JPH0972628A - 吸収器用伝熱管，及びその製造方法 - Google Patents
吸収器用伝熱管，及びその製造方法Info
- Publication number
- JPH0972628A JPH0972628A JP22687295A JP22687295A JPH0972628A JP H0972628 A JPH0972628 A JP H0972628A JP 22687295 A JP22687295 A JP 22687295A JP 22687295 A JP22687295 A JP 22687295A JP H0972628 A JPH0972628 A JP H0972628A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heat transfer
- pipe
- fins
- angle
- absorbing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Abstract
(57)【要約】
【課題】 物質伝達性を低下させることなく、熱伝達性
を向上させ、機器の高性能化と小型化を図ること。 【解決手段】 外表面に、管軸に対して所定の角度以下
の角度を有する複数のフィン２を形成した。
を向上させ、機器の高性能化と小型化を図ること。 【解決手段】 外表面に、管軸に対して所定の角度以下
の角度を有する複数のフィン２を形成した。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は吸収冷凍機や、吸収
ヒートポンプ等に用いられる吸収器用伝熱管，及びその
製造方法に関し、物質伝達性を低下させることなく熱伝
達性を向上させ、機器の高性能化と小型化を図ることが
可能な吸収器用伝熱管，及びその製造方法に関する。
ヒートポンプ等に用いられる吸収器用伝熱管，及びその
製造方法に関し、物質伝達性を低下させることなく熱伝
達性を向上させ、機器の高性能化と小型化を図ることが
可能な吸収器用伝熱管，及びその製造方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】一般に、吸収冷凍機、吸収冷温水機、吸
収ヒートポンプ等、吸収冷凍サイクルを用いる機器の吸
収器は、図６に示されるように、密閉容器６の内部に水
平に配置された多数の伝熱管７を有し、密閉容器６の上
方から伝熱管７の外表面に臭化リチウム（ＬｉＢｒ）水
溶液のような吸収液８を滴下散布して、伝熱管７の外表
面において、吸収液８と蒸発器で発生した水蒸気９を接
触させることにより、吸収液８に水蒸気９の水分を吸収
させると同時に、吸収時の吸収熱を伝熱管７の内部に流
れる冷却水で除去するようになっている。
収ヒートポンプ等、吸収冷凍サイクルを用いる機器の吸
収器は、図６に示されるように、密閉容器６の内部に水
平に配置された多数の伝熱管７を有し、密閉容器６の上
方から伝熱管７の外表面に臭化リチウム（ＬｉＢｒ）水
溶液のような吸収液８を滴下散布して、伝熱管７の外表
面において、吸収液８と蒸発器で発生した水蒸気９を接
触させることにより、吸収液８に水蒸気９の水分を吸収
させると同時に、吸収時の吸収熱を伝熱管７の内部に流
れる冷却水で除去するようになっている。
【０００３】このような吸収器は、上記した機器の性能
を左右する重要な要素であり、機器の小型化や高性能化
を達成するためには伝熱管７の高性能化が不可欠になっ
ている。伝熱管７の性能向上のためには、熱の移動と吸
収液に凝縮した水が拡散する物質移動の両方の向上が要
求されている。
を左右する重要な要素であり、機器の小型化や高性能化
を達成するためには伝熱管７の高性能化が不可欠になっ
ている。伝熱管７の性能向上のためには、熱の移動と吸
収液に凝縮した水が拡散する物質移動の両方の向上が要
求されている。
【０００４】このような要求がある中、吸収器に用いら
れる伝熱管７は、内外面が平滑になっているものが主流
となっていたが、最近では、伝熱面積を増大させ、熱伝
達性を向上できるものとして、管軸に対する螺旋角の大
きな螺旋状のフィンを有するローフィンチューブが使用
されている。
れる伝熱管７は、内外面が平滑になっているものが主流
となっていたが、最近では、伝熱面積を増大させ、熱伝
達性を向上できるものとして、管軸に対する螺旋角の大
きな螺旋状のフィンを有するローフィンチューブが使用
されている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の吸収器
用伝熱管によると、管軸に対する螺旋角の大きな螺旋状
