JPH0981921A - ディスク記録再生装置に適用するヘッド位置決め制御システム - Google Patents

ディスク記録再生装置に適用するヘッド位置決め制御システム

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JPH0981921A
JPH0981921A JP23273795A JP23273795A JPH0981921A JP H0981921 A JPH0981921 A JP H0981921A JP 23273795 A JP23273795 A JP 23273795A JP 23273795 A JP23273795 A JP 23273795A JP H0981921 A JPH0981921 A JP H0981921A
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JP
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head
position error
gain
track
positioning control
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Application number
JP23273795A
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English (en)
Inventor
Tatsuharu Kusumoto
辰春 楠本
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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  • Moving Of The Head To Find And Align With The Track (AREA)
  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】MRヘッド等のヘッド特性により、バーストデ
ータに基づいて算出される位置誤差特性の線形領域が相
対的に狭い場合でも、ヘッド位置決め制御系のゲインを
安定化し、確実なヘッド位置決め制御動作を実現するこ
とにある。 【解決手段】ディスク2のトラック上に予め記録された
バーストデータを使用して、ヘッド1のヘッドの変位に
対する関数値を求める位置誤差演算処理を実行するHD
Dのヘッド位置決め制御システムにおいて、ヘッド1の
変位に対する関数値の領域において、線形領域に適応す
るゲインの値と共に、非線形領域に適応するゲインの値
を予め設定して記憶したメモリ15を有する。CPU1
2は、位置誤差演算結果の線形領域だけでなく、非線形
領域に対して適正なゲインをメモリ15から検索して使
用し、このゲインを使用した制御量を算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特にハードディス
ク装置等のディスク記録再生装置に適用するシステムに
関し、ディスク上に予め記録されたサーボデータに基づ
いてヘッドをトラック中心に位置決め制御するヘッド位
置決め制御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ハードディスク装置(HDD)等
のディスク記録再生装置は、記録媒体としてディスクを
使用し、ディスク上に構成した多数のトラックを記録エ
リアとして使用する。
【0003】各トラックは、図6に示すように、複数の
データセクタと称するデータエリアに分割されている。
このデータセクタはデータのアクセス単位である。さら
に、セクタサーボ方式では、複数のサーボセクタと称す
るサーボエリアが所定の間隔で配置されている。通常で
は、各トラックは、サーボセクタ間に複数のデータセク
タが設けられたフォーマットからなる。
【0004】セクタサーボ方式は、特に小型のHDDに
採用されているヘッド位置決め制御システムである。サ
ーボセクタには、大別してシリンダコード(トラックア
ドレス)とバーストデータ(DA〜DD)とからなるサ
