JPH0990772A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH0990772A
JPH0990772A JP7242135A JP24213595A JPH0990772A JP H0990772 A JPH0990772 A JP H0990772A JP 7242135 A JP7242135 A JP 7242135A JP 24213595 A JP24213595 A JP 24213595A JP H0990772 A JPH0990772 A JP H0990772A
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image
image forming
forming apparatus
carrier
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Pending
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JP7242135A
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English (en)
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Nobuo Momotake
信男 百武
Yoshihiro Enomoto
嘉博 榎本
Tetsuya Fujita
哲也 藤田
Kazuhiro Yoshihara
和宏 吉原
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 装置の構成が複雑かつコスト高となることが
なく、温度や湿度等の環境が変動した場合でも、感光体
層の静電履歴現象が発生するのを確実に防止することが
可能な画像形成装置を提供することを目的とする。 【構成】 像担持体上に形成した現像像を、転写手段に
よって転写材上に転写することにより画像を形成する画
像形成装置において、上記像担持体と対向して帯電状態
にある画像形成部材が停止することによって、当該像担
持体の画像形成部材と対向する位置に誘起される電荷密
度を抑制する誘起電荷密度抑制手段を設けるように構成
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、感光体ドラム上に順
次色の異なる複数のトナー像を形成し、感光体ドラム上
に形成された複数のトナー像を、転写ドラム上に担持さ
れた転写材上に順次重ね合わせた状態で転写することに
よりカラー画像を形成する電子写真式複写機やプリンタ
等に好適な画像形成装置に関し、特に感光体ドラムに対
向して帯電状態にある画像形成部材が停止した場合に、
当該感光体ドラムに発生する静電履歴現象を防止可能と
した画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の転写ドラムを使用した画
像形成装置としては、感光体ドラム上に順次ブラック、
イエロー、マゼンタ、シアン等の色の異なる複数のトナ
ー像を形成し、この感光体ドラム上に形成された複数の
トナー像を、転写ドラム上に担持された転写用紙等の転
写材上に順次重ね合わせた状態で、転写コロトロンの帯
電によって転写することによりカラー画像を形成するよ
うに構成したものがある。そして、この画像形成装置で
は、転写ドラムに吸着された転写材上に所定数のトナー
像を多重に転写した後、この転写材を転写ドラムの表面
から剥離して、定着器により転写材上にトナー像を定着
するようになっている。
【0003】上記転写ドラム100としては、例えば、
図21に示すように、軸方向の両端部に配置される一対
のリング部材101、101と、これらのリング部材1
01、101を互いに連結するタイバープレート102
とを有する金属や合成樹脂等からなるドラム状の枠体1
03を備え、上記タイバープレート102にポリフッ化
ビニリデンやポリエチレンテレフタレート等の誘電体フ
ィルムからなる転写フィルム104の円周方向の先端部
を固定するとともに、両側端部をリング部材101、1
01の外周面に沿わせて枠体103に巻き付け、転写フ
ィルム104の円周方向の後端部をタイバープレート1
02に固定して中空円筒状に形成されている。なお、上
記転写フィルム104は、その先端部がネジ105によ
りタイバープレート102に固定されている。
【0004】また、上記転写フィルム104の後端部
は、次のようにしてタイバープレート102に固定され
ている。すなわち、上記転写フィルム104の後端部に
は、図22に示すように、その下面にウレタンスポンジ
106を介して後端プレート107が、接着等の手段に
より固着されており、転写フィルム104及びウレタン
スポンジ106には、平面略U字形状の逃げ部108が
形成されているとともに、当該逃げ部108に対応する
後端プレート107には、ネジ止め用の挿通孔109が
穿設されている。そして、上記上記転写フィルム104
の後端部は、後端プレート107のネジ止め用の挿通孔
109にネジ110を挿通し、このネジ110をタイバ
ープレート102に設けられた雌ネジに螺着することに
より、タイバープレート102に取付けられるようにな
っている。
【0005】しかし、上記画像形成装置の場合には、図
21に示すように、転写ドラム100を構成する枠体に
転写フィルム104を取り付ける際に、転写フィルム1
04の円周方向の先端部及び後端部をタイバープレート
102に固定するように構成されているため、タイバー
プレート102の取付け位置に高い位置精度が要求され
るとともに、転写フィルム104の円周方向の先端部及
び後端部をタイバープレート102にネジ105やネジ
110によって固定する必要があり、組み立て工程が繁
雑となってコスト高を招くという問題点があった。
【0006】そこで、かかる問題点を解決するために、
転写ドラム100を構成する枠体に転写フィルム104
を取り付ける際に、転写フィルム104の両側端部をリ
ング部材101、101の外周面に沿わせて枠体103
に巻き付けた状態で固定し、当該転写フィルム104の
円周方向の先端部及び後端部をタイバープレート102
に固定するのではなく、図23及び図24に示すよう
に、転写フィルム104の円周方向の先端部104aと
後端部104bとを互いに重ねた状態で両面テープ12
0にて接着して固定する方式が、最近は採用されてい
る。その際、上記転写フィルム104の接着部分は、感
光体ドラム上に形成されたトナー像の転写を良好に行う
ことができないため、当該転写フィルム104の接着部
分は、転写ドラム100の非画像領域、即ちタイバープ
レート102上に対応する位置に、当該タイバープレー
ト102上に間隙を介して位置するようになっている。
【0007】このように構成される転写ドラム100
は、転写フィルム104上のタイバープレート102を
除く位置に、転写材を巻き付けた状態で保持し、感光体
ドラムと対向する転写位置において、当該転写ドラム1
00の内面側から転写コロトロンにより転写フィルム1
04に対し転写帯電を施すことによって、感光体ドラム
上に順次形成されるトナー像を、転写ドラム100上に
保持された転写材に転写するようになっている。その結
果、上記転写ドラム100の転写フィルム104は、内
面側から転写コロトロンによる転写帯電を受けるととも
に、当該転写フィルム104の外面側は、感光体ドラム
と対向する転写位置から離れる際に剥離放電を受け、こ
の転写フィルム104の内面及び外面は、画像形成工程
が終了したときにはそれぞれ帯電した状態となってい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術の場合には、次のような問題点を有している。す
なわち、上記従来の画像形成装置の場合には、画像形成
工程が終了した後に、感光体ドラムと転写ドラム100
の帯電状態にある転写フィルム104とが接触した状態
で停止すると、感光体ドラムの感光体層がメモリー劣化
するという問題点が生じることが知られている(特開平
5−61368号公報)。
【0009】この感光体ドラムの感光体層におけるメモ
リー劣化は、次のような理由によって発生すると考えら
れる。上記転写ドラム100を構成する転写フィルム1
04は、上述したように、感光体ドラム上に形成された
トナー像を、当該転写ドラム100上に保持された転写
材に転写する際に、転写コロトロンによって内面側から
帯電を受けるとともに、転写フィルム104が感光体ド
ラムの転写位置から離れる際の剥離放電により外面側が
内面側と逆極性に帯電した状態となっている。この転写
ドラム100が停止したときの転写フィルム104の帯
電電位は、転写コロトロンによる転写プロセスの回数等
によって0〜1200Vにまでも達する。このように、
転写ドラム100の転写フィルム104が帯電したまま
の状態で感光体ドラムと接触して停止すると、感光体ド
ラムの転写フィルム104と接触した感光体層には、表
裏両面がそれぞれ逆極性に帯電した転写フィルムによっ
て電界が作用する。すると、上記感光体ドラムの有機光
導電体(OPC)等からなる感光体層には、図25に示
すように、作用する電界によって電荷発生層中に電荷を
輸送するキャリアのトラップ等が発生し、電界が作用す
る領域の感光体層の現像コントラストが広くなるとい
う、感光体層の静電履歴現象(メモリー劣化)が発生す
ると考えられる。そのため、上記の如く転写フィルム1
04が接触した感光体ドラムの感光体層は、他の領域と
現像特性が異なり、次に静電潜像を形成してこれを現像
し画像を形成する際に、他の領域と現像特性が異なるた
め、現像された画像に他の領域と濃度の異なる筋が現れ
るという画質上の問題点が発生する。
【0010】なお、上記転写ドラム100は、通常、画
像形成工程が終了した後であって停止する以前に、転写
フィルム104の表裏両面側から除電コロトロン対によ
って除電することにより、転写フィルム104の帯電量
を低下させることも行われているが、この除電コロトロ
ン対によっては、転写フィルム104の表面と裏面とで
帯電量にアンバランスが存在するため、転写フィルム1
04の両面を十分に除電することができず、感光体層の
静電履歴現象を効果的に防止することができない。
【0011】そこで、上記感光体ドラムの感光体層にお
ける静電履歴現象を解決し得る技術としては、前掲の特
開平5−61368号公報に開示されているものが既に
提案されている。この特開平5−61368号公報に係
る画像形成装置は、可視画像が形成される像担持体と、
シート状であってその先端と後端とを接続する重なり部
を備え、そして前記像担持体に対して当接して移動可能
な転写材担持部材とを備え、前記像担持体の可視画像を
前記転写材担持部材に担持し搬送される転写材へと転写
することによって画像を得る画像形成装置において、前
記転写材担持部材の移動位置を検出する検出部材を備
え、前記転写材担持部材は、前記検出部材から得られた
信号に基づいて前記転写材担持部材の重なり部が前記像
担持体との当接位置よりも前記転写材担持部材の移動方
向下流側に位置するようにして停止するように構成した
ものである。そして、上記特開平5−61368号公報
