JPH0995288A - 移動機器駆動装置 - Google Patents

移動機器駆動装置

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JPH0995288A
JPH0995288A JP25431095A JP25431095A JPH0995288A JP H0995288 A JPH0995288 A JP H0995288A JP 25431095 A JP25431095 A JP 25431095A JP 25431095 A JP25431095 A JP 25431095A JP H0995288 A JPH0995288 A JP H0995288A
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憲郎 小林
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欣也 難波
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康哉 大野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 駆動力補助時には常時検出踏力のみに対応し
て補助駆動力を調整するため、例えば、発進後の再加速
時等には、走行速度に関係無く過剰な補助駆動力が行わ
れて、自転車の走行速度が不安定になり、操縦しにくく
なる場合が生じていた。 【解決手段】 回転駆動力伝達機構23から伝達された
駆動力によって回転駆動される従動回転部分としての外
胴35の回転周速度が、移動機器が前進する方向への車
輪15の回転に比して速くなる場合にのみ、回転駆動力
伝達機構23からの回転駆動力を外胴35から車輪15
に伝達可能となるワンウェイクラッチ17aが組み込ま
れてなる駆動シャフト22を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自転車等の移動機
器に装着された状態で、当該移動機器の車輪を駆動する
移動機器駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自転車等の移動機器にあっては、一般に
登坂時の走行付加が大きいため、変速ギア等の減速手段
等を設けて走行時の付加を軽減するようにしている。ま
た、近年では、走行駆動力を補助する機構によって登坂
時の付加を軽減することが提案されている。例えば自転
車の場合、図9に示すように、フレーム1中央部のクラ
ンク室2に設けられた駆動力補助機構3によって駆動力
を補助するものが提供されている。この駆動力補助機構
3は、電動モーターの駆動力を利用したもので、ペダル
4の踏み込み力(踏力)をセンシングして電動モーター
の出力を自動的に変化させ、適切な大きさの駆動力を発
生するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記自転車
には、駆動力補助機構3をクランク室2内に組み込む形
態であることに起因して以下のような問題があった。す
なわち、十分なトルクを得るためには、駆動力補助機構
3が大型化して重量が増大して走行性や操縦性等が低下
するとともに、コストが上昇する。また、構成が特殊で
あるため、完成車への後付けができず、普及しにくいと
いった問題もあった。
【0004】一方、前記自転車における踏力のセンシン
グとしては、クランク室2内に設置した圧電素子等の利
用が多用されているが、センシングの機構全体が高価に
なる上、センシング信号を処理して駆動力補助機構3の
駆動力を制御する制御機構が複雑化して、駆動力補助機
構3の一層の大型化やコストの上昇の原因となってい
た。また、制御機構による駆動力の制御は、駆動力補助
時には常時検出踏力のみに対応して補助駆動力を調整す
るため、例えば、発進後の再加速時等には、走行速度に
関係無く過剰な補助駆動力が行われて、自転車の走行速
度が不安定になり、操縦しにくくなる場合が生じてい
た。加えて、減速時にも踏力が検出されていれていれば
検出踏力に対応した駆動力を補助するため、電動モータ
ーやバッテリーの寿命が短縮するといった無駄が生じて
いた。
【0005】本発明は、前述の課題に鑑みてなされたも
ので、軽量かつ小型で、しかも安価で寿命が延長する移
動機器駆動装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するため、以下の構成を採用した。すなわち、請求項
1記載の移動機器駆動装置では、駆動輪と従動輪との間
に無端状に卷装された線状あるいは帯状の駆動力伝達部
材に作用する張力を検出する張力検出機構と、車輪の外
周部に原動機が発生する動力を回転駆動力として伝達す
る駆動機構と、車輪の回転速度を検出する速度検出機構
と、張力検出機構と速度検出機構と駆動機構とに接続さ
れ、張力検出機構と速度検出機構とから発信された検出
信号に基づいて駆動機構の出力を調整する制御ユニット
とを備え、駆動機構が、車輪の外周部に当接されて車輪
に前記原動機の駆動力を回転駆動力として伝達可能な駆
