JPH0968649A - 読取り用光学系 - Google Patents

読取り用光学系

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JPH0968649A
JPH0968649A JP24705795A JP24705795A JPH0968649A JP H0968649 A JPH0968649 A JP H0968649A JP 24705795 A JP24705795 A JP 24705795A JP 24705795 A JP24705795 A JP 24705795A JP H0968649 A JPH0968649 A JP H0968649A
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JP
Japan
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lens
line
optical system
focal length
positive
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Application number
JP24705795A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Koizumi
小泉  博
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 Fナンバーが明るく且つ半画角ωが広画角
で、0℃の低温状態から65℃の高温状態に亘って諸収差
が良好に補正され、高空間周波数領域において高いコン
トラストを有する読取り用光学系を低コストで提供す
る。 【解決手段】 低コスト化を実現するため、3群6枚構
成の光学系中の第1レンズL1 と第2レンズL2 にプラ
スチックレンズを用いると共に、プラスチックレンズを
用いることに起因して生じる環境温度の変化による焦点
距離の変動を、正・負のレンズの適切な組み合わせによ
りキャンセルさせるという方法を用いて良好に補正す
る。さらに、6枚の単レンズL1 〜L6 の形状・使用材
料の屈折率およびアッベ数等に適切な値を選択・設定す
ることにより、画角周辺部まで100 %近くの開口効率を
保ちながらも、球面・非点・歪曲・コマのおよび正弦条
件を良好に補正し、しかも、軸上と軸外の収差のバラン
スをも良くした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラスチックレン
ズを利用した結像光学系の技術分野に属するもので、よ
り詳しくは、ファクシミリやデジタル複写機等の原稿読
取り部および各種のイメージスキャナ等に用いられる読
取り用光学系に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ファクシミリやデジタル複写機等の原稿
読取り部に用いられる読取り用光学系や、各種のイメー
ジスキャナに使用される読取り用光学系は、読取るべき
画像情報を縮小した状態でCCDのような固体撮像素子
上に結像させて目的とする画像情報を信号化する。
【0003】このような光学系では、一般に、像面にお
ける高空間周波数領域での高コントラスト性能を始めと
して、画角周辺部まで100 %近くの開口効率や低コスト
で生産し得ることが要求され、さらには、低温状態時〜
常温(標準)状態時〜高温状態時の範囲に亘って環境温
度が変動しても、これによる光学性能の劣化や収差補正
上の変化が生じないようにも要求されるのが普通であ
る。
【0004】それは、ファクシミリ、デジタル複写機、
イメージスキャナ等の事務機器分野では機器自体のコン
パクト化が要望されるために、機器自体がより小型に設
計され且つ製造されるのが一般的であり、加えて、これ
らの機器では、原稿面を照明するために明るい光源が使
用されるために、光源からの発熱に起因する機器内の温
度変動が極めて大きなものになるという事情が存在する
からである。この場合、環境温度の変動幅は、機器を使
用する地域が寒地であるか暖地であるかの違いや季節の
如何によって大きく変ってくるが、大体において、低温
状態時には略0℃、常温状態時には20℃、高温状態時に
は略65℃と考えてよい。
【0005】ところで、光学系を低コストで提供するに
は、光学系を構成するレンズの全部または一部をプラス
チック化するのが有利であることは云うまでもない。し
かも、プラスチックレンズの場合には、非球面化が容易
であるため、高い光学性能を付与するのにも有利とな
る。しかしながら、光学プラスチック材には、光学ガラ
ス材に比べて環境温度による影響を著しく受けるという
大きな欠点があるので、読取り用光学系を設計する場合
に、温度に起因する種々の影響を取り除くための適切な
処置が必要になって来る。
【0006】このような理由から、プラスチックレンズ
を使用する場合における温度補償についての技術が既に
提案されている。例えば特開昭63−147122号公
報により開示されている技術がそれである。この従来技
術は、環境温度の上昇に伴ってプラスチック材の屈折率
が小さくなり、且つ、上昇時における熱膨張によりその
プラスチック化レンズの曲率半径が大きくなるという現
象を利用して温度補償を行うという技術である。
【0007】すなわち、正の屈折力を有するレンズをプ
ラスチック化すると、温度上昇につれてそのプラスチッ
