JPH0980195A - 原子力発電プラントの蒸気タービン制御装置 - Google Patents

原子力発電プラントの蒸気タービン制御装置

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JPH0980195A
JPH0980195A JP7259566A JP25956695A JPH0980195A JP H0980195 A JPH0980195 A JP H0980195A JP 7259566 A JP7259566 A JP 7259566A JP 25956695 A JP25956695 A JP 25956695A JP H0980195 A JPH0980195 A JP H0980195A
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turbine
valve
isolation valve
main steam
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JP7259566A
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Hiroyuki Hoshi
弘幸 星
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 主蒸気隔離弁2が閉動作したとしても、蒸気
加減弁(主蒸気止め弁)及びタービンバイパス弁が開動
作することなく、タービングランド蒸気蒸化器等への蒸
気の喪失を防止できる蒸気タービン制御装置を提供する
ことにある。 【解決手段】 原子炉1を隔離する主蒸気隔離弁2が閉
動作したことを検出する主蒸気隔離弁閉動作検出器29
と、主蒸気隔離弁2が閉動作したとき蒸気タービン8に
供給される蒸気を遮断するための主蒸気止め弁5を全閉
にし蒸気タービン8をトリップさせるトリップ回路27
と、主蒸気隔離弁2が閉動作したときタービンバイパス
弁7の開度指令を0%に切り替える開度指令切替器30
とを備え、主蒸気隔離弁2が閉動作したときは、主蒸気
止め弁5及びタービンバイパス弁7の双方を全閉操作す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原子炉のドーム圧
力制御機能を有する原子力発電プラントの蒸気タービン
制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、原子力発電プラントにおいて
は、原子炉のドーム圧力が圧力設定値を維持するように
制御される。そして、蒸気タービンが取ろうとする負荷
に見合った蒸気流量を蒸気タービンに供給するように制
御される。すなわち、原子炉からの蒸気量が蒸気タービ
ンの負荷に見合った蒸気量になるように蒸気加減弁の開
度を制御すると共に、原子炉の圧力が圧力設定値を維持
するように蒸気タービンをバイパスするタービンバイパ
ス弁の開度を制御している。この場合、蒸気タービンが
取ろうとする負荷がその負荷制限値を越えたときは負荷
制限値に制限し、また、原子炉の流量がその最大流量制
限値を越えたときはその最大流量制限値に制限するよう
に制御される。
【0003】原子力発電プラントの主蒸気系統及びター
ビンバイパス系統を図7を参照して説明する。原子炉1
で発生した蒸気は、主蒸気隔離弁2を介して原子炉格納
容器3の外側に配置された主蒸気ヘッダ4に供給され
る。主蒸気隔離弁2は、原子炉格納容器3の内外の事故
により系外に原子炉冷却材が流出する恐れが生じた場合
に原子炉格納容器3の内外を遮断するものであり、通常
運転時には開している。
【0004】主蒸気ヘッダ4に供給された蒸気は、主蒸
気止め弁5及び蒸気加減弁6を介して蒸気タービン8に
供給される。主蒸気止め弁5は蒸気タービン8に異常が
発生した場合に蒸気タービン8への蒸気を遮断するもの
