JPH10102087A - 洗浄剤組成物 - Google Patents

洗浄剤組成物

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JPH10102087A
JPH10102087A JP25622096A JP25622096A JPH10102087A JP H10102087 A JPH10102087 A JP H10102087A JP 25622096 A JP25622096 A JP 25622096A JP 25622096 A JP25622096 A JP 25622096A JP H10102087 A JPH10102087 A JP H10102087A
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represented
fatty acid
general formula
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JP25622096A
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English (en)
Inventor
Hideji Tagata
秀次 田方
Makoto Kubo
誠 久保
Hiroyuki Terasaki
博幸 寺▲崎▼
Takanari Sakai
隆也 坂井
Katsuhiko Kasai
克彦 笠井
Yuki Yanagisawa
友樹 柳澤
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11DDETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
    • C11D1/00Detergent compositions based essentially on surface-active compounds; Use of these compounds as a detergent
    • C11D1/38Cationic compounds
    • C11D1/52Carboxylic amides, alkylolamides or imides or their condensation products with alkylene oxides
    • C11D1/526Carboxylic amides (R1-CO-NR2R3), where R1, R2 or R3 are polyalkoxylated

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低温条件下の洗濯においても、良好な油性汚
れ洗浄力を示す洗浄剤組成物を提供する。 【解決手段】 下記一般式(I)、(II)、(III) で表
される脂肪酸アミド型界面活性剤の少なくとも一種を特
定範囲で含有する洗浄剤組成物。 【化1】 (式中、R は炭素数7〜19のアルキル基等、Y は炭素数
1〜5のアルキル基、オキシアルキレン基を含んでいて
もよいアルキル基等、Z はオキシアルキレン基を含むア
ルキル基である。また、m は1〜6数である。だだし、
m, nが共存する場合、m +n =1〜7となるように選択
される。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は洗浄剤組成物に関
し、更に詳しくは低温においても優れた油性汚れ洗浄力
を有する粉末ないし塊状の衣類用洗浄剤組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】衣料用洗剤は汚れを可溶化したり、繊維
から洗濯液中に溶解、分散させる界面活性剤、汚れの分
解や可溶化(乳化)を促進させるアルカリ剤、汚れを分
散させるための高分子化合物、界面活性剤の能力を低下
させるカルシウムやマグネシウムなどを洗濯液から除去
するための金属封鎖剤などにより基本的に構成されてい
る。これらの成分のうち、界面活性剤は前述のように汚
れを繊維から除く主要な働きをする。洗剤に用いられて
いる界面活性剤はアニオン性を主体にしたものとノニオ
ン性を主体にしたものに大別される。アニオン性を主体
にしたものに用いられる界面活性剤としては、炭素数10
〜16のアルキルベンゼンスルホン酸塩、炭素数10〜18の
高級アルコールの硫酸エステル塩、α−オレフィンスル
ホン酸塩、α−スルホ高級脂肪酸エステル塩、アルカン
スルホン酸塩(SAS)などであり、ノニオン性を主体
にしたものに主に用いられている界面活性剤としては、
ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチ
レンアルキルフェニルエーテルなどである。これらの例
として、例えば、特公昭64−10039 号、特公平4−4311
9 号、特公平5−66440 号、特開平4−339898号、特開
平5−5100号、特開平6−9999号、特開平6−10000 号
などがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般に、衣類に付着す
る汚れ、特に人体の分泌物や食品等に由来する油性汚れ
は洗浄温度が高い方が融解もしくは膨潤が進み、洗剤に
よる除去が容易となる。従って、洗濯を行う際は、温水
を用いることが洗浄効果の面からは有利であるが、温水
を得るためにはエネルギーが必要であり、全世界的な視
野からするとエネルギー消費による環境への影響が懸念
される。そこで、洗濯温度を上げずに洗濯する方向で検
討が進められているが、低温で洗濯した場合、油性汚れ
の洗浄が特に不利になる。また、洗剤も溶けにくくなる
ことから、総合的な洗浄力の低下が起きることが普通で
ある。前述した環境問題を考慮すれば、低水温で洗濯を
行うのが好ましいが、そのような低温条件下で特に油性
