JPH10100324A - ゴム複合体 - Google Patents

ゴム複合体

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JPH10100324A
JPH10100324A JP25442896A JP25442896A JPH10100324A JP H10100324 A JPH10100324 A JP H10100324A JP 25442896 A JP25442896 A JP 25442896A JP 25442896 A JP25442896 A JP 25442896A JP H10100324 A JPH10100324 A JP H10100324A
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JP
Japan
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rubber
nonwoven fabric
rubber composite
wet nonwoven
elastic recovery
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JP25442896A
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English (en)
Inventor
Takeshi Motogami
健 本上
Tadahiko Takada
忠彦 高田
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Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 応力の分散性及び耐久性に優れ、プリント基
盤製造工程のプレスクッション材やパッキング材として
好適なゴム複合体を提供する。 【解決手段】 湿式不織布からなる基体の片面又は両面
に、未架橋ゴム層を積層した後、架橋処理してゴム複合
体となす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プレス時の応力分
散性に優れ且つ弾性回復率も良好で、特にプリント基盤
の樹脂硬化工程で用いられるプレスクッション材やパッ
キング材として好適なゴム複合体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ゴムシート複合体、特にプリント
基盤製造工程で用いられるクッション材用のゴム複合体
としては、ポリエステル繊維又は芳香族ポリアミド繊維
からなるウェブにニードルパンチ加工を施したフェルト
をゴムと複合したもの(特開昭55−101224号公
報)、前記ウェブに少量の金属繊維を配合して熱伝導性
を向上させたフェルトをゴムと複合したもの(特開平2
−154049号公報)などが提案されている。しか
し、これらはいずれも、基材としてフェルトを用いてい
るため、表面の平滑性はよいものの、プレス加工時に該
フェルトの地合ムラが影響して、得られるプリント基盤
に歪みが発生したり、クッション材の型がプリント基盤
に転写される等の問題が生じて、製品の歩留りを低下さ
せている。
【0003】また他のクッション材としては、メタ型芳
香族ポリアミド繊維の延伸糸と同繊維の未延伸糸との混
合ウェブを基体の表面部に積層し、該芳香族ポリアミド
繊維の未延伸糸を軟化させて平滑化したもの(特開平6
−91780号公報)が提案されている。しかしこのも
のは、フェルトの地合ムラに起因する、前記プレス加工
時の凹凸や厚み斑の発生を少なくすることができるもの
の、未だ不十分なレベルである。
【0004】さらに他の方法として、セルロース系のク
ラフト紙の厚紙をクッション材とする方法も提案されて
いる。しかしこのクッション材は、前述のフェルトを用
いた場合と比較して地合のムラが少なくなる結果、前記
のプレス加工時でのプリント基盤の歪みやクッション材
の型がプリント基盤に転写される等の問題は生じなくな
るものの、クッション材自身の弾性回復率が低くなるた
め、1回限りの使い捨てになり、特に地球環境の点から
好ましくない。
【0005】一方、補強用繊維構造体(例えば不織布)
を用いないゴム単体のみからなるシートは、優れた弾性
