JPH10101222A - 物品の搬送方法 - Google Patents

物品の搬送方法

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Publication number
JPH10101222A
JPH10101222A JP8259287A JP25928796A JPH10101222A JP H10101222 A JPH10101222 A JP H10101222A JP 8259287 A JP8259287 A JP 8259287A JP 25928796 A JP25928796 A JP 25928796A JP H10101222 A JPH10101222 A JP H10101222A
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Japan
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truck
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Application number
JP8259287A
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English (en)
Inventor
Yoshimi Niihara
良美 新原
Koichi Moriyama
耕一 森山
Kazuo Hida
一男 肥田
Koji Teramoto
浩司 寺本
Hideharu Kikuchi
英晴 菊地
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品供給ステーション等における付帯設備及
び上位制御CPUとの通信用の配線を省略して設備コス
トの削減を図り、併せて、台車の連結作業の自動化によ
って部品搬送工程における工数の低減を図る。 【解決手段】 搬送すべき物品の種類もしくは個数及び
その搬送ルートを含む管理情報を、搬送作業の管理を行
う上位制御CPU6から搬送用AGV3に伝達する。部
品供給ステーション10で、搬送用AGVの制御CPU
36aからの指令により、部品棚1の部品表示灯11a
及び搬送用AGVが牽引してきた台車2の収納枠表示灯
22dを点灯させ、部品の積込み作業を行う作業者に対
し、管理情報に基づいて作業指示を与える。空台車が待
機している空台車待機所5で、搬送用AGVにより、部
品の搭載に必要な空台車を自動的に選択して連結するよ
うにしてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無人搬送車(Auto
-Guide Vehicle:以下、単にAGVという)を用いた物
品の搬送方法に関し、さらに詳しくは、組み立て工場等
において、部品の搬送用台車をAGVにより駆動してこ
の部品を搬送する搬送方法に係る。
【0002】
【従来の技術】従来より、組立て工場における部品の搬
送のために工場の床面に配設された誘導路に沿って自走
するAGVが用いられている(例えば、特開平6−20
8415号公報参照)。このようなAGVによる部品の
搬送は、通常、複数台の搬送用台車を一列に連結してそ
の先頭の台車をAGVにより牽引して行っており、上記
AGVを空台車待機所で空台車と連結してこれらの空台
車を部品供給ステーションまで牽引させ、この部品供給
ステーションで作業者により空台車に部品が積込まれた
後に、これらの部品が搭載された搭載済台車を上記AG
Vにより組立ラインまで牽引していくようにしている。
この際、上記空台車待機所における空台車の連結作業
は、生産管理用の上位制御CPUから通信用の配線を通
じて伝達される生産管理情報に基づいて行われるように
なっており、また、上記部品供給ステーションにおける
部品の積込み作業は、上記連結作業と同様に上位制御C
PUから部品供給ステーションに伝達される生産管理情
報に基づきこの部品供給ステーションの作業管理用CP
Uから作業者に対して与えられる作業指示に従って行わ
れるようになっている。そして、AGVにより搭載済台
車が牽引されてくる組立ラインにおいては、作業者によ
り搭載済台車がAGVから切り離される一方、この組立
ラインに待機している空台車がAGVに連結されるよう
になっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
物品の搬送方法においては、空台車待機所及び部品供給
ステーションのそれぞれに作業管理用CPU等の付帯設
備を設ける必要がある上に、これらの付帯設備と上位制
御CPUとを通信用の配線で結ぶ必要もあり、このた
め、設備コストが高くならざるを得ないという不都合が
ある。さらに、これらの通信用の配線の配設により空台
車待機所や部品供給ステーション等のレイアウト変更を
行い難くなるという不都合がある。
【0004】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、空台車待機所
や部品供給ステーションに対し、付帯設備を設けること
なく作業管理情報の伝達を行い得るようにし、これによ
り、設備コストの削減を図るとともに工場内のレイアウ
ト変更を容易に行い得るようにし、併せて、台車の連結
作業の自動化によって部品搬送工程における工数の低減
を図ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、物品供給ステーションにお
いて物品を搬送用台車に搭載した後、この物品が搭載さ
れた搭載済台車を無人搬送車により駆動して搬送先まで
搬送するようにした物品の搬送方法を前提とする。この