汚れに対する良好な洗浄力を示す洗浄剤組成物は未だ見
出されていない。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記の問題
を解決するため鋭意検討した結果、特定の脂肪酸アミド
型界面活性剤が油性汚れを素早く膨潤させ、低温での油
性汚れ洗浄力を著しく向上することを見出した。
【0005】即ち、本発明は、以下の一般式(I)、
(II)、(III) で表される脂肪酸アミド型界面活性剤の
少なくとも一種を3〜50重量%含有する洗浄剤組成物を
提供するものである。
【0006】
【化7】
【0007】〔式中、R は炭素数7〜19の直鎖もしくは
分岐鎖のアルキル基もしくはアルケニル基、Y は炭素数
1〜5の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基もしくはアル
ケニル基、
【0008】
【化8】
【0009】POはオキシプロピレン基、EOはオキシエチ
レン基、AOはオキシエチレン基又はオキシプロピレン基
を示す。m は1〜6数である。だだし、m, nが共存する
場合、m +n =1〜7となるように選択される。〕 以下、本発明の粒状洗剤組成物に関して説明する。
【0010】<脂肪酸アミド型界面活性剤>本発明に用
いられる脂肪酸アミド型界面活性剤は前記一般式
(I)、(II)、(III) で表される。一般式(I)で表
される化合物では、下記一般式(I−1)から(I−
4)で示される化合物が良好な洗浄力を有する。
【0011】
【化9】
【0012】
【化10】
【0013】
【化11】
【0014】
【化12】
【0015】特に、(I−1)式のm は1〜3が好まし
い。(I−2)式のm は1〜3が好ましい。また、(I
−3)式、(I−4)式の場合はm +n が1〜4である
化合物が好ましい。
【0016】一般式(I)の化合物に関し、AOはオキシ
エチレン基、オキシプロピレン基のいずれでもよく、両
者を併用してもよい。この場合、ランダム付加でもブロ
ック付加のいずれでもよい。付加モル数が多くなると洗
浄性能が低下し、さらには洗剤のケーキング性を低下さ
せるので好ましくない。上記の範囲が洗浄力及び品質か
らみて最良である。
【0017】また、一般式(II)、(III) の化合物で
は、m は1〜4が好ましく、更に好ましくは2〜3であ
る。オキシアルキレン基の付加モル数が大きくなると洗
浄性能が低下し、更には洗剤のケーキング性を低下させ
るので好ましくない。上記の範囲が洗浄力及び品質の面
から最良である。
【0018】本発明においては、上記一般式(I)、
(II)、(III) で表される脂肪酸アミド型界面活性剤の
少なくとも一種は、組成物中に3〜50重量%、好ましく
は5〜30重量%配合される。この範囲内において油性汚
れの膨潤ないし融解効果が特に顕著である。
【0019】本発明に用いられる脂肪酸アミド型界面活
性剤のうち、一般式(I)の化合物は以下の方法によっ
て製造することができる。脂肪酸もしくは脂肪酸低級エ
ステルとアルカノールアミンをナトリウムメチラート等
のアルカリ触媒又は金属触媒の存在下、反応温度60〜20
0 ℃、好ましくは80〜180 ℃、反応圧力0.01〜760mmHg
の条件でアミド化を行う。脂肪酸もしくは脂肪酸低級エ
ステルとアルカノールアミンのモル比は1:2〜1:0.
5 であり、反応時に過剰に用いたアミンが配合上悪影響
を及ぼす場合には、反応終了時にトッピング、水洗、溶
剤洗浄、再結晶等の方法により除去することも可能であ
る。次に、このアミド化物にアミド化時に用いた触媒を
そのままもしくはアルカリ触媒や金属触媒等の触媒を更
に添加し、アルキレンオキサイドを反応温度60〜180
℃、好ましくは80〜120 ℃で導入することによって脂肪
酸アミド誘導体が得られる。本化合物はそのま使用する
こともできるが、反応に用いたアルカリ触媒を塩酸、硫
酸等の酸により中和してから使用することもできる。こ
の際用いられる脂肪酸としては、カプリル酸、デカン
酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステア
リン酸、オレイン酸、イソステアリン酸などが挙げられ
る。また、アルカノールアミン類としては、モノエタノ
ールアミン、N−メチルエタノールアミン、イソプロパ
ノールアミン、ジエタノールアミン等が挙げられる。
【0020】次に、一般式(II)で表される脂肪酸アミ
ド型界面活性剤のうち、式(II)中の R=C11H23、m=
1の化合物の製造法を例示する。ラウリン酸メチルとモ
ノエタノールアミンをモル比1:1.01で混合し、80℃に
昇温した後、触媒としてナトリウムメチラートを添加す
る。95℃、30mmHgの条件下、6時間反応を行い、アミド
化物を得る。この化合物に、100 ℃でプロピレンオキサ
イドを3.5 kg/cm3 以下の条件で1モル等量吹き込み、
プロピレンオキサイドが完全に消費されるまで約2時間
ほど熟成する。80℃、100mmHg で窒素をバブリングしな
がら、微量残っているプロピレンオキサイドを除去し、
目的とする一般式(II)の R=C11H23、m=1で表され
る化合物が得られる。
【0021】なお、一般式(III) の化合物も上記一般式
(II)の化合物に準じて製造することができる。また、
上記の製法は一例であり、各化合物を得る方法は上記に
限定されないことはいうまでもない。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の前記一般式(I)〜(II
I) で表される脂肪酸アミド型界面活性剤は、優れた油
性汚れ洗浄力を示すが、泥などの粒子汚れの洗浄力や再
汚染防止性を考慮すると、アニオン性界面活性剤を併用
することが好ましい。アニオン界面活性剤としては、炭
素数10〜18の直鎖または分岐鎖の1級または2級アルコ