回復率を有しているものの、圧縮に対する変形が大きく
なるため、クッション材としては適当でない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の問題点に鑑みなされたもので、その目的は応力の分
散性が良好で、例えばプレスクッション材として使用し
た場合には、凹凸や歪みを抑制してプリント基盤の歩留
りを向上させ、しかも弾性回復性が良好で使用耐久性に
も優れた新規なゴム複合体を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の上記課題は、
「湿式不織布からなる基体の片面又は両面に、未加橋ゴ
ム層を積層した後架橋処理してなるゴム複合体。」によ
り達成される。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明においては、ゴムと複合さ
れる不織布として、湿式不織布を用いることが大切であ
る。乾式不織布では、地合ムラが大きいため応力が負荷
された時の応力分散性が不十分となり、樹脂硬化工程の
プレスクッション材として使用すると凹凸ムラが発生し
やすくなり、またパッキン材として使用するとシールム
ラ等が発生しやすくなるので好ましくない。
【0009】不織布を構成する繊維は特に限定する必要
はないが、なかでも、メタ型芳香族ポリアミド短繊維
が、不織布重量の80重量%以上、好ましくは90重量
%以上を占めていることが、クッション材として使用す
る際の圧縮応力や寸法安定性の点から好ましい。
【0010】好ましく用いられるメタ型芳香族ポリアミ
ド短繊維としては、延鎖結合の50モル%以上が非共軸
で非平行の芳香族ポリアミド、例えばジカルボン酸とし
てテレフタル酸、イソフタル酸等の一種又は二種以上
と、ジアミンとしてメタフェニレンジアミン、4,4−
ジアミノフェニルエーテル、4,4’−ジアミノジフェ
ニルメタン、キシリレンジアミン等の一種又は二種以上
を使用したホモポリマー又は共重合ポリマーからなる短
繊維をあげることができ、その代表的な例としては、ポ
リメタフェニレンイソフタルアミド、ポリメタキシレン
テレフタルアミド、あるいはイソフタル酸クロライド、
テレフタル酸クロライド及びメタフェニレンジアミン等
を共重合せしめたコポリアミドからなる短繊維がある。
これらの中では、繰り返し単位の80モル%以上、好ま
しくは90モル%以上がメタフェニレンイソフタルアミ
ドである芳香族ポリアミド短繊維が、前述のクッション
材として使用する際の圧縮応力や寸法安定性が良好とな
るので好ましい。
【0011】また上述のメタ型芳香族ポリアミド短繊維
の単糸繊度は、通常0.3〜6デニール、好ましくは
0.5〜3.0デニールである。0.3デニール未満で
は、製糸技術上困難な点が多く、断糸や毛羽が発生して
良好な品質の繊維を安定に生産することが困難になるだ
けでなく、ゴムと複合する際に未加硫ゴムが不織布内に
浸透し難くなって、ゴムと不織布との間で層間剥離しや
すくなり、耐久性が低下する。一方、6デニールを越え
ると、湿式不織布においてもその地合の均一性が低下し
て、凹凸むらや歪み発生が増加してくる。
【0012】またメタ型芳香族ポリアミド短繊維の繊維
長は、3〜15mmの範囲、特に5〜12mmの範囲が
適当である。繊維長が3mm未満になると、得られる湿
式不織布の機械的物性が不十分なものとなりやすい。一
方繊維長が15mmを越えると、繊維の分散性が悪化し
て得られる不織布の均一性が損なわれ、地合が不十分な
ものとなりやすい。
【0013】また本発明で用いる湿式不織布は、通常抄
造工程において上記の繊維と共にバインダーが併用され
る。該バインダーとしては、熱接着性あるいは熱水接着
性を有する有機繊維(バインダー繊維)でも、水に分散
させたラテックス等のバインダー樹脂であってもよい
が、特に前者の熱(水)接着性を有する繊維が、得られ
る不織布の機械的特性、物性の均一性の点より好まし
い。
【0014】好ましく用いられるバインダー繊維として
は、ポリエステル系繊維、ポリオレフィン系繊維、ポリ
ビニルアルコール系繊維等をあげることができ、またバ
インダー樹脂としては、フェノール系樹脂、エポキシ系
樹脂、アクリレート系樹脂等をあげることができ、その
他ラテックス等も用いることができる。
