JPH0974343A - 電流制限回路 - Google Patents

電流制限回路

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JPH0974343A
JPH0974343A JP22827895A JP22827895A JPH0974343A JP H0974343 A JPH0974343 A JP H0974343A JP 22827895 A JP22827895 A JP 22827895A JP 22827895 A JP22827895 A JP 22827895A JP H0974343 A JPH0974343 A JP H0974343A
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JP
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current
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value
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Hiroaki Asano
裕明 浅野
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Toyota Industries Corp
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Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造ばらつきや温度変化などの影響を受ける
ことなく負荷電流を制御できる電流制限回路を実現す
る。 【解決手段】 CPU1は、一定周期のタイミング信号
CLKを出力し、また基準電圧VE を生成する。Dフリ
ップフロップ2は、コンパレータ3の出力によりリセッ
トされると、出力Qを「L」にする。また、Dフリップ
フロップ2は、タイミング信号CLKの立上りエッジを
検出すると、出力Qを「H」にする。トランジスタTR
は、出力Qが「L」のときにオフ状態となり、出力Qが
「H」のときにオン状態となる。コンパレータ3は、負
荷電流Iに基づいて決まるオペアンプ51の出力と基準
電圧VE とを比較し、負荷電流Iが予め設定した上限値
を越えるとDフリップフロップ2をリセットする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、負荷電流の平均値のば
らつきが少なく、精度の良い電力制御が行える電流制限
回路に関する。
【0002】
【従来の技術】パワーデバイス等のスイッチング素子を
オン/オフ制御することによって負荷に流れる電流を制
御する回路は従来から知られている。このような電流制
限回路では、通常、スイッチング素子をオン状態とする
時間とオフ状態とする時間の比率を適当に設定すること
により、負荷電流の平均値が所望の値となるように制御
している。
【0003】図6は、従来の電流制限回路の回路図であ
る。同図において、トランジスタTRは、電力制御に用
いられるスイッチング素子であり、ANDゲート54の
出力に応じてオン/オフ状態が制御される。
【0004】トランジスタTRのエミッタ側には、負荷
抵抗R1、コイルL、電流値検出用シャント抵抗R2、
およびフライホイール用ダイオードDが接続されてい
る。トランジスタTRをオン状態にすると、負荷抵抗R
1、コイルL(これらの2つで「負荷」という)に負荷
電流Iが流れる。この負荷電流Iは、電流値検出用シャ
ント抵抗R2を流れ、その両端に電圧が発生する。この
電圧は、オペアンプ51よりなる増幅回路で増幅され
る。オペアンプ51の出力は、コンパレータ52の非反
転端子へ入力される。コンパレータ52の反転入力端子
には、検出基準電圧VE が設定されている。
【0005】検出基準電圧VE は、抵抗R3およびR4
を用いて、負荷電流Iが予め設定した上限値となったと
きのオペアンプ51の出力電圧と同じ値になるように設