クレンズの焦点距離が大きくなって正の屈折力が弱ま
り、逆に、負の屈折力を有するレンズをプラスチック化
すると、温度上昇につれてそのプラスチックレンズの焦
点距離が小さくなって負の屈折力が弱まるから、正のプ
ラスチックレンズと負のプラスチックレンズとを組み合
わせて温度変動に伴う補償を行うということを根幹とし
た技術である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開昭63−147122号公報で開示された対物レンズ
系は、2群6枚構成中の4枚のレンズに光学プラスチッ
ク材を用いることにより、一応低コストのレンズ系を得
るという目的は達成しているが、実現された対物レンズ
系は、そのFナンバ(F/No. )がF6.3 と暗く、その
ため、原稿照明用の光源に明るい光源を使用しなければ
ならないという大きな問題を抱えている。
【0009】このような問題を抱えた場合には、往々に
してレンズ系の周辺機器に予期せぬ負担を与えるため、
前記公開公報で開示された対物レンズ系では、たとえレ
ンズそのものの低コスト化は達成し得たとしても、周辺
の機器を含めたレンズ系装置全体のコスト高を招く虞れ
が生じ、これがこの上記公開公報に記載の対物レンズ系
の大きな欠点となっている。
【0010】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、プラスチックレン
ズを用いて低コスト化を図ると共に、プラスチックレン
ズ使用時における環境温度の変化に起因する焦点距離の
変動を低温状態から高温状態に亘って適切に補償すると
共に、この焦点距離の変動が原因で生起する諸収差の劣
化をも良好に補正するようにして、従来のこの種の光学
系に比べてF/No. がF4 と明るく、しかも、画角周辺
部まで100 %近くの開口効率を保ち、さらに、高空間周
波数領域において高いコントラストを実現し得る読取り
用光学系を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明は、物体側より像面側に向
って順に、負レンズである第1レンズと正レンズである
第2レンズとの2枚の単レンズから成り、全体として負
の屈折力を有する第1群と、正レンズである第3レンズ
と負レンズである第4レンズと正レンズである第5レン
ズとの3枚の単レンズから成り、全体として正の屈折力
を有する第2群と、正の単レンズである第6レンズのみ
から成る第3群より構成された6枚構成の光学系におい
て、光学系中の1枚の負レンズと1枚の正レンズとをい
ずれもプラスチックレンズとして形成し、さらに、負の
プラスチックレンズのe線に対する焦点距離をfP-、正
のプラスチックレンズのe線に対する焦点距離をfP+
したときに、 (1) - 0.52 < fP-/fP+ < - 0.51 なる条件式を満足するように構成したことを特徴とする
ものである。
【0012】また、請求項2に記載の発明は、上記請求
項1に記載の条件式に加えて、光学系全系のe線に対す
る合成焦点距離をf、前記第1群のe線に対する焦点距
離をf1g、前記第2群のe線に対する焦点距離をf2g
し、負の屈折力を有する各単レンズのe線に対する平均
屈折率をn- 、負の屈折力を有する各単レンズの光学材
料に係る平均アッベ数をν- とし、正の屈折力を有する
各単レンズのe線に対する平均屈折率をn+ 、正の屈折
力を有する各単レンズの光学材料に係る平均アッベ数を
ν+ としたときに、 (2) - 2.6 < f1g/f < - 2.2 (3) 1.4 < f2g/f < 1.7 (4) 0.003 < n+ −n- < 0.045 (5) 18.0 < ν+ −ν- < 23.0 なる各条件式を満足するように構成したことを特徴とす
るものである。
【0013】また、請求項3に記載の発明は、物体側よ
り像面側に向って順に、両凹レンズである第1レンズと
物体側に凹面を向けた凸メニスカスレンズである第2レ
ンズとの2枚の単レンズから成り、全体として負の屈折
力を有する第1群と、両凸レンズである第3レンズと両
凹レンズである第4レンズと物体側に凹面を向けた凸メ
ニスカスレンズである第5レンズとの3枚の単レンズか
ら成り、全体として正の屈折力を有する第2群と、物体
側に凹面を向けた凸メニスカスレンズである第6レンズ
のみから成る正の屈折力を有する第3群より構成された
6枚構成の光学系において、前記第1レンズと前記第2
レンズとをいずれもプラスチックレンズとして形成し、
さらに、プラスチックレンズである第1レンズのe線に
対する焦点距離をfP-、プラスチックレンズである第2
レンズのe線に対する焦点距離をfP+としたとき、 (1′) - 0.52< fP-/fP+ < - 0.51 なる条件式を満足するように構成したことを特徴とする
ものである。
【0014】また、請求項4に記載の発明は、上記請求
項3に記載の条件式に加えて、光学系全系のe線に対す
る合成焦点距離をf、前記第1群のe線に対する焦点距
離をf1g、前記第2群のe線に対する焦点距離をf2g
し、負の屈折力を有する各単レンズのe線に対する平均
屈折率をn- 、負の屈折力を有する各単レンズの光学材
料に係る平均アッベ数をν- とし、正の屈折力を有する
各単レンズのe線に対する平均屈折率をn+ 、正の屈折
力を有する各単レンズの光学材料に係る平均アッベ数を
