JPH0980735A - 露光用マスク及びその製造方法 - Google Patents

露光用マスク及びその製造方法

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JPH0980735A
JPH0980735A JP23875195A JP23875195A JPH0980735A JP H0980735 A JPH0980735 A JP H0980735A JP 23875195 A JP23875195 A JP 23875195A JP 23875195 A JP23875195 A JP 23875195A JP H0980735 A JPH0980735 A JP H0980735A
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 レベンソン位相シフト領域と非レベンソン領
域間で生じる像強度の違いを、非レベンソン領域の堀込
み量を調整することで克服する。 【解決手段】 透光性基板上1に形成された遮光性膜2
の開口パターンのうち基板1の一部を堀込むことで形成
された位相シフト開口部を有し、位相シフト開口部が、
基板1の非堀込み領域を透過する露光光に対する光路長
差がλ/2及びλとなる第1の開口パターン群及び第2
の開口パターン群とを、一方向に交互に配置することで
構成された周期性を有する最小開口寸法Lの開口部であ
る露光用マスクにおいて、位相シフト領域に対して非位
相シフト部の像強度が大きい場合は基板1を掘り込むこ
とで、位相シフト部の像強度が大きい場合は位相シフト
部のパターンを基板1の非堀込み部を透過する光に対し
てλ及びλ/2の光路長差を与えることで、両パターン
を所望寸法で加工するための像強度を一致させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
におけるリソグラフィー工程に用いられる投影露光技術
に係わり、特に位相シフト効果を利用した露光用マスク
及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体技術の進歩と共に半導体装置の高
速化,高集積化が進められており、これに伴い、半導体
素子におけるパターン寸法の微細化,高精度化が要求さ
れるようになっている。この要求を満たす目的で、露光
光源に遠紫外光など短波長の光が用いられるようになっ
てきた。また一方で、近年、露光光源を変えずに微細化
する試みが成されてきている。その一つの手法として位
相シフト法がある。この手法は、光透過部に部分的に位
相反転層(位相シフタ)を設け、隣接するパターンとの
間で生じる光の回折の悪影響を除去し、パターン精度の
向上を図るものである。
【0003】位相シフト法の中でとりわけ解像性能が向
上する手法に、レベンソン型位相シフト法がある(特開
昭62−50811号公報)。この手法では、遮光パタ
ーンが配置されたマスクについて、光透過部に対し交互
に位相シフタを設けている。位相シフタを透過した光の
位相は、位相シフタを配置していない部分を透過した光
に対し180°反転する。このように隣接した透過部の
光の位相を反転させることで、パターン相互の光の負の
干渉を生じさせ解像性能を向上させている。
【0004】レベンソン型位相シフトマスクの製法とし
ては、基板を堀込み作成する手法が知られている(特開
昭62−189468号公報)。ところが、基板の堀込
みを利用したマスクでは、開口部寸法が同じであって
も、基板を堀込んだ位相シフト部と堀込まない非位相シ
フト部で光強度に差が生じるという問題があった。この
問題は、位相シフト部で光軸に平行なパターンエッジ部
の干渉により開口部寸法が光学的に狭められたことによ
る。
【0005】これを解決するために従来の露光用マスク
では、所望露光量の調整をパターンの開口寸法を調節す
ることで行っていた。しかしながら、このような開口寸
法による調整では、隣接パターンの大きさによっては所
望の開口幅を設けることができない、などのパターンに
よる制約が生じていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように従来、レベ
ンソン型位相シフトマスクではレベンソン法適用パター
ンと非適用パターンとで所望露光量が異なり、所望露光
量の調整をパターンの開口寸法を調節することで行って
いるため、隣接パターンの大きさによっては所望の開口
幅を設けることができないなどのパターンによる制約が
生じていた。
【0007】本発明は、上記事情を考慮して成されたも
ので、その目的とするところは、パターンに制約される
ことなく、レベンソン法適用パターンと非適用パターン
との所望露光量の調整を行うことができる露光用マスク
及びその製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
(概要)本発明の骨子は、従来の露光マスクで行われて
いた像強度の調整を、開口幅で調整するのではなく、透
光性基板の堀込み量を調整することで達成するものであ
る。
【0009】即ち、本発明(請求項1)は、透光性基板
上に、遮光性膜の一部を開口して得られた複数の開口パ
ターンと、これらの開口パターンのうち基板の一部を堀
込むことで形成された位相シフト開口部を有し、前記位
相シフト開口部が、波長λの露光光において透光性基板
の非堀込み領域を透過する光に対する光路長差がほぼλ
/2となるよう堀込まれた第1の開口パターン群と、前
記光路長差がほぼλとなるように堀込まれた第2の開口
パターン群とを、少なくとも一方向に交互に配置するこ
とで構成された周期性を有する最小開口寸法Lの開口部
である露光用マスクにおいて、前記最小開口寸法Lより
大きい開口寸法を有し、且つ長辺に沿って隣接する開口
パターンと同じ光路長差の関係にある少なくとも一つの
開口パターン群は、最小開口寸法Lのパターンを解像す
るのに必要な露光量に対して試料上に形成されるパター
ンがほぼ所望寸法となるように前記透光性基板の堀込み
量が調整されてなることを特徴とする。
【0010】また、本発明(請求項2)は、透光性基板
上に、遮光性膜の一部を開口して得られた複数の開口パ
ターンと、これらの開口パターンのうち基板の一部を堀
込むことで形成された位相シフト開口部を有し、前記位
相シフト開口部が、波長λの露光光において透光性基板
の非堀込み領域を透過する光に対する光路長差がλ/2
以下で且つ遮光性膜との境界部で遮光性膜下部の一部を
堀込み作成した第1の開口パターン群と、前記光路長差
の絶対値が第1の開口パターン群に対してほぼλ/2と
なり且つ遮光性膜との境界部で遮光性膜下部の一部を堀
込み作成した第2の開口パターン群とを、少なくとも一
方向に交互に配置することで構成された周期性を有する
最小開口寸法Lの開口部である露光用マスクにおいて、
前記最小開口寸法Lより大きい開口寸法を有し、且つ長
辺に沿って隣接する開口パターンと同じ光路長差の関係
にある少なくとも一つの開口パターン群は、最小開口寸
法Lのパターンを解像するのに必要な露光量に対して試
料上に形成されるパターンがほぼ所望寸法となるよう
に、前記開口パターンのエッジに沿って透光性基板が堀
込まれ且つその堀込み量が調整されてなることを特徴と
する。
【0011】また、本発明(請求項3)は、透光性基板
上に、遮光性膜の一部を開口して得られた複数の開口パ
ターンと、これらの開口パターンのうち位相シフト部材
を積層することで形成された位相シフト開口部を有し、
前記位相シフト開口部が、波長λの露光光において位相
シフト部材の非積層領域を透過する光に対する光路長差
がほぼ0の第1の開口パターン群と、第1の開口パター
ン群に対する光路長差がほぼλ/2となるよう位相シフ
ト部材が積層された第2の開口パターン群とを、少なく
とも一方向に交互に配置することで構成された周期性を
有する最小開口寸法Lの開口部である露光用マスクにお
いて、前記最小開口寸法Lより大きい開口寸法を有し、
且つ長辺に沿って隣接する開口パターンと同じ光路長差
の関係にある少なくとも一つの開口パターン群は、最小
開口寸法Lのパターンを解像するのに必要な露光量に対
して試料上に形成されるパターンがほぼ所望寸法となる
ように前記透光性基板の堀込み量が調整されてなること
を特徴とする。
【0012】ここで、本発明(請求項1〜3)において
は、以下の形態を取ることが望ましい。 (1) 最小開口寸法Lより大きい開口部寸法を有し、長辺
に沿って隣接する開口パターンと同じ光路長差の関係に
ある少なくとも一つの開口パターン群における透光性基
板の堀込み量は、透光性基板の非堀込み領域を透過する
露光光に対して光路長がほぼλ/2又はλのいずれかだ
け進むように選択されたこと。さらに、請求項1の発明
においては最小開口寸法Lより大きい開口部の透光性基
板の堀込み量が0であっても良い。 (2) 最小開口寸法Lは、露光波長λ以下であること。 (3) 遮光性膜は、クロム化合物,モリブデンシリサイド
化合物,又はシリコン化合物により構成されているこ
と。 (4) 透光性基板は、シリコンジオキサイド(SiO
2 ),2フッ化カルシウム(CaF2 ),2フッ化マグ
ネシウム(MgF2 ),アルミナ(Al23 )のいず
れかであること。 (5) 最小開口寸法Lからなる周期性パターンは、ライン
&スペースパターン,ホールパターン,市松格子パター
