JPH0968672A - 頭部装着型表示装置及びその駆動方法 - Google Patents

頭部装着型表示装置及びその駆動方法

Info

Publication number
JPH0968672A
JPH0968672A JP7224325A JP22432595A JPH0968672A JP H0968672 A JPH0968672 A JP H0968672A JP 7224325 A JP7224325 A JP 7224325A JP 22432595 A JP22432595 A JP 22432595A JP H0968672 A JPH0968672 A JP H0968672A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
head
display device
mounted display
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7224325A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3752707B2 (ja
Inventor
Takeshi Kohata
武志 降幡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP22432595A priority Critical patent/JP3752707B2/ja
Publication of JPH0968672A publication Critical patent/JPH0968672A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3752707B2 publication Critical patent/JP3752707B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像表示素子に液晶パネルを使用して、消費
電力を抑え、小型・軽量で可搬性に富み、通常のテレビ
画面のみでなく、パソコン画面も表示可能な頭部装着型
表示装置を実現する。 【解決手段】 パソコン1またはビデオ2等の画像情報
入力源3から画像データを入力し、コントロールユニッ
ト5と電源電圧供給回路4から成るインターフェース部
6で画像データ及び電源電圧の前処理を行い、接続手段
7で装置本体内へ送信し、VIDEO回路8で画像表示
素子9に画像データを表示するための処理を行う表示ユ
ニット10により構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像表示素子で形
成した画像を虚像拡大して視認する頭部装着型表示装置
とその駆動方法に関し、パーソナルコンピューター等の
データディスプレイや、ビデオ・レーザーディスク等の
ビデオディスプレイ用のモニターとして、良好な表示を
提供するための構成とその駆動方法、および表示画面の
調整方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、映像及びデータディスプレイの携
帯性を高めるという要請に応えるため、頭部装着型表示
装置が提案されている。代表的な例として、OPTIC
S&PHOTONICS NEWS 1992年8月号
に記載の弱視者向けヘッドアップディスプレイなどが知
られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の頭部装着型表示
装置は、通常のテレビ信号しか表示できず、パソコンや
小型情報機器端末等との接続ができず、携帯用ディスプ
レイ・マルチメディア情報機器として、使用者のニーズ
に合った最適な装置ではなかった。また、画像表示素子
としてCRTを使用しているため装置本体が重くなり、
消費電力も多く、携帯性・可搬性にも欠けている。さら
に、上記のような、弱視者向けに画面を拡大表示して使
用する装置の場合、プロジェクター等の拡大表示装置、
もしくは大型CRTを利用したテレビと変わらないだけ
の、十分な表示品質を確保しなければ、弱視者がより一
層眼を酷使することになり、疲労感・嫌悪感を与えるこ
とになる。
【0004】本発明は、上記課題を解決するためのもの
であり、その目的とするところは、第一に携帯性・可搬
性に富んだ小型・軽量、しかも低パワーな駆動方法とそ
の構成を提案し、第二に大型パネルと同等な表示品質を
確保しながら、作業性・操作性・視認性を向上させるこ
とで疲労を極小化できるような頭部装着型表示装置とそ
の駆動方法を実現することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の頭部装着型表示装置は、画像表示素子と該
画像表示素子によって形成した画像を、虚像拡大する拡
大光学手段からなる虚像形成光学系を装置本体に持ち、
装置本体を頭部に装着して拡大画像を使用者が左右いず
れか片方の眼、もしくは両眼で視認する頭部装着型表示
装置において、第一の構成要素として、パーソナルコン
ピューター等のCPUを持つインテリジェント装置また
はビデオ等の映像再生装置から成る画像情報入力源を有
し、第二の構成要素として、入力した画像情報を装置本
体に小信号で送るための画像データ処理部、バックライ
トパルス制御回路から成るコントロールユニットと、電
源電圧供給回路とで構成されるインターフェース部を有
し、第三の構成要素として、コントロールユニットから
装置本体まで画像データを送信するための接続手段を有
し、第四の構成要素として装置本体内に、画像表示素子
および画像表示素子に画像情報を表示するためのVID
EO回路から成る表示ユニットにより構成されることを
特徴とする。
【0006】上記構成によれば、装置本体内を虚像形成
光学系とVIDEO回路のみで構成可能であり、装置本
体を小型で軽量にできるため、装着した時に装置本体の
重量による首や肩あるいは頭部の疲労が低減でき、使用
者は重さを気にする事なく作業できるため作業性にも優
れる。さらに、回路構成およびその分け方が、信号処理
レベルが小信号である回路はインターフェース部に、大
信号である回路はVIDEO回路にまとめる事で、パワ
ーロスが少なく、システムの構成要素全てが小型化で
き、携帯性・可搬性にも優れる。また、情報源としてパ
ソコンやビデオなど、利用可能な範囲が広く、使用目的
に応じたディスプレイを提供する事ができる。
【0007】さらに、パソコン付属のフラットパネルデ
ィスプレイ(FPD)を取り外し、コントロールユニッ
ト内にFPD接続用のコネクタと接続が可能なコネクタ
を有し、該コネクタから画像情報であるデジタル信号及
び電源電圧を取り込む事ができ、かつ接続手段により装
置本体と接続可能な構成であることを特徴とする。
【0008】上記構成によれば、パソコン付属のFPD
を取り外した分だけ軽量化でき、携帯性に優れたシステ
ムになる。画像情報がパソコンの基本クロックに同期さ
せることができるため、外部同期をかける必要が無く、
パワーを抑えることもできる。
【0009】または、パソコンの外部CRT接続用コネ
クタよりアナログ信号及び同期信号を取り込め事で、使
用者は接続手段により接続された装置本体と、FPDを
同時に使用することが可能な構成であることを特徴とす
る。
【0010】上記構成によれば、パソコンの外部CRT
用コネクタからデータを取り込めるため汎用性に優れ、
かつFPDと装置本体を同時に使用することができるた
め利便性が高く、複数人での同時モニターが可能であ
る。
【0011】または、画像情報がアナログ信号の場合
は、一旦デジタル信号に変換し、デジタル信号の場合は
ビット数を補正後、クランプ、γ補正、極性反転までの
データ処理を全てデジタル信号により行い、D/Aコン
バータでアナログ信号に変換してバッファアンプから出
力する画像データ処理部と、同期信号をバッファ処理す
る回路と、基本クロック作成回路とで構成することを特
徴とする。
【0012】上記構成によれば、入力信号がデジタル信
号かアナログ信号かを問わず、さらにデジタル信号の入
力ビット数によらず、あらゆる入力信号に対応できるた
め汎用性に優れる。また、極性反転を小信号レベルで処
理できるため、パワーを抑えることができ、他のクラン
プ・ガンマ補正も合わせてデジタル処理しているため、
bit単位の制御ができる。
【0013】また、電源電圧供給回路は、パソコンのF
PD用コネクタから電源電圧を供給可能な内部電源回路
と、ACアダプタ及び電池またはバッテリー等の外部電
源回路から構成され、画像情報入力源の各接続コネクタ
に設けられたセンサーで入力源を判断する手段と、使用
者自身が外部電源に強制的に切り換える事のできる手段
とを合わせ持ち、内部電源回路と外部電源回路のうち何
れか1つに切り換える事のできる手段を有することを特
徴とする。
【0014】上記構成によれば、入力源の形態により内
部電源回路が選択されれば、外部電源の携帯が不要にな
り、携帯用ディスプレイとして使用する際、より一層可
搬性に優れる。さらに、外部電源回路の内、特にACア
ダプタを選択して使用すれば、パソコンのバッテリーや
