JPH0988847A - ベーンポンプの回転軸枢支構造 - Google Patents

ベーンポンプの回転軸枢支構造

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JPH0988847A
JPH0988847A JP27067895A JP27067895A JPH0988847A JP H0988847 A JPH0988847 A JP H0988847A JP 27067895 A JP27067895 A JP 27067895A JP 27067895 A JP27067895 A JP 27067895A JP H0988847 A JPH0988847 A JP H0988847A
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JP
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rotary shaft
shaft
vane pump
pump
power transmission
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JP27067895A
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Yuzo Kamiya
祐三 神谷
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Showa Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベーンポンプ回転軸の一端に設けられたプー
リに架渡されるベルトの張力によっても、ポンプ回転軸
の中心とカムリングの中心との相対的位置関係を適正に
保持することができるベーンポンプを提供することにあ
る。 【解決手段】 回転軸の他端部を枢支する前記アウタサ
イドプレートまたはカバーの回転軸枢支孔を該回転軸枢
支孔の内径と前記回転軸他端部の軸径との差の半分の距
離δ、または前記回転軸枢支孔に対する前記回転軸他端
部の間隙による該回転軸他端部の移動量に相当する距離
だけ、前記回転軸の一端部のプーリに架渡した無端動力
伝達帯を介して前記ベーンポンプに動力を伝達する原動
機の駆動軸側ωに偏芯して設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のパワース
テアリング装置等に加圧オイルを供給するために、内燃
機関等の原動機の動力を無端ベルトの如き無端動力伝達
帯を介して伝達するベーンポンプに関し、特にその回転
軸枢支構造に関するものである。
【0002】
【従来技術】無端ベルトを介して伝達される動力でもっ
て回転駆動されるベーンポンプにおいては、図13ないし
図14に図示されるよに、該ベーンポンプ01の回転軸02の
一端にプーリ03が嵌着され、該プーリ03にベルト04の張
力によって該回転軸02に片持荷重Pが加わるため、該回
転軸02にM=P・X(X,回転軸02の一端部02aを枢支
するボールベアリングの05の中心とベルト04の巾方向中
心との距離)なるモーメントが作用し、回転軸02の他端
部02bを枢支するブッシュ06と該回転軸他端部02bとの
間隙δ{(ブッシュ06の内径D−回転軸02の外径D2
×1/2}分だけ、回転軸02が傾き、該回転軸02にスプ
ライン嵌合されているロータ07の外周側に位置してポン
プボディ08と一体のカムリング09のカム周面09aに対
し、前記ロータ07も前記回転軸02の傾きに対応して必然
的にベルト04の張力方向Aと反対方向に移動し、その結
果、該カムリング09のカム周面09aとロータ07の外周面
07aとで囲まれるカム室010 の形状が正規のカム室形状
と異なった歪んだ形状となる。
【0003】そして、ベーンポンプ01においては、カム
リング09の全周は、長円柱状に形成されたカム周面09a
の短軸09bを挟んだロータ回転前後一定範囲の2個の短
軸閉込み区間Uと、該カム周面9aの長軸09cを挟んだ
ロータ回転前後一定範囲の2個の長軸閉込み区間Vと、
前記短軸閉込み区間Uからロータ回転方向に向う前記長