に係る画像形成装置は、転写材担持部材を、前記検出部
材から得られた信号に基づいて前記転写材担持部材の重
なり部が前記像担持体との当接位置よりも前記転写材担
持部材の移動方向下流側に位置するように停止させるこ
とにより、像担持体への帯電したシート状転写材担持部
材の接触を防ぎ、感光体層に静電履歴が発生するのを防
止するようにしたものである。
【0012】しかし、上記特開平5−61368号公報
に係る画像形成装置の場合には、温度や湿度等の環境変
化によって、シート状の転写材担持部材が熱膨張により
変形すると、転写材担持部材を特定の位置で停止させた
としても、シート状の転写材担持部材が感光体ドラムに
接触する場合が生じるため、感光体ドラムの静電履歴現
象を確実に防止することができないという問題点があっ
た。
【0013】また、かかる温度や湿度等の環境変動によ
るシート状の転写材担持部材の変形に起因する感光体ド
ラムの静電履歴現象を確実に防止するには、転写ドラム
のシート状転写材担持部材を感光体ドラムの表面から離
間させた状態で停止させるため、転写ドラムを感光体ド
ラムから離間させるリトラクト機構を用いることも考え
られるが、こうした場合には、装置の構成が複雑となる
とともにコスト高を招くという問題点が新たに生じる。
【0014】そこで、この発明は、上記従来技術の問題
点を解決するためになされたもので、その目的とすると
ころは、装置の構成が複雑かつコスト高となることがな
く、温度や湿度等の環境が変動した場合でも、感光体層
の静電履歴現象が発生するのを確実に防止することが可
能な画像形成装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項第1項
に係る画像形成装置は、像担持体上に形成した現像像
を、転写手段によって転写材上に転写することにより画
像を形成する画像形成装置において、上記像担持体と対
向して帯電状態にある画像形成部材が停止することによ
って、当該像担持体の画像形成部材と対向する位置に誘
起される電荷密度を抑制する誘起電荷密度抑制手段を設
けるように構成されている。
【0016】また、この発明の請求項第2項に係る画像
形成装置は、像担持体上に順次色の異なる複数のトナー
像を形成し、上記像担持体上に形成された複数のトナー
像を、転写材担持体上に担持された転写材に、当該転写
材担持体の内側に配置された転写手段の帯電によって順
次重ね合わせた状態で転写することにより画像を形成す
る画像形成装置において、上記像担持体と対向して帯電
状態にある転写材担持体が停止することによって、当該
像担持体の転写材担持体と対向する位置に誘起される電
荷密度を抑制する誘起電荷密度抑制手段を設けるように
構成されている。
【0017】さらに、この発明の請求項第3項に係る画
像形成装置は、請求項第2項記載の画像形成装置におい
て、前記像担持体の転写材担持体と対向する位置に誘起
される電荷密度を抑制する誘起電荷密度抑制手段が、画
像形成工程の終了後に、転写材担持体を一方の表面側か
ら除電する除電手段からなるように構成したものであ
る。
【0018】また、この発明の請求項第4項に係る画像
形成装置は、請求項第3項記載の画像形成装置におい
て、前記除電手段が、転写材担持体から転写材を剥離す
る位置に設けられた交流電圧が印加される除電コロトロ
ンからなるように構成したものである。
【0019】更にまた、この発明の請求項第5項に係る
画像形成装置は、請求項第2項記載の画像形成装置にお
いて、前記像担持体の転写材担持体と対向する位置に誘
起される電荷密度を抑制する誘起電荷密度抑制手段が、
転写材担持体を像担持体の表面に押圧する押圧部材を、
装置の停止時に、像担持体から離間させるリトラクト手
段からなるように構成されている。
【0020】また、この発明の請求項第6項に係る画像
形成装置は、請求項第2項記載の画像形成装置におい
て、前記像担持体の転写材担持体と対向する位置に誘起
される電荷密度を抑制する誘起電荷密度抑制手段が、転
写材担持体が像担持体と対向して停止する位置を、温度
及び湿度のうち少なくとも一方の検知結果に基づいて変
更する停止位置変更手段からなるように構成されてい
る。
【0021】さらに、この発明の請求項第7項に係る画
像形成装置は、請求項第2項記載の画像形成装置におい
て、前記像担持体の転写材担持体と対向する位置に誘起
される電荷密度を抑制する誘起電荷密度抑制手段が、転
写材担持体の像担持体と対向して停止する位置に相当す
る部分に対して、転写手段による帯電を禁止する帯電禁
止手段からなるように構成されている。
【0022】又さらに、この発明の請求項第8項に係る
画像形成装置は、請求項第7項記載の画像形成装置にお
いて、前記転写手段が転写帯電用のコロトロンからなる
ように構成されている。
【0023】さらに、この発明の請求項第9項に係る画
像形成装置は、請求項第7項記載の画像形成装置におい
て、前記転写手段が、導電性ブラシ及び導電性ロールの
いずれかからなるように構成されている。
【0024】又、この発明の請求項第10項に係る画像
形成装置は、請求項第7項記載の画像形成装置におい
て、前記転写手段が、表面側に位置する抵抗層と裏面側
に位置する導電層とを有する中間転写ロールからなり、
当該中間転写ロールの導電層にバイアス電圧を印加する
ことにより転写を行うように構成されている。
【0025】更に、この発明の請求項第11項に係る画
像形成装置は、請求項第1項記載の画像形成装置におい
て、前記像担持体と対向して帯電状態にある画像形成部
材がクリーニングブレードであり、像担持体の当該クリ
ーニングブレードと対向する位置に誘起される電荷密度
を抑制する誘起電荷密度抑制手段を設けるように構成さ
れている。
【0026】また、この発明の請求項第12項に係る画
像形成装置は、請求項第11項記載の画像形成装置にお
いて、前記像担持体のクリーニングブレードと対向する
位置に誘起される電荷密度を抑制する誘起電荷密度抑制
手段が、クリーニングブレードに堆積するトナーを除去
する除去手段からなるように構成されている。
【0027】さらに、この発明の請求項第13項に係る
画像形成装置は、像担持体上に順次色の異なる複数のト
ナー像を形成し、上記像担持体上に形成された複数のト
ナー像を、転写材担持体上に担持された転写材又は中間
転写体に、順次重ね合わせた状態で転写することにより
画像を形成する画像形成装置において、上記像担持体と
対向して帯電状態にある転写材担持体又は中間転写体が
停止することによって、当該像担持体の転写材担持体又
は中間転写体と対向する位置に誘起される電荷密度を抑
制する誘起電荷密度抑制手段を設け、当該誘起電荷密度
抑制手段が、装置の停止時に、転写材担持体又は中間転
写体を像担持体から離間させる離間手段からなるように
構成されている。
【0028】又さらに、この発明の請求項第14項に係
る画像形成装置は、請求項第1項又は第2項記載の画像
形成装置において、前記像担持体の画像形成部材又は転
写材担持体と対向する位置に誘起される電荷密度を抑制
する誘起電荷密度抑制手段が、像担持体に誘起される電
荷密度を、−2.7×10-14 〜5.0×10-14 C/
2 に抑制するように構成されている。
【0029】更に、この発明の請求項第15項に係る画
像形成装置は、像担持体上に順次色の異なる複数のトナ
ー像を形成し、上記像担持体上に形成された複数のトナ
ー像を、転写材担持体上に担持された転写材に、順次重
ね合わせた状態で転写することにより画像を形成する画
像形成装置において、上記転写材担持体は、軸方向の両
端部に配置される一対の円環状部材と、これらの円環状
部材を互いに連結する連結部材とを有するドラム状の枠
体を備え、当該ドラム状の枠体に転写フィルムを巻き付
けて構成され、この転写材担持体の像担持体と対向して
停止する位置が、当該転写材担持体の連結部材が像担持
体と転写材担持体の中心を結ぶ中心線よりも転写材担持
体の移動方向上流側に位置するように設定されている。
【0030】
【作用】この発明の請求項第1項に係る画像形成装置に
おいては、像担持体と対向して帯電状態にある画像形成
部材が停止することによって、当該像担持体の画像形成
部材と対向する位置に誘起される電荷密度を抑制する誘
起電荷密度抑制手段を設けるように構成されているの
で、誘起電荷密度抑制手段によって、像担持体の画像形
成部材と対向する位置に誘起される電荷密度を抑制する
ことにより、像担持体に電荷が誘起されることによって
発生する静電履歴現象を、装置の構成が複雑かつコスト
高となることなく、温度や湿度等の環境が変動した場合
でも、確実に防止することが可能となっている。
【0031】また、この発明の請求項第2項に係る画像
形成装置においては、像担持体と対向して帯電状態にあ
る転写材担持体が停止することによって、当該像担持体
の転写材担持体と対向する位置に誘起される電荷密度を
抑制する誘起電荷密度抑制手段を設けるように構成され
ているので、誘起電荷密度抑制手段によって、像担持体
の転写体担持体と対向する位置に誘起される電荷密度を
抑制することにより、像担持体に電荷が誘起されること
によって発生する静電履歴現象を、装置の構成が複雑か
つコスト高となることなく、温度や湿度等の環境が変動
した場合でも、確実に防止することが可能となってい
る。
【0032】さらに、この発明の請求項第3項に係る画
像形成装置においては、像担持体の転写材担持体と対向
する位置に誘起される電荷密度を抑制する誘起電荷密度
抑制手段が、画像形成工程の終了後に、転写材担持体を
一方の表面側から除電する除電手段からなるように構成
されているので、除電手段という簡単な構成によって、
像担持体の静電履歴現象を確実に防止することができ、
装置の構成が複雑かつコスト高となることがない。
【0033】また、この発明の請求項第4項に係る画像
形成装置においては、除電手段が、転写材担持体から転
写材を剥離する位置に設けられた交流電圧が印加される
除電コロトロンからなるように構成されているので、既
に設けられている除電コロトロンを誘起電荷密度抑制手
段として使用することにより、新たな部材を追加するこ
となく、像担持体の静電履歴現象を確実に防止すること
ができ、装置の構成が何ら複雑化することなく、しかも
コスト高を招くこともない。
【0034】更にまた、この発明の請求項第5項に係る
画像形成装置においては、像担持体の転写材担持体と対
向する位置に誘起される電荷密度を抑制する誘起電荷密
度抑制手段が、転写材担持体を像担持体の表面に押圧す
る押圧部材を、装置の停止時に、像担持体から離間させ
るリトラクト手段からなるように構成されているので、
押圧部材を像担持体から離間させるリトラクト手段とい
う簡単な構成によって、像担持体の静電履歴現象を確実
に防止することができる。
【0035】また、この発明の請求項第6項に係る画像
形成装置においては、像担持体の転写材担持体と対向す
る位置に誘起される電荷密度を抑制する誘起電荷密度抑
制手段が、転写材担持体が像担持体と対向して停止する
位置を、温度及び湿度のうち少なくとも一方の検知結果
に基づいて変更する停止位置変更手段からなるように構
成されているので、本発明者らが実験で確認しているよ
うに、温度や湿度等の環境によって、転写材担持体が像