ν+ としたときに、 (2′) - 2.6 < f1g/f < - 2.2 (3′) 1.6 < f2g/f < 1.7 (4′) 0.005 < n+ −n- < 0.045 (5′) 18.0 < ν+ −ν- < 21.0 なる各条件式を満足するように構成したことを特徴とす
るものである。
【0015】また、請求項5に記載の発明は、物体側よ
り像面側に向って順に、両凹レンズである第1レンズと
物体側に凹面を向けた凸メニスカスレンズである第2レ
ンズとの2枚の単レンズから成り、全体として負の屈折
力を有する第1群と、両凸レンズである第3レンズと両
凹レンズである第4レンズと物体側に凹面を向けた凸メ
ニスカスレンズである第5レンズとの3枚の単レンズか
ら成り、全体として正の屈折力を有する第2群と、両凸
レンズである第6レンズのみから成る正の屈折力を有す
る第3群より構成された6枚構成の光学系において、前
記第1レンズと前記第2レンズとをいずれもプラスチッ
クレンズとして形成し、さらに、プラスチックレンズで
ある第1レンズのe線に対する焦点距離をfP-、プラス
チックレンズである第2レンズのe線に対する焦点距離
をfP+としたとき、 (1″) - 0.52< fP-/fP+ < - 0.51 なる条件式を満足するように構成したことを特徴とする
ものである。
【0016】また、請求項6に記載の発明は、上記請求
項5に記載の条件式に加えて、光学系全系のe線に対す
る合成焦点距離をf、前記第1群のe線に対する焦点距
離をf1g、前記第2群のe線に対する焦点距離をf2g
し、負の屈折力を有する各単レンズのe線に対する平均
屈折率をn- 、負の屈折力を有する各単レンズの光学材
料に係る平均アッベ数をν- とし、正の屈折力を有する
各単レンズのe線に対する平均屈折率をn+ 、正の屈折
力を有する各単レンズの光学材料に係る平均アッベ数を
ν+ としたときに、 (2″) - 2.6 < f1g/f < - 2.4 (3″) 1.4 < f2g/f < 1.6 (4″) 0.003 < n+ −n- < 0.045 (5″) 21.0 < ν+ −ν- < 23.0 なる各条件式を満足するように構成したことを特徴とす
るものである。
【0017】
【作用】上記のように構成された本発明では、0℃〜20
℃〜65℃と変化する環境温度の中で用いることが可能で
あって、F/No. がF4と極めて明るく且つ半画角ωが
20°程度と広画角であるにも拘らず、諸収差および正弦
条件がいずれも良好に補正され、しかも、開口効率が10
0 %に近く、高空間周波数領域でのコントラストの高い
読取り用光学系を低コストで実現することを解決すべき
課題としている。この課題を達成するために、先ず、6
枚構成の光学系中に2枚のプラスチックレンズを用いる
ことにより低コスト化を達成すると共に、この2枚のプ
ラスチックレンズを正・負各1枚のプラスチックレンズ
として構成した。
【0018】そして、プラスチックレンズ使用時におけ
る環境温度の変化に起因する焦点距離の変動を、この正
・負の組み合わせによりキャンセルさせるという方法を
用いて適切に補償すると共に、この焦点距離の変動が原
因で生起する諸収差の劣化をも良好に補正するようにな
した。さらに、光学系を構成する6枚の単レンズの形状
・使用材料の屈折率およびアッベ数等に適切な値を選択
・設定することにより、球面・非点・歪曲・コマの諸収
差および正弦条件を、低温状態から高温状態に亘ってい
ずれも良好に補正し且つ軸上と軸外の収差のバランスを
良くするようになして、大口径で且つ広画角の読取り用
光学系を実現してている。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載された読
取り用光学系は、図1および図2に示すように、物体側
より像面側に向って順に、負レンズである第1レンズL
1 と正レンズである第2レンズL2 との2枚の単レンズ
から成り、全体として負の屈折力を有する第1群Iと、
正レンズである第3レンズL3 と負レンズである第4レ
ンズL4 と正レンズである第5レンズL5 との3枚の単
レンズから成り、全体として正の屈折力を有する第2群
IIと、正の単レンズL6 のみから成る第3群III より構
成された6枚構成の光学系である。
【0020】この光学系中の1枚の負レンズと1枚の正
レンズとをいずれもプラスチックレンズとして形成し、
さらに、プラスチックレンズである負レンズのe線に対
する焦点距離をfP-、プラスチックレンズである正レン
ズのe線に対する焦点距離をfP+としたときに、 (1) - 0.52 < fP-/fP+ < - 0.51 なる条件式を満足するように構成したことを特徴とする
ものである。
【0021】なお、絞りSは、第3レンズL3 と第4レ
ンズL4 との間に設けられている。この読取り用光学系
は、環境温度が低温状態から高温状態まで変化する際に
生じる1枚の正のプラスチックレンズの焦点距離の変動
を、1枚の負のプラスチックレンズの焦点距離の変動に
よりキャンセルさせて、光学系全系の焦点距離fの変化
(変動)を抑えるような状態に構成されている。
【0022】この場合、条件式(1)は、2枚のプラス
チックレンズの温度変化に伴う焦点距離の変動を良好に
補正するためのものであり、fP-/fP+の値が条件式
(1)の上限を超えると、プラスチックレンズの焦点距
離の変動を抑えることができず、例えば低温状態時に光
学系全系の焦点距離fが正に大きく動き、逆に、fP-
P+の値が条件式(1)の下限を超えると、例えば低温