定する。
【0006】オペアンプ51の出力電圧が検出基準電圧
VE を越えると、すなわち負荷電流Iが予め設定した上
限値を越えると、コンパレータ52の出力は「H」状態
となる。このコンパレータ52の出力の変化により、ワ
ンショットタイマIC53の入力端子Aに立上りエッジ
が入力される。
【0007】ワンショットタイマIC53は、入力端子
Aで立上りエッジを受信した時点から時間Tの間、その
出力(Qの反転出力)を「L」状態にする。この時間T
(出力パルス幅)は、ワンショットタイマIC53に対
して設けられる外付け抵抗R5と外付けコンデンサCの
値の積によって決定する。
【0008】ここで、外付け抵抗R5の抵抗値を200
kΩ、外付けコンデンサCの容量を0.001μFとす
ると、パルス幅Tは以下の式(1)によって求まり、2
00μsとなる。
【0009】 T=C×R=0.001(μF)×200(kΩ)・・・(1) ワンショットタイマIC53の出力は、アンドゲート5
4の一方の入力端子に入力される。また、アンドゲート
54の他方の入力端子には、外部よりドライブ信号が入
力している。このドライブ信号は、負荷に電流を流すと
きには「H」状態である。
【0010】ワンショットタイマIC53が「L」を出
力している期間は、アンドゲート54の出力も「L」状
態となり、トランジスタTRはオフ状態となる。このた
め、負荷電流Iが上限値を越えると、その後200μs
の間、トランジスタTRは強制的にオフ状態にされる。
【0011】トランジスタTRをオフ状態とすると、負
荷電流は、フライホイール用ダイオードDを介して流れ
る電流のみとなるので、徐々に減少してゆく。そして、
200μsが経過すると、ワンショットタイマIC53
の出力が「H」状態に戻るので、トランジスタTRはオ
ン状態となり、負荷電流は上昇する。このようなトラン
ジスタTRのオン/オフ状態を繰り返すことにより、負
荷電流の平均値を制御する。
【0012】このように、従来の電流制限回路では、負
荷電流Iが上限値を越えたことを検出すると、外付け抵
抗R5と外付けコンデンサCの値の積によって決定され
る時間Tの間だけトランジスタTRがオフ状態にされ、
時間Tが経過した後は再び負荷電流値が上限値を越える
までトランジスタTRはオン状態にされる。そして、こ
の制御を繰り返すことにより、負荷電流の平均値が一定
になるように制御している。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来の
電流制限回路では、外付け抵抗R5および外付けコンデ
ンサCを用いてトランジスタTRをオフ状態とする時間
Tを決めていた。ところが、通常、抵抗値やコンデンサ
容量は、製造ばらつきのため素子(ロット)によってば
らつきがある。さらに、コンデンサ容量は、温度による
変動が比較的大きい。このため、ワンショットタイマI
C53の出力パルス幅である時間Tは、素子あるいは温
度によって変動してしまう。この結果、トランジスタT
Rのオフ時間が変動するので負荷電流の平均値がばらつ
いてしまうという問題があった。
【0014】たとえば、外付け抵抗R5の抵抗値の製造
ばらつきを±5%、外付けコンデンサCの容量の製造ば
らつきを±10%、外付けコンデンサCの温度特性によ
る容量変動を+5%〜−10%とすると、上記した時間
T=200μsの場合を例にすると、ワンショットタイ
マIC57の「L」出力パルス幅の最小値T(MIN) 、最
大値T(MAX) は、次式の通り算出される。 T(MIN) =200(kΩ)×0.95×0.001(μF)×0.9×0.9 ≒154(μs) T(MAX) =200(kΩ)×1.05×0.001(μF)×1.1×1.05 ≒220(μs) このように、ワンショットタイマIC57の出力パルス
幅は、154〜220μsの範囲でばらつくことにな
る。
【0015】図7は、従来の電流制限回路による負荷電
流の波形図である。同図において、縦軸は負荷電流値I
であり、横軸は時間tを表す。同図左側はパルス幅が最
小になった場合(T(MIN) )の負荷電流の波形を表し、
同図右側はパルス幅が最大になった場合(T(MAX) )の
