JPH0971714A - 自動車内装部材用プロピレン系樹脂組成物および自動車用内装部材 - Google Patents

自動車内装部材用プロピレン系樹脂組成物および自動車用内装部材

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JPH0971714A
JPH0971714A JP23035995A JP23035995A JPH0971714A JP H0971714 A JPH0971714 A JP H0971714A JP 23035995 A JP23035995 A JP 23035995A JP 23035995 A JP23035995 A JP 23035995A JP H0971714 A JPH0971714 A JP H0971714A
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JP
Japan
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propylene
weight
block copolymer
dichlorobenzene
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Application number
JP23035995A
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English (en)
Inventor
Ryuzo Tomomatsu
龍蔵 友松
Naonori Jiyunke
直憲 順毛
Masato Kijima
正人 木島
Makoto Iida
信 飯田
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Idemitsu Petrochemical Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Petrochemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外観性能、特にウエルド外観が良好で、かつ
低光沢性を有し、無塗装化が可能なシボ付きのトリム、
インストルメントパネル等の自動車用内装部材を提供す
ること。 【解決手段】 (1)昇温分別において、(イ)30℃
のo−ジクロロベンゼン(ODCB)可溶分、及び
(ロ)30℃のODCB不溶分に分別され、かつ(イ)
成分の極限粘度〔η〕が2.0〜10デシリットル/g、
(ロ)成分の緩和時間τが0.01〜0.35秒で、分子量
分布指数(PDI)が1〜18及びアイソタクチックペ
ンタッド分率が91%以上であり、(2)エチレン単位
含有量が3〜24重量%であるプロピレン−エチレンブ
ロック共重合体組成物を射出成形してなる自動車用内装
部材である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車内装部材用プ
ロピレン−エチレンブロック共重合体組成物および該組
成物を射出成形してなる自動車用内装部材に関し、さら
に詳しくは、外観性能、特にウエルド外観が良好で、か
つ低光沢性を有し、無塗装化が可能な成形材料としてシ
ボ付きであるトリム、インストルメントパネル等の自動
車内装部材の製造に用いられる組成物および該組成物を
射出成形してなる自動車用内装部材に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ポリプロピレン系樹脂は、加工性,耐薬
品性,耐候性,電気特性などに優れていることから、汎
用樹脂として、自動車部品,家電製品,OA機器をはじ
め、各種の射出成形品,ブロー成形品,真空・圧空成形
品,フィルム,シートなどの分野において幅広く用いら
れている。ところで、自動車の内装部品、特に厳しい剛
性を必要としない部品においては、低比重化や材料コス
トの低減を目的として、補強材としてのフィラーの含有
量を低減したポリプロピレン系樹脂、あるいはフィラー
を含有しないポリプロピレン系樹脂を使用するケースが
増えつつある。しかしながら、従来のポリプロピレン系
材料では、特にウエルド外観が不充分であるため、部分
的に塗装を施して不良箇所を隠すなどの対策が必要であ
り、二次的なコストの問題が依然として残っている。一
方、近年、インストルメントパネル等の自動車のシボ付
き内装部品においては、しっとりとした風合いを得るた
めや、太陽光の反射率を抑え安全性を高める目的で、光
沢度の低い材料の要求が急速に増してきている。
【0003】ポリプロピレン系樹脂組成物については、
最近、結晶性プロピレン系重合体とポリエチレンとエチ
レン−プロピレン系共重合ゴムとタルクとから構成され
た自動車バンバー用熱可塑性樹脂組成物(特開平7−1
49969号公報)、多段重合で得られたプロピレン−
エチレンブロック共重合体とポリオレフィン系ゴムとを
含む熱可塑性樹脂組成物(特開平7−149998号公
報)、多段重合で得られたプロピレン−エチレンブロッ
ク共重合体とエチレン−プロピレン共重合ゴムとポリオ
レフィンとタルクとを含有するポリオレフィン組成物
(特開平7−149997号公報)が提案されている。
しかしながら、これらの組成物は、いずれも強度,成形
性及び塗装性の改良を目的としたものであって、ウエル
ド外観及び低光沢性については満足しうるものではな
く、自動車用内装部材への適用には限界がある。また、
低光沢性を目的とした組成物として、プロピレン重合体
と、部分的に架橋した熱可塑性エラストマーやエチレン
−プロピレン−共役ジエンターポリマーとからなるポリ
オレフィン組成物(特開平7−157607号公報)、
変性オレフィン系樹脂およびゲル化剤を配合した組成物
(特開平6−192509号公報)が提案されている。
しかしながら、これらの組成物は、低光沢性はある程度
達成されるものの、まだ充分ではなく、またゲル化や架
橋手段を採用するものであり、均一性や表面外観、さら
に再生使用の困難性等別の問題点を有している。他方、
プロピレン単独重合体の結晶ラメラの厚みを特定したプ
ロピレン−エチレンブロック共重合体と特定のゴム、ポ
リエチレン、タルクからなる組成物(特開平7−538
43号公報)が提案されている。しかしながら、その実
施例、比較例からその低光沢性に差は見られず、ラメラ
の厚みと光沢の間に特別な関係があることを示していな
い。また、低光沢性の程度も充分なものではない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