であり、蒸気加減弁6は蒸気タービン8に供給される蒸
気流量が、蒸気タービン8が取ろうとする負荷に見合っ
た蒸気流量となるように蒸気流量を調整するものであ
る。蒸気タービン8に供給された蒸気は蒸気タービン8
内でで膨脹し、この仕事で直結された発電機9が駆動さ
れて電気出力が得られる。
【0005】また、この主蒸気系統とは別に主蒸気ヘッ
ダ4から分岐し、タービンバイパス弁7を経由して復水
器10に至るタービンバイパス系統が備えられている。
さらに、この蒸気系統からタービングランド蒸気蒸化器
12、給水ポンプ駆動用蒸気タービン13、蒸気式空気
抽出器14の駆動用として供給する蒸気系統も設けられ
ている。
【0006】通常運転時には、圧力検出器11で検出さ
れた原子炉1の圧力がその圧力設定値になるように蒸気
加減弁6によって調節され、このときタービンバイパス
弁7は全閉に保持されている。一方、プラント起動停止
時や送電系統に事故が発生した場合などには、蒸気加減
弁6の開度が制限を受けることから、原子炉1の圧力は
タービンバイパス弁7により調節される。
【0007】ところで、主蒸気止め弁5、蒸気加減弁6
及びタービンバイパス弁7の開度は、次に述べる蒸気タ
ービン制御装置によって制御される。図8において、原
子炉1に設置された圧力検出器11から出力される圧力
信号は、蒸気タービン制御装置19に入力され、圧力設
定器23の圧力設定値と比較されて圧力偏差演算器24
により圧力偏差が演算される。ここで得られた圧力偏差
は圧力制御回路25に入力され、圧力調定率を乗じた圧
力偏差信号が全蒸気流量指令信号として第1の低値選択
器18に入力される。
【0008】第1の低値選択器18においては、全蒸気
流量指令信号は、速度/負荷制御回路15からの速度/
負荷制御信号、負荷制限器16の負荷制限信号、原子炉
最大流量制限器17からの最大流量制限信号と比較され
る。そして、第1の低値選択器18は、これらの信号の
うち最も低値の信号を選択して蒸気加減弁6の開度指令
信号として出力する。
【0009】また、圧力制御回路25で演算された全蒸
気流量指令信号と蒸気加減弁開度指令信号との偏差信号
を第1の偏差演算器20で求め、一方、最大流量制限器
17で演算された最大流量制限信号と蒸気加減弁開度指
令信号との偏差信号を第2の偏差演算器21で求める。
そして、これら第1の偏差演算器20及び第2の偏差演
算器21の出力信号は第2の低値選択器22に入力さ
れ、比較された後に、その低値がタービンバイパス弁7
の開度指令信号として出力される。
【0010】また、蒸気タービン8の異常を検出するト
リップセンサー26の信号は、トリップ回路27に入力
され、トリップ回路27からのトリップ指令がトリップ
ソレノイド28に与えられる。そうすると主蒸気止め弁
5が全閉し、蒸気タービン8への蒸気が遮断される。な
お、通常、圧力検出器11は信頼性向上のため多重化さ
れているが、ここでは簡略化して1系統のみ示してい
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところが、通常運転中
の原子炉1の圧力は、原子炉1に設置された圧力検出器
11からの圧力信号に基づき蒸気加減弁6により調節さ
れているが、原子炉格納容器3の内外で事故が発生し主
蒸気隔離弁2が全閉すると、原子炉1の圧力が急上昇す
る。このため、蒸気加減弁6及びタービンバイパス弁7
が開動作し、タービングランド蒸気蒸化器12、給水ポ
ンプ駆動用蒸気タービン13、蒸気式空気抽出器14の
駆動用蒸気が急激に減少する。これによって、タービン
グランド蒸気蒸化器12の駆動蒸気が喪失し、蒸気ター
ビン8へのグランド蒸気の供給がなくなるため、復水器
10の真空度が急激に悪化し、また、それに伴い運転中
の蒸気タービン8に悪影響を与えるという問題がある。
【0012】すなわち、図8において、原子炉格納容器
