JPH0995287A - 電動自転車 - Google Patents

電動自転車

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JPH0995287A
JPH0995287A JP25267495A JP25267495A JPH0995287A JP H0995287 A JPH0995287 A JP H0995287A JP 25267495 A JP25267495 A JP 25267495A JP 25267495 A JP25267495 A JP 25267495A JP H0995287 A JPH0995287 A JP H0995287A
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JP
Japan
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steering angle
steering
power
straight
auxiliary power
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Application number
JP25267495A
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English (en)
Inventor
Eiji Kasai
栄治 河西
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NEC Home Electronics Ltd
NEC Corp
Original Assignee
NEC Home Electronics Ltd
Nippon Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 舵角に応じて動力補助を制限し、走路逸脱や
転倒等を防止する。 【解決手段】 足踏みペダル9の足踏みを動力補助する
電動モータ3に対しバッテリ電源2から供給する電力
を、舵角センサ12の出力舵角θの逆数に係数kを乗じ
たk/θで表される舵角関数を乗算して制限する。進路
変更或いは右左折の必要からハンドルを左又は右に切っ
たときに、舵角θに応じて補助動力を抑制することがで
き、これにより転舵中に必要以上の動力補助が行われて
対向車線にはみ出してしまったり転倒したりする危険
を、未然にしかも確実に防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、舵角に応じて動力
補助を制限し、走路逸脱や転倒等を防止するようにした
電動自転車に関する。
【0002】
【従来の技術】ペダルアシスト用に電動モータを搭載し
た電動自転車は、足踏みペダルを踏む力(踏力)に応じ
て電動モータからクランク軸或いは後輪用スプロケット
に補助動力を送り込み、より軽い踏力でもって普通の自
転車と同様の走り方ができるよう構成されている。この
種の電動自転車は、バッテリ電源として繰り返し充電が
可能なNi−Cd電池等を搭載しており、平坦地であれ
ば1回の充電で20Km以上の走行距離を動力補助を受
けて走行できるようになっている。
【0003】図5に示す従来の電動自転車1は、自転車
の骨格を形成する本体フレーム上にバッテリ電源2が着
脱自在に組み付けてある。補助動力を発生する電動モー
タ3は、バッテリ電源2の近傍に配設されており、その
発生動力は一方向クラッチを介して足踏みペダルの踏力
に合成され、合成された動力がチェーンを介して後輪の
ギヤに伝達されて後輪を駆動する。
【0004】この電動自転車1は、従来の足踏み式自転
車とできる限り同じ走行感が得られるようにするため、
電動モータ3の出力を走行状態に応じて制御ユニット4
が適宜制御する構成をとっている。電動モータ3には直
流ブラシモータが用いられ、パルス幅変調(PWM)制
御により出力トルクが制御される。すなわち、制御ユニ
ット4は、電動モータ3に対する給電を高速周期で間欠
的に行って補助動力を可変制御するものであり、PWM
出力のデューティ(1サイクルに占めるオン期間の割
合)が小であるときは小トルクの動力補助に止まるが、
デューティにほぼ比例して電動モータ3の出力トルクを
増大させることができる。Qは、制御ユニット4内のコ
ントローラ4aによってスイッチング制御されるスイッ
チング素子であり、電動モータ3とバッテリ電源2のマ
イナス端子の間に接続されており、コントローラ4aが
