JPH0992588A - シリコン単結晶基板 - Google Patents

シリコン単結晶基板

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JPH0992588A
JPH0992588A JP26610595A JP26610595A JPH0992588A JP H0992588 A JPH0992588 A JP H0992588A JP 26610595 A JP26610595 A JP 26610595A JP 26610595 A JP26610595 A JP 26610595A JP H0992588 A JPH0992588 A JP H0992588A
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Akio Tanigawa
明男 谷川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱処理による酸素析出およびサーマルドナー
の発生の少ないシリコン単結晶を提供する。 【構成】 シリコン結晶中の同位体Si28、Si29、S
30の組成比を、天然のものから10%以上ずれたもの
とし、Si29やSi30が結晶引き上げ時に固まりを作り
にくいものとする。その組成比の材料により基板を作製
する(a)か、あるいはその材料のエピタキシャル層を
有する基板を作製する(b)。 【効果】 Si29やSi30の固まりは酸素析出の核とな
る。Si29、Si30の固まりの密度が低くなったことに
より、酸素析出が抑制され、サマードナーの発生が抑え
られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体デバイスのサ
ブストレートとして用いられるシリコン単結晶基板に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイスのシリコン単結晶基板と
しては、特殊用途の場合を除き、引き上げ法により形成
されたいわゆるCZ基板が用いられる。引き上げ法には
通常石英(SiO2 )製の坩堝が使用されるため、CZ
基板には、酸素が1017〜1018/cm3 程度含まれ
る。この酸素は当初固溶状態で格子間に存在しているが
熱処理を経ることにより析出する。この酸素析出には析
出核となるものが必要である。
【0003】酸素を含むシリコン単結晶では、450℃
程度の熱処理によりサーマルドナー( thermal donor)
が発生し抵抗率が低下する。このサーマルドナーの発生
には酸素の析出が密接に関係しているものと考えられて
いる。而して、シリコン単結晶には、通常同位体が含ま
れており、濃縮などの特別の加工が加えられない限り、
その同位体比は、天然シリコンの同位体存在比のままで
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のシリコ
ン単結晶では、熱処理によって結晶中に酸素析出物が生
成されたり、サーマルドナーが生成されたりする現象が
あり、従来のシリコン単結晶基板を用いた半導体装置の
特性を制御しきれないという問題があり、また、素子の
特性のバラツキが大きくなるという問題があった。した
がって、この発明の目的とするところは、酸素析出の抑
制されたシリコン単結晶基板を提供しうるようにするこ
とである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明によるシリコン単結晶基板は、少なくともデ
バイスの形成される領域でのSi28の同位体Si29、S
30の組成比が天然のSiでの組成比から±10%以上
ずれており、かつ、Si28、Si29、Si30のいずれの
組成比も99%以下であることを特徴とするものであ
る。
【0006】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。本発明のシリコン単結晶基
板では、少なくともデバイス形成領域において、結晶中
の同位体Si29、Si30の存在比が天然での存在比から
±10%以上ずれている。天然のシリコン同位体存在比
は、Si28:Si29:Si30=92.23:4.67:
3.10であるので、 Si29の存在比:4.20%以下、または5.14%以
上 Si30の存在比:2.79%以下、または3.41%以
上 ということになる。本発明によるシリコン単結晶基板の
もう一つの満たすべき条件は、Si28、Si29、Si30
のいずれの存在比も99%以下になされていることであ
る。
【0007】本発明によるシリコン単結晶基板では、図
1(a)に示すように、基板全体が上記の同位体比に成
分比が調整されたSi基板1であるか、あるいは、図1
(b)に示すように、成分比が調整されないSi基板3
上に、上記の同位体比に成分比が調整されたSiエピタ
キシャル層2の結晶層を設けたものである。これらの成
分比が調整された基板ないし結晶は、周知の同位体分離
技術を用いて各同位体に分離後、所望の同位体比に調合
することにより、あるいは天然のシリコンより特定の同
位体を引き抜くことにより若しくは天然のシリコンに特
定の同位体を添加することにより形成することができ
る。
【0008】シリコン単結晶における酸素析出過程につ
いての研究において、本発明者は、特定の同位体比のシ
リコン単結晶において酸素が析出しやすいことを見いだ
した。したがって、この酸素を析出させやすい同位体比
のシリコンを避けることにより、酸素析出の抑制された
シリコン単結晶を得ることができる。
【0009】シリコン単結晶は主に液相から固相に徐冷
することで作られるが、その際にわずかに凝固点の高い
Si29やSi30が先に凝集して結晶中に微細な固まりを
