JPH0997197A - 情報処理装置の自己診断方法 - Google Patents

情報処理装置の自己診断方法

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JPH0997197A
JPH0997197A JP25157195A JP25157195A JPH0997197A JP H0997197 A JPH0997197 A JP H0997197A JP 25157195 A JP25157195 A JP 25157195A JP 25157195 A JP25157195 A JP 25157195A JP H0997197 A JPH0997197 A JP H0997197A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】専用ハードウェアを必要とせずに、情報処理装
置の異常動作の未然防止、異常状態の復旧および故障箇
所の修復を行う自己診断方法を実現する。 【解決手段】まず情報処理装置を起動開始し、オペレー
ションシステムの制御によりユ−ザプロセスを実行する
(ステップ11)。次いで、情報処理装置により実行さ
れているユーザプロセス数がn(任意の正整数)個以下
に減少したか否かを判定して(ステップ12)、n個以
下に減少していない場合には再度ステップ11に戻り、
また減少した場合には、オペレーションシステムによ
り、自己診断プログラムをプロセスとして実行すること
により、メモリの自己診断を行う(ステップ13)。そ
してステップ13の自己診断プログラムの実行終了に伴
ない、再度ステップ11に復帰する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は情報処理装置の自己
診断方法に関し、特にオペレーションシステムを備える
情報処理装置の自己診断方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、現代社会においては、情報処理
装置は、種々のシステムにおける枢要な構成要素として
運用されており、その機能障害により致命的な大損害を
も引き起しかねない重要な役割を果してきている。従っ
て、当該情報処理装置の高信頼性化を図り、システムの
機能を正常に維持するためには、当該情報処理装置に対
する自己診断機能は必要不可欠な要素である。従来の情
報処理装置の自己診断方法の例としては、例えば、何ら
かの要因によりタスク(独立して動作するプログラムの
最小単位)が永久ループに陥った時の異常について自己
診断を行う「特開昭60−171544号公報」と、メ
モリの故障を専用ハードウェアにより自己診断する「ソ
フトウェア技術者のためのハードウェア基礎(小野瀬一
志著、オーム社)」に記述されている二つの方法が知ら
れている。以下に、これらの二つの自己診断方法につい
て説明する。
【0003】図8は、前述の特開昭60−171544
号公報に記述されている自己診断装置の構成を示すブロ
ック図であり、オペレーションシステム1に対応して、
複数のレベル動作診断モジュール2(C1 ,C2 ,C3
,C4 ,C5 ,C6 ,C7 ,C8 ,…………,Ci )
と、同じく複数の動作監視タイマ3(T1 ,T2 ,T
3,T4 ,T5 ,T6 ,T7 ,T8 ,…………,Ti )
と、レベル動作監視レジスタ4と、タスク動作時間メモ
リ5と、システム診断装置6と、異常表示装置7とを備
えて構成される。図8に示されるように、オペレーショ
ンシステム1の制御下において、全タスクの動作レベル
ごとに、レベル動作診断モジュール2と動作監視タイマ
3が設けられており、レベル動作診断モジュール2はオ
ペレーションシステム1の制御によって周期的に起動さ
れ、これにより、所定の一定時間がそれぞれ対応する動
作監視タイマ3にセットされる。動作監視タイマ3がタ
イムアップされると、レベル動作監視レジスタ4には異
常が記憶される。オペレーションシステム1においては
各タスクの動作時間が監視されており、この値は、タス
ク動作時間メモリ5にセットされる。システム診断装置
6は周期的に動作状態となり、上記の異常状態が解析さ
れて、その故障の直接的な原因が探索され、オペレーシ
ョンシステム1に対しては、当該タスクの停止要求が発
行される。また、外部の異常表示装置7に対しては、異
常状態となった故障の内容が表示されて、自己診断が行
われる。一方、レベル動作診断モジュール2はタスクと
同等の動作を行うように構成されており、動作待ち行列
に接続される。また各レベルにおける動作可または動作
不可の状態は、動作監視タイマ3により検出される。
【0004】また「ソフトウェア技術者のためのハード
ウェア基礎」に記述されている情報処理装置のメモリの
