JPH0993162A - スペクトラム拡散通信装置 - Google Patents

スペクトラム拡散通信装置

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JPH0993162A
JPH0993162A JP7251645A JP25164595A JPH0993162A JP H0993162 A JPH0993162 A JP H0993162A JP 7251645 A JP7251645 A JP 7251645A JP 25164595 A JP25164595 A JP 25164595A JP H0993162 A JPH0993162 A JP H0993162A
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JP
Japan
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code
transmission
data
waveform
output
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Application number
JP7251645A
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English (en)
Inventor
Kenzo Nakamura
賢蔵 中村
Shinichiro Inui
信一郎 乾
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 限られた占有周波数帯域を最大限有効に利用
し、かつ、所望の通信品質を保持しつつ、高速のデータ
通信を可能とするスペクトラム拡散通信装置を提供す
る。 【解決手段】 端子1−0、1−1、…、1−nへnビ
ットの送信データが供給され、PN符合発生器2−0、
2−1、…、2−nからM系列符合に応じた矩形波が各
々位相をずらして出力される。そして、前記送信データ
に応じてスイッチ3−0、3−1、…、3−nを動作さ
せることにより、それら矩形波の送出をON/OFF
し、加算器4で加算したものを送信信号とする。受信側
では、相関器9で受信信号と前記矩形波との相関処理を
行い、各々の位相ずれを有する矩形波が受信信号中に含
まれているか否かを相関出力のピーク位置により判断す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高速データ通信に
用いて好適なスペクトラム拡散通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】占有周波数帯域が制限される場合の無線
通信方式の一つに、信号のエネルギーをベースバンドよ
り広い周波数帯域に散らして送信するスペクトラム拡散
通信がある。このスペクトラム拡散通信とは、通常の狭
帯域変調方式と異なり、広い周波数帯域を多数のチャネ
ルで共用し、受信側での信号処理によって特定チャネル
の信号を得るものである。
【0003】以下に図面を参照して従来のスペクトラム
拡散通信について説明する。図4は従来のスペクトラム
拡散通信装置の第一の構成例を示すブロック図である。
【0004】この図において、50は送信するディジタ
ルデータに応じた送信信号を1次変調するベースバンド
変調器である。このベースバンド変調器50での1次変
調は、FSK(Frequency Shift Keying;周波数偏移変
調)、B−PSK(Binary Phase Shift Keying;2相
位相偏移変調)、Q−PSK(Quadrature PSK;4相位
相偏移変調)等の変調方式によって行われる。
【0005】51は送信側PN(Pseudo Noise;疑似雑
音)符号発生器である。ここで、PN符号とは、送信デ
ータのビットレートを遥かに上回る速度で±1の値をラ
ンダムにとる符号系列であり、一定符号長のランダムビ
ットパターンを繰り返す周期性を有する。なお、PN符
号におけるビットは特にチップと呼ばれる。以下、PN
符号のランダムパターン1周期の時間をチップ時間長と
いう。送信側PN符号発生器51は、かかるPN符号に
応じた矩形波を出力する。52はベースバンド変調器5
0の出力と送信側PN符合発生器51の出力とを乗算す
る送信側乗算器、53は送信アンテナである。
【0006】54は受信アンテナ、55は受信側乗算器
である。56は受信側PN符号発生器であり、送信側P
N符号発生器51が出力する矩形波と同一の矩形波を出
力する。57はベースバンド変調器50での変調方式に
対応した復調器である。
【0007】このような構成において、ベースバンド変
調器50で1次変調された送信信号にPN符号が送信側
乗算器52によって乗積される。この操作を2次変調又
は拡散変調といい、これにより送信データの周波数帯域
が拡散する。そして、かかる変調を受けた送信信号は、
送信アンテナ53、受信アンテナ54を介して受信側乗
算器55へ入力され、前記PN符号と同一の符合系列と
乗積される。この操作を逆拡散といい、同一のPN符号
系列を2度乗積すると全てのチップが+1となることか
ら、これにより1次変調波が再生され、復調器57によ
って送信データが得られる。
【0008】続いて、従来のSAWコンボルバを用いた
相関受信によるスペクトラム拡散通信について説明す
る。図5は従来のスペクトラム拡散通信装置の第二の構
