JPH0989649A - 頭部伝達特性測定装置 - Google Patents

頭部伝達特性測定装置

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JPH0989649A
JPH0989649A JP24589095A JP24589095A JPH0989649A JP H0989649 A JPH0989649 A JP H0989649A JP 24589095 A JP24589095 A JP 24589095A JP 24589095 A JP24589095 A JP 24589095A JP H0989649 A JPH0989649 A JP H0989649A
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JP
Japan
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head
related transfer
transfer characteristic
interpolation
signal
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Application number
JP24589095A
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English (en)
Inventor
Kaori Terano
香織 寺野
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 頭部伝達特性測定を測定する装置に関し、測
定周波数の間隔を大きくして測定時間を短縮しても、測
定していない信号の頭部伝達特性を十分な精度で得るこ
とを目的とする。 【解決手段】 利用者の決定した測定周波数に従って正
弦波を出力し、ダミーヘッドに取り付けられたマイクロ
ホンから信号を取り込む。得られた信号はA/D変換さ
れ、雑音処理を行った後、頭部伝達特性が計算される。
計算された頭部伝達特性は頭部伝達特性格納装置に格納
され、頭部伝達特性格納装置にない頭部伝達は、補間装
置によって補間され、新たに頭部伝達特性が計算され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、頭部伝達特性を測
定する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の正弦波を用いて頭部伝達特性を測
定する装置は、求めたい周波数範囲内の幾つかの周波数
の正弦波を出力し、聴取位置にあるマイクロホンによっ
て頭部伝達特性を持つ信号を測定している。この場合、
頭部伝達特性を精度良く測定するためには、測定周波数
の間隔を小さくする必要があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
の装置では、測定周波数の間隔を小さくすると、測定に
時間がかかるという問題点があった。本発明は、この問
題を解決するために、測定周波数の間隔を大きくして測
定時間を短縮しても、測定していない信号の頭部伝達特
性を十分な精度で得ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上述の問題点を解決する
ために、第1の発明である頭部伝達特性測定装置は、測
定周波数および出力時間および正弦波を出力する音響信
号出力装置と、前記音響信号出力装置より出力された信
号を増幅する拡声装置と、前記拡声装置から得られた信
号を出力するスピーカと、前記スピーカから出力された
音響信号を電気信号に変換する音声/音響入力装置と、
前記音響信号出力装置から出力された測定周波数および
出力時間および、前記音声/音響入力装置から送られる
電気信号を基に、頭部伝達特性の計算を行う頭部伝達特
性計算装置と、前記頭部伝達特性計算装置によって計算
された頭部伝達特性を格納する頭部伝達特性格納装置
と、頭部伝達特性の補間を行い補間結果を新たな頭部伝
達特性値として前記頭部伝達特性格納装置に格納する補
間装置と、を備える。
【0005】第2の発明である頭部伝達特性測定装置
は、第1の発明である頭部伝達特性測定装置において、
補間装置が行う補間方法が、線形補間である頭部伝達特
性測定装置である。
【0006】第3の発明である頭部伝達特性測定装置
は、第1の発明である頭部伝達特性測定装置において、
補間装置が行う補間方法が、対数軸上線形補間である頭
部伝達特性測定装置である。