ものにおいて、定位置に配設された主搬送制御手段と、
副搬送制御手段が搭載されこの副搬送制御手段により駆
動制御される無人搬送車とを用い、上記物品供給ステー
ションにおける物品の搭載前に、搬送予定の物品の種類
もしくは個数に関する物品情報とその搬送ルートに関す
る搬送ルート情報とを含む管理情報を、上記主搬送制御
手段から無人搬送車の副搬送制御手段に対し通信手段を
介して予め転送する情報転送工程と、上記物品供給ステ
ーションにおいて、上記物品情報に基づく積込み作業指
示を、上記無人搬送車の副搬送制御手段からの指令によ
って作業指示表示手段に表示させ、この表示により作業
者に対し積み込むべき物品についての積込み作業指示を
与える積込み指示工程とを備える構成とするものであ
る。
【0006】上記の構成の場合、物品供給ステーション
における物品の搭載前に、主搬送制御手段から無人搬送
車の副搬送制御手段に対し搬送ルート情報が転送され、
上記無人搬送車がこの搬送ルートに沿って物品供給ステ
ーションまで空台車を駆動して走行する。そして、この
物品供給ステーションにおいて、物品情報に基づく積込
み作業指示が、上記無人搬送車の副搬送制御手段からの
指令によって作業指示表示手段に表示され、この表示に
より作業者に対し積み込むべき物品についての積込み作
業指示が与えられる。このため、物品供給ステーション
での積込み作業のために必要とされる物品の種類や個数
などの管理情報を、これらの物品供給ステーションと主
搬送制御手段との間に通信用の配線を配設することなく
伝達することが可能になり、かつ、これらの情報に基づ
く作業指示を、それらの物品供給ステーション毎に作業
管理CPU等の付帯設備を設けることなく作業者に与え
ることが可能になる。これにより、上記の付帯設備や通
信用の配線を配設する場合に比べて設備コストを大幅に
削減することが可能になり、加えて、通信用の配線を配
設しなおす必要がないため工場内のレイアウト変更も容
易になる。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、無人搬送車に対し、副搬送制御手段により
制御されて台車との連結及び連結解除を行う連結機構を
備え、上記無人搬送車の走行ルートにおける物品供給ス
テーションの手前側に領域設定された空台車待機所にお
いて、この空台車待機所にある空台車のうちから情報転
送工程で転送された物品情報に基づいて必要とされる空
台車を上記無人搬送車の副搬送制御手段により上記連結
機構を作動させて連結する空台車連結工程を備える構成
とするものである。
【0008】上記の構成の場合、請求項1記載の発明に
よる作用に加えて、主搬送制御手段から管理情報を伝達
された無人搬送車の副搬送制御手段が、空台車待機所に
おいて、物品情報に基づいて必要とされる空台車を連結
機構により連結し、これらの空台車を物品供給ステーシ
ョンまで搬送する。このため、これらの空台車待機所と
主搬送制御手段との間に通信用の配線を配設することや
それらの空台車待機所毎に作業管理CPUや表示手段な
どの付帯設備を設ける必要がなくなり、設備コストの一
層の削減が可能になる上に、無人搬送車の副搬送制御手
段により連結機構が作動され、物品情報に基づいて必要
とされる空台車が自動的に連結されるため、作業者によ
る空台車の選択作業と連結作業とが不要になり、物品搬
送工程における省力化と工程削減とを図ることが可能に
なる。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明における物品供給ステーションにおいて、積込み指示
工程の後に、台車に配設された検出手段によりこの台車
に物品が搭載されていることを検出し、その検出手段に
より物品が検出された場合に搭載表示手段により作業者
に対し搭載表示を行うことにより、この作業者に積込み
作業の終了を確認させる積込み確認工程を備える構成と
するものである。
【0010】上記の構成の場合、請求項1記載の発明に
よる作用に加えて、物品供給ステーションでの積込み作
業において、作業者が台車に物品を積み忘れた場合、搭
載表示手段が搭載表示を行わないため、この作業者は上
記の物品の積み忘れに容易に気付くことが可能になり、
これにより、台車が必要な物品を搭載せずに物品供給ス
テーションから搬出されることを確実に防止することが
可能になる。
【0011】請求項4記載の発明は、物品が搭載された
搭載済台車が待機させられている搭載済台車待機所か
ら、所定の搭載済台車を連結して無人搬送車により駆動
して搬送先まで搬送するようにした物品の搬送方法を前
提とする。このものにおいて、定位置に配設された主搬
送制御手段と、副搬送制御手段が搭載されてこの副搬送
制御手段により駆動制御されかつこの副搬送制御手段に
より制御されて台車との連結及び連結解除を行う連結機
構を備えた無人搬送車とを用い、上記搭載済台車待機所
での搭載済台車との連結前に、搬送予定の物品の種類も
しくは個数に関する物品情報とその搬送ルートに関する
搬送ルート情報とを含む管理情報を、上記主搬送制御手
段から無人搬送車の副搬送制御手段に通信手段を介して
予め転送する情報転送工程と、情報転送工程の後に上記
搭載済台車待機所において、上記物品情報に基づいて必
要とされる搭載済台車を、上記無人搬送車の副搬送制御
手段により上記連結機構を作動させて連結する搭載済台
車連結工程とを備える構成とするものである。
【0012】上記の構成の場合、主搬送制御手段から無
人搬送車の副搬送制御手段に対し搬送ルート情報が転送
され、上記無人搬送車がこの搬送ルートに沿って搭載済
台車待機所まで走行する。そして、この搭載済台車待機
所において、無人搬送車の副搬送制御手段が連結機構を
作動させて搬送予定の物品が搭載された搭載済台車を連