のフィンが形成されているため、熱伝達性は向上できる
が、滴下した吸収液が螺旋状のフィンに沿って重力方向
に流れ落ち、吸収液の攪乱が抑制され、その結果、物質
伝達性が低くなるという不都合がある。
用伝熱管によると、管軸に対する螺旋角の大きな螺旋状
のフィンが形成されているため、熱伝達性は向上できる
が、滴下した吸収液が螺旋状のフィンに沿って重力方向
に流れ落ち、吸収液の攪乱が抑制され、その結果、物質
伝達性が低くなるという不都合がある。
【０００６】従って、本発明の目的は物質伝達性を低下
させることなく、熱伝達性能を向上させ、機器の高性能
化と小型化を図ることが可能な吸収器用伝熱管，及びそ
の製造方法を提供することである。
させることなく、熱伝達性能を向上させ、機器の高性能
化と小型化を図ることが可能な吸収器用伝熱管，及びそ
の製造方法を提供することである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点に鑑
み、物質伝達性を低下させることなく、熱伝達性能を向
上させるため、外表面に、滴下された吸収液の重力方向
の落下を防ぐように、複数のフィンが管軸に対して所定
の角度以下の角度を有して形成された吸収器用伝熱管を
提供するものである。
み、物質伝達性を低下させることなく、熱伝達性能を向
上させるため、外表面に、滴下された吸収液の重力方向
の落下を防ぐように、複数のフィンが管軸に対して所定
の角度以下の角度を有して形成された吸収器用伝熱管を
提供するものである。
【０００８】上記複数のフィンにおいて、所定の角度が
１４度に設定されていることが好ましい。
１４度に設定されていることが好ましい。
【０００９】また、上記目的を達成する本発明の吸収器
用伝熱管の製造方法は、開口部の内周面に複数の切削刃
が形成された切削工具の前記開口部に、前記複数の切削
刃の先端によって形成される径より大なる外径を有する
金属管を挿入し、切削工具と金属管の相対移動によって
金属管の外表面を複数の切削刃で切削して、外表面に管
軸に対して所定の角度以下の角度を有する複数のフィン
を形成するようにしている。
用伝熱管の製造方法は、開口部の内周面に複数の切削刃
が形成された切削工具の前記開口部に、前記複数の切削
刃の先端によって形成される径より大なる外径を有する
金属管を挿入し、切削工具と金属管の相対移動によって
金属管の外表面を複数の切削刃で切削して、外表面に管
軸に対して所定の角度以下の角度を有する複数のフィン
を形成するようにしている。
【００１０】伝熱管の外表面に、複数のフィンが管軸に
対して所定の角度以下の角度を有して形成されている
と、外表面の上部に滴下した吸収液が重力方向に落下す
るのを防ぐことができる。つまり、フィンによって熱伝
達性を高めても、フィンが吸収液の攪乱を抑制すること
がなく、物質伝達性を向上させることができる。
対して所定の角度以下の角度を有して形成されている
と、外表面の上部に滴下した吸収液が重力方向に落下す
るのを防ぐことができる。つまり、フィンによって熱伝
達性を高めても、フィンが吸収液の攪乱を抑制すること
がなく、物質伝達性を向上させることができる。
【００１１】
【発明の実施の形態】以下、本発明の吸収器用伝熱管，
及びその製造方法について添付図面を参照しながら詳細
に説明する。
及びその製造方法について添付図面を参照しながら詳細
に説明する。
【００１２】図１，及び図２には、本発明の吸収器用伝
熱管の断面構造が示されている。この伝熱管１は、外表
面に、複数のフィンが２が管軸方向に形成された構成を
有している。
熱管の断面構造が示されている。この伝熱管１は、外表
面に、複数のフィンが２が管軸方向に形成された構成を
有している。
【００１３】このような構成を有する吸収器用伝熱管１
は、複数のフィン２が形成されているため、伝熱面積の
増大によって熱伝達性を向上させることができる。ま
た、複数のフィン２は管軸方向、つまり、図６のように
密閉容器６に配置された時、重力方向と直交する方向に
形成されているため、図２に示すように、密閉容器６の
上方から外表面の上部に滴下した吸収液８が重力方向に
落下するのを防ぐことができ、その結果、吸収液の攪乱
作用を促進して、物質伝達性を向上させることができ
る。このように伝熱管１は熱伝達性と物質伝達性が向上
しているため、吸収冷凍機、吸収ヒートポンプ等の機器
の高性能化，及び小型化に貢献することができる。
は、複数のフィン２が形成されているため、伝熱面積の
増大によって熱伝達性を向上させることができる。ま
た、複数のフィン２は管軸方向、つまり、図６のように
密閉容器６に配置された時、重力方向と直交する方向に