動シャフトと、該駆動シャフトに原動機の回転駆動力を
伝達可能な回転駆動力伝達機構とを具備し、かつ前記駆
動シャフトまたは回転駆動力伝達機構に、原動機の回転
駆動力による駆動シャフトの回転の周速度が車輪より速
い場合にのみ回転駆動力を車輪に伝達するワンウェイク
ラッチを組み込んでなり、速度検出機構を、回転駆動力
伝達機構の車輪との従動回転可能部分あるいは駆動シャ
フトの回転を検出することにより車輪の回転速度を検出
する構成としたことを前記課題の解決手段とした。
【0007】請求項2記載の移動機器駆動装置では、駆
動輪と従動輪との間に無端状に卷装された線状あるいは
帯状の駆動力伝達部材に作用する張力を検出する張力検
出機構と、車輪の外周部に原動機が発生する動力を回転
駆動力として伝達する駆動機構と、車輪の回転速度を検
出する速度検出機構と、張力検出機構と速度検出機構と
駆動機構とに接続され、張力検出機構と速度検出機構と
から発信された検出信号に基づいて駆動機構の出力を調
整する制御ユニットとを備え、制御ユニットが、張力検
出機構からの信号に対応して駆動力伝達部材を回転させ
る駆動力を複数段階に分けて識別する駆動力識別手段
と、速度検出機構からの信号に対応して移動機器の走行
速度を複数段階に分けて識別する走行速度識別手段と、
駆動力識別手段で識別した駆動力と走行速度識別手段で
識別した走行速度と駆動力識別手段で識別した駆動力の
検出時からの経過時間とに対応して駆動機構の出力を設
定する駆動出力設定手段とを具備してなることを前記課
題の解決手段とした。
【0008】請求項3記載の移動機器駆動装置では、駆
動輪と従動輪との間に無端状に卷装された線状あるいは
帯状の駆動力伝達部材に作用する張力を検出する張力検
出機構と、車輪の外周部に原動機が発生する動力を回転
駆動力として伝達する駆動機構と、車輪の回転速度を検
出する速度検出機構と、駆動力伝達部材の移動速度を検
出する伝達部材速度検出手段と、張力検出機構と速度検
出機構と伝達部材速度検出手段と駆動機構とに接続さ
れ、張力検出機構と速度検出機構と伝達部材速度検出手
段とから発信された検出信号に基づいて駆動機構の出力
を調整する制御ユニットとを備え、駆動機構が、車輪の
外周部に当接されて車輪に前記原動機の駆動力を回転駆
動力として伝達可能な駆動シャフトと、該駆動シャフト
に原動機の回転駆動力を伝達可能な回転駆動力伝達機構
とを具備し、かつ前記駆動シャフトまたは回転駆動力伝
達機構に、原動機の回転駆動力による駆動シャフトの回
転の周速度が車輪より速い場合にのみ回転駆動力を車輪
に伝達するワンウェイクラッチを組み込んでなり、速度
検出機構が、回転駆動力伝達機構の車輪との従動回転可
能部分あるいは駆動シャフトの回転を検出することによ
り車輪の回転速度を検出する構成とされていることを前
記課題の解決手段とした。
【0009】請求項4記載の移動機器駆動装置では、駆
動輪と従動輪との間に無端状に卷装された線状あるいは
帯状の駆動力伝達部材に作用する張力を検出する張力検
出機構と、車輪の外周部に原動機が発生する動力を回転
駆動力として伝達する駆動機構と、車輪の回転速度を検
出する速度検出機構と、駆動力伝達部材の移動速度を検
出する伝達部材速度検出手段と、張力検出機構と速度検
出機構と伝達部材速度検出手段と駆動機構とに接続さ
れ、張力検出機構と速度検出機構と伝達部材速度検出手
段から発信された検出信号に基づいて駆動機構の出力を
調整する制御ユニットとを備え、制御ユニットが、張力
検出機構からの信号に対応して駆動力伝達部材を回転さ
せる駆動力を複数段階に分けて識別する駆動力識別手段
と、速度検出機構からの信号に対応して移動機器の走行
速度を複数段階に分けて識別する走行速度識別手段と、
駆動力識別手段で識別した駆動力と走行速度識別手段で
識別した走行速度と駆動力識別手段で識別した駆動力の
検出時からの経過時間と駆動輪の回転速度とに対応して
駆動機構の出力を設定する駆動出力設定手段とを具備し
てなることを前記課題の解決手段とした。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の移動機器駆動装置
の実施の形態を、図1から図6を参照して説明する。図
中符号10は、本実施の形態の移動機器駆動装置であ
る。移動機器駆動装置10は、図1および図4に示すよ
うに、移動機器として自転車に適用されたものであっ
て、自転車の駆動輪としてのドライブギア11と従動輪
としてのドリブンギア12との間に無端状に卷装された
駆動力伝達部材としてのチェーン13に作用する張力を
検出する張力検出機構14と、自転車の車輪15の外周
部に原動機としての電動モーター16が発生する動力を
回転駆動力として伝達する駆動機構17と、車輪15の
回転速度を検出する速度検出機構18と、張力検出機構
14と速度検出機構18と駆動機構17とに接続され、
張力検出機構14と速度検出機構18とから発信された
検出信号に基づいて駆動機構17に出力信号を発信する
制御ユニット19とを備えている。
【0011】駆動機構17は、図1から図3に示すよう
