JPH10105250A - 作業機の制御装置 - Google Patents

作業機の制御装置

Info

Publication number
JPH10105250A
JPH10105250A JP25579896A JP25579896A JPH10105250A JP H10105250 A JPH10105250 A JP H10105250A JP 25579896 A JP25579896 A JP 25579896A JP 25579896 A JP25579896 A JP 25579896A JP H10105250 A JPH10105250 A JP H10105250A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
control
amount
conversion rate
maximum
lever
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP25579896A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshihisa Aoki
俊久 青木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tadano Ltd
Original Assignee
Tadano Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tadano Ltd filed Critical Tadano Ltd
Priority to JP25579896A priority Critical patent/JPH10105250A/ja
Publication of JPH10105250A publication Critical patent/JPH10105250A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Position Or Direction (AREA)
  • Control Of Velocity Or Acceleration (AREA)
  • Fluid-Pressure Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 任意の最高速度の制御カーブを得ることがで
き、設置スペースの小さい操作レバーの近傍部位への設
置が容易で、良好な使い勝手を確保する。 【解決手段】 操作レバー38の操作量を変換関数によ
り制御量を算出する制御量算出手段を備えた作業機1の
制御装置で、制御量算出手段は変換関数に係る変換率ま
たは変換関数のパラメータに係る変換率により制御量を
算出し、速度設定スイッチ39がOFFの時、操作レバ
ー38の最大操作量に対し最大制御量となるよう設定さ
れた変換率に基づいて制御量を算出し、また操作レバー
38操作中に速度設定スイッチ39がONとなった時に
は、その時の操作量またはその時の制御量を記憶し、こ
の後に速度設定スイッチ39がONの状態で操作レバー
38が操作された時、最大操作量あるいは最大制御量に
対して記憶された操作量あるいは制御量から変換率を算
出し当該変換率に基づいて制御量を算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、作業機の制御装
置に関し、とくにレバー操作式に構成されて作動速度を
制御するものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来からクレーン車や高所作業車等の作
業機においては、レバー操作式の作動速度制御装置を用
いるものがあり、レバー操作式の作動速度制御装置にお
いてはレバー操作量と作動速度とが対応して所定の制御
カーブを描く関係に制御されている。
【0003】そして、レバー操作量と作動速度との対応
が単一である場合には、通常、レバー操作に対する作動
速度制御幅を大きし、制御対象が迅速に動作するように
設定されている。このため、微動操作が困難で作業機の
操作に慎重を要する場合にはレバー操作が難しくなる。
【0004】このことから、レバー操作式作動速度制御
装置において、微速スイッチを設け、その微速スイッチ
をオンした状態では前記所定の制御カーブとは異なり、
操作レバーのフルストロークを低速の範囲に限定した別
の制御カーブに沿った対応関係とし、前記のレバー操作
を容易に行えるようにしたものがある(特開平4−29
7627)。
【0005】また、従来のレバー操作式作動速度制御装
置においては、専用のダイヤルを設けて、そのダイヤル
の設定値に応じて制御カーブの傾きを異ならせて前記の
レバー操作を容易にするものもある(特開平4−347
001)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前者の場合
には、スイッチに対応して一の制御カーブが割り当てら
れているにすぎないので、その制御カーブがベターでは