自己診断方法においては、誤り訂正符号(以下、ECC
と云う)を使用することにより実施される。この自己診
断方法においては、メモリに対する書込みの際に、検査
ビット発生回路において、ECCに基づいて情報ビット
より検査ビットを作成し、これらの情報ビットと検査ビ
ットをメモリ内に書込む。そして、これらの情報ビット
および検査ビットの当該メモリからの読出しに際して、
前記検査ビット発生回路において、ECCに基づいて情
報ビットより更にもう一つの検査ビットを作成し、既に
メモリに書込まれている検査ビットとともにシンドロー
ム発生回路に入力して、シンドロームを作成する。この
ようにして得られたシンドロームより、シンドローム解
析回路において故障判定が行われ、前記メモリから読出
された情報ビットに誤りが存在する場合には、誤り訂正
回路において誤った情報ビットが訂正される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の情報処
理装置の自己診断方法において、特開昭60−1715
44号公報に記述されている自己診断方法においては、
オペレーションシステムにより監視されている動作監視
タイマは、タスクごとにこれを設けることが必要とな
り、対応するオペレーションシステムの処理内容が煩雑
化するという欠点がある。
【0006】また、異常なタスクが実行された状態から
自己診断機能が開始されるので、未然に故障を診断する
ことができないという欠点がある。
【0007】更に、当該自己診断においては、故障の修
復に関しては無為であるという欠点がある。
【0008】そして、「ソフトウェア技術者のためのハ
ードウェア基礎」に記述されている情報処理装置のメモ
リの自己診断方法においては、自己診断を行う際に、故
障検出用および誤り訂正用として、特別な専用回路を設
けることが必要となり、ハードウェアに要するコストが
増大するという欠点がある。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1の発明の情報処理装
置の自己診断方法は、オペレーションシステムを具備す
る情報処理装置の自己診断方法として、前記情報処理装
置により前記オペレーションシステムの制御を介してユ
−ザプロセスを実行する第1のステップと、前記第1の
ステップの過程において、情報処理装置により逐次実行
されているユーザプロセス数がn(任意の正整数)個以
下に減少したか否かを判定する第2のステップと、前記
第2のステップの判定結果において、情報処理装置によ
り逐次実行されているユーザプロセス数がn個以下に減
少した場合に、前記オペレーションシステムの管理下に
おいて、自己診断プログラムをプロセスとして実行する
ことにより、前記情報処理装置に含まれるメモリの自己
診断を実行する第3のステップとを有しており、前記第
2のステップにおいて、逐次実行されているユーザプロ
セス数がn個以下に減少してはいないものと判定された
場合、および前記第3のステップにおけるメモリの自己
診断終了後においては、前記第1のステップに戻ること
を特徴としている。
【0010】また、第2の発明の情報処理装置の自己診
断方法は、オペレーションシステムを具備する情報処理
装置の自己診断方法として、前記情報処理装置により前
記オペレーションシステムの制御を介してユ−ザプロセ
スを実行する第1のステップと、前記第1のステップの
過程において、情報処理装置により実行されるユーザプ
ロセスの個数が、0個の状態において所定の指定時間を
経過したか否かを判定する第2のステップと、前記第2
のステップの判定結果において、情報処理装置により実
行されるユーザプロセスの個数が0個の状態で前記指定
時間を経過した場合に、前記オペレーションシステムの
管理下において、自己診断プログラムをプロセスとして
実行することにより、前記情報処理装置に含まれるメモ
リの自己診断を実行する第3のステップとを有してお
り、前記第2のステップにおいて実行されるユーザプロ
セスが0個の状態で前記指定時間を未だ経過してはいな
いものと判定された場合、および前記第3のステップに
おけるメモリの自己診断終了後においては、前記第1の
ステップに戻ることを特徴としている。
【0011】なお、前記第1および第2の発明におい
て、前記第3のステップにおける前記情報処理装置に含
まれるメモリの自己診断方法としては、当該メモリに故
障が存在するか否かの検出を行う第4のステップと、前
記第4のステップにおいて前記メモリに故障が検出され
た場合に、当該故障の検出されたことを前記オペレーシ
ョンシステムに伝達する第5のステップと、当該故障メ
モリのブロックが、実行中のプロセスのメモリの占有領
域内に含まれているか否かを判定する第6のステップ