状況下で、外観性能、特にウエルド外観が良好で、かつ
低光沢性を有し、無塗装化が可能なシボ付きの各種トリ
ム等自動車内装部材用プロピレン−エチレンブロック共
重合体組成物および自動車用内装部材を提供することを
目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、ウエルド
外観が良好で、かつ低光沢性を有し,無塗装化が可能な
自動車用内装部材、特にトリム等の表面がシボ面である
各種部材を開発すべく鋭意研究を重ねた結果、昇温分別
法により分別される各成分が特定の性状を有し、かつエ
チレン単位含有量が特定の範囲にあるプロピレン−エチ
レンブロック共重合体組成物を用いることにより、前記
目的を達成しうることを見出した。本発明は、かかる知
見に基づいて完成したものである。すなわち、本発明
は、(1)o−ジクロロベンゼンを用いた昇温分別法に
おいて、(イ)30℃のo−ジクロロベンゼン可溶分、
及び(ロ)30℃のo−ジクロロベンゼン不溶分に分別
することができ、かつ上記(イ)成分の極限粘度〔η〕
(135℃、デカリン中)が2.0〜10デシリットル/
gであること、(ロ)成分が、溶融粘弾性測定から得ら
れる角周波数ωが100 /secでの緩和時間τが0.0
1〜0.35秒であり、溶融粘弾性測定から得られる貯蔵
弾性率(G’)が2×102 Paとなるような角周波数
をω1 、2×104 Paとなるような角周波数をω2
したとき、ω2 /10ω1 で表される分子量分布指数
(PDI)が1〜18であること、及び(ロ)成分のア
イソタクチックペンタッド分率が91%以上であるこ
と、並びに(2)エチレン単位含有量が3〜24重量%
であることを特徴とする自動車内装部材用プロピレン−
エチレンブロック共重合体組成物、及びこの組成物を射
出成形してなる自動車用内装部材を提供するものであ
る。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の自動車内装部材用プロピ
レン−エチレンブロック共重合体組成物は、昇温分別法
により、(イ)30℃のo−ジクロロベンゼン(ODC
B)可溶分、及び(ロ)30℃のODCB不溶分に分別
される。なお、この昇温分別法は、以下に示す方法によ
り実施される。すなわち、試料20gをODCB300
ミリリットルに加え、約150℃で完全に溶解したの
ち、この溶液をシリカゲルカラム(径100mm,高さ
300mm)に注入し、5℃/時間の速度で23℃まで
降温する。次いで30℃まで昇温し、温度が一定となっ
たところで、30℃のODCB可溶分〔(イ)成分〕を
取り出し分離する。次いで、ODCBを5ミリリットル
/分で流しながら135℃まで昇温し、ポリマーを溶出
させたのち、5倍容量のアセトン中に再沈殿させてポリ
マーを回収し、30℃のODCB不溶分〔(ロ)成分〕
とする。
【0007】上記(イ)成分は主として、非晶性ポリマ
ー成分、特にエラストマー成分を示し、この非晶性ポリ
マーとしては、例えばエチレンと他のα−オレフィン
(例えばプロピレンなど)とのランダム共重合体が挙げ
られる。この共重合体成分のエチレン単位含有量は、通
常25〜60重量%、好ましくは35〜50重量%であ
る。また(ロ)成分は主として結晶性ポリマー部分を示
し、この結晶性ポリマーは、プロピレンの単独重合体で
あってもよく、またプロピレンと少量のエチレンなどの
他のα−オレフィンとの共重合体であってもよく、さら
に少量のポリエチレン系樹脂成分が含まれていてもよ
い。本発明においては、上記(イ)成分の極限粘度
〔η〕(135℃、デカリン中)は2.0〜10デシリッ
トル/gである。この〔η〕が2.0デシリットル/g未
満では得られる成形品はウエルド外観が悪く、かつシボ
面での低光沢性及び耐衝撃性が不充分である。ウエルド
外観,シボ面での低光沢性及び耐衝撃性などの面から、
好ましい〔η〕は2.2〜9.0デシリットル/gであり、
特に2.4〜8デシリットル/gが好適である。
【0008】また、上記(ロ)成分は、溶融粘弾性測定
から得られる角周波数ωが100 /secでの緩和時間
τが0.01〜0.35秒である。この緩和時間τが0.35
秒を超えると得られる成形品はウエルド外観が不良とな
り、かつシボ面での低光沢性が不充分である上、フロー
マークや色ムラが発生しやすくなる。外観及びシボ面で
の低光沢性などの面から、好ましい緩和時間τは0.02
〜0.30秒であり、特に0.02〜0.25秒が好適であ
る。なお、この緩和時間τはレオメトリックス社製シス
テム4〔回転型レオメーター,コーンプレート(25m
mφ),コーンアングル:0.1ラジアン〕を用い、温度
175℃において角周波数ω=100 /secで正弦的
な剪断歪みを加え、貯蔵弾性率G' と損失弾性率G''と
から、関係式τ=G' /ωG''を用いて算出した値であ
る。また、この(ロ)成分は、溶融粘弾性測定から得ら
れる貯蔵弾性率(G' )が2×102 Paとなるような
角周波数をω1 、2×104 Paとなるような角周波数
をω2 としたとき、ω2 /10ω1 で表される分子量分
布指数(PDI)が1〜18である。このPDIが18
を超えると得られる成形品はウエルド外観が不良とな
り、かつシボ面での低光沢性が不充分である上、色ムラ
が発生しやすくなる。外観及び低光沢性などの面から、
好ましい分子量分布指数(PDI)は2〜16であり、
特に2〜14が好適である。なお、このPDIは、測定
機器としてレオメトリックス社製システム4〔回転型レ
オメーター,コーンプレート(25mmφ),コーンア
ングル:0.1ラジアン〕を用い、測定条件:175℃,
歪30%で測定を行い、求めた。さらに、この(ロ)成
分のアイソタクチックペンタッド分率は91%以上であ
る。この分率が91%未満では剛性が不充分であって、
低比重化(フィラー含有量の低減)が困難となる。剛性
の点から、好ましいアイソタクチックペンタッド分率は
93%以上であり、特に94%以上が好適である。この
アイソタクチックペンタッド分率は、プロピレン重合体
の分子鎖中のペンタッド単位でのアイソタクチックペン
タッド分率であり、「マクロモレキュルズ(Macromolec
ules) 」第8巻,第687ページ(1975年)に記載
の方法に従って測定することができる。
【0009】本発明においては、該アイソタクチックペ
ンタッド分率は、日本電子(株)製のJNM−EX40
0型NMR装置を用い、試料溶媒1,2,4−トリクロ
ロベンゼン/ベンゼンd6 =9/1,測定温度130
℃,積算回数4000回,パルス角度45°,パルス間