担持体と対向して停止する位置によって、静電履歴現象
の発生の有無が異なるため、温度及び湿度のうち少なく
とも一方の検知結果に基づいて、転写材担持体が像担持
体と対向して停止する位置を変更することにより、静電
履歴現象の発生を、装置の構成が複雑かつコスト高とな
ることなく、温度や湿度等の環境が変動した場合でも、
確実に防止することが可能となっている。
【0036】さらに、この発明の請求項第7項に係る画
像形成装置においては、像担持体の転写材担持体と対向
する位置に誘起される電荷密度を抑制する誘起電荷密度
抑制手段が、転写材担持体の像担持体と対向して停止す
る位置に相当する部分に対して、転写手段による帯電を
禁止する帯電禁止手段からなるように構成されているの
で、帯電禁止手段によって、転写材担持体の像担持体と
対向して停止する位置に相当する部分に対して、転写手
段による帯電を禁止することにより、転写材担持体の像
担持体と対向する位置の帯電量そのものを低減すること
ができ、新たな部材を追加することなく、静電履歴現象
の発生を確実に防止することが可能となっている。
【0037】又、この発明の請求項第11項に係る画像
形成装置においては、像担持体と対向して帯電状態にあ
る画像形成部材がクリーニングブレードであり、像担持
体の当該クリーニングブレードと対向する位置に誘起さ
れる電荷密度を抑制する誘起電荷密度抑制手段を設ける
ように構成されているので、画像形成部材が転写材担持
体以外であっても、静電履歴現象が発生する虞れがある
場合には、この発明を適用することができる。
【0038】また、この発明の請求項第12項に係る画
像形成装置においては、像担持体のクリーニングブレー
ドと対向する位置に誘起される電荷密度を抑制する誘起
電荷密度抑制手段が、クリーニングブレードに堆積する
トナーを除去する除去手段からなるように構成されてい
るので、帯電したトナーがクリーニングブレードに堆積
することによって、静電履歴現象が発生するのを確実に
防止することができる。
【0039】さらに、この発明の請求項第13項に係る
画像形成装置においては、像担持体と対向して帯電状態
にある転写材担持体又は中間転写体が停止することによ
って、当該像担持体の転写材担持体又は中間転写体と対
向する位置に誘起される電荷密度を抑制する誘起電荷密
度抑制手段を設け、当該誘起電荷密度抑制手段が、装置
の停止時に、転写材担持体又は中間転写体を像担持体か
ら離間させる離間手段からなるように構成されているの
で、環境変動等があっても、静電履歴現象の発生を確実
に防止することができる。
【0040】又さらに、この発明の請求項第14項に係
る画像形成装置においては、像担持体の画像形成部材又
は転写材担持体と対向する位置に誘起される電荷密度を
抑制する誘起電荷密度抑制手段が、像担持体に誘起され
る電荷密度を、−2.7×10-14 〜5.0×10-14
C/m2 に抑制するように構成されているので、本発明
者らの実験によって明らかとなったように、環境変動等
があっても、静電履歴現象の発生を確実に防止すること
ができる。
【0041】更に、この発明の請求項第15項に係る画
像形成装置においては、転写材担持体は、軸方向の両端
部に配置される一対の円環状部材と、これらの円環状部
材を互いに連結する連結部材とを有するドラム状の枠体
を備え、当該ドラム状の枠体に転写フィルムを巻き付け
て構成され、この転写材担持体の像担持体と対向して停
止する位置が、当該転写材担持体の連結部材が像担持体
と転写材担持体の中心を結ぶ中心線よりも転写材担持体
の移動方向上流側に位置するように設定されているの
で、転写材担持体の像担持体と対向して停止する位置
を、当該転写材担持体の連結部材からずらすことによっ
て、像担持体の転写材担持体と対向する位置に誘起され
る電荷密度を抑制することができ、しかも、転写材担持
体の連結部材が像担持体と転写材担持体の中心を結ぶ中
心線よりも転写材担持体の移動方向上流側に位置するよ
うに設定することにより、1枚目の転写材の画像形成工
程を早期に開始することができ、画像形成の生産性を向
上することができる。
【0042】
【実施例】以下にこの発明を図示の実施例に基づいて説
明する。
【0043】図2はこの発明に係る画像形成装置の一実
施例としての多重転写方式のデジタルカラー画像形成装
置を示すものである。
【0044】図2において、1はデジタルカラー画像形
成装置の本体を示すものであり、このデジタルカラー画
像形成装置本体1内の上端部には、原稿2の画像を読み
取る画像読取装置3(Image Input Ter
minal)が配置されている。この画像読取装置3
は、プラテンガラス4上にプラテンカバー5によって押
圧された状態で載置された原稿2の画像を光源6によっ
て照明し、原稿2の反射光像を第1、第2の走査ミラー
7、8及び結像レンズ9を介してCCDセンサー10に
走査露光して、このCCDセンサー10によって原稿2
の色材反射光像を所定のドット密度(例えば、16ドッ
ト/mm)で読み取るように構成されている。
【0045】上記画像読取装置3によって読み取られた
原稿2の色材反射光像は、例えば、赤(R)、緑
(G)、青(B)(各8bit)の3色の原稿反射率デ
ータとして画像処理装置12(Image Proce
ssing System)に送られ、この画像処理装
置12では、原稿2の反射率データに対して、シェーデ
イング補正、位置ズレ補正、明度/色空間変換、ガンマ
補正、枠消し、色/移動編集等の所定の画像処理が施さ
れる。
【0046】そして、上記の如く画像処理装置12で所
定の画像処理が施された画像データは、黒(K)、イエ
ロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)(各8bi
t)の3色の原稿色材階調データに変換されてROS1
5(Raster Output Scanner)に
送られ、このROS15では、原稿色材階調データに応
じてレーザー光LBによる画像露光が行われる。
【0047】上記ROS15は、図2に示すように、半
導体レーザー16を原稿色材階調データ14に応じて変
調して、この半導体レーザー16からレーザー光LBを
階調データ14に応じて出射する。この半導体レーザー
16から出射されたレーザー光LBは、回転多面鏡17
によって偏向走査され、反射ミラー18を介して感光体
ドラム20上に走査露光される。
【0048】上記ROS15によってレーザー光LBが
走査露光される感光体ドラム20は、図示しない駆動手
段によって矢印方向に沿って所定の速度で回転駆動され
るようになっている。この感光体ドラム20の表面は、
予め帯電コロトロン21によって所定の電位に帯電され
た後、原稿色材階調データに応じてレーザー光LBが走
査露光されることによって静電潜像が形成される。上記
感光体ドラム20上に形成された静電潜像は、黒
(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン
(C)の4色の現像器22K、22Y、22M、22C
を備えたロータリー方式の現像装置22によって順次現
像され、所定の色のトナー像となる。
【0049】上記感光体ドラム20上に形成されたトナ
ー像は、当該感光体ドラム20に隣接して配置された転
写ドラム23上に保持された転写材としての転写用紙2
4上に、転写コロトロン25の帯電によって順次転写さ
れる。上記転写材24は、図2に示すように、画像形成
装置本体1内の下部に配置された複数の給紙カセット2
8、29、30から給紙ロール31によって給紙される
とともに、画像形成装置本体1外の側面に配置された手
差しトレイ38からも給紙可能となっており、給紙され
た転写材24は、搬送ローラ32及びレジストローラ3
2a、32bによって転写ドラム23の表面までそれぞ
れ搬送される。そして、上記転写材24は、吸着用のコ
ロトロンを兼ねる転写コロトロン25の帯電によって転
写ドラム23の表面に静電的に吸着された状態で、当該
転写ドラム23の表面に保持される。なお、上記手差し
トレイ38からは、定形外の転写用紙以外にオーバーヘ
ッドプロジェクター用の透明なOHPシート、あるいは
特殊なハガキ等の厚紙も給紙可能であり、OHPシート
等にも画像を形成することができるようになっている。
また、上記手差しトレイ38からは、片面に画像が形成
された転写材24を裏返しにして給紙することにより、
両面コピーが可能となっている。
【0050】また、上記感光体ドラム20上から所定の
色数のトナー像が転写された転写材24は、剥離コロト
ロン34の帯電によって転写ドラム23の表面から剥離
された後、定着器35へ搬送され、この定着器35によ
って熱及び圧力によってトナー像が転写材24上に定着
され、排紙トレイ36上に排出されてカラー画像の形成
工程が終了する。
【0051】なお、図2中、37は転写ドラム23の表
裏両面の除電を行うための除電コロトロン対を示してい
る。
【0052】図3は上記多重転写方式のデジタルカラー
画像形成装置の画像形成部を示す構成図である。
【0053】図3において、20は上記感光体ドラムを
示すものであり、この感光体ドラム20は、図示しない
駆動手段によって矢印方向に沿って所定の速度で回転駆
動されるようになっており、当該感光体ドラム20とし
ては、例えば、有機光導電体(OPC)等からなる感光
体層を表面に形成したものが用いられる。上記感光体ド
ラム20の転写位置には、当該感光体ドラム20の表面
と転写材24の厚さ(90〜100μm)程度の間隙を
介して、転写材担持体としての転写ドラム23が非接触
状態で近接配設されている。上記転写ドラム23は、図
示しない駆動機構によって感光体ドラム20の周速と同
一の速度で回転駆動されるようになっている。この転写
ドラム23は、図4に示すように、軸方向の両端部に配
置される一対の円環状部材としてのリング部材40、4
0と、これらのリング部材40、40を互いに連結する
連結部材としてのタイバープレート41とを有するドラ
ム状の枠体を備え、厚さ150μmのポリフッ化ビニリ
デン(PVdF)等の誘電体フィルムからなる転写フィ
ルム42の両側端部をリング部材40、40の外周面に
沿わせて枠体に巻き付けた状態で両面テープによる接着
等により固定し、当該転写フィルム42の円周方向の先
端部42a及び後端部42aとを図5に示すように互い
に重ねた状態で両面テープ43にて接着することによ
り、中空円筒状に形成されている。その際、上記転写フ
ィルム42の接着部分は、感光体ドラム20上に形成さ
れたトナー像の転写を良好に行うことができないため、
当該転写フィルム42の接着部分は、転写ドラム23の
非画像領域、即ちタイバープレート41上に対応する位
置に、当該タイバープレート41上に間隙を介して位置
するように設定されている。
【0054】上記転写ドラム23には、上述したよう
に、複数の給紙カセット28、29、30のうちいずれ
かのカセットから転写材24が供給され、この転写材2
4は、レジストロール32a、32bによって所定のタ
イミングで転写ドラム23の転写位置へと搬送されると
ともに、転写ドラム23の裏面側から転写用のコロトロ
ン25による帯電を受け、転写ドラム23の転写フィル
ム42上に静電的に吸着される。この転写ドラム23上
に吸着された転写材24には、感光体ドラム20上に順