結し、これらの搭載済台車を上記搭載済台車待機所から
搬出する。このため、作業者による搭載済台車の選択作
業と連結作業とが不要になり、物品搬送工程における省
力化と工程削減とを図ることが可能になる。さらに、無
人搬送車は、すでに物品が搭載されている搭載済台車を
搬出することになるため、作業者による積込み作業を待
つことなく直ちに部品の搬送を開始することが可能にな
り、これにより、物品の搬送に要する時間の短縮を図る
ことが可能になる。
【0013】請求項5記載の発明は、請求項1又は請求
項4記載の発明における情報伝達工程で主搬送制御手段
から副搬送制御手段への管理情報の転送を行う通信手段
を、非接触式に構成するものである。
【0014】上記の構成の場合、請求項1又は請求項4
記載の発明による作用に加えて、主搬送制御手段から副
搬送手段への管理情報の転送を非接触式の通信手段によ
って行うことにより、上記管理情報の転送を無人搬送車
の走行中に行うことが可能になり、これにより、搬送時
間の短縮を図ることが可能になる。
【0015】請求項6記載の発明は、請求項1又は請求
項4記載の発明において、物品の搬送先において、無人
搬送車の副搬送制御手段により連結機構を作動させてこ
の無人搬送車で搬送してきた搭載済台車を切離し、その
後、再び上記副搬送制御手段により連結機構を作動させ
てこの搬送先で待機している空台車を連結する台車入替
え工程を備える構成とするものである。
【0016】上記の構成の場合、請求項1又は請求項4
記載の発明による作用に加えて、搬送先まで搭載済台車
を駆動してきた無人搬送車の副搬送制御手段により連結
機構が作動されてこの無人搬送車から搭載済台車が切り
離され、その後、この搬送先で待機している空台車が上
記無人搬送車に連結される。このため、上記搬送先にお
ける作業者による搭載済台車の切り離し作業及び空台車
の連結作業が不要になり、これにより、物品搬送工程に
おける省力化と工程削減とを図ることが可能になる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施形態を図
面に基いて説明する。
【0018】図1は、本発明の第1実施形態に係る物品
の搬送方法を適用する自動車の組立工場内に設けた部品
のピッキングゾーン100を示し、1は各種の部品1
2,12,…が収納された部品棚、2,2,…はこれら
の部品12,12,…が搭載される台車、3,3,…は
これらの台車を牽引するAGV、4はこのAGVを誘導
する誘導路、5は部品12,12,…を搭載されていな
い空の台車4,4,…が待機している空台車待機所、6
は工場内の部品搬送等の管理を行う主搬送制御手段とし
ての上位制御CPUである。また、図2は、上記組立工
場内に設けられた組立ライン70の一例を示し、7は組
立作業が行われる作業ラインである。
【0019】上記部品棚1,1,…は、それぞれ、図3
に示すように、縦板と横板とにより巣箱状に仕切られた
多数の収納枠11,11,…を備え、これらの収納枠1
1,11,…の中に各種の部品12,12,…が種類別
に収納されるようになっており、積込み作業を行う作業
者によりこれらの部品12,12,…が取り出されて台
車2,2,…に積込まれるようになっている。上記各収
納枠11の前面上部には、積込み作業を行う作業者に対
し、積込むべき部品12,12,…を指示するための作
業指示表示手段としての部品表示灯11a,11a,…
が配設されており、これらの部品表示灯11a,11
a,…は、図示省略の点灯回路により、搬送用AGV3
の後述の制御CPU36aからの無線通信による指令に
応じて点灯されるようになっている。そして、上記部品
棚1,1,…により、物品供給ステーションとしての部
品供給ステーション10,10が構成されている。
【0020】上記台車2,2,…は、図4に示すよう
に、矩形の板状に形成されて水平に配置された基体部2
1と、この基体部21の上面において左側(同図におけ
る手前側)に開口するように配設された搭載棚22と、
上記基体部21の下面の4隅に配設されてこの基体部2
1を前後左右に移動自在に支持するよう垂直軸回りに旋
回自在に配設された従動輪23,23,…と、上記基体
部21の前面(同図における左側の側面)に配設された
連結リング24と、後面(同図における右側の側面)に
配設された連結フック25とを備えており、互いに前後
に配置された複数の台車同士2,2,…の間で、前側の
台車2の連結フック25が後側の台車2の連結リング2
4と係合されることにより、これらの台車同士2,2,
…が互いに連結されるようになっている。また、上記基
体部21の底面略中央部には、上記搬送用AGV3,
3,…と合体するための一対の合体用溝21a,21a
(図9参照)が形成されている。
【0021】上記搭載棚22は、部品棚1と同様に巣箱
状に仕切られた多数の収納枠22a,22a,…を備
え、これらの各収納枠22aの内部は、図5に示すよう
に、底面の略中央部に配設された検出手段としての機械
式のオンオフスイッチ22bの上からこの底面全体を覆
うようにフェルト22cが敷かれており、上記オンオフ
スイッチ22bは、部品12が収納されているときにこ
の部品12に押圧されてオン状態にされる一方、部品1
2が収納されていないときにオフ状態にされるようにな
っている。また、上記各収納枠22a前面の上部には、
積込み作業を行う作業者に対して各部品12の収納位置
を指示するための作業指示表示手段としての収納枠表示
灯22d,22d,…が配設されている。さらに、上記
搭載棚22の上面右端側には大型表示灯26aを備えた
表示部26が配設され、この表示部26内には、搬送用
AGV3の後述の制御CPU36aからの指令を受けて