成例を示すブロック図である。なお、図4と同一の構成
要素については、同一の記号を用いて表すものとし、説
明を省略する。
【0009】この図において、58は送信信号を1次変
調するベースバンド変調器である。このベースバンド変
調器58での1次変調は、送信データが“0”のとき周
波数f0、“1”のとき周波数f1とするFSK変調方式
によって行われる。
【0010】59は受信信号と、発振器60の出力とP
N符号発生器56の出力とを乗積した参照信号との相互
相関波形を出力するSAW(Surface Acoustic Wave;
弾性表面波)コンボルバである。
【0011】ここに、SAWコンボルバとは、2つの信
号波形を乗積するSAW伝搬部と、その乗積結果を積分
するゲート電極とを有し、入力した2つの信号のコンボ
リューションを出力するSAWデバイスである。SAW
コンボルバ59は、かかるSAWコンボルバの機能を利
用して相関器として用いられるものであり、受信信号と
時間反転した参照信号とが入力され、参照信号の中心周
波数に近い周波数成分が受信信号中に含まれるときにの
みピークが現れる相関出力を出力する。
【0012】なお、発振器60の発振周波数はf1と
し、この発振器60の出力と受信側PN符合発生器56
の出力とが乗算器61によって乗積される。これにより
生成された中心周波数f1のB−PSK信号が、SAW
コンボルバ59の参照信号として用いられる。
【0013】このような構成において、ベースバンド変
調器58によりFSK変調された送信信号が更に拡散変
調されて送信アンテナ53から送信される。なお、この
ときの送信信号、FSK信号及び拡散変調された信号の
波形を図6に示す。
【0014】送信アンテナ53から送信された信号は、
受信アンテナ54により受信され、SAWコンボルバ5
9へ入力される。そして、SAWコンボルバ59によ
り、受信信号の中心周波数がf1のときにのみピークが
現れる相関出力が出力され、この相関出力を検波・波形
成形等することにより送信データを得ることができる。
なお、このときの受信信号、相関出力、検波出力、波形
成形出力及びこれらによって得られる送信信号の波形を
図7に示す。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、FSK、P
SK等の変調方式によってディジタル信号を変調する
と、変調後の信号は一定の帯域幅を有し、この帯域幅は
被変調信号のビット長が短い程広くなる。すなわち、デ
ータが高速であればあるほどそのときのFSK信号、P
SK信号等は広帯域になる。従って、従来のスペクトラ
ム拡散通信によって高速データ通信を行うと、1次変調
の段階で既に広い周波数帯域を占有し、それを更に2次
変調(拡散変調)するので、相当に広い周波数帯域を占
有することになる。このため、限られた占有周波数帯域
では、データ通信速度に限界があり、データ通信の一層
の高速化を図ることが困難であるという問題点を有して
いた。
【0016】また、スペクトラム通信装置において、相
関受信により、あるPN符号を用いた場合の最大のS/
Nを得るためには、一次変調の変調周期、すなわち、送
信データのビット長をチップ時間長以上となるように
し、受信側で1PN符号周期分の相関出力が得られるよ
うにしなければならない。このような制約の下で高速の
データ通信を行うにはチップレートを高くすればよい
が、チップレートを高くすると占有周波数帯域が広くな
る。一方、PN符号周期を長くすることによりS/Nを
向上させることができるが、同時に送信データのビット
長も長くすることが必要であるため、データ通信速度は
遅くなる。従って、従来のスペクトラム拡散通信におい
ては、限られた占有周波数帯域で一定の通信品質を保持
しつつ、データ通信の高速化を図ることは極めて困難で
あるという問題点を有していた。
【0017】本発明はこれらの問題点に鑑みてなされた
もので、占有周波数帯域を広げることなく、限られた占
有周波数帯域を最大限有効に利用し、かつ、所望の通信
品質を保持しつつ、高速のデータ通信を可能とするスペ
クトラム拡散通信装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
nビットの送信データが供給される入力端子と、符号開
始位置が一致すると相関にピークが現れ、前記符号開始
位置がずれると相関が少なくなる符号系列をPN符号と
し、前記送信データの各々のビットに各々異なる符号開
始時刻を対応させた前記PN符号の1周期分に応じた各
々異なる位相ずれを有するn個の波形を、前記入力端子
へ供給された前記送信データの各々のビットにおけるデ
ータに応じて合成した送信信号を出力する送信信号生成
手段と、前記送信信号に応じた送信波を送信する送信手
段と、前記送信波を受信し、その受信波に応じた受信信
号を出力する受信手段と、前記受信信号の波形と前記P
N符号に応じた波形との相関波形を出力する相関処理手
段と、前記相関波形のピーク位置に基づいて受信データ
を出力する出力手段とを有することを特徴としている。
【0019】請求項2記載の発明は、請求項1記載のス
ペクトラム拡散通信装置において、前記送信信号生成手
段は、M系列符号をPN符号とし、前記送信データの各
々のビットに、各々の前記PN符号の符号開始位置のず
れが1チップ以上となる符号開始時刻を対応させた前記
PN符号の1周期分に応じた各々異なる位相ずれを有す
るn個の波形を、前記入力端子へ供給された前記送信デ