次形成される黒(K)、イエロー(Y)、マゼンタ
(M)、シアン(C)のトナー像が、転写コロトロン2
5の帯電によって順次転写される。
【0055】そして、上記感光体ドラム20から所定の
色数のトナー像が転写された転写材24は、剥離コロト
ロン34によって除電されるとともに、剥離装置44の
フィンガー50及び内押しロール51による転写フィル
ム42の変形によって転写ドラム23の表面から剥離さ
れた後、搬送ガイド45を介して定着器35に搬送され
て、この定着器35の定着ローラ35a及び圧力ローラ
35bによってトナー像が熱及び圧力により転写材24
上に定着され、フューザ出口ロール46によって装置外
部の排紙トレイ36上に排出される。
【0056】なお、この実施例に係るデジタルカラー画
像形成装置では、葉書のような比較的厚い転写材24に
も画像の形成が可能なように、レジストロール32aの
下流側には、図3に示すように、比較的厚い転写材24
に対して転写フィルム42への巻き付きを容易とするカ
ールロール52が配置されている。このカールロール5
2は、転写材24の表面側に位置する直径の大きな弾性
ロール52aと、転写材24の裏面側に位置する直径の
小さな金属製ロール52bとから構成されている。ま
た、上記カールロール52は、普通の転写用紙に対して
はカールを付与する必要がないため、弾性ロール52a
は、金属ロール52bから離間した位置にリトラクト可
能となっている。
【0057】また、この実施例では、定着器35を通過
して定着処理が施された転写材24に対して、カールを
矯正して平坦な状態に戻すため、フューザ出口ロール4
6としてカール解除ロールが使用されている。このカー
ル解除ロール46は、転写材24の表面側に位置する直
径の小さなロール46aと、転写材24の裏面側に位置
する直径の大きなロール46bとから構成されている。
【0058】さらに、上記の如く構成されるデジタルカ
ラー画像形成装置では、図3に示す如く、転写ドラム2
3の内部に、当該転写ドラム23の円周方向における表
面を2つの領域に分割するための基準信号を発生する基
準信号発生装置55が設けられている。この基準信号発
生装置55は、転写ドラム23に一体的に取付けられ、
当該転写ドラム23とともに回転する半月状のスリット
56を有するスリット板57と、このスリット板57の
スリット56を光学的に検出して基準信号を発生するた
めの光学センサー58とから構成されている。そして、
この基準信号発生装置55からは、図1に示すように、
転写ドラム23が半回転(180度回転)する度に、ハ
イ又はローとなる基準信号(TR0信号)が出力される
ようになっている。
【0059】なお、図3中、47は転写ドラム23の表
面をクリーニングするクリーニングブラシを示してお
り、このクリーニングブラシ47は、通常は転写ドラム
23の表面から離間していて、所定のタイミングで転写
ドラム23の表面に接触して回転し、転写ドラム23の
表面をクリーニングするようになっている。
【0060】ところで、この実施例に係るデジタルカラ
ー画像形成装置では、像担持体と対向して帯電状態にあ
る転写材担持体が停止することによって、当該像担持体
の転写材担持体と対向する位置に誘起される電荷密度を
抑制する誘起電荷密度抑制手段を設けるように構成され
ている。
【0061】まず、本発明者らは、図2及び図3に示す
デジタルカラー画像形成装置を試作し、誘起電荷密度抑
制手段を適用する前の状態で、カラー画像の形成工程が
終了した時点で感光体ドラム20と転写ドラム23が停
止した際、当該感光体ドラム20に対向して転写ドラム
23が停止する位置を、転写ドラム23のタイバープレ
ート41上に設定した場合と、タイバープレート41以
外の転写フィルム42面に設定した場合に、高温高湿
(例えば、温度28℃、湿度85%以上)環境下及び低
温低湿(例えば、温度10℃、湿度30%以下)環境下
で、感光体ドラム20の感光体層に静電履歴現象が発生
する状況を確認する実験を行った。
【0062】なお、剥離コロトロン34には、5.0K
V、RMS(実効値)の交流電圧を印加し、除電コロト
ロン対37には、外側のコロトロンに4.0KV、RM
S(実効値)の交流電圧と11V直流電圧を重畳して印
加し、内側のコロトロンに4.4KV、RMS(実効
値)の交流電圧のみを印加した。
【0063】図6は上記実験の結果を示すものである。
この図6から明らかなように、低温低湿環境下におい
て、転写ドラム23をタイバープレート41上で停止さ
せた場合には、感光体ドラム20の感光体層に静電履歴
現象が発生しなかったのに対し、転写ドラム23をタイ
バープレート41以外の転写フィルム42面で停止させ
た場合には、感光体層の静電履歴現象が発生した。これ
に対して、高温高湿環境下において、転写ドラム23を
タイバープレート41以外の転写フィルム42面で停止
させた場合には、感光体層の静電履歴現象が発生しなか
ったのに対し、転写ドラム23をタイバープレート41
上で停止させた場合には、感光体層の静電履歴現象が発
生した。
【0064】このように、上記デジタルカラー画像形成
装置において誘起電荷密度抑制手段を適用する前の状態
でも、感光体ドラム20の感光体層に静電履歴現象が発
生したり発生しなかったりするのは、次の理由によると
考えられる。低温低湿環境下において、転写ドラム23
をタイバープレート41上で停止させた場合に、感光体
層に静電履歴現象が発生しなかったのは、本来、転写ド
ラム23のタイバープレート41上には転写材24が存
在しないため、転写ドラム23のタイバープレート41
が転写位置を通過する際には、通常、転写コロトロン2
5を作用させないように構成されている。よって、転写
ドラム23のタイバープレート41に相当する領域は、
転写コロトロン25によって帯電されていないため、転
写ドラム23をタイバープレート41上で停止させた場
合には、感光体ドラム20の感光体層に電界が作用しな
いか作用しても非常に弱く、感光体層に静電履歴現象が
発生しないと考えられる。一方、低温低湿環境下におい
て、転写ドラム23を転写フィルム42面で停止させた
場合に、感光体層の静電履歴現象が発生するのは、転写
ドラム23の転写フィルム42面は、感光体ドラム20
上に形成されたトナー像を転写するために、転写コロト
ロン25による帯電を受けて、画像形成工程の終了後に
は帯電電圧が0〜1200Vにも達し、その後通常の除
電処理を施しても完全に除電することは不可能で、転写
フィルム42面は帯電した状態にあり、低温低湿環境下
においては、転写フィルム42の抵抗値も高いので、電
荷が逃げずに帯電したままの状態にあるためと考えられ
る。
【0065】これに対して、高温高湿環境下において、
転写ドラム23を転写フィルム42面で停止させた場合
に、感光体層の静電履歴現象が発生しないのは、高温高
湿環境下においては、転写フィルム42の抵抗値が相対
的に低くなっているため、帯電状態にある転写フィルム
42の電荷が周囲に逃げ、転写フィルム42面の帯電量
が低下しているためと考えられる。一方、高温高湿環境
下において、転写ドラム23をタイバープレート41上
で停止させた場合に、感光体層に静電履歴現象が発生し
てしまうのは、転写ドラム23のタイバープレート41
部分は上述したように転写コロトロン25による帯電を
受けないが、高温高湿環境下においては、転写フィルム
42の抵抗値が相対的に低くなっているため、転写フィ
ルム42の表面から電荷が移動してきて、転写フィルム
42の端部に電荷が集中し易く、感光体層に静電履歴現
象が発生すると考えられる。
【0066】上記のごとき理由により、誘起電荷密度抑
制手段を適用する前のデジタルカラー画像形成装置にお
いて、温度や湿度等の環境及び転写ドラム23の停止位
置の相違によって、感光体ドラム20の感光体層に静電
履歴現象が発生したり発生しなかったりするため、感光
体ドラム20の感光体層に静電履歴現象が発生する原因
は、感光体ドラム20と対向した状態で停止する転写ド
ラム23の転写フィルム42そのものの帯電量によると
考えられる。
【0067】そこで、次に本発明者らは、感光体ドラム
の感光体層の静電履歴現象が発生する原因は、転写ドラ
ムの転写フィルムが帯電することにより、感光体層に作
用する電界の強度にあると考え、感光体層の静電履歴現
象が発生するための条件を明らかにするため、転写フィ
ルムの帯電量を変化させた場合に、感光体層に誘起され
る電荷量と感光体層の静電履歴現象による筋の発生との
関係を調べる実験を行った。
【0068】その際、上記感光体ドラム20の感光体層
に誘起される電荷量は、次のようにして得られた式によ
り計算によって求めた。
【0069】すなわち、感光体ドラム20の感光体層と
転写ドラム23の帯電した転写フィルム42とが対向し
て停止した状態は、図7に示すように、複数のコンデン
サを直列に接続したものと近似することができる。ここ
で、CPRは感光体ドラム20の感光体層の静電容量、C
GAP は感光体ドラム20の感光体層と転写ドラム23と
の間に位置する空気層の静電容量、CFILMは転写ドラム
23の転写フィルム42の静電容量、CS は転写ドラム
23の転写フィルム42の背面側に配設されている接地
された金属製部材との間に存在する浮遊静電容量を、そ
れぞれ示すものである。
【0070】また、一般に、コンデンサの両端の電圧V
は、周知のごとく、コンデンサの電極に蓄えられる電荷
量Qを、コンデンサの静電容量Cで割った値V=Q/C
として与えられる。さらに、互いに対向する1対の平行
平板からなるコンデンサの静電容量Cは、C=ε・S/
dで与えられる。ここで、εは電極間に存在する物質の
誘電率、Sは電極の面積、dは電極間の距離をそれぞれ
示すものである。したがって、コンデンサの両端の電圧
Vは、V=(d・Q)/(ε・S)=(d・σ)/εと
表すことができる。なお、Q/Sを電荷密度σとおい
た。
【0071】いま、上記転写ドラム23の転写フィルム
42における表面側(感光体ドラム20側)の帯電電荷
量をQ2 、裏面側の帯電電荷をQ1 とすると、転写フィ
ルム42の表面側に電荷Q2 のみが存在する場合に、当
該電荷Q2 によってコンデンサに誘起される電荷量をQ
20とすると、両端の電圧は共に接地されており、0Vで
あるから、 Q2 (1/CPR+1/CGAP )+Q20(1/CPR+1/CGAP +1/CFILM+ 1/CS )=0 (1) が成り立つ。この(1)式より、電荷Q2 によってコン
デンサに誘起される電荷量Q20は、 Q20=−Q2 (DPR+DGAP )/DT (2) で与えられる。ここで、DPR=1/CPR、DGAP =1/
GAP 、DT =1/CPR+1/CGAP +1/CFILM+1
/CS である。
【0072】また、上記転写ドラム23の転写フィルム
42の裏面側に電荷Q1 のみが存在する場合に、当該電
荷Q1 によって各コンデンサに誘起される電荷量をQ10
とすると、両端の電圧は共に接地されており、0Vであ
るから、 Q1 (1/CPR+1/CGAP +1/CFILM)+Q10(1/CPR+1/CGAP + 1/CFILM+1/CS )=0 (3) が成り立つ。この(3)式より、電荷Q1 によって各コ