【0015】さらに本発明で用いる湿式不織布は、得ら
れるゴム複合体の弾性回復性能、機械的特性及び寸法安
定性といった特性が、湿式不織布の密度、引張強力等の
特性に影響され易いので、その密度は0.1〜0.8g
/cm3 、特に0.3〜0.6g/cm3 の範囲内にあ
ることが好ましく、また不織布の引張強力は0.5〜1
5Kg/15mmの範囲内にあることが望ましい。密度
が0.1g/cm3 未満になると不織布の機械的強力が
低下しやすく、一方、0.8g/cm3 を越えると密度
が高すぎて得られるゴム複合体のクッション性能が不十
分なものとなりやすい。また不織布の引張強力が0.5
Kg/15mm未満になると、安定に生産するための不
織布強力が不足してトラブルが発生しやすくなり、一
方、15Kg/15mmを越えると不織布のフレキシビ
リティが不十分となって、得られるゴム複合体のクッシ
ョン性能が低下する傾向にある。
【0016】以上に述べた湿式不織布は、従来公知のい
かなる方法で製造してもよく、例えば、メタ型芳香族ポ
リアミド短繊維と必要に応じて通常のバインダー繊維と
を、定められた比率となるように秤量し、水中に投入し
て離解機で均一分散した後に繊維濃度が約0.15〜
0.40重量%になるように希釈・調整した水性スラリ
ー中に、必要に応じてバインダー成分、分散剤、粘度調
整剤等を加え、次いで長網式や丸網式等の抄紙機により
湿式抄造すればよい。得られた湿紙(湿った状態の不織
布)には、必要に応じてさらにバインダー樹脂をスプレ
ー方式等により所定の固形分比率の重量になるよう付与
した後、乾燥して得た乾燥紙をさらに加熱加圧加工する
ことにより、所望の厚さ、密度、引張強力を有する湿式
不織布を得ることができる。
【0017】また得られた湿紙は、水分含有量を50〜
95重量%とした後に数枚積層し、加熱加圧下に脱水・
乾燥・一体化する湿式プレス法、あるいは水分含有量を
45重量%未満にした後に急速に加熱・加圧して一体化
する乾式プレス法により複数枚を一体化してもよい。
【0018】ここで加熱加圧は、通常平板プレス又はロ
ールプレスにより行う。加熱温度及び加圧圧力は、使用
繊維の種類及び目的とする嵩密度により異なるが、ポリ
メタフェニレンイソフタラミド繊維の場合には、通常加
熱温度は230〜350℃、好ましくは250〜330
℃であり、加圧圧力は、平板プレスで30〜100kg
/cm2 、ロールプレスで20〜80kg/cm(線
圧)程度が好ましい。
【0019】本発明のゴム複合体は、上述の湿式不織布
の片面又は両面に、未架橋ゴム層を積層した後に架橋処
理することにより得られる。ここで積層される未架橋ゴ
ムの種類は特に限定する必要はなく、天然ゴム、アクリ
ル系ゴム、シリコン系ゴム、フッ素系ゴム、エチレンプ
ロピレン系ゴム等いずれでもよいが、これらのなかでは
シリコン系ゴム、フッ素系ゴム、エチレンプロピレン系
ゴム等が、耐熱性に優れたゴム複合体が得られるので、
例えばプレスクッション材用、パッキング材用として特
に好ましい。またこれらの未架橋ゴム層を不織布に積層
するには、シート状の未架橋ゴムと不織布とを必要に応
じた枚数交互に積層してもよく、また粘度が調整された
液状のゴム液を例えばナイフコーターで不織布上に均一
に塗布し、これを必要に応じた枚数積層してもよい。な
お後者の場合には、塗布した面同士が重なり合わないよ
うに積層することが望ましい。
【0020】次ぎに架橋処理条件は、用いる未架橋ゴム
の種類、得られるゴム複合体の大きさによっても異なっ
てくるが、通常は型枠にいれ、温度100〜180℃、
圧力30〜100Kg/cm2 で加熱加圧成形すればよ
い。用いるゴムの種類によっては常温架橋が可能なもの
もあるが、その場合には常温下加圧状態で架橋させれば
よい。
【0021】
【実施例】以下、実施例をあげて本発明をさらに詳細に
説明する。なお、実施例における各評価項目は下記の方
法にしたがった。
【0022】<ゴム複合体の圧縮応力の均一性>ゴム複
合体を25×25cm角サンプリングし、その表面にフ
ジフィルム社製の感圧紙(プレスケール)を積層し、表
面が平滑で且つ上下のプレス面が水平なプレス機にて面
圧20kg/cm2 で2分間加圧処理した後、感圧紙の
色ムラの状態から評価判定した。 色ムラ無し:良好 色ムラ有り:不良
【0023】<ゴム複合体の圧縮変形率及び弾性回復率