ータの各々のビットにおけるデータに応じて合成した送
信信号を出力する送信信号生成手段であることを特徴と
している。
【0020】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載のスペクトラム拡散通信装置において、前記送信信号
生成手段は、前記n個の波形を出力するPN符号発生器
と、前記入力端子へ供給された前記送信データの各々の
ビットにおけるデータに応じて前記各々のビットに対応
する波形の送出を前記PN符合1周期に相当する周期で
ON/OFFするn個のスイッチと、前記n個のスイッ
チを介して送出された各々の波形を加算して出力する加
算器とを有する送信信号生成手段であることを特徴とし
ている。
【0021】請求項4記載の発明は、請求項3記載のス
ペクトラム拡散通信装置において、前記PN符合発生器
は、M系列符合発生回路と、初段のシフトレジスタへ前
記M系列符合発生回路の出力が入力され、前記M系列符
合発生回路における符合発生クロックに従って内容がシ
フトされるn段以上接続されたシフトレジスタとを有す
ることを特徴としている。
【0022】請求項5記載の発明は、請求項1〜4のい
ずれかの項記載のスペクトラム拡散通信装置において、
前記相関処理手段は、前記PN符合に従ってタップが配
列されたSAWコリレータであることを特徴としてい
る。
【0023】請求項6記載の発明は、請求項1〜5のい
ずれかの項記載のスペクトラム拡散通信装置において、
前記出力手段は、前記PN符合1周期に相当する時間の
間に前記相関処理手段から出力された前記相関波形のピ
ーク位置に基づいて受信データをnビットのパラレル信
号形式へ変換して出力する出力手段であることを特徴と
している。
【0024】請求項7記載の発明は、請求項1〜5のい
ずれかの項記載のスペクトラム拡散通信装置において、
前記出力手段は、前記PN符合1チップに相当する時間
間隔で前記相関処理手段から出力された前記相関波形の
ピークに基づいて受信データをシリアル信号形式で出力
する出力手段であることを特徴としている。
【0025】請求項8記載の発明は、請求項1〜7のい
ずれかの項記載のスペクトラム拡散通信装置において、
前記送信信号生成手段は、前記PN符合に応じた波形の
特定の位相ずれを有する波形を前記送信データの内容と
は無関係に常に合成し、前記nビットの送信データの各
々のビットを前記特定の位相ずれを有する波形以外の波
形と対応させることを特徴とし、前記出力手段は、前記
特定の位相ずれを有する波形による相関出力のピークを
基準としてそれ以外の波形による相関出力を選別し、前
記nビットの送信データの各々のビットにおけるデータ
に対応する受信データを出力する出力手段であることを
特徴としている。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。図1は本発明の一実施形態
によるスペクトラム拡散通信装置の構成を示すブロック
図である。
【0027】図において、1−0、1−1、…、1−n
は送信するnビットのディジタルデータD0、D1、…、
Dnが供給される端子である。
【0028】2−0、2−1、…、2−nはPN符号発
生器である。本実施形態ではM系列符号(Maximum Leng
th linear shift register sequence code)をPN符号
として用いるものとする。M系列符号とは、ランダム符
号系列の一種であり、一定符号長のランダムビットパタ
ーンを繰り返す周期性を有する。
【0029】ここで、M系列符号の特徴について説明す
る。M系列符号は、“1”を“1”に、“0”を“−
1”に対応させて自己相関をとると、ビットパターンが
完全に重なったときにピークが現れ、1ビット以上ずれ
たときにはほとんど相関がなくなるという特質を有す
る。例えば9ビットのM系列符号では、ビットパターン
が重なったときの相関は9、1ビット以上ずれたときの
相関は全て−1となる。また、異なるM系列符号の相互
相関はほとんどないという特質も有する。
【0030】PN符号発生器2−0、2−1、…、2−
nは、同一M系列符号の“1”を“1”に、“0”を
“−1”に対応させた矩形波を各々位相をずらして出力
する。この位相のずれた矩形波を出力するために、各々
のPN符号発生器2−0、2−1、…、2−nにおける
M系列符号開始時刻ti(i=0、1、…、n)を ti=t0+k×i×T とする。ここに、t0は送信開始時刻、kは0を除く整
数、TはPN符号発生器の符号発生クロック周期(1チ
ップの時間長)である。
【0031】これにより、各々のPN符号発生器2−
0、2−1、…、2−nから出力される矩形波の位相を
k×iチップずれたM系列符号に対応させる。但し、こ
のチップずれはM系列符号1周期未満として、波形が完
全に重なるものがないようにする。従って、例えばk=
1のとき、nの最大は1周期のチップ数−1である。
又、チップ時間長はTmとし、送信データD0、D1、
…、Dnは、チップ時間長Tmと同一周期で供給される。
【0032】3−0、3−1、…、3−nは各々送信デ
ータD0、D1、…、Dnが“1”のときON、“0”の
ときOFFとなるスイッチである。ここで、スイッチ3
−0、3−1、…、3−nのON/OFF動作は、各々
のスイッチが対応するPN符号発生器におけるM系列符
号開始時刻tiから開始され、ON/OFF状態はチッ
プ時間長Tmの間保持される。これにより、端子1−
