JPH10104489A - レンズ装置およびレンズ組み付け方法 - Google Patents

レンズ装置およびレンズ組み付け方法

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JPH10104489A
JPH10104489A JP26164496A JP26164496A JPH10104489A JP H10104489 A JPH10104489 A JP H10104489A JP 26164496 A JP26164496 A JP 26164496A JP 26164496 A JP26164496 A JP 26164496A JP H10104489 A JPH10104489 A JP H10104489A
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lens
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optical axis
lens holding
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JP26164496A
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Masafumi Isono
雅史 磯野
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レンズ保持部材の一部分を変形させてかしめ
ることによりレンズを保持するレンズ装置において、レ
ンズを光軸方向のみならず径方向にも押さえて、レンズ
の高い位置精度を保証できるようにする。 【解決手段】 レンズ保持部材10のレンズ受け入れ部
14に隣接して、光軸方向押さえ部16aと外径押さえ
部18aとを交互に設ける。レンズ1をレンズ受け入れ
部14に位置決めし、第2加熱治具30を当接させて外
径押さえ部18aを加熱するとともに押圧して変形さ
せ、レンズ1を径方向38に押さえる一方、第1加熱治
具20を当接させて光軸方向押さえ部16aを加熱する
とともに押圧して変形させ、レンズ1を光軸方向28に
押さえる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レンズ装置および
レンズ組み付け方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、1枚または2枚以上のレンズから
なるレンズ群(以下、単にレンズという)を筒型レンズ保
持部材に保持してなるレンズ装置において、レンズをレ
ンズ保持部材に保持する方法としては、レンズをレンズ
保持部材に接着剤を用いて接着する方法や、レンズ保持
部材の一部分を熱もしくは圧力によって変形させ、かし
めることによってレンズをレンズ保持部材に保持する方
法が知られている。
【0003】従来の接着剤によりレンズをレンズ保持部
材に保持する方法では、たとえば図1の断面図に示すよ
うに、レンズ1xを筒型レンズ保持部材2xの筒内所定位
置のレンズ受け入れ部2yに挿入し、レンズ1xとレンズ
保持部材2xとの間に接着剤を注入することにより、レ
ンズ1xとレンズ保持部材2xとの間に強い接着力を与
え、レンズ1xをレンズ保持部材2xに保持する。
【0004】しかし、この接着剤による方法では、レン
ズ1xが薄い場合には、接着剤を塗布するレンズ外周面
が小さくなるので、レンズ接着面を十分にとれないこと
により、接着性に問題が生じる。さらに、接着剤による
方法では、レンズ装置を製造する際に注入する接着剤の
量を管理する必要があるので、生産性が悪い。
【0005】一方、従来のかしめによりレンズをレンズ
保持部材に保持する方法では、たとえば図2の断面図に
示すように、レンズ保持部材2xのレンズ受け入れ部2y
にレンズ1xを挿入し、レンズ受け入れ部2yに隣接して
設けたレンズ保持部材2xの変形部2Bxの先端部分をレ
ンズ1x側に倒れるように変形させてレンズ1xに嵌合さ
せることにより、レンズ1xをレンズ保持部材2xに保持
する。この方法は、接着剤による方法のように余分な空
間3を設ける必要がないので、レンズ装置をコンパクト
化するのに適している。また、レンズ保持部材2xの変
形部2Bxの変形の管理は、接着剤の注入量の管理に比
べて容易であるので、この方法は生産性においても優れ
ている。
【0006】しかし、かしめによる方法は、接着剤によ
る方法と違って、レンズ保持部材の変形した一部分がレ
ンズを光軸方向に単に押さえているにすぎないので、た
とえば、外乱によってレンズが光軸直角方向に位置ずれ