【0007】第4の発明である頭部伝達特性測定装置
は、第1の発明である頭部伝達特性測定装置において、
補間装置が行う補間方法が、ラグランジュ補間である頭
部伝達特性測定装置である。
【0008】第5の発明である頭部伝達特性測定装置
は、第1の発明である頭部伝達特性測定装置において、
補間装置が行う補間方法が、スプライン補間である頭部
伝達特性測定装置である。
【0009】第6の発明である頭部伝達特性測定装置
は、第1の発明である頭部伝達特性測定装置において、
補間装置が行う補間方法が、ニュートン補間である頭部
伝達特性測定装置である。
【0010】
【作用】頭部伝達特性を求めたい周波数範囲内の幾つか
の周波数の正弦波を出力する際、測定周波数の間隔を大
きくし、実測によって得られた頭部伝達特性を元に補間
計算を行うことで、測定していない周波数での頭部伝達
特性を得る。これにより、頭部伝達特性を測定する周波
数の数を減らすことができ、正弦波の出力時間の短縮が
可能となり、測定していない周波数での頭部伝達特性を
十分な精度で得ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明について図面を参照
して説明する。
【0012】図1は、第1の発明による頭部伝達特性測
定装置の一実施例を示すブロック図である。
【0013】図1において、本発明の頭部伝達特性測定
装置は、正弦波を出力する音響信号出力装置13と、前
記音響信号出力装置13より出力された信号を増幅する
拡声装置12と、前記拡声装置12から得られた信号を
出力するスピーカ11と、出力された音響信号を電気信
号に変換する音声/音響入力装置21、得られた信号か
ら頭部伝達特性を計算する頭部伝達特性計算装置22、
頭部伝達特性を格納する頭部伝達特性格納装置23、測
定していない頭部伝達特性を補間によって計算する補間
装置24とから構成されている。
【0014】音響信号出力装置13は、録音された正弦
波を再生する、または正弦波を生成し、出力を行う。例
えば、カセットプレーヤーやDATプレーヤー、CDプ
レーヤーなど、オーディオテープ、DAT、CDなどに
収録された正弦波の再生を行う装置を用いることができ
る。また、シンセサイザ等の音響を合成する装置を用い
て、正弦波を生成し、出力しても良い。
【0015】音声/音響入力装置21は、例えばマイク
ロホンのように、音響信号を電気信号に変換するトラン
スデューサ装置である。
【0016】頭部伝達特性計算装置22は、音響信号出
力装置13から出力された測定周波数および正弦波の出
力時間と、音声/音響入力装置21から送られた信号を
元に、雑音処理を行い、頭部伝達特性を計算する。頭部
伝達特性の計算方法としては、例えばロックイン計測法
(科学計測のためのアナログ前処理、インタフェー
ス、’94−1、P78−97)等を用いることができ
る。以下、ロックイン計測法について説明する。
【0017】ロックイン計測法は、科学計測の分野で微
弱な信号を測定する際、アクティブに測定信号に変調を
与えることにより雑音を除去し、信号のみを測定する方
法である。周波数ω0 で変調された信号の振幅をA、位
相をφとすると、測定したい信号はA cos(ω0
+φ)と表すことができる。ロックイン計測法を用いる
ことにより、この振幅Aと位相φを求めることができ
る。
【0018】以下にロックイン計測法を用いた信号処理
の流れを示す。まず、雑音を含んだ信号に、取り出した
い信号と同じ周波数の参照信号をかけ算する。ここで、
参照信号の振幅をA0 、位相をφ0 とすると、かけ算に
よって得られる信号は、
【0019】
【数1】
【0020】と表すことができる。また、測定信号に含
まれる雑音成分の周波数をωとすると、この雑音成分に
参照信号をかけた時に得られる信号は、
【0021】
【数2】
【0022】となり、周波数(ω−ω0 )と周波数(ω
+ω0 )で振動する信号となる。
【0023】ここで、(1)式(2)式で表される信号
を積分し、時間平均をとる。積分時間はTとし、Tを十
分大きくとると、(1)式は、
【0024】
【数3】
【0025】となる。また(2)式は、
【0026】
【数4】
【0027】となる。従って、(3)式と(4)式か
ら、参照信号と異なる周波数の信号は、積分することに
よって0となることが分かる。(3)式は、参照信号の
位相φ0と検出したい信号の位相φ差によって値が変化
しているため、測定信号の位相が分かれば、φ−φ0
0とすることにより、測定信号の振幅Aを求めることが
できる。
【0028】頭部伝達特性の測定において、信号の位相
