JPH099584A - 整流子装置 - Google Patents

整流子装置

Info

Publication number
JPH099584A
JPH099584A JP17395795A JP17395795A JPH099584A JP H099584 A JPH099584 A JP H099584A JP 17395795 A JP17395795 A JP 17395795A JP 17395795 A JP17395795 A JP 17395795A JP H099584 A JPH099584 A JP H099584A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
winding
commutator
holder
segment
cylindrical portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP17395795A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2897913B2 (ja
Inventor
Tadahisa Nobe
忠久 野辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asmo Co Ltd
Original Assignee
Asmo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asmo Co Ltd filed Critical Asmo Co Ltd
Priority to JP17395795A priority Critical patent/JP2897913B2/ja
Publication of JPH099584A publication Critical patent/JPH099584A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2897913B2 publication Critical patent/JP2897913B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Motor Or Generator Current Collectors (AREA)
  • Manufacture Of Motors, Generators (AREA)
  • Dc Machiner (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、整流子のライザをなく
し、巻線端末のヒュージング,半田付け等が不要で、巻
線端末のコイルと整流子との結線が容易で、かつ従来か
ら行われていた整流子加工の前工程を省略すると共に、
広範囲な巻線の径に対応することが可能な整流子装置を
提供する。 【構成】 円筒部11の外周にライザを有さないセグ
メント13を組み付けてなる整流子10と、この整流子
10とホルダー20とを組み付けてなる整流子装置Sで
あって、ホルダー20は円筒部11と、この円筒部11
の表面の一部に周設された巻線40の係合部22と、を
備え、セグメント13には、セグメント13装着時に巻
線40の係合部22と巻線40を介して係合する面に鋭
利な複数の小突起が形成され、巻線40の係合部22に
巻線40をからげると共にホルダー20と小突起形成部
分のセグメント13とを組み付けて、小突起により巻線
皮膜を破壊し、セグメント13と巻線40とを導通させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は整流子装置に係り、特に
巻線の端末と整流子との結合を改良した整流子装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来から巻線と整流子との結線技術は、
巻線の端末側コイルを整流子のライザにからげた後、ラ
イザをかしめ、コイルのからげ部をつぶすと同時に電流
をかける、いわゆる抵抗溶接(ヒュージング)により結
線する(電気的導通を図る)技術や、巻線の皮膜を半田
よりも耐熱性の低い皮膜とし、巻線の端末側コイルを整
流子のライザにからげた後、からげ部で半田により皮膜
を熱溶解し、巻線とライザの結線をする技術等が知られ
ている。
【0003】また巻線を整流子のかぎ穴形溝穴に挟み、
挟むと同時にかぎ穴形溝穴に作られた鋭利な刃により、
巻線の被膜を破り接触結線させる(実開平2−3358
0号公報参照)技術も知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記巻線の端末側コイ
ルを整流子のライザにからげる従来技術は、ライザをセ
グメントに備えさせなければならないため、セグメント
加工が複雑になるという不都合がある。
【0005】巻線端末とライザとの接合のためのヒュー
ジング技術では、溶接部を加圧して発熱させるので、整
流子が変形を生じ易く、セグメント段差や剥離が発生し
易く、溶接に時間がかかるために生産効率上で問題があ