3の内外で事故が発生し主蒸気隔離弁2が全閉すると、
原子炉1に設置された圧力検出器11からの圧力信号が
上昇する。したがって、蒸気タービン制御装置19の圧
力偏差演算器24の出力である圧力偏差は上昇するの
で、圧力制御回路25にて演算された全蒸気流量指令信
号は上昇し、第1の低値選択器18の出力は、速度/負
荷制御信号、負荷制限信号又は最大流量制限信号のいず
れかにより制限されるまでは上昇する。したがって、蒸
気加減弁6の開度は開くことになる。
【0013】一方、全蒸気流量指令信号が第1の低値選
択器18で制限を受けるようになると、蒸気加減弁6の
開度指令信号は制限された値となるため、第1の偏差演
算器20で演算される全蒸気流量信号と蒸気加減弁開度
指令信号との偏差信号が上昇する。したがって、第2の
偏差演算器21で演算された全蒸気流量信号と最大流量
制限信号との偏差信号により制限されるまでは、第2の
低値選択器22の出力は上昇するので、タービンバイパ
ス弁7の開度指令信号は上昇し、タービンバイパス弁7
は開くことになる。
【0014】前述のように蒸気加減弁6及びタービンバ
イパス弁7が開動作すると、主蒸気隔離弁2以降の主蒸
気系統内の残留蒸気が蒸気タービン8及び復水器10に
回収されるので、タービングランド蒸気蒸化器12、給
水ポンプ駆動用蒸気タービン13、蒸気式空気抽出器1
4の駆動用蒸気は急激に減少する。特にタービングラン
ド蒸気蒸化器12の駆動蒸気が喪失すると、蒸気タービ
ン8へのグランド蒸気の供給がなくなるため、復水器1
0の真空度が急激に悪化し、また、それに伴い運転中の
蒸気タービン8に悪影響を与えるという問題がある。
【0015】そこで、本発明の目的は、主蒸気隔離弁が
閉動作したとしても主蒸気止め弁又は蒸気加減弁、ター
ビンバイパス弁が開動作することなく、タービングラン
ド蒸気蒸化器、蒸気式空気抽出器、給水ポンプ用蒸気タ
ービンの駆動蒸気の喪失を防止できる原子力プラントの
蒸気タービン制御装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、原子
炉を隔離する主蒸気隔離弁が閉動作したことを検出する
主蒸気隔離弁閉動作検出器と、主蒸気隔離弁が閉動作し
たとき蒸気タービンに供給される蒸気を遮断するための
主蒸気止め弁を全閉にし蒸気タービンをトリップさせる
トリップ回路と、主蒸気隔離弁が閉動作したときタービ
ンバイパス弁の開度指令を0%に切り替える開度指令切
替器とを備えている。これにより、主蒸気隔離弁が閉動
作したときは、主蒸気止め弁及びタービンバイパス弁の
双方を全閉操作する。
【0017】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、トリップ回路は、主蒸気隔離弁が閉動作してから所
定の時限後に蒸気タービンをトリップさせるようにした
ことものである。これにより、主蒸気隔離弁が閉動作し
主蒸気止め弁及びタービンバイパス弁の双方を全閉する
際に、原子炉圧力が上昇するのを防止する。
【0018】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2
の発明において、蒸気タービンのトリップを解除するた
めの解除手段を設けものである。これにより、主蒸気隔
離弁が閉動作し蒸気タービンがトリップした場合のトリ
ップを解除する。
【0019】請求項4の発明は、請求項3の発明におい
て、解除手段は、蒸気タービンのトリップ信号を入力し
てから所定の時間後に解除信号を出力するタイマーを備
えたものである。これにより、蒸気タービンがトリップ
してから所定時間後に自動的にトリップを解除する。
【0020】請求項5の発明は、請求項3の発明におい
て、解除手段は、運転員の操作により解除信号を出力す
る解除選択器を備えたものである。これにより、蒸気タ
ービンのトリップを運転員により任意に解除できる。