形成されているため、図２に示すように、密閉容器６の
上方から外表面の上部に滴下した吸収液８が重力方向に
落下するのを防ぐことができ、その結果、吸収液の攪乱
作用を促進して、物質伝達性を向上させることができ
る。このように伝熱管１は熱伝達性と物質伝達性が向上
しているため、吸収冷凍機、吸収ヒートポンプ等の機器
の高性能化，及び小型化に貢献することができる。
【００１４】次に、本発明の吸収器用伝熱管の製造方法
について説明する。まず、図３に示すように、開口部４
Ａの内周面に複数の切削バイト３が形成された切削工具
４の開口部４Ａに、複数の切削バイト３の先端によって
形成される径より大なる外径を有する金属加工管５を挿
入する。
について説明する。まず、図３に示すように、開口部４
Ａの内周面に複数の切削バイト３が形成された切削工具
４の開口部４Ａに、複数の切削バイト３の先端によって
形成される径より大なる外径を有する金属加工管５を挿
入する。
【００１５】この後、切削工具４と金属加工管５の相対
移動によって金属加工管５の外表面を複数の切削バイト
３で切削する。この時、図４に示すように、切削工具４
の切削バイト３が傾斜しているため、切削バイト３は金
属加工管５に食い込んだ後、その箇所を切り起こして、
外表面に複数のフィン２を管軸方向に形成する。
移動によって金属加工管５の外表面を複数の切削バイト
３で切削する。この時、図４に示すように、切削工具４
の切削バイト３が傾斜しているため、切削バイト３は金
属加工管５に食い込んだ後、その箇所を切り起こして、
外表面に複数のフィン２を管軸方向に形成する。
【００１６】図５には、本発明の第２の形態例の吸収器
用伝熱管の構成が示されている。この伝熱管１は、複数
のフィン２が管軸に対して所定の角度θを有して形成さ
れている。この所定の角度θとは、図６のように密閉容
器６に配置された時、外表面に滴下された吸収液８の重
力方向の落下を防ぐ角度であり、１４度以下になってい
ることが好ましい。
用伝熱管の構成が示されている。この伝熱管１は、複数
のフィン２が管軸に対して所定の角度θを有して形成さ
れている。この所定の角度θとは、図６のように密閉容
器６に配置された時、外表面に滴下された吸収液８の重
力方向の落下を防ぐ角度であり、１４度以下になってい
ることが好ましい。
【００１７】この形態例においても、第１の形態例と同
様な効果を得ることができる。すなわち、フィン２によ
る伝熱面積の増大によって熱伝達性を向上させると共
に、フィン２が吸収液８が落下するのを防止して、吸収
液の攪乱作用を促進させることにより、物質伝達性を向
上させることができる。
様な効果を得ることができる。すなわち、フィン２によ
る伝熱面積の増大によって熱伝達性を向上させると共
に、フィン２が吸収液８が落下するのを防止して、吸収
液の攪乱作用を促進させることにより、物質伝達性を向
上させることができる。
【００１８】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の吸収器用
伝熱管，及びその製造方法によると、外表面に、管軸に
対して所定の角度以下の角度を有する複数のフィンを形
成するようにしているため、物質伝達性を低下させるこ
となく、熱伝達性を向上させることができ、機器の高性
能化と小型化に貢献することができる。
伝熱管，及びその製造方法によると、外表面に、管軸に
対して所定の角度以下の角度を有する複数のフィンを形
成するようにしているため、物質伝達性を低下させるこ
となく、熱伝達性を向上させることができ、機器の高性
能化と小型化に貢献することができる。
【図１】本発明の一形態例を示す説明図。
【図２】一形態例に係る攪乱作用を示す説明図。
【図３】一形態例に係る製造状態を示す説明図。
【図４】一形態例に係る製造状態を示す説明図。
【図５】本発明の第２の形態例を示す説明図。
【図６】吸収器の一般的な構成を示す断面図。
１ 伝熱管 ２ フィン ３ 切削バイト ４ 切削工具 ４Ａ 開口部 ５ 金属加工管 ６ 密閉容器 ７ 伝熱管 ８ 吸収液 ９ 水蒸気
Claims (3)
- 【請求項１】 密閉容器の内部に水平に配置され、内部
を通る冷却流体で冷却することにより、外表面に滴下さ
れた吸収液に周囲の水蒸気の水分を吸収させると同時に
吸収熱を除去する吸収器用伝熱管において、 前記外表面に、滴下された前記吸収液の重力方向の落下
を防ぐように、複数のフィンが管軸に対して所定の角度
以下の角度を有して形成されていることを特徴とする吸
収器用伝熱管。 - 【請求項２】 前記複数のフィンは、前記所定の角度を
１４度に設定した構成を有する請求項１の吸収器用伝熱