る。その上、加圧力、電流値、通電時間等の管理項目が
多くなったり、条件出しに手間がかかるという不都合も
ある。また溶接電極の摩耗が激しいために、溶接電極を
頻繁に交換する必要があり、段取り時間や電極保守等の
問題もある。
【0006】巻線端末とライザとの接合のための半田付
け技術は、巻線の被膜を半田付け前に剥がしておく為
に、薬品等の前処理が必要である。また、半田付け時に
おける温度、量等の管理項目が多く、半田を溶融させて
固着させるための時間が必要であるので生産効率におい
て不都合があった。また半田やヤニが整流子のセグメン
トに付着することにより、レアーやブラシ音等の不良原
因となりやすいという不都合もある。
【0007】また実開平2−33580号公報で提案さ
れた技術は、整流子のライザの代わりとなる接触子を作
る必要があるために、加工数が増えると共に加工が難し
くなる。また凹部や溝穴に巻線の端末コイルを係合する
必要から、巻線の径がある程度限定されてしまい、巻線
径に合わせた整流子が必要となり、共通部品化を促進す
るための標準化などの妨げとなる。以上のことは、強い
てはコストアップになってしまうという不都合もある。
【0008】本発明の目的は、整流子のライザをなく
し、巻線端末のヒュージング,半田付け等が不要で、巻
線端末のコイルと整流子との結線が容易な整流子装置を
提供することにある。
【0009】本発明の他の目的は、従来から行われてい
た整流子加工の前工程を省略すると共に、広範囲な巻線
の径に対応することが可能な整流子装置を提供すること
にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願請求項1に係る整流
子装置は、円筒部の外周にライザを有さないセグメント
を組み付けてなる整流子と、該整流子とホルダーとを組
み付けてなる整流子装置であって、前記ホルダーは円筒
部と、該円筒部の表面の一部に周設された巻線の係合部
と、を備え、前記セグメントには、セグメント装着時に
前記巻線の係合部と巻線を介して係合する面に鋭利な複
数の小突起が形成され、前記巻線の係合部に巻線をから
げると共に前記ホルダーと小突起形成部分のセグメント
とを組み付けて、小突起により巻線皮膜を破壊し、セグ
メントと巻線とを導通させてなることを特徴とする。
【0011】本願請求項2に係る整流子装置は、ホルダ
ーの円筒部の表面の一部に周設された巻線の係合部は、
円筒部上部に形成された所定間隔毎の凹部からなること
を特徴とする。
【0012】本願請求項3に係る整流子装置は、ホルダ
ーの円筒部の表面の一部に周設された巻線の係合部は、
円筒部の側面外周に設けられた巻線をループ状に係合す
る溝が形成され、前記セグメントに形成された小突起は
前記溝の巻線の巻回位置に整合する位置に形成されてな
ることを特徴とする。
【0013】本願請求項4に係る整流子装置は、ホルダ
ーの円筒部の表面の一部に周設された巻線の係合部は、
円筒部上部に形成された所定間隔毎の凸部と該凸部の両
側から円筒部の側面外周に設けられた巻線をループ状に
係合する溝とからなることを特徴とする。
【0014】本願請求項5に係る整流子装置は、ホルダ
ーがシャフト側と結合手段により連結してなることを特
徴とする。
【0015】本願請求項6に係る整流子装置は、ホルダ
ーがローターを構成する回転軸と一体に形成されている
ことを特徴とする。
【0016】
【作用】本願に係る整流子装置は、ホルダーが、円筒部
と、この円筒部の表面の一部に周設された巻線の係合部
と、を備え、セグメントには、セグメント装着時に巻線
の係合部と巻線を介して係合する面に鋭利な複数の小突
起が形成され、巻線の係合部に巻線をからげると共にホ
ルダーと小突起形成部分のセグメントとを組み付けて、
小突起により巻線皮膜を破壊し、セグメントと巻線とを
導通させているので、巻線の端末は各セグメントと連結
させることができ、このとき小突起により巻線皮膜を破
壊して導通させるため、半田等の処理が不要となる。
【0017】また作業は圧入だけであるので、時間が短
縮でき、生産効率を良くすることができ、整流子のリン
グ製造時に歩留まりを改善することができ、例えば銅を
用いた場合には、メッキの必要が無く、大幅なコストダ
ウンを図ることが可能となる。さらにヒュージングのよ
うに加圧力や熱が加わらないため、整流子の樹脂部に変
形や割れを生じることが無く、安定した品質を得ること
ができる。
【0018】そして整流子にライザを設ける必要がない
ため、整流子外径を小さくでき、一層の小型化を図るこ
とができる。整流子ホルダをインシュレータと一体成形
すると、整流子を固定するために、シャフトへ四つ溝加
工をしたり、接着剤を用いたりする必要が無くなる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。なお、以下に説明する部材,配置等は本発明を
限定するものでなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変
することができるものである。
【0020】図1は本発明に係る整流子装置の第1実施