に、車輪15のゴムタイヤ20の接地面21に当接され
て車輪15に電動モーター16の駆動力を回転駆動力と
して伝達可能な駆動シャフト22と、該駆動シャフト2
2に電動モーター16の回転駆動力を伝達可能な回転駆
動力伝達機構23とを具備している。
【0012】前記回転駆動力伝達機構23は、自転車の
フレーム24に固定されたブラケット25を介して、車
輪15の回動軸線と平行な支軸26を以て回動自在に支
持されたユニットケース27に内装されている。前記電
動モーター16は、駆動軸28を前記支軸26と平行と
してユニットケース27内に収納されている。駆動軸2
8は、ユニットケース27の一側に形成されたベルト内
装部29内に突設されている。前記ベルト内装部29
は、ユニットケース27のモーター内装部30の一側端
部に形成された偏平部分であって、モーター内装部30
の側方において電動モーター16と平行な軸線を以て軸
支した前記駆動シャフト22と前記駆動軸28との間に
卷装した駆動力伝達用のベルト31を内装している。前
記ベルト31は、駆動軸28の先端に取り付けられたド
ライブプーリ32と、駆動シャフト22の先端に取り付
けられ前記ドライブプーリ32より径の大きいドリブン
プーリ33との間に卷装されているので、電動モーター
16の回転駆動力を減速して駆動シャフト22に伝達す
るようになっている。前記ベルト31とドライブプーリ
32とドリブンプーリ33とは、前記回転駆動力伝達機
構23を構成している。
【0013】前記駆動シャフト22は、前記ドリブンプ
ーリ33をその一端に軸支する中心軸体34と、該中心
軸体34の他端外側に被せられて中心軸体34に同軸に
軸支され、外面が車輪15に当接される外胴35とを具
備している(図3参照)。駆動シャフト22には、回転
駆動力伝達機構23から伝達された駆動力によって回転
駆動される外胴35の回転周速度が、自転車が前進する
方向への車輪15の回転に比して速くなる場合にのみ、
ドリブンプーリ33と中心軸体34とが一体的に回転し
て回転駆動力伝達機構23からの回転駆動力を外胴35
に伝達可能となるワンウェイクラッチ17aが組み込ま
れている。
【0014】なお、ユニットケース27は、ブラケット
25に取り付けられた角度調整レバー36によって、車
輪15への食い込み角度の上限が設定されるようになっ
ている(図1参照)。また、ユニットケース27には、
車輪15の回転速度を検出する速度検出機構18が搭載
されている。速度検出機構18は、外胴35と常時一体
的に回転する中心軸体34の回転速度を検出するエンコ
ーダーである(図3参照)。
【0015】張力検出機構14は、図4および図5に示
すように、自転車後輪15のハブ体37に同軸状に取り
付けられた前記ドリブンギア12の近傍に装着されるよ
うになっている。張力検出機構14は、前記ハブ体37
と平行な支持軸38に屈曲部が軸支されたL字状の回動
部材39と、該回動部材39の一端部40に取り付けら
れて、回動部材39の他端部41に支持軸38と平行な
軸線を以て軸支されたスプロケット42をチェーン13
に押圧するバネ43と、前記他端部41のチェーン13
に作用する張力の変動に伴う回動部材39の回動を検出
するための可変抵抗器44とを具備している。前記スプ
ロケット42は、チェーン13の張力作用側45に下側
から押圧されて、チェーン13に作用する張力が大きい
程下方に押し下げられるようになっている。したがっ
て、速度検出機構18は、チェーン13の張力作用側4
5と従動側46との間の領域にコンパクトに装着できる
ようになっている。なお、張力検出機構は、スプロケッ
ト42をチェーン13の張力作用側45の上側から下方
に押しつけるように構成することも可能である。
【0016】制御ユニット19は、図1に示すように、
電動モーター16の駆動用のバッテリー47と一体的に
フレーム24に装着され、前記張力検出機構14と速度
検出機構18と電動モーター16とに電気的に接続さ
れ、バッテリー47の出力を張力検出機構14と速度検
出機構18とからの検出信号に対応して調整するように
なっている。
【0017】以下、制御ユニット19における電動モー
ター16の出力制御を図6のフローチャートを参照して
説明する。 (第1のステップ48)張力検出機構14を検出する。 (第2のステップ49)張力検出機構14での検出張力
がゼロの場合に、駆動機構17の出力をオフにする信号
を発信する。 (第3のステップ50)張力検出機構14での検出張力
がゼロ以外の場合、張力検出信号をソフトウェアテーブ
ルで使用者がペダルを踏む踏力の強弱で8段階に分けて
処理した結果から、当該張力検出信号に対応する踏力を
識別する。前記踏力は本願請求項1および2記載の駆動
力であり、第3のステップ50は本願請求項2記載の駆
動力識別手段である。 (第4のステップ51)速度検出機構18を検出する。 (第5のステップ52)速度検出機構18での外胴35
の回転の検出速度がゼロの場合に、駆動機構17の出力
をオフにする信号を発信する。 (第6のステップ53)速度検出機構18での検出速度
がゼロ以外の場合に、速度検出信号をソフトウェアテー
