JPH10105491A - 情報処理装置のネットワーク接続方法とこれに用いるプリペイドカード - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリペイドカードに記憶してあるネットワー
ク情報等に基づいて接続要求先情報処理装置に対して接
続許可を要求し、接続を許可されると情報処理装置間の
ネットワーク接続が完了するとともに、ネットワークの
使用に応じた使用料をプリペイドカードから容易に徴収
可能とする情報処理装置のネットワーク接続技術を提供
すること。 【解決手段】 ネットワーク接続情報，使用条件を格納
したプリペイドカードを前記情報処理装置にセットし、
当該情報処理装置において解析することにより、当該ネ
ットワーク上に物理的に接続された情報処理装置のう
ち、当該プリペイドカードで接続先を指定した情報処理
装置とのネットワーク接続を可能とし、ネットワーク使
用料を当該プリペイドカードから徴収することを特徴と
する情報処理装置のネットワーク接続方法。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ネットワーク接続
情報(ネットワーク情報，パスワード，使用料，使用期
間等)を格納したプリペイドカードを使用して、情報処
理装置のネットワーク接続を実施する技術に関するもの
である。

【０００２】

【従来の技術】従来、情報処理装置のネットワーク接続
においては、接続する情報処理装置ごとに、予め、ネッ
トワーク情報等を設定して、ネットワーク上でのデータ
授受を実施していたため、利用できる情報処理装置に制
約があること、および、ネットワークを使用するために
は使用料等の契約をしなければならないという問題があ
り、容易に接続することができないこと等、使用上の不
都合があった。なお、本発明に関連する公知技術として
は、例えば、特開平4-157945号公報に開示された技術を
挙げることができる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上述の従来技術では、
情報処理装置のネットワーク接続において、接続する情
報処理装置ごとに、予め、ネットワーク情報等を設定し
て利用していたため、任意の情報処理装置から任意の情
報処理装置へのデータ授受を容易に実施することができ
ないという問題があった。また、出張先(遠隔地)等か
ら、上述の如きネットワーク情報の設定をしていない情
報処理装置内にある大量の情報を授受することが容易に
はできないという問題もあった。これに対して、従来
は、ネットワーク情報等を格納したプリペイドカードを
使用して、ネットワーク上で物理的に接続された多数の
情報処理装置の中にある任意の情報処理装置に対して、
データ授受を容易に実施し、かつ、ネットワーク使用料
を容易に支払う手段は存在しなかった。本発明は上記事
情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、
従来の技術における上述の如き問題を解消し、ネットワ
ーク情報等を格納したプリペイドカードを利用するよう
にして、該プリペイドカードに記憶してあるネットワー
ク情報等に基づいて接続要求先情報処理装置に対して接
続許可を要求し、接続を許可されると情報処理装置間の
ネットワーク接続が完了するとともに、ネットワークの
使用に応じた使用料をプリペイドカードから容易に徴収
可能とする情報処理装置のネットワーク接続技術を提供
することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、情
報処理装置のネットワークにおいて、ネットワーク接続
情報，使用条件を格納したプリペイドカードを前記情報
処理装置にセットし、当該情報処理装置において解析す
ることにより、当該ネットワーク上に物理的に接続され
た情報処理装置のうち、当該プリペイドカードで接続先
を指定した情報処理装置とのネットワーク接続を可能と
し、ネットワーク使用料を当該プリペイドカードから徴
収することを特徴とする情報処理装置のネットワーク接
続方法、および、上記情報処理装置のネットワーク接続
方法に使用するためのプリペイドカードであって、ネッ
トワーク接続情報，使用条件を格納しており、当該プリ
ペイドカードの有する情報を情報処理装置により解析可
能な情報に変換する情報変換アダプタを介して、当該プ
リペイドカードを前記情報処理装置のＩＣカードスロッ
トに挿入可能に構成したことを特徴とするプリペイドカ
ード、および、該プリペイドカードを前記情報処理装置
にセットするためのプリペイドカード用アダプタであっ
て、前記プリペイドカードの情報を読み込みＩＣカード
インタフェース用データに変換する機能、および、プリ
ペイドカードに情報を書き込む機能を有することを特徴
とするプリペイドカード用アダプタにより達成される。

