JPH0979305A - 車両用ショックアブソーバーのバンプクッション - Google Patents

車両用ショックアブソーバーのバンプクッション

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JPH0979305A
JPH0979305A JP25688295A JP25688295A JPH0979305A JP H0979305 A JPH0979305 A JP H0979305A JP 25688295 A JP25688295 A JP 25688295A JP 25688295 A JP25688295 A JP 25688295A JP H0979305 A JPH0979305 A JP H0979305A
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JP
Japan
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cylinder
bump cushion
facing side
shock absorber
insertion hole
Prior art date
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Pending
Application number
JP25688295A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaharu Nakamura
雅春 中村
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POLYURETHAN KASEI KK
Original Assignee
POLYURETHAN KASEI KK
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Publication date
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  • Fluid-Damping Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧縮時には異音を発生することが少なくバネ
弾性も良好で、しかも成形が簡単かつ良好な車両用バン
プクッションを提供しようとするものである。 【解決手段】 両端間を貫通するロッド挿通孔11が形
成され、一端側が固定側10a、他端側が車両用ショッ
クアブソーバーのシリンダと対向するシリンダ対向側1
0bとされたバンプクッション10において、前記シリ
ンダ対向側のロッド挿通孔内周面12bを、当該シリン
ダ対向側の端面14に向けて拡開する斜面形状とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は車両用ショックア
ブソーバーのバンプクッションに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、自動車の車体には、路面から
の衝撃や振動を吸収するためにショックアブソーバーが
使用され、このショックアブソーバーのシリンダにはバ
ンプクッションが装着される。その一例を図5に示す。
図中の符号60はバンプクッション、70はショックア
ブソーバーのシリンダ、71はシリンダロッド、74は
コイルスプリングである。このバンプクッション60は
ゴムなどの弾性体よりなり、両端間を貫通するロッド挿
通孔61が形成された筒状からなる。前記バンプクッシ
ョン60は、前記ロッド挿通孔61にシリンダロッド7
1を嵌挿させることにより、ショックアブソーバーのシ
リンダ70とクッションガイド72との間に取り付けら
れている。
【0003】前記バンプクッション60は、一端側が固
定側61a、他端側がショックアブソーバーのシリンダ
と対向するシリンダ対向側61bとされて、前記クッシ
ョンガイド72側に固定される。このバンプクッション
60は、図6に示すように、両端間の略中央部61cと
シリンダ対向側61bのロッド挿通孔61内周面に形成
された環状凹溝62,64により、該ロッド挿通孔61
内周面が蛇腹形状とされている。そして、図7に示され
るように、路面からの衝撃や振動によってショックアブ
ソーバーの前記シリンダ70が前進(図では上方)し
て、そのキャップ73が前記バンプクッション60の下
端に衝突すると、バンプクッション60が圧縮変形し、
前記ショックアブソーバーからの負荷を緩衝して高い衝
撃吸収作用を発揮する。
【0004】しかしながら、この構造のバンプクッショ
ン60は、前記シリンダ対向側61b端部のロッド挿通
孔61内周面が、その部分に形成された前記環状凹溝6
4によって、シリンダ対向側61bの端面63に向けて
径が小さくなるように傾斜しているため、図7から理解
されるように、バンプクッション60が圧縮された際
に、前記シリンダ対向側61の端面63付近がシリンダ
ロッド71側に折れ曲がりやすい。その結果、前記シリ
ンダ対向側の端面63が前記シリンダのキャップ73と