>ゴム複合体に20kg/cm2 の荷重を1時間負荷
し、初期厚み、加圧時厚み及び荷重を取り除いた直後の
厚みを測定して、圧縮変形率及び弾性回復率を下記式よ
り算出した。 圧縮変形率(%)=(初期厚み−加圧時厚み)/初期厚
み×100 弾性回復率(%)=(初期厚み−荷重を取り除いた直後
の厚み)/(初期厚み−加圧時厚み)×100
【0024】<耐久弾性回復率>ゴム複合体に20kg
/cm2 の荷重を5分間負荷した後に除圧して5分間放
置する操作を1000回繰り返し、次いで上記の方法に
より測定した弾性回復率を耐久弾性回復率とする。
【0025】[実施例1]単糸繊度が2.0デニール、
繊維長が6mmのポリメタフェニレンテレフタラミド
(メタ型芳香族ポリアミド)短繊維97重量部と、バイ
ンダー成分として単糸繊度が1.0デニール、繊維長が
4mmの熱水溶解性ポリビニルアルコール短繊維(株式
会社クラレ製:フィブリボンド)を3重量部とを、離解
機にて両者を同時に水中で離解して濃度0.2重量%の
スラリーとなし、これを角型TAPPIにて抄紙・脱水
し、ドラム型乾燥機にて乾燥して目付100g/m2
湿式不織布を得た。
【0026】得られた湿式不織布を、厚さ5mmのシー
ト状フッ素系ゴム2枚の間に挟むように積層し、これを
架橋処理して厚さ8mmのゴム複合体を得た。得られた
ゴム複合体の圧縮応力の均一性、圧縮変形率及び弾性回
復率を以下に示す。 圧縮応力の均一性:良好 圧縮変形率 :30% 弾性回復率 :90% 耐久弾性回復率 :82%
【0027】[比較例1]単糸繊度が2.0デニール、
繊維長が51mmのポリメタフェニレンテレフタラミド
(メタ型芳香族ポリアミド)短繊維を、カードを通して
ウェブとなし、次いで1000パンチ/m2 の密度でニ
ードルパンチ処理を施し目付100g/m2 の乾式不織
布を得た。これを実施例1と同様にフッ素系ゴム積層し
て厚さ1.1mmのゴム複合体を得た。得られたゴム複
合体の圧縮応力の均一性、圧縮変形率及び弾性回復率を
以下に示す。 圧縮応力の均一性:不良 圧縮変形率 :30% 弾性回復率 :90% 圧縮弾性回復率 :63%
【0028】実施例1及び比較例1の結果から、ゴムと
複合する不織布として湿式不織布を用いることにより、
圧縮応力の均一性が良好になることがわかる。したがっ
て、これをプリント基盤のプレス工程クッション材とし
て用いた場合には、得られるプリント基盤に欠点となる
ような歪みが生じなくなる。
【0029】[実施例2]単糸繊度が2.0デニール、
繊維長が6mmのポリメタフェニレンテレフタラミド
(メタ型芳香族ポリアミド)短繊維97重量部と、バイ
ンダー成分として単糸繊度が1.0デニール、繊維長が
4mmの熱水溶解性ポリビニルアルコール短繊維(株式
会社クラレ製:フィブリボンド)を3重量部とを、離解
機にて両者を同時に水中で離解して濃度0.2重量%の
スラリーとなし、これを角型TAPPIにて抄紙・脱水
し、ドラム型乾燥機にて乾燥して目付15g/m2 の湿
式不織布を得た。
【0030】得られた不織布に、液状のシリコン系ゴム
を厚さ0.4mmになるようにナイフコーターにてコー
ティングし、これをコーティング面が重ならないように
5枚積層し、圧力50Kg/cm2 の加圧下室温でゴム
を反応・架橋させ、厚さ2mmのゴム複合体を得た。得
られたゴム複合体の圧縮応力の均一性、圧縮変形率及び
弾性回復率を以下に示す。 圧縮応力の均一性:良好 圧縮変形率 :25% 弾性回復率 :92% 耐久弾性回復率 :60%
【0031】[比較例2]実施例2で用いた液状のシリ
コン系ゴムを離形紙上にナイフコーターにてコーティン
グし、厚さが0.4mmのゴムシートを得た。次いでこ
れを5枚積層し、ホットプレスで加熱架橋させて厚さが
2mmのゴムシートを得た。得られたゴムシートの圧縮
応力の均一性、圧縮変形率及び弾性回復率を、実施例1
と同様の方法で測定した結果を以下に示す。 圧縮応力の均一性:良好 圧縮変形率 :67% 弾性回復率 :87% 耐久弾性回復率 :83% また、実施例2及び比較例2については、20kg/c
2 の荷重を5分間負荷した後に除圧して5分間放置す
る操作を1000回繰り返した時の弾性回復率の変化を
表1に示す。
【0032】
【表1】
【0033】[実施例3]単糸繊度が1.0デニール、