ンデンサに誘起される電荷量Q10は、 Q10=−Q1 (DPR+DGAP +DFILM)/DT (4) で与えられる。ここで、DFILM=1/CFILMである。
【0073】これらの式(2)と式(4)とを合わせ
て、感光体ドラム20と転写ドラム23との間の間隙に
作用する電界EGAP は、Q=Q10+Q20として、 EGAP =Q/ε0 =(1/ε0 )・{Q1 +Q2 −Q1 (DPR+DGAP +DFILM)/DT −Q2 (DPR+DGAP )/DT } =(1/ε0 )・{Q1 ・DS /DT +Q2 (DS +DFILM)/DT } =(1/ε0 )・{(DS /DT )(Q1 +Q2 ) +(DFILM/DT )Q2 } (5) で与えられる。この電界EGAP をDS を横軸にとってグ
ラフに表すと、図8に示すようになる。
【0074】このように、帯電した転写フィルム42に
よって感光体ドラム20の感光体層と対向する間隙に形
成される電界EGAP は、転写フィルム42の表面側及び
裏面側の電荷量の和(Q1 +Q2 )と、転写フィルム4
2の表面側の電荷量Q2 に依存することがわかる。した
がって、転写フィルム42の表面側及び裏面側の電荷量
の和(Q1 +Q2 )をゼロに近づけ、しかも転写フィル
ム42の表面側の電荷量Q2 を小さくすれば、感光体ド
ラム20の感光体層に作用する電界が小さくなり、感光
体層の静電履歴現象の防止に効果があることがわかる。
【0075】本発明者らは、図2及び図3に示す装置を
試作し、転写フィルム42の表面の電荷量がQ2 、裏面
の電荷量がQ1 のとき、感光体ドラム20の感光体層に
誘起される電荷量Q10、Q20を式(2)及び式(4)に
より求めて、これらの電荷量Q10、Q20と感光体層の静
電履歴現象に基づく画像筋の発生との関係を求める実験
を行った。
【0076】図9(a)(b)は上記実験の結果及び実
験の条件を示すものである。
【0077】その結果、図9(a)に示すように、感光
体ドラム20に誘起される電荷密度が、−2.7×10
-14 〜5.0×10-14 C/m2 の範囲であれば、感光
体層の静電履歴現象による筋の発生はなく、基本的に感
光体ドラム20と転写ドラム23の転写フィルム42の
接触あるいは非接触が重要なのではなく、この感光体層
に誘起される電荷量Q10、Q20を小さく抑制すれば、感
光体層の静電履歴現象を防止することができることがわ
かった。尚、実験の条件は、図9(b)に示すように、
PVdFフィルムに電極を貼り、この電極にバイアス電
圧を印加して放置した時の感光体の履歴現象に伴う筋発
生の有無をテストしたものであり、バイアス電圧を4時
間印加した後の筋の発生を評価したものである。
【0078】そこで、この実施例では、前記誘起電荷密
度抑制手段として、画像形成工程の終了後に、転写材担
持体を一方の表面側から除電する除電手段を用いるよう
に構成されており、当該除電手段の具体的な例として
は、転写材担持体から転写材を剥離する位置に設けられ
た交流電圧が印加される剥離用のコロトロンが用いられ
る。
【0079】すなわち、感光体層に誘起される電荷密度
を小さくするためには、式(5)から明らかなように、
転写フィルム42の表面側及び裏面側の帯電量の和(Q
1 +Q2 )をゼロに近づけ、しかも転写フィルム42の
表面側の帯電量Q2 を小さくすれば良いことがわかる。
そのためには、まず、転写ドラム23の転写フィルム4
2の除電性能を上げる必要があり、転写材24を剥離し
た後に設けられた除電コロトロン対37の出力をアップ
することが考えられる。しかし、各用紙の種類やコピー
量等により、感光体ドラム20の停止時に感光体層に誘
起される電荷密度を一定値以下にするには、残留表面電
荷(|Q1 |+|Q2 |)そのものを小さくすることよ
りも、転写フィルム42の表面側と裏面側の電荷量Q1
とQ2 の差を一定値以下にすることが必要であり、結果
的に除電コロトロン対37では困難であった。
【0080】この理由は、除電コロトロン対37によっ
て転写フィルム42を除電する場合、両コロトロンと転
写フィルム42との電位で作られる電界強度によって一
定の電位となるように除電されるので、転写フィルム4
2の表面側と裏面側の電荷量Q1 とQ2 の差がそのまま
残ってしまうためである。そのため、この実施例では、
転写フィルム42のクリーニングサイクルの後に剥離部
の剥離コロトロン34による除電作用により、フロート
状態にある転写フィルム42が0V近傍(表裏の絶対値
の電荷量の差が小さい)となるように構成したものであ
る。
【0081】すなわち、この実施例では、図1に示すよ
うに、転写ドラム23上の転写材24にシアン色のトナ
ー像を転写した後、転写ドラム23のクリーニングを行
うため、転写ドラム23を更に複数回回転させるととも
に、転写コロトロン25を転写ドラム23の1回転分だ
け余分にON状態とし、かつ、剥離コロトロン34及び
除電コロトロン対37をもON状態として、転写ドラム
23の除電を行うように構成されている。そして、さら
にサイクルアウト時に、転写ドラム23を1回転多く回
転し、その際には剥離コロトロン34の交流電圧のみを
印加して、転写ドラム23の転写フィルム42を除電し
てから停止させるように構成されている。
【0082】以上の構成において、この実施例に係るデ
ジタルカラー画像形成装置では、次のようにして、像担
持体に電荷が誘起されることによって発生する静電履歴
現象を、装置の構成が複雑かつコスト高となることな
く、温度や湿度等の環境が変動した場合でも、確実に防
止することが可能となっている。すなわち、この実施例
に係るデジタルカラー画像形成装置では、図3に示すよ
うに、感光体ドラム20上に順次形成された黒(K)、
イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)のトナ
ー像が、転写ドラム23上に吸着された転写材24に、
当該転写ドラム23の回転に伴って順次多重転写された
後、この所定の色数のトナー像が転写された転写材24
は、剥離装置44によって転写ドラム23の表面から剥
離され、定着器35による定着処理が行われ、カラー画
像が形成される。このカラー画像形成工程の終了時にお
いて、上記転写ドラム23の転写フィルム42は、転写
工程において転写コロトロン25による複数回の帯電を
受けているため、表裏両面が帯電したままの状態となっ
ている。
【0083】その際、上記の如く、感光体ドラム20上
に順次形成された複数のトナー像の転写工程が終了し、
所定の色数のトナー像が転写された転写材24が剥離装
置44によって転写ドラム23の表面から剥離される動
作に同期して、転写ドラム23の表面には、剥離コロト
ロン34に直流電圧が重畳された交流電圧を印加して剥
離放電させることにより、転写材24と転写ドラム23
の転写フィルム42との静電吸着力を弱めるようになっ
ている。また、引き続き、上記転写ドラム23の転写フ
ィルム42は、除電コロトロン対37による除電を受け
るとともに、クリーニング処理及び均一に除電するため
に転写コロトロン25による帯電、剥離コロトロン34
による交流除電、及び除電コロトロン対37による交流
除電を受ける。その結果、上記転写ドラム23の転写フ
ィルム42は、表裏両面の電荷量が低減するものの、表
裏両面の電荷量の差は、以前として残ったままの状態と
なっている。
【0084】そこで、この実施例では、図1に示すよう
に、上記デジタルカラー画像形成装置のサイクルアウト
時に、転写ドラム23を更に1回転多く回転させ、剥離
コロトロン34に交流電圧のみを印加して、転写ドラム
23の転写フィルム42を除電してから停止させるよう
になっている。
【0085】そのため、上記転写ドラム23の転写フィ
ルム42は、表面側のみからの剥離コロトロン34によ
る交流放電によって、表裏両面の電荷量を低減させると
ともに、表裏両面の電荷量の差も小さくすることができ
る。
【0086】このように、上記実施例に係るデジタルカ
ラー画像形成装置においては、感光体ドラム20と対向
して帯電状態にある転写ドラム23の転写フィルム42
が停止することによって、当該感光体ドラム20の転写
ドラム23と対向する位置に誘起される電荷密度を抑制
する誘起電荷密度抑制手段を設けるように構成されてい
るので、誘起電荷密度抑制手段によって、感光体ドラム
20の転写フィルム42と対向する位置に誘起される電
荷密度を抑制することにより、感光体ドラム20に電荷
が誘起されることによって発生する静電履歴現象を、装
置の構成が複雑かつコスト高となることなく、温度や湿
度等の環境が変動した場合でも、確実に防止することが
可能となっている。
【0087】また、この実施例では、上記誘起電荷密度
抑制手段として、画像形成工程の終了後に、転写ドラム
23の転写フィルム42を表面側から除電する剥離コロ
トロン34を用いるように構成されているので、従来か
らある剥離コロトロン34を使用することによって、部
品点数の増加を伴うことなく、感光体ドラム20の静電
履歴現象を確実に防止することができ、装置の構成が何
ら複雑化することなく、しかもコスト高を招くこともな
い。
【0088】本発明者らは、上記実施例の効果を確認す
るため、図2及び図3に示すデジタルカラー画像形成装
置を試作し、当該装置のサイクルアウト時に、転写ドラ
ム23を更に1回転多く回転させ、剥離コロトロン34
に5.0KV、RMS(実効値)、600Hzの交流電
圧のみを印加して、転写ドラム23の転写フィルム42
を除電してから、転写ドラム23のタイバープレート4
1上及び転写フィルム42面で停止させた場合に、感光
体ドラム20の感光体層に誘起される電荷量Q 10+Q20
を測定する実験を、高温高湿環境下(Aゾーン)及び低
温低湿環境下(Cゾーン)においてそれぞれ行った。
【0089】図10は上記実験の結果を示すものであ
る。
【0090】この図から明らかなように、装置のサイク
ルアウト時に、剥離コロトロン34に5.0KV、RM
S(実効値)、600Hzの交流電圧のみを印加して、
転写ドラム23の転写フィルム42を除電してから、転
写ドラム23のタイバープレート41上及び転写フィル
ム42面で停止させた場合には、感光体ドラム20の感
光体層に誘起される電荷量Q10+Q20が、正極性側及び
負極性側ともに、感光体層の静電履歴現象による筋が発
生しない−2.7×10-14 〜5.0×10-1 4 C/m
2 の範囲内に抑制することができ、感光体層の静電履歴
現象を防止することができることがわかる。
【0091】実施例2 図11及び図12はこの発明の実施例2を示すものであ
り、前記実施例と同一の部分には同一の符号を付して説
明すると、この実施例では、前記像担持体の転写材担持
体と対向する位置に誘起される電荷密度を抑制する誘起
電荷密度抑制手段が、転写材担持体を像担持体の表面に
押圧する押圧部材を、装置の停止時に、像担持体から離
間させるリトラクト手段からなるように構成されてい
る。
【0092】すなわち、この実施例では、感光体ドラム
20と転写ドラム23の転写フィルム42との間隙が、
温度変化等によって転写フィルム42が熱膨張しても、
当該転写フィルム42が感光体ドラム20の表面に接触
することがなく、感光体層の静電履歴現象が発生しない
大きさに設定されている。