ールの硫酸エステル塩、炭素数8〜20のアルコールエト
キシレート化物の硫酸エステル塩、アルキル基の炭素数
が8〜16のアルキルベンゼンスルホン酸塩、アルカンス
ルホン酸塩(SAS)、α−オレフィンスルホン酸塩、
α−スルホ脂肪酸塩及びα−スルホ脂肪酸アルキルエス
テル塩から選ばれた1種または2種以上である。これら
のアニオン性界面活性剤の塩としては、Na、K 、NH4
適している。アニオン性界面活性剤は、組成物中に5〜
45重量%、好ましくは10〜40重量%配合される。しか
し、本発明の脂肪酸アミド型界面活性剤/アニオン界面
活性剤のモル比は少なくとも10/90以上であることが必
要である。それ以下では脂肪酸アミド型界面活性剤の効
果が十分に発揮されない。好ましくは20/80以上であ
る。
【0023】また、本発明ではノニオン界面活性剤、陽
イオン界面活性剤、両性界面活性剤などのその他の界面
活性剤を併用することもできるが、組成物中の全界面活
性剤の配合量は10〜60重量%とするが好ましい。
【0024】更に、本発明の洗浄剤組成物には、下記よ
うな成分を配合することができる。特に、結晶性珪酸塩
は好ましい併用成分である。
【0025】<結晶性珪酸塩>本発明に用いられる結晶
性珪酸塩として好適なものは、次の組成を有するもので
ある。 x(M2O)・y(SiO2)・z(MemOn)・w(H2O) (A) 〔式中、M は周期律表のIa族元素を表し、Meは周期律表
のIIa 族元素、IIb 族元素、IIIa族元素、IVa 族元素又
はVIII族元素から選ばれる1種又は2種以上の組み合わ
せを示し、 y/x = 0.5〜2.6 、 z/x =0.01〜1.0 、
w =0〜20、 n/m =0.5 〜2.0 である。〕 M2O・x'(SiO2)・y'(H2O) (B) 〔式中、M はアルカリ金属を表し、x'=1.5 〜2.6 、y'
=0〜20である。〕。
【0026】まず、前記の一般式(A)で表される結
晶性珪酸塩について説明する。
【0027】一般式(A)において、M は周期律表のIa
族元素から選ばれ、Ia族元素としては、Na、K 等が挙げ
られる。これらは単独で或いは例えばNa2OとK2O とが混
合してM2O 成分を構成してもよい。
【0028】Meは周期律表のIIa 族元素、IIb 族元素、
IIIa族元素、IVa 族元素又はVIII族元素から選ばれ、例
えばMg、Ca、Zn、Y 、Ti、Zr、Fe等が挙げられる。これ
らは特に限定されるものではないが、資源及び安全上の
点から好ましくはMg、Caである。また、これらは単独で
或いは2種以上混合していてもよく、例えばMgO 、CaO
等が混合してMemOn成分を構成していてもよい。
【0029】また、一般式(A)において、 y/x は
0.5〜2.6 であり、好ましくは 1.5〜2.2 である。 y/x
が 0.5未満では耐水溶性が不十分であり、ケーキング
性、溶解性、洗剤組成物の粉末物性に著しく悪影響を及
ぼす。また、 y/x が 2.6を超えると、アルカリ能が低
くなり、アルカリ剤として不十分となり、且つイオン交
換能も低くなり、イオン交換体としても不十分である。
また、一般式(A)において、 z/x は0.01〜1.0 であ
り、好ましくは0.02〜0.9 である。 z/x が0.01未満で
は耐水溶性が不十分であり、 z/x が 1.0を超えるとイ
オン交換能も低くなり、イオン交換体として不十分であ
る。x, y, z は前記の y/x 比、 z/x 比に示されるよ
うな関係であれば特に限定されるものではない。なお、
前記のようにx(M2O)が例えばx'(Na2O)・x''(K2O)・とな
る場合は、x はx'+x'' となる。このような関係は、z
(MemOn)成分が2種以上のものからなる場合におけるz
においても同様である。また、 n/m は、当該元素に配
位する酸素イオン数を示し、実質的には 0.5、1.0 、1.
5 、2.0 の値から選ばれる。
【0030】一般式(A)で表される結晶性珪酸塩は、
M2O、SiO2、MemOnの三成分よりなっている。従って、一
般式(A)で表される結晶性珪酸塩を製造するには、そ
の原料として各成分が必要になるが、本発明においては
特に限定されることなく公知の化合物が適宜用いられ
る。例えば、M2O 成分、MemOn 成分としては、各々の当
該元素の単独或いは複合の酸化物、水酸化物、塩類、当
該元素含有鉱物が用いられる。具体的には、例えばM2O
成分の原料としては、NaOH、KOH 、Na2CO3、K2CO3 、Na
2SO4等が、MemOn 成分の原料としては、CaCO3 、MgC
O3 、Ca(OH)2 、Mg(OH)2 、MgO 、ZrO2、ドロマイト等
が挙げられる。SiO2成分としてはケイ石、カオリン、タ
ルク、溶融シリカ、珪酸ソーダ等が用いられる。
【0031】一般式(A)で表される結晶性珪酸塩の調
製方法は、目的とする結晶性珪酸塩のx,y,z の値となる
ように所定の量比で上記原料成分を混合し、通常 300〜
1500℃、好ましくは 500〜1000℃、更に好ましくは 600
〜900 ℃の範囲で焼成して結晶化させる方法が例示され
る。この場合、加熱温度が 300℃未満では結晶化が不十
分で耐水溶性に劣り、また1500℃を超えると粗大粒子化
しイオン交換能が低下する。加熱時間は通常 0.1〜24時
間である。このような焼成は通常、電気炉、ガス炉等の
加熱炉で行なうことができる。
【0032】このようにして得られた一般式(A)で表
される結晶性珪酸塩は、 0.1重量%水分散液において11
以上のpHを示し、該分散液1リットルをpH10以下にする
のに0.1 N の塩酸水溶液を5ml以上要する優れたアルカ
リ能とアルカリ緩衝効果を示す。炭酸ソーダや炭酸カリ
ウムと比較してもアルカリ緩衝効果が優れるものであ
る。
【0033】一般式(A)で表される結晶性珪酸塩は、