【0021】請求項6の発明は、原子炉を隔離する主蒸
気隔離弁が閉動作したことを検出する主蒸気隔離弁閉動
作検出器と、主蒸気隔離弁が閉動作したとき負荷制限値
を定格値より一定レートで0%まで降下させ蒸気加減弁
を一定レートで閉動作させて全閉させるための蒸気加減
弁閉操作手段と、主蒸気隔離弁が閉動作したときタービ
ンバイパス弁の開度指令を0%に切り替える開度指令切
替器とを備えたものである。これにより、主蒸気隔離弁
が閉動作したときは、蒸気加減弁を所定のレートで閉操
作し、蒸気タービンに流入する蒸気流量を制限すると共
に、タービンバイパス弁を全閉操作する。
【0022】請求項7の発明は、原子炉を隔離する主蒸
気隔離弁が閉動作したことを検出する主蒸気隔離弁閉動
作検出器と、主蒸気隔離弁が閉動作したとき原子炉から
の圧力信号を0%圧力設定値に切り替え蒸気加減弁及び
タービンバイパス弁を全閉させるための圧力切替器とを
備えたものである。これにより、主蒸気隔離弁が閉動作
したときは、蒸気加減弁及びタービンバイパス弁を全閉
操作する。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図1は、本発明の第1の実施の形態を示すブロッ
ク構成図である。この第1の実施の形態は、図8に示し
た従来例に対し、原子炉1を隔離する主蒸気隔離弁2が
閉動作したことを検出する主蒸気隔離弁閉動作検出器2
9と、主蒸気隔離弁2が閉動作したときはタービンバイ
パス弁7の開度指令を0%に切り替える開度指令切替器
30とを追加して設け、主蒸気隔離弁2が閉動作したと
きは、トリップ回路27で主蒸気止め弁5を全閉操作
し、タービンバイパス弁7は開度指令切替器30の0%
開度指令により全閉操作するようにしたものである。そ
の他の構成は、図8に示す従来例と同一であるので、同
一の構成要素には同一符号を付しその説明は省略する。
【0024】図1において、主蒸気隔離弁閉動作検出器
29からの主蒸気隔離弁2の閉動作信号はトリップ回路
27に入力される。トリップ回路27は主蒸気隔離弁2
が閉動作をしたことを示す閉動作信号を入力すると、ト
リップソレノイド28にトリップ指令を出力する。これ
により、主蒸気止め弁5が全閉操作され蒸気タービン5
はトリップする。
【0025】一方、蒸気隔離弁閉動作検出器29の閉動
作信号は開度指令切替器30にも入力される。図1で
は、(A)と(A)とが接続線で結ばれることを示して
いる。通常状態においては、第2の低値選択器22の出
力はタービンバイパス弁7の開度指令信号となっている
が、そのタービンバイパス弁7の開度指令信号に代え
て、全閉指令信号(0%開度指令)に切り替える。そし
て、全閉指令信号(0%開度指令)をタービンバイパス
弁7の開度指令信号とし、タービンバイパス弁7を全閉
とする。これにより、主蒸気隔離弁2が閉した場合にタ
ービンバイパス弁7は開することはなくなる。
【0026】すなわち、主蒸気隔離弁2が閉動作する
と、トリップ回路27により主蒸気止め弁5が全閉し蒸
気タービン8への蒸気が遮断される。また、開度指令切
替器30により、タービンバイパス弁7が強制的に全閉
し、復水器10への蒸気流入がなくなる。このため、タ
ービングランド蒸気蒸化器12、給水ポンプ駆動用ター
ビン13及び蒸気式空気抽出器14への駆動蒸気が急激
に減少することがなくなり、特にタービングランド蒸気
蒸化器12からの蒸気タービン8へのグランド蒸気が安
定に供給されることになる。
【0027】図2は、本発明の第2の実施の形態を示す
ブロック構成図である。この第2の実施の形態は、図1
に示した第1の実施の形態に対し、主蒸気隔離弁閉動作
検出器29の検出信号である主蒸気隔離弁2の閉動作信
号を入力し所定の時限後にトリップ回路27に出力を出
す時限回路31を追加して設け、主蒸気隔離弁2が閉動
作してから所定の時限後に蒸気タービン8をトリップさ