軸閉込み区間V迄の2個の吸入区間Xと、該長軸閉込み
区間Vからロータ回転方向に向う前記短軸閉込み区間U
迄の2個の吐出区間Yとに分割されるが、ロータ07の回
転中心がベルト04張力により偏心した結果、前記短軸閉
込み区間Uの初期におけるベーン011 の閉込み行程と、
該短軸閉込み区間Uの終期におけるべーん011 の閉込み
行程とに差が生じ、カムリング周面9aとロータ外周面
7aとベーン011 の側面011 aとで仕切られた作動室
が、前記短軸閉込み区間Uの初期および終期にて膨張ま
たは収縮し、オイル中の空気が発泡してキャビテーショ
ンを起し、振動および騒音が発生し、また長軸閉込み区
間Vにおいても、同様な現象が発生する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】特公昭59−11758 号公
報に記載された発明においては、ベルトの張力方向A
を、長円柱状カム周面09aの短軸方向または長軸方向に
向けることにより、閉込み区間の初期および終期のベー
ン閉込み行程を均等化し、キャビテーションの発生を未
然に阻止し、振動および騒音発生を抑制するようになっ
ていたが、このような構成によれば、ベルトの張り方向
が限定されてしまい、ベーンポンプの取付けレイアウト
の自由度が失なわれてしまう難点がある。
【0005】また前記公報記載の発明では、たとえキャ
ビテーションの発生を阻止したとしても、ベルトの張り
方向に沿った長軸閉込み区間または短軸閉込み区間の内
のベルト張り側区間の容積がベルト張り側と反対側の区
間の容積に対し差が生じるため、両者に圧力差が生じ、
この圧力差による振動・騒音が不避的に発生する不具合
があった。
【0006】
【課題を解決するための手段および効果】本発明は、こ
のような難点を克服したベーンポンプの改良に係り、原
動機の駆動軸から無端動力伝達を介してベーンポンプの
回転軸に動力が伝達されるベーンポンプにおいて、該回
転軸の無端動力伝達帯側一端部は、軸受手段を介してポ
ンプボディーに回転自在に枢支されるとともに、前記回
転軸の他端部は、ロータの両側面を前記ポンプボディも
しくはインサイドプレートと、共同して挟持するアウタ
サイドプレート、または前記ロータおよびアウタサイド
プレートを密閉するように前記ポンプボディに装着され
るカバーに回転自在に枢支され、前記回転軸の他端部を
枢支する前記アウタサイドプレートまたはカバーの回転
軸枢支孔が、該回転軸枢支孔の内径と前記回転軸他端部
の軸径との差の半分の距離、または前記回転軸枢支孔に
対する前記回転軸他端部の間隙間による該回転軸他端部
の移動量に相当する距離だけ、前記無端動力伝達帯を介
して前記ベーンポンプに動力を伝達する原動機の駆動軸
側に偏芯して設けられたことを特徴とするものである。
【0007】請求項1記載の本発明では、図1に図示さ
れるように、前記回転軸13の他端部13aを枢支する前記
アウタサイドプレートまたはカバーの回転軸枢支孔14を
該回転軸枢支孔14の内径D1 と前記回転軸他端部13aの
軸径D2 との差の半分の距離δ=(D1 −D2 )/2、
または前記回転軸枢支孔14に対する前記回転軸他端部13
aの間隙による該回転軸他端部13aの移動量に相当する
距離だけ、前記回転軸13の一端部13bのプーリ17に架渡
された無端動力伝達帯50を介して前記ベーンポンプに動
力を伝達する原動機の駆動軸側ωに偏芯して設けたた
め、前記無端動力伝達帯50の張力Pによりポンプ回転軸
13が傾けられようとしても、前記回転軸他端部13aの枢
支孔14が予めこれに対向する方向へ偏心している結果、
前記ポンプ回転軸13の傾動が未然に阻止され、従って該
ポンプ回転軸13と一体のロータ7の中心が、カムリング
5の中心に合致せしめられ、本発明のベーンポンプは、
振動や騒音の発生が著しく抑制される。
【0008】また本発明を請求項2記載のように、前記
ロータ7の外周を囲繞するカムリング5を前記回転軸13
の他端部13aを枢支する前記アウタサイドプレート、ま
たはカバーの回転軸枢支孔14に対する前記回転軸他端部
13aの間隙による前記ロータ7の移動量εに相当する距
離だけ、前記無端動力伝達帯50を介して前記ベーンポン
プに動力を伝達する原動機の駆動軸に対して前記ポンプ