ブル上で自転車の走行速度の高低で8段階に分けて処理
した結果から、当該速度検出信号に対応する自転車の走
行速度を識別する。第6のステップ53は、請求項2記
載の走行速度識別手段である。 (第7のステップ54)第3のステップ50で識別した
踏力と第6のステップ53で識別した走行速度と第4の
ステップ51での踏力の検出時からの経過時間とに対応
して駆動機構17の出力を算出し、セットする。駆動機
構17の出力の変数Pxは、次式で算出される。なお、
式中、K1、K2、K3は、いずれも可変定数である。 Px=(踏力×K1+走行速度×K2)/K3 ここで、可変定数K1、K2、K3は、自転車のギア比等
に対応して設定される固有の定数である。第7のステッ
プ54は、請求項2記載の駆動出力設定手段である。 (第8のステップ55)第7のステップ54で算出した
駆動機構17の出力を、踏力と走行速度に対応して設定
される出力の上限および下限と比較する。出力の比較
は、ソフトウェアテーブルにおいて設定されており、適
切なヒステリシスを持たせている。 (第9のステップ56)走行速度ゼロからの発進である
かどうかを検出する。走行速度ゼロからの発進でない場
合には、直接第11のステップ58に進む。 (第10のステップ57)第9のステップ56で走行速
度ゼロからの発進である場合に、ソフトウェアテーブル
に設定した加速スムーザーを起動した後、第11のステ
ップ58に進む。加速スムーザーは、第7のステップ5
4における電動モーター16の出力に対応する走行速度
の理論値が、第3のステップ50で識別した踏力と第6
のステップ53で識別した自転車の走行速度とから算出
される自転車の目標走行速度に達していない場合に、第
6のステップ53で識別した自転車の識別走行速度のそ
れぞれに対応したソフトウェア定数を電動モーター16
への出力信号に適用する。すなわち、前記ソフトウェア
定数は電動モーター16への出力信号の発信までのタイ
マーとして機能し、例えば、識別走行速度が低い場合に
は出力信号発信を遅らせて、低速走行からの加速が緩や
かになるようする。 (第11のステップ58)駆動機構17の出力のオン、
オフを確認する。駆動機構17の出力がオンの場合には
第14のステップ61に進む。駆動機構17の出力がオ
フの場合には第1のステップ48に復帰して、前述の制
御を繰り返し行う。 (第12のステップ59)ソフトウェアテーブルに設定
した減速スムーザーを起動する。減速スムーザーは、電
動モーター16への出力信号にソフトウェア定数を適用
して、駆動機構17の補助駆動力の低下が緩やかになる
ようにする。
【0018】以下、本実施の形態の移動機器駆動装置1
0の作用および効果を説明する。前記移動機器駆動装置
10は、張力検出機構14で張力を検出し、かつ速度検
出機構18での検出速度が基準以下である場合に、電動
モーター16を駆動して踏力を補助する。ここで、電動
モーター16の回転駆動力によって駆動される駆動シャ
フト22の外胴35の回転の周速度が車輪15の回転の
周速度より速くなる場合には、駆動シャフト22に組み
込まれたワンウェイクラッチ17aの作用で外胴35に
回転駆動力が伝達されて車輪15が回転駆動されるが、
車輪15の回転速度が上昇して駆動シャフト22の外胴
35の回転の周速度が車輪15の回転の周速度より遅く
なれば、張力検出機構14における張力の検出が継続し
ても、ドリブンプーリ33が中心軸体34に対して空転
して外胴35が車輪15に従動回転し、踏力の補助が自
動的に解除される。
【0019】また、制御ユニット19が踏力検出時から
の可変定数を用いて電動モーター16の出力を制御し、
特に速度ゼロからの発進時には加速スムーザーを、車輪
15の回転が検出されかつ電動モーター16の出力がオ
フになる時(踏力に対して十分な走行速度がある時。下
り坂走行時等)には減速スムーザーをそれぞれソフトウ
ェアテーブル上で起動するので、電動モーター16の出
力が急激に変動することが防止される。
【0020】したがって、前記移動機器駆動装置10
は、駆動機構17の駆動力の補助が必要で無い場合に
は、駆動シャフト22に組み込まれたワンウェイクラッ
チ17aの作用で外胴35が車輪15に従動回転して、
自動的に駆動機構17の回転駆動力の車輪15への伝達
が停止し、しかも駆動シャフト22が車輪15の回転負
荷になることがないので、簡単かつ安価でしかも小型の
装置によって、自転車の踏力補助を効率良く安定に行う
ことができる。その結果、電動モーター16やバッテリ
ー47の無駄な消耗が防止されてその寿命が延長する。
また、移動機器駆動装置10は、踏力の補助時および非
補助時に関係無く、速度検出機構18が車輪15の回転
速度を安定して検出できるので、電動モーター16の出
力を過不足無く制御でき、踏力の補助を安定して行うこ
とができる。また、制御ユニット19が、張力検出機構
14における検出張力と速度検出機構18における検出
速度と踏力の検出時からの経過時間とに対応して電動モ
ーター16の出力を設定する構成なので、複雑な制御回
路を必要とせず、制御時間を極めて単純化することがで