状態時に光学系全系の焦点距離fが負に大きく動いてし
まう。いずれの場合にも、条件式(1)の限界を超える
と像面上での良好な結像性能が得られないという結果を
招くことになる。
【0023】一方、請求項2に記載された読取り用光学
系は、請求項1のように構成された読取り用光学系にお
いて、光学系全系のe線に対する合成焦点距離をf、前
記第1群Iのe線に対する焦点距離をf1g、前記第2群
IIのe線に対する焦点距離をf2gとし、負の屈折力を有
する各単レンズL1 、L4 のe線に対する平均屈折率を
- 、負の屈折力を有する各単レンズL1 、L4 の光学
材料に係る平均アッベ数をν- とし、正の屈折力を有す
る各単レンズL2 、L3 、L5 、L6 のe線に対する平
均屈折率をn+ 、正の屈折力を有する各単レンズL2
3 、L5 、L6 の光学材料に係る平均アッベ数をν+
としたときに、 (2) - 2.6 < f1g/f < - 2.2 (3) 1.4 < f2g/f < 1.7 (4) 0.003 < n+ −n- < 0.045 (5) 18.0 < ν+ −ν- < 23.0 なる各条件式を満足するように構成したことを特徴とす
るものである。
【0024】この場合、条件式(2)は、読取り用光学
系の第1群Iの合成パワーを定めるものであり、f1g
fの値が条件式(2)の上限を超えると非点収差が負で
大きくなり、逆に、条件式(2)の下限を超えると非点
収差が正で大きくなるという結果を招く。
【0025】また、条件式(3)は、読取り用光学系の
第2群IIの合成のパワー配置を定めるものであり、f2g
/fの値が条件式(3)の上限を超えると、球面収差が
負で大きくなると共に非点収差が正で大きくなり、逆
に、条件式(3)の下限を超えると、逆に球面収差が正
で大きくなると共に非点収差が負で大きくなる。いずれ
の場合にも、条件式(3)の限界を超えると、軸上と軸
外の収差のバランスが大きく崩れ且つコマフレアも増大
してしまうという結果を招くことになる。
【0026】また、条件式(4)は、光学系中の正レン
ズと負レンズの屈折率の範囲を定めるためのものであ
り、n+ −n- の値が条件式(4)の上限を超えると、
ペッツバール和が小さくなり過ぎて像面が正の方向に倒
れ、像面湾曲が大きくなる。逆に、n+ −n- の値が条
件式(4)の下限を超えると、ペッツバール和が大きく
なり過ぎて像面が負の方向に倒れ、非点隔差が大きくな
る。いずれの場合にも、条件式(4)の限界を超えると
全画面に亘って良好な結像性能が得られなくなるという
結果を招くことになる。
【0027】また、条件式(5)は、軸上の色収差を良
好に補正するためのものであり、ν+ −ν- の値が条件
式(5)の上限を超えると、軸上の色収差が補正過剰に
なって主波長(基準波長)に対して短波長側の軸上の色
収差が正で大きくなってしまい、逆に、ν+ −ν- の値
が条件式(5)の下限を超えると、主波長に対して短波
長側の軸上の色収差が負で大きくなるという結果を招く
ことになる。
【0028】次に、請求項3に記載された読取り用光学
系について説明するが、この読取り用光学系は、請求項
1の読取り用光学系に含まれる1つの変形例である。こ
の読取り用光学系は、図1に示すように、物体側より像
面側に向って順に、両凹レンズである第1レンズL1
物体側に凹面を向けた凸メニスカスレンズである第2レ
ンズL2 との2枚の単レンズから成り、全体として負の
屈折力を有する第1群Iと、両凸レンズである第3レン
ズL3 と両凹レンズである第4レンズL4 と物体側に凹
面を向けた凸メニスカスレンズである第5レンズL5
の3枚の単レンズから成り、全体として正の屈折力を有
する第2群IIと、物体側に凹面を向けた凸メニスカスレ
ンズである第6レンズL6 のみから成る正の屈折力を有
する第3群III より構成された6枚構成の光学系におい
て、前記第1レンズL1 と前記第2レンズL2 とをいず
れもプラスチックレンズとして形成し、さらに、プラス
チックレンズである第1レンズL1 のe線に対する焦点
距離をfP-、プラスチックレンズである第2レンズL2
のe線に対する焦点距離をfP+としたとき、 (1′) - 0.52< fP-/fP+ < - 0.51 なる条件式を満足するように構成したことを特徴とする
ものである。
【0029】この場合、プラスチックレンズの使用によ
る焦点距離の変動を、正・負各1枚のプラスチックレン
ズの焦点距離変動によりキャンセルさせて光学系全系の
焦点距離fの変動を抑えるという構成は、請求項1の読
取り用光学系における場合と同様であり、また、fP-
P+に係る条件式(1′)の設定理由および限界範囲決
定の意味も、請求項1の読取り用光学系における条件式
(1)の場合と同様である。従って、重複を避ける意味
で詳細な記述を省略する。
【0030】一方、請求項4に記載された読取り用光学
系は、請求項3のように構成された読取り用光学系にお
いて、さらに、光学系全系のe線に対する合成焦点距離
をf、前記第1群Iのe線に対する焦点距離をf1g、前
記第2群IIのe線に対する焦点距離をf2gとし、負の屈
折力を有する各単レンズL1 、L4 のe線に対する平均
屈折率をn- 、負の屈折力を有する各単レンズL1 、L
4 の光学材料に係る平均アッベ数をν- とし、正の屈折
力を有する各単レンズL2 、L3 、L5 、L6のe線に
対する平均屈折率をn+ 、正の屈折力を有する各単レン
ズL2 、L3 、L5 、L6 の光学材料に係る平均アッベ