隔4secの条件で、13C−NMRの測定を行い、求め
た値である。この昇温分別法における各成分の割合は、
良好なウエルド外観及び低光沢性を有し、さらには剛
性、耐衝撃性などを満足する成形品を得るには、通常
(イ)成分が3〜40重量%、(ロ)成分が97〜60
重量%の範囲にある。好ましくは(イ)成分が7〜30
重量%及び(ロ)成分が93〜70重量%、特に(イ)
成分が12〜25重量%及び(ロ)成分が88〜75重
量%の範囲にあるのが好ましい。
【0010】次に、本発明の自動車内装部材用プロピレ
ン−エチレンブロック共重合体組成物は、エチレン単位
含有量が3〜24重量%である。この含有量が3重量%
未満では、得られる成形品はウエルド外観が不良で、か
つシボ面での低光沢性及び耐衝撃性が不充分である。ウ
エルド外観,シボ面での低光沢性及び耐衝撃性などの面
から、好ましいエチレン単位含有量は4〜20重量%で
あり、特に5〜16重量%の範囲が好適である。さら
に、該共重合体組成物は、温度230℃,荷重2.16k
gfの条件で測定したメルトインデックス(MI)が1
〜100g/10分の範囲にあるものが好ましい。この
MIが1g/10分未満では流動性が低くて成形性が悪
く、また100g/10分を超えると自動車内装部材と
しての機械物性が低下する。成形性及び機械物性のバラ
ンスの面から、好ましいMIは5〜70g/10分、よ
り好ましくは10〜40g/10分の範囲である。な
お、このMIはJIS K−7210に準拠して求めた
値である。本発明の自動車内装部材用プロピレン−エチ
レンブロック共重合体組成物としては、前記要件を満た
すものであればよく、特に制限はない。このプロピレン
−エチレンブロック共重合体組成物は、主として、プロ
ピレン単独重合体又はエチレン単位の含有量が少ないプ
ロピレン−エチレンランダム共重合体、あるいはこれら
と少量のポリエチレンからなる結晶部と、エチレン単位
の含有量が比較的多いエチレン−プロピレンランダム共
重合体からなる非晶部とから構成されている組成物であ
る。また、このプロピレン−エチレンブロック共重合体
組成物は、上記結晶部又は非晶部がブテン−1などの他
のα−オレフィン単位を適当な割合で含有するものであ
ってもよい。
【0011】本発明の自動車内装部材用プロピレン−エ
チレンブロック共重合体組成物については、前記要件を
満たす共重合体組成物であればよく、その製造方法は、
特に制限されず、様々な方法を挙げることができるが、
例えば、次に示すように、(a)(i)マグネシウム,
チタン,ハロゲン原子及び電子供与体からなる固体触媒
成分、及び必要に応じて用いられる(ii)結晶性ポリオ
レフィンから構成される固体成分と、(b)有機アルミ
ニウム化合物と、通常用いられる(c)電子供与性化合
物とからなる触媒系の存在下、多段重合を行なうことに
よって製造する方法が好ましい。
【0012】次に、多段重合法によるプロピレン−エチ
レンブロック共重合体組成物の製造方法について説明す
る。この多段重合に用いられる触媒系において、前記
(a)固体成分は、(i)成分のマグネシウム,チタ
ン,ハロゲン原子及び電子供与体からなる固体触媒成分
と、必要に応じて用いられる(ii)成分の結晶性ポリオ
レフィンとから構成されている。該(i)成分の固体触
媒成分は、マグネシウム,チタン,ハロゲン原子及び電
子供与体を必須成分とするものであって、マグネシウム
化合物とチタン化合物と電子供与体とを接触させること
によって調製することができる。なおこの場合、ハロゲ
ン原子は、ハロゲン化物としてマグネシウム化合物及び
/又はチタン化合物などに含まれる。
【0013】該マグネシウム化合物としては、例えば、
マグネシウムジクロリドなどのマグネシウムジハライ
ド,酸化マグネシウム,水酸化マグネシウム,ハイドロ
タルサイト,マグネシウムのカルボン酸塩,ジエトキシ
マグネシウムなどのアルコキシマグネシウム,アリロキ
シマグネシウム,アルコキシマグネシウムハライド,ア
リロキシマグネシウムハライド,エチルブチルマグネシ
ウムなどのアルキルマグネシウム,アルキルマグネシウ
ムハライドあるいは有機マグネシウム化合物と電子供与
体,ハロシラン,アルコキシシラン,シラノール及びア
ルミニウム化合物等などの反応物などを挙げることがで
きるが、これらの中でマグネシウムハライド,アルコキ
シマグネシウム,アルキルマグネシウム,アルキルマグ
ネシウムハライドが好適である。またこれらのマグネシ
ウム化合物は一種だけで用いてもよく、二種以上を組み
合わせて用いてもよい。
【0014】また、マグネシウム化合物として、金属マ
グネシウムとハロゲンとアルコールとの反応生成物を用
いることもできる。この際用いられる金属マグネシウム
は特に制限はなく、任意の粒径の金属マグネシウム、例
えば、顆粒状,リボン状,粉末状などのものを用いるこ
とができる。また、金属マグネシウムの表面状態も特に
制限はないが、表面に酸化マグネシウムなどの被膜が生
成されていないものが好ましい。さらに、アルコールと
しては任意のものを用いることができるが、炭素数1〜
6の低級アルコールを用いることが好ましく、特に、エ
タノールは触媒性能の発現を著しく向上させる固体触媒
成分を与えるので好適である。アルコールの純度及び含
水量も限られないが、含水量の多いアルコールを用いる
と金属マグネシウム表面に水酸化マグネシウムが形成さ
れるので、含水量が1重量%以下、特に2000ppm
以下のアルコールを用いることが好ましく、水分は少な
ければ少ないほど有利である。
【0015】ハロゲン及び/又はハロゲン含有化合物の
種類に制限はなく、ハロゲン含有化合物としては、ハロ
ゲン原子をその分子中に含む化合物であればいずれのも
のでも使用できる。この場合、ハロゲン原子の種類につ
いては特に制限されないが、塩素,臭素又はヨウ素、特
にヨウ素が好適に使用される。ハロゲン含有化合物の中
ではハロゲン含有金属化合物が特に好ましい。これらの
状態,形状,粒度などは特に限定されず、任意のもので
よく、例えば、アルコール系溶媒(例えば、エタノー
ル)中の溶液の形で用いることができる。アルコールの
使用量は、金属マグネシウム1モルに対して2〜100
モル、好ましくは5〜50モルの範囲で選ばれる。アル
コール量が多すぎると、モルフォロジーの良好なマグネ
シウム化合物が得られにくい傾向がみられ、少ない場合
は、金属マグネシウムとの反応が円滑に行われなくなる
おそれがある。
【0016】ハロゲン及び/又はハロゲン含有化合物は
通常、金属マグネシウム1グラム原子に対して、ハロゲ
ン原子として0.0001グラム原子以上、好ましくは0.