外部電源回路の電池等を使わずに済み、かつ外部電源と
内部電源とを併用することで、システムの長時間稼働も
可能になる。
【0015】さらに、選択された供給電圧をコントロー
ルユニット、表示ユニット、及び画像情報入力源でそれ
ぞれ必要な電圧に変換するための電圧変換回路と、選択
された画像情報源から入力する画像データを処理するの
に必要な回路だけに、前記変換電圧を供給する事のでき
る選択手段を有することを特徴とする。
【0016】上記構成によれば、電圧変換回路を有する
ため、外部からは基準となる簡単な電源電圧のみを供給
すれば良く、構成が簡単でしかも小型化できるため、外
部電源回路を有するにもかかわらず携帯性・可搬性に優
れる。また、選択された回路しか電源電圧を供給しない
ため、無駄なパワーを消費しないで済む。
【0017】また、バックライトパルス制御回路におい
て、画像表示素子を照射するバックライトの制御パルス
(BLDOUT)を、画像情報入力源から出力された水
平同期信号を使って作成する手段を有するようことを特
徴とする。
【0018】上記構成によれば、あらゆる入力信号形態
から簡単にBLDOUTを作ることができるため、汎用
性に優れる。
【0019】さらに、コントロールユニットに周辺輝度
測定用の電光セルを配置し、該測定結果を虚像画面上に
表示できる処理回路を備え、使用者が周辺輝度に応じて
バックライト輝度を調光することができる。その調光方
法は、BLDOUTのパルス幅を変調する方法と、前記
BLDOUTに対して1/nの周期に間引いたBLDO
UTを使ってパルス幅変調する方法とを併用する、調光
手段を有することを特徴とする。
【0020】上記構成によれば、使用者は周辺輝度に応
じて、任意にバックライト輝度を調整することが、装置
本体を装着したまま可能である。また、BLDOUTの
間引き処理を併用することで、広い範囲の調整が可能と
なる。
【0021】さらに、電源投入時から一定時間はBLD
OUTのパルス幅を、バックライトが安定に放電するた
めに必要なパルス幅に設定しておき、一定時間経過後に
は任意に可変できるようなイニシャルリセット機能を有
することを特徴とする。
【0022】上記構成によれば、電源投入時におけるバ
ックライト管の管温度が低いことによる、不安定放電を
防ぐことができ、信頼性に富んでいる。
【0023】さらに、BLDOUTの位相を画像データ
の帰線期間内で、自由に調整することができる位相調整
手段を有することを特徴とする。
【0024】上記構成によれば、水平同期信号に同期し
たBLDOUTの場合、パルス幅を広げていくと、画像
情報の帰線期間から表示期間にBLDOUTがオーバー
し、その部分に発生しているノイズが画面に表示されて
しまうため、視認性の悪い映像になってしまう。そこ
で、BLDOUTの位相が帰線期間内に十分収まるよう
調整し、ノイズが虚像画面に表示する事を防ぎ、視認性
の良い画面を提供できる。
【0025】また、接続手段においては、画像情報であ
るアナログ信号はシールド線で、同期信号・BLDOU
T・電源電圧等はツイストペアケーブルで送信し、これ
らのケーブルを一つに統合した一重編組シールドケーブ
ルによりコントロールユニットから装置本体内のVID
EO回路まで送信することを特徴とする。
【0026】上記構成によれば、画像情報の送信を長い
距離行っても、信号劣化を最小に抑えることができ、デ
ジタル信号や電源電圧等から回り込むノイズも防げる。
また、一重編組シールド構造により、ケーブル外径も細
くすることもできるため、装置本体を装着した時の接続
手段による牽引感も低減できる。
【0027】さらに、その接続状態は、コントロールユ
ニット側がコネクタ接続による脱着可能な構造であり、
VIDEO回路側は装置本体の略中央に配置された保持
接合部に近接した位置に、直接実装した固定接続構造で
あることを特徴とする。
【0028】上記構成によれば、片側が取り外しできる
ため、持ち運びにも便利である。また、装置本体側は固
定されているため、作業中に誤って抜けたり、接触不良
になる心配がないため信頼性に優れ、しかも装置本体の
中央で保持接合部に近接した位置に接続されるため、接
続手段の重み等によって装置本体が傾かず、バランスが
良い。
【0029】さらに、接続手段のコントロールユニット
側の出力コネクタ位置と、VIDEO回路との実装位置
が、使用者がキーボード等のデータ入力手段と相対した
とき、同一方向にあることを特徴とする。
【0030】上記構成によれば、接続手段がキーボード
等を横切ることで、作業の邪魔になったり、誤って引っ
かかり接続手段が抜けてしまう事を防ぐことができ、か
つ接続手段の長さも短めに設計できる。
【0031】また、コントロールユニットから送信され
た画像情報の処理として、画像表示素子である液晶パネ
ルを駆動するための極性反転信号を作成する回路と、ア
ナログSW、ソースフォロワ、定電流回路から構成され
るアナログS/H回路の、2度にわたって周波数変換を
行う事を特徴とする。
【0032】上記構成によれば、高速駆動している画像
情報を、信号劣化・解像度ダウンさせることなく表示で
きるため、視認性の良い虚像画面を提供することで、疲
労を抑えることが可能になる。また、最終段で周波数変
換しているため、部品点数を減らす事ができ、パワーも
抑える事ができる。
【0033】さらに、VIDEO回路基板は、両面実装
の平型基板で構成され、上面に大型部品を下面に小型部
品をそれぞれ配置し、特に下面には液晶パネル接続用コ
ネクタ、バックライト接続用コネクタを有することを特
徴とする。
【0034】上記構成によれば、回路・基板における放
熱効果が十分あり、信頼性に富む。さらに、画像表示素
子用の2つのコネクタを下面に配置したことで、単眼式
頭部装着型表示装置での視認眼切り換えにおける虚像形
成光学系の移動が可能となり、汎用性・共用性に優れ
る。
【0035】また、使用者の左右どちらか片方の眼前に
虚像形成光学系を正確に配置後、予めコントロールユニ
ット内のメモリーもしくは外部ソフトに記憶されてい
て、しかも拡大虚像画面上に表示可能な調節手順に沿っ
て、視度調整、画面位置、画面のポジ・ネガ表示、バッ
クライト輝度の順に表示画面の調整を行うことを特徴と
する。
【0036】上記構成によれば、装置本体を装着したま
ま、容易にかつ正確に表示画面の調整を行えるため、作
業性に富んだ視認性の良い画面を提供できる。
【0037】また、上記画面位置調整は、初期設定の画
面に対して水平・垂直の各方向を画像圧縮し、初期画面
より若干縮小した画面を作成し、画像表示素子の水平・
垂直各方向のスタート位置を、縮小したデータ分だけ変
える事によって画面位置を1ドット単位で調整可能な手
段を有することを特徴とする。
【0038】上記構成によれば、使用者自信が最も視認
しやすい場所に1ドット単位で虚像画面を配置すれば、
視認眼にとって無理のない状態で視認できるため、疲労
を最小限に抑えることができる。また、作業中に画面位
置がずれても、装置本体を動かすことなく虚像画面を最
適な位置に調整できる。
【0039】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面を参照にして詳述する。
【0040】(第一の形態)図1〜図4は、本発明の第
一の形態における頭部装着型表示装置の構成及び使用形
態を表し、図1が全体のシステム構成図、図2が使用形
態、図3が虚像形成光学系の縦断面図、図4がコントロ
ールユニットの回路構成を示す。
【0041】図1における、本発明の頭部装着型表示装
置は、パソコン及びマイコン等のCPUを持つインテリ
ジェント装置1、またはビデオ・レーザーディスク等の
映像再生装置2などから成る画像情報入力源3から画像
情報を供給し、パワーマネージメント機能を持つ電源電
圧供給回路4から全電源電圧を供給する。画像情報入力
源3から取り込んだ画像情報は、コントロールユニット
5で、装置本体に小信号で送信するための画像データ処
理部と、バックライトパルス制御回路でバックライトパ
ルスの作成を行う。さらに、その画像情報をコントロー
ルユニット5から装置本体50まで接続手段7によって
送信し、画像表示素子9に画像情報を表示するための処
理をVIDEO回路8で行うものである。
【0042】つまり、第一の構成要素である画像情報入
力源3と、装置本体50に必要なデータを送信するため
の前処理を行う第二の構成要素であるインターフェース
部6については、使用者51自信が装着・携帯しない外
部装置であり、第三の構成要素の接続手段7からVID
EO回路8を通して、画像表示素子9に画像情報を表示
するための表示ユニット10から成る第四の構成要素
を、使用者51が装着して作業する構成になっている。
【0043】図2の使用形態において、画像情報入力源
3としてパソコン1を使用し、該パソコン付属のフラッ
トパネルディスプレイ(FPD)を取り外し、そのFP
D接続用コネクタ18と接続可能なコネクタを、コント
ロールユニット5内に有し、そこからを直接画像情報と
電源電圧を取り出す。その後、インターフェース部6で