ーボデータが記録されている。
【0005】シリンダコードはシーク制御(速度制御と
も呼ぶ)に使用されるサーボデータである。シーク制御
は、ヘッドを目標トラック(アクセス対象のセクタを含
むトラック)まで移動させる制御である。バーストデー
タは、シーク制御により位置決めされたトラックの中心
に、ヘッドを位置決めするための位置制御(トラック追
従制御とも呼ぶ)に利用される位置データである。
【0006】ヘッド位置決め制御システムは、ヘッドを
搭載しているヘッドアクチュエータ(キャリッジ)と、
ボイスコイルモータ(VCM)と、サーボデータの再生
系と、位置決め制御を実行するマイクロプロセッサ(C
PU)とからなる。
【0007】ヘッドアクチュエータは、通常ではロータ
リ型であり、VCMの駆動力により回転運動して、ヘッ
ドをディスクの半径方向に移動するように構成されてい
る。CPUは、サーボデータに基づいて制御量を算出
し、VCMを駆動制御してシーク制御と位置制御を実行
している。
【0008】以下、本発明に関係するバーストデータを
使用した位置制御について説明する。バーストデータ
は、図5に示すように、ディスク上に構成されたトラッ
ク(ここでは連続する4トラックTR1〜TR4を示
す)に対して、相互に半トラック分だけずれた位置のバ
ーストデータDA,DBおよび1トラック分づつ交互に
配置されたバーストデータDC,DDからなる。
【0009】バーストデータDA,DBを1相のバース
トデータと称し、バーストデータDA〜DDを2相のバ
ーストデータと称する。図5において、「TW」はトラ
ック幅(トラックピッチ)であり、「TC」はトラック
中心である。ここでは、後述する再生専用のMRヘッド
10がトラックTR1の中心TCに位置決めされた状態
を示す。
【0010】ヘッド位置決め制御システムでは、CPU
は、再生されたバーストデータDA,DBのレベル値
(DA,DBを使用する)に基づいて、「Pe=(DA
−DB)/(DA+DB)」の位置誤差演算を実行し、
演算結果Peに基づいてヘッドの位置誤差(トラック中
心TCに対する変位)を算出する。
【0011】実際上の制御では、CPUは、算出した演
算結果Peに一定値のゲインGを乗算したものを制御量
として出力し、D/A変換処理してVCMドライバに供
給する。即ち、演算結果Peを「0」に漸近させるよう
に、フィードバック制御を行なう。ここで、ゲインGと
はヘッドの移動量の変化率である。
【0012】ヘッド位置決め制御システムを安定に動作
させるためには、位置誤差であるヘッドの変位に対し
て、演算結果Peの線形性が要求される。一定値のゲイ
ンGとは、ヘッドの変位(X)に対する関数値である演
算結果Peの線形領域の接線に相当する。
【0013】ところで、ヘッドの特性により、前記の演
算結果Peの線形領域の範囲が非常に狭くなることがあ
る。理想的には、トラック全域に渡り線形領域を有する
ことが望ましいが、通常ではトラック境界領域では、ヘ
ッドからの再生信号波形が飽和気味となるため困難であ
る。このような点を解消するために、前記のように2相
のバーストデータDA〜DDを使用して、それぞれの位
置誤差の線形領域を利用する2相方式が採用されてい
る。
【0014】しかしながら、2相方式でも解消できない
程、線形領域の範囲が狭くなることがある。換言すれ
ば、演算結果Peである位置誤差検出特性の非線形領域
の範囲が大きくなる場合である。このような場合には、
一定値のゲインGでは、制御系のゲインが不安定にな
り、結果的にヘッド位置決め制御時のセトリング(位置
整定動作)時間が長くなる。
【0015】このような広い範囲の非線形領域が発生す
るヘッドとして、前述のMR(magnetoresi
stive)ヘッドが周知である。MRヘッドは、HD
Dの高記録密度化を実現するための手段の一つとして注
目されている重要な構成要素である。MRヘッドは再生
専用であるため、通常では記録用ヘッドとして、誘導型
の薄膜ヘッドを組合わせた複合ヘッド構造が構成され
る。
【0016】このような複合ヘッド構造のために、製造
工程時においてトラック方向の製造誤差による位置ずれ
(記録データに対するオフセット)や、記録されたトラ