0、1−1、…、1−nのうち送信データが“1”であ
る端子に対応するPN符号発生器からM系列符号1周期
分の矩形波が加算器4へ送出される。
【0033】加算器4は、スイッチ3−0、3−1、
…、3−nのうちのON状態にあるスイッチを介して送
出されたPN符号発生器2−0、2−1、…、2−nの
出力を加算する加算器である。
【0034】5は搬送周波数fの搬送波を出力する発振
器である。ここに、搬送周波数fは通信に割り当てられ
た通信周波数帯域における中心周波数である。6は加算
器4の出力と発振器5の出力とを乗積する乗算器であ
る。7は乗算器6からの出力に応じた送信波を送信する
送信アンテナである。
【0035】8は受信アンテナである。9は入力信号の
相関処理を行う相関器であり、受信アンテナ8の受信波
に応じた受信信号が入力され、その相関出力を検波・波
形形成器10へ出力する。
【0036】この相関器9は、ディジタルマッチドフィ
ルタ又はSAWコリレータや上述したSAWコンボルバ
等のSAWデバイス等の相関処理装置と、受信信号を該
相関処理装置に適合した周波数帯域に変換するダウンコ
ンバータ等から構成される。ここで、相関処理装置は、
PN符号発生器2−0、2−1、…、2−nから出力さ
れる矩形波と同一の矩形波と受信信号との相関処理を行
う。
【0037】検波・波形形成器10は、相関器9からの
相関出力を検波・波形成形して一定レベル・一定幅のパ
ルス信号としてシリアル−パラレル変換器11へ出力す
る。シリアル−パラレル変換器11は、検波・波形成形
器10から出力されたパルス信号をチップ時間長Tm毎
にパラレルデータに変換して出力する。
【0038】次に、上記実施形態によるスペクトラム拡
散通信装置の動作について説明する。まず、各機器へ電
源を供給するとともに、端子1−0、1−1、…、1−
nへ送信データD0、D1、…、Dnを供給して通信を開
始する。すると、PN符号発生器2−0が送信開始時刻
t0から矩形波出力を開始し、以下、これに続いてPN符
号発生器2−1、2−2、…、2−nが各々時刻t0+k
×1×T、t0+k×2×T、…、t0+k×n×Tから矩
形波出力を開始する。また、このとき同時にスイッチ3
−0、3−1、…、3−nのON/OFF動作も開始さ
れる。
【0039】例として、いま、ある端子1−j(jは0
〜nのいずれかの整数)へ供給された送信データDjが
“1”であったとすると、時刻がtj(t0+k×j×
T)となったときに、この端子1−jに対応するスイッ
チ3−jがONとなる。スイッチ3−jがONとなる
と、PN符号発生器2−jから出力され始めた矩形波が
加算器4へ入力される。そして、このスイッチ3−jの
ON状態は、チップ時間長Tmの間保持される。これに
より、時刻tjから時刻tj+Tmの間にM系列符号1周
期分に相当する矩形波が加算器4へ送出される。
【0040】一方、端子1−jへ供給された送信データ
Djが“0”であったときは、スイッチ3−jはOFF
状態となり、PN符号発生器2−jから出力され始めた
矩形波は送出されない。
【0041】なお、送信開始当初は、PN符号発生器2
−jから矩形波出力が開始されると同時にスイッチ3−
jがON(又はOFF)となる。これ以降はPN符号発
生器2−jの矩形波出力はそのまま継続され、スイッチ
3−jがチップ時間長Tm毎に送信データDjに応じてO
N/OFFされることにより、1周期分のM系列符号に
相当する矩形波の送出をON/OFFする。
【0042】このようにして、端子1−0、1−1、
…、1−nのうちの送信データが“1”である端子に対
応したPN符号発生器2−0、2−1、…、2−nの出
力が、各々の符号開始時刻に従って送出される。これに
より、各送信データD0、D1、…、Dnに基づき、それ
ぞれ位相のずれたM系列符号に応じた矩形波が加算器4
へ送出される。
【0043】加算器4では、上述のようにスイッチ3−
0、3−1、…、3−nを介して送出された矩形波が加
算される。これにより、送信すべき矩形波を全て重ね合
わせた送信信号が生成され、乗算器6へ入力される。
【0044】乗算器6では、入力された加算器4の出力
と搬送波とが乗積される。これにより、送信信号が通信
周波数帯域として割り当てられた周波数帯域へシフトさ
れ、それに応じた送信波が送信アンテナ7によって送信
される。
【0045】送信アンテナ7から送信された送信波は、
受信アンテナ8によって受信される。そして、受信アン
テナ8の受信波に応じた受信信号が相関器9へ入力され
る。
【0046】相関器9では、該受信信号と、PN符号発
生器2−0、2−1、…、2−nから出力される矩形波
と同一の矩形波を用いた相関処理が行われる。これによ
り、上述したM系列符号の性質から、ある時刻t'から
時間Tmの間の受信信号中に該矩形波と同一波形かつ同
一位相の矩形波が含まれていれば、時刻t'+Tmの相関
出力にピークが現れる。
【0047】ここで、上述したように送信側において
は、送信データD0、D1、…、Dn毎にそれぞれ位相を
ずらして矩形波を送信しているので、相関出力のピーク
は、その位相ずれに相当する時間間隔で現れる。
【0048】例えば、送信データD0、D1、D2、…、
Dnが、D0=1、D1=0、D2=1、…、Dn=1であ
ったとすると、該送信データに対応する送信波を受信ア
ンテナ8によって受信し始めてから時間Tmが経過した
ときにD0=1に対応するピークが現れる。このピーク