イオン交換容量として、少なくとも100CaCO3mg/g 以
上、好ましくは 200〜600CaCO3mg/g を有するものであ
り、本発明におけるイオン捕捉能を有する物質の一つで
ある。
【0034】一般式(A)で表される結晶性珪酸塩は、
前記のようにアルカリ能とアルカリ緩衝効果を有し、更
にイオン交換能を有するため、その配合量を適宜調整す
ることにより、前述の洗浄条件を好適に調整することが
できる。
【0035】一般式(A)で表される結晶性珪酸塩は、
その平均粒径が 0.1〜100 μm であることが好ましく、
より好ましくは1〜60μm である。平均粒径が100 μm
を超えると、イオン交換の発現速度が遅くなる傾向があ
り、洗浄性の低下を招く。また、0.1 μm 未満であると
比表面積の増大により吸湿性並びに吸CO2 性が増大し、
品質の劣化が著しくなる傾向がある。なお、ここでいう
平均粒径とは、粒度分布のメジアン径である。
【0036】このような平均粒径及び粒度分布を有する
結晶性珪酸塩は、振動ミル、ハンマーミル、ボールミ
ル、ローラーミル等の粉砕機を用い、粉砕することによ
って調製することができる。例えば、HB−O 型振動ミル
(中央化工機(株)製)にて粉砕することにより、容易
に得ることができる。
【0037】次に前記の一般式(B) で表される結
晶性珪酸塩について説明する。この結晶性珪酸塩は、一
般式(B) M2O・x'(SiO2)・y'(H2O) (B) 〔式中、M はアルカリ金属を表し、x'= 1.5〜2.6 、y'
=0〜20である。〕で表されるものであるが、一般式
(B)中のx'、y'が 1.7≦x'≦2.2 且つy'=0のものが
好ましく、陽イオン交換能が 100〜400 CaCO3 mg/g の
ものが使用でき、本発明におけるイオン捕捉能を有する
物質の一つである。一般式(B)で表される結晶性珪酸
塩は、このようにアルカリ能とアルカリ緩衝効果を有
し、更にイオン交換能を有するため、その配合量を適宜
調整することにより、前述の洗浄条件を好適に調整する
ことができる。
【0038】一般式(B)で表される結晶性珪酸塩は、
特開昭60−227895号公報にその製法が記載されており、
一般的には無定形のガラス状珪酸ソーダを 200〜1000℃
で焼成して結晶性とすることによって得られる。合成方
法の詳細は例えばPhys,Chem.Glasses,7, 127-138(196
6)、Z.Kristallogr., 129, 396-404(1969)等に記載され
ている。また、一般式(B)で表される結晶性珪酸塩
は、例えば、ヘキスト社より商品名「Na-SKS-6」(δ−
Na2Si2O5)として、粉末状、顆粒状のものが入手でき
る。本発明において、一般式(B)で表される結晶性珪
酸塩は、一般式(A)で表される結晶性珪酸塩と同様
に、平均粒径が 0.1〜100 μm であることが好ましく、
より好ましくは1〜60μm である。
【0039】本発明において、前記一般式(A)で表さ
れる結晶性珪酸塩、前記一般式(B)で表される結晶性
珪酸塩は、それぞれ単独あるいは2種以上を用いること
ができる。
【0040】本発明において、結晶性珪酸塩は組成物中
に1〜40重量%、好ましくは5〜35重量%配合される。
結晶性珪酸塩の配合量が1重量%未満であると十分な洗
浄力の向上が見られず、また、40重量%を超えると、吸
湿性が増加するためケーキングなどの粉末物性が低下す
るおそれがあり、注意を要する。
【0041】<アルミノ珪酸塩>アルミノ珪酸塩として
は非晶質、結晶質のいずれも用いることができる。非晶
質アルミノ珪酸塩としては、珪素をSiO2として、30重量
%以上、好ましくは40重量%以上含有するものが良く、
また、5%分散液のpHが9以上であるものを用いると、
高湿度貯蔵後の洗剤の溶解性の劣化が更に改善される。
【0042】本発明に用いられる非晶質アルミノ珪酸塩
としては、下記一般式(i)で表されるものが例示され、
これらは高吸油性で且つ陽イオン交換能が高い。 a(M2O)・Al2O3・b(SiO2)・c(H2O) (i) 〔式中、M はアルカリ金属原子、a, b, c は各成分のモ
ル数を表し、一般的には0.7 ≦a ≦2.0 、0.8 ≦b <
4、c は任意の正数である。〕 特に次の一般式(ii) Na2O・Al2O3・b(SiO2)・c(H2O) (ii) 〔ここで、b は 1.8〜3.2 、c は1〜6の数を表す。〕
で表されるものが好ましい。
【0043】かかる非結晶アルミノ珪酸塩の製造法を簡
単に説明する。まず、SiO2とM2O(Mはアルカリ金属を意
味する)のモル比がSiO2/M2O = 1.0〜4.0 であり、H2
O とM2O のモル比が H2O/M2O =12〜200 である珪酸ア
ルカリ金属塩水溶液に、M2OとAl2O3 のモル比が M2O/A
l2O3=1.0〜2.0 であり、H2O とM2O のモル比がH2O/M2
O = 6.0〜500 である低アルカリアルミン酸アルカリ金
属塩水溶液を15〜60℃、好ましくは30〜50℃の温度のも
とで強攪拌下に添加する。また、アルミン酸アルカリ金
属塩水溶液に珪酸アルカリ金属塩水溶液を添加してもよ
い。次いで生成した白色沈澱物スラリーを70〜100 ℃、
好ましくは90〜100 ℃の温度で10分以上10時間以下、好
ましくは5時間以下加熱処理し、その後濾過、洗浄、乾
燥することにより有利に得ることができる。この方法に
よりイオン交換能100 CaCO3 mg/g 以上、吸油能 200ml
/100g以上の非晶質アルミノ珪酸塩を容易に得ることが
できる。
【0044】また、非晶質アルミノ珪酸塩の5%分散液
のpHはJIS K 6220に基づいて測定される。即ち、試料約
5gを硬質三角フラスコに量り採り、炭酸を含まない水
100mlを加え、栓をして5分間振り混ぜる。振り混ぜた
後の液を被検液としてガラス電極方法(JIS Z 8802の7.