が生じることがあり、レンズの高い位置精度を保証しに
くい。そのため、レンズ保持部材の一部分を変形してレ
ンズを保持する方法では、近年のレンズ装置のコンパク
ト化によりレンズ枚数が少なくなることに伴って個々の
レンズに対して要求される高い位置精度を満足すること
が、困難である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
状況に鑑みてなされたものであって、本発明の解決すべ
き技術的課題は、レンズ保持部材の一部分を変形させて
レンズをかしめることによりレンズを保持するレンズ装
置およびレンズ組み付け方法において、レンズを光軸方
向のみならず径方向にも押さえて、レンズの高い位置精
度を保証できるようにしたレンズ装置およびレンズ組み
付け方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段および作用・効果】上記の
技術的課題を解決するため、本発明は、以下の構成のレ
ンズ装置およびレンズ組み付け方法を提供する。
【0009】レンズ装置は、筒型レンズ保持部材の筒内
所定位置に形設した座内にレンズを位置決めし、このレ
ンズを上記レンズ保持部材の複数の第1熱変形部により
光軸方向に略均等に押圧保持してなる。上記レンズ保持
部材は、上記レンズの外周面を径方向に略均等に押圧す
る複数の第2熱変形部をさらに備える。好ましくは、上
記レンズ保持部材の上記第1熱変形部および上記第2熱
変形部は、上記レンズの周囲に周方向に略均等に配置さ
れる。
【0010】上記構成のようにレンズを保持するレンズ
装置は、以下のようにしてレンズを組み付けることによ
って、製造することができる。
【0011】レンズ組み付け方法は、上記レンズを上記
レンズ保持部材の上記座内に位置決めする第1ステップ
と、上記レンズ保持部材の上記第1熱変形部を加熱する
とともに押圧して変形させて、上記レンズを光軸方向に
略均等に押圧する一方、上記レンズ保持部材の上記第2
熱変形部を加熱するとともに押圧して変形させて、上記
レンズを、芯ずれを生じないようにして、径方向に略均
等に押圧する第2ステップとを備える。
【0012】すなわち、レンズ保持部材は、複数の第1
熱変形部と第2熱変形部とを有する。レンズをレンズ保
持部材に保持するために、上記第1ステップにおいて、
レンズをレンズ保持部材の座内に配置して、レンズを光
軸方向および径方向に位置決めする。次に、上記第2ス
テップにおいて、レンズ保持部材の第1熱変形部および
第2熱変形部を適宜の熱源により加熱して適宜な方法で
変形させ、第1熱変形部によってレンズを光軸方向に、
第2熱変形部によってレンズを径方向に、すなわち光軸
に対して直角にかつ光軸に向けて、芯ずれを生じないよ
うに、すなわちレンズ中心が光軸と一致するように、レ
ンズ保持部材の座内に略均等に押圧保持する。
【0013】上記構成において、レンズ保持部材の第1
熱変形部と第2熱変形部とを周方向に略均等に配置すれ
ば、レンズを略均等に押圧することがより容易となる。
また、レンズ保持部材の第1熱変形部と第2熱変形部と
は別個に設けられているので、レンズの光軸方向押さえ
と径方向押さえとについて、別々に変更や調整を行ない
ながら、それぞれの最適加工条件を容易に見つけ出すこ
とができる。また、上記第1ステップにおいてレンズを
座内に容易に配置できるように、座の内周面の内径をレ
ンズ外周面の外径よりも多少大きくして、座の内周面と
レンズの外周面との間に径方向のすきまを設けた場合で
も、レンズ保持部材の第2熱変形部によってレンズを均
等に径方向に押さえることによって、レンズ中心と光軸
とを一致させることが可能である。
【0014】したがって、レンズ保持部材の一部分を変
形させてレンズをかしめることにより、レンズを光軸方
向のみならず径方向にも押さえ、レンズの高い位置精度
を保証することができる。
【0015】好ましくは、上記レンズ保持部材の上記第
1熱変形部および上記第2熱変形部は、それぞれ3つが
周方向に交互に配置される。
【0016】上記構成において、レンズ保持部材の第1
熱変形部および第2熱変形部を最小個数で構成すること
ができる。
【0017】すなわち、レンズ保持部材の第1熱変形部
を2つ設けた場合には、レンズは2つの第1熱変形部を
結ぶ線を中心に回転するおそれがあるので、レンズをよ
り安定して光軸方向に押さえるには、第1熱変形部を3
つ以上設けることが好ましい。第1熱変形部を3つ以上
設けると、任意の2つの第1熱変形部を結ぶ線を中心と
するレンズの回転は、他の第1熱変形部によって阻止さ
れるので、レンズを安定して光軸方向に押さえることが
できるからである。