が現れた時刻をt0'とすると、D1=0であることから
時刻t0'+k×1×Tではピークは現れない。次いで、
時刻t0'+k×2×Tでは、D2=1に対応するピーク
が現れる。以後、同様に、送信データD3、D4、…、D
n-1各々について、時刻t0'から各々の送信矩形波の位
相ずれに相当する時間が経過したときに対応する相関出
力が得られる。
【0049】なお、時刻がt0'+k×n×Tとなったと
きに、Dn=1に対応するピークが現れ、前記の一例と
して挙げた送信データD0、D1、…、Dnの送受信は完
了するが、送信データD0、D1、…、Dnは各々時間Tm
毎に供給され続ける。従って、時刻がt0'+Tmとなっ
たとき、前記送信データD0に続いて供給された送信デ
ータD0に対応する相関出力が得られ、その後も上記同
様に送信データD1、D2、…に対応する相関出力が得ら
れる。
【0050】このようにして得られた相関出力は、検波
・波形形成器10によって一定レベル・一定幅のパルス
信号とされ、シリアル−パラレル変換器11へ入力され
る。
【0051】上述のように、相関出力は一定の時間間隔
で出力されるシリアル信号であるので、シリアル−パラ
レル変換器11では、前記パルス信号をチップ時間長T
m毎にパラレル信号へ変換し、受信データをパラレルデ
ータの形で出力する。
【0052】ここで、チップ時間長Tmには、送信デー
タD0、D1、…、Dnが一組含まれていることから、シ
リアル−パラレル変換器11の出力は、端子1−0、1
−1、…、1−nへ供給された際のデータと同一内容・
同一形式のデータとなる。
【0053】これにより、従来PN符合の1チップ時間
長Tm当たりに1ビットのデータ通信が行われていたも
のが、最大でPN符合1周期のチップ数−1(Tm/T
−1)ビットのデータ通信が可能となる。通常、PN符
合1周期のチップ数は数十チップあるので、データ通信
速度は相当向上する。
【0054】次に、図2を参照して上記実施形態のスペ
クトラム拡散通信装置について、各々の構成要素の種々
の構成例を更に具体的に説明する。なお、動作は上記実
施形態と同様であるが、必要に応じて詳細を説明する。
又、図1と同様であって、特に装置の特徴に影響しない
構成要素については、同一の記号を用いて表すものと
し、説明を省略する。
【0055】図において、21−0〜21−7は8ビッ
トの送信データD0〜D7が供給される端子であり、上記
実施形態における端子1−0、1−1、…、1−nに相
当する。この端子へのデータの供給は、上記実施形態で
はチップ時間長Tm毎になされるものであったが、必ず
しもこのような形態には限られない。例えばこれら端子
に適当なバッファを設ける等して送信データを一時的に
ホールドし、チップ時間長Tmに応じたクロックによっ
て逐次送信データを排出するようにしてもよい。要する
に、各々の端子が対応する各々のPN符号発生器から、
PN符号1周期分に相当する矩形波を送出することがで
きるようにすればよいのである。なお、図2に示すD0
=0、D1=1、…、D7=1は、送信データの一例であ
る。
【0056】22はシフトレジスタ22r−1〜22r
−5、シフトレジスタ22a〜22j及びEX−OR
(エクスクルーシブオアー)回路22xから構成される
PN符号発生器であり、M系列符号をPN符号として用
いるものである。
【0057】図のようにシフトレジスタ22r−1〜2
2r−5及びEX−OR回路22xから構成されたM系
列符合生成回路22Mにおいて、符号発生クロックによ
ってシフトレジスタ22r−1〜22r−5の内容をシ
フトさせると、シフトレジスタ22r−5の出力からM
系列符号を得ることができる。なお、シフトレジスタが
5段の場合のM系列符号周期は31(25−1)ビット
であり、図においてはシフトレジスタ22r−2と22
r−5の内容のEX−ORをフィードバックしている
が、EX−OR回路22xと接続されるシフトレジスタ
を変えることによって種々のビットパターンのM符号系
列を得ることもできる。
【0058】シフトレジスタ22r−5から出力される
M系列符号は、符号クロック毎に更に後段に設けられた
シフトレジスタ22a、22b、…、22jへシフトす
る。このようにすると、シフトレジスタ22a〜22j
の出力から各々チップがずれたM系列符号を得ることが
でき、複数のPN符号発生器を設けなくともチップがず
れたM系列符号に応じた矩形波を出力させることができ
る。
【0059】23−0、23−1、…、23−7は各々
送信データD0、D1、…、D7が“1”のときON、
“0”のときOFFとなるスイッチであり、上記実施形
態におけるスイッチ3−0、3−1、…、3−nに相当
する。これらのスイッチは、図示のように各々シフトレ
ジスタ22c、22d、…、22jと対応し、シフトレ
ジスタ22aにおけるチップから2+p(p=0、1、
…、7)チップずれた(遅れた)M系列符号に応じた矩
形波の送出をON/OFFする。なお、シフトレジスタ
22aからの矩形波は、送信データの内容とは無関係に
基準信号として加算器4へ入力される。
【0060】ここで、例として、送信データが図示の送
信データ例D0=0、D1=1、…、D7=1の場合の動
作について説明する。
【0061】シフトレジスタ22aからの矩形波は、シ
フトレジスタ22r−5の最初の出力がなされた送信開
始時から継続して加算器4へ入力されている。いま、送
信開始時から時間Tm×q(qは整数)が経過した時刻