回転軸を挟んで反対側Ωに偏芯して設けることにより、
図2に図示するように、カムリング5とロータ7との相
対的位置関係を回転軸13の傾動と無関係に一定に保持す
ることができ、前記請求項1記載の発明と同様な効果を
奏すことができる。
【0009】さらに図3に図示するように、2本のノッ
クピン53の配列方向Bが無端動力の張力方向に対して交
叉した場合において、該無端動力伝達帯の張力Pに抵抗
するノックピン53の支持反力Qにより、該張力方向Aに
対し直角方向の支持反力Rが生じてポンプ回転軸13がそ
の方向に移動しようとするところを、請求項3記載のよ
うに、本発明を構成して、前記無端動力伝達帯50の張力
方向Aに沿って前記2本のノックピン53を配置すること
により、該無端動力伝達帯50の張力方向Aに対し直角方
向の支持反力Rを発生させずに、前記無端動力伝達帯の
張力に影響されることなく、カムリングカム周面に対す
るロータ中心位置を確固とその位置に保持することがで
き、ベーンポンプを正常に運転して、振動・騒音の発生
をできるだけ抑制することができる。
【0010】さらに請求項4または請求項5記載のよう
に本発明を構成することにより、ベーンポンプ回転軸お
よびロータを高速回転させて、ベーンポンプの大型化を
避けながら高出力化を図ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図4ないし図12に図示され
た本発明の一実施形態について説明する。
【0012】本実施形態のベーンポンプ1のポンプボデ
ィ2に短円筒状凹部3が形成され、該短円筒状凹部3に
インナサイドプレート4とカムリング5が順次嵌装さ
れ、該カムリング5のカム室6内にロータ7が嵌装さ
れ、該ロータ7に周方向に亘って複数個放射方向に指向
したベーン溝8が形成され、該ベーン溝8にベーン9が
それぞれ嵌装されている。
【0013】また前記カムリング5とロータ7の外側面
に鉄系焼結合金製のアウタサイドプレート10が添接さ
れ、該アウタサイドプレート10の外側面に接するカバー
11とポンプボディ2とで、カムリング5およびロータ7
が密閉され、ポンプボディ2とカバー11とはボルト12で
一体に結合されている。
【0014】さらにポンプボディ2を貫通した回転軸13
はロータ7にスプライン嵌合されるとともに、該回転軸
13の先端部13aはアウタサイドプレート10の枢支孔14に
回転自在に嵌装され、前記ポンプボディ2と回転軸13の
基端部13bとにボールベアリング15が介装され、図1に
図示されるように、該枢支孔14の中心線O1 は、カムリ
ング5の中心線O2 に対し、後記無端ベルトの張力方向
Aに向って、 δ=(D1 −D2 )/2 ただしD1 ;枢支孔14の内径 D2 ;回転軸13の外径 だけ偏芯して形成されている。
【0015】さらにまた図5および図6に図示されるよ
うに、枢支孔14より内側に位置してポンプボディ2と回
転軸13とにオイルシール16が介装され、該回転軸13の外
端にドリブンプーリ17が嵌着され、図示されない内燃機
関のクランク軸に嵌着されたドライブプーリ(図示され
ず)と該ドリブンプーリ17とに無端動力伝達帯たる無端
ベルト50が架渡され、該ドライブプーリの中心は、ドリ
ブンプーリ17の中心からA方向延長線に位置している。
【0016】しかして前記アウタサイドプレート10に
は、回転軸13の先端部13aを包囲するように、カバー11
に向って環状突起18が形成され、該環状突起18の先端外
周はカバー11の円筒状凹部19に嵌合されている。
【0017】またポンプボディ2の上部には、吸入ジョ
イント20が嵌合されてボルト21でもってポンプボディ2
に一体に嵌着され、該吸入ジョイント20は、ポンプボデ
ィ2内の吸入通路22を介してカバー11の吸入通路23に連
通され、アウタサイドプレート10には該吸入通路23とカ
ム室6とを相互に連通する2個の貫通吸入ポート24が形
成されるとともに、該2個の貫通吸入ポート24の周方向
中間に吐出凹部25が形成され、かつこれら貫通吸入ポー
ト24、吐出凹部25の中心寄りに環状溝26が形成され、し
かもアウタサイドプレート10の外周部における直径方向
両端に2個の位置決め孔27が形成されている。
【0018】さらにカムリング5には、アウタサイドプ