あっても必ずベストであるとは言い難く、複数の制御カ
ーブを設定する場合にはそれに応じた個数のスイッチが
必要であるうえ、記憶量が増加することにもなる。
【0007】また、後者の場合には、ダイヤルにより任
意の設定値を選択することにより作業に最適の制御カー
ブを得ることができるが、ダイヤルの設置には大きなス
ペースを要するので操作レバーの近傍に設置して良好な
使い勝手を確保するうえでは必ずしも満足すべきもので
はない。
【0008】この発明は、このような事情に基づいてな
されたもので、作業に最適となる,任意の最高速度の制
御カーブを得ることができ、設置スペースの小さい操作
レバーの近傍部位への設置が容易で、良好な使い勝手を
確保することのできる作業機におけるレバー操作式の作
動速度の制御装置を提供することを課題とするものであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、操作レバーの操作量を検出
する操作量検出手段と、当該操作レバーの操作量を変換
関数により制御量を算出する制御量算出手段と、当該制
御量により作動速度を制御させ作業機を駆動させる駆動
制御手段とを備えた作業機の制御装置において、速度設
定スイッチを設けるとともに、前記制御量算出手段は、
変換関数に係る変換率または変換関数のパラメータに係
る変換率により制御量を算出するよう構成され、前記速
度設定スイッチがOFFの時には操作レバーの最大操作
量に対して最大の制御量となるよう前記変換率が設定さ
れて当該変換率に基づいて操作レバーの操作量に対する
制御量を算出し、また、操作レバーの操作中に前記速度
設定スイッチがONとなった時にはその時の操作レバー
の操作量あるいはその時の制御量を記憶設定し、この後
に速度設定スイッチがONの状態で操作レバーが操作さ
れた時には、最大の操作量あるいは最大の制御量に対す
る記憶設定された前記操作量あるいは制御量を前記変換
率として算出し当該変換率に基づいて操作レバーの操作
量に対する制御量を算出するよう構成したことを特徴と
する作業機の制御装置である。
【0010】また、請求項2記載の発明は、操作レバー
の操作量を検出する操作量検出手段と、当該操作レバー
の操作量を変換関数により制御量を算出する制御量算出
手段と、当該制御量により作動速度を制御させ作業機を
駆動させる駆動制御手段とを備えた作業機の制御装置に
おいて、速度設定スイッチを設けるとともに、前記制御
量算出手段は、変換関数に係る変換率または変換関数の
パラメータに係る変換率により制御量を算出するよう構
成され、前記速度設定スイッチがOFFの時には操作レ
バーの最大操作量に対して最大の制御量となるよう前記
変換率が設定されて当該変換率に基づいて操作レバーの
操作量に対する制御量を算出し、また、操作レバーの操
作中に前記速度設定スイッチがONとなった時には最大
の操作量に対するその時の操作レバーの操作量あるいは
最大の制御量に対するその時の制御量を前記変換率とし
て設定記憶し、この後に速度設定スイッチがONの状態
で操作レバーが操作された時には、操作レバーの操作量
に対する制御量を記憶されている前記変換率に基づいて
算出するよう構成したことを特徴とする作業機の制御装
置である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、クレーン車における実施の
形態を図面により説明する。
【0012】まず、図2により作業機であるクレーン車
の全体概略を説明すると、1はクレーン車を示し、2は
車体である。
【0013】車体2は自走可能であって、この車体2上
には旋回台4が旋回可能に装着されている。
【0014】旋回台4は伸縮ブーム5とウインチ6とを
有し、伸縮ブーム5は枢軸部5aによって旋回台4に対
して枢支され、旋回台4が垂直軸まわりに旋回駆動され
ることにより旋回変位が可能であって、起伏用油圧シリ
ンダの伸縮により適宜の起伏角度となるように駆動され
る。
【0015】また、伸縮ブーム5はその内部に内蔵され
た不図示の伸縮用油圧シリンダの伸縮により伸縮駆動さ
れ、そのブーム長さを適宜の長さにすることができる。
【0016】旋回台4のウインチ6から延在されたワイ
ヤロープ7は、伸縮ブーム5の先端部に設置されたシー
ブ8を経由して垂下され、そのワイヤロープ7の先端部
には吊り荷を吊り下げるフック9が設置され所要のクレ
ーン作業が行えるように構成されている。なお、図2に
おいて、10はリモコン装置を示す。
【0017】このようなクレーン車1の伸縮ブーム5
は、図3に示す油圧回路11により駆動され、この油圧
回路11は電気回路12により制御されるようになって
いる。
【0018】図3に示す油圧回路11において、13は
伸縮ブーム5を伸縮駆動する伸縮シリンダ,14は伸縮
ブーム5を起伏駆動する起伏シリンダであり、15は旋
回台4を駆動して伸縮ブーム5を旋回させる旋回モー
タ,16は前記ウインチ6の駆動用の油圧モータであ
る。
【0019】この油圧回路11は、油圧ポンプ18と第