【０００５】

【発明の実施の形態】本発明に係る情報処理装置のネッ
トワーク接続方式においては、ネットワーク情報等を格
納したプリペイドカードの情報をプリペイドカード情報
変換アダプタ(以下、「プリペイドカード用アダプタ」と
もいう)にて解析し、ＩＣカードインタフェースを介し
て、情報処理装置から、ネットワーク上の接続要求先情
報処理装置に接続要求を送信する。接続要求先情報処理
装置から接続要求の許可を受信するとネットワーク接続
が完了する。ここで、接続要求元を限定する場合には、
接続要求先情報処理装置からパスワード要求があり、プ
リペイドカードに格納されているパスワードを送信す
る。接続要求先情報処理装置は、パスワードをチェック
し、ネットワーク接続が完了する。

【０００６】そして、ネットワーク使用料等の情報を、
プリペイドカード情報変換アダプタの書き込み機能を使
用してプリペイドカードに格納することにより、使用料
を徴収する。もし、プリペイドカードの使用料等の情報
が”０”であれば、使用できない。また、プリペイドカ
ードは、コンパクトで持ち運びが便利である上、いちい
ち接続要求先の情報処理装置設定、および、接続要求先
の情報処理装置のネットワーク情報等を暗記する必要が
ないため、出張先(遠隔地)からも容易にネットワーク接
続を実施することができる。以下、本発明の実施例を図
面に基づいてより詳細に説明する。

【０００７】図１は、本発明の一実施例に係る情報処理
装置のネットワーク接続方式を示す構成図である。図
中、１はネットワーク、２は接続要求元情報処理装置、
３および３ａは接続要求先情報処理装置、４および４ａ
はファイル装置を示している。ネットワーク１には、多
数の情報処理装置が物理的に接続されている。接続要求
元情報処理装置２は、ネットワーク情報等を認識するた
めに、ネットワーク情報，使用条件(使用料，使用期間
等)等を格納したプリペイドカード２ａを、プリペイド
カード情報変換アダプタ２ｂにセットした形で、接続要
求元情報処理装置２内のＩＣカードスロット２ｃに挿入
可能に構成されている。

【０００８】また、接続要求元情報処理装置２は、プリ
ペイドカード２ａに格納された使用条件等を解析し、使
用可である場合には、プリペイドカード２ａに格納され
たネットワーク接続情報等により、接続要求先情報処理
装置３に対して接続要求を送信し、接続要求先情報処理
装置３から接続許可を受信することにより、ネットワー
ク上の接続要求元情報処理装置２と接続要求先情報処理
装置３とのネットワーク接続を完了し、接続要求情報処
理装置２から、接続要求先情報処理装置３に接続された
ファイル装置４にある膨大の情報を授受することができ
る。このデータ授受に関して発生するネットワーク使用
料は、プリペイドカード２ａから徴収される。

【０００９】図２は、ネットワーク情報，使用条件(使
用料，使用期間等)等を格納するプリペイドカード２ａ
の概要を示す図である。図に示す如く、プリペイドカー
ド２ａには、接続要求先情報処理装置のネットワーク
名，ネットワークアドレス名等の情報が格納してあるネ
ットワーク接続情報格納部５と、利用者名，利用者暗証
番号，使用条件(使用料，利用期間など)等の情報が格納
してあるパスワード情報格納部６に、各々の情報が磁気
データによって格納されている。プリペイドカード２ａ
は、財布およびカード入れ等に容易に入る形状なので、
持ち運びには便利である。

【００１０】図３は、プリペイドカード情報変換アダプ
タ２ｂのハードウェア構成を示す図である。プリペイド
カード情報変換アダプタ２ｂは、プリペイドカード２ａ
に格納されているネットワーク情報等の情報を情報処理
装置に転送するための情報変換器の役割を果たしてい
る。すなわち、プリペイドカード情報変換アダプタ２ｂ
にプリペイドカード２ａがセットされると、プリペイド
カード情報変換アダプタ２ｂ内の情報読み／書き機能部
７により、プリペイドカード２ａに格納してある磁気的
情報が読み取られる。情報読み／書き機能部７において
解読された情報のうち、ネットワーク接続情報は、ＩＣ
カードインタフェース変換部８からＩＣカードスロット
２ｃを経由して、情報処理装置に送信される。

【００１１】また、ネットワーク使用料等の使用条件を
変更する場合は、変更データをＩＣカードスロット２ｃ
からＩＣカードインタフェース変換部８を経由して、情
報読み／書き機能部７により、プリペイドカードに変更
データを格納する。以下、通常の情報処理装置装置のネ
ットワーク接続方式について説明する。情報処理装置２
を使用して、情報処理装置３に接続されたファイル装置
４に格納してある膨大な情報を検索する場合を例に挙げ
る。この場合、接続要求先情報処理装置３対応用のプリ
ペイドカード２ａを、プリペイドカード情報変換アダプ
タ２ｂにセットし、プリペイドカード情報変換アダプタ
２ｂを接続要求元情報処理装置２にあるＩＣカードスロ
ットに挿入する。