数をν+ としたときに、 (2′) - 2.6 < f1g/f < - 2.2 (3′) 1.6 < f2g/f < 1.7 (4′) 0.005 < n+ −n- < 0.045 (5′) 18.0 < ν+ −ν- < 21.0 なる各条件式を満足するように構成したことを特徴とす
るものである。
【0031】この場合、f1g/fに係る条件式(2′)
の設定理由および限界範囲決定の意味は、請求項2の読
取り用光学系における条件式(2)の場合と同様である
ので、重複を避ける意味で詳細な記述を省略する。ま
た、f2g/fに係る条件式(3′)の設定理由および限
界範囲決定の意味も、請求項2の読取り用光学系におけ
る条件式(3)の場合と同様であるので、詳細な記述を
省略する。また、n+ −n- に係る条件式(4′)の設
定理由および限界範囲決定の意味、並びに、ν+ −ν-
に係る条件式(5′)の設定理由および限界範囲決定の
意味も、それぞれ請求項2の読取り用光学系における条
件式(4)並びに条件式(5)の場合と同様であるの
で、それぞれの詳細な記述を省略する。
【0032】次に、請求項5に記載された読取り用光学
系について説明するが、この読取り用光学系は、請求項
1の読取り用光学系に含まれる他の1つの変形例であ
る。この読取り用光学系は、図2に示すように、物体側
より像面側に向って順に、両凹レンズである第1レンズ
1 と物体側に凹面を向けた凸メニスカスレンズである
第2レンズL2 との2枚の単レンズから成り、全体とし
て負の屈折力を有する第1群Iと、両凸レンズである第
3レンズL3 と両凹レンズである第4レンズL4 と物体
側に凹面を向けた凸メニスカスレンズである第5レンズ
5 との3枚の単レンズから成り、全体として正の屈折
力を有する第2群IIと、両凸レンズである第6レンズL
6 のみから成り、全体として正の屈折力を有する第3群
III より構成された6枚構成の光学系において、前記第
1レンズL1 と前記第2レンズL2 とをいずれもプラス
チックレンズとして形成し、さらに、プラスチックレン
ズである第1レンズL1 のe線に対する焦点距離を
P-、プラスチックレンズである第2レンズL2 のe線
に対する焦点距離をfP+としたとき、 (1″) - 0.52< fP-/fP+ < - 0.51 なる条件式を満足するように構成したしたことを特徴と
するものである。
【0033】この場合、プラスチックレンズの使用によ
る焦点距離の変動を、正・負各1枚のプラスチックレン
ズの焦点距離変動によりキャンセルさせて光学系全系の
焦点距離fの変動を抑えるという構成は、請求項1およ
び3の読取り用光学系における場合と同様であり、ま
た、fP-/fP+に係る条件式(1″)の設定理由および
限界範囲決定の意味も、請求項1および3の読取り用光
学系における条件式(1)、(1′)の場合と同様であ
る。従って、請求項3の場合と同様に詳細な記述を省略
する。
【0034】一方、請求項6に記載された読取り用光学
系は、請求項5のように構成された読取り用光学系にお
いて、さらに、光学系全系のe線に対する合成焦点距離
をf、前記第1群Iのe線に対する焦点距離をf1g、前
記第2群IIのe線に対する焦点距離をf2gとし、負の屈
折力を有する各単レンズL1 、L4 のe線に対する平均
屈折率をn- 、負の屈折力を有する各単レンズL1 、L
4 の光学材料に係る平均アッベ数をν- とし、正の屈折
力を有する各単レンズL2 、L3 、L5 、L6のe線に
対する平均屈折率をn+ 、正の屈折力を有する各単レン
ズL2 、L3 、L5 、L6 の光学材料に係る平均アッベ
数をν+ としたときに、 (2″) - 2.6 < f1g/f < - 2.4 (3″) 1.4 < f2g/f < 1.6 (4″) 0.003 < n+ −n- < 0.045 (5″) 21.0 < ν+ −ν- < 23.0 なる各条件式を満足するように構成したことを特徴とす
るものである。
【0035】この場合、f1g/fに係る条件式(2″)
の設定理由および限界範囲決定の意味は、請求項4の場
合と同じく、請求項2の読取り用光学系における条件式
(2)の場合と同様であるので詳細な記述を省略する。
また、f2g/fに係る条件式(3″)の設定理由および
限界範囲決定の意味も、請求項4の場合と同じく、請求
項2の読取り用光学系における条件式(3)の場合と同
様であるので、詳細な記述を省略する。また、n+ −n
- に係る条件式(4″)の設定理由および限界範囲決定
の意味、並びに、ν+ −ν- に係る条件式(5″)の設
定理由および限界範囲決定の意味も、それぞれ請求項2
の読取り用光学系における条件式(4)並びに条件式
(5)の場合と同様であるので、それぞれの詳細な記述
を省略する。
【0036】
【実施例】以下、5つの実施例のそれぞれの詳細データ
と、各実施例に係る温度変化時における焦点距離の表
と、各実施例の条件式パラメータを掲げるが、各々の詳
細データは、CCDのような固体撮像素子のカバーガラ
スC(図1、図2)を像面側に配置した状態における標
準状態・低温状態・高温状態の各データを記載してあ
る。
【0037】なお、各々の実施例中における記号の意味
は、下記の通りである。 f :光学系全系のe線に対する合成焦点距離 f1g :第1群Iのe線に対する焦点距離 f2g :第2群IIのe線に対する焦点距離 fP- :負のプラスチックレンズのe線に対する焦点