ックの境界領域のノイズ(フリンジ領域ノイズ)の影響
を回避する必要性から、MRヘッドのヘッド幅はトラッ
ク幅より小さくなっている。具体的には、図5に示すよ
うに、例えばトラック幅TWに対して、ほぼ1/2のヘ
ッド幅のMRヘッド10が使用される。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、ヘッド
の特性によりバーストデータに基づいた位置誤差検出特
性の線形領域の範囲が狭くなり、非線形領域の範囲が大
きくなると、一定値のゲインGでは制御系のゲインが不
安定になる。このため、ヘッド位置決め制御時のセトリ
ング時間が長くなり、結果的にヘッド位置決め動作が低
速になってしまう。
【0018】特に、HDDの高記録密度化の要素の一つ
であるMRヘッドを使用した場合に、構造的な理由によ
り、線形領域の範囲が相対的に狭い。このため、MRヘ
ッドを有効に使用するためには、ヘッド位置決め制御系
のゲインを安定化することが望ましい。
【0019】本発明の目的は、MRヘッド等のヘッド特
性により、バーストデータに基づいて算出される位置誤
差検出特性の線形領域が相対的に狭い場合でも、ヘッド
位置決め制御系のゲインを安定化し、確実なヘッド位置
決め制御動作を実現することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明は、ディスクのト
ラック上に予め記録されたバーストデータを使用して、
ヘッドのヘッドの変位に対する関数値を求める位置誤差
演算処理を実行するHDD等のヘッド位置決め制御シス
テムにおいて、ヘッドの変位に対する関数値の領域にお
いて、線形領域に適応するゲインの値と共に、非線形領
域に適応するゲインの値を予め設定して記憶したゲイン
記憶手段およびゲイン記憶手段からゲインの適正値を検
索して設定するゲイン設定手段を有するシステムであ
る。
【0021】制御手段は、位置誤差演算結果にゲインを
乗算して制御量を算出するときに、その演算結果の線形
領域と非線形領域に応じて、ゲイン設定手段により設定
されたゲインの適正値を使用する。
【0022】このようなシステムにより、線形領域と非
線形領域のそれぞれに適正なゲインを設定することによ
り、高精度の制御量を算出することが可能となり、結果
的に制御系のゲインの安定化を図ることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態を説明する。図1は第1の実施形態に関係するH
DDの要部を示すブロック図であり、図2は本実施形態
に関係する位置誤差検出特性を示す図であり、図3は本
実施形態に関係する動作を説明するためのフローチャー
トである。 (システム構成)本実施形態のHDDは、図1に示すよ
うに、再生専用のMRヘッド10と記録用ヘッドとして
誘導型の薄膜ヘッド11とが一体化された複合ヘッド構
造のヘッド1を使用した方式を想定している。
【0024】ヘッド1は、ディスク2の両面に対応して
それぞれ設けられており、ヘッドアクチュエータ4に保
持されている。ヘッドアクチュエータ4は、ボイスコイ
ルモータ(VCM)5により回転駆動し、ヘッド1をデ
ィスク2の半径方向に移動させる。VCM5は、CPU
12により制御されるVCMドライバ6から駆動電流が
供給される。
【0025】ディスク2は1枚または複数枚(ここでは
便宜的に1枚とする)が設けられており、スピンドルモ
ータ3により高速回転している。ディスク2は、多数の
トラックが配列されて、各トラックがサーボセクタとデ
ータセクタを有するフォーマットからなる(図6を参
照)。
【0026】リード/ライト回路7は通常では専用の集
積回路からなり、データのリード/ライト処理を実行す
る。リード/ライト回路7は、ディスクコントローラ
(HDC)14から出力されたライトデータ(記録デー
タ)WDをライト電流に変換して、記録用の薄膜ヘッド
11に出力する。また、再生専用のMRヘッド10から
出力されたリード信号をディジタルの再生データRDに
変換する。
【0027】HDDには、前述したようにヘッド位置決
め制御システム(サーボ系)が設けられている。ヘッド
位置決め制御システムは、ヘッド1をディスク2上の目