と、前記第6のステップの判定結果において、故障して
いるメモリのブロックが、実行中のプロセスのメモリの
占有領域内に含まれている場合に、該当する故障メモリ
のブロックを占有している実行プロセスを強制的に終了
させる第7のステップと、前記第6のステップの判定結
果において、故障メモリのブロックが、実行中のプロセ
スのメモリの占有領域内に含まれていない場合、および
前記第7のステップにおける実行プロセスを強制的に終
了させた後において、故障したメモリブロックにおける
データを訂正して修復を行い、修復完了か否かを判定す
る第8のステップと、前記第8のステップの判定結果に
おいて、故障したメモリブロックが修復完了である場合
には、その修復完了を前記オペレーションシステムに伝
達する第9のステップと、前記第8のステップの判定結
果において、故障したメモリブロックが修復不可能であ
る場合に、当該メモリの修復不可能箇所を前記オペレー
ションシステムに伝達する第10のステップとを有して
おり、前記第4のステップの終了後または前記第9のス
テップの終了後、或はまた前記第10のステップの終了
後に、前記メモリの自己診断を終了するようにしてもよ
い。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、本発明について図面を参照
して説明する。
【0013】図1は本発明の1実施形態における情報処
理装置のメモリに対する自己診断方法の手順を示すフロ
ーチャートである。図1において、まず情報処理装置が
起動開始され、オペレーションシステムの制御によりユ
−ザプロセスが実行される(ステップ11)。次いで、
情報処理装置により実行されているユーザプロセス数が
n(任意の正整数)個以下に減少したか否かが判定され
て(ステップ12)、n個以下に減少していない場合に
は再度ステップ11に戻り、また減少しているものと判
定される場合には、オペレーションシステムにより、自
己診断プログラムをプロセスとして実行することによ
り、メモリの自己診断が行われる(ステップ13)。そ
してステップ13の自己診断プログラムの実行終了に伴
って、再度ステップ11に復帰する。
【0014】図2は、図1に示されるフローチャートの
ステップ13におけるメモリの自己診断手順を示すフロ
ーチャートである。当該メモリの自己診断の開始に伴な
い、まずメモリの故障の有無の検出が行われる(ステッ
プ21)。ステップ21において故障がないものと判定
される場合には、当該メモリの自己診断は終了となる。
またステップ21においてメモリの故障が検出される場
合には、故障が検出されたことがオペレーションシステ
ムに伝達される(ステップ22)。次いで、故障してい
るメモリのブロックが、実行中のプロセスのメモリの占
有領域内に含まれているか否かが判定されて(ステップ
23)、当該実行中のプロセスのメモリの占有領域内に
含まれている場合には、該当する故障メモリブロックを
占有している実行プロセスは強制終了される(ステップ
24)。また、ステップ23において、故障メモリブロ
ックが実行中のプロセスのメモリの占有領域内に含まれ
ていない場合、およびステップ24の手順終了後におい
ては、故障したメモリブロックにおけるデータを訂正し
て修復を行い、修復完了したか否かが判定されて(ステ
ップ25)、故障したメモリブロックが修復完了と判定
される場合には、当該修復完了の旨がオペレーションシ
ステムに伝達されて(ステップ26)、メモリの自己診
断は終了する。また一方、ステップ25において、故障
メモリブロックの修復が不可能であるものと判定される
場合には、当該メモリの修復不可能箇所がオペレーショ
ンシステムに伝達されて(ステップ27)、メモリの自
己診断は終了する。
【0015】図3は、本発明を適用しない場合におい
て、メモリの故障によりユーザプロセスが故障プロセス
として実行され、これにより、情報処理装置において異
常動作が発生した状態を示す図である。図3において、
縦軸にはプロセスの実行レベル(本例においては、8レ
ベルに設定)が示され、横軸には経過時間が示されてい
る。時刻t0 〜t4 の時間帯においては、ユーザプロセ
ス101〜104は正常に実行されており、より高位の
レベル(若いサフィックス番号のレベルを高位とする。
即ち、L1 ,L2 ,………,L8 と順次レベル値が低下
する。)のユーザプロセスが優先的に実行されている。
そして時刻t5 よりユーザプロセス105が実行され
る。このユーザプロセスにより占有されているメモリブ
ロックの一部または全部の領域において、何らかの要因
により故障が生じ、ユーザプロセス105が永久ループ
状態となって、故障プロセスが実行される。その後、ユ