前処理され、コネクタ11から接続手段7を通って装置
本体50へ送信される。
【0044】装置本体50は、使用者51の眼の左右い
ずれか片方の眼前に虚像形成光学系52を有する。該虚
像形成光学系52は、装置本体50に空転保持され使用
者51の略眼幅方向に延伸し、ネジ形状を有する軸89
に螺着嵌合して装置本体50に保持され、該軸89は両
端にノブ53を有する。該ノブ53の一方を回転させる
と、軸89が装置本体50に対して空転するため、虚像
形成光学系52は使用者51の略眼幅方向に移動自在で
ある。また、装置本体50は、ヒンジ部54を介して装
着手段55と結合しており、ヒンジ部54を調整するこ
とで、使用者51の眼前に俯角を付けて保持できる。
【0045】また、使用者51から見て虚像形成光学系
52の外側に、使用者51の両眼の視野を部分的に覆う
大きさの部分透過型遮光板58を有する。この部分透過
型遮光板58は、単眼式頭部装着型表示装置において、
反視認眼から入る情報での虚像情報のコントラスト低下
を防止する役目がある。
【0046】さらに、、周辺輝度を測定するためには位
置された電光セル17と、虚像画面のポジ・ネガ表示を
切り換えるためのSW19をインターフェース部6に有
する。 図3において、虚像形成光学系52は、液晶パ
ネル85とその後方から液晶パネル85を照射するため
のバックライト86からなる画像表示素子9と、反射ミ
ラー91、拡大光学手段であるレンズ56から構成され
る。また、画像表示素子9は、視度調整つまみ57を図
2における矢印A方向に回転すると、歯車88の回転軸
が視度調整つまみ57の支点と一致しており、歯車88
が回転して歯車嵌合する枠体87、すなわち画像表示素
子9が光軸方向に移動し、レンズ56との相対距離、つ
まり拡大虚像90のサイズを変える事で視度調整が可能
となる。
【0047】さらに、画像表示素子9は、液晶パネル8
5のFPCケーブル94と、バックライト用ケーブル9
5によって、装置本体50のVIDEO回路基板92の
下面に配置された、液晶パネル用コネクタ93とバック
ライト用コネクタ96で電気的に接続されている。
【0048】次に、コントロールユニット5の回路構成
を、図4により説明する。
【0049】画像情報であるデジタル信号を、小信号レ
ベルのまま入力バッファ20によってデータを整え、該
画像情報をDOTCLK201によってラッチ処理21
した後、D/Aコンバータ22によって前記DOTCL
K201に同期したアナログ信号に変換し、クランプ2
3及びγ補正24処理を施して、長い距離を送信できる
ように最後に出力バッファ25で処理してから出力す
る。このようにアナログ信号で送信する理由は、ケーブ
ル数を減らす事、小信号で送ることで低パワー化が可能
である事などである。
【0050】さらに、H・VSYNC、DOTCLK等
の同期信号については、同期信号バッファ26処理のみ
行い、HSYNC202については、バックライト制御
回路27に送信されてバックライト制御パルス203
(BLDOUT)を作る。
【0051】本実施例では、装置本体を、虚像形成光学
系と表示ユニットのみで構成できるため、小型で軽量な
装置を実現でき、装置本体の重量による疲労を低減で
き、かつ使用者は重さを気にする事なく作業できるため
作業性にも優れる。さらに、回路構成およびその分け方
により、信号処理レベルが小信号である回路はインター
フェース部に、大信号である回路はVIDEO回路にま
とめる事によって、パワーロスの少ない装置が実現で
き、システムの構成要素全てが小型化できるため、携帯
性・可搬性にも優れる。また、情報入力源としてパソコ
ンやビデオなど利用可能な範囲も広く、使用目的に応じ
たディスプレイを提供することが可能となる。
【0052】さらに、パソコン付属のFPDを取り外し
た分だけ軽量化でき、携帯性に優れたシステムとなる。
また、画像情報がパソコン内部のDOTCLKと同期さ
せる事ができるため、外部同期をかける必要が無く、そ
の分のパワーを抑えることができる。加えて、アナログ
信号による出力で、小信号レベルの信号送信ができるの
でパワーが抑えら、信号線の数も少なくて済み、装置本
体を装着したときの接続手段による牽引感が低減できる
ため、使用者は不快感・疲労を感じる事なく作業が行え
る。
【0053】(第二の形態)図5〜図6は、本発明の第
二の形態における頭部装着型表示装置の構成および使用
形態を表し、図5がその使用形態、図6がコントロール
ユニットの回路構成図を示す。なお、第一の形態と同様
の部分については、同一符号を付して説明を省略する。
【0054】図5において、第一の形態と同様に、画像
情報入力源3としてパソコン1を使用するが、FPD1
4はそのまま接続の状態で、パソコンの外部CRT接続
用コネクタ12から画像情報を中継ケーブル13で引き
出し、インターフェース部6に入力して処理する。該イ
ンターフェース部6には、外部電源用のACコード15
が電源電圧供給回路4に接続されており、そこで本装置
を駆動するための電源電圧、及びパソコン1を駆動させ
るための電源電圧をそれぞれ作成し、前者は接続手段7
によって、後者はコード16によってそれぞれ供給され
る。また、周辺輝度を測定するためには位置された電光
セル17と、虚像画面のポジ・ネガ表示を切り換えるた
めのSW19をインターフェース部6に有する。
【0055】図6において、前記外部CRT接続用コネ
クタ12から出力される画像信号は、アナログRGB信
号とH・VSYNCの同期信号のみである。まず、アナ
ログRGB信号は、第一の形態の中でD/Aコンバータ
22によってアナログ変換された信号と同じであるか
ら、バッファ処理20後、クランプ23、γ補正24、
出力バッファ処理25を行えばよい。また、同期信号及
びバックライトパルスについては第一の形態と全く同様
な処理を行う。
【0056】本実施例では、パソコンの外部CRT用コ
ネクタからデータを取り込めるため汎用性に優れ、アナ
ログ入力された画像情報を、より簡単な回路構成にする
事で素子数を減らせ、小信号レベルのまま処理できるた
め、パワー抑えることができる。さらに、第一の形態と
違って、パソコン付属のFPDを有しているため、使用
者は両者を同時にかつ任意に選択して使用できるため、
利便性・汎用性が良い。また、複数人での同時使用・視
認も可能となり、共用性にも優れる。
【0057】(第三の形態)図7は、本発明の第三の形
態における頭部装着型表示装置のコントロールユニット
の回路構成を表す。上述の実施形態と同様に、同様の部
分については同一符号を付して説明を省略する。
【0058】図7において、画像情報は、画像情報入力
源3によらず、デジタルnbitの信号が入力した場
合、(a)のルートを通って、バッファ処理20後、基
本クロック作成回路49から出力さらた基本クロック2
25によって、ビット補正手段28で入力bit数nの
デジタル信号を、全て8bitに補正・統一する。該8
bitのデジタル信号のままラッチ21、クランプ2
3、ガンマ補正24、極性反転29処理を行い、D/A
コンバータ22で前記基本クロック225に同期したア
ナログ信号に変換し、バッファ処理25を最後に行って
から出力する。アナログ信号の場合には、(b)のルー
トを通って、A/Dコンバータ30でデジタル8bit
に変換後、上述のデジタル信号の場合と同じ経路で処理
される。
【0059】本実施例では、画像情報入力源をパソコン
に限定することなく、あらゆるデジタル信号・アナログ
信号に一様に対応できるため、汎用性に優れている。
【0060】さらに、第一、二の形態と違い、VIDE
O回路で行っていた極性反転処理をコントロールユニッ
トで行うことで、大信号レベル処理の負担を減らしパワ
ーを抑えることができ、デジタルによってクランプ、γ
補正、極性反転の処理を行うことでbit単位で制御が
可能になる事などに優れる。
【0061】(第四の形態)図8は、本発明の第四の形
態における頭部装着型表示装置のコントロールユニット
の回路構成を表す。尚、上述の実施形態と同様に、同様
の部分については同一符号を付して説明を省略する。
【0062】映像再生装置2を画像情報入力源3に使用
する場合、コントロールユニット5に入力する信号は、
コンポジットビデオ信号である。NTSCやPAL等の
テレビ信号を、前述のパソコン1と同様に表示するため
には、インターレース方式からノンインターレース方式
に倍速変換する必要がある。そこでまず、前記コンポジ
ットビデオ信号を、YC分離手段120で輝度信号
(Y)とカラー信号(C)に分け、該輝度・カラー信号
を使ってデコーダ121でアナログRGB信号と同期分
離処理を行う。アナログ信号については、ゲイン調整1
22で処理後、前記実施形態と同様にクランプ23、γ
補正24を行い、コントロール手段124から出力され
る倍速変換用クロック226を使って、A/Dコンバー
タ30、ラッチ21、D/Aコンバータ22から成る倍
速変換部123によりデジタル的に倍速変換し、バッフ
ァ25処理を行い出力する。
【0063】また、同期分離したコンポジットSYNC
204から、H・VSYNCを作成し、同期信号バッフ