き、種々の走行状態に対応してリアルタイムで安定した
制御を行うことができ、しかも、移動機器駆動装置10
全体のコストが低減する。加えて、加速スムーザーおよ
び減速スムーザーの適用によって、特に電動モーター1
6の回転の加速、減速が緩やかになされるので、自転車
の走行速度が安定しして操縦が容易になるとともに、快
適な乗り心地が得られる。
【0021】以下、本発明の第2の実施の形態の移動機
器駆動装置を図7および図8を参照して説明する。図
中、符号60は、本実施の形態の移動機器駆動装置であ
る。移動機器駆動装置60は、図7に示すように、第1
の実施の形態の移動機器駆動装置10に、請求項3、4
に記載の伝達部材速度検出機構として、スプロケット4
2の回転速度を検出するロータリーエンコーダー61を
設置し、さらに張力検出機構14と速度検出機構18と
ロータリーエンコーダー61とから発信された検出信号
に基づいて電動モーター16の出力を調整する制御ユニ
ット62とを設置したものである。なお、図中、図1か
ら図6と同一の構成部分には同一の符号を付し、その説
明を簡略化する。
【0022】以下、制御ユニット62における電動モー
ター16の制御を図8のフローチャートを参照して説明
する。 (第1のステップ101)張力検出機構14を検出す
る。 (第2のステップ102)第1のステップ101で、張
力検出機構14での検出張力がゼロ以外の場合、張力検
出信号をソフトウェアテーブルで自転車の使用者がペダ
ルを踏む踏力の強弱で8段階に分けて処理した結果か
ら、当該張力検出信号に対応する踏力を識別する。前記
踏力は本願請求項1から4記載の駆動力であり、第2の
ステップ102は本願請求項4記載の駆動力識別手段で
ある。 (第3のステップ103)速度検出機構18を検出す
る。 (第4のステップ104)第3のステップ103におけ
る速度検出機構18での速度検出信号を、ソフトウェア
テーブルで自転車の走行速度の高低で8段階に分けて処
理した結果から、当該速度検出信号に対応する自転車の
走行速度を識別する。最低速度に対応するソフトウェア
テーブルは、検出速度がゼロの場合も含んで処理可能に
なっている。第4のステップ104は、請求項4記載の
走行速度識別手段である。 (第5のステップ105)第2のステップ102で識別
した踏力と第4のステップ104で識別した走行速度と
第4のステップ4での踏力の検出時からの経過時間とに
対応して駆動機構17の出力を算出し、セットした後、
第9のステップ109に進む。駆動機構17の出力の変
数Pxは、次式で算出される。なお、式中、K1、K2、
K3は、いずれも可変定数である。 Px=(踏力×K1+走行速度×K2)/K3 第5のステップ105は、請求項4記載の駆動力設定手
段である。 (第6のステップ106)第1のステップ101で、張
力検出機構14での検出張力がゼロの場合に、ロータリ
ーエンコーダー61を検出する。 (第7のステップ107)第6のステップ106で、チ
ェーン13の走行駆動力を伝達する方向への移動を検出
した場合に、電動モーター16を出力可能状態にセット
し、第9のステップ109に進む。 (第8のステップ108)第7のステップ107で、チ
ェーン13の走行駆動力を伝達する方向への移動が検出
されない場合、駆動機構17の出力をオフにする信号を
発信し、第9のステップ109に進む。 (第9のステップ109)第5のステップ105で算出
した駆動機構17の出力を、踏力と走行速度に対応して
設定される出力の上限および下限と比較する。出力の比
較は、ソフトウェアテーブルにおいて設定されており、
適切なヒステリシスを持たせている。 (第10のステップ110)走行速度ゼロからの発進で
あるかどうかを検出する。走行速度ゼロからの発進でな
い場合には、直接第12のステップ112に進む。 (第11のステップ111)第10のステップ110で
走行速度ゼロからの発進である場合に、ソフトウェアテ
ーブルに設定した加速スムーザーを起動した後、第12
のステップ112に進む。 (第12のステップ112)駆動機構17の出力のオ
ン、オフを確認する。駆動機構17の出力がオンの場合
には第13のステップ113に進む。駆動機構17の出
力がオフの場合には第1のステップ101に復帰して、
前述の制御を繰り返し行う。 (第13のステップ113)ソフトウェアテーブルに設
定した減速スムーザーを起動して電動モーター16の出
力を制御する。以降は、第1のステップ101に復帰す
る。
【0023】以下、本実施の形態の移動機器駆動装置6
0の作用および効果を説明する。前記移動機器駆動装置
60は、制御ユニット62が張力検出機構14と速度検
出機構18とロータリーエンコーダー61とから発信さ
れた検出信号に基づいて電動モーター16の出力を調整
するので、第1の実施の形態の移動機器駆動装置10に
比して、踏力の補助を一層安定して滑らかに行うことが
できる。すなわち、自転車の運転では、発進後、有る程
度の走行速度に達した時に、疲労等の理由で運転者がペ
ダルの踏力を低下させる場合があるが、移動機器駆動装
置60では、踏力が低下した際にも、ロータリーエンコ