ンのいずれかであること。 (6) 周期性パターンの最外部のパターンは、透光性基板
の非堀込み領域を透過する露光光に対して光路長差λ/
2であり、且つこの環境となるように周期性パターンの
位相差が調整されていること。
【0013】また、本発明(請求項4)は、露光用マス
クの製造方法において、透光性基板上に形成された遮光
性膜上に、開口パターン全てを含む第1のパターンデー
タ群のパターンを有する第1の感光性樹脂膜を形成し、
この感光性樹脂膜のパターンをマスクに遮光性膜を選択
エッチングし、更に残存する感光性樹脂膜を除去して開
口パターン群を形成する工程と、前記透光性基板の非加
工領域を透過する光との光路長差がほぼλとなる開口パ
ターンを抽出した第2のパターンデータ群のパターンを
有する第2の感光性樹脂膜を形成し、この感光性樹脂膜
のパターンをマスクに透光性基板を加工前の開口部を透
過する光に対する光路長差がほぼλ/2となるようなエ
ッチングを行い、更に残存する感光性樹脂膜を除去する
工程と、前記透光性基板の非加工領域を透過する光との
光路長差がほぼλ/2及びλとなる開口パターンを抽出
した第3のパターンデータ群のパターンを有する第3の
感光性樹脂膜を形成し、該感光性樹脂膜のパターンをマ
スクに透光性基板を該基板の非加工領域を透過する光に
対する光路長差がほぼλ/2増加するようにエッチング
を行い、更に残存する感光性樹脂膜を除去する工程、と
を含むことを特徴とする。
【0014】また、本発明(請求項5)は、露光用マス
クの製造方法において、透光性基板上に形成された遮光
性膜上に、開口パターン全てを含む第1のパターンデー
タ群のパターンを有する第1の感光性樹脂膜を形成し、
この感光性樹脂膜のパターンをマスクに遮光性膜を選択
エッチングし、更に残存する感光性樹脂膜を除去して開
口パターン群を形成する工程と、前記透光性基板の非加
工領域を透過する光に対する光路長差がほぼλとなる開
口パターンを抽出した第2のパターンデータ群のパター
ンを有する第2の感光性樹脂膜を形成し、この感光性樹
脂膜のパターンをマスクに透光性基板を加工前の開口部
を透過する光に対する光路長差がほぼλとなるようなエ
ッチングを行い、更に残存する感光性樹脂膜を除去する
工程と、前記透光性基板の非加工領域を透過する光に対
する光路長差がほぼλ/2となる開口パターンを抽出し
た第3のパターンデータ群のパターンを有する第3の感
光性樹脂膜を形成し、該感光性樹脂膜のパターンをマス
クに透光性基板を加工前の開口部を透過する光に対する
光路長差がほぼλ/2となるようなエッチングを行い、
更に残存する感光性樹脂膜を除去する工程、とを含むこ
とを特徴とする。
【0015】また、本発明(請求項6)は、露光用マス
クの製造方法において、透光性基板上に形成された遮光
性膜上に、開口パターン全てを含む第1のパターンデー
タ群のパターンを有する第1の感光性樹脂膜を形成し、
この感光性樹脂膜のパターンをマスクに遮光性膜を選択
エッチングし、更に残存する感光性樹脂膜を除去して開
口パターン群を形成する工程と、前記透光性基板の全て
の位相シフト開口部と非位相シフト部のうち透光性基板
の非加工領域を透過する光に対する光路長差がほぼλと
なる開口パターンを抽出した第2のパターンデータ群の
パターンを有する第2の感光性樹脂膜を形成し、この感
光性樹脂膜のパターンをマスクに透光性基板を加工前の
開口部を透過する光に対する光路長差がほぼλ/2とな
るようなエッチングを行い、更に残存する感光性樹脂膜
を除去する工程と、前記透光性基板の非加工領域を透過
する光に対する光路長差がほぼλとなる位相シフト開口
パターンと非位相シフト部のうち透光性基板の非加工領
域を透過する光に対する光路長差がほぼλ/2及びλと
なる開口パターンを抽出した第3のパターンデータ群の
パターンを有する第3の感光性樹脂膜を形成し、該感光
性樹脂膜のパターンをマスクに透光性基板を該基板の非
加工領域を透過する光に対する光路長差がほぼλ/2増
加するようにエッチングを行い、更に残存する感光性樹
脂膜を除去する工程、とを含むことを特徴とする。
【0016】ここで、本発明(請求項4〜6)におい
て、第2の工程と第3の工程はどちらを先に行っても構
わない。また、位相シフト部として基板の堀込みの代わ
りに、位相シフト部材を積層することも可能である。さ
らに、第1の工程の後、位相シフト部材を透光生基板上
に成膜し、それ以後に第2の工程と第3の工程を行って
も良い。但し、このとき用いるパターンデータは、次の
ように作成する必要がある。
【0017】開口パターン全てを含む第1のパターンデ
ータ群と、透光性基板の非加工領域を透過する光との光
路長差がほぼ0となる位相シフト開口部と非位相シフト
部のうち透光性基板の非加工領域を透過する光との光路
長差がほぼλ/2又はλとなる開口パターンを抽出した
第2のパターンデータ群と、透光性基板の非加工領域を
透過する光との光路長差がほぼλ/2又はλなる非位相
シフト開口部を抽出した第3のパターンデータ群を作成
する。
【0018】また、第3のパターンデータが透光性基板
の非加工領域を透過する光に対する光路長差がほぼ2/
λとλの非位相シフト部のどちらのデータも含む場合に
は、これらを分割した第4のパターンデータ作成を必要
とする。さらに、透光性基板の非加工領域を透過する光
との光路長差がほぼ2/λとλの非位相シフト部をどち
らも有する場合には第3の工程で第3のパターンデータ
を第4のパターンデータと置き変えた第4の工程も必要
となる。
【0019】また本発明は、露光用マスクの描画又は検
査に用いるパターンデータ作成方法において、次の
(a)〜(d)ような構成を特徴としている。 (a)開口パターン全てを含む第1のパターンデータ群
と、透光性基板の非加工領域を透過する光に対する光路
長差がほぼλとなる開口パターンを抽出した第2のパタ
ーンデータ群と、透光性基板の非加工領域を透過する光
に対する光路長差がほぼλ/2及びλとなる開口パター
ンを抽出した第3のパターンデータ群とを作成する。 (b)開口パターン全てを含む第1のパターンデータ群
と、透光性基板の全ての位相シフト開口部と非位相シフ
ト部のうち透光性基板の非加工領域を透過する光に対す
る光路長差がほぼλとなる開口パターンを抽出した第2
のパターンデータ群と、透光性基板の非加工領域を透過
する光に対する光路長差がほぼλとなる位相シフト開口
パターンと非位相シフト部のうち透光性基板の非加工領
域を透過する光に対する光路長差がほぼλ/2及びλと
なる開口パターンを抽出した第3のパターンデータ群を
作成する。 (c)開口パターン全てを含む第1のパターンデータ群
と、透光性基板の非加工領域を透過する光に対する光路
長差がほぼλとなる開口パターンを抽出した第2のパタ
ーンデータ群と、透光性基板の非加工領域を透過する光
に対する光路長差がほぼλ/2となる開口パターンを抽
出した第3のパターンデータ群とを作成する。 (d)開口パターン全てを含む第1のパターンデータ群
と、透光性基板の非加工領域を透過する光との光路長差
がほぼ0となる開口パターンと透光性基板を堀込むこと
で形成される開口パターンとを抽出した第2のパターン
データ群と、透光性基板を堀込むことで形成される開口
パターンを抽出した第3のパターンデータ群とを作成す
る。 (作用)透光性基板を掘り込んだパターンでは、露光光
が基板を透過する際にエッジの存在により像強度が減衰
する傾向がある。この現象は、隣接する開口部の一方を
堀込み作成したレベンソン型位相シフトマスクでは、掘
り込んで作成した部分で光強度が減衰し、所望パターン
寸法が得られないという問題の主原因になっている。従
来一つの開口部に対する光強度の調整は、開口幅の調整
により成されていたが、この方式では開口部に隣接する
他の開口部が存在する場合に所望の開口幅が設けられな
いなどの問題が生じていた。
【0020】これに対し本発明は、エッジの存在により
像強度が減衰するところに着目し、この効果を位相シフ
ト法が適用されない領域、即ち周囲のパターンが同一の
堀込み量で存在するパターンに対してその堀込み量を調
整することで、光強度の調整を行っている。従って本発
明では、パターンの制約無しに像強度の調整が可能とな
る。
【0021】光強度を減衰させるために、望ましくは次
の調整を行っている。 (1) 透光性基板の非堀込み部に対して光路長差がほぼλ
/2である構造 (2) 透光性基板の非堀込み部に対して光路長差がほぼλ
である構造 この場合、(1)(2)となるに従い、同一開口幅を有してい
ても光強度は順次減少させることができる。構造の決定
は、露光後に得られる焦点深度が最大となるように選択
すれば良い。この手法は、レベンソン部をシフタ堀込み
構造(遮光部のエッジと透光性基板のエッチング部が一
致する、しないに関わらない)及びシフタ堆積構造で作
成した場合に適用可能である。
【0022】さらにまた、レベンソン部を遮光部のエッ
ジと透光性基板のエッチング部にほぼ一致するように作
成した堀込み型(例えば特願平6−43618号)で
は、次の (3)の構造を選択することで光強度を増幅する
ように調整することが可能である。
【0023】(3) 透光性基板の非堀込み部に対してほぼ
0である構造 以上 (1)〜(3) の構造を適時選択することで、レベンソ
ン適用部と非レベンソン適用部間の光強度差の調整を容
易にした。
【0024】
【発明の実施の形態】まず、発明の実施形態を説明する