ーザプロセス109は、故障したユーザプロセス105
よりも高位レベルのユーザプロセスであるために正常動
作が継続されるが、ユーザプロセス106〜108と、
ユーザプロセス110〜113は、故障したユーザプロ
セス105よりも低位レベルのユーザプロセスであるた
めに待ち状態となり、情報処理装置は異常動作状態とな
る。また、時刻t12から実行されるユーザプロセス10
8も、メモリの故障により永久ループの故障プロセスの
状態に置かれている。
【0016】図4は、図3に示される情報処理装置の異
常動作状態を、前述の第1の実施形態における処理手順
により正常動作状態に復帰させた状態を示す図である。
なおここでは、メモリの自己診断の実行開始条件とし
て、ユーザプロセスの減少個数を3個(n=3の場合)
以下と設定する。図4において、時刻t5 より、故障し
た永久ループ状態のユーザプロセス105が実行され
る。時刻t6 においてはユーザプロセス104が終了と
なり、時刻t7 においてユーザプロセス103が終了す
ると、実行ユーザプロセス数が3個(自己診断の実行開
始条件)となり、時刻ta において、オペレーションシ
ステムの制御により、自己診断プログラムが自己診断プ
ロセス201として実行され、メモリの自己診断が開始
される。この自己診断プロセス201により、永久ルー
プ状態に置かれているユーザプロセス105により占有
されていたメモリブロックにおける故障が検出され、当
該故障の検出がオペレーションシステムに伝達される。
【0017】また、この自己診断プロセス201によ
り、ユーザプロセス108により占有されているメモリ
ブロックに故障が生じている場合にも、同時にその故障
が検出されて、当該故障メモリブロックの修復が行われ
る。自己診断プロセス201の終了後における時刻tb
より、図3において待ち状態に置かれていたユーザプロ
セスも順次実行に移され、メモリの故障により永久ルー
プ状態となっていたユーザプロセス108も、時刻td
において正常に終了し、これにより情報処理装置は正常
動作状態となる。また、時刻tc 〜te においても、実
行ユーザプロセスが3個以下の状態となるので自己診断
プロセス202が実行される。
【0018】即ち、上述の第1の実施形態における自己
診断方法においては、情報処理装置に対して自己診断の
ための特別なハードウェアを設けることなく、自己診断
プログラムを用いることにより、オペレーションシステ
ムにより、実行ユーザプロセス数が3個以下に減少した
際には、自動的にメモリの自己診断が実行され、故障に
よる情報処理装置の異常状態の未然防止、異常状態の復
旧および故障箇所の修復等を含む機能が有効に実行され
る。
【0019】次に、本発明の第2の実施形態による自己
診断方法について説明する。
【0020】図5は本実施形態における情報処理装置の
メモリに対する自己診断方法の手順を示すフローチャー
トである。図5において、まず情報処理装置が起動開始
され、オペレーションシステムの制御によりユ−ザプロ
セスが実行される(ステップ31)。次いで、情報処理
装置により実行されているユーザプロセス数が0個の状
態において、所定の指定時間が経過したか否かが判定さ
れて(ステップ32)、当該指定時間が経過していない
場合には再度ステップ31に戻り、また前記指定時間が
既に経過している場合には、オペレーションシステムに
より、自己診断プログラムをプロセスとして実行するこ
とにより、メモリの自己診断が行われる(ステップ3
3)。そしてステップ33の自己診断プログラムの実行
終了に伴って、再度ステップ31に復帰する。即ち、本
実施形態による自己診断方法は、ステップ32における
判定処理手順の内容において、前述の第1の実施形態に
よる自己診断方法とは異なっている。
【0021】図6は、本発明を適用しない場合におい
て、メモリの故障によりユーザプロセスが故障プロセス
として実行され、これにより、情報処理装置において異
常動作が発生した状態を示す図である。図3の場合と同
様に、縦軸にはプロセスの実行レベルが示され、横軸に
は経過時間が示されている。時刻t1 より、順次ユーザ
プロセスが実行される。時刻t7 においてはユーザプロ
セス114が終了し、その後は、ユーザプロセス数が0
個の状態が継続している。また、時刻t8 よりユーザプ
ロセスが実行されるが、時刻t10において実行されるユ
ーザプロセス119は、メモリの故障により永久ループ
状態の故障プロセスとなっている。以後においては、ユ
ーザプロセス120とユーザプロセス121が待ち状態
となり、情報処理装置には異常状態が生じる。
【0022】図7は、図6に示される情報処理装置の異
常動作状態を、上述の第2の実施形態の自己診断方法に
より正常動作状態に復帰させる状態を示す図である。図