tsから前記送信データ例の送信が開始されるものとす
ると、時刻ts+3Tにおいてスイッチ23−1がON
となり、シフトレジスタ22dからの矩形波が加算器4
へ送出され始める。次いで、時刻ts+5Tにスイッチ
23−3がONとなり、シフトレジスタ22dからの矩
形波が加算器4へ送出され始める。以下、同様に時刻t
s+6Tにスイッチ23−4がON、時刻ts+7Tにス
イッチ23−5がON、時刻ts+9Tにスイッチ23
−7がONとなり、各々のシフトレジスタからの矩形波
が送出され始める。図においては、このときのスイッチ
23−0〜23−7のON/OFF状態が示されてい
る。
【0062】各々のスイッチのON(又はOFF)状態
はチップ時間長Tmの間保持される。これにより、基準
信号と、基準信号との位相差がM系列符号3チップ分、
5チップ分、6チップ分、7チップ分及び9チップ分に
相当する位相差を有する1周期分の矩形波が加算器4へ
入力される。なお、各々のスイッチは、ON(又はOF
F)状態をチップ時間長Tmの間保持した後、次の送信
データに応じてON状態又はOFF状態となる。
【0063】このようにして位相が異なる矩形波が加算
器4へ入力され、加算器4でそれらの矩形波を全て重ね
合わせた送信信号が生成される。なお、ここで述べた送
信信号の生成は一例にすぎず、送信データのビット毎に
位相の異なる矩形波の送信を行うことができるものであ
ればよい。
【0064】生成された送信信号は乗算器6で搬送波と
乗積され、それに応じた送信波が送信アンテナ7によっ
て送信される。そして、受信アンテナ8によって受信さ
れ、受信波に応じた受信信号がSAWコリレータ29へ
入力される。
【0065】SAWコリレータ29は、上記実施形態に
おける相関器9に相当する。なお、受信信号をSAWコ
リレータ29に適合した周波数帯域に変換するダウンコ
ンバータは省略したが、これは必要に応じて適宜設ける
ようにすればよい。
【0066】ここに、SAWコリレータとは、一定の符
号系列に従って配列されたタップを有し、空間積分によ
り該符号系列の波形と入力信号波形との相関処理を行う
SAWデバイスであり、積分演算による相関出力の時間
遅れがない。これによる相関出力は、入力信号波形が該
符号系列の波形と一致したときに各タップの出力が加算
されてピークとなる。SAWコリレータ29では、PN
符号発生器22において発生させるM系列符号に従って
タップを配列し、入力された受信信号中に該M系列符号
に応じた波形が含まれているときに相関出力のピークが
現れるようにする。
【0067】ここで、SAWコリレータ29による相関
処理の一例として、前述の送信データ例D0=0、D1=
1、…、D7=1による送信信号が受信された場合につ
いて図3を参照して説明する。
【0068】受信信号は受信開始時から継続してSAW
コリレータ29へ入力される。そして、基準信号の矩形
波1周期分を含む受信信号がSAWコリレータ29へ入
力されると、図3の相関出力aに示すように、出力にピ
ークが現れる。その後、時間3Tが経過すると、シフト
レジスタ22dからの1周期分の矩形波が含まれた受信
信号がSAWコリレータ29へ入力され、相関出力dに
示すピークが現れる。次いで、時間2Tが経過すると、
シフトレジスタ22fからの1周期分の矩形波が含まれ
た受信信号がSAWコリレータ29へ入力され、相関出
力fに示すピークが現れる。以下引き続いて、時間T経
過後にシフトレジスタ22g、時間T経過後にシフトレ
ジスタh、時間2T経過後にシフトレジスタjからの1
周期分の矩形波が含まれた受信信号がSAWコリレータ
29へ入力され、相関出力g、h、jに示すピークが現
れる。
【0069】このようにして得られた相関出力を波形形
成器30によって一定レベル・一定幅のパルス信号とす
る。なお、SAWコリレータでは、図3の相関出力に示
したようにピークが出力されるので検波操作を要しな
い。上記送信データ例D0=0、D1=1、…、D7=1
の場合に波形成形器30から出力されるパルス信号を図
3の波形成形出力に示す。
【0070】波形形成器30の出力パルス信号は、シリ
アル−パラレル変換器11へ入力され、チップ時間長T
m毎にパラレル信号へ変換されて出力される。これによ
り、もとの送信データが得られる。
【0071】なお、上記実施形態においては、受信側で
データをパラレル信号形式で出力することとしている
が、シリアル信号形式のまま出力することとしてもよ
い。これは、送信データをチップ時間長Tmの周期で供
給されるパラレル信号ではなく、1チップの時間長Tの
周期で供給されるシリアル信号とした場合等に有用であ
る。この場合、供給されたシリアル信号を分配器によっ
て端子1−0、1−1、…、1−nへ振り分けることが
必要となる。
【0072】また、PN符号発生器から出力される波形
の位相ずれは、それによって相関が小さくなればよいの
であって、上記実施形態において述べたものには限られ
ない。例えば、M系列符号では、1チップ以上1周期未
満に相当する位相ずれがあればよく、その範囲であれば
何チップ分の位相ずれでもよいのである。
【0073】加えて、異なるM系列符号同士には相互相
関がほとんどないので、符号を変えることによって多重
通信が可能である上に、同一M系列符号においても上記
実施形態における基準信号を導入する等して時分割で多
重化することができる。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