レート10の2個の貫通吸入ポート24に対応した位置に、
該貫通吸入ポート24とインナサイドプレート4の吸入凹
部29とを連通する貫通吸入通路28が2個形成され、該イ
ンナサイドプレート4には、該2個の吸入凹部29の周方
向中間に貫通吐出ポート30が形成され、アウタサイドプ
レート10の環状溝26と半径位置が一致した個所に、圧油
導入貫通孔31と圧油導入凹部32とが交互に形成され、該
圧油導入貫通孔31および圧油導入凹部32は、ロータ7の
ベーン溝8の基部の圧油導入部33を介してアウタサイド
プレート10の環状溝26とに連通され、該圧油導入貫通孔
31はポンプボディ2の環状吐出通路34にも連通されてい
る。
【0019】さらにまたポンプボディ2内においては、
図5に図示されるように、吐出通路34に貫通路35を介し
て連通するリリーフバルブ36のスプール収納孔37に流量
調整用スプール38が摺動可能に嵌装され、該スプール収
納孔37を流量調整用スプール38で仕切られたパイロット
圧力室39に圧縮コイルスプリング41が介装されており、
吐出通路34より貫通路35を介してリリーフバルブ36の弁
室40に導入された圧力オイルは絞り通路42を介して圧力
オイル供給孔43に流れ、該圧力オイル供給孔43は図示さ
れないパイプを介してパワーステアリング装置へ供給さ
れるようになっている。
【0020】そして弁室40内の圧力が所定圧力以上に上
昇すると、流量調整用スプール38が圧縮コイルスプリン
グ41のバネ力に打勝ってパイロット圧力室39に向い押さ
れ、戻り通路44を介して吸入通路23に戻されるようにな
っている。なお、パイロット圧力室39と圧力オイル供給
孔43はリリーフ通路45を介して連通されている。
【0021】またポンプボディ2とインナサイドプレー
ト4とでは大径のOリング46と小径のOリング47が介装
されるとともに、ポンプボディ2とカバー11とにOリン
グ48が介装され、ポンプボディ2と吸入ジョイント20と
にもOリング49が介装されている。
【0022】さらに図6に図示されるように、アウトサ
イドプレート10の位置決め孔27と、該位置決め孔27と合
致した位置にてカムリング5に形成された位置決め貫通
孔51と、該位置決め貫通孔51と合致した位置にてインサ
イドプレート4に形成された位置決め孔52とには、それ
ぞれ2本のノックピン53が嵌装され、該2本のノックピ
ン53の配列方向は、図4に図示されるように、ドリブン
プーリ17の中心からドライブプーリに向うA方向に設定
されている。
【0023】図4ないし図12に図示された実施例は前記
したように構成されているので、ドリブンプーリ17が図
4にて反時計方向へ回転駆動されると、貫通吸入ポート
24および吸入凹部29に隣接したカム室6のベーン9相互
の空間の容積がロータ7の回転に伴なって増大し、この
空間容積の増大によって、吸入ジョイント20から吸入通
路22、23を介してカム室6内にオイルが吸入され、カム
室6のベーン9相互間の空間が吐出凹部25および貫通吐
出ポート30に接近すると、この空間容積が減少し、この
空間容積の減少によって、該空間から、貫通吐出ポート
30を介して環状の吐出通路34に吐出され、該吐出通路34
内の吐出オイルはリリーフバルブ36を介して図示されな
いパワーステアリング装置へ供給される。
【0024】そして圧力オイル供給孔43すなわち弁室40
内のオイル圧力が所定圧力以上に上昇すると、流量調整
用スプール38が圧縮コイルスプリング41のバネ力に打勝
ってパイロット圧力室39に向って移動し、弁室40と戻り
通路44とが連通状態となり、余分のオイルが弁室40から
戻り通路44、吸入通路23を介して貫通吸入ポート24に還
流し、圧力オイル供給孔43から図示されないパワーステ
アリング装置へ一定圧力のオイルが供給される。
【0025】また環状の吐出通路34内の圧力オイルは、
インナサイドプレート4の圧油導入貫通孔31を介してロ
ータ7のベーン溝8の圧油導入部33に導入され、ベーン
9の中心側端面に吐出通路34内の圧力オイルが作用する
ため、ベーン9はカムリング5のカム室6の内周面に常
に密接され、カム室6内にてベーン9により仕切られた
空間は油密に保持される。
【0026】さらにアウタサイドプレート10は焼結合金
