JPH0986A - 根巻き材 - Google Patents
根巻き材Info
- Publication number
- JPH0986A JPH0986A JP18458195A JP18458195A JPH0986A JP H0986 A JPH0986 A JP H0986A JP 18458195 A JP18458195 A JP 18458195A JP 18458195 A JP18458195 A JP 18458195A JP H0986 A JPH0986 A JP H0986A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- root
- water
- tree
- winding material
- root winding
- Prior art date
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- Pending
Links
Landscapes
- Fertilizers (AREA)
- Cultivation Of Plants (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】移植の際に樹木の根鉢を包被するのに使用する
根巻き材を提供する。この根巻き材の使用により、移植
樹木の活着率が高まることをねらう。 【構成】根巻き材に、肥料と、吸水性高分子化合物から
なる保水剤と、易溶性カルシウム剤等の植物活性剤とを
含有させたことを特徴とする。
根巻き材を提供する。この根巻き材の使用により、移植
樹木の活着率が高まることをねらう。 【構成】根巻き材に、肥料と、吸水性高分子化合物から
なる保水剤と、易溶性カルシウム剤等の植物活性剤とを
含有させたことを特徴とする。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、移植の際に樹木の根鉢
を包被するのに使用する麻布等の根巻き材に係る。ここ
に根鉢とは、移植樹木の塊状の根部をいう。
を包被するのに使用する麻布等の根巻き材に係る。ここ
に根鉢とは、移植樹木の塊状の根部をいう。
【０００２】
【発明が解決しようとする課題】移植地の土質が砂土等
から成って乾燥しやすい場合、移植した樹木が立ち枯れ
をおこすことが多い。本発明は、移植樹木の枯死を防
ぎ、活着率を高めるのに効果のある、前記用途の根巻き
材を提供することを課題とする。
から成って乾燥しやすい場合、移植した樹木が立ち枯れ
をおこすことが多い。本発明は、移植樹木の枯死を防
ぎ、活着率を高めるのに効果のある、前記用途の根巻き
材を提供することを課題とする。
【０００３】
【課題を解決するための手段】本発明で採用した手段
は、根巻き材に、肥料と、吸水性高分子化合物からなる
保水剤と、易溶性カルシウム剤等の植物活性剤とを含有
させたことである。
は、根巻き材に、肥料と、吸水性高分子化合物からなる
保水剤と、易溶性カルシウム剤等の植物活性剤とを含有
させたことである。
【０００４】吸水性高分子化合物からなる保水剤には、
例えばイゲタゲル（登録商標）がある。このものはカル
ボキシル基と水酸基とを有する高分子化合物で、自重の
数百倍の水を吸収し保持する能力がある。
例えばイゲタゲル（登録商標）がある。このものはカル
ボキシル基と水酸基とを有する高分子化合物で、自重の
数百倍の水を吸収し保持する能力がある。
【０００５】植物活性剤は、酸性雨等の影響による植物
の衰弱を防ぎ、活性を高める効果を有するもので、これ
には、例えばＣＡＬＫＩＴＯ（登録商標）がある。この
ものは、沈降炭酸カルシウム、クエン酸、Ｄ−グルコサ
ミン、及びアラビアゴムの混合物（カルシウム含量約３
０％）で、水に溶解しやすい性質を有するカルシウム剤
である。
の衰弱を防ぎ、活性を高める効果を有するもので、これ
には、例えばＣＡＬＫＩＴＯ（登録商標）がある。この
ものは、沈降炭酸カルシウム、クエン酸、Ｄ−グルコサ
ミン、及びアラビアゴムの混合物（カルシウム含量約３
０％）で、水に溶解しやすい性質を有するカルシウム剤
である。
【０００６】
【作用及び効果】本発明品を用いて根巻きを施した樹木
を移植し、潅水をすると、根巻き材に含まれる保水剤は
多量の水を吸収し、保持する。根巻き材に含まれる肥料
及び植物活性剤は、この水の中に溶解又は分散し、保水
