JPH0972324A - ボックスのロック装置 - Google Patents

ボックスのロック装置

Info

Publication number
JPH0972324A
JPH0972324A JP22668095A JP22668095A JPH0972324A JP H0972324 A JPH0972324 A JP H0972324A JP 22668095 A JP22668095 A JP 22668095A JP 22668095 A JP22668095 A JP 22668095A JP H0972324 A JPH0972324 A JP H0972324A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lock
locking
box
jig
lock arm
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP22668095A
Other languages
English (en)
Inventor
Hatsuhiro Nitsuta
初浩 新田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP22668095A priority Critical patent/JPH0972324A/ja
Publication of JPH0972324A publication Critical patent/JPH0972324A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Snaps, Bayonet Connections, Set Pins, And Snap Rings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 箱体および蓋体に形成する係止枠とロックア
ームとの係止を、ロック状態では確実に保持する一方、
ロック解除時には容易に解除する。 【解決手段】 箱体10の側壁10aの外面より断面倒
L型の係止枠11を突設し、係止枠の上側横枠部11a
の中央部にロックアーム貫通穴11cを形成すると共
に、ロックアーム貫通穴と対向する箱体の側壁に治具挿
入穴16を穿設する一方、蓋体12にロックアーム貫通
穴に挿入するロックアーム13を突設し、ロックアーム
の中央部に下端開口の治具挿入用溝13bを形成し、治
具挿入用溝により二股に分割された両側部の外面に係止
枠の下端面に係止するロック爪13cを突設し、ロック
解除時には、係止枠の下端面よりロックアームの治具挿
入用溝を通して治具挿入穴へとロック解除治具15、2
0を挿入して、係止枠の下端をロック解除方向に撓ませ
てロック爪との係止を解く。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、上面開口の箱体と
該箱体の開口を閉鎖する蓋体とからなるワイヤハーネス
用プロテクタあるいは電気接続箱等のボックスのロック
構造に関し、特に、ロック解除動作が容易かつ確実に行
えるようにするものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ワイヤハーネス用プロテクタある
いは電気接続箱等、上面開口の箱体と、該箱体の開口を
閉鎖する蓋体とからなるボックスのロック装置として
は、例えば、実開平5−38410号公報で、図12に
示すものが提供されている。
【0003】上記ボックスは、箱体1の側壁1aより断
面コ字形状に一体に突出する係止枠2の外枠部2aの内
面に、上下方向にかけて複数の溝部2bを設けると共
に、係止枠2の両側に上記外枠部2aと連続するように
押圧解除部材2c、2cを一体に突設している。該係止
枠2は、内部の貫通穴2fに、蓋体3より一体に突出し
たロックアーム4を貫通させ、上記外枠部2aの下端面
にロック爪4aを係止させたロック状態で、上記押圧解
除部材2c、2cを指先で押圧することにより、ロック
状態を解除できるようにしている。
【0004】また、上記実開平5−38410号公報で
は、上記押圧解除部材2cに代えて、図13(A)
(B)に示すように、係止枠2の外枠部2aの中央に外
方へ突出する引抜解除部材2c’を設け、該引抜解除部
材2c’を引っ張ることによりロック状態を解除する構