例を示すものであり、ホルダーと整流子との組み付けを
説明する斜視図、図2は本発明の第2実施例を示すもの
であり、ホルダーと整流子との組み付けを説明する斜視
図、図3は図2で示す実施例のホルダーと整流子のセグ
メントとの組み合わせを説明する斜視図、図4は本発明
の第3実施例を示すものであり、図3と同様なホルダー
と整流子のセグメントとの組み合わせを説明する斜視
図、図5は本発明の第4実施例を示すものであり、図3
と同様なホルダーと整流子のセグメントとの組み合わせ
を説明する斜視図、図6は本発明の第5実施例を示すも
のであり、図3と同様なホルダーと整流子のセグメント
との組み合わせを説明する斜視図、図7は本発明の第6
実施例を示すものであり、図3と同様なホルダーと整流
子のセグメントとの組み合わせを説明する斜視図であ
る。
【0021】図8は本発明の第7実施例を示すものであ
り、図3と同様なホルダーと整流子のセグメントとの組
み合わせを説明する斜視図である。図9は、ホルダーと
シャフトとが一体形成された状態を示す斜視図、図10
は、ホルダーとシャフトとを組み付ける状態を示す斜視
図、図11は、ホルダーとシャフトとを組み付ける状態
を示す他の実施例を示す斜視図、図12は、ホルダーと
シャフトとを組み付ける状態を示す更に他の実施例を示
す斜視図である。
【0022】本例の整流子装置Sは、整流子10と、ホ
ルダー20とを主要構成要素としており、本例の整流子
10は円筒部11の外周にライザを有さないセグメント
13を組み付けて形成されるものである。
【0023】円筒部11は中心にシャフト30の貫通孔
12が形成され、この円筒部11の外周には、等間隔で
セグメント13が形成されている。また各セグメント1
3の間には絶縁部15が形成されている。
【0024】本例のセグメント13は、円筒部11の外
周面と整合するように、湾曲して形成されている。本例
のセグメント13は、セグメント装着時に後述するホル
ダー20の係合部22と巻線40を介して係合する面、
例えば図1の実施例でいうと、セグメント13のホルダ
ー20側の外周面に、鋭利な複数の小突起状の条線14
が形成されている。なお上記セグメントの製造方法とし
ては、プレス、打ち抜き、成形その他の手段によって行
うことが出来る。
【0025】本例のホルダー20は、上面に浅い円筒部
21とこれに連続した支持部25とを備えており、これ
ら円筒部21と支持部25の中心にはシャフト30の貫
通孔26が形成されている。本例の円筒部21は上記整
流子10を嵌入するように円筒内径が整流子10の外径
より僅かに大きく形成されている。本例において円筒部
21の円筒内径と、整流子10の外径との間に形成され
る僅かな隙間は、巻線40の線径によって各径の寸法が
決定されるものである。
【0026】そして円筒部21の表面の一部、図1実施
例においては、円筒部21の外周上端面側に、係合部2
2が周設されている。この係合部22は巻線40と係合
するものであり、図1で示す実施例では、凹凸部23,
24によって形成されている。本例の凹部23の幅は同
じ幅で形成されているが、凸部24の幅は一つおきに外
周方向の幅の異なる状態として形成されている。そして
凸部24は、整流子10のセグメント13間に形成され
る絶縁部15の位置に整合するように、整流子10の絶
縁部15の数と同数形成されている。
【0027】そしてこの係合部22と反対側には、円筒
部21の支持部25が形成されている。本例の支持部は
シャフト30より大径であるが、上記円筒部21より小
径に形成されている。
【0028】次に上記構成からなる整流子装置Sの組付
けについて説明すると、先ず図示しない回転子のシャフ
ト30にホルダー20を圧入し、シャフト30とホルダ
ー20とを一体に組み付ける。次に回転子の巻線作業を
行う。この巻線作業は周知の手段によって行う。そして
回転子の巻線40の端部側を整流子10と接続するもの
であるが、このとき所定の回転子スロットに巻回された
巻線40の端部を、上記凹凸部23,24の所定位置に
引っかけて巻回する。このようにして凹凸部23,24
の全ての凹部23に所定の巻線40の端部を引っかけ
る。
【0029】そして整流子10をシャフト30に圧入す
ると共に円筒部21内に嵌入させる。これによって整流
子10はシャフト30に固定され、同時にホルダー20
と一体に固定される。
【0030】この圧入のときに、凹凸部23,24に引
っかけられた巻線40は、円筒部21の内側と複数の小
突起状の条線14で挾圧されると共に、条線14が巻線
皮膜を破壊して、整流子10のセグメント13と巻線4
0を結線させることになる。即ち、巻線40の端末は、
条線14とこすれて巻線40の皮膜が破壊されて、電気
的導通が図れる。これによって整流子装置Sの組み付け
は終了する。
【0031】図2は本発明の第2実施例を示すものであ
り、ホルダーと整流子との組み付けを説明する斜視図で
ある。本例において上記図1で示す実施例と同様部材に
は同一符号を付してその説明を省略する。
【0032】本例における整流子装置Sでは、ホルダー
20の円筒部21の表面の一部に周設された巻線の係合
