JPH09752A - 電気かみそり - Google Patents

電気かみそり

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JPH09752A
JPH09752A JP15145595A JP15145595A JPH09752A JP H09752 A JPH09752 A JP H09752A JP 15145595 A JP15145595 A JP 15145595A JP 15145595 A JP15145595 A JP 15145595A JP H09752 A JPH09752 A JP H09752A
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JP
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block
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JP15145595A
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Masatoshi Tanaka
正俊 田中
Akira Torisawa
陽 鳥澤
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TEC CORP
Original Assignee
TEC CORP
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、回動自在な刃ブロックを備えた電気
かみそりにおいて、刃ブロックの固定操作の際に外刃の
変形等の防止を図ることを目的とする。 【構成】本体1と、基体の一方側に外刃11および内刃
14を有する内刃台15をまた他方側に傾動部13n,
22とモータ31を有する刃ブロック10と、本体1と
刃ブロック10との間に配置され刃ブロック10を本体
1から離反させる方向に付勢するばね59と、一端部に
前記傾動部と回動可能に結合する被傾動部53が設けら
れ他端部に係合部56を有し本体に移動可能に設けられ
た保持部材50と、前記係合部56と係合して保持部材
50を本体1側に移動させる方向に案内する案内部66
とこの案内部66に連続して設けられ係合部56を係止
する係止部65とを有し本体1に回動可能に設けられた
ロック部材60と、係止部65に係合部56が係止した
際前記刃ブロック10の回動を規制する規制部材とを備
え前記ロック部材60によって刃ブロック10を回動状
態および固定状態とするようにした電気かみそり。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電気かみそりに係
り、特に髭剃り時外刃が肌に追従するタイプの回転式電
気かみそりに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の髭剃り時に外刃が髭剃り面つまり
肌に沿って追従できるようにした回転式電気かみそりと
しては、例えば、特開平2ー213378号公報に示さ
れたものがある。この電気かみそりは、上記公報の図
1、図2等に示されているようにハンドルハウジング
と、このハンドルハウジングに設けられた静止極を中心
として回動可能なヘッドハウジングに設けられた外刃と
内刃からなる組み立て体を備え、ハンドルハウジングと
ヘッドハウジングの組み合わされる部分はハウジングの
回動を可能にするために円弧状に形成されている。さら
に、ヘッドハウジングはモーターに取り付けられた滑り
軸受部材によってハンドルハウジングに対して摺動自在
に設けられている。なお、ハンドルハウジングとヘッド
ハウジングとの間の間隙に異物が侵入することを阻止す
るためにヘッドハウジングが接触するシールがハンドル
ハウジングに設けられている。
【0003】そして、髭剃りを行う場合には、内刃を回
転してヘッドハウジングを肌に当てる。ヘッドハウジン
グは静止極を中心として肌の傾きに応じて傾いて回動し
て常に肌に平行に当たる。すなわち、ヘッドハウジング
は肌の傾きの変化に追従して回動して傾きを変えて行
く。ヘッドハウジングの回動に伴い滑り軸受部材とハン
ドルハウジングが摺接する。ヘッドハウジングは滑り軸
受部材とハンドルハウジングとの摩擦により静止してそ
の位置に保持する。