上記収納枠表示灯22d,22d,…や大型表示灯26
aの点灯制御等を行うCPU(図示省略)が配設されて
いる。
【0022】上記搬送用AGV3は、図6に示すよう
に、矩形の比較的厚肉の板状に形成された車体31と、
この車体31の上面31aに配設された連結機構として
の一対の合体用ピン32,32と、上記車体31の下面
31b(図7参照)に配設された駆動部33とを備え、
また、誘導路4等を追跡するためガイドセンサ34,3
4と、この誘導路4等に沿って床面に配設された例えば
磁気テープ等の番地板41,42,…(図2参照)を検
出するための例えば磁気センサ等の番地センサ35,3
5と、これらの両センサ34,35等からの入力に応じ
て搬送用AGV3の作動を制御する副搬送制御手段とし
てのコントローラ36(図8参照)とを備え、さらに、
上位制御CPU6等との間で無線通信を行うための通信
回路37と、前後に配置された複数の台車同士2,2を
互いに連結させる連結機構としての台車連結機構38と
を備えている。そして、上記搬送用AGV3は、誘導路
4に誘導されて移動しつつ、この誘導路4に沿って床面
に配設された番地板41,42,…を検出してその番地
データを読取り、それらの番地データに対応付けて予め
コントローラ36に設定されている停止、回転等の作動
を行うようになっている。
【0023】上記一対の合体用ピン32,32は、図示
省略の電動モータにより水平軸回りに回転作動され、車
体31の上面31aから上方に垂直に突出した合***置
(図6の実線の位置)と、この車体31の内部に収納さ
れた収納位置(図6の仮想線の位置)との間で位置変換
されるように構成されており、図9に示すように、搬送
用AGV3が台車2の床下に潜り込んだ状態で、合***
置にある合体用ピン32,32が台車2の合体用溝21
a,21aにそれぞれ内嵌されることにより、上記の台
車2と搬送用AGV3とが合体されるようになってい
る。また、上記駆動部33は、図7に示すように、車体
31の下面31bの前端側(同図における上側)と後端
側(同図における下側)とにそれぞれ垂直軸回りに旋回
自在に配設された駆動輪33a,33aと、左右両側に
それぞれ垂直軸回りに旋回自在に支持された従動輪33
b,33bとを備え、上記各駆動輪33aが駆動モータ
33cにより回転駆動されることによって上記車体31
を走行させるとともに、これらの各駆動輪33aがステ
アモータ33dにより垂直軸回りに旋回されることによ
って上記車体31を任意の方向に走行させるようになっ
ている。この際、上記各ステアモータ33dによる各駆
動輪33aの旋回角度がエンコーダ33eにより検出さ
れてこの検出値がコントローラ36に入力されるように
なっており、このコントローラ36が上記検出値に基づ
いて各ステアモータ33dの作動制御を行って駆動輪3
3aの旋回角度を変更制御することにより、搬送用AG
V3が任意の方向に走行できるようになっている。
【0024】上記ガイドセンサ34は、図7に示すよう
に、各駆動輪33aと一体に旋回するように配設され、
搬送用AGV3が誘導路4や後述の副誘導路等に沿って
走行するときのその走行方向の誘導路4等からのずれ量
を検出してこのずれ量検出値をコントローラ36に入力
するようになっており、また、上記番地センサ35は、
床面に配設された番地板41,42,…から読み取った
番地データを上記コントローラ36に入力するようにな
っている。
【0025】上記コントローラ36は、図8に示すよう
に、制御CPU36aと、この制御CPU36aとの間
で必要なデータの受け渡しを行なうメモリ36bと、駆
動輪33a,33aの駆動力及び駆動方向を制御する駆
動回路36c及び36dとを備え、バッテリ36eから
の電力の供給を受けて作動するように構成されている。
そして、上記制御CPU36aは、ガイドセンサ34か
ら入力されるずれ量検出値に基づき、上記駆動回路36
dによりステアモータ33d,33dを上記ずれ量が小
さくなる向きに作動させて駆動輪33a,33aの向き
を修正するようになっており、また、番地センサ35か
ら入力される番地データを受け、メモリ36bに保存さ
れている番地データと作動命令との対応マップから上記
番地データに対応する作動命令を読みだしてこの作動命
令に従って専用AGV3の作動を制御するようになって
いる。さらに、上記コントローラ36は、通信回路37
を介して上位制御CPU6から生産管理情報の転送を受
け、この生産管理情報に基づいて空台車待機所5におい
て連結する台車2,2,…を選択するとともに、部品供
給ステーションにおいて、部品棚1,1,…の点灯回路
に上記通信回路37により指令を送り部品表示灯11
a,11a,…を点灯させるとともに、同様に、台車
2,2,…の点灯回路に指令を送って収納枠表示灯22
d,22d,…を点灯させ、これにより、積込み作業を
行う作業者に対して搭載すべき部品12,12,…とそ
れらの搭載場所との指示を行うようになっている。な
お、36fはコントローラ36に対する作業者による操
作入力を受けるための操作盤である。
【0026】上記台車連結機構38は、図9に示すよう
に、搬送用AGV3の車体31内にその前後方向(同図
における左右方向)に延びるように配設された筒状ケー
ス38aと、基端側(同図の左側)をこの筒状ケース3
8a内に同軸に収容される一方、先端側(同図の右側)
を上記車体31の後面(同図における右側面)から外方
に突出するロッド38bと、このロッド38bの上記先
端にこのロッド38bと直交するように一体固定された
レバー38cとを備えている。そして、図示省略の回転
作動用モータにより上記筒状ケース38aとロッド38
bとが、軸線の回りに一体に回転作動されることによ