1の電磁流量制御弁21と第2の電磁流量制御弁22と
第3の電磁流量制御弁23と第4の電磁流量制御弁24
とを有するもので、これらの第1〜第4の電磁流量制御
弁21〜24は前記油圧ポンプ18の吐出側管路とオイ
ルタンク19に至る管路との間に接続されている。
【0020】前記第1の電磁流量制御弁21は伸縮シリ
ンダ13に、第2の電磁流量制御弁22は起伏シリンダ
14に、第3の電磁流量制御弁23は旋回モータ15
に、また第4の電磁流量制御弁24はウインチ6の駆動
用の油圧モータ16にそれぞれ対応して設置されてお
り、各電磁流量制御弁はそれぞれが対応する各アクチュ
エータに供給する圧油の流量を制御し、かつ切り換えを
行なうものである。
【0021】そして、これらの第1〜第4の電磁流量制
御弁21〜24のソレノイド部にはこれらを電気的に制
御するための電気回路12が接続されている。
【0022】電気回路12は、コントローラ25を備
え、そのコントローラ25は制御部26と記憶部27と
を有するものである。
【0023】そして、図4に示すように、前記制御部2
6には、マイクロコンピュータからなる制御目標値算出
部35と,この制御目標値算出部35で算出された制御
目標値に沿って第1〜第4の電磁流量制御弁21〜24
を制御する信号を生成するバルブ制御部36とが設けら
れている。
【0024】なお、制御目標値算出部35は記憶部27
とともに本願発明でいう制御量算出手段を構成するもの
であり、バルブ制御部36は前記第1〜第4の電磁流量
制御弁21〜24とともに本願発明でいう駆動制御手段
を構成するものである。
【0025】また、この制御部26には、無線式のリモ
コン装置10からの信号を受信して入力するようになっ
ており、具体的には、リモコン装置10の動作選択スイ
ッチ37からの信号と,スピードコントロールレバー3
8からの信号と,速度設定スイッチ39からの信号とが
制御目標算出部35に入力されるようになっている。
【0026】なお、スピードコントロールレバー38と
動作選択スイッチ37の組み合せがこの発明でいう操作
レバーに相当するもので、このスピードコントロールレ
バー38にはその操作量検出手段としての不図示のポテ
ンショメータが設けられており、スピードコントロール
レバー38からの信号はそのポテンショメータにより生
じた信号のことである。
【0027】そして、動作選択スイッチ37は各油圧ア
クチュエータに対応して設置されており、各油圧アクチ
ュエータの動作方向を選択するものである。スピードコ
ントロールレバー38は各動作選択スイッチ37と組み
合わせて操作することにより対応する油圧アクチュエー
タの動作方向と動作速度を手動操作するものである。
【0028】制御目標値算出部35は、第1〜第4の電
磁流量制御弁21〜24で対応するアクチュエータに対
する制御目標値を算出するものであって、前記の動作選
択スイッチ37からの信号と,スピードコントロールレ
バー38からの信号とにより操作量xが算出され、動作
選択スイッチ37からの信号と,スピードコントロール
レバー38からの信号と,速度設定スイッチ39からの
信号とによって変換率kが算出されるようになっている
(図5,6により後述する)。
【0029】そして、制御目標値はこれらの操作量xと
変換率kとから変換関数f(k・x)で求められるよう
になっている。
【0030】なお、操作量xは、所要の動作選択スイッ
チ37がオフのとき0であり、その動作選択スイッチ3
7がオンのときにはスピードコントロールレバー38の
操作量に応じて出力を行なうものであり、変換率kは、
0<k≦1.0 の範囲内の値をとるものである。
【0031】バルブ制御部36は、このような制御目標
値算出部35で算出された制御目標値に沿って生成され
た信号を対応する電磁流量制御弁に向けて出力するもの
であるが、その電磁流量制御弁からのフィードバック信
号を受けてフィードバック制御が行なわれるようになっ
ている。
【0032】このようなコントローラ25の前記制御目
標値算出部35での演算の内容等は記憶装置27に予め
記憶されており、その演算の内容や手順は次に示すとお
りである(図1参照)。
【0033】制御がスタートすると、まず、ステップ
(以下、S.と記す)1において、動作選択スイッチ3
7がオンされたか否かが判断され、YESの場合には
S.2に進み、NOの場合には動作選択スイッチ37が
オンされるのを待つ。
【0034】S.2においては、速度設定スイッチ39
がオンされているか否かが判断され、YESであると
S.3に進む。NOの場合には、オペレータが伸縮ブー
ム5の動作速度を通常モードのままで操作することを意
図しているので、S.4に進む。
【0035】S.3においては、最高速度が設定済みで
あるか否かが判断され、YESの場合にはS.5に進ん
で先に設定されている設定値xsetを用いて変換率k=
set/xmaxを算出する。なお、変換率kの算出につい
ては、後から図5および図6により改めて説明する。
【0036】S.3においてNOである場合には、S.