【0004】しかし、上述の従来の回転式電気かみそり
は、ヘッドハウジングを肌の傾きに応じて回動するとき
に常に滑り軸受部材とはハンドルハウジングが摺接する
ために、回動時にヘッドハウジングに抵抗が加わり、こ
のためヘッドハウジングが肌の傾きの変化に追従して傾
きを変えていく度合いが良好でないという問題がある。
また、ヘッドハウジングは滑り軸受部材とハンドルハウ
ジングとの摩擦により静止してその位置を保持するの
で、使用時には最後に触れた肌の傾きに応じた傾きの状
態で静止する。すなわち、ヘッドハウジングは使用しな
い時に静止極に対して中立位置(ヘッドハウジングの回
動範囲の中央位置)に復帰しない。このため再び使用す
る場合には、ヘッドハウジングを一端中立位置に戻して
肌に当てる必要があるため操作上好ましくないという問
題がある。
【0005】そこで、上記の問題を解決するとともにさ
らに外刃を必要に応じて固定して髭剃り時の操作性の向
上を図った電気かみそりの発明をすでにこの出願人は特
願平6ー326364号として出願している。このもの
は図6、図7に示すように外刃211を取り付けた外刃
ホルダ212とこのホルダ212が取り付けられる外刃
台216、この外刃台216に取り付けられるモーター
台220およびこのモーター台220に取着されて外刃
台216に取り付けられるモーター231によって刃ブ
ロック202を構成し、また、先端部に球形部252b
を設けた柱部252aを有する保持部材組立て体251
の前記柱部252aを本体201に取り付けた支持台2
41に図において上下方向に移動自在に設け、そして、
前記支持台241と前記刃ブロック202との間に前記
刃ブロック202を上下方向に移動自在にばね部材24
6で支持し、また、前記刃ブロック202には前記球形
部252bと傾動可能に結合する結合部223を設け、
この結合部223に前記球形部252bを結合させて刃
ブロック202が保持部材組立て体251のつまり柱部
252aに対して傾動可能としたものである。
【0006】このように構成したことから、髭剃り時に
外刃211に対して肌によって押圧力が加わるとこの押
圧力に応じて刃ブロック202が回動し肌に沿ってスム
ーズに追従するものである。
【0007】そして、この電気かみそりは、例えば鼻の
下等の髭剃り時に刃ブロック202を固定して良好な髭
剃りを行うために、刃ブロック202の回動を規制する
ロック機構を設けている。このロック機構は図6に示す
ように、外刃台216に一対の突起261aが設けられ
た弾性部261を設け、そして、前記突起261aが係
合する開口266を支持台241に形成し、また、前記
突起261aが嵌まる凹部を有するつまみ264を設け
たロックリングを、このつまみ264を前記支持台24
1の開口266から出没可能に支持台241内に設けた
構成となっている。そして、前記刃ブロック202が図
において下方に押し下げられると前記突起261aが前
記開口266の縁部に係合して刃ブロック202はこの
押し下げられた位置に保持され、このとき突起261a
が開口266の縁部に係合することから刃ブロック20
2は回動が阻止されて、支持台241に固定的に支持さ
れることになる。したがって、前記鼻の下等の髭剃りが
良好になされるものである。そして、この回動阻止状態
を解除したいときは前記つまみ264を内側に押し込む
ように押圧すれば前記突起261aが前記開口266の
縁部から外れるため、刃ブロック202はばね部材24
6によって上方に付勢され元の位置に復帰し回動状態と
なるものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の刃ブ
ロック202のロック機構では、前記鼻の下等の髭剃り
等をなす場合には単に刃ブロック202を押し下げると
いう簡単な操作によって、刃ブロック202の回動を規
制することができるものである。しかし、この押し下げ
操作を外刃211が取り付けられている外刃ホルダ21
2の外周部を押圧して押し下げるときは何等問題ないも
のであるが、使用者は誤って直接外刃211の上面を押
圧する虞があり、このように誤操作によって直接外刃2
11が押圧されると外刃211の板厚は極めて薄く、ま
た、精巧に作られていることから変形あるいは破損して
しまう虞がある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記事情に