距離、または、プラスチックレンズである第1レンズL
1 のe線に対する焦点距離 fP+ :正のプラスチックレンズのe線に対する焦点
距離、または、プラスチックレンズである第2レンズL
2 のe線に対する焦点距離
【0038】F/No. :Fナンバー m :倍 率 ω :半画角 Y :物体高 ri (i= 1〜12):物体側から数えてi番目のレンズ
面の曲率半径 di (i= 1〜12):物体側から数えてi番目の軸上距
離(面間隔) ni (i= 1〜6 ):物体側から数えてi番目の単レン
ズの光学材料のe線に対する屈折率 νi (i= 1〜6 ):物体側から数えてi番目の単レン
ズの光学材料に係るアッベ数 n+ :正の屈折力を有する各単レンズ(凸レンズ)
のe線に対する平均屈折率 n- :負の屈折力を有する各単レンズ(凹レンズ)
のe線に対する平均屈折率 ν+ :正の屈折力を有する各単レンズの光学材料に
係る平均アッベ数 ν- :負の屈折力を有する各単レンズの光学材料に
係る平均アッベ数
【0039】rci(i= 1,2 ):物体側から数えてi
番目の固体撮像素子(CCD)のカバーガラスの曲率半
径 dc :固体撮像素子(CCD)のカバーガラスの面
間隔 nc :固体撮像素子(CCD)のカバーガラスの光
学材料のe線に対する屈折率 νc :固体撮像素子(CCD)のカバーガラスの光
学材料に係るアッベ数 先ず、実施例1〜実施例3についてであるが、これらの
実施例は、図1の光学系構成を採用した実施例であって
請求項1〜4に対応するものである。これらの実施例に
ついての詳細データは、次の通りである。 〔実施例1〕
【0040】
【表1】
【0041】
【表2】
【0042】
【表3】 〔実施例2〕
【0043】
【表4】
【0044】
【表5】
【0045】
【表6】 〔実施例3〕
【0046】
【表7】
【0047】
【表8】
【0048】
【表9】 なお、各実施例の温度変化時における焦点距離の値、並
びに、各実施例の条件式パラメータは、次の通りであ
る。
【0049】
【表10】
【0050】
【表11】 この3つの実施例1〜3に係る読取り用光学系は、「各
実施例の温度変化時の焦点距離」の表に示すように、そ
れぞれの温度変化時(低温状態〜高温状態、以下同じ)
における焦点距離の変動が極めて小さく、しかも、従来
のこの種の光学系に比べて、F/No. がF4と極めて明
るく且つ半画角ωが19.3°という広画角であるにも拘ら
ず、諸収差および正弦条件がいずれも良好に補正されて
いて、本発明に係る読取り用光学系が如何に優れた光学
性能を有する光学系であるかを充分に物語っている。
【0051】すなわち、これらの実施例1〜3に係る収
差補正の状況は、実施例1の場合には図3〜図5の収差
図に示すように、実施例2の場合には図6〜図8の収差
図に示すように、実施例3の場合には図9〜図11の収
差図に示すように、いずれも、低温状態〜高温状態に亘
って球面・非点・歪曲・コマの各収差および正弦条件が
良好に補正されていて、実施例1〜3に係る読取り用光
学系が収差的にも極めて優れた光学系であることを示し
ている。
【0052】次に掲げる2つの実施例4、5は、図2の
光学系構成を採用した実施例であって請求項1、2およ
び請求項5、6にそれぞれ対応する実施例である。それ
ぞれの実施例の詳細データは、次の通りである。 [実施例4] 〔実施例4〕
【0053】
【表12】
【0054】
【表13】
【0055】
【表14】 〔実施例5〕
【0056】
【表15】
【0057】
【表16】
【0058】
【表17】 この2つの実施例4、5に係る読取り用光学系も、前記
した「各実施例の温度変化時の焦点距離の表」に示すよ
うに、それぞれの温度変化時における焦点距離の変動が
極めて小さく、しかも、従来のこの種の光学系に比べ
て、F/No. がF4と極めて明るく且つ半画角ωが19.3
°という広画角であるにも拘らず、いずれも、諸収差お
よび正弦条件が良好に補正されていて、本発明に係る読
取り用光学系が如何に優れた光学性能を有する光学系で
あるかを物語っている。
【0059】すなわち、これらの実施例4、5に係る収
差補正の状況は、実施例4の場合には図12〜図14の
収差図に示すように、実施例5の場合には図15〜図1
7の収差図に示すように、いずれも、低温状態〜高温状
態に亘って球面・非点・歪曲・コマの各収差および正弦
条件が良好に良好に補正されていて、実施例4、5に係
る読取り用光学系が収差的にも優れた光学系であること
を示している。
【0060】以上、5つの実施例に基づいて説明した
が、本発明はこれに限定されるものではなく、その要旨
を逸脱しない範囲内において、種々に変形実施すること
ができる。例えば、光学系中のプラスチックレンズの光
学面を非球面化することにより収差の補正をより容易化
して、高い光学性能を付与するように構成することも可
能である。
【0061】
【発明の効果】以上述べたように、本発明は、6枚構成
の光学系中においてプラスチックレンズを2枚使用する
ことにより低コスト化を達成し、プラスチックレンズを
用いることに起因して生起される環境温度の変化による
焦点距離の変動を、正・負のレンズの適切な組み合わせ
によって良好に補正すると共に、F/No. がF4と極め
て明るく且つ半画角ωが20°程度とという広画角である
にも拘らず、球面・非点・歪曲・コマの諸収差および正
弦条件がいずれも良好に補正され、しかも、軸上と軸外