6に進んで、予め固定的に定められている既定値xinit
を用いて、変換率k=xinit/xmaxを算出する。これ
は、この実施の形態の速度設定スイッチ39が、いわゆ
る,従来の微速モードスイッチに相当し、xsetの設定
操作が行なわれていない場合、xsetの代わりに既定値
initを用いて最高速度を低下させるためである。
【0037】前記S.5あるいはS.6において変換率
kが算出された後、S.7に進んで、変換関数y=f
(k・x)によりスピードコントロールレバー38の操
作量xと前記変換率kとに基づいて制御目標値yが算出
されバルブ制御部36に出力される。
【0038】S.8において、バルブ制御部36は、前
記制御目標値yに応じたバルブ制御信号を生成して、そ
の制御信号は対応する電磁流量制御弁21〜24に出力
されてその制御が行なわれる。
【0039】S.8の後、S.9は動作選択スイッチ3
7のオン操作が継続しているか否かを判断する。
【0040】S.9においてYESの場合には、操作が
継続していることになるので、S.7に戻り、制御演
算,出力を繰り返す。この時、変換率kはS.5または
S.6で既に求めた値を使用する。
【0041】S.9においてNOの場合には、操作の終
了を意味するので、S.1に戻して、新たに動作選択ス
イッチ37がオンされるまでS.1を繰り返す。
【0042】他方、前記S.2においてNOと判断され
て、S.4に進んだ場合、前記S.7とは異なり、変換
率k=1.0として、変換関数y=f(x)によりスピ
ードコントロールレバー38の操作量xのみから制御目
標値yが算出されバルブ制御部36に出力されてS.1
0に進む。
【0043】S.10においてバルブ制御部36は、前
記制御目標値yに応じてバルブ制御信号を生成して、そ
の制御信号は対応する電磁流量制御弁21〜24に出力
されてその制御が行なわれる。
【0044】そして、S.11においては、速度設定ス
イッチ39がオフからオンに変化したか否かが判断さ
れ、YESの場合には、S.12で最高速度設定値x
setに現在の操作量xを代入して最高速度の設定操作を
行い、S.15に進む。
【0045】S.11でNOの場合には、S.13に進
み、速度設定スイッチ39がオンからオフに変化したか
否かが判断され、YESの場合には最高速度設定値x
setを破棄して最高速度設定解除操作を行い、S.15
に進む。また、S.13でNOの場合にも直接S.15
に進む。
【0046】S.15においては、動作選択スイッチ3
7がオンであるか否かが判断され、YESであれば、
S.4に戻され、制御目標値の算出や目標値に基づく制
御を繰り返す。
【0047】S.15でNOと判断されると、S.1に
戻り、新たな動作選択を待つ。
【0048】クレーン車1の操作に対応する,前記制御
目標値算出部35による制御動作は次のようである。
【0049】 通常モード(k=1.0)での制御動
作 制御がスタートし、S.1でYES、S.2でNOとな
り、S.4において、変換率k=1.0として変換関数
y=f(x)によりスピードコントロールレバー38の
操作量xのみから制御目標値yが算出されバルブ制御部
36に出力され、S.10において電磁流量制御弁21
〜24のバルブ制御が行なわれる。
【0050】そして、S.11およびS.13において
は、いずれもNOであり、S.15でYESであるから
S.4に戻って前記の動作を繰り返して通常モードでの
操作が制御される。
【0051】 通常モードでの操作中に最高速度を設
定した場合の制御動作 前記の制御動作中に、速度設定スイッチ39がOFFか
らONとなるので、S.11でYESとなり、S.12で
最高速度設定値xsetに現在の操作量xを代入して最高
速度の設定操作を行なった後、S.15からS.4に戻
って前記の制御動作を繰り返す。
【0052】 最高速度を設定した後に、その設定値
を用いて行なう制御動作 前記で最高速度が設定され、動作選択スイッチ37が
OFFされると、S.15でNOとなり、S.1,S.