0005グラム原子以上、さらに好ましくは0.001グ
ラム原子以上の割合で用いられる。0.0001グラム原
子未満では、得られたマグネシウム化合物を粉砕するこ
となく用いた場合、担持量,活性,立体規則性,生成ポ
リマーのモルフォロジーなどが低下し、粉砕処理が不可
欠なものとなり好ましくない。また、ハロゲン及び/又
はハロゲン含有化合物の使用量を適宜選択することによ
り、得られるマグネシウム化合物の粒径を任意にコント
ロールすることが可能である。
【0017】金属マグネシウムとアルコールとハロゲン
及び/又はハロゲン含有化合物との反応それ自体は、公
知の方法を用いて行うことができる。例えば、金属マグ
ネシウムとアルコールとハロゲン及び/又はハロゲン含
有化合物とを、還流下で、水素ガスの発生が認められな
くなるまで、通常約20〜30時間反応させて所望のマ
グネシウム化合物を得る方法である。具体的には、例え
ばハロゲンとしてヨウ素を用いる場合には、アルコール
中に金属マグネシウム及び固体状のヨウ素を投入したの
ち、加熱し還流する方法、アルコール中に金属マグネシ
ウム及びヨウ素のアルコール溶液を滴下投入後加熱し還
流する方法、金属マグネシウムを含むアルコール溶液を
加熱しつつヨウ素のアルコール溶液を滴下する方法など
が挙げられる。いずれの方法も、例えば窒素ガス,アル
ゴンガスなどの不活性ガス雰囲気下で、場合により不活
性有機溶媒(例えば、n−ヘキサンなどの飽和炭化水
素)を用いて行うことが好ましい。金属マグネシウム、
アルコール、ハロゲン及び/又はハロゲン含有化合物の
投入については、最初からそれぞれ全量を反応槽に投入
しておく必要はなく、分割して投入してもよい。特に好
ましい形態は、アルコールを最初から全量投入してお
き、金属マグネシウムを数回に分割して投入する方法で
ある。
【0018】このようにした場合、水素ガスの一時的な
大量発生を防ぐことができ、安全面から非常に望まし
い。また、反応槽も小型化することが可能となる。さら
には、水素ガスの一時的な大量発生により引き起こされ
るアルコールやハロゲン及び/又はハロゲン含有化合物
の飛沫同伴を防ぐことも可能となる。分割する回数は、
反応槽の規模を勘案して決めればよく、操作の煩雑さを
考えると通常5〜10回が好適である。また、反応自体
は、バッチ式,連続式のいずれでもよいことは言うまで
もない。さらには、変法として、最初から全量投入した
アルコール中に金属マグネシウムを先ず少量投入し、反
応により生成した生成物を別の槽に分離して除去したの
ち、再び金属マグネシウムを少量投入するという操作を
繰り返すということも可能である。こうして得たマグネ
シウム化合物を、次の固体触媒成分の調製に用いる場
合、乾燥させたものを用いてもよく、またろ別後ヘプタ
ンなどの不活性溶媒で洗浄したものを用いてもよい。い
ずれの場合においても、得られたマグネシウム化合物
は、粉砕あるいは粒度分布を揃えるための分級操作をす
ることなく次工程に用いることができる。
【0019】また、該チタン化合物としては、例えば、
テトラメトキシチタン,テトラエトキシチタン,テトラ
−n−プロポキシチタン,テトライソプロポキシチタ
ン,テトラ−n−ブトキシチタン,テトライソブトキシ
チタン,テトラシクロヘキシロキシチタン,テトラフェ
ノキシチタンなどのテトラアルコキシチタン、四塩化チ
タン,四臭化チタン,四ヨウ化チタンなどのテトラハロ
ゲン化チタン、メトキシチタニウムトリクロリド,エト
キシチタニウムトリクロリド,プロポキシチタニウムト
リクロリド,n−ブトキシチタニウムトリクロリド,エ
トキシチタニウムトリブロミドなどのハロゲン化アルコ
キシチタン、ジメトキシチタニウムジクロリド,ジエト
キシチタニウムジクロリド,ジプロポキシチタニウムジ
クロリド,ジ−n−ブトキシチタニウムジクロリド,ジ
エトキシチタニウムジブロミドなどのジハロゲン化ジア
ルコキシチタン、トリメトキシチタニウムクロリド,ト
リエトキシチタニウムクロリド,トリプロポキシチタニ
ウムクロリド,トリ−n−ブトキシチタニウムクロリド
などのモノハロゲン化トリアルコキシチタンなどが挙げ
られるが、これらの中で高ハロゲン含有チタン化合物、
特に四塩化チタンが好適である。またこれらのチタン化
合物は一種だけで用いてもよく、二種以上を組み合わせ
て用いてもよい。
【0020】そして、電子供与体としては、後で(c)
成分の電子供与性化合物として例示するものを用いるこ
とができる。該(i)固体触媒成分の調製は、公知の方
法(特開昭53−43094号公報,特開昭55−13
5102号公報,特開昭55−135103号公報,特
開昭56−18606号公報,特開昭56−16620
5号公報,特開昭57−63309号公報,特開昭57
−190004号公報,特開昭57−300407号公
報,特開昭58−47003号公報)で行うことができ
る。
【0021】このようにして調製された(i)固体触媒
成分の組成は通常、マグネシウム/チタン原子比が2〜
100、ハロゲン/チタン原子比が5〜100、電子供
与体/チタンモル比が0.1〜10の範囲にある。また、
(a)固体成分の調製において必要に応じて用いられる
(ii)成分の結晶性ポリオレフィンとしては、例えば、
ポリエチレン,ポリプロピレン,ポリブテン,ポリ4−
メチル−1−ペンテンなどの炭素数2〜10のα−オレ
フィンから得られる結晶性ポリオレフィンが挙げられ
る。この結晶性ポリオレフィンは、(1)前記(i)固
体触媒成分と有機アルミニウム化合物と必要に応じて用
いられる電子供与性化合物とを組み合わせたものの存在
下に、プロピレンを予備重合させる方法(予備重合
法)、(2)粒径の揃った結晶性ポリエチレンやポリプ
ロピレンなどの結晶性パウダーに、前記(i)固体触媒
成分と必要に応じて用いられる有機アルミニウム化合物
と電子供与性化合物(融点100℃以上)とを分散させ
る方法(分散法)、(3)上記(1)の方法と(2)の
方法とを組み合わせる方法などを用いることにより得る
ことができる。
【0022】前記(1)の予備重合法においては、アル
ミニウム/チタン原子比は通常0.1〜100、好ましく
は0.5〜5の範囲で選ばれ、また電子供与化合物/チタ
ンのモル比は0〜50、好ましくは0.1〜2の範囲で選
ばれる。(a)固体成分における、(i)固体触媒成分
と(ii)結晶性ポリオレフィンとの割合については、
(i)成分に対する(ii)成分の重量比が通常、0.03