2.3)によりpHを測定する。5%分散液のpHが 9.0以上の
非晶質アルミノ珪酸塩を選択することにより、高湿度条
件下で貯蔵した場合において溶解性が劣化しない洗浄剤
組成物を得ることができる。
【0045】また、洗剤のアルカリ度が非常に高い、或
いは貯蔵条件が非常に過酷な場合には更に厳しい2%Na
OH水溶液に対する溶解量が 0.5g以下であるという条件
を満たす非晶質アルミノ珪酸塩を選択するとよい。即
ち、非晶質アルミノ珪酸塩10gを2%NaOH水溶液 100ml
に分散し、25℃恒温条件で16時間攪拌し、濾液中のSiO2
を比色定量(比色定量は、油化学25巻、p156、1976年を
参照)する方法で、その溶解量が非晶質アルミノ珪酸塩
として 0.5g以下であるようなものである。
【0046】また、結晶質のアルミノ珪酸塩は、一般に
ゼオライトといわれているものであり、下記式 a'(M2O)・Al2O3・b'(SiO2)・w(H2O) (iii) 〔式中、M はアルカリ金属原子、a',b',w は各成分のモ
ル比を表し、一般的には0.7 ≦a'≦1.5 、0.8 ≦b'<
6、w は任意の正数である。〕で表されるものであり、
中でも次の一般式(iv) Na2O・Al2O3・n(SiO2)・w(H2O) (iv) 〔ここで、n は 1.8〜3.0 、w は1〜6の数を表す。〕
で表されるものが好ましい。結晶性アルミノ珪酸塩(ゼ
オライト)としては、A型、X型、P型ゼオライトに代
表される平均一次粒径 0.1〜10μm の合成ゼオライトが
好適に使用される。ゼオライトは粉末及び/又はゼオラ
イトスラリーを乾燥して得られるゼオライト凝集乾燥粒
子として配合してもよい。
【0047】本発明において、アルミノ珪酸塩は、組成
物中に1〜60重量%、好ましくは8〜30重量%配合され
る。
【0048】<アルカリ剤>アルカリ剤として、前記の
結晶性珪酸塩の他に、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、
珪酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウム、
亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウム、セスキ炭酸ナトリ
ウム、オルトリン酸ナトリウム、ピロリン酸ナトリウ
ム、トリポリリン酸ナトリウム、ヘキサメタリン酸ナト
リウムなどを用いることができる。組成物中に含まれる
アルカリ剤は、その30〜100 重量%、好ましくは50〜10
0 重量%を前記の結晶性珪酸塩が占めるものが望まし
い。
【0049】<ノニオン界面活性剤>ポリオキシアルキ
レンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキル
フェニルエーテル、ポリオキシアルキレンソルビタン脂
肪酸エステル、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル、
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリ
マー、アルカノイルN−メチルグルカミンから選ばれる
1種または2種以上の配合物である。これらの中でHL
B値が10.5〜15.0であるポリオキシエチレンアルキルエ
ーテルが特に好ましい。ノニオン界面活性剤は組成物中
に1〜15重量%配合することが好ましい。
【0050】<ポリカルボキシレート>分子量が数百〜
10万の下記の(IV)式で表されるコポリマー又は/及び
(V)式で表されるホモポリマーなどのポリカルボキシ
レート
【0051】
【化13】
【0052】(式中、Z は1〜8のオレフィン、アクリ
ル酸、メタクリル酸、イタコン酸、メタリルスルホン酸
などの(無水)マレイン酸又はマレイン酸と共重合可能
なモノマーと(無水)マレイン酸又はマレイン酸塩のコ
ポリマーの塩、m はコポリマーの分子量が数百〜10万を
示すような値である。M はNa、K 、NH3 である。)
【0053】
【化14】
【0054】(式中、P は単独重合可能なモノマーであ
り、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸などがその
例である。m'はホモポリマーの分子量が数百〜10万を示
すような値である。ホモポリマーの塩はNa、K 、NH4
どである。) (IV)式のコポリマー又は/及び(V)式のホモポリマ
ーの配合量は、洗剤組成物 100重量部に対し、1〜8重
量部好ましくは2〜6重量部である。これらのポリカル
ボキシレートの中でアクリル酸−マレイン酸コポリマー
の塩とポリアクリル酸の塩(それぞれ、Na、K 、NH4
が特に優れている。分子量は1000〜80000が好ましい。
【0055】なお、有機ビルダーとして以下の1)〜3)を
配合しても良い。
【0056】1)エタン−1,1 −ジホスホン酸、エタン−
1,2 −トリホスホンなどのホスホン酸の塩 2)ポリエチレングリコール、ポリビニルアルコール、ポ
リビニルピロリドン、カルボキシメチルセルローズ、ポ
リアスパラギン酸などの高分子電解質 3)ジグリコール酸、オキシジコハク酸などの有機酸塩 更に上記以外の成分として下記のような成分を配合する
ことができる。
【0057】漂白剤としては、過炭酸ナトリウム、過ホ
ウ酸ナトリウム(1水塩が好ましい)、又は硫酸ナトリ
ウム過酸化水素付加体等が挙げられ、特に過炭酸ナトリ
ウムが好ましい。
【0058】漂白活性化剤としては、テトラアセチルエ
チレンジアミン、アセトキシベンゼンスルホン酸塩、特