管。 - 【請求項３】 開口部の内周面に複数の切削刃が形成さ
れた切削工具の前記開口部に、前記複数の切削刃の先端
によって形成される径より大なる外径を有する金属管を
挿入し、 前記切削工具と前記金属管の相対移動によって前記金属
管の外表面を前記複数の切削刃で切削して、前記外表面
に管軸に対して所定の角度以下の角度で複数のフィンを
形成することを特徴とする吸収器用伝熱管の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22687295A JPH0972628A (ja) | 1995-09-04 | 1995-09-04 | 吸収器用伝熱管，及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22687295A JPH0972628A (ja) | 1995-09-04 | 1995-09-04 | 吸収器用伝熱管，及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0972628A true JPH0972628A (ja) | 1997-03-18 |
Family
ID=16851903
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22687295A Pending JPH0972628A (ja) | 1995-09-04 | 1995-09-04 | 吸収器用伝熱管，及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0972628A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103322847A (zh) * | 2013-05-30 | 2013-09-25 | 姜堰永盛冷却设备制造有限公司 | 纵向外翅式换热管 |
-
1995
- 1995-09-04 JP JP22687295A patent/JPH0972628A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103322847A (zh) * | 2013-05-30 | 2013-09-25 | 姜堰永盛冷却设备制造有限公司 | 纵向外翅式换热管 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US6655451B2 (en) | Heat transfer tube for falling film type evaporator | |
| JPH07111287B2 (ja) | 吸収器用伝熱管 | |
| JPH07167530A (ja) | 吸収器用伝熱管 | |
| JP3916114B2 (ja) | 吸収式冷凍機及びそれに使用する伝熱管 | |
| JPH0972628A (ja) | 吸収器用伝熱管，及びその製造方法 | |
| JP3091071B2 (ja) | 熱交換器及び吸収冷暖房機 | |
| JPH07218037A (ja) | 吸収器用伝熱管 | |
| JP3391170B2 (ja) | 吸収器用伝熱管及び吸収器 | |
| JPH09145279A (ja) | 吸収器用伝熱管 | |
| JP2973702B2 (ja) | 管内吸収式縦型吸収器用伝熱管 | |
| KR200150457Y1 (ko) | 흡수식 냉동기의 전열관 | |
| JPS63306370A (ja) | 吸収器用伝熱管 | |
| JPS63306371A (ja) | 吸収器用伝熱管 | |
| JPH0894272A (ja) | 縦型吸収器用伝熱管及びその製造方法 | |
| JP5255249B2 (ja) | 内面フィン付伝熱管 | |
| JPH09138086A (ja) | 吸収冷凍機用伝熱管 | |
| JPH0961013A (ja) | 吸収式冷凍機 | |
| JPH10213387A (ja) | 伝熱管 | |
| JPH0961082A (ja) | 空冷式吸収器用伝熱管 | |
| JPH11270980A (ja) | 蒸発器用伝熱管 | |
| JPH09126589A (ja) | 吸熱器用伝熱管及びその製造方法 | |
| JPH0714777Y2 (ja) | 吸収器 | |
| JPH10115476A (ja) | 管内凝縮用伝熱管 | |
| JP2505069B2 (ja) | 吸収冷凍機再生器用伝熱管 | |
| JPH04278194A (ja) | 吸収器用伝熱管 |