ァ26で処理後出力される。さらに、HSYNC202
からバックライトパルス制御回路27でBLDOUT2
03を作成する。
【0064】本実施例によれば、映像再生装置であるビ
デオデッキやレーザーディスク等からの情報を表示する
ことができ、しかも通常のNTSCの倍の走査速度で表
示するため、高品位な画面が得られ、使用者は良好な画
面で作業ができ、疲労低減効果がある。さらに、倍速変
換部のみデジタル処理することで、部品点数が少なく、
パワーを抑えることができるため、回路を小型化するこ
とも可能である。
【0065】(第五の形態)図9は、本発明の第五の形
態における頭部装着型表示装置の電源電圧供給回路の構
成を表し、やはり、上述の実施形態と同様に、同様の部
分については同一符号を付して説明を省略する。
【0066】図9において、電源電圧供給回路5は、画
像情報入力源3をそれぞれ専用のコネクタ31〜33と
接続すると、そのコネクタ部分に配置されたセンサー3
4〜36のいずれか1つが感知し、その結果を画像情報
入力源判定手段37に送り入力源を識別する。通常は、
各入力源に対応した電源電圧回路が選択されるが、使用
環境によってわざわざ外部電源43を使う必要がないと
きには、外部から強制的に切り換えることが出来る。そ
の場合、外部電源43は、ACアダプタ41と電池また
はバッテリー42で構成されていて、強制切換信号20
5が入力すると外部電源回路43が選択され、強制切換
信号206が入力すると、外部電源回路の内、特に電池
&バッテリ42が優先される。
【0067】そこで、強制切換信号205または206
が入力されているかどうか外部電源回路選択手段38で
判定し、前記入力源判定の結果と比較して判断する。仮
に、強制切換信号205も206も入力していなくて、
パソコンのFPD接続用コネクタ31が画像情報入力源
3である場合、電源供給回路選択手段39でパソコン内
から電源電圧を供給する回路40が選択され、パソコン
の外部CRTコネクタ32やビデオ信号用コネクタ33
から入力されれば、電池&バッテリー42が選択され
る。 前述のように、電源供給回路選択手段39で選択
された供給電圧207は、電圧変換回路46の画像表示
用回路45で、画像表示素子9に画像情報を表示するた
めに必要な回路の電源電圧208に変換され、選択され
た画像情報入力源用の駆動回路のみに供給する、供給回
路選択手段47からコントロールユニット5へ出力され
る。また、画像情報入力源3に必要な電圧209は、電
圧変換回路46の情報入力源用回路44で同様に作成し
供給される。
【0068】本実施例によれば、電源電圧の供給におい
て、外部電源が無くても駆動可能であり、携帯用ディス
プレイとして利用する際、外部電源の無い分軽くて・コ
ンパクトになるため、より一層可搬性に優れる。室内な
ど電源供給に困らない場合では、電池またはバッテリー
やパソコン内の電源電圧を使用しないで済む分、システ
ムの稼働時間も長時間確保できる。さらに、電圧変換回
路を有するため、基準となる電源電圧のみを供給すれば
良く、インターフェース部の構成が簡単で小型化でき、
より一層可搬性に優れる。加えて、選択された回路しか
電源電圧を供給しないので、無駄なパワーを消費しない
で済む。
【0069】(第六の形態)図10〜12は、本発明の
第六の形態における頭部装着型表示装置のバックライト
制御回路を表し、図10がその回路構成、図11がタイ
ミングチャート、図12が周辺輝度測定結果の画面表示
について表す。やはり、上述の実施形態と同様に、同様
の部分については同一符号を付して説明を省略する。
【0070】前記実施形態1から4に記載の通り、バッ
クライト制御パルスであるBLDOUT203は、水平
同期信号であるHSYNCから作成される。
【0071】このHSYNCは、画像情報入力源がパソ
コンなどのインテリジェント装置から出力されるHSY
NC1(202)と、ビデオなどの映像再生装置から出
力されるHSYNC2(216)とで駆動速度が異な
り、HSYNC1(202)はHSYNC2(216)
に比べて約1/2の周期である。そのため、HSYNC
1(202)に完全同期したBLDOUTでは駆動速度
が速いため、バックライトの輝度が明るすぎるため、H
SYNC1(202)の1/n周期に1回BLDOUT
を出力する回路で変換する必要がある。
【0072】まず、画像情報入力源3から出力される水
平同期信号を、HSYNC選択手段70に入力し、HS
YNC1(202)とHSYNC2(216)のいずれ
か片方を選択する。映像再生装置2のHSYNC2(2
16)が選択された場合は、パルス幅変調回路82を通
ってそのまま出力される。インテリジェント装置1のH
SYNC1(202)の場合は、該HSYNC1を基本
クロックとするカウンタ71に入力され、カウンタ71
のQ1出力210は、HSYNC1の立ち下がり毎にカ
ウントし、Q2出力211はその倍の周期に一回カウン
トしていく。この2つのカウンタ出力を、間引き切換S
W(SW1)72で片方を選択する。通常は、カウンタ
のQ1出力210が選択されるように設定して有る。こ
のQ1出力210を使ったパルス幅変調により、バック
ライトが明るすぎて周辺輝度に対して最適輝度にならな
い場合は、Q1出力210の倍の周期であるQ2出力2
11を選択し、BLDOUT203出力をQ1出力21
0を使った場合の半分にする事で、さらに広い調整範囲
が得られる。
【0073】次に、位相調整手段であるI/S73によ
って、Q1出力210の立ち下がり位置を、アナログ信
号の帰線期間内で画面に表示されない程度に遅らせる。
これは、バックライト輝度の調光方法にパルス幅変調を
採用しているため、パルス幅が長くなると、帰線期間内
から表示期間にBLDOUT203がオーバーしてしま
い、その部分のノイズが画面に表示されてしまうためで
ある。そこで、HSYNC1に非同期になるように位相
調整手段73で調整し、帰線期間内にBLDOUT20
3の立ち上がりと下がりが入るように調整する。
【0074】このI/S73の出力212を、単安定マ
ルチバイブレータ1(MB1)74及び同2(MB2)
75に入力する。MB1(74)では、抵抗76とコン
デンサ77の時定数で決まる、パルス幅一定の出力21
3を出し、MB2(75)からは、抵抗78とコンデン
サ79により決まるパルス幅可変出力214が出る。こ
の2つのパルス213と214は、電源投入時から一定
時間内は固定出力213を、その後は可変出力214を
出力するように切り換えるための制御信号215を信号
制御手段S/S80で作成し、バックライト出力SW2
(81)で切り換えてBLDOUT203を出力する。
これは、電源投入時からしばらくの間は、バックライト
管が温まっていないため放電が不安定であるため、放電
が安定するまでの間はパルス幅変調を行わず、発光効率
の最も良いパルス幅に固定するという、イニシャルリセ
ット回路である。
【0075】図12において、前記コントロールユニッ
ト5に配置した周辺輝度測定用の電光セル17により周
辺輝度を測定し、その測定結果83を虚像画面90上に
表示する。そのため、使用者51は、装置本体50を装
着したまま周辺輝度に応じた最適なバックライト輝度へ
容易に調整できる。本実施例によれば、水平同期信号を
使って容易にバックライトパルスを作ることが可能であ
り、画像情報入力源によらず、一定したバックライト輝
度が実現できる。バックライトの輝度調整も、装置本体
を装着したまま行えるため作業性に優れる。通常のパル
ス幅変調に加え、間引きしたBLDOUTのパルス幅変
調を併用することで、容易にかつ広い調整範囲が実現で
きる。さらに、電源投入時の不安定放電防止のためのイ
ニシャルリセット回路により、信頼性に優れている。ま
た、パルス幅を広げても表示画面にBLDOUTのエッ
ジが表示しないための位相調整手段により、虚像画面の
視認性が向上し、疲労防止にも役立つ。
【0076】(第七の形態)図13、図14は、本発明
の第七の形態における頭部装着型表示装置の接続手段を
表し、図13が断面図、図14がその接続状態を表す。
やはり、上述の実施形態と同様に、同様の部分について
は同一符号を付して説明を省略する。
【0077】図13において、接続手段7は、画像情報
及び電源電圧等を、前記コントロールユニット5から装
置本体50まで送信するための手段である。アナログR
GBの各画像データは、それぞれ単体でシールドされて
いる信号線60によって送信され、その他の信号は、非
シールド線61を2本合わせたツイストペアケーブル6
2によって送信される。該ツイストペアケーブル62
は、同期信号用に2本、バックライト信号用に1本、電
源電圧用に7本の合計5対10本で構成される。このシ
ールド線60とツイストペアケーブル62を一つに統一
し、その回りを横巻き式一重編組シールド63と外径シ
ース64により1本のケーブルで構成したのが接続手段
7である。
【0078】また、信号を送信する部分である信号線6
5・66には、それぞれAWG28の太さの集合線を使
用することで、ケーブル外径が細いにも関わらず、強度
的に十分な構造が実現できる。シールド63について