鑑みなされたものであり、本体と、基体の一方側に外刃
およびこの外刃の内周面に摺接する内刃が取り付けられ
た内刃台を設け他方側に互いに離間して配置された傾動
部と前記内刃台を回転駆動するモータとを有する刃ブロ
ックと、前記本体に形成したばね配設部と前記刃ブロッ
クの他方側に設けたばね受部との間に配置され前記刃ブ
ロックを本体から離反させる方向に付勢するばね部材
と、軸部とこの軸部の前記刃ブロック側に位置する一端
部に前記傾動部と回動可能に結合する被傾動部が設けら
れ他端部に係合部を有するとともに前記軸部の軸方向に
沿って移動可能に前記本体に設けられた保持部材と、筒
状に形成され内周壁に前記保持部材の係合部と係合して
保持部材を本体側に移動させる方向に案内する案内部と
この案内部に連続して設けられ前記係合部を係止する係
止部とを形成するとともに外周壁に形成された操作部を
本体外部に露出させて前記本体に周方向に回動可能に設
けたロック部材と、前記本体に設けられ前記係止部に前
記係合部が係止した際前記刃ブロックの回動を規制する
規制部材とを備えた電気かみそりとしたものである。
【0010】
【作用】この発明は上記のように構成したので、刃ブロ
ックの固定および解除はロック部材の操作によってなさ
れることから、刃ブロックの固定操作の際に外刃に触れ
る必要はなく、したがって外刃を変形あるいは破損する
ことはない。
【0011】
【実施例】つぎに、この発明の実施例を図1ないし図4
に基づいて説明する。図1、図2に示すように電気かみ
そり1は、前ケース2aと後ケース2bとからなり内部
に図示しない電池、回路基板等が収納されている本体
2、この本体2に取り付けられた支持台40、この支持
台40内に配設された後述する保持部材50に回動可能
に取り付けられた刃ブロック10等から構成されてい
る。
【0012】そして、図2、図3に示すように前記刃ブ
ロック10は、多数の髭導入孔(不図示)が形成された
外刃11が一体的に取着された外刃枠12、この外刃枠
12が着脱可能に取り付けられるとともに内刃収納凹部
13aを有する外刃取付台13、前記外刃11の内周面
にばね14aによって付勢されつつ摺接する複数の内刃
14を備え前記外刃取付台13の内刃収納凹部13aに
収納された内刃台15、前記外刃取付台13の前記内刃
収納凹部13aの反対側に取着されるモーター取付台2
0およびこのモーター取付台20に取り付けられたモー
ター31とから構成されている。
【0013】そして、前記外刃11は薄板からなり図示
しない多数の髭導入孔が形成されるとともに図に示すよ
うに中央部に球面状凹部11aを形成することにより断
面をアーチ状とした環状の髭剃面11bが設けられてい
る。また、その前記外刃枠12は合成樹脂からなり略筒
状に形成され図において上縁部には前記外刃11の外周
縁部を一体成型により取り付けられており、内周部には
雌ねじ12aが形成されている。
【0014】つぎに、前記外刃取付台13は内側に前記
内刃収納凹部13aを形成するように図3において上方
を開口した有底筒状に形成され、その筒状壁13bの内
周壁には前記外刃枠12の雌ねじ12aと螺合する雄ね
じ13cが形成されており、また、底壁13dの中央部
には貫通孔13eが設けられている。また、前記筒状壁
13bに連続して図において下方に延出した環状壁13
fが形成されており、この環状壁13fにはその一部を
切り欠いて後述する櫛刃70を出没させる開口13gが
形成されている。また、前記外刃取付台13の前記底壁
13dの下側つまり前記環状壁13fが設けられている
側には先端部を凸状球面13nとした3個の突起13h
が前記貫通孔13eの軸心を中心として周方向に3等配
つまり互いに120度の隔てて設けられ、これら各突起
13hの間に位置してこの突起13hより短い3個の位
置決突起13kが同様に3等配されて設けられている。
【0015】つぎに、前記内刃台15は合成樹脂により
略円盤状に形成され、その下面側つまり本体1側の中央
部には断面D字状の嵌合孔15aが形成された軸部15
bが設けられ、また、嵌合孔15aの中心軸と平行な方
向に貫通して形成した複数(実施例では6個)の内刃配
設孔15cが形成され、そして、前記内刃14は前記内
刃配設孔15c内を移動可能にかつばね14aによって
前記外刃11の内周面に圧接するように付勢されて配設