前に、本発明に係わる露光用マスクの基本構成を示す。
図1は、非位相シフト部に存在する位相シフト部とほぼ
同寸法の孤立パターンを透光性基板を透過する光に対し
て位相差0度となるように作成したマスクの断面図であ
る。透光性基板1上に開口を有する遮光性膜2が形成さ
れ、位相シフト部では遮光性膜2の開口において基板1
が堀込まれている。位相シフト部における基板の堀込み
量は隣接するものの一方が非堀込み領域に対する光路長
差がλ、他方が非堀込み領域に対する光路長差がλ/2
となるようになっている。
【0025】図2は、非位相シフト部の開口を位相シフ
ト部の開口よりも大きくしたものである。非位相シフト
部の開口に関し、(a)は透光性基板の非堀込み部を透
過する光に対して位相差0度となるように作成したマス
ク、即ち非位相シフト部で基板の堀込みをしない場合、
(b)は透光性基板の非堀込み部を透過する光に対して
位相差λ/2となるように作成したマスク、即ち基板を
λ/2だけ掘込んだ場合、(c)は透光性基板の非堀込
み部を透過する光に対して位相差λとなるように作成し
たマスク、即ち基板をλだけ掘込んだ場合である。
【0026】図3は、非位相シフト部の開口を位相シフ
ト部の開口よりも大きい寸法の周期パターンとした場合
である。図3の(a)〜(c)は、それぞれ図2の
(a)〜(c)に対応している。
【0027】また、図4(a)は図1において位相シフ
ト部の周期端が透光性基板を透過する光に対して位相差
λ/2となるように作成したマスクの断面図、図4
(b)は図2(b)において位相シフト部の周期端が透
光性基板を透過する光に対して位相差λ/2となるよう
に作成したマスクの断面図、図4(c)は図3(c)に
おいて位相シフト部の周期端が透光性基板を透過する光
に対して位相差λ/2となるように作成したマスクの断
面図、図4(d)は図3(a)において位相シフト部の
周期端が透光性基板を透過する光に対して位相差λ/2
となるように作成したマスクの断面図を示している。
【0028】以下、上記のような各種露光用マスクに関
する本発明の各実施形態について説明する。 (実施形態1)本実施形態は、図2(a)の露光用マス
クの製造に用いるマスクデータ作成方法に関するもので
ある。
【0029】露光用マスクの一部領域を抽出した断面構
造図を、図5に示す。ここでは5つの開口部が存在し、
左から順に開口部501、開口部502、開口部50
3、開口部504、開口部505と名付けた。
【0030】まず、これらの開口部の識別を行った。識
別に際して、透光性基板を透過する露光光を基準にした
ときの露光波長に対して生じる所望光路長差毎に纏め
た。その結果、図5に示す如く501,503を光路長
差λのパターンとして、502,504を光路長差λ/
2のパターンとして、505を光路長差0のパターンと
して認識した。
【0031】次に、グループ(群)分けに移る。初め
に、全開口部のデータを抽出する工程では、501〜5
05の全ての開口部が抽出され、第1のパターンデータ
群として纏められた。次いで、光路長差λの開口部を抽
出する工程では、501と503の開口部が抽出され、
第2のパターンデータ群として纏められた。次いで、光
路長差λ/2及びλの開口部を抽出する工程では、50
1〜504の開口部が抽出され、第3のパターンデータ
群として纏められた。
【0032】ここで、第1のパターンデータ群はマスク
加工寸法とほぼ同じ値のデータを所有する。一方、第2
のパターンデータ群と第3のパターンデータ群では、パ
ターン境界に遮光膜が存在しない場合にはマスク加工寸
法と一致するようにし、パターン境界に遮光膜が存在す
る場合にはマスク加工寸法以上となるように調整され
る。調整量は遮光膜の存在幅以内であれば如何なる値で
も良く、望ましくは描画装置のアライメント精度値より
広げることが好ましい。また、周期的に開口部と遮光部
が繰り返される場合には、調整量は遮光膜幅の半分程度
にすると良い。 (実施形態2)本実施形態は、実施形態1により作成さ
れたパターンデータ群を用い、KrFエキシマレーザ
(波長248nm)による露光に用いる、図2(a)の
露光用マスクを製造するための方法に関するもので、請
求項4記載の露光用マスクの製造方法に関する。
【0033】図6は、本実施形態に係わる露光用マスク
の製造工程を示す断面図である。まず、石英からなる透
光性基板601の一方の面にCrON膜602を組成に
持つ遮光膜が形成されたマスクブランクスを用意し、こ
のマスクブランクスの遮光膜602上に電子線に感光性
を有する樹脂膜を形成した。この樹脂膜に対し、実施形
態1で作成した第1のパターンデータ群を用いて電子線
により描画を行い、更に現像した。そして、露出したC
rON膜602を硝酸セリウム第2アンモニウム溶液に
よりエッチング除去し、更に感光性樹脂膜を除去して遮
光膜パターンを形成した(図6(a))。
【0034】次いで、遮光性パターンを有する基板上に
紫外線に感光性を有する樹脂膜603を形成した(図6
(b))。この樹脂膜603に対して実施形態1で作成
した第2のパターンデータ群を用い、紫外線により描画
を行い現像することでレジストパターンを形成した。こ
こで、第2のパターンデータ群は、開口部に遮光膜60
2が隣接して存在する場合に遮光膜幅の1/2まで大き
くして作成した(図6(c))。
【0035】このレジストパターンをマスクに、透光性
基板601をCF4 ガスによりほぼ248nmエッチン
グした(図6(d))。このエッチング量は、透光性基
板601の248nmにおける屈折率1.5に対し、露
光波長に対して非エッチング面に対してλ/2の光路長
差を与える大きさであった。
【0036】次いで、感光性樹脂膜603を除去し、新
たに感光性樹脂膜604をパターン面に形成した(図6
(e))。この樹脂膜604に対して実施形態1で作成
した第3のパターンデータ群を用い、紫外線により描画
を行い現像することでレジストパターンを形成した。こ
こで、第3のパターンデータ群は、開口部に遮光膜60
2が隣接して存在する場合に遮光膜幅の1/2まで大き
くして作成した(図6(f))。
【0037】このレジストパターンをマスクに、透光性
基板601をCF4 ガスによりほぼd=248nmだけ
エッチングした(図6(g))。このエッチング量は、
透光性基板601の248nmにおける屈折率1.5に
対し、露光波長に対して非エッチング面に対してλ/2
の光路長差を与える大きさであった。この後、感光性樹
脂膜604を除去し、所望の露光用マスクを作成した
(図6(h))。
【0038】本実施形態において、図6(d)に示す状
態の後、感光性樹脂膜603を剥離すること無く引き続
き第3のパターンデータ群により描画を行い現像して図
6(f)と同様のレジストパターンを形成し、このレジ
ストパターンをマスクに透光性基板601をCF4 ガス
によりほぼ248nmエッチングし、感光性樹脂膜60
3を除去し、所望の露光用マスクを作成(図6(h))
しても良い。
【0039】本実施形態は、KrFエキシマレーザ露光
用マスクの製造方法に関するが、露光波長はこれに限る
ものではなく、水銀ランプのI線(365nm),Ar
Fエキシマレーザ(193nm),XeHgランプ(2
48〜250nm)に用いる露光用マスクに対しても適
用可能である。この場合、エッチング量dは露光波長λ
及び露光波長における透光性基板の屈折率nに応じて変
更することが必要である。その際、 d=λ/(2(n−1)) に従ってエッチング量dを定めると良い。なお、特に好
ましくは光路長差λに相当するエッチング量を2dより
やや少なめにすると露光特性を向上させることができ
る。また、透光性基板の最初のエッチング量d1は、最
終エッチング量D及び2回目の透光性基板のエッチング
量d2に対して、 d1>D−d2 とすることが好ましい。これは、次のような理由によ
る。即ち、2回目のエッチングでは既に溝を形成してい
る部分においてガスの供給率が低下してエッチング速度
が遅くなるため、d2だけ削ることができず所望値を達
成できない場合がある。これに対し上記のようにd1を
設定すれば、エッチング量を最適に制御できるのであ
る。
【0040】本実施形態では透光性基板に石英を用いた
が、これに限るものではなく、Si34 ,Al2
3 ,CaF2 ,MgF2 ,HfO2 を代わりに用いても
良い。この場合、透光性基板のエッチングに用いるガス
は透光性基板の材質に応じて選択すれば良い。
【0041】また、遮光性材料にCrONを組成に持つ
膜を用いたが、これに限るものではなく、MoSi,S
iを組成に含む膜を用いても良い。マスクパターン作成
時の描画においても、電子線,紫外線を適時用いること
が可能である。但し、遮光性パターン形成後に電子線を
用いる場合には、感光性樹脂膜上或いはその下に導電性
を有する膜を形成したうえで露光することが好ましい。 (実施形態3)本実施形態は、実施形態2で作成した露
光用マスクに関し、KrFエキシマレーザを光源とする
露光をNA=0.5、σ=0.3の条件で行ったもので
ある。
【0042】マスクに存在するパターンとして、レベン
ソン適用領域(位相シフト部)については0.18μm
ラインアンドスペース(L&S)パターン、レベンソン
非適用領域(非位相シフト部)については0.20μm
孤立スペースパターンを有するものとした。
【0043】レジストにはKrFエキシマレーザに感光