【0093】また、この実施例では、図11及び図12
に示すように、感光体ドラム20上に形成されたトナー
像を、転写ドラム23上に保持された転写材24に転写
コロトロン25の転写帯電によって転写する際に、当該
転写コロトロン25の転写帯電を転写領域に集中させる
とともに、転写ドラム23上に保持された転写材24を
感光体ドラム20に確実に接触させるために、転写ドラ
ム23の転写フィルム42の裏面側には、転写フィルム
42を転写材24を介して感光体ドラム20に押圧する
合成樹脂製のフィルムからなる転写バッフル60が、配
設されている。
【0094】さらに、この実施例では、上記転写バッフ
ル60を図示しないソレノイドによって、転写フィルム
42を感光体ドラム20に押圧する位置と、転写フィル
ム42から離間する位置とに、リトラクト可能となって
おり、当該転写バッフル60を画像形成開始ボタンが押
されてから例えば0.5sec後に、転写フィルム42
を感光体ドラム20に押圧する位置に移動させるととも
に、感光体ドラム20の回転が停止したときに、転写フ
ィルム42から離間する位置に移動させるようになって
いる。
【0095】このように、上記実施例2では、感光体ド
ラム20の転写ドラム23と対向する位置に誘起される
電荷密度を抑制する誘起電荷密度抑制手段が、転写ドラ
ム23の転写フィルム42を感光体ドラム20の表面に
押圧する転写バッフル60を、装置の停止時に、感光体
ドラム20から離間させるリトラクト手段からなるよう
に構成されているので、転写バッフル60を感光体ドラ
ム20から離間させるリトラクト手段という簡単な構成
によって、感光体ドラム20の静電履歴現象を確実に防
止することができる。
【0096】その他の構成及び作用は、前記実施例1と
同様であるので、その説明を省略する。
【0097】実施例3 図13はこの発明の実施例3を示すものであり、前記実
施例1と同一の部分には同一の符号を付して説明する
と、この実施例3では、前記像担持体の転写材担持体と
対向する位置に誘起される電荷密度を抑制する誘起電荷
密度抑制手段が、転写材担持体が像担持体と対向して停
止する位置を、温度及び湿度のうち少なくとも一方の検
知結果に基づいて変更する停止位置変更手段からなるよ
うに構成されている。
【0098】すなわち、この実施例では、図13に示す
ように、温度及び湿度を検知する温度センサー61及び
湿度センサー62が機内に設けられており、これらの温
度センサー61及び湿度センサー62の検知結果に基づ
いて、転写ドラム23の停止位置を変更するようになっ
ている。
【0099】さらに説明すると、前述したように、本発
明者らの実験によれば、カラー画像の形成工程が終了し
た時点で感光体ドラム20と転写ドラム23が停止した
際、当該感光体ドラム20に対向して転写ドラム23が
停止する位置を、図13に示すように転写ドラム23の
タイバープレート41上に設定した場合と、タイバープ
レート41以外の転写フィルム42面に設定した場合
に、高温高湿環境下及び低温低湿環境下で、感光体ドラ
ム20の感光体層に静電履歴現象が発生する状況を確認
したところ、高温高湿環境下及び低温低湿環境下におい
て、感光体ドラム20に対向して転写ドラム23が停止
する位置によっては、感光体ドラム20の感光体層に静
電履歴現象が発生しない組み合わせが存在することが明
らかとなった。
【0100】つまり、図13に示すように、低温低湿環
境下においては、転写ドラム23をタイバープレート4
1上で停止させれば、感光体ドラム20の感光体層に静
電履歴現象が発生せず、しかも、高温高湿環境下におい
ては、転写ドラム23をタイバープレート41以外の転
写フィルム42面で停止させれば、感光体層にやはり静
電履歴現象が発生しないことがわかった。
【0101】そこで、この実施例では、上記温度センサ
ー及び湿度センサーの検知結果に基づいて、低温低湿環
境下においては、転写ドラム23をタイバープレート4
1上で停止させ、高温高湿環境下においては、転写ドラ
ム23をタイバープレート41以外の転写フィルム42
面で停止させるように構成されている。
【0102】このように、上記実施例3では、感光体ド
ラム20の転写ドラム23と対向する位置に誘起される
電荷密度を抑制する誘起電荷密度抑制手段が、転写ドラ
ム23が感光体ドラム20と対向して停止する位置を、
温度及び湿度のうち少なくとも一方の検知結果に基づい
て変更する停止位置変更手段からなるように構成されて
いるので、本発明者らが実験で確認しているように、温
度や湿度等の環境によって、転写ドラム23が感光体ド
ラム20と対向して停止する位置によって、静電履歴現
象の発生の有無が異なるため、温度及び湿度のうち少な
くとも一方の検知結果に基づいて、転写ドラム23が感
光体ドラム20と対向して停止する位置を変更すること
により、静電履歴現象の発生を、装置の構成が複雑かつ
コスト高となることなく、温度や湿度等の環境が変動し
た場合でも、確実に防止することが可能となっている。
【0103】その他の構成及び作用は、前記実施例1と
同様であるので、その説明を省略する。
【0104】実施例4 図14はこの発明の実施例4を示すものであり、前記実
施例と同一の部分には同一の符号を付して説明すると、
この実施例4では、像担持体の転写材担持体と対向する
位置に誘起される電荷密度を抑制する誘起電荷密度抑制
手段が、転写材担持体の像担持体と対向して停止する位
置に相当する部分に対して、転写手段による帯電を禁止
する帯電禁止手段からなるように構成されている。
【0105】また、この実施例4では、転写材担持体
は、軸方向の両端部に配置される一対の円環状部材と、
これらの円環状部材を互いに連結する連結部材とを有す
るドラム状の枠体を備え、当該ドラム状の枠体に転写フ
ィルムを巻き付けて構成され、この転写材担持体の像担
持体と対向して停止する位置が、当該転写材担持体の連
結部材が像担持体と転写材担持体の中心を結ぶ中心線よ
りも転写材担持体の移動方向上流側に位置するように設
定されている。
【0106】すなわち、この実施例では、図14に示す
ように、転写ドラム23上の転写材24にシアン色のト
ナー像を転写した後、転写ドラム23のクリーニングを
行うため、転写ドラム23を更に複数回回転させるとと
もに、転写コロトロン25を転写ドラム23の1回転分
だけ余分にON状態とし、かつ、剥離コロトロン34及
び除電コロトロン対37をもON状態として、転写ドラ
ム23の除電を行うように構成されている。そして、さ
らにサイクルアウト時に、転写ドラム23を1回転多く
まわし、その際には剥離コロトロン34のACのみをO
N状態として、転写ドラム23の転写フィルム42を除
電してから停止させるようになっている。
【0107】このとき、転写コロトロン25を転写ドラ
ム23の1回転分だけ余分にON状態とする際に、転写
ドラム23の感光体ドラム20と対向して停止する位置
に相当する部分に対して、転写コロトロン25による帯
電を禁止するように構成されている。この転写コロトロ
ン25による帯電を禁止するタイミングは、転写ドラム
23の回転速度等に応じて適宜設定され、転写ドラム2
3の回転が停止した状態では、当該転写コロトロン25
による最後の帯電を受けていない領域が感光体ドラム2
0に対向して停止するように、転写ドラム23の停止タ
イミングが設定されている。
【0108】このように、上記実施例4では、感光体ド
ラム20の転写ドラム23と対向する位置に誘起される
電荷密度を抑制する誘起電荷密度抑制手段が、転写ドラ
ム23の感光体ドラム20と対向して停止する位置に相
当する部分に対して、転写コロトロン25による帯電を
禁止する帯電禁止手段からなるように構成されているの
で、帯電禁止手段によって、転写ドラム23の感光体ド
ラム20と対向して停止する位置に相当する部分に対し
て、転写コロトロン25による帯電を禁止することによ
り、転写ドラム23の感光体ドラム20と対向する位置
の帯電量そのものを低減することができ、新たな部材を
追加することなく、静電履歴現象の発生を確実に防止す
ることが可能となっている。
【0109】また、この実施例4では、図15及び図1
6に示すように、転写ドラム23の感光体ドラム20と
対向して停止する位置が、当該転写ドラム23のタイバ
ープレート41の中心位置が感光体ドラム20と転写ド
ラム23の中心を結ぶ中心線Cよりも距離Lだけ転写ド
ラム23の移動方向上流側に位置するように設定されて
いる。この距離Lは、転写ドラム23が停止する際に
転写フィルム24の表裏両面が剥離コロトロン34で除
電することができるように、タイバープレート41を避
けること、転写ドラム23のクリーニングサイクルで
転写コロトロン25をOFFできるように、転写材24
の後端側であること、転写ドラム23内に設けられ、
転写材搬送路の転写材24を検知するセンサー65(図
3)の光軸上にタイプレート41が停止しないようにす
ること(コピースタート時に転写材ありと誤検知しない
ため)、等を考慮して決定される。
【0110】そのため、上記実施例4では、転写ドラム
23が、軸方向の両端部に配置される一対のリング部材
40、40と、これらのリング部材40、40を互いに
連結するタイバープレート41とを有するドラム状の枠
体を備え、当該ドラム状の枠体に転写フィルム42を巻
き付けて構成され、この転写ドラム23の感光体ドラム
20と対向して停止する位置が、当該転写ドラム23の
タイバープレート41が感光体ドラム20と転写ドラム
23の中心を結ぶ中心線よりも転写ドラム23の移動方
向上流側に位置するように設定されているので、転写ド
ラム23の感光体ドラム20と対向して停止する位置
を、当該転写ドラム23のタイバープレート41からず
らすことによって、感光体ドラム20の転写ドラム23
と対向する位置に誘起される電荷密度を抑制することが
でき、しかも、転写ドラム23のタイバープレート41
が感光体ドラム20と転写ドラム23の中心を結ぶ中心
線Cよりも転写ドラム23の移動方向上流側に位置する
ように設定することにより、1枚目の転写材24の画像
形成工程を早期に開始することができ、画像形成の生産
性を向上することができる。
【0111】つまり、上記転写ドラム23の感光体ドラ
ム20と対向して停止する位置を、当該転写ドラム23
のタイバープレート41が感光体ドラム20と転写ドラ
ム23の中心を結ぶ中心線よりも転写ドラム23の移動
方向上流側に位置するように設定することによって、図
17に示すように、転写ドラム23がわずかに回転した
状態で最初に基準信号発生装置で発生された基準信号
(TR0)に基づいて、転写材24の給紙を開始するこ
とができ、1枚目の転写材24の画像形成を早期に開始
することができ、画像形成の生産性を向上することがで
きる。
【0112】これに対して、上記転写ドラム23の感光
体ドラム20と対向して停止する位置を、当該転写ドラ
ム23のタイバープレート41が感光体ドラム20と転
写ドラム23の中心を結ぶ中心線よりも転写ドラム23
の移動方向下流側に位置するように設定した場合には、
最初に基準信号発生装置で基準信号が発生するまでに、
転写ドラム23が約半回転する必要があるため、その分
1枚目の転写材24の画像形成の開始時期が遅れること
になる。
【0113】本発明者らは、上記実施例の効果を確認す