φは未知である。そこで位相を調べるために、参照信号
の位相φ0 を変化させ、(3)式の値が最大になる位相
φ0を求める。(3)式より、位相差(φ−φ0 )が0
になるときその値は最大になるため、参照信号の位相φ
0 から測定信号の位相φを求めることができ、前述のよ
うに測定信号の振幅Aも求めることができる。
【0029】以上アナログ量の計算で示したが、これら
をデジタル計算機で実現することも可能である。その場
合、音声/音響入力装置の出力は頭部伝達特性の計算装
置でA/D変換してから処理する。
【0030】頭部伝達特性格納装置23は、頭部伝達特
性計算装置22で計算された頭部伝達特性を格納する装
置である。
【0031】補間装置24は、頭部伝達特性格納装置2
3を参照し、測定していない頭部伝達特性を補間計算に
よって求める。補間方法は、線形補間、ラグランジュ補
間、スプライン補間等を用いることができる。補間装置
24で計算された頭部伝達特性は、頭部伝達特性格納装
置23に格納される。
【0032】次に、本実施例の動作について説明する。
【0033】まず、音声/音響入力装置21をダミーヘ
ッドの左右の耳元の位置に置き、スピーカ11と共に、
無響室、または残響の少ない部屋に配置する。ダミーヘ
ッドは、例えば(株)高研のSAMRAI等、各種のダ
ミーヘッドが市販されており、そのいずれもが使用可能
である。スピーカ11は、ダミーヘッドからみて、頭部
伝達特性を測定したい方向に配置する。利用者がスピー
カ11の位置を移動させることにより、スピーカ11と
ダミーヘッドとの位置を変更し、ダミーヘッドから見て
スピーカ11のある方向の頭部伝達特性を測定する。ま
たは、スピーカを多数用いて、ダミーヘッドの周囲に配
置し、測定したい方向のスピーカを選択しても良い。音
響信号出力装置13は、DATプレーヤーを使うものと
して説明をすすめるが、これはカセットプレーヤーやC
Dプレーヤー、シンセサイザ等の音響を合成する装置を
用いる事も可能である。
【0034】次に、利用者は、求めたい周波数範囲内の
幾つかの周波数を選択し、音響信号出力装置13に対
し、測定周波数を設定する。例えば、800Hz〜20
kHzまでの範囲で、800Hz毎に出力すると設定し
ても良いし、測定周波数を不等間隔にしても良い。測定
周波数の決定と同時に、正弦波の出力時間も設定する。
音響信号出力装置13に設定された測定周波数と出力時
間は、頭部伝達特性計算装置22にも設定される。ま
た、補間装置24に対し補間間隔の設定を行う。補間間
隔は、例えば100Hz毎や200Hz毎のように、等
間隔に設定する。
【0035】測定周波数と出力時間、補間間隔の設定
後、音響信号出力装置13からの正弦波の出力を行う。
音響信号出力装置13は、利用者が設定した測定周波数
に従って、正弦波の周波数を変更し、数秒ずつ出力を行
う。利用者によって設定された出力時間が2秒の場合、
周波数の違う正弦波が、2秒間ずつ断続的に出力され
る。
【0036】音響信号出力装置13から出力された正弦
波の信号は、拡声装置12に送られ、拡声装置12が音
響信号出力装置13から出力された正弦波の信号を増幅
し、スピーカ11に供給される。スピーカ11は、ダミ
ーヘッドに向かって、拡声装置12から送られた正弦波
の信号を出力する。
【0037】ダミーヘッドの左右の耳元に置かれた音声
/音響入力装置21は、音響信号出力装置13が正弦波
を出力している間、スピーカ11から出力された正弦波
を頭部伝達特性計算装置22に送る。頭部伝達特性計算
装置22は、音声/音響入力装置21から受け取った信
号を48kHzのサンプリング周波数でA/D変換す
る。頭部伝達特性計算装置22は、利用者によって音響
信号出力装置13に設定された測定周波数と出力時間か
ら、A/D変換したデジタル信号と測定周波数、出力時
間を頭部伝達特性計算装置22上に記録していく。正弦
波の出力が測定周波数の全てにおいて終了すると、頭部
伝達特性計算装置22は、A/D変換されたデジタル信
号の処理を開始する。
【0038】デジタル信号の処理は、利用者が設定した
それぞれの周波数毎に、雑音処理、頭部伝達特性の計算
を行う。例えば、ロックイン計測法を用いることによ
り、雑音処理と同時に頭部伝達特性の計算を行うことが
できる。ある周波数に対して、雑音処理、頭部伝達特性
の計算を終了すると、計算された頭部伝達特性は、頭部
伝達特性格納装置23に格納される。さらに、別の周波
数に対して、デジタル信号処理を行い、雑音処理、頭部
伝達特性の計算を行う。
【0039】頭部伝達特性計算装置22が全ての周波数