符合開始位置が一致すると相関にピークが現れ、ずれる
と相関が少なくなるPN符合に応じた波形を用い、送信
データの各々のビットに対してそれぞれ異なる位相ずれ
で該波形を対応させたので、受信側における相関処理に
より、送信データの各々のビットに対応する受信データ
が、それぞれの位相ずれに相当する時間間隔で出力され
る。これにより、最大でチップレートと同一の時間間隔
でデータ通信を行うことができ、高速のデータ通信が可
能となる。
【0075】また、本発明によるこの高速データ通信
は、同一波形の位相をずらしたものによってなされるの
で、占有周波数帯域は、このただ一つの波形の周波数帯
域のみである。従って、従来のベースバンド変調による
周波数帯域の拡大がなく、占有周波数帯域を広げずに、
必要最小限の占有周波数帯域を最大限有効に利用しつ
つ、高速のデータ通信を行うことができるという効果が
得られる。
【0076】更に、本発明においては、受信側で各々異
なる位相ずれを有する波形それぞれに対しての相関処理
が行われるので、一定位相の波形を用いた場合と比べて
も相関出力のピークが低減することがない。すなわち、
データ通信速度を高速化することによるS/Nの低下が
ないのである。これにより、所望の通信品質を保持しつ
つ、高速のデータ通信が可能となるという効果が得られ
る。
【0077】特に、請求項2記載の発明によれば、PN
符合にM系列符合を用いるので、M系列符合の性質か
ら、各々位相ずれが異なる波形同士での相関が全くなく
なる。これにより、受信側における相関出力のピークが
鮮明に現れ、送信されたデータを確実に再現することが
できる。
【0078】また、請求項3記載の発明によれば、PN
符合発生器とスイッチとの協調動作と加算器での加算演
算により、上述のように高速データ通信を可能とする送
信信号を生成することができる。この場合、請求項4記
載の発明によれば、PN符合発生器の構成を簡略化する
ことができるので、簡易な構成による送信信号の生成が
可能となる。
【0079】一方、受信側における相関処理について
は、請求項5記載の発明ではSAWコリレータを用いて
いるので、積分演算による遅延がなく、各々の波形の位
相ずれに応じてリアルタイムで受信データを得ることが
できる。そして、異なる符合系列を用いて多重化する場
合と異なり、同一波形の位相をずらしたものによってデ
ータを送信するので、受信側のSAWコリレータは、た
だ一つのPN符合に応じたもののみで足りるという効果
が得られる。
【0080】加えて、請求項6記載の発明によれば、受
信データをパラレル信号形式で出力するので、入力端子
へ入力された際の送信データと同一の形で受信データを
得ることができる。これに対して請求項7記載の発明に
よれば、受信データをシリアル信号形式で出力するの
で、もともとの送信データがシリアル信号形式で供給さ
れるものである場合等に有効である。
【0081】なお、請求項8記載の発明によれば、所定
の基準信号を送信することとしているので、フレーム同
期、時分割多重等にこの基準信号を利用してデータ通信
を行うことができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態によるスペクトラム拡散
通信装置の構成を示すブロック図である。
【図2】 図1のスペクトラム拡散通信装置について、
種々の構成例とその動作を具体的に説明するための図で
ある。
【図3】 送信データの一例に対して受信側で得られる
相関出力及び波形成形出力の波形を示した図である。
【図4】 従来のスペクトラム拡散通信装置の第一の構
成例を示すブロック図である。
【図5】 従来のスペクトラム拡散通信装置の第二の構
成例を示すブロック図である。
【図6】 図5のスペクトラム拡散通信装置における送
信信号、FSK信号及び拡散変調された信号の波形を示
した図である。
【図7】 図5のスペクトラム拡散通信装置における受
信信号、相関出力、検波出力、波形成形出力及びこれら
によって得られる送信信号の波形を示した図である。
【符号の説明】
1−0、1−1、…、1−n、21−0、21−1、
…、21−7 入力端子 2−0、2−1、…、2−n、22 PN符合発生器 3−0、3−1、…、3−n、23−0、23−1、
…、23−7 スイッチ 4 加算器 7 送信アンテナ 8 受信アンテナ 9 相関器 10 検波・波形成形器 11 シリアル−パラレル変換器 22M M系列符合生成回路 22a、22b、…、22j シフトレジスタ 29 SAWコリレータ 30 波形成形器

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 nビットの送信データが供給される入力
    端子と、 符号開始位置が一致すると相関にピークが現れ、前記符
    号開始位置がずれると相関が少なくなる符号系列をPN
    符号とし、前記送信データの各々のビットに各々異なる
    符号開始時刻を対応させた前記PN符号の1周期分に応
    じた各々異なる位相ずれを有するn個の波形を、前記入
    力端子へ供給された前記送信データの各々のビットにお
    けるデータに応じて合成した送信信号を出力する送信信
    号生成手段と、 前記送信信号に応じた送信波を送信する送信手段と、 前記送信波を受信し、その受信波に応じた受信信号を出
    力する受信手段と、 前記受信信号の波形と前記PN符号に応じた波形との相