も、横巻き一重編祖シールド構造にすることで、同様に
ケーブル外径が細くでき、外径シースの厚みを薄くして
も、シールド形状が外側に浮き出す事もない。外径シー
ス64は、軽くて柔らかい素材を使うことで、接続手段
自体の自由度が高くなる。
【0079】図14は、接続手段7の各回路との接続状
態を表している。コントロールユニット5側は、コネク
タ11によって脱着可能な構成であり、VIDEO回路
8側は、VIDEO回路基板92の上面で、装置本体5
0の略中央で保持接合部54に近接した位置に直接実装
する固定接続構造になっている。そのため、可搬性に富
み、作業中に突然引っ張られても抜ける心配もなく、か
つ頻繁に抜き差しすることによる接触不良の心配もない
など、安全性にも富んでいる。加えて、保持接合部54
に近接した位置に固定されるため、接続手段7の重み等
によって装置本体50が傾く事もなく、バランスが良
い。
【0080】また、図2または図5より、使用者51が
作業に際し、データ入力手段であるキーボードやマウス
等と相対したとき、コントロールユニット5側のコネク
タ11と、VIDEO回路8における前記接続手段7と
の実装位置とが、同一方向に配置されることが重要であ
る。これは、接続手段7がキーボード等を横切ると、使
用者51が作業に集中できない、操作時に手で引っかけ
てしまい危険であること、かつケーブル長を短く設計で
きる事など、安全性・作業性にも優れている。
【0081】本実施例によれば、画像データを、コント
ロールユニットから装置本体までの長い距離を送信して
も、信号劣化が少なく、特に画像信号については、デジ
タル信号や電源電圧信号からノイズの混入を防ぎ、視認
性の高い画像が提供できるため、使用者にとって視認眼
の負担を低減する効果もある。また、接続手段の外形を
細く柔らかくすることができるため、装着時の接続手段
による牽引感も低減でき、良好な装置が提供できる。加
えて、上述したように、信頼・安全性・作業性にも優れ
る。
【0082】(第八の形態)図15は、本発明の第八の
形態における頭部装着型表示装置のVIDEO回路の回
路構成を表す。やはり、上述の実施形態と同様に、同様
の部分については同一符号を付して説明を省略する。
【0083】VIDEO回路8の回路構成において、画
像情報であるアナログRGB信号は、バッファ100で
処理後、液晶パネル85に表示する際の液晶劣化防止の
ための交番信号を、極性反転回路103で作成する。該
極性反転回路103は、正極信号及び負極の信号をそれ
ぞれ作る回路101で交番信号の基準信号を作り、その
正・負極信号をアナログSW1(102)で、極性反転
制御信号220により切り換え、大信号レベルの極性反
転信号に周波数変換される。ここで、極性判定制御信号
220は、水平同期信号もしくは垂直同期信号、さらに
は液晶パネル85の1画素分のデータが変化するタイミ
ングに同期して変化する信号である。
【0084】また、前記液晶パネル85は、表示特性が
十分確保されていない事、画像情報の転送速度が速い事
などから、画像情報を直接表示すると信号劣化・解像度
ダウンが起こり視認性が悪くなる。そこで、アナログS
/H回路107によって周波数変換を行い、最適表示が
可能な駆動速度へアナログ信号を変換する必要がある。
極性反転回路103から出力した信号は、アナログSW
2(104)で、パネル駆動回路111から出力される
n本のS/Hクロック221を使って、従来の1/nの
駆動速度のS/Hデータ222に周波数変換され、該S
/Hデータ222が、ソースフォロワ105によりデー
タ保持される。この時、ソースフォロワを構成するFE
Tのドレイン−ソース間電流(IDSS)のばらつきを抑
えるため、定電流回路106によって一定の電流を引き
込む構成になっている。アナログS/H回路107出力
後、ビデオバッファ103を通って、液晶パネル85に
大信号レベルの画像情報として出力する。
【0085】H・VSYNCについては、バッファ10
9で処理後、表示画面の同期を調整するためのPLL回
路110に入力される。ここで、前記第一の形態のよう
に、パソコン1からDOTCLKが接続されている場合
は、コントロールユニット5内のラッチ21とD/Aコ
ンバータ22で完全に同期が取れた信号が出力されるた
め、PLL回路110を省略できる。PLL調整後、液
晶パネル85のX・Y方向ドライバー駆動用のクロック
として、上記アナログ信号と同様に大信号レベルのクロ
ックをパネル駆動回路111で作成し、パネルに出力す
る。
【0086】さらに、バックライト制御パルスであるB
LDOUT203は、バックライト86に組み込まれて
いる回路に直接送られ、バックライトが点灯可能な信号
へ変換される。
【0087】また、図3及び図14より、装置本体50
内のVIDEO回路基板92は、両面実装タイプの平型
基板である。上面には、背の高い部品と大型のIC等が
配置され、下面には小型のチップ部品と、前記画像表示
素子9を構成している液晶パネルのFPCケーブル94
接続用のコネクタ93と、バックライトケーブル95を
接続するためのコネクタ96が配置されている。
【0088】このような平型基板の構造とする事で、回
路・基板の放熱効果が高く、信頼性に富んだ回路にな
る。かつ、下面に配置された液晶パネル接続用コネクタ
93とバックライト接続用コネクタ96の位置と、液晶
パネルのFPCケーブル94及びバックライト接続ケー
ブル95が十分な長さに設計してあれば、単眼式の装置
における視認眼切り替え時の虚像形成光学系の移動が、
スムーズにかつ簡単に行え、汎用性・共用性にも優れ
る。
【0089】本実施例によれば、VIDEO回路は、液
晶パネルへ画像情報を表示するのに必要な、しかも大信
号レベル処理回路のみで構成されるため、パワーロスが
少ない。画像データの周波数変換を2度行う事で、表示
性能に優れ、視認性の高い虚像画面を提供できる。その
ため、視認眼の負担が減り、疲労が低減できる。特に、
アナログS/Hを最終段で行うため、部品点数を減らす
事ができ、回路の小型化が可能となり、かつパワーも抑
える事ができる。また、上述したように、VIDEO回
路基板の下面に液晶パネルとバックライト接続用コネク
タを有することから、単眼式頭部装着型表示装置におけ
る視認眼切り換えが、1つの虚像形成光学系だけで出来
るため、汎用性・共用性に優れる。
【0090】(第九の形態)図16は、本発明の第九の
形態における頭部装着型表示装置の表示画面の調整方法
に関するフローチャートを示す。また、図2で説明した
使用形態、及び図3の虚像形成光学系の断面図を参考に
しながら説明していく。
【0091】使用者51は、良好な虚像画面90つまり
視認性の良い画面を見ながら作業することで、VDT作
業における疲労をより少なく・軽くすることができるた
め、本実施の形態では、より良好な虚像画面90を得る
ための調整方法について述べる。装置本体50を装着し
たときの、視認眼59の選択や眼幅調整、俯角調整など
は終了しているものと見なす。
【0092】調整手順は、コントロールユニット5内の
メモリーもしくは外部ソフトに、予め記憶されている。
この記憶されている調整手順は、全て虚像画面90上に
表示され、その指示に従って視度調整、画面位置、ポジ
・ネガ表示選択、バックライト輝度の順に調整してい
く。
【0093】まず、メモリーもしくは外部ソフトから調
整手順を呼び出す。
【0094】最初の視度調整は、虚像画面90の中央に
使用者51が十分視認できる大きさの*印が表示され、
使用者51自信が視度調節つまみ57を動かして、前記
*印が最も良好に見える位置に合わせる。
【0095】次に、虚像画面90の位置が現状のままで
良いか確認する。仮に、少し右下方向に下げたい場合
は、まず水平方向の画面を1ドット毎、データ入力手段
であるキーボードあるいはマウスで圧縮していく。垂直
方向の画面も同様な操作を行うことで、初期の画面より
若干縮小した画面が得られ、該圧縮画面を縮小したデー
タ分だけ1ドット単位で右下方向に移動する。
【0096】次に、虚像画面90がポジ表示のままで良
いか確認する。ここで、初期設定におけるポジ表示が、
ネガ表示であってもなんら問題はない。初期画面の表示
をネガ表示に変更したいときは、コントロールユニット
5に配置した切り換えSW19により切り換える。
【0097】最後に、バックライト輝度調整である。第
六の形態でも述べたように、前記コントロールユニット
5に配置した周辺輝度測定用の電光セル17により周辺
輝度を測定後、その測定結果を虚像画面上で確認する。
使用者51は、周辺輝度に応じた最適なバックライト輝
度を、虚像画面90を見ながら調整する。
【0098】以上の作業終了後、呼び出された調整手順
を終了し、表示画面の全調整は終了である。
【0099】本実施例によれば、拡大画面に各調整手順
を表示して、それに沿って装置本体を装着したまま容易
に、かつ正確に調整ができるため、作業性・操作性に優
れる。特に、画面位置を調整することで、視認眼にとっ
て無理のない状態で視認でき、作業中の装着ズレに対し
ても、装置本体を動かすことなく最適な位置に調整でき
る。