するレジストを用い、膜厚0.5μmで被加工基板上に
形成している。なお、被加工基板は基板の配線等に起因
する凹凸を予め平坦にし、その上に露光光の反射を低減
する膜を設けている。
【0044】レベンソン非適用領域について図2(a)
となる構造にした場合の焦点深度を図9(a)に示す。
露光条件は(NA=0.5、σ=0.3、レベンソン法
適用パターン=0.18μmL&Sパターン、レベンソ
ン法非適用パターン=0.20μm孤立スペースパター
ン)とした。図9で、焦点深度は四角で示し、横軸に露
光量の対数を、縦軸にデフォーカス位置を記した。焦点
深度の定義は、露光量変動を10%許容とし、且つその
時の寸法変動量を所望値に対して±10%と定めて求め
ている。四角で囲まれた領域が許容範囲である。これよ
り算出した焦点深度は、図9(a)より0.73μmで
あった。
【0045】一方、同様のパターン構成を持つマスクを
図2(b)の構造で作成した場合の焦点深度は、図9
(b)に示すように全く得られなかった。本実施形態で
用いたパターン構成では、非レベンソン領域について透
光性基板を透過する光に対して光路長差0で作成するこ
とで大きな焦点深度が得られることが判った。
【0046】本実施形態で示されるように、レベンソン
領域と同程度の開口寸法を有する非レベンソン領域で
は、開口部:遮光部=1:3以上の領域が存在する場
合、その領域に対しては透光性基板を透過する光に対し
て光路長差0で作成することが望ましい。このことは露
光波長に依存せず、また規格化寸法が同程度である場合
において同様のことが言える。
【0047】また、本実施形態で位相シフト効果を得よ
うとしている最小寸法で構成される周期性パターンの最
外部の加工形状を、図4(a)で示す如く透光性基板の
非エッチング部を透過する露光光との相対位相差がλと
なるように設定した場合は、その部分で像強度が弱く、
この部分が律則して0.5μm以下の焦点深度しか得る
ことができなかった。これに対し本実施形態の如く、レ
ベンソン法を適用した周期パターンの最外部で透光性基
板の非エッチング部を透過する露光光との相対位相差が
λ/2となるように設定することで、0.73μmの焦
点深度を得ることができた。
【0048】本実施形態から分るように、周期性パター
ンの外周部の透光性基板の非エッチング部を透過する露
光光との相対位相差は、目的とする焦点深度によって調
整する必要がある。即ち、十分に余裕がある場合には相
対位相差はλ及びλ/2のどちらでも構わないが、より
多くの焦点深度を得る場合にはλ/2であることが好ま
しい。 (実施形態4)本実施形態は、図2(a)の露光用マス
クの製造に用いるマスクデータ作成方法の別の例に関す
るものある。
【0049】露光用マスクの一部領域を抽出した断面構
造図を、図7に示す。ここでは5つの開口部が存在し、
左から順に開口部701、開口部702、開口部70
3、開口部704、開口部705と名付けた。
【0050】まず、これらの開口部の識別を行った。識
別に際して、透光性基板を透過する露光光を基準にした
ときの露光波長に対して生じる所望光路長差毎に纏め
た。その結果、図7に示す如く701,703を光路長
差λのパターンとして、702,704を光路長差λ/
2のパターンとして、705を光路長差0のパターンと
して認識した。
【0051】次にグループ(群)分けに移る。初めに、
全開口部のデータを抽出する工程では、701〜705
の全ての開口部が抽出され第1のパターンデータ群とし
て纏められた。次いで、光路長差λの開口部を抽出する
工程では、701と703の開口部が抽出され、第2の
パターンデータ群として纏められた。次いで、光路長差
λ/2の開口部を抽出する工程では、702と704の
開口部が抽出され、第3のパターンデータ群として纏め
られた。
【0052】ここで、第1のパターンデータ群はマスク
加工寸法とほぼ同じ値のデータを所有する。一方、第2
のパターンデータ群と第3のパターンデータ群では、パ
ターン境界に遮光膜が存在しない場合にはマスク加工寸
法と一致するようにし、パターン境界に遮光膜が存在す
る場合にはマスク加工寸法以上となるように調整され
る。調整量は遮光膜の存在幅以内であれば如何なる値で
も良く、望ましくは描画装置のアライメント精度値より
広げることが好ましい。また、周期的に開口部と遮光部
が繰り返される場合には、調整量は遮光膜幅の半分程度
にすると良い。 (実施形態5)本実施形態は、実施形態4により作成さ
れたパターンデータ群を用い、KrFエキシマレーザ
(波長248nm)による露光に用いる、図2(a)の
露光用マスクを製造するための方法に関するもので、請
求項5記載の露光用マスクの製造方法に関する。
【0053】図8は、本実施形態に係わる露光用マスク
の製造工程を示す断面図である。まず、石英からなる透
光性基板801の一方の面にMoSiON膜802を組
成に持つ遮光膜が形成されたマスクブランクスを用意
し、このマスクブランクスの遮光膜802上に電子線に
感光性を有する樹脂膜を形成した。この樹脂膜に対し、
実施形態4で作成した第1のパターンデータ群を用いて
電子線により描画を行い、更に現像した。そして、露出
したMoSiON膜をCF4 +O2 ガスによりエッチン
グ除去し、更に感光性樹脂膜を除去して遮光膜パターン
を形成した(図8(a))。
【0054】次いで、遮光性パターンを有する基板上に
紫外線に感光性を有する樹脂膜803を形成した(図8
(b))。この樹脂膜803に対して実施形態4で作成
した第2のパターンデータ群を用い、紫外線により描画
を行い現像することでレジストパターンを形成した。こ
こで、第2のパターンデータ群は、開口部に遮光膜80
3が隣接して存在する場合に遮光膜幅の1/2まで大き
くして作成した(図8(c))。
【0055】このレジストパターンをマスクに透光性基
板801をCF4 ガスによりほぼD=490nmエッチ
ングした(図8(d))。このエッチング量は、透光性
基板801の248nmにおける屈折率1.5に対し、
露光波長に対して非エッチング面に対してほぼλの光路
長差を与える大きさであった。
【0056】次いで、感光性樹脂膜803を除去し、新
たに感光性樹脂膜804をパターン面に形成した(図8
(e))。この樹脂膜804に対して実施形態4で作成
した第3のパターンデータ群を用い、紫外線により描画
を行い現像することでレジストパターンを形成した。こ
こで、第3のパターンデータ群は、開口部に遮光膜80
4が隣接して存在する場合に遮光膜幅の1/2まで大き
くして作成した(図8(f))。
【0057】このレジストパターンをマスクに、透光性
基板801をCF4 ガスによりほぼd=248nmだけ
エッチングした(図8(g))。このエッチング量は、
透光性基板801の248nmにおける屈折率1.5に
対し、露光波長に対して非エッチング面に対してλ/2
の光路長差を与える大きさであった。この後、感光性樹
脂膜804を除去し、所望の露光用マスクを作成した
(図8(h))。
【0058】本実施形態は、KrFエキシマレーザ露光
用マスクの製造方法に関するが、露光波長はこれに限る
ものではなく、水銀ランプのI線(365nm),Ar
Fエキシマレーザ(193nm),XeHgランプ(2
48〜250nm)に用いる露光用マスクに対しても適
用可能である。この場合、エッチング量dを露光波長λ
及び露光波長における透光性基板の屈折率nに応じて変
更することが必要である。その際、 d=λ/(2(n−1)) に従ってエッチング量dを定めると良い。なお、特に好
ましくは光路長差λに相当するエッチング量Dを本実施
形態で示す如く2dよりやや少なめにすると露光特性を
向上させることができる。
【0059】本実施形態では透光性基板に石英を用いた
が、これに限るものではなく、Si34 ,Al2
3 ,CaF2 ,MgF2 ,HfO2 を代わりに用いても
良い。この場合、透光性基板のエッチングに用いるガス
は透光性基板の材質に応じて選択すれば良い。
【0060】また、遮光性材料にMoSiONを組成に
持つ膜を用いたが、これに限るものではなく、Cr,S
iを組成に含む膜を用いても良い。マスクパターン作成
時の描画においても、電子線,紫外線を適時用いること
が可能である。但し、遮光性パターン形成後に電子線を
用いる場合には、感光性樹脂膜上或いはその下に導電性
を有する膜を形成したうえで露光することが好ましい。 (実施形態6)本実施形態は、実施形態5で作成した露
光用マスクに関し、KrFエキシマレーザを光源とする
露光をNA=0.5、σ=0.5の条件で行ったもので
ある。
【0061】マスクに存在するパターンとして、レベン
ソン適用領域については0.18μmL&Sパターン
を、レベンソン非適用領域については0.25μmスペ
ースと0.50μmラインが繰り返しされたパターンが
あるものとした。
【0062】レジストにはKrFエキシマレーザに感光
するレジストを用い、膜厚0.5μmで被加工基板上に
形成している。なお、被加工基板は基板の配線等に起因
する凹凸を予め平坦にし、その上に露光光の反射を低減
する膜を設けている。
【0063】レベンソン非適用領域について図2(a)
となる構造にした場合の焦点深度を図10(a)に示
す。露光条件は(NA=0.5、σ=0.3、レベンソ
ン法適用パターン=0.18μmL&Sパターン、レベ
ンソン法非適用パターンを0.25μmスペース&0.
