求項4】 前記拡散信号を、互いに異なる拡散符号
    で拡散した複数の拡散信号を同じ周波数帯域に重ねた多
    重信号とすることを特徴とする、請求項1ないし3のい
    ずれかに記載のスペクトル拡散通信装置。
  5. 【請求項5】 拡散信号を送信する信号送信手段と、 前記拡散信号と同時に、前記拡散信号と共に送信された
    前記拡散信号と一定のレベル比を有するパイロット信号
    を受信する信号受信手段と、 前記パイロット信号のレベルから前期拡散信号のレベル
    を求め、前記拡散信号よりレベルの高い狭帯域妨害波を
    除去する狭帯域妨害波除去手段を少なくとも有すること
    を特徴とするスペクトル拡散通信装置。
  6. 【請求項6】 拡散信号を送信する信号送信手段と、 前記拡散信号と同時に、前記拡散信号と共に送信された
    前記拡散信号に多重され前記拡散信号より一定比率レベ
    ルの高い非拡散信号を受信する信号受信手段と、 前記非拡散信号のレベルに応じて前期拡散信号のレベル
    を求め、前記拡散信号よりレベルの高い狭帯域妨害波を
    除去する狭帯域妨害波除去手段を少なくとも有すること
    を特徴とするスペクトル拡散通信装置。
  7. 【請求項7】 拡散信号を送信する信号送信手段と、 前記拡散信号と同時に、前記拡散信号と共に送信された
    前記拡散信号と一定のレベル比を有する制御用信号を受
    信する信号受信手段と、 前記制御用信号のレベルから前期拡散信号のレベルを求
    め、前記拡散信号よりレベルの高い狭帯域妨害波を除去
    する狭帯域妨害波除去手段を少なくとも有することを特
    徴とするスペクトル拡散通信装置。
  8. 【請求項8】 前記狭帯域妨害波除去手段は、周波数軸
    上でレベルを制限するリミッタとして動作する静磁波フ
    ィルタであることを特徴とする、請求項5ないし7のい
    ずれかに記載のスペクトル拡散通信装置。
  9. 【請求項9】 前記狭帯域妨害波除去手段は、 前記拡散信号のスペクトルを時間信号に変換する周波数
    ・時間変換回路と、周波数・時間変換された前記拡散信
    号の振幅を時間軸上で制限する振幅制限回路と、時間信
    号にされ振幅制限された前記拡散信号をスペクトルに戻
    す時間・周波数変換回路で構成されることを特徴とす
    る、請求項5ないし7のいずれかに記載のスペクトル拡
    散通信装置。
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