に対して頭部伝達特性の計算を終了すると、補間装置2
4は、頭部伝達特性格納装置23を参照し、頭部伝達特
性格納装置23にない周波数での頭部伝達特性を、利用
者によって設定された補間間隔に従って補間する。各種
の補間方法を用いることができ、これにより測定してい
ない頭部伝達特性を得る。
【0040】図2は、第2の発明による頭部伝達特性測
定装置の一実施例を示すブロック図である。
【0041】図2において、本発明の頭部伝達特性測定
装置は、正弦波を出力する音響信号出力装置13と、音
響信号出力装置より出力された信号を増幅する拡声装置
12と、前記拡声装置から得られた信号を出力するスピ
ーカ11と、出力された正弦波の信号を得るマイクロホ
ン等の音声/音響入力装置21、得られた信号から頭部
伝達特性を計算する頭部伝達特性計算装置22、頭部伝
達特性を格納する頭部伝達特性格納装置23、測定して
いない頭部伝達特性を線形補間によって計算する線形補
間装置24aとから構成されている。
【0042】音響信号出力装置13、拡声装置12、ス
ピーカ11、音声/音響入力装置21、ダミーヘッド、
頭部伝達特性計算装置22、頭部伝達特性格納装置23
は、第1の実施例で説明したものと同様である。また、
線形補間装置24aにおいて線形補間を行う他は、図1
と同じ動作を行う。
【0043】線形補間装置24aは、頭部伝達特性格納
装置23を参照し、測定されていない頭部伝達特性を、
線形補間法を用いて、利用者が決定した補間間隔に従っ
て補間を行う。
【0044】以下、線形補間を用いた頭部伝達特性の補
間について説明する。
【0045】頭部伝達特性をH(ω)とおくと、頭部伝
達特性の実部、虚部は、それぞれ以下のように表すこと
ができる。
【0046】
【数5】
【0047】であり、M(ω)は振幅特性、θ(ω)は
位相特性である。
【0048】また、線形な式をp(x)とおくと、 p(x)=ax+b (9) と表すことができる。この係数a,bを、 p(xk )=yk P(xk+1 )=yk+1 (10) になるように決めると、
【0049】
【数6】
【0050】となる。従って、p(x)は以下のように
表すことができる。
【0051】
【数7】
【0052】以上の式を用い、振幅特性と位相特性の補
間を行う。
【0053】線形補間装置24aは、頭部伝達特性格納
装置23を参照し、頭部伝達特性格納装置23にない周
波数での頭部伝達特性の補間を、線形補間を用いて行
う。補間を行った結果は、頭部伝達特性格納装置23に
格納され、測定していない頭部伝達特性が得られる。
【0054】図3は、第3の発明による頭部伝達特性測
定装置の一実施例を示すブロック図である。
【0055】図3において、本発明の頭部伝達特性測定
装置は、正弦波を出力する音響信号出力装置13と、音
響信号出力装置より出力された信号を増幅する拡声装置
12と、前記拡声装置から得られた信号を出力するスピ
ーカ11と、出力された正弦波の信号を得るマイクロホ
ン等の音声/音響入力装置21、得られた信号から頭部
伝達特性を計算する頭部伝達特性計算装置22、頭部伝
達特性を格納する頭部伝達特性格納装置23、測定して
いない頭部伝達特性を対数軸上線形補間によって計算す
る対数軸上線形補間装置24bとから構成されている。
【0056】音響信号出力装置13、拡声装置12、ス
ピーカ11、音声/音響入力装置21、ダミーヘッド、
頭部伝達特性計算装置22、頭部伝達特性格納装置23
は、第1の実施例で説明したものと同様である。また、
対数軸上線形補間装置24bにおいて、対数軸上線形補
間を行う他は、図1と同じ動作を行う。
【0057】対数軸上線形補間装置24bは、頭部伝達
特性格納装置23を参照し、測定されていない頭部伝達
特性を、対数軸上線形補間を用いて、利用者が決定した
補間間隔に従って補間を行う。
【0058】以下、対数軸上線形補間を用いた頭部伝達
特性の補間について説明する。
【0059】対数軸上線形補間とは、対数軸上にプロッ
トした値が、線形に見えるような補間方法である。対数
軸上で線形な式をp(x)とおくと、 p(x)=alogx+b (13) と表すことができる。この係数a,bを p(xk )=yk P(xk+1 )=yk+1 (14) になるように決めると、
【0060】
【数8】
【0061】となる。従って、p(x)は以下のように
表すことができる。
【0062】
【数9】
【0063】以上の式を用い、振幅特性と位相特性の補
間を行う。
【0064】対数軸上線形補間装置24bは、頭部伝達
特性格納装置23を参照し、頭部伝達特性格納装置23