されている。なお、図4においては内刃14は1個のみ
示し他は省略されている。
【0016】つぎに、前記モーター取付台20は、円盤
状に形成され中央部に嵌合孔21が形成され、また、こ
の嵌合孔21の外周に位置して前記外刃取付台13の突
起13hに対応して形成された摺動凹部22が3個3等
配されて設けられており、この摺動凹部22は前記突起
13hの球面の曲率中心点を中心点として前記突起13
hの球面の曲率半径より大きい曲率半径の凹状球面に形
成されるとともにその底部には貫通孔23が設けられて
いる。上記構成により、後述するようにこのモーター取
付台20と前記外刃取付台13とが一体的に取り付けら
れたときは前記突起13hの球面と摺動凹部22の凹状
球面の間には球面状間隙Gが形成されることになる。ま
た、モーター取付台20の前記摺動凹部22が形成され
ている側と反対側には、前記各摺動凹部22の間に位置
してばね受部としてのばね受凹部24が3個3等配され
て設けられている。
【0017】なお、前記突起13hの凸状球面13nと
摺動凹部22とは後述する被傾動部53に対して回動自
在に結合する傾動部を構成しているものである。
【0018】そして、前記モーター取付台20に取り付
けられるモーター31には、前記嵌合孔21に嵌合する
嵌合凸部32が設けられ、この嵌合凸部32を前記嵌合
孔21に嵌合させてねじ36によってモーター取付台2
0に取り付けられるようになっている。また、前記嵌合
凸部32の中心部から出力軸33が突出して設けられ、
この出力軸33には駆動軸34が取着されており、この
駆動軸34の先端部は前記内刃台15の嵌合孔15aに
着脱可能に嵌合するとともに断面D字状に形成され内刃
台15を回転させるようになっている。また、駆動軸3
4の基部には遍心カム34aが一体的に設けられ、この
遍心カム34aは後述する櫛刃70の可動刃72を固定
刃71に対して往復摺動させるものである。
【0019】また、前記外刃取付台13とモーター取付
台20との間には、これら両者を取り付けるときにその
間に挾持されて取り付けられるカバー体26が設けられ
ており、このカバー体26の外周は後述するように刃ブ
ロック10が回動する際に支持台40の開口から内部が
見えないように覆うよう機能するものであり、その外周
面は刃ブロック10の回動の際に支持台40の開口に干
渉することのないように球面状に形成されている。そし
て、前記外刃取付台13とモーター取付台20とで基体
を構成しているものである。
【0020】つぎに、前記支持台40は合成樹脂で形成
されており、この支持台40は一方つまり刃ブロック1
0側を開口した有底筒状に形成され、その底壁41の中
央部に貫通孔42が形成されており、この貫通孔42は
刃ブロック10が回動する際、貫通孔42を貫通して配
設される前記モーター31がこの貫通孔42の口縁と干
渉しない大きさに設定されている。なお、前記支持台4
0は、本体1の一部を構成するものであり、この支持台
40は前記前ケース2aと一体に形成することもでき
る。また、前記底壁41には前記貫通孔42の周囲に位
置して貫通孔42と同心状に配置されて形成されるとと
もに断面略D字状のガイド孔43aが設けられたボス4
3が3個3等配されて設けられ、また、こられボス43
の間に位置してばね受部としてのばね支持突起44が3
個3等配されて設けられ、このばね支持突起44に一端
を嵌合し他端側を前記モーター取付台20に設けたばね
受凹部24に位置させてばね59が配設され、このばね
59は前記刃ブロック10を支持台40の底壁41つま
り本体1から離反させる方向(図3において上方)に付
勢するとともに浮動状態に保持するものである。
【0021】また、前記ボス43の上端部は内側つまり
貫通孔42側に向かって次第に高くなる傾斜面となって
おり、最高頂部は前記モーター取付台20の下側面と当
接する規制部材としての当接部43bとなっている。そ
して、この当接部43bがモーター取付台20の下側面
に当接したときは、刃ブロック10は回動が規制されて
支持台40に対して固定的に支持されるようになってい
る。なお、この規制部材はボス43の先端部に設けるの
ではなく、ボス43とは別に支持台40の底壁41に突
起を設けこの突起の先端部を規制部材としてモーター取
付台20の下側面に当接させるようにすることもでき
る。
【0022】また、前記底壁41の前記ボス43が設け