【００１２】情報処理装置２は、プリペイドカード２ａ
に格納されている、前述の使用条件(使用料，使用期限
など)を読み取り、ネットワークを利用できるか否かの
解析を行う。ネットワーク使用上に関し、制限がないと
判断すると、プリペイドカード２ａに格納してあるネッ
トワーク情報等を解析し、接続要求先情報処理装置３に
対して接続要求を送信する。接続要求先情報処理装置３
は、接続要求元情報処理装置２からの接続要求を受信す
ると、接続要求元情報処理装置２に対して接続許可を送
信する。接続要求元情報処理装置２は、接続要求先情報
処理装置３からの接続許可を受信すると、接続要求元情
報処理装置２と接続要求先情報処理装置３とのネットワ
ーク接続が完了し、接続要求先情報処理装置３に接続さ
れているファイル装置４にある膨大な情報を検索するこ
とができる。

【００１３】また、特定の利用者に限定する場合の接続
については、プリペイドカード２ａに格納してあるパス
ワード情報と接続要求元情報処理装置２からキーボード
等により入力されるパスワードとを、接続要求先情報処
理装置３内で比較判定して、問題なければ、接続要求元
情報処理装置２と接続要求先情報処理装置３とのネット
ワーク接続が完了する。ネットワーク使用料は、接続要
求元情報処理装置２に挿入したプリペイドカード情報変
換アダプタ２ｂの情報読み／書き機能部７により、プリ
ペイドカード２ａにある使用条件等の情報を変更するこ
とにより、使用料を徴収する。

【００１４】次に、出張先(遠隔地)にある情報処理装置
を使用して、遠隔地にある複数の情報を参照する場合
(例えば、カタログ，設計書，見積書等)について説明す
る。この場合の条件としては、情報処理装置同士が、ネ
ットワーク上に物理的に接続されていることが前提とな
る。前述の如く、接続要求元情報処理装置２に、接続要
求先情報処理装置３(カタログ，見積書の情報が格納さ
れている)のネットワーク情報が格納されているプリペ
イドカード２ａを読み込ませることにより、接続要求元
情報処理装置２と接続要求先情報処理装置３とのネット
ワーク接続が可能となる。

【００１５】この状態から、接続要求先情報処理装置３
ａ(設計書の情報が格納されている)の情報を参照する場
合は、接続要求先情報処理装置３ａのネットワーク情報
が格納されているプリペイドカード２ａ’を接続要求元
情報処理装置２に読み込ませることにより、上記接続要
求先情報処理装置３ａとのネットワーク接続が可能とな
る。この場合、前に読み込ませた接続要求先情報処理装
置３のネットワーク情報等は、接続要求元情報処理装置
２の主記憶メモリ上に格納してあるため、接続要求元情
報処理装置２のシステム電源をＯＦＦしない限り、引き
続き接続要求先情報処理装置３の情報は、参照すること
ができる。上記実施例によれば、出張時にも、プリペイ
ドカードを必要な枚数持参するだけで用が済むことにな
り、実用上の効果が大きい。

【００１６】次に、本発明に係る情報処理装置のネット
ワーク接続技術を利用した具体例を説明する。この例
は、家庭内におけるレンタルビデオ鑑賞の例である。レ
ンタルビデオ情報(映像／音声等)が格納してある情報処
理装置に対して、前述の如くネットワーク情報、利用者
暗証番号，使用料，使用期限等の情報が格納してあるプ
リペイドカードを、家庭内にある情報処理装置にセット
して、ネットワーク接続を開始すると、レンタルビデオ
情報が格納してある接続要求先情報処理装置とネットワ
ーク接続が完了する。ネットワーク接続完了後、接続要
求先情報処理装置よりビデオメニュー一覧の情報が送信
され、メニューを選択すると、接続要求先情報処理装置
からビデオ情報が送信されてくる。これにより、家庭内
にいながら各種レンタルビデオの鑑賞が行うことが可能
になる。ビデオ鑑賞後は、プリペイドカードにある情報
に基づいて、使用料が徴収される。