の収差のバランスがよく保たれ、さらに、開口効率が10
0 %に近く、高空間周波数領域でのコントラストも高い
読取り用光学系を実現することができるという優れた効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る読取り用光学系の全系構成の1つ
の例を示す光学構成図であり、CCDのような固体撮像
素子のカバーガラスCを像面側に配置したときの状態を
示す。
【図2】本発明に係る読取り用光学系の全系構成の他の
1つの例を示す光学構成図であり、CCDのような固体
撮像素子のカバーガラスCを像面側に配置したときの状
態を示す。
【図3】本発明の実施例1の読取り用光学系に係る常温
時(20℃)の収差図であり、収差図中に用いられている
記号の意味は、次の通りである。SAは球面収差を、SCは
正弦条件を、Ast は非点収差を、Distは歪曲収差を、Co
maはコマ収差をそれぞれ示す。また、球面収差図におい
ては、球面収差を実線で正弦条件を破線で表し、非点収
差図においては、サジタル光線を実線でメリディオナル
光線を破線で表す。なお、収差図中におけるはe線
( 546.07 nm)、はd線( 587.56 nm)、はF線
( 486.13 nm)の光線を表す。
【図4】本発明の実施例1の読取り用光学系に係る低温
時(0℃)の収差図であり、収差図中に用いられている
記号の意味は、図3と同じである。
【図5】本発明の実施例1の読取り用光学系に係る高温
時(65℃)の収差図であり、収差図中に用いられている
記号の意味は、図3と同じである。
【図6】本発明の実施例2の読取り用光学系に係る常温
時(20℃)の収差図であり、収差図中に用いられている
記号の意味は、図3と同じである。
【図7】本発明の実施例2の読取り用光学系に係る低温
時(0℃)の収差図であり、収差図中に用いられている
記号の意味は、図3と同じである。
【図8】本発明の実施例2の読取り用光学系に係る高温
時(65℃)の収差図であり、収差図中に用いられている
記号の意味は、図3と同じである。
【図9】本発明の実施例3の読取り用光学系に係る常温
時(20℃)の収差図であり、収差図中に用いられている
記号の意味は、図3と同じである。
【図10】本発明の実施例3の読取り用光学系に係る低
温時(0℃)の収差図であり、収差図中に用いられてい
る記号の意味は、図3と同じである。
【図11】本発明の実施例3の読取り用光学系に係る高
温時(65℃)の収差図であり、収差図中に用いられてい
る記号の意味は、図3と同じである。
【図12】本発明の実施例4の読取り用光学系に係る常
温時(20℃)の収差図であり、収差図中に用いられてい
る記号の意味は、図3と同じである。
【図13】本発明の実施例4の読取り用光学系に係る低
温時(0℃)の収差図であり、収差図中に用いられてい
る記号の意味は、図3と同じである。
【図14】本発明の実施例4の読取り用光学系に係る高
温時(65℃)の収差図であり、収差図中に用いられてい
る記号の意味は、図3と同じである。
【図15】本発明の実施例5の読取り用光学系に係る常
温時(20℃)の収差図であり、収差図中に用いられてい
る記号の意味は、図3と同じである。
【図16】本発明の実施例5の読取り用光学系に係る低
温時(0℃)の収差図であり、収差図中に用いられてい
る記号の意味は、図3と同じである。
【図17】本発明の実施例5の読取り用光学系に係る高
温時(65℃)の収差図であり、収差図中に用いられてい
る記号の意味は、図3と同じである。
【符号の説明】
I 第1群 II 第2群 III 第3群 L1 第1レンズ L2 第2レンズ L3 第3レンズ S 絞り L4 第4レンズ L5 第5レンズ L6 第6レンズ C カバーガラス r1 〜r6 第1レンズL1 〜第6レンズL6 の曲率半
径 d1 〜d12 第1レンズL1 〜第6レンズL6 の面間隔 rc1,rc2 カバーガラスCの曲率半径 dc カバーガラスCの面間隔

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物体側より像面側に向って順に、負レン
    ズである第1レンズと正レンズである第2レンズとの2
    枚の単レンズから成り、全体として負の屈折力を有する
    第1群と、 正レンズである第3レンズと負レンズである第4レンズ
    と正レンズである第5レンズとの3枚の単レンズから成
    り、全体として正の屈折力を有する第2群と、 正の単レンズである第6レンズのみから成る第3群より
    構成された6枚構成の光学系において、 光学系中の1枚の負レンズと1枚の正レンズとをいずれ
    もプラスチックレンズとして形成し、さらに、負のプラ
    スチックレンズのe線に対する焦点距離をfP-、正のプ
    ラスチックレンズのe線に対する焦点距離をfP+とした
    ときに、 (1) - 0.52 < fP-/fP+ < - 0.51 なる条件式を満足するように構成したことを特徴とする
    読取り用光学系。
  2. 【請求項2】 光学系全系のe線に対する合成焦点距離
    をf、前記第1群のe線に対する焦点距離をf1g、前記
    第2群のe線に対する焦点距離をf2gとし、負の屈折力
    を有する各単レンズのe線に対する平均屈折率をn-
    負の屈折力を有する各単レンズの光学材料に係る平均ア
    ッベ数をν- とし、正の屈折力を有する各単レンズのe