せるようにしたものである。その他の構成は図1に示し
た第1の実施の形態と同一であるので、同一要素には同
一符号を付しその説明は省略する。
【0028】主蒸気隔離弁2の閉動作速度が主蒸気止め
弁5の閉動作速度より遅い場合には、主蒸気隔離弁2が
全閉するまでに原子炉1の圧力が上昇し、原子炉1に悪
影響を与える可能性がある。
【0029】そこで、図2に示すように主蒸気隔離弁閉
動作検出器29からの主蒸気隔離弁2の閉動作信号を時
限回路31に入力し、所定の時限後に出力信号をトリッ
プ回路27に出力するようにする。所定の時限は、主蒸
気隔離弁2が全閉となっても原子炉1に悪影響を与えな
い程度の原子炉圧力になるまでの時間が選ばれることを
言うまでもない。
【0030】これにより、主蒸気隔離弁2の閉動作信号
が検出されてから所定の時限後に、その主蒸気隔離弁2
の閉動作信号をトリップ回路27に入力し、リップソレ
ノイド28にトリップ指令を出力する。したがって、第
1の実施の形態の効果に加えて原子炉1の圧力上昇を防
止できる。
【0031】次に、図3に本発明の第3の実施の形態を
示す。この第3の実施の形態は、図2に示した第2の実
施の形態に対し、蒸気タービン8のトリップを解除する
ための解除手段37を設け、主蒸気隔離弁2が閉動作し
て蒸気タービン8がトリップした場合に、そのトリップ
状態を解除するできるようにしたものである。
【0032】主蒸気隔離弁2が全閉状態を継続すると、
蒸気タービン8がトリップ状態を継続することになるの
で、主蒸気隔離弁2の全閉時に蒸気タービン8を任意に
リセットできるようにしておくことが望ましい。
【0033】そこで、図3に示すように、主蒸気隔離弁
閉動作検出器29からの主蒸気隔離弁2の閉動作信号を
解除するための解除手段37を設けている。この解除手
段37は、主蒸気隔離弁閉動作検出器29からの主蒸気
隔離弁2の閉動作信号を入力するタイマー32と、この
タイマー32に設定された一定時間後に、主蒸気隔離弁
閉動作検出器29からの主蒸気隔離弁2の閉動作信号を
自動的に解除するワイプアウト回路38とから構成され
ている。
【0034】ワイプアウト回路38は、NOT回路とA
ND回路とからなる回路であり、タイマー32の出力信
号をNOT回路に入力し、そのNOT回路の出力信号
と、主蒸気隔離弁閉動作検出器29からの信号とをAN
D回路に入力し、そのAND回路の出力がワイプアウト
回路38の出力信号とするものである。したがって、解
除手段37は、蒸気タービン8のトリップ信号である主
蒸気隔離弁2の閉動作信号を入力してから、所定の時間
後にタイマー32から解除信号を出力することになる。
これにより、蒸気タービン8がトリップしてから所定時
間後に自動的に蒸気タービン8のトリップ状態を解除す
ることができる。
【0035】また、図4に示す第4の実施の形態のよう
に、蒸気タービン8のトリップ状態を運転員により解除
できるようにすることも可能である。図4において、解
除手段37は、運転員の操作により解除信号を出力する
解除選択器33を備えており、運転員からの解除指令信
号をワイプアウト回路38のNOT回路に入力し、この
NOT回路の出力信号と、主蒸気隔離弁閉動作検出器2
9からの主蒸気隔離弁2の閉動作信号とをワイプアウト
回路38のAND回路に入力するようにしたものであ
る。これにより、蒸気タービン8のトリップ状態を運転
員により任意に解除できる。
【0036】以上の説明では、第2の実施の形態に対し
解除手段37を設けたものを示したが、第1の実施の形
態に対し解除手段37を設けることも可能である。
【0037】次に、本発明の第5の実施の形態を図5に
示す。この第5の実施の形態は、図8に示した従来例に
対し、原子炉1を隔離する主蒸気隔離弁2が閉動作した
ことを検出する主蒸気隔離弁閉動作検出器29と、主蒸
気隔離弁2が閉動作したとき負荷制限値を定格値より一