ーダー61においてチェーン13の移動が継続して検出
されていれば電動モーター16の回転駆動力の出力が維
持されるかあるいは緩やかに低下し、走行速度が急激に
変化することは無い。また、チェーン13が停止してい
るか逆方向に回転された場合には、第7のステップ10
7で電動モーター16の出力がオフにされるので、電動
モーター16が無駄に駆動されるケースが減少する。
【0024】したがって、本実施の形態の移動機器駆動
装置60によれば、走行中に踏力が変化した場合であっ
ても、ロータリーエンコーダー61においてチェーン1
3の移動が継続して検出されることによって電動モータ
ー16の出力が維持あるいは緩やかに変化するので、走
行安定性が向上する。
【0025】なお、本発明の移動機器駆動装置は、自転
車以外、車椅子やゴーカート等にも適用することが可能
である。本発明の移動機器駆動装置は、各実施の形態で
は駆動力伝達部材としてチェーンを使用した自転車への
適用例を示したが、駆動力伝達部材としてベルト等を使
用した移動機器に適用することも可能である。また、本
発明の移動機器駆動装置は、駆動力としてモーターやエ
ンジンを利用した移動機器にも適用することができる。
ワンウェイクラッチは、駆動シャフト以外、電動モータ
ーの駆動軸等に適用することも可能である。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の移
動機器駆動装置によれば、駆動輪と従動輪との間に無端
状に卷装された線状あるいは帯状の駆動力伝達部材に作
用する張力を検出する張力検出機構と、車輪の外周部に
原動機が発生する動力を回転駆動力として伝達する駆動
機構と、車輪の回転速度を検出する速度検出機構と、張
力検出機構と速度検出機構と駆動機構とに接続され、張
力検出機構と速度検出機構とから発信された検出信号に
基づいて駆動機構の出力を調整する制御ユニットとを備
え、駆動機構が、車輪の外周部に当接されて車輪に前記
原動機の駆動力を回転駆動力として伝達可能な駆動シャ
フトと、該駆動シャフトに原動機の回転駆動力を伝達可
能な回転駆動力伝達機構とを具備し、かつ前記駆動シャ
フトまたは回転駆動力伝達機構に、原動機の回転駆動力
による駆動シャフトの回転の周速度が車輪より速い場合
にのみ回転駆動力を車輪に伝達するワンウェイクラッチ
を組み込んでなり、速度検出機構を、回転駆動力伝達機
構の車輪との従動回転可能部分あるいは駆動シャフトの
回転を検出することにより車輪の回転速度を検出する構
成とし、原動機の回転駆動力による駆動シャフトの回転
の周速度が車輪より速い場合には、ワンウェイクラッチ
の作用で駆動シャフトが車輪の回転負荷になることな
く、自動的に駆動機構の回転駆動力の車輪への伝達を停
止できるので、簡単かつ安価でしかも小型の装置によっ
て、自転車の踏力補助を安定に行うことができる。その
結果、原動機等の無駄な消耗が防止されてその寿命が延
長する。
【0027】請求項2記載の移動機器駆動装置では、駆
動輪と従動輪との間に無端状に卷装された線状あるいは
帯状の駆動力伝達部材に作用する張力を検出する張力検
出機構と、車輪の外周部に原動機が発生する動力を回転
駆動力として伝達する駆動機構と、車輪の回転速度を検
出する速度検出機構と、張力検出機構と速度検出機構と
駆動機構とに接続され、張力検出機構と速度検出機構と
から発信された検出信号に基づいて駆動機構の出力を調
整する制御ユニットとを備え、制御ユニットが、張力検
出機構からの信号に対応して駆動力伝達部材を回転させ
る駆動力を複数段階に分けて識別する駆動力識別手段
と、速度検出機構からの信号に対応して移動機器の走行
速度を複数段階に分けて識別する走行速度識別手段と、
駆動力識別手段で識別した駆動力と走行速度識別手段で
識別した走行速度と駆動力識別手段で識別した駆動力の
検出時からの経過時間とに対応して駆動機構の出力を設
定する駆動出力設定手段とを具備してなり、駆動力の補
助時および非補助時に関係無く、速度検出機構が車輪の
回転速度を安定して検出するので、原動機の出力を過不
足無く制御でき、駆動力の補助を滑らかに安定して行う
ことができる。また、制御ユニットが、張力検出機構に
おける検出張力と速度検出機構における検出速度と駆動
力の検出時からの経過時間とに対応して原動機の出力を
設定する構成なので、複雑な制御回路を必要とせず、制
御時間を極めて単純化することができ、種々の走行状態
に対応してリアルタイムで安定した制御を行うことがで
き、しかも、移動機器駆動装置全体のコストが低減す
る。
【0028】請求項3記載の移動機器駆動装置では、駆
動輪と従動輪との間に無端状に卷装された線状あるいは
帯状の駆動力伝達部材に作用する張力を検出する張力検
出機構と、車輪の外周部に原動機が発生する動力を回転
駆動力として伝達する駆動機構と、車輪の回転速度を検
出する速度検出機構と、駆動力伝達部材の移動速度を検
出する伝達部材速度検出手段と、張力検出機構と速度検
出機構と伝達部材速度検出手段と駆動機構とに接続さ
れ、張力検出機構と速度検出機構と伝達部材速度検出手