成としたロック装置も提供している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記図
12に示す第1従来例のロック装置では、図14に示す
ように、係止枠2が箱体側壁1aと閉断面を構成し、係
止枠2の横枠部2e、2eと外枠部2aとの連続部分
A、B、および、横枠部2eと箱体1の側壁1aとの連
続部分C、Dの剛性が強く、上記押圧解除部材2c、2
cを矢印方向に押圧しても外枠部2aは外方へ歪みにく
い。逆に、外枠部2aが外方に撓む前に、図15に示す
ように、箱体1の側壁1aが図中点線で示すように、係
止枠2と共に内方に撓んでロック状態を解除することが
出来ないことが多い。
【0006】また、押圧解除部材2c、2cを押圧する
ことにより係止枠2の外枠部2aを外側に撓ませること
ができても、図16に示すように、横枠部2eが一緒に
内側に撓み、これら横枠部2e、2eが係止枠2の内部
に貫通させた蓋体3のロックアーム4を押さえ付け、係
止枠2よりロックアーム4を容易に抜き出すことができ
ない問題がある。
【0007】一方、上記図13(A)(B)に示す第2
および第3従来例のロック装置では、係止枠2の外枠部
2aより引抜解除部材2c’を外方に突出させているた
め、ボックスが大型化し、ボックスの設置スペースが大
きくなり、取付位置が制限される問題がある。また、第
1従来例と同様に、外枠部2aを外方に撓ませると同時
に横枠部2e、2eも内側に撓み、係止枠2の内部に貫
通させたロックアーム4を容易に抜き出せない問題があ
る。
【0008】本発明は、上記問題に鑑みてなされたもの
で、自動車のワイヤハーネス用プロテクタあるいは電気
接続箱等のボックスを構成する箱体に設けた係止枠と、
蓋体に設けたロックアームとの係止を、ロック状態では
確実に保持する一方、ロック解除時には容易に解除でき
るボックスのロック装置を提供することを目的としてい
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、請求項1で、上面開口の箱体と、該箱体
の開口を閉鎖する蓋体とのロック装置であって、上記箱
体の側壁外面より断面倒L型の係止枠を突設し、該係止
枠の上側横枠部の中央部にロックアーム貫通穴を形成す
ると共に、該ロックアーム貫通穴と対向する箱体の側壁
に治具挿入穴を穿設する一方、上記蓋体に上記ロックア
ーム貫通穴に挿入するロックアームを突設し、該ロック
アームの中央部に下端開口の治具挿入用溝を形成し、該
治具挿入用溝により二股に分割された両側部の外面に上
記係止枠の下端面に係止するロック爪を突設し、ロック
解除時には、係止枠の下端面よりロックアームの治具挿
入用溝を通して上記治具挿入穴へとロック解除治具を挿
入して、係止枠の下端をロック解除方向に撓ませてロッ
ク爪との係止を解く構成としているボックスのロック装
置を提供するものである。
【0010】上記請求項1に記載のロック装置による
と、ロック解除時に、ロック解除治具を係止枠の下端開
口よりロックアームの治具挿入用溝を通して箱体側壁の
治具挿入穴へと挿入する。ロック解除治具の先端部側の
下面が治具挿入穴の下端外部に当接すると、治具の上面
が係止枠の下端面に当接して、係止枠をロック解除方向
へ外方に撓ませる。かつ、治具挿入穴の下端当接部を支
点として、治具の先端側を外方におすと、係止枠を外方
へ強制的に撓ませる。このように係止枠が外方に撓む
と、ロックアームのロック爪との係止を解く。このロッ
ク解除動作時、係止枠を断面倒L型として、上端部分の
横枠部のみを箱体の側壁と連続させて、箱体側壁と閉断
面としていないため、該箱体の側壁を撓ませることな
く、係止枠のみをロック解除方向に撓ませることができ
る。
【0011】また、本発明は、請求項2で、上面開口の
箱体と、該箱体の開口を閉鎖する蓋体とのロック装置で
あって、上記箱体の側壁内面より断面倒L型の係止枠を
突設し、該係止枠の上側横枠部の中央部にロックアーム
貫通穴を形成すると共に、該ロックアーム貫通穴と対向
する箱体の側壁に治具挿入穴を穿設する一方、上記蓋体
に上記ロックアーム貫通穴に挿入するロックアームを突
設し、該ロックアームの中央部に下端開口の治具挿入用
溝を形成し、該治具挿入用溝により二股に分割された両
側部の内面に上記係止枠の下端面に係止するロック爪を