剤により担持される。このため、肥料及び植物活性剤の
流失が防がれ、樹木に対し、それぞれの機能を長くはた
らかせることができる。保水剤に保持されている水は樹
木により利用される。このような作用があるので、肥
料、保水剤及び植物活性剤を含有させた本発明の根巻き
材を移植時に使用すると、従来品を使用した場合に比べ
て、樹木の枯死を防ぎ、活性を高め、成育をうながす効
果を奏する。
を移植し、潅水をすると、根巻き材に含まれる保水剤は
多量の水を吸収し、保持する。根巻き材に含まれる肥料
及び植物活性剤は、この水の中に溶解又は分散し、保水
剤により担持される。このため、肥料及び植物活性剤の
流失が防がれ、樹木に対し、それぞれの機能を長くはた
らかせることができる。保水剤に保持されている水は樹
木により利用される。このような作用があるので、肥
料、保水剤及び植物活性剤を含有させた本発明の根巻き
材を移植時に使用すると、従来品を使用した場合に比べ
て、樹木の枯死を防ぎ、活性を高め、成育をうながす効
果を奏する。
【０００７】
【実施例】チッ素、リン酸、カリの３要素を含む複合肥
料６０％、保水剤として前記イゲタゲル２０％、植物活
性剤として前記ＣＡＬＫＩＴ０２０％からなる混合物を
水に溶解もしくは分散させて、濃度０．４４％の懸濁液
を得る。この懸濁液を根巻材の麻布に１ｍ２当たり４０
０ｍｌの割合で噴霧し、含浸させて乾燥する。この麻布
は１ｍ２当たり１．７６ｇの前記肥料、保水剤及び植物
活性剤を含有する。根巻きの結束材として使用する麻ロ
ープにも前記懸濁液を含浸させて前記成分を保持させ
る。これらの根巻き材を用いて次の移植試験を行った。
料６０％、保水剤として前記イゲタゲル２０％、植物活
性剤として前記ＣＡＬＫＩＴ０２０％からなる混合物を
水に溶解もしくは分散させて、濃度０．４４％の懸濁液
を得る。この懸濁液を根巻材の麻布に１ｍ２当たり４０
０ｍｌの割合で噴霧し、含浸させて乾燥する。この麻布
は１ｍ２当たり１．７６ｇの前記肥料、保水剤及び植物
活性剤を含有する。根巻きの結束材として使用する麻ロ
ープにも前記懸濁液を含浸させて前記成分を保持させ
る。これらの根巻き材を用いて次の移植試験を行った。
【０００８】供試木として目どおり周囲（地上１．２ｍ
での幹の周囲の長さ）３５ｃｍのヤマモモを用いた。植
栽地の土性は砂土である。試験項目として、活着率と樹
冠の枯れさがりの程度をしらべた。試験方法は、供試木
１本あたり１ｍ２の麻布で根鉢を包被し、麻ロープで結
束し、移植をした。試験区は、肥料、保水剤、植物活性
剤による処理を施さない根巻き材を使用したものを無処
理区とし、本発明の根巻き材を使用したものを処理区と
した。試験期間は、１９９４年４月１７日に移植をし、
１９９５年２月１５日に最終測定をした。試験結果は次
のとおりである。
での幹の周囲の長さ）３５ｃｍのヤマモモを用いた。植
栽地の土性は砂土である。試験項目として、活着率と樹
冠の枯れさがりの程度をしらべた。試験方法は、供試木
１本あたり１ｍ２の麻布で根鉢を包被し、麻ロープで結
束し、移植をした。試験区は、肥料、保水剤、植物活性
剤による処理を施さない根巻き材を使用したものを無処
理区とし、本発明の根巻き材を使用したものを処理区と
した。試験期間は、１９９４年４月１７日に移植をし、
１９９５年２月１５日に最終測定をした。試験結果は次
のとおりである。
【０００９】無処理区（従来品）では、供試木９本のう
ち、枯死４、しおれ活着４、健全活着１で、健全活着が
非常に少なく、活着率はしおれ活着を含めても５５％で
あった。これに対し、処理区（本発明品）では、供試木
９本のうち、枯死０、しおれ活着２、健全活着７で、健
全活着が多く、活着率はしおれ活着を含めると１００％
であった。上記の試験により、本発明品は移植における
樹木の枯死を防ぎ、活着率を高めることが確かめられ
た。
ち、枯死４、しおれ活着４、健全活着１で、健全活着が
非常に少なく、活着率はしおれ活着を含めても５５％で
あった。これに対し、処理区（本発明品）では、供試木
９本のうち、枯死０、しおれ活着２、健全活着７で、健
全活着が多く、活着率はしおれ活着を含めると１００％
であった。上記の試験により、本発明品は移植における
樹木の枯死を防ぎ、活着率を高めることが確かめられ
た。
Claims (1)
- 【請求項１】移植の際に樹木の根鉢を包被するのに使用