7において、時刻t7 においてユーザプロセス114が
終了し、ユーザプロセス数が0となる状態が継続する。
時刻tf において、本実施形態の自己診断方法において
規定される指定時間が経過したものとすると、当該時刻
f において、オペレーションシステムの制御により、
自己診断プログラムが自己診断プロセス203として実
行され、メモリの自己診断が開始される。この自己診断
プロセス203により、永久プール状態に置かれていた
ユーザプロセス119により占有されていたメモリブロ
ックにおける故障が検出される。当該故障の検出はオペ
レーションシステムに伝達された後に、当該故障メモリ
ブロックの修復が行われ、その修復完了がオペレーショ
ンシステムに伝達されて、時刻t8 において自己診断プ
ロセス203は終了する。その後、時刻t10において、
永久ループ状態に置かれていたユーザプロセス119が
実行され、時刻th において正常に終了する。これに伴
ない、待ち状態に置かれていたユーザプロセス120と
ユーザプロセス121も正常に実行されて、これにより
情報処理装置は正常動作状態となる。
【0023】即ち、上述の第2の実施形態による自己診
断方法においては、第1の実施形態の場合と同様に、情
報処理装置に対して自己診断のための特別なハードウェ
アを設ける必要がなく、自己診断プログラムを用いるこ
とにより、オペレーションシステムにより、実行ユーザ
プロセス数が0個の状態で指定時間経過した時点におい
て、自動的にメモリの自己診断が実行され、故障による
情報処理装置の異常状態の未然防止、異常状態の復旧お
よび故障箇所の修復等を含む機能が有効に実行される。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、オペレ
ーションシステムの制御作用により、プロセッサの稼働
状況に対応して、所定の診断条件を介して自動的に故障
の有無を含む自己診断を行うことができるために、オペ
レーションシステムによる割込み処理を介して自己診断
を行う必要がないという効果がある。
【0025】また、プロセッサの稼働状況が高い状態に
おいては、自己診断プロセスが実行されることがなく、
従って、ユーザプロセスの実行状況を悪化させることが
ないという効果がある。
【0026】更に、情報処理装置が異常状態に陥る以前
の状態において自己診断が行われるので、未然に当該情
報処理装置の異常状態を防止することが可能になるとと
もに、自己診断により当該故障の修復を行うことができ
るという効果がある。
【0027】また、自己診断プログラムにより、自動的
に自己診断を行うことができ、自己診断専用のハードウ
ェアを特別に設ける必要がなく、当該ハードウェアの設
備に要するコストを排除することができるという効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の自己診断方法の処理
手順のフローチャートを示す図である。
【図2】第1の実施形態の自己診断方法における、メモ
リの自己診断実行の処理手順のフローチャートを示す図
である。
【図3】異常状態時の情報処理装置における各プロセス
の動作状態を示す図である。
【図4】第1の実施形態による自己診断方法により、情
報処理装置を正常動作状態に復帰させる際の各プロセス
の動作状態を示す図である。
【図5】本発明の第2の実施形態の自己診断方法の処理
手順のフローチャートを示す図である。
【図6】異常状態時の情報処理装置における各プロセス
の動作状態を示す図である。
【図7】第2の実施形態による自己診断方法により、情
報処理装置を正常動作状態に復帰させる際の各プロセス
の動作状態を示す図である。
【図8】従来の自己診断方法における診断システムの構
成を示す図である。
【符号の説明】
1 オペレーションシステム 2 レベル動作診断モジュール 3 動作監視タイマ 4 レベル動作監視レジスタ 5 タスク動作時間メモリ 6 システム診断装置 7 異常表示装置 11〜13、21〜27、31〜33 ステップ 101〜121 ユーザプロセス 201、202、203 自己診断プロセス

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オペレーションシステムを具備する情報
    処理装置の自己診断方法として、 前記情報処理装置により前記オペレーションシステムの
    制御を介してユ−ザプロセスを実行する第1のステップ
    と、 前記第1のステップの過程において、情報処理装置によ
    り逐次実行されているユーザプロセス数がn(任意の正
    整数)個以下に減少したか否かを判定する第2のステッ
    プと、 前記第2のステップの判定結果において、情報処理装置