2,S.3でYESとなって、S.5で先に設定されて
いる設定値xsetを用いて変換率k=xset/xmaxを算
出し、S.7で変換関数y=f(k・x)によりスピー
ドコントロールレバー38の操作量xと前記変換率kと
に基づいて制御目標値yが算出され、S.8で電磁流量
制御弁21〜24のバルブ制御が行なわれる。
【0053】この後、S.9で動作選択スイッチ37の
オン操作が継続しているか否かを判断し、YESである
から、S.7に戻り、制御演算,出力を繰り返す。
【0054】 通常モードでの操作中に最高速度の設
定を解除した場合の制御動作 前記の制御動作中に、速度設定スイッチ39がONから
OFFとなるので、S.13でYESとなり、S.14で
最高速度設定値xsetを破棄して最高速度の設定を解除
した後、S.15からS.4に戻って前記の制御動作
を繰り返す。
【0055】 最高速度の設定を解除した後に、微速
操作を行なう場合の制御動作 前記で最高速度の設定が解除され、動作選択スイッチ
37がOFFされると、S.15でNOとなり、S.1,
S.2でYES,S.3でNOとなって、S.6にすす
む。
【0056】S.6では、予め固定的に定められている
既定値xinitを用いて、変換率k=xinit/xmaxを算
出し、S.7で変換関数y=f(k・x)によりスピー
ドコントロールレバー38の操作量xと前記変換率kと
に基づいて制御目標値yが算出され、S.8で電磁流量
制御弁21〜24のバルブ制御が行なわれる。
【0057】この後、S.9で動作選択スイッチ37の
オン操作が継続しているか否かを判断し、YESである
から、S.7に戻り、制御演算,出力を繰り返す。
【0058】前記のような機能の制御目標値算出部35
を有するコントローラ25によれば、前記電磁流量制御
弁21〜24に対する制御カーブは例えば図5に示すよ
うになる。
【0059】図5において、制御カーブAは、通常モー
ドの座標軸xに関して制御量yを表しており、このとき
のスピードコントロールレバー38による操作範囲は0
からxmaxまでである。
【0060】このような制御カーブAについて、今、制
御カーブAのうちで操作量と制御量とが比例関係にあ
る,操作量xsetの位置で速度ysetを最高速度に設定す
る場合、変換率 k=xset/xmax とする。
【0061】この変換率を、変換関数y=f(k・x)
に用いると、y=f{(xset/xmax)・x}である。
【0062】このxにスピードコントロールレバー38
の最大操作量xmaxを代入すると、スピードコントロー
ルレバー38が最大操作量となったときの最大制御量
(すなわち最高速度)は y=f{(xset/xmax)・
max}=f(xset)=ysetが得られる。
【0063】このことは、前記スピードコントロールレ
バー38による制御量が0からyse tまでの範囲に限ら
れたものとなり、図5にA’で示すように、実質的に前
記Aとは異なる制御カーブが得られることになる。
【0064】なお、変換関数に関して加味する変換率k
については、図6に示すようにy=k・f(x)として
制御カーブの傾きを変換率kに応じて変えるようにして
もよい。
【0065】図6において、Bは基本設定の制御カーブ
であり、B’は変換後の減速モードでの制御カーブであ
る。なお、この際に用いる変換率kは、操作量xset
際の制御量ysetと,操作量xmaxの際の制御量ymax
を用いて、k=yset/ymaxにより求めたものである。
これは、制御カーブBと制御カーブB’との間で、屈曲
位置Cの位置ずれの防止をするためである。
【0066】以上説明した実施の形態においては、前記
AやBの基本制御カーブを記憶させておくことにより、
前記A’,B’のようにして複数の制御カーブによる動
作を実現することができる。
【0067】また、オペレータが任意に最高速度を設定
することができ、各操作毎に最高速度を設定することが
可能であるが、各操作に統一的に最高速度を設定しても
よいことはもちろんである。
【0068】そのうえ、既存のリモコン装置に速度設定
スイッチのみを設置することにより実現することがで
き、また、既存の微速モードスイッチを本願の速度設定
スイッチに兼用して実施することもできるので、リモコ
ン装置の機械的構成上便利である。
【0069】なお、本願の実施に際し、前記フローチャ
ートのS.2で操作するスイッチを速度設定スイッチ3
9とせず、モード選択用スイッチを別に設置することと
してもよい。
【0070】また、前記した実施の形態においては、
S.14において、最高速度設定値xsetを破棄するこ
ととしたが、格別に破棄することを行なわず、最高速度
設定を重ねて行なうことにより書き換えるようにしても
よく、前回記憶していた値に戻すことにしてもよい。
【0071】前記した実施の形態の制御目標算出部35
における演算内容については、図7のフローチャートに
示すようにしても同様の効果を享受することができる。
【0072】図7に示すフローチャートは、前記図1の
フローチャートの一部を改変したものであるので、以下
においては前記した図1のフローチャートとの相違点に
ついてのみ説明を行い、図1と同一のステップについて
はステップ番号を同一とし図1と重複した説明は省略す
る。
【0073】すなわち、前記図1のものは、S.12で
最高速度設定値xsetそのものを記憶し、S.5で変換
率kを算出するものとなっている。
【0074】一方、図7に示す,この実施の形態の場合
は、図1のS.12に対応するS.12’において変換
率kを算出してこれを記憶するものとなっており(最高
速度設定)、このS.12’においては前記図1のS.