開昭59−22999 号公報、特開昭63−258447号公報、特開
平6−316700号公報記載の有機過酸前駆体、又は遷移金
属を金属イオン封鎖剤で安定化させた金属触媒等が挙げ
られる。
【0059】酵素(本来的に酵素作用を洗浄工程中にな
す酵素である。)としては、酵素の反応性から分類する
と、ヒドロラーゼ類、ヒドラーゼ類、オキシドレダクタ
ーゼ類、テスモラーゼ類、トランスフェラーゼ類及びイ
ソメラーゼ類が挙げられるが、本発明にはいずれも適用
できる。特に好ましいのはヒドロラーゼ類であり、プロ
テアーゼ、エステラーゼ、リパーゼ、カルボヒドラー
ゼ、ヌクレアーゼ、セルラーゼ及びアミラーゼが含まれ
る。
【0060】プロテアーゼの具体例は、ペプシン、トリ
プシン、キモトリプシン、コラーゲナーゼ、ケラチナー
ゼ、エラスターゼ、スプチリシン、BPN 、パパイン、プ
ロメリン、カルボキシペプチターゼA及びB、アミノペ
プチターゼ、アスパーギロペプチターゼA及びBであ
り、市販品として、サビナーゼ、アルカラーゼ(ノボイ
ンダストリー社)、API 21(昭和電工(株))、マクサ
カル(ギストプロケイデス社)、特開平5−43892 号公
報記載のプロテアーゼK-14もしくはK-16がある。
【0061】エステラーゼの具体例は、ガストリックリ
パーゼ、バンクレアチックリパーゼ、植物リパーゼ類、
ホスホリパーゼ類、コリンエステラーゼ類及びホスホタ
ーゼ類がある。
【0062】リパーゼの具体例としては、リボラーゼ
(ノボインダストリー社)等の市販のリパーゼを用いる
ことができる。
【0063】カルボヒドラーゼの具体例としては、セル
ラーゼ、マルターゼ、サッカラーゼ、アミラーゼ、ペク
チナーゼ、リゾチーム、α−グリコシダーゼ及びβ−グ
リコシダーゼが挙げられる。
【0064】また、セルラーゼとしては市販品のセルザ
イム(ノボインダストリー社)、特開昭63−264699号公
報の請求項4記載のセルラーゼが使用でき、アミラーゼ
としては市販のターマミル(ノボインダストリー社)等
が使用できる。
【0065】酵素安定剤として還元剤(亜硫酸ナトリウ
ム、亜硫酸水素ナトリウム、カルシウム塩、マグネシウ
ム塩、ポリオール、ホウ素化合物等)を用いることがで
きる。
【0066】各種の青味付剤も必要に応じて配合でき
る。例えば次の式(i) 及び式(ii)の構造のものが奨用さ
れる。
【0067】
【化15】
【0068】(式中、D1は青色乃至紫色のモノアゾ、ジ
スアゾ又はアントラキノン系色素残基を表わし、X1及び
Y1は水酸基;アミノ基、水酸基、スルホン酸基、カルボ
ン酸基又はアルコキシ基で置換されていることもある脂
肪族アミノ基;ハロゲン原子、水酸基、スルホン酸基、
カルボン酸基、低級アルキル基又は低級アルコキシ基で
置換されていることもある芳香族アミノ基又は環状脂肪
族アミノ基を表わし、Rは水素原子又は低級アルキル基
を表わす。ただし、R が水素原子を表わす場合であっ
て、X1及びY1が同時に水酸基又はアルカノールアミノ
基を表わす場合、並びにX1及びY1のいずれか一方が水
酸基であり、他方がアルカノールアミノ基である場合を
除く。n は2以上の整数を表わす。)
【0069】
【化16】
【0070】(式中、D2は青色乃至紫色のアゾ又はアン
トラキノン系色素残基を表わし、R は水素原子又は低級
アルキル基を表わし、X2及びY2は同一又は相異なるアル
カノールアミノ基又は水酸基を表わす。) ケーキング防止剤としては、パラトルエンスルホン酸
塩、キシレンスルホン酸塩、酢酸塩、スルホコハク酸
塩、タルク、微粉末シリカ、粘土、酸化マグネシウム等
が挙げられる。なお、微粉末シリカ等で多孔質のもの
は、非イオン性界面活性剤の担体として使用できる。ま
た、粘土(スメクタイト状粘土)は、柔軟化剤としても
効果的である。
【0071】酸化防止剤としては、第3ブチルヒドロキ
シトルエン、4,4'−ブチリデンビス−(6−第3ブチル
−3−メチルフェノール)、2,2'−ブチリデンビス−
(6−第3ブチル−4−メチルフェノール)、モノスチ
レン化クレゾール、ジスチレン化クレゾール、モノスチ
レン化フェノール、ジスチレン化フェノール、1,1'−ビ
ス−(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン等が挙
げられる。
【0072】蛍光染料として、4,4'−ビス−(2−スル
ホスチリル)−ビフェニル塩、4,4'−ビス−(4−クロ
ロ−3−スルホスチリル)−ビフェニル塩、2−(スチ
リルフェニル)ナフトチアゾール誘導体、4,4'−ビス
(トリアゾール−2−イル)スチルベン誘導体、ビス
(トリアジニルアミノ)スチルベンジスルホン酸誘導体
の1種又は2種以上を、組成物中に0〜1重量%含有す
ることができる。
【0073】香料としては、従来洗剤に配合される香
料、例えば特開昭63−101496号公報記載の香料を使用す
ることができる。
【0074】本発明の洗浄剤組成物は粉末ないし塊状の
組成物であるが、本発明は粒子内部が密につまった高密
度洗剤において効果的である。
【0075】本発明の粉末ないし塊状の洗剤組成物の製
造方法は特に限定されることはなく、従来より公知の方
法を用いることができる。高密度洗剤を得る場合の高嵩
密度化は、例えば、噴霧乾燥粒子に非イオン界面活性剤
を噴霧して高密度化する方法や、また吸油担体を含む粉
体成分に直接非イオンを吸蔵させながら高密度化する方
法が挙げられるが、特開昭61−69897 号公報、特開昭61
−69899 号公報、特開昭61−69900 号公報、特開平2−
222498号公報、特開平2−222499号公報、特開平3−33