にない周波数での頭部伝達特性の補間を、対数軸上線形
補間を用いて行う。補間を行った結果は、頭部伝達特性
格納装置23に格納され、測定していない頭部伝達特性
が得られる。
【0065】図4は、第4の発明による頭部伝達特性測
定装置の一実施例を示すブロック図である。
【0066】図4において、本発明の頭部伝達特性測定
装置は、正弦波を出力する音響信号出力装置13と、音
響信号出力装置より出力された信号を増幅する拡声装置
12と、前記拡声装置から得られた信号を出力するスピ
ーカ11と、出力された正弦波の信号を得るマイクロホ
ン等の音声/音響入力装置21、得られた信号から頭部
伝達特性を計算する頭部伝達特性計算装置22、頭部伝
達特性を格納する頭部伝達特性格納装置23、測定して
いない頭部伝達特性をラグランジュ補間によって計算す
るラグランジュ補間装置24cとから構成されている。
【0067】音響信号出力装置13、拡声装置12、ス
ピーカ11,音声/音響入力装置2、ダミーヘッド、頭
部伝達特性計算装置22、頭部伝達特性格納装置23
は、第1の実施例で説明したものと同様である。また、
ラグランジュ補間装置24cにおいて、ラグランジュ補
間を行う他は、図1と同じ動作を行う。
【0068】ラグランジュ補間装置24cは、頭部伝達
特性格納装置23を参照し、測定されていない頭部伝達
特性を、ラグランジュ補間法を用いて、利用者が決定し
た補間間隔に従って補間を行う。
【0069】以下、ラグランジュ補間法を用いた頭部伝
達特性の補間について説明する。
【0070】ラグランジュ補間は、m次多項式をp(x
i )とおいたとき、
【0071】
【数10】
【0072】を満たすように近似する補間方法で、不等
間隔のデータも補間することができる。ここで、N
i (x)は、 Ni (xi )=1 Ni (xj )=0 (j≠i,k≦j≦k+m) になるようなm次多項式で、
【0073】
【数11】
【0074】である。以上の式を用い、振幅特性と位相
特性の補間を行う。
【0075】ラグランジュ補間装置24cは、頭部伝達
特性格納装置23を参照し、頭部伝達特性格納装置23
にない周波数での頭部伝達特性の補間を、ラグランジュ
補間を用いて行う。補間を行った結果は、頭部伝達特性
格納装置23に格納され、測定していない頭部伝達特性
が得られる。
【0076】図5は、第5の発明による頭部伝達特性測
定装置の一実施例を示すブロック図である。
【0077】図5において、本発明の頭部伝達特性測定
装置は、正弦波を出力する音響信号出力装置13と、音
響信号出力装置より出力された信号を増幅する拡声装置
12と、前記拡声装置から得られた信号を出力するスピ
ーカ11と、出力された正弦波の信号を得るマイクロホ
ン等の音声/音響入力装置21、得られた信号から頭部
伝達特性を計算する頭部伝達特性計算装置22、頭部伝
達特性を格納する頭部伝達特性格納装置23、測定して
いない頭部伝達特性をスプライン補間によって計算する
スプライン補間装置24dとから構成されている。
【0078】音響信号出力装置13、拡声装置12、ス
ピーカ11、音声/音響入力装置21、ダミーヘッド、
頭部伝達特性計算装置22、頭部伝達特性格納装置23
は、第1の実施例で説明したものと同様である。また、
スプライン補間装置24dにおいて、スプライン補間を
行う他は、図1と同じ動作を行う。
【0079】スプライン補間装置24dは、頭部伝達特
性格納装置23を参照し、測定されていない頭部伝達特
性を、スプライン補間法を用いて、利用者が決定した補
間間隔に従って補間を行う。
【0080】以下、スプライン補間法を用いた頭部伝達
特性の補間について説明する。
【0081】ラグランジュ補間は、m次多項式をp(x
i )とおいたとき、
【0082】
【数12】
【0083】を満たすように近似する補間方法で、不等
間隔のデータも補間することができる。ここで、N
i (x)は、 Ni (xi )=1 Ni (xj )=0 (j≠i,k≦j≦k+m) になるようなm次多項式で、
【0084】
【数13】
【0085】である。以上の式を用い、振幅特性と位相
特性の補間を行う。
【0086】スプライン補間装置24dは、頭部伝達特
性格納装置23を参照し、頭部伝達特性格納装置23に
ない周波数での頭部伝達特性の補間を、スプライン補間
を用いて行う。補間を行った結果は、頭部伝達特性格納
装置23に格納され、測定していない頭部伝達特性が得
られる。
【0087】図6は、第6の発明による頭部伝達特性測
定装置の一実施例を示すブロック図である。