50μmラインパターン)とした。図10で、焦点深度
は四角で示し、横軸に露光量の対数を、縦軸にデフォー
カス位置を記した。焦点深度の定義は、露光量変動を1
0%許容とし、且つその時の寸法変動量を所望値に対し
て±10%と定めて求めている。四角で囲まれた領域が
許容範囲である。これより算出した焦点深度は、図10
(a)より1.20μmであった。
【0064】一方、同様のパターン構成を持つマスクを
図2(b)の構造で作成した場合の焦点深度は、図10
(b)に示すように1.05μmであった。本実施形態
で用いたパターン構成では、非レベンソン領域について
透光性基板を透過する光に対して光路長差λ/2で作成
することでより大きな焦点深度が得られることが判っ
た。
【0065】本実施形態で示されるように、レベンソン
領域より1.5倍程度の開口寸法を有する非レベンソン
領域では、開口部:遮光部=1:2程度の領域が存在す
る場合、その領域に対しては透光性基板を透過する光に
対して光路長差λ/2で作成することが望ましい。この
ことは露光波長に依存せず、また規格化寸法が同程度で
ある場合において同様のことが言える。 (実施形態7)本実施形態は、図3(b)の露光用マス
クの製造に用いるマスクデータ作成方法に関するもので
ある。
【0066】露光用マスクの一部領域を抽出した断面構
造図を、図11に示す。ここでは5つの開口部が存在
し、左から順に開口部1101、開口部1102、開口
部1103、開口部1104、開口部1105と名付け
た。
【0067】まず、これらの開口部の識別を行った。識
別に際して、透光性基板を透過する露光光を基準にした
ときの露光波長に対して生じる所望光路長差毎に纏め
た。その結果、図11に示す如く1101,1103を
光路長差λのパターンとして、1102,1104を光
路長差λ/2のパターンとして、1105を光路長差が
ほぼλ/2のパターン(1101と1102の堀込み量
差で形成)として認識した。
【0068】次に、グループ(群)分けに移る。初め
に、全開口部のデータを抽出する工程では、1101〜
1105の全ての開口部が抽出され、第1のパターンデ
ータ群として纏められた。次いで、全位相シフト部と非
位相シフト部のうち光路長差λの開口部を抽出する工程
では、1101〜1104の開口部が抽出され、第2の
パターンデータ群として纏められた。次いで、位相シフ
ト部で透光性基板の非加工部分を透過する露光光に対し
て光路長差がλである部分及び非位相シフト部で透光性
基板の非加工部分を透過する露光光に対して光路長差が
λ/2及びλである開口部を抽出する工程では、110
1,1102,1105の開口部が抽出され、第3のパ
ターンデータ群として纏められた。
【0069】ここで、第1のパターンデータ群はマスク
加工寸法とほぼ同じ値のデータを所有する。一方、第2
のパターンデータ群と第3のパターンデータ群では、パ
ターン境界に遮光膜が存在しない場合にはマスク加工寸
法と一致するようにし、パターン境界に遮光膜が存在す
る場合にはマスク加工寸法以上となるように調整され
る。調整量は遮光膜の存在幅以内であれば如何なる値で
も良く、望ましくは描画装置のアライメント精度値より
広げることが好ましい。また、周期的に開口部と遮光部
が繰り返される場合には、調整量は遮光膜幅の半分程度
にすると良い。 (実施形態8)本実施形態は、実施形態7により作成さ
れたパターンデータ群を用い、KrFエキシマレーザ
(波長248nm)に用いる、図3(b)の露光用マス
クを製造する方法に関する。
【0070】石英からなる透光性基板の一方の面にMo
SiON膜を組成に持つ遮光膜が形成されたマスクブラ
ンクスを用意し、このマスクブランクスの遮光膜上に電
子線に感光性を有する樹脂膜を形成した。この樹脂膜に
対し、実施形態7で作成した第1のパターンデータ群を
用いて電子線により描画を行い、更に現像した。そし
て、露出したMoSiON膜をCF4 +O2 ガスにより
エッチング除去し、感光性樹脂膜を除去して遮光膜パタ
ーンを形成した。
【0071】次いで、遮光性パターンを有する基板上に
紫外線に感光性を有する樹脂膜を形成した後、実施形態
7で作成した第2のパターンデータ群を用い、紫外線に
より描画を行い現像することでレジストパターンを形成
した。ここで、第2のパターンデータ群は、開口部に遮
光膜が隣接して存在する場合に遮光膜幅の1/2まで大
きくして作成した。
【0072】このレジストパターンをマスクに、透光性
基板をCF4 ガスにより1101〜1104の開口部に
対してほぼd=248nmエッチングした。このエッチ
ング量は、透光性基板の248nmにおける屈折率1.
5に対し、露光波長に対して非エッチング面に対してほ
ぼλ/2の光路長差を与える大きさであった。
【0073】次いで、感光性樹脂膜を除去し、新たに感
光性樹脂膜をパターン面に形成した。この膜に対して実
施形態7で作成した第3のパターンデータ群を用い、紫
外線により描画を行い現像することでレジストパターン
を形成した。ここで、第3のパターンデータは開口部に
遮光膜が隣接して存在する場合に遮光膜幅の1/2まで
大きくして作成した。
【0074】このレジストパターンをマスクに、透光性
基板をCF4 ガスにより開口部1101,1103,1
105に対してほぼd=245nmエッチングした。こ
のエッチング量は、透光性基板の248nmにおける屈
折率1.5に対し、露光波長に対して非エッチング面に
対してほぼλ/2の光路長を与える大きさであった。こ
の後、感光性樹脂膜を除去し、所望の露光用マスクを作
成した。
【0075】本実施形態は、KrFエキシマレーザ露光
用マスクの製造方法に関するが、露光波長はこれに限る
ものではなく、水銀ランプのI線(365nm),Ar
Fエキシマレーザ(193nm),XeHgランプ(2
48〜250nm)に用いる露光用マスクに対しても適
用可能である。この場合、エッチング量dを露光波長λ
及び露光波長における透光性基板の屈折率nに応じて変
更することが必要である。その際、 d=λ/(2(n−1)) に従ってエッチング量dを定めると良い。望ましくはd
は、右辺で得られる値より3〜5%小さく設定すると良
い。
【0076】本実施形態では透光性基板に石英を用いた
が、これに限るものではなく、Si34 ,Al2
3 ,CaF2 ,MgF2 ,HfO2 を代わりに用いても
良い。この場合、透光性基板のエッチングに用いるガス
は透光性基板の材質に応じて選択すれば良い。
【0077】また、遮光性材料にMoSiONを組成に
持つ膜を用いたが、これに限るものではなく、Cr,S
iを組成に含む膜を用いても良い。マスクパターン作成
時の描画においても、電子線,紫外線を適時用いること
が可能である。但し、遮光性パターン形成後に電子線を
用いる場合には、感光性樹脂膜上或いはその下に導電性
を有する膜を形成したうえで露光することが好ましい。 (実施形態9)本実施形態は、実施形態8で作成した露
光用マスクに関し、KrFエキシマレーザを光源とする
露光をNA=0.5、σ=0.3の条件で行ったもので
ある。
【0078】マスクに存在するパターンとして、レベン
ソン適用領域については0.18μmL&Sパターン、
レベンソン非適用領域については0.25μmL&Sパ
ターンがあるものとした。
【0079】レジストにはKrFエキシマレーザに感光
するレジストを用い、膜厚0.5μmで被加工基板上に
形成している。なお、被加工基板は基板の配線等に起因
する凹凸を予め平坦にし、その上に露光光の反射を低減
する膜を設けている。
【0080】レベンソン非適用領域について図3(a)
となる構造にした場合の焦点深度を図12(a)に示
す。図12で、焦点深度は四角で示し、横軸に露光量の
対数を、縦軸にデフォーカス位置を記した。焦点深度の
定義は、露光量変動を10%許容とし、且つその時の寸
法変動量を所望値に対して±10%と定めて求めてい
る。四角で囲まれた領域が許容範囲である。これより焦
点深度は、図12(a)で0.49μmを得た。
【0081】一方、同様のパターン構成を持つマスクを
図3(b)となる構造で作成した場合には、図12
(b)に示すように0.93μmの焦点深度を確保する
ことができた。
【0082】本実施形態で用いたパターン構成では、非
レベンソン領域について透光性基板を透過する光に対し
て光路長差λ/2で作成することで大きな焦点深度が得
られることが判った。
【0083】本実施形態で示されるように、レベンソン
領域より1.5倍程度の開口寸法を有する非レベンソン
領域では、開口部:遮光部=1:1程度の領域が存在す
る場合、その領域に対しては透光性基板を透過する光に
対して光路長差λ/2で作成することが望ましい。この
ことは露光波長に依存せず、また規格化寸法が同程度で
ある場合において同様のことが言える。 (実施形態10)本実施形態は、実施形態8と同様の手
法で作成した図2(b)に相当する露光用マスクのKr
Fエキシマレーザを光源とする露光をNA=0.5、σ
=0.5の条件で行ったものである。更に、ここでは実
施形態2と同様の手法で作成した図2(a)に相当する
露光用マスクとの露光転写特性との比較を行った。
【0084】マスクに存在するパターンとして、レベン
ソン適用領域については0.18μmL&Sパターン、
レベンソン非適用領域については0.50μmライン&
0.25μmスペースパターンがあるものとした。
【0085】レジストにはKrFエキシマレーザに感光
するレジストを用い、膜厚0.5μmで被加工基板上に
形成している。なお、被加工基板は基板の配線等に起因
する凹凸を予め平坦にし、その上に露光光の反射を低減
する膜を設けている。
【0086】レベンソン非適用領域について図2(a)
となる構造にした場合の焦点深度を図13(a)に示
す。露光条件は(NA=0.5、σ=0.53、レベン