負荷電流の波形を示す。なお、負荷電流Iの増減の割合
(負荷電流波形の傾き)は、負荷(負荷抵抗R1および
コイルL)によって決まる。
【0016】電流制限レベル(上限値)は、予め設定し
た固定値である。したがって、トランジスタTRがオフ
状態となる時間が長くなると、負荷電流が減少する時間
が長くなるので、負荷電流の平均値は小さくなる。図7
においては、ワンショットタイマIC57の出力パルス
幅が最小になった場合の平均電流値A1 が、出力パルス
幅が最大になった場合の平均電流値A2 よりも大きくな
っていることを示している。
【0017】このように、従来の電流制限回路では、パ
ワートランジスタのオフ制御時間にばらつきが生じるこ
とより、負荷電流Iの平均電流値が変動し、精度の良い
電力制御が行えないという問題があった。
【0018】本発明は、上記課題を解決するものであ
り、製造ばらつきや温度変化などの影響を受けることな
く負荷電流を制御できる電流制限回路を実現することを
目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明の電流制限回路
は、スイッチング素子をオン/オフ制御して負荷電流を
制限する構成を前提とし、以下の手段を有する。検出手
段は、負荷電流を検出する。比較手段は、検出手段の検
出結果と予め設定した負荷電流の上限値とを比較する。
オフ制御手段は、比較手段により負荷電流が上記上限値
を越えたことが検出されると、上記スイッチング素子を
オフ状態にする。オン制御手段は、所定の周期で上記ス
イッチング素子をオン状態にする。
【0020】上記オン制御手段は、たとえば、CPUが
生成する所定周期のタイミング信号を用いて上記スイッ
チング素子をオン制御する。また、上記上限値は、たと
えばCPUが生成する値を用いる。
【0021】
【作用】負荷電流が予め設定した上限値を越えると、オ
フ制御手段がスイッチング素子をオフ状態にする。この
ことにより、負荷電流は減少してゆく。一方、オン制御
手段が上記スイッチング素子をオン状態にすると、負荷
電流は増加してゆく。ここで、上記オン制御手段は、所
定間隔ごとにスイッチング手段をオン状態にするので、
スイッチング素子は、負荷電流が予め設定した上限値を
越えてから所定時間だけオフ状態にされた後に再びオン
状態にされる。負荷電流の平均値は、スイッチング素子
をオフ状態とする時間に依存する。したがって、負荷電
流の平均値は、オン制御手段が一定周期毎に上記スイッ
チング素子をオン状態にすることにより一定の値にな
る。
【0022】
【実施例】以下、図面を参照しながら、本発明の実施例
について説明する。図1は、本発明の電流制限回路の一
実施例の回路図である。同図において、図6で用いた符
号と同一の符号を付してあるものは、同じものを示す。
【0023】図1において、アンドゲート54の出力に
よりトランジスタTRをオン/オフ制御する構成、およ
び、電流値検出用シャント抵抗R2の両端に発生する電
圧をを用いて負荷電流値を検出する構成については、図
6に示した従来の電流制限回路と同様であり、説明は省
略する。
【0024】CPU1は、所定周期のタイミング信号C
LKを出力する。このタイミング信号CLKの周波数は
5kHzである。すなわち、タイミング信号CLKの周期
は200μsである。また、CPU1は、検出基準電圧
VE を生成する。この検出基準電圧VE は、負荷電流I
が予め決めてある上限値になったときのオペアンプ51
の出力電圧である。検出基準電圧VE は、外部の検査装
置等との通信によって調整することができる。なお、C
PU1は、たとえば、本実施例の電流制限回路により電
力制御される装置全体の動作を制御するために用いられ
ている中央処理装置である。
【0025】Dフリップフロップ(D−FF)2のCK
端子には、上記タイミング信号CLKが入力される。ま
た、そのD端子には、制御電源Eによって常に「H」状
態が入力されている。さらに、D−FF2のCLR端子
には、コンパレータ3の出力が入力されている。
【0026】コンパレータ3は、その反転入力端子にオ