標トラック(アクセス対象のデータセクタを含むトラッ
ク)に位置決め制御するためのフィードバック制御系で
ある。
【0028】ヘッド位置決め制御システムは、大別して
サーボデータ処理回路13と、全波整流回路8と、ピー
クホールド回路9と、およびCPU12からなる。サー
ボデータ処理回路13は、リード/ライト回路7により
再生されたリード信号からシリンダコード(トラックア
ドレス)を抽出したり、ピークホールド回路9のサンプ
ルタイミングを決定するサンプル信号SA〜SDを生成
して出力する。
【0029】ヘッド位置決め制御は、前述のようにシー
ク制御(速度制御)と位置制御(トラック追従制御)に
大別される。シーク制御はヘッドを目標トラック(アク
セス対象のセクタを含むトラック)まで移動させる制御
である。
【0030】本実施形態は、シーク制御により位置決め
されたトラックの中心にヘッドを位置決めするための位
置制御に関係する。バーストデータは、その位置制御に
使用されるサーボデータである(図5を参照)。
【0031】全波整流回路8とピークホールド回路9
は、リード/ライト回路7から出力されたリード信号か
らバーストデータのレベル値を検出してホールドするた
めの回路である。ピークホールド回路9は、サンプル信
号SA〜SDに同期して、各バーストデータのレベル値
DA〜DDをホールドする。
【0032】CPU12は、ピークホールド回路9にホ
ールドされた各レベル値DA〜DDを、A/D変換回路
12aによりディジタルデータに変換して入力し、位置
制御に使用する。CPU12は、ヘッド位置決め制御処
理等の各種制御処理を実行するための制御用マイクロプ
ロセッサ(マイクロコントローラ)である。
【0033】CPU12は、メモリ15に予め格納され
たプログラムにより、位置制御に必要な位置誤差演算処
理「Pe=(DA−DB)/(DA+DB)」を実行す
る。さらに、CPU12は、メモリ15に格納された本
実施形態に関係するゲインデータ(後述するKa〜K
c)から適正なゲインデータを読出し、演算結果Peに
ゲインGを乗算した制御量を算出する。CPU12は、
算出した制御量をD/A変換回路16により、アナログ
信号に変換してVCMドライバ6に供給する。 (第1の実施形態の作用)本実施形態では、図5に示す
ように、ディスク2上のトラックTR1〜TR4に記録
されたサーボセクタの1相のバーストデータDA,DB
を使用した位置制御を想定する。
【0034】各バーストデータDA,DBは、それぞれ
相互に半トラック分だけずれた位置に記録されている。
換言すれば、バーストデータDA,DBは、それぞれ1
トラック毎に相互に反対側となるトラック境界を中心と
した領域であって、円周方向にずれた位置に配置されて
いる。円周方向の位置誤差量は、ピークホールド回路9
に供給されるサーボコントローラ13からのサンプルパ
ルスSA,SBの発生間隔に相当している。
【0035】さらに、本実施形態では再生ヘッドとして
MRヘッド10が使用されており、MRヘッド10はト
ラック幅TWに対して、ほぼ1/2のヘッド幅(データ
再生幅)を有するものを想定している。
【0036】以下、本実施形態に関係する位置制御につ
いて、図2と図3を参照して説明する。前述したよう
に、HDDでは、指定トラック(アクセス対象のデータ
セクタを含むトラック)が決定されると、CPU12は
サーボデータのシリンダコード(図6を参照)に基づい
てシーク制御を実行し、ヘッド1を指定トラック(ここ
ではトラックTR1とする)まで移動させる(ステップ
S1)。
【0037】次に、CPU12はシーク制御から位置制
御に移行し、ヘッド1を指定トラックTR1の中心TC
に位置決め制御する。ここで、データ再生動作では、再
生専用のMRヘッド10が指定トラックTR1の中心T
Cに位置決め制御される。データ記録動作では、薄膜ヘ
ッド11が指定トラックTR1の中心TCに位置決め制
御される。
【0038】リード/ライト回路7は、により読出され
たバーストデータDA,DBを入力して、アンプやフィ
ルタによる各種の信号処理をした後に全波整流回路8に
出力する。
【0039】さらに、ピークホールド回路9は、全波整