摩擦を生じて異音を発生しやすかった。
【0005】また、前記バンプクッション60の成形は
公知の射出成形によることが多く、成形されたバンプク
ッションの脱型に際しては、図8に示されるように、取
り出し用爪81によりバンプクッション60を挟んで、
素材の弾性を利用して内径側金型80から引き抜く。し
かしながら、その際、前記環状凹溝62,64がアンダ
ーカット形状を構成して内径側金型80の外面と噛み合
っているため、バンプクッション60に亀裂を生じるお
それがある。
【0006】ところで、前記バンプクッション60とシ
ョックアブソーバーのシリンダ70との衝突時の違和感
をなくして乗り心地を良くするためには、前記衝突初期
のバンプクッション60のバネ弾性を低くすることが好
ましい。しかも、前記シリンダ対向側61bの端面63
付近の折れ曲がりによって生じる反力を少なくして、前
記衝突初期におけるバンプクッション60の荷重とタワ
ミの関係、すなわちバネ特性が略直線的になるようにす
るのが望ましい。しかし、前記シリンダ対向側61bの
ロッド挿通孔61に環状凹溝64を設けた前記バンプク
ッション60にあっては、その環状凹溝64の形状(寸
法)や位置の僅かな違いによって前記端面63付近の折
れ曲がり状態が変化し、それによって生じる反力も変化
する。しかもバンプクッションの材質によっても、前記
反力が異なる。そのため、前記衝突初期のバネ特性が直
線的となるようにバンプクッションを設計するのが容易
ではなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この発明はこのような
問題点を解決するために提案されたものであって、圧縮
時には異音を発生することがなくバネ弾性も良好で、し
かも成形が簡単かつ良好な車両用バンプクッションを提
供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、この発明は、
両端間を貫通するロッド挿通孔が形成され、一端側が固
定側、他端側が車両用ショックアブソーバーのシリンダ
と対向するシリンダ対向側とされたバンプクッションに
おいて、前記シリンダ対向側のロッド挿通孔内周面を、
当該シリンダ対向側の端面に向けて拡開する斜面形状と
したことを特徴とする車両用ショックアブソーバーのバ
ンプクッションに係る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下添付の図面に従ってこの発明
を詳細に説明する。図1はこの発明の車両用ショックア
ブソーバーのバンプクッションの一例を示す断面図、図
2はシリンダが衝突する直前のバンプクッションを示す
要部の断面図、図3はその作動を示す断面図、図4は脱
型時の状態を示す断面図である。
【0010】図1および図2に示されるように、この発
明のバンプクッション10は、ゴムあるいはウレタンエ
ラストマーなどの弾性体よりなり、両端間を貫通するロ
ッド挿通孔11が形成された略筒状からなる。一端側
は、車体に固定される固定側10a、他端側はショック
アブソーバーのシリンダと対向するシリンダ対向側10
bとなっている。また、このバンプクッション10の外
周面13は、蛇腹形状とされ、略中央部のロッド挿通孔
11の内周面に、前記外面の蛇腹形状と対応する一つの
環状溝15が形成されている。
【0011】固定側10aのロッド挿通孔11は、内周
面12aが平滑でかつ前記シリンダロッド21と略同一
径に形成されており、図2に示されるように、当該シリ
ンダロッド21に嵌着させて固定するようになってい
る。
【0012】一方、シリンダ対向側10bは、ショック
アブソーバーのシリンダ20が衝突する側である。この
シリンダ対向側10bのロッド挿通孔11は、先端側の
径D1が内方の径D2よりも大きくなるようにして、内
周面12bを前記シリンダ対向側の端面14に向かって
拡開する斜面形状としている。なお、この実施例におい
て、前記斜面形状はシリンダ対向側の端面14より僅か
(数mm程度)内側までとされ、前記端面14近くの部
分16は円筒状となっている。なお、この端面近傍を円
筒状とせず、斜面形状のままとしてもよい。
【0013】前記シリンダ対向側10bのロッド挿通孔
の内周面12bを、シリンダ対向側の端面14に向けて
拡開する斜面形状としたため、図3に示されるように、
前記バンプクッション10の端面14にシリンダ20が
キャップ22とともに衝突してバンプクッション10を
圧縮する際に、前記斜面部分にシリンダ外周方向へ向か
う力が働く。また、シリンダ対向側10bのロッド挿通
孔11の内周面12bを、前記シリンダ対向側の端面1
4に向けて拡開する斜面形状としたため、このシリンダ
対向側10bのロッド挿通孔11の内周面12bには、
シリンダ対向側10bの端面14付近をシリンダロッド
21方向へ折れ曲がりやすくする環状凹溝がない。
【0014】それらにより、前記衝突時にシリンダ対向
側10bの端面14付近がシリンダロッド21方向に折
れ曲がるのが防止され、従来、前記折れ曲がりによりシ
リンダキャップ22との間で生じていた異音が生じにく
くなる。さらに、端面14付近がシリンダロッド21方