作る。この質量数の僅かに異なる元素の固まりは酸素析
出の核となり得る。天然のシリコン同位体存在比は、上
述のように、Si28:Si29:Si30=92.23:
4.67:3.10であるが、この程度の存在比の場合
特に固まりが生じやすい。しかし、例えば、Si29とS
30を天然の半分以下とした、同位体存在比:Si28
Si29:Si30=96.5:2.0:1.5のシリコン
では、固まりは生じにくく、Si29とSi30はSi28
晶内に均等に分散される傾向にある。また、固まりが形
成されてもその大きさと密度は低く抑えられる。固まり
の大きさが小さい場合には酸素析出の核となる可能性は
低くなる。また、逆に、Si29、Si30の存在比を上げ
て、例えば、Si28:Si29=50:50、としたシリ
コンでは同位体は混じり合って固まりが形成されること
はない。
【0010】本願発明では、このようにシリコンの同位
体比を天然の比から変化させることで、析出核となり得
る同位体の固まりの大きさと密度を制御し、これにより
酸素析出物やサーマルドナーの発生を抑制している。而
して、特定の同位体の純度を大幅に上げようとすると、
純度に応じてコストが幾何級数的に上昇する。ところ
が、本発明者の実験によれば、高純度に純度を上げても
酸素析出物の観点からは、特別の効果は得られなかっ
た。よって、本発明においては、各同位体の純度を99
%以下に限定している。このような本発明のシリコン単
結晶基板を用いて半導体装置を製造する場合、欠陥の発
生を抑制して、半導体デバイスの製造歩留りを向上させ
ることができるとともに極めて均一な特性のデバイスを
得ることができる。
【0011】
【実施例】次に、本発明の実施例について説明する。 [第1の実施例]Si28に対するSi29とSi30の比を
天然の2倍に増加させた。すなわち、Si28:Si29
Si30=84.46:9.34:6.20の同位体比の
シリコン基板を得、これを電気炉で1000℃、16時
間、窒素雰囲気で熱処理した。図2は、熱処理後のSi
基板1の酸素析出状況を示す平面図である。同図に示さ
れるように、酸素析出物4は極めて少ない。
【0012】[比較例1]比較のために、天然の同位体
存在比のシリコン基板について同様の熱処理を行った。
図3は、熱処理後の、成分比が調整されないSi基板3
の酸素析出状況を示す平面図である。同図に示されるよ
うに、従来のSi基板では多くの酸素析出物4が認めら
れた。
【0013】[第2の実施例]Si28に対するSi29
Si30の比を天然の3分の1に減少させた。すなわち、
Si28:Si29:Si30=97.41:1.56:1.
03の同位体比のシリコン基板を得、電気炉で450
℃、30分、窒素雰囲気で熱処理した。熱処理後のサー
マルドナーの発生密度は計測装置の測定感度以下であっ
た。
【0014】[比較例2]比較のために、天然の同位体
存在比のシリコン基板について同様の熱処理を行ったと
ころ、サーマルドナーの発生密度は7×1015cm-3
あった。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によるシリ
コン単結晶基板は、結晶の引き上げ時にシリコン同位体
が固まりを作りにくい、あるいは固まりの大きさ、密度
が低くなる同位体比とするものであるので、熱処理によ
り発生する酸素析出やサーマルドナーを低く抑えること
ができる。したがって、本発明によれば、製造歩留りを
向上させることができるとともに半導体デバイスの特性
のバラツキを抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を説明するためのシリコン
単結晶基板の断面図。
【図2】本発明の実施例の酸素析出状況を示す平面図。
【図3】従来例の酸素析出状況を示す平面図。
【符号の説明】
1 成分比が調整されたSi基板 2 成分比が調整されたSiエピタキシャル層 3 成分比が調整されないSi基板 4 酸素析出物

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともデバイスの形成される領域で
    のSi28の同位体Si29、Si30の組成比が天然のSi
    での組成比から±10%以上ずれており、かつ、S
    28、Si29、Si30のいずれの組成比も99%以下で
    あることを特徴とするシリコン単結晶基板。
  2. 【請求項2】 請求項1において限定された組成比の材
    料からなるエピタキシャル層が、組成比の調整されてい
    ない単結晶シリコン基板上に形成されていることを特徴
    とするシリコン単結晶基板。
JP26610595A 1995-09-21 1995-09-21 シリコン単結晶基板 Expired - Lifetime JP2701809B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005142434A (ja) * 2003-11-07 2005-06-02 Shin Etsu Handotai Co Ltd シリコン単結晶ウェーハの製造方法及びシリコン単結晶ウェーハ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005142434A (ja) * 2003-11-07 2005-06-02 Shin Etsu Handotai Co Ltd シリコン単結晶ウェーハの製造方法及びシリコン単結晶ウェーハ
JP4529416B2 (ja) * 2003-11-07 2010-08-25 信越半導体株式会社 シリコン単結晶ウェーハの製造方法及びシリコン単結晶ウェーハ

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