流された後にサンプル信号SA,SBに同期して、各バ
ーストデータのレベル値DA,DBをホールドする。C
PU12は、ホールドされた各レベル値DA,DBを、
A/D変換回路12aによりディジタルデータに変換し
て入力する(ステップS2)。
【0040】CPU12は、入力したバーストデータを
使用して、位置誤差演算処理「Pe=(DA−DB)/
(DA+DB)」を実行する(ステップS3)。ここ
で、演算結果Peは、図2に示すように、ヘッド(MR
ヘッド10)の変位(X)に対する関数値として表現さ
れて、実線のような線形領域と非線形領域(Y1−Y2
とY3−Y4の各範囲)からなる曲線となる。
【0041】CPU12は、演算結果Peを「0」に漸
近させるように、フィードバック制御を行なう。即ち、
図2に示すように、変位X3がトラック中心TCに相当
し、変位X1,X5がトラック(TR1)の境界領域に
相当する。
【0042】CPU12は、算出した演算結果Peにゲ
インGを乗算したものを制御量として出力し、D/A変
換回路16を介してVCMドライバ6に供給する。本実
施形態では、CPU12は、算出した演算結果Peの値
に基づいて、図2に示す位置誤差検出特性曲線の領域を
判定する。即ち、演算結果Peが線形領域と非線形領域
(Y1−Y2とY3−Y4の各範囲)のいずれの領域に
含まれるかを判別する(ステップS4〜S6)。
【0043】ここで、メモリ15には、線形領域、非線
形領域Y1−Y2、および非線形領域Y3−Y4の各範
囲に適応するゲインKa〜Kcのデータが格納されてい
る。このゲインKa〜Kcは、通常ではHDDの製造工
程において、実際にHDDを駆動して測定される。即
ち、ゲインKa〜Kcは、図2に示すように、ヘッドの
変位(X)と演算結果Peの特性曲線の各領域に対応す
る接線に相当する値である。
【0044】CPU12は、メモリ15から領域の各範
囲に適応するゲインG(G=Ka〜Kc)を検索し、こ
の設定されたゲインGを演算結果Peに乗算する演算処
理を実行して、制御量Hdを算出する(ステップS8〜
S11)。
【0045】ここで、演算結果Peが線形領域と非線形
領域(Y1−Y2とY3−Y4の各範囲)のいずれの範
囲にも含まれない場合には、MRヘッド10は目標トラ
ック(TR1)の範囲に含まれておらず、シーク制御が
完了していないか、いわゆるシークミスとなる。この場
合には、CPU12は再度シーク制御から実行するよう
なエラー処理を行なう(ステップS7)。
【0046】以上のように第1の実施形態によれば、予
めメモリ15に格納した線形領域、非線形領域Y1−Y
2、および非線形領域Y3−Y4の各範囲に適応するゲ
インKa〜Kcのデータを利用して、CPU12は演算
結果Peに適正なゲインGを乗算した制御量Hdを算出
する。換言すれば、演算結果Peが非線形領域(Y1−
Y2又はY3−Y4)に含まれる場合に、線形領域に対
応する一定ゲイン値(Ka)から適正なゲイン値(Kb
又はKc)に切替えることになる。
【0047】これにより、MRヘッド10の位置が位置
誤差特性の非線形領域(Y1−Y2又はY3−Y4)に
相当する場合でも、MRヘッド10をトラック中心TC
に位置修正するための適正な制御量を得ることができ
る。即ち、MRヘッド10を使用した場合のようなヘッ
ド特性により、非線形領域の範囲が比較的大きい(線形
領域の範囲が狭い)場合でも、ゲインGを適正値に切替
えるため、結果的にヘッド位置決め制御系のゲインを安
定化させることができる。 (第2の実施形態)図4は第2の本実施形態に関係する
フローチャートである。
【0048】第2の本実施形態は、例えばHDDの製造
工程時に、位置誤差演算結果Peが前述の非線形領域
(Y1−Y2又はY3−Y4)の範囲に含まれる場合
に、予め演算結果Peとヘッド位置との関係を推定す
る。
【0049】即ち、非線形領域では、トラックTR1の
範囲(TW)において、ヘッド1の位置である位置誤差
量(変位X)の検出が不定になる。そこで、本実施形態
は、予め非線形領域の演算結果Peに対するヘッド位置
を推定した推定値からなる推定値テーブルを作成し、メ
モリ15に予め格納させておく。
【0050】具体的には、CPU12は、HDDの製造