定レートで0%まで降下させ蒸気加減弁6を一定レート
で閉動作させて全閉させるための蒸気加減弁閉操作手段
39と、主蒸気隔離弁2が閉動作したときタービンバイ
パス弁7の開度指令を0%に切り替える開度指令切替器
30とを備えたものである。
【0038】すなわち、この第5の実施の形態は、第1
の実施の形態乃至第4の実施の形態において、主蒸気隔
離弁2の閉動作信号により蒸気タービン8をトリップ
し、主蒸気止め弁5を全閉させることによって蒸気ター
ビン8への蒸気を遮断することに代えて、負荷制限器1
6の出力信号を主蒸気隔離弁2の閉動作信号により定格
出力から0%まで徐々に低下させることによって蒸気加
減弁6を全閉し蒸気タービン8への蒸気を遮断するよう
にしたものである。
【0039】これにより、主蒸気隔離弁2が閉動作した
ときは、蒸気加減弁6を所定のレートで閉操作し、蒸気
タービン8に流入する蒸気流量を制限すると共に、ター
ビンバイパス弁7を全閉操作する。その他の構成は、図
8に示す従来例と同一であるので、同一の構成要素には
同一符号を付しその説明は省略する。また、図5中の
(A)は、(A)と(A)とが接続線で結ばれることを
示している。
【0040】図5において、主蒸気隔離弁閉動作検出器
29からの主蒸気隔離弁2の閉動作信号は、蒸気加減弁
閉操作手段39の変化率制限器34に入力される。変化
率制限器34は主蒸気隔離弁2の閉動作信号が入力され
ると、その出力が0%から徐々に増加し定格出力まで上
昇する信号を出力し、その出力信号を第3の偏差演算器
35に出力する。一方、第3の偏差演算器35には、負
荷制限器16からの負荷制限信号が入力される。したが
って、第3の偏差演算器35の出力は一定のレートで徐
々に低下する。この第3の偏差演算器35の出力信号は
第1の低値選択器18に入力され、第3の偏差演算器3
5の出力が全蒸気流量信号より低くなると第1の低値選
択器18の出力は、第3の偏差演算器35の出力とな
る。したがって、蒸気加減弁6の開度指令が徐々に低下
する。それに伴い、蒸気加減弁6が閉動作し最終的には
全閉することになる。
【0041】この第5の実施の形態によれば、主蒸気隔
離弁2が全閉したときには、主蒸気止め弁5の代わりに
蒸気加減弁6を一定のレートで閉じるので、原子炉1の
圧力上昇を防止しつつ、タービングランド蒸気蒸化器1
2、蒸気式空気抽出器14、給水ポンプ用蒸気タービン
13の駆動蒸気の喪失を防止できる。
【0042】図6は、本発明の第6の実施の形態を示す
ブロック図である。この第6の実施の形態は、図8に示
した従来例に対し、原子炉1を隔離する主蒸気隔離弁2
が閉動作したことを検出する主蒸気隔離弁閉動作検出器
29と、主蒸気隔離弁2が閉動作したとき原子炉1から
の圧力信号を0%圧力設定値に切り替え、蒸気加減弁6
及びタービンバイパス弁7を全閉させるための圧力切替
器36とを備えたものである。
【0043】すなわち、この第6の実施の形態は、主蒸
気隔離弁2の閉動作信号が入力されたときは、圧力切替
器36により原子炉圧力信号を0kg/cm2 相当信号
に切り替え、蒸気加減弁6及びタービンバイパス弁7を
全閉させるようにしたものである。これにより、主蒸気
隔離弁2が閉動作したときは、蒸気加減弁6及びタービ
ンバイパス弁7を全閉操作する。その他の構成は図8に
示した従来例と同一であるので、同一構成要素には同一
符号を付しその説明は省略する。
【0044】図6において、圧力切換器36は、通常運
転中は原子炉1に設置された圧力検出器11の圧力信号
を圧力偏差演算器24に出力している。一方、圧力切換
器36は主蒸気隔離弁閉動作検出器29の信号が入力さ
れると、圧力検出器11からの圧力信号を、0kg/c
m2 相当設定に切り替え、その0kg/cm2 相当設定
を圧力偏差演算器24に出力する。
【0045】圧力偏差演算器24の出力である圧力偏差
信号は、入力信号が0kg/cm2相当設定となってい