ペアンプ51の出力が入力され、非反転入力端子にはC
PU1によって生成される検出基準電圧VE が入力され
ている。そして、オペアンプ51の出力値が検出基準電
圧VE の値より大きいとき、コンパレータ3は「L」を
出力する。
【0027】次に、上記構成の電流制限回路の動作を説
明する。負荷電流Iが予め設定してある上限値よりも小
さいときは、オペアンプ51の出力電圧が検出基準電圧
VE よりも低いので、コンパレータ3の出力は「H」で
ある。このとき、D−FF2の出力Qが「H」であると
すると、トランジスタTRはオン状態であり、負荷電流
Iは徐々に大きくなっていく。ここで、トランジスタT
Rがオン状態のときに負荷電流Iが上昇していく割合
は、負荷(抵抗R1およびコイルL)の時定数によって
決まる。
【0028】負荷電流Iが上昇し、予め設定してある上
限値を越えると、オペアンプ51の出力電圧が検出基準
電圧VE よりも高くなり、コンパレータ3の出力は
「L」となる。コンパレータ3の出力が「L」となる
と、D−FF2はリセットされ、出力Qは「L」状態に
なる。出力Qが「L」となると、アンドゲート54の出
力も「L」となるので、トランジスタTRはオフ状態と
なる。このことにより、負荷電流Iは徐々に減少してゆ
く。ここで、トランジスタTRがオフ状態のときに負荷
電流Iが減少していく割合は、負荷の時定数によって決
まる。このように、負荷電流Iが予め設定してある上限
値を越えると、トランジスタTRを強制的にオフ状態に
してその電流値を小さくする。
【0029】負荷電流Iが減少し、予め設定してある上
限値よりも小さくなると、オペアンプ51の出力電圧が
検出基準電圧VE よりも低くなるので、コンパレータ3
の出力が「H」に戻り、D−FF2のリセット状態は解
除されるが、D−FF2はその出力状態を保持するの
で、出力Qは「L」のままである。
【0030】一方、D−FF2のCK端子にはタイミン
グ信号CLKが入力されている。そして、D−FF2
は、D−FF2のリセット状態が解除された後にタイミ
ング信号CLKの立上りエッジを受信すると、その出力
Qを「H」とする。このことにより、トランジスタTR
がオン状態となり、負荷電流Iが上昇しはじめる。
【0031】このように、負荷電流Iが上限値を越えた
ことを検出するとトランジスタTRをオフ状態にし、所
定周期のタイミング信号CLKに従ってトランジスタT
Rをオン状態にする動作を繰り返し、負荷電流Iの平均
値が所望の値となるように制御する。
【0032】図2は、本実施例の電流制限回路の動作タ
イミングチャートである。同図(a)は負荷電流Iの波
形、(b) はトランジスタTRのオン/オフ状態、(c) は
D−FF2の出力Q、(d)はタイミング信号CLKを示
す。
【0033】負荷電流が電流制限レベルを越えるタイミ
ングとタイミング信号CLKとは非同期なので、初期状
態では、同図に示すように、トランジスタTRがオフ状
態となる時間が短くなることもある。その後は、負荷電
流Iが増減する周期は、タイミング信号CLKにより一
定(200μs)に保たれる。すなわち、タイミング信
号CLKの立上りエッジによってトランジスタTRをオ
ン状態にして負荷電流Iを増加させ、負荷電流Iが電流
制限レベルをこえるとトランジスタTRを強制的にオフ
状態にしてその負荷電流Iを減少させながら次のタイミ
ング信号CLKの立上りエッジを待つという動作を所定
周期で繰り返す。
【0034】ところで、負荷電流の上限値(電流制限レ
ベル)は、予め決められた固定値である。また、トラン
ジスタTRをオン/オフ制御することによって負荷電流
Iが増加・減少する割合は、負荷の時定数によって決ま
る。さらに、トランジスタTRをオン状態にする時間と
オフ状態にする時間は、上記2つの条件の下では、タイ
ミング信号CLKの周期によって決まる。このため、負
荷電流Iの平均値は、タイミング信号CLKの周期が固
定であれば、一定の値となる。
【0035】タイミング信号CLKは、上記実施例の場
合、CPU1で生成している。すなわち、温度依存のあ
る部品等を用いることなく生成している。このため、素