部として、ホルダー20を構成する円筒部21の外周側
面に、巻線40をループ状に係合する係合溝27を形成
し、セグメント13に形成された小突起としては、延出
部16を形成し、この延出部16に小突起を、係合溝2
7の巻線40の巻回位置に整合する位置に形成したもの
である。
【0033】即ち、図2で示すように、本例の整流子1
0を構成するセグメント13は、円筒部21より下方向
に延びた延出部16が形成され、この延出部16の内側
の両端部には小突起17を形成している。本例の延出部
16の幅は、セグメント13の幅より小さく形成してい
る。
【0034】一方、ホルダー20は円筒部21の外周側
面に巻線40をループ状に係合する係合溝27が、上記
延出部16と整合する位置に形成されている。つまり係
合溝27は、図2で示すように、セグメント13の延出
部16の小突起17の位置に整合するように2条の凹部
27a,27bから形成されている。本例の係合溝27
は上記2条の凹部27a,27bに挟まれた上方位置が
彎曲した形状のカーブ部27cとなっている。また隣接
する係合溝27の間には仕切部29が形成されている。
【0035】本例における整流子装置Sの組付けは、先
ず図示しない回転子のシャフト30にホルダー20を圧
入し、シャフト30とホルダー20とを一体に組み付け
る。次に回転子の巻線作業を行う。この巻線作業は周知
の手段によって行う。そして回転子の巻線40の端部側
を整流子10と接続するものである。この点は前記図1
で示した実施例と同様である。そして、このとき所定の
回転子スロットに巻回された巻線40の端部を所定位置
の係合溝27の2条の凹部27a,27bに引っかけて
巻回する。このようにして全ての係合溝27に所定の巻
線40の端部を引っかける。
【0036】そして整流子10をシャフト30に圧入す
ると共に、整流子10の円筒部11とホルダー20の円
筒部21とを当接するまで、整流子10をシャフト30
に圧入させる。これによって整流子10はシャフト30
に固定され、同時にホルダー20の外周側面と一体に固
定される。
【0037】この圧入のときに、係合溝27に引っかけ
られた巻線40は、セグメント13の延出部16に覆わ
れるが、延出部16に形成された複数の小突起17によ
って巻線40の皮膜を破壊して、整流子10のセグメン
ト13と巻線40を結線させることになる。即ち、巻線
40の端末は、小突起17とこすれて巻線40の皮膜が
破壊されて、電気的導通が図れる。これによって整流子
装置Sの組み付けは終了する。
【0038】図3乃至図8で示す実施例においては、上
記図2で示す実施例のホルダー20と整流子10のセグ
メント13との組み合わせを説明する斜視図である。以
下の実施例において上記実施例と同様、配置,部材等に
は同一符号を付してその説明を省略する。
【0039】図3で示す実施例では、セグメント13の
延出部16に形成された小突起17を周方向内側に対向
した鋭利な突起とした例を示すものであり、このため延
出部16の幅を大きくすると共にホルダー20の凹部2
7a,27bの幅を大きくして形成した例を示すもので
ある。即ち、本例では、整流子10をシャフト30に圧
入するときに、ホルダー20に巻回された巻線40の被
膜を内側に対向した小突起17でこすれて巻線40の皮
膜が破壊されて、電気的導通が図れるものであり、巻線
40の線径の大きなものでも対応することがきる。
【0040】図4は本発明の第3実施例を示すものであ
り、図3と同様なホルダー20と整流子10のセグメン
ト13との組み合わせを説明する部分斜視図であり、図
4で示す実施例では、前記各実施例では係合溝27との
間に、仕切部29が形成された例を示したが、本例では
仕切部29を形成しない例を示すものである。
【0041】つまり隣接する延出部16が接触しないよ
うに延出部16の幅を設定し、この幅の内で、切り欠き
凹部18を形成し、この切り欠き凹部18に対向して小
突起17を形成したものである。従ってホルダー20の
外周側面にループ状に巻回した巻線40を、延出部16
が両側から挟み込んで、このときに小突起17とこすれ
て巻線40の皮膜が破壊されて、電気的導通が図れるよ
うに構成したものである。
【0042】図5は本発明の第4実施例を示すものであ
り、図3と同様なホルダー20と整流子10のセグメン
ト13との組み合わせを説明する斜視図であり、図5で
示す実施例では、ホルダー20の上面に係合突起28を
形成し、この係合突起28のシャフト側半周から側面へ
連続した係合溝27を形成したものである。本例では係
合溝27の形状を巻線40の線径に合わせて構成するこ
ともでき、係合溝27内に巻線40の端末が収容された
状態となる。
【0043】図6は本発明の第5実施例を示すものであ
り、図3と同様なホルダー20と整流子10のセグメン
ト13との組み合わせを説明する部分斜視図であり、延
出部16に一条の小突起17を形成した例を示すもので
ある。即ち、ホルダー20には延出部16の内側に形成
された一条の小突起17に整合した係合溝27が形成さ
れ、この係合溝27に巻線40の端末を配置して組み付
けるものである。