決定するデューティに応じてその導通期間が可変され
る。なお、バッテリ電源2のプラス端子と電動モータ3
との間にはリレーの常開接点5が接続してあり、動力補
助走行を希望するときにだけキー操作を受けて閉成し、
バッテリ電源2から電動モータ3への給電を可能にす
る。
【0005】制御ユニット4は、走行状態に応じて補助
動力を制御するため、足踏みペダルの踏力を検出する踏
力センサ6と、クランク軸の回転数を検出するクランク
速度センサ7がコントローラ4aに接続してある。従っ
て、コントローラ4aは、ペダル踏力Fとクランク軸回
転数Nとに応じて最適な補助動力Pを演算し、この補助
動力Pに見合ったデューティのPWMパルスをもってス
イッチング素子Qを導通させ、電動モータ3を駆動制御
する。動力補助中は、電動モータ3の回転数とクランク
軸の回転数とが比例するため、クランク速度センサ7に
て検出された速度信号はモータ回転数に変換され、モー
タ制御に用いられる。実際には、踏力センサ6で検出し
た足踏みペダル踏力Fとクランク速度センサ7が検出す
るクランク軸回転数Nとに応じてモータ動力Pをマップ
制御し、さらにバッテリ電源2の出力電圧Vbの変化に
対応する電圧補正を施した上で、必要な補助動力を発生
させる。
【0006】マップ制御は、ペダル踏力F及びクランク
軸回転数Nとモータ動力Pとの関係を、3次元空間にお
いて規定するマップを用いて補助動力を決定する制御方
式であり、ここでは図6に示したマップに従って最適な
モータ動力が決定される。このため、例えば直進走行時
には例えば時速15km程度の巡航速度までは電動モー
タ3を駆動して足踏みペダルに加わる踏力を補助する
が、巡航速度を越えると補助動力を徐々に抑制し、巡航
速度の1.5倍程度の補助限界速度に達した時点で補助
動力を零として速度の出し過ぎを抑制するというような
きめ細かな動力補助が可能である。また、電圧補正は、
バッテリ電源2の蓄電状態に左右されないデューティ制
御を行うため、バッテリ電源2の出力電圧Vbを定格出
力電圧に基づいて補助動力を補正するものであり、ここ
では図7に示したようにバッテリ検出電圧Vbにほぼ反
比例する係数γを補助動力Pに乗算して実効動力γPと
することにより行われる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の電動自転車
1は、ハンドルを中立状態に保ったままの直進走行状態
を前提に開発されたものであり、ハンドルを切って進路
変更や右左折を行おうとしているかどうかとは無関係に
動力補助が行われていた。このため、ハンドルを左又は
右に切る転舵中も直進走行時と同じ動力補助が行われて
おり、その結果、運転者の意図に反して自転車が走行レ
ーンからはみ出してしまい、運転者が予想していた旋回
半径を越える大きな半径で旋回したために、対向車線を
走る車両に衝突したり、或いは後方車両に追突された
り、さらには走行感覚と操舵感覚のずれから転倒したり
することがある等の課題を抱えていた。
【0008】本発明は、上記従来の電動自転車の抱える
課題に鑑みてなされたものであり、舵角に応じて補助動
力を制限することにより、転舵時のレーンのはみ出しや
転倒の危険を回避することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決して前記目的を達成するため、充電式のバッテリ電源
と、前記バッテリ電源から給電されて足踏みペダルに対
する足踏み動作を動力補助する補助動力を発生する電動
モータと、ハンドルの舵角を検出する舵角センサと、前
記バッテリ電源と前記電動モータとの間に設けられ、該
舵角センサの出力舵角が増大したときに前記バッテリ電
源から前記電動モータに供給される電力を抑制し、前記
補助動力を制限する制御ユニットとを具備することを特
徴とするものである。
【0010】また、本発明は、前記制御ユニットが、足
踏みペダルに加えられる踏力とクランク軸回転速度とに
応じて直進時補助動力を決定し、該直進時補助動力を前
記舵角センサが出力する舵角の関数である舵角関数を演
算して転舵時補助動力を算定し、該転舵時補助動力に合
わせて給電制御すること、また舵角θの逆数に係数kを
乗じたk/θを舵角関数として前記直進時補助動力に乗
算し、前記転舵時補助動力を算定すること、或いは舵角
θが直進又はほぼ直進と見なせる舵角範囲(θ≦θs)
にあるときは1で、かつ舵角θが前記舵角範囲を越える
舵角範囲(θs<θ)にあるときは舵角θの逆数に係数