るため、図2及び図3に示すデジタルカラー画像形成装
置を試作し、当該装置のサイクルアウト時に、転写ドラ
ム23の感光体ドラム20と対向して停止する位置に相
当する部分に対して、転写コロトロン25による帯電を
禁止した場合に、感光体ドラム20の感光体層に誘起さ
れる電荷量Q10+Q20を測定する実験を、高温高湿環境
下及び低温低湿環境下においてそれぞれ行った。
【0114】図10は上記実験の結果を示すものであ
る。
【0115】この図から明らかなように、装置のサイク
ルアウト時に、転写ドラム23の感光体ドラム20と対
向して停止する位置に相当する部分に対して、転写コロ
トロン25による帯電を禁止し、転写フィルム42面で
停止させた場合に、感光体ドラム20の感光体層に誘起
される電荷量Q10+Q20が、正極性側及び負極性側とも
に、感光体層の静電履歴現象による筋が発生しない−
2.7×10-14 〜5.0×10-14 C/m2 の範囲内
に抑制することができ、感光体層の静電履歴現象を防止
することができることがわかった。なお、図10に示す
実施例1+4では、実施例1の構成に実施例4の構成を
加えて実験を行ったものであり、感光体層に誘起される
電荷量Q10+Q20を、正極性側及び負極性側ともに、感
光体層の静電履歴現象による筋が発生しない−2.7×
10-14 〜5.0×10-14 C/m 2 の範囲内に確実に
抑えることが可能であることがわかる。
【0116】その他の構成及び作用は、前記実施例1と
同様であるので、その説明を省略する。
【0117】実施例5 図18はこの発明の実施例5を示すものであり、前記実
施例と同一の部分には同一の符号を付して説明すると、
この実施例5では、像担持体上に形成された現像像を転
写する転写手段が、表面側に位置する抵抗層と裏面側に
位置する導電層とを有する中間転写ロールからなり、当
該中間転写ロールの導電層にバイアス電圧を印加するこ
とにより転写を行うように構成されている。
【0118】すなわち、この実施例では、図18に示す
ように、転写ドラムを使用するのではなく、感光体ドラ
ム20に接触又は間隙を介して近接する中間転写ロール
65を用い、この中間転写ロール65上に一旦複数のト
ナー像を重ね合わせて、転写材24上に一括してカラー
のトナー像を転写するように構成されている。
【0119】上記中間転写ロール65は、表面側に位置
する抵抗層66と裏面側に位置する導電層67とを有す
るように構成されており、当該中間転写ロール65の導
電層67には、転写用のバイアス電圧を印加することに
より転写を行うようになっている。
【0120】その他の構成及び作用は、前記実施例1と
同様であるので、その説明を省略する。
【0121】実施例6 図19及び図20はこの発明の実施例6を示すものであ
り、前記実施例と同一の部分には同一の符号を付して説
明すると、この実施例6では、像担持体と対向して帯電
状態にある画像形成部材がクリーニングブレードであ
り、像担持体の当該クリーニングブレードと対向する位
置に誘起される電荷密度を抑制する誘起電荷密度抑制手
段を設けるように構成されており、この誘起電荷密度抑
制手段としては、例えば、クリーニングブレードに堆積
するトナーを除去する除去手段が用いられる。
【0122】すなわち、この実施例では、図19に示す
ように、感光体ドラム20の表面に残留したトナーを除
去するためのクリーニング装置がクリーニングブレード
70を備えており、このクリーニングブレード70に
は、帯電した未転写トナーが滞留するが、フルカラーの
画像形成を継続すると、クリーニングブレード70の先
端に滞留する帯電した未転写トナーの量も多くなり、感
光体ドラム20の感光体層に静電履歴現象を発生させる
場合が考えられる。
【0123】そこで、この実施例では、図19に示すよ
うに、クリーニングブレード70の先端部に、当該クリ
ーニングブレード70の感光体ドラム20の移動方向上
流側に堆積するトナーを除去する回転ブラシ71からな
る除去手段が配設されている。
【0124】また、上記クリーニングブレード70の先
端部に回転ブラシを設ける代わりに、図20に示すよう
に、クリーニングブレード70の裏面側に導電層72を
設けるか、クリーニングブレード70そのものに導電性
を付与するように構成してもよい。
【0125】このように、上記実施例では、感光体ドラ
ム20のクリーニングブレードと対向する位置に誘起さ
れる電荷密度を抑制する誘起電荷密度抑制手段が、クリ
ーニングブレードに堆積するトナーを除去する除去手段
からなるように構成されているので、帯電したトナーが
クリーニングブレードに堆積することによって、静電履
歴現象が発生するのを確実に防止することができる。
【0126】その他の構成及び作用は、前記実施例1と
同様であるので、その説明を省略する。
【0127】
【発明の効果】この発明は、以上の構成及び作用よりな
るもので、請求項第1項に係る画像形成装置において
は、像担持体と対向して帯電状態にある画像形成部材が
停止することによって、当該像担持体の画像形成部材と
対向する位置に誘起される電荷密度を抑制する誘起電荷
密度抑制手段を設けるように構成されているので、誘起
電荷密度抑制手段によって、像担持体の画像形成部材と
対向する位置に誘起される電荷密度を抑制することによ
り、像担持体に電荷が誘起されることによって発生する
静電履歴現象を、装置の構成が複雑かつコスト高となる
ことなく、温度や湿度等の環境が変動した場合でも、確
実に防止することが可能となっている。
【0128】また、この発明の請求項第2項に係る画像
形成装置においては、像担持体と対向して帯電状態にあ
る転写材担持体が停止することによって、当該像担持体
の転写材担持体と対向する位置に誘起される電荷密度を
抑制する誘起電荷密度抑制手段を設けるように構成され
ているので、誘起電荷密度抑制手段によって、像担持体
の転写体担持体と対向する位置に誘起される電荷密度を
抑制することにより、像担持体に電荷が誘起されること
によって発生する静電履歴現象を、装置の構成が複雑か
つコスト高となることなく、温度や湿度等の環境が変動
した場合でも、確実に防止することが可能となってい
る。
【0129】さらに、この発明の請求項第3項に係る画
像形成装置においては、像担持体の転写材担持体と対向
する位置に誘起される電荷密度を抑制する誘起電荷密度
抑制手段が、画像形成工程の終了後に、転写材担持体を
一方の表面側から除電する除電手段からなるように構成
されているので、除電手段という簡単な構成によって、
像担持体の静電履歴現象を確実に防止することができ、
装置の構成が複雑かつコスト高となることがない。
【0130】また、この発明の請求項第4項に係る画像
形成装置においては、除電手段が、転写材担持体から転
写材を剥離する位置に設けられた交流電圧が印加される
除電コロトロンからなるように構成されているので、既
に設けられている除電コロトロンを誘起電荷密度抑制手
段として使用することにより、新たな部材を追加するこ
となく、像担持体の静電履歴現象を確実に防止すること
ができ、装置の構成が何ら複雑化することなく、しかも
コスト高を招くこともない。
【0131】更にまた、この発明の請求項第5項に係る
画像形成装置においては、像担持体の転写材担持体と対
向する位置に誘起される電荷密度を抑制する誘起電荷密
度抑制手段が、転写材担持体を像担持体の表面に押圧す
る押圧部材を、装置の停止時に、像担持体から離間させ
るリトラクト手段からなるように構成されているので、
押圧部材を像担持体から離間させるリトラクト手段とい
う簡単な構成によって、像担持体の静電履歴現象を確実
に防止することができる。
【0132】また、この発明の請求項第6項に係る画像
形成装置においては、像担持体の転写材担持体と対向す
る位置に誘起される電荷密度を抑制する誘起電荷密度抑
制手段が、転写材担持体が像担持体と対向して停止する
位置を、温度及び湿度のうち少なくとも一方の検知結果
に基づいて変更する停止位置変更手段からなるように構
成されているので、本発明者らが実験で確認しているよ
うに、温度や湿度等の環境によって、転写材担持体が像
担持体と対向して停止する位置によって、静電履歴現象
の発生の有無が異なるため、温度及び湿度のうち少なく
とも一方の検知結果に基づいて、転写材担持体が像担持
体と対向して停止する位置を変更することにより、静電
履歴現象の発生を、装置の構成が複雑かつコスト高とな
ることなく、温度や湿度等の環境が変動した場合でも、
確実に防止することが可能となっている。
【0133】さらに、この発明の請求項第7項に係る画
像形成装置においては、像担持体の転写材担持体と対向
する位置に誘起される電荷密度を抑制する誘起電荷密度
抑制手段が、転写材担持体の像担持体と対向して停止す
る位置に相当する部分に対して、転写手段による帯電を
禁止する帯電禁止手段からなるように構成されているの
で、帯電禁止手段によって、転写材担持体の像担持体と
対向して停止する位置に相当する部分に対して、転写手
段による帯電を禁止することにより、転写材担持体の像
担持体と対向する位置の帯電量そのものを低減すること
ができ、新たな部材を追加することなく、静電履歴現象
の発生を確実に防止することが可能となっている。
【0134】又、この発明の請求項第11項に係る画像
形成装置においては、像担持体と対向して帯電状態にあ
る画像形成部材がクリーニングブレードであり、像担持
体の当該クリーニングブレードと対向する位置に誘起さ
れる電荷密度を抑制する誘起電荷密度抑制手段を設ける
ように構成されているので、画像形成部材が転写材担持
体以外であっても、静電履歴現象が発生する虞れがある
場合には、この発明を適用することができる。
【0135】また、この発明の請求項第12項に係る画
像形成装置においては、像担持体のクリーニングブレー
ドと対向する位置に誘起される電荷密度を抑制する誘起
電荷密度抑制手段が、クリーニングブレードに堆積する
トナーを除去する除去手段からなるように構成されてい
るので、帯電したトナーがクリーニングブレードに堆積
することによって、静電履歴現象が発生するのを確実に
防止することができる。
【0136】さらに、この発明の請求項第13項に係る
画像形成装置においては、像担持体と対向して帯電状態
にある転写材担持体又は中間転写体が停止することによ
って、当該像担持体の転写材担持体又は中間転写体と対
向する位置に誘起される電荷密度を抑制する誘起電荷密
度抑制手段を設け、当該誘起電荷密度抑制手段が、装置
の停止時に、転写材担持体又は中間転写体を像担持体か
ら離間させる離間手段からなるように構成されているの
で、環境変動等があっても、静電履歴現象の発生を確実
に防止することができる。
【0137】又さらに、この発明の請求項第14項に係
る画像形成装置においては、像担持体の画像形成部材又
は転写材担持体と対向する位置に誘起される電荷密度を
抑制する誘起電荷密度抑制手段が、像担持体に誘起され
る電荷密度を、−2.7×10-14 〜5.0×10-14
C/m2 に抑制するように構成されているので、本発明
者らの実験によって明らかとなったように、環境変動等
があっても、静電履歴現象の発生を確実に防止すること
ができる。
【0138】更に、この発明の請求項第15項に係る画