工程時に、実際にHDDを駆動して、図4に示すような
ゲインGの設定処理と共に、推定値テーブルの作成処理
を実行する。
【0051】即ち、CPU12は、前述と同様にバース
トデータの各レベル値DA,DBを入力し、位置誤差演
算処理「Pe=(DA−DB)/(DA+DB)」を実
行する(ステップS20,S21)。
【0052】CPU12は、算出した演算結果Peが線
形領域と非線形領域(Y1−Y2とY3−Y4の各範
囲)のいずれの領域に含まれるかを判別する(ステップ
S22)。線形領域の場合には、CPU12は、一定値
となるゲインGの適正値(Ka)を設定する処理を実行
する(ステップS24,S25)。
【0053】一方、非線形領域の場合には、その範囲
(Y1−Y2とY3−Y4)毎にヘッド位置の推定値を
求めて、演算結果Peに対する推定値テーブルを作成し
て、メモリ15に記憶する(ステップS26,S2
7)。この推定値テーブルの作成処理では、例えば専用
の測定装置を使用して、非線形領域の演算結果Peが得
られたときに、目標トラック内のヘッドの位置が実際に
測定される。
【0054】以上のような第2の実施形態によれば、演
算結果Peが非線形領域(Y1−Y2又はY3−Y4)
に含まれる場合に、図2に示すように、線形領域に連続
する推定値(点線で示す領域)から、ヘッド位置(変位
X)を推定することができる。したがって、線形領域と
同様に一定値のゲインGを使用しても、ヘッド位置(変
位X)を推定できるため、この推定値(線形領域の演算
結果Peに相当する)にゲインGを乗算することによ
り、高精度の制御量Hdを算出することができる。
【0055】したがって、結果的には、前述の第1の本
実施形態と同様に、MRヘッド10の位置が位置誤差特
性の非線形領域(Y1−Y2又はY3−Y4)に相当す
る場合でも、MRヘッド10をトラック中心TCに位置
修正するための適正な制御量を得ることができる。この
ため、結果的にヘッド位置決め制御系のゲインを安定化
させることができる。
【0056】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、ヘ
ッド位置決め制御システムにおいて、トラック上に予め
記録されたバーストデータに基づいて、ヘッドの位置誤
差を検出するための位置誤差演算結果の線形領域が相対
的に狭い場合でも、結果的に制御系のゲインを安定化さ
せることができる。したがって、特に線形領域の範囲が
相対的に狭いMRヘッドを使用した場合でも、MRヘッ
ドを目標トラックの中心に位置決めするためのヘッド位
置決め制御動作を確実に実現することができる。これに
より、高記録密度化の要素の一つであるMRヘッドを有
効に使用することが可能となるため、MRヘッドを使用
した高記録密度のディスク記録再生装置を提供すること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に関係するHDDの要
部を示すブロック図。
【図2】第1の実施形態に関係する位置誤差演算処理を
説明するための特性図。
【図3】第1の実施形態に関係する動作を説明するため
のフローチャート。
【図4】第2の実施形態に関係する動作を説明するため
のフローチャート。
【図5】従来のバーストデータの記録状態とヘッドの位
置関係とを説明するための概念図。
【図6】従来のトラックフォーマットを説明するための
概念図。
【符号の説明】
1…ヘッド(複合ヘッド構造) 2…ディスク 3…スピンドルモータ 4…ヘッドアクチュエータ 5…ボイスコイルモータ(VCM) 6…VCMドライバ 7…リード/ライト回路 8…全波整流回路 9…ピークホールド回路 10…MRヘッド(再生専用ヘッド) 11…薄膜ヘッド(記録用ヘッド) 12…CPU(位置誤差算出手段、ゲイン設定手段、制
御手段) 12a…A/D変換回路 13…サーボデータ処理回路 14…ディスクコントローラ(HDC) 15…メモリ(ゲイン記憶手段) 16…D/A変換回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスク上に構成されたトラックを記録
    エリアの単位とし、前記トラックに予め記録されたバー