kを乗じたk/θで表される舵角関数を前記直進時補助
動力に乗算し、前記転舵時補助動力を算定すること、さ
らには前記係数kを低速走行時には車速にほぼ比例して
増大させ、巡航速度を越えたときに前記係数kを1とす
ること等を特徴とするものである。
【0011】さらにまた、本発明は、前記舵角センサ
が、ハンドルステムに組み付けた磁性体からなるパルサ
リングと、該パルサリングの通過に伴い位相が異なるパ
ルスを発生する一対のホール素子と、該一対のホール素
子の出力に基づいてアップ計数又はダウン計数を行い、
前記パルサリングの絶対回動位置を出力するアップダウ
ンカウンタとを具備すること、或いは前記舵角センサ
が、ハンドルステムの回動に応じて抵抗値が変化する可
変抵抗を有するポテンショメータであること等を特徴と
するものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図1ないし図4を参照して説明する。図1は、本発
明の電動自転車の一実施形態を示す概略構成図、図2
は、図1に示した舵角センサの一実施形態を示す概略構
成図、図3は、図1に示した電動自転車の回路構成図で
ある。
【0013】図1に示す電動自転車11は、自転車の骨
格を形成する本体フレーム8上に充電式のバッテリ電源
2が組み付けてあり、補助動力を発生する電動モータ3
はバッテリ電源2の近傍に配設してある。電動モータ3
が発生する補助動力は、一方向クラッチ(図示せず)を
介して足踏みペダル9の踏力に合成される。合成された
動力は、一般の足踏み式自転車と同様、チェーンを介し
て後輪のギヤに伝達されて後輪を駆動する。
【0014】ハンドルステム10と本体フレーム8の接
続部には舵角センサ12が組み込んであり、この舵角セ
ンサ12の出力に応じて電動モータ3による補助動力を
修正する構成としてある。制御ユニット14内のコント
ローラ14aには、舵角センサ12以外に、踏力センサ
6とクランク速度センサ7が接続してある。踏力センサ
6としては、ペダル踏力に応じてクランク軸に発生する
捩れ角を電圧として検出するものが用いられる。また、
クランク速度センサ7は、クランク軸の回転を磁気的或
いは光学的に検出する非接触回転センサが用いられる。
【0015】舵角センサ12は、図2に示したように、
互いに90度の位相差を有する2相パルスを出力する磁
気式が用いられ、ハンドルステム10に嵌合固定したパ
ルサリング15と、パルサリング15の円周に沿って異
なる位置に配設した一対のホール素子16,17と、該
一対のホール素子16,17の出力をアップ計数又はダ
ウン計数してパルサリング15の絶対回転位相を検出す
るアップダウンカウンタ18等から構成される。パルサ
リング15は、円周上に多数の歯部を等間隔に形成した
磁気円板からなり、その歯部の通過を検出する一対のホ
ール素子16,17は、互いに90度位相が異なるパル
ス(A相パルスとB相パルス)を出力するよう所定の位
相関係に配設してあり、A相パルスがアップダウンカウ
ンタ18のアップ入力端子に、またB相パルスがダウン
入力端子に入力される。ただし、アップダウンカウンタ
18の計数動作は、立ち上がりエッジ検出回路19が検
出したA相の立ち上がりエッジパルスとB相との論理積
を演算するアンドゲート回路20によって制御される。
具体的には、アンドゲート回路20の出力がハイレベル
であれば、アップダウンカウンタ18はアップ入力端子
に供給されるA相パルスに基づいてアップ計数し、その
逆にアンドゲート回路20の出力がロウレベルであれ
ば、アップダウンカウンタ18はダウン入力端子に供給
されるB相パルスに基づいてダウン計数する。従って、
アップダウンカウンタ18の計数値から、ハンドルステ
ム10の絶対回動位置を検出することができ、例えば中
立位置にあるハンドルを右旋回方向に切ったときは、ア
ップダウンカウンタ18の計数値はプラス方向に増大
し、またその逆にハンドルを左旋回方向に切ったとき
は、アップダウンカウンタ18の計数値はマイナス方向
に減少(ただし、その絶対値は増大)する。
【0016】舵角センサ12から出力される舵角θは、
図3に示したように、制御ユニット14内のコントロー
ラ14aに送り込まれ、補助動力の修正演算に用いられ
るが、この修正演算を司るコントローラ14aは、踏力
Fとクランク回転数Nとで決まる本来の補助動力P(直
進時補助動力) P=f(F,N) に対し、バッテリ電源2の出力電圧Vbに応じた補正係
数γを乗算し、さらに舵角センサ12から供給される舵
角θの逆数に係数kを乗じたk/θを舵角関数として乗