〜200、好ましくは0.10〜50の範囲になるように
選ばれる。
【0023】次に、(b)成分として用いられ有機アル
ミニウム化合物としては、一般式(I) AlR1 p 3-p ・・・(I) 〔式中、R1 は炭素数3〜20のアルキル基又は炭素数
6〜20のアリール基、Xはハロゲン原子、pは1〜3
の数を示す。〕で表される化合物を挙げることができ
る。例えば、トリイソプロピルアルミニウム,トリイソ
ブチルアルミニウム,トリオクチルアルミニウムなどの
トリアルキルアルミニウム,ジエチルアルミニウムモノ
クロリド,ジイソプロピルアルミニウムモノクロリド,
ジイソブチルアルミニウムモノクロリド,ジオクチルア
ルミニウムモノクロリドなどのジアルキルアルミニウム
モノハライド,エチルアルミニウムセスキクロリドなど
のアルキルアルミニウムセスキハライドなどを好適に使
用することができる。これらのアルミニウム化合物は一
種だけで用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いて
もよい。
【0024】さらに、該触媒には、通常(c)成分とし
て電子供与性化合物が用いられる。この電子供与性化合
物は、酸素,窒素,リン,イオウ,ケイ素などを含有す
る化合物であり、基本的にはプロピレンの重合におい
て、規則性の向上性能を有するものが考えられる。この
ような電子供与性化合物としては、例えば、有機ケイ素
化合物,エステル類,チオエステル類,アミン類,ケト
ン類,ニトリル類,ホスフィン類,エーテル類,チオエ
ーテル類,酸無水物,酸ハライド類,酸アミド類,アル
デヒド類,有機酸類,アゾ化合物などを挙げることがで
きる。
【0025】例えば、ジフェニルジメトキシシラン,ジ
フェニルジエトキシシラン,シクロヘキシルメチルジメ
トキシシラン,ジシクロペンチルジメトキシシラン,ジ
イソプロピルジメトキシシラン,t−ブチル−n−プロ
ピルジメトキシシラン,ジベンジルジメトキシシラン,
テトラメトキシシラン,テトラエトキシシラン,テトラ
フェノキシシラン,メチルトリメトキシシラン,メチル
トリエトキシシラン,メチルトリフェノキシシラン,フ
ェニルトリメトキシシラン,フェニルトリエトキシシラ
ン,ベンジルトリメトキシシランなどの有機ケイ素化合
物、モノメチルフタレート,モノエチルフタレート,モ
ノプロピルフタレート,モノブチルフタレート,モノイ
ソブチルフタレート,モノアミルフタレート,モノイソ
アミルフタレート,モノメチルテレフタレート,モノエ
チルテレフタレート,モノプロピルテレフタレート,モ
ノブチルテレフタレート,モノイソブチルテレフタレー
ト,ジメチルフタレート,ジエチルフタレート,ジプロ
ピルフタレート,ジブチルフタレート,ジイソブチルフ
タレート,ジアミルフタレート,ジイソアミルフタレー
ト,メチルエチルフタレート,メチルイソブチルフタレ
ート,メチルプロピルフタレート,エチルブチルフタレ
ート,エチルイソブチルフタレート,エチルプロピルフ
タレート,プロピルイソブチルフタレート,ジメチルテ
レフタレート,ジエチルテレフタレート,ジプロピルテ
レフタレート,ジイソブチルテレフタレート,メチルエ
チルテレフタレート,メチルイソブチルテレフタレー
ト,メチルプロピルテレフタレート,エチルブチルテレ
フタレート,エチルイソブチルテレフタレート,エチル
プロピルテレフタレート,プロピルイソブチルテレフタ
レート,ジメチルイソフタレート,ジエチルイソフタレ
ート,ジプロピルイソフタレート,ジイソブチルイソフ
タレート,メチルエチルイソフタレート,メチルイソブ
チルイソフタレート,メチルプロピルイソフタレート,
エチルブチルイソフタレート,エチルイソブチルイソフ
タレート,エチルプロピルイソフタレート,プロピルイ
ソブチルイソフタレートなどの芳香族ジカルボン酸エス
テル、ギ酸メチル,ギ酸エチル,酢酸メチル,酢酸エチ
ル,酢酸ビニル,酢酸プロピル,酢酸オクチル,酢酸シ
クロヘキシル,プロピオン酸エチル,酪酸メチル,酪酸
エチル,吉草酸エチル,クロル酢酸メチル,ジクロル酢
酸エチル,メタクリル酸メチル,クロトン酸エチル,ビ
バリン酸エチル,マレイン酸ジメチル,シクロヘキサン
カルボン酸エチル,安息香酸メチル,安息香酸エチル,
安息香酸プロピル,安息香酸ブチル,安息香酸オクチ
ル,安息香酸シクロヘキシル,安息香酸フェニル,安息
香酸ベンジル,トルイル酸メチル,トルイル酸エチル,
トルイル酸アミル,エチル安息香酸エチル,アニス酸メ
チル,アニス酸エチル,エトキシ安息香酸エチル,p−
ブトキシ安息香酸エチル,o−クロル安息香酸エチル,
ナフトエ酸エチルなどのモノエステル、γ−ブチロラク
トン,δ−バレロラクトン,クマリン,フタリド,炭酸
エチレンなどのエステル類、安息香酸,p−オキシ安息
香酸などの有機酸類、無水コハク酸,無水安息香酸,無
水p−トルイル酸などの酸無水物、アセトン,メチルエ
チルケトン,メチルイソブチルケトン,アセトフェノ
ン,ベンゾフェノン,ベンゾキノンなどのケトン類、ア
セトアルデヒド,プロピオンアルデヒド,オクチルアル
デヒド,トルアルデヒド,ベンズアルデド,ナフチルア
ルデヒドなどのアルデヒド類、アセチルクロリド,アセ
チルブロミド,プロピオニルクロリド,ブチリルクロリ
ド,イソブチリルクロリド,2−メチルプロピオニルク
ロリド,バレリルクロリド,イソバレリルクロリド,ヘ
キサノイルクロリド,メチルヘキサノイルクロリド,2
−エチルヘキサノイルクロリド,オクタノイルクロリ
ド,デカノイルクロリド,ウンデカノイルクロリド,ヘ
キサデカノイルクロリド,オクタデカノイルクロリド,
ヘンジルカルボニルクロリド,シクロヘキサンカルボニ
ルクロリド,マロニルジクロリド,スクシニルジクロリ
ド,ペンタンジオレイルジクロリド,ヘキサンジオレイ
ルジクロリド,シクロヘキサンジカルボニルジクロリ
ド,ベンゾイルクロリド,ベンゾイルブロミド,メチル
ベンゾイルクロリド,フタロイルクロリド,イソフタロ
イルクロリド,テレフタロイルクロリド,ベンゼン−
1,2,4−トリカルボニルトリクロリドなどの酸ハロ
ゲン化物類、メチルエーテル,エチルエーテル,イソプ
ロピルエーテル,n−ブチルエーテル,イソプロピルメ
チルエーテル,イソプロピルエチルエーテル,t−ブチ
ルエチルエーテル,t−ブチル−n−プロピルエーテ
ル,t−ブチル−n−ブチルエーテル,t−アミルメチ
ルエーテル,t−アミルエチルエーテル,アミルエーテ
ル,テトラヒドロフラン,アニソール,ジフェニルエー
テル,エチレングリコールブチルエーテルなどのエーテ
ル類、酢酸アミド,安息香酸アミド,トルイル酸アミド
などの酸アミド類、トリブチルアミン,N、N’−ジメ
チルピペラジン,トリベンジルアミン,アニリン,ピリ
ジン,ピロリン,テトラメチルエチレンジアミンなどの
アミン類、アセトニトリル,ベンゾニトリル,トルニト
リルなどのニトリル類、2,2’−アゾビス(2−メチ
ルプロパン),2,2’−アゾビス(2−エチルプロパ
ン),2,2’−アゾビス(2−メチルペンタン)など
のアゾ結合に立体障害置換基が結合してなるアゾ化合物
などが挙げられる。
【0026】これらの中で有機ケイ素化合物、エステル
類,ケトン類,エーテル類,チオエーテル類,酸無水
物,酸ハライド類が好ましく、特に、ジフェニルジメト
キシシラン,シクロヘキシルジメトキシシラン,ジシク
ロペンチルジメトキシシラン,t−ブチル−n−プロピ
ルジメトキシシランなどの有機ケイ素化合物、ジ−n−
ブチルフタレート,ジイソブチルフタレートなどの芳香
族ジカルボン酸ジエステル、安息香酸,p−メトキシ安
息香酸,p−エトキシ安息香酸,トルイル酸などの芳香
族モノカルボン酸のアルキルエステルなどが好適であ
る。これらの電子供与性化合物は一種だけで用いてもよ
く、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0027】触媒系の各成分の使用量については、
(a)固体成分はチタン原子に換算して反応容積1リッ
トル当たり、通常0.0005〜1モルの範囲になるよう
な量が用いられる。また、(b)有機アルミニウム化合
物は、アルミニウム/チタン原子の比が、通常1〜30
00、好ましくは40〜800になるような量が用いら
れ、この量が前記範囲を逸脱すると触媒活性が不充分に
なるおそれがある。以上、製造方法については、チーグ
ラー触媒系の固体触媒を用いる場合について述べたが、
触媒としては近年注目されているメタロセン系の触媒を
用いることもできる。
【0028】本発明の自動車内装部材用プロピレン−エ
チレンブロック共重合体組成物は、前記した触媒系の存
在下、多段重合によって製造することができる。多段重
合における重合順序、及び重合段数は任意に選ぶことが
できる。例えば、最初の重合(第一段重合)は結晶性プ
ロピレン系重合体が得られるようにプロピレンの単独重
合又は共重合(2重量%以下のエチレンや他のオレフィ
ンを含有する)を行い、第二段以降でエチレンとプロピ
レンとのランダム共重合やエチレンとプロピレンと他の
α−オレフィンとのランダム共重合を行うことができ
る。ここで、他のα−オレフィンとしては、例えばブテ
ン−1,ペンテン−1,ヘキセン−1などの直鎖状α−
オレフィン、3−メチルブテン−1;4−メチルペンテ
ン−1などの分岐状α−オレフィンが挙げられ、これら
は単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いて
もよい。本発明のプロピレン−エチレンブロック共重合
体組成物を製造する場合、その重合条件としては、前記
したように、結晶部〔(ロ)成分〕の緩和時間τが0.0
1〜0.35秒、好ましくは0.02〜0.30秒、より好ま
しくは0.02〜0.25秒に、かつ分子量分布指数(PD
I)が1〜18、好ましくは2〜16、より好ましくは
2〜14となるように、また、非晶部〔(イ)成分〕の
極限粘度〔η〕が2.0〜10デシリットル/g、好まし
くは2.2〜9.0デシリットル/g、より好ましくは2.
4〜8デシリットル/gとなるように選択すればよい。
【0029】気相重合により重合を行う場合、プロピレ
ンの単独重合段階については、重合圧力は通常1〜20
0kg/cm2 G、好ましくは1〜100kg/cm2
G、重合温度は通常40〜100℃、好ましくは50〜
90℃の範囲で適宜選ばれる。また、エチレン−プロピ
レン共重合段階やエチレン−プロピレン−他のα−オレ
フィンやポリエン共重合段階については、重合圧力は通
常1〜150kg/cm2 G、好ましくは1〜100k
g/cm2 G、重合温度は通常30〜100℃、好まし
くは30〜80℃の範囲で適宜選ばれる。いずれの段階
においても、重合体の分子量調節は、公知の手段、例え
ば、重合器中の水素濃度を調節することにより行うこと
ができる。重合時間は5分〜10時間程度で適宜選ばれ
る。
【0030】重合に際しては、触媒系を構成する各成
分、すなわち、(a)〜(c)成分を所定の割合で混合
し、接触させたのち、ただちにモノマーを導入し、重合
を開始してもよいし、接触後0.2〜3時間程度熟成させ
たのち、モノマーを導入してもよい。さらに、この触媒
成分は不活性溶媒やオレフィンなどに懸濁して供給する
ことができる。特に、結晶性のポリプロピレンの重合段
階において、重合の均一性を確保し、得られる重合体の
均一性、すなわち分子量分布が広くならないような触
媒、重合条件を選択することが好ましい。重合後の後処
理は常法により行うことができる。すなわち、気相重合
法においては、重合後、重合器から導出されるポリマー
粉体に、その中に含まれるモノマーなどを除くために、
窒素気流などを通過させてもよい。また、所望に応じて
押出機によりペレット化してもよく、その際、触媒を完
全に失活させるために、少量の水、アルコールなどを添
加することもできる。また、バルク重合法においては、
重合後、重合器から導出されるポリマーから完全にモノ
マーを分離したのち、ペレット化することもできる。
【0031】本発明の自動車内装部材用プロピレン−エ
チレンブロツク共重合体組成物は、該共重合体組成物単
独、あるいは該共重合体組成物100重量部に対して無
機充填剤1〜100重量部を配合した組成物として、公
知の射出成形法(射出圧縮成形法、ガス注入射出成形法
を含む)で成形することにより、所望の自動車用内装部
材を得る。なお、無機充填剤は、その形状については特
に制限はなく、粒状,板状,棒状,繊維状,ウイスカー
状など、いずれの形状のものも使用することができる。
無機充填剤としては、例えばシリカ,ケイ藻土,バリ
ウムフェライト,酸化ペリリウム,軽石,軽石バルーン
などの酸化物,水酸化アルミニウム,水酸化マグネシウ
ム,塩基性炭酸マグネシウムなどの水酸化物,炭酸カル
シウム,硫酸マグネシウム、炭酸マグネシウム,ドロマ
イト,ドーソナイトなどの炭酸塩,硫酸カルシウム,硫
酸バリウム,硫酸アンモニウム,亜硫酸カルシウムなど
の硫酸塩又は亜硫酸塩、タルク,クレー,マイカ,アス
ベスト,ガラス繊維,ガラスバルーン,ガラスビーズ,
ケイ酸カルシウム,モンモリロナイト,ベントナイトな
どのケイ酸塩、カーボンブラック,グラファイト,炭素
繊維,炭素中空球などの炭素類や、硫化モリブデン,ボ
ロン繊維,ホウ酸亜鉛,メタホウ酸バリウム,ホウ酸カ
ルシウム,ホウ酸ナトリウム,マグネシウムオキシサル
フェイト繊維,各種金属繊維などを挙げることができ
る。
【0032】これらの無機充填剤は一種用いてもよく、
二種以上を組み合わせて用いてもよいが、これらの中
で、タルク、マイカ、炭酸カルシウム、硫酸マグネシウ
ムウイスカー、ガラス繊維が好ましく特にタルクが好ま
しい。このタルクの大きさとしては、得られる成形品の
剛性,耐衝撃性,耐傷付き白化性,ウェルド外観,光沢
ムラなどの物性の点から、平均粒径1〜8μmで、平均
アスペクト比が4以上のものが好適である。特に加工粉
砕法により得られたものが、物性,剛性などの点でとり
わけ好ましい。
【0033】該無機充填剤の配合量は、共重合体組成物
100重量部に対して、1〜100重量部の範囲であ
る。この配合量が1重量部未満では得られる成形品の剛
性が不充分であり、100重量部を超えると得られる成
形品のウエルド外観や光沢ムラなどの外観不良が生じる
とともに、耐衝撃性や耐傷付き白化性が低下する。自動
車用内装部材の外観,剛性,耐衝撃性,耐傷付き白化性
などの面から、好ましい無機充填剤の配合量は、樹脂成
分100重量部に対して、3〜60重量部の範囲であ
り、特に5〜40重量部の範囲が好適である。さらに、
該共重合体組成物には、本発明の目的を損なわない範囲
において、所望により他の該共重合体組成物以外の樹
脂、エラストマー、顔料,核剤,耐候剤,酸化防止剤,
帯電防止剤,難燃剤,分散剤などの公知の添加剤を配合
することができる。
【0034】この共重合体組成物に、他の樹脂成分や添
加剤を配合する方法については、特に制限はなく、例え
ば一軸押出機,二軸押出機機,バンバリーミキサー,ニ
ーダ,ロールなどを用いて溶融混練する方法を採用する
ことができる。なお、これらの配合に当たっては、共重
合体組成物の製造工程、例えば重合プロセスやペレット
化工程中で行うこともできる。
【0035】
【実施例】次に、本発明を実施例によりさらに詳細に説
明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定さ
れるものではない。 製造例1 (1)マグネシウム化合物の調製 内容積500リットルの撹拌機付き反応槽を窒素ガスで
充分に置換したのち、エタノール約97.2kg,ヨウ素
640g及び金属マグネシウム6.4kgを投入し、撹拌
しながら還流条件下で系内から水素ガスの発生がなくな
るまで反応させ、固体状反応生成物を得た。この固体状
反応生成物を含む反応液を減圧下で乾燥させることによ
り、マグネシウム化合物(固体生成物)を得た。 (2)固体触媒成分の調製 窒素ガスで充分に置換した内容積500リットルの攪拌
機付反応槽に、上記(1)で得られたマグネシウム化合
物(粉砕していないもの)30kg,精製ヘプタン15
0リットル,四塩化珪素4.5リットル及びフタル酸ジエ
チル4.3リットルを加えた。系内を90℃に保ち、撹拌
しながら四塩化チタン144リットルを投入して110
℃で2時間反応させたのち、固体成分を分離して80℃
の精製ヘプタンで洗浄した。さらに、四塩化チタン22
8リットルを加え、110℃で2時間反応させたのち、
精製ヘプタンで充分に洗浄し、固体触媒成分を得た。
【0036】(3)重合前処理 内容積500リットルの撹拌翼付き反応槽に、n−ヘプ
タン230リットルを投入し、さらに、前記(2)で得
られた固体触媒成分25kgを加え、次いで、この固体
触媒成分中のチタン(Ti)1モルに対し、トリエチル
アルミニウムを0.6モル及びシクロヘキシルメチルジメ
トキシシランを0.4モルの割合で加えたのち、プロピレ
ンをプロピレン分圧で0.3kg/cm2 Gになるまで導
入し、25℃で4時間反応させた。反応終了後、固体触
媒成分をn−ヘプタンで数回洗浄し、二酸化炭素を供給
し24時間撹拌した。 (4)プロピレン−エチレンブロック共重合体組成物
(PP−1)の製造 まず、前段として内容積200リットルの撹拌翼付き重
合槽(ホモ重合槽)に、上記(3)の処理済の固体触媒
成分をTi原子に換算して3ミリモル/hrで、トリエ
チルアルミニウムを400ミリモル/hrで、シクロヘ
キシルメチルジメトキシシランを100ミリモル/hr
でそれぞれ供給し、重合温度80℃、プロピレン圧力2
8kg/cm2 Gで反応させた。この際、所定の分子量
(メルトインデックス(MI)を指標とする)になるよ
うに水素ガスを供給した。次に、ホモ重合槽から連続的
にパウダーを抜き出し、類似のランダム共重合槽へ移送
した。このランダム共重合槽では後段として、重合温度
55℃においてプロピレン及びエチレンを供給し、圧力
15kg/cm2 Gでランダム共重合を実施した。この
時、所定のエチレン含量になるように、プロピレンとエ
チレンの供給比を調整した。ランダム共重合槽から連続
的に抜き出したパウダーを造粒してペレットを得た。こ
のペレットのMIは、15g/10分であった。なお、
前段重合でえられた、ホモ重合体のパウダーのMIは2
2g/10分であった。 (5)ポリマーの評価 上記(4)で得られたプロピレン−エチレンブロック共
重合体組成物(PP−1)について、本文に記載した方
法に従って、第1表に示す項目を測定し、その結果も第
1表に示した。
【0037】製造例2〜5 製造例1−(4)において、重合条件を一部変更した以
外は、製造例1−(4)に準じて実施し、プロピレン−
エチレンブロック共重合体組成物(PP−2〜5)を得
た。これらの共重合体組成物について、本文に記載した
方法に従って、第1表に示す項目を測定し、その結果も
第1表に示した。なお、それぞれの前段重合で得られた
ホモ重合体パウダーのMIは、それぞれ、20g/10
分、30g/10分、60g/10分、60g/10分
となるようにした。
【0038】参考例1〜6 市販されているプロピレン−エチレンブロック共重合体
組成物(PPX−1〜6)について、本文に記載した方
法に従って、第1表に示す項目を測定し、をの結果も第
1表に示した。 PPX−1:出光石油化学(株)製、商品名 出光ポリ
プロJ750H PPX−2:出光石油化学(株)製、商品名 出光ポリ
プロJ785H PPX−3:出光石油化学(株)製、商品名 出光ポリ
プロJ950H PPX−4:出光石油化学(株)製、商品名 出光ポリ
プロJ3050H PPX−5:市販品 PPX−6:市販品
【0039】
【表1】
【0040】
【表2】
【0041】実施例1及び比較例2 第2表に示す種類のプロピレン−エチレンブロック共重
合体組成物100重量部に、ダークグレーのドライカラ
ー0.8重量部を添加し、単軸押出機で混練して成形材料
を調製したのち、射出成形機により、樹脂温度220
℃,金型温度45℃,成形サイクル100秒の条件で長
さ1100mm,高さ600mm,厚み2.5mmの自動
車用ドアトリム〔表面シボ面〕を成形すると共に、外観
評価用成形品〔図1参照〕、およびテストピース〔75
×75×3mm〕を作成して、物性を下記の要領で評価
した。評価結果を第2表に示す。 <テストピースの評価> (1)曲げ弾性率(23℃) JIS K−7203に準拠して求めた。 (2)アイゾット衝撃強度(23℃) JIS K−7110に準拠して求めた。 <外観評価用成形品の評価> (3)成形品の光沢度(シボ面,平面) JIS K−7105に準拠して求めた。 (4)ウエルド外観(成形品平面部のブラックラインを
評価) 目視観察により、次の基準により評価した。 ◎:ウエルド部が識別できない。 ○:ウエルド部がほとんど識別できない。 △:ウエルド部が若干識別できる。 ×:ウエルド部がかなり目立つ。 <ドアトリムの評価> (5)シボ面光沢度 JIS K−7105に準拠して求め、3箇所の平均値
で表した。 (6)ウエルド外観 目視により観察し、ウエルドの目立ちやすい発生個所で
も、ほとんど目立たない場合を合格、かなり目立つ場合
を不合格とした。 (7)フローマーク 目視観察により、フローマークが識別できない場合を合
格とした。
【0042】実施例2〜5及び比較例2〜6 第2表に示す種類のプロピレン−エチレンブロック共重
合体組成物100重量部に、ダークグレーのドライカラ
ー0.8重量部を添加し、単軸押出機で混練して成形材料
を調製したのち、実施例1と同様にして外観評価用成形
品(図1)を作成し、成形品の光沢度及びウエルド外観
を評価した。結果を第2表に示す。 実施例6及び比較例7 第2表に示す種類のプロピレン−エチレンブロック共重
合体組成物80重量%とタルク〔平均粒子径:3.5μm
(レーザー法)、平均アスペクト比:5〕20重量%と
の混合物100重量部に、ダークグレーのドライカラー
0.8重量部を添加し、単軸押出機で混練して成形材料を
調製したのち、実施例1と同様にして外観評価用成形品
(図1)を作成し、成形品の光沢度及びウエルド外観を
評価した。結果を第2表に示す。
【0043】
【表3】
【0044】
【表4】
【0045】(注)実施例6及び比較例7は、共重合体
組成物80重量%とタルク20重量%との混合物を使用
し、その他はタルク無添加の共重合体組成物を使用し
た。
【0046】
【発明の効果】本発明の自動車内装用プロピレン−エチ
レンブロック共重合体組成物は、外観性能、特にウエル
ド外観が良好で、かつ低光沢性を有し、無塗装化が可能
な自動車内装部材、特にトリム,インストルメントパネ
ルなどのシボ付き自動車内装部材の成形材料として好適
に用いられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例及び比較例における外観評価用成形品
の概要図である。なお、成形品の表面はシボ面であり、
裏面は平面である。
【符合の説明】
1 ウエルドライン 2 光沢度測定点 2’光沢度測定点 A ゲート
フロントページの続き (72)発明者 飯田 信 千葉県市原市姉崎海岸1番地1 出光石油 化学株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1)o−ジクロロベンゼンを用いた昇
    温分別法において、(イ)30℃のo−ジクロロベンゼ
    ン可溶分、及び(ロ)30℃のo−ジクロロベンゼン不
    溶分に分別することができ、かつ上記(イ)成分の極限
    粘度〔η〕(135℃、デカリン中)が2.0〜10デシ
    リットル/gであること、(ロ)成分が、溶融粘弾性測
    定から得られる角周波数ωが100 /secでの緩和時
    間τが0.01〜0.35秒であり、溶融粘弾性測定から得
    られる貯蔵弾性率(G' )が2×102 Paとなるよう
    な角周波数をω1 、2×104 Paとなるような角周波
    数をω2 としたとき、ω2 /10ω1 で表される分子量
    分布指数(PDI)が1〜18であること、及び(ロ)
    成分のアイソタクチックペンタッド分率が91%以上で
    あること、並びに(2)エチレン単位含有量が3〜24
    重量%であることを特徴とする自動車内装部材用プロピ
    レン−エチレンブロック共重合体樹脂組成物。
  2. 【請求項2】o−ジクロロベンゼンを用いた昇温分別法
    において、(イ)成分が3〜40重量%、及び(ロ)成
    分が97〜60重量%である請求項1記載の自動車内装
    部材用プロピレン−エチレンブロック共重合体組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のプロピレン−エチ
    レンブロック共重合体組成物100重量部に対し、無機
    充填剤1〜100重量部を含有させてなる自動車内装部
    材用プロピレン−エチレンブロック共重合体組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1,2又は3記載のプロピレ−エ
    チレンブロック共重合体組成物を射出成形してなる自動
    車用内装部材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH111584A (ja) * 1997-04-16 1999-01-06 Idemitsu Petrochem Co Ltd プロピレン系重合体組成物及びそれからなるフィルム
JP2009275103A (ja) * 2008-05-14 2009-11-26 Japan Polypropylene Corp プロピレン−エチレン共重合体

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