    ストデータに基づいてヘッドの位置決め制御を行なうデ
    ィスク記録再生装置に適用するヘッド位置決め制御シス
    テムであって、 前記ヘッドにより読出された前記バーストデータに基づ
    いて、トラック中心に対する前記ヘッドの位置誤差を算
    出する位置誤差算出手段と、 前記位置誤差算出手段により算出された位置誤差に基づ
    いてゲインの適正値を設定するゲイン設定手段と、 前記ゲイン設定手段により設定されたゲインの適正値を
    使用して、前記トラック中心に対する前記ヘッドの位置
    決め制御に必要な制御量を算出し、前記制御量に基づい
    て前記ヘッドの位置決め制御を実行する制御手段とを具
    備したことを特徴とするヘッド位置決め制御システム。
  2. 【請求項2】 ディスク上に構成されたトラックを記録
    エリアの単位とし、前記トラックに予め記録されたバー
    ストデータに基づいてヘッドの位置決め制御を行なうデ
    ィスク記録再生装置に適用するヘッド位置決め制御シス
    テムであって、 前記ヘッドにより読出された前記バーストデータを使用
    して、前記ヘッドの変位に対する関数値を求める位置誤
    差演算処理を実行し、この位置誤差演算処理の演算結果
    に基づいてトラック中心に対する前記ヘッドの位置誤差
    を算出する位置誤差算出手段と、 前記ヘッドの変位に対する前記演算結果に適応するゲイ
    ンの値を予め設定して記憶したゲイン記憶手段と、 前記位置誤差算出手段により算出された位置誤差に基づ
    いて、前記ゲイン記憶手段からゲインの適正値を検索し
    て設定するゲイン設定手段と、 前記ゲイン設定手段により設定されたゲインの適正値を
    使用して、前記トラック中心に対する前記ヘッドの位置
    決め制御に必要な制御量を算出し、前記制御量に基づい
    て前記ヘッドの位置決め制御を実行する制御手段とを具
    備したことを特徴とするヘッド位置決め制御システム。
  3. 【請求項3】 ディスク上に構成されたトラックを記録
    エリアの単位とし、前記トラックに予め記録されたバー
    ストデータに基づいてヘッドの位置決め制御を行なうデ
    ィスク記録再生装置に適用するヘッド位置決め制御シス
    テムであって、 前記ヘッドにより読出された前記バーストデータを使用
    して、前記ヘッドの変位に対する関数値を求める位置誤
    差演算処理を実行し、この位置誤差演算処理の演算結果
    に基づいてトラック中心に対する前記ヘッドの位置誤差
    を算出する位置誤差算出手段と、 前記ヘッドの変位に対する前記関数値の領域において、
    線形領域に適応するゲインの値と共に、非線形領域に適
    応するゲインの値を予め設定して記憶したゲイン記憶手
    段と、 前記位置誤差算出手段により算出された位置誤差に基づ
    いて、前記ゲイン記憶手段からゲインの適正値を検索し
    て設定するゲイン設定手段と、 前記ゲイン設定手段により設定されたゲインの適正値を
    使用して、前記トラック中心に対する前記ヘッドの位置
    決め制御に必要な制御量を算出し、前記制御量に基づい
    て前記ヘッドの位置決め制御を実行する制御手段とを具
    備したことを特徴とするヘッド位置決め制御システム。
  4. 【請求項4】 ディスク上に構成されたトラックを記録
    エリアの単位とし、前記トラックに予め記録されたバー
    ストデータに基づいてヘッドの位置決め制御を行なうデ
    ィスク記録再生装置に適用するヘッド位置決め制御方法
    であって、 位置決め対象のトラックに前記ヘッドを移動して、前記
    ヘッドからの読出し信号から前記バーストデータを検出
    するステップと、 前記バーストデータを使用して、前記ヘッドの変位に対
    する関数値を求める位置誤差演算処理を実行し、トラッ
    ク中心に対する前記ヘッドの位置誤差を算出するステッ
    プと、 算出された位置誤差に基づいて、前記関数値の領域に応
    じて線形領域に適応するゲインの値または非線形領域に