【0018】また、同様に、レンズ保持部材の第2熱変
形部を2つ設けた場合には、レンズは光軸直角面内にお
いて2つの第2熱変形部を結ぶ線に対して直角方向に移
動するおそれがあるので、レンズをより安定して径方向
に押さえるには、第2熱変形部を3つ以上設けることが
好ましい。第2熱変形部を3つ以上設けると、光軸直角
面内において、任意の2つの第2熱変形部を結ぶ線に対
して直角方向のレンズの移動は他の第2熱変形部によっ
て阻止されるので、レンズを安定して径方向に押さえる
ことができる。
【0019】したがって、レンズ保持部材の第1熱変形
部および第2熱変形部をそれぞれ3つ設ければ、最も簡
単な構成で安定してレンズを保持することができる。
【0020】ところで、レンズを押圧保持するためにレ
ンズ保持部材の第1熱変形部と第2熱変形部とを熱変形
させる上記第2ステップにおいて、レンズ保持部材の第
1熱変形部の次に第2熱変形部を熱変形させても、ある
いは第1熱変形部と第2熱変形部とを両方同時に熱変形
させてもよい。また、加熱のための熱源とは別に、押圧
して変形させるための加工治具を用いてもよい。
【0021】好ましくは、上記第2ステップにおいて、
上記レンズ保持部材の上記第2熱変形部に加熱治具を当
接させて加熱しながら押圧して変形させて、上記レンズ
を、芯ずれを生じないようにして、径方向に略均等に押
圧した後、上記レンズ保持部材の上記第1熱変形部に加
熱治具を当接させて加熱しながら押圧して変形させて、
上記レンズを光軸方向に略均等に押圧する。
【0022】上記のようにすれば、レンズ保持部材の熱
変形部の加熱と押圧との両方を加熱治具を用いて行うこ
とができるので、かしめ作業が簡単になる。さらに、第
1熱変形部と第2熱変形部とを同時に熱変形させるので
はなく、時間的に前後に分けて順に熱変形させるので、
一種類の加熱治具を用いて両方の熱変形部を熱変形させ
るようにして、より一層、作業を簡単にすることも可能
である。また、レンズ保持手段の第1熱変形部の光軸方
向押さえの次に第2熱変形部の径方向押さえを行うと、
第1熱変形部の熱変形後にレンズが偏心している場合に
は、第2熱変形部の熱変形のときにレンズの径方向位置
が修正され、第1熱変形部とレンズとの間にすきまがで
きて、第1熱変形部による光軸方向のレンズ押さえが弱
くなるおそれがあるが、上記のように第2熱変形部の径
方向押さえの次に第1熱変形部の光軸方向押さえを行う
と、第1熱変形部の光軸方向押さえ時に、第2熱変形部
による径方向のレンズ押さえが緩むようなことはない。
したがって、より簡単に、かつより高精度にレンズを押
圧保持することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下に、図3および図4を参照し
ながら、本発明の一実施形態に係るレンズ装置およびレ
ンズ組み付け方法について詳細に説明する。
【0024】このレンズ装置は、図3の平面図および図
4の要部断面図に示すように、レンズ保持部材10のレ
ンズ受け入れ部12にレンズ1を配置して、レンズ保持
部材10の光軸方向押さえ部16a,16b,16cおよび
外径押さえ部18a,18b,18cで押さえることによっ
て、レンズ1をレンズ保持部材10の所定位置に保持す
るようになっている。
【0025】図4に示すように、レンズ保持部材10
は、大略筒状の筒壁12を有し、筒壁12の端部にはレ
ンズ受け入れ部14が形成されていて、筒壁12の内周
面12a,14a,14bは断面段状となっている。このレ
ンズ受け入れ部14にレンズ1が配置されると、レンズ
1は、レンズ受け入れ部14の内周面14bによって軸
直角方向に、レンズ受け入れ部14の底面14aによっ
て光軸方向に、それぞれ位置決めされるようになってい
る。
【0026】レンズ支持部材10の筒壁12の端部のレ
ンズ受け入れ部14の周囲には、図3および図4に示す
ように、軸方向に突出する光軸方向押さえ部16a,16
b,16cおよび外径押さえ部18a,18b,18cが形設さ
れている。光軸方向押さえ部16a,16b,16cおよび
外径押さえ部18a,18b,18cは、図3に示すよう
に、それぞれ3つが周方向に交互に、かつ、光軸に関し
て互いに対称位置に、それぞれ配置されている。光軸方
向押さえ部16a,16b,16cの径方向の厚さは外径押
さえ部18a,18b,18cの径方向の厚さよりも小さ
く、光軸方向押さえ部16a,16b,16cの高さすなわ
ち突出量は外径押さえ部18a,18b,18cの高さより
も大きい。
【0027】図4に示したように、外径押さえ部18a,
18b,18cは、レンズ受け入れ部14の内周面14bか