ソン法適用パターン=0.18μmスペース&ラインパ
ターン、レベンソン法非適用パターン=0.25μmス
ペース&0.50μmラインパターン)とした。図13
で、焦点深度は四角で示し、横軸に露光量の対数を、縦
軸にデフォーカス位置を記した。焦点深度の定義は、露
光量変動を10%許容とし、且つその時の寸法変動量を
所望値に対して±10%と定めて求めている。四角で囲
まれた領域が許容範囲である。図13(a)から分るよ
うに、図2(a)の構造で作成した場合には、焦点深度
は全く得ることができなかった。
【0087】一方、同様のパターン構成を持つマスクを
図2(b)の構造で作成した場合には、図13(b)に
示すように1.12μmの焦点深度を確保することがで
きた。なお、ここで得た焦点深度は、実施形態5で作成
した図2(a)に示すマスク構造の場合とほぼ同程度の
焦点深度であった。
【0088】本実施形態で用いたパターン構成では、非
レベンソン領域について透光性基板を透過する光に対し
て光路長差λ/2で作成することで大きな焦点深度が得
られることが判った。
【0089】本実施形態で示されるように、レベンソン
領域より1.5倍程度の開口寸法を有する非レベンソン
領域では、開口部:遮光部=1:2程度の領域が存在す
る場合、その領域に対しては透光性基板を透過する光に
対して光路長差λ/2で作成することが望ましい。この
ことは露光波長に依存せず、また規格化寸法が同程度で
ある場合において同様のことが言える。 (実施形態11)本実施形態は、実施形態8と同様の手
法で作成した図3(c)の構造を有する露光用マスクに
関し、KrFエキシマレーザを光源とする露光をNA=
0.5、σ=0.5の条件で行ったものである。なお、
ここでは図3(a)の構造を有する露光用マスクとの転
写特性について比較した。
【0090】マスクに存在するパターンとして、レベン
ソン適用領域については0.18μmL&Sパターン、
レベンソン非適用領域については0.25μmL&Sパ
ターンがあるものとした。
【0091】レジストにはKrFエキシマレーザに感光
するレジストを用い、膜厚0.5μmで非加工基板上に
形成している。なお、被加工基板は基板の配線等に起因
する凹凸を予め平坦にし、その上に露光光の反射を低減
する膜を設けている。
【0092】レベンソン非適用領域について図3(a)
となる構造にした場合の焦点深度を図14(a)に示
す。露光条件は(NA=0.5、σ=0.53、レベン
ソン法適用パターン=0.18μmL&Sパターン、レ
ベンソン法非適用パターン=0.25μmL&Sパター
ン)とした。図14で、焦点深度は四角で示し、横軸に
露光量の対数を、縦軸にデフォーカス位置を記した。焦
点深度の定義は、露光量変動を10%許容とし、且つそ
の時の寸法変動量を所望値に対して±10%と定めて求
めている。四角で囲まれた領域が許容範囲である。図1
4(a)から分るように、図3(a)の構造で作成した
場合には、焦点深度は全く得ることができなかった。
【0093】一方、同様のパターン構成を持つマスクを
図3(c)の構造で作成した場合には、図14(b)に
示すように、0.35μmの焦点深度を確保することが
できた。
【0094】本実施形態で用いたパターン構成では、非
レベンソン領域について透光性基板を透過する光に対し
て光路長差λで作成することで大きな焦点深度が得られ
ることが判った。
【0095】本実施形態で示されるように、レベンソン
領域より1.5倍程度の開口寸法を有する非レベンソン
領域では、開口部:遮光部=1:1程度の領域が存在す
る場合、その領域に対しては透光性基板を透過する光に
対して光路長差λで作成することが望ましい。このこと
は露光波長に依存せず、また規格化寸法が同程度である
場合において同様のことが言える。 (実施形態12)本実施形態は、実施形態1により作成
されたパターンデータ群を用いてArFエキシマレーザ
(波長248nm)に用いる図2(b)と同等の性能を
発揮する露光用マスクを製造するための方法に関する。
【0096】図15及び図16は、本実施形態に係わる
露光マスクの製造工程を示す断面図である。まず、石英
からなる透光性基板1501の一方の面にCrON膜1
502を組成に持つ遮光膜が形成されたマスクブランク
スを用意し、このマスクブランクスの遮光膜1502上
に電子線に感光性を有する樹脂膜を形成した。この樹脂
膜に対して実施形態1で作成した第1のパターンデータ
群を用いて電子線により描画を行い、更に現像した。そ
して、露出したCrON膜を硝酸セリウム第2アンモニ
ウム溶液によりエッチング除去し、感光性樹脂膜を除去
して遮光膜パターンを形成した(図15(a))。
【0097】次いで、遮光性パターンを有する基板上に
紫外線に感光性を有する樹脂膜1503を形成した(図
15(b))。この樹脂膜1503に対して実施形態1
で作成した第2のパターンデータ群を用い、紫外線によ
り描画を行い現像することでレジストパターンを形成し
た。ここで、第2のパターンデータは、開口部に遮光膜
が隣接して存在する場合に遮光膜幅の1/2まで大きく
して作成した(図15(c))。
【0098】このレジストパターンをマスクに、透光性
基板1501をCF4 ガスによりほぼd=190nmエ
ッチングした(図15(d))。このエッチング量は、
透光性基板1501の193nmにおける屈折率1.5
に対し、露光波長に対して非エッチング面に対してλ/
2の光路長差を与える大きさであった。
【0099】次いで、感光性樹脂膜1503を除去した
(図15(e))。そして、新たに感光性樹脂膜150
4をパターン面に形成した。(図15(f))。この樹
脂膜1504に対して実施形態1で作成した第3のパタ
ーンデータ群を用い、紫外線により描画を行い現像する
ことでレジストパターンを形成した。ここで、第3のパ
ターンデータ群は、開口部に遮光膜1502が隣接して
存在する場合に遮光膜幅の1/2まで大きくして作成し
た(図15(g))。
【0100】このレジストパターンをマスクに、フッ化
水素酸を用いて透光性基板を20nmだけエッチングし
た(図16(h))。このエッチング量は、先に190
nmのエッチングを行った部分とそれに隣接する部分で
像強度が等しくなるように定めたものである。この後、
感光性樹脂膜1504を除去した(図16(i))。
【0101】次いで、パターン面に対して新たに感光性
樹脂膜1505を形成した(図16(j))。この樹脂
膜1505に対して実施形態1で作成した第3のパター
ンデータ群を反転し、且つ開口幅が透光性基板1501
に隣接する遮光膜1502上に遮光膜1502のエッジ
から0.1μmだけ開口するようにパターンデータを変
形して用い、紫外線により描画を行い現像することでレ
ジストパターンを形成した(図16(k))。
【0102】このレジストパターンをマスクに、フッ素
系のガスを用いて透光性基板を190nmだけエッチン
グした(図16(l))。この後、感光性樹脂膜を除去
した(図16(m))。
【0103】本実施形態において、図15(d)に示す
状態の後、感光性樹脂膜1503を剥離すること無く引
き続き第3のパターンデータ群により描画を行い現像し
て図15(g)と同様のレジストパターンを形成し、こ
のレジストパターンをマスクにフッ化水素酸溶液で透光
性基板1501をエッチングしても良い。
【0104】本実施形態は、ArFエキシマレーザ露光
用マスクの製造方法に関するが、露光波長はこれに限る
ものではなく、水銀ランプのI線(365nm),Kr
Fエキシマレーザ(248nm),XeHgランプ(2
48〜250nm)に用いる露光用マスクに対しても適
用可能である。この場合、エッチング量dは露光波長λ
及び露光波長における透光性基板の屈折率nに応じて変
更することが必要である。その際、 d=λ/(2(n−1)) に従ってエッチング量dを定めると良い。
【0105】本実施形態では透光性基板に石英を用いた
が、これに限るものではなく、Si34 、Al2
3 、CaF2 、MgF2 、HfO2 を代わりに用いても
良い。この場合、透光性基板のエッチングに用いるガス
は透光性基板の材質に応じて選択すれば良い。
【0106】また、遮光性材料にCrONを組成に持つ
膜を用いたが、これに限るものではなく、MoSi,S
iを組成に含む膜を用いても良い。マスクパターン作成
時の描画においても、電子線,紫外線を適時用いること
が可能である。但し、遮光性パターン形成後に電子線を
用いる場合には、感光性樹脂膜上或いはその下に導電性
を有する膜を形成したうえで露光することが好ましい。 (実施形態13)本実施形態は、実施形態1により作成
されたパターンデータ群を用いてKrFエキシマレーザ
(波長248nm)に用いる図2(b)と同様の効果が
得られる透明シフタ積層型露光用マスクを製造するため
の方法に関する。
【0107】図17及び図18は、本実施形態に係わる
露光用マスクの製造工程を示す断面図である。まず、石
英からなる透光性基板1601の一方の面にCrON1
602を組成に持つ遮光膜が形成されたマスクブランク
スを用意し、このマスクブランクスの遮光膜1602上
に電子線に感光性を有する樹脂膜を形成した。この樹脂
膜に対して全開口パターンを含む第1のパターンデータ
群を用いて電子線により露光を行い、更に現像した。そ
して、露出したCrON膜1602を硝酸セリウム第2
アンモニウム溶液によりエッチング除去し、感光性樹脂
膜を除去して遮光膜パターンを形成した(図17
(a))。
【0108】次いで、パターン面にCVD法によりSi
2 膜1603を膜厚250nmで成膜した(図17
(b))。次いで、遮光性パターンを有する基板上に紫
外線に感光性を有する樹脂膜1604を形成した(図1
7(c))。この膜に対して、透光性基板の非堆積(及
び非エッチング)領域を透過する露光光に対して位相差