する麻布等の繊維質材料に、肥料と、吸水性高分子化合
物からなる保水剤と、易溶性カルシウム剤等の植物活性
剤とを含有させたことを特徴とする根巻き材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18458195A JPH0986A (ja) | 1995-06-15 | 1995-06-15 | 根巻き材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18458195A JPH0986A (ja) | 1995-06-15 | 1995-06-15 | 根巻き材 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0986A true JPH0986A (ja) | 1997-01-07 |
Family
ID=16155720
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18458195A Pending JPH0986A (ja) | 1995-06-15 | 1995-06-15 | 根巻き材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0986A (ja) |
Citations (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5097946U (ja) * | 1974-01-11 | 1975-08-15 | ||
| JPS568563B2 (ja) * | 1975-07-25 | 1981-02-24 | ||
| JPS5798760U (ja) * | 1980-12-11 | 1982-06-17 | ||
| JPS63294716A (ja) * | 1987-05-27 | 1988-12-01 | Mitsubishi Petrochem Co Ltd | 植物梱包シ−ト |
| JPH03164117A (ja) * | 1989-11-24 | 1991-07-16 | Nisshoku Corp | 樹木の植栽方法 |
| JPH0668427U (ja) * | 1993-03-04 | 1994-09-27 | 谷口産業株式会社 | 根鉢用包装材 |
| JPH0739261A (ja) * | 1993-07-29 | 1995-02-10 | Koizumi Seima Kk | 樹木の植栽方法 |
| JPH0714845U (ja) * | 1993-08-23 | 1995-03-14 | 株式会社大化商事 | 植物育成用の被覆体 |
-
1995
- 1995-06-15 JP JP18458195A patent/JPH0986A/ja active Pending
Patent Citations (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5097946U (ja) * | 1974-01-11 | 1975-08-15 | ||
| JPS568563B2 (ja) * | 1975-07-25 | 1981-02-24 | ||
| JPS5798760U (ja) * | 1980-12-11 | 1982-06-17 | ||
| JPS63294716A (ja) * | 1987-05-27 | 1988-12-01 | Mitsubishi Petrochem Co Ltd | 植物梱包シ−ト |
| JPH03164117A (ja) * | 1989-11-24 | 1991-07-16 | Nisshoku Corp | 樹木の植栽方法 |
| JPH0668427U (ja) * | 1993-03-04 | 1994-09-27 | 谷口産業株式会社 | 根鉢用包装材 |
| JPH0739261A (ja) * | 1993-07-29 | 1995-02-10 | Koizumi Seima Kk | 樹木の植栽方法 |
| JPH0714845U (ja) * | 1993-08-23 | 1995-03-14 | 株式会社大化商事 | 植物育成用の被覆体 |
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