    線に対する平均屈折率をn+ 、正の屈折力を有する各単
    レンズの光学材料に係る平均アッベ数をν+ としたとき
    に、 (2) - 2.6 < f1g/f < - 2.2 (3) 1.4 < f2g/f < 1.7 (4) 0.003 < n+ −n- < 0.045 (5) 18.0 < ν+ −ν- < 23.0 なる各条件式を満足するように構成したことを特徴とす
    る請求項1に記載された読取り用光学系。
  3. 【請求項3】 物体側より像面側に向って順に、両凹レ
    ンズである第1レンズと物体側に凹面を向けた凸メニス
    カスレンズである第2レンズとの2枚の単レンズから成
    り、全体として負の屈折力を有する第1群と、 両凸レンズである第3レンズと両凹レンズである第4レ
    ンズと物体側に凹面を向けた凸メニスカスレンズである
    第5レンズとの3枚の単レンズから成り、全体として正
    の屈折力を有する第2群と、 物体側に凹面を向けた凸メニスカスレンズである第6レ
    ンズのみから成る正の屈折力を有する第3群より構成さ
    れた6枚構成の光学系において、 前記第1レンズと前記第2レンズとをいずれもプラスチ
    ックレンズとして形成し、さらに、プラスチックレンズ
    である第1レンズのe線に対する焦点距離をfP-、プラ
    スチックレンズである第2レンズのe線に対する焦点距
    離をfP+としたとき、 (1′) - 0.52< fP-/fP+ < - 0.51 なる条件式を満足するように構成したことを特徴とする
    読取り用光学系。
  4. 【請求項4】 光学系全系のe線に対する合成焦点距離
    をf、前記第1群のe線に対する焦点距離をf1g、前記
    第2群のe線に対する焦点距離をf2gとし、負の屈折力
    を有する各単レンズのe線に対する平均屈折率をn-
    負の屈折力を有する各単レンズの光学材料に係る平均ア
    ッベ数をν- とし、正の屈折力を有する各単レンズのe
    線に対する平均屈折率をn+ 、正の屈折力を有する各単
    レンズの光学材料に係る平均アッベ数をν+ としたとき
    に、 (2′) - 2.6 < f1g/f < - 2.2 (3′) 1.6 < f2g/f < 1.7 (4′) 0.005 < n+ −n- < 0.045 (5′) 18.0 < ν+ −ν- < 21.0 なる各条件式を満足するように構成したことを特徴とす
    る請求項3に記載された読取り用光学系。
  5. 【請求項5】 物体側より像面側に向って順に、両凹レ
    ンズである第1レンズと物体側に凹面を向けた凸メニス
    カスレンズである第2レンズとの2枚の単レンズから成
    り、全体として負の屈折力を有する第1群と、 両凸レンズである第3レンズと両凹レンズである第4レ
    ンズと物体側に凹面を向けた凸メニスカスレンズである
    第5レンズとの3枚の単レンズから成り、全体として正
    の屈折力を有する第2群と、 両凸レンズである第6レンズのみから成る正の屈折力を
    有する第3群より構成された6枚構成の光学系におい
    て、 前記第1レンズと前記第2レンズとをいずれもプラスチ
    ックレンズとして形成し、さらに、プラスチックレンズ
    である第1レンズのe線に対する焦点距離をfP-、プラ
    スチックレンズである第2レンズのe線に対する焦点距
    離をfP+としたとき、 (1″) - 0.52< fP-/fP+ < - 0.51 なる条件式を満足するように構成したことを特徴とする
    読取り用光学系。
  6. 【請求項6】 光学系全系のe線に対する合成焦点距離
    をf、前記第1群のe線に対する焦点距離をf1g、前記
    第2群のe線に対する焦点距離をf2gとし、負の屈折力
    を有する各単レンズのe線に対する平均屈折率をn-
    負の屈折力を有する各単レンズの光学材料に係る平均ア
    ッベ数をν- とし、正の屈折力を有する各単レンズのe
    線に対する平均屈折率をn+ 、正の屈折力を有する各単
    レンズの光学材料に係る平均アッベ数をν+ としたとき
    に、 (2″) - 2.6 < f1g/f < - 2.4 (3″) 1.4 < f2g/f < 1.6 (4″) 0.003 < n+ −n- < 0.045 (5″) 21.0 < ν+ −ν- < 23.0 なる各条件式を満足するように構成したことを特徴とす
    る請求項5に記載された読取り用光学系。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006309076A (ja) * 2005-05-02 2006-11-09 Ricoh Opt Ind Co Ltd 投射用レンズおよびプロジェクタ装置
CN100406952C (zh) * 2004-04-13 2008-07-30 日中龙光学有限公司 变焦光学***及光学设备
JP2008191363A (ja) * 2007-02-05 2008-08-21 Tamron Co Ltd 読取用レンズ
JP2011022282A (ja) * 2009-07-14 2011-02-03 Fujifilm Corp 投影用ズームレンズおよび投写型表示装置

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