子のばらつきや温度に影響されることなくトランジスタ
TRがオン/オフ状態を制御することができ、負荷電流
Iの平均値のばらつきを非常に小さくできる。なお、上
記実施例においては、タイミング信号CLKの周波数を
5kHzとして説明したが、これに限るものではない。
【0036】図3(a) は、タイミング信号CLKの周波
数(トランジスタTRをスイッチングする周波数f)と
負荷電流Iの変動幅の関係を示し、図3(b) は、タイミ
ング信号CLKの周波数と負荷電流Iの平均値の関係を
示す。
【0037】周波数fを高くするほど負荷電流Iの変動
幅が小さくなり、また、その平均値が電流制限レベルに
近づく。ところが、周波数fを高くすると、トランジス
タTRがより高速でスイッチングするので、電力損失が
増加してしまう。従って、タイミング信号CLKの周波
数は、これらの要因を考慮して適切に設定する。
【0038】なお、上記実施例では、CPU1がタイミ
ング信号CLKを生成しているが、この構成に限定され
るものではなく、所定周期の信号を生成するものであれ
ばよい。たとえば、水晶発振器やカウンタを用いて構成
してもよい。また、上記実施例では、Dフリップフロッ
プを用いてトランジスタTRのオン/オフ状態を保持し
ているが、他の構成であってもよい。
【0039】次に、本発明の他の実施例について説明す
る。図4は、本発明の他の実施例の電流制限回路の回路
図である。同図において、図1で用いた符号と同一の符
号を付してあるものは、同じものを示す。また、図4に
おいて、トランジスタTR、オペアンプ51、アンドゲ
ート54等による構成は、図1に示した構成と同じであ
り、説明を省略する。
【0040】この実施例の電流制限回路では、トランジ
スタTRをオン/オフする制御信号として、ヒステリシ
ス特性を持つコンパレータの出力を用いている。コンパ
レータ4は、抵抗R6およびR7を用いてその非反転入
力に正帰還をかけると、ヒステリシス特性を持つように
なる。このヒステリシスの上側の閾値であるUTP(Up
per Trip Point)を負荷電流の上限値に対応づけ、下側
の閾値であるLTP(Lower Trip Point)を負荷電流の
下限値に対応づける。これらの設定は、抵抗R6および
R7を製造時にトリミングすることにより行う。
【0041】負荷電流Iが増加して上限値に達すると、
オペアンプ51の出力値がUTPとなり、コンパレータ
4の出力が「H」から「L」になる。これより、トラン
ジスタTRはオフ状態になる。トランジスタTRがオフ
状態になると、負荷電流Iは徐々に減少してゆき、その
値が予め設定した下限値に達すると、オペアンプ51の
出力値がLTPとなり、コンパレータ4の出力は「L」
から「H」になる。これより、トランジスタTRはオン
状態になる。ここで、負荷電流Iの平均値が目標とする
値となるように負荷電流Iの上限値および下限値を設定
すれば、温度変化などによって負荷電流Iの平均値が変
動することはない。また、この構成により、電流制限回
路ごとに負荷電流の変動幅を決めることができる。
【0042】図5は、図4に示す電流制限回路の負荷電
流の波形図である。同図に示されるように、負荷電流I
は、予め設定される上限値および下限値の間で一定の割
合で増減を繰り返す。
【0043】このように、図4に示す電流制限回路で
は、予め設定した上限値と下限値の間で負荷電流Iを増
減させているので、素子のばらつきや温度に影響される
ことなく負荷電流の平均値を一定にすることができる。
【0044】検出基準電圧VE の設定方法について説明
する。図6に示す従来の構成では、まず、負荷に負荷電
流Iの上限値の電流を流す。そして、この状態で、オペ
アンプ51の出力電圧と、抵抗R3とR4の接続点の電
位とが一致するように抵抗R3またはR4をトリミング
する。
【0045】一方、図1に示す構成では、CPU1が検
出基準電圧VE を生成する。すなわち、検査装置をCP
U1とデータ通信ができるように接続する。そして、検
出基準電圧VE を最低値から徐々に上げるとともに、検
査装置によって負荷電流の上限値をモニタする。このと