られている側と反対側には環状壁45の内径よりも径小
な外縁を有する係止用突起46が設けられており、この
係止用突起46の先端部には係止爪46aが外向きに形
成されている。この係止爪46aの係止面46bと前記
環状壁45の下方端縁45aとの間には所定の間隙が設
定されるようにして設けられ、この間隙に前記本体1の
前ケース2aに形成された断面逆L字状の環状の係合縁
2cが嵌合するようになっており、そして、係合縁2c
が嵌合した際前記係止爪46aの係止面46bおよび環
状壁45の下方端縁45aとで前記係合縁2cを挾持し
て前ケース2aに取り付けられるようになっている。
【0023】そして、前記支持台40に設けたボス43
のガイド孔43aには保持部材50が移動可能に設けら
れている。この保持部材50は前記ガイド孔43a内に
移動可能に挿通される断面D字状の軸部51、この軸部
51の図3において上端部つまり前記刃ブロック10側
の端部には、外周に前記モーター取付台20に設けた摺
動凹部22の凹状球面と回動自在に摺接する球面状に形
成されるとともに上部には前記外刃取付台13に設けた
突起13hの先端部に形成された凸状球面13nと回動
自在に摺接する凹状球面が形成された被傾動部53が設
けられている。また、前記軸部51の下方側にはその外
周の一部を凹ませて形成した凹部54が形成され、この
凹部54の下端部には係合部56が形成されている。こ
の係合部56は係合溝56aとこの係合溝56aの外周
側先端部を上方に向けた係合片56bとから構成されて
いる。
【0024】つぎに、前記保持部材50を介して前記刃
ブロック10の回動を規制するロック部材60について
説明する。このロック部材60は環状壁61を有する筒
状に形成され、前記環状壁61の外周には図3に示すよ
うに環状段部62が形成され、また、環状壁61の上方
部内周には前記保持部材50の係合片56bが挿入され
る挿入溝63が3個軸方向に沿って設けられ、これら互
いに隣接する挿入溝63の一方側の溝壁63aと他方側
の溝壁63bとの間には、図において上方部に位置して
形成された係止部としての第一の段部64とこの第一の
段部64より下方に位置して形成された係止部としての
第二の段部65とが設けられ、これら第一の段部64と
第二の段部65とは第一の段部64から第二の段部65
に向かって傾斜した案内部66によって連続して連なっ
ている。そして、前記第一の段部64、第二の段部65
および案内部66の図3において下端部には前記保持部
材50の係合溝56aおよび係合片56bが係合する被
係合片67aおよび被係合溝67bがそれぞれ形成され
ている。この被係合片67aと被係合溝67bとで被係
合部68が構成されている。また、前記環状壁61の外
周下方部には操作つまみ69が設けられ、この操作つま
み69は前記後ケース2bに形成した開口2dから突出
するようになっている。そして、この操作つまみ69を
周方向に回動操作することにより前記ロック部材60は
回動するようになっている。
【0025】つぎに、前記外刃取付台13とモーター取
付台20との間に配設されている櫛刃70について説明
する。この櫛刃70は固定刃71と可動刃72とから構
成され、この可動刃72は前記駆動軸34に形成された
遍心カム34aによって前記固定刃71に対して往復動
するように駆動され、この櫛刃70によってもみあげ、
長い髭あるいは癖毛を剃るものである。また、この櫛刃
70は図示しない出没作動機構によって前記外刃取付台
13に設けた開口13gから出没可能となっており、開
口13gから突出した状態のとき可動刃72は駆動さ
れ、没入状態では駆動されないようになっている。
【0026】つぎに、上記構成の電気かみそりの組立に
ついて説明する。
【0027】まず、前ケース2aと後ケース2bの所定
位置に図示しない電池、回路基板等を配設して、両ケー
ス前ケース2aと後ケース2bとをねじ3により結合し
て組み立てた本体1を準備する。
【0028】つぎに、刃ブロック10の組立を説明す
る。なお、この刃ブロック10の組立時には保持部材5
0も同時に組み立てられるものである。まず、モーター
取付台20に設けた3個の摺動凹部22の貫通孔23に
軸部51を挿通して3個の保持部材50を前記摺動凹部
22に取り付け、また、モーター31の嵌合凸部32を
嵌合孔21に嵌合して位置決めし、また、駆動軸34を
出力軸33に嵌合して取り付ける。また、モーター取付