5に相当する演算を行なったうえで、その演算結果であ
る変換率kを記憶するものとなっている。そのため、前
記図1のS.5に対応する位置には格別の演算ステップ
は設けられていない。
【0075】そして、前記図1のものと、図7のものと
の間での記憶データの相違に応じて、前記図1のS.1
4においては最高速度xsetそのものが破棄されるのに
対し、図7のS.14’においては変換率kが破棄され
るようになっている(最高速度設定解除)。
【0076】このような図7のフローチャートに沿って
制御目標算出部35での演算が行なわれても、前記図1
との差異は記憶するデータが最高速度設定値xsetであ
るか変換率kであるかの違いに過ぎず、前記図1のもの
に準じた処理が行なわれるので、この実施の形態によっ
ても同様の効果を享受することができる。
【0077】以上説明したいずれの実施の形態において
も、動作選択スイッチ37とスピードコントロールレバ
ー38とが別個に構成されたものを説明したが、両者を
ジョイステイック式に複合させてそのジョイステイック
の傾動方向により動作選択を行い、その傾動量により動
作スピードを制御するものであっても、概ね同様に実施
することができる。
【0078】また、速度設定スイッチ等を可搬式のリモ
コン装置に限らずコントローラ25のような非可搬式の
操作装置に設けて実施することができることはいうまで
もない。
【0079】さらに、本願は、クレーン車や高所作業車
に限らず、広く電気式操作レバーを用いる建設機械等で
あっても実施することができる。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1または請
求項2記載の発明によれば、作業に先立って操作レバー
と速度設定スイッチとを操作することにより、作業に適
切な変換率を得ることができ、この変換率が制御量の算
出に加味されるので、単一の変換関数を有しているだけ
であっても、前記変換率によって作業に最適な任意の制
御カーブを得ることができる。
【0081】そのうえ、前記変換率を得るうえで必要な
操作は、速度設定スイッチを操作レバーの操作中にオン
操作すことであり、単なるスイッチで足りるのでコンパ
クトであり、設置スペースが小さい操作レバーの近傍部
位への設置が容易で良好な使い勝手を確保することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】制御目標値算出部での演算内容のフローチャー
トである。
【図2】クレーン車の概略を示す側面図である。
【図3】伸縮ブーム駆動用等の油圧回路とこれ制御する
電気回路を示す図である。
【図4】コントローラの制御部のブロック図である。
【図5】実施の形態における通常モードでの制御カーブ
と変換率kを加味した減速モードでの制御カーブとを示
す図である。
【図6】他の実施の形態における通常モードでの制御カ
ーブと変換率kを加味した減速モードでの制御カーブと
を示す図である。
【図7】他の実施の形態における制御目標値算出部での
演算内容のフローチャートである。
【符号の説明】
1 クレーン車 21 第1の電磁流量制御弁 22 第2の電磁流量制御弁 23 第3の電磁流量制御弁 24 第4の電磁流量制御弁 27 記憶部 35 制御目標値算出部 36 バルブ制御部 38 スピードコントロールレバー 39 速度設定スイッチ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年10月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図4】
【図2】
【図3】
【図6】
【図5】
【図7】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操作レバーの操作量を検出する操作量検
    出手段と、当該操作レバーの操作量を変換関数により制
    御量を算出する制御量算出手段と、当該制御量により作
    動速度を制御させ作業機を駆動させる駆動制御手段とを
    備えた作業機の制御装置において、 速度設定スイッチを設けるとともに、 前記制御量算出手段は、変換関数に係る変換率または変
    換関数のパラメータに係る変換率により制御量を算出す
    るよう構成され、 前記速度設定スイッチがOFFの時には操作レバーの最
    大操作量に対して最大の制御量となるよう前記変換率が
    設定されて当該変換率に基づいて操作レバーの操作量に
    対する制御量を算出し、 また、操作レバーの操作中に前記速度設定スイッチがO
    Nとなった時にはその時の操作レバーの操作量あるいは
    その時の制御量を記憶設定し、この後に速度設定スイッ
    チがONの状態で操作レバーが操作された時には、最大
    の操作量あるいは最大の制御量に対する記憶設定された
    前記操作量あるいは制御量を前記変換率として算出し当
    該変換率に基づいて操作レバーの操作量に対する制御量
    を算出するよう構成したことを特徴とする作業機の制御
    装置。
  2. 【請求項2】 操作レバーの操作量を検出する操作量検
    出手段と、当該操作レバーの操作量を変換関数により制
    御量を算出する制御量算出手段と、当該制御量により作