るためマイナスの信号となり、圧力制御回路25に入力
される。したがって、圧力制御回路25の出力である全
蒸気流量信号は0%となり、その0%の全蒸気流量信号
が第1の低値選択器18で選択されることになる。これ
により、蒸気加減弁6の開度指令が0%となり蒸気加減
弁が全閉する。また、第1の偏差演算器20のそれぞれ
の入力信号が等しいため、第1の偏差演算器20の出力
信号は0%となり、その0%の出力信号は第2の低値選
択器22で選択される。したがって、タービンバイパス
弁7の開度指令が0%となりタービンバイパス弁7は全
閉状態を保持する。
【0046】これにより、主蒸気隔離弁2が全閉しても
蒸気加減弁6及びタービンバイパス弁7が全閉するの
で、タービングランド蒸気蒸化器12、蒸気式空気抽出
器14、給水ポンプ用蒸気タービン13の駆動蒸気の喪
失を防止できる。
【0047】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、主
蒸気隔離弁の全閉時に蒸気止め弁又は蒸気加減弁、及び
タービンバイパス弁が全閉することになるので、、ター
ビングランド蒸気蒸化器、給水ポンプ駆動用タービン及
び蒸気式空気抽出器の駆動蒸気が急激に減少することを
防止することができる。特に、タービングランド蒸気蒸
化器からの蒸気タービンへのグランド蒸気の喪失を防止
することができ、グランド蒸気を安定して供給すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示すブロック構成
図。
【図2】本発明の第2の実施の形態を示すブロック構成
図。
【図3】本発明の第3の実施の形態を示すブロック構成
図。
【図4】本発明の第4の実施の形態を示すブロック構成
図。
【図5】本発明の第5の実施の形態を示すブロック構成
図。
【図6】本発明の第6の実施の形態を示すブロック構成
図。
【図7】原子力発電プラントの主蒸気系統及びタービン
バイパス系統の系統図。
【図8】従来例のブロック構成図。
【符号の説明】
1 原子炉 2 主蒸気隔離弁 3 原子炉格納容器 4 主蒸気ヘッダ 5 主蒸気止め弁 6 蒸気加減弁 7 タービンバイパス弁 8 蒸気タービン 9 発電機 10 復水器 11 圧力検出器 12 タービングランド蒸気蒸気化器 13 給水ポンプ駆動用蒸気タービン 14 蒸気式空気抽出器 15 速度/負荷制御回路 16 負荷制限器 17 最大流量制限器 18 第1の低値選択器 19 蒸気タービン制御装置 20 第1の偏差演算器 21 第2の偏差演算器 22 第2の低値選択器 23 圧力設定器 24 圧力偏差演算器 25 圧力制御回路 26 トリップセンサー 27 トリップ回路 28 トリップソレノイド 29 主蒸気隔離弁閉動作検出器 30 開度指令切替器 31 時限回路 32 タイマー 33 解除選択器 34 変化率制限器 35 第3の偏差演算器 36 圧力切替器 37 解除手段 38 ワイプアウト回路 39 蒸気加減弁閉操作手段

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原子炉からの蒸気量が蒸気タービンの負
    荷に見合った蒸気量になるように蒸気加減弁の開度を制
    御すると共に、前記原子炉の圧力が圧力設定値を維持し
    つつ前記蒸気タービンの負荷制限値及び前記原子炉の最
    大流量制限値を逸脱しないように前記蒸気タービンをバ
    イパスするタービンバイパス弁の開度を制御するように
    した原子力発電プラントの蒸気タービン制御装置におい
    て、前記原子炉を隔離する主蒸気隔離弁が閉動作したこ
    とを検出する主蒸気隔離弁閉動作検出器と、前記主蒸気
    隔離弁が閉動作したとき前記蒸気タービンに供給される
    蒸気を遮断するための主蒸気止め弁を全閉にし前記蒸気
    タービンをトリップさせるトリップ回路と、前記主蒸気