台20にカバー体26を載置して配設し、ついで、櫛刃
70およびこの櫛刃70を出没させる図示しない出没作
動機構を所定位置に配設し、この状態で外刃取付台13
をその突起13hの先端部の凸状球面13nを前記保持
部材50の被傾動部53の凹状球面内に位置させ、この
状態でねじ36を外刃取付台13に設けたねじ孔13m
に挿通してモーター31の上端部に設けたねじ孔31a
に螺合する。このねじ36をモーター31のねじ孔31
aに螺合した状態では、外刃取付台13、モーター取付
台20、モーター31およびモーター取付台20と外刃
取付台13との間に挾持されたカバー体26とは一体化
され、前記櫛刃70および図示しない出没作動機構は前
記外刃取付台13とモーター取付台20との間の所定位
置に配設されるとともに櫛刃70は出没作動機構によっ
て出没可能となっている。また、駆動軸34はモーター
31の出力軸33に嵌合するとともにその先端部は外刃
取付台13の貫通孔13eを貫通して突出している。上
記のようにして刃ブロック10が組み立てられるが、こ
の組み立ての際前記保持部材50は刃ブロック10に回
動可能な状態に組み込まれる。
【0029】また、前記保持部材50の被傾動部53は
その外側の球状面を前記傾動部の一方を構成する摺動凹
部22の凹状球面に、また、上部に形成された凹状球面
に外刃取付台13の突起13hの先端部に形成した傾動
部の他方を構成する凸状球面13nにそれぞれ摺接して
回動可能となっている。このことは、逆に後述するよう
に保持部材50が支持台40のボス43のガイド孔43
aに挿通されて回動が規制された状態ではこの被傾動部
53に対して前記摺動凹部22の凹状球面と突起13h
の先端部に形成した凸状球面13nからなる傾動部が回
動することになり、前記一体化された外刃取付台13、
モーター取付台20、このモーター取付台20に取り付
けられたモーター31等は前記保持部材50に対して回
動つまり傾動することとなる。
【0030】つぎに、前記支持台40に形成したばね支
持突起44にばね59を嵌合し、ついでボス43のガイ
ド孔43aに前記刃ブロック10に組み込まれた保持部
材50の軸部51を挿通し、ついで、前記ロック部材6
0に設けた挿入溝63に前記保持部材50の下端部つま
り係合溝56a、係合片56bからなる係合部56が設
けられている端部を挿通した後、前記ロック部材60を
周方向に回動させて前記被係合片67aおよび被係合溝
67bに前記係合溝56aおよび係合片56bを係合さ
せる。このようにロック部材60の被係合片67aおよ
び被係合溝67bと前記保持部材50の係合溝56aお
よび係合片56bとが係合した状態では、保持部材50
はロック部材60によって前記ガイド孔43aから抜け
出しが防止されている。つまり、刃ブロック10は前記
保持部材50を介して支持台40に取り付けられるもの
である。
【0031】このようにして刃ブロック10が取り付け
られた支持台40を、支持台40に設けた係止用突起4
6の係止爪46aと環状壁45の下方端縁45aとの間
に前記前ケース2aに設けた嵌合縁2cに嵌合挾持して
前ケース2aつまり本体1に取着することにより刃ブロ
ック10は支持台40とともに本体1に取着される。な
お、支持台40の前ケース2aの取着に際しては、支持
体40が合成樹脂によって形成されていることから前記
係止用突起46は弾性変形可能であり、係止用突起46
をその弾性を利用して内側に偏位させた状態として嵌合
縁2cに嵌合させることにより容易に取り付けることが
できるようになっている。
【0032】そして、前記駆動軸34に内刃台15を嵌
合した後、外刃枠12を外刃取付台に取り付けることに
より電気かみそりとして組み立てられる。
【0033】そして、このように電気かみそりとして組
み立てられた状態においては、刃ブロック10は前記保
持部材50を介して支持台40に取り付けられており、
この状態では刃ブロック10はばね59によって支持台
40から離反する方向つまり本体1から離反する方向に
付勢されている。そして、図2に示すように保持部材5
0の係合部56がロック部材60の第一の段部64に係
合して係止されている時は、ばね59の付勢力によって
保持部材50はその軸部51が前記ボス43のガイド孔
43a内を支持台40から離反する方向に移動し刃ブロ
ック10は上方に押し上げられ、このばね59と保持部