    動速度を制御させ作業機を駆動させる駆動制御手段とを
    備えた作業機の制御装置において、 速度設定スイッチを設けるとともに、 前記制御量算出手段は、変換関数に係る変換率または変
    換関数のパラメータに係る変換率により制御量を算出す
    るよう構成され、 前記速度設定スイッチがOFFの時には操作レバーの最
    大操作量に対して最大の制御量となるよう前記変換率が
    設定されて当該変換率に基づいて操作レバーの操作量に
    対する制御量を算出し、 また、操作レバーの操作中に前記速度設定スイッチがO
    Nとなった時には最大の操作量に対するその時の操作レ
    バーの操作量あるいは最大の制御量に対するその時の制
    御量を前記変換率として設定記憶し、この後に速度設定
    スイッチがONの状態で操作レバーが操作された時に
    は、操作レバーの操作量に対する制御量を記憶されてい
    る前記変換率に基づいて算出するよう構成したことを特
    徴とする作業機の制御装置。
JP25579896A 1996-09-27 1996-09-27 作業機の制御装置 Pending JPH10105250A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25579896A JPH10105250A (ja) 1996-09-27 1996-09-27 作業機の制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25579896A JPH10105250A (ja) 1996-09-27 1996-09-27 作業機の制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10105250A true JPH10105250A (ja) 1998-04-24

Family

ID=17283788

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25579896A Pending JPH10105250A (ja) 1996-09-27 1996-09-27 作業機の制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10105250A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009040409A (ja) * 2008-09-08 2009-02-26 Iseki & Co Ltd 作業車両における無段式変速装置の変速制御装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009040409A (ja) * 2008-09-08 2009-02-26 Iseki & Co Ltd 作業車両における無段式変速装置の変速制御装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5134769B2 (ja) 作業機械の速度範囲を制御する方法
US6371214B1 (en) Methods for automating work machine functions
JP4494318B2 (ja) 作業機
JP4494319B2 (ja) 作業機
JP4959532B2 (ja) 掘削作業機
JPH10105250A (ja) 作業機の制御装置
JP4731033B2 (ja) 油圧駆動制御装置
JP4615356B2 (ja) 作業機の作動制御装置
JP4372531B2 (ja) 作業機の操作装置
JP3839364B2 (ja) 建設機械のコンソールボックス
JP4163879B2 (ja) クレーンのフック水平移動制御装置
US11066810B2 (en) Work vehicle and control method for work vehicle
JP2516869Y2 (ja) クレーン車の遠隔操作装置
JP2008115923A (ja) 作業機械の制御装置
JP2551246Y2 (ja) 車両搭載用作業機の操作装置
CN111630229B (zh) 液压控制***、作业机械、以及用于控制作业附属装置的动作的方法
JPH08133700A (ja) フォークリフトトラックの荷役制御装置
CN110418865B (zh) 作业车辆以及作业车辆的控制方法
JP2002020077A (ja) クレーンのフック移動制御装置
JP2603749Y2 (ja) 車両搭載型クレーンにおけるエンジンアクセルの制御装置
JPH0659380U (ja) クレーンの操縦制御装置
JP2003300693A (ja) 作業機の操作装置
JP2002160892A (ja) クレーンのフック水平移動制御装置
JP6162367B2 (ja) 油圧駆動作業機
JP2003192293A (ja) ブーム作動制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060530

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20061003