199 号公報、特開平5−86400 号公報、特開平5−2092
00号公報に記載の方法を参考にすることができる。ま
た、アルミノ珪酸塩として結晶性アルミノ珪酸塩を配合
する場合は、造粒物の表面改質剤として使用するため
に、少量を造粒中又は造粒終了直前に添加してもよい。
結晶性珪酸塩を配合する場合、結晶性珪酸塩は高嵩密度
化時に添加するか、ドライブレンドにて添加した方が好
ましい。またアルカリ金属炭酸塩を配合する場合はスラ
リー中、造粒中又はドライブレンドの何れで添加しても
よい。錠剤型やタブレット型の洗剤に配合する場合は、
粉末のまま配合してもよく、また前もって造粒したもの
を圧縮成形してもよく、例えば特開平6−207199号公報
を参考にできる。
【0076】本発明の洗浄剤組成物の平均粒径は、好ま
しい粉末物性を得るために 200〜1000μm、特に 200〜
600 μmであることが望ましい。また、粒状洗剤の場合
は、本発明の洗浄剤組成物の嵩密度は 0.5〜1.2 g/cm
3 、好ましくは 0.6〜1.0 g/cm3 程度である。錠剤型
又はタブレット型洗剤の場合は、嵩密度は0.8 〜1.8g
/cm3 、好ましくは 1.0〜1.6 g/cm3 である。
【0077】本発明の洗浄剤組成物は洗濯機洗浄、漬け
置き洗浄などの洗浄方法、並びに衣類や水の量、汚れの
度合い、機械の使用方法などにより、それぞれの洗浄に
適した濃度にして使用することができる。例えば、洗濯
機洗浄の場合、0.03〜0.3 重量%の洗浄濃度で使用する
ことができる。
【0078】
【発明の効果】本発明によれば、低温条件下での洗濯で
も良好な油性汚れ洗浄力を示す洗浄剤組成物が得られ
る。
【0079】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳しく説明する
が、本発明はこれらの実施例に限られるものではない。
【0080】実施例1 (1)高密度粒状洗剤組成物の調製 表1の本発明品1は次の方法で調製した。脂肪酸アミド
(A−1) 0.5kg、AS 2.0kg、FA 0.3kg、ゼオライ
ト 1.0kg、ソーダ灰1.25kg、芒硝 0.8kg、AM 0.5kg、
及び蛍光染料〔4,4'−ビス−(2−スルホスチリル)−
ビフェニル塩〕0.05kgから含水量50重量%のスラリーを
調製し、それを噴霧乾燥して得られた粉末をハイスピー
ドミキサー(攪拌転動造粒機、深江工業株式会社)中に
投入し、ゼオライト 1.0kg、脂肪酸アミド(A−1)
1.0kg、珪酸塩(A)1.0kg を加えて造粒し、造粒終了3
0秒前、更にゼオライト 0.5kgを加えた。得られた造粒
粒子と酵素 0.1kgをVブレンダーでブレンドし、高密度
粒状洗剤組成物(平均粒径 523μm 、嵩密度 788g/リ
ットル)。その他の表1〜3に記載された本発明品、比
較品についても上記スキームに従い各配合割合をもって
高密度粒状洗剤組成物を調製した。
【0081】<洗浄力試験> (人工汚染布の調製)下記組成の人工汚染液を布に付着
して人工汚染布を調製した。人工汚染液の布への付着
は、グラビアロールコーターを用いて行った。人工汚染
液を布に付着させ人工汚染布を作製する工程は、グラビ
アロールのセル容量 58cm3/m2、塗布速度1.0m/min 、
乾燥速度 100℃、乾燥時間1分間で行った。布は木綿金
巾2003布(谷頭商店製)を使用した。 〔人工汚染液の組成〕 ラウリン酸 0.44重量% ミリスチン酸 3.09重量% ペンタデカン酸 2.31重量% パルミチン酸 6.18重量% ヘプタデカン酸 0.44重量% ステアリン酸 1.57重量% オレイン酸 7.75重量% トリオレイン酸 13.06重量% パルミチン酸n−ヘキサデシル 2.18重量% スクアレン 6.53重量% 卵白レシチン液晶物 1.94重量% 鹿沼赤土 8.11重量% カーボンブラック 0.01重量% 水道水 バランス。
【0082】(洗浄条件及び評価方法)評価用洗浄剤水
溶液1リットルに、上記で作成した10cm×10cmの人工汚
染布を5枚入れ、ターゴトメーターにて100rpmで洗浄し
た。洗浄条件は次の通りである。 ・洗浄条件 洗浄時間 10分 洗浄剤濃度 0.067 % 水の硬度 2°DH 水温 10℃ すすぎ 水道水にて5分間 洗浄力は汚染前の原布及び洗浄前後の汚染布の 550nmに
おける反射率を自記色彩計(島津製作所製)にて測定
し、次式によって洗浄率(%)を求め、5枚の測定平均
値を洗浄力として示した。
【0083】
【数1】
【0084】
【表1】
【0085】
【表2】
【0086】
【表3】
【0087】(注) ・A−1:式(I−1)において、R :C11H23、R':CH
3 、m =1の化合物 ・A−2:式(I−2)において、R :C11H23、R':CH
3 、m =1の化合物 ・A−3:式(I−3)において、R :C11H23、n +m
=2の化合物 ・A−4:式(I−4)において、R :C11H23、n +m
=2の化合物 ・A−5:式(II)において、m =1の化合物 ・A−6:式(III) において、m =3の化合物 ・A−7:式(I−3)において、R :C11H23、n +m
=6の化合物 ・A−8:式(II)において、m =5の化合物 ・A−9:式(I−1)において、R :C11H23、R':CH
3 、m =8の化合物 ・A−10:式(I−3)において、R :C11H23、n +m
=10の化合物 ・A−11:式(I−4)において、R :C11H23、n +m
=10の化合物 ・A−12:式(I−3)において、R :C11H23、n +m