材50とによって浮動状態に保持されている。このよう
に浮動状態に保持されていることから、髭剃り動作中に
前記外刃11に対して駆動軸34の軸方向から前記ばね
59の付勢力より大きな押圧力が加わったときは、保持
部材50の軸部51はガイド孔43a内を本体1側に移
動し、これに伴って刃ブロック10も駆動軸34の軸方
向に移動し、前記押圧力による押圧が除かれたときはも
との状態に復帰する。つまり外刃に加わる押圧力の大き
さによって駆動軸34の軸方向に沿って移動する。
【0034】また、髭剃り動作中に外刃11の外周部に
部分的に中心から偏位した位置にばね59の付勢力より
も大きな押圧力が加わったときは、前記押圧力が加わっ
た側のばね59は圧縮されて縮むが、これとは反対つま
り対向する位置側のばね59には押圧力が加わらないこ
とになり、また、加わったとしてもばね59を圧縮させ
るほどの大きさではないとすると、このときは前記刃ブ
ロック10の傾動部が保持部材50の被傾動部53に対
して回動つまり傾動して、刃ブロック10は支持台40
に対して回動することになり、この偏位した押圧力が取
り除かれると前記圧縮していたばね59の付勢力によっ
て刃ブロック10は元の状態に復帰する。
【0035】そして、前記保持部材50は周方向に3等
配した位置に3個設けられており、また、前記刃ブロッ
ク10の傾動部と保持部材50の被傾動部53とは互い
に球面状に形成されていることから、刃ブロック10は
支持台40に対していずれの方向に対しても傾動可能で
あり、したがって、外刃11の外周部のどの偏位位置に
押圧力が加わったとしても、この押圧力の加わった方向
に傾動可能であり、髭剃り動作中に髭剃り面つまり肌か
ら加わる押圧力に応じて肌に追従できるものである。
【0036】つぎに、前記ロック部材60を図4の矢印
A方向にそのつまみ69によって回動すると、前記保持
部材50の軸部51は案内部66によって案内されてガ
イド孔43a内を本体1側に向かって移動し係合部56
はロック部材60の第一の段部64から係止部である第
二の段部65に達し、図3に示すようにこの第二の段部
65の位置に係止される。このように保持部材50の係
合部56が第二の段部65に係止された状態では、前記
3個の各ボス43の当接部43bが前記モーター取付台
20の支持台40側の面につまり各貫通孔23の外周部
の面に当接し、この各ボス43の当接部43bとモータ
ー取付台20の支持台40側の面との当接によって、前
記刃ブロック10は回動が規制されて、支持台40に対
して固定的に支持される。このように固定された状態で
は、髭剃り動作中に外刃11に肌から押圧力が加わった
としても刃ブロック10は回動することがない。したが
って、例えば鼻の下等の髭を剃る場合のように外刃11
を固定状態としたい場合は、上述のようにロック部材6
0を回動操作して、前記保持部材50の係止部56をロ
ック部材60の第二の段部65に係止させればよく、刃
ブロック10の固定操作時に外刃11を押圧することは
なく、外刃11の変形あるいは破損をさせることはな
い。
【0037】つぎに、上記構成の電気かみそりの動作に
ついて説明する。
【0038】まず、外刃11を肌に追従させて髭剃りを
行う場合は、ロック部材60をそのつまみ69を介して
操作して保持部材50の係止部56をロック部材60の
第一の段部64に係止させる。この状態では上述したよ
うに刃ブロック10は保持部材50およびばね59によ
って支持台40に対して回動つまり傾動可能な浮動状態
に保持されている。そして、図示しない駆動スイッチを
操作して、モーター31を駆動して髭剃りをなすべく操
作をする。そして、髭剃り操作中に外刃11が肌に剃っ
て移動させられ、この際外刃11は肌から押圧力を受
け、この押圧力の大きさに応じて刃ブロック10が回動
するため外刃11は肌に追従することになり、良好な髭
剃りがなされるものである。
【0039】つぎに、鼻の下の部分の髭を剃る等、外刃
11を固定して髭剃りをしたいときは、前記ロック部材
60をそのつまみ69を介して操作して保持部材50の
係止部56をロック部材60の第二の段部65に係止さ
せる。この状態では上述したように、ボス43の当接部
43bがモーター取付台20の支持台40側の面に当接
し、刃ブロック10の回動を規制し支持台40に対する
回動を規制つまり支持台40に対して刃ブロック10は
固定的に支持される。したがって、髭剃り操作時に外刃