    により逐次実行されているユーザプロセス数がn個以下
    に減少した場合に、前記オペレーションシステムの管理
    下において、自己診断プログラムをプロセスとして実行
    することにより、前記情報処理装置に含まれるメモリの
    自己診断を実行する第3のステップと、 を有しており、前記第2のステップにおいて、逐次実行
    されているユーザプロセス数がn個以下に減少してはい
    ないものと判定された場合、および前記第3のステップ
    におけるメモリの自己診断終了後においては、前記第1
    のステップに戻ることを特徴とする情報処理装置の自己
    診断方法。
  2. 【請求項2】 オペレーションシステムを具備する情報
    処理装置の自己診断方法として、 前記情報処理装置により前記オペレーションシステムの
    制御を介してユ−ザプロセスを実行する第1のステップ
    と、 前記第1のステップの過程において、情報処理装置によ
    り実行されるユーザプロセスの個数が、0個の状態にお
    いて所定の指定時間を経過したか否かを判定する第2の
    ステップと、 前記第2のステップの判定結果において、情報処理装置
    により実行されるユーザプロセスの個数が0個の状態で
    前記指定時間を経過した場合に、前記オペレーションシ
    ステムの管理下において、自己診断プログラムをプロセ
    スとして実行することにより、前記情報処理装置に含ま
    れるメモリの自己診断を実行する第3のステップと、 を有しており、前記第2のステップにおいて実行される
    ユーザプロセスが0個の状態で前記指定時間を未だ経過
    してはいないものと判定された場合、および前記第3の
    ステップにおけるメモリの自己診断終了後においては、
    前記第1のステップに戻ることを特徴とする情報処理装
    置の自己診断方法。
  3. 【請求項3】 前記第3のステップにおける前記情報処
    理装置に含まれるメモリの自己診断方法として、 当該メモリに故障が存在するか否かの検出を行う第4の
    ステップと、 前記第4のステップにおいて前記メモリに故障が検出さ
    れた場合に、当該故障の検出されたことを前記オペレー
    ションシステムに伝達する第5のステップと、 当該故障メモリのブロックが、実行中のプロセスのメモ
    リの占有領域内に含まれているか否かを判定する第6の
    ステップと、 前記第6のステップの判定結果において、故障している
    メモリのブロックが、実行中のプロセスのメモリの占有
    領域内に含まれている場合に、該当する故障メモリのブ
    ロックを占有している実行プロセスを強制的に終了させ
    る第7のステップと、 前記第6のステップの判定結果において、故障メモリの
    ブロックが、実行中のプロセスのメモリの占有領域内に
    含まれていない場合、および前記第7のステップにおけ
    る実行プロセスを強制的に終了させた後において、故障
    したメモリブロックにおけるデータを訂正して修復を行
    い、修復完了か否かを判定する第8のステップと、 前記第8のステップの判定結果において、故障したメモ
    リブロックが修復完了である場合に、その修復完了を前
    記オペレーションシステムに伝達する第9のステップ
    と、 前記第8のステップの判定結果において、故障したメモ
    リブロックが修復不可能である場合に、当該メモリの修
    復不可能箇所を前記オペレーションシステムに伝達する
    第10のステップと、 を有しており、前記第4のステップの終了後または前記
    第9のステップの終了後、或は前記第10のステップの
    終了後に、前記メモリの自己診断を終了することを特徴
    とする請求項1および2記載の情報処理装置の自己診断
    方法。
JP7251571A 1995-09-28 1995-09-28 情報処理装置の自己診断方法 Expired - Lifetime JP2924732B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60171544A (ja) * 1984-02-17 1985-09-05 Hitachi Ltd 計算機システム異常自己診断装置
JPH0353345A (ja) * 1989-07-21 1991-03-07 Nec Corp 自動自己診断機能付制御装置
JPH03149629A (ja) * 1989-11-07 1991-06-26 Fujitsu Ltd メモリ試験方式

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