【0088】図6において、本発明の頭部伝達特性測定
装置は、正弦波を出力する音響信号出力装置13と、音
響信号出力装置より出力された信号を増幅する拡声装置
12と、前記拡声装置から得られた信号を出力するスピ
ーカ11と、出力された正弦波の信号を得るマイクロホ
ン等の音声/音響入力装置21、得られた信号から頭部
伝達特性を計算する頭部伝達特性計算装置22、頭部伝
達特性を格納する頭部伝達特性格納装置23、測定して
いない頭部伝達特性をニュートン補間によって計算する
ニュートン補間装置24eとから構成されている。
【0089】音響信号出力装置13、拡声装置12、ス
ピーカ11、音声/音響入力装置21、ダミーヘッド、
頭部伝達特性計算装置22、頭部伝達特性格納装置23
は、第1の実施例で説明したものと同様である。また、
ニュートン補間装置24eにおいて、ニュートン補間を
行う他は、図1と同じ動作を行う。
【0090】ニュートン補間装置24eは、頭部伝達特
性格納装置23を参照し、測定されていない頭部伝達特
性を、ニュートン補間法を用いて、利用者が決定した補
間間隔に従って補間を行う。
【0091】以下、ニュートン補間法を用いた頭部伝達
特性の補間について説明する。
【0092】ニュートンの補間公式は、
【0093】
【数14】
【0094】をk=1,2,3,…について計算した階
差表を利用し、補間を行う。以上の式を用い、振幅特性
と位相特性の補間を行う。
【0095】ニュートン補間装置24eは、頭部伝達特
性格納装置23を参照し、頭部伝達特性格納装置23に
ない周波数での頭部伝達特性の補間を、ニュートン補間
を用いて行う。補間を行った結果は、頭部伝達特性格納
装置23に格納され、測定していない頭部伝達特性が得
られる。
【0096】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の頭部伝達
特性測定装置は、補間を行うことにより、測定周波数の
間隔を大きくして測定時間を短縮しても、測定していな
い周波数での頭部伝達特性を精度良く得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の頭部伝達特性装置のブロック図で
ある。
【図2】第2の発明の頭部伝達特性装置のブロック図で
ある。
【図3】第3の発明の頭部伝達特性装置のブロック図で
ある。
【図4】第4の発明の頭部伝達特性装置のブロック図で
ある。
【図5】第5の発明の頭部伝達特性装置のブロック図で
ある。
【図6】第6の発明の頭部伝達特性装置のブロック図で
ある。
【符号の説明】
11 スピーカ 12 拡声装置 13 音響信号出力装置 21 音声/音響入力装置 22 頭部伝達特性計算装置 23 頭部伝達特性格納装置 24 補間装置 24a 線形補間装置 24b 対数軸上線形補間装置 24c ラグランジュ補間装置 24d スプライン補間装置 24e ニュートン補間装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】測定周波数および出力時間および正弦波を
    出力する音響信号出力装置と、 前記音響信号出力装置より出力された信号を増幅する拡
    声装置と、 前記拡声装置から得られた信号を出力するスピーカと、 前記スピーカから出力された音響信号を電気信号に変換
    する音声/音響入力装置と、 前記音響信号出力装置から出力された測定周波数および
    出力時間および、前記音声/音響入力装置から送られる
    電気信号を基に、頭部伝達特性の計算を行う頭部伝達特
    性計算装置と、 前記頭部伝達特性計算装置によって計算された頭部伝達
    特性を格納する頭部伝達特性格納装置と、 頭部伝達特性の補間を行い補間結果を新たな頭部伝達特
    性値として前記頭部伝達特性格納装置に格納する補間装
    置と、を有することを特徴とする頭部伝達特性測定装
    置。
  2. 【請求項2】前記補間装置が行う補間方法が、線形補
    間、対数軸上線形補間、ラグランジュ補間、スプライン
    補間、又はニュートン補間であることを特徴とする請求
    項1記載の頭部伝達特性測定装置。
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WO2016079856A1 (ja) * 2014-11-20 2016-05-26 パイオニア株式会社 音響特性測定装置及び音響特性測定方法

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