り、上記レバー38cがロッド38bの回りに回転され
るように構成されており、また、上記ロッド38bの周
面に略全周に亘って形成されたラックギアが図示省略の
伸縮作動用モータの回転軸に配設されたピニオンギア
(図示省略)と係合され、その伸縮作動用モータの回転
作動により上記ロッド38bが軸線方向に伸縮作動させ
られるように構成されている。
【0027】以下に、上記台車連結機構38により、互
いに連結された2台の台車同士2,2を切り離す場合に
ついて図9及び図10に基づいて説明する。
【0028】まず、搬送用AGV3は、前側の台車2の
床下に潜り込んで合体用ピン32,32により前側の台
車2と合体した後に、伸縮作動用モータによりロッド3
8bを筒状ケース38aから引き出して車体31の後方
に突出させ(同図に仮想線で示す)、続いて回転作動用
モータにより上記筒状ケース38aとロッド38bとを
一体に回転させる。これにより、レバー38cが上方に
突出し、上記前側の台車2の連結フック25を上方に押
し上げて後側の台車2の連結リング24から抜き上げた
状態になる(同図に実線で示す)。この状態で、搬送用
AGV3は、前側の台車2を前進させてこれらの台車同
士2,2を引き離した後に停止し、台車連結機構38を
上記の作動と逆順に作動させてロッド38bを車体31
内に収容する。このようにして2台の台車同士2,2の
連結を自動的に解除することができ、また、上記台車連
結機構38を上記の切り離しの場合と反対の順序に作動
させることにより、2台の台車同士を連結することがで
きる。
【0029】上記誘導路4は、ピッキングゾーン100
と組立ライン70との間を巡ってループ状に配設され、
これらのピッキングゾーン100と組立ライン70との
間で搬送用AGV3,3,…を誘導するようになってい
る。そして、上記ピッキングゾーン100の、部品供給
ステーション10,10において、部品棚1,1,…の
前面から作業スペースとしての所定間隔をあけてこれら
の部品棚1,1,…の前面に沿って床面に敷設され、上
記搬送用AGV3,3,…をこれらの部品棚1,1,…
に沿って誘導するようになっている。一方、上記誘導路
4は、組立ライン70において、作業ライン7との間に
所定の間隔をあけて平行に配設され、その経路に沿って
搬送用AGV3に作動指示を与えるための番地板41,
42,…が配設されており、搬送用AGV3が、これら
の各番地板41,42,…から読み取った番地データに
基づき部品の搬送先に到着したことを検知するようにな
っている。
【0030】上記空台車待機所5は、搭載すべき部品の
種類によって異なる数種類の台車2,2,…が、部品を
搭載されていない空台車の状態で待機させられるように
なっている。すなわち、上記空台車待機所5には、誘導
路4から分岐する複数の副誘導路(図示省略)が設けら
れており、これらの副誘導路に沿って上記空台車2,
2,…が種類ごとに分かれて待機させられている。そし
て、上記複数の副誘導路が誘導路4からそれぞれ分岐す
る分岐点には、それぞれの副誘導路に沿って待機してい
る空台車2,2,…の種類に対応する番地データ有する
番地板が配設され、誘導路4に沿って走行してきた搬送
用AGV3が、上記番地板から番地データを読みとって
必要な種類の空台車を選択することができるようになっ
ている。また、上記上位制御CPU6は、組立ライン7
0における組立作業の進捗状況等に基づいて部品の搬送
順序等を決定し、これらの部品の種類もしくは個数及び
その搬送ルート等を含んだ生産管理情報を、非接触式の
通信手段としての無線通信機61,61,…により、ピ
ッキングゾーン100に入ってきた搬送用AGV3,
3,…に転送するようになっている。
【0031】上記作業ライン7では、自動車の組立作業
が行われており、この作業ライン7と平行に敷設された
誘導路4に沿って3個所の搭載済台車置き場71,7
2,73と3個所の空台車置き場74,75,76と
が、それぞれ、互いに交互に設けられている。そして、
上記搭載済台車置き場71,72,73に対応付けて番
地板41,42,…が誘導路4沿いに配設されており、
この誘導路4に沿って走行してきた搬送用AGV3が、
各番地板41,42,…から停止及び台車の入れ替えを
指示する番地データを読み取り、牽引してきた台車のう
ちの1台を自動的に切り離してこの番地板41,42,
…に対応する各搭載済台車置き場71,72,73に配
置する一方、この番地板に対応する各空台車置き場7
4,75,76におかれている空台車2,2,…を自動
的に連結して回収するようになっている。
【0032】つぎに、上記第1実施形態における具体的
な部品の搬送方法及びその作用・効果について説明す
る。
【0033】まず、搬送用AGV3は、台車2,2,…
を牽引しない状態で誘導路4に沿って走行してきて、ピ
ッキングゾーン100に入ったところで上位制御CPU
6の無線通信機61から無線通信を受け、生産管理情報
の転送を受ける(情報転送工程)。この際、上記搬送用
AGV3は走行状態で無線通信を受けるため、情報伝達
のために停止する必要が無く、これにより、搬送時間の
短縮が図られる。そして、上記搬送用AGV3は、生産
管理情報を記憶して空台車待機所5に向い、この空台車
待機所5において、搬送すべき部品12,12,…の種
類もしくは個数に関する生産管理情報に基づき、これら
の部品12,12,…を搭載するために必要な空台車が
配置されている副誘導路を検索する。すなわち、この副
誘導路に対応する番地板を検出するまで誘導路4に沿っ
て移動し、その番地板を検出したところで誘導路4から
離れて上記副誘導路に沿って移動し、この副誘導路に沿
って待機させられている空台車2,2,…を台車連結機
構38により必要な台数だけ連結し、それらのうちの先