段とから発信された検出信号に基づいて駆動機構の出力
を調整する制御ユニットとを備えた構成とされ、制御ユ
ニットが張力検出機構と速度検出機構と伝達部材速度検
出手段の3種の検出信号に対応して制御を行うので、駆
動力の補助を一層滑らかに安定して行うことができ、移
動機器の操縦等が一層容易になる。
【0029】請求項4記載の移動機器駆動装置では、駆
動輪と従動輪との間に無端状に卷装された線状あるいは
帯状の駆動力伝達部材に作用する張力を検出する張力検
出機構と、車輪の外周部に原動機が発生する動力を回転
駆動力として伝達する駆動機構と、車輪の回転速度を検
出する速度検出機構と、駆動力伝達部材の移動速度を検
出する伝達部材速度検出手段と、張力検出機構と速度検
出機構と伝達部材速度検出手段と駆動機構とに接続さ
れ、張力検出機構と速度検出機構と伝達部材速度検出手
段から発信された検出信号に基づいて駆動機構の出力を
調整する制御ユニットとを備え、制御ユニットが、張力
検出機構からの信号に対応して駆動力伝達部材を回転さ
せる駆動力を複数段階に分けて識別する駆動力識別手段
と、速度検出機構からの信号に対応して移動機器の走行
速度を複数段階に分けて識別する走行速度識別手段と、
駆動力識別手段で識別した駆動力と走行速度識別手段で
識別した走行速度と駆動力識別手段で識別した駆動力の
検出時からの経過時間と駆動輪の回転速度とに対応して
駆動機構の出力を設定する駆動出力設定手段とを具備し
てなり、走行中に踏力が変化した場合であっても、伝達
部材速度検出機構において駆動力伝達部材の移動が継続
して検出されることによって原動機の出力が維持あるい
は緩やかに変化するので、走行安定性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の移動機器駆動装置の第1の実施の形態
を示す図であって、駆動機構近傍を示す正面図である。
【図2】本発明の移動機器駆動装置の第1の実施の形態
を示す図であって、駆動機構を示す斜視図である。
【図3】本発明の移動機器駆動装置の第1の実施の形態
を示す図であって、駆動機構を示す断面図である。
【図4】本発明の移動機器駆動装置の第1の実施の形態
を示す図であって、張力検出機構を示す正面図である。
【図5】本発明の移動機器駆動装置の第2の実施の形態
を示す図であって、図4の張力検出機構を示す平面図で
ある。
【図6】本発明の移動機器駆動装置の第1の実施の形態
を示す図であって、制御ユニットにおける制御を示すフ
ローチャートである。
【図7】本発明の移動機器駆動装置の第2の実施の形態
を示す図であって、伝達部材速度検出機構を示す平面図
である。
【図8】本発明の移動機器駆動装置の第2の実施の形態
を示す図であって、制御ユニットにおける制御を示すフ
ローチャートである。
【図9】従来の駆動力補助機構を示す全体側面図であ
る。
【符号の説明】
10 移動機器駆動装置、 11 駆動輪(ドライブギア)、 12 従動輪(ドリブンギア)、 13 駆動力伝達部材(チェーン)、 14 張力検出機構、 15 車輪、 16 原動機(電動モーター)、 17 駆動機構、 17a ワンウェイクラッチ、 18 速度検出機構、 19 制御ユニット、 22 駆動シャフト、 23 回転駆動力伝達機構、 35 従動部分(外胴)、 50 駆動力識別手段(第3のステップ)、 53 走行速度識別手段(第6のステップ)、 54 駆動出力設定手段(第7のステップ)、 60 移動機器駆動装置、 61 伝達部材速度検出機構(ロータリーエンコーダ
ー)、 62 制御ユニット、 102 駆動力識別手段(第2のステップ)、 104 走行速度識別手段(第4のステップ)、 105 駆動出力設定手段(第5のステップ)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 正昭 東京都台東区小島1−7−9 アルムエレ クトロニクス株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自転車等の移動機器に装着された状態
    で、当該移動機器の車輪を駆動する移動機器駆動装置で
    あって、 駆動輪と従動輪との間に無端状に卷装された線状あるい
    は帯状の駆動力伝達部材に作用する張力を検出する張力
    検出機構と、車輪の外周部に原動機が発生する動力を回
    転駆動力として伝達する駆動機構と、車輪の回転速度を
    検出する速度検出機構と、張力検出機構と速度検出機構
    と駆動機構とに接続され、張力検出機構と速度検出機構
    とから発信された検出信号に基づいて駆動機構の出力を
    調整する制御ユニットとを備え、 駆動機構が、車輪の外周部に当接されて車輪に前記原動
    機の駆動力を回転駆動力として伝達可能な駆動シャフト
    と、該駆動シャフトに原動機の回転駆動力を伝達可能な
    回転駆動力伝達機構とを具備し、かつ前記駆動シャフト
    または回転駆動力伝達機構に、原動機の回転駆動力によ
    る駆動シャフトの回転の周速度が車輪より速い場合にの
    み回転駆動力を車輪に伝達するワンウェイクラッチを組