    関波形を出力する相関処理手段と、 前記相関波形のピーク位置に基づいて受信データを出力
    する出力手段とを有するスペクトラム拡散通信装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のスペクトラム拡散通信装
    置において、 前記送信信号生成手段は、M系列符号をPN符号とし、
    前記送信データの各々のビットに、各々の前記PN符号
    の符号開始位置のずれが1チップ以上となる符号開始時
    刻を対応させた前記PN符号の1周期分に応じた各々異
    なる位相ずれを有するn個の波形を、前記入力端子へ供
    給された前記送信データの各々のビットにおけるデータ
    に応じて合成した送信信号を出力する送信信号生成手段
    であることを特徴とするスペクトラム拡散通信装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のスペクトラム拡散
    通信装置において、 前記送信信号生成手段は、前記n個の波形を出力するP
    N符号発生器と、前記入力端子へ供給された前記送信デ
    ータの各々のビットにおけるデータに応じて前記各々の
    ビットに対応する波形の送出を前記PN符合1周期に相
    当する周期でON/OFFするn個のスイッチと、前記
    n個のスイッチを介して送出された各々の波形を加算し
    て出力する加算器とを有する送信信号生成手段であるこ
    とを特徴とするスペクトラム拡散通信装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のスペクトラム拡散通信装
    置において、 前記PN符合発生器は、M系列符合発生回路と、初段の
    シフトレジスタへ前記M系列符合発生回路の出力が入力
    され、前記M系列符合発生回路における符合発生クロッ
    クに従って内容がシフトされるn段以上接続されたシフ
    トレジスタとを有することを特徴とするスペクトラム拡
    散通信装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかの項記載のスペ
    クトラム拡散通信装置において、 前記相関処理手段は、前記PN符合に従ってタップが配
    列されたSAWコリレータであることを特徴とするスペ
    クトラム拡散通信装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかの項記載のスペ
    クトラム拡散通信装置において、 前記出力手段は、前記PN符合1周期に相当する時間の
    間に前記相関処理手段から出力された前記相関波形のピ
    ーク位置に基づいて受信データをnビットのパラレル信
    号形式へ変換して出力する出力手段であることを特徴と
    するスペクトラム拡散通信装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜5のいずれかの項記載のスペ
    クトラム拡散通信装置において、 前記出力手段は、前記PN符合1チップに相当する時間
    間隔で前記相関処理手段から出力された前記相関波形の
    ピークに基づいて受信データをシリアル信号形式で出力
    する出力手段であることを特徴とするスペクトラム拡散
    通信装置。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかの項記載のスペ
    クトラム拡散通信装置において、 前記送信信号生成手段は、前記PN符合に応じた波形の
    特定の位相ずれを有する波形を前記送信データの内容と
    は無関係に常に合成し、前記nビットの送信データの各
    々のビットを前記特定の位相ずれを有する波形以外の波
    形と対応させることを特徴とし、 前記出力手段は、前記特定の位相ずれを有する波形によ
    る相関出力のピークを基準としてそれ以外の波形による
    相関出力を選別し、前記nビットの送信データの各々の
    ビットにおけるデータに対応する受信データを出力する
    出力手段であることを特徴とするスペクトラム拡散通信
    装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR970072739A (ko) * 1996-04-30 1997-11-07 스나오 다까또리 고속 통신용 스펙트럼 스프레드 통신 시스템
WO2000060788A1 (fr) * 1999-04-06 2000-10-12 Sharp Kabushiki Kaisha Emetteur pour communication a etalement de spectre

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR970072739A (ko) * 1996-04-30 1997-11-07 스나오 다까또리 고속 통신용 스펙트럼 스프레드 통신 시스템
WO2000060788A1 (fr) * 1999-04-06 2000-10-12 Sharp Kabushiki Kaisha Emetteur pour communication a etalement de spectre
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