頭の台車2と合体する(空台車連結工程)。
【0034】続いて、上記搬送用AGV3は、搬送ルー
トに関する生産管理情報に基づき、部品供給ステーショ
ン10,10,…まで台車2,2,…を牽引していき、
この部品供給ステーション10において、部品12,1
2,…の積込み作業を行う作業者に対し、搭載すべき部
品12,12,…についての指示を行う。すなわち、搭
載すべき部品12,12,…が収容された各部品棚1の
部品表示灯11a,11a,…を点灯させるとともに、
各台車2の上記部品を積込む収納枠22a,22a,…
の収納枠表示灯22d,22d,…を点灯させ、これに
より、積込み作業を行う作業者に対し、積込むべき部品
12,12,…及びこれらの部品12,12,…を積込
む収納枠22d,22d,…を明確に表示する(積込み
作業指示工程)。
【0035】この際、各台車2の収納枠22a,22
a,…内に配設されたオンオフスイッチ22b,22
b,…により、各収納枠22a内に部品12が積込まれ
たか否かが検出され、搭載すべき部品12,12,…が
すべて台車2に積込まれたときに、この台車2の大型表
示灯26aが点灯される。つまり、積込み作業を行う作
業者は、上記大型表示灯26aの点灯を確認することに
より、搭載すべき部品12,12,…を残らず搭載した
ことを確認する(積込み確認工程)。これにより、作業
者のうっかりミスで台車2,2,…に搭載すべき部品1
2,12,…を積み忘れることを確実に防止することが
できる。
【0036】そして、作業者は、上記の積込み完了の確
認の後に操作盤36fにより搬送用AGV3に発進指令
を入力し、この搬送用AGV3を発進させて台車2,
2,…を次の部品供給ステーション10まで牽引させ
る。
【0037】このようにして各部品供給ステーション1
0における積込み作業を終えた後、搬送用AGV3は、
部品が積込まれた搭載済台車2,2,…を組立ライン7
0まで牽引していき、この組立ライン70において、図
2に示す位置で図示省略の番地板から停止及び最後尾の
台車の入れ替えを指示する番地データを読み取って一時
停止した後に、搬送してきた3台の搭載済台車2,2,
…を順番に空台車2,2,…と入れ替える(台車入れ替
え工程)。すなわち、上記搬送用AGV3は、まず、先
頭の搭載済台車2(図2の下側の台車)との合体を解除
してこの搭載済台車2から離れ、3台の搭載済台車2,
2,…のうちの最後尾から2番目の搭載済台車2(同図
の上から2番目の台車)の下に潜ってこの搭載済台車2
と最後尾の搭載済台車2(同図の上側の台車)との連結
を台車連結機構38により切り離す。次に、最後尾から
2番目の搭載済台車2から離れ、最後尾の搭載済台車2
の床下に潜ってこの搭載済台車2と合体し、この最後尾
の搭載済台車2を牽引して図2における一番上の搭載済
台車置き場71まで搬送し、ここで切り離す。続いて、
隣接する空台車置き場74に置かれている空台車2の下
に潜ってこの空台車2と合体し、この空台車2を搭載済
台車2,2,…の列の最後尾まで搬送し、この空台車2
との合体を解除して最後尾から2番目の搭載済台車2の
下に潜り、この搭載済台車2と空台車2とを台車連結機
構38により連結する。このようにして、搬送用AGV
3が自動的に台車2,2,…の入れ替えを行うため、組
立ライン70の作業者が搭載済台車2,2,…の切り離
しや空台車の連結等をせずにすみ、これにより、省力化
と工程削減とが図られる。
【0038】そして、上記第1実施形態によれば、搬送
すべき部品12,12,…の種類や個数及びその搬送ル
ート等の生産管理情報を、搬送用AGV3により伝達さ
せることができるため、空台車待機所5や部品供給ステ
ーション10,10,…と上位制御CPU6との間に通
信用の配線を配設する必要がなくなり、さらに、上記生
産管理情報に基づく積込み作業の指示が、搬送用AGV
3の制御用CPU36aからの指令による台車2,2,
…の収納枠表示灯22d,22d,…の点灯等によって
行われるため、上記部品供給ステーション10,10,
…のそれぞれに作業管理用CPU等の付帯設備を設ける
必要がなくなる。これにより、上記の付帯設備や通信用
の配線を配設する場合に比べて設備コストを大幅に削減
することができ、しかも、工場内のレイアウト変更の際
に通信用の配線を配設しなおす必要がないため、上記レ
イアウト変更の容易化を図ることができる。加えて、空
台車待機所5において、搬送用AGV3が、空台車2,
2,…を自動的に選択して連結するため、作業者が空台
車2,2,…を選択して搬送用AGV3に連結する必要
がなくなり、これにより、省力化と工程削減とを図るこ
とができる。
【0039】<第2実施形態>図11は本発明の第2実
施形態に係る物品の搬送方法を適用する自動車の組み立
て工場内に設けた部品のピッキングステーション110
を示し、同図において、8は空台車2,2,…及び搭載
済台車2,2,…が待機させられている空台車待機所及
び搭載済台車待機所としての集配所である。この集配所
8には、上記第1実施形態における空台車待機所5と同
様に、空台車2,2,…がその種別毎に異なる位置に分
かれて配置されており、また、部品供給ステーション1
0において部品12,12,…を搭載された搭載済台車
2,2,…が、その種類及び搭載されている物品12,
12,…の種類等により分類されてそれぞれ異なる位置
に分かれて配置されている。
【0040】なお、上記第2実施形態のその他の構成は
第1実施形態のものと同様であるために、同一部材には
同一符号を付して、その説明は省略する。
【0041】そして、上記第2実施形態の場合、搬送用
AGV3は、ピッキングゾーン110に入って無線通信
により上位制御CPUからの生産管理情報の伝達を受