き、検出基準電圧VE の上昇とともに、負荷電流の上限
値も上昇する。そして、負荷電流の上限値が所望のレベ
ルに達したところでその時の検出基準電圧VE をCPU
1内に設定値として記憶させる。この設定方法によれ
ば、トリミング工程を削除することができる。
【0046】
【発明の効果】スイッチング素子をオン/オフ制御して
負荷電流を制御する電流制限回路において、負荷電流が
設定値を越えたことを示す信号および一定周期のタイミ
ング信号を用いてスイッチング素子をオン/オフ制御す
るので、素子の製造ばらつきや温度の影響を受けること
なく、負荷電流を精度良く制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電流制限回路の一実施例の回路図であ
る。
【図2】図1の電流制限回路の動作を説明するタイミン
グチャートである。
【図3】(a) スイッチング周波数と負荷電流の変動幅を
示す図であり、(b) はスイッチング周波数と負荷電流の
平均値の関係を示す図である。
【図4】本発明の電流制限回路の他の実施例の回路図で
ある。
【図5】図4の電流制限回路の負荷電流波形図である。
【図6】従来の電流制限回路の回路図である。
【図7】従来の電流制限回路による負荷電流の波形図で
ある。
【符号の説明】
1 CPU 2 Dフリップフロップ(D−FF) 3 コンパレータ 4 コンパレータ(ヒステリシスを持つ) 51 オペアンプ 52 コンパレータ 53 ワンショットタイマIC 54 アンドゲート L コイル R1 負荷抵抗 R2 電流値検出用シャント抵抗 R3,R4 抵抗 R5 外付け抵抗 C 外付けコンデンサ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スイッチング素子をオン/オフ制御して
    負荷電流を制御する電流制限回路において、 負荷電流を検出する検出手段と、 該検出手段の検出結果と予め設定した負荷電流の上限値
    とを比較する比較手段と、 該比較手段により負荷電流が上記上限値を越えたことが
    検出されると、上記スイッチング素子をオフ状態にする
    オフ制御手段と、 所定の周期で上記スイッチング素子をオン状態にするオ
    ン制御手段と、 を有することを特徴とする電流制限回路。
  2. 【請求項2】 上記オン制御手段は、CPUが生成する
    所定周期のタイミング信号を用いることを特徴とする請
    求項1に記載の電流制限回路。
  3. 【請求項3】 上記上限値は、CPUが生成する値を用
    いることを特徴とする請求項1に記載の電流制限回路。
  4. 【請求項4】 スイッチング素子をオン/オフ制御して
    負荷電流を制御する電流制限回路において、 負荷電流値を検出する検出手段と、 該検出手段の検出結果と予め設定した負荷電流の上限値
    とを比較し、負荷電流が上記上限値を越えたときに制限
    信号を出力する比較手段と、 所定周期のタイミング信号を出力するクロック手段と、 上記制限信号を受信するとオフ状態を保持し、上記タイ
    ミング信号を受信するとオン状態を保持する状態保持手
    段と、 を有し、上記状態保持手段がオフ状態のときには上記ス
    イッチング素子をオフ状態とし、上記状態保持手段がオ
    ン状態のときには上記スイッチング素子をオン状態とす
    ることを特徴とする電流制限回路。
  5. 【請求項5】 スイッチング素子をオン/オフ制御して
    負荷電流を制御する電流制限回路において、 負荷電流値を検出する検出手段と、 該検出手段の検出結果と予め設定した負荷電流の上限お
    よび下限を示す各閾値とを比較する比較手段と、 該比較手段による比較結果に応じて前記スイッチング素
    子をオン/オフ制御する制御手段と、 を有することを特徴とする電流制限回路。
  6. 【請求項6】 上記比較手段は、ヒステリシス特性を持
    つコンパレータよりなることを特徴とする請求項5に記
    載の電流制限回路。
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