=0の化合物 ・AS :アルキル硫酸エステルナトリウム塩(椰子脂
肪酸組成) ・LAS:直鎖アルキル(C10〜C13)ベンゼンスルホン酸
ナトリウム ・ゼオライト(結晶性アルミノ珪酸塩:組成 M2O・Al2O
3・2SiO2・2H2O、平均粒子径4μm、イオン交換容量 2
90CaCO3 mg/g 、M はNa、K ・珪酸塩(A):組成 M2O・1.8SiO2・0.02M'O(ここ
で、M:Na,K, K/Na=0.03、M'=Ca,Mg、Mg/Ca=0.0
1) 、イオン交換容量290 CaCO3 mg/g 、平均粒子径30
μm 〔一般式(A)で表わされる結晶性珪酸塩〕 ・珪酸塩(B):組成 M2O・2SiO2 、イオン交換容量22
4 CaCO3 mg/g 、平均粒子径30μm 〔一般式(B)で表
わされる結晶性珪酸塩〕 ・AE:ノニオン界面活性剤、ポリオキシエチレン(エ
チレンオキサイド平均付加モル数=12.7)ドデシルエー
テル(HLB =15) ・AM:アクリル酸/マレイン酸(モル比7/3)コポ
リマーのNa塩、平均分子量7万 ・PA :ポリアクリル酸Na塩、平均分子量8000 ・共通成分:酵素〔サビナーゼ12.0TW(ノボノル
ディスク社製)、リポラーゼ100T(ノボノルディスク社
製)、セルザイム0.1T(ノボノルディスク社製)、ター
マミル60T (ノボノルディスク社製)を2:1:1:1
で混合したもの〕1%、蛍光染料 0.5%及び芒硝であ
り、芒硝で全体の量が100 %になるように調整した。
【0088】実施例2 上記実施例1に準じて、表4に示す組成の洗浄剤組成物
を調製し、皮脂汚れと泥汚れに対する洗浄力試験を行っ
た。表4中の組成物の記号は実施例1と同じ意味であ
る。皮脂汚れは、実施例1と同様の人工汚染布を用い、
また泥汚れは、下記のようにして調製した泥汚れ汚染布
を用いて評価した。洗浄力の試験方法は、実施例1と同
じである。ただし、用いる洗濯水の温度は20℃とした。
結果を表4に示す。 (泥汚れ汚染布の調製)鹿沼園芸用赤玉土を120 ℃±5
℃で4時間乾燥後、粉砕し、150 メッシュ(100 μm)
パスのものを120 ℃±5℃で乾燥し、得られた土150 g
を1リットルのパークレンに分散し、金巾#2023布をこ
の液に接触させ、ブラッシングし分散液を除去し過剰付
着汚れを脱落させる(特開昭55−26473 号)。
【0089】
【表4】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂井 隆也 和歌山県和歌山市湊1334 花王株式会社研 究所内 (72)発明者 笠井 克彦 和歌山県和歌山市湊1334 花王株式会社研 究所内 (72)発明者 柳澤 友樹 和歌山県和歌山市湊1334 花王株式会社研 究所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下の一般式(I)、(II)、(III) で
    表される脂肪酸アミド型界面活性剤の少なくとも一種を
    3〜50重量%含有する洗浄剤組成物。 【化1】 〔式中、R は炭素数7〜19の直鎖もしくは分岐鎖のアル
    キル基もしくはアルケニル基、Y は炭素数1〜5の直鎖
    もしくは分岐鎖のアルキル基もしくはアルケニル基、 【化2】 POはオキシプロピレン基、EOはオキシエチレン基、AOは
    オキシエチレン基又はオキシプロピレン基を示す。m は
    1〜6数である。だだし、m, nが共存する場合、m +n
    =1〜7となるように選択される。〕
  2. 【請求項2】 更に、アニオン性界面活性剤を組成物中
    5〜45重量%含有し、且つ組成物中の界面活性剤の総量
    が10〜60重量%である請求項1記載の衣料用洗浄剤組成
    物。
  3. 【請求項3】 前記一般式(I)で示される脂肪酸アミ
    ド型界面活性剤が、下記式(I−1)で表される化合物
    である請求項1又は2記載の洗浄剤組成物。 【化3】
  4. 【請求項4】 前記一般式(I)で示される脂肪酸アミ
    ド型界面活性剤が、下記式(I−2)で表される化合物
    である請求項1又は2記載の洗浄剤組成物。 【化4】
  5. 【請求項5】 前記一般式(I)で示される脂肪酸アミ
    ド型界面活性剤が、下記式(I−3)で表される化合物
    である請求項1又は2記載の洗浄剤組成物。 【化5】
  6. 【請求項6】 前記一般式(I)で示される脂肪酸アミ
    ド型界面活性剤が、下記式(I−4)で表される化合物
    である請求項1又は2記載の洗浄剤組成物。 【化6】
  7. 【請求項7】 アルミノ珪酸塩を1〜60重量%含有する
    請求項1〜6の何れか1項記載の洗浄剤組成物。
  8. 【請求項8】 次の式(A)又は(B)の結晶性珪酸塩
    を1〜40重量%含有する請求項1〜7の何れか1項記載
    の洗浄剤組成物。 x(M2O)・y(SiO2) ・z(MemOn)・wH2O (A) (式中、M は周期律表のIa族元素を表し、MeはIIa 族元
    素、IIb 族元素、IIIa族元素、IV a族元素またはVIII族
    元素選ばれる1種または2種以上の組み合わせを示し、
    y/x = 0.5〜2.6 、 z/x =0.01〜1.0 、w =0〜2
    0、 n/m = 0.5〜2.0 である。) M2O・x'(SiO2)・y'(H2O) (B) (式中、M はアルカリ金属を表し、x'= 1.5〜2.6 、y'
    =0〜20である。)
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