JPH0977849A - 土木建築材料用硬化性樹脂組成物 - Google Patents

土木建築材料用硬化性樹脂組成物

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JPH0977849A
JPH0977849A JP23216695A JP23216695A JPH0977849A JP H0977849 A JPH0977849 A JP H0977849A JP 23216695 A JP23216695 A JP 23216695A JP 23216695 A JP23216695 A JP 23216695A JP H0977849 A JPH0977849 A JP H0977849A
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JP
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agent
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liquid
curable resin
epoxy resin
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Takehiro Suzuki
健弘 鈴木
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Toyo Ink Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】可使時間が長く,湿潤面への接着力が非常に高
い土木建築材料用常温硬化性樹脂組成物の提供。 【解決手段】液状エポキシ樹脂と一分子中にアクリロイ
ル基を二つ以上有するアクリレート化合物とを含むA剤
と,一級および/または二級アミノ基を二つ以上有する
アミン化合物と一級アミノ基およびアルコキシシリル基
を有するアミノシランとを含むB剤からなる土木建築材
料用硬化性樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,コンクリートやモ
ルタル等の土木建築材料の湿潤面で短時間に常温硬化し
優れた接着性を示す接着剤,補修材,注入止水材,塗り
床剤,目地剤および塗料として有用な樹脂組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来エポキシ樹脂は,そのコンクリー
ト,モルタル等への付着力が優れていることから土木建
築用の接着剤,注入止水材,補修材,塗り床材,目地
剤,塗料として多用されている。しかしながら,土木建
築分野での被着体,被塗布物は,基本的に水硬性である
こと,降雨,地下水,河川や海岸など水源に近接してい
る等の理由で打設初期段階から表面や内部が湿潤状態で
ある場合が多く,エポキシ樹脂の反応が水により促進さ
れる一方でエポキシ樹脂と被着体との界面に水が存在す
るために,エポキシ樹脂と被着体表面への濡れが阻害さ
れ付着力が著しく低下する。液状エポキシ樹脂とアミン
硬化剤からなるエポキシ樹脂混合物にセメントを配合し
て水濡れ面への接着性を向上させる方法(特開昭57-120
24)も提案されているが,常温における硬化に数十分以
上の長時間を要する等の問題点もある。
【0003】硬化時間を短縮した材料として,(メタ)
アクリル酸の多価金属塩の水溶液にレドックス開始剤と
セメントを配合することにより低温でラジカル重合させ
るアクリル樹脂系組成物(特開昭 62-252488)もある
が,硬化速度が非常に速いため可使時間が短く,多量に
使う場合,配合と同時に塗布あるいは注入するような特
別な装置が必要になる等の制約を有する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は,可使時間が
長く,湿潤面への接着力が非常に高い土木建築材料用常
温硬化性樹脂組成物の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は,液状
エポキシ樹脂と一分子中にアクリロイル基を二つ以上有
するアクリレート化合物とを含むA剤と,一級および/
または二級アミノ基を二つ以上有するアミン化合物と一
級アミノ基およびアルコキシシリル基を有するアミノシ
ランとを含むB剤からなる土木建築材料用硬化性樹脂組
成物を提供する。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の硬化性樹脂組成物は,A
剤およびB剤を使用時に混合する二液型であるため,混
合状態で液状であればよいが,手早く均一に混合して優
れた硬化物性を得るには,A剤およびB剤とも液状であ
り混合状態での粘度が 1000cps(25℃)以下が望まし
い。ここで言う液状には,二種類以上の化合物が完全に
相溶して液状になっているものだけでなく,液状化合物
に粉状化合物が分散している不均一系も含まれる。A剤
およびB剤に含まれる化合物は,混合時に液状であれ
ば,任意の化合物を使用することができるが,作業性の
面からそれぞれ液状であり,作業環境や安全性の面から
引火点が70℃以上(危険物第4類第3石油類,第4石油
類)の臭気の少ないものを選ぶのが望ましい。
【0007】A剤に含まれる液状エポキシ樹脂として
は,油化シェルエポキシ(株)製のエピコート801,エピ
コート807,エピコート808,エピコート815,エピコート81
6,エピコート819,エピコート876,エピコート828,エピコ
ート834,チバガイキー(株)製のアラルダイトGY-257,
アラルダイトGY-252,アラルダイトGY-250,アラルダイ
トGY-260,アラルダイドGY-280,ダウケミカル日本
(株)製の D.E.R.324,D.E.R.331 ,D.E.R.331C,D.E.