11が回動することなく鼻の下等の部分の髭剃りが良好
になすことができるものである。
【0040】そして、外刃11を肌に追従させて髭剃り
を行ように刃ブロック10を回動状態とする場合、ま
た、外刃11を固定して髭剃りを行うように刃ブロック
10を固定状態とする場合のいずれの場合も、刃ブロッ
ク10はロック部材60の操作によって回動状態あるい
は固定状態とするものであるから、これらの操作時に外
刃11に指等により押圧力を加える必要がなく、したが
って外刃11の変形あるは破損を生じさせることはない
ものである。
【0041】なお、上記実施例ではロック部材60に第
一の段部64と第二の段部65の二つの段部を形成する
こととしているが、これは図5に示すように第一の段部
164、第二の段部165および第三の段部166を形
成し、第一の段部164と第二の段部165および第二
の段部165と第三の段部166をそれぞれ案内部16
7および168で連続させるようにしてもよく、このよ
うに複数の段部を形成したときは、刃ブロック10を支
持台40から離反させるよう付勢しているばね59の付
勢力を調節できることから、外刃11の肌に対する押圧
力を使用者の好みに応じた押圧力に選択できるという利
点がある。なお、前記ロック部材60に形成する段部
は、上記の場合に限定されるものではなく任意の数とす
ることができることはいうまでもない。
【0042】また、上記実施例では刃ブロック10に櫛
刃70を設けているがこれは設けない構成としてもよ
い。
【0043】
【発明の効果】この発明は上記のように構成したので、
刃ブロックの固定および解除はロック部材の操作によっ
てなされることから、刃ブロックの固定操作の際に外刃
を指等により押圧する必要がなく、したがって外刃の変
形あるいは破損を確実に防止できるという効果を奏する
ことができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の電気かみそりの全体を示す
図。
【図2】上記実施例の電気かみそりの要部を断面して示
した全体図。
【図3】上記実施例の電気かみそりの要部を拡大して示
した図。
【図4】上記実施例の電気かみそりの刃ブロックの分解
斜視図。
【図5】上記実施例の電気かみそりのロック部材の他の
実施例を示す斜視図。
【図6】先願記載の電気かみりの要部断面図。
【図7】先願記載の電気かみりの要部断面図。
【符号の説明】
1 電気かみそり 2 本体 10 刃ブロック 11 外刃 13 外刃取付台(基体の一部) 13n 凸状球面(の一部) 14 内刃 15 内刃台 20 モーター取付台(基体の一部) 24 ばね受凹部(ばね受部) 31 モーター 50 保持部材 51 軸部 53 被傾動部 56 係合部 59 ばね(ばね部材) 60 ロック部材 65 第二の段部(係止部) 66 案内部 69 つまみ(操作部)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】本体と、基体の一方側に外刃およびこの外
    刃の内周面に摺接する内刃が取り付けられた内刃台を設
    け他方側に互いに離間して配置された傾動部と前記内刃
    台を回転駆動するモータとを有する刃ブロックと、前記
    本体に形成したばね配設部と前記刃ブロックの他方側に
    設けたばね受部との間に配置され前記刃ブロックを本体
    から離反させる方向に付勢するばね部材と、軸部とこの
    軸部の前記刃ブロック側に位置する一端部に前記傾動部
    と回動可能に結合する被傾動部が設けられ他端部に係合
    部を有するとともに前記軸部の軸方向に沿って移動可能
    に前記本体に設けられた保持部材と、筒状に形成され内
    周壁に前記保持部材の係合部と係合して保持部材を本体
    側に移動させる方向に案内する案内部とこの案内部に連
    続して設けられ前記係合部を係止する係止部とを形成す
    るとともに外周壁に形成された操作部を本体外部に露出
    させて前記本体に周方向に回動可能に設けたロック部材
    と、前記本体に設けられ前記係止部に前記係合部が係止
    した際前記刃ブロックの回動を規制する規制部材とを備
    えたことを特徴とする電気かみそり。
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