製であり、かつポンプボディ2およびカバー11内にてオ
イルの雰囲中に浸漬されているため、自己潤滑性に富
み、回転軸13の先端部13aの回転摩擦力が小さい。
【0027】さらにまた無端ベルト50の張力による大き
な負荷を負担する軸受部材がボールベアリング15である
ため、回転軸13が高回転されても、この大負荷は充分に
ボールベアリング15によって支持され、ベーンポンプ1
は大流量のオイルをパワーステアリング装置へ供給する
ことができる。
【0028】しかも、枢支孔14の中心線O1 はカムリン
グ5の中心線O2 に対し図1に図示されるようにδだけ
A方向へ偏心しているため、ドリブンプーリ17に無端ベ
ルト50の張力がA方向に加えられてM方向へ回転軸13が
傾動しようとしても、枢支孔14の偏心によってこの傾動
が阻止され、該回転軸13と一体のロータ7が無端ベルト
50の張力によってもカムリング5に対して位置を変え
ず、カム室6は正常な形状を維持することができ、カム
室6内の圧油に圧力変動がなく、静粛にベーンポンプ1
は運転しうる。
【0029】またボールベアリング15とドリブンプーリ
17との距離が短く、ボールベアリング15と枢支孔14との
距離が長いため、枢支孔14に加わる回転軸13の先端部13
aの負荷が小さい結果、多孔質の鉄系焼結合金製のアウ
タサイドプレート10の枢支孔14でもって、回転軸13の先
端部13aは充分に支持され、この部分の小型化が可能と
なり、しかもベーンポンプ1の動力損失が低い。
【0030】図4ないし図14の実施形態において、無端
ベルト50の張力による回転軸13の撓みが無視できない程
度の値の場合には、この撓みの分だけ枢支孔14の偏心量
を増大すればよい。
【0031】また図4ないし図14の実施形態において、
アウタサイドプレート10の位置決め孔27およびカバー11
の位置決め孔54の位置を張力方向Aと反対向きにδだけ
ずらせることにより、枢支孔14の位置を張力方向Aへδ
だけ偏心させることができる。
【0032】図4ないし図14の実施形態では、枢支孔14
の位置を無端ベルト50の張力方向Aに向ってδだけ偏芯
させたが、枢支孔14の間隙によりロータ7が無端ベルト
50の張力方向Aと反対向きに移動した移動量εに相当す
る距離だけカムリング5を張力方向Aと反対向きに偏芯
させてもよく、この場合カムリング5の位置決め貫通孔
51の位置をその偏芯分だけ張力方向Aへずらせばよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における特許請求の範囲の請求項1に対
応した構成を図示した説明図である。
【図2】前記特許請求の範囲の請求項2に対応した構成
を図示した説明図である。
【図3】前記特許請求の範囲の請求項3に対応した構成
にした場合と、そうでない場合のノックピンの支持作用
を図示した説明図である。
【図4】本発明のオイルポンプの駆動軸枢支構造の一実
施例を図示した正面図である。
【図5】図4のV−V線に沿って截断した縦断側面図で
ある。
【図6】図4のVI−VI線に沿って截断した縦断側面図で
ある。
【図7】図5のVII −VII 方向から見たアウタサイドプ
レートの正面図である。
【図8】図5のVIII−VIII方向から見たアウタサイドプ
レートの裏面図である。
【図9】図5のIX−IX方向から見たカムリングとインナ
サイドプレートとを重ねた状態の正面図である。
【図10】図9のX−X線に沿って截断した断面図であ
る。
【図11】図5のVIII−VIIIの線から逆方向に見たカム
リングの正面図である。
【図12】図5のXII−XII線に沿って截断した断面図
である。
【図13】従来のベーンポンプにおいて、ベルト張力に
より回転軸が傾いた状態の説明図である。
【図14】図13のXIV −XIV 矢視図である。
【符号の説明】
1…ベーンポンプ、2…ボンブボディ、3…短円筒状凹
部、4…インナサイドプレート、5…カムリング、6…
カム室、7…ロータ、8…ベーン溝、9…ベーン、10…
アウタサイドプレート、11…カバー、12…ボルト、13…
回転軸、14…枢支孔、15…ボールベアリング、16…オイ
ルシール、17…ドリブンプーリ、18…環状突起、19…円
筒状凹部、20…吸入ジョイント、21…ボルト、22、23…