R.332 ,D.E.R.334 ,D.E.R.335 ,D.E.R.336 ,D.E.R.
337 ,D.E.R.353J,D.E.R.732 ,D.E.R.736 等の液状ビ
スフェノール型エポキシ樹脂,ナガセ化成工業(株)の
デナコールEX-411,デナコールEX-421,デナコールEX-3
13,デナコールEX-314,デナコールEX-321,デナコール
EX-201,デナコールEX-211,デナコールEX-810,デナコ
ールEX-811,デナコールEX-850,デナコールEX-851,デ
ナコールEX-821,デナコールEX-830,デナコールEX-83
2,デナコールEX-911,デナコールEX-941,デナコールE
X-920,デナコールEX-921,デナコールEX-931,デナコ
ールEX-2000 ,デナコールEX-992等のポリグリシジルエ
ーテル型エポキシ化合物,あるいはこれらの混合物等が
挙げられるが,必ずしもこれれらに限定されるものでは
ない。
【0008】A剤に含まれる一分子中にアクリロイル基
を二つ以上有するアクリレート化合物としては,1,6-ヘ
キサンジオールジアクリレート,トリエチレングリコー
ルジアクリレート,ポリエチレングリコール(#200)ジ
アクリレート,ポリエチレングリコール(#400)ジアク
リレート,ポリエチレングリコール(#600)ジアクリレ
ート,トリプロピレングリコールジアクリレート,ネオ
ペンチルグリコールジアクリレート,EO変性ビスフェ
ノールAジアクリレート,PO変性ビスフェノールAジ
アクリレート,トリメチロールプロパントリアクリレー
ト,EO変性トリメチロールプロパントリアクリレー
ト,ペンタエリスリトールトリアクリレート,ペンタエ
リスリトールテトラアクリレート,ジトリメチロールプ
ロパンテトラアクリレート,ジペンタエリスリトールヘ
キサアクリレート等の多官能アクリレート,上記液状エ
ポキシ樹脂にアクリル酸を付加させたエポキシアクリレ
ート,アクリル酸の多価金属塩あるいはこれらの混合物
等が挙げられるが,必ずしもこれらに限定されるもので
はない。本発明の樹脂組成物は,アクリロイル基と活性
水素を有するアミンとの Michael付加反応を第一段階の
架橋反応として利用するので,反応性が低い液状メタク
リレート化合物は硬化速度が遅いため適さない。
【0009】A剤の粘度は, 1000cps以下(25℃)が望
ましい。粘度が 1000cpsより高いと,B剤との混合,基
材への塗布や注入の作業性が悪くなる。粘度は,材料の
選択や配合で調節できる。液状エポキシ樹脂とアクリレ
ート化合物は,エポキシ基の数/アクリロイル基の数が
1/4〜4/1になるように配合するのが望ましい。1
/4より小さくエポキシ樹脂が少なすぎると Michael付
加反応が速すぎて可使時間が短くなり,硬化後の耐久性
や耐水性も悪くなる。また,4/1より大きく液状エポ
キシ樹脂が多すぎると湿潤面への濡れが悪く十分な接着
性が得られない。さらに言えば,可使時間,耐久性およ
び湿潤面への濡れのバランスをとるにはできるだけエポ
キシ基の数/アクリロイル基の数=1にするのが好まし
い。
【0010】B剤に含まれる一級および/または二級ア
ミノ基を二つ以上有するアミン化合物としては,常温で
液状のものが好適に使用できるが,A剤との混合,塗布
あるいは注入時の作業性を考えると粘度は 1000cps以下
(25℃)が,作業環境や安全性を考えると引火点が70℃
以上(危険物第4類第3石油類,第4石油類)で臭気の
少ないものを選ぶのが望ましい。具体的には,イソホロ
ンジアミン(IPDA),ビス(4-アミノ−3-メチルシクロヘ
キシル)メタン,4,4'−ビス(p-アミノシクヘキシル)
メタン,あるいはジェファーソンケミカル社製のジェフ
ァーミン D-230,ジェファーミン D-400,ジェファーミ
ンD-2000,ジェファーミン T-403のようなポリオキシア
ルキレンアミン等が挙げられるが,必ずしもこれらに限
定されるものではない。場合によって,さらに硬化時間
を短くするために,硬化促進剤を併用してもよい。
【0011】B剤に含まれる一級アミノ基およびアルコ
キシシリル基を有するアミノシランとしては,γ−アミ
ノプロピルトリメトキシシラン,γ−アミノプロピルト
リエトキシシラン,N−β−(アミノエチル)−γ−ア
ミノプロピルトリメトキシシラン,N−β−(アミノエ
チル)−γ−アミノプロピルトリエトキシシラン等が挙
げられるが,必ずしもこれらに限定されるものではな
い。
【0012】一級および/または二級アミノ基を二つ以
上有するアミン化合物と一級アミノ基およびアルコキシ
シリル基を有するアミノシランとは,アミン化合物の活
性水素数に対するアミノシランの活性水素数の比が0.
01〜0.3になるように配合することが望ましい。
0.01未満では,接着強度が向上する程の効果はな
い。0.3を越えると, Michael付加反応,液状エポキ
シ樹脂の硬化反応およびアルコキシシリル基の基材に対
する反応より,基材のアルカリと水分によって促進され
るアルコキシシリル基同士の縮合が優先的に起こるた
め,濡れ性が悪くなると共にシロキサン結合が密にな
り,膜が脆くなって接着強度が低下する。
【0013】A剤とB剤は,A剤のアクリロイル基の数
をXa,エポキシ基の数をXe,B剤のアミン化合物の
活性水素の数をYとすると,Xa≦Y≦(Xa+Xe)
となるように混合することが望ましい。Y<Xaではア
クリロイル基が残り硬化が不完全になり,また,Y>
(Xa+Xe)では未反応のアミンが残り耐水性が悪く
なる。硬化速度と硬化物の耐久性のバランスをとるには
(Xa+Xe)=Y,さらにはXa=Xe=Y×1/2
にすることが望ましい。Xa=Xe=Y×1/2になる
ように配合することにより,可使時間と湿潤面での接着
性および耐久性のバランスのとれた樹脂組成物を得るこ
とができる。
【0014】また,種々の目的のため,A剤および/ま
たはB剤に各種添加成分を加えることができる。例え
ば,硬化物性向上,粘度調節あるいはコストダウンのた
めにフィラー,希釈剤あるいは樹脂成分を加えたり,付
加価値を与えるために抗菌剤,防黴剤あるいは防腐剤等
を添加したり,着色するために顔料を添加したり,アク
リロイル基のラジカル重合を抑えるために重合禁止剤を
A剤に添加することができる。また,A剤必須成分と反
応するがB剤必須成分とは反応しない添加成分をB剤
に,B剤必須成分と反応するがA剤必須成分とは反応し
ない添加成分をA剤に添加することにより,それぞれの
貯蔵安定性と混合後の反応性および硬化物性向上を図る
こともできる。
【0015】A剤とB剤からなる本発明の硬化性樹脂組
成物は,A剤およびB剤それぞれ単独では硬化せず,常
温で混合しても可使時間が長いにも関わらず,コンクリ
ートやモルタル等の湿潤面に接するとアクリロイル基と
活性水素を有するアミノ基との Michael付加反応が促進
され,続いてその反応熱によりエポキシ基と活性水素を
有するアミノ基との付加反応やエポキシ基の開環重合も
促進されて硬化する。その際,B剤中のアミノシランの
一級アミノ基もアクリロイル基やエポキシ基と反応する
ため,硬化物にアルコキシシリル基が導入され,さら
に,無機物との接着性が向上する。この硬化物は,湿潤
面でも優れた接着性と耐水性を有する。
【0016】
【実施例】 〔湿潤モルタルへの接着強度試験〕市販のモルタル板
(7cm×7cm×2cm JIS R 5201)を
1日間水に浸せきした後,表面の水を軽く拭き取り,硬
化性樹脂組成物を塗り付けた接着板を底面に接着し,紐
で縛って固定する。さらに接着板を上にして水に半浸せ
きして室温1日放置後,建研式接着剥離試験器で接着強
度を測定した。
【0017】〔実施例1〕液状ビスフェノールA型エポ
キシ樹脂(油化シェルエポキシ(株)製「エピコート82
8 」,エポキシ当量185g/eqiv.)185gとジトリメチロー
ルプロパンテトラアクリレート(アクリロイル当量116.
5g/eqiv.)116.5gの液状混合物をA剤,イソホロンジア
ミン(活性水素当量42.5g/eqiv.)76.5gおよびγ−アミ
ノプロピルトリエトキシシラン(活性水素当量110.7g/e
qiv.)22.1gの液状混合物(アミン化合物の活性水素数
に対するアミノシランの活性水素数の比は0.11)をB剤
として混合した硬化性樹脂組成物は,可使時間は25℃で
約1時間であり,湿潤モルタル板への接着強度は,25.3
kgf/cm2 だった。なお,A剤およびB剤はそれぞれ別の
容器に入れて密栓することにより,25℃で長期間,粘度
増加やゲル化することなく,保管するすることができ
た。
【0018】〔実施例2〕液状ビスフェノールA型エポ
キシ樹脂(油化シェルエポキシ(株)製「エピコート82
8 」,エポキシ当量185g/eqiv.)185gとトリメチロール
プロパントリアクリレート(アクリロイル当量98.7g/eq
iv.)98.7gの液状混合物をA剤,イソホロンジアミン
(活性水素当量42.5g/eqiv.)76.5gおよびγ−アミノプ
ロピルトリエトキシシラン(活性水素当量110.7g/eqi
v.)22.1gの液状混合物(アミン化合物の活性水素数に
対するアミノシランの活性水素数の比は0.11)をB剤と
して混合した硬化性樹脂組成物は,可使時間は25℃で約
1時間であり,湿潤モルタル板への接着強度は,21.2kg
f/cm2 だった。なお,A剤およびB剤はそれぞれ別の容
器に入れて密栓することにより,25℃で長期間,粘度増
加やゲル化することなく,保管するすることができた。
【0019】〔実施例3〕液状ビスフェノールA型エポ
キシ樹脂(油化シェルエポキシ(株)製「エピコート82
8 」,エポキシ当量185g/eqiv.)185gとジトリメチロー
ルプロパンテトラアクリレート(アクリロイル当量116.
5g/eqiv.)116.5gの液状混合物をA剤,イソホロンジア
ミン(活性水素当量42.5g/eqiv.)76.5gおよびN−β
(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシ
ラン(活性水素当量74.1g/eqiv.)14.8gの液状混合物
(アミン化合物の活性水素数に対するアミノシランの活
性水素数の比は0.11)をB剤として混合した硬化性樹脂
組成物は,可使時間は25℃で約1時間であり,湿潤モル
タル板への接着強度は,19.7kgf/cm2 だった。なお,A
剤およびB剤はそれぞれ別の容器に入れて密栓すること
により,25℃で長期間,粘度増加やゲル化することな
く,保管するすることができた。
【0020】〔実施例4〕液状ビスフェノールA型エポ
キシ樹脂(油化シェルエポキシ(株)製「エピコート82
8 」,エポキシ当量185g/eqiv.)185gとジトリメチロー
ルプロパンテトラアクリレート(アクリロイル当量116.
5g/eqiv.)116.5gの液状混合物をA剤,イソホロンジア
ミン(活性水素当量42.5g/eqiv.)56.7gおよびγ−アミ
ノプロピルトリエトキシシラン(活性水素当量110.7g/e
qiv.)73.8gの液状混合物(アミン化合物の活性水素数
に対するアミノシランの活性水素数の比は0.50)をB剤
として混合した硬化性樹脂組成物は,可使時間は25℃で
約1時間であり,湿潤モルタル板への接着強度は,13.1
kgf/cm2 だった。なお,A剤およびB剤はそれぞれ別の
容器に入れて密栓することにより,25℃で長期間,粘度
増加やゲル化することなく,保管するすることができ
た。
【0021】〔比較例1〕液状ビスフェノールA型エポ
キシ樹脂(油化シェルエポキシ(株)製「エピコート82
8 」,エポキシ当量185g/eqiv.)185gとジトリメチロー
ルプロパンテトラアクリレート(アクリロイル当量116.
5g/eqiv.)116.5gの液状混合物をA剤,γ−アミノプロ
ピルトリエトキシシラン(活性水素当量110.7g/eqiv.)2
21.4gをB剤として混合した硬化性樹脂組成物は,可使
時間は25℃で約1時間であり,湿潤モルタル板への接着
強度は,2.5kgf/cm2だった。なお,A剤およびB剤はそ
れぞれ別の容器に入れて密栓することにより,25℃で長
期間,粘度増加やゲル化することなく,保管するするこ
とができた。
【0022】〔比較例2〕液状ビスフェノールA型エポ
キシ樹脂(油化シェルエポキシ(株)製「エピコート82
8 」,エポキシ当量185g/eqiv.)185gとジトリメチロー
ルプロパンテトラアクリレート(アクリロイル当量116.
5g/eqiv.)116.5gの液状混合物をA剤,イソホロンジア
ミン(活性水素当量42.5g/eqiv.)85gをB剤として混合
した硬化性樹脂組成物は,可使時間は25℃で約1時間で
あり,湿潤モルタル板への接着強度は,10.6kgf/cm2
った。なお,A剤およびB剤はそれぞれ別の容器に入れ
て密栓することにより,25℃で長期間,粘度増加やゲル
化することなく,保管するすることができた。
【0023】〔比較例3〕液状ビスフェノールA型エポ
キシ樹脂(油化シェルエポキシ(株)製「エピコート82
8 」,エポキシ当量185g/eqiv.)185gをA剤,イソホロ
ンジアミン(活性水素当量42.5g/eqiv.)42.5gをB剤と
して混合した硬化性樹脂組成物は,可使時間は25℃で約
2時間であり,湿潤モルタル板への接着強度は,5.3kgf
/cm2だった。
【0024】〔比較例4〕ジトリメチロールプロパンテ
トラアクリレート(アクリロイル当量116.5g/eqiv.)11
6.5gをA剤,イソホロンジアミン(活性水素当量42.5g
/eqiv.)42.5gをB剤として混合した硬化性樹脂組成物
は,可使時間は25℃で約5分であり,湿潤モルタル板へ
の接着強度は,7.5kgf/cm2だった。
【0025】
【発明の効果】本発明の硬化性樹脂組成物は,A剤およ
びB剤それぞれ単独では硬化せず,常温で混合しても可
使時間が長いにも関わらず,コンクリートやモルタル等
の湿潤面に接すると各種反応が促進され硬化する。この
硬化物は,湿潤面でも優れた接着性と耐水性を有する。
このように,本発明の硬化性樹脂組成物は建築・土木分
野において極めて有用である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液状エポキシ樹脂と一分子中にアクリロイ
    ル基を二つ以上有するアクリレート化合物とを含むA剤
    と,一級および/または二級アミノ基を二つ以上有する
    アミン化合物と一級アミノ基およびアルコキシシリル基
    を有するアミノシランとを含むB剤からなる土木建築材
    料用硬化性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】一級および/または二級アミノ基を二つ以
    上有するアミン化合物の活性水素数に対する一級アミノ
    基およびアルコキシシリル基を有するアミノシランの活
    性水素数の比が0.01〜0.3である請求項1記載の
    樹脂組成物。
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