ら連続して形設されていて、レンズ1の外周面1tに当
接して、レンズ1を光軸直角方向に位置決めするように
なっている。一方、光軸方向押さえ部16a,16b,16
cは、レンズ受け入れ部14の内周面14bより若干外側
に形設され、誇張して図示したように、光軸方向押さえ
部16a,16b,16cの内周面とレンズ1の外周面1tと
の間にはすきま8が形成されるようになっている。
【0028】このレンズ装置では、以下のようにして、
レンズ保持部材10のレンズ受け入れ部14にレンズ1
が組み込まれて保持される。
【0029】まず、図4(A)に示すように、レンズ保持
部材10のレンズ受け入れ部14にレンズ1を挿入し、
レンズ1をレンズ保持部材10に対して光軸方向および
光軸直角方向すなわち径方向に位置決めする。すなわ
ち、レンズ1は、レンズ保持部材10のレンズ受け入れ
部14の径方向に延在する底面14aに当接することに
より軸方向に位置決めされ、レンズ保持部材10のレン
ズ受け入れ部14すなわち外径押さえ部16a,16b,1
6cの軸方向に延在する内周面14bに当接することによ
り光軸直角方向に位置決めされる。
【0030】次に、図3および図4(B)に示すように、
加熱した第2加熱治具30をレンズ保持部材10の周囲
から光軸に向けて大略径方向38に移動させて、レンズ
保持部材10の外径押さえ部18a,18b,18cに当接
させ、外径押さえ部18a,18b,18cを加熱しながら
押圧して変形させる。第2加熱治具30は、レンズ1の
レンズ面1sおよび外周面1tに沿う第1面32および第
2面33と、第2面33の下部から径方向外側に延在す
る第3面34と、第3面34から軸方向下方に延在する
第4面35とを有する。レンズ保持部材10の外径押さ
え部18a,18b,18cの端部18xは、第2加熱治具3
0の第2面33および第3面34によって加熱されて軟
化し、径方向外側から内側へ押し込まれ、レンズ1の外
周面1tを径方向38に押圧する。レンズ1の外周面1t
およびレンズ面1sと第2加熱治具30の第1面32お
よび第2面33との間にはさまれたレンズ保持部材10
の外径押さえ部18a,18b,18cは、第2加熱治具3
0の径方向38の押し込みに伴って、レンズ1と第2加
熱治具30との間をレンズ内側へと押し出される。レン
ズ1と第2加熱治具30との間をレンズ内側へと押し出
される外径押さえ部18a,18b,18cのはみ出し部分
18yは、レンズ1を光軸方向20に押さえる。つま
り、レンズ1は、レンズ受け入れ部14の底面14aと
は反対側のレンズ上部が径方向38に押され、さらに、
レンズ保持部材10のはみ出し部分18yによって光軸
方向28にも押さえられる。したがって、レンズ1は、
レンズ受け入れ部14から浮き上がって光軸方向にずれ
ることが防止されながら、外径押さえ部18a,18b,1
8cによって径方向に押さえられるようになっている。
【0031】次に、図4(B)に示すように、加熱した第
1加熱治具20をレンズ保持部材10の端部に向けて大
略光軸方向28に移動させて、レンズ保持部材10の光
軸方向押さえ部16a,16b,16cに当接させ、光軸方
向押さえ部16a,16b,16cを加熱しながら押圧して
変形させる。第1加熱治具20は、第2加熱治具30と
同様に、レンズ1のレンズ面1sおよび外周面1tに沿う
第1面22および第2面23を有する。レンズ保持部材
10の光軸方向押さえ部16a,16b,16cの端部16x
は、第1加熱治具20の第2面23および第3面24に
よって加熱されて軟化し、径方向内側へ曲がり、レンズ
1のレンズ面1sを光軸方向28に押圧する。レンズ1
の外周面1tおよびレンズ面1sと第2加熱治具20の第
1面22および第2面23との間にはさまれたレンズ保
持部材10の光軸方向押さえ部16a,16b,16cは、
第1加熱治具20の光軸方向28の押し込みに伴って、
レンズ1と第1加熱治具20との間をレンズ内側へと押
し出される。
【0032】最後に、図4(C)に示すように、第1およ
び第2加熱治具20,30をレンズ保持部材10から離
して冷却し、レンズ保持部材10の光軸方向押さえ部1
6a,16b,16cおよび外径押さえ部18a,18b,18c
を硬化させる。冷却後、レンズ1のレンズ面1s上に倒
れたレンズ保持部材10の光軸方向押さえ部16a,16
b,16cの端部16xは、レンズ1を光軸方向28に押さ
える。一方、径方向外側から内側に押し込まれたレンズ
保持部材10の外径押さえ部18a,18b,18cの端部
18xの内周面すなわちレンズ受け入れ部14の内周面
14bは、レンズ1の外周面1tを径方向38に押さえ
る。
【0033】以上のようにして、レンズ1はレンズ保持