算し、転舵時補助動力Prを得る。すなわち、数式で表
現するならば、コントローラ14aは Pr=γkP/θ =γkf(F,N)/θ なる修正演算を施し、この転舵時補助動力Prに合わせ
てPWM制御用のスイッチング素子Qのデューティを決
定する。従って、電動自転車に乗った人が、例えば進路
変更或いは右左折の必要からハンドルを左又は右に切る
と、そのときの舵角θが大きければ大きいほど、転舵時
補助動力Prは抑制される。
【0017】このように、上記電動自転車11によれ
ば、足踏みペダル9の足踏みを動力補助する電動モータ
3に対しバッテリ電源2から供給する電力を、舵角セン
サ12の出力舵角θが大となるほど制限する構成とした
から、進路変更或いは右左折の必要からハンドルを左又
は右に切ったときに、舵角θが大きいほど補助動力を抑
制することができる。このため、例えば従来の電動自転
車1のように、ハンドルを左又は右に切る転舵中に、直
進走行時と同じ動力補助が行われたために、運転者の意
図に反して自転車が走行レーンからはみ出してしまい、
運転者が予想していた旋回半径を越える大きな半径で旋
回してしまい、対向車線を走る車両に衝突したり或いは
後方車両に追突されたり、さらには走行感覚と操舵感覚
のずれから転倒したりする危険を、未然に防止すること
ができる。
【0018】また、制御ユニット14が、踏力Fとクラ
ンク軸回転数Nとに応じて直進時補助動力Pを決定し、
この直進時補助動力Pを舵角センサ12が出力する舵角
θの逆数に係数kを乗じた値k/θを乗算して転舵時補
助動力Prを算定し、転舵時補助動力Prに合わせて給
電制御する構成としたから、足踏みペダル9に踏力が要
求される走行開始時や坂道の登坂走行時に必要な補助動
力を勘案し、平坦路走行時に安楽さをもたらす補助動力
を直進時補助動力Pとして決定することにより、直進走
行時には、巡航速度までは人がこぐ力と同じ力がでるよ
う電動モータ3を回して足踏みペダル9をこぐ力を補助
し、巡航速度を越えると補助動力を徐々に抑制し、巡航
速度の1.5倍程度の補助限界速度に達すると補助動力
は零とするといった動力補助が可能である。
【0019】さらに、舵角センサ12を、ハンドルステ
ム10に組み付けた磁性体からなるパルサリング15
と、パルサリング15の通過に伴い位相が異なる正転パ
ルスと逆転パルスを発生する一対のホール素子16,1
7と、一対のホール素子16,17の出力に基づいてア
ップ計数又はダウン計数を行い、パルサリング15の絶
対回動位置を出力するアップダウンカウンタ18とを設
けて構成したから、雨水や塵埃にさらされやすいハンド
ルステム10の回動角から、ハンドル舵角θを環境条件
によらず精度よく検出することができ、またパルサリン
グ15の絶対回動位置は中立位置からハンドルを左右い
ずれの方向に切っても検出することができるため、検出
舵角θに応じて直進時補助動力Pを正確に補正できる。
【0020】なお、上記実施形態では、パルサリング1
5とホール素子16,17とを組み合わせた舵角センサ
12を用いたが、図4に示す舵角センサ22のごとく、
ハンドルステム10の向きの変化を可変抵抗23の抵抗
値変化に伴う電圧として検出する構成のポテンショメー
タを用いることもできる。この場合、可変抵抗23の分
解能に応じた精度をもってハンドル舵角θを検出するこ
とができ、経年劣化が殆どないため、ハンドルを左右に
切っても中立位置を誤認することはなく、ハンドルの絶
対回動位置に応じて直進時補助動力を正確に補正するこ
とができる。
【0021】また、上記実施形態において、制御ユニッ
ト14内のコントローラ14aに、車輪速から車速を検
出する車速センサ(図示せず)を接続し、巡航速度に達
するまでは係数kを車速にほぼ比例して増大させ、巡航
速度を越えたときに係数kを1とするようにすることも
できる。この場合、高速走行に近づくほど直進性が増し
てハンドルが切りにくくなるといった事情を踏まえ、転
舵時の転倒防止と動力補助との兼ね合いを走行状況に合
わせて最適化することができ、車速が大きくなるにつれ
て転舵時補助動力Prが直進時補助動力Pに近づけるこ
とができ、また発進時に舵角を大きくとったときは、動
力補助を殆ど無効として転倒防止を図ることができる。
【0022】さらに、舵角θが零である直進走行時以外
はすべて補助動力を抑制するのではなく、直舵角θが直
進又はほぼ直進と見なせる舵角範囲(例えば、θ≦15
°)にあるときは舵角関数を1に固定し、かつ舵角θが
舵角範囲(15°<θ)にあるときにだけ、k/θなる