【0044】図7は本発明の第6実施例を示すものであ
り、図3と同様なホルダー20と整流子10のセグメン
ト13との組み合わせを説明する部分斜視図である。本
例では延出部16自体に対向した小突起17を形成し、
この対向した小突起17によって巻線40の皮膜を破壊
して、電気的導通が図れるように構成したものである。
【0045】即ち図7で示すように、延出部16には所
定幅の切り欠き凹部18が形成されており、この切り欠
き凹部18の両側の範囲には径方向に向けて複数の小突
起17が形成されている。またこの切り欠き凹部18を
覆うようにL字状の小突起対向部材19が形成されてお
り、この小突起対向部材19は、上記小突起17と対向
した小突起17が同様に形成されている。
【0046】一方ホルダー20には、外周側面に前記図
2,図3で示すような巻線40をループ状に引っかける
係合溝27が形成されていると共に、上記小突起対向部
材19が収容される溝部27dが、係合溝27の間に形
成されている。
【0047】本例のように構成すると、整流子10を組
み付けるときに、ホルダー20に引っかけられた巻線4
0の端末は、延出部16に形成された対向した小突起1
7の間に位置して、延出部16が両側から挟み込んで、
このときに小突起17とこすれて巻線40の皮膜が破壊
されて、電気的導通が図れるように構成したものであ
る。
【0048】図8は本発明の第7実施例を示すものであ
り、図3と同様なホルダー20と整流子10のセグメン
ト13との組み合わせを説明する部分斜視図である。本
例では図2で示す実施例に加えて、延出部16に内側に
切り起し部51を形成し、同時にこの切り起こし部51
と係合する凹部52をホルダー20の外周側面の凹部2
7aと27bとの間に形成したものである。本例のよう
にすると整流子10とホルダー20との連結をより強固
なものとすることができる。
【0049】図9乃至図12はホルダー20とシャフト
30との連結状態を示す各種の実施例である。これらの
実施例において、上記各実施例と同様配置,部材等には
同一符号を付してその説明を省略する。
【0050】図9は、ホルダー20とシャフト30とが
一体形成された状態を示す斜視図であり、前記各実施例
では、ホルダー20をシャフト30に圧入した例を示し
ているが、予めシャフト30とホルダー20を一体に成
形することもでできる。本例のようにホルダー20とシ
ャフト30を一体に形成すると、ホルダー20の圧入作
業を不要とすることができ、作業効率の向上を図ること
ができる。
【0051】図10は、ホルダー20とシャフト30と
を組み付ける状態を示す斜視図であり、本例では、シャ
フト30の上端に係合突起31が所定間隔毎に形成され
ており、ホルダー20の下面には上記シャフト30の係
合突起31と嵌合する係合凹部(図示せず)が形成され
ている。そしてシャフト30の係合突起31とホルダー
20の係合凹部とを係合させて組み付けるものである。
【0052】図11は、ホルダー20とシャフト30と
を組み付ける状態を示す他の実施例を示す斜視図であ
り、本例では支持部とシャフト30との間に連結用の凹
凸を形成した例を示すものである。
【0053】図12は、ホルダー20とシャフト30と
を組み付ける状態を示す更に他の実施例を示す斜視図で
ある。本例においてはシャフト30に溝加工33をした
例を示すものである。
【0054】このように構成することによりセグメント
13を変更するだけで各種の整流子10を構成すること
ができ、整流子10の円筒部11が共通化できる。
【0055】従来のようなヒュージングの溶接行程では
1スロット或いは複数のスロットごとに溶接していく必
要があるが、上記した実施例では、整流子10の圧入だ
けであるので、時間が短縮でき、例えば、整流子10と
巻線40との接合時間が従来の6秒から2秒程度に短縮
することができ、生産効率を良くすることができた。
【0056】また整流子10のリング製造時に歩留まり
を改善することができ、例えば銅を用いた場合には、メ
ッキの必要が無く、大幅なコストダウンを図ることが可
能となった。さらにヒュージングのように加圧力や熱が
加わらないため、整流子10の樹脂部に変形や割れを生
じることが無く、安定した品質を得ることができる。
【0057】そして整流子10にライザを設ける必要が
ないため、整流子10の長さを小さくできると共に整流
子外径も小さくでき、一層の小型化を図ることができ
る。
【0058】
【発明の効果】本発明は上述のように構成されているの
で、従来から必要としていた整流子のライザ、ヒュージ
ング、半田付等をなくすことができ、これらの加工を不
要として、加工を簡単に出来ると共に工程数を減らすこ
とができる。とりわけライザが不要となるのでセグメン
ト加工工程が少なくなる。
【0059】また巻線係合凹部の幅が、広い状態から狭
い状態まで形成できるので、巻線の線径に影響されず、
広範囲の巻線に対応が可能となり、従来の加工前工程を
減らすことができる。
【0060】以上のように線径に拘わらず整流子の円筒
部を共通化することができ、面倒な半田付けを省略し、
製造工程数の削減と共に部品の共通化を図ることが出来