    隔離弁が閉動作したとき前記タービンバイパス弁の開度
    指令を0%に切り替える開度指令切替器とを備えたこと
    を特徴とする原子力発電プラントの蒸気タービン制御装
    置。
  2. 【請求項2】 前記トリップ回路は、前記主蒸気隔離弁
    が閉動作してから所定の時限後に前記蒸気タービンをト
    リップさせるようにしたことを特徴とする請求項1に記
    載の原子力発電プラントの蒸気タービン制御装置。
  3. 【請求項3】 前記蒸気タービンのトリップを解除する
    ための解除手段を設けたことを特徴とする請求項1又は
    請求項2に記載の原子力発電プラントの蒸気タービン制
    御装置。
  4. 【請求項4】 前記解除手段は、前記蒸気タービンのト
    リップ信号を入力してから所定の時間後に解除信号を出
    力するタイマーを備えたことを特徴とする請求項3に記
    載の原子力発電プラントの蒸気タービン制御装置。
  5. 【請求項5】 前記解除手段は、運転員の操作により解
    除信号を出力する解除選択器を備えたことを特徴とする
    請求項3に記載の原子力発電プラントの蒸気タービン制
    御装置。
  6. 【請求項6】 原子炉からの蒸気量が蒸気タービンの負
    荷に見合った蒸気量になるように蒸気加減弁の開度を制
    御すると共に、前記原子炉の圧力が圧力設定値を維持し
    つつ前記蒸気タービンの負荷制限値及び前記原子炉の最
    大流量制限値を逸脱しないように前記蒸気タービンをバ
    イパスするタービンバイパス弁の開度を制御するように
    した原子力発電プラントの蒸気タービン制御装置におい
    て、前記原子炉を隔離する主蒸気隔離弁が閉動作したこ
    とを検出する主蒸気隔離弁閉動作検出器と、前記主蒸気
    隔離弁が閉動作したとき前記負荷制限値を定格値より一
    定レートで0%まで降下させ前記蒸気加減弁を一定レー
    トで閉動作させて全閉させるための蒸気加減弁閉操作手
    段と、前記主蒸気隔離弁が閉動作したとき前記タービン
    バイパス弁の開度指令を0%に切り替える開度指令切替
    器とを備えたことを特徴とする原子力発電プラントの蒸
    気タービン制御装置。
  7. 【請求項7】 原子炉からの蒸気量が蒸気タービンの負
    荷に見合った蒸気量になるように蒸気加減弁の開度を制
    御すると共に、前記原子炉の圧力が圧力設定値を維持し
    つつ前記蒸気タービンの負荷制限値及び前記原子炉の最
    大流量制限値を逸脱しないように前記蒸気タービンをバ
    イパスするタービンバイパス弁の開度を制御するように
    した原子力発電プラントの蒸気タービン制御装置におい
    て、前記原子炉を隔離する主蒸気隔離弁が閉動作したこ
    とを検出する主蒸気隔離弁閉動作検出器と、前記主蒸気
    隔離弁が閉動作したとき前記原子炉からの圧力信号を0
    %圧力設定値に切り替え前記蒸気加減弁及び前記タービ
    ンバイパス弁を全閉させるための圧力切替器とを備えた
    ことを特徴とする原子力発電プラントの蒸気タービン制
    御装置。
JP7259566A 1995-09-13 1995-09-13 原子力発電プラントの蒸気タービン制御装置 Pending JPH0980195A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6643348B2 (en) * 2000-02-29 2003-11-04 Kabushiki Kaisha Toshiba Steam turbine control device of nuclear power plant

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