舵角関数を用いて前記直進時補助動力Pを補正すること
もできる。この場合、多少舵角が左右に触れていても直
進走行とみなせるときには、厳密な意味での直進走行時
(θ=0°)とまったく同じ動力補助を受けることがで
き、これにより蛇行癖のある人もほぼ直進走行中は動力
補助を受け、快適な走行を楽しむことができる。
【0023】また、上記実施形態では、電動モータを足
踏みペダルのクランク軸に連結する構成としたが、後輪
軸に設けたスプロケットに電動モータを連結する構成と
することもできる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
足踏みペダルの足踏みを動力補助する電動モータに対し
バッテリ電源から供給する電力を、舵角センサの出力舵
角が増大したときに抑制する構成としたから、例えば従
来の電動自転車のように、ハンドルを左又は右に切る転
舵中に、直進走行時と同じ動力補助が行われたために、
運転者の意図に反して自転車が走行レーンからはみ出し
てしまい、運転者が予想していた旋回半径を越える大き
な半径で旋回してしまい、対向車線を走る車両に衝突し
たり或いは後方車両に追突されたり、さらには走行感覚
と操舵感覚のずれから転倒したりする危険を、未然に防
止することができる等の優れた効果を奏する。
【0025】また、制御ユニットが、足踏みペダルに加
えられる踏力とクランク軸回転速度とに応じて直進時補
助動力を決定し、該直進時補助動力を前記舵角センサが
出力する舵角の関数である舵角関数を演算して転舵時補
助動力を算定し、該転舵時補助動力に合わせて給電制御
する構成であるため、足踏みペダルに踏力が要求される
走行開始時や坂道の登坂走行時に必要な補助動力を勘案
し、平坦路走行時に安楽さをもたらす補助動力を直進時
補助動力として決定することにより、直進走行時には、
例えば巡航速度までは人がこぐ力と同じ力がでるよう電
動モータを回し、足踏みペダルをこぐ力を補助し、巡航
速度を越えると補助動力を徐々に抑制し、補助限界速度
に達すると補助動力は零とするといった動力補助が可能
であり、また左折時や右折時或いは進路変更に伴う転舵
時に、上記直進時補助動力をハンドルの舵角に応じて演
算することで、安全走行に配慮した真に必要な転舵時補
助動力を算定することができる等の効果を奏する。
【0026】また、制御ユニットが、舵角θの逆数に係
数kを乗じたk/θを舵角関数として直進時補助動力に
乗算し、転舵時補助動力を算定する構成としたから、進
路変更或いは右左折の必要からハンドルを左又は右に切
ると、そのときの舵角θが大きければ大きいほど、転舵
時補助動力Prは抑制されることになり、転舵時のレー
ンはみ出しや転倒事故等を良好に防止することができる
等の効果を奏する。
【0027】さらにまた、制御ユニットが、舵角θが直
進又はほぼ直進と見なせる舵角範囲(θ≦θs)にある
ときは1で、かつ舵角θが前記舵角範囲を越える舵角範
囲(θs<θ)にあるときは舵角θの逆数に係数kをk
/θで表される舵角関数を前記直進時補助動力に乗算
し、前記転舵時補助動力を算定する構成としたから、多
少舵角が左右に触れていても直進走行とみなせるときに
は、厳密な意味での直進走行時(θ=0°)とまったく
同じ動力補助を受けることができ、これにより蛇行癖の
ある人もほぼ直進走行中は動力補助を受け、快適な走行
を楽しむことができる等の効果を奏する。
【0028】さらに、制御ユニットが、係数kを低速走
行時には車速にほぼ比例して増大させ、巡航速度を越え
たときに1とする構成としたから、高速走行に近づくほ
ど直進性が増してハンドルが切りにくくなるといった事
情を踏まえ、転舵時の転倒防止と動力補助との兼ね合い
を走行状況に合わせて最適化することができ、車速が大
きくなるにつれて転舵時補助動力を直進時補助動力に近
づけることができ、また発進時に舵角を大きくとったと
きは、動力補助を殆ど無効として転倒防止を図ることが
できる等の効果を奏する。
【0029】さらにまた、舵角センサを、ハンドルステ
ムに組み付けた磁性体からなるパルサリングと、該パル
サリングの通過に伴い位相が異なるパルスを発生する一
対のホール素子と、該一対のホール素子の出力に基づい
てアップ計数又はダウン計数を行い、前記パルサリング
の絶対回動位置を出力するアップダウンカウンタとから
構成したから、雨水や塵埃にさらされやすいハンドルス
テムの回動角から、ハンドル舵角を環境条件によらず精
度よく検出することができ、またパルサリングの絶対回
動位置は中立位置からハンドルを左右いずれの方向に切