    み込んでなり、 速度検出機構が、回転駆動力伝達機構の車輪との従動回
    転可能部分あるいは駆動シャフトの回転を検出すること
    により車輪の回転速度を検出する構成とされているとを
    特徴とする移動機器駆動装置。
  2. 【請求項2】 自転車等の移動機器に装着された状態
    で、当該移動機器の車輪を駆動する移動機器駆動装置で
    あって、 駆動輪と従動輪との間に無端状に卷装された線状あるい
    は帯状の駆動力伝達部材に作用する張力を検出する張力
    検出機構と、車輪の外周部に原動機が発生する動力を回
    転駆動力として伝達する駆動機構と、車輪の回転速度を
    検出する速度検出機構と、張力検出機構と速度検出機構
    と駆動機構とに接続され、張力検出機構と速度検出機構
    とから発信された検出信号に基づいて駆動機構の出力を
    調整する制御ユニットとを備え、 制御ユニットが、張力検出機構からの信号に対応して駆
    動力伝達部材を回転させる駆動力を複数段階に分けて識
    別する駆動力識別手段と、速度検出機構からの信号に対
    応して移動機器の走行速度を複数段階に分けて識別する
    走行速度識別手段と、駆動力識別手段で識別した駆動力
    と走行速度識別手段で識別した走行速度と駆動力識別手
    段で識別した駆動力の検出時からの経過時間とに対応し
    て駆動機構の出力を設定する駆動出力設定手段とを具備
    してなることを特徴とする移動機器駆動装置。
  3. 【請求項3】 自転車等の移動機器に装着された状態
    で、当該移動機器の車輪を駆動する移動機器駆動装置で
    あって、 駆動輪と従動輪との間に無端状に卷装された線状あるい
    は帯状の駆動力伝達部材に作用する張力を検出する張力
    検出機構と、車輪の外周部に原動機が発生する動力を回
    転駆動力として伝達する駆動機構と、車輪の回転速度を
    検出する速度検出機構と、駆動力伝達部材の移動速度を
    検出する伝達部材速度検出手段と、張力検出機構と速度
    検出機構と伝達部材速度検出手段と駆動機構とに接続さ
    れ、張力検出機構と速度検出機構と伝達部材速度検出手
    段とから発信された検出信号に基づいて駆動機構の出力
    を調整する制御ユニットとを備え、 駆動機構が、車輪の外周部に当接されて車輪に前記原動
    機の駆動力を回転駆動力として伝達可能な駆動シャフト
    と、該駆動シャフトに原動機の回転駆動力を伝達可能な
    回転駆動力伝達機構とを具備し、かつ前記駆動シャフト
    または回転駆動力伝達機構に、原動機の回転駆動力によ
    る駆動シャフトの回転の周速度が車輪より速い場合にの
    み回転駆動力を車輪に伝達するワンウェイクラッチを組
    み込んでなり、 速度検出機構が、回転駆動力伝達機構の車輪との従動回
    転可能部分あるいは駆動シャフトの回転を検出すること
    により車輪の回転速度を検出する構成とされていること
    を特徴とする移動機器駆動装置。
  4. 【請求項4】 自転車等の移動機器に装着された状態
    で、当該移動機器の車輪を駆動する移動機器駆動装置で
    あって、 駆動輪と従動輪との間に無端状に卷装された線状あるい
    は帯状の駆動力伝達部材に作用する張力を検出する張力
    検出機構と、車輪の外周部に原動機が発生する動力を回
    転駆動力として伝達する駆動機構と、車輪の回転速度を
    検出する速度検出機構と、駆動力伝達部材の移動速度を
    検出する伝達部材速度検出手段と、張力検出機構と速度
    検出機構と伝達部材速度検出手段と駆動機構とに接続さ
    れ、張力検出機構と速度検出機構と伝達部材速度検出手
    段から発信された検出信号に基づいて駆動機構の出力を
    調整する制御ユニットとを備え、 制御ユニットが、張力検出機構からの信号に対応して駆
    動力伝達部材を回転させる駆動力を複数段階に分けて識
    別する駆動力識別手段と、速度検出機構からの信号に対
    応して移動機器の走行速度を複数段階に分けて識別する
    走行速度識別手段と、駆動力識別手段で識別した駆動力
    と走行速度識別手段で識別した走行速度と駆動力識別手
    段で識別した駆動力の検出時からの経過時間と駆動輪の
    回転速度とに対応して駆動機構の出力を設定する駆動出
    力設定手段とを具備してなることを特徴とする移動機器
    駆動装置。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0719090A (ja) * 1993-06-30 1995-01-20 Nissan Motor Co Ltd エンジンの安定度制御装置
JPH07223579A (ja) * 1994-02-09 1995-08-22 Aqueous Res:Kk パワーアシスト自転車

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