吸入通路、24…貫通吸入ポート、25…吐出凹部、26…環
状溝、27…位置決め孔、28…貫通吸入通路、29…吸入凹
部、30…貫通吐出ポート、31…圧油導入貫通孔、32…圧
油導入凹部、33…圧油導入部、34…吐出通路、35…連通
路、36…リリーフバルブ、37…スプール収納孔、38…流
量調整用スプール、39…パイロット圧力室、40…弁室、
41…圧縮コイルスプリング、42…絞り通路、43…圧力オ
イル供給孔、44…戻り通路、45…リリーフ通路、46、4
7、48、49…Oリング、50…無端ベルト、51…位置決め
貫通孔、52…位置決め孔、53…ノックピン、54…位置決
め孔。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原動機の駆動軸から無端動力伝達を介し
    てベーンポンプの回転軸に動力が伝達されるベーンポン
    プにおいて、該回転軸の無端動力伝達帯側一端部は、軸
    受手段を介してポンプボディーに回転自在に枢支される
    とともに、前記回転軸の他端部は、前記ポンプボディに
    装着されるカバーに回転自在に枢支され、前記回転軸の
    他端部を枢支する前記アウタサイドプレート、またはカ
    バーの回転軸枢支孔が、該回転軸枢支孔の内径と前記回
    転軸他端部の軸径との差の半分の距離、または前記回転
    軸枢支孔に対する前記回転軸他端部の間隙による該回転
    軸他端部の移動量に相当する距離だけ、前記無端動力伝
    達帯を介して前記ベーンポンプに動力を伝達する原動機
    の駆動軸側に偏芯して設けられたことを特徴とするベー
    ンポンプの回転軸枢支構造。
  2. 【請求項2】 原動機の駆動軸から無端動力伝達を介し
    てベーンポンプの回転軸に動力が伝達されるベーンポン
    プにおいて、該回転軸の無端動力伝達帯側一端部は、軸
    受手段を介してポンプボディーに回転自在に枢支される
    とともに、前記回転軸の他端部は、前記ポンプボディに
    装着されるカバーに回転自在に枢支され、前記ロータの
    外周を囲繞するカムリングが、前記回転軸の他端部を枢
    支する前記アウタサイドプレート、またはカバーの回転
    軸枢支孔に対する前記回転軸他端部の間隙による前記ロ
    ータの移動量に相当する距離だけ、前記無端動力伝達帯
    を介して前記ベーンポンプに動力を伝達する原動機の駆
    動軸に対して前記ポンプ回転軸を挟んで反対側に偏芯し
    て設けられたことを特徴とするベーンポンプの回転軸枢
    支構造。
  3. 【請求項3】 前記カムリングを貫通し、一端がポンプ
    ボディまたはインナサイドプレートに嵌合するとともに
    他端がカバーまたはアウトサイドプレートに嵌合する2
    本のノックピンは、前記ポンプ回転軸と前記原動機駆動
    軸とを結ぶ線上の該カムリングの直径両端にそれぞれ配
    置されたことを特徴とする前記請求項1、または請求項
    2記載のベーンポンプの回転軸枢支構造。
  4. 【請求項4】 前記ベーンポンプ回転軸の無端動力伝達
    帯側一端部を枢支する軸受手段は、ころがり軸受手段で
    あることを特徴とする前記請求項1、請求項2、または
    請求項3記載のベーンポンプの回転軸枢支構造。
  5. 【請求項5】 前記ころがり軸受は、ボールベアリング
    であることを特徴とする前記請求項4記載のベーンポン
    プの回転軸枢支構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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FR2760794A1 (fr) * 1997-03-12 1998-09-18 Luk Fahrzeug Hydraulik Machine hydraulique
EP1167768A2 (en) * 2000-06-30 2002-01-02 Showa Corporation Vane Pump

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