繊維長が4mmのポリメタフェニレンテレフタラミド
(メタ型芳香族ポリアミド)短繊維85重量部と、バイ
ンダー成分として単糸繊度が1.0デニール、繊維長が
4mmの熱水溶解性ポリビニルアルコール短繊維(株式
会社クラレ製:フィブリボンド)を15重量部とを、離
解機にて両者を同時に水中で離解して濃度0.15重量
%のスラリーとなし、これを角型TAPPIにて抄紙・
脱水し、ドラム型乾燥機にて乾燥して目付70g/m2
の湿式不織布を得た。
【0034】得られた不織布に、厚さが0.4mmのエ
チレンプロピレン系未架橋ゴムシート2枚の間に挟むよ
うに積層し、これを型枠にいれ温度180℃、圧力10
0Kg/cm2 の条件下で30分間架橋処理して厚さ
0.7mmのゴム複合体を得た。得られたゴム複合体の
圧縮応力の均一性、圧縮変形率、弾性回復率及び耐久弾
性回復率を以下に示す。 圧縮応力の均一性:良好 圧縮変形率 :32% 弾性回復率 :90% 耐久弾性回復率 :75%
【0035】[実施例4]実施例3においてポリメタフ
ェニレンテレフタラミド(メタ型芳香族ポリアミド)短
繊維とポリビニルアルコール短繊維との混合割合を75
重量部対25重量部に変更する以外は実施例3と同様に
してゴム複合体を得た。得られたゴム複合体の圧縮応力
の均一性、圧縮変形率、弾性回復率及び耐久弾性回復率
を以下に示す。 圧縮応力の均一性:良好 圧縮変形率 :40% 弾性回復率 :70% 耐久弾性回復率 :63%
【0036】[実施例5]単糸繊度が3.0デニール、
繊維長が10mmのポリメタフェニレンテレフタラミド
(メタ型芳香族ポリアミド)短繊維95重量部と、バイ
ンダー成分として単糸繊度が1.0デニール、繊維長が
4mmの熱水溶解性ポリビニルアルコール短繊維(株式
会社クラレ製:フィブリボンド)を5重量部とを、離解
機にて両者を同時に水中で離解して濃度0.3重量%の
スラリーとなし、これを角型TAPPIにて抄紙・脱水
し、ドラム型乾燥機にて乾燥して目付100g/m2
湿式不織布を得た。
【0037】得られた不織布に、厚さが0.8mmのエ
チレンプロピレン系未架橋ゴムシート2枚の間に挟むよ
うに積層し、これを型枠にいれ温度180℃、圧力80
Kg/cm2 の条件下で30分間架橋処理して厚さ1.
5mmのゴム複合体を得た。得られたゴム複合体の圧縮
応力の均一性、圧縮変形率、弾性回復率及び耐久弾性回
復率を以下に示す。 圧縮応力の均一性:良好 圧縮変形率 :22% 弾性回復率 :90% 耐久弾性回復率 :79%
【0038】
【発明の効果】本発明のゴム複合体は、不織布とゴムと
が複合されたものであるのでその表面は極めて平滑であ
り、また用いられている基材の不織布が湿式不織布で地
合ムラが少ないため、ゴム複合体を圧縮させた場合に発
生する圧縮応力の均一に優れている。しかもゴム単体と
比較すると、複合されている湿式不織布がゴムの変形を
拘束しているため、圧縮させた場合に発生する変形は小
さく、一方圧縮応力は大きい。また除圧後(圧縮解放
後)のゴム複合体全体としての弾性回復率は、ゴム部分
の良好な弾性回復性能が発現されるため、優れた弾性回
復率を示す。したがって、これらの特性を生かして、耐
久性に優れたプレスクッション材、パッキング材として
好適に用いることができる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 湿式不織布からなる基体の片面又は両面
    に、未架橋ゴム層を積層した後架橋処理してなるゴム複
    合体。
  2. 【請求項2】 湿式不織布を構成する繊維の80重量%
    以上がメタ型芳香族ポリアミド短繊維であり、該メタ型
    芳香族ポリアミド短繊維の単糸繊度が0.3〜6.0デ
    ニール、繊維長が3〜15mmである請求項1記載のゴ
    ム複合体。
  3. 【請求項3】 湿式不織布のバインダー成分が熱融着性
    の有機繊維である請求項1記載のゴム複合体。
  4. 【請求項4】 ゴムが、シリコン系ゴム、フッ素系ゴム
    又はエチレンプロピレン系である請求項1記載のゴム複
    合体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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