突設し、ロック解除時には、箱体の治具挿入穴よりロッ
クアームの治具挿入用溝を通してロック解除治具を挿入
して、係止枠の縦枠部をロック解除方向に撓ませてロッ
ク爪との係止を解く構成としているボックスのロック装
置を提供するものである。
【0012】請求項2に記載のロック装置によると、外
側に位置する箱体側壁に穿設された治具挿入穴より、ロ
ック解除治具を挿入し、ロックアームの治具挿入用溝を
通って、その先端が係止枠の縦枠部の内面に当接する。
該状態よりロック解除治具をさらに押圧すると、断面倒
L型の係止枠の内面をロック解除方向の内方に撓ませ
て、該係止枠とロック爪との係止を解除する。
【0013】上記ロック爪が係止する係止枠の下方に
は、係止するロック爪の寸法分だけあけて、ロック保護
部を突設している。(請求項3) 上記構成のロック装置によると、ロック状態で、係止枠
とロック保護部の間に、ロックアームのロック爪が位置
してロック爪を保護できるため、外部からの他部材の干
渉を防止でき、係止枠の下端面とロック爪との係止が解
かれることが防止できる。
【0014】上記ボックスはワイヤハーネス用プロテク
タあるいは電気接続箱からなる。(請求項4)
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施の
形態に基づいて詳細に説明する。図1に示すように、本
発明の第1実施形態のボックスのロック装置は、樹脂製
の箱体10の側壁10aの外面より一体に突出する断面
倒L型の係止枠11と、記箱体10の開口10bを閉鎖
する樹脂製の蓋体12より一体に突出するロックアーム
13とを備え、これらのロック状態を図3に示すロック
解除治具15により解除するようにしている。
【0016】図1および図2に示すように、上記係止枠
11は、箱体10の側壁10aの上端より外方へ一体に
突出する上側横枠部11aと、該横枠部11aの外側よ
り下方に突出する縦枠部11bとからなる。
【0017】上記横枠部11aには、その中央部に上記
ロックアーム13が挿入されるロックアーム貫通穴11
cを設け、ロックアーム13を箱体10の側壁10aと
縦枠部11bの間に形成される挿通部14内に収容保持
するようにしている。上記縦枠部11bには、外方より
挿通部14側に下方傾斜してロックアーム貫通穴11c
と連続する傾斜面11dを設け、上記ロックアーム13
の挿入作業性の向上を図っている。
【0018】また、上記箱体10の側壁10aには、ロ
ックアーム貫通穴11cと対向する矩形状の治具挿入穴
16を貫通して設けている。該治具挿入穴16は、その
下端位置を上記縦枠部11bの下端位置と略同一位置に
設定し、かつ、挿通部14の略中央位置と連通させてい
る。
【0019】また、箱体側壁10aの外面には、係止枠
11の下方両側位置に、上面視L型のロック保護部17
を一対に突設している。これらロック保護部17は、側
壁外面より突出する側枠部17a、17aと、これら側
枠部17a、17aの先端より互いに対向する内方に屈
折させた外枠部17b、17bとからなる。これら外枠
部17b、17bの上端面と、上記係止枠11の縦枠部
11bの下端面との間は、後述するロックアーム13の
ロック爪13cの寸法分だけあけている。また、外枠部
17b、17bは、互いの内端面の間に上記ロック解除
治具15の挿入用の空間をあけている。
【0020】上記ロックアーム13は、上記係止枠11
の位置に対応させて蓋体12の外端縁より下方に突出し
ており、その下方への突出長さは、ロック状態で下端部
13aが上記箱体10のロック保護部17内に収容され
る長さとしている。該ロックアーム13には、上記治具
挿入穴16と対向する中央位置に下端開口の治具挿入用
溝13bを設けている。また、該治具挿入用溝13bに
より二股に分割された両側部外面には、係止枠11の縦
枠部11bの下端面に係止するロック爪13cを突設し
ている。
【0021】上記ロック爪13cは、上記係止枠11と
ロック保護部17との間に位置するように突設してお
り、該ロック爪13cより下部が箱体側壁外面とロック
保護部17の間に収容されるようにしている。
【0022】上記ロック解除治具15は、図3に示すよ
うに、上記治具挿入穴16に挿入される四角柱状の棒体
で、その先端の解除用挿入部15aの上下面には先細に