0及び最終的に透光性基板を掘り込む部分で構成される
第2のパターンデータ群を用い、露光を行い現像するこ
とでレジストパターンを形成した。ここで、第2のパタ
ーンデータは開口部に遮光膜が隣接して存在する場合に
最小遮光膜幅の1/2大きくなるように作成した(図1
7(d))。
【0109】このレジストパターンをマスクに、露出し
ているCVD−SiO2 膜をCF4ガスによりエッチン
グした(図17(e))。その後、エッチングに用いた
感光性樹脂膜を除去した(図17(f))。
【0110】次いで、改めてパターン面に感光性樹脂膜
1605を形成した(図18(g))。この樹脂膜16
05に対して透光性基板を掘り込む部分で構成された第
3のパターンデータ群を用い、露光を行い現像すること
でレジストパターンを形成した。ここで、第3のパター
ンデータは、開口部に遮光膜が隣接して存在する場合に
遮光膜幅より0.1μm大きくして作成した(図18
(h))。0.1μmという大きさは描画装置のアライ
メント精度の2倍程度の大きさとして定めた値である。
【0111】このレジストパターンをマスクに、透光性
基板をCF4 ガスによりほぼ248nmエッチングした
(図18(i))。このエッチング量は、透光性基板の
248nmにおける屈折率1.5に対して露光波長に対
して非エッチング面に対してλ/2の光路長差を与える
大きさであった。この後、感光性樹脂膜を除去し、所望
の露光用マスクを作成した(図18(j))。
【0112】本実施形態は、ArFエキシマレーザ露光
用マスクの製造方法に関するが、露光波長はこれに限る
ものではなく、水銀ランプのI線(365nm),Kr
Fエキシマレーザ(248nm),XeHgランプ(2
48〜250nm)に用いる露光マスクに対しても適用
可能である。この場合、CVD−SiO2 膜の厚さd
は、露光波長λ及び露光波長におけるCVD−SiO2
の屈折率nに応じて変更することが必要である。その
際、 d=λ/(2(n−1)) に従って膜厚dを定めると良い。
【0113】本実施形態では透光性基板に石英を用いた
が、これに限るものではなく、Si34 、Al2
3 、CaF2 、MgF2 、HfO2 を代わりに用いても
良い。この場合、透光性基板のエッチングに用いるガス
は透光性基板の材質に応じて選択すれば良い。
【0114】また、堆積した位相シフト部材もCVD−
SiO2 に限るものではなく、Si34 ,Al2
3 ,CaF2 ,MgF2 ,HfO2 を代わりに用いても
良い。この場合、位相シフト部材のエッチングに用いる
ガスは透光性基板の材質に応じて選択すれば良い。
【0115】また、遮光性材料にCrONを組成に持つ
膜を用いたが、これに限るものではなく、MoSi,S
iを組成に含む膜を用いても良い。マスクパターン作成
時の描画においても、電子線,紫外線を適時用いること
が可能である。但し、遮光性パターン形成後に電子線を
用いる場合には、感光性樹脂膜上或いはその下に導電性
を有する膜を形成したうえで露光することが好ましい。 (実施形態14)本実施形態は、実施形態1により作成
されたパターンデータ群を用いてArFエキシマレーザ
(波長193nm)に用いる図2(b)と同様の効果が
得られる透明シフタ積層型露光用マスクを製造するため
の方法に関する。
【0116】図19は、本実施形態に係わる露光用マス
クの製造工程を示す断面図である。まず、石英からなる
透光性基板1701の一方の面にCrON膜1702を
組成に持つ遮光膜が形成されたマスクブランクスを用意
し、このマスクブランクスの遮光膜1702上に電子線
に感光性を有する樹脂膜を形成した。この樹脂膜に対し
て全開口パターンを含む第1のパターンデータ群を用
い、電子線により露光を行い、更に現像した。そして、
露出したCrON膜1702を硝酸セリウム第2アンモ
ニウム溶液によりエッチング除去し、感光性樹脂膜を除
去して遮光膜パターンを形成した(図19(a))。
【0117】次いで、遮光性パターンを有する基板面に
紫外線に感光性を有する樹脂膜1703を形成し、透光
性基板の非堆積(及び非エッチング)領域を透過する露
光光に対して位相差0及び最終的に透光性基板を掘り込
む部分で構成される第2のパターンデータ群を用い、露
光を行い現像することでレジストパターンを形成した。
ここで、第2のパターンデータは、開口部に遮光膜17
02が隣接して存在する場合に遮光膜幅の1/2まで大
きくして作成した(図19(b))。
【0118】このレジストパターンをマスクに、露出し
ている透光性基板面から選択的に液相で、SiO2 膜1
704を膜厚d=195nm堆積した(図19
(c))。このときの膜厚は、堆積したSiO2 膜17
04の193nmにおける屈折率1.49を考慮し、露
光波長に対して透光性基板1701の非堆積(及び非エ
ッチング)面を透過する露光光に対して、ほぼλ/2の
光路長差を与える大きさであった。
【0119】次いで、感光性樹脂膜1703を除去し
(図19(d))、新たに感光性樹脂膜1705をパタ
ーン面に形成した。(図19(e))。この樹脂膜17
05に対して透光性基板1701の堀込み部で構成され
るパターンデータ群を用い、露光を行い現像することで
レジストパターンを形成した。ここで、第3のパターン
データは、開口部に遮光膜1702が隣接して存在する
場合に遮光膜幅より0.1μm大きく作成した(図19
(f))。この0.1μmという大きさは描画装置のア
ライメント精度のほぼ2倍となるよう設定した値であ
る。
【0120】このレジストパターンをマスクに、透光性
基板1701をCF4 ガスによりほぼ190nmエッチ
ングした(図19(g))。このエッチング量は、透光
性基板1701の193nmにおける屈折率1.5に対
して露光波長に対して非エッチング面に対してλ/2の
光路長差を与える大きさであった。この後、感光性樹脂
膜1705を除去し、所望の露光用マスクを作成した
(図19(h))。
【0121】本実施形態は、ArFエキシマレーザ露光
用マスクの製造方法に関するが、露光波長はこれに限る
ものではなく、水銀ランプのI線(365nm),Kr
Fエキシマレーザ(248nm),XeHgランプ(2
48〜250nm)に用いる露光マスクに対しても適用
可能である。この場合、SiO2 膜の堆積量dを、露光
波長λ及び露光波長における透光性基板の屈折率nに応
じて変更することが必要である。その際、 d=λ/(2(n−1)) に従ってエッチング量dを定めると良い。
【0122】本実施形態では透光性基板に石英を用いた
が、これに限るものではなく、Si34 、Al2
3 、CaF2 、MgF2 、HfO2 を代わりに用いても
良い。この場合、透光性基板のエッチングに用いるガス
は透光性基板の材質に応じて選択すれば良い。
【0123】また、透光性基板に堆積したSiO2 膜の
代わりに、Si34 ,Al23,CaF2 ,MgF2
,HfO2 を代わりに用いても良い。この場合、堆積
膜のエッチングに用いるガスは透光性基板の材質に応じ
て選択すれば良い。
【0124】また、遮光性材料にCrONを組成に持つ
膜を用いたがこれに限るものではなく、MoSi,Si
を組成に含む膜を用いても良い。マスクパターン作成時
の描画においても、電子線,紫外線を適時用いることが
可能である。但し、遮光性パターン形成後に電子線を用
いる場合には、感光性樹脂膜上或いはその下に導電性を
有する膜を形成したうえで露光することが好ましい。な
お、本発明は上述した各実施形態に限定されるものでは
なく、その要旨を逸脱しない範囲で、種々変形して実施
することができる。
【0125】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、従
来の露光用マスクで行われていた像強度の調整を、開口
幅で調整するのではなく、透光性基板の堀込み量を調整
することにより、パターンに制約されることなく、レベ
ンソン法適用パターンと非適用パターンとの所望露光量
の調整を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる露光用マスクの基本構成を示す
もので、非位相シフト部に位相シフト部とほぼ同寸法の
孤立パターンを有する例を示す断面図。
【図2】本発明に係わる露光用マスクの基本構成を示す
もので、非位相シフト部に位相シフト部より大きい寸法
の孤立パターンを有する例を示す断面図。
【図3】本発明に係わる露光用マスクの基本構成を示す
もので、非位相シフト部に位相シフト部より大きい寸法
の周期パターンを有する例を示す断面図。
【図4】位相シフト部の周期端が透光性基板を透過する
光に対して位相差λ/2となるように作成したマスクの
断面図。
【図5】第1の実施形態に係わるマスクデータ作成のた
めの流れ図。
【図6】図5で作成したマスクデータを用いた第2の実
施形態に係わる露光用マスクの製造工程を示す断面図。
【図7】第4の実施形態に係わるマスクデータ作成のた
めの流れ図。
【図8】図7で作成したマスクデータを用いた第5の実
施形態に係わる露光用マスクの製造工程を示す断面図。
【図9】図6の工程で作成した露光用マスクにより得ら
れる露光量裕度と焦点深度との関係を示す図。
【図10】図8の工程で作成した露光用マスクにより得
られる露光量裕度と焦点深度との関係を示す図。
【図11】第7の実施形態に係わるマスクデータ作成の
ための流れ図。
【図12】図11のマスクデータを用いて作成した露光
用マスクにより得られる露光量裕度と焦点深度との関係
を示す図。
【図13】図11のマスクデータを用いて作成した露光
用マスクにより得られる露光量裕度と焦点深度との関係
を示す図。
【図14】図11のマスクデータを用いて作成した露光
用マスクにより得られる露光量裕度と焦点深度との関係
を示す図。
【図15】図5で作成したマスクデータを用いた第12