部材10にかしめられ、光軸方向および径方向の移動が
阻止される。したがって、このレンズ装置は、レンズの
高い位置精度を保証することができる。また、レンズ保
持部材10の端部には、最小個数すなわち各3つの光軸
方向押さえ部16a,16b,16cおよび外径押さえ部1
8a,18b,18cが周方向に交互に設けられているの
で、構成が最も簡単である。また、レンズ保持部材10
の光軸方向押さえ部16a,16b,16cおよび外径押さ
え部18a,18b,18cを別個に設け、レンズ1の光軸
方向28の押さえと径方向38とを分けて行うようにし
ているので、別々に変更や調整をしながらそれぞれの最
適加工条件を容易に見つけ出すことができる。
【0034】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものではなく、その他種々の態様で実施可能である。た
とえば、レンズ受け入れ部14をレンズ保持部材10の
端部ではなく、軸方向の中間位置に設けてもよい。ま
た、レンズ保持部材10の光軸方向押さえ部16a,16
b,16cと外径押さえ部18a,18b,18cとを別々の加
熱治具20,30を用いて熱変形させる代わりに、同じ
加熱治具を用いて熱変形させるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来の接着剤によりレンズを固定したレンズ
装置の断面図である。
【図2】 従来のレンズ保持部材の一部分の変形により
レンズを固定したレンズ装置の断面図である。
【図3】 本発明の一実施形態のレンズ装置のレンズ保
持部材の平面図である。
【図4】 本発明の一実施例のレンズ装置の要部断面図
である。(A)は加熱前、(B)は加熱中、(C)は加熱後を
示す。
【符号の説明】
1 レンズ 1s レンズ面 1t 外周面 10 レンズ保持部材 12 筒壁 12a,12b 内周面 14 レンズ受け入れ部(座) 14a 段面 16a,16b,16c 光軸方向押さえ部(第1熱変形部) 16x 端部 18a,18b,18c 外径押さえ部(第2熱変形部) 18s 内周面 18x 端部 18y はみ出し部分 20 第1加熱治具 22 第1面 23 第2面 28 光軸方向 30 第2加熱治具 32 第1面 33 第2面 34 第3面 35 第4面 38 径方向

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒型レンズ保持部材の筒内所定位置に形
    設した座内にレンズを位置決めし、該レンズを上記レン
    ズ保持部材の複数の第1熱変形部により光軸方向に略均
    等に押圧保持してなるレンズ装置において、 上記レンズ保持部材は、上記レンズの外周面を径方向に
    略均等に押圧する複数の第2熱変形部をさらに備えたこ
    とを特徴とするレンズ装置。
  2. 【請求項2】 上記レンズ保持部材の上記第1熱変形部
    および上記第2熱変形部は、上記レンズの周囲に周方向
    に略均等に配置されたことを特徴とする、請求項1記載
    のレンズ装置。
  3. 【請求項3】 上記レンズ保持部材の上記第1熱変形部
    および上記第2熱変形部は、それぞれ3つが周方向に交
    互に配置されたことを特徴とする、請求項1記載のレン
    ズ装置。
  4. 【請求項4】 筒型レンズ保持部材の筒内所定位置に形
    設した座内にレンズを位置決めし、上記レンズ保持部材
    の複数の第1熱変形部を加熱するとともに押圧して変形
    させて上記レンズを光軸方向に略均等に押圧保持するレ
    ンズ組み付け方法において、 上記レンズ保持部材は、複数の第2熱変形部をさらに有
    し、上記レンズ保持部材の上記第1熱変形部および上記
    第2熱変形部は、上記レンズ保持部材の座の周囲に周方
    向に略均等に配置され、 上記レンズを上記レンズ保持部材の上記座内に位置決め
    する第1ステップと、 上記レンズ保持部材の上記第1熱変形部を加熱するとと
    もに押圧して変形させて、上記レンズを光軸方向に略均
    等に押圧する一方、上記レンズ保持部材の上記第2熱変
    形部を加熱するとともに押圧して変形させて、上記レン
    ズを、芯ずれを生じないようにして、径方向に略均等に
    押圧する第2ステップとを備えることを特徴とするレン
    ズ組み付け方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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