像形成装置においては、転写材担持体は、軸方向の両端
部に配置される一対の円環状部材と、これらの円環状部
材を互いに連結する連結部材とを有するドラム状の枠体
を備え、当該ドラム状の枠体に転写フィルムを巻き付け
て構成され、この転写材担持体の像担持体と対向して停
止する位置が、当該転写材担持体の連結部材が像担持体
と転写材担持体の中心を結ぶ中心線よりも転写材担持体
の移動方向上流側に位置するように設定されているの
で、転写材担持体の像担持体と対向して停止する位置
を、当該転写材担持体の連結部材からずらすことによっ
て、像担持体の転写材担持体と対向する位置に誘起され
る電荷密度を抑制することができ、しかも、転写材担持
体の連結部材が像担持体と転写材担持体の中心を結ぶ中
心線よりも転写材担持体の移動方向上流側に位置するよ
うに設定することにより、1枚目の転写材の画像形成工
程を早期に開始することができ、画像形成の生産性を向
上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はこの発明に係る画像形成装置の一実施
例としてのデジタルカラー画像形成装置の動作を示すタ
イミングチャートである。
【図2】 図2はこの発明に係る画像形成装置の一実施
例としてのデジタルカラー画像形成装置を示す構成図で
ある。
【図3】 図3はこの発明に係る画像形成装置の一実施
例としてのデジタルカラー画像形成装置を示す要部構成
図である。
【図4】 図4は転写ドラムを示す外観斜視図である。
【図5】 図5は転写ドラムの要部を示す断面構成図で
ある。
【図6】 図6は感光体層の静電履歴に起因する筋の発
生状況を示す図表である。
【図7】 図7(a)は感光体ドラムと転写ドラムの対
向部を示す模式図、同図(b)は感光体ドラムと転写ド
ラムの対向部を示す等価回路図である。
【図8】 図8は感光体ドラムと転写ドラムの間隙に作
用する電界の大きさを示すグラフである。
【図9】 図9(a)は感光体に誘起される電荷量と静
電履歴によるニップ筋発生の有無との関係を示すグラ
フ、同図(b)は実験の条件を示す模式図である。
【図10】 図10はこの発明の実施例及び比較例と感
光体層に誘起される電荷量との関係を示すグラフであ
る。
【図11】 図11はこの発明の他の実施例を示す要部
構成図である。
【図12】 図12は図11の実施例の動作状態を示す
要部構成図である。
【図13】 図13はこの発明の更に他の実施例を示す
要部構成図である。
【図14】 図14はこの発明の更に他の実施例の動作
を示すタイミングチャートである。
【図15】 図15はこの発明の又さらに他の実施例を
示す要部構成図である。
【図16】 図16は図15の展開図である。
【図17】 図17は転写材の搬送状態を示すタイミン
グチャートである。
【図18】 図18はこの発明のさらに他の実施例を示
す要部構成図である。
【図19】 図19はこの発明の更に他の実施例を示す
要部構成図である。
【図20】 図20はこの発明の更に他の実施例を示す
要部構成図である。
【図21】 図21は従来の画像形成装置における転写
ドラムを示す斜視図である。
【図22】 図22(a)(b)は転写ドラムの端部を
それぞれ示す平面図及び断面図である。
【図23】 図23は従来の画像形成装置における他の
転写ドラムを示す斜視図である。
【図24】 図24は転写ドラムの要部を示す断面構成
図である。
【図25】 図25は感光体層の静電履歴現象の発生原
理を示す模式図である。
【符号の説明】
20 感光体ドラム(像担持体)、23 転写ドラム
(転写材担持体)、24転写材、25 転写コロトロ
ン、34 剥離コロトロン(誘起電荷密度抑制手段)、
41 タイバープレート、42 転写フィルム。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 21/00 370 G03G 21/00 318 (72)発明者 吉原 和宏 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体上に形成した現像像を、転写手
    段によって転写材上に転写することにより画像を形成す
    る画像形成装置において、上記像担持体と対向して帯電
    状態にある画像形成部材が停止することによって、当該
    像担持体の画像形成部材と対向する位置に誘起される電
    荷密度を抑制する誘起電荷密度抑制手段を設けたことを
    特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 像担持体上に順次色の異なる複数のトナ
    ー像を形成し、上記像担持体上に形成された複数のトナ
    ー像を、転写材担持体上に担持された転写材に、当該転
    写材担持体の内側に配置された転写手段の帯電によって
    順次重ね合わせた状態で転写することにより画像を形成
    する画像形成装置において、上記像担持体と対向して帯
    電状態にある転写材担持体が停止することによって、当
    該像担持体の転写材担持体と対向する位置に誘起される
    電荷密度を抑制する誘起電荷密度抑制手段を設けたこと
    を特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 請求項第2項記載の画像形成装置におい
    て、前記像担持体の転写材担持体と対向する位置に誘起
    される電荷密度を抑制する誘起電荷密度抑制手段が、画
    像形成工程の終了後に、転写材担持体を一方の表面側か
    ら除電する除電手段からなることを特徴とする画像形成
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項第3項記載の画像形成装置におい
    て、前記除電手段が、転写材担持体から転写材を剥離す
    る位置に設けられた交流電圧が印加される除電コロトロ
    ンからなることを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】 請求項第2項記載の画像形成装置におい
    て、前記像担持体の転写材担持体と対向する位置に誘起
    される電荷密度を抑制する誘起電荷密度抑制手段が、転
    写材担持体を像担持体の表面に押圧する押圧部材を、装
    置の停止時に、像担持体から離間させるリトラクト手段
    からなることを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】 請求項第2項記載の画像形成装置におい
    て、前記像担持体の転写材担持体と対向する位置に誘起
    される電荷密度を抑制する誘起電荷密度抑制手段が、転
    写材担持体が像担持体と対向して停止する位置を、温度
    及び湿度のうち少なくとも一方の検知結果に基づいて変
    更する停止位置変更手段からなることを特徴とする画像
    形成装置。
  7. 【請求項7】 請求項第2項記載の画像形成装置におい
    て、前記像担持体の転写材担持体と対向する位置に誘起
    される電荷密度を抑制する誘起電荷密度抑制手段が、転
    写材担持体の像担持体と対向して停止する位置に相当す
    る部分に対して、転写手段による帯電を禁止する帯電禁
    止手段からなることを特徴とする画像形成装置。
  8. 【請求項8】 請求項第7項記載の画像形成装置におい
    て、前記転写手段が転写帯電用のコロトロンからなるこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  9. 【請求項9】 請求項第7項記載の画像形成装置におい
    て、前記転写手段が、導電性ブラシ及び導電性ロールの
    いずれかからなることを特徴とする画像形成装置。
  10. 【請求項10】 請求項第7項記載の画像形成装置にお
    いて、前記転写手段が、表面側に位置する抵抗層と裏面
    側に位置する導電層とを有する中間転写ロールからな
    り、当該中間転写ロールの導電層にバイアス電圧を印加
    することにより転写を行うことを特徴とする画像形成装
    置。
  11. 【請求項11】 請求項第1項記載の画像形成装置にお
    いて、前記像担持体と対向して帯電状態にある画像形成
    部材がクリーニングブレードであり、像担持体の当該ク
    リーニングブレードと対向する位置に誘起される電荷密
    度を抑制する誘起電荷密度抑制手段を設けたことを特徴
    とする画像形成装置。
  12. 【請求項12】 請求項第11項記載の画像形成装置に
    おいて、前記像担持体のクリーニングブレードと対向す
    る位置に誘起される電荷密度を抑制する誘起電荷密度抑
    制手段が、クリーニングブレードに堆積するトナーを除
    去する除去手段からなることを特徴とする画像形成装
    置。
  13. 【請求項13】 像担持体上に順次色の異なる複数のト
    ナー像を形成し、上記像担持体上に形成された複数のト
    ナー像を、転写材担持体上に担持された転写材又は中間
    転写体に、順次重ね合わせた状態で転写することにより
    画像を形成する画像形成装置において、上記像担持体と
    対向して帯電状態にある転写材担持体又は中間転写体が
    停止することによって、当該像担持体の転写材担持体又
    は中間転写体と対向する位置に誘起される電荷密度を抑
    制する誘起電荷密度抑制手段を設け、当該誘起電荷密度
    抑制手段が、装置の停止時に、転写材担持体又は中間転
    写体を像担持体から離間させる離間手段からなることを
    特徴とする画像形成装置。
  14. 【請求項14】 請求項第1項又は第2項記載の画像形
    成装置において、前記像担持体の画像形成部材又は転写
    材担持体と対向する位置に誘起される電荷密度を抑制す
    る誘起電荷密度抑制手段が、像担持体に誘起される電荷
    密度を、−2.7×10-14 〜5.0×10-14 C/m
    2 に抑制することを特徴とする画像形成装置。
  15. 【請求項15】 像担持体上に順次色の異なる複数のト
    ナー像を形成し、上記像担持体上に形成された複数のト
    ナー像を、転写材担持体上に担持された転写材に、順次
    重ね合わせた状態で転写することにより画像を形成する
    画像形成装置において、上記転写材担持体は、軸方向の
    両端部に配置される一対の円環状部材と、これらの円環
    状部材を互いに連結する連結部材とを有するドラム状の
    枠体を備え、当該ドラム状の枠体に転写フィルムを巻き
    付けて構成され、この転写材担持体の像担持体と対向し
    て停止する位置が、当該転写材担持体の連結部材が像担
    持体と転写材担持体の中心を結ぶ中心線よりも転写材担
    持体の移動方向上流側に位置するように設定されている
    ことを特徴とする画像形成装置。
JP7242135A 1995-09-20 1995-09-20 画像形成装置 Pending JPH0990772A (ja)

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