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る整流子装置の第1実施例を示すも
のであり、ホルダーと整流子との組み付けを説明する斜
視図である。
【図2】本発明の第2実施例を示すものであり、ホルダ
ーと整流子との組み付けを説明する斜視図である。
【図3】図2で示す実施例のホルダーと整流子のセグメ
ントとの組み合わせを説明する部分斜視図である。
【図4】本発明の第3実施例を示すものであり、図3と
同様なホルダーと整流子のセグメントとの組み合わせを
説明する部分斜視図である。
【図5】本発明の第4実施例を示すものであり、図3と
同様なホルダーと整流子のセグメントとの組み合わせを
説明する部分斜視図である。
【図6】本発明の第5実施例を示すものであり、図3と
同様なホルダーと整流子のセグメントとの組み合わせを
説明する部分斜視図である。
【図7】本発明の第6実施例を示すものであり、図3と
同様なホルダーと整流子のセグメントとの組み合わせを
説明する部分斜視図である。
【図8】本発明の第7実施例を示すものであり、図3と
同様なホルダーと整流子のセグメントとの組み合わせを
説明する部分斜視図である。
【図9】ホルダーとシャフトとが一体形成された状態を
示す斜視図である。
【図10】ホルダーとシャフトとを組み付ける状態を示
す斜視図である。
【図11】ホルダーとシャフトとを組み付ける状態を示
す斜視図である。
【図12】ホルダーとシャフトとを組み付ける状態を示
す斜視図である。
【符号の説明】
10 整流子 11 円筒部 12 貫通孔 13 セグメント 14 条線 15 絶縁部 18 切り欠き凹部 19 小突起対向部材 20 ホルダー 21 円筒部 22 係合部 23 凹部 24 凸部 25 支持部 26 貫通孔 27 係合溝 27a,27b 凹部 27c カーブ部 27d 溝部 28 係合突起 29 仕切部 30 シャフト 31 係合突起 33 溝加工 40 巻線 51 切り起し部 52 凹部 S 整流子装置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒部の外周にライザを有さないセグメ
    ントを組み付けてなる整流子と、該整流子とホルダーと
    を組み付けてなる整流子装置であって、前記ホルダーは
    円筒部と、該円筒部の表面の一部に周設された巻線の係
    合部と、を備え、 前記セグメントには、セグメント装着時に前記巻線の係
    合部と巻線を介して係合する面に鋭利な複数の小突起が
    形成され、 前記巻線の係合部に巻線をからげると共に前記ホルダー
    と小突起形成部分のセグメントとを組み付けて、小突起
    により巻線皮膜を破壊し、セグメントと巻線とを導通さ
    せてなることを特徴とする整流子装置。
  2. 【請求項2】 前記ホルダーの円筒部の表面の一部に周
    設された巻線の係合部は、円筒部上部に形成された所定
    間隔毎の凹部からなることを特徴とする請求項1記載の
    整流子装置。
  3. 【請求項3】 前記ホルダーの円筒部の表面の一部に周
    設された巻線の係合部は、円筒部の側面外周に設けられ
    た巻線をループ状に係合する溝が形成され、前記セグメ
    ントに形成された小突起は前記溝の巻線の巻回位置に整
    合する位置に形成されてなることを特徴とする請求項1
    記載の整流子装置。
  4. 【請求項4】 前記ホルダーの円筒部の表面の一部に周
    設された巻線の係合部は、円筒部上部に形成された所定
    間隔毎の凸部と該凸部の両側から円筒部の側面外周に設
    けられた巻線をループ状に係合する溝とからなることを
    特徴とする請求項1記載の整流子装置。
  5. 【請求項5】 前記ホルダーはシャフト側と結合手段に
    より連結してなることを特徴とする請求項1,2,3,
    4のいずれか1項記載の整流子装置。
  6. 【請求項6】 前記ホルダーはローターを構成する回転
    軸と一体に形成されていることを特徴とする請求項1,
    2,3,4のいずれか1項記載の整流子装置。
JP17395795A 1995-06-19 1995-06-19 整流子装置 Expired - Fee Related JP2897913B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17395795A JP2897913B2 (ja) 1995-06-19 1995-06-19 整流子装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17395795A JP2897913B2 (ja) 1995-06-19 1995-06-19 整流子装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH099584A true JPH099584A (ja) 1997-01-10
JP2897913B2 JP2897913B2 (ja) 1999-05-31