向に折れ曲がらないため、その折れ曲がりによる反力を
生じない。したがって、衝突初期のバネ特性を直線に近
づけることができ、乗り心地がよくなる。
【0015】前記内周面12bの傾きθは、バンプクッ
ション10を構成する弾性体の材質やバネ弾性によって
適当に決定することができ、具体的には約5°から30
°程度が好ましい。
【0016】前記内周面12bの傾きθが5°よりも小
さいと、前記圧縮時にシリンダ対向側10bに加わる力
をシリンダ外周方向へ一定にできず、シリンダ対向側1
0bがシリンダロッド21側に折れ曲がる場合があり、
異音防止の効果が不確実となるのみならず、バンプクッ
ションのバネ特性が一定せず、さらにはバンプクッショ
ンの耐久性にも影響を及ぼすようになる。また、30°
よりも大であると、逆にバンプクッション10の前記シ
リンダ対向側10bがシリンダ外周方向へ折れ曲がりや
すくなり、所期のバネ弾性を得にくいだけでなく、バン
プクッション10の下端とシリンダ20のキャップ22
との間で摩擦を生じ、異音を完全に防ぐことができなく
なる。
【0017】また、この実施例のバンプクッション10
は、そのシリンダ対向側10bの端面14付近の外周面
13aが、その端面14に向けて径を小さくするように
傾斜している。そのため、その外周面13aの傾斜と前
記内周面12bの傾斜とによって、前記圧縮時にシリン
ダ対向側10b部分が、シリンダロッド21側にもシリ
ンダ20外周側にも、何れにも一層折れ曲がりにくくな
っている。前記外周面の傾きαは、前記内周面12bの
傾きθが5°から30°の場合、30°から70°が好
ましい。
【0018】なお、このバンプクッション10の成形
は、前記したように公知の射出成形などによることがで
きるが、シリンダ対向側10bのロッド挿通孔11の内
周面12bをシリンダ対向側10bの端面14に向かっ
て拡開する形状としたことにより、シリンダ対向側10
bの内周面12bには従来の環状凹溝がなくなり、形状
が単純化される。そのため、図4に示されるように、内
径金型25からのバンプクッション10の引き抜きが簡
単となり、その際にバンプクッションに破れや亀裂など
が発生するのを防止できる。
【0019】
【発明の効果】以上図示し説明したように、この発明の
車両用ショックアブソーバーのバンプクッションによれ
ば、シリンダ対向側となるロッド挿通孔の内周面が、シ
リンダ対向側端面に向けて拡開する斜面形状となってい
るので、シリンダ対向側の端面付近がシリンダロッド側
へ折れ曲がるのを防ぐことができ、その折れ曲がりによ
って従来生じていたバンプクッション端面とシリンダの
キャップとの間の摩擦による異音の発生を少なくでき
る。また、前記シリンダ対向側の端面付近がシリンダロ
ッド側へ折れ曲がることによる反力が生じなくなるた
め、バンプクッションとショックアブソーバーのシリン
ダが接触する時の違和感が少なくなく乗り心地がよくな
る。
【0020】しかも、この発明の車両用ショックアブソ
ーバーのバンプクッションは、前記ロッド挿通孔の内周
面の形状が単純であるので、成形を簡単かつ良好に行な
うことができ、脱型時にも亀裂や破れなどを生じること
がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の車両用ショックアブソーバーのバン
プクッションの一例を示す断面図である。
【図2】シリンダが衝突する直前のバンプクッションを
示す要部の断面図である。
【図3】その作動を示す断面図である。
【図4】成形時の脱型状態を示す断面図である。
【図5】一般的なバンプクッションをショックアブソー
バーに取り付けた状態を示す断面図である。
【図6】バンプクッションの一例を示す断面図である。
【図7】その作動を示す断面図である。
【図8】成形時の脱型状態を示す断面図である。
【符号の説明】 10 バンプクッション 10a 固定側 10b シリンダ対向側 11 ロッド挿通孔 12a 固定側内周面 12b シリンダ対向側内周面 12 内周面 13 外周面 14 端面 20 ショックアブソーバーのシリンダ 21 ショックアブソーバーのシリンダロッド 22 ショックアブソーバーのキャップ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両端間を貫通するロッド挿通孔が形成さ
    れ、一端側が固定側、他端側が車両用ショックアブソー
    バーのシリンダと対向するシリンダ対向側とされたバン
    プクッションにおいて、 前記シリンダ対向側のロッド挿通孔内周面を、当該シリ
    ンダ対向側の端面に向けて拡開する斜面形状としたこと
    を特徴とする車両用ショックアブソーバーのバンプクッ
    ション。
JP25688295A 1995-09-08 1995-09-08 車両用ショックアブソーバーのバンプクッション Pending JPH0979305A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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