け、上記第1実施形態における空台車待機所5での空台
車2,2,…の自動連結の場合と同様に、搬送すべき部
品12,12,…を搭載した搭載済台車2,2,…を上
記生産管理情報に基づいて自動的に選択して連結し、こ
れらの搭載済台車2,2,…を上記集配所8から搬出し
て組立ライン70まで搬送する。つまり、搬送用AGV
3は、作業者による部品の積込み作業を待つことなくこ
れらの搭載済台車2,2,…を牽引して直ちに組立ライ
ン70へ向うことができ、これにより、物品の搬送時間
の短縮を図ることができる。
【0042】<他の実施形態>なお、本発明は上記第1
及び第2実施形態に限定されるものではなく、その他種
々の実施形態を包含するものである。すなわち、上記第
1及び第2実施形態では、搬送用AGV3,3,…とし
て、台車2の下に潜り込んでこの台車2と合体する低床
型のAGVを用いているが、これに限らず、例えば台車
を前方や側方から牽引するAGVを用いてもよく、ま
た、台車を後方から駆動するAGVを用いてもよい。
【0043】上記第1及び第2実施形態では、台車2,
2,…の収納枠表示灯22d,22d,…を点灯させる
ために、搬送用AGV3のから無線通信により指令を送
るようにしているが、これに限らず、例えば、各台車2
に配設された点灯用回路をカプラ等により連結し、この
点灯用回路を通じて指令を送るようにしてもよい。
【0044】上記第1及び第2実施形態では、空台車待
機所5又は集配所8において、搬送用AGV3により、
自動的に台車2,2,…を連結するようにしているが、
これに限らず、例えば、作業者が搬送用AGV3からの
指示を受けてこの搬送用AGV3と台車2,2,…とを
連結するようにしてもよい。
【0045】上記第1及び第2実施形態では、各台車2
に搭載された部品12,12,…を機械式のオンオフス
イッチ22b,22b,…により検出するようにしてい
るが、これに限らず、上記部品12,12,…を例えば
光電センサ等を用いて検出するようにしてもよい。
【0046】また、上記第1及び第2実施形態では、上
位制御CPU6から搬送用AGV3,3,…に対する通
信を、無線通信機61により行うようにしているが、こ
れに限らず、例えば、光通信装置等を用いるようにして
もよい。
【0047】上記第1及び第2実施形態では、搬送用A
GV3により、複数台の台車2,2,…を牽引するよう
にしているが、これに限らず、搬送用AGV3により1
台の台車2を牽引するようにしてもよい。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明における物品の搬送方法によれば、物品情報を含む管
理情報を無人搬送車を介して物品供給ステーションに伝
達し、かつ、この無人搬送車の作業指示表示手段により
上記物品情報に基づく作業指示を作業者に対して与える
ようにすることにより、これらの物品供給ステーション
毎に作業管理CPU等の付帯設備を設ける必要がなくな
る上、それらの物品供給ステーションと主搬送制御手段
との間に通信用の配線を配設する必要もなくなり、これ
により、設備コストを大幅に削減することができ、さら
に、工場内のレイアウト変更の容易化を図ることができ
る。
【0049】請求項2記載の発明によれば、上記請求項
1記載の発明による効果に加えて、空台車待機所におい
て、無人搬送車の副搬送制御手段により連結機構を作動
させて空台車を連結することにより、上記空台車待機所
における付帯設備を省略して設備コストを一層削減する
ことができる上に、作業者による空台車の選択作業と連
結作業とをなくして物品搬送工程における省力化と工程
削減とを図ることができる。
【0050】請求項3記載の発明によれば、上記請求項
1記載の発明による効果に加えて、作業者に搭載表示手
段の表示を確認させることにより、台車が必要な物品を
搭載せずに物品供給ステーションから搬出されることを
確実に防止することができる。
【0051】請求項4記載の発明における物品の搬送方
法によれば、主搬送制御手段から無人搬送車の副搬送制
御手段に物品情報を転送し、搭載済台車待機所におい
て、無人搬送車の副搬送制御手段により連結機構を作動
させて搬送予定の部品を搭載する搭載済台車を連結する
ことにより、作業者による搭載済台車の選択作業と連結
作業とを不要にして物品搬送工程における省力化と工程
削減とを図ることができる。加えて、すでに物品が搭載
されている搭載済台車を、作業者による積込み作業を待
つことなく直ちに搬出することができ、これにより、物
品の搬送に要する時間の短縮を図ることができる。
【0052】請求項5記載の発明によれば、上記請求項
1又は請求項4記載の発明による効果に加えて、主搬送
制御手段から副搬送制御手段への管理情報の伝達を非接
触式の通信手段により行うことにより、上記管理情報の
転送を無人搬送車の走行中に行うことができ、これによ
り、搬送時間の短縮を図ることができる。
【0053】請求項6記載の発明によれば、上記請求項
1又は請求項4記載の発明による効果に加えて、作業ラ
インにおける搭載済台車と空台車との入れ替えを、無人
搬送車の連結機構を作動させて行うことにより、物品搬
送工程における省力化と工程削減とを図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を適用するピッキングゾ
ーンの全体構成図である。
【図2】組立ラインの全体構成図である。
【図3】部品棚の構成を示す斜視図である。
【図4】台車の構成を示す斜視図である。
【図5】台車の各収納枠に配設されたオンオフスイッチ
を示す拡大断面図である。
【図6】搬送用AGVの構成を示す斜視図である。
【図7】搬送用AGVの底面図である。
【図8】搬送用AGVのコントローラの構成を示すブロ