【0100】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の頭部装着
型表示装置は、装置本体を虚像形成光学系と表示ユニッ
トのみで構成できるため、装置本体が小型で軽量にな
り、装着した時の重量による疲労が低減できる。さら
に、その回路構成および分け方において、信号処理レベ
ルに応じて、小信号レベルの処理はインターフェース部
で、大信号処理はVIDEO回路にそれぞれまとめ、コ
ンパクトでパワーロスの少ない回路が実現でき、携帯性
・可搬性に優れる。また、パソコンやビデオなど利用可
能な範囲も広く、使用目的に応じて色々なディスプレイ
として使用できるため、汎用性に優れている。
【0101】画像信号がデジタル信号でも、アナログ信
号の場合でも、簡単な回路構成で良いため、素子数が減
らせ、小信号レベルのまま処理できる事から、パワーを
抑えることができる。さらに、アナログ出力する事で、
信号数が少なく、小信号レベルで送信できる。また、ク
ランプ・ガンマ補正・極性反転等の、画像データ処理を
デジタル信号で行えば、ドット単位で制御が可能にな
る。特に、極性反転処理を小信号レベルで処理する事
で、大信号レベル処理の割合が減り、パワーを抑えるこ
ともできる。
【0102】その上、パソコンのFPDと本装置の両方
を、使用者が同時にかつ任意に選択して使用できるた
め、利便性・汎用性が良く、複数人での同時使用も可能
である。FPDを取り外した形態では、FPDの分軽く
なり携帯性に優れる。
【0103】また、電源電圧の供給回路において、外部
電源が無くても駆動可能なため、軽くてコンパクトで可
搬性に優れ、携帯用ディスプレイとしてより一層使い勝
手がよくなる。電源供給に困らない場所での使用も、A
Cアダプタに強制的に切り換えることで、電池等を使用
しないで済むため、システムの稼働時間も長時間確保で
きる。加えて、選択された回路しか電源電圧を供給しな
いので、無駄なパワーを消費しない。
【0104】さらに、バックライト制御パルスであるB
LDOUTを、水平同期信号から容易に作ることが可能
である。バックライトの輝度調整も、BLDOUTのパ
ルス幅変調と、前記BLDOUTの1/n周期に間引い
たBLDOUTのパルス幅変調とを併用する事で、容易
にかつ広い調整範囲が実現できるため、虚像画面の視認
性が向上する。加えて、電源投入時の不安定放電防止の
ためのイニシャルリセット回路で、信頼性にも優れてい
る。また、位相調整手段を有するため、パルス幅変調の
結果、BLDOUTが帰線期間をオーバーする事が無
く、表示画面上にノイズが表示される事を防げる。
【0105】接続手段においては、長い距離を送信して
も信号劣化が少ない。特に画像信号においてデジタル信
号や電源電圧信号からノイズの混入を防ぐ事から、視認
性の高い画像が提供でき、使用者の視認眼の負担を低減
できる。さらに、コントロールユニット側が脱着可能な
構成のため、持ち運びが便利である。また、VIDEO
回路側の固定位置が、保持接合部に近接した位置である
ため、装置本体の傾きなどが防げ、バランスが良い。か
つ作業中に突然引っ張られても抜ける心配もなく、接触
不良になる心配もないなど、安全性にも富んでいる。ま
た、接続手段のを細く柔らかくすることで、装置本体を
装着した時の牽引感も低減できる。
【0106】また、VIDEO回路において、画像デー
タの周波数変換を2度行うため、表示性能に優れ、視認
性が向上する。そのため、視認眼の負担が減り、疲労も
低減できる。特に、アナログS/Hを最終段で行うた
め、部品点数を減らせるため、回路の小型化が可能とな
り、パワーを抑える事もできる。加えて、平型基板構造
のため、回路・基板の放熱効果が高く、信頼性に富む。
下面に配置された液晶パネルとバックライト接続用コネ
クタり、単眼式の装置における視認眼切り替え時の虚像
形成光学系移動をスムーズに、かつ簡単に行える事が可
能となり、汎用性・共用性にも優れる。
【0107】また、本発明の頭部装着型表示装置の表示
画面調整において、拡大画面に各調整手順を表示するこ
とで、それに沿って装置本体を装着したまま容易に、か
つ正確に調整ができるため、作業性に富んで、使用者に
とって視認性に優れた良好な虚像画面が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一の形態を表すシステム構成図。
【図2】 本発明の第一の形態を表す使用形態図。
【図3】 本発明の第一の形態を表す虚像形成光学系を
中心とした断面図。
【図4】 本発明の第一の形態におけるコントロールユ
ニットの回路構成図。
【図5】 本発明の第二の形態を表す使用形態図。
【図6】 本発明の第二の形態におけるコントロールユ
ニットの回路構成図。
【図7】 本発明の第三の形態を表すコントロールユニ
ットの回路構成図。
【図8】 本発明の第四の形態を表すコントロールユニ
ットの回路構成図。
【図9】 本発明の第五の形態を表す電源電圧供給回路
の回路構成図。
【図10】 本発明の第六の形態を表すバックライトパ
ルス制御回路の回路構成図。
【図11】 本発明の第六の形態におけるバックライト
パルス制御回路のタイミングチャート。
【図12】 本発明の第六の形態における周辺輝度測定
結果の表示方法を説明するための図。
【図13】 本発明の第七の形態を表す接続手段の断面
図。
【図14】 本発明の第七の形態における接続手段の接
続状態を説明するための図。
【図15】 本発明の第八の形態を表すVIDEO回路
の回路構成図。
【図16】 本発明の第九の形態を表す虚像画面の調整
方法を説明するためのフローチャート。
【符号の説明】
1 インテリジェント装置 2 映像再生装置 3 画像情報入力源 4 電源電圧供給源 5 コントロールユニット 6 インターフェース部 7 接続手段 8 VIDEO回路 9 画像表示素子 10 表示ユニット 11 接続手段コネクタ 12 外部CRTコネクタ 13 中継ケーブル 14 フラットパネルディスプレイ(FPD) 15 ACコード 16 パソコン用電源ケーブル 17 電光セル 18 FPD接続用コネクタ 19 ポジ・ネガ表示切り換えSW 20 入力バッファ 21 ラッチ 22 D/Aコンバータ 23 クランプ 24 γ補正 25 出力バッファ 26 同期信号バッファ 27 バックライトパルス制御回路 28 ビット補正回路 29 極性反転回路 30 A/Dコンバータ 31 パソコンのFPDコネクタ 32 パソコンの外部CRTコネクタ 33 ビデオ・LD用ピンジャックコネクタ 34 センサー1 35 センサー2 36 センサー3 37 画像情報入力源判定手段 38 外部電源選択手段 39 電源供給回路選択手段 40 パソコン内電源電圧 41 ACアダプタ 42 電池&バッテリー 43 外部電源 44 情報入力源用電圧変換回路 45 画像表示回路用電圧変換回路 46 電圧変換回路 47 供給回路選択手段 49 基本クロック作成回路 50 装置本体 51 使用者 52 虚像形成光学系 53 ノブ 54 ヒンジ 55 装着手段 56 レンズ 57 視度調整つまみ 58 部分透過型遮光板 59 虚像視認眼 60 シールド線 61 ツイストペアケーブルの1本 62 ツイストペアケーブル 63 シールド部 64 外径シース 65 シールド線の信号線 66 ツイストペアケーブルの信号線 70 HSYNC選択手段 71 カウンタ 72 間引き切換SW 73 位相調整手段 74 単安定マルチバイブレータ1 75 単安定マルチバイブレータ2 76 抵抗 77 コンデンサ 78 可変抵抗 79 コンデンサ 80 信号制御手段 81 バックライト出力SW 82 パルス幅変調回路 83 周辺輝度測定結果 85 液晶パネル 86 バックライト 87 枠体 88 歯車 89 軸 90 虚像画面 91 ミラー 92 VIDEO回路基板 93 液晶パネル接続コネクタ 94 FPCケーブル 95 バックライト接続ケーブル 96 バックライト接続コネクタ 100 入力バッファ 101 正・負極信号作成回路 102 アナログSW1 103 極性反転回路 104 アナログSW2 105 ソースフォロワ 106 定電流回路 107 アナログS/H回路 108 ビデオバッファ 109 入力バッファ 110 PLL回路 111 パネル駆動回路 120 YC分離 121 デコーダ 122 ゲイン調整 123 倍速変換回路 124 コントロール回路 201 DOTCLK 202 インテリジェント装置のHSYNC1 203 BLDOUT 204 コンポジットSYNC 205 強制切換信号1 206 強制切換信号2 207 基本供給電圧 208 画像表示用の電源電圧 209 画像情報源用の電源電圧 210 カウンタQ1出力 211 カウンタQ2出力 212 位相調整手段出力 213 単安定マルチバイブレータ1出力 214 単安定マルチバイブレータ2出力 215 制御信号 216 映像再生装置のHSYNC2 220 極性反転制御信号 221 サンプルホールド用クロック 222 サンプルホールドデータ 225 基本クロック 226 倍速変換用クロック