Family

ID=15970194

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17395795A Expired - Fee Related JP2897913B2 (ja) 1995-06-19 1995-06-19 整流子装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2897913B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007128379A1 (de) * 2006-05-10 2007-11-15 Kolektor Group D.O.O. Kommutator- rotor einer elektrischen maschine sowie verfahren zu seiner herstellung
JP2013027313A (ja) * 2011-07-18 2013-02-04 Johnson Electric Sa 整流子

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007128379A1 (de) * 2006-05-10 2007-11-15 Kolektor Group D.O.O. Kommutator- rotor einer elektrischen maschine sowie verfahren zu seiner herstellung
DE102006021696B4 (de) * 2006-05-10 2014-04-24 Kolektor Group D.O.O. Verfahren zur Herstellung eines Rotors einer dynamoelektrischen Maschine sowie Rotor einer dynamoelektrischen Maschine
JP2013027313A (ja) * 2011-07-18 2013-02-04 Johnson Electric Sa 整流子

Also Published As

Publication number Publication date
JP2897913B2 (ja) 1999-05-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11075560B2 (en) Stator of rotary electric machine and method of manufacturing stator coil
US4833357A (en) Rotor for miniature motors
JPS631012B2 (ja)
EP0694989B1 (en) Terminal-processed structure of shielded cable and terminal-processing method of the same
US6437475B1 (en) Rotor slip ring and method of coil to slip ring termination
JPS6213420Y2 (ja)
JP2001327128A (ja) 整流装置
KR20010090528A (ko) 평면 정류자 및 그 제조방법
JP5237767B2 (ja) 整流子及び該整流子を備える電機子及びモータ並びに該電機子の製造方法及びモータの製造方法
JP2897913B2 (ja) 整流子装置
JP2009536512A (ja) 回転電気機器の回転子の製造方法ならびに回転電気機器の回転子
JP2005534272A (ja) 電気機械用のドラム型整流子
JP3343434B2 (ja) 整流子
JP2003217784A (ja) 端子の接続方法
JP3474769B2 (ja) 電機子コイル導体とその製造方法
JP2021061208A (ja) 電線接続構造
JP2691151B2 (ja) 電機子コイルの接続方法
JP2758591B2 (ja) モータ
JP2001525160A (ja) 整流子機械用の回転子
JPH10117455A (ja) 回転電機の回転子及びその製造方法
JP2002262519A (ja) 回転電機の整流子及びその製造方法
JP3360093B2 (ja) 極小径組立式整流子の製造方法
JP2758592B2 (ja) モータ用コンミュテータ
JP2004289922A (ja) 整流子
JPS60180458A (ja) 電機子巻線の整流子結線方法およびその整流子結線構造体

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090312

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090312

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100312

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100312

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110312

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120312

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130312

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130312

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140312

Year of fee payment: 15

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees