JPH0976293A - 射出成形機におけるノズル部の糸引き防止構造 - Google Patents
射出成形機におけるノズル部の糸引き防止構造Info
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- JPH0976293A JPH0976293A JP23148095A JP23148095A JPH0976293A JP H0976293 A JPH0976293 A JP H0976293A JP 23148095 A JP23148095 A JP 23148095A JP 23148095 A JP23148095 A JP 23148095A JP H0976293 A JPH0976293 A JP H0976293A
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- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
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- B29C45/46—Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it into the mould
- B29C45/58—Details
- B29C45/581—Devices for influencing the material flow, e.g. "torpedo constructions" or mixing devices
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- B29C45/17—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29K—INDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES B29B, B29C OR B29D, RELATING TO MOULDING MATERIALS OR TO MATERIALS FOR MOULDS, REINFORCEMENTS, FILLERS OR PREFORMED PARTS, e.g. INSERTS
- B29K2101/00—Use of unspecified macromolecular compounds as moulding material
- B29K2101/10—Thermosetting resins
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- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 スプルランナーの先端とノズルの注出口内の
熱可塑性樹脂との分離における糸引き現象の発生を防止
する。 【解決手段】 シリンダ１とノズル３とにより挾着され
るフランジ部２２にはシリンダとノズルとを連通する複
数の分岐孔２８を同一半径上に貫設し、また、同フラン
ジ部の中心のシリンダ側には所定の角度の円錐形状の円
錐突起２７を突設し、また、同フランジ部の中心のノズ
ル側には前記ノズルの注出口４の軸心に沿い、かつ注出
口の開口端と先端部が整合する軸ピン２３を有する挿入
体２１を介装する。
熱可塑性樹脂との分離における糸引き現象の発生を防止
する。 【解決手段】 シリンダ１とノズル３とにより挾着され
るフランジ部２２にはシリンダとノズルとを連通する複
数の分岐孔２８を同一半径上に貫設し、また、同フラン
ジ部の中心のシリンダ側には所定の角度の円錐形状の円
錐突起２７を突設し、また、同フランジ部の中心のノズ
ル側には前記ノズルの注出口４の軸心に沿い、かつ注出
口の開口端と先端部が整合する軸ピン２３を有する挿入
体２１を介装する。
Description
【０００１】
【発明が属する技術分野】この発明は、樹脂射出成形機
に係り、詳しくはノズル部の糸引き防止構造に関するも
のである。
に係り、詳しくはノズル部の糸引き防止構造に関するも
のである。
【０００２】
【従来の技術】従来、この種の樹脂射出成形機におい
て、図６に示すように射出成形機（図示せず）からシリ
ンダ１を介して圧送される合成樹脂材である熱可塑性樹
脂２は、同シリンダ１の先端に取付けられてノズル３を
介して注出口４を通って金型５のスプルランナー部６か
らキャビティに注出される。また、ノズル３の先端と金
型５とは、その当接部７において、樹脂の漏洩等が生ず
ることなく密圧に当接され、かつ離反自在に設けられて
いる。しかし、この従来のノズル３においては、図７に
示すように成形品８の離型時に冷却固化されたスプルラ
ンナー９の先端とノズル注出口４内の熱可塑性樹脂２と
の分離が悪く、図示のように成形品８のスプルランナー
９の先端からかなり長寸の細線状あるいは繊維状の糸引
き部１０が発生して、この糸引き部１０が金型５のノズ
ル当接部７あるいはパーティング面に付着する等による
金型５の損傷、あるいは成形品８にまとわり付く等によ
る製品不良の発生等の素因となる問題があった。
て、図６に示すように射出成形機（図示せず）からシリ
ンダ１を介して圧送される合成樹脂材である熱可塑性樹
脂２は、同シリンダ１の先端に取付けられてノズル３を
介して注出口４を通って金型５のスプルランナー部６か
らキャビティに注出される。また、ノズル３の先端と金
型５とは、その当接部７において、樹脂の漏洩等が生ず
ることなく密圧に当接され、かつ離反自在に設けられて
いる。しかし、この従来のノズル３においては、図７に
示すように成形品８の離型時に冷却固化されたスプルラ
ンナー９の先端とノズル注出口４内の熱可塑性樹脂２と
の分離が悪く、図示のように成形品８のスプルランナー
９の先端からかなり長寸の細線状あるいは繊維状の糸引
き部１０が発生して、この糸引き部１０が金型５のノズ
ル当接部７あるいはパーティング面に付着する等による
金型５の損傷、あるいは成形品８にまとわり付く等によ
る製品不良の発生等の素因となる問題があった。
【０００３】そこで、この糸引き現象を解消するのもの
として、実公平5-332 号公報、特開平7-9493号公報のも
のがある。この前者の公報に開示されたものは、図８お
よび図９に示すように、ノズル３先端と金型５のスプル
ランナー部６の間の介在される仕切り板１１は、外表面
１２ａが金型５の当接部７に密着する凸状の表面形状に
形成され、また、内表面１２ｂがノズル３の先端と密着
する凹状の表面形状に形成された板状体１２の中央には
樹脂通過用の孔１３が設けられ、この孔１３には同孔１
３を二分割する仕切り１４が設けられ、この仕切り１４
は内表面１２ｂ側へ延出されて嵌入部材１５が形成され
て、この嵌入部材１５をノズル３の注出口４に着脱可能
に嵌入して仕切り板１１を取付けるように設けられてい
る。このように形成された仕切り板１１をノズル３の先
端に注出口４に嵌入部材１５を介して取付けることで、
熱可塑性樹脂２を金型５内に注出後、成形品８の離型時
に、冷却固化され、成形品８のスプルランナー９の先端
とノズル３の注出口４の熱可塑性樹脂２とは仕切り１４
により分割されて樹脂２の表面積が増大し、周囲の冷却
雰囲気の作用を受けて急速に冷却固化され、スプルラン
ナー９の先端と注出口４とは直ちに切断されて、糸引き
現象を防止するようにしたものである。
として、実公平5-332 号公報、特開平7-9493号公報のも
のがある。この前者の公報に開示されたものは、図８お
よび図９に示すように、ノズル３先端と金型５のスプル
ランナー部６の間の介在される仕切り板１１は、外表面
１２ａが金型５の当接部７に密着する凸状の表面形状に
形成され、また、内表面１２ｂがノズル３の先端と密着
する凹状の表面形状に形成された板状体１２の中央には
樹脂通過用の孔１３が設けられ、この孔１３には同孔１
３を二分割する仕切り１４が設けられ、この仕切り１４
は内表面１２ｂ側へ延出されて嵌入部材１５が形成され
て、この嵌入部材１５をノズル３の注出口４に着脱可能
に嵌入して仕切り板１１を取付けるように設けられてい
る。このように形成された仕切り板１１をノズル３の先
端に注出口４に嵌入部材１５を介して取付けることで、
熱可塑性樹脂２を金型５内に注出後、成形品８の離型時
に、冷却固化され、成形品８のスプルランナー９の先端
とノズル３の注出口４の熱可塑性樹脂２とは仕切り１４
により分割されて樹脂２の表面積が増大し、周囲の冷却
雰囲気の作用を受けて急速に冷却固化され、スプルラン
ナー９の先端と注出口４とは直ちに切断されて、糸引き
現象を防止するようにしたものである。
【０００４】また、後者の公報に開示されたものは、図
１０および図１１に示すように、ノズル３の注出口４の
先端側に樹脂流れ方向と平行して金属板１７を装着する
構成としたもので、この後者においても前者のものとほ
ぼ同等の作用を奏して糸引き現象を防止するものであ
る。
１０および図１１に示すように、ノズル３の注出口４の
先端側に樹脂流れ方向と平行して金属板１７を装着する
構成としたもので、この後者においても前者のものとほ
ぼ同等の作用を奏して糸引き現象を防止するものであ
る。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
仕切り板１１を装着する構成においては、ノズル３を後
退させた場合に、仕切り板１１が脱落して、その都度設
定しなければならない問題があり、また、金型５とノズ
ル３の間に挟み込むため、ノズルタッチ時に破損あるい
は変形する問題がある。また、後者の場合には、ノズル
３と金属板１７が一体であるため、注出口４に異物や固
化樹脂等がつまった場合、メインテナンスが困難となる
問題がある。本発明は、上記問題点を解決すべくなされ
たもので、樹脂の糸引き現象を防止することができると
ともに、メインテナンスが容易で、ノズルに介装するこ
とによる樹脂流動抵抗を低減することのできる射出成形
機におけるノズル部の糸引き防止構造を提供することを
目的とするものである。
仕切り板１１を装着する構成においては、ノズル３を後
退させた場合に、仕切り板１１が脱落して、その都度設
定しなければならない問題があり、また、金型５とノズ
ル３の間に挟み込むため、ノズルタッチ時に破損あるい
は変形する問題がある。また、後者の場合には、ノズル
３と金属板１７が一体であるため、注出口４に異物や固
化樹脂等がつまった場合、メインテナンスが困難となる
問題がある。本発明は、上記問題点を解決すべくなされ
たもので、樹脂の糸引き現象を防止することができると
ともに、メインテナンスが容易で、ノズルに介装するこ
とによる樹脂流動抵抗を低減することのできる射出成形
機におけるノズル部の糸引き防止構造を提供することを
目的とするものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記技術課題
を解決するため、第１の発明は、シリンダの先端部に着
脱可能に取付けられて、金型のスプルランナー部に密接
当接されて熱可塑性樹脂を注出口より金型に注出するノ
ズルを有する射出成形機において、前記シリンダとノズ
ルとにより挾着されるフランジ部にはシリンダとノズル
とを連通する複数の分岐孔を同一半径上に貫設し、ま
た、同フランジ部の中心のシリンダ側には所定の角度の
円錐形状の円錐突起を突設し、また、同フランジ部の中
心のノズル側には前記ノズルの注出口の軸心に沿い、か
つ注出口の開口端と先端部が整合する軸ピンを有する挿
入体を介装する構成としたことにより、成形品の離型時
に冷却固化された成形品のスプルランナーの先端とノズ
ルの注出口内の熱可塑性樹脂とが引き離される場合にお
いて、ノズル内に介装した挿入体の軸ピンのピン部はノ
ズルの注出口の軸心に沿って先端部は注出口の開口端と
整合して位置されているため、注出口の断面積は小さ
く、また、挿入体は熱伝導率の大きいことと、熱可塑性
樹脂との接触面積が増すことと相俟って、注入口内の熱
可塑性樹脂は急速に冷却固化されるので、スプルランナ
ーの先端とノズルの注出口内の熱可塑性樹脂との分離に
おける糸引き現象の発生は皆無となる。また、挿入体は
シリンダとノズルとの間に着脱可能に挾着する構成であ
るから、ノズルの先端に樹脂つまりを生じても、容易に
メインテナンスを行うことができ、また、既存の射出成
形機にも附設することができる。また、第２の発明は、
前記分岐孔は丸孔、角孔、楕円孔であり、かつ前記円錐
突起の角度に倣って貫設する構成としたことにより、樹
脂の流動抵抗を低減することができて射出成形機の射出
負担を軽減することができる。
を解決するため、第１の発明は、シリンダの先端部に着
脱可能に取付けられて、金型のスプルランナー部に密接
当接されて熱可塑性樹脂を注出口より金型に注出するノ
ズルを有する射出成形機において、前記シリンダとノズ
ルとにより挾着されるフランジ部にはシリンダとノズル
とを連通する複数の分岐孔を同一半径上に貫設し、ま
た、同フランジ部の中心のシリンダ側には所定の角度の
円錐形状の円錐突起を突設し、また、同フランジ部の中
心のノズル側には前記ノズルの注出口の軸心に沿い、か
つ注出口の開口端と先端部が整合する軸ピンを有する挿
入体を介装する構成としたことにより、成形品の離型時
に冷却固化された成形品のスプルランナーの先端とノズ
ルの注出口内の熱可塑性樹脂とが引き離される場合にお
いて、ノズル内に介装した挿入体の軸ピンのピン部はノ
ズルの注出口の軸心に沿って先端部は注出口の開口端と
整合して位置されているため、注出口の断面積は小さ
く、また、挿入体は熱伝導率の大きいことと、熱可塑性
樹脂との接触面積が増すことと相俟って、注入口内の熱
可塑性樹脂は急速に冷却固化されるので、スプルランナ
ーの先端とノズルの注出口内の熱可塑性樹脂との分離に
おける糸引き現象の発生は皆無となる。また、挿入体は
シリンダとノズルとの間に着脱可能に挾着する構成であ
るから、ノズルの先端に樹脂つまりを生じても、容易に
メインテナンスを行うことができ、また、既存の射出成
形機にも附設することができる。また、第２の発明は、
前記分岐孔は丸孔、角孔、楕円孔であり、かつ前記円錐
突起の角度に倣って貫設する構成としたことにより、樹
脂の流動抵抗を低減することができて射出成形機の射出
負担を軽減することができる。
【０００７】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面にしたがって説
明すると、図１は本発明に係わる糸引き防止用の挿入体
２１を使用した状態のノズルの断面図、図２は挿入体２
１を先端側から見た斜視図、図３は挿入体２１を後端側
から見た斜視図を示すもので、シリンダ１の先端部の雌
ねじ部１ａに螺合されるノズル３のねじ部３ａとの間に
は糸引き防止用の挿入体２１が挾着状に取付けられてい
る。
明すると、図１は本発明に係わる糸引き防止用の挿入体
２１を使用した状態のノズルの断面図、図２は挿入体２
１を先端側から見た斜視図、図３は挿入体２１を後端側
から見た斜視図を示すもので、シリンダ１の先端部の雌
ねじ部１ａに螺合されるノズル３のねじ部３ａとの間に
は糸引き防止用の挿入体２１が挾着状に取付けられてい
る。
【０００８】この挿入体２１は熱伝導率の比較的大きな
材質、例えばアルミニウム、鉄等の合金材よりなるもの
で、シリンダ１のねじ孔径部に嵌合されるフランジ部２
２の一方の面の中心部にはノズル３の軸心に沿う軸ピン
２３が形成され、この軸ピン２３はフランジ部２２より
ノズル３の軸心に向けて所定の角度でテーパー部２４が
形成されるとともに、このテーパー部２４より所定の径
で注出口４の端部とほぼ整合される位置間で延出するピ
ン部２５が形成されている。また、フランジ部２２の他
方の面にはシリンダ２の内径部に印籠状に嵌合する嵌合
凸部２６が形成され、この嵌合凸部２６には軸ピン２３
の中心と整合して所定の角度の円錐突起２７が突出形成
され、この円錐突起２７の底円は軸ピン２３のテーパー
部２４の底円より小径に形成されている。また、この円
錐突起２７の四周には所定の角度間隔で例えば所定の径
で軸ピン２３のテーパー部２４に基部回りに所定の角度
（円錐突起２７の円錐面とほぼ整合する角度）で嵌通す
る複数の分岐孔２８が貫設されている。
材質、例えばアルミニウム、鉄等の合金材よりなるもの
で、シリンダ１のねじ孔径部に嵌合されるフランジ部２
２の一方の面の中心部にはノズル３の軸心に沿う軸ピン
２３が形成され、この軸ピン２３はフランジ部２２より
ノズル３の軸心に向けて所定の角度でテーパー部２４が
形成されるとともに、このテーパー部２４より所定の径
で注出口４の端部とほぼ整合される位置間で延出するピ
ン部２５が形成されている。また、フランジ部２２の他
方の面にはシリンダ２の内径部に印籠状に嵌合する嵌合
凸部２６が形成され、この嵌合凸部２６には軸ピン２３
の中心と整合して所定の角度の円錐突起２７が突出形成
され、この円錐突起２７の底円は軸ピン２３のテーパー
部２４の底円より小径に形成されている。また、この円
錐突起２７の四周には所定の角度間隔で例えば所定の径
で軸ピン２３のテーパー部２４に基部回りに所定の角度
（円錐突起２７の円錐面とほぼ整合する角度）で嵌通す
る複数の分岐孔２８が貫設されている。
【０００９】このように形成された挿入体２１のフラン
ジ部２２はシリンダ１のねじ部１ａに挿入すると嵌合凸
部２６はシリンダ１の内径部に嵌合され、ノズル３のね
じ部３ａを螺合することでフランジ部２２はシリンダ１
とノズル３との間に挾着されるとともに、軸ピン２３は
ノズル３の軸心に整合されてピン部２５の先端部２５ａ
はノズル３の注出口４の開口端とほぼ整合されている。
ジ部２２はシリンダ１のねじ部１ａに挿入すると嵌合凸
部２６はシリンダ１の内径部に嵌合され、ノズル３のね
じ部３ａを螺合することでフランジ部２２はシリンダ１
とノズル３との間に挾着されるとともに、軸ピン２３は
ノズル３の軸心に整合されてピン部２５の先端部２５ａ
はノズル３の注出口４の開口端とほぼ整合されている。
【００１０】このようにシリンダ１とノズル３との間に
挿入体２１を介装した構造において、熱可塑性樹脂２を
金型５内に注出後，成形品８の離型時に冷却固化された
成形品８のスプルランナー９の先端とノズル３の注出口
４内の熱可塑性樹脂２とが引き離される。この場合にお
いて、ノズル３内に介装した挿入体２１の軸ピン２３の
ピン部２５はノズル３の注出口４の軸心に沿って先端部
２５ａは注出口４の開口端と整合して位置されているた
め、注出口４の断面積は小さく、また、挿入体２１は熱
伝導率の大きいことと、熱可塑性樹脂２との接触面積が
増すことと相俟って、注入口４内の熱可塑性樹脂２は急
速に冷却固化されるので、スプルランナー９の先端とノ
ズル３の注出口４内の熱可塑性樹脂２との分離における
糸引き現象の発生は皆無となる。
挿入体２１を介装した構造において、熱可塑性樹脂２を
金型５内に注出後，成形品８の離型時に冷却固化された
成形品８のスプルランナー９の先端とノズル３の注出口
４内の熱可塑性樹脂２とが引き離される。この場合にお
いて、ノズル３内に介装した挿入体２１の軸ピン２３の
ピン部２５はノズル３の注出口４の軸心に沿って先端部
２５ａは注出口４の開口端と整合して位置されているた
め、注出口４の断面積は小さく、また、挿入体２１は熱
伝導率の大きいことと、熱可塑性樹脂２との接触面積が
増すことと相俟って、注入口４内の熱可塑性樹脂２は急
速に冷却固化されるので、スプルランナー９の先端とノ
ズル３の注出口４内の熱可塑性樹脂２との分離における
糸引き現象の発生は皆無となる。
【００１１】また、挿入体２１のシリンダ１側には円錐
形状の円錐突起２７を設けるとともに、フランジ部２２
には同円錐突起２７の円錐面とほぼ整合する角度で分岐
孔２８を設ける構成としたものであるから、樹脂２の流
動抵抗を低減することができて射出成形機の射出負担を
軽減することができる。また、挿入体２１はシリンダ１
とノズル３との間に着脱可能に挾着する構成であるか
ら、ノズル３の先端に樹脂つまりを生じても、容易にメ
インテナンスを行うことができ、また、既存の射出成形
機にも附設することができる。
形状の円錐突起２７を設けるとともに、フランジ部２２
には同円錐突起２７の円錐面とほぼ整合する角度で分岐
孔２８を設ける構成としたものであるから、樹脂２の流
動抵抗を低減することができて射出成形機の射出負担を
軽減することができる。また、挿入体２１はシリンダ１
とノズル３との間に着脱可能に挾着する構成であるか
ら、ノズル３の先端に樹脂つまりを生じても、容易にメ
インテナンスを行うことができ、また、既存の射出成形
機にも附設することができる。
【００１２】なお、上記実施例においては、フランジ部
２２に形成した分岐孔２８を円形状に例示したが、これ
に限定するものではなく、例えば図４(a)(b)に示すよう
に角孔３０あるいは楕円孔３１とする構成であってもよ
い。また、樹脂２の流動抵抗を低減するため、図５(a)
(b)に示すように、孔２８，３０，３１のシリンダ１側
の開口端にＣ面あるいはＲ面を付す構成とすることが好
ましい。
２２に形成した分岐孔２８を円形状に例示したが、これ
に限定するものではなく、例えば図４(a)(b)に示すよう
に角孔３０あるいは楕円孔３１とする構成であってもよ
い。また、樹脂２の流動抵抗を低減するため、図５(a)
(b)に示すように、孔２８，３０，３１のシリンダ１側
の開口端にＣ面あるいはＲ面を付す構成とすることが好
ましい。
【００１３】
【発明の効果】本発明は、上記のように構成したことに
より、成形品の離型時に冷却固化された成形品のスプル
ランナーの先端とノズルの注出口内の熱可塑性樹脂とが
引き離される場合において、ノズル内に介装した挿入体
の軸ピンのピン部はノズルの注出口４の軸心に沿って先
端部は注出口の開口端と整合して位置されているため、
注出口の断面積は小さく、また、挿入体は熱伝導率の大
きいことと、熱可塑性樹脂との接触面積が増すことと相
俟って、注入口内の熱可塑性樹脂は急速に冷却固化され
るので、スプルランナーの先端とノズルの注出口内の熱
可塑性樹脂との分離における糸引き現象の発生は皆無と
なる。また、挿入体のシリンダ側には円錐形状の円錐突
起を設けるとともに、フランジ部には同円錐突起の円錐
面とほぼ整合する角度で分岐孔を設ける構成としたもの
であるから、樹脂の流動抵抗を低減することができて射
出成形機の射出負担を軽減することができる。また、挿
入体はシリンダとノズルとの間に着脱可能に挾着する構
成であるから、ノズルの先端に樹脂つまりを生じても、
容易にメインテナンスを行うことができ、また、既存の
射出成形機にも附設することができる。
より、成形品の離型時に冷却固化された成形品のスプル
ランナーの先端とノズルの注出口内の熱可塑性樹脂とが
引き離される場合において、ノズル内に介装した挿入体
の軸ピンのピン部はノズルの注出口４の軸心に沿って先
端部は注出口の開口端と整合して位置されているため、
注出口の断面積は小さく、また、挿入体は熱伝導率の大
きいことと、熱可塑性樹脂との接触面積が増すことと相
俟って、注入口内の熱可塑性樹脂は急速に冷却固化され
るので、スプルランナーの先端とノズルの注出口内の熱
可塑性樹脂との分離における糸引き現象の発生は皆無と
なる。また、挿入体のシリンダ側には円錐形状の円錐突
起を設けるとともに、フランジ部には同円錐突起の円錐
面とほぼ整合する角度で分岐孔を設ける構成としたもの
であるから、樹脂の流動抵抗を低減することができて射
出成形機の射出負担を軽減することができる。また、挿
入体はシリンダとノズルとの間に着脱可能に挾着する構
成であるから、ノズルの先端に樹脂つまりを生じても、
容易にメインテナンスを行うことができ、また、既存の
射出成形機にも附設することができる。
【図１】本発明の挿入体を使用した状態のノズルの断面
図である。
図である。
【図２】挿入体を先端側から見た斜視図である。
【図３】挿入体を後端側から見た斜視図である。
【図４】(a)(b)分岐孔の別態様を示す斜視図である。
【図５】(a)(b)分岐孔の開口縁の形状を示す断面図であ
る。
る。
【図６】従来の射出成形機のノズル先端を金型に当接し
た状態の断面図である。
た状態の断面図である。
【図７】従来の離型された成形品の一例を示す斜視図で
ある。
ある。
【図８】従来の糸引き現象の防止手段を付したノズルの
断面図である。
断面図である。
【図９】図８における糸引き現象の防止手段である仕切
体の斜視図である。
体の斜視図である。
【図１０】従来の他の糸引き現象防止手段を付したノズ
ルの断面図である。
ルの断面図である。
【図１１】図１０のノズル先端側の正面図である。
１ シリンダ ２ 熱可塑性樹脂 ３ ノズル ４ 注出口 ５ 金型 ６ スプルランナー部 ２１ 挿入体 ２２ フランジ部 ２３ 軸ピン ２４ テーパー部 ２５ ピン部 ２７ 円錐突起 ２８，３０，３１ 分岐孔
Claims (2)
- 【請求項１】 シリンダの先端部に着脱可能に取付けら
れて、金型のスプルランナー部に密接当接されて熱可塑
性樹脂を注出口より金型に注出するノズルを有する射出
成形機において、 前記シリンダとノズルとにより挾着されるフランジ部に
はシリンダとノズルとを連通する複数の分岐孔を同一半
径上に貫設し、また、同フランジ部の中心のシリンダ側
には所定の角度の円錐形状の円錐突起を突設し、また、
同フランジ部の中心のノズル側には前記ノズルの注出口
の軸心に沿い、かつ注出口の開口端と先端部が整合する
軸ピンを有する挿入体を介装する構成としたことを特徴
とする射出成形機におけるノズル部の糸引き防止構造。 - 【請求項２】 前記分岐孔は丸孔、角孔、楕円孔であ
り、かつ前記円錐突起の角度に倣って貫設する構成とし
たことを特徴とする請求項１の射出成形機におけるノズ
ル部の糸引き防止構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23148095A JPH0976293A (ja) | 1995-09-08 | 1995-09-08 | 射出成形機におけるノズル部の糸引き防止構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23148095A JPH0976293A (ja) | 1995-09-08 | 1995-09-08 | 射出成形機におけるノズル部の糸引き防止構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0976293A true JPH0976293A (ja) | 1997-03-25 |
Family
ID=16924161
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23148095A Pending JPH0976293A (ja) | 1995-09-08 | 1995-09-08 | 射出成形機におけるノズル部の糸引き防止構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0976293A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1060863A1 (de) * | 1999-06-15 | 2000-12-20 | Rüdiger Potthoff | Vorrichtung zum Spritzgiessen von Formlingen |
| CN103660176A (zh) * | 2013-12-09 | 2014-03-26 | 昆山达索泰精密电子有限公司 | 热流道模具的内嘴尖 |
| JP2014104709A (ja) * | 2012-11-29 | 2014-06-09 | Nissei Plastics Ind Co | 射出成形機ノズル |
-
1995
- 1995-09-08 JP JP23148095A patent/JPH0976293A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1060863A1 (de) * | 1999-06-15 | 2000-12-20 | Rüdiger Potthoff | Vorrichtung zum Spritzgiessen von Formlingen |
| JP2014104709A (ja) * | 2012-11-29 | 2014-06-09 | Nissei Plastics Ind Co | 射出成形機ノズル |
| CN103660176A (zh) * | 2013-12-09 | 2014-03-26 | 昆山达索泰精密电子有限公司 | 热流道模具的内嘴尖 |
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