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像表示素子と該画像表示素子によって
    形成した画像を、虚像拡大する拡大光学手段からなる虚
    像形成光学系を装置本体に持ち、前記装置本体を頭部に
    装着して拡大画像を使用者が左右いずれか片方の眼、も
    しくは両眼でで視認する頭部装着型表示装置において、
    第一の構成要素として、パーソナルコンピューターやマ
    イクロコンピューター等のCPUを持つインテリジェン
    ト装置またはビデオやレーザーディスク等の映像再生装
    置から構成される画像情報入力源を有し、第二の構成要
    素として、前記画像情報を前記装置本体に小信号で送信
    するための画像データ処理部、バックライトパルス制御
    回路から成るコントロールユニットと、電源電圧供給回
    路から構成されるインターフェース部を有し、第三の構
    成要素として、前記コントロールユニットから前記装置
    本体まで画像信号を送信するための接続手段を有し、第
    四の構成要素として前記装置本体内に、前記画像表示素
    子および画像表示素子に前記画像情報を表示するための
    VIDEO回路から成る表示ユニットにより構成される
    事を特徴とする頭部装着型表示装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の頭部装着型表示装置の
    コントロールユニットにおいて、前記パソコン付属のフ
    ラットパネルディスプレイ(FPD)を取り外し、前記
    コントロールユニット内に前記FPD接続用コネクタと
    の接続が可能なコネクタを有し、該コネクタから画像情
    報であるデジタル信号及び電源電圧を取り込む事が可能
    であり、かつ前記接続手段により前記装置本体と接続可
    能な構成であることを特徴とする頭部装着型表示装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の頭部装着型表示装置の
    コントロールユニットにおいて、前記パソコンの外部C
    RT接続用のコネクタより画像情報であるアナログRG
    B信号及び同期信号を取り込み可能な手段を有し、前記
    使用者は、前記接続手段により接続された前記装置本体
    と、前記FPDを同時に使用可能な構成であることを特
    徴とする頭部装着型表示装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の頭部装着型表示装置の
    コントロールユニットにおいて、前記画像情報がアナロ
    グ信号の場合には、一旦A/Dコンバータでデジタル信
    号に変換し、デジタル信号の場合にはビット数を補正
    後、クランプ、γ補正、極性反転までのデータ処理を全
    てデジタル信号により行い、D/Aコンバータでアナロ
    グ信号に変換してバッファアンプから出力する画像デー
    タ処理部と、同期信号をバッファ処理する回路と、基本
    クロックを作成する回路と、バックライトパルス制御回
    路により構成することを特徴とする頭部装着型表示装置
    の駆動方法。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の頭部装着型表示装置に
    おいて、電源電圧の供給手段は、前記パソコンのFPD
    接続用のコネクタから前記コントロールユニットへ電源
    電圧を供給可能な内部電源回路と、ACアダプタ及び電
    池またはバッテリー等の外部電源回路から構成され、前
    記画像情報入力源の各接続コネクタに設けられたセンサ
    ーにより、前記画像情報入力源を判断する手段と、前記
    使用者が任意に選択可能で、かつ強制的に外部電源回路
    に切り換えるための手段を合わせ持ち、供給電圧を前記
    内部電源回路と前記外部電源回路のいずれか1つに切り
    換える事のできる手段を有することを特徴とする頭部装
    着型表示装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の頭部装着型表示装置の
    電源電圧供給回路において、選択された供給電圧から前
    記コントロールユニット、前記表示ユニット、及び画像
    情報入力源でそれぞれ必要な電圧に変換するための電圧
    変換回路と、該電圧変換回路で変換された電源電圧を、
    選択された前記画像情報入力源から入力する画像データ
    を処理するために必要な回路だけに供給する事のできる
    選択手段を有することを特徴とする頭部装着型表示装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の頭部装着型表示装置の
    バックライトパルス制御回路において、前記画像表示素
    子を照射するバックライトの制御パルス(BLDOU
    T)を、前記画像情報入力源より出力された水平同期信
    号を使って作成する手段を有することを特徴とする頭部
    装着型表示装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の頭部装着型表示装置の
    バックライトパルス制御回路において、前記コントロー
    ルユニットに周辺輝度測定用の電光セルを配置し、該周
    辺輝度測定結果を前記拡大表示画面上に表示できる処理
    回路を備え、かつ前記使用者は、周辺輝度に応じてバッ
    クライト輝度を調光可能であり、該調光方法として、前
    記BLDOUTのパルス幅を変調して調光する方法と、
    前記BLDOUTに対して1/nの周期に間引いたBL
    DOUTを使ってパルス幅変調する方法とを併用する、
    調光手段を有することを特徴とする頭部装着型表示装
    置。
  9. 【請求項9】 請求項7に記載の頭部装着型表示装置の
    バックライトパルス制御回路において、前記バックライ
    トが電源投入時でも安定に動作するために、電源投入時
    から一定時間はBLDOUTのパルス幅を、バックライ
    トが安定に放電するために必要なパルス幅に設定してお
    き、一定時間経過後には周辺輝度に応じて任意に可変で
    きるようなイニシャルリセット機能を有することを特徴
    とする頭部装着型表示装置。
  10. 【請求項10】 請求項7に記載の頭部装着型表示装置
    のバックライトパルス制御回路において、前記BLDO
    UTの位相を、前記画像情報の帰線期間内で自由に調整
    することのできる位相調整手段を有することを特徴とす
    る頭部装着型表示装置。
  11. 【請求項11】 請求項1に記載の頭部装着型表示装置
    の接続手段において、前記画像情報であるアナログ信号
    はシールド線で送信し、同期信号やBLDOUT、電源
    電圧等はツイストペアケーブルで送信し、これらのケー
    ブルを一つに統合した一重編組シールドケーブルにより
    前記装置本体内のVIDEO回路まで送信することを特
    徴とする頭部装着型表示装置。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の頭部装着型表示装
    置の接続手段における接続状態は、前記装着手段の前記
    コントロールユニット側は、コネクタによって接続する
    ことで取り外しが可能な構造であり、前記装置本体側
    は、前記装置本体の略中央に配置された保持接合部に近
    接した位置で、かつ直接VIDEO回路基板に実装した
    固定接続であることを特徴とする頭部装着型表示装置。
  13. 【請求項13】 請求項11に記載の頭部装着型表示装
    置の接続手段において、前記コントロールユニット側の
    出力コネクタの位置と、前記装置本体内でVIDEO回
    路と接続する位置とが、データ入力手段であるキーボー
    ドやマウスと前記使用者が相対したときに、同一方向に
    あることを特徴とする頭部装着型表示装置。
  14. 【請求項14】 請求項1に記載の頭部装着型表示装置
    のVIDEO回路において、前記コントロールユニット
    から送信された前記画像データの処理として、前記画像
    表示素子である液晶パネル駆動用に極性反転信号を作成
    する回路と、該極性反転信号をアナログSW、ソースフ
    ォロワ、定電流回路で構成されたアナログS/H回路
    の、2度にわたって周波数変換を行うことを特徴とする
    頭部装着型表示装置の駆動方法。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載の頭部装着型表示装
    置のVIDEO回路において、前記VIDEO回路は、
    両面実装の平型基板で構成され、該基板の上面には大型
    部品、下面には小型部品をそれぞれ配置し、特に下面に
    は前記液晶パネルを接続するためのコネクタ、およびバ
    ックライト接続用のコネクタを有することを特徴とする
    頭部装着型表示装置。
  16. 【請求項16】 請求項1に記載の頭部装着型表示装置
    において、前記装置本体を装着し、前記使用者の左右ど
    ちらか片方の眼前に前記虚像形成光学系を正確に配置
    後、前記使用者は、前記コントロールユニット内のメモ
    リーもしくは外部ソフトに予め記憶されていて、しかも
    前記拡大虚像画面に表示可能な調整手順に沿って、前記
    虚像形成光学系の視度調整、拡大虚像の画面位置調整、
    画面のポジ・ネガ表示選択、バックライト輝度調整の順
    に表示画面の調整を行うことを特徴とする頭部装着型表
    示装置。
  17. 【請求項17】 請求項16に記載の頭部装着型表示装
    置における画面位置調整は、初期設定の画面に対して、
    水平・垂直の各方向を1ドット単位で画像圧縮すること
    で、初期画面より若干縮小した画面を作成し、前記画像
    表示素子の水平・垂直各方向のスタート位置を、縮小し
    たデータ分だけ変える事によって、画面位置を1ドット
    単位で任意に調整可能な手段を有することを特徴とする
    頭部装着型表示装置。
JP22432595A 1995-08-31 1995-08-31 頭部装着型表示装置 Expired - Lifetime JP3752707B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22432595A JP3752707B2 (ja) 1995-08-31 1995-08-31 頭部装着型表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22432595A JP3752707B2 (ja) 1995-08-31 1995-08-31 頭部装着型表示装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0968672A true JPH0968672A (ja) 1997-03-11
JP3752707B2 JP3752707B2 (ja) 2006-03-08