傾斜する傾斜面15bを設けている。また、該ロック解
除治具15は、上記傾斜面15bと所要間隔をあけた両
側より、挿入長さ抑制用のストッパー部15c、15c
を設けている。
【0023】上記箱体10の上面開口10bを蓋体12
で閉鎖する場合、まず、蓋体12より突出したロックア
ーム13を、箱体10の係止枠11のロックアーム貫通
穴11cに挿入する。この時、係止枠11の縦枠部11
bには、ロックアーム貫通穴11cに連通する傾斜面1
5bを設けて、挿入側の開口を大きくしているため、容
易に挿入することが出来る。
【0024】上記ロックアーム13を挿入すると、ロッ
ク爪13cが係止枠11の縦枠部11bの内面と摺動
し、該縦枠部11bを外方に撓ませながら下降して、縦
枠部11bの下端面にロック爪13cが係止する。この
ように、係止枠11は断面倒L型として、上側横枠部1
1aのみを箱体10の側壁10aと連続させているた
め、縦枠部11bを外方に撓ませて容易にロック状態と
することが出来る。
【0025】上記ロック状態では、係止枠11とロック
保護部17の間に、ロックアーム13のロック爪13c
が位置して、該ロック爪13cを保護している。よっ
て、該状態で、外部より他部材が干渉してロックが解除
されることを確実に防止出来る。
【0026】一方、上記ロック状態を解除する時には、
上記ロック解除治具15を用い、図4に示すように、係
止枠11の縦枠部11bの下端面よりロックアーム13
の治具挿入用溝13bを通して、箱体10の側壁10a
に穿設した治具挿入穴16へ向けて挿入する。この時、
上記ロック解除治具15は、解除用挿入部15aの先端
上下に傾斜面15bを設けているため、容易に挿入する
ことができる。
【0027】上記ロック解除治具15の解除用挿入部1
5aが箱体10の治具挿入穴16の内部に挿入される
と、ロック解除治具15の下側の傾斜面15bが治具挿
入穴16の下端外部と当接する。この当接点Pを支点と
して、上側の傾斜面15bを、係止枠11の縦枠部11
bを下端面に当接させ、縦枠部11bの下端を外方へ広
げるように押し、ロック解除方向の外方に撓ませる。こ
の時、係止枠11は、上記のように、上側横枠部11a
のみを箱体10の側壁10aと連続させているため、該
側壁10aは撓ませることなく、係止枠11の縦枠部1
1bのみを外方に撓ませることができる。この状態で、
ロックアーム13のロック爪13cと係止枠11との係
止が解かれる。係止が解除された状態で、蓋体12を上
方に引き抜き、箱体10より蓋体12を取り除く。
【0028】このように、本発明のロック装置では、別
体のロック解除治具15を必要とするが、該治具15に
よりロックアーム13を押さえることなく、ロックアー
ム13のロック爪13cと係止する係止枠11の縦枠部
11bのみを外方に撓ませて、確実にロック解除するこ
とが出来る。また、ストッパー部15c、15cによ
り、ロック解除治具15の挿入量を抑制しているため、
必要以上に係止枠11を撓ませることを防止することが
出来る。さらに、第2、第3従来例のロック装置に示す
引抜解除部材2c、2c’ように、外方には突出させて
いないため、ロック装置を形成するボックスの取付位置
が制限されることは無い。
【0029】また、上記ロック装置を、自動車のワイヤ
ハーネス用プロテクタあるいは電気接続箱等のボックス
に採用すると、自動車のメンテナンス時には蓋体を箱体
より容易に取り外すことが出来ると共に、自動車への取
付時には、確実にロック状態を保持することが出来る。
【0030】図5は第2実施形態のボックスのロック装
置を示し、該ロック装置は、上記第1実施形態のロック
装置と略同一構成で、第1実施形態とは、上記係止枠1
1を箱体10の側壁10aの内面側より突設している点
が相異している。また、ロック爪13cは、ロックアー
ム13の二股に分割された両側部の内面より突設してい
る。
【0031】上記第2実施形態のロック装置では、ロッ
ク状態を解除する場合に、図6に示すように、外側に位
置する箱体10の側壁10aに穿設された治具挿入穴1
6よりロック解除治具15を挿入する。これにより、ロ
ック解除治具15の解除用挿入部15aがロックアーム
13の治具挿入用溝13bを通って、係止枠11の縦枠
部11bの内面に当接する。
【0032】上記状態よりロック解除治具15をさらに
押圧すると、上記縦枠部11bをロック解除方向の内方
に撓ませて、図示のように、ストッパー部15cが側壁
10aの外面に接触した状態で、縦枠部11bとロック
爪13cとの係止が確実に解かれ、箱体10より蓋体1
2を取り外すことが出来る。
【0033】図7は第3実施形態のボックスのロック装
置を示し、該ロック装置は、係止枠11の横枠部11a
の下面に、縦枠部11b側より箱体10の側壁10aに
かけて下方傾斜する三角形状のリブ11eを設け、横枠
部11aの剛性を高めて、縦枠部11bのみが撓むよう
にしている。また、第3実施形態では、図8に示すロッ
ク解除治具20を用いてロック状態を解除している。
【0034】上記ロック解除治具20は、箱体10の側
壁10aに穿設した治具挿入穴16より縦方向に薄肉と
した四角柱状の棒体で、上記第1実施形態と同様に、先
端の解除用挿入部20aより所要間隔をあけてストッパ
ー部20c、20cを設けている。また、解除用挿入部
20aの先端上面には、爪状の押圧部20dを設けてい
る。該押圧部20dの上端位置から下端位置までの高さ
は、治具挿入穴16の高さと略同一にしている。
【0035】上記構成のロック装置をボックスの外面側
に形成し、上記ロック解除治具20によりロック状態を
解除する場合、図9に示すように、上記第1実施形態と
同様に、係止枠11の縦枠部11bの下端面よりロック
解除治具20の解除用挿入部20aを挿入する。
【0036】上記挿入により、ロック解除治具20の解
除用挿入部20aが側壁10aの治具挿入穴16の内部
に位置すると、図中矢印に示すようにロック解除治具2
0を側壁10a側に向けて操作する。これにより、該ロ
ック解除治具20が治具挿入穴16の当接点Pを支点と
して、押圧部20dで係止枠11の縦枠部11bの内面
を外方に押圧し、該縦枠部11bを外方に撓ませて、ロ
ック爪13cとの係止を解除する。
【0037】図10は上記ロック装置をボックスの内面
側に形成した場合を示し、上記ロック解除治具20によ
りロック状態を解除する場合、上記第2実施形態と同様
にボックスの外側より、箱体10の治具挿入穴16にロ
ック解除治具20の解除用挿入部20aより挿入する。
これにより、第2実施形態と同様に、ロックアーム13
の治具挿入用溝13bを通して解除用挿入部20aの押
圧部20dの先端で、係止枠11の縦枠部11bの内面
を外方に押圧して、ロック爪13cとの係止を解除す
る。
【0038】尚、本発明のボックス装置は上記構成に限
定されず、例えば、上記第1から第3実施形態に示す治
具挿入用溝13bは、ロックアーム13の中央に下端開
口として形成しているが、図11(A)に示すように、
ロックアーム13の両側部に形成しても良い。また、図
11(B)に示すように、ロックアーム13の片側にの
み形成しても良い。これらの場合、治具挿入穴16も対
応する箱体10の側壁10aの位置に形成すると共に、
ロック保護部17の外枠部17b、17bの突出長さを
変更して、これらの間に形成されるロック解除治具15
の挿入用の空間の位置も対応ように形成している。
【0039】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の請求項1または請求項2に記載のボックスのロック装
置では、ロック解除治具を係止枠の下端面より、ロック
アームの治具挿入用溝を通して、箱体の側壁の治具挿入
穴へ挿入することにより、ロックアームに何等負荷を与
えることなく、係止枠のみをロック解除方向に撓ませて
ロック爪との係止を容易に解くことが出来る。
【0040】また、上記係止枠は、箱体の側壁より突出
する横枠部と該横枠部の先端より突出する縦枠部とから
なり、該縦枠部の両側面は上記側壁と連続させていない
ため、ロック解除時に、上記外枠部のみを容易に撓ませ
て、ロック爪との係止を解除することが出来る。さら
に、上記本発明のロック装置では、前記第2、第3従来
例のロック装置に示す引抜解除部材ような外方に突出す
る部材を設けていないため、ロック装置を形成するボッ
クスの取付位置が制限されることは無い。
【0041】請求項3に記載のボックスのロック装置で
は、上記係止枠の下方にロック保護部を設け、ロック状
態では、これらの間にロックアームより突出するロック
爪が位置するようにしているため、該ロック状態で外部
より他部材が接触することにより、係止枠の下端面とロ
ック爪との係止が解かれることを確実に防止することが
出来る。
【0042】請求項4では、上記ロック装置を、自動車
のワイヤハーネス用プロテクタあるいは電気接続箱等の
ボックスに用いることにより、自動車のメンテナンス時
には蓋体を箱体より容易に取り外すことが出来ると共
に、自動車への取付状態では、箱体と蓋体とのロック状
態を確実に保持することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態のボックスのロック装
置を示す分解斜視図である。
【図2】 (A)はロック装置のロック前の状態を示す
断面図、(B)はロック状態を示す断面図である。
【図3】 第1実施形態のロック解除治具を示す斜視図
である。
【図4】 ロックを解除する状態を示す断面図である。
【図5】 第2実施形態のボックスのロック装置を示す
分解斜視図である。
【図6】 第2実施形態のロック装置のロックを解除す
る状態を示す断面図である。
【図7】 第3実施形態のボックスのロック装置を示す
分解斜視図である。
【図8】 第3実施形態のロック解除治具を示す斜視図
である。
【図9】 ボックスの外面側に形成した第3実施形態の
ロック装置を図8に示すロック解除治具でロックを解除
する状態を示す断面図である。
【図10】 ボックスの内面側に形成した第3実施形態
のロック装置を図8に示すロック解除治具でロックを解
除する状態を示す断面図である。
【図11】 (A)(B)はロック装置の変形例を示す
斜視図である。
【図12】 第1従来例のロック装置を示す分解斜視図
である。
【図13】 (A)は第2従来例のロック装置を示す断
面図、(B)は第3従来例のロック装置を示す断面図で
ある。
【図14】 第1従来例のロック装置のロック状態を示
す断面図である。
【図15】 第1従来例のロック装置の問題点を示す断
面図である。
【図16】 第1従来例の他の問題点を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
10 箱体 10a 側壁 10b 開口 11 係止枠 12 蓋体 13 ロックアーム 13b 治具挿入用溝 13c ロック爪 15、20 ロック解除治具 16 治具挿入穴

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面開口の箱体と、該箱体の開口を閉鎖
    する蓋体とのロック装置であって、 上記箱体の側壁外面より断面倒L型の係止枠を突設し、
    該係止枠の上側横枠部の中央部にロックアーム貫通穴を
    形成すると共に、該ロックアーム貫通穴と対向する箱体
    の側壁に治具挿入穴を穿設する一方、 上記蓋体に上記ロックアーム貫通穴に挿入するロックア
    ームを突設し、該ロックアームの中央部に下端開口の治
    具挿入用溝を形成し、該治具挿入用溝により二股に分割
    された両側部の外面に上記係止枠の下端面に係止するロ
    ック爪を突設し、 ロック解除時には、係止枠の下端面よりロックアームの
    治具挿入用溝を通して上記治具挿入穴へとロック解除治
    具を挿入して、係止枠の下端をロック解除方向に撓ませ
    てロック爪との係止を解く構成としているボックスのロ
    ック装置。
  2. 【請求項2】 上面開口の箱体と、該箱体の開口を閉鎖
    する蓋体とのロック装置であって、 上記箱体の側壁内面より断面倒L型の係止枠を突設し、
    該係止枠の上側横枠部の中央部にロックアーム貫通穴を
    形成すると共に、該ロックアーム貫通穴と対向する箱体
    の側壁に治具挿入穴を穿設する一方、 上記蓋体に上記ロックアーム貫通穴に挿入するロックア
    ームを突設し、該ロックアームの中央部に下端開口の治
    具挿入用溝を形成し、該治具挿入用溝により二股に分割
    された両側部の内面に上記係止枠の下端面に係止するロ
    ック爪を突設し、 ロック解除時には、箱体の治具挿入穴よりロックアーム
    の治具挿入用溝を通してロック解除治具を挿入して、係
    止枠をロック解除方向に撓ませてロック爪との係止を解
    く構成としているボックスのロック装置。
  3. 【請求項3】 上記ロック爪が係止する係止枠の下方に
    は、係止するロック爪の寸法分だけあけて、ロック保護
    部を突設している請求項1または請求項2に記載のボッ
    クスのロック装置。
  4. 【請求項4】 上記ボックスはワイヤハーネス用プロテ
    クタあるいは電気接続箱からなる請求項1から請求項3
    のいずれか1項に記載のボックスのロック装置。
JP22668095A 1995-09-04 1995-09-04 ボックスのロック装置 Withdrawn JPH0972324A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22668095A JPH0972324A (ja) 1995-09-04 1995-09-04 ボックスのロック装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22668095A JPH0972324A (ja) 1995-09-04 1995-09-04 ボックスのロック装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0972324A true JPH0972324A (ja) 1997-03-18

Family

ID=16848978

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22668095A Withdrawn JPH0972324A (ja) 1995-09-04 1995-09-04 ボックスのロック装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0972324A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019192845A (ja) * 2018-04-27 2019-10-31 沖電気工業株式会社 電子機器筐体及び解錠冶具

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019192845A (ja) * 2018-04-27 2019-10-31 沖電気工業株式会社 電子機器筐体及び解錠冶具

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0720257A2 (en) Connector cover
US5702021A (en) Locking construction of electric connection box
JP2602717Y2 (ja) ダブルロック型コネクタ
JPH08251761A (ja) 電気接続箱
US6174193B1 (en) Interfitting structure of connector
JP2582762Y2 (ja) 分岐接続箱のケースロック構造
JPH0972324A (ja) ボックスのロック装置
JP3226833B2 (ja) 本体と蓋体とのロック構造
JPH08107617A (ja) カバー係止構造
JPH1051931A (ja) 電気接続箱のカバーロック構造
JPH08296621A (ja) ロック機構
JPH11307954A (ja) 電気接続箱のカバーロック構造
JP2005080434A (ja) プロテクタのロック構造
JP2000032628A (ja) 樹脂成型品のロック構造
US7201995B2 (en) Battery positive cover
JP5109519B2 (ja) ロック構造およびロック構造を備えたワイヤハーネス用のプロテクタ
JP2579482Y2 (ja) 箱体の組付け構造
JP2009064571A (ja) カバーの取付構造、コネクタ、及びカバー
JP3843554B2 (ja) 回路遮断器の端子カバー取付構造
JP2588968Y2 (ja) 電気接続用箱体における蓋体の係止構造
JP2973848B2 (ja) 電装品箱の固定構造
JP2001200815A (ja) ロック機構
JP3011031B2 (ja) 電気接続箱のロック構造
JP4232904B2 (ja) ワイヤハーネス用プロテクタ
JPH09144718A (ja) 係止構造

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20021105