    適応するゲインの値を設定するステップと、 設定されたゲインの適正値を使用して、前記トラック中
    心に対する前記ヘッドの位置決め制御に必要な制御量を
    算出し、前記制御量に基づいて前記ヘッドの位置決め制
    御を実行するステップとからなることを特徴とするヘッ
    ド位置決め制御方法。
  5. 【請求項5】 ディスク上に構成されたトラックを記録
    エリアの単位とし、前記トラックに予め記録されたバー
    ストデータに基づいてヘッドの位置決め制御を行なうデ
    ィスク記録再生装置に適用するヘッド位置決め制御シス
    テムであって、 前記ヘッドにより読出された前記バーストデータを使用
    して、前記ヘッドの変位に対する関数値を求める位置誤
    差演算処理を実行し、この位置誤差演算処理の演算結果
    に基づいてトラック中心に対する前記ヘッドの位置誤差
    を算出する位置誤差算出手段と、 前記位置誤差算出手段により算出された位置誤差に基づ
    いて、前記関数値の線形領域に適応するゲインを使用し
    て、前記トラック中心に対する前記ヘッドの位置決め制
    御に必要な制御量を算出し、前記制御量に基づいて前記
    ヘッドの位置決め制御を実行する第1の制御手段と、 前記位置誤差算出手段により算出された位置誤差に基づ
    いて、前記関数値の領域が非線形領域である場合に、前
    記関数値と前記ヘッドの位置との関係を推定するために
    予め記憶した推定値を使用して、前記トラック中心に対
    する前記ヘッドの位置決め制御に必要な制御量を算出
    し、前記制御量に基づいて前記ヘッドの位置決め制御を
    実行する第2の制御手段とを具備したことを特徴とする
    ヘッド位置決め制御システム。
  6. 【請求項6】 ディスク上に構成されたトラックを記録
    エリアの単位とし、前記トラックに予め記録されたバー
    ストデータに基づいてヘッドの位置決め制御を行なうデ
    ィスク記録再生装置に適用するヘッド位置決め制御シス
    テムであって、 前記ヘッドにより読出された前記バーストデータを使用
    して、前記ヘッドの変位に対する関数値を求める位置誤
    差演算処理を実行し、この位置誤差演算処理の演算結果
    に基づいてトラック中心に対する前記ヘッドの位置誤差
    を算出する位置誤差算出手段と、 前記位置誤差算出手段により算出された位置誤差に基づ
    いて、前記ヘッドの変位に対応する前記関数値の領域が
    非線形領域であるか否かを判定する判定手段と、 前記判定手段により前記関数値の領域が非線形領域であ
    る場合に、前記関数値と前記ヘッドの位置との関係を推
    定するための推定値を予め記憶した記憶手段と、 前記位置誤差算出手段により算出された位置誤差に基づ
    いて、前記トラック中心に対する前記ヘッドの位置決め
    制御を実行するときに、前記関数値の領域が線形領域の
    場合には予め設定されたゲインを使用して制御量を算出
    し、また前記関数値の領域が非線形領域である場合には
    前記記憶手段に記憶された前記推定値に基づいて制御量
    を算出し、前記制御量に基づいて前記ヘッドの位置決め
    制御を実行する制御手段とを具備したことを特徴とする
    ヘッド位置決め制御システム。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6556367B2 (en) 1998-07-10 2003-04-29 Fujitsu Limited Storage apparatus and position sensitivity setting method

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US6556367B2 (en) 1998-07-10 2003-04-29 Fujitsu Limited Storage apparatus and position sensitivity setting method

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