っても検出することができるため、検出舵角に応じて直
進時補助動力を正確に補正することができる等の効果を
奏する。
【0030】また、舵角センサを、ハンドルステムの回
動に応じて抵抗値が変化する可変抵抗を有するポテンシ
ョメータで構成したから、可変抵抗の分解能に応じた精
度をもってハンドル舵角を検出することができ、経年劣
化が殆どないため、ハンドルを左右に切っても中立位置
を誤認することはなく、ハンドルの絶対回動位置に応じ
て直進時補助動力を正確に補正することができる等の効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電動自転車の一実施形態を示す概略構
成図である。
【図2】図1に示した示した舵角センサの一実施形態を
示す概略構成図である。
【図3】図1に示した電動自転車の回路構成図である。
【図4】図2に示した舵角センサの他の実施形態を示す
概略構成図である。
【図5】従来の電動自転車の一例を示す概略構成図であ
る。
【図6】モータ回転数と踏力とからモータ動力を決定す
るための三次元マップを示す図である。
【図7】バッテリ電圧に応じて補助動力を補正する補正
係数とバッテリ検出電圧との関係を示す図である。
【符号の説明】
2 バッテリ電源 3 電動モータ 6 踏力センサ 7 クランク速度センサ 8 本体フレーム 9 足踏みペダル 10 ハンドルステム 11 電動自転車 12,22 舵角センサ 14 制御ユニット 14a コントローラ 15 パルサリング 16,17 ホール素子 18 アップダウンカウンタ 19 立ち上がりエッジ検出回路 20 アンドゲート回路 23 可変抵抗

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 充電式のバッテリ電源と、前記バッテリ
    電源から給電されて足踏みペダルに対する足踏み動作を
    動力補助する補助動力を発生する電動モータと、ハンド
    ルの舵角を検出する舵角センサと、前記バッテリ電源と
    前記電動モータとの間に設けられ、該舵角センサの出力
    舵角が増大したときに前記バッテリ電源から前記電動モ
    ータに供給される電力を抑制し、前記補助動力を制限す
    る制御ユニットとを具備することを特徴とする電動自転
    車。
  2. 【請求項2】 前記制御ユニットは、足踏みペダルに加
    えられる踏力とクランク軸回転速度とに応じて直進時補
    助動力を決定し、該直進時補助動力を前記舵角センサが
    出力する舵角の関数である舵角関数を演算して転舵時補
    助動力を算定し、該転舵時補助動力に合わせて給電制御
    することを特徴とする請求項1記載の電動自転車。
  3. 【請求項3】 前記制御ユニットは、舵角θの逆数に係
    数kを乗じたk/θを舵角関数として前記直進時補助動
    力に乗算し、前記転舵時補助動力を算定することを特徴
    とする請求項2記載の電動自転車。
  4. 【請求項4】 前記制御ユニットは、舵角θが直進又は
    ほぼ直進と見なせる舵角範囲(θ≦θs)にあるときは
    1で、かつ舵角θが前記舵角範囲を越える舵角範囲(θ
    s<θ)にあるときは舵角θの逆数に係数kを乗じたk
    /θで表される舵角関数を前記直進時補助動力に乗算
    し、前記転舵時補助動力を算定することを特徴とする請
    求項2記載の電動自転車。
  5. 【請求項5】 前記制御ユニットは、前記係数kを低速
    走行時には車速にほぼ比例して増大させ、巡航速度を越
    えたときに前記係数kを1とすることを特徴とする請求
    項3又は4のいずれか1項記載の電動自転車。
  6. 【請求項6】 前記舵角センサは、ハンドルステムに組
    み付けた磁性体からなるパルサリングと、該パルサリン
    グの通過に伴い位相が異なるパルスを発生する一対のホ
    ール素子と、該一対のホール素子の出力に基づいてアッ
    プ計数又はダウン計数を行い、前記パルサリングの絶対
    回動位置を出力するアップダウンカウンタとを具備する
    ことを特徴とする請求項1記載の電動自転車。
  7. 【請求項7】 前記舵角センサは、ハンドルステムの回
    動に応じて抵抗値が変化する可変抵抗を有するポテンシ
    ョメータであることを特徴とする請求項1記載の電動自
    転車。
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