Family

ID=16811991

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22432595A Expired - Lifetime JP3752707B2 (ja) 1995-08-31 1995-08-31 頭部装着型表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3752707B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11327460A (ja) * 1998-05-08 1999-11-26 Shimadzu Corp 頭部装着型表示装置
JP2001215920A (ja) * 2000-02-03 2001-08-10 Shimadzu Corp 表示システム
JP2006208687A (ja) * 2005-01-27 2006-08-10 Konica Minolta Photo Imaging Inc ヘッドマウントディスプレイの映像調節システム
JP2012226355A (ja) * 2012-06-06 2012-11-15 Nikon Corp 頭部装着型ディスプレイ
JP2014098827A (ja) * 2012-11-15 2014-05-29 Shimadzu Corp 頭部装着型表示装置

Citations (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0226870U (ja) * 1988-08-04 1990-02-21
JPH04136911A (ja) * 1990-09-28 1992-05-11 Seiko Epson Corp バックライト装置
JPH0580331A (ja) * 1991-09-19 1993-04-02 Sony Corp 映像表示装置
JPH05127626A (ja) * 1991-10-31 1993-05-25 Nec Corp バツクライト機能付lcd表示装置
JPH0583798U (ja) * 1992-04-10 1993-11-12 株式会社河合楽器製作所 楽譜表示装置
JPH05304646A (ja) * 1992-04-24 1993-11-16 Sony Corp 映像表示装置
JPH05328260A (ja) * 1992-05-26 1993-12-10 Olympus Optical Co Ltd 頭部装着式ディスプレイ装置
JPH05328259A (ja) * 1992-05-26 1993-12-10 Olympus Optical Co Ltd 頭部装着式ディスプレイ装置
JPH0651239A (ja) * 1992-07-31 1994-02-25 Canon Inc 画像表示装置
JPH06118902A (ja) * 1992-10-09 1994-04-28 Casio Comput Co Ltd 平面蛍光管を使用した装置及び平面蛍光管の駆動方法
JPH0652288U (ja) * 1992-12-22 1994-07-15 オリンパス光学工業株式会社 映像表示システム
WO1995005620A1 (fr) * 1993-08-12 1995-02-23 Seiko Epson Corporation Dispositif de visualisation du type lunettes et processeur de donnees d'images equipe d'un tel dispositif
JPH0759119A (ja) * 1993-08-20 1995-03-03 Seiko Epson Corp 疑似立体映像表示装置
JPH0772446A (ja) * 1993-09-01 1995-03-17 Sharp Corp 表示システム
JPH0784326A (ja) * 1993-09-20 1995-03-31 Canon Inc 立体画像撮影像・表示システム
JPH07184146A (ja) * 1993-12-24 1995-07-21 Seiko Epson Corp 頭部装着型表示装置
JPH07240889A (ja) * 1994-03-01 1995-09-12 Olympus Optical Co Ltd 撮像装置付き頭部装着型映像表示装置
JPH0882762A (ja) * 1994-07-15 1996-03-26 Sega Enterp Ltd 頭部搭載型映像表示装置およびこれを用いた映像表示システム
JPH08181934A (ja) * 1994-12-21 1996-07-12 Olympus Optical Co Ltd 頭部装着型ディスプレイコントローラー
JPH08211324A (ja) * 1995-02-01 1996-08-20 Canon Inc ヘッドマウント型の表示装置と表示装置
JPH0927971A (ja) * 1995-07-10 1997-01-28 Shimadzu Corp 画像表示システム

Patent Citations (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0226870U (ja) * 1988-08-04 1990-02-21
JPH04136911A (ja) * 1990-09-28 1992-05-11 Seiko Epson Corp バックライト装置
JPH0580331A (ja) * 1991-09-19 1993-04-02 Sony Corp 映像表示装置
JPH05127626A (ja) * 1991-10-31 1993-05-25 Nec Corp バツクライト機能付lcd表示装置
JPH0583798U (ja) * 1992-04-10 1993-11-12 株式会社河合楽器製作所 楽譜表示装置
JPH05304646A (ja) * 1992-04-24 1993-11-16 Sony Corp 映像表示装置
JPH05328260A (ja) * 1992-05-26 1993-12-10 Olympus Optical Co Ltd 頭部装着式ディスプレイ装置
JPH05328259A (ja) * 1992-05-26 1993-12-10 Olympus Optical Co Ltd 頭部装着式ディスプレイ装置
JPH0651239A (ja) * 1992-07-31 1994-02-25 Canon Inc 画像表示装置
JPH06118902A (ja) * 1992-10-09 1994-04-28 Casio Comput Co Ltd 平面蛍光管を使用した装置及び平面蛍光管の駆動方法
JPH0652288U (ja) * 1992-12-22 1994-07-15 オリンパス光学工業株式会社 映像表示システム
WO1995005620A1 (fr) * 1993-08-12 1995-02-23 Seiko Epson Corporation Dispositif de visualisation du type lunettes et processeur de donnees d'images equipe d'un tel dispositif
JPH0759119A (ja) * 1993-08-20 1995-03-03 Seiko Epson Corp 疑似立体映像表示装置
JPH0772446A (ja) * 1993-09-01 1995-03-17 Sharp Corp 表示システム
JPH0784326A (ja) * 1993-09-20 1995-03-31 Canon Inc 立体画像撮影像・表示システム
JPH07184146A (ja) * 1993-12-24 1995-07-21 Seiko Epson Corp 頭部装着型表示装置
JPH07240889A (ja) * 1994-03-01 1995-09-12 Olympus Optical Co Ltd 撮像装置付き頭部装着型映像表示装置
JPH0882762A (ja) * 1994-07-15 1996-03-26 Sega Enterp Ltd 頭部搭載型映像表示装置およびこれを用いた映像表示システム
JPH08181934A (ja) * 1994-12-21 1996-07-12 Olympus Optical Co Ltd 頭部装着型ディスプレイコントローラー
JPH08211324A (ja) * 1995-02-01 1996-08-20 Canon Inc ヘッドマウント型の表示装置と表示装置
JPH0927971A (ja) * 1995-07-10 1997-01-28 Shimadzu Corp 画像表示システム

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11327460A (ja) * 1998-05-08 1999-11-26 Shimadzu Corp 頭部装着型表示装置
JP2001215920A (ja) * 2000-02-03 2001-08-10 Shimadzu Corp 表示システム
JP2006208687A (ja) * 2005-01-27 2006-08-10 Konica Minolta Photo Imaging Inc ヘッドマウントディスプレイの映像調節システム
JP2012226355A (ja) * 2012-06-06 2012-11-15 Nikon Corp 頭部装着型ディスプレイ
JP2014098827A (ja) * 2012-11-15 2014-05-29 Shimadzu Corp 頭部装着型表示装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3752707B2 (ja) 2006-03-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7081870B2 (en) Wearable display and method of displaying images using a wearable display
TWI661226B (zh) 降低動態模糊的方法以及頭戴式顯示裝置
US6653989B2 (en) Composite display apparatus and head mounted display system using the same
US7046270B2 (en) Stereoscopic observation system
JP3673217B2 (ja) 映像表示装置
US7309851B2 (en) Apparatus and method for adjusting brightness via controlling backlight
US20110298962A1 (en) Image-displaying device and display control circuit
TW201128620A (en) Liquid crystal display system which adjusts backlight to generate a 3D image effect and method thereof
US20130088582A1 (en) Surgical telescope with dual virtual-image screens
JP2002189464A (ja) 画像表示装置および画像表示システム
CN101320544B (zh) 数据处理电路、液晶显示装置及其驱动方法
CN100487557C (zh) 图像显示方法,装置及投影机
JP3752707B2 (ja) 頭部装着型表示装置
US7965267B2 (en) Liquid crystal display and driving method thereof
TW201133031A (en) 3D video display method and system for enhancing black frame insertion effect
JP3635825B2 (ja) 頭部装着型表示装置及びそのバックライト駆動方法
JP2003330000A (ja) 液晶表示装置及びその駆動方法
JP3758280B2 (ja) 頭部装着型表示装置
US20220101803A1 (en) Head-mounted display and image displaying method
US20060007053A1 (en) Multi-panel liquid crystal display and method for driving same
KR100488066B1 (ko) Ccd카메라 내장형 액정모니터
US6078702A (en) Image display apparatus
JP3187614B2 (ja) 画像入出力装置
JP2001238150A (ja) 頭部装着型映像表示装置
JPH06335007A (ja) 眼鏡型映像表示装置における自動調光機構

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050913

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051031

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20051122

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20051205

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091222

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101222

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101222

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111222

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111222

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121222

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121222

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131222

Year of fee payment: 8

EXPY Cancellation because of completion of term