の実施形態に係わる位相シフト部材堆積型露光用マスク
の製造工程の前半を示す断面図。
【図16】図5で作成したマスクデータを用いた第12
の実施形態に係わる位相シフト部材堆積型露光用マスク
の製造工程の後半を示す断面図。
【図17】図5で作成したマスクデータを用いた第13
の実施形態に係わる位相シフト部材堆積型露光用マスク
の製造工程の前半を示す断面図。
【図18】図5で作成したマスクデータを用いた第13
の実施形態に係わる位相シフト部材堆積型露光用マスク
の製造工程の後半を示す断面図。
【図19】図5で作成したマスクデータを用いた第14
の実施形態に係わる位相シフト部材堆積型露光用マスク
の製造工程を示す断面図。
【符号の説明】
1…透光性基板 2…遮光性膜 501,503,701,703,1101,1103
…透光性基板非堀込み部に対して相対位相差λの位相シ
フトパターン 502,504,702,704,1102,1104
…透光性基板非堀込み部に対して相対位相差λ/2の位
相シフトパターン 505,705…透光性基板非堀込み部に対して相対位
相差0の非位相シフトパターン 1105…透光性基板非堀込み部に対して相対位相差λ
/2の非位相シフトパターン 601,801,1501,1601,1701…透光
性基板 602,802,1502,1602,1702…遮光
性膜 603,604,803,804,1503,150
4,1505,1604,1605,1703,170
5…感光性樹脂膜 1603,1704…位相シフタ材堆積膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 聡 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透光性基板上に、遮光性膜の一部を開口し
    て得られた複数の開口パターンと、これらの開口パター
    ンのうち基板の一部を堀込むことで形成された位相シフ
    ト開口部を有し、 前記位相シフト開口部が、波長λの露光光において透光
    性基板の非堀込み領域を透過する光に対する光路長差が
    ほぼλ/2となるよう堀込まれた第1の開口パターン群
    と、前記光路長差がほぼλとなるように堀込まれた第2
    の開口パターン群とを、少なくとも一方向に交互に配置
    することで構成された周期性を有する最小開口寸法Lの
    開口部である露光用マスクにおいて、 前記最小開口寸法Lより大きい開口寸法を有し、且つ長
    辺に沿って隣接する開口パターンと同じ光路長差の関係
    にある少なくとも一つの開口パターン群は、最小開口寸
    法Lのパターンを解像するのに必要な露光量に対して試
    料上に形成されるパターンがほぼ所望寸法となるように
    前記透光性基板の堀込み量が調整されてなることを特徴
    とする露光用マスク。
  2. 【請求項2】透光性基板上に、遮光性膜の一部を開口し
    て得られた複数の開口パターンと、これらの開口パター
    ンのうち基板の一部を堀込むことで形成された位相シフ
    ト開口部を有し、 前記位相シフト開口部が、波長λの露光光において透光
    性基板の非堀込み領域を透過する光に対する光路長差が
    λ/2以下で且つ遮光性膜との境界部で遮光性膜下部の
    一部を堀込み作成した第1の開口パターン群と、前記光
    路長差の絶対値が第1の開口パターン群に対してほぼλ
    /2となり且つ遮光性膜との境界部で遮光性膜下部の一
    部を堀込み作成した第2の開口パターン群とを、少なく
    とも一方向に交互に配置することで構成された周期性を
    有する最小開口寸法Lの開口部である露光用マスクにお
    いて、 前記最小開口寸法Lより大きい開口寸法を有し、且つ長
    辺に沿って隣接する開口パターンと同じ光路長差の関係
    にある少なくとも一つの開口パターン群は、最小開口寸
    法Lのパターンを解像するのに必要な露光量に対して試
    料上に形成されるパターンがほぼ所望寸法となるよう
    に、前記開口パターンのエッジに沿って透光性基板が堀
    込まれ且つその堀込み量が調整されてなることを特徴と
    する露光用マスク。
  3. 【請求項3】透光性基板上に、遮光性膜の一部を開口し
    て得られた複数の開口パターンと、これらの開口パター
    ンのうち位相シフト部材を積層することで形成された位
    相シフト開口部を有し、 前記位相シフト開口部が、波長λの露光光において位相
    シフト部材の非積層領域を透過する光に対する光路長差
    がほぼ0の第1の開口パターン群と、第1の開口パター
    ン群に対する光路長差がほぼλ/2となるよう位相シフ
    ト部材が積層された第2の開口パターン群とを、少なく
    とも一方向に交互に配置することで構成された周期性を
    有する最小開口寸法Lの開口部である露光用マスクにお
    いて、 前記最小開口寸法Lより大きい開口寸法を有し、且つ長
    辺に沿って隣接する開口パターンと同じ光路長差の関係
    にある少なくとも一つの開口パターン群は、最小開口寸
    法Lのパターンを解像するのに必要な露光量に対して試
    料上に形成されるパターンがほぼ所望寸法となるように
    前記透光性基板の堀込み量が調整されてなることを特徴
    とする露光用マスク。
  4. 【請求項4】透光性基板上に形成された遮光性膜上に、
    開口パターン全てを含む第1のパターンデータ群のパタ
    ーンを有する第1の感光性樹脂膜を形成し、この感光性
    樹脂膜のパターンをマスクに遮光性膜を選択エッチング
    し、更に残存する感光性樹脂膜を除去して開口パターン
    群を形成する工程と、 前記透光性基板の非加工領域を透過する光との光路長差
    がほぼλとなる開口パターンを抽出した第2のパターン
    データ群のパターンを有する第2の感光性樹脂膜を形成
    し、この感光性樹脂膜のパターンをマスクに透光性基板
    を加工前の開口部を透過する光に対する光路長差がほぼ
    λ/2となるようなエッチングを行い、更に残存する感
    光性樹脂膜を除去する工程と、 前記透光性基板の非加工領域を透過する光との光路長差
    がほぼλ/2及びλとなる開口パターンを抽出した第3
    のパターンデータ群のパターンを有する第3の感光性樹
    脂膜を形成し、該感光性樹脂膜のパターンをマスクに透
    光性基板を該基板の非加工領域を透過する光に対する光
    路長差がほぼλ/2増加するようにエッチングを行い、
    更に残存する感光性樹脂膜を除去する工程、とを含むこ
    とを特徴とする露光用マスクの製造方法。
  5. 【請求項5】透光性基板上に形成された遮光性膜上に、
    開口パターン全てを含む第1のパターンデータ群のパタ
    ーンを有する第1の感光性樹脂膜を形成し、この感光性
    樹脂膜のパターンをマスクに遮光性膜を選択エッチング
    し、更に残存する感光性樹脂膜を除去して開口パターン
    群を形成する工程と、 前記透光性基板の非加工領域を透過する光に対する光路
    長差がほぼλとなる開口パターンを抽出した第2のパタ
    ーンデータ群のパターンを有する第2の感光性樹脂膜を
    形成し、この感光性樹脂膜のパターンをマスクに透光性
    基板を加工前の開口部を透過する光に対する光路長差が
    ほぼλとなるようなエッチングを行い、更に残存する感
    光性樹脂膜を除去する工程と、 前記透光性基板の非加工領域を透過する光に対する光路
    長差がほぼλ/2となる開口パターンを抽出した第3の
    パターンデータ群のパターンを有する第3の感光性樹脂
    膜を形成し、該感光性樹脂膜のパターンをマスクに透光
    性基板を加工前の開口部を透過する光に対する光路長差
    がほぼλ/2となるようなエッチングを行い、更に残存
    する感光性樹脂膜を除去する工程、とを含むことを特徴
    とする露光用マスクの製造方法。
  6. 【請求項6】透光性基板上に形成された遮光性膜上に、
    開口パターン全てを含む第1のパターンデータ群のパタ
    ーンを有する第1の感光性樹脂膜を形成し、この感光性
    樹脂膜のパターンをマスクに遮光性膜を選択エッチング
    し、更に残存する感光性樹脂膜を除去して開口パターン
    群を形成する工程と、 前記透光性基板の全ての位相シフト開口部と非位相シフ
    ト部のうち透光性基板の非加工領域を透過する光に対す
    る光路長差がほぼλとなる開口パターンを抽出した第2
    のパターンデータ群のパターンを有する第2の感光性樹
    脂膜を形成し、この感光性樹脂膜のパターンをマスクに
    透光性基板を加工前の開口部を透過する光に対する光路
    長差がほぼλ/2となるようなエッチングを行い、更に
    残存する感光性樹脂膜を除去する工程と、 前記透光性基板の非加工領域を透過する光に対する光路
    長差がほぼλとなる位相シフト開口パターンと非位相シ
    フト部のうち透光性基板の非加工領域を透過する光に対
    する光路長差がほぼλ/2及びλとなる開口パターンを
    抽出した第3のパターンデータ群のパターンを有する第
    3の感光性樹脂膜を形成し、該感光性樹脂膜のパターン
    をマスクに透光性基板を該基板の非加工領域を透過する
    光に対する光路長差がほぼλ/2増加するようにエッチ
    ングを行い、更に残存する感光性樹脂膜を除去する工
    程、とを含むことを特徴とする露光用マスクの製造方
    法。
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