【００１７】次に、本発明に係る情報処理装置のネット
ワーク接続技術を利用した他の事例として、通信販売の
例について説明する。本実施例においては、家庭内に設
置してある情報処理装置に通信販売用の、ネットワーク
情報，利用者暗証番号，使用料，料金振替先口座番号等
の情報が格納してあるプリペイドカードをセットして、
ネットワーク接続を開始すると、通信販売用の情報が格
納してある情報処理装置とネットワーク接続が完了す
る。その後、通信販売用の情報が、家庭内に有る情報処
理装置に送信されることにより、家庭に居ながらカタロ
グ情報を参照でき、商品を発注することが可能となる。
この場合、カタログ情報の参照料金(ネットワーク使用
料)は、プリペイドカードから徴収される。また、商品
の代金は、プリペイドカードにある料金振替先口座番号
に基づいて、銀行の口座から引き落とされる。

【００１８】なお、上記実施例はいずれも本発明の一例
を示したものであり、本発明はこれらに限定されるべき
ものではないことは言うまでもないことである。例え
ば、プリペイドカードにセットする情報は、カードの利
用種別により適宜選択することができ、また、プリペイ
ドカード自体も、ＩＣカード以外の構造を有するものと
してもよい等である。

【００１９】

【発明の効果】以上、詳細に説明した如く、本発明によ
れば、ネットワーク情報等を格納したプリペイドカード
を利用するようにして、該プリペイドカードに記憶して
あるネットワーク情報等に基づき接続要求先情報処理装
置に対して接続許可を要求し、接続を許可されると情報
処理装置間のネットワーク接続が完了するとともに、ネ
ットワークの使用に応じた使用料をプリペイドカードか
ら容易に徴収可能とするという有効な情報処理装置のネ
ットワーク接続技術を実現できるという顕著な効果を奏
するものである。より具体的には、ネットワーク上にあ
る情報処理装置間の接続に対して、プリペイドカード
(ネットワーク情報，使用料，使用期間等が格納してあ
る)を利用して、プリペイドカード情報変換アダプタを
介して、情報処理装置にネットワーク接続情報を転送す
ることにより、容易にネットワーク接続が可能となる。
また、プリペイドカードからネットワーク使用料を徴収
することにより、管理が容易となるという効果もある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例に係る情報処理装置のネット
ワーク接続方式を示す構成図である。

【図２】実施例に係るプリペイドカードの概要を示す図
である。

【図３】実施例に係るプリペイドカード情報読み取り機
能付き変換アダプタ概要を示す図である。

【符号の説明】

１ ネットワーク ２ 接続要求元情報処理装置 ２ａ,２ａ’ プリペイドカード ２ｂ プリペイドカード情報変換アダプタ ２ｃ ＩＣカードスロット ３,３ａ 接続要求先情報処理装置 ４,４ａ ファイル装置 ５ ネットワーク接続情報格納部 ６ パスワード情報格納部 ７ 情報読み／書き機能部 ８ ＩＣカードインタフェース変換部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号 ＦＩ Ｈ０４Ｌ 12/28 Ｈ０４Ｌ 11/00 ３１０Ｄ 12/14 11/02 Ｆ (72)発明者 西田 智則 愛知県尾張旭市晴丘町池上１番地 株式会 社日立製作所情報機器事業部内 (72)発明者 細江 信明 愛知県尾張旭市晴丘町池上１番地 株式会 社日立旭エレクトロニクス内 (72)発明者 谷山 靖明 愛知県尾張旭市晴丘町池上１番地 株式会 社日立旭エレクトロニクス内

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 情報処理装置のネットワークにおいて、
   ネットワーク接続情報，使用条件を格納したプリペイド
   カードを前記情報処理装置にセットし、当該情報処理装
   置において解析することにより、当該ネットワーク上に
   物理的に接続された情報処理装置のうち、当該プリペイ
   ドカードで接続先を指定した情報処理装置とのネットワ
   ーク接続を可能とし、ネットワーク使用料を当該プリペ
   イドカードから徴収することを特徴とする情報処理装置
   のネットワーク接続方法。
2. 【請求項２】 請求項１記載の情報処理装置のネットワ
   ーク接続方法に使用するためのプリペイドカードであっ
   て、ネットワーク接続情報，使用条件を格納しており、
   当該プリペイドカードの有する情報を情報処理装置によ
   り解析可能な情報に変換する情報変換アダプタを介し
   て、当該プリペイドカードを前記情報処理装置のＩＣカ
   ードスロットに挿入可能に構成したことを特徴とするプ
   リペイドカード。
3. 【請求項３】 請求項２記載のプリペイドカードを前記
   情報処理装置にセットするためのプリペイドカード用ア
   ダプタであって、前記プリペイドカードの情報を読み込
   みＩＣカードインタフェース用データに変換する機能、
   および、プリペイドカードに情報を書き込む機能を有す
   ることを特徴とするプリペイドカード用アダプタ。