ック図である。
【図9】台車連結機構による台車同士の連結の着脱を示
す側面図である。
【図10】台車連結機構による台車同士の連結の着脱を
示す後面図である。
【図11】第2実施形態を示す図1相当図である。
【符号の説明】
2 台車 3 搬送用AGV(無人搬送車) 5 空台車待機所 6 上位制御CPU(主搬送制御手段) 8 集配所(空台車待機所及び搭載済台
車待機所) 10 部品供給ステーション(物品供給ス
テーション) 11a 部品表示灯(作業指示表示手段) 12 部品(物品) 22b オンオフスイッチ(検出手段) 22d 収納枠表示灯(作業指示表示手段) 26a 大型表示灯(搭載表示手段) 32 搬送用AGVの合体用ピン(連結機
構) 36 搬送用AGVのコントローラ(副搬
送制御手段) 38 台車連結機構(連結機構) 61 無線通信機(通信手段) 70 組立ライン(搭載済台車の搬送先)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G05D 1/02 G05D 1/02 T (72)発明者 寺本 浩司 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 菊地 英晴 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物品供給ステーションにおいて物品を搬
    送用台車に搭載した後、この物品が搭載された搭載済台
    車を無人搬送車により駆動して搬送先まで搬送するよう
    にした物品の搬送方法において、 定位置に配設された主搬送制御手段と、副搬送制御手段
    が搭載されこの副搬送制御手段により駆動制御される無
    人搬送車とを用い、 上記物品供給ステーションにおける物品の搭載前に、搬
    送予定の物品の種類もしくは個数に関する物品情報とそ
    の搬送ルートに関する搬送ルート情報とを含む管理情報
    を、上記主搬送制御手段から無人搬送車の副搬送制御手
    段に対し通信手段を介して予め転送する情報転送工程
    と、 上記物品供給ステーションにおいて、上記物品情報に基
    づく積込み作業指示を、上記無人搬送車の副搬送制御手
    段からの指令によって作業指示表示手段に表示させ、こ
    の表示により作業者に対し積み込むべき物品についての
    積込み作業指示を与える積込み指示工程とを備えている
    ことを特徴とする物品の搬送方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 無人搬送車に対し、副搬送制御手段により制御されて台
    車との連結及び連結解除を行う連結機構を備え、 上記無人搬送車の搬送ルートにおける物品供給ステーシ
    ョンの手前側に領域設定された空台車待機所において、
    この空台車待機所にある空台車のうちから情報転送工程
    で転送された物品情報に基づいて必要とされる空台車を
    上記無人搬送車の副搬送制御手段により上記連結機構を
    作動させて連結する空台車連結工程を備えることを特徴
    とする物品の搬送方法。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 物品供給ステーションにおいて、積込み指示工程の後
    に、台車に配設された検出手段によりこの台車に物品が
    搭載されていることを検出し、その検出手段により物品
    が検出された場合に搭載表示手段により作業者に対し搭
    載表示を行うことにより、この作業者に積込み作業の終
    了を確認させる積込み確認工程を備えることを特徴とす
    る物品の搬送方法。
  4. 【請求項4】 物品が搭載された搭載済台車が待機させ
    られている搭載済台車待機所から、所定の搭載済台車を
    連結して無人搬送車により駆動して搬送先まで搬送する
    ようにした物品の搬送方法において、 定位置に配設された主搬送制御手段と、副搬送制御手段
    が搭載されてこの副搬送制御手段により駆動制御されか
    つこの副搬送制御手段により制御されて台車との連結及
    び連結解除を行う連結機構を備えた無人搬送車とを用
    い、 上記搭載済台車待機所での搭載済台車との連結前に、搬
    送予定の物品の種類もしくは個数に関する物品情報とそ
    の搬送ルートに関する搬送ルート情報とを含む管理情報
    を、上記主搬送制御手段から無人搬送車の副搬送制御手
    段に通信手段を介して予め転送する情報転送工程と、 情報転送工程の後に上記搭載済台車待機所において、上
    記物品情報に基づいて必要とされる搭載済台車を、上記
    無人搬送車の副搬送制御手段により上記連結機構を作動
    させて連結する搭載済台車連結工程とを備えていること
    を特徴とする物品の搬送方法。
  5. 【請求項5】 請求項1又は請求項4において、 情報転送工程において主搬送制御手段から副搬送制御手
    段への管理情報の転送を行う通信手段は、非接触式に構
    成されていることを特徴とする物品の搬送方法。
  6. 【請求項6】 請求項1又は請求項4において、 物品の搬送先において、無人搬送車の副搬送制御手段に
    より連結機構を作動させてこの無人搬送車で搬送してき
    た搭載済台車を切離し、その後、再び上記副搬送制御手
    段により連結機構を作動させてこの搬送先で待機してい
    る空台車を連結する台車入替え工程を備えることを特徴
    とする物品の搬送方法。
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